JP2010088162A - インバータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明は変圧器の二次側で並列に多重化した多重インバータ装置において、零相電流を流さない技術を提供することにある。
【解決手段】
本発明の目的は、各単位インバータに接続されているコンデンサをすべて電気的に絶縁することで達成できる。すなわち、本発明の一形態によれば、直流コンデンサに印加される直流電圧を三相交流電圧に変換する単位インバータの各相出力端をオープン巻線変圧器の一次巻線の一端に接続し、前記一次巻線の他端に別の単位インバータの各相出力端が接続され、該2つの単位インバータで構成された単位インバータ対とオープン巻線のセットが複数並列接続された多重インバータ装置において、各単位インバータに接続される直流コンデンサを各々電気的に絶縁することを特徴とする多重インバータ装置により達成できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、インバータ装置に係り、特に複数台のインバータの出力を組み合わせることによって、出力容量を増大させた多重のインバータ装置に関する。
インバータ装置を電力系統に連系させる場合、〔非特許文献1〕に示すように、一定以上の大きさの高調波電流を電力系統へ流出させないようガイドラインが設けられており、例えば、〔非特許文献2〕では、図2のような、変圧器を介して複数台のインバータの出力を合成することにより、出力電圧波形に含まれる高調波を低減し、その結果、系統へ流出する高調波電流を低減する多重インバータ装置が開示されている。
前記多重インバータ装置は、単位インバータ101の各相交流出力端は、オープンデルタ巻線変圧器121の一次巻線の一方に接続され、単位インバータ102の各相交流出力端は、前記オープンデルタ巻線変圧器121の一次巻線の他方に接続され、前記単位インバータ101と前記単位インバータ102の直流ラインはともに直流コンデンサ111に接続され、単位インバータ対181を構成している。
前記単位インバータ対181を構成する前記単位インバータ101,102は、互いに交流出力電圧指令を同じ大きさで逆極性にすれば、出力電圧パルスが3レベルになり、高調波を低減することができる。
図2で開示された多重インバータ装置は、前記単位インバータ対181と同じ構成の単位インバータ対182と前記単位インバータ対181をオープン巻線変圧器122とオープン巻線変圧器121の2次側で並列に接続されている。さらに、該多重インバータ装置は、前記単位インバータ対181と単位インバータ対182の直流端子はいずれも直流コンデンサ111に接続されている。また、各単位インバータの変調方式として、周知のPWM変調を用い、かつすべての単位インバータのキャリアの周波数を同一としている。また、単位インバータ対181を構成する各単位インバータと単位インバータ対182を構成する各単位インバータのキャリアの位相は90度異なる。
単位インバータ対181と単位インバータ対182のキャリア位相をずらすことにより、多重インバータ装置131の出力する高調波電圧を相殺できる。また、単位インバータ対が複数台、例えばn台で多重インバータ装置を構成する場合、各単位インバータ対のキャリア位相は180度/n度の位相差をもたせることで、各単位インバータの出力する高調波電圧を相殺できる。
次に、〔特許文献1〕で開示された多重インバータ装置の構成を図3に示す。この多重インバータ装置は、相互に電気的に絶縁された第一の直流コンデンサ112,113と、第一の直流コンデンサ112に印加されている直流電圧を三相交流電圧に変換する、それぞれ直流電圧が共通である第一群の単位インバータ101,103と、第二の直流コンデンサ113に印加されている直流電圧を三相交流電圧に変換する、それぞれ直流電圧が共通である第二群の単位インバータ102,104と、これら各単位インバータと接続されるオープンデルタ結線の変圧器121,122の一次巻線のそれぞれ一端には、前記第一群の単位インバータ101、103の各相交流出力端を、他端には、前記第二群の単位インバータ102,104の各相交流出力端を接続し、変圧器二次側で直列に多重化されているものである。
