JP3159673U - 牡蠣養殖具製作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】針金に自動的に貝殻、スペーサを挿入し、迅速に牡蠣養殖具を製作可能な牡蠣養殖具製作装置を提供する。【解決手段】U字状の針金の両端を上方にして保持しつつ、挿入される貝殻13及びスペーサを順次下方に送り出す針金保持装置と、貝殻13を連続的に供給する貝殻供給装置21と、針金の両端から貝殻13を挿入する貝殻挿入装置43と、スペーサを供給するスペーサ供給装置23と、針金の両端から同時にスペーサを挿入するスペーサ挿入装置45と、貝殻13を2枚同時に撮影しそれぞれの貝殻に設けられた穴の位置及び大きさに関するデータを取得する貝殻データ取得装置と、動作を制御する制御装置と、を備え、U字状の針金の両端から貝殻13、スペーサを挿入し、順次下方に送り出し牡蠣養殖具17を製作する。【選択図】図1

Description

本考案は、針金に自動的に貝殻、スペーサを挿入し牡蠣養殖具を製作する牡蠣養殖具製作装置に関する。
牡蠣養殖の工程の1つに「採苗」という工程がある。これは、表面に牡蠣の幼生を付着させるためにホタテの貝殻を海中に沈めておく作業で、牡蠣の「種付け」とも言える非常に重要な工程である。この採苗工程で用いられる器具は、「採苗連」と呼ばれ、針金にホタテの貝殻と貝殻同士の間隔を開けるためのスペーサとを交互に装着した物で、これを逆U字状として、牡蠣筏に吊り下げて海中に沈め使用する。一般的な採苗連は、片側に42枚、合計で84枚のホタテの貝殻が装着される。なお、本願考案では、以下、採苗連を牡蠣養殖具と記す。
現在、広島県内だけでも年間約200万本以上の牡蠣養殖具が使用されていると推定されるが、これら牡蠣養殖具は、多くの作業者によって人海戦術的に製作されているのが現状である。このような問題を解決するために牡蠣養殖具の製作を機械化する試みがなされている(例えば特許文献1参照)。
特開平8−84544号公報
特許文献1に記載の装置は、針金を起立させ、貝殻は人手により針金に挿入し、スペーサのみ自動的に挿入し、これを順次繰り返しながら牡蠣養殖具を製作する半自動化された装置である。この装置では、人間が貝殻を針金に挿入する必要があることから常時人間が付いておく必要がある。スペーサは、通常、プラスチック製の短いパイプからなるので、個体差が殆どなく針金への挿入を自動化し易い。一方、貝殻は、大きさ、形状の個体差が大きく、さらには貝殻に開けられた穴の位置が一定ではないため、針金に貝殻を自動挿入することは容易ではない。このためこれまでにスペーサのみならず貝殻も針金に自動的に挿入し牡蠣養殖具を製作する装置は開発されておらず、牡蠣養殖具を自動的に製作することができる装置の開発が待たれている。牡蠣養殖具は製作される本数が非常に多く、しかも牡蠣養殖具を採苗工程に合わせて製作する必要があることを考えれば、牡蠣養殖具を迅速に製作することができる装置が好ましい。
本考案の目的は、針金に自動的に貝殻、スペーサを挿入し、迅速に牡蠣養殖具を製作可能な牡蠣養殖具製作装置を提供することである。
本考案は、U字状の針金の両端から貝殻、スペーサを挿入し、順次下方に送り出し牡蠣養殖具を製作する牡蠣養殖具製作装置であって、左右それぞれに上下2段の開閉チャックを備え、U字状の針金の両端を上方にして保持しつつ、挿入される貝殻及びスペーサを順次下方に送り出す針金保持装置と、貝殻を所定の間隔で連続的に供給する貝殻供給装置と、前記貝殻供給装置を介して供給される貝殻を把持する2つの貝殻把持装置、該貝殻把持装置を別々に移動可能な3次元移動装置を備え、前記針金保持装置が保持する針金の両端から貝殻を挿入する貝殻挿入装置と、スペーサを連続的に供給するスペーサ供給装置と、スペーサを把持する2つのスペーサ把持装置、該スペーサ把持装置を移動可能な2次元移動装置を備え、前記針金保持装置が保持する針金の両端から同時にスペーサを挿入するスペーサ挿入装置と、前記貝殻供給装置を介して供給される貝殻を2枚同時に撮影し、画像データからそれぞれの貝殻に設けられた穴の位置及び大きさに関するデータを取得する貝殻データ取得装置と、前記針金保持装置、前記貝殻挿入装置、前記スペーサ挿入装置を所定の順番に動作させると共に、前記貝殻データ取得装置のデータに基づき前記3次元移動装置の動作を制御する制御装置と、を備えることを特徴とする牡蠣養殖具製作装置である。
また本考案において、前記貝殻供給装置は、貝殻を搬送する貝殻搬送コンベヤを有し、前記貝殻挿入装置は、さらに、連続的に貝殻を搬送中の前記貝殻搬送コンベヤ上で、一時的に2枚の貝殻を所定の位置に留め置く2つのストッパー、該ストッパーで動きを停止させた2枚の貝殻を同時に貝殻搬送コンベヤから持ち上げるリフトを備え、前記2つの貝殻把持装置は、前記リフトで持ち上げられた2枚の貝殻をそれぞれ把持することを特徴とする。
また本考案において、前記スペーサ供給装置は、スペーサを貯蔵するホッパと、前記ホッパの底部に設けられ下端部にスペーサ取出口を備え、常に一定方向のスペーサを供給する2つのスペーサ供給管と、前記ホッパの底部で上下動しホッパ内のスペーサを攪拌し、前記2つのスペーサ供給管にそれぞれ一定方向のスペーサを送り込むガイド装置と、を備えることを特徴とする。
また本考案において、前記貝殻データ取得装置は、2枚の貝殻を同時に撮影するCCDカメラと、該CCDカメラの画像データを処理し、貝殻の穴の位置及び大きさを特定する画像処理装置とを備え、前記画像処理装置は、前記画像データのうち処理すべき範囲を任意に設定可能な範囲設定手段を備え、前記範囲設定手段で設定された範囲内の画像データを処理することを特徴とする。
また本考案において、前記3次元移動装置は、前記範囲設定手段で設定された範囲内で移動することを特徴とする。
また本考案において、前記制御装置は、前記貝殻把持装置で貝殻を把持した状態で、貝殻を前記針金保持装置が保持する針金に挿入し、その後、前記貝殻把持装置を開き貝殻を解放するように前記貝殻挿入装置を制御することを特徴とする。
