JP2019060236A - コンクリート構造物の構築方法、コンクリート構造物 - Google Patents

コンクリート構造物の構築方法、コンクリート構造物 Download PDF

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Abstract

【課題】経済的で高品質なコンクリート構造物の構築方法等を提供する。【解決手段】鉛直方向の縦鉄筋116aを埋設したプレキャストブロック116によりコンクリート構造物の外周部11aを構築する。その後、外周部11aの内側の内部にてコンクリートを打設することで、コンクリート構造物が構築される。プレキャストブロック116からは縦鉄筋116aと連続する継手116cが突出し、上下のブロック116の縦鉄筋116aは継手116cによって接続される。【選択図】図8

Description

本発明は、コンクリート構造物の構築方法およびコンクリート構造物に関する。
大口径深礎杭や橋脚、水門の堰柱等のようなマスコンクリート構造物で使用するコンクリートの強度は、曲げやせん断などの外力作用下での限界状態に対し最も厳しい部分にて要求される値で決定されることが多い。また施工性の観点からは、密に配筋された部分における充てん性から、使用するコンクリートのワーカビリティが決定される。
大口径深礎杭や橋脚、水門の堰柱等では、外周部に曲げ耐力を確保するための主鉄筋が密に配置され、内部では中間帯鉄筋がまばらに配置される。また、曲げが作用した場合は、最大の曲げ圧縮応力度が圧縮縁に作用し、圧縮縁から内側に対して一定の範囲に圧縮応力が作用する。使用するコンクリートのワーカビリティ、強度は、同一の構造物の中で、最も過密な配筋状況、設計時に想定される最大圧縮応力度で決定される。すなわち、前記のような構造物では、外周部の限られた範囲の条件から全体のコンクリートの性能が決まることになり、その他の大部分に対しては性能が過剰となっていることになる。
近年、RC(鉄筋コンクリート)構造物の耐震性能を高める構造形式として、繊維を補強材として利用したコンクリートを外殻として用いるものがある。例えば特許文献1には、補強用短繊維をコンクリートに混入して成形されたプレキャスト部材と、このプレキャスト部材の内側に打設されたコンクリートからなるコンクリート構造体が開示されている。
特許文献2には、こうした構造をさらに発展させたものとして、RC構造物の塑性ヒンジ部に対し、超高強度繊維補強コンクリート(以下、UFCと称する)からなるプレキャスト部材を複数配置してかぶり部分をUFCで形成することにより、コアコンクリートの圧壊と主鉄筋の座屈を抑制し、高い変形性能を実現することが記載されている。
特開平10−147976号公報 特開2008−025248号公報
特許文献1、2では、プレキャスト部材の内側に主鉄筋や帯鉄筋を配筋し、コンクリートを打設する。この場合、前記と同様、使用するコンクリートの強度やワーカビリティが、クリティカルとなる一部分で要求される値で決定されるため不経済である。
その他、特許文献1、2ではプレキャスト部材を用いているものの、施工時には通常のコンクリート打設と同様にバイブレータによる締固めが必須となり、品質確保および施工要員の確保が必要で、初期欠陥のリスク軽減、施工要員の軽減、生産性の向上に繋がらないという問題もあった。
また、マスコンクリート構造物では、内部のコンクリートの水和熱による温度ひび割れリスクがあり、外側をUFCによるプレキャスト部材で拘束してもひび割れが生じる懸念がある。さらに、マスコンクリート構造物を構築する際には、コンクリートの数量が膨大であるためコンクリートの打設を複数回に分けて行うことになり、そのたびに水平打継目が形成され、耐久性上の弱点となる。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、経済的で高品質なコンクリート構造物の構築方法等を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための第1の発明は、コンクリート構造物の構築方法であって、継手を有する複数のプレキャストブロックを上下に並べて上下の前記プレキャストブロックの継手同士を接続し、上下の前記プレキャストブロックの間に目地を形成することで、前記コンクリート構造物の上下端部の間を縦方向に連続する鋼材を含む、前記コンクリート構造物の外周部を先行して構築し、その後、前記コンクリート構造物の内部を構築することを特徴とするコンクリート構造物の構築方法である。
