JP2019060999A - 液体現像剤及び液体現像剤の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ドット再現性に優れる液体現像剤を提供すること。【解決手段】バインダー樹脂、顔料、及びアセチルアセトン錯体を含有するトナー粒子、トナー粒子分散剤、並びに、絶縁性キャリア液体を含有する液体現像剤であって、バインダー樹脂がポリエステル樹脂を含有し、ポリエステル樹脂のSP値が、11.0(cal/cm3)0.5以上15.0(cal/cm3)0.5以下であり、絶縁性キャリア液体のSP値が、7.0(cal/cm3)0.5以上9.0(cal/cm3)0.5以下であり、アセチルアセトン錯体を構成する金属の原子価が、2価又は3価であることを特徴とする液体現像剤。【選択図】なし
Description
本発明は、電子写真方式を利用する画像形成装置に用いられる液体現像剤及び液体現像剤の製造方法に関する。
近年、電子写真方式を利用する画像形成装置において、高速での画像形成に優れている湿式現像方式による高画質高速デジタル印刷装置が注目を集めている。
湿式現像方式では、キャリア液体中にトナー粒子を分散させた液体現像剤を用いる。乾式現像方式で使用する現像剤と比較するとより微細なトナー粒子を用いることができる。そのため、湿式現像方式は、乾式現像方式に比べてドット画像の再現性や階調再現性に優れている。
トナー粒子はバインダー樹脂及び着色剤を少なくとも含む構成が一般的であるが、透光性や製造コストの観点から、バインダー樹脂としてポリエステル樹脂が一般的によく用いられている。
画像形成装置の各部材の電気抵抗や、印刷速度(プロセススピード)にも依存するが、キャリア液体の体積抵抗率が低い場合、感光ドラムの静電潜像に乱れが生じることにより、ドット再現性が低下する。
上記の理由から、キャリア液体としては炭化水素系有機溶剤やシリコーンオイルなどの絶縁性キャリア液体が、一般的に用いられている。
一方、環境や省エネルギーの観点から、紫外線などの光エネルギーによりキャリア液体を硬化させる光硬化型のキャリア液体を用いた液体現像剤も提案されている。
湿式現像方式では、キャリア液体中にトナー粒子を分散させた液体現像剤を用いる。乾式現像方式で使用する現像剤と比較するとより微細なトナー粒子を用いることができる。そのため、湿式現像方式は、乾式現像方式に比べてドット画像の再現性や階調再現性に優れている。
トナー粒子はバインダー樹脂及び着色剤を少なくとも含む構成が一般的であるが、透光性や製造コストの観点から、バインダー樹脂としてポリエステル樹脂が一般的によく用いられている。
画像形成装置の各部材の電気抵抗や、印刷速度(プロセススピード)にも依存するが、キャリア液体の体積抵抗率が低い場合、感光ドラムの静電潜像に乱れが生じることにより、ドット再現性が低下する。
上記の理由から、キャリア液体としては炭化水素系有機溶剤やシリコーンオイルなどの絶縁性キャリア液体が、一般的に用いられている。
一方、環境や省エネルギーの観点から、紫外線などの光エネルギーによりキャリア液体を硬化させる光硬化型のキャリア液体を用いた液体現像剤も提案されている。
特許文献1には、光硬化型のキャリア液体として、特定の粘度範囲、及び、特定の抵抗値範囲を有する硬化性液体ベヒクルを用いることが提案されている。そして、硬化性液体ベヒクルとしては、エポキシ化合物、ビニルエーテル、環状ビニルエーテルなどが例示されている。
一方、特許文献2では、帯電安定性の観点から、電荷制御剤として添加されたランタノイド金属を少なくとも1種含む有機金属化合物を含有するトナー粒子を含む液体現像剤が開示されている。
特許文献3では、耐オフセット性の観点から、重量平均分子量/数平均分子量が4.0より大きいビニル系重合体と分解性の金属化合物とを反応せしめて得られた重合体をトナー粒子中に含有する静電写真用液体現像剤が開示されている。
一方、特許文献2では、帯電安定性の観点から、電荷制御剤として添加されたランタノイド金属を少なくとも1種含む有機金属化合物を含有するトナー粒子を含む液体現像剤が開示されている。
特許文献3では、耐オフセット性の観点から、重量平均分子量/数平均分子量が4.0より大きいビニル系重合体と分解性の金属化合物とを反応せしめて得られた重合体をトナー粒子中に含有する静電写真用液体現像剤が開示されている。
体積抵抗率の高いキャリア液体を使用しても、液体現像剤の体積抵抗率が低下する場合がある。例えば、トナー粒子のバインダー樹脂に由来する成分がキャリア液体中に溶出し、液体現像剤の体積抵抗率を低下させる。この場合、ドット再現性が著しく低下する。
本発明は、ドット再現性に優れる液体現像剤を提供するものである。また、該液体現像剤の製造方法を提供するものである。
本発明は、ドット再現性に優れる液体現像剤を提供するものである。また、該液体現像剤の製造方法を提供するものである。
本発明は、
バインダー樹脂、顔料、及びアセチルアセトン錯体を含有するトナー粒子、トナー粒子分散剤、並びに、絶縁性キャリア液体を含有する液体現像剤であって、
該バインダー樹脂がポリエステル樹脂を含有し、
該ポリエステル樹脂のSP値が、11.0(cal/cm3)0.5以上15.0(cal/cm3)0.5以下であり、
該絶縁性キャリア液体のSP値が、7.0(cal/cm3)0.5以上9.0(cal/cm3)0.5以下であり、
該アセチルアセトン錯体を構成する金属の原子価が、2価又は3価であることを特徴とする液体現像剤である。
バインダー樹脂、顔料、及びアセチルアセトン錯体を含有するトナー粒子、トナー粒子分散剤、並びに、絶縁性キャリア液体を含有する液体現像剤であって、
該バインダー樹脂がポリエステル樹脂を含有し、
該ポリエステル樹脂のSP値が、11.0(cal/cm3)0.5以上15.0(cal/cm3)0.5以下であり、
該絶縁性キャリア液体のSP値が、7.0(cal/cm3)0.5以上9.0(cal/cm3)0.5以下であり、
該アセチルアセトン錯体を構成する金属の原子価が、2価又は3価であることを特徴とする液体現像剤である。
また、本発明は、
バインダー樹脂、顔料、及びアセチルアセトン錯体を含有するトナー粒子、トナー粒子分散剤、並びに、絶縁性キャリア液体を含有する液体現像剤の製造方法であって、
該バインダー樹脂、該顔料、該アセチルアセトン錯体、該トナー粒子分散剤及び該バインダー樹脂を溶解する溶剤を含有する顔料分散液を調製する工程、
該顔料分散液、及び、該絶縁性キャリア液体を含有する混合液を調製する工程、並びに、
該混合液から該溶剤を留去する工程を含み、
該バインダー樹脂がポリエステル樹脂を含有し、
該ポリエステル樹脂のSP値が、11.0(cal/cm3)0.5以上15.0(cal/cm3)0.5以下であり、
該絶縁性キャリア液体のSP値が、7.0(cal/cm3)0.5以上9.0(cal/cm3)0.5以下であり、
該アセチルアセトン錯体を構成する金属の原子価が、2価又は3価であることを特徴とする液体現像剤の製造方法である。
バインダー樹脂、顔料、及びアセチルアセトン錯体を含有するトナー粒子、トナー粒子分散剤、並びに、絶縁性キャリア液体を含有する液体現像剤の製造方法であって、
該バインダー樹脂、該顔料、該アセチルアセトン錯体、該トナー粒子分散剤及び該バインダー樹脂を溶解する溶剤を含有する顔料分散液を調製する工程、
該顔料分散液、及び、該絶縁性キャリア液体を含有する混合液を調製する工程、並びに、
該混合液から該溶剤を留去する工程を含み、
該バインダー樹脂がポリエステル樹脂を含有し、
該ポリエステル樹脂のSP値が、11.0(cal/cm3)0.5以上15.0(cal/cm3)0.5以下であり、
該絶縁性キャリア液体のSP値が、7.0(cal/cm3)0.5以上9.0(cal/cm3)0.5以下であり、
該アセチルアセトン錯体を構成する金属の原子価が、2価又は3価であることを特徴とする液体現像剤の製造方法である。
さらに、本発明は、
バインダー樹脂、顔料、及びアセチルアセトン錯体を含有するトナー粒子、トナー粒子分散剤、並びに、絶縁性キャリア液体を含有する液体現像剤の製造方法であって、
該バインダー樹脂、該顔料、該アセチルアセトン錯体、該トナー粒子分散剤及び該バインダー樹脂を溶解する溶剤を含有する顔料分散液を調製する工程、
該顔料分散液、及び、該絶縁性キャリア液体以外の該バインダー樹脂を溶解しない溶剤を含有する第一混合液を調製する工程、
該第一混合液から該バインダー樹脂を溶解する溶剤を留去してトナー粒子分散体を調製する工程、及び、
該トナー粒子分散体及び該絶縁性キャリア液体を含有する第二混合液を調製する工程を含み、
該バインダー樹脂がポリエステル樹脂を含有し、
該ポリエステル樹脂のSP値が、11.0(cal/cm3)0.5以上15.0(cal/cm3)0.5以下であり、
該絶縁性キャリア液体のSP値が、7.0(cal/cm3)0.5以上9.0(cal/cm3)0.5以下であり、
該アセチルアセトン錯体を構成する金属の原子価が、2価又は3価であることを特徴とする液体現像剤の製造方法である。
バインダー樹脂、顔料、及びアセチルアセトン錯体を含有するトナー粒子、トナー粒子分散剤、並びに、絶縁性キャリア液体を含有する液体現像剤の製造方法であって、
該バインダー樹脂、該顔料、該アセチルアセトン錯体、該トナー粒子分散剤及び該バインダー樹脂を溶解する溶剤を含有する顔料分散液を調製する工程、
該顔料分散液、及び、該絶縁性キャリア液体以外の該バインダー樹脂を溶解しない溶剤を含有する第一混合液を調製する工程、
該第一混合液から該バインダー樹脂を溶解する溶剤を留去してトナー粒子分散体を調製する工程、及び、
該トナー粒子分散体及び該絶縁性キャリア液体を含有する第二混合液を調製する工程を含み、
該バインダー樹脂がポリエステル樹脂を含有し、
該ポリエステル樹脂のSP値が、11.0(cal/cm3)0.5以上15.0(cal/cm3)0.5以下であり、
該絶縁性キャリア液体のSP値が、7.0(cal/cm3)0.5以上9.0(cal/cm3)0.5以下であり、
該アセチルアセトン錯体を構成する金属の原子価が、2価又は3価であることを特徴とする液体現像剤の製造方法である。
本発明によれば、ドット再現性に優れる液体現像剤、及び、該液体現像剤の製造方法を提供することができる。
本発明において、数値範囲を表す「○○以上××以下」や「○○〜××」の記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。
また、モノマーユニットとは、ポリマー又は樹脂中のモノマー物質の反応した形態をいう。
本発明の液体現像剤は、バインダー樹脂、顔料、及びアセチルアセトン錯体を含有するトナー粒子、トナー粒子分散剤、並びに、絶縁性キャリア液体を含有する。
該バインダー樹脂は、ポリエステル樹脂を含有する。
該トナー粒子が、該ポリエステル樹脂、及び、特定のアセチルアセトン錯体を含有し、該ポリエステル樹脂のSP値(溶解度パラメーター)が、11.0(cal/cm3)0.5以上15.0(cal/cm3)0.5である場合、該ポリエステル樹脂に由来する成分のキャリア液体中への溶出を抑制し、液体現像剤の体積抵抗率の低下を顕著に抑制する。
該アセチルアセトン錯体は、上記範囲のSP値を有するポリエステル樹脂に相溶しやすく、相溶されたアセチルアセトン錯体が、ポリエステル樹脂の低分子量成分や残留モノマーなどを吸着し、これら成分のキャリア液体中への溶出を抑制する。
また、該ポリエステル樹脂のSP値が上記範囲にあれば、後述のコアセルベーション法を液体現像剤の製造方法として用いる場合には特に、トナー粒子の粒径をより小さく、粒度分布をより狭く制御することが可能となり、ドット再現性を向上させることができる。
バインダー樹脂が顔料を伴って析出してトナー粒子となる過程において、バインダー樹脂を構成するポリエステル樹脂のSP値が11.0(cal/cm3)0.5未満である場合、トナー粒子となる相の分離が遅くなる。その結果、分離した2相の粘度比が適切な範囲にならなくなり、撹拌等によるせん断力が作用しにくく、トナー粒子の粒径はより大きく、粒度分布はより広くなる。
一方、バインダー樹脂を構成するポリエステル樹脂のSP値が15.0(cal/cm3)0.5より大きい場合は、ポリエステル樹脂を溶解させる溶媒の選択肢が少なくなり、実質的には相分離の境界があいまいになる。その結果、粒度分布が広くなる場合や、顔料が露出又は離脱する場合がある。
すなわち、該ポリエステル樹脂のSP値は、11.0(cal/cm3)0.5以上15.0(cal/cm3)0.5以下であり、11.0(cal/cm3)0.5以上14.0(cal/cm3)0.5以下であることが好ましい。
本発明におけるSP値は、コーティングの基礎と工学(53ページ、原崎勇次著、加工技術研究会)記載のFedorsによる原子及び原子団の蒸発エネルギーとモル体積から計算で求めた値である。本発明におけるSP値の単位は、(cal/cm3)0.5であるが、1(cal/cm3)0.5=2.046×103(J/m3)0.5によって(J/m3)0.5の単位に換算することができる。
また、モノマーユニットとは、ポリマー又は樹脂中のモノマー物質の反応した形態をいう。
本発明の液体現像剤は、バインダー樹脂、顔料、及びアセチルアセトン錯体を含有するトナー粒子、トナー粒子分散剤、並びに、絶縁性キャリア液体を含有する。
該バインダー樹脂は、ポリエステル樹脂を含有する。
該トナー粒子が、該ポリエステル樹脂、及び、特定のアセチルアセトン錯体を含有し、該ポリエステル樹脂のSP値(溶解度パラメーター)が、11.0(cal/cm3)0.5以上15.0(cal/cm3)0.5である場合、該ポリエステル樹脂に由来する成分のキャリア液体中への溶出を抑制し、液体現像剤の体積抵抗率の低下を顕著に抑制する。
該アセチルアセトン錯体は、上記範囲のSP値を有するポリエステル樹脂に相溶しやすく、相溶されたアセチルアセトン錯体が、ポリエステル樹脂の低分子量成分や残留モノマーなどを吸着し、これら成分のキャリア液体中への溶出を抑制する。
また、該ポリエステル樹脂のSP値が上記範囲にあれば、後述のコアセルベーション法を液体現像剤の製造方法として用いる場合には特に、トナー粒子の粒径をより小さく、粒度分布をより狭く制御することが可能となり、ドット再現性を向上させることができる。
バインダー樹脂が顔料を伴って析出してトナー粒子となる過程において、バインダー樹脂を構成するポリエステル樹脂のSP値が11.0(cal/cm3)0.5未満である場合、トナー粒子となる相の分離が遅くなる。その結果、分離した2相の粘度比が適切な範囲にならなくなり、撹拌等によるせん断力が作用しにくく、トナー粒子の粒径はより大きく、粒度分布はより広くなる。