また本考案において、前記貝殻供給装置は、さらに前記貝殻搬送コンベヤに貝殻を供給する貝殻供給コンベヤを備え、前記貝殻搬送コンベヤの搬送速度が、前記貝殻供給コンベヤの搬送速度よりも速いことを特徴とする。
また本考案において、さらに前記針金保持装置に針金をセットするときのU字状の針金の両端の高さを決める針金位置決め装置を備えることを特徴とする。
本考案に係る牡蠣養殖具製作装置は、針金保持装置でU字状の針金の両端を上方にして保持しつつ、貝殻挿入装置により貝殻供給装置を介して供給される貝殻を針金の両端から挿入し、スペーサ挿入装置によりスペーサを針金の両端から同時に挿入し、これを順次下方に送り出し牡蠣養殖具を製作する装置であるので、針金の一方向から貝殻、スペーサを挿入する方法に比べ、2倍のスピードで牡蠣養殖具を製作することができる。さらに貝殻に設けられた穴の位置及び大きさを特定する画像処理装置及び貝殻挿入装置等、装置全体の動作を制御する制御装置を備えるので、貝殻に個体差があっても牡蠣養殖具を自動的に製作することができる。
また本考案によれば、連続的に貝殻を搬送中の貝殻搬送コンベヤ上で、一時的に2枚の貝殻を所定の位置に留め置き、その後、同時にリフトで貝殻搬送コンベヤ上に持ち上げ貝殻把持装置で貝殻を把持し、針金に挿入する。貝殻把持装置で貝殻を把持するために貝殻を別の場所に移動させる必要がなく、また貝殻搬送コンベヤも停止させることなく貝殻を連続的に搬送した状態で2枚の貝殻を同時に把持するので、迅速に牡蠣養殖具を製作することができる。
また本考案によれば、スペーサ供給装置は、ホッパに貯蔵するスペーサを攪拌し、スペーサ供給管に一定方向にスペーサを送り込むガイド装置を備え、2つのスペーサ供給管は常に一定方向のスペーサを供給するので、スペーサ把持装置は簡単にスペーサを把持可能であり、牡蠣養殖具製作の自動化、迅速化が容易となる。
また本考案によれば、画像処理装置は、CCDカメラが撮影する画像データのうち処理すべき範囲を任意に設定可能な範囲設定手段を備え、前記範囲設定手段で設定された範囲内の画像データを処理するので、データ処理量が大幅に減少し、貝殻の穴の位置及び大きさを迅速に特定することができる。これにより牡蠣養殖具の製作を迅速に行うことができる。
また本考案によれば、貝殻を把持する貝殻把持装置を移動させる3次元移動装置は、画像処理装置で設定された範囲内で移動するので、移動範囲を狭く設定することが可能となり牡蠣養殖具の製作を迅速に行うことができる。
また本考案によれば、貝殻は、貝殻把持装置で把持された状態で針金に挿入され、その後、貝殻把持装置から貝殻が解放されるので貝殻を確実に針金に挿入することができる。
また本考案によれば、貝殻供給装置は、貝殻を搬送する貝殻搬送コンベヤと貝殻搬送コンベヤに貝殻を供給する貝殻供給コンベヤを備え、貝殻搬送コンベヤの搬送速度が、貝殻供給コンベヤの搬送速度よりも速いので、貝殻供給コンベヤから貝殻搬送コンベヤへ貝殻を引き渡すとき、隣り合う貝殻の間隔が広くなる。これにより自動的に貝殻の間隔が開くので、牡蠣養殖具製作の自動化、迅速化が容易となる。
また本考案によれば、針金保持装置に針金をセットするときのU字状の針金の両端の高さを決める針金位置決め装置を備えるので、簡単かつ確実に針金の位置決めを行うことができ、牡蠣養殖具製作の自動化を容易ならしめる。
本考案の第1実施形態としての牡蠣養殖具製作装置1の牡蠣養殖具製作装置本体3の斜視図である。 本考案の第1実施形態としての牡蠣養殖具製作装置1の全体構成図である。 図1の牡蠣養殖具製作装置本体3に組み込まれている針金保持装置41の斜視図である。 図1の牡蠣養殖具製作装置本体3に組み込まれている貝殻挿入装置43の斜視図である。 図1の牡蠣養殖具製作装置本体3に組み込まれている貝殻挿入装置43のストッパー、リフトを示す斜視図である。 図1の牡蠣養殖具製作装置本体3に組み込まれているスペーサ挿入装置45の斜視図である。 図1の牡蠣養殖具製作装置本体3に組み込まれているスペーサ把持用エアチャック193aの斜視図である。 図1の牡蠣養殖具製作装置本体3に組み込まれているスペーサ挿入装置45の他の形態であるスペーサ供給装置201の構成を示す図であり、(a)図は側面図、(b)図は、(a)図中、矢視A−Aから見た図である。
図1は、本考案の第1実施形態としての牡蠣養殖具製作装置1の牡蠣養殖具製作装置本体3の斜視図である。図2は、本考案の第1実施形態としての牡蠣養殖具製作装置1の全体構成図である。図3は、牡蠣養殖具製作装置本体3に組み込まれている針金保持装置41の斜視図、図4は、牡蠣養殖具製作装置本体3に組み込まれている貝殻挿入装置43の斜視図、図5は、牡蠣養殖具製作装置本体3に組み込まれている貝殻挿入装置43のストッパー、リフトを示す斜視図、図6は、牡蠣養殖具製作装置本体3に組み込まれているスペーサ挿入装置45の斜視図、図7は、牡蠣養殖具製作装置本体3に組み込まれているスペーサ把持用エアチャック193aの斜視図である。
牡蠣養殖具製作装置1(採苗連)は、針金11に自動的に貝殻13及びスペーサ15を交互に差し込み、牡蠣養殖具17を製作する装置であり、牡蠣養殖具製作装置本体3、貝殻データ取得装置27、制御装置29を含み構成される。針金11は、例えば線径が1.6mmで長さが2m程度である。貝殻13は、ホタテ貝殻あるいはホタテ貝殻を模擬した合成殻で、中央付近に針金11を通すための穴が開けられている。スペーサ15は、例えば外径15mm、高さ20mm程度で、厚さが0.5mm程度の合成樹脂製のパイプである。
牡蠣養殖具製作装置本体3は、貝殻供給装置21、スペーサ供給装置23、牡蠣養殖具組立装置25を含み構成され、貝殻供給装置21及びスペーサ供給装置23を介して貝殻13とスペーサ15とを牡蠣養殖具組立装置25に連続的に供給し、牡蠣養殖具組立装置25は、針金11に貝殻13とスペーサ15とを交互に差し込み牡蠣養殖具17を組立てる。貝殻データ取得装置27は、CCDカメラ51、画像処理装置53を備え、CCDカメラ51で貝殻13を撮影し、画像処理装置53で貝殻13の穴の位置を特定し、データを制御装置29に送る。制御装置29は、牡蠣養殖具17を自動的に製作するために牡蠣養殖具組立装置25を制御する。
