JP2019058038A - 電力変換装置および電力変換システム - Google Patents

電力変換装置および電力変換システム Download PDF

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Abstract

【課題】電力変換装置において2次高調波成分を適切に抑制する。【解決手段】三相交流系統3に接続される三相の1次巻線20aと、千鳥結線されるとともに、各相の千鳥結線の中点が第2の直流端子5Nに接続された三相の2次巻線20bと、を有する変圧器20と、直列に接続された複数のチョッパ回路を各々が有し、各々の一端が第1の直流端子5Pに接続され、各々の他端が2次巻線20bに接続された三相のアーム10u,10v,10wと、三相のアーム10u,10v,10wから各々出力されるアーム出力電流Iu,Iv,Iwを検出する電流センサ50u,50v,50wと、アーム出力電流Iu,Iv,Iwに含まれる逆相2次成分を正相2次成分よりも抑制するように電圧指令値を出力する逆相2次補償器と、電圧指令値に基づいて複数のチョッパ回路を制御するチョッパ回路制御部と、を設けた。【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換装置および電力変換システムに関する。
電力変換回路においては、電力系統に漏洩する高調波電流を抑制することが望まれている。下記特許文献1には、高調波電流を抑制する手法の一つが示されている。
特許第5865090号公報
特許文献1の技術は、所定の高調波次数に対して高い制御ゲインを達成するものであるが、電力変換回路に含まれる変圧器に偏磁が発生する問題については特に言及されていない。変圧器に偏磁が発生すると、2次高調波成分が生じるため、これを検出して偏磁を解消することが好ましい。しかし、特許文献1に記載された技術によって2次高調波成分を抑制しようとすると、抑制すべき2次高調波成分のみならず、変圧器の偏磁状態を検出するための2次高調波成分も同様に相殺してしまい、偏磁状態の検出精度を悪化させるという問題が生じる。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、2次高調波成分を適切に抑制できる電力変換装置および電力変換システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明の電力変換装置は、直流系統の一端に接続される第1の直流端子と、前記直流系統の他端に接続される第2の直流端子と、三相交流系統に接続される三相の1次巻線と、千鳥結線されるとともに、各相の千鳥結線の中点が前記第2の直流端子に接続された三相の2次巻線と、を有する変圧器と、直列に接続された複数のチョッパ回路を各々が有し、各々の一端が前記第1の直流端子に接続され、各々の他端が前記2次巻線に接続された三相のアームと、三相の前記アームから各々出力されるアーム出力電流を検出する電流センサと、前記アーム出力電流に含まれる逆相2次成分を正相2次成分よりも抑制するように電圧指令値を出力する逆相2次補償器と、前記電圧指令値に基づいて複数の前記チョッパ回路を制御するチョッパ回路制御部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、2次高調波成分を適切に抑制できる。
本発明の第1実施形態による電力変換装置のブロック図である。 第1実施形態におけるチョッパ回路の回路図である。 第1実施形態における制御器のブロック図である。 第1実施形態におけるゲート信号およびチョッパ回路出力電圧の波形図である。 第1実施形態におけるチョッパ回路の各部の波形図である。 第1実施形態における逆相2次補償器のブロック図である。 第2実施形態における逆相2次補償器のブロック図である。 第3実施形態における逆相2次補償器のブロック図である。 第4実施形態による電力変換装置のブロック図である。
[実施形態の概要]
近年の技術開発により、IGBT等の自励式半導体スイッチング素子を用いた数10〜数100MWの大電力変換器の構築が可能となっている。チョッパ回路を直列して各相アームが構成されるMMC(Modular Multilevel Converter;マルチモジュラーコンバータ)は、電力系統に漏洩する高調波が少ない、モジュラー構造により様々な電圧・電流仕様に柔軟に対応できる、という特徴から自励式大容量電力変換器技術の中においても注目を集めている。MMCは、その利点の一方で、直流に交流成分が重畳する電流が流れるため、バッファリアクトルを必要とし、設置面積が大きくなる欠点がある。
上記欠点に対応するため、ZC−MMC(Zero-Sequence Cancelling Modular Multilevel Converter;零相キャンセル型MMC)という技術が知られている。この技術によれば、変圧器を千鳥結線とすることによりMMCからバッファリアクトルを削除できる。ZC−MMCのアーム電流にも直流に交流成分が重畳した電流が流れ、この電流は変圧器に流入する。しかし、千鳥結線を適用したことによって、直流電流が作る変圧器鉄心内直流成分は相殺されるため、原理的には変圧器鉄心の磁気飽和を回避することができる。しかし、制御誤差やIGBTの特性個体差によりU,V,W相のアーム電流には異なる直流成分が生じる可能性があり、該不平衡なアーム直流電流により変圧器が飽和する可能性がある。
変圧器の偏磁抑制には、変圧器流入電流の直流成分を零に近づけるようにアーム出力電圧を補正する方法がよく用いられる。但し、ZC−MMCでは原理的に直流電流が変圧器に流入するため本手法が適用できない。しかし、変圧器の歪み成分のアンバランスから変圧器の偏磁状態およびアーム出力電圧の補正電圧指令値を算出することにより、千鳥結線の変圧器に本手法を適用することができる。この歪みの主要成分は2次の高調波であり、本手法により、千鳥結線の変圧器であっても、偏磁を起こすことなく運用が可能となる。
ところで、ZC−MMCの単位変換器であるチョッパ回路は、出力する電流極性に応じて出力電圧に誤差が生じる。この誤差はデッドタイムに起因するものである。電流極性により、デッドタイム期間中にP・Nの何れの還流ダイオードが通電するかが変わり、この還流ダイオードの通電によりチョッパ出力端子に現れる電圧が同様に変わるためである。電流が正負非対称であるため、アーム電圧には2次の高調波電圧が発生する。デッドタイムに起因する電圧誤差は、アームを流れる電流により決まるため、U相、V相、W相には三相平衡な2次高調波電圧が発生する。
