JP2015233389A - モータ及び圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】インシュレータの外壁部の外側に形成された嵌合溝に渡り線が嵌め込まれる従来のモータでは、嵌合溝に渡り線が嵌め込まれる際に、渡り線が損傷する問題がある。【解決手段】インシュレータは、外壁部62の外側に配置された渡り線81の両側に設けられ、外壁部62の外周面62Aから径方向外側に向かって突出した突出部71および突出部72(第1突出部および第2突出部)を有する。突出部71および突出部72は、外壁部62を展開したものを、渡り線81の延在方向から見たときに、渡り線81よりも外壁部62から離れた位置において互いに対向するように軸方向に突出した第1凸部71Aおよび第2凸部72Bを有する。そして、これらの突出部71および突出部72は、周方向について離れた位置に配置される。【選択図】図6

Description

本発明は、巻線方式が集中巻きのモータ及びそれを備えた圧縮機に関する。
従来のモータとしては、環状に配列された複数の歯部を有するコアと、コアの歯部にそれぞれ積層される複数の歯部を有するインシュレータと、コアの歯部及びインシュレータの歯部に巻き回されたコイル巻回部とを備えたものがある。インシュレータは、複数の歯部の径方向外側に配置される環状の外壁部を有する。この外壁部の外側には、コイル巻回部に接続される複数の渡り線が引き回されている。
特許第3722712号
上記のようなモータでは、振動などにより渡り線が外側に緩んで、渡り線同士が接触したり、渡り線がモータを収容する密閉ケーシングの内周面に接触するおそれがある。そこで、例えば特許文献1には、インシュレータの外壁部の外側に形成された嵌合溝(特許文献1の図4及び図5の嵌合溝31a参照)に渡り線が嵌め込まれるモータが記載されている。この嵌合溝は、特許文献1の図4に示すように、渡り線の上下両側において、インシュレータの外壁部の外周面から外側に突出した2つの突出部と、2つの突出部の先端部から互いに対向するように軸方向に突出した2つの凸部とにより構成される。2つの突出部は、周方向において同一位置に形成されている。また、2つの凸部の間の隙間(開口幅寸法)は、渡り線の外径よりも小さくされている。このモータでは、上記の嵌合溝に渡り線が嵌め込まれるので、渡り線が外側に緩むのが防止される。しかしながら、このモータでは、嵌合溝に渡り線が嵌め込まれる際に、渡り線が損傷する問題がある。
そこで、本発明の目的は、渡り線が損傷することなく、かつ渡り線が外側に緩むのを防止できるモータ及びそれを備えた圧縮機を提供することである。
第1の発明にかかるモータは、環状に配列された複数の第1歯部を有するコアと、前記第1歯部にそれぞれ積層される複数の第2歯部及び前記複数の第2歯部の径方向外側に配置される環状の壁部を有するインシュレータと、前記第1歯部及び当該第1歯部に積層された第2歯部に巻き回されたコイル巻回部とを備え、前記インシュレータは、前記壁部の外側に配置された所定の渡り線の両側に設けられ、前記壁部の外周面から径方向外側に向かって突出した第1突出部および第2突出部を有しており、前記第1突出部および前記第2突出部は、前記環状の壁部を展開したものを、前記所定の渡り線の延在方向から見たときに、前記所定の渡り線よりも前記壁部から離れた位置において互いに対向するように軸方向に突出した第1凸部および第2凸部を有しているとともに、周方向について離れた位置に配置されていることを特徴とする。
このモータでは、インシュレータの壁部を展開したものを、渡り線の延在方向から見たときに、渡り線よりも壁部から離れた位置において、互いに対向するように軸方向に突出した2つの凸部を有する2つの突出部が、周方向について離れた位置に配置されている。そのため、例えば2つの凸部の間の隙間が渡り線の径よりも小さい場合であっても、渡り線を凸部に接触させることなく、渡り線を2つの突出部の間に配置することができる。したがって、渡り線が損傷することなく、かつ渡り線が外側に緩むのを防止できる。
