JP2019062812A - 縦ロープへの貝取付け方法と縦ロープへの貝取付け装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】縦ロープに差し込まれているピンへの貝の取付け作業をスムースに確実に行うことができるようにする貝取付け方法と貝取付け装置を提供する。【解決手段】二つの貝の耳に同時又は略同時に差込み孔をあけ、多数本のピンBが連続成型されてロール状に巻かれている連続ピンを一本ずつ切断しながら、切断したピンBを縦ロープAに等間隔又は略等間隔で差し込んで、ピンBの両端部をロープの両外側に突出させ、縦ロープAに差し込んだ多数本のピンBの貝止め突起及びロープ止め突起を一定の向きに揃え、二つの貝の差込み孔の夫々に、細長パイプ状のガイドを一本ずつ差し込んで貫通させ、貝の内側に突出した夫々のガイドの端部を、前記ピンの端部外周に被せてピンBと二本のガイドを一直線状にし、夫々のガイドに沿って二つの貝をピンB側にスライドさせて、それら貝をピンBに移して取り付け、二つの貝を一本のピンBの両端に同時又は略同時に取り付ける。【選択図】図1

Description

本発明は、耳吊養殖用の縦ロープへの貝係止具(以下「ピン」という。)の差し込み、ホタテ貝や牡蠣などの耳への孔あけ、縦ロープへ差し込んだピンを貝の孔に差し込む貝取付け作業等の一連の作業の作用を自動で行うことのできる縦ロープへの貝取付け方法及び縦ロープへの貝取付け装置に関するものである。
貝の養殖方法として耳吊り養殖が知られている。耳吊り養殖の一例として、ホタテ貝を養殖する場合の例を図35(a)〜(c)に示す。この例は、縦ロープAに差し込んで貫通させた樹脂製のピンBの両端を、ホタテ貝(以下「貝」という。)Cの耳Jにあけた差込み孔Fに差し込んで貝Cを縦ロープAに取り付け、この貝付きの縦ロープAを海中に吊下げて養殖する方法である。貝付きの縦ロープAは横ロープEに多数本取付けられて海中に吊り下げられる。横ロープEはその両端に取付けたブイDで海面に浮かしてある。
前記ピンBは図35(c)のように、細長の軸部Gの軸方向両端に貝止め突起Hがあり、両貝止め突起Hの内側にハ字状のロープ止め突起Iがある。ロープ止め突起Iと貝止め突起Hは軸部Gの外周面から同一方向に突出している。軸部Gの上面であって、貝止め突起Hの下には凹部b(図36)がある。貝止め突起Hは貝Cを係止して軸部Gから抜けないようにするものであり、ロープ止め突起Iは縦ロープAからのピンBの抜けを防止するものである。凹部bは貝CにピンBを差し込むときに、貝止め突起Hが倒伏して重なって、貝CにピンBを差し込み易くするためのものである。ピンBは図36の連続ピン(連続貝係止具)91から一本ずつ切断して縦ロープAに差し込まれている。連続ピン91は本件発明者が先に開発したものであり、多数本のピンBが二本の可撓性連結紐aと一体に樹脂成型されて連結されており、図3のようにドラム90にロール状に巻かれており、ドラム90から引き出して、一本ずつ切断して縦ロープAに差し込まれる。
従来の貝Cの耳Jへの孔あけ作業は、本件発明者が先に開発した孔あけ機(特許文献1)を使用して行われている。縦ロープAへのピンBの差込み作業は、図36の連続ピンの可撓性連結紐aを切断し、切断したピンBを一本ずつ縦ロープAに差し込んでいる。その切断差込みには本件発明者が先に開発したピンセッター(非特許文献1)を使用している。しかし、これまでは、縦ロープAに差し込んだピンBに貝Cを取り付ける装置がないため、ピンBへの貝Cの取付け作業は作業員が手作業で行っていた。ピンBに取り付ける貝Cの数は、作業者一人当たり、一日数千個にのぼるため、貝取付け作業は大変な重労働であった。
本件出願人は、本件出願に先立ち、従来、個別に行われていた貝への孔あけ作業、縦ロープへのピンの差込み作業、縦ロープに差し込まれたピンへの貝の取り付け作業を、一連に自動的に行うことができる貝自動取付け装置を開発した(特許文献2、3)。この貝自動取付け装置は二個の貝に同時して孔をあけることができ、一本のピンの両端側に二個の貝を同時に取り付けることができるため、作業者の労力負担が大幅に軽減され、作業能率が著しく向上する。
特開2008−154405号公報 特開2016−154514号公報 特開2017−140009号公報
「株式会社むつ家電特機ホームページ 製品紹介『係止具差込み手段』(http://www.mutsukaden.com/?page_id=477)」
ピンBは軸部Gが細く、一般的には直径1.5mm、1.6mmのものが多い。しかも、樹脂製であり、凹部bがあるため、軸部Gの端部に軸線方向に押す力が加わると、凹部bから屈曲(腰折れ)することがある。このため、貝Cの差込み孔FにピンBの端部B1がスムースに挿入できないことがある。この場合、前記貝自動取付け装置の動作が停止する。このようなトラブルが発生する度に停止したのでは、トラブル処理に時間がかかり作業効率が低下する。本発明の解決課題は前記トラブルを低減し、縦ロープAへの貝取付け作業をこれまで以上に効率良く行うことができるようにすることにある。
本発明の縦ロープへの貝取付け方法は、樹脂製のピンを縦ロープに差し込み、そのピンに貝を取り付ける貝取付け方法であり、ピンは細長い軸部の軸方向両端部に貝止め突起があり、軸方向中央部にロープ止め突起を備えたピンであり、二つの貝の耳に同時又は略同時に差込み孔をあける工程、多数本のピンが連続成型されてロール状に巻かれている連続ピン(以下、単に「連続ピン」という。)を一本ずつ切断しながら、切断したピンを縦ロープに等間隔又は略等間隔で差し込んで、ピンの両端部をロープの両外側に突出させる工程、縦ロープに差し込んだ多数本のピンの貝止め突起及びロープ止め突起を一定の向きに揃える工程、二つの貝の差込み孔の夫々に、細長パイプ状のガイドを一本ずつ差し込んで貫通させ、夫々の貝の内側に突出した夫々のガイドの端部を、前記ピンの端部外周に被せてピンと二本のガイドを一直線状にする工程、夫々のガイドに沿って二つの貝をピン側にスライドさせて、それら貝をピンに移し、夫々の貝はピンの貝止め突起の奥までスライドさせて、貝止め突起に係止してピンから抜けないようにし、その後に両ガイドをピンから取り外す工程、前記工程を機械で一連に自動的に行って、二つの貝を一本のピンの両端に同時(略同時を含む:以下において同じ)に取り付ける方法である。
本発明の縦ロープへの貝取付け装置は、樹脂製のピンを縦ロープに差し込み、そのピンに貝を取り付ける貝取付け装置であり、回転体と、貝の耳に差し込み孔をあける孔あけ装置と、縦ロープにピンを差し込むピン差込み装置と、ピン保持体と、縦ロープに差し込まれたピンに孔あけ済みの貝を取り付ける貝取付け装置を備え、回転体は間欠回転式であり、貝を挟着解除可能な貝把持体を備え、貝把持体は二つ一対であり、複数対が回転体の回転方向に取り付けられており、その間欠回転により複数対の貝把持体に把持されている貝を一ピッチずつ搬送することができ、孔あけ装置は一ピッチずつ搬送されてくる二つの貝の夫々の耳に同時に又は略同時に差込み孔をあけることができ、ピン差込み装置は、多数本のピンが可撓性連結材と一体に連続して樹脂成形されている連続ピンから、個々のピンを切断し、切断したピンを縦ロープの長手方向に等間隔又は略等間隔で差し込むことができ、ピン保持体は縦ロープに等間隔又は略等間隔で差し込まれたピンを、個別に挟着保持することができ、貝取付け装置は、細長パイプ状のガイドを貝の夫々の差込み孔に差し込んで差込み孔から突出させ、その突出部を縦ロープに差し込まれ、ピン保持体で保持されている個々のピンの軸方向端部外周に被せてガイドとピンを一直線状にし、貝をガイドに沿ってスライドさせてピンに移し、貝が貝止め突起に係止してピンから抜け落ちないように貝を貝止め突起の奥まで移してから、ガイドをピンから外し、貝の差込み孔からガイドを抜き取ることができ、前記回転体の間欠回転による二つの貝の同時搬送又は略同時搬送、前記孔あけ装置による二つの貝の耳への同時の孔あけ、前記ピン差込み装置による縦ロープへのピンの差し込み、ピン保持体によるピンの両端側の挟着保持、挟着保持されたピンの両端への孔あけ済み貝の同時又は略同時の取り付けを一連に自動的に繰り返し行うことができる装置である。
本発明の縦ロープへの貝取付け方法は次の効果がある。
(1)貝の耳への孔あけ、縦ロープへのピンの差し込み、そのピンへの貝の取り付けの全ての作業を自動的に行い、それら作業を二個の貝について同時に行うので縦ロープへの貝取付け作業が容易になり、作業効率が向上し、大幅に省力化できる。
(2)縦ロープに差し込んだピンをピン保持体で保持し、保持されたピンの両端外周にガイドを被せて、そのガイドに沿って貝をスライドさせてピンに貝を取り付けるので、ピンへの貝の取付けが確実になる。また二枚の貝を同時に取り付けることができる。
(3)貝止め突起とロープ止め突起を同じ向きに揃えたピンに貝を取り付けるので、ピンへの貝の取付けをスムース且つ確実に行うことができ、取付け不具合による機械の動作の停止がほとんどない。
本発明の縦ロープへの貝取付け装置は次の効果がある。
(1)二対の貝把持体に貝をセットするだけで、二個の貝への孔あけ、ロープへのピンの差し込み、そのピンへの二個の貝の取付けまでの全てが、同時に自動的に行われるので、縦ロープへの貝取付け作業が容易になり、作業効率も向上する。
(2)縦ロープに差し込まれたピンの両端に、ガイドを嵌めることができるので、ピンへの貝の取付けが容易かつ確実になる。