第2の発明は、コンクリート構造物の構築方法であって、鉛直方向の孔を有する複数のプレキャストブロックを上下に並べて上下の前記プレキャストブロックの対応する前記孔に鉄筋を挿通し、上下の前記プレキャストブロックの間に目地を形成することで、前記コンクリート構造物の上下端部の間を縦方向に連続する鋼材を含む、前記コンクリート構造物の外周部を先行して構築し、その後、前記コンクリート構造物の内部を構築することを特徴とするコンクリート構造物の構築方法である。
本発明では、コンクリート構造物の外周部を先行して構築し、内部のコンクリートを後打設することにより、外周部と内部とで別のコンクリートを使用することができる。従って、それぞれの部分で要求される性能に応じたコンクリートを用いることができ、経済的かつ高品質なコンクリート構造物が構築できる。
前記コンクリート構造物の外周部と内部とで、異なるコンクリートを用いることが望ましい。例えば、前記コンクリート構造物の内部には、外周部に用いるコンクリートよりも低スランプ且つ貧配合であるコンクリートを用いる。
本発明では、例えば外周部のコンクリートに、限界状態に対して必要となる強度と、配筋が密であっても良好な充てん性が実現できるワーカビリティを有するものを用いる。一方、内部のコンクリートは、外周部に比べ要求される強度が低くても良く、配筋も粗であるためワーカビリティが低くても良い。高い性能が要求されるが使用量が少ない外周部と、低い性能で良いが使用量が多い内部を、それぞれの要求性能に応じたコンクリートで構築することで、従来の方法に比べて施工コストの低減や品質の向上効果が期待できる。また、大部分を占める内部のコンクリートを安価なコンクリートとすることができ、材料費を軽減できる。さらに、内部のコンクリートを単位セメント量の少ない貧配合コンクリートとすることで、コンクリート硬化時の水和熱を軽減し、温度ひび割れのリスクを低減できる。
前記コンクリート構造物の内部のコンクリートには、石炭灰からなる骨材及びセメントを用いることが望ましい。
石炭灰を原料とする骨材やセメントを用いる場合、通常のコンクリートに比べて安価となり、火力発電所などから排出される廃棄物を有効活用できる点で環境面においても好ましい。しかしながら一方で強度やワーカビリティのばらつきが大きいという問題がある。これに対し、本発明では内部のコンクリートに高い強度やワーカビリティが要求されないことから、上記のようなコンクリートを適用するのに好適である。これにより、従来の方法に比べ、コンクリート構造物の構築時のコストや環境負荷の低減効果が期待できる。
前記コンクリート構造物の内部は、プレパックドコンクリートにより構築されることが望ましい。
コンクリート構造物の内部は配筋が粗であり体積が大きいため、プレパックドコンクリートも好適である。プレパックドコンクリートは、大径骨材やコンクリートガラ、ブロック等を先行して投入し、その空隙にモルタル材を後充填するものであり、これにより打設作業を省力化でき、生産性や安全性の向上に有効である。また水和熱の低減による温度ひび割れリスクの低減効果も大きい。さらに、内部の配筋作業に応じて骨材等を投入すれば、足場が骨材で確保されるため別途の作業足場の構築も不要となる。加えて、通常のコンクリート打設時にはコンクリートの数量が多ければ複数のプラントから生コンを調達する必要があるが、後充填するモルタルは現場における簡易プラントで製造可能であるため、安定した品質のモルタル材を安定して供給できるというメリットもある。
前記内部を横断するように配置される緊張材が、前記コンクリート構造物の外周部の間をつなぐように設けられることも望ましい。
また、前記コンクリート構造物の外周部に、前記外周部の平面形状を収縮させようとする収縮力を導入するとともに、前記コンクリート構造物の内部のコンクリートに膨張材を用いることが望ましい。
この場合、コンクリート構造物の外周部の収縮力と内部のコンクリートの膨張力によるコンファインド効果によって構造物の強度を高めることができる。
さらに、前記コンクリート構造物の外周部から内側に突出する突出材を設けることが望ましい。
これにより、突出材と内部のコンクリートなどとの間の摩擦力や機械的な定着力によって外周部の孕み出しを防止する等の効果がある。