第2の発明にかかるモータは、第1の発明にかかるモータにおいて、前記環状の壁部を展開したものを、前記所定の渡り線の延在方向から見たときに、前記第1凸部と前記第2凸部との間の隙間が前記所定の渡り線の径よりも小さい、または、前記第1凸部と前記第2凸部との間に隙間がないことを特徴とする。
このモータでは、インシュレータの壁部を展開したものを、渡り線の延在方向から見たときに、2つの凸部の間の隙間が渡り線の径よりも小さい、または2つの凸部の間に隙間がないので、渡り線が外側に緩むのをより防止しやすい。
第3の発明にかかるモータは、第1または第2の発明にかかるモータにおいて、前記インシュレータは、前記第1突出部および前記第2突出部の少なくとも一方を複数有しており、前記第1突出部および前記第2突出部が周方向について交互に配置されていることを特徴とする。
このモータでは、突出部が少なくとも3つ以上配置されているとともに、渡り線の上側に配置される突出部と渡り線の下側に配置される突出部とが周方向において交互に配置されるので、渡り線が外側に緩むのをより防止しやすい。
第4の発明にかかる圧縮機は、第1−第3のいずれかに記載のモータを備えることを特徴とする。
この圧縮機では、渡り線が損傷することなく、かつ渡り線が外側に緩むのを防止できるモータを備えた圧縮機を提供できる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、インシュレータの壁部を展開したものを、渡り線の延在方向から見たときに、渡り線よりも壁部から離れた位置において、互いに対向するように軸方向に突出した2つの凸部を有する2つの突出部が、周方向について離れた位置に配置されている。そのため、例えば2つの凸部の間の隙間が渡り線の径よりも小さい場合であっても、渡り線を凸部に接触させることなく、渡り線を2つの突出部の間に配置することができる。したがって、渡り線が損傷することなく、かつ渡り線が外側に緩むのを防止できる。
第2の発明では、インシュレータの壁部を展開したものを、渡り線の延在方向から見たときに、2つの凸部の間の隙間が渡り線の径よりも小さい、または2つの凸部の間に隙間がないので、渡り線が外側に緩むのをより防止しやすい。
第3の発明では、突出部が少なくとも3つ以上配置されているとともに、渡り線の上側に配置される突出部と渡り線の下側に配置される突出部とが周方向において交互に配置されるので、渡り線が外側に緩むのをより防止しやすい。
第4の発明では、渡り線が損傷することなく、かつ渡り線が外側に緩むのを防止できるモータを備えた圧縮機を提供できる。
本発明の実施形態にかかる圧縮機の縦断面図である。 図1に示すモータの平面図である。 図1に示すステータコアの平面図である。 図1に示すインシュレータの平面図である。 図1に示すインシュレータの展開図である。 (a)は、図5に示すVI(a)-VI(a)線断面図であり、(b)は、図5に示すVI(b)-VI(b)線断面図である。 図5に示すVII-VII線断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
本発明の実施形態にかかる圧縮機1は、図1に示すように、例えば1シリンダ型のロータリ圧縮機であって、密閉ケーシング10と、密閉ケーシング10内に配置される駆動機構20及び圧縮機構30とを備えている。この圧縮機1は、いわゆる高圧ドーム型の圧縮機であって、R32冷媒(以下、冷媒と略記する)を利用している。この圧縮機1は、密閉ケーシング10内において、圧縮機構30が駆動機構20の下側に配置される。また、密閉ケーシング10の下部には、圧縮機構30の各摺動部に供給される潤滑油2が貯留されている。
密閉ケーシング10は、パイプ11、トップ12及びボトム13によって構成されている。パイプ11は、上下方向(図1中のZ方向)、すなわちモータ21の軸方向(以下、単に軸方向という)に延びた略円筒状の部材であり、その上下端が開口している。また、パイプ11の側面にはアキュームレータ(図示せず)に接続されるインレットチューブ14を密閉ケーシング10の内部に導入するための接続口11aが形成されている。そして、この接続口11aの内周面には、インレットチューブ14を保持する円筒形状の継手管15が接合されている。トップ12は、パイプ11の上端の開口を塞ぐ部材である。このトップ12には、圧縮機構30によって圧縮された高温高圧の冷媒を密閉ケーシング10の外部に吐出するための吐出管16が設けられている。また、トップ12には、モータ21に接続されるターミナル端子17が設けられている。ボトム13はパイプ11の下端の開口を塞ぐ部材である。上記した構成の密閉ケーシング10には、パイプ11、トップ12及びボトム13によって囲まれた密閉空間が形成されている。
