JP2019071723A - ステータ及び電動機 - Google Patents

ステータ及び電動機 Download PDF

Info

Publication number
JP2019071723A
JP2019071723A JP2017196773A JP2017196773A JP2019071723A JP 2019071723 A JP2019071723 A JP 2019071723A JP 2017196773 A JP2017196773 A JP 2017196773A JP 2017196773 A JP2017196773 A JP 2017196773A JP 2019071723 A JP2019071723 A JP 2019071723A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator core
stator
housing
seal member
curable resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017196773A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6622774B2 (ja
Inventor
玲央 新井
Reo Arai
玲央 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fanuc Corp filed Critical Fanuc Corp
Priority to JP2017196773A priority Critical patent/JP6622774B2/ja
Priority to DE102018007629.7A priority patent/DE102018007629B4/de
Priority to US16/142,154 priority patent/US10886812B2/en
Priority to CN201821592714.6U priority patent/CN209072217U/zh
Priority to CN201811141435.2A priority patent/CN109660054B/zh
Publication of JP2019071723A publication Critical patent/JP2019071723A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6622774B2 publication Critical patent/JP6622774B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K5/00Casings; Enclosures; Supports
    • H02K5/04Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof
    • H02K5/10Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof with arrangements for protection from ingress, e.g. water or fingers
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K5/00Casings; Enclosures; Supports
    • H02K5/04Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof
    • H02K5/08Insulating casings
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • H02K1/14Stator cores with salient poles
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • H02K1/18Means for mounting or fastening magnetic stationary parts on to, or to, the stator structures
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • H02K1/14Stator cores with salient poles
    • H02K1/146Stator cores with salient poles consisting of a generally annular yoke with salient poles
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K5/00Casings; Enclosures; Supports
    • H02K5/04Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof
    • H02K5/12Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof specially adapted for operating in liquid or gas
    • H02K5/124Sealing of shafts