一方、バインダー樹脂を構成するポリエステル樹脂のSP値が15.0(cal/cm3)0.5より大きい場合は、ポリエステル樹脂を溶解させる溶媒の選択肢が少なくなり、実質的には相分離の境界があいまいになる。その結果、粒度分布が広くなる場合や、顔料が露出又は離脱する場合がある。
すなわち、該ポリエステル樹脂のSP値は、11.0(cal/cm3)0.5以上15.0(cal/cm3)0.5以下であり、11.0(cal/cm3)0.5以上14.0(cal/cm3)0.5以下であることが好ましい。
本発明におけるSP値は、コーティングの基礎と工学(53ページ、原崎勇次著、加工技術研究会)記載のFedorsによる原子及び原子団の蒸発エネルギーとモル体積から計算で求めた値である。本発明におけるSP値の単位は、(cal/cm3)0.5であるが、1(cal/cm3)0.5=2.046×103(J/m3)0.5によって(J/m3)0.5の単位に換算することができる。
一方、絶縁性キャリア液体のSP値は、7.0(cal/cm3)0.5以上9.0(cal/cm3)0.5以下である。
絶縁性キャリア液体のSP値が、9.0(cal/cm3)0.5より大きい場合、ポリエステル樹脂のSP値との差が小さく、ポリエステル樹脂のキャリア液体に対する溶解度が上昇し、液体現像剤の体積抵抗率が低下する。
絶縁性キャリア液体のSP値が、7.0(cal/cm3)0.5未満の場合、製造方法によっては、トナー粒子を形成しにくい場合や、トナー粒子の粒度分布が著しく広くなる場合がある。
また、該絶縁性キャリア液体のSP値は、7.5(cal/cm3)0.5以上9.0
(cal/cm3)0.5以下であることが好ましい。
絶縁性キャリア液体のSP値が、9.0(cal/cm3)0.5より大きい場合、ポリエステル樹脂のSP値との差が小さく、ポリエステル樹脂のキャリア液体に対する溶解度が上昇し、液体現像剤の体積抵抗率が低下する。
絶縁性キャリア液体のSP値が、7.0(cal/cm3)0.5未満の場合、製造方法によっては、トナー粒子を形成しにくい場合や、トナー粒子の粒度分布が著しく広くなる場合がある。
また、該絶縁性キャリア液体のSP値は、7.5(cal/cm3)0.5以上9.0
(cal/cm3)0.5以下であることが好ましい。
バインダー樹脂は、ポリエステル樹脂を含有し、該ポリエステル樹脂のSP値は11.0(cal/cm3)0.5以上15.0(cal/cm3)0.5以下である。
該ポリエステル樹脂は、SP値が上記範囲であれば特に限定されないが、ジオール及びジカルボン酸由来のモノマーユニットを主な構成成分として含有するポリエステル樹脂であることが好ましい。
また、酸価やSP値を調整するために、1価や3価以上のアルコール及びカルボン酸を使用してもよい。
該ジオールとしては、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ヘプタンジオール、オクタンジオール、ノナンジオール、デカンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加体及び/又はプロピレンオキサイド付加体などが挙げられる。
1価のアルコールとしては、n−ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノール、n−ヘキサノール、n−オクタノール、ラウリルアルコール、2−エチルヘキサノール、デカノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール、ドデシルアルコールなどが挙げられる。
3価以上のアルコールとしては、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼンなどの芳香族アルコール;ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセリン、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパンなどの脂肪族アルコールなどが挙げられる。
該ポリエステル樹脂は、SP値が上記範囲であれば特に限定されないが、ジオール及びジカルボン酸由来のモノマーユニットを主な構成成分として含有するポリエステル樹脂であることが好ましい。
また、酸価やSP値を調整するために、1価や3価以上のアルコール及びカルボン酸を使用してもよい。
該ジオールとしては、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ヘプタンジオール、オクタンジオール、ノナンジオール、デカンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加体及び/又はプロピレンオキサイド付加体などが挙げられる。
1価のアルコールとしては、n−ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノール、n−ヘキサノール、n−オクタノール、ラウリルアルコール、2−エチルヘキサノール、デカノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール、ドデシルアルコールなどが挙げられる。
3価以上のアルコールとしては、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼンなどの芳香族アルコール;ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセリン、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパンなどの脂肪族アルコールなどが挙げられる。
ジカルボン酸としては、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、マロン酸、n−ドデセニルコハク酸、イソドデセニルコハク酸、n−ドデシルコハク酸、イソドデシルコハク酸、n−オクテニルコハク酸、n−オクチルコハク酸、イソオクテニルコハク酸、イソオクチルコハク酸;これらの酸無水物及びこれらの低級アルキルエステルが挙げられる。
1価のカルボン酸としては、安息香酸、ナフタレンカルボン酸、サリチル酸、4−メチル安息香酸、3−メチル安息香酸、フェノキシ酢酸、ビフェニルカルボン酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、オクタン酸、デカン酸、ドデカン酸、ステアリン酸などのモノカルボン酸が挙げられる。
3価以上の多価カルボン酸としては、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリメリット酸)、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、ピロメリット酸などの芳香族カルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシ−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、などの脂肪族カルボン酸;これらの酸無水物又は低級アルキルエステルなどの誘導体が挙げられる。
1価のカルボン酸としては、安息香酸、ナフタレンカルボン酸、サリチル酸、4−メチル安息香酸、3−メチル安息香酸、フェノキシ酢酸、ビフェニルカルボン酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、オクタン酸、デカン酸、ドデカン酸、ステアリン酸などのモノカルボン酸が挙げられる。
3価以上の多価カルボン酸としては、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリメリット酸)、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、ピロメリット酸などの芳香族カルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシ−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、などの脂肪族カルボン酸;これらの酸無水物又は低級アルキルエステルなどの誘導体が挙げられる。
バインダー樹脂中の該ポリエステル樹脂の含有量は、50質量%以上であることが好ましく、70質量%以上であることがより好ましく、90質量%以上であることがさらに好ましい。
バインダー樹脂は、本発明の効果を損なわない程度に、該ポリエステル樹脂以外の公知の樹脂を含有してもよい。
例えば、該ポリエステル樹脂とはSP値の異なるポリエステル樹脂、ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ケイ素樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、アニリン樹脂、アイオノマー樹脂、及びポリカーボネート樹脂などが挙げられる。
バインダー樹脂は、本発明の効果を損なわない程度に、該ポリエステル樹脂以外の公知の樹脂を含有してもよい。
例えば、該ポリエステル樹脂とはSP値の異なるポリエステル樹脂、ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ケイ素樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、アニリン樹脂、アイオノマー樹脂、及びポリカーボネート樹脂などが挙げられる。
トナー粒子の粒径及び粒度分布の観点から、後述のコアセルベーション法を用いる場合、該ポリエステル樹脂の酸価は、5mgKOH/g以上であることが好ましく、8mgKOH/g以上50mgKOH/g以下であることがより好ましい。
また、トナー粒子の粒径及び粒度分布の観点から、液体現像剤は、塩基性のトナー粒子分散剤を用いることが好ましい。
さらに、該酸価を有するポリエステル樹脂と、塩基性のトナー粒子分散剤を用いることにより、樹脂の酸基にトナー粒子分散剤の塩基性基が作用しやすくなる。これによりバインダー樹脂が顔料を伴って析出してトナー粒子となる過程において、より強い分散性を発揮することで、トナー粒子の粒径をより小さく、粒度分布をより狭く制御することが可能となる。
また、トナー粒子の粒径及び粒度分布の観点から、液体現像剤は、塩基性のトナー粒子分散剤を用いることが好ましい。
さらに、該酸価を有するポリエステル樹脂と、塩基性のトナー粒子分散剤を用いることにより、樹脂の酸基にトナー粒子分散剤の塩基性基が作用しやすくなる。これによりバインダー樹脂が顔料を伴って析出してトナー粒子となる過程において、より強い分散性を発揮することで、トナー粒子の粒径をより小さく、粒度分布をより狭く制御することが可能となる。
トナー粒子は、高精細画像を得るという観点から、体積基準の50%粒径(D50)が0.05μm以上2.0μm以下であることが好ましく、より好ましくは0.05μm以上1.2μm以下であり、さらに好ましくは0.05μm以上1.0μm以下である。
トナー粒子の体積基準の50%粒径(D50)が上記範囲内であると、液体現像剤により形成されるトナー画像の解像度、画像濃度及びドット再現性を十分に高いものとすることができると共に、キャリア液体が記録媒体上に残存する記録方式においても、トナー画像の膜厚を十分に薄いものとすることができる。
液体現像剤中のトナー粒子の濃度は、1質量%以上50質量%以下程度であることが好ましく、2質量%以上40質量%以下程度であることがより好ましい。
トナー粒子の体積基準の50%粒径(D50)が上記範囲内であると、液体現像剤により形成されるトナー画像の解像度、画像濃度及びドット再現性を十分に高いものとすることができると共に、キャリア液体が記録媒体上に残存する記録方式においても、トナー画像の膜厚を十分に薄いものとすることができる。
液体現像剤中のトナー粒子の濃度は、1質量%以上50質量%以下程度であることが好ましく、2質量%以上40質量%以下程度であることがより好ましい。
該アセチルアセトン錯体を構成する金属の原子価は、2価又は3価である。
アセチルアセトン錯体を構成する金属が、ナトリウム(I)、リチウム(I)、銀(I)、銅(I)などである場合、バインダー樹脂を構成するポリエステル樹脂の溶出成分となり得る低分子量成分や残留モノマーなどを吸着する効果が得られなかった。
したがって、アセチルアセトン錯体としては、銅(II)アセチルアセトナート、鉄(II)アセチルアセトナート、鉄(III)アセチルアセトナート、コバルト(III)アセチルアセトナート、アルミニウム(III)アセチルアセトナート、マグネシウム(II)アセチルアセトナート、ニッケル(II)アセチルアセトナート、マンガン(III)アセチルアセトナート、亜鉛(II)アセチルアセトナート、鉛(II)アセチルアセトナート、クロム(III)アセチルアセトナートなどを挙げることができる。
これらのうち、アルミニウム(III)アセチルアセトナート、マグネシウム(II)アセチルアセトナートなどは、上記ポリエステル樹脂との相溶性に優れ、液体現像剤の体積抵抗率の低下の抑制効果がより高い。
アセチルアセトン錯体を構成する金属が、ナトリウム(I)、リチウム(I)、銀(I)、銅(I)などである場合、バインダー樹脂を構成するポリエステル樹脂の溶出成分となり得る低分子量成分や残留モノマーなどを吸着する効果が得られなかった。
したがって、アセチルアセトン錯体としては、銅(II)アセチルアセトナート、鉄(II)アセチルアセトナート、鉄(III)アセチルアセトナート、コバルト(III)アセチルアセトナート、アルミニウム(III)アセチルアセトナート、マグネシウム(II)アセチルアセトナート、ニッケル(II)アセチルアセトナート、マンガン(III)アセチルアセトナート、亜鉛(II)アセチルアセトナート、鉛(II)アセチルアセトナート、クロム(III)アセチルアセトナートなどを挙げることができる。
これらのうち、アルミニウム(III)アセチルアセトナート、マグネシウム(II)アセチルアセトナートなどは、上記ポリエステル樹脂との相溶性に優れ、液体現像剤の体積抵抗率の低下の抑制効果がより高い。
トナー粒子中の該アセチルアセトン錯体の含有量は、該ポリエステル樹脂100質量部に対して、0.10質量部以上10.00質量部以下であることが好ましく、0.30質量部以上5.00質量部以下であることがより好ましい。
