JP2019066387A - 劣化量推定装置、蓄電システム、劣化量推定方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

劣化量推定装置、蓄電システム、劣化量推定方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】一過性劣化量を良好に推定して、持続性劣化量の増加を抑制できる劣化量推定装置、蓄電システム、劣化量推定方法、及びコンピュータプログラムを提供する。【解決手段】劣化量推定装置31は、蓄電素子1の劣化量を算出する算出部(CPU33)と、前記算出部により算出した劣化量と、経時的に低減せずに持続する持続性劣化量とに基づいて、一過性劣化量を推定する推定部(CPU33)とを備える。一過性劣化量を推定し、蓄電素子1の入出力制限を行う等して、持続性劣化量の増加を抑制する。【選択図】図3

Description

本発明は、充放電可能な蓄電素子の劣化量を推定する劣化量推定装置、蓄電システム、劣化量推定方法、及びコンピュータプログラムに関する。
電気自動車(EV)、ハイブリッド車(HEV)等に用いられる車両用の二次電池や、電力貯蔵装置、太陽光発電システム等に用いられる産業用の二次電池の充放電を制御する充放電制御装置が知られている。
特許文献1の充放電制御装置は、放電時に電圧が所定の基準値を下回ったときに放電を停止する放電制御手段と、充電時に電圧が所定の基準値を上回ったときに充電を停止する充電制御手段と、電池の履歴(充放電回数、サイクル数)を電池の状態に基づいて推定する履歴推定手段とを備える。放電制御手段は、履歴推定手段による履歴推定値に応じて放電を停止する基準値を補正し(上昇させ)、充電制御手段は、履歴推定手段による履歴推定値に応じて充電を停止する基準を補正する(低下させる)。
特開平7−255133号公報
特許文献1の充放電制御装置は、二次電池の履歴(充放電回数、サイクル回数)の推定値のみに基づいて、放電を停止する基準電圧値と充電を停止する基準電圧値とを補正する構成である。そのため、二次電池の充放電の際の電流の大きさ等によっては、二次電池の劣化を抑えることができない場合があった。
本願の発明者等は、蓄電素子の劣化(出力性能の低下)が一過性劣化(一過性の出力性能の低下)と持続性劣化(持続的な出力性能の低下)とを含むことを見出した。一過性劣化は、充放電に伴う電解液中のイオンの偏りによる、電極内の電解液の枯渇に起因する一過性の劣化現象である。一過性劣化は、劣化現象が生じない低負荷の状態になると回復する。一過性劣化量が大きくなると、蓄電素子が、低負荷の状態になっても回復しない持続性劣化が生じる。
本発明は、一過性劣化量を良好に推定して、持続性劣化量の増加を抑制できる劣化量推定装置、蓄電システム、劣化量推定方法、及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る劣化量推定装置は、蓄電素子の劣化量を算出する算出部と、前記算出部により算出した劣化量と、経時的に低減せずに持続する持続性劣化量とに基づいて、一過性劣化量を推定する推定部と備える。
本発明によれば、算出した劣化量と持続性劣化量とに基づいて一過性劣化量を推定する。劣化量から一過性劣化量を抽出し、蓄電素子の適用対象を限定する等し、入出力制限を行ったりすることで、持続性劣化量の増加を抑制できる。
第1実施形態に係る蓄電素子の斜視図である。 図1のII−II線断面図である。 蓄電装置のブロック図である。 イグニッションオン(IG−on)及びイグニッションオフ(IG−off)と出力性能の変化との関係を示すグラフである。 車載直後からの経過時間と内部抵抗値との関係を示すグラフである。 IG−off、IG−on、IG−off、IG−onを繰り返した場合の経過時間と内部抵抗値との関係を示すグラフである。 持続性劣化量を定量した後、IG−off、IG−on、IG−offを繰り返した場合の経過時間と内部抵抗値との関係を示すグラフである。 IG−off後の放置時間と一過性劣化量との関係を調べた結果を示すグラフである。 CPUによる持続性劣化量の推定の処理手順を示すフローチャートである。 CPUによる一過性劣化量の推定及び一過性劣化の制御の処理手順を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るCPUによる一過性劣化量の推定及び一過性劣化の制御の処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
(本実施形態の概要)
本実施形態の劣化量推定装置は、蓄電素子の劣化量を算出する算出部と、前記算出部により算出した劣化量と、経時的に低減せずに持続する持続性劣化量とに基づいて、一過性劣化量を推定する推定部と備える。
上記構成によれば、算出した劣化量と持続性劣化量とに基づいて一過性劣化量を推定する。一過性劣化の程度が大きくなったとき、持続性劣化が加速する。一過性劣化を定量化し、蓄電素子の入出力制限を行うことで、持続性劣化量の増加を抑制できる。従って、蓄電素子の寿命を延ばすことができる。
