JP2019059254A - 運搬具 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業性に優れた運搬具を提供する。【解決手段】車輪を備え、運搬物の角部を収容して当該運搬物を支持する本体部と、前記本体部に前記角部が収容された前記運搬物が所定の角度をなす状態で前記車輪の回転を規制し、前記運搬物を前記所定の角度よりも大きく傾けることにより前記規制を解除するストッパーと、を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、運搬に用いられる運搬具に関する。
運搬に用いられる運搬具としては、たとえば、車輪を備えて、運搬する板状の部材における下端のいずれかの角部に装着される運搬機が知られている(例えば、特許文献1参照)。この運搬機は、例えば、右下角部に運搬機を装着した板状の部材を、昇降装置にて左上に持ち上げ、昇降機を水平方向に移動することにより、板状の部材が斜めに傾斜した状態で、支持している運搬機の車輪が転動しつつ運搬される。
登録実用新案第3185897号公報
板状の部材は、施工現場等への搬入の際などに、昇降装置を用いることなく、車輪で支持しつつ作業者が板状の部材を傾けた状態を維持しつつ移動させる場合にも用いられる。このとき、板状の部材を傾ける際に、板状の部材の重心が移動することにより車輪に支持されている下の角部が、板状の部材を傾けている方向と反対の方向に移動し、作業性が悪い。特に、板状の部材の重量が大きい場合には、運搬するために板状の部材を傾ける際に想定とは逆方向に運搬具が移動すると、作業者が板状の部材を支えきれない虞がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、作業性に優れた運搬具を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の運搬具は、車輪を備え、運搬物の角部を収容して当該運搬物を支持する本体部と、前記本体部に前記角部が収容された前記運搬物が所定の角度に傾いた状態で前記車輪の回転を規制し、前記運搬物を前記所定の角度よりも大きく傾けることにより前記規制を解除するストッパーと、を有することを特徴とする運搬具である。
このような運搬具によれば、本体部に角部が収容されて支持されている運搬物は、所定の角度に傾いた状態ではストッパーにより運搬具の車輪の回転が規制されているので、運搬物が所定の角度のときに、運搬物が移動することを防止することが可能である。また、運搬物を所定の角度より大きく傾けることによりストッパーによる車輪の回転に対する規制が解除されるので、運搬物を所定の角度より大きく傾けるだけで、ストッパーによる車輪の回転に対する規制が解除されて運搬物を移動することが可能となる。このため、作業性に優れた運搬具を提供することが可能である。
かかる運搬具であって、前記本体部を回転自在に支持する回転軸と、前記回転軸が回転自在に支持されるプレートと、を有し、前記車輪の軸は、前記プレートに、前記回転軸と間隔を空けて平行に設けられており、前記ストッパーは、前記本体部に固定され、前記車輪に当接されて前記車輪の回転を規制し、前記本体部の回転により前記車輪から離れることが望ましい。
このような運搬具によれば、車輪の軸と回転軸とは互いに間隔を空けて平行に設けられているので、回転軸周りに回転する本体部に固定されたストッパーと車輪との間隔を、本体部の回転角度により変化させることが可能である。このため、角部が収容されている運搬物とともに本体部を回転軸周りに回転させることにより、ストッパーを車輪に当接させる、或いは、ストッパーを車輪から離すことが可能である。
また、車輪を備え、運搬物の角部を収容して当該運搬物を支持する本体部と、前記本体部を回転自在に支持する回転軸と、前記回転軸が回転自在に支持されるとともに、前記車輪の軸が前記回転軸と間隔を空けて平行に設けられたプレートと、前記本体部に固定され、前記車輪に当接されて前記車輪の回転を規制し、前記本体部の回転により前記車輪から離れるストッパーと、を有することを特徴とする運搬具である。
このような運搬具によれば、本体部の回転軸と車輪の軸とは、プレートにより間隔を空けて平行に設けられているので、車輪が地面等に当接している状態では、回転軸は、地面等と車輪の軸との間に位置している。このため、本体部に設けられて車輪に当接しているストッパーを、本体部を回転軸周りに回転させることにより車輪から離すことが可能である。このため、本体部を回転させることにより車輪の回転の規制が解除されるので、作業性に優れている。