該アセチルアセトン錯体の含有量が、上記範囲である場合、液体現像剤の体積抵抗率の低下を効率よく抑制することが可能で有る。
該アセチルアセトン錯体の含有量が、上記範囲である場合、液体現像剤の体積抵抗率の低下を効率よく抑制することが可能で有る。
該絶縁性キャリア液体(以下、単に、キャリア液体ともいう)は、体積抵抗率が高く電気絶縁性であり、室温付近で低粘度の液体であれば、特に制限されることはない。
該キャリア液体の体積抵抗率は、5×109Ω・cm以上1×1015Ω・cm以下であることが好ましく、1×1010Ω・cm以上1×1014Ω・cm以下であることがより好ましい。
該キャリア液体の粘度は、25℃で0.5mPa・s以上100mPa・s未満であることが好ましく、より好ましくは0.5mPa・s以上20mPa・s未満である。
該キャリア液体として、例えば、ジメチルブタン、ジメチルペンタン、オクタン、イソ
オクタン、デカン、イソデカン、デカリン、ノナン、ドデカン、イソドデカンなどの炭化水素系溶剤;アイソパーE、アイソパーG、アイソパーH、アイソパーL、アイソパーM、アイソパーV(エクソンモービル社)、シェルゾールA100、シェルゾールA150(シェルケミカルズジャパン株式会社)、モレスコホワイトMT−30P(株式会社MORESCO)などのパラフィン系溶剤;シリコーンオイルなどが挙げられる。
該キャリア液体の体積抵抗率は、5×109Ω・cm以上1×1015Ω・cm以下であることが好ましく、1×1010Ω・cm以上1×1014Ω・cm以下であることがより好ましい。
該キャリア液体の粘度は、25℃で0.5mPa・s以上100mPa・s未満であることが好ましく、より好ましくは0.5mPa・s以上20mPa・s未満である。
該キャリア液体として、例えば、ジメチルブタン、ジメチルペンタン、オクタン、イソ
オクタン、デカン、イソデカン、デカリン、ノナン、ドデカン、イソドデカンなどの炭化水素系溶剤;アイソパーE、アイソパーG、アイソパーH、アイソパーL、アイソパーM、アイソパーV(エクソンモービル社)、シェルゾールA100、シェルゾールA150(シェルケミカルズジャパン株式会社)、モレスコホワイトMT−30P(株式会社MORESCO)などのパラフィン系溶剤;シリコーンオイルなどが挙げられる。
液体現像剤を硬化型液体現像剤とするために、キャリア液体に重合性液状化合物を用いてもよい。重合性液状化合物は、該キャリア液体の物性を満たすものであれば、特に制限されることはない。
重合性液状化合物は、光重合反応により重合し得る成分であってもよい。
光重合反応は、いかなる種類の光による反応であってもよいが、紫外線による反応であることが好ましい。すなわち、絶縁性液体は、紫外線硬化型重合性液状化合物であってもよい。
該重合性液状化合物として、ラジカル重合性を有するもの、カチオン重合性を有するもの、及び両者を有するものなどがあるが、いずれでも好適に用いることができる。
例えば、ビニルエーテル化合物、ウレタン化合物、スチレン系化合物及びアクリル系化合物、並びに、エポキシ化合物及びオキセタン化合物などの環状エーテル化合物が挙げられる。該重合性液状化合物は、上記化合物を1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
該重合性液状化合物は、カチオン重合性液状モノマーを含むことが好ましく、ビニルエーテル化合物を含むことがより好ましい。
該ビニルエーテル化合物を用いた場合には、体積抵抗率が高く、低粘度で、トナー粒子のドット再現性に優れた硬化型液体現像剤を得ることができる。
重合性液状化合物は、光重合反応により重合し得る成分であってもよい。
光重合反応は、いかなる種類の光による反応であってもよいが、紫外線による反応であることが好ましい。すなわち、絶縁性液体は、紫外線硬化型重合性液状化合物であってもよい。
該重合性液状化合物として、ラジカル重合性を有するもの、カチオン重合性を有するもの、及び両者を有するものなどがあるが、いずれでも好適に用いることができる。
例えば、ビニルエーテル化合物、ウレタン化合物、スチレン系化合物及びアクリル系化合物、並びに、エポキシ化合物及びオキセタン化合物などの環状エーテル化合物が挙げられる。該重合性液状化合物は、上記化合物を1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
該重合性液状化合物は、カチオン重合性液状モノマーを含むことが好ましく、ビニルエーテル化合物を含むことがより好ましい。
該ビニルエーテル化合物を用いた場合には、体積抵抗率が高く、低粘度で、トナー粒子のドット再現性に優れた硬化型液体現像剤を得ることができる。
ここで、ビニルエーテル化合物とは、ビニルエーテル構造(−CH=CH−O−C−)を有する化合物を示す。
該ビニルエーテル構造は好ましくは、R’−CH=CH−O−C−で表される(R’は、水素又は炭素数1〜3のアルキル基であり、好ましくは水素原子又はメチル基である)。
該ビニルエーテル化合物が、下記式(b)で表される化合物であることが好ましい。
該ビニルエーテル構造は好ましくは、R’−CH=CH−O−C−で表される(R’は、水素又は炭素数1〜3のアルキル基であり、好ましくは水素原子又はメチル基である)。
該ビニルエーテル化合物が、下記式(b)で表される化合物であることが好ましい。
該nは、1以上3以下の整数であることが好ましい。
Rは、好ましくは、炭素数1以上20以下の直鎖又は分岐の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基、炭素数5以上12以下の飽和又は不飽和の脂環式炭化水素基、及び炭素数6以上14以下の芳香族炭化水素基から選択される基であり、該脂環式炭化水素基及び該芳香族炭化水素基は、炭素数1以上4以下の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基を有していてもよい。
該Rは、より好ましくは炭素数4以上18以下の直鎖又は分岐の飽和脂肪族炭化水素基である。
具体的には、ドデシルビニルエーテル、ジシクロペンタジエンビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル、トリシクロデカンビニルエーテル、ジプロピレングリコールジビニルエーテル、トリメチロールプロパントリビニルエーテル、2−エチル−1,3−ヘキサンジオールジビニルエーテル、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオールジビニルエーテル、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールジビニ
ルエーテル、ネオペンチルグリコールジビニルエーテル、ペンタエリスリトールテトラビニルエーテル、1,2−デカンジオールジビニルエーテルなどが挙げられる。
トナー粒子は着色剤を含有してもよい。
該着色剤としては、特に限定されるものではなく、公知の有機顔料、及び無機顔料などが挙げられる。
該顔料の具体例としては、イエロー色を呈するものとして、以下のものが挙げられる。
C.I.ピグメントイエロー1、2、3、4、5、6、7、10、11、12、13、14、15、16、17、23、62、65、73、74、83、93、94、95、97、109、110、111、120、127、128、129、147、151、154、155、168、174、175、176、180、181、185;C.I.バットイエロー1、3、20。
赤又はマゼンタ色を呈するものとして、以下のものが挙げられる。
C.I.ピグメントレッド1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、21、22、23、30、31、32、37、38、39、40、41、48:2、48:3,48:4、49、50、51、52、53、54、55、57:1、58、60、63、64、68、81:1、83、87、88、89、90、112、114、122、123、146、147、150、163、184、202、206、207、209、238、269;C.I.ピグメントバイオレット19;C.I.バットレッド1、2、10、13、15、23、29、35。
青又はシアン色を呈する顔料として、以下のものが挙げられる。
C.I.ピグメントブルー2、3、15:2、15:3、15:4、16、17;C.I.バットブルー6;C.I.アシッドブルー45、フタロシアニン骨格にフタルイミドメチル基を1〜5個置換した銅フタロシアニン顔料。
緑色を呈する顔料として、以下のものが挙げられる。
C.I.ピグメントグリーン7、8、36。
オレンジ色を呈する顔料として、以下のものが挙げられる。
C.I.ピグメントオレンジ66、51。
黒色を呈する顔料として、以下のものが挙げられる。
カーボンブラック、チタンブラック、アニリンブラック。
白色顔料の具体例としては、以下のものが挙げられる。
塩基性炭酸鉛、酸化亜鉛、酸化チタン、チタン酸ストロンチウム。
トナー粒子中における顔料の分散には、トナー粒子の製造方法に応じた分散手段を用いればよい。分散手段として用いることができる装置としては、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、ジェットミル、ホモジナイザー、ペイントシェーカー、ニーダー、アジテータ、ヘンシェルミキサー、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミルなどがある。
着色剤の含有量は、トナー粒子中のバインダー樹脂100質量部に対して、1質量部以上100質量部以下であることが好ましく、5質量部以上50質量部以下であることがより好ましい。
該着色剤としては、特に限定されるものではなく、公知の有機顔料、及び無機顔料などが挙げられる。
該顔料の具体例としては、イエロー色を呈するものとして、以下のものが挙げられる。
C.I.ピグメントイエロー1、2、3、4、5、6、7、10、11、12、13、14、15、16、17、23、62、65、73、74、83、93、94、95、97、109、110、111、120、127、128、129、147、151、154、155、168、174、175、176、180、181、185;C.I.バットイエロー1、3、20。
赤又はマゼンタ色を呈するものとして、以下のものが挙げられる。
C.I.ピグメントレッド1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、21、22、23、30、31、32、37、38、39、40、41、48:2、48:3,48:4、49、50、51、52、53、54、55、57:1、58、60、63、64、68、81:1、83、87、88、89、90、112、114、122、123、146、147、150、163、184、202、206、207、209、238、269;C.I.ピグメントバイオレット19;C.I.バットレッド1、2、10、13、15、23、29、35。
青又はシアン色を呈する顔料として、以下のものが挙げられる。
C.I.ピグメントブルー2、3、15:2、15:3、15:4、16、17;C.I.バットブルー6;C.I.アシッドブルー45、フタロシアニン骨格にフタルイミドメチル基を1〜5個置換した銅フタロシアニン顔料。
緑色を呈する顔料として、以下のものが挙げられる。
C.I.ピグメントグリーン7、8、36。
オレンジ色を呈する顔料として、以下のものが挙げられる。
C.I.ピグメントオレンジ66、51。
黒色を呈する顔料として、以下のものが挙げられる。
カーボンブラック、チタンブラック、アニリンブラック。
白色顔料の具体例としては、以下のものが挙げられる。
塩基性炭酸鉛、酸化亜鉛、酸化チタン、チタン酸ストロンチウム。
トナー粒子中における顔料の分散には、トナー粒子の製造方法に応じた分散手段を用いればよい。分散手段として用いることができる装置としては、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、ジェットミル、ホモジナイザー、ペイントシェーカー、ニーダー、アジテータ、ヘンシェルミキサー、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミルなどがある。
着色剤の含有量は、トナー粒子中のバインダー樹脂100質量部に対して、1質量部以上100質量部以下であることが好ましく、5質量部以上50質量部以下であることがより好ましい。
顔料の分散を行う際に、顔料分散剤又は顔料分散助剤を添加することも可能である。
顔料分散剤としては、水酸基含有カルボン酸エステル、長鎖ポリアミノアマイドと高分子量酸エステルの塩、高分子量ポリカルボン酸の塩、高分子量不飽和酸エステル、高分子共重合物、変性ポリエステル、変性ポリアクリレート、脂肪族多価カルボン酸、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキル燐酸エステル、顔料誘導体などを挙げることができる。また、日本ルブリゾール社のソルスパースシリーズ、東洋紡(株)バイロン(登録商標)UR、Vシリーズなどの市販の顔料分散剤を用いることも可能である。
また、顔料分散助剤として、各種顔料に応じたシナジストを用いることも可能である。
これらの顔料分散樹脂及び顔料分散助剤の添加量は、顔料100質量部に対して、1質量部以上300質量部以下であることが好ましい。
顔料分散剤及び顔料分散助剤の添加方法は特に限定されないが、顔料を分散する工程で添加することが顔料分散性の観点から好ましい。
顔料分散剤としては、水酸基含有カルボン酸エステル、長鎖ポリアミノアマイドと高分子量酸エステルの塩、高分子量ポリカルボン酸の塩、高分子量不飽和酸エステル、高分子共重合物、変性ポリエステル、変性ポリアクリレート、脂肪族多価カルボン酸、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキル燐酸エステル、顔料誘導体などを挙げることができる。また、日本ルブリゾール社のソルスパースシリーズ、東洋紡(株)バイロン(登録商標)UR、Vシリーズなどの市販の顔料分散剤を用いることも可能である。
また、顔料分散助剤として、各種顔料に応じたシナジストを用いることも可能である。
これらの顔料分散樹脂及び顔料分散助剤の添加量は、顔料100質量部に対して、1質量部以上300質量部以下であることが好ましい。
顔料分散剤及び顔料分散助剤の添加方法は特に限定されないが、顔料を分散する工程で添加することが顔料分散性の観点から好ましい。
該液体現像剤は、トナー粒子分散剤を含有する。
