JP2019074194A - 補修弁の漏れ量測定装置及びその測定方法 - Google Patents

補修弁の漏れ量測定装置及びその測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】水道用急速空気弁の補修弁の漏れを簡単かつ安全に測定する。【解決手段】流体管路に補修弁を介して付設した空気弁10。補修弁を全閉した後、弁箱11内の空気弁孔20が開口する密閉空間47aを形成し、圧力計43付の排水管41及び空気弁孔を開放するバルブ45を備える。密封状態において、バルブ45を開放し、押しボルト34をねじ回して押下げピン36を小空気弁孔22から下方に進行させ、フロート弁体21bを下降させて小空気弁孔を開放する。弁箱の空気及び水が抜けたら、バルブをゆっくり閉じる。遊動弁体21aの上部と下部の水圧が同じとなるため、遊動弁体21aは下降が簡単になっており、押さえボルト33をねじ回して遊動弁体21aを下げる。この後、バルブ45を開放し、排水管からの流出量を測定するとともに圧力計43の指示圧に基づいて、空気弁を補修弁から外し得る漏れ量か否かを判断する。【選択図】図3

Description

この発明は、上水、農水や工業用水等の流体管路に補修弁を介して付設される空気弁における、前記補修弁の漏れ量測定装置及びその測定方法に関するものである。
例えば、水道本管などの流体管路は、その管路内で空気泡や空気溜まりにより配管の有効断面積が減少して管路能力が低下することがあるため、その空気溜まり等を防止する水道用空気弁が多数設置されている。この種の空気弁として、日本水道協会 JWWA B 137の水道用急速空気弁が一般的に知られ、このような空気弁は、例えば、水道本管からT字管を介して分岐側に空気弁の維持管理を行うための補修弁を介して設けられる(特許文献1、特許文献2参照)。補修弁Vは、ボール弁やバタフライ弁等の種々の態様のものが使用される。
その補修弁V付き水道用急速空気弁10の一例として、図6に示すように、弁箱11の内部に設けた有底円筒形状の案内部材(ガイド)12の内部に弁室13が形成され、前記案内部材12に弁箱11の下部の管路接続口14に連通した多量排気・多量吸気用大連通口15及び小量排気・小量吸気用小連通口16が形成されたものがある。その弁室13の上部には蓋17が弁箱11に取付けられている。前記蓋17と案内部材12の上部の間にはゴム弁座18が設けられ、蓋17の上部には保護カバー19が設けられている。図中、hは開閉用ハンドルであり、例えば、図6(a)において、ハンドルhの鎖線状態が補修弁Vの開放(開弁)状態、同実線状態が補修弁Vの閉止(閉弁)状態である。
弁室13の上部に空気弁孔20が形成されて、弁室13内に逆椀状の遊動弁体21aとフロート弁体21bが収容され、遊動弁体21aとフロート弁体21bでフロート弁21を構成している。このフロート弁21によって前記空気弁孔20を開閉する。
遊動弁体21aは小空気弁孔22を有するゴム弁座23を有し、このゴム弁座23は中央に通気孔24を有するねじ部材25により固定され、ねじ部材25は遊動弁体21aの中心に固定されている。
この空気弁10は、図6(a)に示すように、弁箱11内に水が流入していないとき、フロート弁21が下降しており、管路接続口14から案内部材12の外側を通り大連通口15及び小連通口16を経て弁室13の上部の空気弁孔20へ至る排気流路が形成される。このため、水道管路の新設時や断水後などに初めて通水するときに水道管路内に多量に存在する空気を急速に排気することができる。
その空気の排気に伴い、図6(b)に示すように、弁室13に水aが流入すると、フロート弁21は弁室13に流入した水aにより上昇し、遊動弁体21aが弁室13の上部の空気弁孔20を閉じる。このとき、遊動弁体21aは、(空気弁孔20の面積)×(弁室13の水圧の力)で弁座18に押し付けられている。また、フロート弁体21bも(通気孔24の面積)×(弁室13の水圧の力)で、ゴム弁座23に押し付けられている。