圧縮機構30は、駆動機構20のシャフト44の回転軸に沿って上から下に向かって、マフラ31と、フロントヘッド32と、シリンダ33及びピストン34と、リアヘッド35とを有している。
駆動機構20は、圧縮機構30を駆動するものであって、駆動源となるモータ21と、モータ21によって駆動されるシャフト44とを有している。モータ21は、ロータ40と、このロータ40の径方向外側にエアギャップを介して配置されたステータ50とを有している。
ロータ40は、ロータコア41及び複数の永久磁石(図示せず)を有している。ロータコア41は、金属材料からなる複数の薄板が互いに積層されるとともに、溶接などによって互いに接合されることによって形成されている。また、ロータコア41には、その略中央部に、平面視で略円形の貫通孔43が形成されている。貫通孔43には、シャフト44が挿入されており、ロータ40とステータ50との間に発生する磁力によって、シャフト44がロータ40と共に回転する。
ステータ50は、図2に示すように、ステータコア51(コア)と、ステータコア51の上端部及び下端部にそれぞれ配置されたインシュレータ60及び70(図1参照)と、ステータコア51およびインシュレータ60及び70に巻回されたコイル巻回部52(52U,52V,52W)とを有している。
ステータコア51(コア)は、金属材料からなる複数の薄板が互いに積層される共に、溶接などによって互いに接合されることによって形成されている。このステータコア51は、図3に示すように、環状のバックヨーク部53と、そのバックヨーク部53から径方向内側に突出する6個の歯部54A〜54F(第1歯部)とを有している。ステータコア51の略中央部分には、上下方向(Z方向)に延びた貫通孔Hが形成されている。この貫通孔Hの内部には、上記したロータ40が配置される。歯部54A〜54Fの各々は、バックヨーク部53の内周面から径方向内側に延在する突出部55A〜55Fと、当該突出部55A〜55Fの先端に設けられ、突出部55A〜55Fより周方向に幅広に形成される先端部56A〜56Fとを有している。
6個の歯部54A〜54F(第1歯部)の各々には、各相(U相、V相、W相)のコイルが巻き回されることにより、コイル巻回部52(52U,52V,52W)が形成される。具体的には、対向配置される歯部54A及び54DにU相のコイル巻回部52Uが形成され、対向配置される歯部54B及び54EにV相のコイル巻回部52Vが形成され、対向配置される歯部54C及び54FにW相のコイル巻回部52Wが形成される。本実施形態のコイルには、外径が0.5mm〜1.5mmの巻線が使用されている。
図2に示すように、歯部54Aに巻き回されるコイル巻回部52Uの巻き始めとなる巻き始め部52a、歯部54Bに巻き回されるコイル巻回部52Vの巻き始めとなる巻き始め部52a、及び、歯部54Cに巻き回されるコイル巻回部52Wの巻き始めとなる巻き始め部52aは、電源(ターミナル端子17)に接続される電源線(引出線)PU、PV、PWとなる。これらの電源線PU、PV、PWは、それぞれが絶縁部材によって被覆されており、3本がねじった状態で束ねられる。また、各コイル巻回部52U、52V、52Wの中性線は、後述するインシュレータ60の外壁部62の外周面62Aを引き回されて、中性線結束位置(図示省略)で結束される。
隣接する歯部54A〜54Fのそれぞれの間には、図3に示すように、ステータコア51を上下方向(Z方向)に貫通する6個のスロット57A〜57Fが形成されている。このスロット57A〜57Fの各々は、隣接する歯部54A〜54Fの先端部56A〜56F間に形成される開口Gを介して、貫通孔Hに連通している。コイル巻回部52は、この開口Gを介してスロット57A〜57Fの内部に挿入される巻線機のノズル(図示せず)によって、各歯部54A〜54Fに巻き回される。