該トナー粒子分散剤は、トナー粒子を絶縁性キャリア液体中に安定的に分散させるものであれば、その構造は特に限定されない。
該トナー粒子分散剤として、以下のものが例示できる。
塩基性のトナー粒子分散剤として、アジスパーPB817(味の素ファインテクノ社製)、ソルスパース S11200、S13940、S17000、S18000(以上、日本ルブリゾ−ル社製)などを挙げることができる。
該塩基性のトナー粒子分散剤とは、分散基と吸着基を有するトナー粒子分散剤において、吸着基がアミノ基、イミド基等の塩基性官能基をもつものである。
また、中性のトナー粒子分散剤として、アジスパーPN411(味の素ファインテクノ社製)、ディスパービック180(ビックケミー社製)、酸性のトナー粒子分散剤としてディスパービック110(ビックケミー社製)などが挙げられる。
該中性のトナー粒子分散剤とは、エステル化合物やエーテル化合物からなる、化学的吸着能を有しない、あるいはごく弱い吸着能を有するものである。該酸性のトナー粒子分散剤とは、分散基と吸着基を有するトナー粒子分散剤において、吸着基が酸性官能基をもつものである。
該トナー粒子分散剤の含有量は、トナー粒子100質量部に対して、0.5質量部以上20質量部以下程度にするとよい。
該トナー粒子分散剤は1種単独で又は2種以上を併用して使用することができる。
トナー粒子分散剤は、キャリア液体中での分散安定性の観点から、塩基性であることが好ましい。
また、コアセルベーション法を用いる場合、塩基性のトナー粒子分散剤の使用により、トナー粒子の粒径をより小さく、粒度分布をより狭く制御することができる。
該トナー粒子分散剤は、トナー粒子を絶縁性キャリア液体中に安定的に分散させるものであれば、その構造は特に限定されない。
該トナー粒子分散剤として、以下のものが例示できる。
塩基性のトナー粒子分散剤として、アジスパーPB817(味の素ファインテクノ社製)、ソルスパース S11200、S13940、S17000、S18000(以上、日本ルブリゾ−ル社製)などを挙げることができる。
該塩基性のトナー粒子分散剤とは、分散基と吸着基を有するトナー粒子分散剤において、吸着基がアミノ基、イミド基等の塩基性官能基をもつものである。
また、中性のトナー粒子分散剤として、アジスパーPN411(味の素ファインテクノ社製)、ディスパービック180(ビックケミー社製)、酸性のトナー粒子分散剤としてディスパービック110(ビックケミー社製)などが挙げられる。
該中性のトナー粒子分散剤とは、エステル化合物やエーテル化合物からなる、化学的吸着能を有しない、あるいはごく弱い吸着能を有するものである。該酸性のトナー粒子分散剤とは、分散基と吸着基を有するトナー粒子分散剤において、吸着基が酸性官能基をもつものである。
該トナー粒子分散剤の含有量は、トナー粒子100質量部に対して、0.5質量部以上20質量部以下程度にするとよい。
該トナー粒子分散剤は1種単独で又は2種以上を併用して使用することができる。
トナー粒子分散剤は、キャリア液体中での分散安定性の観点から、塩基性であることが好ましい。
また、コアセルベーション法を用いる場合、塩基性のトナー粒子分散剤の使用により、トナー粒子の粒径をより小さく、粒度分布をより狭く制御することができる。
絶縁性キャリア液体として重合性液状化合物を用いた場合、該重合性液状化合物の重合反応を開始するためには開始反応と呼ばれる反応が必要である。そのために用いられる物質が重合開始剤である。
該重合性液状化合物が、光重合反応により重合し得る成分である場合は、所定の波長の光を感知して酸及びラジカルを発生する光重合開始剤を用いるとよい
重合性液状化合物の体積抵抗率の低下を抑制する観点から、例えば、下記式(1)で表される光重合開始剤が挙げられる。
該重合性液状化合物が、光重合反応により重合し得る成分である場合は、所定の波長の光を感知して酸及びラジカルを発生する光重合開始剤を用いるとよい
重合性液状化合物の体積抵抗率の低下を抑制する観点から、例えば、下記式(1)で表される光重合開始剤が挙げられる。
該光重合開始剤は、紫外線照射により光分解し、強酸であるスルホン酸を発生する。また、増感剤を併用し、増感剤が紫外線を吸収することをトリガーとして、重合開始剤の分
解、スルホン酸の発生を行せることも可能である。
該R1とR2とが結合して形成される環構造としては、5員環、6員環を例示することができる。該R1とR2とが結合して形成される環構造の具体例として、コハク酸イミド構造、フタル酸イミド構造、ノルボルネンジカルボキシイミド構造、ナフタレンジカルボキシイミド構造、シクロヘキサンジカルボキシイミド構造、エポキシシクロヘキセンジカルボキシイミド構造などが例示できる。
また、該環構造は、置換基として、アルキル基、アルキルオキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基などを有していてもよい。
解、スルホン酸の発生を行せることも可能である。
該R1とR2とが結合して形成される環構造としては、5員環、6員環を例示することができる。該R1とR2とが結合して形成される環構造の具体例として、コハク酸イミド構造、フタル酸イミド構造、ノルボルネンジカルボキシイミド構造、ナフタレンジカルボキシイミド構造、シクロヘキサンジカルボキシイミド構造、エポキシシクロヘキセンジカルボキシイミド構造などが例示できる。
また、該環構造は、置換基として、アルキル基、アルキルオキシ基、アルキルチオ基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基などを有していてもよい。
電子求引性の大きいCxFy基は、フッ化炭素基であり、紫外線照射によりスルホン酸エステル部分を分解させる為の官能基であり、炭素原子数は1以上8以下(x=1以上8以下)であり、フッ素原子数は3以上17以下(y=3以上17以下)であることが好ましい。
該式(1)中のCxFyとしては、水素原子がフッ素原子で置換された直鎖アルキル基(RF1)、水素原子がフッ素原子で置換された分岐鎖アルキル基(RF2)、水素原子がフッ素原子で置換されたシクロアルキル基(RF3)、及び水素原子がフッ素原子で置換されたアリール基(RF4)が挙げられる。
水素原子がフッ素原子で置換された直鎖アルキル基(RF1)としては、例えば、トリフルオロメチル基(x=1、y=3)、ペンタフルオロエチル基(x=2、y=5)、ヘプタフルオロn−プロピル基(x=3、y=7)、ノナフルオロn−ブチル基(x=4、y=9)、パーフルオロn−ヘキシル基(x=6、y=13)、及びパーフルオロn−オクチル基(x=8、y=17)などが挙げられる。
水素原子がフッ素原子で置換された分岐鎖アルキル基(RF2)としては、例えば、パーフルオロイソプロピル基(x=3、y=7)、パーフルオロ−tert−ブチル基(x=4、y=9)、及びパーフルオロ−2−エチルヘキシル基(x=8、y=17)などが挙げられる。
水素原子がフッ素原子で置換されたシクロアルキル基(RF3)としては、例えば、パーフルオロシクロブチル基(x=4、y=7)、パーフルオロシクロペンチル基(x=5、y=9)、パーフルオロシクロヘキシル基(x=6、y=11)、及びパーフルオロ(1−シクロヘキシル)メチル基(x=7、y=13)などが挙げられる。
水素原子がフッ素原子で置換されたアリール基(RF4)としては、例えば、ペンタフルオロフェニル基(x=6、y=5)、及び3−トリフルオロメチルテトラフルオロフェニル基(x=7、y=7)などが挙げられる。
上記式(1)中のCxFyのうち、入手のしやすさ、及びスルホン酸エステル部分の分解性の観点から、好ましくは、直鎖アルキル基(RF1)、分岐鎖アルキル基(RF2)、及びアリール基(RF4)である。より好ましくは、直鎖アルキル基(RF1)、及びアリール基(RF4)である。さらに好ましくはトリフルオロメチル基(x=1、y=3)、ペンタフルオロエチル基(x=2、y=5)、へプタフルオロn−プロピル基(x=3、y=7)、ノナフルオロn−ブチル基(x=4、y=9)、及びペンタフルオロフェニル基(x=6、y=5)である。
水素原子がフッ素原子で置換された直鎖アルキル基(RF1)としては、例えば、トリフルオロメチル基(x=1、y=3)、ペンタフルオロエチル基(x=2、y=5)、ヘプタフルオロn−プロピル基(x=3、y=7)、ノナフルオロn−ブチル基(x=4、y=9)、パーフルオロn−ヘキシル基(x=6、y=13)、及びパーフルオロn−オクチル基(x=8、y=17)などが挙げられる。
水素原子がフッ素原子で置換された分岐鎖アルキル基(RF2)としては、例えば、パーフルオロイソプロピル基(x=3、y=7)、パーフルオロ−tert−ブチル基(x=4、y=9)、及びパーフルオロ−2−エチルヘキシル基(x=8、y=17)などが挙げられる。
水素原子がフッ素原子で置換されたシクロアルキル基(RF3)としては、例えば、パーフルオロシクロブチル基(x=4、y=7)、パーフルオロシクロペンチル基(x=5、y=9)、パーフルオロシクロヘキシル基(x=6、y=11)、及びパーフルオロ(1−シクロヘキシル)メチル基(x=7、y=13)などが挙げられる。
水素原子がフッ素原子で置換されたアリール基(RF4)としては、例えば、ペンタフルオロフェニル基(x=6、y=5)、及び3−トリフルオロメチルテトラフルオロフェニル基(x=7、y=7)などが挙げられる。
上記式(1)中のCxFyのうち、入手のしやすさ、及びスルホン酸エステル部分の分解性の観点から、好ましくは、直鎖アルキル基(RF1)、分岐鎖アルキル基(RF2)、及びアリール基(RF4)である。より好ましくは、直鎖アルキル基(RF1)、及びアリール基(RF4)である。さらに好ましくはトリフルオロメチル基(x=1、y=3)、ペンタフルオロエチル基(x=2、y=5)、へプタフルオロn−プロピル基(x=3、y=7)、ノナフルオロn−ブチル基(x=4、y=9)、及びペンタフルオロフェニル基(x=6、y=5)である。
該光重合開始剤は、1種単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
該光重合開始剤の含有量は、特に限定されないが、重合性液状化合物100質量部に対して、0.01質量部以上5質量部以下であることが好ましく、より好ましくは0.05質量部以上1質量部以下であり、さらに好ましくは0.1質量部以上0.5質量部以下である。
該光重合開始剤の含有量は、特に限定されないが、重合性液状化合物100質量部に対して、0.01質量部以上5質量部以下であることが好ましく、より好ましくは0.05質量部以上1質量部以下であり、さらに好ましくは0.1質量部以上0.5質量部以下である。
<増感剤及び増感助剤>
液体現像剤は、光重合開始剤の酸発生効率の向上、感光波長の長波長化などの目的で、
必要に応じ、増感剤を含有してもよい。
増感剤としては、光重合開始剤に対し、電子移動機構又はエネルギー移動機構で増感させるものであれば、特に限定されない。
具体的には、アントラセン、9,10−ジアルコキシアントラセン、ピレン、ペリレンなどの芳香族多縮環化合物、アセトフェノン、ベンゾフェノン、チオキサントン、ミヒラーケトンなどの芳香族ケトン化合物、フェノチアジン、N−アリールオキサゾリジノンなどのヘテロ環化合物が挙げられる。
該増感剤の含有量は、目的に応じて適宜選択されるが、一般的には、光重合開始剤1質量部に対して、0.1質量部以上10質量部以下であるが、好ましくは1質量部以上5質量部以下である。
また、液体現像剤は、さらに該増感剤と光重合開始剤の間の電子移動効率又はエネルギー移動効率を向上する目的で、増感助剤を含有してもよい。
具体例として、1,4−ジヒドロキシナフタレン、1,4−ジメトキシナフタレン、1,4−ジエトキシナフタレン、4−メトキシ−1−ナフトール、4−エトキシ−1−ナフトールなどのナフタレン化合物、1,4−ジヒドロキシベンゼン、1,4−ジメトキシベンゼン、1,4−ジエトキシベンゼン、1−メトキシ−4−フェノール、1−エトキシ−4−フェノールなどのベンゼン化合物などが挙げられる。
該増感助剤の含有量は、目的に応じて適宜選択されるが、増感剤1質量部に対して、0.1質量部以上10質量部以下であることが好ましく、より好ましくは0.5質量部以上5質量部以下である。
液体現像剤は、光重合開始剤の酸発生効率の向上、感光波長の長波長化などの目的で、
必要に応じ、増感剤を含有してもよい。
増感剤としては、光重合開始剤に対し、電子移動機構又はエネルギー移動機構で増感させるものであれば、特に限定されない。
具体的には、アントラセン、9,10−ジアルコキシアントラセン、ピレン、ペリレンなどの芳香族多縮環化合物、アセトフェノン、ベンゾフェノン、チオキサントン、ミヒラーケトンなどの芳香族ケトン化合物、フェノチアジン、N−アリールオキサゾリジノンなどのヘテロ環化合物が挙げられる。
該増感剤の含有量は、目的に応じて適宜選択されるが、一般的には、光重合開始剤1質量部に対して、0.1質量部以上10質量部以下であるが、好ましくは1質量部以上5質量部以下である。
また、液体現像剤は、さらに該増感剤と光重合開始剤の間の電子移動効率又はエネルギー移動効率を向上する目的で、増感助剤を含有してもよい。
具体例として、1,4−ジヒドロキシナフタレン、1,4−ジメトキシナフタレン、1,4−ジエトキシナフタレン、4−メトキシ−1−ナフトール、4−エトキシ−1−ナフトールなどのナフタレン化合物、1,4−ジヒドロキシベンゼン、1,4−ジメトキシベンゼン、1,4−ジエトキシベンゼン、1−メトキシ−4−フェノール、1−エトキシ−4−フェノールなどのベンゼン化合物などが挙げられる。
該増感助剤の含有量は、目的に応じて適宜選択されるが、増感剤1質量部に対して、0.1質量部以上10質量部以下であることが好ましく、より好ましくは0.5質量部以上5質量部以下である。
液体現像剤は、必要に応じて電荷制御剤を含んでもよい。該電荷制御剤としては、公知のものが利用できる。
具体的な化合物としては、以下のものが挙げられる。
亜麻仁油、大豆油などの油脂;アルキド樹脂、ハロゲン重合体、芳香族ポリカルボン酸、酸性基含有水溶性染料、芳香族ポリアミンの酸化縮合物、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸ニッケル、ナフテン酸鉄、ナフテン酸亜鉛、オクチル酸コバルト、オクチル酸ニッケル、オクチル酸亜鉛、ドデシル酸コバルト、ドデシル酸ニッケル、ドデシル酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、2−エチルヘキサン酸コバルトなどの金属石鹸類;石油系スルホン酸金属塩、スルホコハク酸エステルの金属塩などのスルホン酸金属塩類;水素添加レシチン及びレシチンなどの燐脂質;t−ブチルサリチル酸金属錯体などのサリチル酸金属塩類;ポリビニルピロリドン樹脂、ポリアミド樹脂、スルホン酸含有樹脂、ヒドロキシ安息香酸誘導体などが挙げられる。
