JP2019075978A - ステータ、モータおよび圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】巻線時の巻線テンションなどによるインシュレータのずれや変形を抑制できるステータを提供する。【解決手段】ステータは、環状のバックヨーク(511)と、そのバックヨーク(511)の径方向内側に突出すると共に周方向に間隔をあけて配列された複数のティース(512)とを有するステータコア(510)と、ステータコア(510)を軸方向の両側から挟み込むインシュレータ(520,530)とを備える。上記バックヨーク(511)の外周側に、バックヨーク(511)の積層鋼板を接合するカシメ(513)の位置に対して周方向に間隔をあけてカシメの位置を挟むように、嵌合用溝(515)を軸方向に沿って設ける。上記バックヨーク(511)の嵌合用溝(515)に嵌合する突起(524b,534b)をインシュレータ(520,530)の外周側に設ける。【選択図】図2

Description

この発明は、ステータ、モータおよび圧縮機に関する。
従来、ステータとしては、環状のバックヨークおよびそのバックヨークの径方向内側に配列された複数のティースを有するステータコアと、ステータコアを軸方向の両側から挟み込むインシュレータとを備え、ステータコアのバックヨークの上端部と下端部の外周面に設けられた嵌合用溝部に、インシュレータの外周側からステータコア側に向かって突出する突起が係合することによって、ステータコアの両端部にインシュレータを固定するものがある(例えば、特開2014−233123号公報(特許文献1)参照)。
特開2014−233123号公報
ところで、上記従来のステータでは、複数の電磁鋼板を積層することによりステータコアを形成しており、複数の電磁鋼板を互いに固定するために、カシメにより隣接する電磁鋼板同士を嵌合している。
このようなカシメを用いてステータコアの複数の電磁鋼板を互いに固定するステータにおいて、バックヨークの外周側の磁束の影響を受けにくい位置にカシメを設けてさらにそのカシメの径方向外側の外周部に嵌合用溝部を設けると、ステータコアのカシメから外周部までの径方向の厚さが嵌合用溝部を設けた分だけ薄くなるため、カシメによる嵌合用溝部の変形が起きやすくなる。このステータコアの嵌合用溝部の変形により、嵌合用溝部にインシュレータの突起が嵌まりにくくなり、ステータコアへのインシュレータの固定が不安定になる。このため、上記ステータでは、巻線時の巻線テンションによりインシュレータがずれたり変形したりするという問題がある。
そこで、この発明の課題は、カシメによるコア変形の影響を受けることなくインシュレータの突起をステータコアの嵌合用溝または嵌合用孔に嵌合でき、巻線時の巻線テンションなどによるインシュレータのずれや変形を抑制できるステータを提供することにある。
また、この発明の課題は、上記ステータを備えたモータを提供することにある。
さらに、この発明の課題は、上記モータを備えた圧縮機を提供することにある。
この発明の一態様に係るステータは、
環状のバックヨークと、そのバックヨークの径方向内側に突出すると共に周方向に間隔をあけて配列された複数のティースとを有するステータコアと、
上記ステータコアを軸方向の両側から挟み込むインシュレータと
を備え、
上記バックヨークの外周側に、上記バックヨークの積層鋼板を接合するカシメの位置に対して周方向に間隔をあけて上記カシメの位置を挟むように、少なくとも2つの嵌合用溝が軸方向に沿って設けられ、
上記インシュレータの外周側に、上記バックヨークの上記少なくとも2つの嵌合用溝に嵌合する少なくとも2つの突起が設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、バックヨークの外周側に、バックヨークの積層鋼板を接合するカシメの位置に対して周方向に間隔をあけてカシメの位置を挟むように、少なくとも2つの嵌合用溝が軸方向に沿って設けられ、そのバックヨークの少なくとも2つの嵌合用溝に、インシュレータの外周側に設けられた少なくとも2つの突起が嵌合する。これによって、バックヨークにおいてカシメの径方向外側の外周部に嵌合用溝を設けず、嵌合用溝間かつ嵌合用溝から周方向に離れた位置にカシメがあるので、ステータコアのカシメから外周部までの径方向の厚さを確保でき、カシメを含む周囲の変形が抑えられ、嵌合用溝の変形も起きにくくなる。したがって、カシメによるステータコアの変形の影響を受けることなく、インシュレータの少なくとも2つの突起をステータコアの少なくとも2つの嵌合用溝に嵌合するので、ステータコアに固定されたインシュレータの安定度が増して、巻線時の巻線テンションなどによるインシュレータのずれや変形を抑制できる。
また、一実施形態のステータでは、
上記バックヨークの外周側の上記嵌合用溝は、上記バックヨークの両端面間に軸方向に沿って連続して設けられており、
上記嵌合用溝のうち、上記インシュレータの上記突起が嵌合する部分の径方向の深さが他の部分よりも深い。
上記実施形態によれば、バックヨークの外周側の嵌合用溝を、バックヨークの両端面間に軸方向に沿って連続して設けて、嵌合用溝のうち、インシュレータの突起が嵌合する部分の径方向の深さを他の部分よりも深くすることによって、軸方向に沿って連続して設けた嵌合用溝の間に、溶接可能な畝状の凸部を形成しつつ、インシュレータの突起がバックヨークの外周側の嵌合用溝に係合する強度を向上できる。ここで、バックヨークの嵌合用溝の間に形成される畝状の凸部を溶接することにより、ステータコアの積層鋼板の剛性が向上する。