〔特許文献1〕では、図3の多重インバータ装置132は、第三次零相電圧を出力電圧指令に加算するなどの周知の電圧利用率向上制御を実施できることが特徴であると示されている。
また、〔非特許文献〕で開示された図2の多重インバータ装置131は、〔特許文献1〕の中で従来技術として扱われている。
図2の前記多重インバータ装置131では、周知の電圧利用率向上制御を実施すると、図2の太線で示す、単位インバータ101から直流コンデンサ111、単位インバータ102、オープンデルタ結線の変圧器121といった経路で過大な零相電流が還流してしまう。
但し、図2では、流れる零相電流のうち1相分のみを示しているが、実際には同位相の電流が三相に流れている。以後、別図でも零相電流の経路を示すときは、1相分のみ太線で示すこととする。
そして、図3に示す回路では、第一の直流コンデンサ112と第二の直流コンデンサ113は互いに電気的に絶縁されているため、前述した経路に関しては零相電流は流れず、周知の電圧利用率向上制御を実施でき、インバータの利用率が向上させることができる。
特開平06−008821号公報 JEAG 9702−1995 長谷川、竹田、他著「系統安定化用大容量事例式無効電力補償装置の開発」、電気学会論文誌D、111巻10号、平成3年、p845−854
本発明の明細書では、変換器に接続されている方を『変圧器一次側』、電力系統など変換器以外が接続されているほうを『変圧器二次側』として説明する。
図4は、図3で示した多重インバータ装置132の変圧器2次側の結線方法を並列に変更した、多重インバータ装置である。
発明者らは、図4に示した多重インバータ装置133の構成では、〔特許文献1〕で対策された経路とは別の経路で零相電流が流れてしまうことを発見した。
即ち、単位インバータの交流出力端に零相電圧が発生すると、例えば、図4の太線で示すような、単位インバータ102,オープンデルタ結線の変圧器121の一次巻線,単位インバータ101,第一の直流コンデンサ112,単位インバータ103,オープンデルタ結線の変圧器122の一次巻線,単位インバータ104,第二の直流コンデンサ113という経路で、零相電流が流れる。
そのため、図4のオープンデルタ結線の変圧器121,122に、一般的な三脚鉄心を用いた場合、前記零相電圧により変圧器に発生する磁束は、空気中に漏れ、零相電流に対する励磁インダクタンスは非常に小さいので、過大な零相電流が流れてしまう。
前述の過大な零相電流を抑制するためには、従来の技術では五脚鉄心を用いた変圧器や零相リアクトルなどが必要となり、装置が大型化してしまう。
本発明の目的は、変圧器の二次側で並列に多重化した多重インバータ装置において、零相電流を流さない技術を提供することにある。
尚、単位インバータの交流出力端に重畳する零相電圧は、例えば、インバータのPN短絡を防ぐために設けられる周知のデッドタイムなどにより発生する。該零相電圧が発生するメカニズムは、実施例3で説明している。
上記課題を達成するために、本発明は2台以上の単位インバータと、変圧器とを備え、前記2台以上の単位インバータが前記変圧器の二次側で並列に接続されたインバータ装置において、前記単位インバータは自己消弧形素子を有し、電圧源の直流電圧を三相交流電圧に変換するものであり、前記変圧器は一次側の巻線がオープンデルタ結線であるオープンデルタ変圧器であり、前記セットを構成する前記2台の単位インバータと前記変圧器は、前記変圧器の一次側の巻線の一端に前記単位インバータのうち一方を、他端には前記単位インバータのうち他方を接続されており、前記各単位インバータに接続される各直流電圧源がすべて絶縁されていることを特徴とするものである。
更に、本発明のインバータ装置は、前記各単位インバータの直流電圧源に直流コンデンサを適用したことを特徴とするインバータ装置。
また、上記課題を達成するために、本発明は2台以上の単位インバータと、変圧器とを備え、前記2台以上の単位インバータが前記変圧器の二次側で並列に接続されたインバータ装置において、前記単位インバータは直流コンデンサの直流電圧を自己消弧形素子により三相交流電圧に変換するものであり、前記変圧器は一次側の巻線がオープンデルタ結線であるオープンデルタ変圧器であり、前記インバータ装置を構成する前記2台の単位インバータと前記変圧器は、前記変圧器の一次側の巻線の一端に前記単位インバータのうち一方を、他端には前記単位インバータのうち他方を接続されており、前記2台の単位インバータの各直流コンデンサは互いに絶縁されており、前記直流コンデンサの直流電圧を個別に制御することを特徴とするものである。