かかる運搬具であって、前記ストッパーは、前記本体部に対する固定位置を変更可能に設けられていることが望ましい。
このような運搬具によれば、ストッパーの固定位置を変更することにより、車輪の回転が規制されるときの本体部の角度、及び、車輪の回転の規制が解除されるときの角度を容易に調節することが可能である。
かかる運搬具であって、前記運搬物を、直立した状態に保つ位置にて前記本体部の回転を規制する規制部を有し、
前記規制部は、前記運搬物が直立する方向に姿勢を変更することにより、前記本体部の回転を規制することが望ましい。
このような運搬具によれば、運搬物を所定の角度、すなわち車輪の回転が規制されている状態から直立する方向に姿勢を変更することにより、本体部の回転が規制部により規制されるので、車輪が規制されている状態を維持しつつ運搬物を直立する状態に姿勢を変更することが可能である。
かかる運搬具であって、前記本体部は、収容された前記運搬物を保持する保持部材を備えていることが望ましい。
このような運搬具によれば、本体部が備える保持部材により運搬具を、運搬物の角部に保持させることが可能である。このため、運搬物を持ち上げても運搬具は運搬物から外れ難いので、より作業性に優れた運搬具を提供することが可能である。
かかる運搬具であって、前記本体部は、前記運搬物の面外方向に互いに間隔を空けて対面する一対の対面部を有し、前記保持部材は、弾性を有し、前記一対の対面部に各々設けられ、下方に向かって間隔が狭まるように互いに対向する側に突出し、挿入された前記運搬物を互いに押圧することが望ましい。
このような運搬具によれば、本体部の面外方向に互いに間隔を空けて対面する一対の対面部に設けられている保持部材が、弾性を有し、下方に向かって間隔が狭まるように互いに対向する側に突出しているので、運搬物の角部は、本体部の上方から挿入しやすく、一旦挿入されると抜けにくい。このため、運搬物の角部に運搬具をより確実に保持させることが可能である。
また、本体部に挿入された運搬物は、一対の対面部に設けられた保持部材に押圧されるので、より運搬物に保持され易い。更に、対面する一対の対面部に設けられた保持部材の間に運搬物が挿入されて押圧されるので、互いに厚みが異なる複数種類の運搬物を単一の運搬具により運搬することが可能である。このため、作業性及び汎用性に優れた運搬具を提供することが可能である。
かかる運搬具であって、前記ストッパーは、前記車輪の回転を規制しない状態で、直立した状態の前記運搬物を傾けたときの重心の移動により生じた力による、前記運搬物の、傾けた側と反対方向への移動を、作業者が静止可能な状態で前記車輪から離れることが望ましい。
このような運搬具によれば、ストッパーは、運搬物を傾けたときの重心の移動により生じた力による、運搬物の、傾けた側と反対方向への移動を、作業者が静止可能な状態で車輪から離れるので、作業者が運搬物を傾けたとしても、即座には車輪は回転しない。そして、車輪の回転の規制が解除されて車輪が回転し始めるときには、作業者は、運搬物の移動を静止可能なので、容易に運搬物を移動可能な角度に傾けることが可能であり、且つ、運搬物を、安定した姿勢を維持しつつ運搬することが可能である。
本発明によれば、作業性に優れた運搬具を提供することが可能である。
本実施形態に係る運搬具を用いた運搬状態を示す図である。 本発明に係る運搬具を示す斜視図である。 本発明に係る運搬具の構成を示す分解斜視図である。 図2におけるA矢視図である。 運搬具の作用を説明するための図である。 運搬具を用いたときの重心の移動を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る運搬具について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の運搬具1は、車輪5を備え、例えば、板状の運搬物としてのドア2の下側の角部2aの一方を車輪5で支持し、ドア2を傾けた状態で、作業者が支えつつドア2を移動させることが可能な運搬具1である。以下では、ドア2の下端であって左側の角部2aに運搬具1が装着される例について説明する。