貝殻供給装置21は、貝殻供給コンベヤ61と貝殻搬送コンベヤ63とからなる。貝殻供給コンベヤ61は、回転軸65、駆動軸67、チェーンベルト69、駆動モータ71、貝殻受け台73を備え、回転軸65及び駆動軸67は、貝殻供給コンベヤ61の両端に設けられている。チェーンベルト69は、チェーンで作られた無限軌道のベルトであり、回転軸65及び駆動軸67に架けられている。貝殻受け台73は、貝殻13を一定間隔でチェーンベルト69の上に立てかけて置く台であり、チェーンベルト69に一定間隔を保ち全周に設けられている。駆動モータ71は、駆動軸67に連結し、駆動モータ71を起動することにより駆動軸67を介してチェーンベルト69が回転する。
貝殻13は、作業者によって、貝殻13の外面を貝殻搬送コンベヤ63の方向に向けて、貝殻受け台73に立てかけた状態で並べられる。駆動モータを起動させると、貝殻13は、貝殻供給コンベヤ61の後続に設けられた貝殻搬送コンベヤ63の上に、貝殻13の外面を下向きにして乗り移る。
貝殻搬送コンベヤ63は、貝殻供給コンベヤ61から送られた貝殻13を、受け取り搬送するコンベヤで、貝殻13を所定の位置に搬送する。貝殻搬送コンベヤ63は、回転軸75、駆動軸77、ゴムベルト79、駆動モータ81を備え、回転軸75及び駆動軸77は、貝殻搬送コンベヤ63の両端に設けられている。ゴムベルト79は、4本のゴム等の弾性体からなり、一定の隙間で回転軸75及び駆動軸77に架けられた無限軌道のベルトである。駆動モータ81は、駆動軸77に連結し、駆動モータ81を起動することにより駆動軸77を介してゴムベルト79を回転させる。
貝殻搬送コンベヤ63の移動速度は、貝殻供給コンベヤ61の移動速度よりも速く設定されている。このため貝殻13が貝殻供給コンベヤ61から貝殻搬送コンベヤ63に乗り移るとき、隣り合う貝殻13(前方の貝殻、後方の貝殻)の間隔が広がる。貝殻13は、2枚の貝殻13が逐次、針金11に挿入されるように、後述する貝殻挿入装置43のストッパーを介して貝殻搬送コンベヤ63上に留め置かれる。このとき後方の貝殻13を所定の位置に留め置くための後方ストッパー155は、前方の貝殻13が所定の位置を通過した後に、突出するように制御されているが、前方、後方の貝殻13が隙間なく並んで搬送されると、後方の貝殻13が後方ストッパー155で突き上げられる可能性がある。
隣り合う前方、後方の貝殻13が間隔を持って搬送されれば、前記問題は生じない。隣り合う前方、後方の貝殻13に間隔を持たせることは、貝殻供給コンベヤ61で供給する時点で、前方、後方の貝殻13に間隔を持たせておくことで対処できるが、本実施形態に示すように貝殻搬送コンベヤ63の移動速度を貝殻供給コンベヤ61の移動速度よりも速く設定すれば、簡単に隣り合う前方、後方の貝殻13に間隔を持たせることができる。
スペーサ供給装置23は、スペーサ15を1個ずつ取り出せるようにスペーサ15を収納するスペーサ供給管91a、91bを備える。スペーサ供給管91a、91bは、針金保持装置41に保持されているU字状に曲げられた針金11の両端に同時にスペーサ15を挿入するために2台設けられている。スペーサ供給管91a、91bは、管内にスペーサ15を充填するため、内径がスペーサ15の外径より少し大きい管であり、牡蠣養殖具組立装置25の架台49の上に、針金11の両端とそれぞれに対応する位置に垂直に取りつけられている。
スペーサ供給管91a、91bの下方には、スペーサ受け台93a、(93bは図示省略)が取り付けられ、スペーサ供給管91a、91bの下端部にスペーサ取出口95a、(95bは図示省略)が形成されている。スペーサ取出口95a、95bの高さは、1個のスペーサ15の高さより少し高く、スペーサ15を1個ずつ取り出せる構造になっている。
上記実施形態では、スペーサ供給管91a、91bにスペーサを補給する装置が設けられていないが、スペーサ供給管91a、91bには、次に示す要領でスペーサを補給することができる。
図8は、他の形態であるスペーサ供給装置201の構成を示す図であり、(a)図は側面図、(b)図は、(a)図中、矢視A−Aから見た図である。第1実施形態に示すスペーサ供給装置23と同一の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。スペーサ供給装置201は、第1実施形態のスペーサ供給装置23と異なり、スペーサ15を貯蔵するホッパ203を備え、このホッパ203からスペーサ15をスペーサ供給管91a、91bに自動供給する。
ホッパ203の底面の一端部には、スペーサ15を攪拌すると共に2つのスペーサ供給管91a、91bにそれぞれスペーサ15を導く2つのガイド205a、205bを装着するための2つの装着孔207a、207bが設けられ、ホッパ203の底面は、スペーサ15が2つの装着孔207a、207bに向って移動するように傾斜している。
ガイド装置209a、209bは、ホッパ203内のスペーサ15を攪拌すると共にスペーサ15を一定方向に揃えそれぞれスペーサ供給管91a、91bに導くための装置であり、ホッパ203内のスペーサ15を攪拌すると共にスペーサ15を一定方向に揃える、半円柱体の上部に逆円錐状の案内部211a、211bを有するガイド205a、205bとこのガイド205a、205bを上下動させるガイド用電動シリンダ213a、213bと、センサー215a、215bを備える。ガイド205a、205bは、装着孔207a、207bからホッパ203側に飛び出すように上昇し、ホッパ203の底面とほぼ同一の高さとなるまで下降する、上下動を繰り返す。ガイド205a、205bの中心部には、スペーサ供給管91a、91bが挿通するためのスペーサ供給管91a、91bの外径とほぼ同じ大きさの挿通孔が設けられている。
