JP2016201933A - 回転電機用コイル、回転電機用コイルの製造方法および回転電機 - Google Patents

回転電機用コイル、回転電機用コイルの製造方法および回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP2016201933A
JP2016201933A JP2015081485A JP2015081485A JP2016201933A JP 2016201933 A JP2016201933 A JP 2016201933A JP 2015081485 A JP2015081485 A JP 2015081485A JP 2015081485 A JP2015081485 A JP 2015081485A JP 2016201933 A JP2016201933 A JP 2016201933A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
rotating electrical
insulating layer
insulating tape
electrical machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015081485A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6942304B2 (ja
Inventor
啓明 小島
Hiroaki Kojima
啓明 小島
賢二 池田
Kenji Ikeda
賢二 池田
直大 蛭田
Naohiro Hiruta
直大 蛭田
大輔 亀川
Daisuke Kamegawa
大輔 亀川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2015081485A priority Critical patent/JP6942304B2/ja
Priority to US15/073,804 priority patent/US10424984B2/en
Publication of JP2016201933A publication Critical patent/JP2016201933A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6942304B2 publication Critical patent/JP6942304B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/32Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation
    • H02K3/34Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation between conductors or between conductor and core, e.g. slot insulation
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/10Applying solid insulation to windings, stators or rotors
    • H02K15/105Applying solid insulation to windings, stators or rotors to the windings
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/12Impregnating, heating or drying of windings, stators, rotors or machines

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

【課題】コア外部に突出した回転電機用コイルの不均一な膨らみを抑制した回転電機用コイルを提供する。
【解決手段】回転電機のコアに収納されて絶縁樹脂が含浸硬化される回転電機用コイルは、複数のコイル導体と、前記コイル導体の外側に複数巻回されて絶縁層を形成する絶縁テープと、を有し、前記コイル導体の少なくとも前記コアから突出する部分の絶縁層は、巻回される前記絶縁テープの一部が接着されているようにした。複数のコイル導体に絶縁テープを少なくとも1回巻回して絶縁層を形成する第1の巻回工程と、前記第1の巻回工程で形成され、少なくとも前記コアから突出する部分に接着部材を塗布あるいは貼付された絶縁層の外側に、絶縁テープを巻回して絶縁層を形成する第2の巻回工程と、を有する回転電機用コイルの製造方法とした。
【選択図】 図4

