JP2019066637A - 運転教習装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】受講者が模擬車両の運転中における問題点を迅速かつ具体的に把握することができ、それにより、教習効果及び商品性を向上させることができる運転教習装置及び運転教習方法を提供する。【解決手段】運転教習装置1による運転教習時、コントローラ30は、センサ装置4からの模擬車両2の操作状態を表す検出信号及び模擬映像データに応じて、受講者M1による模擬車両2の運転状態を演算して演算結果を記憶し(図5/STEP5,9)、演算結果を用いて、模擬走行環境下での受講者M1の運転状態を表す映像をモニタ11,21に再生表示させ(図6/STEP25)、映像再生の一時停止中、指導者M2によって所定の演算操作が実行されたときに、模擬車両2Aと車両41との間の2点間距離dを演算し、2点間距離d及び模擬車両の速度vに応じて、余裕度Eを演算し、余裕度Eを表す指標(○、△、×)をモニタ11,21に表示させる(図7/STEP41〜46)。【選択図】図9

Description

本発明は、模擬車両を運転したときの運転結果を用いて、運転教習を支援するための運転教習装置及び運転教習方法に関する。
従来、運転操作補助装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。この運転操作補助装置では、自車両と前方の車両との間の車間距離及び相対速度などに基づいて、前方の車両に対するリスクポテンシャルを算出し、リスクポテンシャルを伝達して運転者の注意を喚起するために、リスクポテンシャルに基づいて、アクセルペダル操作反力が制御されるとともに、自車両に減速度を発生させる制駆動力制御が実行される。この制駆動力制御を実行する際には、制駆動力制御の作動状態に対する運転者の理解を促進するために、リスクポテンシャルに基づいて目標減速度を算出し、この目標減速度が台形状のアイコンとして表示装置に表示される。
特開2007−137347号公報
一般に、模擬車両を用いて運転教習を支援する運転教習装置が知られている。このような運転教習装置に対して、上記特許文献1の運転操作補助装置の手法を適用した場合、目標減速度が台形状のアイコンとして表示装置に表示されるものに過ぎないので、運転者にとって、自らの運転技術の問題点を把握しにくいという問題がある。また、同じ理由により、指導者が、そのときの運転状態において、走行速度などが妥当であったか否かなどを受講者に指導することができないことで、教習効果があがりにくいという問題もある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、受講者が模擬車両の運転中における問題点を迅速かつ具体的に把握することができ、それにより、教習効果及び商品性を向上させることができる運転教習装置及び運転教習方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、第1ユーザ(受講者M)が模擬車両2を模擬走行環境下で運転したときの運転結果を用いて、運転教習を支援する運転教習装置1において、出力インターフェース(メインモニタ11、操作モニタ21)と、入力インターフェース(キーボード22、マウス23)と、模擬走行環境を映像化した模擬映像データを記憶する模擬映像データ記憶手段(コントローラ30)と、模擬映像データ記憶手段に記憶された模擬映像データを出力インターフェース(メインモニタ11、操作モニタ21)に表示させる表示制御手段(コントローラ30、図5/STEP6)と、模擬映像データが出力インターフェース(メインモニタ11、操作モニタ21)に表示されているときの第1ユーザ(受講者M1)による模擬車両2の操作状態を表す操作状態データを検出する操作状態データ検出手段(センサ装置4)と、検出された操作状態データ及び模擬映像データに応じて、模擬走行環境下での第1ユーザ(受講者M1)による模擬車両2の運転状態を演算する演算手段(コントローラ30、図5/STEP5)と、演算手段の演算結果を記憶する演算結果記憶手段(コントローラ30、図5/STEP9)と、記憶された演算結果を用いて、模擬走行環境下での第1ユーザ(受講者M1)の運転状態を表す映像を出力インターフェース(メインモニタ11、操作モニタ21)に再生表示させる映像再生制御を実行する映像再生制御手段(コントローラ30、図6/STEP25)と、映像再生制御の実行中、第2ユーザ(指導者M2)による入力インターフェース(キーボード22、マウス23)の操作によって所定の演算操作が実行されたときに、模擬走行環境下での模擬車両2Aと模擬車両以外の物体(車両41)との間の2点間距離dを演算し、2点間距離d及び模擬車両の速度vに応じて、走行状態の安全性の評価を表す評価パラメータ(余裕度E)を演算する評価パラメータ演算手段(コントローラ30、図7/STEP41〜44)と、映像再生制御の実行中、評価パラメータの演算結果を表す指標(○、△、×)を出力インターフェース(メインモニタ11、操作モニタ21)に表示させる演算表示制御を実行する演算表示制御手段(コントローラ30、図7/STEP46)と、を備えることを特徴とする。