本実施形態の劣化量推定装置は、蓄電素子の算出劣化量を算出する第1算出部と、算出時点の算出劣化量と、所定時点の算出劣化量とに基づいて、一過性劣化量を推定する第1推定部と備える。
算出時点とは、任意の算出劣化量を算出する時点をいう。
上記構成によれば、算出時点の算出劣化量と所定時点の算出劣化量とに基づいて、例えば劣化量の増加量、割合等を求めることにより、一過性劣化量を推定し、一過性劣化量を制御できる。
上述の劣化量推定装置において、前記蓄電素子の内部抵抗値を算出する第2算出部を備え、前記第1算出部は、前記第2算出部が算出した内部抵抗値に基づいて算出劣化量を算出する。
上記構成によれば、内部抵抗値の増加量により、容易に算出劣化量を求めることができる。
上述の劣化量推定装置において、前記所定時点は、負荷が所定値より小さい場合に算出劣化量が低減し、低減量が収束する低減時間が経過した時点であり、前記第1算出部が前記時点にて算出した算出劣化量に基づき、持続する持続性劣化量を推定する第2推定部を備え、前記第1推定部は、前記算出時点の算出劣化量及び前記持続性劣化量に基づいて前記一過性劣化量を推定する。
「負荷が所定値より小さい場合」とは、負荷が一過性劣化に影響を与えない程度に小さい場合をいい、無負荷の場合も含む。
「低減量が収束する」とは、一過性劣化量が小さくなるのが収束することを意味する。 上記構成によれば、低減時間経過時の算出劣化量を持続性劣化量と推定する。持続性劣化量は経時的に低減せずに持続するので、算出劣化量及び持続性劣化量に基づいて得られた一過性劣化量を制御することで、持続性劣化量の増加を良好に抑制できる。
上述の劣化量推定装置において、前記第2推定部は、所定の期間が経過し、前記負荷が前記所定値より小さいときに前記持続性劣化量を推定する。
上述のように、持続性劣化量は低減せずに持続するので、算出劣化量と持続性劣化量とに基づいて一過性劣化量を推定できる。しかし、長期的にみると、持続性劣化量は増加する。一過性劣化量の推定の許容誤差等を考慮して、持続性劣化量の推定の間隔(所定の期間)を設ける。即ち、前回、持続性劣化量を算出した時点から所定の期間が経過したときに持続性劣化量を更新することで、精度良く一過性劣化量を推定できる。
上述の劣化量推定装置において、前記低減時間を前記蓄電素子の使用条件及び前記低減量の所定の収束値に基づいて設定する設定部を備える。
上記構成によれば、低減時間を蓄電素子の使用条件及び低減量の所定の収束値に基づいて近似的に設定することで、現実的かつ精度良く一過性劣化量を推定できる。
本実施形態の蓄電システムは、蓄電素子と、上述のいずれかの劣化量推定装置と、前記蓄電素子の前記一過性劣化量が所定値以下となるように、前記蓄電素子において出入力される電流量を調整する調整部とを備える。
上記構成によれば、一過性劣化量を推定して制御することにより、持続性劣化量の増加を抑制できる。
本実施形態の劣化量推定装置は、蓄電素子の劣化量を算出する算出部と、前記蓄電素子の負荷が所定値より小さい場合に前記劣化量が低減し、低減量が収束する低減時間が経過した時点で、前記算出部が算出した劣化量に基づいて、持続性劣化量を推定する推定部とを備える。
上記構成によれば、持続性劣化量を良好に推定でき、蓄電素子の内部状態を推定できる。
本実施形態に係る劣化量推定方法は、蓄電素子の劣化量を算出し、算出した劣化量と、経時的に低減せずに持続する持続性劣化量とに基づいて、一過性劣化量を推定する。
本実施形態に係るコンピュータプログラムは、蓄電素子の劣化量を算出し、算出した劣化量と、経時的に低減せずに持続する持続性劣化量とに基づいて、一過性劣化量を推定する処理を実行させる。
上記構成によれば、算出した劣化量と持続性劣化量とに基づいて一過性劣化量を推定する。一過性劣化を定量化し、蓄電素子の入出力制限を行ったりすることで、持続性劣化量の増加を抑制できる。
本実施形態に係る劣化量推定方法は、蓄電素子の算出劣化量を算出し、算出時点の算出劣化量と、所定時点の算出劣化量とに基づいて、一過性劣化量を推定する。
本実施形態に係るコンピュータプログラムは、蓄電素子の算出劣化量を算出し、算出時点の算出劣化量と、所定時点の算出劣化量とに基づいて、一過性劣化量を推定する処理を実行させる。
上記構成によれば、算出時点の算出劣化量と、所定時点の算出劣化量とに基づいて、一過性劣化量を推定し、これを制御できる。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態に係る蓄電素子(以下、電池という)1の斜視図、図2は図1のII−II線断面図である。以下、電池1がリチウムイオン二次電池である場合を説明するが、電池1はリチウムイオン二次電池には限定されない。
電池1は、蓋板2及びケース本体3を有するケース11、正極端子4、絶縁プレート5,9、負極端子8、ガスケット6,10、破裂弁20、集電体7,12、及び電極体13を備える。
