JP2019074120A - 配管支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】設計自由度、施工性及び信頼性の向上を図りながら、配管を必要時にのみ拘束して配管の保護を優先することができる配管支持構造を提供する。【解決手段】配管12を支持する配管支持構造であって、この配管支持構造は、配管12の外周面12aからその周方向に沿って管径方向Yに突出すると共に管軸方向Xに対向する受圧面10aを有する配管ラグ10と、管軸方向Xにて受圧面10aと軸方向隙間G1を存して対向する支持面14aを有すると共に管径方向Yから見たとき配管ラグ10の外周縁10bと重ならない位置に配置されるラグサポート14とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、配管支持構造に関し、特に配管ラグを設けた配管を支持する配管支持構造に関する。
配管ラグを設けた配管を支持する配管支持構造として、例えば特許文献1には、配管の外周面に溶接したラグに切り欠きを形成し、切り欠きに支持構造体の水平梁を係合させ、管軸方向及び管径方向において配管を拘束支持する配管拘束支持体が開示されている。
また、特許文献2には、配管に溶接された配管ラグを支持構造物の上下の水平梁に設けた配管ラグアタッチメントのリブプレートで挟むことにより、配管を管軸方向に拘束する配管支持手段が開示されている。
特開2011−64288号公報 特開平9−170680号公報
特許文献1では、切り欠きの形状は係合する支持構造体の水平梁の形状に合わせて形成されるため、配管は管軸方向及び管径方向に拘束される。従って、配管の熱膨張変位や地震変位等によって管軸方向及び管径方向の荷重が配管に付与された場合、配管が変形、破損するおそれがある。
一方、特許文献2の図5〜図7の形態では、配管ラグの上端、左右両端と、支持構造物との間に配管の熱膨張変位や地震変位等を許容する隙間が形成されている。しかし、当該文献の図7及びその説明に示されるように、配管ラグの下端と支持構造物との間に隙間が設けられていない。このため、配管ラグの下端には配管及び配管支持構造の重量の少なくとも一部が常時かかり、配管は管径方向の下向きに拘束されてしまう。
管径方向の下向きに配管が拘束されると、配管の熱膨張変位や地震変位等によって配管に管径方向の下向きの荷重が付与された場合、配管が変形、破損するおそれがある。このように、特許文献1、2に記載されるような配管の直接的で過度な拘束は、配管の熱膨張変位や地震変位等によって配管が変形、破損するおそれがあるため、配管を必要時にのみ拘束し、配管の保護を優先するように構築された配管支持構造が求められていた。
また、配管支持構造に要求される構造上、管軸方向のみの配管の変位を許容したい場合もあり得る。しかし、特許文献1、2の配管支持構造では、管軸方向のみならず管径方向も拘束される構造となっているため、構造設計の自由度向上については依然として課題が残されており、また、配管支持構造の施工性及び信頼性の向上については格別な配慮がなされていない。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、設計自由度、施工性及び信頼性の向上を図りながら、配管を必要時にのみ拘束して配管の保護を優先することができる配管支持構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様は、配管を支持する配管支持構造であって、配管の外周面からその周方向に沿って管径方向に突出すると共に管軸方向に対向する受圧面を有する配管ラグと、管軸方向にて受圧面と軸方向隙間を存して対向する支持面を有すると共に径方向から見たとき配管ラグの外周縁と重ならない位置に配置されるラグサポートとを備える。
本発明の第2の態様は、ラグサポートは、管径方向にて配管の外周面と第1の径方向隙間を存して対向する。
本発明の第3の態様は、管径方向にて配管の外周面と第2の径方向隙間を存して対向する配管サポートを備える。
本発明の第4の態様は、ラグサポートは、その支持面に接合されるスペーサを備え、スペーサは、受圧面と軸方向隙間を存して対向すると共に、配管の外周面に沿った形状の切り欠きを有する。
本発明の第5の態様は、配管ラグは、配管の外周面からその周方向に沿って管径方向に突出すると共に、配管の断面形状の相似形をなす。