Description

本発明は、回転電機用コイルをコアに収納した状態で、絶縁樹脂を含浸硬化するのに好適な回転電機用コイルとその製造方法および前記回転電機用コイルを適用した回転電機に関する。
一般産業、鉄道向けなどの高電圧電動機、風力発電機などの高電圧発電機に代表される回転電機では、固定子コイルが固定子コアのスロットに収納されて固定子が構成され、固定子コアと固定子コイルの絶縁を、コイルに絶縁テープを巻回した後に、絶縁樹脂を含侵するによりおこなっている。この構成には、固定子コイルのコイル形成時に樹脂を含侵硬化させた後にコアに収納する方式と、コイルをコアに収納後に絶縁樹脂を含浸硬化する方式がある。
詳しくは、後者の方式では、絶縁樹脂が未含浸の回転電機用コイルをコアに装着した状態で、真空状態にして絶縁樹脂を含浸し、その後、含浸した絶縁樹脂を硬化させることで、回転電機用コイルの絶縁を確保するとともに、コアとの間に隙間が生じないようにしている。
しかし、絶縁樹脂が未含浸の絶縁テープを巻回した回転電機用コイルは、不均一な膨らみを持っていることがある。コアに収納された部分の膨らみは、コアのスロット内壁等により膨らみが抑えられるが、コアの外部に突出した部分のコイルは膨らみを持ったままとなる。このため、絶縁樹脂を含浸硬化した際に、コアの外部に突出した部分のコイルの主絶縁層に空隙や剥離が生じ、主絶縁層の部分放電が発生する可能性がある。
このような問題を解決するために、特許文献1には、固定子コイルを固定子鉄心(コア)に収納後、固定子鉄心の軸方向の端面付近を押圧する治具を挿入した上で絶縁樹脂の含浸硬化処理を行い、処理後に治具を取り外す製造方法が示されている。
また、特許文献1には、主絶縁層の外周に熱収縮性半導電性テープを巻回して熱収縮性スロットコロナ防止層を形成し、熱収縮性スロットコロナ防止層をコアの外側まで延長する方法が示されている。
特開2013−66382号公報
上記特許文献1に示される、治具を用いた製造方法によれば、鉄心(コア)外部のコイルの膨らみを抑えて絶縁樹脂の含浸硬化処理が可能となり、空隙や剥離の無い主絶縁層を形成することができる。
しかしながら、前記治具を用いた製造方法では、回転電機の複数本(通常は数十本以上)あるコイルの鉄心から突出した鉄心両端面全てに対し、鉄心(コア)端面付近に治具を配置し、含浸硬化処理後に治具を取り外す必要があり、製作工数の大幅な増加と、治具を配置するスペースの確保が必要となる問題がある。
さらに、前記製造方法では、樹脂を含浸硬化後に治具を取り外す際、前記コイルの主絶縁層を傷つけないように十分配慮する必要があり、作業の自動化が困難となる問題がある。また、作業者の技能により前記主絶縁層の絶縁性能が大きく左右される問題がある。
また、上記特許文献1に示される、熱収縮性スロットコロナ防止層をコアの外側まで延長する方法によっても、空隙や剥離の無い主絶縁層を提供することができる。
しかし、熱収縮スロットコロナ防止層をコアの外側まで延長する方法では、スロットコロナ防止層が不要な回転電機用コイルには適用できない問題がある。
また、スロットコロナ防止層を有する回転電機用コイルに適用した場合は、熱収縮性半導電性テープを巻回してスロットコロナ防止層を形成しているため、熱収縮量のバラツキにより、絶縁樹脂を含浸硬化後のコロナ防止層の寸法バラツキが大きくなる問題がある。
本発明の目的は、このような実情に鑑みてなされたものであり、治具を使うことなく、また、製作工数が大幅に増加することなく、コア外部に突出した回転電機用コイルの不均一な膨らみを抑制した回転電機用コイルを提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明の回転電機のコアに収納されて絶縁樹脂が含浸硬化される回転電機用コイルは、複数のコイル導体と、前記コイル導体の外側に複数巻回されて絶縁層を形成する絶縁テープと、を有し、前記コイル導体の少なくとも前記コアから突出する部分の絶縁層は、巻回される前記絶縁テープの一部が接着されているようにした。
また、本発明の回転電機のコアに収納される回転電機用コイルの製造方法は、複数のコイル導体に絶縁テープを少なくとも1回巻回して絶縁層を形成する第1の巻回工程と、前記第1の巻回工程で形成され、少なくとも前記コアから突出する部分に接着部材を塗布あるいは貼付された絶縁層の外側に、絶縁テープを巻回して絶縁層を形成する第2の巻回工程と、を有するようにした。
また、本発明の回転電機は、前記回転電機用コイルと、前記回転電機用コイルが収容される回転電機用コアと、を備え、前記回転電機用コイルと前記回転電機用コアが樹脂含侵されているようにした。
本発明によれば、コア外部に突出した回転電機用コイルの不均一な膨らみを抑制できるので、絶縁樹脂を含浸硬化後に空隙や剥離の無い主絶縁層を有する回転電機用コイルを形成できる。このため、前記回転電機用コイルを適用した回転電機に対し高い絶縁信頼性を確保できる。
また、絶縁テープの巻回工程と並行して接着部材を塗布あるいは貼り付け、絶縁テープの層間を接着するため、従来の製造工程を大幅に変更することなく、絶縁テープの自動巻回工程、手動巻回工程の双方に適用することができる。
本実施例の回転電機の概略断面図である。 固定子スロットの断面図である。 実施例1の固定子コイルに絶縁テープをテーピングする途中経過を示す概略斜視図である。 実施例1の主絶縁層の固定子コイルの長手方向の断面を示した図である。 実施例1の固定子コイルを収納した固定子コアの出口部付近の概略斜視図である。 実施例2の固定子コイルに絶縁テープをテーピングする途中経過を示す概略斜視図である。 実施例2の主絶縁層の固定子コイルの長手方向の断面を示した図である。 実施例2の固定子コイルを収納した固定子コアの出口部付近の概略斜視図である。 実施例3の固定子コイルに絶縁テープをテーピングする途中経過を示す概略斜視図である。 実施例3の主絶縁層の固定子コイルの長手方向の断面を示した図である。 実施例3の固定子コイルを収納した固定子コアの出口部付近の概略斜視図である。 実施例4の固定子コイルに絶縁テープをテーピングする途中経過を示す概略斜視図である。 実施例4の主絶縁層の固定子コイルの長手方向の断面を示した図である。 実施例4の固定子コイルを収納した固定子コアの出口部付近の概略斜視図である。 実施例5の固定子コイルに絶縁テープをテーピングする途中経過を示す概略斜視図である。 実施例5の固定子コイルを収納した固定子コアの出口部付近の概略斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、本実施例の回転電機の構成を説明する。図1は、本実施例の回転電機の概略断面図である。
回転電機1は、ハウジング2と、磁極を有する回転子5の回転軸4を軸支する軸受け3A、3Bと、前記回転子5の周方向に空隙をもって対向する固定子6とを備えている。
前記回転子5は、回転子コア(鉄心)7Rと、前記回転子コア7Rのスロットに装着された回転子コイル(巻線)8Rとから構成されている。
また、前記固定子6は、前記ハウジング2に支持された固定子コア(鉄心)7と前記固定子コア7に装着された固定子コイル(巻線)8とから構成されている。
なお、この本実施形態では、コアとして前記固定子コア7を用いて説明し、回転電機用コイルとして前記固定子コイル8を用いて説明するが、本実施例の技術は、回転子コイルを備えた回転子5にも適用することができる。
図2は、図1のB−B’線に沿う固定子スロットの断面図である。
図2に示すように、固定子コア(鉄心)7は、前記回転子5に対向する内径側から外径側に向かい、かつ、回転子5の回転軸方向の全長に亘るスロット(巻線溝)7Gを、周方向に複数等間隔で形成している。
前記スロット7Gの開口部には楔溝7Wを形成している。そして、この楔溝7Wに楔9を挿入することで、前記スロット7Gに装着された固定子コイル8を上下2段に固定している。