ケース11は例えばアルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス等の金属、又は合成樹脂からなり、直方体状をなし、電極体13及び電解液(不図示)を収容する。
図2に示すように、正極端子4は、蓋板2を貫通する軸部41、軸部41の一端をかしめてなるかしめ部42、及び軸部41の一端に設けられた板部43を有する。
ガスケット6は、例えばポリフェニレンサルファイド(PPS)又はポリプロピレン(PP)等の合成樹脂からなる。正極端子4は、ガスケット6により板部43の内面、及び軸部41を覆われ、絶縁された状態で、蓋板2を貫通するように設けられている。
絶縁プレート5は例えばPPS又はPP等の合成樹脂からなり、軸部41の端部が挿通する挿通孔50、及び下記接合部71を収納する収納部51を備える。
集電体7は板状をなし、例えばアルミニウム製であり、蓋板2の内面に配され、軸部41の端部が挿通する挿通孔70を有する。また、集電体7は、蓋板2の中央部側に、他の部分より外側に突出し、正極タブ14を接合する接合部71を有する。
負極端子8は、蓋板2を貫通する軸部81、軸部81の一端をかしめてなるかしめ部82、及び軸部81の他端に設けられた板部83を有する。負極端子8は、例えばPPS又はPP製のガスケット10により板部83の内面、及び軸部81を覆われ、絶縁された状態で、蓋板2を貫通するように設けられている。
絶縁プレート9は例えばPPS又はPP等の合成樹脂からなり、軸部81の端部が挿通する挿通孔90、及び下記接合部121を収納する収納部91を備える。
集電体12は板状をなし、例えば銅製であり、蓋板2の内面に配され、軸部81の端部が挿通する挿通孔120を有する。また、集電体12は、蓋板2の中央部側に、他の部分より外側に突出し、負極タブ15を接合する接合部121を有する。
電極体13は、複数の正極板及び負極板がセパレータを介して交互に積層されて直方体状に形成された本体130と、本体130から蓋板2側へ延びる正極タブ14及び負極タブ15とを有する積層タイプである。
電極体13は、正極板と負極板とをセパレータを介して扁平状に巻回して得られるものであってもよい。
正極板は、例えばアルミニウム製であり、帯状又は矩形板状の金属箔と、金属箔の上に形成された正極活物質層とを有する。
正極活物質は、リチウム金属酸化物である。正極活物質は、二相共存反応型の活物質であってもよい。具体的に、正極活物質は、一般式LiMPO4 で示される物質であり、Mは、Fe,Mn,Cr,Co,Ni,V,Mo,Mgのうちの何れか一つであってもよい。
正極活物質は、二層共存反応型を含むLiaMeb(XOc)d(Meは、1又は2以上の遷移金属を表し、Xは例えばP、Si、B、Vを表す)によって表されるポリアニオン化合物(LiaFebPO4 、LiaMnbPO4 、LiaMnbSiO4 、LiaCobPO4 F等)であってもよい。正極活物質は、LixMeOp(Meは、1又は2以上の遷移金属を表す)によって表される複合酸化物(LixCoO2 、LixNiO2 、LixMnO4 、LixNiyMnzCo(1−y−z)O2 等)であってもよい。
負極板は、例えば銅製であり、帯状又は矩形板状の金属箔と、金属箔の上に形成された負極活物質層とを有する。
負極活物質は、炭素材である。具体的に、負極活物質は、黒鉛、易黒鉛化カーボン、難黒鉛化カーボン等の何れか一つであってもよい。
本実施形態の劣化量推定装置は、例えばエンジンとモータとによって駆動されるHEV車両、又はEV車両の蓄電装置30に備えられる。
図3は、蓄電装置30のブロック図である。
蓄電装置30は、複数の電池1、BMU(Battery Management Unit)31、及び電流センサ39を備える。BMU31は、CPU33及びメモリ34を有する情報処理部32と、電圧計測部35と、電流計測部36とを備える。BMU31が、本実施形態に係る劣化量推定装置に相当する。
メモリ34には、本実施形態に係る持続性劣化量の推定プログラム、一過性劣化量の推定プログラム、及び一過性劣化量の制御プログラムを含む各種のプログラム34aと、テーブル34bとが記憶されている。テーブル34bには、サンプリングした電流値、電圧値、推定された持続性劣化量及び一過性劣化量が記憶される。
CPU33はメモリ34から読み出したプログラム34aに従って、後述する持続性劣化量及び一過性劣化量の推定処理、及び一過性劣化量の制御処理を実行する。
電圧計測部35は、電圧検知線を介して電池1の両端に夫々接続されており、各電池1の電圧値を所定時間間隔で測定する。
電流計測部36は、電流センサ39を介して電池1に流れる電流値を所定時間間隔で計測する。
蓄電装置30の外部端子(不図示)は、エンジン始動用のスターターモータ及び電装品等の負荷38に接続されている。
BMU31及び負荷38は、ECU(Electronic Control Unit)37に接続されている。