また、一実施形態のステータでは、
上記バックヨークの上記カシメは、上記ティースの径方向の中心線上に位置する。
上記実施形態によれば、バックヨークのカシメを、ティースの径方向の中心線上に位置するように設けることで、バックヨークの外周側の磁束の影響を受けにくい位置にカシメが配置されるので、そのカシメの位置に対して周方向に間隔をあけてカシメの位置を挟むように嵌合用溝も配置され、すなわち、磁束の影響を受けにくい位置に嵌合用溝も配置され、モータ性能の悪化を抑制する。
また、一実施形態のステータでは、
上記バックヨークの外周側の上記嵌合用溝は、上記バックヨークのコアカットが形成された領域に設けられている。
上記実施形態によれば、バックヨークの外周側の嵌合用溝を、バックヨークのコアカットが形成された領域に設けることによって、焼き嵌めなどによってステータが密閉容器内に固定されるときに、インシュレータの突起がステータコアの嵌合用溝に嵌合する部分が密閉容器の内周面からの力を受けず変形しないので、ステータコアに固定されたインシュレータがより安定する。
また、一実施形態のステータでは、
上記バックヨークの外周側の上記嵌合用溝を、上記バックヨークの両端面間に軸方向に沿って連続して設けることによって、上記バックヨークの外周側の上記嵌合用溝の間に畝状の凸部が形成され、
上記畝状の凸部が溶接されている。
上記実施形態によれば、バックヨークの外周側の嵌合用溝を、バックヨークの両端面間に軸方向に沿って連続して設けることにより、バックヨークの外周側の嵌合用溝の間に畝状の凸部を形成して、その畝状の凸部を溶接することによって、ステータコアの積層鋼板の剛性が向上する。これによって、焼き嵌めなどによりステータを密閉容器内に固定するときのステータコアの変形を防ぎ、ステータコアの両端面の平面度の悪化を抑制でき、モータ性能の悪化を抑制すると共に騒音を低減できる。
また、この発明の一態様に係るステータは、
環状のバックヨークと、そのバックヨークの径方向内側に突出すると共に周方向に間隔をあけて配列された複数のティースとを有するステータコアと、
上記ステータコアを軸方向の両側から挟み込むインシュレータと
を備え、
上記バックヨークの外周側に、上記バックヨークの積層鋼板を接合するカシメの位置に対して周方向に間隔をあけて上記カシメの位置を挟むように、少なくとも2つの嵌合用孔が軸方向に設けられ、
上記インシュレータの外周側に、上記バックヨークの上記少なくとも2つの嵌合用孔に嵌合する少なくとも2つの突起が設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、バックヨークの外周側に、バックヨークの積層鋼板を接合するカシメの位置に対して周方向に間隔をあけてカシメの位置を挟むように、少なくとも2つの嵌合用孔が軸方向に設けられ、そのバックヨークの少なくとも2つの嵌合用孔に、インシュレータの外周側に設けられた少なくとも2つの突起が嵌合する。これによって、バックヨークにおいてカシメの径方向外側の外周部に嵌合用溝を設けず、嵌合用孔間かつ嵌合用孔から周方向に離れた位置にカシメがあるので、ステータコアのカシメから外周部までの径方向の厚さを確保でき、カシメを含む周囲の変形が抑えられ、嵌合用孔の変形も起きにくくなる。したがって、カシメによるステータコアの変形の影響を受けることなく、インシュレータの少なくとも2つの突起をステータコアの少なくとも2つの嵌合用孔に嵌合するので、ステータコアに固定されたインシュレータの安定度が増して、巻線時の巻線テンションなどによるインシュレータのずれや変形を抑制できる。
また、この発明の一態様に係るモータでは、
上記のいずれか1つのステータと、
上記ステータの径方向内側に配置されたロータと
を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、カシメによるコア変形の影響を受けることなくインシュレータの突起をステータコアの嵌合用溝または嵌合用孔に嵌合でき、巻線時の巻線テンションなどによるインシュレータずれや変形を抑制できるステータと、そのステータの径方向内側に配置されたロータとを備えることによって、モータ性能の悪化を抑制すると共に騒音を低減できる。
また、この発明の一態様に係る圧縮機では、
密閉容器と、
上記密閉容器内に配置された圧縮機構部と、
上記密閉容器内に配置され、上記圧縮機構部を駆動する上記のモータと
を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、上記モータを密閉容器内に配置して、圧縮機構部を駆動することによって、性能の悪化を抑制すると共に騒音を低減できる。
以上より明らかなように、この発明によれば、カシメによるコア変形の影響を受けることなくインシュレータの突起をステータコアの嵌合用溝または嵌合用孔に嵌合でき、巻線時の巻線テンションなどによるインシュレータずれや変形を抑制できるステータおよびそのステータを備えたモータおよびそのモータを備えた圧縮機を実現することができる。