スペーサ供給管91a、91bは、装着孔207a、207bの下に位置し、ガイド205a、205bは、スペーサ供給管91a、91bの外壁面を摺動するように上下動し、ホッパ203内のスペーサ15を攪拌すると共にスペーサ15を一定方向に揃えそれぞれスペーサ供給管91a、91bに導く。これによりホッパ203からスペーサ15がスペーサ供給管91a、91bに自動供給される。
牡蠣養殖具組立装置25は、針金11に貝殻13とスペーサ15とを交互に差し込み牡蠣養殖具17を組立てるための装置であり、針金11の位置決めを行うための針金位置決め装置47、針金11を保持しつつ挿入された貝殻13及びスペーサ15を順次下方に送り出す針金保持装置41、針金保持装置41が保持する針金11の末端(両端)に貝殻13を挿入する貝殻挿入装置43、2個のスペーサ15を同時に針金11の両端に差し込むスペーサ挿入装置45を備える。
針金位置決め装置47は、U字状に曲げられた針金11の両端を所定の高さに合わせるための装置であり、枠体101、針金位置決め板103a、103bを有する。枠体101は、牡蠣養殖具組立装置25の架台49にヒンジ機構で取り付けられている。針金位置決め板103a、103bは、針金11の末端の位置(高さ)を決めるための板であり、枠体101の上部に左右に一定間隔を隔て同一の高さに取り付けられている。さらに、枠体101には、針金11の前後左右の位置決めを行うためのV字型の4個の切り欠きがあり、上部切り欠き105a、105bは、針金位置決め板103a、103bの下方に、下部切り欠き107a、107bは、上部切り欠き105a、105bの垂直下部に設けられている。
切り欠きをV字型とすることで、針金11の位置が安定する。針金11はU字状に曲られた後、針金11の両方の末端がそれぞれ針金位置決め板103a、103bの底面に、かつ針金11がV字型の上部切り欠き105a、105b、V字型の下部切り欠き107a、107bに当接するようにセットされた後、針金保持装置41で保持される。針金11の位置決めは、非常に重要であり、特に針金11の両端の高さは、貝殻13及びスペーサ15の挿入に大きな影響を与える。本実施形態に示す針金位置決め装置47は、針金位置決め板103a、103bの底面及び枠体101に設けられたV字型の上部切り欠き105a、105b及び下部切り欠き107a、107bに針金11が当接するようにセットするので、針金位置決めを確実に行うことができる。
針金保持装置41は、針金11を保持しつつ挿入された貝殻13及びスペーサ15を順次下方に送り出す装置であり、針金11を把持する上段チャック111a,111b、下段チャック113a、113b、さらにこれらを開閉させる上段チャック用エアシリンダ123a、123b及び下段チャック用エアシリンダ125a、125bを備える。
針金保持装置41は、支持架台141を有し、支持架台141上に回転自在に立設された垂直回転軸143を有し、垂直回転軸143の上部に上段チャック111a、111b、下段チャック113a、113b、上段チャック用エアシリンダ123a、123b及び下段チャック用エアシリンダ125a、125bを取付けるための取付け架台145が設けられている。上段チャック111a、111b、下段チャック113a、113b、上段チャック用エアシリンダ123a、123b及び下段チャック用エアシリンダ125a、125bは、取付け架台145の一先端部に、取付け架台145の他端部にはカウンターウエイト147が取り付けられている。垂直回転軸143と取付け架台145とでターンテーブルを形成する。
支持架台141は、牡蠣養殖具組立装置25の架台49の所定の位置に取り付けられており、取付け架台145に設置された上段チャック111a、111b、下段チャック113a、113b、上段チャック用エアシリンダ123a、123b及び下段チャック用エアシリンダ125a、125bは、垂直回転軸143を中心に水平方向に回動することができる。上段チャック111a、111b及び下段チャック113a、113bは、それぞれ同一の高さで、上段チャック111a、111bの下方に下段チャック113a、113bが設けられている。
上段チャック111a、111b及び下段チャック113a、113bは、上段チャック用エアシリンダ123a、123b及び下段チャック用エアシリンダ125a、125bを介して開閉する。上段チャック111a、111b及び下段チャック113a、113bは、それぞれ同じ構造で同じ機能を持っているため上段チャック111aを取り上げ説明し他の説明は省略する。上段チャック111aは、一対のアーム115a、117aを有し、先端に針金11を把持する、V字状の凹状及び凸状の構造からなるチャック部が設けられている。アーム115a、117aは、それぞれピンを介して水平方向に回動自在に取り付けられている。
アーム115aの後端は、ピン131aを介して上段チャック用エアシリンダ123aと回動自在に連結される。またアーム117aの後端は、ギア133a、135aを介して上段チャック用エアシリンダ123aと連結し、上段チャック用エアシリンダ123aを進退させると、一対のアーム115a、117aが同時に回動し、先端のチャック部が開閉する。上段チャック用エアシリンダ123aを前進させると、一対のアーム115a、117aは、先端のチャック部が閉じるように回動し、針金11を掴むことができる。一方、上段チャック用エアシリンダ123aを後退させると、一対のアーム115a、117aは、先端のチャック部が開くように回動し、チャックを開くことで、貝殻13又はスペーサ15を落下させることができる。
針金保持装置41は、針金11を把持する上下2段の上段チャック111a、111b及び下段チャック113a、113bを備えるので、上段チャック111a、111b及び下段チャック113a、113bを交互に動作させることで、針金11を保持しつつ挿入された貝殻13又はスペーサ15を順次下方に送り出すことができる。具体的には、次の通りである。上下2段の上段チャック111a、111b及び下段チャック113a、113bを共に閉じた状態で、貝殻13及びスペーサ15が左右の針金11にそれぞれ貝殻挿入装置43、スペーサ挿入装置45を通じて挿入される。その後、上段チャック111a、111bのみが開き、貝殻13及びスペーサ15は、針金11に沿って下段チャック113a、113bの上に落下する。その後、上段チャック111a、111bを閉じた後に下段チャック113a、113bを開き、貝殻13及びスペーサ15は、針金11を沿って下方に落下する。