本願における貝取付け装置の一例を示す概要図。 本願における貝取付け装置の他例を示す側面図。 本願における貝取付け装置の他例を示す平面図。 ピンへの貝の取付け説明図。 貝搬送手段の一例を示すものであって、(a)は移動体が貝把持体から離れた状態を示す斜視図、(b)は移動体が貝把持体に近づいた状態を示す斜視図。 (a)は図5(a)の状態の側面図、(b)は図5(b)の状態の側面図、。 孔あけ手段の一例を示す斜視図。 貝セット部と位置合わせ部の平面図。 (a)は貝の差込み孔にガイドを差込む状態の平面図、(b)は(a)の斜視図。 ガイドとプッシャーの一例を示す平面図。 貝把持体と側方支持具の位置関係及び押し具と添え板の位置関係の一例を示す斜視図。 位置合わせ手段の一例を示す斜視図。 (a)〜(d)は位置合わせ時の添え板と押し具の動作説明図。 (a)〜(d)は位置合わせ時の把持への動作説明図。 ピン保持体と縦ロープ送り出し機構の説明図。 (a)はピン支持機構の斜視図、(b)は(a)の平面図。 (a)〜(d)はピンを把持する場合の側面説明図。 (a)〜(d)はピンを把持して先方に送り出す場合の側面説明図。 本発明のピン整列装置の斜視図。 (a)は図19のa−a断面図、(b)は図19のb−b断面図、 (a)は縦ロープ搬送機構の平面図、(b)は(a)の側面図。 (a)〜(c)はピンの位置調整説明図。 (a)、(b)はピンの位置調整の一部横断面図、(c)は(b)の部分縦断面図。 (a)はピン位置調整用の調整具の平面図、(b)は調整具の断面図。 (a)〜(d)はピンへの貝取り付け説明図。 本発明の貝取付け装置の他例の概要図。 本発明における貝位置合わせ装置の他例を示すものであって、(a)は位置合わせ手段の概要説明図、(b)は(a)の手前側の位置合わせ手段の詳細説明図、(c)は(a)の奥側の位置合わせ手段の詳細説明図。 図27(b)の貝位置合わせ手段の動作説明図であって、(a)は押し具を回転させる前の状態を示す説明図、(b)は押し具を回転させた状態を示す説明図、(c)は回転させた押し具を水平又は略水平に移動させる状態を示す説明図、(d)は(a)〜(c)における押し具の動作を説明する説明図。 図27(c)の貝位置合わせ手段の動作説明図であって、(a)は押し具を回転させる前の状態を示す説明図、(b)は押し具を回転させた状態を示す説明図、(c)は回転させた押し具を水平又は略水平に移動させる状態を示す説明図、(d)は(a)〜(c)における押し具の動作を説明する説明図。 本発明の差込み孔形成装置の一部省略の概略図であって、(a)は斜視説明図、(b)は平面説明図。 図30の差込み孔形成装置の貝の保持構造の説明図であって、(a)は押し具ヘッドで支持棒を押す前の状態を示すもの、(b)は押し具ヘッドで支持棒を押して貝把持体に貝を押さえる方向の力を加えた状態(貝を強固に保持した状態)示すもの。 切削粉除去手段の概要説明図であって、(a)は切削粉除去手段の前面側の斜視図、(b)は切削粉除去手段の背面側斜視図。 揺動体を二つ設けたピン検出装置の概要説明図であって、(a)は斜視図、(b)は(a)の平面図。 本発明におけるピン保持体であって、(a)はピン保持具を本体側に閉じた状態の平面図、(b)はピン保持体を本体から外側に開いた状態の平面図。 (a)はホタテ貝の耳吊り養殖の説明図、(b)は縦ロープに差し込まれたピンにホタテ貝を取り付けた状態を示す説明図、(c)は縦ロープに差し込まれたピンへのホタテ貝取付け説明図。 連続ピンの一例を示す平面図。
(実施形態1)
本発明における縦ロープへの貝取付け方法、縦ロープへの貝取付け装置の一例を、図面を参照して説明する。図1〜図3の貝取付け装置は、図4のように、貝Cの耳Jに差込み孔Fをあけ、その差込み孔Fに細長筒状のガイド51を差し込み、ガイド51の端部51aをピンBの端部B1の外周に被せ、その貝Cをガイド51に沿って矢印方向にスライドさせて、貝CをピンBに移し替えて、ピンBに貝Cを取り付けるものである。
図1の貝取付け装置は、貝準備ラインXと、縦ロープAにピンBを差し込むピン準備ラインYと、差込み孔Fが形成された貝Cを、縦ロープAに差し込まれたピンBに取り付ける合流ラインZを備えている。貝準備ラインXでの差込み孔Fの形成作業(孔あけ作業)と、ピン準備ラインYでの縦ロープAへのピンBの差込み作業は別々に並行して行われる。差込み孔Fが形成された貝Cと、ピンBが差し込まれた縦ロープAは前記合流ラインZに送り込まれ、当該合流ラインZにて縦ロープAに取り付けられたピンBに貝Cが順次取り付けられるようにしてある。貝準備ラインXは一列とすることも二列とすることもできるが、以下では二列の場合を一例として説明する。
[貝準備ラインX]
前記貝準備ラインXには、複数個の貝Cを搬送可能な貝搬送手段1と、貝搬送手段1で搬送される貝Cを孔あけ位置に合わせる位置合わせ手段2と、位置合わせ手段2で位置合わせされた貝Cに差込み孔Fを形成する孔あけ手段3が設けられている。
[貝搬送手段]
前記貝搬送手段1(図1)は、図5(a)(b)及び図6(a)(b)のように、肉厚円盤状の回転体4と、当該回転体4の内側に二個一対とした複数対の貝把持体5を備えている。二つの回転体4は、両端がピロー形軸受6で保持された長軸棒7に間隔をあけて取り付けられ、この長軸棒7が図示しない駆動源によって回転することで図5(a)(b)の矢印T方向に回転するようにしてある。
図1のように回転体4には、その回転方向手前から回転方向先方に向けて、貝把持体5に貝Cをセットする領域(本願において「貝セット部」という)S1−貝Cを所定位置に合わせる領域(本願において「位置合わせ部」という)S2−貝Cに差込み孔Fをあける領域(本願において「孔あけ部」という)S3がこの順番で設けられ、貝把持体5が貝セット部S1−位置合わせ部S2−孔あけ部S3の順に送られるようにしてある。回転体4の孔あけ部S3の先方には貝取付け部S4が設けられている。貝取付け部S4は合流ラインZに位置する。
この実施形態では、二個一対のうち、一方の回転体4の貝把持体5に貝Cがセットされただけでは回転せず、一対の両貝把持体5に貝Cがセットされたときに初めて一ピッチ分同期回転するようにしてある。貝把持体5に貝Cがセットされたか否かは、図示しないセンサーで検知できるようにしてある。ここでいう一ピッチとは、回転体4に設けられた一対の貝把持体5が、次の領域に移動する距離を意味する。具体的には、貝セット部S1に位置する貝把持体5が次の位置合わせ部S2に移動する距離、或いは、位置合わせ部S2に位置する貝把持体5が次の孔あけ部S3に移動する距離を意味する。回転体4は、孔あけ部S3で差込み孔Fが形成された貝Cを貝取付け部S4に搬送するが、このとき、貝取付け部S4に位置するピンBの端部B1が、貝取付け部S4に搬送された貝Cの差込み孔Fに臨むように、ピンBの長手方向外側に配置することができる。
図5(a)(b)及び図6(a)(b)では、八対の貝把持体5が等間隔又は略等間隔で放射状に設けられている。夫々の貝把持体5は間隔をあけて対向配置された二枚の把持片5a、5bを備えており、両把持片5a、5bの間に貝Cを一枚ずつセットできるようにしてある。二枚の把持片5a、5bのうち、外側の把持片5aには、図7の孔あけ手段3のドリル刃25が通過するための切欠き部5x(図11)がある。それぞれの把持片5a、5bは回転体4の外側に取り付けられた把持体支持手段8によって支持されている。一例として図8に示す把持体支持手段8は、基材9と支持棒10と支持棒10の両側方に設けられた押し棒11を備えている。支持棒10の一端は回転体4を貫通して回転体4の内側に突出し、当該突出した端部に回転体寄りの把持片5a(説明の便宜上、本願では、「外側把持片5a」という。また、他方の把持片5bを「内側把持片5b」という。)が連結されている。支持棒10の他端は基材9を貫通して基材9の外側に突出し、当該突出した部分に環状の係止鍔12が設けられている。
前記把持体支持手段8(図8)の外側には、支持棒10を外向きに引張する第一の引張機構13が設けられている。第一の引張機構13はエアシリンダ14とエアシリンダ14のロッド14aに取り付けられた係止リング15を備えたものである。係止リング15には支持棒10が通過するための切欠き15aが設けられている。係止リング15内には把持体支持手段8(図5(a)(b)、図6(a)(b))の係止鍔12があり、図8のエアシリンダ14のロッド14aをシリンダチューブ14b内に後退させると、支持棒10に連結された外側把持片5aが外側に引っ張られて、両把持片5a、5bの間隔(スペースS:図9(a))が広がり、図8の第一の引張機構13による引っ張りを解除することで、元の位置に復帰する(スペースSが狭まる)ようにしてある。第一の引張機構13はそれぞれの貝把持体5ごとに個別に設けられているわけではなく、すべての貝把持体5に共通して用いられるものであり、貝把持体5が入れ替わるたびに、当該入れ替わった貝把持体5の支持棒10を引張できるように構成されている。
支持棒10(図8)の両側方に設けられた押し棒11は、その一端が回転体4を貫通して回転体4の内側に突出し、当該突出した端部に両把持片5a、5bが連結されている。押し棒11の他端は基材9に固定されている。把持体支持手段8の基材9が後述するプッシャー16(図10)によって内向きに押されると、当該基材9の動きに伴って押し棒11が内側に移動し、押し棒11の先端に固定された両把持片5a、5b(図10)が貝Cを保持したまま内側にスライドするようにしてある。両押し棒11の外周には図示しない押し棒ガイドが設けられ、押し棒11で押される貝把持体5が横ずれしないようにしてある。
図5(a)(b)及び図6(a)(b)に示すように、両回転体4の周方向外側には平板状の仕切り板17が設けられ、当該仕切り板17に設けられた開口部17aから回転体4の内側が露出するようにしてある。それぞれの仕切り板17の内側には、貝把持体5に近づく方向及び貝把持体5から離れる方向に往復移動可能な移動体18(図5(a)(b)、図6(a)(b))が設けられている。移動体18は回転体4の貝セット部S1から位置合わせ部S2に及ぶ長さの板材であり、仕切り板17に設けられたエアシリンダ19(図8)によって往復移動するようにしてある。エアシリンダ19の両側方には一端側が移動体18に接続されたガイド棒20(図8)が設けられ、移動体18が位置ずれしたり傾いたりしないようにしてある。