この状態において、管路接続口14から大連通口15又は小連通口16を経て弁室13に空気が流入すると、弁室13の水位が下がり、フロート弁体21bが上記(通気孔24の面積)×(弁室13の水圧の力)の圧力による押し付け力より自重が勝り下降して小空気弁孔22(ゴム弁座23)から離れて開弁する(通気孔24を開く)(図6(b)の鎖線状態)。これにより、管路接続口14から通気孔24に至る排気流路が形成されるため、水道管路内の空気が外部に排気される。
特開平10−318393号公報 特開2001−221355号公報
このような補修弁V付空気弁10において、その空気弁10を分解点検・補修する際、補修弁Vを閉じ(図6実線状態)、空気弁10内の水圧を0(零)にする必要がある。その水圧調整は、図6(b)、(c)に示すように、カバー19を外し、ねじ部材25の上部に弁体押さえ35を当てがうとともに、その押さえ杆(押下げピン)36を通気孔24に刺し通す(図6(c))。その刺し通しによって、フロート弁体21bは、外部露出面積が小空気弁孔22の径からなる円状で小さいため、細い押さえ杆36で簡単に押し下げることができる。このフロート弁体21bを押し下げると(同図鎖線状態)、小空気弁孔22から、通気孔24、弁体押さえ35の孔35aを介して弁室13内の空気及び水が外部に排出される。
このとき、補修弁Vに漏れが無いと、空気弁10の弁室13は内圧が無くなるため、遊動弁体21aを容易に下げることができる。この遊動弁体21aを押し下げると(図4B参照)、弁室13内の水位等を見ることができ、補修弁Vの漏れを正確に把握することができる。漏れがなければ、空気弁10を取り外しても支障がない。
一方、補修弁Vが、長期間、操作されない状態で、水質や配管類、配管中のバルブの種類などで、早い遅いはあるものの、補修弁の弁座部分に、水垢、カルシウム等のミネラル分、錆などが付着し、完全止水できないことがある。
この場合、フロート弁体21bは、上記のように、簡単に押し下げることができるが、上記小空気弁孔22から、弁室13内の空気及び水が排出されても、補修弁Vからの漏水によって弁室13内には水圧がかかった状態となる(小空気弁孔22から水が漏れ続けることとなる)。
このとき、遊動弁体21aを押し下げ得れば、補修弁Vの漏れ度合いを確認することができ、その漏れ量が少しであれば、点検・補修の可否を判断することができる。
しかし、遊動弁体21aを押し下げできなければ、小空気弁孔22からの排水量(漏水量)で判断することとなるが、小空気弁孔22は径が小さいことから、少量の漏れでも多量の漏れでも噴出する水量に大差はなく、漏れ量の把握は容易ではない。このため、上記の遊動弁体21aを押し下げて、補修弁Vの漏れを把握することとなる。
その遊動弁体21aの押し下げ力Pは、遊動弁体21aの受圧面積と接続配管(接続口)の水圧に比例し、その受圧面積は、空気弁10の口径が大きくなれば、その口径の二乗に比例して大きくなる。このため、同じ口径の接続配管の水圧であっても、空気弁10の口径等が違えば、前記押し下げ力Pは大きく異なることとなる。
例えば、接続配管が低圧で、水圧:0.1MPa(×10.2=1.02kgf/cm)とすると、口径:φ75の場合、受圧面積:44.156(≒(7.5/2)×3.14)cmで、P≒45(1.02×44.156)kgfとなり、口径:φ150の場合、受圧面積:176.6(≒(15/2)×3.14)cmで、P≒180kgf(1.02×176.6)となる。また、口径:φ150で、水圧も高い場合、例えば、1.2MPa(×10.2=12.24kgf/cm)の場合、P≒2160kgf(12.24×176.6=2.16Ton)となる。なお、口径と水圧は関係なく、小口径で高圧、大口径で低圧の場合もある。
したがって、前者の口径:φ75の場合、遊動弁体21aの押し下げ力P≒45kgfであることから、人の全体重を遊動弁体21aに載せれば、遊動弁体21aを押し下げることは可能であるが、後者の口径:φ150の場合、P≒180kgf以上(例えば、2.16Ton)となるから、通常の人では、全体重を載せても遊動弁体21aを押し下げることは困難である。すなわち、補修弁Vの漏れ量が少なくても、漏れがあれば、遊動弁体21aを容易に押し下げることはできない。また、無理に押し下げようとすると遊動弁体21aが壊れる。