針金11の下部はU字状であり閉ざされているため、落下した貝殻13及びスペーサ15は、針金11の下部で留まる。これらの操作を繰り返すことでU字状の針金11の両端から順次、貝殻13とスペーサ15が交互に挿入され、牡蠣養殖具17が自動的に組み立てられる。また、貝殻13及びスペーサ15を針金11の両端にほぼ同時に挿入するため、一端から挿入する場合に比べ2倍の速度で牡蠣養殖具17を組み立てることができる。
貝殻挿入装置43は、貝殻搬送コンベヤ63で搬送される貝殻13を把持、移動させ、針金保持装置41が保持する針金11の末端(両端)に貝殻13を挿入するための装置であり、貝殻13を貝殻搬送コンベヤ63上で所定の位置に留め置くためのストッパー、貝殻13を持ち上げるためのリフト、貝殻13を把持し、移動させる貝殻把持移動装置151を備える。
ストッパーは、前方ストッパー153及び後方ストッパー155からなり、貝殻13を貝殻搬送コンベヤ63上で所定の位置に留め置く。前方ストッパー153は、貝殻搬送コンベヤ63で搬送される前方の貝殻13を、強制的に停止させる2本の棒状のストッパーであり、貝殻搬送コンベヤ63のゴムベルト79の間に設けられた開口部から突出し、貝殻13を所定の位置に停止させる。貝殻13の停止位置は、貝殻13の中心が右(左)の針金11の位置とほぼ一致するように設定されている。前方ストッパー153は、常時、貝殻搬送コンベヤ63上に突出している。
後方ストッパー155は、搬送される後方の貝殻13を強制的に停止させる2本の棒状のストッパーであり、貝殻搬送コンベヤ63のゴムベルト79の間に設けられた開口部から突出することで、貝殻13を所定の位置に停止させる。貝殻13の停止位置は、貝殻13の中心が、左(右)の針金11の位置とほぼ一致するように設定されている。後方ストッパー155は、後方光電センサー159が前方の貝殻13が通過したことを検知すると、制御装置29からの信号で後方ストッパー用エアシリンダ165が駆動し開口部から突出する。貝殻13がないときなどは制御装置29から信号により貝殻搬送コンベヤ63の下方に移動する。
貝殻13は、前方ストッパー153及び後方ストッパー155に止められ、貝殻搬送コンベヤ63のゴムベルト79上に留め置かれる。このとき貝殻搬送コンベヤ63は停止することなく移動しているため、貝殻13はゴムベルト79上ですべりながら停止することとなる。このため貝殻13とゴムベルト79との間の滑りが悪いと、貝殻13がゴムベルト79と一緒に移動しようとし、貝殻13とストッパー153、155との間に不要な力が加わり好ましくない。極端な場合は、貝殻13がストッパー153、155を乗り越え、又は貝殻搬送コンベヤ63から脱落してしまう。
前方ストッパー153及び後方ストッパー155の後方には、それぞれ光電センサーとリフトとが取り付けられている。光電センサーは、前方光電センサー157、後方光電センサー159からなり、それぞれ貝殻13の有無を検知し、信号を制御装置29へ送信する。
リフトは、把持装置が貝殻13を把持し易いように貝殻搬送コンベヤ63上の貝殻13を一定の高さに持ち上げるための装置であり、前方の貝殻13を持ち上げる前方リフト161、後方の貝殻13を持ち上げる後方リフト163からなる。前方リフト161、後方リフト163は、それぞれ貝殻搬送コンベヤ63の搬送方向に平行に配置された2枚の支持板169からなり、貝殻搬送コンベヤ63のゴムベルト79の間に設けられた開口部から上昇することで、ストッパー153、155で留め置かれる貝殻13を持ち上げる。
前方リフト161、後方リフト163は、1台のリフト用エアシリンダ167で駆動される。前方リフト161、後方リフト163は、制御装置29の信号により貝殻13を持ち上げ、また制御装置29の信号により貝殻搬送コンベヤ63の下方に位置する。前方光電センサー157、後方光電センサー159は、リフト161、163が上昇すると、発射する光が遮断される位置に設置されている。
前方光電センサー157、後方光電センサー159が、2枚の貝殻13の存在を検知し、信号を制御装置29に送ると、前方、後方のリフト161、163は制御装置29の信号により同時に上昇し貝殻13を持ち上げる。前方、後方のリフト161、163がそれぞれ上昇すると把持装置が貝殻13を把持し、同時に前方光電センサー157、後方光電センサー159が発射する光がリフト161、163で遮断されるので、前方リフト161、後方リフト163は、制御装置29の信号により貝殻搬送コンベヤ63の下方に降下する。リフト161、163が貝殻13を持ち上げるのは、把持装置で貝殻13を把持しやすくすることを主目的とするが、貝殻13がリフトから持ち上げられると、CCDカメラ51で貝殻13に設けられた穴の位置を特定するとき、光の加減で穴がより黒く見える。このため穴の検出が容易となる。
貝殻把持移動装置151は、リフト161、163で持ち上げられた貝殻13を把持し、移動させ、2つの貝殻13を逐次、針金11に挿入するための装置であり、把持装置と移動装置171とを有し、牡蠣養殖具組立装置25の架台49の所定の位置に取り付けられている。把持装置は、前方把持装置173及び後方把持装置175からなり、それぞれ先端部分に把持部を有し、エアチャックを介して開閉し、リフト161、163で持ち上げられた前方の貝殻13、後方の貝殻13の両端を把持する。
移動装置171は、前方把持装置173及び後方把持装置175をそれぞれ3次元に移動させるための装置であり、複数のエアシリンダ、電動シリンダを備える。移動装置171は、垂直移動装置、左右移動装置179、前後移動装置181から構成される。垂直移動装置は、前方垂直移動装置177、後方垂直移動装置178からなり、エアシリンダを備え、それぞれ前方把持装置173、後方把持装置175が取り付けられており、2台の把持装置173、175を垂直方向(Z方向)に移動させる。