図1はこの発明の第1実施形態の圧縮機の縦断面図である。 図2は上記圧縮機を駆動するモータのステータの斜視図である。 図3は上記ステータのステータコアの斜視図である。 図4は上記ステータの上インシュレータを上方から見た斜視図である。 図5は上記上インシュレータを下方から見た斜視図である。 図6Aは上記ステータコアの上面図である。 図6Bは上記ステータコアの要部の拡大上面図である。 図6Cは上記ステータコアの要部の拡大上面図である。 図7は上記ステータコアの縦断面図である。 図8は上記上インシュレータの上面図である。 図9は上記上インシュレータの下面図である。 図10は上記上インシュレータの展開図である。 図11は上記ステータの下インシュレータの下面図である。 図12は上記下インシュレータの上面図である。 図13は上記下インシュレータの展開図である。 図14はこの発明の第4実施形態のステータのステータコアの斜視図である。 図15は上記ステータの上インシュレータを上方から見た斜視図である。 図16Aは上記ステータコアの上面図である。 図16Bは上記ステータコアの要部の拡大上面図である。 図16Cは上記ステータコアの要部の拡大上面図である。
以下、この発明のステータ、モータおよび圧縮機を図示の実施の形態により詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1はこの発明の第1実施形態の圧縮機の縦断面図を示している。
この第1実施形態の圧縮機は、図1に示すように、密閉容器1と、この密閉容器1内に配置された圧縮機構部2と、密閉容器1内に配置され、圧縮機構部2をシャフト12を介して駆動するモータ3とを備えている。
この圧縮機は、いわゆる縦型の高圧ドーム型のロータリ圧縮機であって、密閉容器1内の下側に、圧縮機構部2を配置し、その圧縮機構部2の上側にモータ3を配置している。このモータ3のロータ6によって、シャフト12を介して圧縮機構部2を駆動するようにしている。
上記圧縮機構部2は、アキュームレータ10から吸入管11を通して冷媒ガスを吸入する。この冷媒ガスは、この圧縮機とともに、冷凍システムの一例としての空気調和機を構成する図示しない凝縮器、膨張機構、蒸発器を制御することによって得られる。
上記圧縮機は、圧縮した高温高圧の冷媒ガスを、圧縮機構部2から吐出して密閉容器1の内部に満たすと共に、モータ3のステータ5とロータ6との間の隙間を通して、モータ3を冷却した後、モータ3の上側に設けられた吐出管13から外部に吐出するようにしている。上記密閉容器1内の高圧領域の下部には、潤滑油が溜められた油溜まり部9が形成されている。
上記圧縮機構部2は、密閉容器1の内面に取り付けられるシリンダ21と、このシリンダ21の上下の開口端のそれぞれに取り付けられている上側の端板部材50および下側の端板部材60とを備える。上記シリンダ21と上側の端板部材50と下側の端板部材60によって、シリンダ室22を形成する。
上記上側の端板部材50は、円板状の本体部51と、この本体部51の中央に上方へ設けられたボス部52とを有する。本体部51およびボス部52は、シャフト12が挿通されている。
上記本体部51には、シリンダ室22に連通する吐出口51aが設けられている。上記本体部51に関してシリンダ21と反対側に位置するように、本体部51に、吐出口51aを開閉する吐出弁31が取り付けられている。
上記本体部51には、シリンダ21と反対側に、吐出弁31を覆うようにカップ型のマフラカバー40が取り付けられている。このマフラカバー40は、ボス部52が挿通され、ボルト35などによって本体部51に固定されている。このマフラカバー40および上側の端板部材50によって、マフラ室42を形成する。上記マフラ室42とシリンダ室22とは、吐出口51aを介して連通されている。また、上記マフラカバー40は、マフラ室42とマフラカバー40の外側とを連通する孔部43を有する。
また、上記下側の端板部材60は、円板状の本体部61と、この本体部61の中央に下方へ設けられたボス部62とを有する。上記本体部61およびボス部62は、シャフト12が挿通されている。
上記シャフト12の支持端側には、圧縮機構部2側のシリンダ室22内に位置するように、偏心ピン26を設けている。この偏心ピン26は、ローラ27に嵌合している。このローラ27は、シリンダ室22内で、公転可能に配置され、このローラ27の公転運動で圧縮作用を行うようにしている。
また、上記圧縮機のモータ3は、インナーロータ型のモータである。密閉容器1内に取り付けられたモータ3は、ロータ6と、このロータ6の径方向外側にエアギャップを介して配置されたステータ5とを有する。
上記ロータ6は、円柱状のロータコア(図示せず)と、このロータコアに周方向に間隔をあけて埋設された平板状の6つの永久磁石(図示せず)とを有する。ロータコアの中央の孔部にシャフト12が取り付けられている。
図2は上記ステータ5の斜視図を示している。図2では、図を見やすくするためにコイルを省略している。
上記ステータ5は、図2に示すように、ステータコア510と、ステータコア510の軸方向の上側の端面に取り付けられた上インシュレータ520と、ステータコア510の軸方向の下側の端面に取り付けられた下インシュレータ530と、ステータコア510と上インシュレータ520および下インシュレータ530に共に巻回されたコイル(図示せず)とを有する。
上記上インシュレータ520および下インシュレータ530の材料として、LCP(Liquid Crystalline Polymer:液晶ポリマ)、PBT(Polybutylene Terephthalate:ポリブチレンテレフタレート)、PPS(Polyphenylene Sulfide:ポリフェニレンサルファイド)などの絶縁性を有する樹脂を用いている。
なお、圧縮機に用いられるモータ3は、冷媒や冷凍機油に曝されるので、上インシュレータ520および下インシュレータ530も冷媒や冷凍機油に対して絶縁性などの劣化が少ない材料が用いられている。