更に、本発明のインバータ装置は、前記2台の単位インバータの各直流コンデンサの平均値を直流電圧指令に応じて制御する平均直流電圧制御機能と、前記直流電圧指令に対して個別に直流電圧を制御する個別直流電圧制御機能を備えることを特徴とするものである。
更に、本発明のインバータ装置は、前記2台の単位インバータの各直流コンデンサの電圧を、前記2台の単位インバータの各直流コンデンサの電圧の平均に応じて制御することを特徴とするものである。
更に、本発明のインバータ装置は、前記2台の単位インバータの各交流出力電圧の位相を個別に制御することで、前記2台の単位インバータに接続される各直流コンデンサの直流電圧を個別に制御する機能を備えたことを特徴とするものである。
更に、本発明のインバータ装置は、無効電力指令の大きさによって、前記2台の単位インバータの各直流コンデンサの直流電圧を個別制御する制御方法を切り替える機能を備えたことを特徴とするものである。
更に、本発明のインバータ装置は、各単位インバータの出力電圧を制御する制御回路は、前記各単位インバータの出力電圧および電流の制御を行うd軸及びq軸上の回転座標制御系を備え、前記制御回路は、ベクトル制御演算器と、個別直流電圧制御回路とを備え、前記ベクトル制御演算器は、前記各単位インバータが出力すべき無効電力指令と、有効電力指令を入力とし、前記各単位インバータが出力すべきd軸電流指令及びq軸電流指令を算出する電流指令演算器と、前記2台の単位インバータで共通である三相の出力電流を三相二相変換及びdq座標変換し、フィードバックd軸電流,フィードバックq軸電流を出力する座標変換器と、前記d軸電流指令、前記q軸電流指令及び、前記フィードバックd軸電流,前記フィードバックq軸電流を入力とし、前記各単位インバータが出力すべきd軸電圧指令及びq軸電圧指令を算出する電流制御器と、前記d軸電圧指令及び前記q軸電圧指令を180°位相反転する位相調整器と、dq逆変換及び二相三相変換し、前記各単位インバータの三相出力電圧指令を算出する逆座標変換器とを備え、前記個別直流電圧制御回路は、前記各単位インバータの各直流コンデンサの直流電圧と直流電圧指令との偏差と、前記フィードバックq軸電流の極性に応じて、補償電圧を算出し、前記無効電力指令の大きさが、有効電力指令の大きさよりも大きいときに、前記補償電圧を前記q軸電圧指令に加算することで前記2台の単位インバータの各直流電圧と前記直流電圧指令との偏差を小さくすることを特徴とするものである。
更に、本発明のインバータ装置は、前記二台の単位インバータの各直流電圧と直流電圧指令との偏差に応じて補償電圧を出力し、前記補償電圧を前記d軸電圧指令に加算することで、前記無効電力指令の大きさが、有効電力指令の大きさよりも大きいときに、前記2台の単位インバータの各直流電圧と前記直流電圧指令との偏差を小さくすることを特徴とするものである。
更に、本発明のインバータ装置は、前記インバータ装置を1セットとし、該セットを変圧器の2次側で並列に接続することで多重化したことを特徴とするものである。
また、上記課題を達成するために、本発明は2台以上の単位インバータと、変圧器とを備え、前記2台以上の単位インバータが前記変圧器の二次側で並列に接続されたインバータ装置において、前記単位インバータは直流電圧源の直流電圧を自己消弧形素子により三相交流電圧に変換するものであり、前記変圧器は一次側の巻線がオープンデルタ結線であるオープンデルタ変圧器であり、前記セットを構成する前記2台の単位インバータと前記変圧器は、前記変圧器の一次側の巻線の一端に前記単位インバータのうち一方を、他端には前記単位インバータのうち他方を接続されており、前記複数セットの各第1の単位インバータに接続される直流コンデンサは互いに接続されており、前記複数セットの各第2の単位インバータに接続される直流コンデンサは互いに接続されており、単位インバータの直流コンデンサが直流短絡しないように設けられるデッドタイムによって発生する零相電圧に対して逆極性の補償電圧を出力すること前記零相電圧を抑制することを特徴とするものである。