上述したように、電池1の劣化は、一過性劣化と持続性劣化とを含む。一過性劣化量が大きくなると、電池1が低負荷状態になっても回復しない持続性劣化が生じる。ここで、低負荷状態とは、一過性劣化に影響しないような低電流が流れている状態をいう。イグニッションオフ(IG−off)後の無負荷状態でもよい。イグニッションオン(IG−on)により車両がシステム起動され、車両の各部に電力が供給されるようになり、IG−offによりシステムが停止し、電力の供給が停止される。
一過性劣化とは回復可能な出力性能低下であり、上述したように、充放電に伴う電解液中のイオンの偏りによる電極内における電解液の枯渇に起因する一過性の劣化現象である。
電池1の充電時に、電極体13の負極活物質層の電位が、析出電位よりも低くなると、負極活物質層に金属析出が生じて電池1の劣化が急速に進む。電極体13の負極活物質層の電位と、析出電位とは、電池1の充電状態、電池1の充電時間、電池1に入力される電流、電池1の温度等に応じて変化する。大電流が電池1に流入する使用環境下では、負極活物質層に金属析出が生じやすい。低温環境下(25°C以下。特に、0°C以下)では、負極活物質層に金属析出が生じやすい。電池1の充電状態が高いとき(SOC50%以上のとき)、負極活物質層に金属析出が生じやすい。以上の金属析出による劣化も一過性劣化に対応する。
一過性劣化による局所的な電極・電解液の劣化が持続性劣化に影響する。
図4は、IG−on及びIG−offと出力性能の変化との関係を示すグラフである。
図4に示すように、IG−on後、蓄電素子に負荷が加わることで出力性能は初期の出力性能に比較して低下する。IG−offし、蓄電素子を無負荷状態とすることで、出力性能は回復する。図4の時点ti で大きく低下した出力は、IG−off期間(後述する低減時間)が十分に長い場合、回復量(出力の増加量)が略0に収束する。時点ta にて回復せずに残存する出力性能低下が持続性劣化に相当する。持続性劣化量が推定された後、持続性劣化が増加しないような期間(tbとta との間)において、ある時点(算出時点)における劣化量(出力性能低下率)と持続性劣化量との差が一過性劣化量に相当する。ここでは、IG−on状態かIG−off状態かで説明しているが、上述したように、IG−off状態の代わりに低負荷状態であってもよい。
本実施形態においては、劣化量は内部抵抗値により定量化する。出力性能の低下は内部抵抗値の増加により生じる。
テーブル34bに記憶された電流値Iと電圧値VとのI−V特性の傾きを最小二乗法により求めることにより、内部抵抗値が得られる。内部抵抗値の算出は、SOC及び温度による影響が大きいので、同一のSOC及び温度であるときの値に補正するのが好ましい。また、内部抵抗値の算出の精度を高めるために、電流値I及び電圧値Vのサンプリングの間隔を短くしたり、忘却係数を乗じたり、パラメータ毎に重みづけを変えることが考えられる。
劣化量(算出劣化量)は、下記の式により算出される。
劣化量=(現時点の内部抵抗値)−(初期の内部抵抗値)
初期の内部抵抗値として、電池1の車載直後に初走行したときの内部抵抗値が挙げられる。また、電池1の製造後に電流を流して求めてもよい。
図5は、電池1の車載直後からの経過時間と内部抵抗値との関係を示すグラフである。横軸は経過時間、縦軸は抵抗値(内部抵抗値:Ω)である。
電池1の車載直後にIG−onされ、走行を開始したとき、図5に示すように、内部抵抗値が上昇する。走行開始時点t0 の内部抵抗値が初期値R0 である。電池1の車載直後であり、電池1には持続性劣化は生じていない。
走行開始後のある時点の内部抵抗値と初期値R0 との差は、一過性劣化量に対応する。
時点t1 における一過性劣化量は、内部抵抗値R1 とR0 との差(R1 −R0 )で表される。
時点t2 における一過性劣化量は、内部抵抗値R2 とR0 との差(R2 −R0 )で表される。
時点t2 にてIG−offしたとき、抵抗の増加量は低減する。
なお、図5において、抵抗値が低減することを破線で示しているが、IG−off期間においては、抵抗値は取得できないので、イメージとして表している。
図6は、IG−off、IG−on、IG−off、IG−onを繰り返した場合の経過時間と内部抵抗値との関係を示すグラフである。横軸は経過時間、縦軸は抵抗(内部抵抗値:Ω)である。
2回目にIG−offした時点t3 の後、内部抵抗値は低減し、時点t4 で低減量が略0まで収束する。即ち、この時点で一過性劣化は消失したことになる。時点t4 にて、IG−onしたときに取得した内部抵抗値R0 ′とR0 との差(R0 ′−R0 )が持続性劣化量に相当する。その後、IG−onにより内部抵抗値は上昇し、時点t5 にて算出した内部抵抗値R3 とR0 ′との差(R3 −R0 ′)が一過性劣化量に相当する。一過性劣化量は、時点t5 における劣化量(R3 −R0 )と持続性劣化量との差である。
時点t4 と時点t3 との間の時間を低減時間と定義する。
図7は、持続性劣化量を定量した後、IG−off、IG−on、IG−offを繰り返した場合の経過時間と内部抵抗値との関係を示すグラフである。横軸は経過時間、縦軸は抵抗値(内部抵抗値:Ω)である。
持続性劣化量は、図7において定量化した(R0 ′−R0 )である。