この運転教習装置によれば、模擬走行環境を映像化した模擬映像データが出力インターフェースに表示され、模擬映像データが出力インターフェースに表示されているときの第1ユーザによる模擬車両の操作状態を表す操作状態データが検出され、検出された操作状態データ及び模擬映像データに応じて、模擬走行環境下での第1ユーザによる模擬車両の運転状態が演算され、この演算結果が記憶されるとともに、記憶された演算結果を用いて、模擬走行環境下での第1ユーザの運転状態を表す映像を出力インターフェースに再生表示させる映像再生制御が実行される。そして、映像再生制御の実行中、第2ユーザによる入力インターフェースの操作によって所定の演算操作が実行されたときに、模擬走行環境下での模擬車両と模擬車両以外の物体との間の2点間距離を演算し、2点間距離及び模擬車両の速度に応じて、走行状態の安全性の評価を表す評価パラメータが演算されるとともに、評価パラメータの演算結果を表す指標を出力インターフェースに表示させる演算表示制御が実行されるので、第1ユーザによる模擬車両の運転が終了した直後において、映像再生制御を実行しながら演算表示制御を実行することで、走行状態の安全性の評価を示しながら迅速かつ視覚的に教習を第1ユーザ、第2ユーザ及びそれ以外のユーザに実行することができる。それにより、第1ユーザ、第2ユーザ及びそれ以外のユーザが模擬車両の運転中における問題点を迅速かつ具体的に把握できることで、教習効果及び商品性を向上させることができる(なお、本明細書における「模擬車両と模擬車両以外の物体との間の2点間距離」は、模擬車両と路面(又は路面の位置)との間の2点間距離を含む)。
本発明において 映像再生制御の実行中、第1ユーザ(受講者M1)の運転状態を表す映像の再生表示が一時停止されている場合おいて、第2ユーザ(指導者M2)による入力インターフェース(キーボード22、マウス23)の操作によって所定の演算操作が実行されたときに、評価パラメータ演算手段が2点間距離d及び評価パラメータ(余裕度E)の演算を実行するとともに、演算表示制御手段が演算表示制御を実行することが好ましい。
この運転教習装置によれば、映像再生制御の実行中、第1ユーザの運転状態を表す映像の再生表示が一時停止されている場合において、第2ユーザによる入力インターフェースの操作によって所定の演算操作が実行されたときに、演算表示制御が実行されるので、動画映像が再生されている場合と比べて、評価パラメータの演算結果を表す指標を出力インターフェースに表示したときに、第1ユーザ、第2ユーザ及びそれ以外のユーザが表示された指標を視認しやすくなる。その結果、教習効果及び商品性をさらに向上させることができる。
本発明において、評価パラメータは、模擬車両2Aの停止までの余裕度Eであり、余裕度Eは、2点間距離d、模擬車両2の限界減速度μ、限界停止距離Sa及び路面状態に応じて演算されることが好ましい。
この運転教習装置によれば、映像再生制御の実行中、模擬車両の停止までの余裕度が、2点間距離、模擬車両の限界減速度、限界停止距離及び路面状態に応じて演算され、この余裕度を表す指標が出力インターフェースに表示されるので、第1ユーザによる模擬車両の運転が終了した直後において、この余裕度を第1ユーザ及び/又は第2ユーザに示しながら迅速かつ視覚的に教習することができ、教習効果及び商品性をさらに向上させることができる。
本発明において、指標は、余裕度Eを表す図形(○、△、×)であり、演算表示制御の実行中、余裕度Eを表す図形(○、△、×)に加えて、模擬車両2の限界減速度μ、限界停止距離Sa及び路面状態が出力インターフェース(メインモニタ11、操作モニタ21)に表示されることが好ましい。
この運転教習装置によれば、第1ユーザによる模擬車両の運転が終了した直後において、模擬車両の停止までの余裕度を表す図形に加えて、模擬車両の限界減速度、限界停止距離及び路面状態を出力インターフェースに表示することができるので、第1ユーザ及び/又は第2ユーザに対して、これらの情報を示しながら迅速かつ視覚的に教習することができ、教習効果及び商品性をより一層、向上させることができる。
本発明において、映像再生制御の実行中、模擬走行環境下での模擬車両2A及び物体(車両41)は、俯瞰視映像として表示されることが好ましい。
この運転教習装置によれば、映像再生制御の実行中、模擬走行環境下での模擬車両及び物体が俯瞰視映像として表示されるので、模擬車両とその周囲の物体との関係の識別性を向上させることができ、教習効果及び商品性をさらに向上させることができる。
本発明において、出力インターフェースは、第1ユーザ用の第1出力インターフェース(メインモニタ11)と第2ユーザ用の第2出力インターフェース(操作モニタ21)とを含むことが好ましい。
この運転教習装置によれば、出力インターフェースは、第1ユーザ用の第1出力インターフェースと第2ユーザ用の第2出力インターフェースとを含んでいるので、第1ユーザと第2ユーザが離れた位置にいる場合でも、両者が同じ映像を同時に見ることができ、商品性をさらに向上させることができる。
前述した目的を達成するために、他の本発明は、出力インターフェース(メインモニタ11、操作モニタ21)及び入力インターフェース(キーボード22、マウス23)を備えた運転教習装置1における模擬車両2を第1ユーザ(受講者M1)が模擬走行環境下で運転したときの運転結果を用いて、運転教習を支援する運転教習手法において、模擬走行環境を映像化した模擬映像データを記憶し、記憶された模擬映像データを出力インターフェース(メインモニタ11、操作モニタ21)に表示し(図5/STEP6)、模擬映像データが出力インターフェース(メインモニタ11、操作モニタ21)に表示されているときの第1ユーザ(受講者M1)による模擬車両2の操作状態を表す操作状態データを検出し、検出された操作状態データ及び模擬映像データに応じて、模擬走行環境下での第1ユーザ(受講者M1)による模擬車両2の運転状態を演算し(図5/STEP5)、演算手段の演算結果を記憶し(図5/STEP9)、記憶された演算結果を用いて、模擬走行環境下での第1ユーザ(受講者M1)の運転状態を表す映像を出力インターフェース(メインモニタ11、操作モニタ21)に再生表示し(図6/STEP25)、映像が出力インターフェース(メインモニタ11、操作モニタ21)に再生表示されているときに、第2ユーザ(指導者M2)による入力インターフェース(キーボード22、マウス23)の操作によって所定の演算操作が実行されたときに、模擬走行環境下での模擬車両2Aと模擬車両以外の物体(車両41)との間の2点間距離dを演算し、2点間距離d及び模擬車両の速度vに応じて、走行状態の安全性の評価を表す評価パラメータ(余裕度E)を演算し(図7/STEP41〜44)と、映像が出力インターフェース(メインモニタ11、操作モニタ21)に再生表示されているときに、評価パラメータの演算結果を表す指標(○、△、×)を出力インターフェース(メインモニタ11、操作モニタ21)に表示する(コントローラ30、図7/STEP46)ことを特徴とする。