この2次の高調波電圧がアームから出力されると、系統電流にも2次の成分が含まれることになる。一方、2次の高調波は回転機負荷に影響を与えるため、抑制することが好ましい。日本国内では偶数次数の高調波は基本的に流出しない、との考えに基づき、特に規制は無い。しかし、IEC1547等の国際規格では偶数次数に対する規制が設けられており、奇数次数より厳しい、定格電流の1%未満の上限値が定められている。以下に述べる各実施形態は、特に三相平衡な2次高調波電圧を適切に抑制しようとするものである。
[第1実施形態]
〈第1実施形態の構成〉
図1は、本発明の第1実施形態による電力変換装置1のブロック図である。
電力変換装置1は、直流電源2(直流系統)と、三相交流系統3との間に接続され、一方向または双方向に電力を変換する。なお、直流電源2は、電力変換装置1に設けられた正極端子5P(第1の直流端子)と、負極端子5N(第2の直流端子)と、の間に接続されている。
電力変換装置1は、変圧器20と、U相、V相、W相の各々に対応するアーム10u,10v,10wと、を有している。変圧器20は、1次巻線20aと2次巻線20bとを有しており、2次巻線20bは千鳥結線されている。
アーム10uは、直列に接続された複数の(図示の例では3個の)チョッパ回路10u1,10u2,10u3を有している。なお、アーム10v,10wも、それぞれ直列に接続された同数のチョッパ回路(符号なし)を有している。なお、チョッパ回路の直列接続数は、「3」には限られない。電流センサ50u,50v,50wは、各アーム10u,10v,10wのアーム出力電流Iu,Iv,Iwを検出し、検出結果を制御器100に供給する。
変圧器20の1次巻線20aと2次巻線20bとの間には、それぞれ2つの変流器を有する励磁電流検出器55u,55v,55wが接続されている。励磁電流検出器55u,55v,55wは、変圧器20のU相、V相、W相の励磁電流をそれぞれ検出し、その 検出値Imagu,Imagv,Imagwをそれぞれ制御器100に供給する。電圧センサ56は、三相交流系統3の系統電圧Vu,Vv,Vwを検出し、その結果を制御器100に供給する。
また、制御器100には、外部から有効電力指令値Prefと、無効電力指令値Qrefと、が入力される。制御器100は、アーム10u,10v,10wが発生する有効電力および無効電力が有効電力指令値Prefおよび無効電力指令値Qrefに近づくように、各アームのチョッパ回路(10u1等)にゲート信号GateU,GateV,GateWを出力する。
また、電力変換装置1は、操作盤40を備えている。操作盤40は、電力変換装置1のオン/オフ操作等を行うものである。また、操作盤40には、必要に応じて、メンテナンス用情報機器42を接続することができる。メンテナンス用情報機器42は、操作盤40を介して、電力変換装置1を遠隔操作するとともに、電力変換装置1の各種情報を収集する。
図2は、チョッパ回路10u1の回路図である。
チョッパ回路10u1は、直列に接続された2個のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)モジュール30P,30Nと、これらの直列回路に対して並列に接続された直流コンデンサ34と、電圧センサ36と、を有している。IGBTモジュール30P,30Nは、ゲート信号GP,GNによってオン/オフ状態が制御される。図1に示したゲート信号GateU,GateV,GateWは、U相、V相、W相の各相におけるIGBTゲート信号GP,GNを総称したものである。また、IGBTモジュール30Nの端子電圧を、チョッパ回路出力電圧Vcpと呼ぶ。電圧センサ36は、直流コンデンサ34の端子電圧を測定し、その結果を電圧検出値Vdcとして出力する。
図1に戻り、アーム10uにおける他のチョッパ回路10u2,10u3も上述したチョッパ回路10u1と同様に構成されている。そして、チョッパ回路10u1,10u2,10u3から出力される3系統の電圧検出値Vdcを総称して、直流コンデンサ電圧検出値Vdcuと呼ぶ。同様に、アーム10v,10wにおける各3個のチョッパ回路(符号なし)から出力される各3系統の電圧検出値Vdcを総称して直流コンデンサ電圧検出値Vdcv,Vdcwと呼ぶ。これら直流コンデンサ電圧検出値Vdcu,Vdcv,Vdcwは、制御器100に供給される。
(制御器100の全体構成)
図3は、制御器100のブロック図である。
制御器100は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等、一般的なコンピュータとしてのハードウエアを備えており、ROMには、CPUによって実行される制御プログラム、DSPによって実行されるマイクロプログラムおよび各種データ等が格納されている。図3において、制御器100の内部は、制御プログラムおよびマイクロプログラム等によって実現される機能を、ブロックとして示している。
図3において、位相検出器101は、系統電圧Vu,Vv,Vwに基づいて、系統電圧に同期した同期正弦波cosωt,sinωtを算出する。また、電力算出器102は、系統電圧Vu,Vv,Vwと、アーム10u,10v,10wのアーム出力電流Iu,Iv,Iwと、に基づいて、有効電力算出値Pfbおよび無効電力算出値Qfbを算出する。これらは、電力変換装置1が三相交流系統3に出力する有効電力および無効電力の算出値である。減算器103は、有効電力指令値Prefから有効電力算出値Pfbを減算し、減算器105は、無効電力指令値Qrefから無効電力算出値Qfbを減算する。有効電力制御器104および無効電力制御器106は、減算器103,105の減算結果に対して比例積分制御(PI制御)を行うことにより、各算出値Pfb,Qfbを各指令値Pref,Qrefに近接させてゆくように、その出力信号を制御する。
アーム10u,10v,10wのアーム出力電流Iu,Iv,Iwは、α−β変換器111に供給される。α−β変換器111は、下式(1)に基づいて、三相量であるアーム出力電流Iu,Iv,Iwを、二相量である出力電流値Ialp,Ibetに変換する。
Figure 2019058038