時点t6 における一過性劣化量は、内部抵抗値R4 とR0 ′との差(R4 −R0 ′)で表される。
時点t7 における一過性劣化量は、内部抵抗値R5 とR0 ′との差(R2 −R0 ′)で表される。
時点t8 における一過性劣化量は、内部抵抗値R6 とR0 ′との差(R6 −R0 ′)で表される。
低減時間は、一過性劣化量が完全に消失する時間であるのが好ましい。
しかし、一過性劣化量が完全に消失するまで、無負荷の状態を保持することは現実的でない場合がある。
従って、低減時間を下記のように近似させることができる。
以下、具体的に説明する。車のユーザの略90%の一日の走行距離が50km以下であり、平均時速30kmと想定したとき、走行時間は1.5時間以下であると見積ることができる。
一過性劣化が生じやすい設計車において、25℃、走行時間14時間で、2%(内部抵抗値の増加率)の一過性劣化が生じる。走行時間が1.5時間である場合、0.2%の一過性劣化が生じると考えられる。
IG−onからIG−offまでの時間間隔(サイクル時間)を14時間、1.5時間にして走行試験を行い、IG−off後の放置時間と一過性劣化量との関係を調べた。その結果を図8のグラフに示す。横軸は放置時間(h)、縦軸は一過性劣化量(%)である。図8中、◇はサイクル時間が1.5時間であり、サイクル直後の一過性劣化量が0.2%である場合、□はサイクル時間が14時間であり、サイクル直後の一過性劣化量が2%である場合を示す。
図8より、24時間後に一過性劣化量が0.1%を切り、一過性劣化量及び持続性劣化量を0.1%以内の精度で定量化できることが分かる。
この場合、CPU33(設定部)は、近似低減時間を24時間に設定する。24時間経過後に算出した劣化量から0.1%を減算して、持続性劣化量を求めることにしてもよい。
同様に、CPU33は、IG−off後の放置時間と一過性劣化量との関係に基づいて、演算により、近似低減時間を求めることができる。演算式は下記の通りである。
y=A・exp(−x/τ)
但し、y:一過性劣化量
x:時間
A:補正係数
τ:時定数
CPU33は、複数の充放電条件において、IG−off後の放置時間と一過性劣化量との関係を調べ、充放電条件(使用条件)と、放置時間と一過性劣化量との関係とを対応付けたテーブル又は関数を求めておき、直近に取得した充放電条件に基づいてテーブルを参照し、又関数により、近似低減時間を求めることができる。
以下、CPU33による持続性劣化量の推定処理について説明する。
図9は、CPU33による持続性劣化量の推定の処理手順を示すフローチャートである。CPU33は、所定の期間Dが経過した時点で、この処理を行う。
所定の期間Dは、持続性劣化が生じる日数である。内部抵抗値の増加率は0.01%/日を下回る。後述する一過性劣化の制御の閾値が2%であるとした場合、一過性劣化量の推定誤差が閾値の10%(一過性劣化量0.2%)まで許容できるとすると、20日間は、持続性劣化量を推定してから、一過性劣化量を推定することができる。この場合、Dは20日である。即ち、Dは、電池1の一日当たりの内部抵抗値の増加率、一過性劣化量の許容できる推定の誤差等に基づいて設定する。
CPU33は、まず、負荷がA(A:アンペア)以下であるか否かを判定する(S1)。CPU33は、負荷がA(A)以下でないと判定した場合(S1:NO)、この判定処理を繰り返す。
CPU33は、負荷がA(A)以下であると判定した場合(S1:YES)、低減時間が経過したか否かを判定する(S2)。低減時間は、上述したように、一過性劣化量が完全に消失する時間でもよく、近似低減時間でもよい。CPU33は、低減時間が経過していないと判定した場合(S2:NO)、この判定処理を繰り返す。
低減時間が経過していると判定した場合(S2:YES)、CPU33は、負荷がA(A)より大きいか否かを判定する(S3)。CPU33は、負荷がA(A)より大きくないと判定した場合(S3:NO)、この判定処理を繰り返す。
CPU33は、負荷がA(A)より大きいと判定した場合(S3:YES)、抵抗値を算出する(S4)。CPU33は、図6に示すように、負荷がAより大きくなった時点で取得した電流値及び電圧値に基づいて内部抵抗値R0 ′を算出する。
CPU33は、R0 ′−R0 により持続性劣化量を推定する(S5)。低減時間が近似低減時間であり、図8に示すように、近似低減時間における低減量の収束値(残存する一過性劣化量、図8では0.1%)が分かっている場合、持続性劣化量は、近似低減時間が経過した時点における劣化量から収束値を減じた値である。
CPU33は、テーブル34bに持続性劣化量を記憶する(S6)。
図10は、CPU33による一過性劣化量の推定及び一過性劣化の制御の処理手順を示すフローチャートである。CPU33は、以下の処理を適宜の間隔で、又は任意のタイミングで行う。
CPU33は、負荷がA(A)より大きいか否かを判定する(S11)。CPU33は、負荷がA(A)より大きくないと判定した場合(S11:NO)、この判定処理を繰り返す。
CPU33は負荷がA(A)より大きいと判定した場合(S11:YES)、内部抵抗値を算出する(S12)。