この運転教習方法によれば、第1ユーザによる模擬車両の運転が終了した直後において、模擬走行環境下での第1ユーザの運転状態を表す映像を出力インターフェースに再生表示しながら、評価パラメータの演算結果を出力インターフェースに表示することで、第1ユーザ、第2ユーザ及びそれ以外のユーザに対して、走行状態の安全性の評価を示しながら迅速かつ視覚的に教習を実行することができる。それにより、第1ユーザ、第2ユーザ及びそれ以外のユーザが模擬車両の運転中における問題点を迅速かつ具体的に把握できることで、教習効果を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る運転教習装置の構成を示す正面図である。 運転教習装置の構成を示す側面図である。 ハンドル装置の構成を示す図である。 運転教習装置の電気的な構成を示すブロック図である。 模擬走行制御を示すフローチャートである。 走行再生制御を示すフローチャートである。 演算表示制御を示すフローチャートである。 走行再生制御の実行中、俯瞰視モードが選択されているときの2点間距離演算を実行するときの画面表示を示す図である。 演算表示制御における演算結果の表示例を示す図である。 図9の演算結果において、2点間距離を増大させたときの演算結果の表示例を示す図である。 演算表示制御における演算結果の他の表示例を示す図である。 図11の演算結果において、自車速度を低下させたときの演算結果の表示例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る運転教習装置について説明する。図1及び図2に示すように、本実施形態の運転教習装置1は、模擬車両2を用いて、運転教習を実行/支援するものであり、模擬車両2に加えて、表示音響装置10及び指導用装置20などを備えている。
この模擬車両2は、受講者M1(第1ユーザ)が跨がって運転する二輪車タイプのものであり、MT車用の運転教習と、AT車用の運転教習とに切り換えて運転教習を実行できるように構成されている。なお、図1,2では、受講者M1がAT車用の教習運転時に足を乗せるステップの図示が省略されている。
模擬車両2は、図3に示すように、ハンドル3を備えており、このハンドル3には、兼用レバー3a、サイドビュースイッチ3b、前照灯上下切換スイッチ3c、方向指示スイッチ3d、ホーンスイッチ3e、スタータスイッチ3f、エンジン停止スイッチ3g、前輪ブレーキレバー3h及びスロットルグリップ3iが設けられている。
この兼用レバー3aは、MT車の運転教習時には、クラッチレバーとして機能し、AT車の運転教習時には、後輪ブレーキレバーとして機能するように切換可能に構成されている。また、サイドビュースイッチ3bは、表示音響装置10の後述するメインモニタ11内へのサイドビュー(サイドミラーの映像)の表示/非表示を切り換えるものである。
さらに、前照灯上下切換スイッチ3cは、前照灯のハイビーム/ロービームを切り換えるものであり、方向指示スイッチ3dは、左右の方向指示器の点滅/停止を切り換えるものである。一方、ホーンスイッチ3eは、押下して警告音を発生するためのものであり、スタータスイッチ3f及びエンジン停止スイッチ3gはそれぞれ、エンジンの始動用及び停止用のものである。
また、前輪ブレーキレバー3hは、前輪ブレーキ操作を実行するためのものであり、スロットルグリップ3iは、回動させることによってエンジン回転数を上昇させるためのものである。
さらに、模擬車両2には、後輪ブレーキレバー3j(図2参照)及び変速レバー(図示せず)が設けられている。この後輪ブレーキレバー3jは、MT車の運転教習時、右足で後輪ブレーキ操作を実行するためのものであり、変速レバーは、MT車の運転教習時、左足で変速動作を実行するためのものである。
前述した表示音響装置10は、メインモニタ11及び左右のスピーカ12,12を備えており、これらのメインモニタ11及び左右のスピーカ12,12は、図4に示すように、コントローラ30に電気的に接続されている。なお、本実施形態では、メインモニタ11が出力インターフェース及び第1出力インターフェースに相当する。
この表示音響装置10では、運転教習中、後述するコントローラ30からの映像信号によって、模擬走行環境下での教習用映像がメインモニタ11に表示され、コントローラ30からの音響信号によって、運転教習用の走行音などが左右のスピーカ12,12から出力される。
また、前述した指導用装置20は、操作モニタ21、キーボード22及びマウス23を備えており、図4に示すように、これらの構成要素21〜23はいずれもコントローラ30に電気的に接続されている。
操作モニタ21は、指導者M2(第2ユーザ)が運転教習時に参照するものであり、テーブル24上に載置されているとともに、後述するように、運転教習中、コントローラ30から映像信号が供給されることで、メインモニタ11と同じ映像を表示できるように構成されている。なお、本実施形態では、操作モニタ21が出力インターフェース及び第2出力インターフェースに相当する。
さらに、キーボード22及びマウス23も、テーブル24上に載置されており、指導者M2は、これらのキーボード22及びマウス23を介して、運転教習の開始/終了動作や、運転教習中の後述する各種の操作を実行する。なお、本実施形態では、キーボード22及びマウス23が入力インターフェースに相当する。