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

【課題】製造工程の煩雑化及びコスト増を招きにくく、高い防水性、気密性を確保することができるステータ及び電動機を提供すること。【解決手段】ステータコア11と、ステータコア11の前端部側に配置される前部ハウジング12と、ステータコア11の後端部側に配置される後部ハウジング13と、を備えるステータ1であって、ステータコア11と前部ハウジング12との間及びステータコア11と後部ハウジング13との間にそれぞれ設けられた第1のシール材6a、6bと、ステータコア11の径方向の外側に第1のシール材6a、6bを被覆するように設けられた第2のシール材7と、を有し、第1のシール材6a、6aと第2のシール材7とは、同一の硬化性樹脂から一体的に構成される。電動機10は、ステータ1と、ステータ1の内側に、ステータ1に対して回転可能に支持されるロータ2と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ステータ及び電動機に関する。
電動機には、ステータコアの前端部側及び後端部側に、それぞれ前部ハウジング及び後部ハウジングが取り付けられたステータを備え、このステータの外周が外部に露出するものがある(例えば、特許文献1、2等参照)。このような電動機には、用途によって高い防水性、気密性が要求される。特に、切削液を使用する工作機械に取り付けられる電動機の場合、切削液は高い浸透性を有するため、これらの性能は高度に確保される必要がある。
特許文献1は、電動機のステータコアに嫌気性接着剤を含浸する技術を開示している。また、特許文献2は、前部ハウジング及び後部ハウジングとステータコアとの間にOリングを設ける技術を開示している。しかし、いずれの技術も、防水性と気密性の点については必ずしも満足し得るものではなかった。
このため、図3〜図5に示す電動機100、110、120も考えられている。
図3に示す電動機100は、ステータコア200の径方向の外側を包むように、円筒状のジャケット300を設けたものである。ジャケット300は、ステータコア200の前端面側に取り付けられる前部ハウジング201と、ステータコア200の後端面側に取り付けられる後部ハウジング202との間に配置されている。ジャケット300と前部ハウジング201との間及びジャケット300と後部ハウジング202との間に、それぞれシール材やOリング等からなるガスケット400が設けられている。
図4に示す電動機110は、ステータコア200の径方向の外側を被覆するように表面シール材500を塗布形成したものである。表面シール材500は、ステータコア200と前部ハウジング201との境界部203及びステータコア200と後部ハウジング202との境界部204をそれぞれ被覆するように形成されている。
図5に示す電動機120は、ステータコア200の径方向の外側を被覆するように塗布形成した表面シール材500の他に、ステータコア200と前部ハウジング201との間及びステータコア200と後部ハウジング202との間にそれぞれ表面シール材500とは異なる種類のシール材600を設けたものである。表面シール材500は、シール材600を被覆するように形成されている。
特開平9−163641号公報 特開平10−112954号公報
図3に示す電動機100の場合には、ジャケット300を別途作製する必要があり、コストが掛かる問題がある。
また、図4に示す電動機110の場合には、ステータコア200を表面シール材500で被覆するだけであるため、境界部203、204の防水性、気密性に劣り、特に浸透性の高い切削液に対する保護も十分とはいえない。
これに対し、図5に示す電動機120の場合には、ステータコア200と前部ハウジング201及び後部ハウジング202との間とステータコア200の外周とをシールすることができるため、図4に示す電動機110に比較して、防水性、気密性を確保できると考えられる。しかし、シール材600としてOリングのように形状の定まったものを使用する場合、前部ハウジング201及び後部ハウジング202に、Oリングの収容スペースを形成する必要があり、Oリングのコストのみならず、Oリングの収容スペースの加工費が掛かる問題がある。また、根本的な問題として、収容スペースを確保することができない場合もある。
一方、図5に示す電動機120において、シール材600として例えば液状ガスケット等のようなシール材を使用する場合には、Oリングを使用する場合のような収容スペースを加工する必要がなく、コスト増を招きにくい。しかし、液状のシール材を塗布した後、前部ハウジング201及び後部ハウジング202をステータコア200に接合した際に、シール材がはみ出す問題がある。この場合、はみ出たシール材を、その都度、拭き取る等して除去した後、表面シール材500を塗布しなくてはならず、製造工程が煩雑化する。