具体的な化合物としては、以下のものが挙げられる。
亜麻仁油、大豆油などの油脂;アルキド樹脂、ハロゲン重合体、芳香族ポリカルボン酸、酸性基含有水溶性染料、芳香族ポリアミンの酸化縮合物、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸ニッケル、ナフテン酸鉄、ナフテン酸亜鉛、オクチル酸コバルト、オクチル酸ニッケル、オクチル酸亜鉛、ドデシル酸コバルト、ドデシル酸ニッケル、ドデシル酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、2−エチルヘキサン酸コバルトなどの金属石鹸類;石油系スルホン酸金属塩、スルホコハク酸エステルの金属塩などのスルホン酸金属塩類;水素添加レシチン及びレシチンなどの燐脂質;t−ブチルサリチル酸金属錯体などのサリチル酸金属塩類;ポリビニルピロリドン樹脂、ポリアミド樹脂、スルホン酸含有樹脂、ヒドロキシ安息香酸誘導体などが挙げられる。
液体現像剤には、上記説明した以外に、必要に応じて、記録媒体適合性、保存安定性、画像保存性、その他の諸性能向上の目的に応じて、公知の各種添加剤を用いてもよい。
各種添加剤として、例えば、界面活性剤、滑剤、充填剤、消泡剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、退色防止剤、防ばい剤、防錆剤などを適宜選択して用いることができる。
各種添加剤として、例えば、界面活性剤、滑剤、充填剤、消泡剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、退色防止剤、防ばい剤、防錆剤などを適宜選択して用いることができる。
液体現像剤の製造方法としては、特に限定されることは無く、例えば、コアセルベーション法、湿式粉砕法、ミニエマルション重合法などの公知の方法が挙げられる。
一般的な製造方法としては、樹脂及びその他の添加剤、並びに、分散媒体を混合し、ビーズミルなどを用いて粉砕し、トナー粒子の分散体を得る。得られたトナー粒子の分散体、及びキャリア液体などを混合して液体現像剤を得る製造方法が例示できる。
コアセルベーション法では、樹脂、該樹脂を溶解する溶剤、トナー粒子分散剤及び該樹脂を溶解しない溶剤(例えば、キャリア液体)を混合し、該混合液から該樹脂を溶解する溶剤を除去して、溶解状態にあった該樹脂を析出させることにより、トナー粒子を、該樹脂を溶解しない溶剤中に分散させることができる。
一方、湿式粉砕法では、樹脂及びその他の添加剤を樹脂の融点以上で混練した後、乾式粉砕し、得られた粉砕物及びトナー粒子分散剤をキャリア液体中で湿式粉砕することによ
り、トナー粒子をキャリア液体中に分散させることができる。
該コアセルベーション法は、トナー粒子の粒径、及び、トナー粒子の分散安定性の制御が容易である。
一般的な製造方法としては、樹脂及びその他の添加剤、並びに、分散媒体を混合し、ビーズミルなどを用いて粉砕し、トナー粒子の分散体を得る。得られたトナー粒子の分散体、及びキャリア液体などを混合して液体現像剤を得る製造方法が例示できる。
コアセルベーション法では、樹脂、該樹脂を溶解する溶剤、トナー粒子分散剤及び該樹脂を溶解しない溶剤(例えば、キャリア液体)を混合し、該混合液から該樹脂を溶解する溶剤を除去して、溶解状態にあった該樹脂を析出させることにより、トナー粒子を、該樹脂を溶解しない溶剤中に分散させることができる。
一方、湿式粉砕法では、樹脂及びその他の添加剤を樹脂の融点以上で混練した後、乾式粉砕し、得られた粉砕物及びトナー粒子分散剤をキャリア液体中で湿式粉砕することによ
り、トナー粒子をキャリア液体中に分散させることができる。
該コアセルベーション法は、トナー粒子の粒径、及び、トナー粒子の分散安定性の制御が容易である。
本発明の液体現像剤の製造方法は、
バインダー樹脂、顔料、及びアセチルアセトン錯体を含有するトナー粒子、トナー粒子分散剤、並びに、絶縁性キャリア液体を含有する液体現像剤の製造方法であって、
該バインダー樹脂、該顔料、該アセチルアセトン錯体、該トナー粒子分散剤及び該バインダー樹脂を溶解する溶剤を含有する顔料分散液を調製する工程、
該顔料分散液、及び、該絶縁性キャリア液体を含有する混合液を調製する工程、並びに、
該混合液から該溶剤を留去する工程を含み、
該バインダー樹脂がポリエステル樹脂を含有し、
該ポリエステル樹脂のSP値が、11.0(cal/cm3)0.5以上15.0(cal/cm3)0.5以下であり、
該絶縁性キャリア液体のSP値が、7.0(cal/cm3)0.5以上9.0(cal/cm3)0.5以下であり、
該アセチルアセトン錯体を構成する金属の原子価が、2価又は3価であることを特徴とする。
バインダー樹脂、顔料、及びアセチルアセトン錯体を含有するトナー粒子、トナー粒子分散剤、並びに、絶縁性キャリア液体を含有する液体現像剤の製造方法であって、
該バインダー樹脂、該顔料、該アセチルアセトン錯体、該トナー粒子分散剤及び該バインダー樹脂を溶解する溶剤を含有する顔料分散液を調製する工程、
該顔料分散液、及び、該絶縁性キャリア液体を含有する混合液を調製する工程、並びに、
該混合液から該溶剤を留去する工程を含み、
該バインダー樹脂がポリエステル樹脂を含有し、
該ポリエステル樹脂のSP値が、11.0(cal/cm3)0.5以上15.0(cal/cm3)0.5以下であり、
該絶縁性キャリア液体のSP値が、7.0(cal/cm3)0.5以上9.0(cal/cm3)0.5以下であり、
該アセチルアセトン錯体を構成する金属の原子価が、2価又は3価であることを特徴とする。
顔料分散液を調製する工程に使用できる溶剤としては、該バインダー樹脂、特に該ポリエステル樹脂を溶解する溶剤であれば特に限定されない。
例えば、テトラヒドロフランなどのエーテル類、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、アセトンなどのケトン類、酢酸エチルなどのエステル類、クロロホルムなどのハロゲン化物類を挙げることができる。さらに、該ポリエステル樹脂を溶解しうる場合には、トルエン、ベンゼンなどの芳香族炭化水素類であってもよい。
例えば、テトラヒドロフランなどのエーテル類、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、アセトンなどのケトン類、酢酸エチルなどのエステル類、クロロホルムなどのハロゲン化物類を挙げることができる。さらに、該ポリエステル樹脂を溶解しうる場合には、トルエン、ベンゼンなどの芳香族炭化水素類であってもよい。
該混合液を調製する工程において、該顔料分散液及び絶縁性キャリア液体を含有する混合液を調製しているが、該キャリア液体の代わりに、該キャリア液体以外のバインダー樹脂、特にポリエステル樹脂を溶解しない溶剤を用いてもよい。
ここで、該バインダー樹脂を溶解しない溶剤とは、温度25℃で、溶剤100質量部に対し、溶解するバインダー樹脂が1質量部以下であることが指標として挙げられる。
該バインダー樹脂を溶解しない溶剤を用いてトナー粒子の生成を行った場合、トナー粒子の生成後、絶縁性キャリア液体を添加する方法、又は該溶剤を絶縁性キャリア液体に置換する方法によって液体現像剤を製造することができる。
すなわち、液体現像剤の製造方法は、
バインダー樹脂、顔料、及びアセチルアセトン錯体を含有するトナー粒子、トナー粒子分散剤、並びに、絶縁性キャリア液体を含有する液体現像剤の製造方法であって、
該バインダー樹脂、該顔料、該アセチルアセトン錯体、該トナー粒子分散剤及び該バインダー樹脂を溶解する溶剤を含有する顔料分散液を調製する工程、
該顔料分散液、及び、該絶縁性キャリア液体以外の該バインダー樹脂を溶解しない溶剤を含有する第一混合液を調製する工程、
該第一混合液から該バインダー樹脂を溶解する溶剤を留去してトナー粒子分散体を調製する工程、及び、
該トナー粒子分散体及び該絶縁性キャリア液体を含有する第二混合液を調製する工程を含み、
該バインダー樹脂がポリエステル樹脂を含有し、
該ポリエステル樹脂のSP値が、11.0(cal/cm3)0.5以上15.0(cal/cm3)0.5以下であり、
該絶縁性キャリア液体のSP値が、7.0(cal/cm3)0.5以上9.0(ca
l/cm3)0.5以下であり、
該アセチルアセトン錯体を構成する金属の原子価が、2価又は3価であることを特徴とする液体現像剤の製造方法であってもよい。
また、液体現像剤の体積抵抗率は、5×109Ω・cm以上1×1015Ω・cm以下であることが好ましく、1×1010Ω・cm以上1×1014Ω・cm以下であることがより好ましい。
ここで、該バインダー樹脂を溶解しない溶剤とは、温度25℃で、溶剤100質量部に対し、溶解するバインダー樹脂が1質量部以下であることが指標として挙げられる。
該バインダー樹脂を溶解しない溶剤を用いてトナー粒子の生成を行った場合、トナー粒子の生成後、絶縁性キャリア液体を添加する方法、又は該溶剤を絶縁性キャリア液体に置換する方法によって液体現像剤を製造することができる。
すなわち、液体現像剤の製造方法は、
バインダー樹脂、顔料、及びアセチルアセトン錯体を含有するトナー粒子、トナー粒子分散剤、並びに、絶縁性キャリア液体を含有する液体現像剤の製造方法であって、
該バインダー樹脂、該顔料、該アセチルアセトン錯体、該トナー粒子分散剤及び該バインダー樹脂を溶解する溶剤を含有する顔料分散液を調製する工程、
該顔料分散液、及び、該絶縁性キャリア液体以外の該バインダー樹脂を溶解しない溶剤を含有する第一混合液を調製する工程、
該第一混合液から該バインダー樹脂を溶解する溶剤を留去してトナー粒子分散体を調製する工程、及び、
該トナー粒子分散体及び該絶縁性キャリア液体を含有する第二混合液を調製する工程を含み、
該バインダー樹脂がポリエステル樹脂を含有し、
該ポリエステル樹脂のSP値が、11.0(cal/cm3)0.5以上15.0(cal/cm3)0.5以下であり、
該絶縁性キャリア液体のSP値が、7.0(cal/cm3)0.5以上9.0(ca
l/cm3)0.5以下であり、
該アセチルアセトン錯体を構成する金属の原子価が、2価又は3価であることを特徴とする液体現像剤の製造方法であってもよい。
また、液体現像剤の体積抵抗率は、5×109Ω・cm以上1×1015Ω・cm以下であることが好ましく、1×1010Ω・cm以上1×1014Ω・cm以下であることがより好ましい。
該液体現像剤は、電子写真方式の一般的な画像形成装置において好適に使用できる。
以下に、本発明に関わる物性の測定方法について述べる。
<樹脂などの分子量の測定方法>
樹脂などの重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用い、ポリスチレン換算で算出する。GPCによる分子量の測定方法を以下に示す。
サンプル濃度が1.0質量%になるようにサンプルを下記溶離液に加え、室温で24時間静置し溶解させた溶液を、ポア径が0.20μmの耐溶剤性メンブレンフィルターでろ過したものをサンプル溶液とし、以下の条件で測定する。
装置:高速GPC装置「HLC−8220GPC」[東ソー株式会社製]
カラム:LF−804の2連
溶離液:テトラヒドロフラン(THF)
流速:1.0mL/min
オーブン温度:40℃
試料注入量:0.025mL
試料の分子量の算出にあたっては、標準ポリスチレン樹脂[東ソー株式会社製TSK スタンダード ポリスチレン F−850、F−450、F−288、F−128、F−80、F−40、F−20、F−10、F−4、F−2、F−1、A−5000、A−2500、A−1000、A−500]により作成した分子量校正曲線を使用する。
<樹脂などの分子量の測定方法>
樹脂などの重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用い、ポリスチレン換算で算出する。GPCによる分子量の測定方法を以下に示す。
サンプル濃度が1.0質量%になるようにサンプルを下記溶離液に加え、室温で24時間静置し溶解させた溶液を、ポア径が0.20μmの耐溶剤性メンブレンフィルターでろ過したものをサンプル溶液とし、以下の条件で測定する。
装置:高速GPC装置「HLC−8220GPC」[東ソー株式会社製]
カラム:LF−804の2連
溶離液:テトラヒドロフラン(THF)
流速:1.0mL/min
オーブン温度:40℃
試料注入量:0.025mL
試料の分子量の算出にあたっては、標準ポリスチレン樹脂[東ソー株式会社製TSK スタンダード ポリスチレン F−850、F−450、F−288、F−128、F−80、F−40、F−20、F−10、F−4、F−2、F−1、A−5000、A−2500、A−1000、A−500]により作成した分子量校正曲線を使用する。
<トナー粒子の体積基準の50%粒径(D50)の測定方法>
液体現像剤中のトナー粒子の体積基準の50%粒径(D50)は、動的光散乱法(DLS)粒子径分布測定装置(商品名:ナノトラック150、マイクロトラックベル社製)を用いて、測定する。
液体現像剤中のトナー粒子の体積基準の50%粒径(D50)は、動的光散乱法(DLS)粒子径分布測定装置(商品名:ナノトラック150、マイクロトラックベル社製)を用いて、測定する。
<体積抵抗率の測定方法>
体積抵抗率は、デジタル超高抵抗/微少電流計R8340A(株式会社エーディーシー)に、液体/粉体用電極セルSR−C1(東陽テクニカ)を接続して測定する。
セルに、0.5mLの試料を入れ、25℃で、1kVを印加し、10秒後の体積抵抗率(Ω・cm)を測定する。
体積抵抗率は、デジタル超高抵抗/微少電流計R8340A(株式会社エーディーシー)に、液体/粉体用電極セルSR−C1(東陽テクニカ)を接続して測定する。
セルに、0.5mLの試料を入れ、25℃で、1kVを印加し、10秒後の体積抵抗率(Ω・cm)を測定する。
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されない。なお、特に断りのない限り、「部」及び「%」は、それぞれ「質量部」及び「質量%」を意味するものとする。
<バインダー樹脂1>
下記組成のポリエステル樹脂をバインダー樹脂1として用いた。
・ビスフェノールAエチレンオキサイド(2.5モル)付加物 25モル%
・エチレングリコール 25モル%