一方、コントローラ30は、表示音響装置10に内蔵されており(図2参照)、このコントローラ30によって、運転教習中、後述するように、模擬走行制御及び走行再生制御が実行される。なお、本実施形態では、コントローラ30が模擬映像データ記憶手段、表示制御手段、演算手段、演算結果記憶手段、映像再生制御手段、評価パラメータ算出手段及び演算表示制御手段に相当する。
このコントローラ30には、前述した構成要素11,12,21〜23に加えて、センサ装置4及びアクチュエータ装置5が電気的に接続されている。
センサ装置4(操作状態データ検出手段)は、各種のセンサで構成されており、前述した各種の構成要素3a〜3j及び変速レバーの操作状態と、ハンドル3の操舵角とを表す操作状態データを検出して、それらを表す検出信号をコントローラ30に出力する。
また、アクチュエータ装置5は、複数のアクチュエータで構成されている。コントローラ30は、運転教習の実行中、アクチュエータ装置5を駆動することにより、後述する走行制御を実行する。この走行制御では、受講者M1が前後方向、上下方向及び左右方向の加減速度などを感じるように、模擬車両2の挙動が制御される。
一方、コントローラ30は、記憶装置31、データベース32及び演算処理装置33を備えている。この記憶装置31は、例えば、RAM及びE2PROMなどで構成されており、前述したセンサ装置4からの検出信号が表す操作状態データ、及び後述する模擬走行制御における演算結果などを記憶する。
また、データベース32は、例えば、ROMなどで構成されており、その内部には、運転教習用の各種コース、各種走行条件及び各種環境条件などを含む模擬走行環境データ(映像データ及び音響データ)が記憶されている。
さらに、演算処理装置33は、例えば、CPUなどで構成されており、運転教習時には、キーボード22及びマウス23の操作状態と、センサ装置4からの検出信号などに応じて、以下に述べるように、模擬走行制御及び走行再生制御を実行する。
次に、図5を参照しながら、模擬走行制御について説明する。この模擬走行制御は、模擬車両2を用いて、受講者M1による模擬走行状態を制御するものであり、コントローラ30によって所定の制御周期(例えば数十msec)で実行される。
まず、リセットフラグF_RESETが「0」であるか否かを判定する(図5/STEP1)。この判定が肯定であるときには(図5/STEP1…YES)、記憶装置31内に記憶されている演算結果や後述するフラグなどの各種のデータをリセットする(図5/STEP2)。
次いで、それを表すために、リセットフラグF_RESETを「1」に設定する(図5/STEP3)。
このようにリセットフラグF_RESETを「1」に設定したとき、又は上述した判定が否定であるときには(図5/STEP1…NO)、走行条件が設定済みであるか否かを判定する(図5/STEP4)。
この走行条件は、走行コース、走行環境及び模擬車両2の変速機タイプ(MT/AT)などの条件であり、指導者M2のキーボード22及びマウス23による、操作モニタ21のプログラム画面上の図示しないボタン操作で設定される。
この判定が否定で走行条件が設定されていないときには(図5/STEP4…NO)、そのまま本処理を終了する。
一方、この判定が肯定で走行条件が設定済みであるときには(図5/STEP4…YES)、交通状態データを演算する(図5/STEP5)。具体的には、再生中の映像データ、音響データ及びセンサ装置4の検出信号に応じて、所定の制御アルゴリズムにより、模擬走行環境下の交通状態データを演算する。この交通状態データとしては、模擬車両2の走行状態及びその周囲の交通移動体の走行状態を表す走行状態データと、それらを表す映像データ及び音響データなどが演算される。すなわち、模擬車両2の運転状態を表すデータが演算される。
次いで、映像制御を実行する(図5/STEP6)。この映像制御では、上述した交通状態データに含まれる映像データに基づいて、映像信号値を演算し、それに対応する映像信号がメインモニタ11及び操作モニタ21に供給される。それにより、映像が2つのモニタ11,21に表示される(例えば図7〜9D)。
次に、音響制御を実行する(図5/STEP7)。この音響制御では、前述した交通状態データに含まれる音響データに基づいて、音響信号値を演算し、それに対応する音響信号がスピーカ12に供給される。それにより、例えば、模擬車両2の走行音、エンジン音及びブレーキ音などがスピーカ12から出力される。
次いで、車両制御を実行する(図5/STEP8)。この車両制御では、前述した交通状態データに含まれる走行状態データに基づいて、駆動信号値を演算し、それに対応する駆動信号がアクチュエータ装置5に供給される。それにより、例えば、受講者M1がスロットルグリップ3iを開ける方向に回したときには、加速感が得られるように、模擬車両2の挙動が制御され、受講者M1がブレーキ操作を実行したときには、減速感が得られるように、模擬車両2の挙動が制御される。
次いで、前述したように演算された交通状態データを記憶装置31内に格納する(図5/STEP9)。
次に、模擬走行が終了したか否かを判定する(図5/STEP10)。この場合、例えば、模擬走行のコースが終了し、それがモニタ11,21に表示された状態で、マウス23によるプログラム上の図示しないボタン操作により、模擬走行の終了が選択されたとき、又は、模擬走行の実行中であっても、何らかの理由により、マウス23の操作によって模擬走行の中止操作が実行されたときに、模擬走行が終了したと判定される。
この判定が否定で模擬走行が終了していないときには(図5/STEP10…NO)、そのまま本処理を終了する。一方、この判定が肯定で模擬走行が終了したときには(図5/STEP10…YES)、それを表すために、模擬走行終了フラグF_RUN_ENDを「1」に設定すると同時に、リセットフラグF_RESETを「0」に設定する(図5/STEP11)。その後、本処理を終了する。
次に、図6を参照しながら、走行再生制御について説明する。この走行再生制御は、図5の模擬走行制御を実行したときの受講者M1の運転状態を再生するものであり、コントローラ30によって所定の制御周期(例えば数十msec)で実行される。