また、はみ出たシール材600を除去せずに表面シール材500を形成する場合には、シール材600を十分に硬化させてから表面シール材500を塗布しなくてはならない。しかも、その場合、表面シール材500とシール材600との密着性(相性)を事前に評価しておかなくてはならない。もし、両シール材500、600の密着性が悪い場合、浸透性の高い切削液に触れた際、表面シール材500とシール材600との境目から切削液が浸入する虞がある。このため、両シール材500、600の形成に際して細心の注意を払う必要があり、製造工程が煩雑化する。
そこで、本発明は、製造工程の煩雑化及びコスト増を招きにくく、高い防水性、気密性を確保することができるステータ及び電動機を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係るステータは、ステータコア(例えば、後述のステータコア11)と、前記ステータコアの前端部側に配置される前部ハウジング(例えば、後述の前部ハウジング12)と、前記ステータコアの後端部側に配置される後部ハウジング(例えば、後述の後部ハウジング13)と、を備えるステータ(例えば、後述のステータ1)であって、前記ステータコアと前記前部ハウジングとの間及び前記ステータコアと前記後部ハウジングとの間にそれぞれ設けられた第1のシール材(例えば、後述の第1のシール材6a、6b)と、前記ステータコアの径方向の外側に前記第1のシール材を被覆するように設けられた第2のシール材(例えば、後述の第2のシール材7)と、を有し、前記第1のシール材と前記第2のシール材とは、同一の硬化性樹脂から一体的に構成されるものである。
(2) (1)に記載の電動機において、前記硬化性樹脂は、アクリル系樹脂とエポキシ系樹脂とのハイブリッド樹脂からなるものであってもよい。
(3) (1)又は(2)に記載の電動機において、前記硬化性樹脂は、嫌気硬化性且つ活性エネルギー線硬化性を有するものであってもよい。
(4) (1)又は(2)に記載の電動機において、前記硬化性樹脂は、熱硬化性且つ活性エネルギー線硬化性を有するものであってもよい。
(5) 本発明に係る電動機(例えば、後述の電動機10)は、(1)〜(4)のいずれかに記載のステータと、前記ステータの内側に、前記ステータに対して回転可能に支持されるロータ(例えば、後述のロータ2)と、を備えるものである。
本発明によれば、製造工程の煩雑化及びコスト増を招きにくく、高い防水性、気密性を確保することができるステータ及び電動機を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る電動機を概略的に示す縦断面図である。 図1中のA部の拡大図である。 図1中のB部の拡大図である。 従来の電動機の一例を模式的に示す縦断面図である。 従来の電動機の他の一例を模式的に示す縦断面図である。 従来の電動機の更に他の一例を模式的に示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電動機を概略的に示す縦断面図であり、図2Aは、図1中のA部の拡大図であり、図2Bは、図1中のB部の拡大図である。
電動機10は、主な構成として、ステータ1と、ロータ2と、出力軸側軸受3と、反出力軸側軸受4と、検出器5と、を備える。
ステータ1は、ステータコア11と、このステータコア11の前端部側(図1中の左端部側)に設けられる前部ハウジング12と、ステータコア11の後端部側(図1中の右端部側)に設けられる後部ハウジング13とにより構成される。
ロータ2は、ステータ1の内側に、出力軸側軸受3と反出力軸側軸受4とによって支持されている。詳細には、ロータ2は、回転軸21を備える。回転軸21は、出力軸側軸受3と反出力軸側軸受4とによって、両端部を支持され、且つ、回転軸線X回りに回転可能に支持される。ロータ2は、回転軸線X軸周りに回転軸21と一体的に回転する。なお、反出力軸側軸受4は、後部ハウジング13にネジ留めされた支持環14に支持されている。
ロータ2の回転軸21において、出力軸側軸受3側の方向の端部に位置する前方端21aは、前部ハウジング12から突出している。また、ロータ2の回転軸21において、反出力軸側軸受4側の方向の端部に位置する後方端21bは、後部ハウジング13に設けられた支持環14から突出している。後方端21bには、回転軸21の回転位置及び回転速度等を検出するための検出器5が設けられている。検出器5は、例えばエンコーダ等からなる。
ステータ1のステータコア11は、ロータ2を囲う部材である。詳細には、ステータコア11は、ロータ2を包囲するように回転軸線Xに沿って延在する概ね円筒形状の部材である。ステータコア11は、積層された多数の電磁鋼板からなり、出力軸側軸受3側の端部に位置する前端面11aと、反出力軸側軸受4側の端部に位置する後端面11bとを有する。ステータコア11の内周面に形成される突出部(図示せず)には、巻線15が巻回されている。
巻線15は、樹脂等によってステータコア11に固定されている。巻線15は、ステータコア11の両端から突出するように回転軸線Xに沿って延在している。巻線15には、リード線(図示せず)が接続されている。巻線15は、リード線を介して供給される電流によって回転磁界を発生させる。ロータ2は、ステータコア11によって発生される回転磁界に従って、回転軸21と一体的に回転するようになっている。