それぞれの移動体18には、側方支持具21(図5(a)(b)、図6(a)(b))が内向きに突設されている。側方支持具21は貝セット部S1に位置する貝把持体5の側方(回転体4の回転方向前方及び後方。本願において同じ。)に宛がわれ、当該貝把持体5にセットされた貝Cの側方側を支持する。側方支持具21は間隔をあけて配置された二枚の板材であり、この二枚の板材間に貝把持体5が収まるようにしてある。移動体18は、側方支持具21で貝Cの側方を支持するときには貝把持体5に接近するようにしてあり、回転体4が回転するときには、回転の邪魔にならないように元の位置に復帰するようにしてある。
[貝の位置合わせ手段]
図1の貝の位置合わせ手段2は、位置合わせ部S2に到達した貝Cを孔あけ位置に位置合わせするための手段である。図11及び図12の位置合わせ手段2は、移動体18の側方支持具21と同方向に突設された添え板22と、押し具23を備えている。添え板22は移動体18に固定された平板状の支持板28に立設されている。添え板22は、移動体18が貝把持体5に接近したときに位置合わせ部S2(図1)に位置する貝把持体5の一側方に宛がわれるようにしてある。具体的には、図11の手前側に設けられた添え板22は、移動体18が貝把持体5に接近した状態で、位置合わせ部S2の貝把持体5の一方側(回転体4の回転方向先方側)に宛がわれるようにしてあり、添え板22は移動体18が貝把持体5から離れた状態で、位置合わせ部S2に位置する貝把持体5の他方側(回転体4の回転方向後方側)を支持できるようにしてある。移動体18は添え板22で貝Cの一側方を支持するときには、貝把持体5に接近するようにしてあり、回転体4が回転するときには、回転の邪魔にならないように貝把持体5から元の位置に復帰するようにしてある。
図11、図12のように、押し具23は回転可能に支持された支持軸23aと、その支持軸23aに設けられた回転ブロック23cと、その回転ブロック23cに固定された側面視く字状の押し片23bを備えており、添え板22と協働して位置合わせ部S2に位置する貝Cを所定位置に位置合わせするものである。押し具23は添え板22によって一側方が支持された貝Cを、添え板22の反対側から押すことのできる向きに設けてある。具体的には、図11の手前側の押し具23は、回転体4の回転方向後方側から添え板22側(回転体4の回転方向先方側)に向けて押し片23bを回動させられるようにしてあり、図11の奥側の押し具23は、回転体4の回転方向先方から添え板22側(回転方向後方側)に向けて押し片23bを回動させられるようにしてある。
位置合わせ手段2によって貝Cの耳Jを孔あけ位置に位置合わせする場合、把持片5a、5bで貝Cを把持した状態では貝Cは動かないため、瞬間的に把持片5a、5bでの貝Cの把持を解除する必要がある。図8のように、位置合わせ部S2に位置する貝把持体5の把持片5a、5bを開閉するための第二の引張機構24(把持解除機構)を位置合わせ部S2(図1)の外側に設け、この第二の引張機構24により把持片5a、5bを瞬間的に開閉できるようにしてある。第二の引張機構24は第一の引張機構13と同様の構造であり、第二の引張機構24によって、貝把持体5の係止鍔12(図8)が外側に引っ張られると両把持片5a、5b間のスペースSが広がり、第二の引張機構24による引っ張りが解除されると両把持片5a、5b間のスペースS(図9)が狭まるようにしてある。第一の引張機構13と同様、第二の引張機構24もすべての貝把持体5に共通して用いられるものであり、貝把持体5が入れ替わるたびに、当該入れ替わった貝把持体5の係止鍔12を引っ張ることができるようにしてある。
[孔あけ手段]
図7の孔あけ手段3は、位置合わせ手段2(図1)で位置合わせされた貝Cの耳J(図4)に差込み孔Fを形成するための手段である。一例として図7の孔あけ手段3は、モータMと、モータMに保持されたドリル刃25と、モータMを取り付ける基体26と、ドリル刃25が保持された基体26を前進又は後退させるエアシリンダ27を備えている。基体26は、エアシリンダ27のロッド27aを伸長させることによって貝Cに向けて前進し、ロッド27aをシリンダチューブ27b内に戻すことによって後退するようにしてある。この孔あけ手段3は、ドリル刃25を回転させながら基体26を前進させることによって、孔あけ部S3に到達した貝Cに差込み孔Fを形成することができる。
孔あけ手段3には、例えば、前記特許文献1に係る帆立貝孔あけ機や、その他のドリルを用いることができる。この孔あけ手段3は、動作していないときは仕切り板17(図6(a)(b))の外側の位置で待機し、孔あけ部S3に貝Cが到達すると貝C側に移動し、差込み孔Fをあけ終わると元の位置に復帰するようにしてある。仕切り板17には孔あけ手段が通過可能な大きさの通孔17b(図5(a)(b))が設けられ、孔あけ手段3の前進又は後退時に、当該孔あけ手段3が通過するようにしてある。
[Y.ピン準備ライン]
ピン準備ラインY(図1)には、縦ロープAを先方へ搬送するロープ搬送機構102と、当該縦ロープAにピンBを差し込むピン差込み手段(本願において、「ピンセッター」という)29と、ピンBが差し込まれた縦ロープAをガイドするロープガイド31(図16(a))と、縦ロープAに差し込まれたピンBの接触によって揺動する揺動体33と、当該揺動体33の近接を検知するセンサー48(図17(a)〜(c))が設けられている。
[ピン差込み手段(ピンセッター)]
ピンセッター29(図1)には、例えば、前記非特許文献1に開示のピンセッターを用いることができる。このピンセッター29は所定間隔をあけて平行に連結されたピンが筒状の芯材にロール状に巻かれた連続ピン91(図2)を保持するピンホルダーと、連続ピン91を平面状に引き出して先方に送るピン送り部(図示せず)と、当該送り部の先方側に設けられた切断部(図示せず)と、切断部で切断したピンBを縦ロープAに差し込む差込み手段(図示せず)を備えている。連続ピン91はピン送り部で先方へ送られ、切断部において一本ずつに切断され、差込み手段によって縦ロープAに等間隔又は略等間隔で差し込まれる。
[ピンの向き整列装置]
縦ロープAに差し込まれたピンBは、図19、図20(a)のようにロープ止め突起Iと貝止め突起Hが同じ向き(図20(a)(b)では下向き)になる。下向きのまま、貝取付け部S4に搬送すると、貝Cの差込み孔FへのピンBの差し込みがスムースにできる。このため、この実施形態では縦ロープAを横向きに搬送するロープ搬送路にピン整列装置96(図2)を設けてある。ピン整列装置96は図19、図20(a)(b)のようにトレー92の上に平板93を敷いてある。平板93は上面が平滑であり、縦ロープAがその上面を図19の矢印方向に移動すると、ロープ止め突起Iと貝止め突起Hが共に下向きのまま移動するようにしてある。平板93を設けずにトレー92の板厚を厚くし、その表面に接触する縦ロープA及びピンBの貝止め突起H及びロープ止め突起Iが滑り易い平滑面にすることもできる。
[ロープ搬送機構]
ロープ搬送機構102(図1、図21(b))は、ピンBが差し込まれた縦ロープAを合流ラインZ(図1)に向けて搬送するものであり、図1、図21のように縦ロープAのテンションを調節するためのテンションローラ34と、テンションローラ34の先方に設けられ縦ロープAを支持する駆動ローラ35と、駆動ローラ35の上方に配置された押さえローラ36を備えている。テンションローラ34はアーム61の先端に設けられている。アーム61は下端側が軸61aで回転可能に取り付けられており、アーム61の回転に伴って左右に動くようにしてある。アーム61は手動でも動かせるようにしてあり、アーム61を左右に動かすことによって縦ロープAのテンション調整を行うことができる。ピンセッター29(図1)でピンBが差し込まれた縦ロープAはロープ搬送機構102に送り出され、テンションローラ34の外側から駆動ローラ35と押さえローラ36の間を通って、縦向きの状態でロープガイド31側へ送り出される。このときも、ロープ止め突起Iと貝止め突起Hは共に下向きで合流ラインZ(図1)に送り出される。
前記ロープ搬送機構102は、縦ロープAを一ピッチ分ずつ送り出せるようにしてある。ここでいう一ピッチとは、ピンBの縦ロープAへの差込み間隔を意味する。具体的には、貝Cが取り付けられたピンBを送り出したときに、同一の縦ロープAに差し込まれた次のピンBが支持爪39a、40a(図15)に到達する間隔である。
[ロープガイド]
前記ロープガイド31(図16(a))は縦向きの縦ロープAを、前後左右にぶれないようにガイドするものである。図16(a)(b)のロープガイド31は、縦ロープAの背面側に設けられた背面ガイド37と、縦ロープAの前面側に設けられた前面ガイド38と、背面ガイド37と前面ガイド38の側方に位置する側方ガイド(図示しない)を備えている。背面ガイド37は、間隔をあけて配置された二枚の縦板39、40と、両縦板の間に配置された湾曲背凭れ41を備えている。
図16(a)(b)の二枚の縦板39、40の下端には、縦ロープAに差し込まれたピンBを支持可能な支持爪39a、40aが前方へ向けて突設され、支持爪39a、40aに到達したピンBが両支持爪39a、40aに跨る状態で支持されるようにしてある。背面ガイド37の裏面には、図17(a)〜(c)のように側面視L字状の取付け部材42があり、それに取り付けられたブラケット43に揺動体33が軸支されている。
[揺動体]
前記揺動体33は、平面視略コ字状の可動体44と、可動体44の後方に設けられた平面視長方形のバランス板45と、バランス板45の後方側上面に設けられた錘46を備えている。揺動体33の可動体44は軸材49でブラケット43に軸支され、その軸材49を中心としてバランス板45の長手方向前後がシーソーのように上下するようにしてある。前記取付け部材42の下面には、センサー48が設けられ、バランス板45が所定距離以内に近づいたことを検知できるようにしてある。