まず、前述した模擬走行終了フラグF_RUN_ENDが「1」であるか否かを判定する(図6/STEP20)。この判定が否定で模擬走行制御が終了していないときには(図6/STEP20…NO)、そのまま本処理を終了する。
一方、この判定が肯定で模擬走行制御が終了済みであるときには(図6/STEP20…YES)、走行再生終了フラグF_ALL_ENDが「1」であるか否かを判定する(図6/STEP21)。この判定が肯定で走行再生制御が終了済みであるときには(図6/STEP21…YES)、そのまま本処理を終了する。
一方、この判定が否定で走行再生制御が終了していないときには(図6/STEP21…NO)、モード選択操作が実行されたか否かを判定する(図6/STEP22)。この場合、マウス23による、モニタ21に表示されているプログラム画面上の図示しないボタン操作により、視点モードの選択動作が実行されたときに、モード選択操作が実行されたと判定され、それ以外のときには、モード選択操作が実行されていないと判定される。
この判定が肯定でモード選択操作が実行されたときには(図6/STEP22…YES)、視点モード設定処理を実行する(図6/STEP23)。この視点モード設定処理では、モニタ11,21で再生する映像の視点モードを設定するものであり、具体的には、視点モードとして、自車モード、俯瞰視モード、見下ろしモード及び他車モードのいずれか1つが選択される。
この自車モードでは、模擬車両2からの視点で映像が再生され(図8参照)、俯瞰視モードでは、模擬車両2及び他の交通移動体を俯瞰した視点で映像が再生される(図9A〜9D参照)。また、見下ろしモードでは、模擬車両2をその斜め後方から見下ろした視点で映像が再生され、他車モードでは、他車からの視点で映像が再生される。
次に、視点モード設定処理を以上のように実行したとき(図6/STEP23)や、モード選択操作が実行されていないときには(図6/STEP22…NO)、走行再生条件が成立しているか否かを判定する(図6/STEP24)。この場合、マウス23による、モニタ21に表示されているプログラム画面上の図示しないボタン操作によって、走行再生動作が実行されたときに、それ以降、走行再生条件が成立したと判定される。
この判定が否定のときには(図6/STEP24…NO)、そのまま本処理を終了する。一方、この判定が肯定で走行再生条件が成立しているときには(図6/STEP24…YES)、映像再生制御を実行する(図6/STEP25)。
この映像再生制御では、モニタ21に表示されているプログラム画面上でマウス23の図示しないボタン操作によって選択された再生状態、すなわち再生方向(通常再生、巻き戻し、一時停止)や、再生速度(早送り、スロー、コマ送り)に応じて、記憶装置31に記憶されている交通状態データを読み出すことにより、模擬走行中の映像がメインモニタ11及び操作モニタ21に表示される。
次いで、音響再生制御を実行する(図6/STEP26)。この音響再生制御では、指導者M2によって選択された再生状態で、記憶装置31に記憶されている交通状態データを読み出すことにより、模擬走行中の音響がスピーカ12から出力される。
次に、再生一時停止中であるか否かを判定する(図6/STEP27)。この判定が肯定のときには(図6/STEP27…YES)、演算表示条件が成立している否かを判定する(図6/STEP28)。
この場合、マウス23の操作によって、操作モニタ21内のプログラム画面上で、距離計測ボタン42(図8参照)が選択されたとき、又は前回以前の制御タイミングで演算結果が表示されていたときには、演算表示条件が成立していると判定される。
この判定が肯定のときには(図6/STEP28…YES)、演算表示制御を実行する(図6/STEP29)。この演算表示制御は、具体的には、図7に示すように実行される。なお、以下の説明において演算される各種の値は、コントローラ30の記憶装置31内に格納されるものとする。
まず、演算結果を表示中であるか否かを判定する(図7/STEP40)。この判定が否定のとき(図7/STEP40…NO)、すなわち、今回の制御タイミングで距離計測ボタン42が選択されときには、2点間距離dを演算する(図7/STEP41)。
この2点間距離dは、再生一時停止中の映像において、マウス23の操作によってポインティングされた2点間の距離であり、例えば、図8に示すように、模擬車両2Aの位置P1と他の車両41の位置P2との間の距離である。この場合、2点間距離dは、模擬走行環境下での座標系における距離を実空間の距離に換算することによって演算される。また、同図は、視点モードとして、前述した俯瞰視モードが選択されているときのものであり、図中の模擬車両2Aは、映像再生制御の実行中に2つのモニタ11,21に表示される模擬車両の映像である。
次いで、下式(1)により、減速度αを演算する(図7/STEP42)。この減速度αは、模擬車両2Aが他の車両41の位置P2で停止するのに必要な減速度である。
上式(1)のvは、映像再生が一時停止される直前の模擬車両2Aの車速(以下「自車速度」という)である。
次に、下式(2)により、限界停止距離Saを演算する(図7/STEP43)。
上式(2)のμは、路面の限界減速度であり、その路面状態で達成可能な最大減速度に相当する。本実施形態の場合、路面状態すなわち路面種類としては、乾路面、濡路面及び固雪路の3種類が設定されており、上式(2)においては、限界減速度μを乾路面用の値0.7と、濡路面用の値0.45と、固雪路用の値0.15とに切り換えることにより、3種類の路面用の限界停止距離Saが演算される。これらの3種類の限界減速度μは、乾路面、濡路面及び固雪路における動摩擦係数に基づいて演算されたものである。
さらに、下式(3)により、余裕度Eを演算する(図7/STEP44)。
この場合、3種類の路面用の限界停止距離Saを用いて、3種類の路面用の余裕度Eが演算される。