左右移動装置179は、電動シリンダを備え、前方垂直移動装置177、後方垂直移動装置178が取り付けられており、2台の垂直移動装置177、178を一体的に、貝殻13の搬送方向に対し平行(X方向)に移動させる。前後移動装置181は、電動シリンダを備え、左右移動装置179を前後(Y方向)に移動させる装置で、移動方向は貝殻13の搬送方向に対し直交する。
スペーサ挿入装置45は、スペーサ供給装置23のスペーサ供給管91a、91bの下部のスペーサ取出口95a、95b内にある2個のスペーサ15を同時に把持し、針金保持装置41に保持されている針金11の両端に差し込む装置であり、これらは牡蠣養殖具組立装置25の架台49の所定の位置に取り付けられている。
スペーサ挿入装置45は、スペーサ15の有無を検知する2つの光ファイバセンサー191a、191bとスペーサ15を把持する2つのスペーサ把持用エアチャック193a、193bと2つのスペーサ把持用エアチャック193a、193bを2次元に移動させるスペーサ移動装置195とを有する。
光ファイバセンサー191a、191bは、透過型の光ファイバを用いた光電センサーであり、スペーサ15で光が遮断されることで、スペーサ15が検知される。スペーサ把持用エアチャック193a、193bは、いずれも同じ構成であり、先端部にスペーサ15を把持する開閉式のチャックと、チャックを開閉させるエアシリンダを備え、エアシリンダは制御装置29からの信号によりチャックを開閉させる。
スペーサ移動装置195は、スペーサ把持用エアチャック193a、193bを2次元に移動させるための装置であり、エアシリンダで駆動するスペーサ前後移動装置197及びスペーサ垂直移動装置199を備え、スペーサ垂直移動装置199には、スペーサ把持用エアチャック193a、193bが取り付けられており、制御装置29からの信号によりスペーサ把持用エアチャック193a、193bを所定の位置に移動させる。スペーサ把持用エアチャック193a、193bの移動方向は、スペーサ取出口95a、95bと針金11とを結ぶ前後方向(Y方向)と、鉛直方向(Z方向)の2方向である。
上記のように牡蠣養殖具組立装置25は、複数のエアシリンダ、電動シリンダを備え、移動装置171を介して貝殻把持装置173、175を移動させ貝殻13を針金11に挿入し、スペーサ移動装置195を介してスペーサ把持用エアチャック193a、193bを移動させ針金11にスペーサ15を挿入する。そのため針金11の位置(座標)、各装置の位置関係が固定され、あるいは明確であることが必要である。このため本実施形態では、同一の架台49に各装置を配置し、これらの問題を解決している。
貝殻データ取得装置27は、カメラで貝殻13を撮影し、貝殻13の良否を判断すると同時に貝殻13に開けられた穴の位置を特定するための装置であり、貝殻13を撮影するためのCCDカメラ51、CCDカメラ51で撮影した画像データを処理し、貝殻13に開けられた穴の位置を特定する画像処理装置53を備える。
CCDカメラ51は、前方リフト161及び後方リフト163の上方にあり牡蠣養殖具組立装置25の架台49の所定の位置に取り付けられている。CCDカメラ51は、把持装置173、175で把持された前方、後方の2枚の貝殻13を同時に撮影し、画像データを画像処理装置53に送る。
前方リフト161及び後方リフト163上の2枚の貝殻13をCCDカメラ51で撮影すると、その後、前方把持装置173及び後方把持装置175で貝殻13を掴むとき貝殻13が動く可能性があるので、把持装置173、175で貝殻13を把持した状態で撮影することが好ましい。CCDカメラ51で貝殻13を撮影するとき貝殻13に十分な光が当たらず暗いときは、照明装置を用い貝殻13に光を照射した方が、得られる画像が鮮明となり好ましい。
画像処理装置53は、CCDカメラ51で撮影された画像データを基に、貝殻13の穴の位置及び大きさを特定すると共に、この結果から当該貝殻13が使用できる貝殻13か否か判定する。画像処理装置53は、CCDカメラ51で撮影された画像データから貝殻13の穴の位置及び大きさ等を算出するためのプログラムがインストールされている。画像処理装置53は、取り込んだ画像データを処理し、輝度の差から穴の位置を特定する。また画像処理装置53は、画像処理を行う領域を任意に設定することができる画像データ範囲設定手段を備える。
貝殻13に設けられた穴は、貝殻13の中央に存在することが好ましいが、貝殻13の大きさ、形状等、貝殻13の個体差、穴をあけるときの位置により、ばらつきがある。このため貝殻13の中央部の一定の領域に所定の大きさの穴が設けられた貝殻13を正常な貝殻13として使用し、貝殻13の端部に穴が設けられた貝殻13など、上記条件を満足しない貝殻13は使用しない。画像データ範囲設定手段を介して設定した画像処理すべき範囲と正常な貝殻13の穴の位置(範囲)を一致させれば、設定した所定の大きさの領域内に穴が存在する場合を正常な貝殻13と判断することができる。同時に穴の面積から穴の大きさを判定し、穴の大きさが設定範囲内であれば正常な貝殻13と判断する。貝殻13が部分的に欠落し、又は割れがあっても設定した領域内に所定の大きさの穴があれば、使用に際して支障はないので、このような貝殻13も正常な貝殻13と認識させる。
このように画像処理を行う領域を設置することで、画像処理すべきデータ量が少なくなり、穴の位置、大きさを迅速に特定することができる。また、画像処理すべき範囲と正常な貝殻13の穴の位置(範囲)を一致させれば、この領域は、基本的に移動装置171の移動範囲となるので、この領域と移動装置171の移動範囲とを一致させることで制御も容易となる。また移動装置171の移動範囲も不必要に大きく取る必要がなく、使用するエアシリンダも不必要に大きなものを選択する必要がなくなる。