第3の発明は、外周部と内部とを構築して成るコンクリート構造物であって、前記コンクリート構造物の外周部に、前記コンクリート構造物の上下端部の間を縦方向に連続する鋼材を含み、前記コンクリート構造物の外周部において、継手を有する複数のプレキャストブロックが上下に並べられ、上下の前記プレキャストブロックの継手同士が接続され、上下の前記プレキャストブロックの間に目地が形成されたことを特徴とするコンクリート構造物である。
第4の発明は、外周部と内部とを構築して成るコンクリート構造物であって、前記コンクリート構造物の外周部に、前記コンクリート構造物の上下端部の間を縦方向に連続する鋼材を含み、前記コンクリート構造物の外周部において、鉛直方向の孔を有する複数のプレキャストブロックが上下に並べられ、上下の前記プレキャストブロックの対応する前記孔に鉄筋が挿通され、上下の前記プレキャストブロックの間に目地が形成されたことを特徴とするコンクリート構造物である。
本発明により、経済的で高品質なコンクリート構造物の構築方法等を提供することができる。
コンクリート構造物1を示す図 コンクリート構造物1の断面を示す図 コンクリート構造物1の構築方法について説明する図 コンクリート構造物1aを示す図 コンクリート構造物1bを示す図 埋設型枠113、113’を示す図 コンクリート構造物1c、1dを示す図 プレキャストブロック116による外周部11aの構築について示す図 プレキャストブロック118による外周部11bの構築について示す図 コンクリート構造物1eを示す図 コンクリート構造物1eの構築方法について説明する図 コンクリート構造物1f、1gを示す図
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
(1.コンクリート構造物1)
図1(a)、(b)は本発明の第1の実施形態に係るコンクリート構造物1を示す図である。図1に示すように、本実施形態のコンクリート構造物1は、橋脚や大口径深礎杭として構築されるマスコンクリート構造物である。ただし、本発明の適用対象はこれに限ることはなく、水門の堰柱等のその他のマスコンクリート構造物、あるいはそれ以外のコンクリート構造物でもよい。
図2はコンクリート構造物1の断面を示す図である。図2(a)はコンクリート構造物1の鉛直方向の断面であり、図2(b)はコンクリート構造物1の水平方向の断面である。
コンクリート構造物1は、図2に示すような円柱状の形状の他、楕円状、矩形状の平面形状とできる。コンクリート構造物1の径は例えば3m以上であり、高さは例えば5m以上である。
コンクリート構造物1の平面における外周部11には、主鉄筋111や帯鉄筋(不図示)が埋設される。外周部11の厚さは例えば0.5m以上である。主鉄筋111は、コンクリート構造物1の上下端部の間に連続する縦方向の鋼材である。主鉄筋111は外周部11で密に配置される。外周部11は現場打ちコンクリートにより構築され、その際、硬化後の強度が高く、且つスランプ値が大きいコンクリートを用いる。
一方、外周部11より内側の内部12では、中間帯鉄筋などの補強筋(不図示)が外周部11に比べ疎に配置される。内部12のコンクリートには、外周部11のコンクリートに比べ硬化後の強度が低く、且つスランプ値の小さい(低スランプの)コンクリートが用いられる。なお、内部12のコンクリートは、外周部11のコンクリートに比べて単位セメント量が少なく貧配合なものとする。
(2.コンクリート構造物1の構築方法)
次に、コンクリート構造物1の構築方法について図3を参照して説明する。
本実施形態では、コンクリート構造物1の外周部11を先行して構築する。すなわち、外周部11の主鉄筋111や帯鉄筋(不図示)等を配筋した後、内型枠及び外型枠(不図示)を組立てて、外周部11のコンクリートを一定高さ打設する。コンクリートの硬化後、内型枠及び外型枠は取り外す。この状態を図3(a)に示す。
必要に応じて主鉄筋111を継ぎ足すなどの外周部11における配筋を行いつつ、外周部11のコンクリートを数回に分けて打設することで、図3(b)に示すようにコンクリート構造物1の外周部11が全高さ分構築される。外周部11に使用するコンクリートは、コンクリート構造物1に加わる曲げや主鉄筋111等の配筋状態に応じて、硬化後の強度が高く、且つスランプ値の大きいものを選別する。前記した内部12の補強筋(不図示)については、例えば外周部11の構築の進捗に応じて配筋を行うことができる。