次いで、余裕度Eを判定する(図7/STEP45)。具体的には、上記のように算出された3つの余裕度Eが、E≦1.0が成立する第1範囲、1.0<E≦1.3が成立する第2範囲、1.3<Eが成立する第3範囲のいずれの範囲にあるかを判定する。
次に、演算結果を表示する(図7/STEP46)。この場合、演算結果は、2つのモニタ11,21において、例えば、図9〜12に示すように表示される。すなわち、前述した3つの路面種類に対して、限界減速度μ及び限界停止距離Saの値が表示される。
これに加えて、余裕度Eが上述した第1範囲にあるときには、余裕度Eを表す指標として「×」マークが表示され、余裕度Eが上述した第2範囲にあるときには、余裕度Eを表す指標として「△」マークが表示され、余裕度Eが上述した第3範囲にあるときには、余裕度Eを表す指標として「○」マークが表示される。これらの図9〜12の詳細については後述する。
以上のように、演算結果を表示した後(図7/STEP46)、本処理を終了する。
一方、前述した判定が肯定で演算結果を表示中であるときには(図7/STEP40…YES)、マウス23による、操作モニタ21内のプログラム画面上での図示しないボタン操作によって、演算表示制御の終了動作が実行されたか否かを判定する(図7/STEP47)。
この判定が否定のときには(図7/STEP47…NO)、自車速度v及び2点間距離dの双方が変更されていないか否かを判定する(図7/STEP48)。この場合、マウス23によって操作モニタ21内のプログラム画面上の後述するボタン43〜46が操作されると、自車速度v及び/又は2点間距離dが変更される。
この判定が否定で自車速度v及び/又は2点間距離dが変更されたときには(図7/STEP48…NO)、前述したように、2点間距離dの演算から演算結果の表示までを実行する(図7/STEP41〜46)。その後、本処理を終了する。
一方、上記の判定が肯定で自車速度v及び2点間距離dの双方が変更されていないときには(図7/STEP48…YES)、記憶装置31内に格納されている前回以前の制御タイミングで演算された演算結果を表示する(図7/STEP46)。その後、本処理を終了する。
一方、前述した判定が肯定で演算表示制御の終了動作が実行されたときには(図7/STEP47…YES)、記憶装置31内に格納されている演算データ、すなわち、2点間距離d、減速度α、限界停止距離Sa及び余裕度Eを消去する(図7/STEP49)。
次いで、2つのモニタ11,21において、演算結果を非表示にする(図7/STEP50)。その後、本処理を終了する。
図6に戻り、演算表示制御を以上のように実行したとき(図6/STEP29)や、映像再生が一時停止中でないとき(図6/STEP27…NO)又は演算表示条件が成立していないときには(図6/STEP28…NO)、走行再生制御が終了したか否かを判定する(図6/STEP30)。
この場合、記憶装置31に記憶されている交通状態データが最後まで再生され、それがモニタ11,21に表示された状態で、マウス23の操作により、操作モニタ21内のプログラム画面上での図示しないボタンが選択され、再生制御の終了動作が実行されたとき、又は、再生制御の実行中であっても、何らかの理由により、マウス23の操作によって再生制御の終了動作が実行されたときに、走行再生制御が終了したと判定される。
この判定が否定のときには(図6/STEP30…NO)、そのまま本処理を終了する。一方、この判定が肯定で走行再生制御が終了したときには(図6/STEP30…YES)、それを表すために、走行再生終了フラグF_ALL_ENDを「1」に設定する(図6/STEP31)。その後、本処理を終了する。
次に、図9〜12を参照しながら、以上のような演算表示制御を実行したときの制御結果の一例について説明する。図9は、自車速度v=48.2km/hで、2点間距離d=16.7mの場合の演算結果、すなわち限界減速度μ及び限界停止距離Saの演算結果と、余裕度Eの判定とを表示したものである。同図において、2つのボタン43,44は、マウス23の操作によって2点間距離dを増大側及び減少側にそれぞ変更するためのものであり、ボタン45,46は、マウス23の操作によって自車速度vを増大側及び減少側にそれぞ変更するためのものである。
図9の演算結果では、乾路面における余裕度Eが前述した第2範囲(1.0<E≦1.3)にあることで、余裕度Eを表す指標として「△」マークが表示され、濡路面及び固雪路における余裕度Eが前述した第1範囲(E≦1.0)にあることで、余裕度Eを表す指標として「×」マークが表示されている。
この図9の演算結果において、ボタン43の操作により、2点間距離dを16.7mから30.1mに増大させると、図10に示す演算結果が得られる。この図10の演算結果では、乾路面及び濡路面における余裕度Eが前述した第3範囲(1.3<E)にあることで、余裕度Eを表す指標として「○」マークが表示され、固雪路における余裕度Eが前述した第1範囲(E≦1.0)にあることで、余裕度Eを表す指標として「×」マークが表示されている。
以上のように、2点間距離dをより長く設定し、十分な空走距離を確保すれば、余裕度の評価が上昇することを示すことができるので、危険に対する認知が早いほど、安全性が向上することを、受講者M1に効果的に伝えることができる。
また、図11は、自車速度v=59.2km/hで、2点間距離d=29.6mの場合の演算結果を表示したものである。同図の演算結果では、乾路面における余裕度Eが前述した第3範囲(1.3<E)にあることで、余裕度Eを表す指標として「○」マークが表示され、濡路面及び固雪路における余裕度Eが前述した第1範囲(E≦1.0)にあることで、余裕度Eを表す指標として「×」マークが表示されている。