固定子コイル8は、周知の絶縁材料による素線絶縁が施された複数の素線導体10を複数本ずつまとめて周知の絶縁材料による層間絶縁層11を施したコイル導体13を形成し、このコイル導体13を複数まとめてその外周に周知のドライマイカテープ等の絶縁テープ21(図示せず)による主絶縁層20を形成している。
そして、固定子コイル8を、絶縁材からなる中間詰め物42を挟んで上下2段積みにし、この状態で固定子コア7のスロット7Gに絶縁保護層12を介して挿入している。固定子コイル8の挿入後に、絶縁保護層12を重ね合わせて固定子コイル8を包み込み、その上に絶縁材からなる楔下詰め物41を重ね、その後楔9を楔溝7Wに挿入している。
中間詰め物42は、上下の固定子コイル8の間隔を所定の絶縁寸法に維持している。
固定子コイル8を挿入した固定子コア7は、その後、真空含浸槽内に収納し、例えばエポキシ樹脂などの絶縁樹脂を周知の手順で真空加圧含浸させ、各絶縁層内外およびスロット7G内の隙間に絶縁樹脂を含浸させる。その後、含浸した絶縁樹脂を加熱硬化させる。このようして、主絶縁層20に空隙の発生が少ない信頼性の高い固定子コイル8および、前記固定子コイル8を適用した回転電機を提供することが可能となる。
以下に、本実施例の固定子コイル8の構成をより詳細に説明する
≪実施例1≫
図3は、固定子コイル8に絶縁テープ21をテーピングする途中経過を示す概略斜視図である。固定子コイル8は、コイル導体13を複数本まとめて、その外周に絶縁テープ21をテープ幅の半分程度が重なるように巻回する。これを複数回繰り返し、絶縁テープ21を巻回した層を複数形成して主絶縁層20とする。
なお、図3の固定子コイル8の断面(後述の図5も同様)と、図2の固定子コイル8の断面が異なる形状に描かれているが、図3は、図2で説明した素線導体10を複数本ずつまとめて周知の絶縁材料による層間絶縁層11を施した点を省略して描いている。
図3に示すように、巻回途中である絶縁テープ21の内周側と、既に巻回された絶縁テープ21の外周側との間に、接着部材30を固定子コイル8の長手方向に連続的に塗布あるいは貼り付けて、巻回する絶縁テープ21を接着している。前記接着部材30には、液状、ゲル状、半固体状、固体状など任意の接着部材を用いることができる。
このとき、主絶縁層20の面積が広い側面ほど絶縁テープ21の巻き緩みによる膨らみが発生しやすいので、図3では、固定子コイル8のA面に接着部材30を塗布あるいは貼り付けている例を示している。このとき、C面に接着部材30を塗布あるいは貼り付けて、絶縁テープ21の層間を接着すると、更に主絶縁層20の膨らみを抑制することができる。
また、固定子コイル8のA,B,C,D面すべてに接着部材30を塗布あるいは貼り付け、絶縁テープ21の層間を接着して巻き緩みを防止し、さらに主絶縁層20の膨らみを抑制してもよい。
図4は、固定子コイル8を固定子コア7のスロット7Gに収納した際の、主絶縁層20の固定子コイル8の長手方向の断面を示した図である。
主絶縁層20は、コイル導体13の外周に巻回されたマイカテープ等の絶縁テープ21により形成される。詳細には、主絶縁層20は、コイル導体13の長手方向の固定子コア7の外側から内側方向(紙面の右から左)に、テープ幅の半分程度が重なるように巻回された絶縁テープ21により形成される主絶縁層20aと、前記主絶縁層20aとは逆向きに巻回された絶縁テープ21により形成される主絶縁層20bと、前記主絶縁層20aと同じ向きに巻回された絶縁テープ21により形成される主絶縁層20cと、前記主絶縁層20bと同じ向きに巻回された絶縁テープ21により形成される主絶縁層20dと、前記主絶縁層20aと同じ向きに巻回された絶縁テープ21により形成される主絶縁層20eの5層から構成される。
そして、主絶縁層20dと主絶縁層20eの層間を接着部材30で接着している。このとき、接着部材30は、少なくとも、固定子コイル8の前記固定子コア7から突出した部分に、塗布あるいは貼り付けされるようにする。
これにより、固定子コア7のスロット7Gにより規制されていない固定子コイル8の主絶縁層20に、絶縁テープ21の巻き緩みによる膨れが生じることはない。
図4に示したように、主絶縁層20dと主絶縁層20eの層間を接着部材30で接着すれば、主絶縁層20cと主絶縁層20bと主絶縁層20aを形成する絶縁テープ21の巻き緩みも抑制することができる。
したがって、絶縁テープ21を複数巻回した主絶縁層20の、外層側の少なくとも一層を接着するようにすることで、コア外部に突出した回転電機用コイルの不均一な膨らみを抑制できる。
図4には、絶縁テープ21を往復巻きしたときの断面を示しているが、片方向巻きしたときにも同様に、接着部材30を塗布あるいは貼り付けることができる。
また、絶縁テープ21を巻回して形成する主絶縁層20の層数は、5層に限定されるものではなく、少なくとも2層分の絶縁テープ21が巻回されていればよい。
ここで、図3に示した固定子コイル8の製造方法について説明する。
一般的に、固定子コイル8は、コイル導体13を複数本まとめて整形した後、テーピングマシンを用いて絶縁テープ21を固定子コイル8に巻回する。そこで、所定回数分(図3では4層数分)の絶縁テープ21を巻回後、固定子コイル8を固定子コア7のスロット7Gに収納した際に、固定子コイル8の前記固定子コア7から突出する部分に、接着部材30を塗布あるいは貼り付け、その後さらに1層分の絶縁テープ21を巻回する。なお、前記接着部材30の塗布あるいは貼り付けは、前記絶縁テープ21のテーピング工程と別工程として実施しても良いし、テーピング中に、接着部材30の塗布あるいは貼り付けをおこなうツールを稼働するようにしてもよい。
また、接着部材30の塗布あるいは貼り付け範囲は、固定子コイル8を固定子コア7に収納した際に前記固定子コア7から突出した部分に加え、前記スロット7Gに収納される部分に対応した絶縁テープ21の外周側を含めても良い。この場合、絶縁性能に最も影響し易い前記固定子コア7端面直下から外側部分に対し、主絶縁層20の膨らみを防止できる。また、この場合、前記固定子コイル8と前記固定子コア7の寸法公差が大きい場合にも、確実に前記固定子コア7出口部の前記主絶縁層20の膨らみを防止することができる。更に、前記固定子コイル8を前記固定子コア7に収納する際の作業公差に十分な裕度を設けることが可能となる。
ここで、接着部材30の塗布あるいは貼り付ける固定子コア7の外側の範囲は、前記主絶縁層20で部分放電が発生しない範囲であり、回転電機の構成に応じて適宜設定することができる。
図5は、本実施例の固定子コイル8を収納した回転電機の固定子コア7の出口部付近の概略斜視図である。
図5では、固定子コイル8の絶縁保護層12の一部を切り欠いて描いている。また、絶縁テープ21の巻回途中の固定子コイル8を図示している点が、実機と異なる。
上述のとおり、固定子コイル8は、絶縁テープ21が複数のコイル導体13の外周に複数層分巻回されて主絶縁層20が形成されている。このとき、接着部材30が、固定子コイル8の長手方向に少なくとも固定子コア7から突出した部分に、連続的に塗布あるいは貼り付けられ、外周の2層分の絶縁テープ21が接着部材30で接着されている。
上記のように構成された固定子コイル8を、図2で説明したように、固定子コア7のスロット7Gに挿入して固定し、固定子コア7の全てのスロット7Gに上下2段積みされた固定子コイル8を挿入した後に、固定子コイル8の結線をおこなう。
その後、真空加圧含浸処理等により、エポキシ樹脂等の絶縁樹脂を主絶縁層20やスロット7Gの隙間に含浸し、絶縁樹脂を加熱硬化する。
これにより、前記固定子コイル8の前記固定子コア7出口部の主絶縁層20の膨らみを抑制して絶縁樹脂を含浸硬化しているため、絶縁信頼性の高い回転電機を提供できる。
≪実施例2≫