前部ハウジング12及び後部ハウジング13は、ステータコア11から突出する巻線15を包囲している。
前部ハウジング12は、ステータコア11の前端面11aから回転軸21の前方端21aに向かって延在し、回転軸21の一部及び出力軸側軸受3を包囲している。出力軸側軸受3は、前部ハウジング12に支持されている。前部ハウジング12から突出した回転軸21の前方端21aは、例えば工作機械の主軸に直接的に又は間接的に連結される出力軸として作用する。
後部ハウジング13は、ステータコア11の後端面11bから回転軸21の後方端21bに向かって延在し、回転軸21の一部及び反出力軸側軸受4を包囲している。反出力軸側軸受4は、後部ハウジング13に支持されている。
前部ハウジング12と後部ハウジング13とは、前部ハウジング12からステータコア11を貫通して後部ハウジング13にネジ留めされる長尺のネジ(図示せず)を用いて、ステータコア11に一体に固定される。長尺のネジは、後部ハウジング13からステータコア11を貫通して前部ハウジング12にネジ留めされてもよい。
かかる電動機10のステータ1において、ステータコア11と前部ハウジング12との間及びステータコア11と後部ハウジング13との間には、それぞれ第1のシール材6a、6bが設けられている。
詳細には、第1のシール材6aは、図2Aに示すように、ステータコア11の前端面11aと前部ハウジング12の後端面12aとの間に介在され、これらステータコア11の前端面11aと前部ハウジング12の後端面12aにそれぞれ密着している。この第1のシール材6aにより、ステータコア11と前部ハウジング12との間は、気密状及び水密状にシールされている。
また、第1のシール材6bは、図2Bに示すように、ステータコア11の後端面11bと後部ハウジング13の前端面13aとの間に介在され、これらステータコア11の後端面11bと後部ハウジング13の前端面13aにそれぞれ密着している。この第1のシール材6bにより、ステータコア11と後部ハウジング13との間は、気密状及び水密状にシールされている。
なお、これら第1のシール材6a、6bは、ステータコア11の前端面11aと前部ハウジング12の後端面12aとの間、及び、ステータコア11の後端面11bと後部ハウジング13の前端面13aとの間にそれぞれ塗布された後、前部ハウジング12及び後部ハウジング13が取り付けられることにより圧縮されるため、実際には極く薄く形成されるが、図1、図2A、図2Bでは、発明の理解のため、第1のシール材6a、6bは厚く記載されている。
第1のシール材6a、6bは、ステータコア11の前端面11aと前部ハウジング12の後端面12aとの間及びステータコア11の後端面11bと後部ハウジング13の前端面13aとの間に、それぞれ硬化性樹脂が塗布されることによって形成された塗布層が硬化したものである。
一方、ステータコア11の径方向の外側には、第2のシール材7が設けられている。第2のシール材7は、図2A、図2Bに示すように、ステータ1において、前部ハウジング12と後部ハウジング13との間に露出するステータコア11の外周面11cに密着し、この外周面11cの全体を被覆している。第2のシール材7の一部は、ステータコア11を構成する電磁鋼板と電磁鋼板との間にも浸透している。この第2のシール材7は、第1のシール材6a、6bと同一の硬化性樹脂が塗布されることによって一体的に形成された塗布層が硬化したものである。
また、第2のシール材7は、前部ハウジング12の外周面12bの中途部と後部ハウジング13の外周面13bの中途部まで差し掛かるように前後方向にそれぞれ延長され、これら前部ハウジング12の外周面12bと後部ハウジング13の外周面13bにも密着している。このため、第2のシール材7は、ステータコア11と前部ハウジング12との間及びステータコア11と後部ハウジング13との間において、第1のシール材6a、6bと接続して一体的に構成されており、これら第1のシール材6a、6bの径方向の外側を被覆している。
第1のシール材6a、6bと第2のシール材7とが同一の硬化性樹脂からなることにより、図2A、図2Bに示すように、第1のシール材6a、6bと第2のシール材7とが接続する部位で、両者は一体的となり、全体として共通の硬化性樹脂からなる一体的な1つのシール材を構成する。第1のシール材6a、6bと第2のシール材7とは強固に密着して一体化するので、両者が一体化された部位における気密性、防水性が高められている。このため、この電動機10によれば、切削液に触れることがあっても、切削液が第1のシール材6a、6bと第2のシール材7との間からステータ1の内部に向けて浸透する虞はほとんど無い。