この図11の演算結果において、ボタン46の操作により、自車速度vを59.2km/hから54.2km/hに減少させると、図12に示す演算結果が得られる。この図12の演算結果では、乾路面及び固雪路における余裕度Eを表す指標としての「×」マークは変化していないものの、濡路面における余裕度Eを表す指標が「×」マークから「△」マークに変化していることが判る。
このように、自車速度vを低下させれば、余裕度の評価が上昇することを示すことができるので、車両速度が安全性に影響することを、受講者M1に効果的に伝えることができる。
以上のように、本実施形態の運転教習装置1によれば、運転教習時、模擬走行制御及び走行再生制御が実行される。この模擬走行制御では、受講者M1による模擬車両2の運転が実行され、模擬車両2の走行状態及びその周囲の交通移動体の走行状態を表す走行状態データと、それらを表す映像データ及び音響データなどが演算されるとともに、この演算結果が記憶装置31に記憶される。
そして、走行再生制御では、映像再生制御が実行され、この映像再生制御では、模擬走行制御中の受講者M1の運転状態を表す映像がメインモニタ11及び操作モニタ21に同時に再生表示される。そして、映像再生制御の実行中、指導者M2によって再生が一時停止されている状態で、所定の演算表示条件が成立したときに、演算表示制御が実行される。
この演算表示制御では、2点間距離d、減速度α、限界停止距離Sa及び余裕度Eが演算され、2点間距離d、自車速度v、限界減速度μ及び限界停止距離Saがモニタ11,21に表示されるとともに、余裕度Eが前述した第1〜第3範囲のいずれの範囲にあるかに応じて、余裕度Eを表す指標として、「×」マーク、「△」マーク及び「○」マークのいずれかが表示される。
このように、受講者M1による模擬車両2の運転が終了した直後において、映像再生制御を実行しながら演算表示制御を実行することで、受講者M1に対して、走行状態の安全性の評価を示しながら迅速かつ視覚的に教習を実行することができる。それにより、受講者M1が模擬車両2の運転中における問題点を迅速かつ具体的に把握できることで、教習効果及び商品性を向上させることができる。
また、演算表示制御において、余裕度Eを表す指標として、「×」マーク、「△」マーク及び「○」マークを表示することで、受講者M1が模擬車両2の運転中における安全性の問題点をより具体的に把握することができる。これに加えて、2点間距離d又は自車速度vを変化させることで、余裕度Eが変化することを視覚的に受講者M1に伝えることができる。以上により、教習効果及び商品性をさらに向上させることができる。
これに加えて、映像再生制御の実行中、俯瞰視モードでは、模擬走行環境下での模擬車両2A及び車両41が俯瞰視映像として表示されるので、これらの位置関係の識別性を向上させることができ、教習効果及び商品性をより一層向上させることができる。
また、走行再生制御及び演算表示制御の実行中、メインモニタ11及び操作モニタ21に同じ映像が表示されるので、受講者M1と指導者M2が離れた位置にいる場合でも、両者が同じ映像を同時に見ることができ、商品性をさらに向上させることができる。
なお、実施形態は、模擬車両として、2輪車両タイプのものを用いた例であるが、本発明の模擬車両はこれに限らず、3輪以上の車輪を備えた車両を用いてもよい。
また、実施形態は、第1ユーザを受講者M1とし、第2ユーザを指導者M2とした例であるが、本発明の第1ユーザ及び第2ユーザはこれらに限らず、第1ユーザは模擬車両を運転でき、第2ユーザは入力インターフェースを操作できるものであればよい。例えば、第1ユーザ及び第2ユーザを指導者M2とし、模擬走行制御において、指導者M2が模擬車両2を運転して模範走行を実施した後、走行再生制御において、その走行状態を再生して受講者に見せるように構成してもよい。また、実施形態とは逆に、第1ユーザを指導者M2とし、第2ユーザを受講者としてもよい。さらに、本発明の運転教習装置を用いて、第1ユーザ及び第2ユーザ以外のユーザに対して運転教習を実施してもよいことは言うまでもない。
さらに、実施形態は、出力インターフェースとして、メインモニタ11及び操作モニタ21を用いた例であるが、本発明の出力インターフェースはこれらに限らず、模擬映像データを表示可能なものであればよい。例えば、出力インターフェースとして、1つのモニタや、1つのタッチパネル式のモニタを用いてもよい。また、出力インターフェースとして、3Dホログラム装置や、ヘッドマウント式のVR装置を用いてもよい。
一方、実施形態は、入力インターフェースとして、キーボード22及びマウス23を用いた例であるが、本発明の入力インターフェースはこれに限らず、操作によって所定の描画動作を実行できるものであればよい。例えば、入力インターフェースとして、レーザポインタなどの光学式ポインティングデバイスや、タッチパネルやタッチペンなどの接触式のデバイスを用いてもよい。さらに、入力インターフェースとして、音声を所定の描画動作に変換できる非接触式のデバイスを用いてもよい。
また、実施形態は、演算表示制御を映像の再生が一時停止されているときに実行した例であるが、これに代えて、演算表示制御を映像のコマ送り再生時又はスロー再生時に実行するように構成してもよい。
さらに、実施形態は、余裕度の演算結果を表す指標として、3つの図形(「×」、「△」、「○」)を用いた例であるが、本発明の余裕度の演算結果を表す指標はこれらに限らず、余裕度の演算結果を表すものであればよい。例えば、余裕度の演算結果を表す指標として、「良」「普通」「悪」などの漢字を用いたり、これらの英語表記を用いたりしてもよい。さらに、余裕度の演算結果を表す指標として、余裕度Eの演算値自体を用いたり、%表記を用いたり、3つの図形以外の記号や他の記号を用いたりしてもよい。
一方、実施形態は、路面状態として、乾路面、濡路面及び固雪路の3種類を用いた例であるが、本発明の路面状態はこれらに限らず、様々な路面状態を使用可能である。その場合、様々な路面状態に対応して、前述した限界減速度μを様々な値に設定すればよい。
M 受講者(第1ユーザ)