本発明の第6の態様は、配管ラグは、配管の外周面からその周方向に沿って複数箇所が管径方向に突出した形状をなす。
本発明の第7の態様は、配管ラグは、配管の外周面に鍛造により一体に成形される。
本発明の第8の態様は、基礎又は構造体に立設される複数の柱と、各柱上に接合される複数の梁と、柱又は梁に接合され、柱又は梁から配管ラグに向けて管軸方向に延設される上記態様の何れかのラグサポートとから構成された支持体を含む。
本発明の配管支持構造によれば、設計自由度、施工性及び信頼性の向上を図りながら、配管を必要時にのみ拘束して配管の保護を優先することができる。
本発明の第1実施形態に係る配管支持構造を示す斜視図である。 (a)配管の中心を通る縦断面を図1のA方向から見たときの支持体と配管の部分断面図、(b)配管を図2(a)のB−B方向から見たときの断面図、(c)配管と支持体を図2(a)のB−B方向から見たときの部分断面図である。 本発明の第2実施形態において、(a)配管を図2(a)のB−B相当方向から見たときの部分断面図、(b)配管と支持体を図2(a)のB−B相当方向から見たときの部分断面図である。 本発明の第3実施形態に係る配管支持構造において、支持体を図2(a)のB−B相当方向から見たときの部分断面図である。 図4に示すスペーサの平面図である。 支持体を図4のC−C方向から見たときの部分断面図である。 支持体を図4のD−D方向から見たときの部分断面図である。 本発明の変形例に係る配管支持構造において、配管の中心を通る縦断面を図2(a)のB−B相当方向から見たときの支持体の部分断面図である。
以下、図面に基づき本発明の各実施形態に係る配管支持構造について説明する。
<第1実施形態>
図1は本発明の第1実施形態に係る配管支持構造を示す斜視図である。なお、以下、図1において、配管12の管軸方向Xのうち、図の左下側に向う方向が左方向であり、図の右上側に向う方向が右方向である。また、配管12の管径方向Yのうち、図の上側に向う方向が上方向であり、図の下側に向う方向が下方向である。さらに、配管12の管径方向Zのうち図の左上側に向う方向が奥方向であり、図の右下側に向う方向が手前方向である。以降はこの位置関係を前提として説明する。この配管支持構造は、各種プラントで敷設される配管を配管の変位時にのみ支持する支持体1を備えている。
支持体1は、例えば、建屋内に載置された構造体2の上に接合して設けられている。構造体2は、例えば、建屋内の基礎6に設置されると共に建屋内の壁8に支持されており、構造体2を構成する複数の柱及び梁により囲われた空間に通されることで、水平に敷設された配管4を支持している。なお、構造体2及び以下に説明する支持体1の各構成部材の接合手段及び設置を伴う固定手段は主として溶接である。
支持体1は、例えば、4本の柱1aと4本の梁1bとを備え、各柱1aの下端は構造体2の上に接合されて立設されている。対向する2本の梁1bは各柱1aの上端に載置されて接合されると共に壁8に支持されている。これら2本の梁1b間には残りの2本の梁1bが接合されている。
支持体1において、水平に敷設されると共に配管ラグ10を設けた配管12が各柱1a、各梁1b、及び構造体2により囲われた空間に通されている。配管12は、構造体2に載置されるか、或いは、図示しない別の構造体の梁が配管12の荷重を受けるように構成されている。従って、支持体1は、配管12の変位時にのみ配管ラグ10を支持することにより、配管12を必要時にのみ拘束し、配管12の保護を優先するように構築されている。
具体的には、支持体1には、配管ラグ10に向けて配管12の管軸方向Xに対向する一対のラグサポート14と、配管12に向けて配管12の管径方向Yと管径方向Zに対向する一対の配管サポート16とがそれぞれ複数組設けられている。より詳しくは、支持体1において、一対のラグサポート14は、管軸方向Xに対向する各柱1aに二組、管軸方向Xに対向する各梁1bに一組、管軸方向Xに対向する構造体2の各構成部材に一組の合計四組接合されている。また、一対の配管サポート16は、管径方向Zに対向する各柱1aに二組、管径方向Yに対向する梁1bと構造体2の構成部材とに二組の合計四組接合されている。