インシュレータ60は、ステータコア51とコイル巻回部52との絶縁を図るために設けられた環状の部材であり、例えば樹脂で成形されている。このインシュレータ60は、図4に示すように、複数の歯部54A〜54Fの突出部55A〜55Fに積層される複数の歯部61A〜61F(第2歯部)と、複数の歯部61A〜61Fの径方向外側に配置される環状の外壁部62(壁部)と、複数の歯部61A〜61Fの各々の径方向内側に配置され、前述した先端部56A〜56Fに積層される内壁部63A〜63Fとを有している。この外壁部62及び内壁部63A〜63Fは、上方(ステータコア51の反対側)に延在しており、歯部54A〜54F(第1歯部)及びその歯部54A〜54Fに積層された歯部61A〜61F(第2歯部)に巻き回されたコイル巻回部52が崩れるのを防止する機能を有している。また、環状の外壁部62には、図4に示すように、コイル巻回部52の巻き始め部52aを通過させる複数の切欠部64が形成されている。
図5は、インシュレータ60の環状の外壁部62を展開したものであって、外壁部62の外側を引き回される複数の渡り線の配置の様子を説明するための図である。なお、図5に記載した位置(A1)〜(F2)と、図4に記載した位置(A1)〜(F2)とは対応している。
図5に示すように、外壁部62の外側には、コイル巻回部52とコイル巻回部52とをつなぐ2つの渡り線81、82が配置されている。これら2つの渡り線81、82は、外壁部62の外周面62Aから径方向外側に向かって突出した複数の突出部71−78によって、所定の渡り位置に配置され、2つの渡り線81、82同士が接触しないようにされている。これら突出部71−78は、図6及び図7に示すように、渡り線81、82よりも径方向外側まで突出している。図5に示すように、2つの渡り線81、82の延在方向は、突出部71−76が配置される所定の範囲、すなわち(D2)−(F1)の位置に対応する範囲においては、周方向に沿った方向、すなわち上下方向(Z方向)に対して直交する方向とされている。また、渡り線82の延在方向は、突出部77、78が配置される所定の範囲、すなわち(C2)−(D1)の位置に対応する範囲においては、周方向に対して所定ほど傾斜した方向とされている。
図6(a)に示すように、突出部71は渡り線81の上側に配置され、突出部72は渡り線81の下側に配置される。したがって、突出部71および突出部72は、渡り線81(所定の渡り線)の上下方向両側に設けられ、外壁部62の外周面62Aから径方向外側に向かって突出した第1突出部および第2突出部に相当する。すなわち、突出部71が第1突出部に相当し、突出部72が第2突出部に相当する。
突出部71および突出部72は、環状の外壁部62を展開したものを、渡り線81の延在方向から見たときに(すなわち、図6(a)のように見たときに)、互いに対向するように軸方向に突出した第1凸部71Aおよび第2凸部72Bを有している。この第1凸部71Aおよび第2凸部72Bは、渡り線81(所定の渡り線)よりも外壁部62から径方向外側に離れた位置にある。詳しくは、第1凸部71Aおよび第2凸部72Bは、突出部71および突出部72の先端部から軸方向に突出している。また、第1凸部71Aおよび第2凸部72Bは、それぞれ突出部71および突出部72の周方向長さの略全域にある。図6(a)に示すように、環状の外壁部62を展開したものを、渡り線81の延在方向から見たときに、第1凸部71Aと第2凸部72Bとの間の隙間W1は、渡り線81の外径D1よりも小さくされている。なお、渡り線81の外径D1は、突出部71と突出部72との間(第1凸部71Aと第2凸部72Bとの間を除く)の隙間と略同じまたは僅かに小さくされている。