その後、図3(c)に示すように内部12のコンクリートを打設する。これによりコンクリート構造物1が構築される。
以上説明したように、本実施形態では、コンクリート構造物1の外周部11を先行して構築し、内部12のコンクリートを後打設することにより、外周部11と内部12とで別のコンクリートを用いることができる。従って、それぞれの部分で要求される性能に応じたコンクリートを用いることができ、経済的かつ高品質なコンクリート構造物が構築できる。
コンクリート構造物1に作用する曲げに対しては、コンクリート構造物1の圧縮側となる最外縁に最も大きな圧縮応力が作用する。これに対しては、コンクリートの水セメント比を小さくして強度を高めることが有効であるが、一方で水和熱の上昇による温度ひび割れの発生が問題となる。そこで、外周部12に使用するコンクリートのみ強度を高め、曲げに対して強度が要求されず、且つ打設量が多くなる内部12のコンクリートについては、低強度且つ水和熱の小さな、単位セメント量が少ない貧配合コンクリートとすることで、必要な構造性能を確保しつつ温度ひび割れを抑制することが可能となる。
また、外周部11のコンクリートには、配筋が密であっても良好な充てん性が実現できる高いワーカビリティを有するものを用いることができる。一方、内部12は、外周部11に比べ配筋も粗であるため、単位水量を小さくする等してコンクリートのワーカビリティを低くすることが可能である。
このように、高い性能が要求されるが使用量が少ない外周部11と、低い性能で良いが使用量が多い内部12を、それぞれの要求性能に応じたコンクリートで構築することで、従来の方法に比べて施工コストの低減や品質の向上効果が期待できる。また、大部分を占める内部12のコンクリートを安価なコンクリートとすることができ、材料費を軽減できる。
さらに、外周部11の断面積が小さいため、一回に打設可能なコンクリートの数量が同じでも、一度に高い位置まで打設を行うことができる。結果、水平打継目の数が減り、コンクリート構造物1の耐久性向上が期待できる。
なお、コンクリート構造物1に作用するせん断力が大きく、十分なせん断耐力を確保するために内部12の中間帯鉄筋の配筋量が増えるような場合でも、外周部11に配筋される帯鉄筋として高強度鉄筋、太径鉄筋を使用することで、中間帯鉄筋の省略を図ることができる。本実施形態のように外周部12に高強度のコンクリートを適用することで、外周部12の鉄筋とコンクリートの付着力が大きくなり、効果的である。
しかしながら、本発明がこれに限ることはない。例えば、コンクリート構造物1の内部12のコンクリートには、石炭灰からなる骨材及びセメントを用いることも可能である。石炭灰を原料とする骨材やセメントを用いる場合、通常のコンクリートに比べて安価となり、火力発電所などから排出される廃棄物を有効活用できる点で環境面においても好ましい。しかしながら一方で強度やワーカビリティのばらつきが大きく、収縮量も大きいという問題がある。これに対し、本実施形態では内部12のコンクリートに高い強度やワーカビリティが要求されず、また外周部11による拘束効果もあるので、上記のようなコンクリートを適用するのに好適である。これにより、従来の方法に比べ、コンクリート構造物1の構築時のコストや環境負荷の低減効果が期待できる。
以下、本発明の別の例について、第2〜第5の実施形態として説明する。これらの実施形態は、それまでに説明した実施形態と異なる点について主に説明し、同様の点については図等で同じ符号を付すなどして説明を省略する。また、前記した第1の実施形態も含め、各実施形態の構成は必要に応じて互いに組み合わせて用いることも可能である。
[第2の実施形態]
図4は第2の実施形態のコンクリート構造物1aを示す図である。このコンクリート構造物1aでは、外周部11に周方向の緊張材112が設けられ、緊張材112により外周部11に周方向のプレストレスが加えられる。また、内部12のコンクリートには膨張材が用いられる。
コンクリート構造物1aの構築方法は第1の実施形態と略同様である。緊張材112は、例えば外周部11の構築時に配置し、外周部11の構築後に緊張してプレストレスを加える。その後、内部12のコンクリートを打設する。