遊動弁体21aを押し下げできなければ、上記のように、小空気弁孔22からの排水量(漏水量)で判断することとなるが、小空気弁孔22は径が小さいことから、少量の漏れでも多量の漏れでも噴出する水量に大差はなく、漏れ量の把握は容易ではない。
このため、上記の遊動弁体21aを押し下げて補修弁Vの漏れを把握することなく、補修弁Vを閉じると共に、空気弁10を補修弁Vから外すと、仮に、多量の漏れが生じておれば、補修弁Vを介して水道管路から多量の水が噴出し、その噴出流によって、作業者が危険に晒される。また、復旧するためには水道管路の断水が必要となる。
このような状況下、従来では、補修弁Vの漏れが生じており、遊動弁体21aの押し下げができずに漏れ量を把握できない場合、上記漏れ量が多い場合と同様に、この空気弁10を設けた水道管路を断水した上、空気弁10の点検・補修を行っている。
しかし、水道管路の断水作業は、需要者への予告、作業後の通水、通水時の赤水・白濁水対策対応などの多くの人員と時間を必要とする。
一方、通常、補修弁Vの漏れの殆どは少量の漏れであり、実際に断水が必要なほど多量の漏れが発生するケースは極めて(非常に)少ない。
この発明は、以上の実状の下、簡単かつ安全に補修弁の漏れを測定できれば、少量の漏れであることを容易に把握できるため、断水とする必要がないことに鑑み、その漏れを簡単かつ安全に測定し得るようにすることを課題とする。
上記課題を達成するため、この発明は、流体管路に補修弁を介して付設される空気弁において、その空気弁の弁箱に、弁箱内の空気弁孔が開口する密閉空間を形成し、その密閉空間は、圧力計及び外気への開閉弁を備える構成の補修弁の漏れ量測定装置としたのである。
このように構成し、補修弁を閉じ、開閉弁を開放すると、開閉弁から漏水が無ければ、補修弁に漏れが無いことであり、補修弁に漏れがあれば、その漏水が密閉空間を通って開閉弁から外部に排出される。このため、漏水の有無によって補修弁の漏れの有無を確認できる。
その漏水がある場合、開閉弁を閉じると、漏れ量が少量でも流体管路内圧力によって密閉空間に空気弁孔を介して弁箱内の圧力が上昇し、流体管路内の流体圧と等しくなる。この弁室内に流体圧がかかった状態で、開閉弁を開放して密閉空間を外気に開放すると、その漏れ流体が密閉空間を通って開閉弁から外部に排出される。このため、その漏れ量を測定し、その単位時間当たりの漏れ量が多いと、圧力計の計測値(指示値)も下がらないため、その漏れ量と圧力計による計測値によって補修弁の漏れ量が把握できる。
上記構成において、空気弁は、上記弁箱内に、フロート弁体と、上記空気弁孔を開閉する遊動弁体と、その遊動弁体のガイドと、を有し、前記フロート弁体は遊動弁体の空気弁孔に通じる小空気弁孔を開閉するものであり、弁箱上部にカップ状容器を押し付け固定して上記密閉空間を形成し、その容器に上記圧力計及び開閉弁を備え、遊動弁体には、前記小空気弁孔を介してフロート弁体を押し下げて小空気弁孔を開放する押し下げピンを有する弁体押さえを設けた構成を採用することができる。
この構成の補修弁の漏れ量測定装置による測定方法は、押し下げピンによりフロート弁体を押し下げて小空気弁孔を開放することで密閉空間に流体を流入させて、弁箱内の流体圧と密閉空間の流体圧を等しくする。この弁箱内と密閉空間内が等圧になると、遊動弁体を簡単に押し下げ可能となるため、さらに押し下げピンを押し下げて遊動弁体を押し下げて空気弁孔を開放し、その開放状態において、上記開閉弁を開放して流体が出ない場合、補修弁が確実に閉じられて漏れが無い状態と判断し、一方、開閉弁から流体が漏れ出て、上記圧力計の指示値が所要値未満であれば、空気弁を外しても良い漏れ量と判断し、圧力計の指示値の所要値以上が続けば、前記流体管路を断水しないと空気弁を外してはいけない漏れ量と判断する。その所要値は、経験則によって適宜に決定する。
この発明は、以上のように構成したので、簡単な構成で、安全に補修弁の漏れ量を測定できる。このため、空気弁の分解点検・補修の際、管路を断水とする必要を極力少なくすることができる。