前記可動体44は、その前方側に二本の検出爪47a、47bを備え、それぞれの検出爪47a、47bが前記縦板39、40の下端に設けられた切欠き部39b、40bから縦板39、40よりも前面に突出するようにしてある。前記バランス板45は、ピンBが検出爪47a、47bに載り、前記支持爪39a、40aに到達したときに、検出爪47a、47b側が下がるとともに錘46側が上がって水平又は略水平な状態となるようにしてある。前記センサー48は、バランス板45が当該水平又は略水平状態となったときに、バランス板45が所定距離以内に近づいたこと、すなわち、ピンBが検出爪47a、47bに載り、支持爪39a、40aに到達したことを検知するようにしてある。なお、バランス板45は、ピンBが検出爪47a、47bに載っていない状態(ピンBが支持爪39a、40aに載っていない状態)では錘46側が下がり、検出爪47a、47b側が上がった後ろ下がりの状態となるようにしてある。
[Z.合流ライン]
合流ラインZ(図1)には、縦ロープAに差し込まれたピンBを保持して所定位置に送り出すピン保持体50(図15)と、細長筒状のガイド51(図4)と、ガイド51が挿通された貝Cをガイド51に沿ってピンBの中心方向にスライドさせるプッシャー16(図10)が設けられている。
ピンBへの貝Cの取り付けは貝取付け部S4(図1)で行われる。貝取付け部S4は、貝セット部S1−位置合わせ部S2−孔あけ部S3を備えた回転体4の一部として、当該孔あけ部S3の先方に設けられた領域である。回転体4は、貝準備ラインXと合流ラインZの双方において貝搬送手段1として機能する。
[ピン保持体]
図15に示すピン保持体50は、固定保持具52と、当該固定保持具52と協働してピンBを挟持する可動保持具53を備えている。固定保持具52には側面視く字状に窪んだ嵌合凹部52aが設けられ、可動保持具53には嵌合凸部53aが設けられている。可動保持具53は、その一部が支持ブロック30に回転可能に軸支された支持軸32に固定されるとともに、他の一部がエアシリンダ54のロッド54aに接続されている。可動保持具53は、ロッド54aが伸長してシリンダチューブ54bから突出されると、前記支持軸32を回転軸として固定保持具52から離れる方向に回転し、エアシリンダ54のロッド54aがシリンダチューブ54b側に引き戻されると支持軸32を回転軸として固定保持具52に近づく方向に回動するようにしてある。
可動保持具53の嵌合凸部53aはが固定保持具52側に回動したときに固定保持具52の嵌合凹部52aと嵌合し、嵌合凸部53aと嵌合凹部52aが対向し、両保持具53、52の半円状の窪み53b、52b(図15、図17(a))同士が対向して形成される円形状の保持空間5d(図17(d))内にピンB(図17(c))が保持されるようにしてある。固定保持具52の嵌合凹部52aの高さと、支持爪39a、40a(図15)の高さを一致又は略一致する高さとして、可動保持具53を固定保持具52側に回動させ、その可動保持具53の嵌合凸部53aを固定保持具52の嵌合凹部52aを接近させると、支持爪39a、40aで支持されたピンBを挟持できるようにしてある。
ピン保持体50(図15)はセンサー48(図17(a))の検知信号によって動作する。具体的には縦ロープAに差し込まれた一本のピンBが支持爪39a、40a上に載ったことがセンサー48によって検知されると、検知信号に基づいてピン保持体50(図18(a))が矢印方向に前進し、支持爪39a、40aの上のピンBを図18(d)のように固定保持具52と可動保持具53で保持し、その保持状態のままピンBを前方へ持ち出して、合流ラインZの取付け部S4(図1)へ送り出すようにしてある。
[ピンの位置調整]
前記のようにピン保持体50に保持されたピンBの軸方向両端に貝Cを取り付ける。貝Cの取り付けに先立って、ピン保持体50に保持されたピンBの位置を調整する。位置調整は調整具100(図22〜図24)で行う。調整具100はピン保持体50(図22)の左右両外側、即ち、貝把持体5で把持されたピンBの軸方向両端外側に配置してある。調整具100は図24(a)のように細長であり、軸方向内側に凹部101(図24(b))があり、凹部101の内周面が外側広がりテーパ面になっている。調整具100の軸方向外側には押し具、例えばエアシリンダが連結されている。押し具はピンB側に前進、反対側に後退可能である。前進により凹部101が図23(b)のようにピンBの端部B1に突き当たって前進方向にピンBを移動させることができる。このとき、図22(a)のように左右両外側の調整具100を貝把持体5で把持されているピンBの両端に押し当てて、図22(b)のようにピンBの軸方向中心部を貝把持体5の幅方向中央部に合わせる(位置調整する)。位置調整後は図22(c)のように調整具100をピンBから離れる方向に後退させて(戻して)、次のピンの位置調整に備えることができる。
図23のように可動保持具53には外側広がりテーパの差込み部53bがある。差込み部53bは保持空間5d(図17(d)、図23(a)〜(c))と連通している。差込み部53bは図22(a)(b)のように保持空間5dに保持されているピンBの端部に、細長パイプ状のガイド51を差込み易くするためのものである。
ピン保持体50に保持されたピンBが図23(a)のように右側に片寄って差込み部53bまで突出していると、細長パイプ状のガイド51(図25(a))を差込み部53bから保持空間5dに差し込みにくくなり、保持空間5d内に把持されているピンBの端部外周に被せにくくなる。前記位置調整はガイド51を差込み部53bから保持空間5dに差し込み易くして、保持空間5d内に把持されているピンBの端部外周に、ガイド51がスムースに被さるようにするものである。前記保持空間5dはピンBの軸部Gの外径よりも僅かに、例えば0.1mm程度大きくして、ピンBをその軸方向に押すと同方向にスライドできるようにしてある。ピンBの軸部Gの外径は、一般的には1.5mm、1.6mm程度である。
[ガイド]
前記のように位置調整されたピンBには貝Cを取り付ける。このときガイド51(図25(a))を使用する。ガイド51は中空の細長パイプであり、図4のようにその開口端部をピンBの軸方向端部B1の外周に被せるものである。ガイド51は貝Cの差込み孔Fに差し込み可能な外径であり、その端部51aをピンBの先細りテーパの端部B1の外周に被せることができる内径である。ピンBの軸部Gの直径は一般的には1.5mm〜1.6mm程度、貝Cの差込み孔Fは一般的には1.6mm〜1.7mm程度である。
ガイド51には各種材質製のものを用いることができるが、SUS、特に、焼き入れタイプのSUSを用いるのが好ましい。焼き入れタイプのSUSは一般的なSUSよりも硬度が高いため、ガイド51が曲がりにくく、ガイド51が曲がって貝Cの差込み孔Fに入らないことによる弊害を防止することができる。
二本のガイド51(図25(a))はそれぞれに連結されている駆動手段56(図25(a))によって内側に前進し、外側に後退するようにしてある。図25(a)において、ガイド51はピンBの端部B1と、当該ピンBの長手方向外側に配置される貝Cの差込み孔Fと一列になる位置に配置してある。ガイド51には圧力センサー(図示しない)が設けられ、その圧力センサーで測定される圧力値によって、ガイド51がピンBの端部B1の外周に確実に被さったか否かを判定できるようにしてある。
[プッシャー]
プッシャー16(図10)は、ガイド51が挿通された貝Cをガイド51に沿ってピンB側に押してスライドさせるものである。図10のプッシャー16は押し出し機構57と当該押し出し機構57の先端側に設けられた把持片支持具58と、把持片支持具58を動作させるエアシリンダ59a、59bを備えている。把持片支持具58は二枚で一組であり、一方の把持片支持具58aが外側把持片5aの下端に取り付けられ、他方の把持片支持具58bが内側把持片5bの下端に取り付けられている。それぞれの把持片支持具58a、58bには、エアシリンダ59a、59bが接続され、このエアシリンダ59a、59bによって、把持片支持具58a、58bがピンB側にスライドし、その動きに伴って両把持片5a、5bが同方向にスライドするようにしてある。
貝把持体5(図10)の把持片5a、5bで貝Cを把持したままでは貝CをピンBに送り出せないため、把持片5a、5bでの貝Cの把持を解除する必要がある。この実施形態では、取付け部S4(図1)の側方に把持片5a、5bを開閉するための第三の引張機構60(図10)を設け、この引張機構60により把持片5a、5bでの貝Cの把持を解除できるようにしてある。第三の引張機構60は第一の引張機構13(図8)及び第二の引張機構24(図8)と同様の構造であり、第三の引張機構60の係止リング15(図8)が把持体支持手段8の係止鍔12に係止された状態で、当該係止鍔12が外側に引っ張られると両把持片5a、5b間の間隔が広がり、第三の引張機構60による引っ張りが解除されると両把持片5a、5b間の間隔が狭まるようにしてある。第一の引張機構13や第二の引張機構24と同様、第三の引張機構60もすべての貝把持体5に共通して用いられるものであり、回転体4(図1)の間欠回転に伴って貝把持体5が1ピッチずる入れ替わるたびに、当該入れ替わった貝把持体5の係止鍔12(図8)を引っ張ることができるようにしてある。
[貝準備ラインの動作]
貝準備ラインXでは、次のような手順で差込み孔Fが形成される。
(1)移動体18を貝把持体5側に移動させ、貝把持体5の側方に側方支持具21が位置する状態(図5(b)及び図6(b)の状態)で、二列ある回転体4の両貝セット部S1に位置する貝把持体5(図1)に貝Cをセットする。貝Cは図4のように、貝Cの耳Jの一枚側が内側を向くように(両貝把持体5にセットされた貝Cの一枚側同士が対向するように)セットする。