図2において、(a)は配管12の中心を通る縦断面を図1のA方向から見たときの支持体1の部分断面図であり、(b)は配管12を図2(a)のB−B方向から見たときの断面図であり、(c)は配管12と支持体1を図2(a)のB−B方向から見たときの部分断面図である。図2(a)、(b)に示すように、配管ラグ10は、配管12の外周面12aからその周方向に沿って管軸方向Xに直交した方向に突出した円板状をなし、配管12の外周面12aに鍛造により一体に成形されている。配管ラグ10の管軸方向Xに向いている両面には受圧面10aが形成されている。
ここで、本実施形態の各ラグサポート14は、管軸方向Xにて各受圧面10aとそれぞれ軸方向隙間G1を存して対向する支持面14aを有する。更に、各ラグサポート14は、管径方向Xに直交する方向から見たとき配管ラグ10の外周縁10bと重ならない位置に配置されている。換言すると、配管12を管径方向Xに直交する方向から見たとき、配管ラグ10の外周縁10bは各ラグサポート14で覆われておらず、外周縁10bの外側には開放空間が存在し、即ち、配管ラグ10は管軸方向Xに直交する方向において各ラグサポート14に干渉していない。また、各ラグサポート14は、配管12の外周面12aと径方向隙間(第1の径方向隙間)G2を存して対向する側面14bを有している。
一方、各配管サポート16は、配管12の外周面12aと径方向隙間(第2の径方向隙間)G3を存して対向する支持面16aを有している。上述した隙間G1〜G3は、配管12の熱膨張等に伴う配管ラグ10の比較的小さな変位を許容可能な大きさに設定されている。これにより、配管12の熱膨張等に起因して配管ラグ10が管軸方向Xに比較的小さく変位しても、軸方向隙間G1の存在によって、管軸方向Xに沿った左右両側における配管ラグ10とラグサポート14との接触が回避され、配管12に荷重が作用しない。
また、配管12の熱膨張等に起因して配管ラグ10が管軸方向Xに直交する方向に比較的小さく変位しても、配管ラグ10の外周縁10bの外側の開放空間の存在によって、管軸方向Xに直交する方向における配管ラグ10とラグサポート14との接触が回避され、配管12に荷重が作用しない。しかし、地震等により配管12が大きく変位したときには、配管12はラグサポート14や配管サポート16により拘束される。また、上述した隙間G1〜G3を支持体1に形成することにより、配管12及び配管ラグ10からの放熱促進をも図ることができる。
図2(c)に示すように、各ラグサポート14の支持面14aには、配管12の変位時に受圧面10aと接触可能に対向する接触領域14cが位置付けられている。支持面14aの面積に対する接触領域14cの面積の割合は、好ましくは30%以上であって、より好ましくは50%以上且つ70%以下である。
以上のように本実施形態の配管支持構造では、各ラグサポート14の支持面14aが管軸方向Xにて配管ラグ10の各受圧面10aとそれぞれ軸方向隙間G1を存して対向する。更に、各ラグサポート14は管径方向Xに直交する方向から見たとき配管ラグ10の外周縁10bと重ならない位置に配置される。これにより、配管12の熱膨張等による比較的小さな変位は、管軸方向Xの何れの向きにおいても軸方向隙間G1により許容される一方、管径方向Xに直交する方向の何れの向きにおいても配管ラグ10の外周縁10bの外側に存在する開放空間により許容される。従って、配管12の拘束が必要な時にのみ配管12を拘束し、それ以外では配管12の保護を優先した配管支持構造を実現することができる。
また、配管12の管径方向Xに直交する方向の変位が配管ラグ10の外周縁10bの外側に存在する開放空間にて許容されることにより、配管支持構造の構造上、必要時に管軸方向Xのみを拘束したい場合にも対応可能となるため、配管支持構造の設計自由度を向上することができる。
また、各ラグサポート14の側面14bは配管12の外周面12aと径方向隙間G2を存して対向する。これにより、配管12の変位によって配管12自体がラグサポート14に接触するのを抑制することができるため、配管12を更に効果的に保護することができる。
また、配管12の変位時において、ラグサポート14の支持面14aに対する配管ラグ10の受圧面10aの接触領域14cの面積割合を好ましくは30%以上とし、より好ましくは50%以上且つ70%以下とすることにより、ラグサポート14に対する配管ラグ10の受圧面積を大きく確保している。これにより、配管12の変位時、配管ラグ10の受圧面10aがラグサポート14の支持面14aに接触した際に付与される管軸方向Xの荷重をラグサポート14の支持面14aで面圧を低減しながら受けることができる。