つぎに、図6〜図8により、固定子コイル8の構成の他の実施例を説明する。なお、図6〜図8において、図1〜図5と同一符号は同一部品を示すので、再度の説明は省略する場合がある。
前述の実施例1では、既に巻回された絶縁テープ21の外周側に接着部材30をコイル長手方向に連続的に塗布あるいは貼り付けて、巻回途中である絶縁テープ21の内周側が、既に巻回した前記絶縁テープ21の外側に接着する例を説明した。本実施例2では、接着部材30をコイル長手方向に不連続に塗布あるいは貼り付けて、巻回する前記絶縁テープ21を接着するようにしている。
以下、図面を参照しながら、詳細に説明する。
図6は、固定子コイル81に絶縁テープ21をテーピングする途中経過を示す概略斜視図である。固定子コイル81は、コイル導体131を複数本まとめて、その外周に絶縁テープ21をテープ幅の半分程度が重なるように巻回する。これを複数回繰り返し、絶縁テープ21を巻回した層を複数形成して主絶縁層201とする。
このとき、図6に示すように、巻回途中である絶縁テープ21の内周側と、既に巻回された絶縁テープ21の外周側との間に、接着部材30を固定子コイル81の長手方向に不連続に塗布あるいは貼り付けて、巻回する絶縁テープ21を接着している。前記接着部材30には、液状、ゲル状、半固体状、固体状など任意の接着部材を用いることができる。
接着部材30が塗布あるいは貼り付けられる間隔と、接着部材30の面積は、主絶縁層201の巻き緩みによる膨らみ量に応じて適宜調整する。つまり、膨らみ量が大きい場合には、接着部材30の間隔を密にするか、あるいは、接着部材30の面積を大きくして接着力を増すようにする。
また、実施例1と同様に、絶縁テープ21の巻き緩みが大きい主絶縁層201の側面の面積に応じて、接着部材30を塗布あるいは貼り付ける面を選択することができる。図6では、固定子コイル81のA面に接着部材30を塗布あるいは貼り付けている例を示しているが、C面に接着部材30を塗布あるいは貼り付けてもよい。また、A面とC面の両面に接着部材30を塗布あるいは貼り付けてもよい。さらに、固定子コイル81のA,B,C,D面すべてに接着部材30を塗布あるいは貼り付け、絶縁テープ21の層間を接着して、さらに絶縁テープ21の巻き緩みによる主絶縁層201の膨らみを抑制してもよい。
図7は、固定子コイル81を固定子コア7のスロット7Gに収納した際の、主絶縁層201の固定子コイル81の長手方向の断面を示した図である。
主絶縁層201は、コイル導体131の外周に巻回されたマイカテープ等の絶縁テープ21により形成される。詳細には、実施例1と同様に、5回の絶縁テープ21の巻回により、主絶縁層201a、主絶縁層201b、主絶縁層201c、主絶縁層201d、主絶縁層201eの5層の主絶縁層201が形成される。
そして、主絶縁層201dと主絶縁層201eの層間を接着部材30で接着している。このとき、接着部材30は、少なくとも、固定子コイル81の前記固定子コア7から突出した部分に、塗布あるいは貼り付けされるようにする。
これにより、固定子コア7のスロット7Gにより規制されていない固定子コイル8の主絶縁層201に、絶縁テープ21の巻き緩みによる膨れが生じることはない。
実施例1と同様に、本実施例でも、絶縁テープ21を複数巻回した主絶縁層20の、外層側の少なくとも一層間を接着するようにすることで、コア外部に突出した回転電機用コイルの絶縁テープ21の巻き緩みによる不均一な膨らみを抑制できる。
さらに、本実施例のように、接着部材30を固定子コイル81の長手方向に不連続に塗布あるいは貼り付けて、巻回する絶縁テープ21を接着しているので、実施例1より使用する接着部材30の量を低減すことができ、コスト低減を図ることができる。
ここで、図6に示した固定子コイル81の製造方法について説明する。
固定子コイル81は、コイル導体131を複数本まとめて整形した後、テーピングマシンを用いて絶縁テープ21を固定子コイル81に巻回する。そこで、所定回数分(図6では4層数分)の絶縁テープ21を巻回後、固定子コイル81を固定子コア7のスロット7Gに収納した際、固定子コイル81の前記固定子コア7から突出する部分に、接着部材30を塗布あるいは貼り付け、その後さらに1層分の絶縁テープ21を巻回する。なお、前記接着部材30の塗布あるいは貼り付けは、前記絶縁テープ21のテーピング工程と別工程として実施しても良いし、テーピング中に、接着部材30の塗布あるいは貼り付けをおこなうツールを稼働するようにしてもよい。
また、前述の実施例1と同様に、接着部材30の塗布あるいは貼り付け範囲は、固定子コイル81を固定子コア7に収納した際に前記固定子コア7から突出した部分に加え、前記スロット7Gに収納される部分に対応した絶縁テープ21の外周側を含めても良い。
また、接着部材30の塗布あるいは貼り付ける固定子コア7の外側の範囲は、前記主絶縁層201で部分放電が発生しない範囲であり、回転電機の構成に応じて適宜設定することができる。
図8は、本実施例の固定子コイル81を収納した回転電機の固定子コア7の出口部付近の概略斜視図である。
図8では、固定子コイル81の絶縁保護層12の一部を切り欠いて描いている。また、絶縁テープ21の巻回途中の固定子コイル81を図示している点が、実機と異なる。
図8に示した本実施例の固定子コイル81を収納した回転電機の固定子コア7の構成や実施例の固定子コイル81の組み立て手順は、図5に示した実施例1と同様のため、ここでは説明を省略する。
本実施例を適用した固定子コイル81を適用することで、前記固定子コイル81の前記固定子コア7出口部の主絶縁層20の膨らみを抑制して絶縁樹脂を含浸硬化しているため、絶縁信頼性の高い回転電機を提供できる。
本実施例によれば、接着部材30を連続的に塗布あるいは貼り付けた実施例1とは異なり、接着部材30を不連続に塗布あるいは貼り付けることで、前記接着部材30の使用量低減が可能となる。
≪実施例3≫
つぎに、図9〜図11により、固定子コイル8の構成の他の実施例を説明する。なお、図9〜図11において、図1〜8と同一符号は同一部品を示すので、再度の説明は省略する場合がある。
前述の実施例1では、既に巻回された絶縁テープの外周側に接着部材30をコイル長手方向に連続的に塗布あるいは貼り付けて、巻回する前記絶縁テープ21の内周側と接着する例を説明し、実施例2では、接着部材30をコイル長手方向に不連続に塗布あるいは貼り付けて、巻回する前記絶縁テープ21の内側と接着する例を説明した。本実施例は、絶縁テープ21をテープ幅の半分程度が重なるように巻回する際に、テープの重なり部分に、接着部材30を挟み込むようにしたものである。
つまり、前述の実施例1、2では、絶縁テープ21を巻回して形成する主絶縁層20の層間を接着部材30で接着するのに対して、本実施例では、絶縁テープ21を巻回して形成する主絶縁層20の層の内部に接着部材30を設けるようにした。
以下、図面を参照しながら、詳細に説明する。
図9は、固定子コイル82に絶縁テープ21をテーピングする途中経過を示す概略斜視図である。固定子コイル82は、コイル導体13を複数本まとめて、その外周に絶縁テープ21をテープ幅の半分程度が重なるように巻回する。これを複数回繰り返し、絶縁テープ21を巻回した層を複数形成して主絶縁層202とする。
このとき、図9に示すように、オーバーラップして巻回する絶縁テープ21の、重なり部分に、接着部材30を塗布あるいは貼り付けする。前記接着部材30には、液状、ゲル状、半固体状、固体状など任意の接着部材を用いることができる。
接着部材30が塗布あるいは貼り付けられる間隔と、接着部材30の面積は、主絶縁層202の膨らみ量に応じて適宜調整する。つまり、絶縁テープ21の巻き緩みによる膨らみ量が大きい場合には、接着部材30の間隔を密にするか、あるいは、接着部材30の面積を大きくする。