(2)両貝把持体5に貝Cがセットされ、貝把持体5の把持片5a、5bで貝Cが把持されると、移動体18が貝把持体5に干渉しない位置(図5(a)及び図6(a)の位置)まで移動する。
(3)移動体18が貝把持体5から離れると回転体4が一ピッチ回転する。この回転により、貝セット部S1に位置していた貝把持体5が位置合わせ部S2に、あとに続く(貝セット部S1の手前に位置していた)貝把持体5が貝セット部S1に送られる。
(4)貝Cが位置合わせ部S2に送られると、移動体18が貝把持体5側に移動し、当該移動体18に設けられた添え板22(図11)が、位置合わせ部S2に位置する貝保持体5の側方に宛がわれる。
(5)添え板22で貝把持体5の側方が支持されると、押し具23(図11)が回転し、図13(b)及び図14(b)のように、押し具23の押し片23bが、貝把持体5に保持された貝Cの反対側(添え板22の反対側)に宛がわれる。
(6)前記(5)の状態で、貝把持体5の把持片5a、5bが瞬間的に図13(c)、14(c)の仮想線の位置まで開くと、両把持片5a、5bでの貝Cの把持が解除され、押し具23に押された貝Cが添え板22にあたる位置まで移動して、貝Bの耳Jが孔あけ位置に位置合わせされる。把持片5a、5bの解放は一瞬であり、位置合わせが終わった瞬間に貝Cが把持される。
(7)位置合わせが完了した貝Cが把持片5a、5bで把持されると、押し具23(図11)が回転して元の位置に復帰する。
(8)押し具23が元の位置に復帰すると、移動体18(図5(a)(b)、図6(a)(b))が貝把持体5から離れる方向に移動し、回転体4が回転する。この回転により、位置合わせ部S2に位置していた貝把持体5が孔あけ部S3に、貝セット部S1に位置していた貝把持体5が位置合わせ部S2に、あとに続く(貝セット部S1の手前に位置していた)貝把持体5が貝セット部S1に送られる。
(9)貝Cが孔あけ部S3に送られると、ドリル刃25(図7)が回転しながら当該貝Cに向けて進行し、当該貝Cの耳Jの部分を貫通して差込み孔Fが形成される。
(10)差込み孔Fが形成されると、ドリル刃25は回転したまま元の位置に復帰する。
(11)ドリル刃25が元の位置に復帰すると回転体4が回転する。この回転により、孔あけ部S3に位置していた貝把持体5が合流ラインZの貝取付け部S4に、位置合わせ部S2に位置していた貝把持体5が孔あけ部S3に、貝セット部S1に位置していた貝把持体5が位置合わせ部S2に、あとに続く(貝セット部S1の手前に位置していた)貝把持体5が貝セット部S1に送られる。
(12)以上を繰り返すことによって、貝Cへの孔あけ作業を行う。
[ピン準備ラインの動作]
ピン準備ラインYでは、次のような手順で縦ロープAにピンBが差し込まれる。
(1)ピンセッター29(図1)において、平面状に引き出された連続ピン91のピンBが一本ずつに切断され、切断されるたびに縦ロープAにその長手方向に等間隔で差し込まれる。
(2)ピンBが差し込まれた縦ロープAはテンションが付与された状態でロープガイド31(図16(a))に向けて搬送される。
(3)搬送された縦ロープAの一本のピンBが、図16(a)(b)のように検出爪47a、47bを押し下げて支持爪39a、40aに到達すると、バランス板45の錘46側が持ち上がる(図17(b)(c))。
(4)錘46側が持ち上がると、取付け部材42に設けられたセンサー48(図17(c))によってバランス板45の接近したこと、すなわち、支持爪39a、40aの上にピンBが到達したことが検知される。
(5)バランス板45の接近が検知されると、合流ラインZのピン保持体50が支持爪40a方向に前進する(図18(c))。
[合流ラインの動作]
合流ラインZでは、次のような手順で縦ロープAに差し込まれたピンBに貝Cが取り付けられる。
(1)前記ピン準備ラインYにおいて、センサー48によりバランス板45の接近が検知されると、背面ガイド37の背面側で待機しているピン保持体50(図17(a)、図18(a))が、支持爪39a、40aに支持されたピンBの位置まで移動する。
(2)ピン保持体50がピンBの位置まで移動すると、可動保持具53が固定保持具52側に回動し、当該ピンBが、固定保持具52の嵌合凹部52aと可動保持具53の嵌合凸部53aの間に挟持される(図18(c))。
(3)前記(2)のようにピンBが挟持されると、ピン保持体50が貝取付け部S4まで前進し、当該位置で待機する(図18(d))。
(4)ピン保持体50に保持されているピンは図22(a)〜(c)、図23(a)〜(c)のように、調整具100によって位置調整される。
(5)前記(4)の位置調整が終わると、貝取付け部S4に位置する貝Cの差込み孔Fにガイド51が挿通され(図25(a))、差込み孔Fより外側に突出したガイド51の端部51aが、貝取付け部S4(図1)に送り込まれたピンBの軸方向両端部外周に被さる(図25(b))。このとき、ガイド51の被せが不十分な場合やガイド51がピンBから外れている場合にはエラーが報知される。
(6)ガイド51がピンBの軸方向両端部外周に被さると、可動保持具53が逆回動して、ピン保持体50によるピンBの保持が解除される。
(7)ピンBの保持が解除されると、ピン保持体50が元の位置まで後退する。
(8)ピン保持体50が元の位置に復帰すると、貝取付け部S4の側方に配置されたプッシャー16(図10)が、貝取付け部S4(図1)に位置する貝保持体50をピンBの中央方向にスライドさせ(図25(c))、当該貝把持体5で保持された貝Cをガイド51からピンBに移動させる(移し替える)。
(9)貝CがピンBに移動すると、ガイド51が元の位置に戻って、ガイド51によるピンBの保持が解除される(図25(d))。これにより、貝取付け部S4に位置する貝把持体5の把持片5a、5b(図25(a))が開き、当該把持片5a、5bによる貝Cの把持が解除される。
(10)貝Cの把持が解除されると、貝Cが取り付けられた縦ロープAは、元の位置に復帰したピン保持体50側に引っ張られ、貝取付け部S4から脱出する。
(11)前記脱出後、縦ロープAを一ピッチ分先方に送ると、あとに続くピンBが支持爪39a、40aに支持され、再びピン保持体50が動作を開始する。
(12)(1)から(11)の動作を繰り返すことによって、縦ロープAに所定間隔で取り付けられた複数のピンBに、自動的に貝Cを取り付けることができる。
(実施形態2)
本願における貝取付け方法及び貝取付け装置の他の実施形態を、図26以降の図面を参照して説明する。この実施形態の基本的な構成は前記実施形態1と同様である。異なるのは、貝準備ラインXの位置合わせ手段2(図26)の構成、孔あけ部S3における貝の保持構造及び切削粉除去手段を設置した点、揺動体33a、33b(図33(a)(b))を二つにした点、並びに、ピン準備ラインYのロープ搬送機構の構成である。以下、実施形態1と同様の部分については説明を省略し、実施形態1との相違部分について説明する。
[位置合わせ手段]
この位置合わせ手段2(図26)も貝を孔あけ位置に合わせるものであり、実施形態1における位置合わせ手段2の代替手段として利用することができる。位置合わせ手段2は図27(a)のように間隔をあけて対向配置された二枚の仕切り体17の双方の上部に取り付けて、手前側の位置合わせ手段と、奥側の位置合わせ手段の二つにしてある。
手前側の位置合わせ手段2は、仕切り体17の上面に固定された固定ブロック62と、可動ブロック63を備えている。固定ブロック62には丸棒状の連結軸64が設けられ、その連結軸64の一端側(可動ブロック63側)が可動ブロック63を貫通して、その可動ブロック63の端面よりも外側(図27(a)(b)の手前側)に突出するようにしてある。可動ブロック63の端面よりも外側に突出した連結軸64の先端にはL字状のフック65が設けられ、コイルばね66の一端が固定されている。コイルばね66の他端は、可動ブロック63の外側面(図27(a)(b)の手前側の側面)に設けられた固定部67に固定されている。
図27(a)(b)に示すように、可動ブロック63には、その肉厚方向に支持軸23aが貫通され、可動ブロック63の内側(図27(a)(b)の奥側)に突出した部分に回転ブロック23cが固定されている。回転ブロック23cには、実施形態1と同様の押し片23bが設けられている。支持軸23aのうち、可動ブロック63の外側に突出した部分には、回動体68が回動可能に設けられている。回動体68の下端側68aは、エアシリンダ69のロッド69aの先端に固定された平面視コ事情の保持体70で回動可能に保持されている。エアシリンダ69は仕切り体17の外側に固定してある。可動ブロック63の外側面には、回動体68の回動を制限するためのストッパー71が設けられている。
図27(a)の奥側の位置合わせ手段2も、手前側の位置合わせ手段2と同様の固定ブロック62と可動ブロック63を備えている。図27(c)に示すように、可動ブロック63には丸棒状の連結軸64が設けられ、その連結軸64の一端側(固定ブロック62側)が固定ブロック62を貫通して、その固定ブロック62の端面よりも外側(図27(a)(c)の奥側)に突出するようにしてある。固定ブロック62の端面よりも外側に突出した連結軸64の先端にはL字状のフック65が設けられ、コイルばね66の一端が固定されている。コイルばね66の他端は、可動ブロック63の外側面(図27(a)の奥側、図27(c)の手前側の側面)に設けられた固定部67に固定されている。