・テレフタル酸 45モル%
・トリメリット酸 5モル%
該バインダー樹脂1の重量平均分子量(Mw)は15000であり、酸価は15.0mgKOH/gであり、SP値は11.5(cal/cm3)0.5であった。
該バインダー樹脂1の50部をテトラヒドロフラン50部に溶解させてバインダー樹脂1溶液とした。
下記組成のポリエステル樹脂をバインダー樹脂1として用いた。
・ビスフェノールAエチレンオキサイド(2.5モル)付加物 25モル%
・エチレングリコール 25モル%
・テレフタル酸 45モル%
・トリメリット酸 5モル%
該バインダー樹脂1の重量平均分子量(Mw)は15000であり、酸価は15.0mgKOH/gであり、SP値は11.5(cal/cm3)0.5であった。
該バインダー樹脂1の50部をテトラヒドロフラン50部に溶解させてバインダー樹脂1溶液とした。
<バインダー樹脂2>
下記組成のポリエステル樹脂をバインダー樹脂2として用いた。
・ビスフェノールAエチレンオキサイド(2.5モル)付加物 50モル%
・テレフタル酸 45モル%
・トリメリット酸 5モル%
該バインダー樹脂2の重量平均分子量(Mw)は17000であり、酸価は15.1mgKOH/gであり、SP値は11.1(cal/cm3)0.5であった。
該バインダー樹脂2の50部をテトラヒドロフラン50部に溶解させてバインダー樹脂2溶液とした。
下記組成のポリエステル樹脂をバインダー樹脂2として用いた。
・ビスフェノールAエチレンオキサイド(2.5モル)付加物 50モル%
・テレフタル酸 45モル%
・トリメリット酸 5モル%
該バインダー樹脂2の重量平均分子量(Mw)は17000であり、酸価は15.1mgKOH/gであり、SP値は11.1(cal/cm3)0.5であった。
該バインダー樹脂2の50部をテトラヒドロフラン50部に溶解させてバインダー樹脂2溶液とした。
<バインダー樹脂3>
下記組成のポリエステル樹脂をバインダー樹脂3として用いた。
・ビスフェノールAエチレンオキサイド(2.5モル)付加物 10モル%
・エチレングリコール 40モル%
・テレフタル酸 15モル%
・トリメリット酸 35モル%
該バインダー樹脂3の重量平均分子量(Mw)は13000であり、酸価は18.0mgKOH/gであり、SP値は14.5(cal/cm3)0.5であった。
該バインダー樹脂3の50部をテトラヒドロフラン50部に溶解させてバインダー樹脂3溶液とした。
下記組成のポリエステル樹脂をバインダー樹脂3として用いた。
・ビスフェノールAエチレンオキサイド(2.5モル)付加物 10モル%
・エチレングリコール 40モル%
・テレフタル酸 15モル%
・トリメリット酸 35モル%
該バインダー樹脂3の重量平均分子量(Mw)は13000であり、酸価は18.0mgKOH/gであり、SP値は14.5(cal/cm3)0.5であった。
該バインダー樹脂3の50部をテトラヒドロフラン50部に溶解させてバインダー樹脂3溶液とした。
<バインダー樹脂4>
下記組成のポリエステル樹脂をバインダー樹脂4として用いた。
・エチレングリコール 50モル%
・テレフタル酸 5モル%
・トリメリット酸 45モル%
該バインダー樹脂4の重量平均分子量(Mw)は15000であり、酸価は25.2mgKOH/gであり、SP値は15.2(cal/cm3)0.5であった。
該バインダー樹脂4の50部をテトラヒドロフラン50部に溶解させてバインダー樹脂4溶液とした。
下記組成のポリエステル樹脂をバインダー樹脂4として用いた。
・エチレングリコール 50モル%
・テレフタル酸 5モル%
・トリメリット酸 45モル%
該バインダー樹脂4の重量平均分子量(Mw)は15000であり、酸価は25.2mgKOH/gであり、SP値は15.2(cal/cm3)0.5であった。
該バインダー樹脂4の50部をテトラヒドロフラン50部に溶解させてバインダー樹脂4溶液とした。
<バインダー樹脂5>
下記組成のポリエステル樹脂をバインダー樹脂5として用いた。
・ビスフェノールAエチレンオキサイド(2.5モル)付加物 25モル%
・エチレングリコール 25モル%
・テレフタル酸 50モル%
該バインダー樹脂5の重量平均分子量(Mw)は15000であり、酸価は7.5mgKOH/gであり、SP値は10.5(cal/cm3)0.5であった。
該バインダー樹脂5の50部をテトラヒドロフラン50部に溶解させてバインダー樹脂5溶液とした。
下記組成のポリエステル樹脂をバインダー樹脂5として用いた。
・ビスフェノールAエチレンオキサイド(2.5モル)付加物 25モル%
・エチレングリコール 25モル%
・テレフタル酸 50モル%
該バインダー樹脂5の重量平均分子量(Mw)は15000であり、酸価は7.5mgKOH/gであり、SP値は10.5(cal/cm3)0.5であった。
該バインダー樹脂5の50部をテトラヒドロフラン50部に溶解させてバインダー樹脂5溶液とした。
<絶縁性キャリア液体1>
・ドデシルビニルエーテル 100部
・2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオールジビニルエーテル 100部
上記処方を混合し、絶縁性キャリア液体1〔SP値:8.1(cal/cm3)0.5
〕とした。
・ドデシルビニルエーテル 100部
・2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオールジビニルエーテル 100部
上記処方を混合し、絶縁性キャリア液体1〔SP値:8.1(cal/cm3)0.5
〕とした。
<絶縁性キャリア液体2>
・ドデシルビニルエーテル 140部
・ジシクロペンタジエンビニルエーテル 60部
上記処方を混合し、絶縁性キャリア液体2〔SP値:8.8(cal/cm3)0.5〕とした。
・ドデシルビニルエーテル 140部
・ジシクロペンタジエンビニルエーテル 60部
上記処方を混合し、絶縁性キャリア液体2〔SP値:8.8(cal/cm3)0.5〕とした。
<絶縁性キャリア液体3>
3,3−ジメチルペンタンを絶縁性キャリア液体3〔SP値:7.1(cal/cm3)0.5〕とした。なお、絶縁性キャリア液体3は硬化型ではない。
3,3−ジメチルペンタンを絶縁性キャリア液体3〔SP値:7.1(cal/cm3)0.5〕とした。なお、絶縁性キャリア液体3は硬化型ではない。
<絶縁性キャリア液体4>
1,4−ジメチルブタンを絶縁性キャリア液体4〔SP値:6.8(cal/cm3)0.5〕とした。なお、絶縁性キャリア液体4は硬化型ではない。
1,4−ジメチルブタンを絶縁性キャリア液体4〔SP値:6.8(cal/cm3)0.5〕とした。なお、絶縁性キャリア液体4は硬化型ではない。
<キャリア液体5>
・ドデシルビニルエーテル 120部
・ジシクロペンタジエンビニルエーテル 80部
上記処方を混合し、絶縁性キャリア液体5〔SP値:9.2(cal/cm3)0.5〕とした。
・ドデシルビニルエーテル 120部
・ジシクロペンタジエンビニルエーテル 80部
上記処方を混合し、絶縁性キャリア液体5〔SP値:9.2(cal/cm3)0.5〕とした。
<液体現像剤1の製造例>
・シアン顔料(ECB308、大日精化社製) 10部
・バイロンV280(顔料分散剤、東洋紡社製) 10部
・テトラヒドロフラン 80部
以上を混合し、直径2mmのガラスビーズを用いてペイントシェーカーで1時間撹拌し、顔料分散スラリー1を得た。
その後、
・顔料分散スラリー1 60部
・バインダー樹脂1溶液 160部
・アルミニウム(III)アセチルアセトナート 0.43部
(100部のバインダー樹脂1に対して、0.54部)
・トナー粒子分散剤 12部
(ソルスパースS13940、塩基性、日本ルブリゾール社製)
以上を高速分散機(プライミクス社製、T.K.ロボミクス/T.K.ホモディスパー2.5型翼)を用いて、40℃で混合及び攪拌して、顔料分散液1を得た。
得られた顔料分散液1(100部)に、ホモジナイザー(IKA社製:ウルトラタラックスT50)を用いて高速攪拌(回転数15000rpm)しながら、200部の絶縁性キャリア液体1を少しずつ添加し、混合液1を調製した。
得られた混合液1をナスフラスコに移し、ロータリーエバポレータ−を用いて、超音波分散しながら50℃でテトラヒドロフランを完全に留去し、絶縁性キャリア液体1中にトナー粒子を含有するトナー粒子分散体1を得た。
10部のトナー粒子分散体1に、水素添加レシチン(商品名:レシノールS−10、日光ケミカルズ(株)製)0.10部、90部の絶縁性キャリア液体1、光重合開始剤(商品名:NHNI−PFBS、東洋合成社製)0.30部、及び、KAYACURE−DETX−S(日本化薬(株)製)1部を加え、液体現像剤1を得た。
得られた液体現像剤1に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が0.7μmであった。また、液体現像剤1の体積抵抗率は、3.5×1010Ω・cmであった。
・シアン顔料(ECB308、大日精化社製) 10部
・バイロンV280(顔料分散剤、東洋紡社製) 10部
・テトラヒドロフラン 80部
以上を混合し、直径2mmのガラスビーズを用いてペイントシェーカーで1時間撹拌し、顔料分散スラリー1を得た。
その後、
・顔料分散スラリー1 60部
・バインダー樹脂1溶液 160部
・アルミニウム(III)アセチルアセトナート 0.43部
(100部のバインダー樹脂1に対して、0.54部)
・トナー粒子分散剤 12部
(ソルスパースS13940、塩基性、日本ルブリゾール社製)
以上を高速分散機(プライミクス社製、T.K.ロボミクス/T.K.ホモディスパー2.5型翼)を用いて、40℃で混合及び攪拌して、顔料分散液1を得た。
得られた顔料分散液1(100部)に、ホモジナイザー(IKA社製:ウルトラタラックスT50)を用いて高速攪拌(回転数15000rpm)しながら、200部の絶縁性キャリア液体1を少しずつ添加し、混合液1を調製した。
得られた混合液1をナスフラスコに移し、ロータリーエバポレータ−を用いて、超音波分散しながら50℃でテトラヒドロフランを完全に留去し、絶縁性キャリア液体1中にトナー粒子を含有するトナー粒子分散体1を得た。
10部のトナー粒子分散体1に、水素添加レシチン(商品名:レシノールS−10、日光ケミカルズ(株)製)0.10部、90部の絶縁性キャリア液体1、光重合開始剤(商品名:NHNI−PFBS、東洋合成社製)0.30部、及び、KAYACURE−DETX−S(日本化薬(株)製)1部を加え、液体現像剤1を得た。
得られた液体現像剤1に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が0.7μmであった。また、液体現像剤1の体積抵抗率は、3.5×1010Ω・cmであった。
<液体現像剤2の製造例>
・顔料分散スラリー1 60部
・バインダー樹脂1溶液 160部
・マグネシウム(II)アセチルアセトナート 0.86部
(100部のバインダー樹脂1に対して、1.08部)
・トナー粒子分散剤 8部
(アジスパーPB817、塩基性、味の素ファインテクノ社製)
上記処方を用いて、液体現像剤1の製造例と同様にして液体現像剤2を得た。
得られた液体現像剤2に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が0.8μmであった。また、液体現像剤2の体積抵抗率は、3.2×1010Ω・cmであった。
・顔料分散スラリー1 60部
・バインダー樹脂1溶液 160部
・マグネシウム(II)アセチルアセトナート 0.86部
(100部のバインダー樹脂1に対して、1.08部)
・トナー粒子分散剤 8部
(アジスパーPB817、塩基性、味の素ファインテクノ社製)
上記処方を用いて、液体現像剤1の製造例と同様にして液体現像剤2を得た。
得られた液体現像剤2に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が0.8μmであった。また、液体現像剤2の体積抵抗率は、3.2×1010Ω・cmであった。
<液体現像剤3の製造例>
・顔料分散スラリー1 60部
・バインダー樹脂1溶液 160部
・鉄(II)アセチルアセトナート 0.60部
(100部のバインダー樹脂1に対して0.75部)
・トナー粒子分散剤 8部
(ソルスパースS13940、塩基性、日本ルブリゾール社製)
上記処方を用いて、液体現像剤1の製造例と同様にして液体現像剤3を得た。
得られた液体現像剤3に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が0.7μmであった。また、液体現像剤3の体積抵抗率は、8.1×109Ω・cmであった。
・顔料分散スラリー1 60部
・バインダー樹脂1溶液 160部
・鉄(II)アセチルアセトナート 0.60部
(100部のバインダー樹脂1に対して0.75部)
・トナー粒子分散剤 8部
(ソルスパースS13940、塩基性、日本ルブリゾール社製)
上記処方を用いて、液体現像剤1の製造例と同様にして液体現像剤3を得た。
得られた液体現像剤3に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が0.7μmであった。また、液体現像剤3の体積抵抗率は、8.1×109Ω・cmであった。
<液体現像剤4の製造例>
・顔料分散スラリー1 60部
・バインダー樹脂2溶液 160部
・アルミニウム(III)アセチルアセトナート 0.43部
(100部のバインダー樹脂2に対して、0.54部)
・トナー粒子分散剤 8部
(ソルスパースS13940、塩基性、日本ルブリゾール社製)
上記処方を用いて、液体現像剤1の製造例と同様にして液体現像剤4を得た。
得られた液体現像剤4に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が1.4μmであった。また、液体現像剤4の体積抵抗率は、1.1×1010Ω・cmであった。
・顔料分散スラリー1 60部
・バインダー樹脂2溶液 160部
・アルミニウム(III)アセチルアセトナート 0.43部
(100部のバインダー樹脂2に対して、0.54部)
・トナー粒子分散剤 8部
(ソルスパースS13940、塩基性、日本ルブリゾール社製)
上記処方を用いて、液体現像剤1の製造例と同様にして液体現像剤4を得た。
得られた液体現像剤4に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が1.4μmであった。また、液体現像剤4の体積抵抗率は、1.1×1010Ω・cmであった。