更に、本発明のインバータ装置は、各単位インバータに与えられるデッドタイムの長さと、前記各単位インバータのキャリアの周期と、前記各単位インバータの出力する各相出力電流の極性とに基づき補償電圧を算出し、前記補償電圧を各単位インバータの各相電圧指令に加算することで、前記各単位インバータが発生する零相電圧を抑制することを特徴とするものである。
更に、本発明のインバータ装置は、前記デッドタイム補償機能は、各単位インバータの出力する各相出力電流の極性を判定する極性判定器と、前記各単位インバータに与えられる周知のデッドタイムの長さと、前記各単位インバータのキャリアの周期とから決定される補償電圧を算出する補償電圧演算器を備え、前記補償電圧を各単位インバータの各相電圧指令に加算または減算することで、各単位インバータを通流する零相電流を抑制することを特徴とするものである。
また、上記課題を達成するために、本発明は2台以上の単位インバータと、変圧器とを備え、前記2台以上の単位インバータが前記変圧器の二次側で並列に接続されたインバータ装置において、前記単位インバータは直流電圧源の直流電圧を自己消弧形素子により三相交流電圧に変換するものであり、前記変圧器は一次側の巻線がオープンデルタ結線であるオープンデルタ変圧器であり、前記セットを構成する前記2台の単位インバータと前記変圧器は、前記変圧器の一次側の巻線の一端に前記単位インバータのうち一方を、他端には前記単位インバータのうち他方を接続されており、前記複数セットの各第一の単位インバータに接続される直流コンデンサは互いに接続されており、前記複数セットの各第二の単位インバータに接続される直流コンデンサは互いに接続されており、各単位インバータの出力する零相電流を検出し、前記零相電流の検出値に基づき、前記各単位インバータの出力電圧を制御することで、前記各単位インバータを通流する零相電流を抑制することを特徴とするものである。
本発明のインバータ装置によれば、例えば、デッドタイムなどにより零相電圧が発生した場合でも、各単位インバータに接続される直流コンデンサは各々電気的に絶縁されているため、零相電流は流れない。
この結果、零相電流を抑制するための零相リアクトルが不要となり、装置の小型化が可能となる。
また、一方、図2と図3と同様に、キャリアの位相をずらすことで、高調波電圧を低減することが可能である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の多重インバータ装置の第1の実施形態である系統連系多重インバータ装置の概要を示す。
まず、本発明の第一の実施形態である系統連系多重インバータ装置の構成について説明する。
本実施例の系統連系多重インバータ装置31は、MOSFETやIGBTなどの自己消弧形素子を有する電圧形インバータ装置(本明細書では単に単位インバータと称す)1,2と単位インバータ1,2の出力電圧を制御するための出力電圧指令を出力する制御回路61と、制御回路61から与えられる出力電圧指令に応じて前記単位インバータの自己消弧形素子のオン,オフを制御するためのゲートパルスを生成するPWM回路51,52と、各々が電気的に絶縁され、前記単位インバータ1,2にそれぞれ接続される直流コンデンサ11,12とを備えて構成される単位インバータ対81,82と、オープン巻線変圧器(以後単に変圧器と称す)21,22と、交流電圧検出器71,電流検出器72,直流電圧検出器73で構成される。
該変圧器21の一次巻線の一端には、インバータ装置81を構成する2台の単位インバータのうち一台、すなわち単位インバータ1の各相交流出力端が接続され、該変圧器21の他端には、単位インバータ2の各相交流出力端が接続される。
同様に、該変圧器22も一次巻線の一端には、単位インバータ対82を構成する単位インバータのうち、単位インバータ3の各相交流出力端が接続され、該変圧器22の他端には、単位インバータ4の各相交流出力端が接続される。
次に、本発明の第一の実施形態である系統連系多重インバータ装置31の動作について説明する。
前記直流コンデンサ11,12,13,14に印加される直流電圧を交流電圧に変換する前記多重インバータ装置31は、交流出力電流を、例えば、商用交流電源41に供給する。