図27(c)に示すように、可動ブロック63には、その肉厚方向に支持軸23aが貫通され、可動ブロック63の内側(図27(a)の手前側)に突出した部分に回転ブロック23cが固定されている。回転ブロック23cには、実施形態1と同様の押し片23bが設けられている。支持軸23aのうち、可動ブロック63の外側に突出した部分には、回動体68が回動可能に設けられている。回動体68の下端側68aは、エアシリンダ69のロッド69aの先端に固定された平面視コ事情の保持体70で回動可能に保持されている。エアシリンダ69は仕切り体17の外側に固定してある。可動ブロック63の外側面には、回動体68の回動を制限するためのストッパー71が設けられている。なお、説明は省略しているが、本実施形態の位置合わせ手段2にも実施形態1と同様の添え板22が設けられている。また、本実施形態の位置合わせ手段2での位置合わせ時の把持片5a、5bの動作(例えば、貝Cの把持の解除動作)など、説明を省略した点については実施形態1の場合と同様である。
この実施形態の位置合わせ手段2では、回動体68、エアシリンダ69、保持体70によって回転機構が構成され、可動ブロック62、固定ブロック63、連結軸64、フック65、コイルばね66、固定部67、回動体68、エアシリンダ69、保持体70、ストッパー71によって水平移動機構が構成されているが、回転機構や水平移動機構は前記以外の構成であってもよい。
図27(a)(b)の位置合わせ手段2(図27(a)の手前側の位置合わせ手段2)の動作を図28(a)〜(d)を参照して説明し、図27(a)(c)の位置合わせ手段2(図27(a)の奥側の位置合わせ手段2)の動作を図29(a)〜(d)を参照して説明する。
手前側の位置合わせ手段は、図28(a)〜(d)に示すように、エアシリンダ69のロッド69aがシリンダチューブ69b外に押し出された状態から図28(a)のP矢印方向へ引き込まれると、回動体68がその下端側68aがストッパー71に当接するまで図28(b)のR1矢印方向に回動する。この回動によって、支持軸23a、回転ブロック23c及び押し片23bが回転し、押し片23bが貝Cに接触する。この状態でエアシリンダ69のロッド69aが更にシリンダチューブ69b側(図28(c)のP矢印方向)へ引き込まれると、可動ブロック63が図28(c)のQ矢印方向へ水平移動して、回転して貝Cに接触した状態の押し片23bがその状態のまま水平移動する。この水平移動により、貝Cが所定位置に位置合わせされる。
奥側の位置合わせ手段は、図29(a)〜(d)のように、エアシリンダ69のロッド69aがシリンダチューブ69b内へ引き込まれた状態から図29(a)のP矢印方向へ押し出されると、回動体68がその上端側68bがストッパー71に当接するまで図29(b)のR1矢印方向に回動する。この回動によって、支持軸23a、回転ブロック23c及び押し片23bが回転し、押し片23bが貝Cに接触する。この状態でエアシリンダ69のロッド69aが更に先方(図29(c)のP矢印方向)に押し出されると、可動ブロック63が図29(c)のQ矢印方向へ水平移動して、回転して貝Cに接触した状態の押し片23bがその状態のまま水平移動する。この水平移動により、貝Cが所定位置に位置合わせされる。
押し片23bを回動させて貝Cの側方を押すだけでなく、回動させて貝Cの側方に接触させた押し片23bを水平又は略水平に移動させるようにすることで、回動のみの場合に生じることのあった不都合、具体的には、貝Cが押し片23bによって回動方向に押し上げられて傾くという不都合を防止して、正確な位置合わせが可能となる。
[貝の保持構造]
この実施形態における、孔あけ部S3における貝の保持構造(図30(a)(b)、図31(a)(b))は、前記実施形態1における貝Cの保持構造に付加して利用することができる。図30(a)(b)は孔あけ部S3の概要説明図である。回転体4(図30(a)(b)では図示を省略)の内側には、貝Cを保持した貝把持体5、当該貝把持体5の把持片5a、5bを支持する把持片支持具58a、58bが配置されている。一方の把持片支持具58aは、回転体4の外側に設けられた把持体支持手段8の二本の押し棒11の先端側に、他方の把持体支持具58bは、把持体支持手段8の支持棒10の先端側に連結されている。二本の押し棒11の他端はT字状の基材9に固定され、基材9に内向きの力が加わると内側方向に移動するようにしてある。支持棒10の他端側は基材9を貫通して当該基材9の外面よりも外側に突出しており、その突出部分に係止鍔12が設けられている。
図30(a)(b)及び図31(a)(b)に示すように、この実施形態では、支持棒10の延長線上にエアシリンダ72が設けられている。エアシリンダ72はブラケット73に固定されている。エアシリンダ72のロッド72aの先端には樹脂製の押し具ヘッド74が設けられ、エアシリンダ72のロッド72aをシリンダチューブ72bから突出させることによって、図31(b)のように、支持棒10の先端を押し具ヘッド74で押圧できるようにしてある。前記基材9と回転体4の間には、基材9が内側に移動するのを防止するための規制ローラ75が設けられている。規制ローラ75は前記ブラケット73と連結された他のブラケット76に回転可能に軸支されている。
エアシリンダ72の先端の押し具ヘッド74で把持片支持具58bを内向きに押圧すると、その押圧力によって把持片5aが内向き(図30(b)のS矢印方向)に押される。このとき、把持片5aが押されることによって当該把持片5aで支持された貝C及び把持片5bが内向き(図30(b)のS1矢印方向)に押されるが、規制ローラ75で、把持片5bを支持する把持片支持具58b及びこれに連結された二本の押し棒11、並びに二本の押し棒11が固定された基材9を内側から押さえることによって、把持片支持具58b及びこれを支持する把持片5bに外向き(図30(b)のT矢印方向)の力が働き、結果的に、把持片5a、5b同士が近接する方向に力が働いて、貝Cが強固に把持され、貝Cにドリル刃25の回転力及び押圧力がかかっても、貝Cが傾かず、正確な孔あけを行うことができる。
[切削粉除去手段]
この実施形態における、切削粉除去手段(図32(a)(b))は、前記実施形態1における孔あけ部S3に付加して利用することができる。この切削粉除去手段は、ドリル刃で貝の耳に差込み孔をあける際に生じる切削粉を吸引除去するためのものである。切削粉を除去することによって、ドリル刃に切削粉が付着することによる孔あけ不良やドリル刃を回転させるモータMの故障、切削粉が貝に残存することによるピンの差込み不良などを防止することができる。
この実施形態の切削粉除去手段は、角パイプを連結した排出路77と、当該排出路77の先方に連結された排出ホース78と、当該排出ホース78の先端に連結された吸引手段(図32(b)に示す例は吸引ファン)79を備えている。排出路77の上端側には切削粉を取り込むための取り入れ口80が二箇所設けられている。この実施形態では、排出路77の取り入れ口80が仕切り板17に設けられた通孔17bと対向するように、二枚の仕切り板17の間に配置してある。
この実施形態の排出路77には、図32(a)に示すような蓋81を設けることもできる。蓋81を設ける場合、洗浄時に蓋81を外して水で洗い流すことによって、排出路77内の切削粉を除去することができる。排出路77は切削粉を取り込んで、先方に連結された排出ホース78側へ送ることのできるものであれば、これ以外の形状及び構造であってもよい。排出路77の好ましい形状は切削粉が溜まることなく通過するような形状である。
前記排出路77に連結する排出ホース78も排出路77と同様に水洗い可能な材質製がよい。排出路77と排出ホース78はいずれか一方を省略することもできる。排出ホース78に取り入れ口80を設けることによって排出路77を省略することができ、排出路77に吸引手段79を設けることによって排出ホース78を省略することができる。
前記吸引ファン79は、切削刃によって切削された切削片を吸引するものである。吸引ファン79には既存のACプロペラファンを用いることができる。図32(b)のように、排出ホース78を装置の背面側に引き出し、その先端側に吸引ファン79を外向きに取り付けることで、切削粉を装置の背面側に排出することがきる。
[揺動体]
この実施形態の揺動体33a、33b(図33(a)(b))は実施形態1における揺動体33の代替手段として利用することができる。この実施形態の揺動体33a、33bの基本的な構造は、前記実施形態1における揺動体33と同様である。異なるのは、二つの揺動体33a、33bとした点と、それぞれの揺動体33a、33bに一本ずつ検出爪47a、47bを設けた点である。検出を左右独立とすることで、実施形態1の場合よりも、精度の高い検出をできるようにした。
図33(a)(b)の揺動体33a、33bは、前方側に立ち上がり部82a、82bを備えたバランス板45a、45bと、当該バランス板45a、45bの前面側に設けられた検出爪47a、47bと、バランス板45a、45bの後方側上面に設けられた錘46a、46bを備えている。検出爪47a、47bは、取付け部材42の下面側に突設されたブラケット43a、43bに設けられた軸材49a、49bで軸支され、その軸材49a、49bを中心としてバランス板45a、45bの長手方向前後がシーソーのように上下するようにしてある。それぞれのバランス板45a、45bの錘46a、46b側の下側には、実施形態1と同様のセンサー48a、48bが一つずつ設けられている。
実施形態1と同様に、検出爪47a、47bは、縦板39、40の下端に設けられた切欠き部39b、40bから縦板39、40よりも前面に突出するようにしてある。前記バランス板45a、45bは、ピンBが検出爪47a、47bに載り、前記支持爪39a、40aに到達したときに、検出爪47a、47b側が下がるとともに、錘46a、46b側が上がって水平又は略水平な状態となるようにしてある。前記センサー48a、48bは、バランス板45が当該水平又は略水平状態となったときに、バランス板45が所定距離より離れたこと、すなわち、ピンBが検出爪47a、47bに載り、支持爪39a、40aに到達したことを検知するようにしてある。実施形態1と同様、この実施形態のバランス板45a、45bも、ピンBが検出爪47a、47bに載っていない状態(ピンBが支持爪39a、40aに載っていない状態)では錘46側が下がり、検出爪47a、47b側が上がった後ろ下がりの状態となるようにしてある。