CPU33は、内部抵抗値に基づいて、劣化量を算出する(S13)。図7に示したように、(内部抵抗値−初期値)が劣化量である。
CPU33は、算出した劣化量と持続性劣化量との差に基づいて、一過性劣化量を推定する(S14)。
CPU33は、一過性劣化量がa%以上であるか否かを判定する(S15)。
CPU33は一過性劣化量がa%以上であると判定した場合(S15:YES)、第1制御を行い(S16)、処理を終了する。
CPU33は一過性劣化量がa%以上でないと判定した場合(S15:NO)、一過性劣化量がb%以上、a%未満であるか否かを判定する(S17)。CPU33は一過性劣化量がb%以上、a%未満であると判定した場合(S17:YES)、第2制御を行い(S18)、処理を終了する。
CPU33は一過性劣化量がb%以上、a%未満でないと判定した場合(S17:NO)、第3制御を行い(S19)、処理を終了する。
a%、b%の具体的な数値として5%、2%が挙げられる。
一過性劣化量が5%以上である場合、第1制御において、電池1において入出力される電流値を変動させて最大負荷を調整する。電池1の使用率を積極的に下げ、エンジンの使用率を上げる。第1制御における電池1の適用対象として、電動スタビライザー、デッフォガー、運転支援システム及び自動運転等のセンシング、通信デバイス(自動ブレーキ、コースティング)、イモビライザー、キーレスエントリー、ルームライト等の電装品等の補機系が挙げられる。
第1制御により、電池1の寿命の短縮化、及び負極活物質層における金属析出が抑制される。
一過性劣化量が2%以上、5%未満である場合、第2制御として、電池1の使用を一部制限する。
電池1の適用対象として、補機系の場合、エアコンディショナー、電動スタビライザー、デッフォガー、運転支援システム及び自動運転等のセンシング、通信デバイス(自動ブレーキ、コースティング)、イモビライザー、キーレスエントリー、ルームライト等の電装品等の補機系が挙げられる。駆動系の場合、バッテリアイドリングストップ中の補機負荷及び再始動、減速時回生、電動ターボチャージャー、低速EV走行(駐車、渋滞時)等が挙げられる。
第2制御により、電池1の寿命の短縮化、及び負極活物質層における金属析出が抑制される。
一過性劣化量が2%未満である場合、第3制御として、短時間のみ積極的に電池1の使用率を上げる。
電池1の適用対象として、補機系の場合、エアコンディショナー、電動スタビライザー、デッフォガー、運転支援システム及び自動運転等のセンシング、通信デバイス(自動ブレーキ、コースティング)、イモビライザー、キーレスエントリー、ルームライト等の電装品等の補機系が挙げられる。駆動系の場合、EV走行、始動、バッテリアイドリングストップ中の補機負荷及び再始動、減速時回生、電動ブースト(モータアシスト)、電動ターボチャージャー、低速EV走行(駐車、渋滞時)等が挙げられる。
第3制御により、燃費性能及び動力性能が向上するとともに、負極活物質層における金属析出が抑制される。
以上のように、本実施形態においては、低減時間が経過した時点で算出した劣化量に基づいて、持続性劣化量を良好に推定でき、電池1の内部状態を良好に把握できる。
そして、算出した劣化量と持続性劣化量とに基づいて一過性劣化量を推定(定量化)し、電池1の適用対象を制限し、入出力制限を行うことで、持続性劣化量の増加を良好に抑制できる。従って、電池1の寿命の短縮化が抑制される。
長期的に持続性劣化量は増加するので、所定の期間が経過したときに持続性劣化量を更新することで、精度良く一過性劣化量を推定できる。
低減時間は電池1の使用条件及び低減量の所定の収束値に基づいて近似的に設定することで、現実的かつ精度良く一過性劣化量を推定できる。
(第2実施形態)
第2実施形態のCPU33においては、持続性劣化量がC日以内に推定されていなかった場合、D日以内に更新されていなかった場合、他の方法により一過性劣化量を推定する。
図11は、CPU33による一過性劣化量の推定及び一過性劣化の制御の処理手順を示すフローチャートである。CPU33は、所定の間隔で、又は随意のタイミングで、以下の処理を実行する。
CPU33は、電流値を検出する(S21)。
CPU33は、検出した電流値に基づき、電池1のSOCを算出する(S22)。
CPU33は、C日以内に持続性劣化量を推定したか否かを判定する(S23)。ここで、C日として、例えば30日が挙げられる。
CPU33は、C日以内に持続性劣化量を推定していないと判定した場合(S23:NO)、処理をS25へ進める。
CPU33は、C日以内に持続性劣化量を推定していると判定した場合(S23:YES)、持続性劣化量を推定後、D日以内であるか否かを判定する(S24)。ここで、D日としては、例えば20日が挙げられる。
CPU33は、持続性劣化量を推定後、D日以内でないと判定した場合(S24:NO)、処理をS25へ進める。
CPU33は、S25において、電池1の温度を検出する(S25)。
CPU33は、検出された電流値と温度とに基づいて、平均負荷、最大負荷、及びΔSOCを算出する(S26)。