<液体現像剤5の製造例>
・顔料分散スラリー1 60部
・バインダー樹脂3溶液 160部
・アルミニウム(III)アセチルアセトナート 0.43部
(100部のバインダー樹脂3に対して、0.54部)
トナー粒子分散剤: 8部
(ソルスパースS13940、塩基性、日本ルブリゾール社製)
上記処方を用いて、液体現像剤1の製造例と同様にして液体現像剤5を得た。
得られた液体現像剤5に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が1.6μmであった。また、液体現像剤5の体積抵抗率は、7.8×109Ω・cmであった。
・顔料分散スラリー1 60部
・バインダー樹脂3溶液 160部
・アルミニウム(III)アセチルアセトナート 0.43部
(100部のバインダー樹脂3に対して、0.54部)
トナー粒子分散剤: 8部
(ソルスパースS13940、塩基性、日本ルブリゾール社製)
上記処方を用いて、液体現像剤1の製造例と同様にして液体現像剤5を得た。
得られた液体現像剤5に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が1.6μmであった。また、液体現像剤5の体積抵抗率は、7.8×109Ω・cmであった。
<液体現像剤6の製造例>
・シアン顔料(ECB308、大日精化社製) 10部
・バイロンV280(顔料分散剤、東洋紡社製) 10部
・アセトン 80部
以上を混合し、直径2mmのガラスビーズを用いてペイントシェーカーで1時間撹拌し、顔料分散スラリー2を得た。
その後、
・顔料分散スラリー2 60部
・バインダー樹脂1溶液 160部
・アルミニウム(III)アセチルアセトナート 0.43部
(100部のバインダー樹脂1に対して、0.54部)
・トナー粒子分散剤: 12部
(ソルスパースS13940、塩基性、日本ルブリゾール社製)
以上を高速分散機(プライミクス社製、T.K.ロボミクス/T.K.ホモディスパー2.5型翼)を用いて、40℃で混合及び攪拌して、顔料分散液6を得た。
得られた顔料分散液6(100部)に、ホモジナイザー(IKA社製:ウルトラタラックスT50)を用いて高速攪拌(回転数15000rpm)しながら、200部の絶縁性キャリア液体2を少しずつ添加し、混合液6を調製した。
得られた混合液6をナスフラスコに移し、ロータリーエバポレータ−を用いて、超音波分散しながら50℃で溶剤を完全に留去し、絶縁性キャリア液体2中にトナー粒子を含有するトナー粒子分散体6を得た。
10部のトナー粒子分散体6に、水素添加レシチン(商品名:レシノールS−10、日光ケミカルズ(株)製)0.10部、90部の絶縁性キャリア液体2、光重合開始剤(商品名:NHNI−PFBS、東洋合成社製)0.30部、及び、KAYACURE−DETX−S(日本化薬(株)製)1部を加え、液体現像剤6を得た。
得られた液体現像剤6に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が1.2μmであった。また、液体現像剤6の体積抵抗率は、7.2×109Ω・cmであった。
・シアン顔料(ECB308、大日精化社製) 10部
・バイロンV280(顔料分散剤、東洋紡社製) 10部
・アセトン 80部
以上を混合し、直径2mmのガラスビーズを用いてペイントシェーカーで1時間撹拌し、顔料分散スラリー2を得た。
その後、
・顔料分散スラリー2 60部
・バインダー樹脂1溶液 160部
・アルミニウム(III)アセチルアセトナート 0.43部
(100部のバインダー樹脂1に対して、0.54部)
・トナー粒子分散剤: 12部
(ソルスパースS13940、塩基性、日本ルブリゾール社製)
以上を高速分散機(プライミクス社製、T.K.ロボミクス/T.K.ホモディスパー2.5型翼)を用いて、40℃で混合及び攪拌して、顔料分散液6を得た。
得られた顔料分散液6(100部)に、ホモジナイザー(IKA社製:ウルトラタラックスT50)を用いて高速攪拌(回転数15000rpm)しながら、200部の絶縁性キャリア液体2を少しずつ添加し、混合液6を調製した。
得られた混合液6をナスフラスコに移し、ロータリーエバポレータ−を用いて、超音波分散しながら50℃で溶剤を完全に留去し、絶縁性キャリア液体2中にトナー粒子を含有するトナー粒子分散体6を得た。
10部のトナー粒子分散体6に、水素添加レシチン(商品名:レシノールS−10、日光ケミカルズ(株)製)0.10部、90部の絶縁性キャリア液体2、光重合開始剤(商品名:NHNI−PFBS、東洋合成社製)0.30部、及び、KAYACURE−DETX−S(日本化薬(株)製)1部を加え、液体現像剤6を得た。
得られた液体現像剤6に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が1.2μmであった。また、液体現像剤6の体積抵抗率は、7.2×109Ω・cmであった。
<液体現像剤7の製造例>
絶縁性キャリア液体1の代わりに絶縁性キャリア液体3を使用する以外は、液体現像剤1の製造例と同様にして液体現像剤7を得た。
得られた液体現像剤7に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が0.5μmであった。また、液体現像剤7の体積抵抗率は、7.3×109Ω・cmであった。
絶縁性キャリア液体1の代わりに絶縁性キャリア液体3を使用する以外は、液体現像剤1の製造例と同様にして液体現像剤7を得た。
得られた液体現像剤7に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が0.5μmであった。また、液体現像剤7の体積抵抗率は、7.3×109Ω・cmであった。
<液体現像剤8の製造例>
・シアン顔料(ECB308、大日精化社製) 6部
・バイロンV280(顔料分散剤、東洋紡社製) 6部
・バインダー樹脂1 80部
・アルミニウム(III)アセチルアセトナート 0.43部
(100部のバインダー樹脂1に対して、0.54部)
上記材料を、ヘンシェルミキサーで十分混合した後、ロール内加熱温度100℃の同方向回転二軸押出し機を用い溶融混練を行ない、得られた混合物を冷却、粗粉砕した後、湿式分級を行い、分級トナー粒子を得た。
次いで、40部の絶縁性キャリア液体1、分級トナー粒子20部、トナー粒子分散剤(ソルスパースS13940、塩基性、日本ルブリゾール社製)2.8部を、サンドミルにより24時間混合することにより、トナー粒子分散体8を得た。
その後、水素添加レシチン(商品名:レシノールS−10、日光ケミカルズ(株)製)0.10部、90部の絶縁性キャリア液体1を、光重合開始剤(商品名:NHNI−PFBS、東洋合成社製)0.30部、KAYACURE−DETX−S(日本化薬(株)製)1部を加え、液体現像剤8を得た。
得られた液体現像剤8に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が3.8μmであった。また、液体現像剤8の体積抵抗率は、6.2×109Ω・cmであった。
・シアン顔料(ECB308、大日精化社製) 6部
・バイロンV280(顔料分散剤、東洋紡社製) 6部
・バインダー樹脂1 80部
・アルミニウム(III)アセチルアセトナート 0.43部
(100部のバインダー樹脂1に対して、0.54部)
上記材料を、ヘンシェルミキサーで十分混合した後、ロール内加熱温度100℃の同方向回転二軸押出し機を用い溶融混練を行ない、得られた混合物を冷却、粗粉砕した後、湿式分級を行い、分級トナー粒子を得た。
次いで、40部の絶縁性キャリア液体1、分級トナー粒子20部、トナー粒子分散剤(ソルスパースS13940、塩基性、日本ルブリゾール社製)2.8部を、サンドミルにより24時間混合することにより、トナー粒子分散体8を得た。
その後、水素添加レシチン(商品名:レシノールS−10、日光ケミカルズ(株)製)0.10部、90部の絶縁性キャリア液体1を、光重合開始剤(商品名:NHNI−PFBS、東洋合成社製)0.30部、KAYACURE−DETX−S(日本化薬(株)製)1部を加え、液体現像剤8を得た。
得られた液体現像剤8に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が3.8μmであった。また、液体現像剤8の体積抵抗率は、6.2×109Ω・cmであった。
<液体現像剤9の製造例>
アルミニウム(III)アセチルアセトナートの添加量を0.069部(100部のバインダー樹脂1に対して、0.09部)とし、トナー粒子分散剤の添加量を8部とした、
以外は液体現像剤1の製造例と同様にして液体現像剤9を得た。
得られた液体現像剤9に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が0.7μmであった。また、液体現像剤9の体積抵抗率は、6.1×109Ω・cmであった。
アルミニウム(III)アセチルアセトナートの添加量を0.069部(100部のバインダー樹脂1に対して、0.09部)とし、トナー粒子分散剤の添加量を8部とした、
以外は液体現像剤1の製造例と同様にして液体現像剤9を得た。
得られた液体現像剤9に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が0.7μmであった。また、液体現像剤9の体積抵抗率は、6.1×109Ω・cmであった。
<液体現像剤10の製造例>
アルミニウム(III)アセチルアセトナートの添加量を6.9部(100部のバインダー樹脂1に対して、8.63部)とし、トナー粒子分散剤の添加量を8部とした、以外は液体現像剤1の製造例と同様にして液体現像剤10を得た。
得られた液体現像剤10に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が0.8μmであった。また、液体現像剤10の体積抵抗率は、7.5×109Ω・cmであった。
アルミニウム(III)アセチルアセトナートの添加量を6.9部(100部のバインダー樹脂1に対して、8.63部)とし、トナー粒子分散剤の添加量を8部とした、以外は液体現像剤1の製造例と同様にして液体現像剤10を得た。
得られた液体現像剤10に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が0.8μmであった。また、液体現像剤10の体積抵抗率は、7.5×109Ω・cmであった。
<液体現像剤11の製造例>
アルミニウム(III)アセチルアセトナートの添加量を9.5部(100部のバインダー樹脂1に対して、11.88部)とし、トナー粒子分散剤の添加量を8部とした、以外は液体現像剤1の製造例と同様にして液体現像剤11を得た。
得られた液体現像剤11に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が0.8μmであった。また、液体現像剤11の体積抵抗率は、6.2×109Ω・cmであった。
アルミニウム(III)アセチルアセトナートの添加量を9.5部(100部のバインダー樹脂1に対して、11.88部)とし、トナー粒子分散剤の添加量を8部とした、以外は液体現像剤1の製造例と同様にして液体現像剤11を得た。
得られた液体現像剤11に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が0.8μmであった。また、液体現像剤11の体積抵抗率は、6.2×109Ω・cmであった。
<液体現像剤12の製造例>
トナー粒子分散剤として、味の素ファインテクノ社製のアジスパーPN−411(中性分散剤)を使用する以外は液体現像剤1の製造と同様にして液体現像剤12を得た。
得られた液体現像剤12に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が1.6μmであった。また、液体現像剤12の体積抵抗率は、4.1×1010Ω・cmであった。
トナー粒子分散剤として、味の素ファインテクノ社製のアジスパーPN−411(中性分散剤)を使用する以外は液体現像剤1の製造と同様にして液体現像剤12を得た。
得られた液体現像剤12に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が1.6μmであった。また、液体現像剤12の体積抵抗率は、4.1×1010Ω・cmであった。
<液体現像剤13の製造例>
アルミニウム(III)アセチルアセトナートを添加しないこととし、トナー粒子分散剤の添加量を8部とした、以外は液体現像剤1の製造例と同様にして液体現像剤13を得た。
得られた液体現像剤13に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が0.8μmであった。また、液体現像剤13の体積抵抗率は、3.0×109Ω・cmであった。
アルミニウム(III)アセチルアセトナートを添加しないこととし、トナー粒子分散剤の添加量を8部とした、以外は液体現像剤1の製造例と同様にして液体現像剤13を得た。
得られた液体現像剤13に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が0.8μmであった。また、液体現像剤13の体積抵抗率は、3.0×109Ω・cmであった。
<液体現像剤14の製造例>
顔料分散スラリー1 60部
バインダー樹脂1溶液 160部
ナトリウム(I)アセチルアセトナート 0.43部
(100部のバインダー樹脂1に対して、0.54部)
トナー粒子分散剤 8部
(ソルスパースS13940、塩基性、日本ルブリゾール社製)
上記処方を用いて、液体現像剤1の製造例と同様にして液体現像剤14を得た。
得られた液体現像剤14に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が0.8μmであった。また、液体現像剤14の体積抵抗率は、3.1×109Ω・cmであった。
顔料分散スラリー1 60部
バインダー樹脂1溶液 160部
ナトリウム(I)アセチルアセトナート 0.43部
(100部のバインダー樹脂1に対して、0.54部)
トナー粒子分散剤 8部
(ソルスパースS13940、塩基性、日本ルブリゾール社製)
上記処方を用いて、液体現像剤1の製造例と同様にして液体現像剤14を得た。
得られた液体現像剤14に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が0.8μmであった。また、液体現像剤14の体積抵抗率は、3.1×109Ω・cmであった。