d−q変換器112は、これら出力電流値Ialp,Ibetを、その基本周波数ωで回転する回転座標上の値に変換する。この回転座標において、有効電力の軸をd軸とし、無効電力の軸をq軸とする。そして、回転座標をd−q座標と呼ぶ。すなわち、d−q変換器112は、出力電流値Ialp,Ibetと、位相検出器101からの同期正弦波cosωt,sinωtと、が供給されると、下式(2)に基づいて、Id_fbと、Iq_fbと、を算出する。
Figure 2019058038
ここで、Id_fbは、アーム10u,10v,10wが変圧器20に出力する有効電流であり、Iq_fbは、アーム10u,10v,10wが変圧器20に出力する無効電流である。
減算器107は、有効電力制御器104の出力信号から有効電流Id_fbを減算する。同様に、減算器108は、無効電力制御器106の出力信号から無効電流Iq_fbを減算する。電流制御器109,110は、減算器107,108の減算結果に対して比例積分制御(PI制御)を行うことにより、これら減算器107,108の減算結果が「0」に近づくような有効電圧指令値Vd_refおよび無効電圧指令値Vq_refを出力する。
ところで、制御器100の演算周期や、チョッパ回路内におけるIGBTのスイッチング周波数の制限により、制御器100の制御系には、無駄時間要素が含まれる。電流制御器109,110の内部で用いる制御ゲインは、この無駄時間要素の制約を受けるため、その上限は制限される。従って、電流制御器109,110のみでは、変動する外乱に起因する電流偏差を充分に補償することは難しい。
逆d−q変換器114は、電流制御器109,110から出力された、回転座標(d−q座標)上の値である有効電圧指令値Vd_refおよび無効電圧指令値Vq_refを、下式(3)に基づいて、静止座標上の値である電圧指令値Valp,Vbetに変換する。
Figure 2019058038
逆相2次補償器113は、電圧指令値補正項Valp_h,Vbet_hを出力する。なお、その詳細については後述する。加算器115は、電圧指令値Valpと電圧指令値補正項Valp_hとを加算し、その結果を電圧指令値Valp2として出力する。また、加算器116は、電圧指令値Vbetと電圧指令値補正項Vbet_hとを加算し、その結果を電圧指令値Vbet2として出力する。
二相−三相変換器117は、下式(4)に基づいて、二相の電圧指令値Valp2,Vbet2を、三相の電圧指令値Vuref,Vvref,Vwref(これらの信号名は図示略)に変換する。
Figure 2019058038
偏磁抑制制御器125は、励磁電流検出値Imagu,Imagv,Imagwと、系統電圧Vu,Vv,Vwと、を入力信号とし、変圧器20の偏磁を抑制するための偏磁抑制電圧指令値Vuh,Vvh,Vwhを出力する。この偏磁抑制電圧指令値Vuh,Vvh,Vwhを出力する原理については、例えば、特開2014−150598号公報に詳述されている。その概要は、次の通りである。
まず、励磁電流検出値Imagu,Imagv,Imagwによって表される励磁電流には、偏磁している極性と同極性の直流成分が重畳している。従って、励磁電流の波形は、偏磁している極性にピークを有している。そして、励磁電流は、直流成分、基本周波数ωの成分、周波数2ωの2次高調波成分等に分離することができる。ここで、変圧器20が正側に偏磁している場合には、励磁電流の基本波成分の正側ピーク位置と2次高調波成分の正側ピーク位置とが大略一致する。すなわち、変圧器20が正側に偏磁している際、基本周波数ωの位相をθ1とし、2次高調波成分の周波数2ωの位相をθ2とすると、「θ2−2×θ1≒0[rad]」が成立する。
一方、変圧器20が負側に偏磁している場合には、励磁電流の基本波成分の負側ピーク位置と2次高調波成分の負側ピーク位置とが大略一致する。すなわち、変圧器20が負側に偏磁している際、θ1とθ2との間には、「θ2−2×θ1≒π[rad]」が成立する。偏磁抑制制御器125は、例えば「γ=cos(θ2−2×θ1)」によって偏磁量γを求める。すなわち、偏磁量γが正値であれば、偏磁方向は「正側」であり、偏磁量γが負値であれば、偏磁方向は「負側」である。偏磁量γが求まると、偏磁量γに対して、例えば周知の比例積分演算を行い、偏磁量γとは逆極性の偏磁抑制電圧指令値Vuh,Vvh,Vwhを出力するとよい。
また、図3において、コンデンサ電圧バランス制御器126は、直流コンデンサ電圧検出値Vdcu,Vdcv,Vdcwおよびアーム出力電流Iu,Iv,Iwに基づいて、出力電圧指令補正値Vdc_hos_u1,Vdc_hos_u2,Vdc_hos_u3,Vdc_hos_v1,Vdc_hos_v2,Vdc_hos_v3,Vdc_hos_w1,Vdc_hos_w2,Vdc_hos_w3を出力するものである。なお、図中においては、これら出力電圧指令補正値の記号を簡略化して示している。これら出力電圧指令補正値は、コンデンサ電圧の平均値に対する各コンデンサ電圧の偏差を小さくするための補正値である。
加算器118,119,120は、二相−三相変換器117から出力された電圧指令値Vuref,Vvref,Vwref(これらの信号名は図示略)と、各相の偏磁抑制電圧指令値Vuh,Vvh,Vwhとを加算する。加算器121_1,121_2,121_3は、加算器118における加算結果(Vuref+Vuh)と、出力電圧指令補正値Vdc_hos_u1,Vdc_hos_u2,Vdc_hos_u3と、をそれぞれ加算し、その結果をPWM変調器124(チョッパ回路制御部)に供給する。
同様に、加算器122_1,122_2,122_3は、加算器119における加算結果(Vvref+Vvh)と、出力電圧指令補正値Vdc_hos_v1,Vdc_hos_v2,Vdc_hos_v3と、をそれぞれ加算し、その結果をPWM変調器124に供給する。同様に、加算器123_1,123_2,123_3は、加算器120における加算結果(Vwref+Vwh)と、出力電圧指令補正値Vdc_hos_w1,Vdc_hos_w2,Vdc_hos_w3と、をそれぞれ加算し、その結果をPWM変調器124に供給する。