平均負荷とは、IG−on時点から、電池1の一過性劣化量を推定する時点までの時間間隔における平均電流値(充電電流と放電電流の時間平均値)であり、IG−offされるとリセットされる値である。
最大負荷とは、電池1が車両に搭載される場合、IG−on時点から、電池1の一過性劣化量を推定する時点までの時間間隔における最大電流値であり、IG−offされるとリセットされる値である。
ΔSOCとは、IG−on時点から、電池1の一過性劣化量を推定する時点までの時間間隔における最大SOCと最小SOCの差であり、IG−offされるとリセットされる値である。
CPU33は、テーブル又は演算により一過性劣化量を推定する(S27)。
なお、S27においては、一過性劣化量は、内部抵抗値の増加量ではなく、出力性能の低下量(%)で示す。
テーブル34bには、第1テーブル、第2テーブル、及び第3テーブルが格納されている。
第1テーブルは、電池1の平均負荷と、電池1の温度と、平均負荷及び温度の各値に対応する電池1の一過性劣化量とが関係づけられたデータである。第2テーブルは、電池1の最大負荷と、電池1の温度と、最大負荷及び温度の各値に対応する電池1の一過性劣化量とが関係づけられたデータである。第3テーブルは、ΔSOCと、電池1の温度と、ΔSOC及び温度の各値に対応する電池1の一過性劣化量とが関係づけられたデータである。
CPU33は、第1テーブル、第2テーブル、及び第3テーブルを参照し、求めた平均負荷、最大負荷、及びΔSOCと、検出した温度とに対応する第1の一過性劣化量、第2の一過性劣化量、及び第3の一過性劣化量を取得し、これらの合計値に基づいて一過性劣化量を推定する。
又は、CPU33は下記式により一過性劣化量を推定する。
D=α(T)・A+β(T)・B+γ(T)・C−K(T)・E+Dstop
ここで、Aは最大負荷、Bは平均負荷、CはΔSOC、Eは休止時間(IG−onからIG−offまでの間の時間間隔)、Tは電池1の温度である。α(T)は最大負荷に関する係数、β(T)は平均負荷に関する係数、γ(T)はΔSOCに関する係数である。α(T)、β(T)、γ(T)は、IG−onからIG−offまでの時間間隔(サイクル時間)が長いほど、値が大きくなる係数である。K(T)は緩和係数、Dstopは車両停止直前の一過性劣化量の値である。
CPU33は一過性劣化量を推定した後、処理をS29へ進める。
CPU33は、持続性劣化量を推定後、D日以内であると判定した場合(S24:YES)、第1実施形態と同様にして一過性劣化量を推定する(S28)。
S29において、CPU33は一過性劣化量が閾値以下であるか否かを判定する。
ここで、閾値として、例えば2%が挙げられる。CPU33は一過性劣化量が閾値以下でないと判定した場合(S29:NO)、CPU33は電池1において入出力される電流値を予め設定されている値だけ変動させて、例えば最大負荷を調整する(S30)。
CPU33は一過性劣化量が閾値以下であると判定した場合(S29:YES)、処理を終了する。
なお、上述の閾値は第1実施形態と同様に複数設定し、一過性劣化量の制御も複数設定し、一過性劣化量と各閾値との関係に対応した制御を行うことにしてもよい。
本実施形態においては、C日以内の持続性劣化量の更新タイミングにおいて、IG−off時に低減時間又は近似低減時間を確保できず、持続性劣化量を更新できなかった場合、又は更新後にD日を過ぎた場合に、他の方法で一過性劣化量を推定する。上記の場合に、該方法で一過性劣化量を推定し、持続性劣化量を更新できた場合は、算出劣化量と持続性劣化量とに基づいて一過性劣化量を推定するので、常に精度良く、一過性劣化量を推定できる。
本発明の劣化量推定装置、蓄電装置、劣化量推定方法は第1実施形態及び第2実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることができる。
第1実施形態及び第2実施形態おける蓄電素子は、非水電解質二次電池であり、具体的にはリチウムイオン電池であるが、蓄電素子はリチウムイオン二次電池に限定されない。蓄電素子は、リチウムイオン二次電池と同様の一過性劣化を生じる、リチウムイオン二次電池以外の電池や、キャパシターでもよい。蓄電素子は一過性劣化を生じるものであればよく、用途は車載用途に限定されない。実施形態では蓄電素子が車両に搭載される場合に低負荷状態であるか否かを判断する一例として、IG−on状態(有負荷状態)であるか、IG−off状態(無負荷状態)であるかを判断している。他の用途の場合は電流値の閾値で判断すればよい。
一過性劣化量の閾値も実施形態の値に限定されない。
第1実施形態及び第2実施形態においては、BMU31が劣化量推定装置である場合に付き説明しているが、これに限定されず、ECU37が劣化量推定装置であってもよい。 本発明の蓄電システムは上述の蓄電装置30に限定されない。蓄電装置の外部に、劣化量推定装置及び/又は調整部を備えるものであってもよい。そして、蓄電システムは、HEV又はEVに搭載される場合に限定されず、PHEVに搭載できる。また、車両に限定されず、電車、船舶、航空機等の移動体に搭載できる。また、移動体に搭載される場合にも限定されない。