1 運転教習装置
2 模擬車両
2A 模擬車両
4 センサ装置(操作状態データ検出手段)
11 メインモニタ(出力インターフェース、第1出力インターフェース)
21 操作モニタ(出力インターフェース、第2出力インターフェース)
22 キーボード(入力インターフェース)
23 マウス(入力インターフェース)
30 コントローラ(模擬映像データ記憶手段、表示制御手段、演算手段、演算結果 記憶手段、映像再生制御手段、評価パラメータ算出手段、演算表示制御手段)
41 車両(模擬車両以外の物体)
d 2点間距離
v 模擬車両の速度
E 余裕度(評価パラメータ)
μ 模擬車両の限界減速度
Sa 限界停止距離
○ 図形(余裕度の演算結果を表す指標)
△ 図形(余裕度の演算結果を表す指標)
× 図形(余裕度の演算結果を表す指標)

Claims (7)

  1. 第1ユーザが模擬車両を模擬走行環境下で運転したときの運転結果を用いて、運転教習を支援する運転教習装置において、
    出力インターフェースと、
    入力インターフェースと、
    前記模擬走行環境を映像化した模擬映像データを記憶する模擬映像データ記憶手段と、
    当該模擬映像データ記憶手段に記憶された前記模擬映像データを前記出力インターフェースに表示させる表示制御手段と、
    当該模擬映像データが前記出力インターフェースに表示されているときの第1ユーザによる前記模擬車両の操作状態を表す操作状態データを検出する操作状態データ検出手段と、
    当該検出された操作状態データ及び前記模擬映像データに応じて、前記模擬走行環境下での第1ユーザによる前記模擬車両の運転状態を演算する演算手段と、
    当該演算手段の演算結果を記憶する演算結果記憶手段と、
    当該記憶された演算結果を用いて、前記模擬走行環境下での第1ユーザの運転状態を表す映像を前記出力インターフェースに再生表示させる映像再生制御を実行する映像再生制御手段と、
    当該映像再生制御の実行中、第2ユーザによる前記入力インターフェースの操作によって所定の演算操作が実行されたときに、前記模擬走行環境下での前記模擬車両と当該模擬車両以外の物体との間の2点間距離を演算し、当該2点間距離及び前記模擬車両の速度に応じて、走行状態の安全性の評価を表す評価パラメータを演算する評価パラメータ演算手段と、
    前記映像再生制御の実行中、当該評価パラメータの演算結果を表す指標を前記出力インターフェースに表示させる演算表示制御を実行する演算表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする運転教習装置。
  2. 前記映像再生制御の実行中、第1ユーザの運転状態を表す映像の再生表示が一時停止されている場合おいて、第2ユーザによる前記入力インターフェースの操作によって前記所定の演算操作が実行されたときに、前記評価パラメータ演算手段が前記2点間距離及び前記評価パラメータの演算を実行するとともに、前記演算表示制御手段が前記演算表示制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の運転教習装置。
  3. 前記評価パラメータは、前記模擬車両の停止までの余裕度であり、
    当該余裕度は、前記2点間距離及び前記模擬車両の速度に加えて、前記模擬車両の限界減速度、限界停止距離及び路面状態に応じて演算されることを特徴とする請求項1又は2に記載の運転教習装置。
  4. 前記指標は、前記余裕度を表す図形であり、
    前記演算表示制御の実行中、前記余裕度を表す図形に加えて、前記模擬車両の前記限界減速度、前記限界停止距離及び前記路面状態が前記出力インターフェースに表示されることを特徴とする請求項3に記載の運転教習装置。
  5. 前記映像再生制御の実行中、前記模擬走行環境下での前記模擬車両及び前記物体は、俯瞰視映像として表示されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の運転教習装置。
  6. 前記出力インターフェースは、第1ユーザ用の第1出力インターフェースと第2ユーザ用の第2出力インターフェースとを含むことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の運転教習装置。
  7. 出力インターフェース及び入力インターフェースを備えた運転教習装置における模擬車両を第1ユーザが模擬走行環境下で運転したときの運転結果を用いて、運転教習を支援する運転教習手法において、
    前記模擬走行環境を映像化した模擬映像データを記憶し、
    当該記憶された前記模擬映像データを前記出力インターフェースに表示し、
    当該模擬映像データが前記出力インターフェースに表示されているときの第1ユーザによる前記模擬車両の操作状態を表す操作状態データを検出し、
    当該検出された操作状態データ及び前記模擬映像データに応じて、前記模擬走行環境下での第1ユーザによる前記模擬車両の運転状態を演算し、
    当該演算手段の演算結果を記憶し、
    当該記憶された演算結果を用いて、前記模擬走行環境下での第1ユーザの運転状態を表す映像を前記出力インターフェースに再生表示し、
    当該映像が前記出力インターフェースに再生表示されているときに、第2ユーザによる前記入力インターフェースの操作によって所定の演算操作が実行されたときに、前記模擬走行環境下での前記模擬車両と当該模擬車両以外の物体との間の2点間距離を演算し、当該2点間距離と前記模擬車両の速度に応じて、走行状態の安全性の評価を表す評価パラメータを演算し、
    前記映像が前記出力インターフェースに再生表示されているときに、前記評価パラメータの演算結果を前記出力インターフェースに表示することを特徴とする運転教習手法。
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