図6(a)に示すように、突出部72は渡り線82の上側に配置され、突出部73は渡り線82の下側に配置される。したがって、突出部72および突出部73は、渡り線82(所定の渡り線)の上下方向両側に設けられ、外壁部62の外周面62Aから径方向外側に向かって突出した第1突出部および第2突出部に相当する。すなわち、突出部72が第1突出部に相当し、突出部73が第2突出部に相当する。したがって、突出部72は、渡り線81との関係において第2突出部に相当し、渡り線82との関係において第1突出部に相当する。
突出部72および突出部73は、環状の外壁部62を展開したものを、渡り線82の延在方向から見たときに(すなわち、図6(a)のように見たときに)、互いに対向するように軸方向に突出した第1凸部72Aおよび第2凸部73Bを有している。この第1凸部72Aおよび第2凸部73Bは、渡り線82(所定の渡り線)よりも外壁部62から径方向外側に離れた位置にある。詳しくは、第1凸部72Aおよび第2凸部73Bは、突出部72および突出部73の先端部から軸方向に突出している。したがって、突出部72は、上方に突出した第2凸部72Bと、下方に突出した第1凸部72Aの両方を有している。また、第1凸部72Aおよび第2凸部73Bは、それぞれ突出部72および突出部73の周方向長さの略全域にある。図6(a)に示すように、環状の外壁部62を展開したものを、渡り線82の延在方向から見たときに、第1凸部72Aと第2凸部73Bとの間の隙間W2は、渡り線82の外径D2よりも小さくされている。なお、隙間W1と隙間W2の大きさは例えば略同じである。ただし、異なっていてもよい。また、渡り線82の外径D2は、突出部72と突出部73との間(第1凸部72Aと第2凸部73Bとの間を除く)の隙間と略同じまたは僅かに小さくされている。
図5に示すように、第1凸部71Aを有する突出部71および第2凸部72Bを有する突出部72は、従来のモータ(例えば特許文献1に記載のモータ)とは異なり、周方向において離れた位置に配置されている。また、第1凸部72Aを有する突出部72および第2凸部73Bを有する突出部73も、従来のモータとは異なり、周方向において離れた位置に配置されている。
図6(b)に示すように、突出部74は渡り線81の上側に配置され、突出部75は渡り線の下側に配置される。したがって、突出部74および突出部75は、渡り線81(所定の渡り線)の上下方向両側に設けられ、外壁部62の外周面62Aから径方向外側に向かって突出した第1突出部および第2突出部に相当する。すなわち、突出部74が第1突出部に相当し、突出部75が第2突出部に相当する。
また、突出部75は渡り線82の上側に配置され、突出部76は渡り線の下側に配置される。したがって、突出部75および突出部76は、渡り線82(所定の渡り線)の上下方向両側に設けられ、外壁部62の外周面62Aから径方向外側に向かって突出した第1突出部および第2突出部に相当する。すなわち、突出部75が第1突出部に相当し、突出部76が第2突出部に相当する。したがって、突出部75は、渡り線81との関係において第2突出部に相当し、渡り線82との関係において第1突出部に相当する。
ここで、突出部74−突出部76は、上述した突出部71−突出部73と略同様の構成を有する。したがって、突出部74は、下方に突出した第1凸部74Aを有し、突出部75は、下方に突出した第1凸部75Aおよび上方に突出した第2凸部75Bを有し、突出部76は、上方に突出した第2凸部76Bを有する。図6(b)に示すように、環状の外壁部62を展開したものを、渡り線81の延在方向から見たときに、第1凸部74Aと第2凸部75Bとの間の隙間W3は、渡り線81の外径D1よりも小さくされている。また、環状の外壁部62を展開したものを、渡り線82の延在方向から見たときに、第1凸部75Aと第2凸部75Bとの間の隙間W4は、渡り線82の外径D2よりも小さくされている。なお、隙間W3は隙間W1と略同じであり、隙間W4は隙間W2と略同じである。ただし、隙間W3と隙間W1の大きさは異なっていてもよいし、隙間W4と隙間W2の大きさも異なっていてもよい。また、渡り線82の外径D2は、突出部77と突出部78との間(第1凸部77Aと第2凸部78Bとの間を除く)の隙間と略同じまたは僅かに小さくされている。