また、ステータコア510は、環状のバックヨーク511と、このバックヨーク511の内周面から径方向内側に突出する複数のティース512とを有する。ステータコア510の周方向において隣り合うティース512の間の空間であるスロット部514内には、ティース512およびバックヨーク511の内周面に沿って、ステータコア510とコイルとを絶縁するスロットセル(図示せず)が設けられている。このスロットセルは、樹脂製の絶縁フィルムや樹脂成形物などのシート状の樹脂材料(例えばポリエチレンテレフタレート(PET))を用いる。
ここで、スロット部514とは、互いに隣接するティース512間のコイルを巻回するための領域である。コイル(図示せず)は、各ティース512にそれぞれ巻かれて複数のティース512に渡って巻かれていない、いわゆる集中巻きである。
上記モータ3は、いわゆる6極9スロットである。ステータコア510に巻回されたコイルに電流を流してステータ5に発生する電磁力によって、シャフト12(図1に示す)と共にロータ6(図1に示す)を回転させる。なお、モータ3の極数およびスロット数はこれに限らない。
なお、図2において、515はバックヨーク511の外周側に設けられた嵌合用溝、524は上インシュレータ520嵌合用爪部、524aは嵌合用爪部524の凸部、524bは嵌合用爪部524の突起、534は下インシュレータ530嵌合用爪部、534aは嵌合用爪部534の凸部、534bは嵌合用爪部534の突起である。
また、図3は上記ステータコア510の斜視図を示している。
上記ステータコア510は、積層された複数の電磁鋼板(積層鋼板)からなり、焼き嵌めなどによって密閉容器1(図1に示す)内に嵌め込まれている。ステータコア510は、図3に示すように、環状のバックヨーク511と、このバックヨーク511の内周面から径方向内側に突出すると共に周方向に等間隔(40deg間隔)に配列された9つのティース512とを有する。
なお、この第1実施形態のステータコア510は、環状のバックヨーク511と9つのティース512とが一体となった構成をしているが、環状のバックヨーク511と9つのティース512とが分割された構成でもよい。
図4は上インシュレータ520を上方から見た斜視図を示し、図5は上インシュレータ520を下方から見た斜視図を示している。
図4,図5に示すように、上インシュレータ520は、環状基部521と、その環状基部521の内周側から径方向内側に向かって突出すると共に周方向に等間隔(40deg間隔)に配列された9つの突出部522と、環状基部521の軸方向の上端面にほぼ環状に立設された壁部523とを有する。上記突出部522の先端側に、コイル抜け防止用の鍔522aを設けている。
また、上インシュレータ520の環状基部521の外周に、3つの嵌合用爪部524を設けている。この嵌合用爪部524の夫々は、環状基部521の外周から径方向外向きに突出する凸部524aと、凸部524aの先端側から軸方向下側に延びるように、周方向に所定の間隔をあけて設けられた2つの突起524bとを有する。
また、図6Aはステータコア510の上面図を示している。
ステータコア510は、図6Aに示すように、バックヨーク511の外周面において、ティース512と対応する9箇所の領域にコアカット511aが設けられている。このステータコア510のコアカット511aは、密閉容器1(図1に示す)の内周面と接触しない。
上記ステータコア510の環状のバックヨーク511の外周側、かつ、各ティース512の径方向の中心線L上に、ステータコア510の複数の電磁鋼板を互いに固定するカシメ513を設けている。
図6Bは上記ステータコア510の要部(図6Aの領域S1)の拡大上面図を示している。
上記バックヨーク511の外周側に、ティース512の径方向の中心線L上のカシメ513の位置に対して周方向に間隔をあけてカシメ513の位置を挟むように、2つの嵌合用溝515を軸方向に沿って設けている。
上記2つの嵌合用溝515は、バックヨーク511の両端面間に軸方向に沿って連続して設けられている。また、嵌合用溝515は夫々、上端側に上インシュレータ520の突起524b(図4,図5,図9,図10に示す)が嵌合する部分である第1溝部515aを有し、下端側に下インシュレータ530の突起534b(図12,図13に示す)が嵌合する部分である第1溝部515aを有している。また、嵌合用溝515は、上端側の第1溝部515aと下端側の第1溝部515aとの間を接続する第2溝部515bを有している。
上記嵌合用溝515の上端側の第1溝部515aと下端側の第1溝部515aの径方向の深さを第2溝部515bよりも深くしている(図3参照)。
このステータコア510の領域S1では、上インシュレータ520の2つの突起524bが、2つの嵌合用溝515の上端側の第1溝部515aに嵌合すると共に、下インシュレータ530の2つの突起534bが、2つの嵌合用溝515の下端側の第1溝部515aに嵌合している。この2つの嵌合用溝515を1組として3組が、周方向に120deg間隔でステータコア510に配置されている。
また、上記ステータコア510のバックヨーク511の外周側の嵌合用溝515を、バックヨーク511の両端面間に軸方向に沿って連続して設けているので、バックヨーク511の外周側の2つの嵌合用溝515の間に軸方向に沿って畝状の凸部516が形成される。上記ステータコア510の畝状の凸部516は溶接されている。
図6Cは上記ステータコア510の要部(図6Aの領域S2)の拡大上面図を示している。
上記バックヨーク511の外周側に、ティース512の径方向の中心線L上のカシメ513の位置に対して周方向に間隔をあけてカシメ513の位置を挟むように、2つの溝517を軸方向に沿って設けている(図2,図3参照)。