本実施形態でも第1の実施形態と同様の効果が得られる。また、コンクリート構造物1aの外周部11に周方向のプレストレスを加えることで、外周部11の平面形状を収縮させようとする収縮力が導入され、内部12のコンクリートの膨張力と組み合わせることで、コンファインド効果によりコンクリート構造物1aの強度を高めることができる。
[第3の実施形態]
図5は第3の実施形態のコンクリート構造物1bを示す図である。このコンクリート構造物1bでは、外周部11のコンクリート打設時の内型枠を埋設型枠113とし、この埋設型枠113をコンクリート構造体1bの補強材として用いる。
コンクリート構造物1bの構築方法は第1の実施形態と略同様であるが、コンクリート打設時の内型枠として埋設型枠113が用いられる点で異なる。
埋設型枠113としては、コンクリート構造物1bの補強材(引張材)として機能する高強度の鋼材を利用する。例えば図6(a)に示すように、H鋼フレーム113aをガイドとして、その間にコンクリート製の型枠ブロック113bを挿入し、図6(b)に示す埋設型枠113とする。型枠ブロック113bに繊維補強コンクリートを用いることで、H鋼フレーム113aの間隔を大きくでき、その本数を減らすことも可能である。図6(c)の埋設型枠113’に示すように、内部12のコンクリートとの一体化のためH鋼フレーム113aの表面に孔開き鋼板ジベル113cなどの突出材を設けることも可能である。
本実施形態でも、第1の実施形態と同様の効果が得られる。また、コンクリート構造物1bの補強材として機能する埋設型枠113を用いることで、コンクリート構造物1bの構築時の脱型作業を省略でき、また剛性や曲げ耐力を適切に設定した埋設型枠113を用いることで支保工の省略にも繋がる。さらに、コンクリート打設後、コンクリート構造物1bと一体化した埋設型枠113が補強材として機能することにより、コンクリート構造物1bの曲げ等に対する耐力向上にも寄与し、主鉄筋111等の低減にも繋がる。
なお、埋設型枠は上記したものに限らない。例えば埋設型枠113は鋼矢板としてもよい。鋼矢板の表面に、図6(c)と同様の孔開き鋼板ジベルなどの突出材を設けることも可能である。
さらに、図7(a)のコンクリート構造物1cに示すように、埋設型枠13には、外周部11から内部12の中央部付近まで内側へと突出する、突出長さの大きな平板状の突出材114を設けることも可能である。この突出材114には孔114aが設けられており、テールアルメ工法で用いられるストリップ材と同様、内部12のコンクリートと突出材114の摩擦や、孔114aへのコンクリートの充填により、内部12の変位を抑制し外周部11の孕み出しを防止する効果がある。
また、図7(b)のコンクリート構造物1dに示すように、埋設型枠113の間をつなぐように緊張材115を設け、両側の埋設型枠113の間に引張力を導入してもよい。これにより、第2の実施形態と同様、外周部11の平面形状を収縮させようとする収縮力を導入することができ、内部12のコンクリートに膨張材を用いることで、外周部11の収縮力と内部12のコンクリートの膨張力によるコンファインド効果によりコンクリート構造物1dの強度を高めることができる。
[第4の実施形態]
第4の実施形態は、プレキャストブロックを用いてコンクリート構造物の外周部を構築する例である。
本実施形態では、図8(a)に示すプレキャストブロック116(以下、ブロックということがある)を用いてコンクリート構造物の外周部を構築する。
ブロック116の内部には鉛直方向の縦鉄筋116aと水平方向の横鉄筋116bが設けられており、ブロック116の上下左右の側面には、縦鉄筋116a、横鉄筋116bと連続する継手116cが突出している。本実施形態では、上下の継手116c、左右の継手116cのそれぞれについて、一方を雄継手、他方を雌継手とする。
本実施形態では、例えば図8(a)の矢印に示すようにブロック116を移動させ、縦横に隣り合うブロック116の継手116c同士を接続する。これを繰り返してブロック116を上下左右に並べて配置し、図8(b)に示すようにブロック116間に間詰めコンクリート等を打設して目地117とすることで、コンクリート構造物の外周部11aが構築される。上下のブロック116の縦鉄筋116aは継手116cによって接続され、コンクリート構造物の上下端部の間で縦方向に連続する。コンクリート構造物の内部では、第1の実施形態と同様にコンクリートが打設される。