PWM変調器124においては、各加算器121_1〜123_3における加算結果がPWM(Pulse Width Modulation)変調され、これによって得られたゲート信号GateU,GateV,GateWが各アーム10u,10v,10w(図1参照)の各チョッパ回路(10u1等)に供給される。これにより、制御器100は、有効電力算出値Pfbおよび無効電力算出値Qfbを、有効電力指令値Prefおよび無効電力指令値Qrefに近接させてゆくように、ゲート信号GateU,GateV,GateWのオン/オフ状態を制御するものになる。
(2次高調波成分が発生する原理)
電力変換装置1のアーム出力電圧Vau,Vav,Vawには、アーム出力電流Iu,Iv,Iwに依存する2次高調波成分が含まれる。以下、この2次高調波成分が発生する原理を説明する。
図4は、IGBTモジュール30P,30N(図2参照)に供給されるゲート信号GP,GN、および、チョッパ回路出力電圧Vcp1,Vcp2を示す図である。なお、チョッパ回路出力電圧Vcp1は、アーム出力電流Iuの極性が正である場合(図2に示す方向に流れる場合)におけるチョッパ回路出力電圧Vcpである。また、チョッパ回路出力電圧Vcp2は、アーム出力電流Iuの極性が負である場合におけるチョッパ回路出力電圧Vcpである。
IGBTを含む半導体スイッチング素子は、ターンオン・オフに有限の時間を必要とする。図2において、直列に接続されたIGBTモジュール30P,30Nのうち一方がオフする前に他方がオンすると、IGBTモジュール30P,30Nと直流コンデンサ34とによって短絡回路が形成され、IGBTモジュール30P,30Nに過電流が流れ、IGBTモジュール30P,30Nを損傷する。これを防ぐため、IGBTモジュール30P,30Nのゲート信号を共にオフにするデッドタイムが設けられる。図4において、t1〜t1+ΔTおよびt2〜t2+ΔTの期間が、このデッドタイムに相当する。
図2において、アーム出力電流Iuの極性が正である場合、デッドタイム期間中の電流は、IGBTモジュール30Pの還流ダイオードを流れる。従って、図4のチョッパ回路出力電圧Vcp1の波形に示すように、デッドタイム中のチョッパ回路出力電圧Vcp1は正になる。一方、図2において、アーム出力電流Iuの極性が負である場合、デッドタイム期間中の電流は、IGBTモジュール30Nの還流ダイオードを流れる。従って、図4のチョッパ回路出力電圧Vcp2の波形に示すように、デッドタイム中のチョッパ回路出力電圧Vcp2は零になる。
図5は、チョッパ回路10u1の各部の波形図である。図示のように、アーム出力電流Iuは、直流成分に交流成分が重畳した波形になる。これにより、デッドタイムに起因する平均的な電圧誤差Veは、図示のように、正負非対称の波形になる。正負非対称の電圧には、偶数次高調波が含まれ、その中においても2次成分が最も大きくなる。これがデッドタイムに起因して2次高調波が発生する原理である。
なお、ここで、本実施形態以外のZC−MMC以外のMMC方式、すなわちバッファリアクトルを有するMMCについても、若干言及しておく。この種のMMCについては、特に図示しないが、直流電源の正極端子と負極端子との間に、U相、V相、W相のレグが並列に接続され、各レグにおいては、P側のアームと、P側のリアクトルと、N側のリアクトルと、N側のアームと、が順次直列に接続される。そして、P側のリアクトルとN側のリアクトルとの接続点が、変圧器の2次巻線に接続され、この接続点の電圧がU相、V相、W相の相電圧になる。
この種のMMCにおいても、やはりデッドタイムに起因する2次高調波成分が生じる。しかし、一対のアームと一対のリアクトルとが、P側、N側の双方に対称を成すように配置されることにより、相電圧においては、2次高調波成分の大半が相殺され、影響が顕在化しない。従って、デッドタイムに起因して2次高調波成分が発生する問題は、ほぼZC−MMCに特有の現象であると言える。
(逆相2次補償器113)
本実施形態の説明に戻る。図5に示したように、デッドタイムによるアーム出力電圧Vau,Vav,Vaw(図1参照)の電圧誤差Veの極性は、アーム出力電流Iu,Iv,Iwの極性により決まる。系統電圧Vu,Vv,Vwが平衡である定常状態においては、アーム出力電流Iu,Iv,Iwの基本波は3相平衡である。そのため、U相、V相、W相には基本周期の1/3ずつの時間差を有する、平衡な電圧誤差Veが発生する。図1における三相交流系統3には2次高調波成分は殆ど存在しないため、上記電圧誤差Veによって、平衡な2次高調波電流が三相交流系統3に流れる。
本実施形態の電力変換装置1における特徴の一つは、平衡な2次高調波電流を重点的に補償する逆相2次補償器113(図3参照)を備えた点にある。逆相2次補償器113は、アーム出力電流Iu,Iv,Iwに含まれる逆相2次成分を重点的に抽出しその抽出結果を零に近づけるような、電圧指令値補正項Valp_h,Vbet_hを算出する。
電圧指令値補正項Valp_h,Vbet_hは、上述したように、加算器115,116において電圧指令値Valp,Vbetとそれぞれ加算される。これによって、2次高調波電流の逆相成分が零に近づくように、ゲート信号GateU,GateV,GateWが設定される。
図6は、逆相2次補償器113のブロック図である。逆相2次補償器113は、逆相2次成分を抽出する逆相2次成分抽出部113Aと、逆相2次成分を零に近づけるように、電圧指令値補正項Valp_h,Vbet_hを出力する電圧指令値操作部113Bと、を備えている。ここで、逆相2次成分抽出部113Aは、逆d−q変換器1130(第1の座標変換器)と、逆d−q変換器1131(第2の座標変換器)と、移動平均演算器1132a,1132bと、を有している。
また、電圧指令値操作部113Bは、積分器1133a,1133bと、d−q変換器1134,1135と、を備えている。また、上述したように、逆相2次補償器113には、アーム出力電流Iu,Iv,Iwを二相量に変換した出力電流値Ialp,Ibetと、系統電圧に同期した同期正弦波cosωt,sinωtとが供給される。
逆d−q変換器1130は、上述した逆d−q変換器114(図3参照)と同様に動作する。すなわち、逆d−q変換器1130は、出力電流値Ialp,Ibetと、同期正弦波cosωt,sinωtとに基づいて、Ija=cosωt・Ialp−sinωt・Ibet、Ijb=sinωt・Ialp+cosωt・Ibetとなる電流値Ija,Ijbを出力する。また、逆d−q変換器1131も逆d−q変換器114と同様に構成され、Ika=cosωt・Ija−sinωt・Ijb、Ikb=sinωt・Ija+cosωt・Ijbとなる電流値Ika,Ikbを出力する。