図5に示すように、第1凸部74Aを有する突出部74および第2凸部75Bを有する突出部75は、従来のモータ(例えば特許文献1に記載のモータ)とは異なり、周方向において離れた位置に配置されている。また、第1凸部75Aを有する突出部75および第2凸部76Bを有する突出部76も、従来のモータとは異なり、周方向において離れた位置に配置されている。なお、突出部74−突出部76の構成は、突出部71−突出部73と略同じであるため、その他の詳しい構成については、その説明を割愛する。
図7に示すように、突出部77は渡り線82の上側に配置され、突出部78は渡り線82の下側に配置される。したがって、突出部77および突出部78は、渡り線82(所定の渡り線)の上下方向両側に設けられ、外壁部62の外周面62Aから径方向外側に向かって突出した第1突出部および第2突出部に相当する。すなわち、突出部77が第1突出部に相当し、突出部78が第2突出部に相当する。なお、これらの突出部77および突出部78は、図5に示すように、軸方向において略同じ位置に配置されるものである。
突出部77および突出部78は、環状の外壁部62を展開したものを、渡り線82の延在方向から見たときに(すなわち、斜めの方向から見たときに(図7のように見たときに))、互いに対向するように軸方向に突出した第1凸部77Aおよび第2凸部78Bを有している。この第1凸部77Aおよび第2凸部78Bは、渡り線82(所定の渡り線)よりも外壁部62から径方向外側に離れた位置にある。詳しくは、第1凸部77Aおよび第2凸部78Bは、突出部77および突出部78の先端部から軸方向に突出している。また、第1凸部77Aおよび第2凸部78Bは、それぞれ突出部77および突出部78の周方向長さの略全域にある。図7に示すように、環状の外壁部62を展開したものを、渡り線82の延在方向から見たときに、第1凸部71Aと第2凸部72Bとの間の隙間W5は、渡り線82の外径D2よりも小さくされている。
図5に示すように、第1凸部77Aを有する突出部77および第2凸部78Bを有する突出部78は、従来のモータ(例えば特許文献1に記載のモータ)とは異なり、周方向において離れた位置に配置されている。
ここで、図5に示すように、インシュレータ60は、渡り線81との関係において、第1突出部を2つ有し、かつ第2突出部を2つ有している。すなわち、突出部71および突出部74が2つの第1突出部に相当し、突出部72および突出部75が2つの第2突出部に相当する。そして、これらの第1突出部および第2突出部は、周方向について(反時計回りに沿って)交互に配置されている。これらの第1突出部および第2突出部は、図5に示すように、反時計回りに沿って突出部71、突出部72、突出部74、突出部75の順に配置されている。
また、図5に示すように、インシュレータ60は、渡り線82との関係において、第1突出部を3つ有し、かつ第2突出部を3つ有している。すなわち、突出部72、突出部75および突出部77が第1突出部に相当し、突出部73、突出部76および突出部78が第2突出部に相当する。そして、これらの第1突出部および第2突出部は、周方向について(反時計回りに沿って)交互に配置されている。これらの第1突出部および第2突出部は、図5に示すように、反時計回りに沿って突出部72、突出部73、突出部75、突出部76、突出部77、突出部78の順に配置されている。
なお、第1突出部および第2突出部は、少なくとも外壁部62の外側に配置される渡り線の周方向長さよりも短い間隔で配置される。例えば突出部71(第1突出部)および突出部72(第2突出部)は、外壁部62に設けられた2つの切欠き64a、64bの間の外壁部62aに配置される。また、例えば突出部71(第1突出部)および突出部72(第2突出部)は、隣接する2つの歯部(第2歯部)の間の間隔よりも狭い間隔で配置される。また、インシュレータ60は、図5に示すように、突出部71−突出部78と周方向同一位置に、外壁部62の外壁部62から径方向外側に突出する突出部が配置されていない。