このように、本実施形態ではプレキャストブロック116を使用して外周部11aを構築する。ブロック116は予め工場や現場で製作することができ、施工において手間がかかり品質トラブルの原因にもなる過密配筋部の配筋作業、コンクリート打設の現場作業が省略できる。また、構造性能、耐久性に大きく影響する外周部11aを、管理された状態で製作されたプレキャスト製品を組み立てて構築することで、コンクリート構造物全体の品質向上にも寄与する。
なお、本実施形態では鉄筋を予め埋設したブロック116を用いたが、図9に示すように、箱抜き等により鉛直方向の孔118aを設けたプレキャストブロック118を用いて外周部11bを構築してもよい。
この場合、ブロック118を上下左右に配置し、上下のブロック118の対応する孔118aに主鉄筋119を挿通して配筋を行った後、モルタルやグラウト等の充てん材を孔118aに充填して主鉄筋119をブロック118と一体化する。
左右のブロック118については、例えば、ブロック118に、前記と同様の横鉄筋と、当該横鉄筋と連続し左右面から突出する継手を設けておくことにより、左右のブロック118を継手により接続できる。上下左右のブロック118間にはモルタル等による目地120を形成する。
[第5の実施形態]
図10は第5の実施形態に係るコンクリート構造物1eを示す図である。第5の実施形態は、内部12のコンクリートとしてプレパックドコンクリート15を用いたものである。プレパックドコンクリート15は、例えば、粗骨材13の間の空隙にモルタル14を充填して構築される。
コンクリート構造物1eを構築するには、例えば図11(a)に示すように、第1の実施形態と同様にして外周部11を一定高さ構築した後、その内側に図11(b)に示すように粗骨材13を投入する。この作業を繰り返し、図11(c)に示すように外周部11を全高さ分構築するとともに、その内側に全高さ分の粗骨材13を投入する。そして、図11(d)に示すように、粗骨材13の隙間にモルタル14を流し込んで充填し、一体化させることで、コンクリート構造物1eが構築される。
本実施形態でも第1の実施形態と同様の効果が得られる。また本実施形態では、内部12においてフレッシュな状態で打設するのがモルタル14のみになる。モルタル14は通常のコンクリートのようなバイブレータなどによる締固め作業が不要であるので、打設作業の省力化を図ることができ、生産性や安全性の向上に有効である。また水和熱の低減による温度ひび割れリスクの低減効果も大きい。さらに、内部12の配筋作業に応じて粗骨材13を投入すれば、足場が骨材で確保でき、別途作業足場を構築する手間、費用も省略できる。加えて、通常のコンクリート打設時にはコンクリートの数量が多ければ複数のプラントから生コンを調達する必要があるが、後充填するモルタル14は現場における簡易プラントで製造可能であるため、安定した品質のモルタル材を安定して供給できるというメリットもある。
なお、粗骨材13としては、最大径が100mm程度の大径骨材を使用することが可能である。また粗骨材13の代わりにコンクリートガラを用いてもよい。さらに、投入して積み上げた際に一定の空隙が確保されるような形状を有するコンクリートブロックを別途プレキャストで製作し、粗骨材13の代わりに用いてもよい。そのような形状の例として、例えばテトラポッド状のコンクリートブロックを用いることができる。コンクリートブロックやモルタル14は、石炭灰を活用したコンクリート系材料とすることも可能である。
また、図12(a)のコンクリート構造物1fに示すように、図7(a)の突出材114と同様の突出材121を外周部11に設けることも可能である。この突出材121には、図7(a)の例と同様、孔121aを設ける。さらに、図12(b)のコンクリート構造物1gに示すように、外周部11の間に架け渡すように、空隙を有するジオテキスタイル122を配置してもよい。
このような突出材121やジオテキスタイル122も、図7(a)の例と同様、粗骨材13やモルタル14との摩擦、また孔121aや空隙へのモルタル14の充填により、内部12の変位を抑制し外周部11の孕み出しを防止する効果がある。
以上、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g;コンクリート構造物
11、11a、11b;外周部
12;内部