逆d−q変換器1130,1131において実行される逆d−q変換は、それぞれ複素平面上のベクトルに対し、位相をωtだけ進めることに相当する演算になる。従って、逆d−q変換を2回実行することにより、逆相2次成分は、静止座標上で回転する回転ベクトルから、座標が直流量で示される静止ベクトルに変換される。出力電流値Ialp,Ibetは、逆相2次成分以外の成分、すなわち基本波成分や正相2次成分等も多く含んでいる。これら他の次数の成分は、電流値Ika,Ikbにおいて、基本波の整数倍の周波数を有する高調波として現れる。
移動平均演算器1132a,1132bは、電流値Ika,Ikbに対して、基本波1周期に対応する期間を「窓」として、移動平均演算を施す。「基本波1周期に対応する期間」とは、例えば「基本波1周期に等しい期間」であるが、必ずしも「基本波1周期」に正確に一致しなくてもよく、逆相2次成分を他の成分よりも強調して抽出できる期間であればよい。
これにより、移動平均演算器1132a,1132bは、電流値Ika,Ikbにおいて逆相2次成分を強調した結果である電流値Ina,Inbを出力する。より好ましくは、移動平均演算器1132a,1132bは、電流値Ika,Ikbから他次数を削除し、逆相2次成分のみを抽出した結果である電流値Ina,Inbを出力する。積分器1133a,1133bは、電流値Ina,Inbに対して所定のゲインを施して積分演算を行い、その結果を電圧指令値V2re,V2imとして出力する。
d−q変換器1134,1135は、d−q変換器112(図3参照)と同様に動作する。すなわち、d−q変換器1134は、Vpa=cosωt・V2re+sinωt・V2im、Vpb=−sinωt・V2re+cosωt・V2imとなる電圧指令値Vpa,Vpbを出力する。また、d−q変換器1135は、Valp_h=cosωt・Vpa+sinωt・Vpb、Vbet_h=−sinωt・Vpa+cosωt・Vpbとなる電圧指令値補正項Valp_h,Vbet_hを出力する。
d−q変換器1134,1135の動作により、回転座標上の値であった電圧指令値V2re,V2imは、静止座標上の値である電圧指令値補正項Valp_h,Vbet_hに変換される。このように、逆相2次補償器113は、出力電流値Ialp,Ibetに対して逆d−q変換を2回施し、基本波1周期に対応する期間を「窓」とする移動平均演算を施すことによって、逆相2次成分を重点的に抽出している。これにより、逆相2次成分に対して正相2次成分よりもゲインの高い制御系を構築することができ、逆相2次高調波を選択的に制御することが可能となる。換言すれば、逆相2次補償器113は、逆相2次成分を正相2次成分よりも抑制するように電圧指令値Valp_h,Vbet_hを出力する。
ところで、電力変換装置1(図1参照)がIEC1547規格に準拠するためには、三相交流系統3に対する2次高調波の流出上限値を1%にすることが求められる。これを実現するためには、電流センサ50u,50v,50wにおける実電流値と、出力信号との線形誤差(直線からのずれ)を1%未満に抑えることが望ましい。さらに、定常状態においては、変圧器の偏磁は偏磁抑制制御器125(図3参照)によって解消できるため、アーム出力電流Iu,Iv,Iwにおいても、系統電流においても、不平衡な2次高調波電流は、ほぼ流れなくなる。
以上のように、本実施形態の制御器100によれば、逆相2次補償器113によって、デッドタイムに起因する2次高調波を抑制することができる。さらに、逆相2次補償器113は、逆相2次成分に対しての高調波抑制制御を選択的に実行することができるため、偏磁抑制制御器125による偏磁抑制制御と両立させることができる。従って、逆相2次補償器113と、偏磁抑制制御器125との協働により、三相交流系統3に流出する2次高調波成分を効果的に低減することができる。
〈第1実施形態の効果〉
以上のように、本実施形態の電力変換装置1は、直列に接続された複数のチョッパ回路を各々が有し、各々の一端が第1の直流端子(5P)に接続され、各々の他端が2次巻線(20b)に接続された三相のアーム(10u,10v,10w)と、三相のアーム(10u,10v,10w)から各々出力されるアーム出力電流(Iu,Iv,Iw)を検出する電流センサ(50u,50v,50w)と、アーム出力電流(Iu,Iv,Iw)に含まれる逆相2次成分を正相2次成分よりも抑制するように電圧指令値(Valp_h,Vbet_h)を出力する逆相2次補償器(113)と、電圧指令値(Valp_h,Vbet_h)に基づいて複数のチョッパ回路を制御するチョッパ回路制御部(124)と、を有する。
これにより、2次高調波成分のうち逆相2次成分を特に抽出および抑制することができ、2次高調波成分を適切に抑制できる。
さらに、本実施形態の電力変換装置1は、三相交流系統(3)の系統電圧(Vu,Vv,Vw)を検出する電圧センサ(56)と、電圧センサ(56)によって検出された電圧検出値に基づいて、系統電圧(Vu,Vv,Vw)の基本波位相情報(cosωt,sinωt)を出力する位相検出器(101)と、をさらに有し、逆相2次補償器(113)は、基本波位相情報(cosωt,sinωt)とアーム出力電流(Iu,Iv,Iw)とに基づいて、逆相2次成分を抽出する逆相2次成分抽出部(113A)と、逆相2次成分抽出部(113A)の出力信号に基づいて電圧指令値(Valp_h,Vbet_h)を出力する電圧指令値操作部(113B)と、を有する。
これにより、系統電圧(Vu,Vv,Vw)の基本波位相情報(cosωt,sinωt)に基づいて、正確に逆相2次成分を抽出することができる。
また、逆相2次成分抽出部(113A)は、アーム出力電流(Iu,Iv,Iw)に対応する信号(Ialp,Ibet)に対して、第1の座標変換を行う第1の座標変換器(1130)と、第1の座標変換器(1130)の出力信号に対して、第2の座標変換を行う第2の座標変換器(1131)と、第2の座標変換器(1131)の出力信号に対して、三相交流系統(3)の基本波周期に対応する期間の移動平均演算を施すことにより、逆相2次成分に対応する直流量(Ina,Inb)を求める移動平均演算器(1132a,1132b)と、を有する。
これにより、逆相2次成分に対応する直流量を得ることができる。