各制御回路61は、電圧検出器71、電流検出器72及び、直流電圧検出器73により検出された、商用交流電源41の電圧Vu1,Vv1,Vw1、各単位インバータ1,2の出力電流Iu1,Iv1,Iw1及び、前記各単位インバータ1,2の直流電圧Vdc_1,Vdc_2を入力とし、前各記単位インバータ1,2の各出力電圧を制御する出力電圧指令Vu_1*,Vv_1*,Vw_1*,Vu_2*,Vv_2*,Vw_2*を出力する。
PWM回路51,52はそれぞれ、前記出力電圧指令Vu_1*,Vv_1*,Vw_1*,Vu_2*,Vv_2*,Vw_2*と三角波などのキャリアとの大小関係に基づき、前記単位インバータ1,2の自己消弧形素子のON・OFF制御を行うゲートパルスを出力する。
変圧器21の一次巻線の一端には、前記単位インバータ1の各相出力端が接続され、他端に前記単位インバータ2の各相出力端に接続されるため、変圧器21の一次巻線の両端には、前記ゲートパルスに基づき出力される前記単位インバータ1と前記単位インバータ2の出力電圧の差分が印加される。
よって、同じ変圧器21に接続される前記単位インバータ1,2に、それぞれ与えられる出力電圧指令を同じ大きさで逆極性にすれば、前記変圧器21の一次巻線には、前記単位インバータ1,2が出力する電圧の2倍の大きさの電圧を出力できる。
また、変圧器21の一次巻線に印加される出力電圧のパルス変化は、3レベルとなるため、高調波電圧を低減することができる。
また、単位インバータ対81,82を、それぞれ変圧器21,22の一次側に接続し、二次側で並列に接続して単位インバータ対81,82のキャリアの位相をずらすことにより、さらに高調波電圧を低減することができる。
また、第三次零相電圧を出力電圧指令に加算するなどの周知の電圧利用率向上制御と組み合わせることにより、インバータの利用率を向上することができる。
以下、新規な点である本発明の多重インバータ装置31では、例え零相電圧が発生しても零相電流は流れない構成であることについて述べる。
図5は、図1で示した本発明の第1の実施形態である系統連系多重インバータ装置31のうち、主回路部分のみを抜き出した回路図を示している。
図4の従来の多重インバータ装置132は、図5の単位インバータ1,3にそれぞれ接続されている直流コンデンサ11、13が、それぞれ絶縁されていない共通の直流コンデンサ112に置き換えられている構成とみなすことができ、同様に、図5の単位インバータ102,104にそれぞれ接続されている直流コンデンサ12,14が、それぞれ絶縁されていない共通の直流コンデンサ113に置き換えられている構成とみなすことができる。
しかし、各単位インバータの各相交流出力端に零相電圧が重畳すると、図4の太線で示す単位インバータ102,変圧器121の一次巻線、単位インバータ101,第二の直流コンデンサ112,単位インバータ103,変圧器122の一次巻線,単位インバータ104,第一の直流コンデンサ113等で構成される経路で過大な零相電流が流れる。
一方、図5の本発明の多重インバータ装置31では、前記従来の多重インバータ装置132とは違い、前記単位インバータ1、3にそれぞれ接続されている前記直流コンデンサ11,13はそれぞれ絶縁されており、また前記単位インバータ102、104にそれぞれ接続されている前記直流コンデンサ12,14は、それぞれ絶縁されているため、零相電流の流れる経路がなく、単位インバータを介して零相電流が流れることはない。
従って、この装置構成によれば、零相電流を抑制するための零相リアクトルが不要となり、装置の小型化が可能となる。
次に、本発明の他の実施例を図6,図7を用いて説明する。
図7は本発明の第2の実施形態である系統連系多重インバータ装置の概要を示す。
そして、図7に示すインバータ装置33を、電力系統に接続し、無効電力指令に基づき、電力系統へ無効電力を供給することで、系統の電圧安定度を向上させる無効電力制御装置として使用した場合の制御回路を図6を用いて説明する。
本発明のインバータ装置33の構成は、実施例1と異なり、単位インバータ対が変圧器を介して、多重に接続されていることを必ずしも要件とはしない。