13;粗骨材
14;モルタル
15;プレパックドコンクリート
111、119;主鉄筋
112、115;緊張材
113、113’;埋設型枠
113a;H鋼フレーム
113b;型枠ブロック
113c;孔開き鋼板ジベル
114、121;突出材
114a、118a、121a;孔
116、118;プレキャストブロック
116a;縦鉄筋
116b;横鉄筋
116c;継手
117、120;目地
122;ジオテキスタイル

Claims (11)

  1. コンクリート構造物の構築方法であって、
    継手を有する複数のプレキャストブロックを上下に並べて上下の前記プレキャストブロックの継手同士を接続し、上下の前記プレキャストブロックの間に目地を形成することで、前記コンクリート構造物の上下端部の間を縦方向に連続する鋼材を含む、前記コンクリート構造物の外周部を先行して構築し、
    その後、前記コンクリート構造物の内部を構築することを特徴とするコンクリート構造物の構築方法。
  2. コンクリート構造物の構築方法であって、
    鉛直方向の孔を有する複数のプレキャストブロックを上下に並べて上下の前記プレキャストブロックの対応する前記孔に鉄筋を挿通し、上下の前記プレキャストブロックの間に目地を形成することで、前記コンクリート構造物の上下端部の間を縦方向に連続する鋼材を含む、前記コンクリート構造物の外周部を先行して構築し、
    その後、前記コンクリート構造物の内部を構築することを特徴とするコンクリート構造物の構築方法。
  3. 前記コンクリート構造物の外周部と内部とで、異なるコンクリートを用いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンクリート構造物の構築方法。
  4. 前記コンクリート構造物の内部には、外周部に用いるコンクリートよりも低スランプ且つ貧配合であるコンクリートを用いることを特徴とする請求項3に記載のコンクリート構造物の構築方法。
  5. 前記コンクリート構造物の内部のコンクリートには、石炭灰からなる骨材及びセメントを用いることを特徴とする請求項3に記載のコンクリート構造物の構築方法。
  6. 前記コンクリート構造物の内部は、プレパックドコンクリートにより構築されることを特徴とする請求項3に記載のコンクリート構造物の構築方法。
  7. 前記内部を横断するように配置される緊張材が、前記コンクリート構造物の外周部の間をつなぐように設けられることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のコンクリート構造物の構築方法。
  8. 前記コンクリート構造物の外周部に、前記外周部の平面形状を収縮させようとする収縮力を導入するとともに、
    前記コンクリート構造物の内部のコンクリートに膨張材を用いることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のコンクリート構造物の構築方法。
  9. 前記コンクリート構造物の外周部から内側に突出する突出材を設けることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載のコンクリート構造物の構築方法。
  10. 外周部と内部とを構築して成るコンクリート構造物であって、
    前記コンクリート構造物の外周部に、前記コンクリート構造物の上下端部の間を縦方向に連続する鋼材を含み、
    前記コンクリート構造物の外周部において、継手を有する複数のプレキャストブロックが上下に並べられ、上下の前記プレキャストブロックの継手同士が接続され、上下の前記プレキャストブロックの間に目地が形成されたことを特徴とするコンクリート構造物。
  11. 外周部と内部とを構築して成るコンクリート構造物であって、
    前記コンクリート構造物の外周部に、前記コンクリート構造物の上下端部の間を縦方向に連続する鋼材を含み、
    前記コンクリート構造物の外周部において、鉛直方向の孔を有する複数のプレキャストブロックが上下に並べられ、上下の前記プレキャストブロックの対応する前記孔に鉄筋が挿通され、上下の前記プレキャストブロックの間に目地が形成されたことを特徴とするコンクリート構造物。
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