しかも、上記受圧面積を大きく確保したことにより、ラグサポート14の支持面14aに配管ラグ10の受圧面10aが接触したときの面接触に伴う摩擦を増大することができる。これにより、管軸方向Xに直交する方向における配管12の変位を効果的に規制することができる。即ち、ラグサポート14の支持面14aに接触領域14cたる大きな受圧面積を確保したことにより、支持面14aにおいて、面圧を低減しながら管軸方向Xの荷重を受けることが可能となると共に、面接触に伴う摩擦により管軸方向Xに直交する方向の配管12の変位を効果的に規制することができるため、配管12をより一層効果的に保護することができる。
また、本実施形態の配管ラグ10は、配管12の外周面12aからその周方向に沿って管軸方向Xに直交した方向に突出した円板状をなすことにより、管軸方向Xにコンパクトな配管支持構造を構築することができる。更には、配管支持構造を新設又は既設更新する際、作業範囲が狭くて済むため、配管支持構造を構築する際の施工性が向上する。また、単純な円板状とすることにより、配管12への配管ラグ10の加工成形も低コストで済むというメリットもある。
また、配管ラグ10が配管12の外周面12aに鍛造により一体に成形されることにより、配管ラグ10の強度を高めることができると共に、溶接に伴う配管12の変形、ひいては溶接変形に起因した配管12の破損を防止することができる。また、配管12に溶接部が存在しないため、溶接部の残留応力等に基づく配管12の破損リスク等を低減することができ、配管支持構造の信頼性をより一層高めることができる。
<第2実施形態>
図3は、本発明の第2実施形態に係る配管支持構造を示す図である。図3において、(a)は配管12を図2(a)のB−B相当方向から見たときの部分断面図を示し、(b)は配管12と支持体1を図2(a)のB−B相当方向から見たときの部分断面図を示している。図3(a)に示すように、本実施形態の配管ラグ18は、配管12の外周面12aからその周方向に沿って管径方向Yと管径方向Zに突出した十字状をなしている。なお、第1実施形態と同じ構成については、図面に第1実施形態の場合と同じ符号を付して説明を省略することがある。
配管ラグ18には、その十字状を形作る各先端側に受圧面18aが形成され、当該各先端を結ぶ配管ラグ18の外端には配管12側に向けて凹となる円弧状の外周縁18bが形成されている。図3(b)に示すように、支持体1において配管12が通される空間には、配管ラグ18の外周縁18bと、支持体1の構成部材との間に空間20が形成されている。
以上のように本実施形態の配管支持構造は、第1実施形態の場合と同様に、設計自由度、施工性及び信頼性の向上を図りながら、配管12を必要時にのみ拘束して配管12の保護を優先することができる。特に本実施形態の場合には、十字状の配管ラグ18を設けたことにより、支持体1において空間20を確保することができるため、支持体1の各構成部材を溶接等により接合する際の作業性が向上し、配管支持構造を構築する際の施工性を更に向上することができる。しかも、空間20を有効活用することにより、配管支持構造の更なる設計自由度の向上を図りつつ、配管支持構造の更なるコンパクト化を図ることもできる。
<第3実施形態>
図4は、本発明の第3実施形態に係る配管支持構造を示す上面図である。この配管支持構造の支持体1は、第1実施形態の場合と異なり、垂直に敷設された配管12が各梁1bにより囲われた空間に通されている。この支持体1には、第1実施形態の場合と同様の配管ラグ10、ラグサポート14、配管サポート16が設けられる。なお、第1実施形態と同じ構成については、図面に第1実施形態の場合と同じ符号を付して説明を省略することがある。
また、以下、図4において、配管12の管軸方向Xは紙面の垂直方向であり、紙面の手前側に向う方向が上方向であり、紙面の奥側に向う方向が下方向である。また、配管12の管径方向Yは図の上下方向であり、図の上側に向う方向が右方向であり、図の下側に向う方向が左方向である。さらに、配管12の管径方向Zは図の左右方向であり、図の右側に向う方向が手前方向であり、図の左側に向う方向が奥方向である。以降はこの位置関係を前提として説明する。
ここで、本実施形態では、配管ラグ10と各ラグサポート14との間にそれぞれスペーサ22が設けられている。