また、第1のシール材6a、6bと第2のシール材7とは同一の硬化性樹脂からなるため、第1のシール材6a、6bを塗布形成した後に、これら第1のシール材6a、6bを被覆するように第2のシール材7を塗布形成する際、ステータコア11と前部ハウジング12との間及びステータコア11と後部ハウジング13との間からはみ出た未硬化の第1のシール材6a、6bを拭き取る等により除去する必要はない。第1のシール材6a、6bと第2のシール材7との密着性(相性)を考慮する必要もないため、第1のシール材6a、6bを塗布形成した後、直ちに第2のシール材7を塗布形成することが可能である。このため、この電動機10によれば、製造工程が煩雑化しにくい。また、この電動機10は、従来のようにジャケットでステータコア11を被覆したり、前部ハウジング12や後部ハウジング13にシール材の収容スペースを加工したりする必要もないため、コスト増を招きにくい。
〔硬化性樹脂〕
第1のシール材6a、6b及び第2のシール材7に用いられる硬化性樹脂としては、特に制限されるものではないが、例えば、アクリル系樹脂とエポキシ系樹脂とを複合化させたハイブリッド樹脂を用いることができる。これによると、次のような効果が得られる。即ち、通常、電動機10のステータコア11には鉄材が用いられるのに対し、前部ハウジング12や後部ハウジング13には、軽量なアルミ材が用いられることが多い。これにより、両者間に介在される第1のシール材6a、6bには、両者の材質の相違による熱膨張率の相違によって応力負荷が掛かるため、この応力負荷に追従して、防水性、気密性を維持し得るだけの柔軟性が求められる。一方、第2のシール材7には、このような応力負荷の問題はないものの、切削液等に接触した場合の耐薬品性を考慮して、ある程度の硬度が求められる。エポキシ系樹脂は、硬い樹脂層を形成し耐薬品性が高く、特に切削液に対する耐性が高い。一方、アクリル系樹脂は、エポキシ系樹脂に比較して柔軟性を有する。このため、これらのハイブリット樹脂を使用することにより、第1のシール材6a、6bと第2のシール材7とに共通の硬化性樹脂を使用しても、応力負荷に対する追従性と耐薬品性との相反する目的を同時に達成することができる。
アクリル系樹脂としては、特に制限されるものではないが、柔軟性が良好である観点から、ウレタン変性アクリレートを用いることができる。
硬化性樹脂は、硬化反応(重合)を開始させる方法の相違によって、熱硬化性樹脂、嫌気硬化性樹脂、活性エネルギー線硬化性樹脂、湿気硬化性樹脂がある。熱硬化性樹脂は、加熱により重合開始して硬化する樹脂である。嫌気硬化性樹脂は、酸素が遮断されることにより重合開始して硬化する樹脂である。活性エネルギー線硬化性樹脂は、可視光、紫外線、赤外線、X線、α線、β線、γ線、電子線等の光エネルギー線の照射により重合開始して硬化する樹脂である。湿気硬化性樹脂は、空気中の湿分により重合開始して硬化する樹脂である。本発明においては、上記のいずれの方法によって硬化する硬化性樹脂でも用いることができる。
本発明における硬化性樹脂は、上記のいずれか1種のみの方法により硬化するものに制限されず、いずれか2種の方法により硬化する性質を兼ね備えるものであってもよい。特に制限されるものではないが、好ましい例を挙げれば、嫌気硬化性且つ活性エネルギー線硬化性を有する硬化性樹脂、熱硬化性且つ活性エネルギー線硬化性を有する硬化性樹脂が挙げられる。
第1のシール材6a、6b及び第2のシール材7に用いられる硬化性樹脂が嫌気硬化性且つ活性エネルギー線硬化性である場合には、次のような効果が得られる。即ち、第1のシール材6a、6bは、ステータコア11と前部ハウジング12との間及びステータコア11と後部ハウジング13との間にそれぞれ塗布されるため、活性エネルギー線が奥まで行き届かず、十分に硬化させることが困難である。しかし、嫌気硬化性の性質を兼ね備えることにより、第1のシール材6a、6bは、ステータコア11と前部ハウジング12との間及びステータコア11と後部ハウジング13との間でそれぞれ嫌気状態とされることにより硬化し、一方、第2のシール材7は、活性エネルギー線の照射により硬化する。このため、第1のシール材6a、6bを塗布した後、これを硬化させるための作業を行う必要なく、直ちに第2のシール材7を塗布形成して硬化させることができるため、電動機10の組立て性が良好となる。
また、第1のシール材6a、6b及び第2のシール材7に用いられる硬化性樹脂が熱硬化性且つ活性エネルギー線硬化性である場合も、電動機10の組立て性が良好となる効果が得られる。即ち、ステータコア11と前部ハウジング12との間及びステータコア11と後部ハウジング13との間にそれぞれ第1のシール材6a、6bを塗布形成した後、第2のシール材7を塗布形成し、この第2のシール材7を活性エネルギー線の照射により硬化させる。第1のシール材6a、6bは、第2のシール材7が硬化した後、加熱によって硬化させればよい。
上記いずれの場合も、第2のシール材7を塗布形成した後、この第2のシール材7を直ちに硬化させることができるため、その後の電動機10の取り扱い性が良好となる。なお、具体的な活性エネルギー線としては、経済性及び作業性の観点から、紫外線を用いることが望ましい。
10 電動機
1 ステータ
11 ステータコア
12 前部ハウジング
13 後部ハウジング
2 ロータ
6a、6b 第1のシール材
7 第2のシール材