以下の説明においては、運搬具1に載置されたドア2が直立している姿勢(図6(a)参照)において、ドア2の高さ方向を上下方向、ドア2の幅方向を左右方向、ドア2の厚み方向を面外方向として示す。また、運搬具1を構成する各部材及び各部位については、単体の状態であっても直立している姿勢のドア2に装着された状態で上下方向、左右方向、面外方向となる方向にて方向を特定して説明する。また、運搬具1に載置され直立している姿勢のドア2の面内方向を、運搬具1の説明においても面内方向として示す。また、ドア2の、運搬具1が装着される角部を装着角部2aという。
図2〜図4に示すように、運搬具1は、ドア2の装着角部2aを収容する角部収容部3aを有しドア2を支持する本体部3と、本体部3から面外方向における両側にそれぞれ突出するクランク状軸部4と、クランク状軸部4に回転自在に設けられた車輪5と、本体部3に固定され車輪5を規制可能なストッパー6と、を有している。
本体部3は、ドア2の下端が当接される底部31と、ドア2の左側の側面が当接される側壁部32と、底部31の面外方向における両縁から立設され互いに対面する一対の対面部33と、を有している。底部31と側壁部32とは、面内方向における縦断面がL字状をなしている。側壁部32は一対の対面部33とともに底部31を三方から囲み、ドア2の装着角部2aが収容される角部収容部3aをなしている。
底部31の右側の端部、すなわち側壁部32とは反対側の端部の下には、本体部3が車輪5により支持された際に、底部31がほぼ水平になる姿勢に本体部3の姿勢を維持する規制部としての姿勢維持部35が設けられている。また、一対の対面部33には、互いに対面する側にそれぞれ、角部収容部3aに収容されたドア2が抜けることを防止してドア2を保持する保持部材7が設けられている。前述したドア2が直立している姿勢とは、ドア2に装着された運搬具1の姿勢維持部35が床8等に当接している状態であり、ドア2の長手方向が正確に鉛直方向に沿っていなくとも構わない。
保持部材7は、弾性を有する軟質の合成樹脂製であり、一対の対面部33に各々固定される板状の固定部7aと、固定部7aの上縁から一対の対面部33が対向する側に各々延出され、下方に向かいつつ互いの間隔が狭まるように設けられた下方延出部7bと、を有している。角部収容部3aに収容されるドア2の装着角部2aは、対向する下方延出部7bの間に挿入され、対向する下方延出部7bにより面外方向において両側から押圧されて挟持される。
側壁部32の角部収容部3aとは反対側の部位には、ストッパー6が設けられている。ストッパー6は、2つの板状部位6aが、断面がL字状をなすように繋がった、例えばアングル材であり、一方の板状部位6aが側壁部32にビス止めされている。ストッパー6の面外方向の長さL1は、側壁部32の面外方向の長さL2より長く形成されており、ストッパー6は、側壁部32の面外方向に各々突出している。ストッパー6の側壁部32から突出している部位が、本体部3の面外方向における両側に設けられている車輪5にそれぞれ当接されることにより車輪5の回転が規制されるように構成されている。本実施形態においては、ストッパー6を断面がL字状をなす部材としたが、形状等はこれに限らず、側壁部32より面外方向に突出して車輪に当接して規制可能な部材であれば構わない。
側壁部32にビス止めされる板状部位6aには、ビス61が貫通し上下方向に長い長孔6bが設けられている。ストッパー6は、長孔6bを貫通したビス61が側壁部32に螺合された状態で、上下方向に移動可能な範囲において固定位置を変更することが可能である。
クランク状軸部4及び車輪5は、本体部3の面外方向における両側にそれぞれ設けられている。各クランク状軸部4は、本体部3に回転自在に設けられた回転軸41と、車輪5が回転自在に設けられる車輪5の軸(以下、車輪軸という)42と、回転軸41と車輪軸42とを、各々回転自在にクランク状に連結する連結プレート43と、を有している。
連結プレート43は、本体部3の対面部33と面外方向に間隔を空けて対面する板状の部材である。連結プレート43の本体部3側には、回転軸41が突出し、連結プレート43の本体部3とは反対側には、車輪軸42が突出している。回転軸41と車輪軸42とは、面内方向に間隔を空けて配置され、各々連結プレート43に対して直交するように設けられている。すなわち、回転軸41と車輪軸42とは、連結プレート43に対して互いに反対方向に突出し、それらの軸心は連結プレート43に対して直交するとともに平行をなしている。
回転軸41は、連結プレート43側とは反対側の端が、本体部3が有する側壁部32側