また、実施例1、2と同様に、主絶縁層202の側面の面積に応じて、接着部材30を塗布あるいは貼り付ける面を選択することができる。図9では、絶縁テープ21の巻き緩みが生じやすい固定子コイル82のA面に接着部材30を塗布あるいは貼り付けている例を示しているが、C面に接着部材30を塗布あるいは貼り付けてもよい。また、A面とC面の両面に接着部材30を塗布あるいは貼り付けてもよい。さらに、固定子コイル82のA,B,C,D面すべてに接着部材30を塗布あるいは貼り付け、絶縁テープ21の層内を接着して、さらに絶縁テープ21の巻き緩みによる主絶縁層202の膨らみを抑制してもよい。
図10は、固定子コイル82を固定子コア7のスロット7Gに収納した際の、主絶縁層202の固定子コイル82の長手方向の断面を示した図である。
主絶縁層202は、コイル導体13の外周に巻回されたマイカテープ等の絶縁テープ21により形成される。詳細には、実施例1、2と同様に、絶縁テープ21の5回の巻回により、主絶縁層202a、主絶縁層202b、主絶縁層202c、主絶縁層202d、主絶縁層202eの5層から成る主絶縁層202が形成される。
主絶縁層202eでは、オーバーラップして巻回する絶縁テープ21の重なり部分を接着するように、接着部材30が塗布あるいは貼り付けされ、主絶縁層202eを形成する。
このとき、接着部材30は、少なくとも、固定子コイル82の前記固定子コア7から突出した部分に、塗布あるいは貼り付けされるようにする。
これにより、固定子コア7のスロット7Gにより規制されていない固定子コイル82の主絶縁層202に、絶縁テープ21の巻き緩みによる膨れが生じることはない。
また、図10には、オーバーラップして巻回する絶縁テープ21の重なり部分に、連続して接着部材30が塗布あるいは貼り付けする場合を示したが、一つ置き等間隔をもって接着部材30が塗布あるいは貼り付けてもよい。
本実施例では、絶縁テープ21を複数巻回して形成する主絶縁層202の絶縁テープ21のオーバーラップ部分を接着するので、絶縁テープ21の巻回強度を他の実施例より大きくすることができる。これにより、絶縁テープ21の巻き緩みによる固定子コイル82の膨れが生じることがない。
また、先の実施例では、絶縁テープ21を複数巻回する場合(複数層の主絶縁層を形成する場合)に適用できたが、本実施例は、絶縁テープ21を一回の巻回する場合にも対応することができる。
ここで、図9に示した固定子コイル82の製造方法について説明する。
固定子コイル82は、コイル導体13を複数本まとめて整形した後に、テーピングマシンを用いて、所定回数分(図9では4層数分)、絶縁テープ21を固定子コイル82に巻回する。そして、つぎの絶縁テープ21の巻回の際に、ツールによりオーバーラップして巻回する絶縁テープ21の重なり部分に接着部材30を一カ所ずつ塗布あるいは貼り付けて、接着部材30絶縁テープ21を巻回する。これにより、主絶縁層202を形成する。
このとき、接着部材30の塗布あるいは貼り付け範囲は、固定子コイル82を固定子コア7のスロット7Gに収納した際に、前記固定子コア7から突出した部分に加え、前記固定子コア7のスロット7Gに収納される部分に対応した絶縁テープ21の外周側を含めてもよい。
また、接着部材30の塗布あるいは貼り付ける固定子コア7の外側の範囲は、前記主絶縁層202で部分放電が発生しない範囲であり、回転電機の構成に応じて適宜設定することができる。
図11は、本実施例の固定子コイル82を収納した回転電機の固定子コア7の出口部付近の概略斜視図である。
図11では、固定子コイル82の絶縁保護層12の一部を切り欠いて描いている。また、絶縁テープ21の巻回途中の固定子コイル82を図示している点が、実機と異なる。
図11に示した本実施例の固定子コイル82を収納した回転電機の固定子コア7の構成や実施例の固定子コイル8の組み立て手順は、図5に示した実施例1と同様のため、ここでは説明を省略する。
本実施例を適用した固定子コイル82を適用することで、前記固定子コイル82の前記固定子コア7出口部の主絶縁層202の膨らみを抑制して絶縁樹脂を含浸硬化しているため、絶縁信頼性の高い回転電機を提供できる。
本実施例では、一部重複するように巻回した絶縁テープ21の重複部を接着しており、第1、第2の実施形態に比べ、主絶縁層202のより外周側を接着できるので、主絶縁層202の膨らみをさらに効果的に抑制することができる。さらに、本実施例によれば、絶縁テープ21の一回の巻回で主絶縁層を形成する場合にも適用できる。
≪実施例4≫
つぎに、図12〜図14により、固定子コイル8の構成の他の実施例を説明する。なお、図12〜図14において、図1〜11と同一符号は同一部品を示すので、再度の説明は省略する場合がある。
前述の実施例1〜3では、既に巻回した絶縁テープ21の外周側に、接着部材30を塗布あるいは貼り付けた後に、接着部材30の外側に絶縁テープ21を巻回して接着したが、本実施例では、巻回する絶縁テープの内周側に接着部材30を所定長塗布あるいは貼り付け、既に巻回した絶縁テープと一部重複するように巻回して接着した点が、実施例1〜3と異なる。
以下、図面を参照しながら、詳細に説明する。
図12は、絶縁テープ21をテーピングする途中経過を示す本実施例の固定子コイル83の概略斜視図である。固定子コイル83は、コイル導体13を複数本まとめて、その外周に絶縁テープ21をテープ幅の半分程度が重なるように巻回する。これを複数回繰り返し、絶縁テープ21を巻回した層を複数形成して主絶縁層203とする。
最外周の絶縁テープ21を巻回する際に、固定子コイル83は、絶縁テープ21の内側の長さ方向に接着部材30を連続的に塗布あるいは貼り付けた絶縁テープ21を、オーバーラップするように巻回している。
接着部材30には、液状、ゲル状、半固体状、固体状など任意の接着部材を用いることができる。
図13は、固定子コイル83を固定子コア7のスロット7Gに収納した際の、主絶縁層203の固定子コイル83の長手方向の断面を示した図である。なお、図13は、後述する実施例5でも参照するため、実施例5の参照符号も記述している。
主絶縁層203は、コイル導体13の外周に巻回されたマイカテープ等の絶縁テープ21により形成される。詳細には、5回の絶縁テープ21の巻回により、主絶縁層203a、主絶縁層203b、主絶縁層203c、主絶縁層203d、主絶縁層203eの5層の主絶縁層203が形成される。
主絶縁層203eは、絶縁テープ21の内側の所定の範囲の長手方向に、接着部材30が連続的に塗布あるいは貼り付けられた絶縁テープ21が巻回されて形成される。このため、絶縁テープ21のオーバーラップする部分は接着部材30により接着される。さらに、既に絶縁テープ21が巻回された主絶縁層203dとも、接着部材30により接着される。
詳細には、絶縁テープ21の幅方向の接着部材30の位置と幅により、オーバーラップする部分の接着幅と、主絶縁層203dへの接着幅を調整することができる。
このとき、接着部材30は、少なくとも、固定子コイル83の前記固定子コア7から突出した部分に、塗布あるいは貼り付けされるようにする。
これにより、固定子コア7のスロット7Gにより規制されていない固定子コイル83の主絶縁層203に、絶縁テープ21の巻き緩みによる膨れが生じることはない。
上記のとおり、本実施例では、最外周の主絶縁層203を形成する絶縁テープ21に接着部材30を塗布あるいは貼り付けている。これにより、絶縁テープ21を固定子コイル83に巻回した際に、絶縁テープ21のオーバーラップ部分と、既に絶縁テープ21が巻回された主絶縁層203の双方を接着するので、主絶縁層203の絶縁テープ21による膨らみをより強固に抑止できる。
ここで、図12に示した固定子コイル83の製造方法について説明する。