このステータコア510の領域S2では、図6Aに示すように、ステータコア510の領域S1間に周方向に40deg間隔で配置されている。
また、図6Cでは、バックヨーク511の外周側の溝517を、バックヨーク511の両端面間に軸方向に沿って連続して設けているので、バックヨーク511の外周側の2つの溝517の間に軸方向に沿って畝状の凸部518が形成される。この溝517の径方向の深さは、嵌合用溝515の第2溝部515bの径方向の深さと略同じである。上記ステータコア510の畝状の凸部518は溶接されている。
図7はステータコア510の縦断面図を示している。図7において、図6A〜図6Cと同一の構成部には同一参照番号を付している。
図8は上インシュレータ520の上面図を示し、図9は上インシュレータ520の下面図を示し、図10は上インシュレータ520の展開図を示している。図8,図9,図10において、図4,図5と同一の構成部には同一参照番号を付している。
さらに、図11は下インシュレータ530の下面図を示し、図12は下インシュレータ530の上面図を示し、図13は下インシュレータ530の展開図を示している。
下インシュレータ530は、図11,図12に示すように、環状基部531と、その環状基部531の内周側から径方向内側に向かって突出すると共に周方向に等間隔(40deg間隔)に配列された9つの突出部532と、環状基部531の軸方向の下端面にほぼ環状に立設された壁部533とを有する。上記突出部532の先端側に、コイル抜け防止用の鍔532aを設けている。
また、下インシュレータ530の環状基部531の外周に、3つの嵌合用爪部534を設けている。この嵌合用爪部534の夫々は、環状基部531の外周から径方向外向きに突出する凸部534aと、凸部534aの先端側から軸方向上側に延びるように、周方向に所定の間隔をあけて設けられた2つの突起534bとを有する。
上記構成のステータ5によれば、バックヨーク511の外周側に、バックヨーク511の積層鋼板を接合するカシメ513の位置に対して周方向に間隔をあけてカシメ513の位置を挟むように、2つの嵌合用溝515が軸方向に沿って設けられ、そのバックヨーク511の2つの嵌合用溝515に、上インシュレータ520および下インシュレータ530の外周側に設けられた2つの突起524b,534bが嵌合する。これによって、バックヨーク511においてカシメ513の径方向外側の外周部に嵌合用溝を設けず、嵌合用溝515間かつ嵌合用溝515から周方向に離れた位置にカシメ513があるので、ステータコア510のカシメ513から外周部までの径方向の厚さを確保でき、カシメ513を含む周囲の変形が抑えられ、嵌合用溝515の変形も起きにくくなる。したがって、カシメ513によるステータコア510の変形の影響を受けることなく、上インシュレータ520および下インシュレータ530の突起524b,534bをステータコア510の嵌合用溝515に嵌合するので、ステータコア510に固定された上インシュレータ520および下インシュレータ530の安定度が増して、巻線時の巻線テンションなどによる上インシュレータ520および下インシュレータ530のずれや変形を抑制できる。
また、上記バックヨーク511の外周側の嵌合用溝515を、バックヨーク511の両端面間に軸方向に沿って連続して設けて、嵌合用溝515のうち、上インシュレータ520および下インシュレータ530の突起524b,534bが嵌合する第1溝部515aの径方向の深さを他の第2溝部515bよりも深くしている。これによって、軸方向に沿って連続して設けた嵌合用溝515の間に、溶接可能な畝状の凸部516を形成しつつ、上インシュレータ520および下インシュレータ530の突起524b,534bがバックヨーク511の外周側の嵌合用溝515に係合する強度を向上できる。
また、上記バックヨーク511のカシメ513を、ティース512の径方向の中心線L上に位置するように設けることで、バックヨーク511の外周側の磁束の影響を受けにくい位置にカシメ513を配置している。これにより、カシメ513の位置に対して周方向に間隔をあけてカシメ513の位置を挟むように嵌合用溝515が配置され、すなわち、磁束の影響を受けにくい位置に嵌合用溝515が配置され、モータ性能の悪化を抑制する。
また、上記バックヨーク511の外周側の嵌合用溝515を、バックヨーク511のコアカット511aが形成された領域に設けることによって、焼き嵌めなどによってステータ5が密閉容器1内に固定されるときに、上インシュレータ520および下インシュレータ530の突起524b,534bがステータコア510の嵌合用溝515に嵌合する部分が密閉容器1の内周面からの力を受けず変形しないので、ステータコア510に固定された上インシュレータ520および下インシュレータ530がより安定する。
また、上記バックヨーク511の外周側の嵌合用溝515を、バックヨーク511の両端面間に軸方向に沿って連続して設けることにより、バックヨーク511の外周側の嵌合用溝515の間に畝状の凸部516を形成して、その畝状の凸部516を溶接することによって、ステータコア510の積層鋼板の剛性が向上する。これによって、焼き嵌めなどによりステータ5を密閉容器1内に固定するときのステータコア510の変形を防ぎ、ステータコア510の両端面の平面度の悪化を抑制でき、モータ性能の悪化を抑制すると共に騒音を低減できる。
また、上記構成のモータ3によれば、巻線時の巻線テンションなどによる上インシュレータ520および下インシュレータ530のずれや変形を抑制できるステータ5と、そのステータ5の径方向内側に配置されたロータ6とを備えることによって、モータ性能の悪化を抑制すると共に騒音を低減できる。