Claims (5)

  1. ステータコアと、前記ステータコアの前端部側に配置される前部ハウジングと、前記ステータコアの後端部側に配置される後部ハウジングと、を備えるステータであって、
    前記ステータコアと前記前部ハウジングとの間及び前記ステータコアと前記後部ハウジングとの間にそれぞれ設けられた第1のシール材と、
    前記ステータコアの径方向の外側に前記第1のシール材を被覆するように設けられた第2のシール材と、を有し、
    前記第1のシール材と前記第2のシール材とは、同一の硬化性樹脂から一体的に構成される、ステータ。
  2. 前記硬化性樹脂は、アクリル系樹脂とエポキシ系樹脂とのハイブリッド樹脂からなる、請求項1に記載のステータ。
  3. 前記硬化性樹脂は、嫌気硬化性且つ活性エネルギー線硬化性を有する、請求項1又は2に記載のステータ。
  4. 前記硬化性樹脂は、熱硬化性且つ活性エネルギー線硬化性を有する、請求項1又は2に記載のステータ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のステータと、
    前記ステータの内側に、前記ステータに対して回転可能に支持されるロータと、を備える、電動機。
JP2017196773A 2017-10-10 2017-10-10 ステータ及び電動機 Active JP6622774B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017196773A JP6622774B2 (ja) 2017-10-10 2017-10-10 ステータ及び電動機
DE102018007629.7A DE102018007629B4 (de) 2017-10-10 2018-09-26 Stator and motor
US16/142,154 US10886812B2 (en) 2017-10-10 2018-09-26 Stator and motor
CN201821592714.6U CN209072217U (zh) 2017-10-10 2018-09-28 定子以及电动机
CN201811141435.2A CN109660054B (zh) 2017-10-10 2018-09-28 定子以及电动机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017196773A JP6622774B2 (ja) 2017-10-10 2017-10-10 ステータ及び電動機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019071723A true JP2019071723A (ja) 2019-05-09
JP6622774B2 JP6622774B2 (ja) 2019-12-18