図6は、図7で示した、変圧器21に接続された単位インバータ1,2を制御する、制御回路62の構成図である。ただし、交流電圧検出器71で検出されたVu1,Vv1,Vw1の入力は省略している。
この制御回路62は、ベクトル制御演算器311と、平均直流電圧制御回路211と、個別直流電圧制御回路212とを備えて構成される。
そして、ベクトル制御演算器311は、
(1)「単位インバータ1,2が出力すべき無効電力指令Q*と、有効電力指令P*を入力とし、前記単位インバータ1,2が出力すべきd軸電流指令Id*及びq軸電流指令Iq*を算出する電流指令演算器301」と、
(2)「前記単位インバータ1及び2で共通である出力電流Iu1,Iv1,Iw1を三相二相変換及びdq座標変換し、フィードバックd軸電流Id1,フィードバックq軸電流Iq1を出力する座標変換器303」と、
(3)「前記d軸電流指令Id*,q軸電流指令Iq*及び、インバータの出力電流Iu1,Iv1,Iw1をdq座標変換したフィードバックd軸電流Id1,フィードバックq軸電流Iq1を入力とし、単位インバータが出力すべきd軸電圧指令Vd*及びq軸電圧指令Vq*を算出する電流制御器302」と、
(4)「前記d軸電圧指令Vd*及びq軸電圧指令Vq*を180°位相反転する位相調整器304」と、
(5)「dq逆変換及び二相三相変換し、前記単位インバータ1及び2の出力電圧指令Vu_1*,Vv_1*,Vw_1*及びVu_2*,Vv_2*,Vw_2*を算出する逆座標変換器305」と
を備えて構成されるものである。
尚、dq座標変換,三相二相変換,dq逆座標変換及び二相三相変換については周知であるため、詳しい説明は省略するが、
本明細書では、交流電圧検出器71で検出されたVu1,Vv1,Vw1の位相を基準位相としてdq座標変換を実施し、d軸を有効分として取り扱うことにするが、本発明は基準位相などを前述の記載内容に限定するものではない。
以下、図6で示した本発明の制御回路62のうち、新規な点である、図7で示したインバータ装置33の、互いに絶縁された直流コンデンサ11,12に印加される直流電圧を制御する平均直流電圧制御回路211と、個別直流電圧制御回路212の二つの直流電圧制御回路について詳細に説明する。
まず、図7に示す単位インバータ1,2に接続されている直流コンデンサ11,12の平均直流電圧を制御する平均直流電圧制御回路211について説明する。
通常、無効電力制御装置では、直流電圧が低下することを防ぐため、インバータの損失に相当するだけの有効電力を系統から取り込む必要がある。
平均直流電圧制御回路211は、単位インバータ1,2に接続されている直流コンデンサ11,12の直流電圧指令値Vdc *と、直流コンデンサ11,12に実際に印加されている直流電圧Vdc_1,Vdc_2の平均値Vdc_ave1との偏差に基づき、平均直流電圧制御器201は、この偏差を零にするように平均有効電力指令P*を算出し、ベクトル制御演算器311に出力する。
これにより、前記単位インバータ1,2に接続されている直流コンデンサ11,12に印加されている平均直流電圧Vdc_ave1を、直流電圧指令値Vdc *に制御することが可能となる。
次に、図7の単位インバータ1,2に接続される直流コンデンサ11,12の直流電圧を個別に制御する個別直流電圧制御回路212の制御メカニズムについて説明する。
前記単位インバータ1,2の直流電圧が互いに電気的に絶縁されているため、位インバータ1,2の損失が異なると、直流電圧のアンバランスが生じることがある。
このため、個別直流電圧制御回路212によって、単位インバータ1,2に接続されるコンデンサ11,12の直流電圧Vdc_1,Vdc_2を個別に制御する。
ここで、単位インバータ1,2の出力する各有効電力をP_1,P_2、単位インバータ1,2の各出力電圧をdq座標変換した、d軸出力電圧Vd_1,Vd_2及び、q軸インバータ出力電圧Vq_1,Vq_2とすると、単位インバータ1,2の交流端子側への出力電流をdq座標変換したフィードバックd軸電流Id1,フィードバックq軸電流Iq1を用いて式1で表すことができる。
Figure 2010088162
前記単位インバータ1,2の出力電流は共通なので、式1より、単位インバータ1,2の出力する各有効電力P_1,P_2を独立して制御するためには、単位インバータ1,2のVd_1,Vq_1,Vd_2,Vq_2を制御する必要がある。