また、本実施形態によれば、電流センサ(50u,50v,50w)における実電流値と、電流センサ(50u,50v,50w)の出力信号との線形誤差が1%未満である。これにより、逆相2次成分を正確に抑制することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下の説明において、図1〜図6の各部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。本実施形態の全体構成は、第1実施形態のもの(図1〜図3)と同様である。但し、本実施形態においては、第1実施形態の逆相2次補償器113に代えて、図7に示す逆相2次補償器213が適用される点が異なる。なお、図7は、逆相2次補償器213のブロック図である。
逆相2次補償器213は、逆相2次成分を抽出する逆相2次成分抽出部213Aと、逆相2次成分を零に近づけるように、電圧指令値補正項Valp_h,Vbet_hを出力する電圧指令値操作部213Bと、を備えている。
ここで、逆相2次成分抽出部213Aは、位相算出器1137と、乗算器1138と、正弦波テーブル1139と、フーリエ変換部1140と、を備えている。また、電圧指令値操作部213Bは、積分器1133a,1133bと、d−q変換器2134と、を備えている。
位相算出器1137は、同期正弦波cosωt,sinωtに基づいて、系統電圧位相情報ωtを求める。乗算器1138は、系統電圧位相情報ωtを2倍し、位相情報2ωtを出力する。正弦波テーブル1139は、位相情報2ωtに基づいて、正弦波情報cos2ωt,sin2ωtを出力する。
フーリエ変換部1140は、出力電流値Ialp,Ibetと、正弦波情報cos2ωt,sin2ωtとに対して、下式(5)に示すフーリエ変換演算を実行し、これによって逆相2次成分の実部I2reと虚部I2imを算出する。なお、式5中のtnowは現在の時刻を示す。
Figure 2019058038
逆相2次成分の実部I2reと虚部I2imとは、図6における電流値Ina,Inbと等価である。積分器1133a,1133bは、図6に示したものと同様であり、逆相2次成分の実部I2reと虚部I2imとに対して所定のゲインを施して積分演算を行い、その結果を電圧指令値V2re,V2imとして出力する。d−q変換器2134は、Valp_h=cos2ωt・V2re+sin2ωt・V2im、Vbet_h=−sin2ωt・V2re+cos2ωt・V2imとなる電圧指令値補正項Valp_h,Vbet_hを出力する。
上述した第1実施形態(図6)においては、2個のd−q変換器1134,1135によって、d−q座標を2回実行したが、図7のように、2倍の周波数2ωを用いて1回のd−q座標を行った場合であっても、図6のものに対して等価な電圧指令値補正項Valp_h,Vbet_hが得られる。
以上のように本実施形態によれば、上述した第1実施形態と同様の効果を奏する。さらに、本実施形態によれば、逆相2次成分抽出部(213A)は、基本波位相情報(cosωt,sinωt)に基づいて、三相交流系統(3)における基本周波数の2倍の周波数を有する2倍位相情報(cos2ωt,sin2ωt)を生成する2倍位相情報生成部(1137,1138,1139)と、2倍位相情報(cos2ωt,sin2ωt)を用いて、アーム出力電流(Iu,Iv,Iw)に含まれる逆相2次成分をフーリエ変換するフーリエ変換部(1140)と、を有し、電圧指令値操作部(213B)は、フーリエ変換部(1140)の出力信号に基づいて、電圧指令値(Valp_h,Vbet_h)を出力する。 これにより、本実施形態によれば、第1実施形態と比較して、演算回数を少なくすることができ、制御器100を構成するCPUやDSP(図示せず)の処理負担を軽減することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。なお、以下の説明において、図1〜図7の各部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。本実施形態の全体構成は、第1実施形態のもの(図1、図3)と同様である。但し、本実施形態においては、第1実施形態の逆相2次補償器113に代えて、図8に示す逆相2次補償器313が適用される点が異なる。なお、図8は、逆相2次補償器313のブロック図である。
逆相2次補償器313は、逆相2次成分を抽出する逆相2次成分抽出部313Aと、逆相2次成分を零に近づけるように、電圧指令値補正項Valp_h,Vbet_hを出力する電圧指令値操作部313Bと、を備えている。
ここで、逆相2次成分抽出部313Aの構成は、第1実施形態の逆相2次成分抽出部113A(図6参照)と同様である。また、電圧指令値操作部313Bは、第1実施形態の電圧指令値操作部113Bと同様に、積分器1133a,1133bと、d−q変換器1134,1135と、を備えている。但し、本実施形態の電圧指令値操作部313Bにおいては、積分器1133a,1133bと、d−q変換器1134との間に固定位相補償器1136(位相調整部)が挿入されている。
この固定位相補償器1136を設けている意義、およびその機能について、以下説明する。上述したように、制御器100(図1参照)の機能は、CPUによって実行される制御プログラム、またはDSPによって実行されるマイクロプログラム等によって実現されている。そのため、アーム出力電流Iu,Iv,Iw、系統電圧Vu,Vv,Vw等の測定値を制御器100に入力したとしても、その測定値がゲート信号GateU,GateV,GateW等の出力信号に反映されるまで、例えば数十〜数百μsの時間を要する。
また、MMCは、回路構成上、出力電圧に含まれる高調波電圧が小さいため、スイッチング周波数が低く選定される場合が多い。そのため、電流センサ50u,50v,50wが、逆相2次成分を含む電流を検出した場合であっても、電圧指令値補正項Valp_h,Vbet_h(図3参照)がアーム出力電圧Vau,Vav,Vaw(図1参照)として反映されるまでに時間遅れが発生する。この時間遅れにより、アーム出力電流Iu,Iv,Iwの逆相2次成分を充分に抑制できなくなる可能性が生じ、また、制御器100が不安定になる可能性も生じる。