Family

ID=65817378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017196773A Active JP6622774B2 (ja) 2017-10-10 2017-10-10 ステータ及び電動機

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10886812B2 (ja)
JP (1) JP6622774B2 (ja)
CN (2) CN209072217U (ja)
DE (1) DE102018007629B4 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112350492A (zh) * 2020-11-06 2021-02-09 株洲壹星科技股份有限公司 耐压机防电弧方法及防电弧结构

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3359628A (en) 1965-10-22 1967-12-26 Gen Electric Method of producing machines having proper freedom of revolution for rotatable assemblies therein
US3874073A (en) * 1972-01-06 1975-04-01 Gen Electric Method of manufacturing dynamoelectric machines
US4496866A (en) 1981-01-17 1985-01-29 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Submersible electric motor and method of manufacturing the same
JPS60170437A (ja) 1984-02-10 1985-09-03 Mitsubishi Electric Corp キヤンドモ−トルおよびその製造方法
JP2883225B2 (ja) * 1991-07-10 1999-04-19 三菱電機株式会社 耐熱耐圧形永久磁石同期電動機
JPH09163641A (ja) 1995-12-08 1997-06-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd フレームレス電動機の固定子モールド構造及びその固定子モールド方法
JPH10112954A (ja) 1996-10-07 1998-04-28 Tamagawa Seiki Co Ltd 防水型モータ
CN1125524C (zh) 2001-01-18 2003-10-22 合肥工业大学 塑封潜水电机、其塑封材料及其塑封工艺
WO2003019749A1 (fr) * 2001-08-31 2003-03-06 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Moteur
JP2004007903A (ja) * 2002-05-31 2004-01-08 Tamagawa Seiki Co Ltd 回転検出器用ステータ構造
US7015619B2 (en) * 2003-10-31 2006-03-21 Nidec Shibaura Corporation Molded motor
US7457027B2 (en) * 2004-07-20 2008-11-25 Electrochromix, Inc. Fabrication of cell cavities for electrooptic devices
CN102062106B (zh) 2010-12-31 2014-11-05 东莞市众隆电机电器制造有限公司 灌流型无刷电动水泵的组装方法
JP6057050B2 (ja) * 2012-03-23 2017-01-11 株式会社富士通ゼネラル モールドモータ
JP6079253B2 (ja) 2013-01-18 2017-02-15 コベルコ建機株式会社 電動機
JP5845224B2 (ja) 2013-09-26 2016-01-20 ファナック株式会社 ブラケットを有する固定子、固定子を備えた電動機、および電動機の製造方法
JP6221037B2 (ja) * 2014-02-12 2017-11-01 日本電産テクノモータ株式会社 モータおよび樹脂ケーシングの成型方法
JP6476002B2 (ja) 2015-02-19 2019-02-27 日立オートモティブシステムズ株式会社 電子制御装置、電動機用制御装置及び電動流体ポンプ
DE102015207865A1 (de) 2015-04-29 2016-11-03 Continental Automotive Gmbh Gehäuselose elektrische Maschine

Also Published As

Publication number Publication date
DE102018007629B4 (de) 2022-08-04
CN209072217U (zh) 2019-07-05
DE102018007629A1 (de) 2019-04-11
US20190109509A1 (en) 2019-04-11
CN109660054A (zh) 2019-04-19
JP6622774B2 (ja) 2019-12-18
CN109660054B (zh) 2021-03-12
US10886812B2 (en) 2021-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI643428B (zh) 真空泵用馬達轉子及具備該馬達轉子之馬達以及真空泵
KR102607589B1 (ko) 적층 코어 및 회전 전기 기기
JP6804642B2 (ja) 回転子、回転電機、および回転子の製造方法
JP5476040B2 (ja) モータ
JP2019106875A (ja) 冷却機能を備える回転子
US20130106238A1 (en) Motor and motor manufacturing method
KR102043361B1 (ko) 밀봉 구조, 이 밀봉 구조를 구비한 진공펌프용 모터 및 진공펌프
WO2011117985A1 (ja) 温度検出素子を隣接させる器具
JP2015100202A (ja) ロータ、モータ、およびロータの製造方法
JP2008215088A (ja) 電動ポンプユニット及び電動オイルポンプ
WO2018138858A1 (ja) アキシャルギャップ型回転電機及びその製造方法
WO2010004829A1 (ja) 機械部品およびその製造方法
JP2019071723A (ja) ステータ及び電動機
JP2016201933A (ja) 回転電機用コイル、回転電機用コイルの製造方法および回転電機
CN104979935A (zh) 马达
JP4925851B2 (ja) モータ及びディスク駆動用モータ
JP6607766B2 (ja) 液封式電動機およびこれに用いられるスリーブ付き電源ケーブルの製造方法
JP2017093034A (ja) 回転電機及び回転電機の製造方法
CN110535262A (zh) 绕线式旋变绝缘机构及其绝缘处理方法
JP6513990B2 (ja) モータ
WO2024185121A1 (ja) 固定子および固定子の製造方法
WO2023176199A1 (ja) 回転子及び電動機
KR101614612B1 (ko) 전동기의 엔드 실드 및 그 제조 방법
JP2005124260A (ja) Acサーボモータ用ゴムパッキンおよびそれを用いたacサーボモータ
US20130069459A1 (en) Winding for a rotating electric machine and method for manufacturing same

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181221

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190315

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190618

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190723

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191122

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6622774

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150