固定子コイル83は、コイル導体13を複数本まとめて整形した後に、テーピングマシンを用いて、所定回数分(図12では4層数分)、絶縁テープ21を固定子コイル83に巻回する。つぎに、絶縁テープ21の供給部に接着部材30の塗布あるいは貼り付けツールを設置する。そして、絶縁テープ21の内側の長手方向に接着部材30を塗布あるいは貼り付けて、絶縁テープ21を固定子コイル83に巻回する。これにより、主絶縁層203を形成する。
このとき、接着部材30の塗布あるいは貼り付けツールは、接着部材30の塗布あるいは貼り付け範囲が、固定子コイル83を固定子コア7に収納した際に前記固定子コア7から突出した部分になるように、絶縁テープ21に接着部材30を塗布あるいは貼り付けをおこなう。さらに、接着部材30の塗布あるいは貼り付け範囲が、前記固定子コア7のスロット7Gに収納される部分を含むように、絶縁テープ21に接着部材30を塗布あるいは貼り付けておいてもよい。
ここで、接着部材30の塗布あるいは貼り付ける固定子コア7の外側の範囲は、前記主絶縁層20で部分放電が発生しない範囲であり、回転電機の構成に応じて適宜設定することができる。
また、最外周の主絶縁層203を形成する絶縁テープ21に、予め、接着部材30の塗布あるいは貼り付けておき、主絶縁層203の最外周のテーピングをおこなう際に、絶縁テープ21を交換するようにしてもよい。
図14は、本実施例の固定子コイル83を収納した回転電機の固定子コア7の出口部付近の概略斜視図である。
図14では、固定子コイル83の絶縁保護層12の一部を切り欠いて描いている。また、絶縁テープ21の巻回途中の固定子コイル83を図示している点が、実機と異なる。
図14に示した本実施例の固定子コイル83を収納した回転電機の固定子コア7の構成や実施例の固定子コイル83の組み立て手順は、図5に示した実施例1と同様のため、ここでは説明を省略する。
本実施例を適用した固定子コイル83を適用することで、前記固定子コイル83の前記固定子コア7出口部の主絶縁層203の絶縁テープ21の巻き緩みによる膨らみを抑制して絶縁樹脂を含浸硬化しているため、絶縁信頼性の高い回転電機を提供できる。
本実施例では、巻回した絶縁テープ21のオーバーラップ部分と、既に絶縁テープ21が巻回された主絶縁層の双方を接着したので、より強固に主絶縁層203を形成することができ、主絶縁層203の絶縁テープ21の巻き緩みによる膨らみをさらに効果的に抑制することができる。
また、実施例1、2に比較して、固定子コイル83の周方向に沿って全周接着がおこなわれるので、主絶縁層203の膨らみを周方向に均等に抑止できる。
≪実施例5≫
つぎに、図15〜図16により、固定子コイル8の構成の他の実施例を説明する。なお、図15〜図16において、図1〜14と同一符号は同一部品を示すので、再度の説明は省略する場合がある。
本実施例は、実施例4と比べ、接着部材30を絶縁テープ21のテープ長さ方向に所定長不連続に塗布あるいは貼り付けて主絶縁層204を形成した点が異なる
図15は、絶縁テープ21をテーピングする途中経過を示す本実施例の固定子コイル84の概略斜視図である。固定子コイル84は、コイル導体13を複数本まとめて、その外周に絶縁テープ21をテープ幅の半分程度が重なるように巻回する。これを複数回繰り返し、絶縁テープ21を巻回した層を複数形成して主絶縁層204とする。
このとき、固定子コイル84は、長さ方向に接着部材30を所定長不連続的に塗布あるいは貼り付けた絶縁テープ21を、オーバーラップするように巻回している。
接着部材30には、液状、ゲル状、半固体状、固体状など任意の接着部材を用いることができる。
主絶縁層204の固定子コイル84の長手方向の断面は、実施例4の図13と同じになる。
主絶縁層204は、コイル導体13の外周に巻回されたマイカテープ等の絶縁テープ21により形成される。詳細には、5回の絶縁テープ21の巻回により、主絶縁層204a、主絶縁層204b、主絶縁層204c、主絶縁層204d、主絶縁層204eの5層から成る主絶縁層204が形成される。
主絶縁層204eは、接着部材30が長手方向に所定長不連続的に塗布あるいは貼り付けられた絶縁テープ21が巻回されて形成される。実施例4と同様に、絶縁テープ21のオーバーラップする部分は接着部材30により接着される。さらに、既に絶縁テープ21が巻回された主絶縁層204dとも、接着部材30により接着される。
詳細には、絶縁テープ21の幅方向の接着部材30の位置と幅により、オーバーラップする部分の接着幅と、主絶縁層204dへの接着幅を調整することができる。
また、接着部材30は、少なくとも、固定子コイル84の前記固定子コア7から突出した部分に、塗布あるいは貼り付けされるようにする。
これにより、固定子コア7のスロット7Gにより規制されていない固定子コイル84の主絶縁層204に、膨れが生じることはない。
さらに、接着部材30の塗布あるいは貼り付け範囲が、前記固定子コア7のスロット7Gに収納される部分を含むように、絶縁テープ21に接着部材30を塗布あるいは貼り付けておいてもよい。
長手方向に所定長不連続的に塗布あるいは貼り付けられる接着部材30の間隔と長手方向の長さは、主絶縁層20の絶縁テープ21の巻き緩みによる膨らみ量に応じて適宜調整する。つまり、膨らみ量が大きい場合には、接着部材30の間隔を密にするか、あるいは、接着部材30の面積を大きくする。
また、接着部材30の間隔を主絶縁層20の外周の巻回長とすることで、実施例1、2と同様の、固定子コイル84の長手方向に接着部材30を塗布あるいは貼り付けた場合と同様の効果を得ることができる。
上記のとおり、本実施例では、最外周の主絶縁層204を形成する絶縁テープ21の内側に接着部材30を塗布あるいは貼り付けている。これにより、絶縁テープ21を固定子コイル84に巻回した際に、絶縁テープ21のオーバーラップ部分と、既に絶縁テープ21が巻回された主絶縁層204の双方を接着するので、主絶縁層204の絶縁テープ21の巻き緩みによる膨らみをより強固に抑止できる。
また、接着部材30の塗布あるいは貼り付ける面積を必要な接着力に応じて調整できるので、実施例4に比べ、接着部材30の量を低減でき、コスト低減を図ることができる。
上述のとおり、本実施例の固定子コイル84は、実施例4の固定子コイル83と、絶縁テープ21に塗布あるいは貼り付ける接着部材30の形態が異なる。このため、本実施例の固定子コイル84は、実施例4で説明した製造方法と同様に製造することができる。
図16は、本実施例の固定子コイル84を収納した回転電機の固定子コア7の出口部付近の概略斜視図である。
図16では、固定子コイル84の絶縁保護層12の一部を切り欠いて描いている。また、絶縁テープ21の巻回途中の固定子コイル84を図示している点が、実機と異なる。
図16に示した本実施例の固定子コイル84を収納した回転電機の固定子コア7の構成や実施例の固定子コイル84の組み立て手順は、図5に示した実施例1と同様のため、ここでは説明を省略する。
本実施例を適用した固定子コイル84を適用することで、前記固定子コイル84の前記固定子コア7出口部の主絶縁層204の膨らみを抑制して絶縁樹脂を含浸硬化しているため、絶縁信頼性の高い回転電機を提供できる。
本実施例では、巻回した絶縁テープ21の巻回するオーバーラップ部分と、既に絶縁テープ21が巻回された主絶縁層204の双方を接着したので、より強固に主絶縁層204を形成することができるとともに、実施例4に比べて接着部材30の使用量を低減することができる。これにより、主絶縁層204の膨らみをさらに効果的に抑制することができる。
本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明で分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。
7 固定子コア
8 固定子コイル
12 絶縁保護層
13 コイル導体
20 主絶縁層
21 絶縁テープ
30 接着部材