本実施形態の固定位相補償器1136は、上述した事情に鑑み、無駄時間によって発生する位相ずれを低減するために位相補償を施そうとするものである。具体的には、固定位相補償器1136は、入力信号である電圧指令値V2re,V2imに対して、下式(6)に示される演算を施し、その出力信号として、電圧指令値V2re2,V2im2を得るものである。
Figure 2019058038
式(6)の行列演算は、一般にδだけ位相を遅らせるものである。しかし、本実施例で取り扱う高調波は逆相2次成分であり、ベクトル回転方向が逆回転である。式(6)に示す位相補正演算を行うことにより、無駄時間に起因する逆相2次成分に対する位相ずれを補正することが可能となり、制御安定度が向上する。位相差δは固定の値でよいが、制御器100の演算周期やチョッパ回路(10u1等)のスイッチング周波数によって位相差δの最適値は変化する。そこで、位相差δを外部から設定変更可能とするインターフェースを備えることが好ましい。
そこで、本実施形態の電力変換装置は、図8に示す操作部320を備えている。操作部320は、ユーザの操作に基づいて、位相差δ(またはcosδおよびsinδ)の値を設定できるものである。なお、操作部320は、図1に示す操作盤40に設けてもよく、メンテナンス用情報機器42に設けてもよい。
以上のように本実施形態によれば、上述した第1実施形態および第2実施形態と同様の効果を奏する。さらに、本実施形態によれば、電圧指令値操作部(313B)は、電圧指令値(Valp_h,Vbet_h)の位相を調整する位相調整部(1136)を備える。
これにより、制御演算の遅れやチョッパ回路のスイッチングに起因する位相ずれを低減することができる。従って、本実施形態によれば、第1,第2実施形態と比較して、逆相2次成分に対する制御安定度を向上できる。
さらに、本実施形態によれば、位相調整部(1136)に対して、位相調整量を指示する操作部(320)をさらに備える。
これにより、状況に応じて、適切な位相調整量を指示することができる。
また、操作部(320)を操作盤(40)に設けた構成によれば、操作盤(40)において、位相調整量を指示することができる。また、操作部(320)をメンテナンス用情報機器(42)に設けた構成によれば、メンテナンス用情報機器(42)において、位相調整量を指示することができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。なお、以下の説明において、図1〜図8の各部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
図9は、本実施形態による電力変換システム1000のブロック図である。
本実施形態の電力変換システム1000は、三相交流系統3A(第1の三相交流系統)と、他の三相交流系統3B(第2の三相交流系統)との間に接続され、これら三相交流系統3A,3Bの間で一方向または双方向に電力を伝送するものである。
電力変換システム1000は、電力変換装置1A(第1の電力変換装置)と、電力変換装置1B(第2の電力変換装置)と、を有している。電力変換装置1A,1Bは、各々第1実施形態における電力変換装置1(図1参照)と同様に構成されている。従って、図9においては、電力変換装置1A,1Bの内部構成について図示を省略する。そして、電力変換装置1Aにおける変圧器20は三相交流系統3Aに接続され、電力変換装置1Bにおける変圧器20は三相交流系統3Bに接続されている。
電力変換装置1Aは、正極端子6P(第1の直流端子)と負極端子6N(第2の直流端子)とを有している。同様に、電力変換装置1Bは、正極端子7P(第1の直流端子)と負極端子7N(第2の直流端子)とを有している。これらは、第1実施形態における正極端子5Pおよび負極端子5Nと同様のものである。そして、本実施形態においては、正極端子6P,7Pは相互に接続され、負極端子6N,7Nも相互に接続されている。すなわち、電力変換装置1A,1Bは、いわゆるBTB(Back To Back;背中合わせ方式)によって相互に接続されている。
以上のように、本実施形態の電力変換システム(1000)は、第1の三相交流系統(3A)に接続される第1の電力変換装置(1A)と、第2の三相交流系統(3B)に接続される第2の電力変換装置(1B)と、を備え、第1の電力変換装置(1A)および第2の電力変換装置(1B)は、それぞれ、第1の直流端子(6P,7P)と、第2の直流端子(6N,7N)と、第1の三相交流系統(3A)または第2の三相交流系統(3B)に接続される三相の1次巻線(20a)と、千鳥結線されるとともに、各相の千鳥結線の中点が第2の直流端子(6N,7N)に接続された三相の2次巻線(20b)と、を有する変圧器(20)と、直列に接続された複数のチョッパ回路を各々が有し、各々の一端が第1の直流端子(6P,7P)に接続され、各々の他端が2次巻線(20b)に接続された三相のアーム(10u,10v,10w)と、三相のアーム(10u,10v,10w)から各々出力されるアーム出力電流(Iu,Iv,Iw)を検出する電流センサ(50u,50v,50w)と、アーム出力電流(Iu,Iv,Iw)に含まれる逆相2次成分を零に近づけるように、電圧指令値(Valp_h,Vbet_h)を出力する逆相2次補償器(113)と、電圧指令値(Valp_h,Vbet_h)に基づいて複数のチョッパ回路を制御するチョッパ回路制御部(124)と、を有し、第1の電力変換装置(1A)における第1の直流端子(6P)と第2の電力変換装置(1B)における第1の直流端子(7P)とを相互に接続し、第1の電力変換装置(1A)における第2の直流端子(6N)と第2の電力変換装置(1B)における第2の直流端子(7N)とを相互に接続したことを特徴とする。
これにより、背中合わせ方式による電力変換システム(1000)においても、2次高調波成分を適切に抑制できる。
[変形例]
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について削除し、もしくは他の構成の追加・置換をすることが可能である。また、図中に示した制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上で必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1 電力変換装置
1A 電力変換装置(第1の電力変換装置)