本発明は、二電源の移動体にも適用できる。例えば車両の場合、オルタネータと、スタータモータと、12V電源としての鉛蓄電池(補助蓄電素子又は補助蓄電装置)と、12V電源又は48V電源としてのリチウムイオン二次電池とが搭載されている場合がある。リチウムイオン二次電池における一過性劣化量の推定値が所定の値以下となるように、リチウムイオン二次電池において出入力される電流を調整している間、鉛蓄電池により電力を負荷(例えば補機)に供給する。代替的に、鉛蓄電池からの電力を優先的に負荷(例えば補機)に供給してもよい。二電源の車両の場合、低燃費及び車両部品の高機能化・電動化により、一電源の場合より高負荷になると考えられる。二電源の場合、リチウムイオン二次電池の一過性劣化は、容量、出力性能、特に長時間出力の影響が大きい。また、低温環境下でリチウムイオン二次電池に一過性劣化が生じやすく、本発明の制御方法は有益である。補助蓄電素子(又は補助蓄電装置)は、鉛蓄電池に限定されず、他の電池であってもよいし、キャパシターであってもよい。
1 電池(蓄電素子)
2 蓋板
3 ケース本体
4 正極端子
8 負極端子
5、9 絶縁プレート
6、10 ガスケット
11 ケース
7、12 集電体
13 電極体
14 正極タブ
15 負極タブ
30 蓄電装置
31 BMU(劣化量推定装置)
32 情報処理部
33 CPU(算出部、第1算出部、第2算出部、推定部、第1推定部、第2推定部、設定部、調整部)
34 メモリ
34a プログラム
34b テーブル
35 電圧計測部
36 電流計測部
37 ECU
38 負荷
39 電流センサ

Claims (12)

  1. 蓄電素子の劣化量を算出する算出部と、
    前記算出部により算出した劣化量と、経時的に低減せずに持続する持続性劣化量とに基づいて、一過性劣化量を推定する推定部と
    備えることを特徴とする劣化量推定装置。
  2. 蓄電素子の算出劣化量を算出する第1算出部と、
    算出時点の算出劣化量と、所定時点の算出劣化量とに基づいて、一過性劣化量を推定する第1推定部と
    備えることを特徴とする劣化量推定装置。
  3. 前記蓄電素子の内部抵抗値を算出する第2算出部を備え、
    前記第1算出部は、前記第2算出部が算出した内部抵抗値に基づいて算出劣化量を算出することを特徴とする請求項2に記載の劣化量推定装置。
  4. 前記所定時点は、負荷が所定値より小さい場合に算出劣化量が低減し、低減量が収束する低減時間が経過した時点であり、
    前記第1算出部が前記時点にて算出した算出劣化量に基づき、持続する持続性劣化量を推定する第2推定部を備え、
    前記第1推定部は、前記算出時点の算出劣化量及び前記持続性劣化量に基づいて前記一過性劣化量を推定することを特徴とする請求項2又は3に記載の劣化量推定装置。
  5. 前記第2推定部は、所定の期間が経過し、前記負荷が前記所定値より小さいときに前記持続性劣化量を推定することを特徴とする請求項4に記載の劣化量推定装置。
  6. 前記低減時間を前記蓄電素子の使用条件及び低減量の所定の収束値に基づいて設定する設定部を備えることを特徴とする請求項4又は5に記載の劣化量推定装置。
  7. 蓄電素子と、
    請求項1から6までのいずれか1項に記載の劣化量推定装置と、
    前記蓄電素子の前記一過性劣化量が所定値以下となるように、前記蓄電素子において出入力される電流量を調整する調整部と
    を備えることを特徴とする蓄電システム。
  8. 蓄電素子の劣化量を算出する算出部と、
    前記蓄電素子の負荷が所定値より小さい場合に前記劣化量が低減し、低減量が収束する低減時間が経過した時点で、前記算出部が算出した劣化量に基づいて、持続性劣化量を推定する推定部と
    を備えることを特徴とする劣化量推定装置。
  9. 蓄電素子の劣化量を算出し、
    算出した劣化量と、経時的に低減せずに持続する持続性劣化量とに基づいて、一過性劣化量を推定することを特徴とする劣化量推定方法。
  10. 蓄電素子の算出劣化量を算出し、
    算出時点の算出劣化量と、所定時点の算出劣化量とに基づいて、一過性劣化量を推定することを特徴とする劣化量推定方法。
  11. 蓄電素子の劣化量を算出し、
    算出した劣化量と、経時的に低減せずに持続する持続性劣化量とに基づいて、一過性劣化量を推定する
    処理を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  12. 蓄電素子の算出劣化量を算出し、
    算出時点の算出劣化量と、所定時点の算出劣化量とに基づいて、一過性劣化量を推定する
    処理を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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