また、上記構成の圧縮機によれば、モータ3を密閉容器1内に配置して、圧縮機構部2を駆動することによって、性能の悪化を抑制すると共に騒音を低減できる。
上記第1実施形態では、嵌合用溝515をステータコア510に軸方向に沿って連続して設けたが、ステータコアの外周面の上端側および下端側の夫々に嵌合用溝を軸方向に沿って設け、ステータコアの両端面間に渡って嵌合用溝を連続して設けなくてもよい。
また、上記第1実施形態では、上インシュレータ520の突起524bおよび下インシュレータ530の突起534bが嵌合する第1溝部515aと、その第1溝部515aよりも径方向の深さが浅い第2溝部515bからなる嵌合用溝515が設けられたステータコア510を備えたステータ5について説明したが、ステータコアの両端面間に渡って径方向の深さが同じ嵌合用溝を軸方向に沿って連続して設けてもよい。
また、上記第1実施形態では、バックヨーク511のカシメ513を、ティース512の径方向の中心線L上に位置するように設けたが、カシメの位置はこれに限らず、カシメの位置に対して周方向に間隔をあけてカシメの位置を挟むように、少なくとも2つの嵌合用溝を軸方向に沿って設ければよい。
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態のステータ5では、上インシュレータ520および下インシュレータ530の環状基部521,531の外周に、周方向に120deg間隔で3箇所に嵌合用爪部524,534(突起524b,534bを含む)を配置したのに対して、この発明の第2実施形態のステータは、上インシュレータおよび下インシュレータの環状基部の外周に、周方向に等間隔で4以上の箇所に嵌合用爪部(突起を含む)を配置している。
この場合、ステータコアの嵌合用溝は、上インシュレータおよび下インシュレータの嵌合用爪部の突起が嵌合可能な位置に設けられている。
上記第2実施形態のステータは、第1実施形態のステータ5と同様の効果を有する。
〔第3実施形態〕
上記第1実施形態では、畝状の凸部516が溶接されたステータコア510を有するステータ5について説明したが、この発明の第3実施形態のステータは、ステータコアの畝状の凸部を溶接しない構成としている。
上記第3実施形態のステータは、畝状の凸部の溶接による効果を除いて第1実施形態のステータ5と同様の効果を有する。
〔第4実施形態〕
図14はこの発明の第4実施形態のステータのステータコア540の斜視図を示している。この第4実施形態のステータは、ステータコア540と上インシュレータ550および下インシュレータを除いて第1実施形態の圧縮機を駆動するモータ3と同一の構成をしており、図1を援用する。この第4実施形態のステータは、第1実施形態の圧縮機の圧縮機構部2を駆動するモータ3に用いられる。
上記ステータコア540は、積層された複数の電磁鋼板(積層鋼板)からなり、焼き嵌めなどによって密閉容器1(図1に示す)内に嵌め込まれている。ステータコア540は、図14に示すように、環状のバックヨーク541と、このバックヨーク541の内周面から径方向内側に突出すると共に周方向に等間隔(40deg間隔)に配列された9つのティース542とを有する。図14において、545は嵌合用孔、547は溝である。
なお、この第1実施形態のステータコア540は、環状のバックヨーク541と9つのティース542とが一体となった構成をしているが、環状のバックヨーク541と9つのティース542とが分割された構成でもよい。
この第4実施形態のステータは、ステータコア540と、ステータコア540の軸方向の上側の端面に取り付けられた上インシュレータ550(図15に示す)と、ステータコア540の軸方向の下側の端面に取り付けられた下インシュレータ(図示せず)と、ステータコア540と上インシュレータ550および下インシュレータに共に巻回されたコイル(図示せず)とを有する。
図15は上インシュレータ550を下方から見た斜視図を示している。
図15に示すように、上インシュレータ550は、環状基部551と、その環状基部551の内周側から径方向内側に向かって突出すると共に周方向に等間隔(40deg間隔)に配列された9つの突出部552と、環状基部551の軸方向の上端面にほぼ環状に立設された壁部553とを有する。上記突出部552の先端側に、コイル抜け防止用の鍔552aを設けている。
また、上インシュレータ550の環状基部551の外周に、3つの嵌合用爪部554を設けている。この嵌合用爪部554の夫々は、環状基部551の外周から径方向外向きに突出する凸部554aと、凸部554aの先端側から軸方向下側に延びるように、周方向に所定の間隔をあけて設けられた円柱状の2つの突起554bとを有する。なお、突起554bは、円柱状に限らず、四角柱などの他の断面形状であってもよい。
なお、この第4実施形態の下インシュレータは、嵌合用爪部554を除いて第1実施形態の下インシュレータ530と同一の構成をしており、図を省略する。
下インシュレータは、上インシュレータ550の環状基部551の外周に設けられた3つの嵌合用爪部554と同様の嵌合用爪部を有する。この嵌合用爪部の夫々は、環状基部の外周から径方向外向きに突出する凸部と、凸部の先端側から軸方向上側に延びるように、周方向に所定の間隔をあけて設けられた2つの突起とを有する。
また、図16Aはステータコア540の上面図を示している。
ステータコア540は、図16Aに示すように、バックヨーク541の外周面において、ティース542と対応する9箇所の領域にコアカット541aが設けられている。このステータコア540のコアカット541aは、密閉容器1(図1に示す)の内周面と接触しない。