図33(a)では、一方のセンサー48a又は48bだけでなく、双方のセンサー48a、48bが、バランス板45が所定距離より離れたこと、すなわち、ピンBが検出爪47a、47bに載り、支持爪39a、40aに到達したことを検知したときに、ピン保持体50(図15、図17(a)〜(c)及び図18(a)〜(d)が動作するようにしてある。ピン保持体50の動作は、実施形態1の場合と同様である。このように、両センサー48a、48bのAND信号によって動作するようにすることで、一方のセンサー48a又は48bのみが検知信号を発信しているような場合には、ピンBが傾いている、或いは前後にずれているといった不具合状態にあることを判別することができる。不具合が生じた場合には、装置の全動作を停止させたり、不具合が発生した旨を報知させたりするように設計することもできる。なお、図示は省略するが、センサー48a、48bは、実施形態1と同様、揺動体33a、33bの上側に設けることもできる。
[ロープ搬送機構]
図26のピン準備ラインYのロープ搬送機構は、実施形態1におけるロープ搬送機構を改良したものであり、実施形態1におけるロープ搬送機構の代替手段として利用することができる。この実施形態では、実施形態1の図1におけるテンションローラ34及びアーム61を省略し、図26のように、ピンBを差し込んだ縦ロープAが駆動ローラ35と押さえローラ36の間に直接送り込まれるようにしてある。縦ロープAは駆動ローラ35を回転させるモータで両ローラ35、36の間に送り込める(引き込める)ようにしてある。このようにすることで、実施形態1の場合よりも、合流ラインZへの単位時間当たりのピンBの送り込み本数が増加し、ピンBへの貝Cの取付け個数も増加し、実施形態1の場合よりも作業効率が向上する。
[支持爪へのピン載せ方法及び装置]
本発明では縦ロープAを降下させて縦ロープAに差し込まれているピンBを支持爪39a、40aの上に横向きに載せる場合、縦ロープAの移動速度を支持爪39a、40aの手前で減速してから支持爪39a、40aの上に載せて停止させると、ピンBの貝止め突起H、ロープ止め突起Iの向きを、下向きのまま載せることができる。そのためには、縦ロープの移動路付近であって支持爪39a、40aの上方に二以上の位置センサーを上下に位置をずらして配置し、移動中の縦ロープAが所定長移動すると上方のセンサーが作動して縦ロープAの移動を減速させ、縦ロープAが更に移動してピンが支持爪39a、40aに接触する前に或いは接触すると同時に下方のセンサーが作動して縦ロープAの移動を停止させるようにすることができる。この場合、センサーを三以上設けて、縦ロープAの移動を二段以上に減速させることもできる。
[ピン保持具とピンの位置設定]
本発明では、本発明の装置を可動させる前に、ピン保持体50で保持するピンBの位置を設定しておくことができる。図34(a)(b)はそのための機構である。図34(a)ではピン保持体50を本体100に開閉可能に取り付けてある。ピン保持体50を図34(b)のように開くと、ピンBをピン保持体50に載せて、ピン保持具50で保持される位置を確認することができる。図34(b)のように、ピンBの軸方向中央部が、ピン保持体50の幅方向中央部に位置するようにセット(センタリング)し、連続ピン91(図2)を、その位置にセットしてから、装置を稼働させると、連続ピン91から引き出され、一本ずつに切断して縦ロープAに差し込んだピンBを、前記ピン保持体50で保持するときに、できるだけ装置の稼働前にセッテイングした位置に保持できるようにすることができる。図34(a)のピン保持体50は、装置の稼働時には、図34(a)のように本体100側に収めておく。ピン保持体50が図34(b)のように横に開くと、ピンBのセンタリング作業が容易にできる。
[貝取付け不具合時の処理方法]
この実施形態では実施形態1、2と同様にして縦ロープAに差し込まれているピンBに貝Cの差込み孔Fを嵌合させる。具体的には図25(a)の状態で貝Cの差込み孔Fにガイド51を貫通し、そのガイド51をピンBの両端に被せる。その後に、貝Cをガイド51に沿って横スライドさせて、貝Cの差込み孔FをピンBの外周に被せる(嵌合させる)。ピンBに貝Cの差込み孔Fが嵌合したら、ガイド51を引き戻してピンBから抜き取る。この貝取付けを全自動で繰返し行って、縦ロープAに差し込まれている多数本の個々のピンBに貝Cを取り付ける。
この実施形態において、縦ロープAに差し込まれているピンBに貝Cの差込み孔Fを嵌合させることができないと(貝取付け不具合が発生すると)、貝Cの取り付けが停止してしまい、そのままでは不具合が回復するまで、貝Cの取り付けを再開することができない。そこでこの実施形態では、差し込まれない貝CとピンBを貝取付け部の先に、差し込まれないまま送り出して(パスさせて)、次の貝CとピンBを前記貝取付け部に送り込んで、そのピンBに貝Cの差込み孔Fを嵌合させるようにする。そこで、この実施形態ではこれら不具合の発生をセンサーで検知し、報知器で不具合の発生を報知できるようにする。報知を確認したら、作業員が手動操作により或いは自動的に、差し込まれない貝CとピンBを貝取付け部の先に送り出して(パスさせて)、次の貝CとピンBを前記貝取付け部に送り込んで、そのピンBに貝Cの差込み孔Fを嵌合できるようにしてある。不具合の発生がセンサーで検知されたら、報知するまでもなく、自動的に差し込まれない貝CとピンBを貝取付け部の先に送り出して(パスさせて)、次の貝CとピンBを前記貝取付け部に送り込んで、そのピンBに貝Cの差込み孔Fを嵌合できるようにすることもできる。次のピンBと貝Cが送り込まれたら、正常時と同様にして貝Cの取り付けが自動的に行われる。
[貝取付け不具合時の処理装置]
前記した取付け不具合が発生した場合は次のようにして処理することができる。不具合を検知するセンサーと、当該センサーで不具合が検知されるとアラームを発生する報知器と、不具合の生じたピンB及び貝Cを貝取付け部の先方に送り出して次のピンBと貝Cを前記貝取付け部に送り込ませる不具合制御装置を設ける。この不具合制御装置により、不具合の生じたピンB及び貝Cを貝取付け部の先方に送り出し、次のピンBと貝Cを前記貝取付け部に送り込ませたら、正常時の差し込みと同様に、縦ロープAに差し込まれているピンB側に貝Cを移動させて貝Cの差込み孔Fを当該ピンBに嵌合させる。以下、この繰り返しによりピンBへの貝Cの差込み孔Fの嵌合を繰り返す。
前記不具合の検知には種々のセンサーを、不具合発生時の制御には各種不具合制御装置を採用することができる。ピンに貝を取り付ける場合の取付け不具合の原因は、貝Cの差込み孔Fにガイド51が差し込まれない場合、ガイド51がピンBの先端に被さらない場合、貝Cがガイド51に沿ってスライドできない場合、貝Cがガイド51に沿ってスライドしてもピンBの外周に嵌合できない場合等である。貝Cの差込み孔Fにガイド51が差し込まれない場合はガイド51を押す圧力の変化を検知することにより、ガイド51がピンBの先端に被さらない場合もガイド51を押す圧力の変化を検知することにより、貝Cがガイド51に沿ってスライドできない場合は貝Cをスライドさせるスライド機構の負荷の変化を検知することにより、貝Cがガイド51に沿ってスライドしてもピンBの外周に嵌合できない場合はピンBの曲がり等を検知することにより、貝Cの取付け不具合を検知することができる。
[分離作動装置]
この実施形態では、実施形態1、2と同様に、貝への孔あけ装置と縦ロープAへのピン差込み装置と、貝Cへの孔あけ装置と、ピンBへの貝取付け装置を備え、前記のように、縦ロープAへのピンBの差し込み、貝Cへの孔あけ、貝Cの取り付けを全自動で繰返し行って、縦ロープAに差し込まれた多数本のピンBの夫々に貝を順次取り付けることができる全自動貝取付け装置であるが、これに、前記ピン差込み装置と孔あけ装置と貝取付け装置を連動させる連動モードと、それら装置を別々に作動させる個別モードとに切り替え可能な切替え制御部を備える。この切替え制御部により連動モードにするとピン差込み装置による縦ロープAへのピンBの差し込みと、孔あけ装置による貝Cへの孔あけと、貝取付け装置によるピンBへの貝Cの差込み孔Fの嵌合が連続して自動的に行われ、個別モードに切り替えると、前記ピン差込み装置と孔あけ装置と貝取付け装置が個別に作動して、前記ピン差込み装置を縦ロープAへピンBを差し込み可能なピンセッターとして使用でき、孔あけ装置を貝Cに差込み孔Fをあける孔あけ装置として別々に使用できるようにしてある。
(その他の実施形態)
前記実施形態では、貝準備ラインXを二列設け、ピンBの長手方向両端に一度に貝Cを取り付ける場合を一例としているが、ピンBには貝止め突起Hが軸部Gの長手方向一端にのみ設けられたものもあり、この場合には、貝準備ラインXは一列設ければよい。また、既に差込み孔Fが形成されている貝Cを縦ロープAに差し込まれたピンBに取り付ける場合、すなわち、孔あけ作業と差込み作業が完了している場合には、貝準備ラインXとピン準備ラインYでの孔あけやピンBの差し込みは省略することができる。また、前記貝準備ラインX、ピン準備ラインY、合流ラインZは、個別に利用することもでき、それぞれのラインに備わっている装置も個別の装置として利用することができる。
本願における各種装置は、その特性上、使用時或いはメンテナンス時に海水や水に接する機会が多いものであるため、これら装置を構成する部材はSUS等の錆びない或いは錆びにくい材質を用いるのが好まし。また、可能な限り、装置を構成する部品は取替え可能なものとするのが好ましい。