の下部に回転自在に設けられている。本体部3の面外方向における両側に設けられている2本の回転軸41は、軸心が直線状に位置するように配置されている。車輪軸42の連結プレート43とは反対側の端には車輪5が回転自在に設けられている。
運搬具1は、車輪5が床8に置かれた状態で、クランク状軸部4を介して本体部3が、回転軸41周りに回転可能に支持されている。すなわち、本体部3は、クランク状軸部4に吊り下げられ、回転軸41周りに回転する。このとき、底部31は、床8と上下方向に間隔が空いており、姿勢維持部35が床8に当接されて底部31の上面がほぼ水平となる姿勢が維持されている。この状態で、車輪軸42は回転軸41の鉛直上に位置している。
クランク状軸部4に吊り下げられた状態の本体部3が回転軸41周りに回転すると、姿勢維持部35が床8から離れ、底部31の上面が傾斜する。底部31の傾斜にともなって、側壁部32に設けられているストッパー6は、図5に示すように、回転軸41を中心とする円弧状の軌道(図中では二点鎖線で示している)を移動する。このとき、本体部3が回転軸41周りに回転する際には、車輪軸42は回転軸41の鉛直上に位置している状態が維持されている。このため、ストッパー6は、本体部3の回転に伴って車輪5の外周との間隔が広がるように移動する。例えば、底部31の上面がほぼ水平となる姿勢が維持されている状態で、ストッパー6が車輪5に当接されている場合には、姿勢維持部35が床8から離れる方向に、本体部3を回転させることにより、ストッパー6が車輪5から離れて車輪5の回転の規制が解除される。
ストッパー6は、上下方向の位置を変更可能に設けられているので、ストッパー6の固定位置を調節することにより、本体部3の傾斜角度に応じて車輪5の回転を規制することが可能である。例えば、ストッパー6の固定位置を底部31側に変更すると車輪5との間隔が近付くため、本体部3の傾斜がより大きな状態で車輪5の回転が規制され、ストッパー6の固定位置を底部31から離れる方向に変更すると車輪5との間隔が広がるため、本体部3の傾斜がより小さな状態で車輪5の回転が規制される。
図6(a)に示すように、ドア2は、運搬具1に装着角部2aが支持された状態では、重心Gが車輪軸42に対して装着角部2aとは反対側に位置している。本実施形態のストッパー6は、装着角部2aが運搬具1に支持されつつ傾けられたドア2の重心Gが、車輪軸42よりも装着角部2a側に移動した位置で車輪5から離れるように設定されている。このため、図6(b)に示すような、ドア2の重心Gが車輪軸42よりも装着角部2aと反対側に位置する状態から、図6(c)に示すような、ドア2の重心Gが車輪軸42の鉛直上に位置する状態に移動するまではストッパー6により車輪5の回転が規制されている。
そして、図6(d)に示すように、ドア2の重心Gが車輪軸42よりも装着角部2a側に移動した後に回転の規制が解除される。本実施形態における所定の角度は、運搬具1に支持されつつ傾けられたドア2の重心Gが、車輪軸42よりも装着角部2aと反対側に位置する角度、及び、ドア2の重心Gが車輪軸42の鉛直上に位置する角度に相当する。
本運搬具1の使用方法は、まず、運搬具1をドア2の装着角部2aに装着する。このとき、例えば、ドア2が荷台等に安定して載置されている状態で、ドア2の下面が、運搬具1の一対の対面部33の上縁側から底部31に向かって角部収容部3aに挿入されるように装着される。
次に、運搬具1が装着されたドア2を、荷台等から降ろし、装着角部2aが運搬具1に支持されつつドア2が直立するように支持する。このとき、運搬具1の姿勢維持部35が床8に当接された状態でドア2が支持され、車輪5にはストッパー6が接触して車輪5の回転が規制されている。
次に、運搬具1に装着角部2aが支持された状態で、ドア2を、回転軸41を中心に傾ける。このとき、ドア2の重心Gが車輪軸42よりも装着角部2a側に移動するまでは車輪5は回転しない。
そして、ドア2を、回転軸41を中心に更に傾ける。このとき、ドア2の重心Gが車輪軸42よりも装着角部2a側に移動した後にストッパー6が車輪5から離れ、車輪5の回転の規制が解除される。この状態で、作業者は、車輪5が回転可能な状態でドア2を容易に保持することができる。
作業者は、運搬具1に乗せてドア2を傾けた状態で、ドア2を傾けた方向に運搬する。
ドア2を運搬した後には、運搬具1をドア2の幅方向にスライドさせて運搬具1を取り外す。