インシュレータ70は、ステータコア51とコイル巻回部52との絶縁を図るために設けられた環状の部材であり、例えば樹脂で成形されている。このインシュレータ70は、インシュレータ60と同様に、複数の歯部54A〜54Fの突出部55A〜55Fに積層される複数の歯部(第2歯部)と、複数の歯部の径方向外側に配置される環状の外壁部(壁部)と、複数の歯部(第2歯部)の各々の径方向内側に配置され、前述した先端部56A〜56Fに積層される内壁部とを有している。この外壁部及び内壁部は、下方(ステータコア51の反対側)に延在しており、歯部54A〜54F(第1歯部)及びその歯部54A〜54Fに積層された歯部(第2歯部)に巻き回されたコイル巻回部52が崩れるのを防止する機能を有している。また、環状の外壁部には、コイル巻回部52の巻き始め部または巻き終わり部を通過させる複数の切欠部が形成されている。
<本実施形態にかかるモータおよび圧縮機の特徴>
本実施形態にかかるモータには、以下の特徴がある。本実施形態のモータ21では、インシュレータ60の外壁部62(壁部)を展開したものを、渡り線(例えば渡り線81)の延在方向から見たときに、渡り線(例えば渡り線81)よりも外壁部62から離れた位置において互いに対向するように軸方向に突出した2つの凸部(例えば第1凸部71Aおよび第2凸部72B)を有する2つの突出部(例えば第1突出部71および第2突出部72)が、周方向について離れた位置に配置されている。そのため、例えば2つの凸部の間の隙間が渡り線の径よりも小さい場合であっても(例えば第1凸部71Aと第2凸部72Bとの間の隙間W1が渡り線81の径D1より小さい場合であっても)、渡り線を凸部に接触させることなく、渡り線を2つの突出部の間に配置することができる。したがって、渡り線が損傷することなく、かつ渡り線が外側に緩むのを防止できる。
また、本実施形態のモータ21では、インシュレータ60の壁部を展開したものを、渡り線(例えば渡り線81)の延在方向から見たときに、2つの凸部の間の隙間(例えば第1凸部71Aと第2凸部72Bとの間の隙間W1)が渡り線の径(例えば渡り線81の外径D1)よりも小さいので、渡り線が外側に緩むのをより防止しやすい。
また、本実施形態のモータ21では、突出部が少なくとも3つ以上配置されているとともに、渡り線の上側に配置される突出部と渡り線の下側に配置される突出部とが周方向において交互に配置されるので、具体的には、図5に示すように、渡り線81の上側に配置される突出部71および突出部74と、渡り線81の下側に配置される突出部72および突出部75とが、周方向において、突出部71、突出部72、突出部74、突出部75の順に配置されるので、渡り線が外側に緩むのをより防止しやすい。
また、本実施形態の圧縮機1では、渡り線が損傷することなく、かつ渡り線が外側に緩むのを防止できるモータ21を備えた圧縮機1を提供できる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
上述の実施形態では、インシュレータの壁部の外側に配置された所定の渡り線が、コイル巻回部52とコイル巻回部52とをつなぐ渡り線である場合について説明したが、インシュレータの壁部の外側に配置された所定の渡り線は、インシュレータの壁部の外側に配置される巻線であれば何でもよい。したがって、インシュレータの壁部の外側に配置された所定の渡り線が、例えばコイル巻回部52とターミナル端子17とをつなぐ電源線(引出線)であってもよいし、コイル巻回部52から延びて中性線結束位置で結束される中性線であってもよい。したがって、本発明において、インシュレータの壁部の外側に配置された所定の渡り線とは、コイル巻回部とコイル巻回部とをつなぐ渡り線だけでなく、インシュレータの壁部の外側に配置される全ての巻線を含む。
また、上述の実施形態では、ステータコア51の上方に配置されるインシュレータ60に第1突出部および第2突出部が配置される場合について説明したが、ステータコア51の上方に配置されるインシュレータ60およびステータコア51の下方に配置されるインシュレータ70に第1突出部および第2突出部が配置されてもよいし、ステータコア51の下方に配置されるインシュレータ70にのみ第1突出部および第2突出部が配置されてもよい。これにより、インシュレータ70の外側に配置される渡り線が外側に緩むのを防止できる。