なお、前記実施形態で説明した構成は一例であり、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で、異なる構成とすることもできる。
1 貝搬送手段
2 位置合わせ手段
3 孔あけ手段
4 回転体
5 貝把持体
5a 把持片(外側把持片)
5b 把持片(内側把持片)
5d 保持空間
5x 切欠き部
6 ピロー形軸受
7 長軸棒
8 把持体支持手段
9 基材
10 支持棒
11 押し棒
12 係止鍔
13 第一の引張機構
14 エアシリンダ
14a ロッド
14b シリンダチューブ
15 係止リング
15a 切欠き
16 プッシャー
17 仕切り体
17a 開口部
17b 通孔
18 移動体
19 エアシリンダ
20 ガイド棒
21 側方支持具
22 添え板
23 押し具
23a 支持軸
23b 押し片
23c 回転ブロック
24 第二の引張機構
25 ドリル刃
26 基体
27 エアシリンダ
27a ロッド
27b シリンダチューブ
28 支持板
29 ピン差込み手段(ピンセッター)
30 支持ブロック
31 ロープガイド
32 支持軸
33 揺動体
33a、33b 揺動体
34 テンションローラ
35 駆動ローラ
36 押さえローラ
37 背面ガイド
38 前面ガイド
39 縦板
39a 支持爪
39b 切欠き部
40 縦板
40a 支持爪
40b 切欠き部
41 湾曲背凭れ
42 取付け部材
43 ブラケット
43a、43b ブラケット
44 可動体
45 バランス板
45a、45b バランス板
46 錘
46a、46b 錘
47a、47b 検出爪
48 センサー
48a、48b センサー
49 軸材
49a、49b 軸材
50 ピン保持体
51 ガイド
51a (ガイドの)端部
52 固定保持具
52a 嵌合凹部
53 可動保持具
53a 嵌合凸部
53b 差込み部
54 エアシリンダ
54a ロッド
54b シリンダチューブ
56 駆動手段
57 押し出し機構
58、58a、58b 把持片支持具
59a、59b エアシリンダ
60 第三の引張機構
61 アーム
61a 軸
62 固定ブロック
63 可動ブロック
64 連結軸
65 フック
66 コイルばね
67 固定部
68 回動体
68a (回動体の)下端側
69 エアシリンダ
69a (エアシリンダの)ロッド
69b (エアシリンダの)シリンダチューブ
70 保持体
71 ストッパー
72 エアシリンダ
72a (エアシリンダの)ロッド
72b (エアシリンダの)シリンダチューブ
73 ブラケット
74 押し具ヘッド
75 規制ローラ
76 ブラケット
77 排出路
78 排出ホース
79 吸引手段(吸引ファン)
80 取り入れ口
81 蓋
82a、82b 立ち上がり部
90 ドラム
91 連続ピン(連続貝係止具)
92 トレー
93 平板
96 ピン整列装置
97 スプリング
100 調整具
101 凹部
102 ロープ搬送機構
A 縦ロープ
B ピン
B1 (ピンの)端部
C ホタテ貝(貝)
D ブイ
E 横ロープ
F 差込み孔
G 軸部
H 貝止め突起(アゲ)
I ロープ止め突起
J 耳
M モータ
S 両把持片の間隔(スペース)
S1 貝セット部
S2 位置合わせ部
S3 孔あけ部
S4 貝取付け部
X 貝準備ライン
Y ピン準備ライン
Z 合流ライン
a 可撓性連結紐
b 凹部

Claims (6)

  1. 樹脂製のピンを縦ロープに差し込み、そのピンに貝を取り付ける貝取付け方法であり、
    ピンは細長い軸部の軸方向両端部に貝止め突起があり、軸方向中央部にロープ止め突起を備えたピンであり、
    二つの貝の耳に同時又は略同時に差込み孔をあける工程、
    多数本のピンが連続成型されてロール状に巻かれている連続ピンを一本ずつ切断しながら、切断したピンを縦ロープに等間隔又は略等間隔で差し込んで、ピンの両端部をロープの両外側に突出させる工程、
    縦ロープに差し込んだ多数本のピンの貝止め突起及びロープ止め突起を一定の向きに揃える工程、
    二つの貝の差込み孔の夫々に、細長パイプ状のガイドを一本ずつ差し込んで貫通させ、夫々の貝の内側に突出した夫々のガイドの端部を、前記ピンの端部外周に被せてピンと二本のガイドを一直線状にする工程、
    夫々のガイドに沿って二つの貝をピン側にスライドさせて、それら貝をピンに移し、夫々の貝はピンの貝止め突起の奥までスライドさせて、貝止め突起に係止してピンから抜けないようにし、その後に両ガイドをピンから取り外す工程、
    前記工程を機械で一連に自動的に行って、二つの貝を一本のピンの両端に同時又は略同時に取り付ける、
    ことを特徴とする縦ロープへの貝取付け方法。
  2. 請求項1記載の縦ロープへの貝取付け方法において、
    孔あけする貝を貝把持体で把持する工程、
    縦ロープに差し込まれた個々のピンの両端部をピン保持体で保持する工程、
    ピン保持体で保持されたピンを、その軸方向にスライドさせて、貝把持体の外側広がりの差し込み口の内側に位置調節する工程、
    前記位置調節の後に、前記差し込み口からガイドを差し込んで、ピン保持具で保持されているピンの端部外周に一直線状に嵌める工程を備えた、
    ことを特徴とする縦ロープへの貝取付け方法。
  3. 請求項1又は請求項2記載の縦ロープへの貝取付け方法において、
    回転体に複数対取り付けられている二つ一対の貝把持体の夫々に貝をセットし、それら貝を回転体の回転により孔あけ部に搬送して、二つの貝の耳に同時又は略同時に差込み孔をあける工程、
    多数本のピンが連続成型されて連続ピンを一本ずつ切断しながら、切断されたピンを縦ロープに差し込んでその両端部をロープの外に突出させる工程、
    前記縦ロープに差し込んだピンの貝止め突起及びロープ止め突起を一定の向きに揃えてピン保持体で保持する工程、
    把持されたピンをその軸方向にスライドさせて、そのピンの端部がピン保持体の外側広がりの差込み部の内側になるように位置調節する工程、
    前記位置調節の後に、ピン保持体の前記差込み部からガイドを差し込んで、ピン保持体に保持されているピンの端部外周に被せて、ピンとガイドを一直線状にする工程、
    前記貝を前記ガイドに沿ってピン側にスライドさせてピンに移す工程を備えた、
    ことを特徴とする縦ロープへの貝取付け方法。
  4. 樹脂製のピンを縦ロープに差し込み、そのピンに貝を取り付ける貝取付け装置であり、
    回転体と、貝の耳に差し込み孔をあける孔あけ装置と、縦ロープにピンを差し込むピン差込み装置と、ピン保持体と、縦ロープに差し込まれたピンに孔あけ済みの貝を取り付ける貝取付け装置を備え、
    回転体は間欠回転式であり、貝を挟着解除可能な貝把持体を備え、貝把持体は二つ一対であり、複数対が回転体の回転方向に取り付けられており、その間欠回転により複数対の貝把持体に把持されている貝を一ピッチずつ搬送することができ、
    孔あけ装置は一ピッチずつ搬送されてくる二つの貝の夫々の耳に同時に又は略同時に差込み孔をあけることができ、
    ピン差込み装置は、多数本のピンが可撓性連結材と一体に連続して樹脂成形されている連続ピンから、個々のピンを切断し、切断したピンを縦ロープの長手方向に等間隔又は略等間隔で差し込むことができ、
    ピン保持体は縦ロープに等間隔又は略等間隔で差し込まれたピンを、個別に挟着保持することができ、
    貝取付け装置は、細長パイプ状のガイドを貝の夫々の差込み孔に差し込んで差込み孔から突出させ、その突出部を縦ロープに差し込まれ、ピン保持体で保持されている個々のピンの軸方向端部外周に被せてガイドとピンを一直線状にし、貝をガイドに沿ってスライドさせてピンに移し、貝が貝止め突起に係止してピンから抜け落ちないように貝を貝止め突起の奥まで移してから、ガイドをピンから外し、貝の差込み孔からガイドを抜き取ることができ、
    前記回転体の間欠回転による二つの貝の同時搬送又は略同時搬送、前記孔あけ装置による二つの貝の耳への同時又は略同時の孔あけ、前記ピン差込み装置による縦ロープへのピンの差し込み、ピン保持体によるピンの両端側の挟着保持、挟着保持されたピンの両端への孔あけ済み貝の同時又は略同時の取り付けを、一連に自動的に繰り返し行うことができる、
    ことを特徴とする縦ロープへの貝取付け装置。
  5. 請求項4記載の縦ロープへの貝取付け装置において、
    ピンに貝が取り付けられない不具合が生じたことを検知するセンサーと、
    前記不具合が検知されるとアラームを発生する報知器と、
    不具合の生じたピン及び貝を貝取付け箇所の先方に送り出して、次のピンと貝を貝取付け部に送り込んで、そのピンに貝を取り付けるように制御する不具合制御装置を備えた、
    ことを特徴とする縦ロープへの貝取付け装置。
  6. 請求項4又は請求項5記載の縦ロープへの貝取付け装置において、
    孔あけ装置と、ピン差込み装置と、貝取付け装置を連動させる連動モードと、それら装置を別々に作動させる個別モードとに切り替え可能な切替え制御部を備え、切替え制御部により連動モードにすると、孔あけ装置による貝への孔あけと、ピン差込み装置による縦ロープへのピンの差し込みと、貝取付け装置によるピンへの貝の差込み孔の嵌合が一連に自動的に行われ、個別モードに切り替えると、前記ピン差込み装置と孔あけ装置と貝取付け装置が個別に作動して、前記孔あけ装置を貝に差込み孔をあける孔あけ装置として、ピン差込み装置を縦ロープへピンを差し込み可能なピンセッターとして使用でき、貝取付け装置を貝取付け装置として別々に使用できる、
    ことを特徴とする縦ロープへの貝取付け装置。
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