Claims (15)

  1. 回転電機のコアに収納されて絶縁樹脂が含侵硬化される回転電機用コイルにおいて、
    複数のコイル導体と、
    前記コイル導体の外側に複数巻回されて絶縁層を形成する絶縁テープと、を有し、
    前記コイル導体の少なくとも前記コアから突出する部分の絶縁層は、巻回される前記絶縁テープの一部が接着されている
    ことを特徴とする回転電機用コイル。
  2. 請求項1に記載の回転電機用コイルにおいて、
    前記絶縁テープは、前記絶縁層の外周側で接着されている
    ことを特徴とする回転電機用コイル。
  3. 請求項2に記載の回転電機用コイルにおいて、
    前記絶縁テープは、巻回される前記絶縁テープの層間で接着される
    ことを特徴とする回転電機用コイル。
  4. 請求項2に記載の回転電機用コイルにおいて、
    前記絶縁テープは、巻回される前記絶縁テープのオーバーラップ部が接着される
    ことを特徴とする回転電機用コイル。
  5. 請求項4に記載の回転電機用コイルにおいて、
    巻回する前記絶縁テープの内側に、接着部材が設けられている
    ことを特徴とする回転電機用コイル。
  6. 請求項1に記載の回転電機用コイルにおいて、
    前記コイル導体の少なくとも前記コアから突出した部分の絶縁層では、前記絶縁テープがコイル長手方向に連続的に接着されている
    ことを特徴とする回転電機用コイル。
  7. 請求項1に記載の回転電機用コイルにおいて、
    前記コイル導体の少なくとも前記コアから突出した部分の絶縁層では、前記絶縁テープがコイル長手方向に不連続的に接着されている
    ことを特徴とする回転電機用コイル。
  8. 請求項7に記載の回転電機用コイルにおいて、
    前記絶縁テープは、前記絶縁テープの長手方向の巻回ピッチに等しく、不連続的に接着されている
    ことを特徴とする回転電機用コイル。
  9. 請求項1に記載の回転電機用コイルにおいて、
    前記コイル導体の少なくとも前記コアから突出した部分の絶縁層では、周方向の最も面積が広い側面で前記絶縁テープが接着されている
    ことを特徴とする回転電機用コイル。
  10. 回転電機のコアに収納される回転電機用コイルの製造方法であって、
    複数のコイル導体に絶縁テープを少なくとも1回巻回して絶縁層を形成する第1の巻回工程と、
    前記第1の巻回工程で形成され、少なくとも前記コアから突出する部分に接着部材を塗布あるいは貼付された絶縁層の外側に、絶縁テープを巻回して絶縁層を形成する第2の巻回工程と、
    を有することを特徴とする回転電機用コイルの製造方法。
  11. 請求項10に記載の回転電機用コイルの製造方法であって、
    前記第2の巻回工程で、前記接着部材は、コイルの長手方向に連続的に塗布あるいは貼付される
    ことを特徴とする回転電機用コイルの製造方法。
  12. 請求項10に記載の回転電機用コイルの製造方法であって、
    前記第2の巻回工程で、前記接着部材は、コイルの長手方向に不連続的に塗布あるいは貼付される
    ことを特徴とする回転電機用コイルの製造方法。
  13. 回転電機のコアに収納される回転電機用コイルの製造方法であって、
    複数のコイル導体に絶縁テープを少なくとも1回巻回して絶縁層を形成する第1の巻回工程と、
    少なくとも前記コアから突出する部分に対応し、かつ、巻回する絶縁テープのオーバーラップ部が接着されるように、内側に接着部材が塗布あるいは貼付された絶縁テープを、前記第1の巻回工程で形成された絶縁層の外側に巻回して絶縁層を形成する第2の巻回工程と、
    を有することを特徴とする回転電機用コイルの製造方法。
  14. 請求項13に記載の回転電機用コイルの製造方法において、
    前記第2の巻回工程で、前記絶縁テープは、オーバーラップ部が接着されるとともに、前記第1の巻回工程で形成された絶縁層の外側にも接着する
    ことを特徴とする回転電機用コイルの製造方法。
  15. 請求項1から9のいずれか一項に記載の回転電機用コイルと、
    前記回転電機用コイルが収容される回転電機用コアと、を備え、
    前記回転電機用コイルと前記回転電機用コアが樹脂含侵されている
    ことを特徴とする回転電機。
JP2015081485A 2015-04-13 2015-04-13 回転電機用コイル、回転電機用コイルの製造方法および回転電機 Active JP6942304B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015081485A JP6942304B2 (ja) 2015-04-13 2015-04-13 回転電機用コイル、回転電機用コイルの製造方法および回転電機
US15/073,804 US10424984B2 (en) 2015-04-13 2016-03-18 Rotating electrical machine coil, production method of rotating electrical machine coil, and rotating electrical machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015081485A JP6942304B2 (ja) 2015-04-13 2015-04-13 回転電機用コイル、回転電機用コイルの製造方法および回転電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016201933A true JP2016201933A (ja) 2016-12-01
JP6942304B2 JP6942304B2 (ja) 2021-09-29