本実施形態の運搬具1によれば、本体部3に装着角部2aが収容されて支持されているドア2は、ドア2の重心Gが車輪軸42よりも装着角部2aと反対側に位置するときには、ストッパー6により車輪5の回転が規制されているので、ドア2の重心Gが車輪軸42よりも装着角部2aと反対側に位置するときに、ドア2を傾けている方向と反対方向に運搬具1が移動することを防止することが可能である。
また、ドア2を重心Gが車輪軸42よりも装着角部2a側に位置ように傾けることによりストッパー6による規制が解除されるので、ドア2を、重心Gが車輪軸42よりも装着角部2a側に移動するように傾けるだけで、ストッパー6による車輪5の規制が解除されてドア2を移動することが可能となる。このため、作業性に優れた運搬具1を提供することが可能である。
また、車輪軸42と回転軸41とは互いに間隔を空けて平行に設けられているので、回転軸41周りに回転する本体部3に固定されたストッパー6と車輪5との間隔を、本体部3の回転角度により変化させることが可能である。このため、装着角部2aが収容されているドア2とともに本体部3を回転軸41周りに回転させることにより、ストッパー6を車輪5に当接させる、或いは、ストッパー6を車輪5から離すことが可能である。
また、本体部3の回転軸41と車輪軸42とは、連結プレート43により間隔を空けて平行に設けられているので、車輪5が床8に当接している状態では、回転軸41は、床8と車輪軸42との間に位置している。このため、本体部3に設けられて車輪5に当接しているストッパー6を、本体部3を回転軸41周りに回転させることにより車輪5から離すことが可能である。このため、本体部3を回転させることにより車輪5の回転の規制が解除されるので、作業性に優れている。
また、ストッパー6のビス61による固定部を長孔6bとして固定位置を変更可能としたので、車輪5の回転が規制されるときの本体部3の角度、及び、車輪5の回転の規制が解除されるときの角度を容易に調節することが可能である。
また、ドア2を、車輪5の回転が規制されている状態から直立する方向に姿勢を変更することにより、姿勢維持部35が床8に当接して本体部3の回転が規制されるので、車輪5の回転が規制されている状態を維持しつつドア2の姿勢を直立する状態に変更することが可能である。また、作業者が直立する状態のドア2を傾けたとしても、即座には車輪5は回転しない。このため、ドア2を直立させるとき、及び、直立しているドア2を傾ける際に、ドア2の重心Gが、車輪軸42に対してドア2が傾斜している方向と反対側に移動して、ドア2が傾斜している側と反対方向に移動することを防止することが可能である。
また、本体部3が備える保持部材7により運搬具1を、ドア2の装着角部2aに保持させることが可能である。このため、ドア2に装着した後に、ドア2を持ち上げても運搬具1はドア2から外れ難いので、より作業性に優れた運搬具1を提供することが可能である。例えば、トラックの荷台などに載置された状態のドア2に予め運搬具1を装着した後に、ドア2を荷台から降ろすことができるので、荷台から降ろしつつ大型の手押し台車に載置する場合より作業が容易である。また、ドア2の搬送中に、僅かな段差や狭い溝を渡るときに、運搬具1が装着されたドア2を僅かに持ち上げたとしても、運搬具1はドア2から外れない。このため、大きな台車を使ってドアを運ぶよりも、容易に運搬することが可能である。
また、運搬具1は、手押し台車より軽量でサイズが小さいので、作業車の負担が小さく、狭い運搬通路であっても、運搬することが可能である。例えば、居住中のマンション等の施工現場において、通路を使ってドアを搬入しても、通路を塞がないので、住民の通行を妨げることなく運搬することが可能である。
また、本体部3の面外方向に互いに間隔を空けて対面する一対の対面部33に設けられている保持部材7が、弾性を有し、下方に向かって間隔が狭まるように互いに対向する側に突出しているので、ドア2の装着角部2aは、本体部3の上方から挿入しやすく、一旦挿入されると抜けにくい。このため、ドア2の角部2aに運搬具1をより確実に保持させることが可能である。
また、本体部3に挿入されたドア2は、一対の対面部33に設けられた保持部材7に押圧されるので、よりドア2に保持され易い。更に、対面する一対の対面部33に設けられた保持部材7の間にドア2が挿入されて押圧されるので、互いに厚みが異なる複数種類のドア2を単一の運搬具1を用いて運搬することが可能である。このため、作業性及び汎用性に優れた運搬具1を提供することが可能である。本実施形態においては、運搬物をドアとした例について説明したが、これに限らず、例えば、障子、複層ガラス、外壁材など、角部を有する板状の部材であれば構わない。