制御装置29は、プログラマブルロジックコントローラ(図示を省略)を備え、針金保持装置41、貝殻挿入装置43、スペーサ挿入装置45等を所定の順番に動作させると共に、貝殻データ取得装置27のデータに基づき移動装置171等の動作を制御する。
次に牡蠣養殖具製作装置1による牡蠣養殖具17(採苗連)の製作要領について説明する。貝殻13は、外面を貝殻供給コンベヤ61の供給方向に向け、チェーンベルト69に設けられた貝殻受け台73に並べられ、スペーサ15はスペーサ供給管91a、91bに充填されているものとする。針金11のセットは、次の要領で行う。針金11をU字状に曲げ、針金11の両端をそれぞれ針金位置決め装置47に設けられた針金位置決め板103a、103bの底面に当接させると共に、針金11を枠体101のV字切り欠き105a、105b、107a、107bにしっかりと押し込み、針金11を針金保持装置41に保持させる。その後、針金11を保持した針金保持装置41を回動させ所定の位置、左右の針金11が貝殻搬送コンベヤ63の搬送方向に平行になる位置にセットする。
貝殻供給コンベヤ61及び貝殻搬送コンベヤ63を起動すると、貝殻13は、貝殻供給コンベヤ61から貝殻搬送コンベヤ63のゴムベルト79の上に一定間隔を保ち供給される。貝殻搬送コンベヤ63に供給された貝殻13は、前方の貝殻13が前方ストッパー153に衝突した状態で貝殻搬送コンベヤ63上に留め置かれる。前方の貝殻13が後方光電センサー159を通過し、所定時間経過後に後方ストッパー155が突出し、後方の貝殻13が貝殻搬送コンベヤ63上に留め置かれる。
貝殻搬送コンベヤ63に取付けられた前方光電センサー157、後方光電センサー159が共に、貝殻搬送コンベヤ63に留め置かれた貝殻13を検知すると、前方リフト161と後方リフト163が同時に上昇し、前方、後方の貝殻13を持ち上げる。貝殻13が2つ揃うまではリフトは共に上昇しない。リフトで持ち上げられた前方、後方の貝殻13は、それぞれ前方把持装置173及び後方把持装置175で把持される。貝殻13が把持されると、制御装置29は、前方リフト161、後方リフト163及び後方ストッパー155を降下させる。一方、把持された貝殻13は、CCDカメラ51で撮影され画像データが画像処理装置53に送られ貝殻13の穴の位置及び大きさが特定される。
画像処理装置53が、貝殻13が不良であると判断すると、制御装置29は、把持装置で把持している2枚の貝殻13を貝殻搬送コンベヤ63の外部へ移動させ、貝殻13を落下させて廃棄する。一方、画像処理装置53が、貝殻13が正常であると判断すると、貝殻13は、次の要領で針金11に挿入される。前方把持装置173で把持した状態の貝殻13の穴の位置(Y方向)が、一方の針金11の位置(Y方向)と一致するように前後移動装置181を介して移動させる。さらに、前方の貝殻13の穴の位置(X方向)が一方の針金11の位置(X方向)と一致するように左右移動装置179を移動させることで、一方の針金11と貝殻13の穴とを一致させる。その後、前方垂直移動装置177を降下させ、前方の貝殻13を針金11に挿入し、その後、前方把持装置173を開き、把持装置から貝殻13を解放する。次に、後方の貝殻13も前方の貝殻13と同様に移動させ貝殻13を他方の針金11に挿入する。その後、後方把持装置175を開き、把持装置から貝殻13を解放する。その後、制御装置29は、把持装置173、175を所定の位置に戻すように制御する。
把持装置173、175を開いたとき貝殻13が動き、穴の位置と針金11の位置とがずれ、貝殻13が針金11にうまく入らないことがあるが、本実施形態では貝殻13の穴を針金11の両方の先端部に挿入した後、把持装置173、175を開くため上記問題を解決できる。
次に制御装置は、スペーサを針金11に挿入するようにスペーサ挿入装置45を制御する。制御装置29は、光ファイバセンサー191a、191bによりスペーサ供給管91a、91bにスペーサ15があることを検知し、スペーサ把持用エアチャック193a、193b及びスペーサ移動装置195にスペーサ15を把持し、移動させる。
スペーサ15を把持したスペーサ把持用エアチャック193a、193bは、スペーサ移動装置195を介して針金11の真上まで移動した後、さらにスペーサ15の穴が針金11の先端を通過するまで降下する。その後、スペーサ把持用エアチャック193a、193bが開き、スペーサ15は、貝殻13の上に落下する。スペーサ15は左右の針金11に同時に挿入される。スペーサ15が針金11の先端を通過するまでスペーサ把持用エアチャック193a、193bで把持したまま降下させるのは、貝殻13と同じ理由である。スペーサ挿入装置45は、スペーサ15を左右の針金11に同時に挿入する必要があるため、両方の光ファイバセンサー191a、191bがスペーサ15を検出して始めて動作する。
その後、針金保持装置41の上段チャック111a、111bのみが開き、貝殻13及びスペーサ15は、針金11に沿って下段チャック113a、113bの上に落下する。その後、上段チャック111a、111bを閉じた後に下段チャック113a、113bを開くと、貝殻13及びスペーサ15は、針金11を沿って下方に落下する。上記手順を繰り返すことで牡蠣養殖具17を組み立てる。
貝殻搬送コンベヤ63の搬送速度は、貝殻搬送コンベヤ63を停止させることなく、上記一連の操作が行えるように調整されている。針金11に取り付ける貝殻13及びスペーサ15の個数は状況によって異なるが、例えば、U字状針金11の片側に24個、全体で48個取り付ける場合、針金11の片側に24個の貝殻13が取り付けられた時点で牡蠣養殖具17の組立ては終了であり、再度、針金11のセットから開始する。