この発明に係る補修弁付空気弁の漏れ量測定装置の一実施形態を示す正面図 同実施形態の平面図 同実施形態の切断右側面図 同実施形態の作用説明用切断右側面図 同作用説明用切断右側面図 同実施形態における補修弁の漏れ量計算説明図 補修弁付空気弁の作用説明用断面図
この発明の一実施形態を図1〜図5に示し、この実施形態の空気弁10及び補修弁Vは、水道管路(本管)に付設された、図6で示した従来と同様の補修弁V付の水道用急速空気弁(口径:150mm)10であり、同一符号は同一物を示す。この発明は、この補修弁V付空気弁10において、弁箱11の上部に漏れ量計測装置30を設けた点が特徴である。
この漏れ量計測装置30は、図1〜図3に示すように、円板状部材の両側に腕を延ばした形状の本体31と、その本体31の中央に立設固定した棒状部材32とを有し、本体31の両側アーム(腕)31aにボルト31bの貫通孔が形成されている。
棒状部材32は押さえボルト33がねじ込まれ、その押さえボルト33に弁体押さえ押しボルト34がねじ込まれて貫通している。その押しボルト34の下方にカップ状弁体押さえ35が位置され、この弁体押さえ35は上記遊動弁体21aの通気孔24に挿通される鋼線からなる押下げピン36を有している。弁体押さえ35は押しボルト34を押さえボルト33に対してねじ込むことで下方に押される。
また、棒状部材32にはH字状のフレーム37が上下方向移動可能かつ回転不能に設けられ、その両端にフック38が揺動自在に設けられている。フレーム37には押さえボルト33がねじ通されて、押さえボルト33を棒状部材32に対してねじ回すことによってフレーム37が棒状部材32上を上下に動く。フック38は支軸38aに支持され、その支軸38aは留め具38bで抜け止めされている。
上記本体31の一端にエルボ管41が設けられ、そのエルボ管41は空気抜き用開閉弁(ボールバルブ)42を介して大気に開放し、その途中に圧力計43が付設されている。本体31の他端には、同じくエルボ管44が設けられ、そのエルボ管44に漏れ量測定用開閉弁(ボールバルブ)45が介設されている。
また、本体31の下面には、弁箱11と同一軸の筒体47が固定され、この筒体47の下側全周にリング48が設けられ、このリング48はガスケット49を介して弁箱11上面に当接(圧接)される。本体31、筒体47、リング48は相互に溶接されて一体物となっている。
この実施形態の漏れ量計測装置30は以上の構成であり、今、ある補修弁V付き空気弁10を分解点検・補修しようとする際、補修弁Vを閉じた後、カバー19を外し、遊動弁体21aの中心に弁体押さえ35を押下げピン36を通気孔24に挿入して設置する(図6(a)→図6(b)→図6(c)参照)。
その後、この漏れ量計測装置30を空気弁10の上部に置き、図1〜図3に示すように、まず、ボルト31bを弁箱の蓋17にねじ込んで本体31を弁箱11に取り付け、リング48をガスケット49を介して弁箱11上面(蓋17)に圧接して筒体47等によって弁箱11の上部に密閉空間47aを形成する。
つぎに、フック38を弁箱11のフランジに引っ掛け、押さえボルト33のねじ込みによってフック38を弁箱フランジに対して突っ張らせてこの漏れ量計測装置30を空気弁10に強固に取り付ける。このとき、筒体47はリング48を介して弁箱11の上面(蓋17)にさらに圧接して、筒体47内はより確実に密封される(水密となって内部に密閉空間47aが形成される)。なお、図1〜図3、図4A、同Bでは、水aは省略している。
この漏れ量計測装置30の空気弁10への取付は、本体31中心からエルボ管41、44、開閉弁42、45、圧力計43が外側にずれているため、それらが邪魔にならず、作業性が良いとともに、作業中にそれらを損傷する恐れが少ない。
この状態において、各ボールバルブ42、45を開放し、押しボルト34をねじ回して押し下げる。その押し下げにともなって、押しボルト34が弁体押さえ35に当接してさらに押し下げられると、押下げピン36が小空気弁孔22から下方に進行して、フロート弁体21bが図3から図4Aに示すように下降し、遊動弁体21aから離れて小空気弁孔22を開放する。すると、弁箱11内の空気が抜けると共に、水が排出される。弁箱11内の充水が確認できたら(空気が抜けたら)、ボールバルブ45、42をその順でゆっくり閉じる。この閉じた時の圧力計43の指示値(指示圧H)(MPa)が弁室13内の圧力、すなわち本管内の圧力となる。