上記ステータコア540の環状のバックヨーク541の外周側、かつ、各ティース542の径方向の中心線L上に、ステータコア540の複数の電磁鋼板を互いに固定するカシメ543を設けている。
図16Bは上記ステータコア540の要部(図16Aの領域S11)の拡大上面図を示している。
上記バックヨーク541の外周側に、ティース542の径方向の中心線L上のカシメ543の位置に対して周方向に間隔をあけてカシメ543の位置を挟むように、2つの溝547を軸方向に沿って設けている(図14参照)。
上記バックヨーク541の外周側に、ティース542の径方向の中心線L上のカシメ543の位置に対して周方向に間隔をあけてカシメ543の位置を挟むように、2つの嵌合用孔545を軸方向に沿って設けている。嵌合用孔545は、上インシュレータ550の突起554bを嵌合可能な円孔である。なお、嵌合用孔545は、上インシュレータ550の突起554bの形状に応じた孔形状であればよい。
上記2つの嵌合用孔545は、バックヨーク541の両端面間に軸方向に沿って連続して設けられている。すなわち、嵌合用孔545は、バックヨーク541を軸方向に貫通している。また、嵌合用孔545の夫々は、バックヨーク541の上端側が上インシュレータ550の突起554b(図15に示す)が嵌合する部分であり、バックヨーク541の下端側が下インシュレータ(図示せず)の突起が嵌合する部分である。
このステータコア540の領域S11では、上インシュレータ550の2つの突起554bがバックヨーク541の2つの嵌合用孔545(バックヨーク541の上端側)に嵌合している。また、下インシュレータの2つの突起が、2つの嵌合用孔545(バックヨーク541の下端側)に嵌合している。この2つの嵌合用孔545を1組として3組が、周方向に120deg間隔でステータコア540に配置されている。
また、上記ステータコア540のバックヨーク541の外周側の嵌合用孔545を、バックヨーク541の両端面間に軸方向に沿って連続して設けているので、バックヨーク541の外周側の2つの嵌合用孔545の間に軸方向に沿って畝状の凸部548が形成される。上記ステータコア540の畝状の凸部548は溶接されている。
図16Cは上記ステータコア540の要部(図16Aの領域S12)の拡大上面図を示している。
上記バックヨーク541の外周側に、ティース542の径方向の中心線L上のカシメ543の位置に対して周方向に間隔をあけてカシメ543の位置を挟むように、2つの溝547を軸方向に沿って設けている(図14参照)。
このステータコア540の領域S12では、図16Aに示すように、ステータコア540の領域S11間に周方向に40deg間隔で配置されている。
また、図16Cでは、バックヨーク541の外周側の溝547を、バックヨーク541の両端面間に軸方向に沿って連続して設けているので、バックヨーク541の外周側の2つの溝547の間に軸方向に沿って畝状の凸部548が形成される。この溝547の径方向の深さは、嵌合用孔545の第2孔部545bの径方向の深さと略同じである。上記ステータコア540の畝状の凸部548は溶接されている。
上記第4実施形態のステータは、第1実施形態のステータと同様の効果を有する。
また、上記ステータを備えたモータによれば、モータ性能の悪化を抑制すると共に騒音を低減できる。
また、上記モータを備えた圧縮機によれば、性能の悪化を抑制すると共に騒音を低減できる。
上記第4実施形態では、嵌合用孔545をステータコア540に軸方向に沿って連続して設けたが、ステータコアの外周面の上端側および下端側の夫々に嵌合用孔を軸方向に沿って設け、ステータコアの両端面間に渡って嵌合用孔を連続して設けなくてもよい。
また、上記第4実施形態では、バックヨーク541のカシメ543を、ティース542の径方向の中心線L上に位置するように設けたが、カシメの位置はこれに限らず、カシメの位置に対して周方向に間隔をあけてカシメの位置を挟むように、少なくとも2つの嵌合用孔を軸方向に沿って設ければよい。
また、上記第4実施形態では、バックヨーク541の外周側に、バックヨーク541の両端面間に軸方向に沿って連続して設けられた溝547の間に畝状の凸部548を形成して、その畝状の凸部548を溶接したが、ステータコアの剛性が十分に高い場合は、バックヨーク541の外周側に溶接のための畝状の凸部を形成する溝はなくてもよい。
〔第5実施形態〕
上記第4実施形態のステータでは、上インシュレータ550の環状基部551および下インシュレータの環状基部の外周に、周方向に120deg間隔で3箇所に嵌合用爪部554(突起554bを含む)を配置したのに対して、この発明の第5実施形態のステータは、上インシュレータおよび下インシュレータの環状基部の外周に、周方向に等間隔で4以上の箇所に嵌合用爪部(突起を含む)を配置している。
この場合、ステータコア540の嵌合用孔は、上インシュレータ550および下インシュレータの嵌合用爪部の突起が嵌合可能な位置に設けられている。
上記第5実施形態のステータは、第4実施形態のステータと同様の効果を有する。
〔第6実施形態〕
上記第4実施形態では、畝状の凸部548が溶接されたステータコア540を有するステータについて説明したが、この発明の第6実施形態のステータは、ステータコアの畝状の凸部を溶接しない構成としている。
上記第6実施形態のステータは、畝状の凸部の溶接による効果を除いて第4実施形態のステータと同様の効果を有する。
上記第1〜第6実施形態では、モータ3を備えた圧縮機について説明したが、この発明のモータは、圧縮機に限らず、他のモータを使用する装置に適用してもよい。