Family

ID=57112057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015081485A Active JP6942304B2 (ja) 2015-04-13 2015-04-13 回転電機用コイル、回転電機用コイルの製造方法および回転電機

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10424984B2 (ja)
JP (1) JP6942304B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111525753A (zh) * 2020-05-12 2020-08-11 南京中车浦镇海泰制动设备有限公司 线性涡流制动装置用制动磁极的制造工艺
KR102213783B1 (ko) * 2020-07-23 2021-02-09 제이앤디전자(주) 프리와이드 로고스키 코일

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106571707B (zh) * 2016-11-03 2018-12-04 上海电气电站设备有限公司 一种发电机转子线圈匝间绝缘无缝拼接结构
DE102017210441A1 (de) * 2017-06-21 2018-12-27 Robert Bosch Gmbh Elektromagnetisch erregbare Spule
AT521301B1 (de) * 2018-05-29 2020-04-15 Miba Ag Stator mit Isolationsschicht
KR20210089500A (ko) * 2020-01-08 2021-07-16 엘지전자 주식회사 회전 전기 기기의 스테이터

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58212349A (ja) * 1982-05-31 1983-12-10 Toshiba Corp 回転電機コイルの絶縁処理方法
JP2006325357A (ja) * 2005-05-20 2006-11-30 Mitsubishi Electric Corp 回転電機の固定子コイル及びその製造方法
JP2007200986A (ja) * 2006-01-24 2007-08-09 Toshiba Corp 電磁コイル、その製造方法および回転電機

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6140733A (en) * 1996-05-15 2000-10-31 Siemens Aktiengesellschaft Conductor winding configuration for a large electrical machine
JP5454709B2 (ja) 2013-01-15 2014-03-26 富士電機株式会社 回転電機の固定子コイルの製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58212349A (ja) * 1982-05-31 1983-12-10 Toshiba Corp 回転電機コイルの絶縁処理方法
JP2006325357A (ja) * 2005-05-20 2006-11-30 Mitsubishi Electric Corp 回転電機の固定子コイル及びその製造方法
JP2007200986A (ja) * 2006-01-24 2007-08-09 Toshiba Corp 電磁コイル、その製造方法および回転電機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111525753A (zh) * 2020-05-12 2020-08-11 南京中车浦镇海泰制动设备有限公司 线性涡流制动装置用制动磁极的制造工艺
KR102213783B1 (ko) * 2020-07-23 2021-02-09 제이앤디전자(주) 프리와이드 로고스키 코일

Also Published As

Publication number Publication date
US10424984B2 (en) 2019-09-24
US20160301274A1 (en) 2016-10-13
JP6942304B2 (ja) 2021-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6942304B2 (ja) 回転電機用コイル、回転電機用コイルの製造方法および回転電機
US20150022045A1 (en) Electrical Rotating Machine
CN109412366B (zh) 用于直接驱动发电机的分段定子
US20060181387A1 (en) Coils for electrical machines
JPS598449Y2 (ja) 回転電機
CN102185432B (zh) 用于实现导电棒周围的绝缘体的方法
JP2006217679A (ja) ステータおよびコイル相間の絶縁方法
JP2009240131A (ja) 回転電機の固定子コイルおよびその製造方法
JP2020108264A (ja) 回転電機のコイルの補修方法
US11716001B2 (en) Stator and method for producing a stator of an electric machine
US10381903B2 (en) Method for producing a stator for an electric motor
JP2011250563A (ja) 回転電機のコイル製造方法
JP5944713B2 (ja) 固定子の製造方法
JP6983035B2 (ja) 回転電機および回転電機の製造方法、鉄道車両
JP5454709B2 (ja) 回転電機の固定子コイルの製造方法
WO2017154280A1 (ja) 回転電機
JP7000116B2 (ja) 回転電機および回転電機の製造方法
JP3030162B2 (ja) 回転電機及びその製造方法
JP6101777B2 (ja) 回転電機の固定子
JP2010226901A (ja) 回転電機
JP5953389B1 (ja) 回転電機の固定子製造方法
JP2004048917A (ja) 回転電機の固定子及びその製造方法
WO2014189382A1 (en) Method of encapsulation of stator of electrical machine
JP2012023788A (ja) 回転電機
JPS59153447A (ja) 回転電機コイルの製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190404

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191001

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191218

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20191218

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20191226

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20200107

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20200207

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20200218

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20200915

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20201110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210105

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20210420

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20210511

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20210615

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20210615

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210712

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20210729

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20210729

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6942304

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150