この状態は、遊動弁体21aの上部(密閉空間47a)と下部(弁室13内)の水圧が同じ(等圧)となる。このため、遊動弁体21aは下降が簡単になっており、さらに、押しボルト34をねじ回して押し下げ、図4Bに示すように、弁体押さえ35を介して遊動弁体21aを下げる。これによって、密閉空間47a内と弁室13内が空気弁孔20を介して連通する。
この連通状態において、ボールバルブ45を開放してそのボールバルブ45から水が出ない場合、弁室13内に本管内の水圧がかかっていない状態であり、補修弁Vが確実に閉じられて漏れが無い状態となる。このため、空気弁10を補修弁Vから外して分解点検・補修する。
一方、ボールバルブ45を開放してそのバールバルブ45から水が出た場合、その出る水の量を測定するとともに、圧力計43の値hを確認する。このとき、圧力計43の値hが「0(零)MPa」であれば、前記測定した水量が補修弁Vの漏れ量Qとなり、その漏れ量Qが、空気弁10を取り外しても支障がない値であれば、空気弁10を補修弁Vから外して分解点検・補修する。その値は経験則によって適宜に決定する。なお、この漏れ量Qの測定時、エルボ管44が下向き開口となっているため、このエルボ管44からの漏水をビーカ等の目盛付き容器で受け取り易い。
また、バルブ45を開放しても、密閉空間47a内の圧力を示す圧力計43の値hが「0PMa」ではなく、圧力を示し続ければ(h>0)、まず、図5に示す、上記バルブ45、42を閉じた時の圧力計43の指示圧H(MPa)を本管内圧Hm(m)に変換する(Hm=(H/0.098)×10(m))。
つぎに、上記密閉空間47a内の圧力hをhm(m)に変換する(hm=(h/0.098)×10(m))。また、上記バルブ45からの漏れ量(流出量)Qを秒単位に変換する(Q’=m/s(sec))。
さらに、接続配管(本管)内圧力Hmと空気弁10内圧力hmの差Δh(=Hm−hm)。を計算する。
以上の値Hm(m)、hm(m)、Q’(m/s)を得たら、まず、Δhから、補修弁Vの隙間を通して流れる(漏れ出る)水の流速Vを求める(V=√(2・g・Δh)、g:重力加速度9.8(m/sec)。
つぎに、この流速Vと上記漏れ量Q’から、補修弁Vの弁座部隙間の流通面積A(=Q/V(m))を求める。一方、この漏れ量計測装置30を取り付けていない場合の補修弁Vの弁座部隙間を通して流れる水の流速Vは、√(2・g・Hm)(m/s)であり、漏れ量計測装置30を取り付けていない場合の補修弁Vの漏れ量Qは「v・A(m/s)」となる。
この漏れ量Qが空気弁10を取り外しても支障がない値であれば、空気弁10を補修弁Vから外して分解点検・補修する。前記値は同様に経験則によって適宜に決定する。一方、漏れ量Qが多く、空気弁10を取り外すと、補修弁Vを介して水道管路から多量の水が噴出し、その噴出流によって、作業者が危険にさらされる等の危険量又は再組み立てができない量であれば、この空気弁10を設けた水道管路(本管)を断水・凍結した上で、空気弁10を取り外して点検・補修を行う。前記危険量等の漏れ量は同様に経験則によって適宜に決定する。
例えば、接続配管(本管)内圧力H:1.3MPa、圧力計43の値h:0.05MPa、Q’=0.005m/s(=500l/min)であると、
Δh(=Hm−hm)=1.295MPa
=√(2・g・Δh)から、V:50m/s、
(=Q/V(m))から、A:0.0001m
・Aから、Q=303(l/min)となる。
このQは大量の水漏れであり、空気弁10を取り外したら、その多量の水が噴出し、その噴出流によって、作業者が危険に晒される。
なお、上記の計算は、専用の機器、或いは、その計算ソフトをいれたパソコン等によって行う。
上記実施形態は、エルボ管41、44を設けてそれぞれに開閉弁42、45を設けたが、上記の圧力hの測定、漏れ量Qの測定は、一方の開閉弁42又は45があれば行うことができる。このため、一方の開閉弁42又は45を省略できるが、開閉弁と圧力計43は離れていることが好ましいため、開閉弁42を省略するのが好ましい。開閉弁45を省略する場合は、エルボ管44も省略する。