図5はスペーサ22の平面図である。スペーサ22は、例えば平面視長方形の板状をなしており、その一端側には配管12の外周面12aに沿った半円状又は円弧状の切り欠き22aが形成されている。
図6は支持体1を図4のC−C方向から見た部分断面図である。スペーサ22は、ラグサポート14の支持面14aに接合され、配管ラグ10の受圧面10aと軸方向隙間G1を存して対向している。図6に示す場合には、図4に示した支持体1の構造上、配管12の直径に対する配管ラグ10の直径の割合が第1実施形態の図2に示した場合よりも小さい。この場合には、ラグサポート14の支持面14aに対する接触領域14cの面積割合は30%に到底至らない程小さくなる。これではラグサポート14において受圧面積を大きく確保することができない。
しかし、ラグサポート14にスペーサ22を接合し、スペーサ22をラグサポート14の補完的部位として機能させることにより、スペーサ22に支持面14aが形成されたものとして取り扱うことができる。従って、隙間G1、G2を実質的に確保しながら、接触領域14cの面積割合を好ましくは30%以上とし、より好ましくは50%以上且つ70%以下とすることにより、ラグサポート14において受圧面積を大きく確保することが可能である。
図7は支持体1を図4のD−D方向から見た部分断面図である。図7に示す場合には、図4に示した支持体1の構造上、ラグサポート14が配管12から近い配置とならざるを得ない。この場合には、配管12の変位時、配管12の外周面12aに至る配管ラグ10の根元部10dに、ラグサポート14の角部14dが接触するおそれがあり、対応が必要である。
そこで、ラグサポート14にスペーサ22を接合し、スペーサ22をラグサポート14の補完的部位として機能させることにより、根元部10dへの角部14dの接触を回避可能である。また、図7に示す場合においては、スペーサ22の大きさを調整することにより、隙間G1を実質的に確保しながら接触領域14cの面積割合を好ましくは30%以上とし、より好ましくは50%以上且つ70%以下とすることにより、ラグサポート14において受圧面積を大きく確保することも可能である。
以上のように本実施形態の配管支持構造は、第1及び第2実施形態の場合と同様に、設計自由度、施工性及び信頼性の向上を図りながら、配管12を必要時にのみ拘束して配管12の保護を優先することができる。特に本実施形態の場合、スペーサ22を設けたことにより、配管支持構造の構造上、ラグサポート14における受圧面積の確保が困難であったり、或いは、ラグサポート14が配管12に近い場合であっても、スペーサ22で調整することにより、配管12の変位時のラグサポート14における受圧面積を大きく確保することが可能である。
加えて、ラグサポート14が配管12から近い場合、配管12の変位時に根元部10dに角部14dが接触するのを回避することができる。従って、配管支持構造の設計自由度を高めながら、配管12を効果的に保護することができる。
また、配管12の外周面12aに沿ったスペーサ22の切り欠き22aにより、配管12の変位時、配管12自体がラグサポート14に接触するのを抑制することもできる。従って、配管12を更に効果的に保護することができる。
以上で本発明の実施形態についての説明を終えるが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
例えば、上記実施形態で説明した配管支持構造、ひいては支持体1の構成は、本発明の主旨を逸脱しない範囲で変更が可能であり、説明した構造に厳密に限定されるものではない。
具体的には、図8に示すように、隣り合う配管ラグ10間に、管軸方向Xに連続した1つのラグサポート14を設けても良い。
この場合には、隣り合う各配管ラグ10の受圧面10aに、1つのラグサポート14の両端に位置する支持面14aが対向することとなる。これにより、上記実施形態の場合と同様に配管12を必要時にのみ拘束して配管12の保護を優先することができると共に、配管ラグ10の数に対するラグサポート14の数を減らすことができる。従って、配管支持構造の設計自由度及び施工性の向上を図りながら、支持体1の構成部材点数を削減することができ、配管支持構造に係るコストを低減することが可能である。
また、上記実施形態では、スペーサ22の切り欠き22aは半円状又は円弧状に形成される。しかし、切り欠き22aは、配管12の外周面12aに沿った形状であれば良く、半円状又は円弧状に限定されるものではない。