本実施形態において所定の角度は、運搬具1に支持されつつ傾けられたドア2の重心Gが、車輪軸42よりも装着角部2aと反対側に位置する角度としたが、これに限るものではない。例えば、ドア2を傾けたときの重心Gの移動により生じた力による、ドア2の、傾けた側と反対方向への移動を、作業者が静止可能な角度であれば構わない。このため、作業車の体格、経験、力量などに応じて、車輪5の回転が規制される角度を変更すべくストッパー6の位置を調節して使用することが可能である。この場合には、車輪5の回転の規制が解除されて車輪5が回転し始めるときには、作業者は、ドア2の移動を静止可能なので、ドア2を移動可能な角度に容易に傾けることが可能であり、且つ、安定した姿勢を維持しつつドア2を移動させることが可能である。
なお、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 運搬具、2 ドア、2a 装着角部(角部)、3 本体部、
5 車輪、6 ストッパー、7 保持部材、33 対面部、35 姿勢維持部、
41 回転軸、42 車輪軸、43 連結プレート、G 重心、

Claims (8)

  1. 車輪を備え、運搬物の角部を収容して当該運搬物を支持する本体部と、
    前記本体部に前記角部が収容された前記運搬物が所定の角度に傾いた状態で前記車輪の回転を規制し、前記運搬物を前記所定の角度よりも大きく傾けることにより前記規制を解除するストッパーと、
    を有することを特徴とする運搬具。
  2. 請求項1に記載の運搬具であって、
    前記本体部を回転自在に支持する回転軸と、
    前記回転軸が回転自在に支持されるプレートと、を有し、
    前記車輪の軸は、前記プレートに、前記回転軸と間隔を空けて平行に設けられており、
    前記ストッパーは、前記本体部に固定され、前記車輪に当接されて前記車輪の回転を規制し、前記本体部の回転により前記車輪から離れることを特徴とする運搬具。
  3. 車輪を備え、運搬物の角部を収容して当該運搬物を支持する本体部と、
    前記本体部を回転自在に支持する回転軸と、
    前記回転軸が回転自在に支持されるとともに、前記車輪の軸が前記回転軸と間隔を空けて平行に設けられたプレートと、
    前記本体部に固定され、前記車輪に当接されて前記車輪の回転を規制し、前記本体部の回転により前記車輪から離れるストッパーと、
    を有することを特徴とする運搬具。
  4. 請求項2または請求項3に記載の運搬具であって、
    前記ストッパーは、前記本体部に対する固定位置を変更可能に設けられていることを特徴とする運搬具。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の運搬具であって、
    前記運搬物を、直立した状態に保つ位置にて前記本体部の回転を規制する規制部を有し、
    前記規制部は、前記運搬物が直立する方向に姿勢を変更することにより、前記本体部の回転を規制することを特徴とする運搬具。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の運搬具であって、
    前記本体部は、収容された前記運搬物を保持する保持部材を備えていることを特徴とする運搬具。
  7. 請求項6に記載の運搬具であって、
    前記本体部は、前記運搬物の面外方向に互いに間隔を空けて対面する一対の対面部を有し、
    前記保持部材は、弾性を有し、前記一対の対面部に各々設けられ、下方に向かって間隔が狭まるように互いに対向する側に突出し、挿入された前記運搬物を互いに押圧することを特徴とする運搬具。
  8. 請求項2乃至請求項7のいずれかに記載の運搬具であって、
    前記ストッパーは、
    前記車輪の回転を規制しない状態で、直立した状態の前記運搬物を傾けたときの重心の移動により生じた力による、前記運搬物の、傾けた側と反対方向への移動を、作業者が静止可能な状態で前記車輪から離れることを特徴とする運搬具。
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