また、上記第1〜第6実施形態では、縦型のロータリ型の圧縮機について説明したが、これに限らず、横型の圧縮機にこの発明を適用してもよく、また、スクロール型の圧縮機などにこの発明を適用してもよい。
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記第1〜第6実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、上記第1〜第3実施形態で記載した内容を適宜組み合わせたものを、この発明の一実施形態としてもよい。
1…密閉容器
2…圧縮機構部
3…モータ
5…ステータ
6…ロータ
9…油溜まり部
10…アキュームレータ
11…吸入管
12…シャフト
13…吐出管
21…シリンダ
22…シリンダ室
26…偏心ピン
27…ローラ
31…吐出弁
35…ボルト
40…マフラカバー
42…マフラ室
43…孔部
50…端板部材
51…本体部
51a…吐出口
52…ボス部
60…端板部材
61…本体部
62…ボス部
510,540…ステータコア
511,541…バックヨーク
512,542…ティース
513,543…カシメ
514…スロット部
515…嵌合用溝
515a…第1溝部
515b…第2溝部
516…畝状の凸部
517,547…溝
518,548…畝状の凸部
520,550…上インシュレータ
521,551…環状基部
522…突出部
522a…鍔
523,553…壁部
524,554…嵌合用爪部
524a,554a…凸部
524b,554b…突起
530…下インシュレータ
531…環状基部
532…突出部
532a…鍔
533…壁部
534…嵌合用爪部
534a…凸部
534b…突起
545…嵌合用孔

Claims (8)

  1. 環状のバックヨーク(511)と、そのバックヨーク(511)の径方向内側に突出すると共に周方向に間隔をあけて配列された複数のティース(512)とを有するステータコア(510)と、
    上記ステータコア(510)を軸方向の両側から挟み込むインシュレータ(520,530)と
    を備え、
    上記バックヨーク(511)の外周側に、上記バックヨーク(511)の積層鋼板を接合するカシメ(513)の位置に対して周方向に間隔をあけて上記カシメ(513)の位置を挟むように、少なくとも2つの嵌合用溝(515)が軸方向に沿って設けられ、
    上記インシュレータ(520,530)の外周側に、上記バックヨーク(511)の上記少なくとも2つの嵌合用溝(515)に嵌合する少なくとも2つの突起(524b,534b)が設けられていることを特徴とするステータ(5)。
  2. 請求項1に記載のステータ(5)において、
    上記バックヨーク(511)の外周側の上記嵌合用溝(515)は、上記バックヨーク(511)の両端面間に軸方向に沿って連続して設けられており、
    上記嵌合用溝(515)のうち、上記インシュレータ(520,530)の上記突起(524b,534b)が嵌合する部分の径方向の深さが他の部分よりも深いことを特徴とするステータ(5)。
  3. 請求項1または2に記載のステータ(5)において、
    上記バックヨーク(511)の上記カシメ(513)は、上記ティース(512)の径方向の中心線(L)上に位置することを特徴とするステータ(5)。
  4. 請求項1から3までのいずれか1つに記載のステータ(5)において、
    上記バックヨーク(511)の外周側の上記嵌合用溝(515)は、上記バックヨーク(511)のコアカット(511a)が形成された領域に設けられていることを特徴とするステータ(5)。
  5. 請求項1から4までのいずれか1つに記載のステータ(5)において、
    上記バックヨーク(511)の外周側の上記嵌合用溝(515)を、上記バックヨーク(511)の両端面間に軸方向に沿って連続して設けることによって、上記バックヨーク(511)の外周側の上記嵌合用溝(515)の間に畝状の凸部(516)が形成され、
    上記畝状の凸部(516)が溶接されていることを特徴とするステータ(5)。
  6. 環状のバックヨーク(541)と、そのバックヨーク(541)の径方向内側に突出すると共に周方向に間隔をあけて配列された複数のティース(542)とを有するステータコア(540)と、
    上記ステータコア(540)を軸方向の両側から挟み込むインシュレータ(550)と
    を備え、
    上記バックヨーク(541)の外周側に、上記バックヨーク(541)の積層鋼板を接合するカシメ(543)の位置に対して周方向に間隔をあけて上記カシメ(543)の位置を挟むように、少なくとも2つの嵌合用孔(545)が軸方向に設けられ、
    上記インシュレータ(550)の外周側に、上記バックヨーク(541)の上記少なくとも2つの嵌合用孔(545)に嵌合する少なくとも2つの突起(554b)が設けられていることを特徴とするステータ。
  7. 請求項1から6までのいずれか1つに記載のステータ(5)と、
    上記ステータ(5)の径方向内側に配置されたロータ(6)と
    を備えたことを特徴とするモータ(3)。
  8. 密閉容器(1)と、
    上記密閉容器(1)内に配置された圧縮機構部(2)と、
    上記密閉容器(1)内に配置され、上記圧縮機構部(2)を駆動する請求項7に記載のモータ(3)と
    を備えたことを特徴とする圧縮機。
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