また、上記実施形態においては、密閉空間47aを形成するカップ容器(装置本体31、筒体47、リング48)の弁箱11上部(蓋17)への取付(圧接)は、ボルト31bによるその蓋17への締結、及びフック38による蓋17への突っ張りで行ったが、そのボルト31b等を省略して、フック38による蓋17への突っ張りのみによって行ったり、フック38等を省略してボルト31b等のみによって行ったりしても良い。フック38等を省略する場合、フレーム37も省略し得て、押さえボルト33も棒状部材32と一体ものとして、その一体の押さえボルト33に弁体押さえ押しボルト34をねじ込むことによって弁体押さえ35を下降させる。
このように、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
V 補修弁
10 空気弁
11 弁箱
12 案内部材(ガイド)
13 弁室
14 管路接続口
15 大連通口
16 小連通口
17 弁箱の蓋
18 ゴム弁座
19 カバー
20 空気弁孔(大空気孔)
21 フロート弁
21a フロート弁の遊動弁体
21b 同フロート弁体
22 小空気弁孔(弁座部)
23 ゴム弁座(小空気弁孔弁座)
24 通気孔(小空気弁孔上部)
30 漏れ量計測装置
31 装置本体
32 棒状部材
33 押さえボルト
34 弁体押さえ押しボルト
35 弁体押さえ
36 押下げピン
37 フレーム
38 フック
41、44 エルボ管
42 空気抜き用ボールバルブ(開閉弁)
43 圧力計
45 流量測定用ボールバルブ(開閉弁)
47 筒体
48 リング
49 ガスケット

Claims (3)

  1. 流体管路に補修弁(V)を介して付設される空気弁(10)において、その空気弁(10)の弁箱(11)に、弁箱(11)内の空気弁孔(20)が開口する密閉空間(47a)を形成し、その密閉空間(47a)は、圧力計(43)及び外気への開閉弁(45)を備える補修弁の漏れ量測定装置。
  2. 上記空気弁(10)が、上記弁箱(11)内にフロート弁体(21b)と、上記空気弁孔(20)を開閉する遊動弁体(21a)と、その遊動弁体(21a)のガイド(12)と、を有し、前記フロート弁体(21b)は遊動弁体(21a)の空気弁孔(20)に通じる小空気弁孔(22)を開閉するものであり、
    上記弁箱(11)上部にカップ状容器(31、47、48)を押し付け固定して上記密閉空間(47a)を形成し、その容器(31、47、48)に上記圧力計(43)及び開閉弁(45)を備え、上記遊動弁体(21a)には、前記小空気弁孔(22)を介して上記フロート弁体(21b)を押し下げて前記小空気弁孔(22)を開放する押し下げピン(36)を有する弁体押さえ(35)を設け、その弁体押さえ(35)は、前記押し下げピン(36)による小空気弁孔(22)を開放状態でさらに押し下げられると、前記遊動弁体(21a)が押し下げられて上記空気弁孔(20)を開放する請求項1に記載の補修弁の漏れ量測定装置。
  3. 請求項2に記載の補修弁の漏れ量測定装置による補修弁の漏れ量測定方法であって、上記押し下げピン(36)により上記フロート弁体(21b)を押し下げて小空気弁孔(22)を開放することで密閉空間(47a)に流体を流入させて、上記弁箱(11)内の流体圧と密閉空間(47a)の流体圧を等しくし、さらに押し下げピン(36)を押し下げ上記遊動弁体(21a)を押し下げて上記空気弁孔(20)を開放し、その開放状態において、上記開閉弁(45)を開放して流体が出ない場合、補修弁(V)が確実に閉じられて漏れが無い状態と判断し、一方、開閉弁(45)から流体が漏れ出れば、上記圧力計(43)の指示値が所要値未満であれば、空気弁(10)を外しても良い漏れ量と判断し、圧力計(43)の指示値が所要値以上であれば、上記流体管路を断水しないと空気弁(10)を外してはいけない漏れ量と判断する補修弁の漏れ量測定方法。
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