1B 電力変換装置(第2の電力変換装置)
2 直流電源(直流系統)
3 三相交流系統
3A 三相交流系統(第1の三相交流系統)
3B 三相交流系統(第2の三相交流系統)
5P,6P,7P 正極端子(第1の直流端子)
5N,6N,7N 負極端子(第2の直流端子)
10u,10v,10w アーム
10u1,10u2,10u3 チョッパ回路
20 変圧器
20a 1次巻線
20b 2次巻線
40 操作盤
42 メンテナンス用情報機器
50u,50v,50w 電流センサ
56 電圧センサ
100 制御器
101 位相検出器
113,213,313 逆相2次補償器
113A,213A,213B 逆相2次成分抽出部
113B,213B,313B 電圧指令値操作部
124 PWM変調器(チョッパ回路制御部)
320 操作部
1000 電力変換システム
1130 逆d−q変換器(第1の座標変換器)
1131 逆d−q変換器(第2の座標変換器)
1132a,1132b 移動平均演算器
1136 固定位相補償器(位相調整部)
1140 フーリエ変換部

Claims (10)

  1. 直流系統の一端に接続される第1の直流端子と、
    前記直流系統の他端に接続される第2の直流端子と、
    三相交流系統に接続される三相の1次巻線と、千鳥結線されるとともに、各相の千鳥結線の中点が前記第2の直流端子に接続された三相の2次巻線と、を有する変圧器と、
    直列に接続された複数のチョッパ回路を各々が有し、各々の一端が前記第1の直流端子に接続され、各々の他端が前記2次巻線に接続された三相のアームと、
    三相の前記アームから各々出力されるアーム出力電流を検出する電流センサと、
    前記アーム出力電流に含まれる逆相2次成分を正相2次成分よりも抑制するように電圧指令値を出力する逆相2次補償器と、
    前記電圧指令値に基づいて複数の前記チョッパ回路を制御するチョッパ回路制御部と、
    を有することを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記三相交流系統の系統電圧を検出する電圧センサと、
    前記電圧センサによって検出された電圧検出値に基づいて、前記系統電圧の基本波位相情報を出力する位相検出器と、
    をさらに有し、
    前記逆相2次補償器は、
    前記基本波位相情報と前記アーム出力電流とに基づいて、前記逆相2次成分を抽出する逆相2次成分抽出部と、
    前記逆相2次成分抽出部の出力信号に基づいて前記電圧指令値を出力する電圧指令値操作部と、を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記逆相2次成分抽出部は、
    前記アーム出力電流に対応する信号に対して、第1の座標変換を行う第1の座標変換器と、
    前記第1の座標変換器の出力信号に対して、第2の座標変換を行う第2の座標変換器と、
    前記第2の座標変換器の出力信号に対して、前記三相交流系統の基本波周期に対応する期間の移動平均演算を施すことにより、前記逆相2次成分に対応する直流量を求める移動平均演算器と、を有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記逆相2次成分抽出部は、
    前記基本波位相情報に基づいて、前記三相交流系統における基本周波数の2倍の周波数を有する2倍位相情報を生成する2倍位相情報生成部と、
    前記2倍位相情報を用いて、前記アーム出力電流に含まれる前記逆相2次成分をフーリエ変換するフーリエ変換部と、
    を有し、
    前記電圧指令値操作部は、前記フーリエ変換部の出力信号に基づいて、前記電圧指令値を出力する
    ことを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  5. 前記電流センサにおける実電流値と、前記電流センサの出力信号との線形誤差が1%未満であることを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  6. 前記電圧指令値操作部は、前記電圧指令値の位相を調整する位相調整部を備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  7. 前記位相調整部に対して、位相調整量を指示する操作部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項6に記載の電力変換装置。
  8. 前記電力変換装置の各部を操作する操作盤をさらに有し、
    前記操作部は、前記操作盤に設けられている
    ことを特徴とする請求項7に記載の電力変換装置。
  9. 前記操作部は、前記電力変換装置を遠隔操作するメンテナンス用情報機器に設けられている
    ことを特徴とする請求項7に記載の電力変換装置。
  10. 第1の三相交流系統に接続される第1の電力変換装置と、第2の三相交流系統に接続される第2の電力変換装置と、を備え、前記第1の電力変換装置および前記第2の電力変換装置は、それぞれ、
    第1の直流端子と、
    第2の直流端子と、
    前記第1の三相交流系統または前記第2の三相交流系統に接続される三相の1次巻線と、千鳥結線されるとともに、各相の千鳥結線の中点が前記第2の直流端子に接続された三相の2次巻線と、を有する変圧器と、
    直列に接続された複数のチョッパ回路を各々が有し、各々の一端が前記第1の直流端子に接続され、各々の他端が前記2次巻線に接続された三相のアームと、
    三相の前記アームから各々出力されるアーム出力電流を検出する電流センサと、
    前記アーム出力電流に含まれる逆相2次成分を零に近づけるように、電圧指令値を出力する逆相2次補償器と、
    前記電圧指令値に基づいて複数の前記チョッパ回路を制御するチョッパ回路制御部と、
    を有し、
    前記第1の電力変換装置における前記第1の直流端子と前記第2の電力変換装置における前記第1の直流端子とを相互に接続し、前記第1の電力変換装置における前記第2の直流端子と前記第2の電力変換装置における前記第2の直流端子とを相互に接続したことを特徴とする電力変換システム。
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