<液体現像剤15の製造例>
顔料分散スラリー1 60部
バインダー樹脂4溶液 160部
アルミニウム(III)アセチルアセトナート 0.43部
(100部のバインダー樹脂4に対して、0.54部)
トナー粒子分散剤: 8部
(ソルスパースS13940、塩基性、日本ルブリゾール社製)
上記処方を用いて、液体現像剤1の製造例と同様にして液体現像剤15を得た。
得られた液体現像剤15に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が2.2μmであった。また、液体現像剤15の体積抵抗率は、7.8×109Ω・cmであった。
顔料分散スラリー1 60部
バインダー樹脂4溶液 160部
アルミニウム(III)アセチルアセトナート 0.43部
(100部のバインダー樹脂4に対して、0.54部)
トナー粒子分散剤: 8部
(ソルスパースS13940、塩基性、日本ルブリゾール社製)
上記処方を用いて、液体現像剤1の製造例と同様にして液体現像剤15を得た。
得られた液体現像剤15に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が2.2μmであった。また、液体現像剤15の体積抵抗率は、7.8×109Ω・cmであった。
<液体現像剤16の製造例>
顔料分散スラリー1 60部
バインダー樹脂5溶液 160部
アルミニウム(III)アセチルアセトナート 0.43部
(100部のバインダー樹脂5に対して、0.54部)
トナー粒子分散剤 8部
(ソルスパースS13940、塩基性、日本ルブリゾール社製)
上記処方を用いて、液体現像剤1の製造例と同様にして液体現像剤16を得た。
得られた液体現像剤16に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が2.8μmであった。また、液体現像剤16の体積抵抗率は、2.5×109Ωcmであった。
顔料分散スラリー1 60部
バインダー樹脂5溶液 160部
アルミニウム(III)アセチルアセトナート 0.43部
(100部のバインダー樹脂5に対して、0.54部)
トナー粒子分散剤 8部
(ソルスパースS13940、塩基性、日本ルブリゾール社製)
上記処方を用いて、液体現像剤1の製造例と同様にして液体現像剤16を得た。
得られた液体現像剤16に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が2.8μmであった。また、液体現像剤16の体積抵抗率は、2.5×109Ωcmであった。
<液体現像剤17の製造例>
絶縁性キャリア液体1の代わりに絶縁性キャリア液体4を使用する以外は、液体現像剤1の製造と同様にして液体現像剤17を得た。
得られた液体現像剤17に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が0.5μmであった。また、液体現像剤17の体積抵抗率は、2.6×109Ω・cmであった。
絶縁性キャリア液体1の代わりに絶縁性キャリア液体4を使用する以外は、液体現像剤1の製造と同様にして液体現像剤17を得た。
得られた液体現像剤17に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が0.5μmであった。また、液体現像剤17の体積抵抗率は、2.6×109Ω・cmであった。
<液体現像剤18の製造例>
絶縁性キャリア液体1の代わりに絶縁性キャリア液体5を使用する以外は、液体現像剤1の製造と同様にして液体現像剤18を得た。
得られた液体現像剤18に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が0.5μmであった。また、液体現像剤18の体積抵抗率は、1.2×109Ω・cmであった。
絶縁性キャリア液体1の代わりに絶縁性キャリア液体5を使用する以外は、液体現像剤1の製造と同様にして液体現像剤18を得た。
得られた液体現像剤18に含有されるトナー粒子は、体積基準の50%粒径が0.5μmであった。また、液体現像剤18の体積抵抗率は、1.2×109Ω・cmであった。
<実施例1>
液体現像剤1を、図1に示す液体現像画質評価装置に導入して感光ドラム10上のドット再現性の評価を行った。
液体現像画質評価装置の構成を以下に説明する。
100gの液体現像剤を均一濃度溶液として現像液タンク16に投入した。
液体現像剤は所定の電位に調整された供給ローラ15に塗布されて現像ローラ13に運ばれる。
現像ローラ13に移動した液体現像剤はスキージーローラ14で所望の現像剤濃度(25〜35質量%)に調整され、現像ローラ13と感光ドラム10間の現像ニップに運ばれる。
感光ドラム10はアモルファスシリコンドラムを用い、現像ニップ上流の帯電器11により、感光ドラム10の表面が−600Vになるように帯電させた。
帯電後、露光器12により画像部の電位が−200Vとなるように1200dpiの1ドット1スペースの潜像を形成させた。感光ドラム10の周速度は700mm/sとした。
現像ローラ13には−400Vのバイアスを印加し、負帯電された現像剤が選択的に画像部に移動する。絶縁性キャリア液体は、現像ニップ部で現像ローラ13と感光ドラム10の双方に分離される。
現像ローラ13から感光ドラム10上に現像された現像剤が、クリーニングブレード17の位置に達する前に評価装置を停止させた。その後、すみやかに感光ドラム10を装置から取り出し、デジタル顕微鏡VHX−5000(キーエンス社製)にて感光ドラム10上の画像を観察し、以下の指標でドット再現性の評価を行った。結果を表1に示す。
<評価の指標>
A:ドットが均一で欠けが全くない。
B:ドットが独立しており、飛び散りなどの弊害もない。
C:ドットが認識できる。
D:ドットが認識できない部分が多くみられる。
液体現像剤1を、図1に示す液体現像画質評価装置に導入して感光ドラム10上のドット再現性の評価を行った。
液体現像画質評価装置の構成を以下に説明する。
100gの液体現像剤を均一濃度溶液として現像液タンク16に投入した。
液体現像剤は所定の電位に調整された供給ローラ15に塗布されて現像ローラ13に運ばれる。
現像ローラ13に移動した液体現像剤はスキージーローラ14で所望の現像剤濃度(25〜35質量%)に調整され、現像ローラ13と感光ドラム10間の現像ニップに運ばれる。
感光ドラム10はアモルファスシリコンドラムを用い、現像ニップ上流の帯電器11により、感光ドラム10の表面が−600Vになるように帯電させた。
帯電後、露光器12により画像部の電位が−200Vとなるように1200dpiの1ドット1スペースの潜像を形成させた。感光ドラム10の周速度は700mm/sとした。
現像ローラ13には−400Vのバイアスを印加し、負帯電された現像剤が選択的に画像部に移動する。絶縁性キャリア液体は、現像ニップ部で現像ローラ13と感光ドラム10の双方に分離される。
現像ローラ13から感光ドラム10上に現像された現像剤が、クリーニングブレード17の位置に達する前に評価装置を停止させた。その後、すみやかに感光ドラム10を装置から取り出し、デジタル顕微鏡VHX−5000(キーエンス社製)にて感光ドラム10上の画像を観察し、以下の指標でドット再現性の評価を行った。結果を表1に示す。
<評価の指標>
A:ドットが均一で欠けが全くない。
B:ドットが独立しており、飛び散りなどの弊害もない。
C:ドットが認識できる。
D:ドットが認識できない部分が多くみられる。
<実施例2〜12、及び、比較例1〜6>
液体現像剤2〜18を用い、実施例1と同様の評価を実施した。結果を表1に示す。
液体現像剤13は、飛び散りや乱れが多く見られ、ドットが認識できない部分が多く存在し、評価Dとした。
液体現像剤14は、比較例1と同様に飛び散りや乱れが多く見られ、ドットが認識できない部分が多く存在し、評価Dとした。
液体現像剤15は、ドットがつぶれている部分や抜けが発生している部分が多く見られ、評価Dとした。
液体現像剤16は、ドットがほとんど認識できず、評価Dとした。
液体現像剤17は、顔料が内包されていないトナー粒子が多くみられ、ドットもほぼ認識できない画質であった。(評価D)
液体現像剤18は、ドットが全く認識できず、評価Dとした。
液体現像剤2〜18を用い、実施例1と同様の評価を実施した。結果を表1に示す。
液体現像剤13は、飛び散りや乱れが多く見られ、ドットが認識できない部分が多く存在し、評価Dとした。
液体現像剤14は、比較例1と同様に飛び散りや乱れが多く見られ、ドットが認識できない部分が多く存在し、評価Dとした。
液体現像剤15は、ドットがつぶれている部分や抜けが発生している部分が多く見られ、評価Dとした。
液体現像剤16は、ドットがほとんど認識できず、評価Dとした。
液体現像剤17は、顔料が内包されていないトナー粒子が多くみられ、ドットもほぼ認識できない画質であった。(評価D)
液体現像剤18は、ドットが全く認識できず、評価Dとした。
SP値の単位は、(cal/cm3)0.5であり、
体積抵抗率の単位は、Ω・cmである。
アセチルアセトン錯体の含有量は、ポリエステル樹脂100質量部に対する「質量部」である。
アセチルアセトン錯体(種類)において、
「1」は、アルミニウム(III)アセチルアセトナートを表し、
「2」は、マグネシウム(II)アセチルアセトナートを表し、
「3」は、鉄(II)アセチルアセトナートを表し、
「4」は、ナトリウム(I)アセチルアセトナートを表す。
トナー粒子分散剤において、
「1」は、ソルスパースS13940を表し、
「2」は、アジスパーPB817を表し、
「3」は、アジスパーPN411を表す。
10:感光ドラム、11:帯電器、12:露光器、13:現像ローラ、14:スキージーローラ、15:供給ローラ、16:現像液タンク、17:クリーニングブレード
Claims (9)
- バインダー樹脂、顔料、及びアセチルアセトン錯体を含有するトナー粒子、トナー粒子分散剤、並びに、絶縁性キャリア液体を含有する液体現像剤であって、
該バインダー樹脂がポリエステル樹脂を含有し、
該ポリエステル樹脂のSP値が、11.0(cal/cm3)0.5以上15.0(cal/cm3)0.5以下であり、
該絶縁性キャリア液体のSP値が、7.0(cal/cm3)0.5以上9.0(cal/cm3)0.5以下であり、
該アセチルアセトン錯体を構成する金属の原子価が、2価又は3価であることを特徴とする液体現像剤。 - 前記アセチルアセトン錯体が、アルミニウム(III)アセチルアセトナート及びマグネシウム(II)アセチルアセトナートからなる群より選択される少なくとも1つを含有する、請求項1に記載の液体現像剤。
- 前記トナー粒子中の前記アセチルアセトン錯体の含有量が、前記ポリエステル樹脂100質量部に対して、0.10質量部以上10.00質量部以下である、請求項1又は2に記載の液体現像剤。
- 前記トナー粒子分散剤が、塩基性である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体現像剤。
- バインダー樹脂、顔料、及びアセチルアセトン錯体を含有するトナー粒子、トナー粒子分散剤、並びに、絶縁性キャリア液体を含有する液体現像剤の製造方法であって、
該バインダー樹脂、該顔料、該アセチルアセトン錯体、該トナー粒子分散剤及び該バインダー樹脂を溶解する溶剤を含有する顔料分散液を調製する工程、
該顔料分散液、及び、該絶縁性キャリア液体を含有する混合液を調製する工程、並びに、
該混合液から該溶剤を留去する工程を含み、
該バインダー樹脂がポリエステル樹脂を含有し、
該ポリエステル樹脂のSP値が、11.0(cal/cm3)0.5以上15.0(cal/cm3)0.5以下であり、
該絶縁性キャリア液体のSP値が、7.0(cal/cm3)0.5以上9.0(cal/cm3)0.5以下であり、
該アセチルアセトン錯体を構成する金属の原子価が、2価又は3価であることを特徴とする液体現像剤の製造方法。 - 前記アセチルアセトン錯体が、アルミニウム(III)アセチルアセトナート及びマグネシウム(II)アセチルアセトナートからなる群より選択される少なくとも1つを含有する、請求項5に記載の液体現像剤の製造方法。
- 前記トナー粒子中の前記アセチルアセトン錯体の含有量が、前記ポリエステル樹脂100質量部に対して、0.10質量部以上10.00質量部以下である、請求項5又は6に記載の液体現像剤の製造方法。
- 前記トナー粒子分散剤が、塩基性である、請求項5〜7のいずれか1項に記載の液体現像剤の製造方法。
- バインダー樹脂、顔料、及びアセチルアセトン錯体を含有するトナー粒子、トナー粒子
分散剤、並びに、絶縁性キャリア液体を含有する液体現像剤の製造方法であって、
該バインダー樹脂、該顔料、該アセチルアセトン錯体、該トナー粒子分散剤及び該バインダー樹脂を溶解する溶剤を含有する顔料分散液を調製する工程、
該顔料分散液、及び、該絶縁性キャリア液体以外の該バインダー樹脂を溶解しない溶剤を含有する第一混合液を調製する工程、
該第一混合液から該バインダー樹脂を溶解する溶剤を留去してトナー粒子分散体を調製する工程、及び、
該トナー粒子分散体及び該絶縁性キャリア液体を含有する第二混合液を調製する工程を含み、
該バインダー樹脂がポリエステル樹脂を含有し、
該ポリエステル樹脂のSP値が、11.0(cal/cm3)0.5以上15.0(cal/cm3)0.5以下であり、
該絶縁性キャリア液体のSP値が、7.0(cal/cm3)0.5以上9.0(cal/cm3)0.5以下であり、
該アセチルアセトン錯体を構成する金属の原子価が、2価又は3価であることを特徴とする液体現像剤の製造方法。
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JP2017184320A JP2019060999A (ja) | 2017-09-26 | 2017-09-26 | 液体現像剤及び液体現像剤の製造方法 |
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WO2020196099A1 (ja) | 2019-03-27 | 2020-10-01 | 日東電工株式会社 | データ取得装置、及び生体センサ |
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- 2017-09-26 JP JP2017184320A patent/JP2019060999A/ja active Pending
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