また、上述の実施形態では、インシュレータの壁部を展開したものを、渡り線の延在方向から見たときに、第1凸部と第2凸部との間の隙間が渡り線の径よりも小さい場合について説明したが、第1凸部と第2凸部との間に隙間がなくてもよい。それにより、渡り線が外側に緩むのをより防止しやすい。また、第1凸部と第2凸部との間の隙間が渡り線の径よりも大きくてもよい。
また、上述の実施形態では、所定の渡り線との関係において、第1突出部および第2突出部の少なくとも一方を複数有しており、第1突出部および第2突出部が周方向について交互に配置されている場合について説明したが、第1突出部および第2突出部が周方向について交互に配置されなくてもよいし、第1突出部および第2突出部は、1つずつであってもよい。
また、上述の実施形態では、第1突出部と周方向同一位置に、外壁部62の外壁部62から径方向外側に突出する突出部が配置されていない場合について説明したが、第1突出部の第1凸部と突出部との隙間が渡り線の径よりも狭くならないのであれば、第1突出部の下方に突出部が配置されてもよい。また、第1突出部の上方であれば、突出部がどこに配置されていてもよい。
また、上述の実施形態では、第2突出部と周方向同一位置に、外壁部62の外壁部62から径方向外側に突出する突出部が配置されていない場合について説明したが、第2突出部の第2凸部と突出部との隙間が渡り線の径よりも狭くならないのであれば、第2突出部の上方に突出部が配置されてもよい。また、第2突出部の下方であれば、突出部がどこに配置されていてもよい。
また、上述の実施形態では、第1凸部および第2凸部が、それぞれ第1突出部および第2突出部の周方向略全域にある場合について説明したが、第1突出部および第2突出部の周方向の一部にあってもよい。
本発明を利用すれば、渡り線が損傷することなく、かつ渡り線が外側に緩むのを防止できる。
1 圧縮機
21 モータ
51 ステータコア(コア)
52 コイル巻回部
54A〜54F 歯部(第1歯部)
60、70 インシュレータ
61A〜61F 歯部(第2歯部)
62 外壁部(壁部)
62A 外周面
71、72、74、75、77 第1突出部
72、73、75、76、78 第2突出部
71A、72A、74A、75A、77A 第1凸部
72B、73B、75B、76B、78B 第2凸部
81、82 渡り線

Claims (4)

  1. 環状に配列された複数の第1歯部を有するコアと、
    前記第1歯部にそれぞれ積層される複数の第2歯部及び前記複数の第2歯部の径方向外側に配置される環状の壁部を有するインシュレータと、
    前記第1歯部及び当該第1歯部に積層された第2歯部に巻き回されたコイル巻回部とを備え、
    前記インシュレータは、
    前記壁部の外側に配置された所定の渡り線の両側に設けられ、前記壁部の外周面から径方向外側に向かって突出した第1突出部および第2突出部を有しており、
    前記第1突出部および前記第2突出部は、
    前記環状の壁部を展開したものを、前記所定の渡り線の延在方向から見たときに、前記所定の渡り線よりも前記壁部から離れた位置において互いに対向するように軸方向に突出した第1凸部および第2凸部を有しているとともに、
    周方向について離れた位置に配置されていることを特徴とするモータ。
  2. 前記環状の壁部を展開したものを、前記所定の渡り線の延在方向から見たときに、前記第1凸部と前記第2凸部との間の隙間が前記所定の渡り線の径よりも小さい、または、前記第1凸部と前記第2凸部との間に隙間がないことを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記インシュレータは、
    前記第1突出部および前記第2突出部の少なくとも一方を複数有しており、
    前記第1突出部および前記第2突出部が周方向について交互に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のモータ。
  4. 請求項1−3のいずれかに記載のモータを備えることを特徴とする圧縮機。
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