また、上記実施形態では、配管ラグ10は、配管12の外周面12aからその周方向に沿って管径方向Yに突出した円板状をなす。しかし、配管ラグ10は、配管12の外周面12aからその周方向に沿って管径方向Yに突出すると共に、配管12の断面形状の相似形をなしていれば良く、円板状に限定されるものではない。
また、上記実施形態では、支持体1に、一対のラグサポート14が四組設けられると共に、一対の配管サポート16が四組設けられている。しかし、これら対となる各ラグサポート14、及び各配管サポート16の組数は、四組に限定されず、支持体1の構造に応じて、配管12の周方向に間隔を存して二組以上設ければ良い。
また、上記実施形態では、配管12に円板状の配管ラグ10や十字状の配管ラグ18を形成している。しかし、配管12の外周面12aからその周方向に沿って管軸方向Xに直交する方向に突出した板状をなし、管軸方向Xに対向する受圧面が形成される配管ラグであれば、上記形状に限定されない。例えば、支持体1の構造に応じて、配管ラグを円板状以外の楕円板状等を含む環板状(リング板状)にしても良いし、十字状以外の2箇所、3箇所、或いは5箇所以上を管軸方向Xに直交する方向に突出させた放射板状にしても良い。
また、上記実施形態で説明したように、支持体1は水平配管及び垂直配管の双方の支持に適用可能であり、また、配管4及び構造体2が存在しない場合には、支持体1を基礎6に直接設置しても良いし、構造上問題がなければ壁8での支持はなくても良い。
また、上記実施形態では、配管ラグ10は配管12に鍛造で一体成形されるが、溶接により接合しても良い。この場合であっても、上述した支持体1の構造により、少なくとも、設計自由度の向上を図りながら、配管12を必要時にのみ拘束して配管12の保護を優先する配管支持構造を構築可能である。
1 支持体
1a 柱
1b 梁
2 構造体
6 基礎
10、18 配管ラグ
10a、18a 受圧面
10b、18b 外周縁
12 配管
12a 外周面
14 ラグサポート
14a 支持面
14c 接触領域
14d 角部
16 配管サポート
22 スペーサ
22a 切り欠き
G1 軸方向隙間
G2 径方向隙間(第1の径方向隙間)
G3 径方向隙間(第2の径方向隙間)
X 管軸方向
Y 管径方向

Claims (8)

  1. 配管を支持する配管支持構造であって、
    前記配管の外周面からその周方向に沿って管径方向に突出すると共に管軸方向に対向する受圧面を有する配管ラグと、
    前記管軸方向にて前記受圧面と軸方向隙間を存して対向する支持面を有すると共に前記管径方向から見たとき前記配管ラグの外周縁と重ならない位置に配置されるラグサポートと
    を備える、配管支持構造。
  2. 前記ラグサポートは、前記管径方向にて前記配管の外周面と第1の径方向隙間を存して対向する、請求項1に記載の配管支持構造。
  3. 前記管径方向にて前記配管の外周面と第2の径方向隙間を存して対向する配管サポートを備える、請求項1又は2に記載の配管支持構造。
  4. 前記ラグサポートは、その前記支持面に接合されるスペーサを備え、
    前記スペーサは、前記受圧面と前記軸方向隙間を存して対向すると共に、前記配管の外周面に沿った形状の切り欠きを有する、請求項1から3の何れか一項に記載の配管支持構造。
  5. 前記配管ラグは、前記配管の外周面からその周方向に沿って前記管径方向に突出すると共に、前記配管の断面形状の相似形をなす、請求項1から4の何れか一項に記載の配管支持構造。
  6. 前記配管ラグは、前記配管の外周面からその周方向に沿って複数箇所が前記管径方向に突出した形状をなす、請求項1から4の何れか一項に記載の配管支持構造。
  7. 前記配管ラグは、前記配管の外周面に鍛造により一体に成形される、請求項1から6の何れか一項に記載の配管支持構造。
  8. 基礎又は構造体に立設される複数の柱と、
    前記各柱上に接合される複数の梁と、
    前記柱又は前記梁に接合され、前記柱又は前記梁から前記配管ラグに向けて前記管軸方向に延設される前記ラグサポートと
    から構成された支持体を含む、請求項1から7の何れか一項に記載の配管支持構造。
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