上記実施形態で示すように本考案に係る牡蠣養殖具製作装置1は、針金保持装置41でU字状の針金11の両端を上方にして保持しつつ、貝殻挿入装置43により貝殻13を針金11の両端から挿入し、続いてスペーサ挿入装置45によりスペーサ15を針金11の両端から同時に挿入し、これを順次下方に送り出し牡蠣養殖具17を製作する装置である。本装置は、貝殻搬送コンベヤ63で貝殻13を連続的に搬送しながら、かつ針金11の両端から貝殻13を挿入するので、迅速に牡蠣養殖具17を製作することができる。さらに貝殻13に設けられた穴の位置及び大きさを特定する画像処理装置53及び貝殻挿入装置43等、装置全体の動作を制御する制御装置29を備えるので、貝殻13に個体差があっても牡蠣養殖具17を自動的に製作することができる。なお本考案に係る牡蠣養殖具製作装置1は、上記実施形態に限定されるものではなく、要旨を変更しない範囲で適宜変更することができる。
1 牡蠣養殖具製作装置
3 牡蠣養殖具製作装置本体
11 針金
13 貝殻
15 スペーサ
17 牡蠣養殖具
21 貝殻供給装置
23 スペーサ供給装置
25 牡蠣養殖具組立装置
27 貝殻データ取得装置
29 制御装置
41 針金保持装置
43 貝殻挿入装置
45 スペーサ挿入装置
47 針金位置決め装置
51 CCDカメラ
53 画像処理装置
61 貝殻供給コンベヤ
63 貝殻搬送コンベヤ
91a、91b スペーサ供給管
95a、95b スペーサ取出口
151 貝殻把持移動装置
153 前方ストッパー
155 後方ストッパー
161 前方リフト
163 後方リフト
171 移動装置
173 前方把持装置
175 後方把持装置
177 前方垂直移動装置
178 後方垂直移動装置
179 左右移動装置
181 前後移動装置
193a、193b スペーサ把持用エアチャック
195 スペーサ移動装置
197 スペーサ前後移動装置
199 スペーサ垂直移動装置
201 スペーサ供給装置
203 ホッパ
209a、209b ガイド装置

Claims (8)

  1. U字状の針金の両端から貝殻、スペーサを挿入し、順次下方に送り出し牡蠣養殖具を製作する牡蠣養殖具製作装置であって、
    左右それぞれに上下2段の開閉チャックを備え、U字状の針金の両端を上方にして保持しつつ、挿入される貝殻及びスペーサを順次下方に送り出す針金保持装置と、
    貝殻を所定の間隔で連続的に供給する貝殻供給装置と、
    前記貝殻供給装置を介して供給される貝殻を把持する2つの貝殻把持装置、該貝殻把持装置を別々に移動可能な3次元移動装置を備え、前記針金保持装置が保持する針金の両端から貝殻を挿入する貝殻挿入装置と、
    スペーサを連続的に供給するスペーサ供給装置と、
    スペーサを把持する2つのスペーサ把持装置、該スペーサ把持装置を移動可能な2次元のスペーサ移動装置を備え、前記針金保持装置が保持する針金の両端から同時にスペーサを挿入するスペーサ挿入装置と、
    前記貝殻供給装置を介して供給される貝殻を2枚同時に撮影し、画像データからそれぞれの貝殻に設けられた穴の位置及び大きさに関するデータを取得する貝殻データ取得装置と、
    前記針金保持装置、前記貝殻挿入装置、前記スペーサ挿入装置を所定の順番に動作させると共に、前記貝殻データ取得装置のデータに基づき前記3次元移動装置の動作を制御する制御装置と、
    を備えることを特徴とする牡蠣養殖具製作装置。
  2. 前記貝殻供給装置は、貝殻を搬送する貝殻搬送コンベヤを有し、
    前記貝殻挿入装置は、さらに、連続的に貝殻を搬送中の前記貝殻搬送コンベヤ上で、一時的に2枚の貝殻を所定の位置に留め置く2つのストッパー、該ストッパーで動きを停止させた2枚の貝殻を同時に貝殻搬送コンベヤから持ち上げるリフトを備え、
    前記2つの貝殻把持装置は、前記リフトで持ち上げられた2枚の貝殻をそれぞれ把持することを特徴とする請求項1に記載の牡蠣養殖具製作装置。
  3. 前記スペーサ供給装置は、スペーサを貯蔵するホッパと、
    前記ホッパの底部に設けられ下端部にスペーサ取出口を備え、常に一定方向のスペーサを供給する2つのスペーサ供給管と、
    前記ホッパの底部で上下動しホッパ内のスペーサを攪拌し、前記2つのスペーサ供給管にそれぞれ一定方向のスペーサを送り込むガイド装置と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の牡蠣養殖具製作装置。
  4. 前記貝殻データ取得装置は、2枚の貝殻を同時に撮影するCCDカメラと、該CCDカメラの画像データを処理し、貝殻の穴の位置及び大きさを特定する画像処理装置とを備え、
    前記画像処理装置は、前記画像データのうち処理すべき範囲を任意に設定可能な範囲設定手段を備え、前記範囲設定手段で設定された範囲内の画像データを処理することを特徴とする請求項1から3のいずれか1に記載の牡蠣養殖具製作装置。
  5. 前記3次元移動装置は、前記範囲設定手段で設定された範囲内で移動することを特徴とする請求項4に記載の牡蠣養殖具製作装置。
  6. 前記制御装置は、前記貝殻把持装置で貝殻を把持した状態で、貝殻を前記針金保持装置が保持する針金に挿入し、その後、前記貝殻把持装置を開き貝殻を解放するように前記貝殻挿入装置を制御することを特徴とする請求項1から5のいずれか1に記載の牡蠣養殖具製作装置。
  7. 前記貝殻供給装置は、さらに前記貝殻搬送コンベヤに貝殻を供給する貝殻供給コンベヤを備え、
    前記貝殻搬送コンベヤの搬送速度が、前記貝殻供給コンベヤの搬送速度よりも速いことを特徴とする請求項2から6のいずれか1に記載の牡蠣養殖具製作装置。
  8. さらに前記針金保持装置に針金をセットするときのU字状の針金の両端の高さを決める針金位置決め装置を備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか1に記載の牡蠣養殖具製作装置。
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WO2016167520A1 (ko) * 2015-04-13 2016-10-20 주식회사 이엠티 패류 수하 자동공급장치
KR20230091659A (ko) * 2021-12-16 2023-06-23 주식회사 참코청하 굴 양식용 수하연 조립장치

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