ここで、無効電力制御装置ではインバータの損失分しか有効電力を取り込まないので、単位インバータ1,2が無効電力を出力している場合、Iq1≫Id1である。そのため、式1の右辺第一項はほぼ無視でき、第二項のうち独立して制御できるVq_1,Vq_2を制御することで、前記単位インバータ1,2の出力する有効電力ひいては直流コンデンサ11,12に印加される直流電圧Vdc_1,Vdc_2を制御できる。
ただし、前記単位インバータ1,2が無効電力を出力していない、つまり無負荷運転状態のときは、Iq1=0になるので、式1より、前記Vq_1,Vq_2を制御しても有効電力は制御できない。
そのため、単位インバータ1,2が無効電力を出力していない、つまり無負荷運転状態のときは、式2の右辺第一項のうち、単位インバータ1と2で独立に制御可能なVd_1,Vd_2を制御すれば、単位インバータ1,2の出力する有効電力ひいては直流コンデンサ11,12に印加される直流電圧Vdc_1,Vdc_2を制御できる。
次に、上記で説明したメカニズムを用い、図7の単位インバータ1,2に接続される直流コンデンサ11,12の直流電圧を個別に制御する、個別直流電圧制御回路212の構成及びその動作について述べる。
図7の単位インバータ1の直流コンデンサ11の直流電圧Vdc_1を制御する、個別直流電圧制御回路212は、直流電圧指令Vdc *と前記単位インバータ1の直流コンデンサ11の直流電圧Vdc_1との偏差に基づき、q軸電圧補正信号Vqh1を出力するQ軸個別直流電圧制御器203と、直流電圧指令Vdc *と、前記単位インバータ2の直流コンデンサ11の直流電圧Vdc_1との偏差に基づき、d軸補正信号Vdh_1を出力するD軸個別直流電圧制御204と、フィードバックq軸電流Iq1の極性を判定する極性判定器202と、無効電力指令Q*が0、つまり無負荷であることを検出する無負荷状態判定器205とを備えて構成される。
前記極性判定器202は、前記単位インバータ1の出力する有効電力P_1の極性を決定するため、前記フィードバックq軸電流Iq1の極性により、表1に従って値を出力する。
Figure 2010088162
前記Q軸個別直流電圧制御器203と前記極性判定器202の出力の積をq軸電圧指令Vq*に加算することで、前記単位インバータ1の直流電圧Vdc_1を直流電圧指令値Vdc *に制御することができる。
また、前記無負荷判定器205は、無効電力指令Q*が0、つまり無負荷運転状態を検出し、表2に従って値を出力する。
Figure 2010088162
そして、前記D軸個別直流電圧制御回路204の出力であるd軸電圧補正信号Vdh1と前記無負荷判定器205の積をd軸出力電圧指令Vd*に加算することで、無負荷のときでも、前記単位インバータ1の直流電圧Vdc_1を制御することができる。
また、前記個別直流電圧制御回路212は、無効電力制御装置の運転状態に関わらず制御できる。
以上説明したように、前記平均直流電圧制御回路211及び個別直流電圧制御回路212により、図7の単位インバータ1の直流電圧Vdc_1を、直流電圧指令Vdc *に保つことができる。
また、前記単位インバータ2の直流コンデンサ12の直流電圧Vdc_2を個別に制御する場合と同様に、単位インバータ2の直流コンデンサ12の直流電圧Vdc_2と前記q軸フィードバック電流Iq1を個別直流電圧制御回路212に入力し、単位インバータ1の直流コンデンサ11の直流電圧Vdc_1を制御したときと同様な演算を実施し、その個別直流電圧制御回路212の出力を位相調整器の出力に加算することで、図7の単位インバータ2に接続される直流コンデンサに印加される直流電圧Vdc_2を、直流電圧指令Vdc *に制御することができる。尚、若干直電圧制御精度は落ちるが、図6に示される2つの個別直流電圧制御回路212の片方を省略することも可能である。
また個別直流電圧制御回路212の直流電圧指令Vdc *は、単位インバータ1,2の直流電圧Vdc_1,Vdc_2の平均値Vdc_ave1としてもかまわない。
以上のように、制御回路62により、図7のように同じ変圧器に接続され、出力電流が共通である単位インバータ1,2の直流電圧を所望の電圧に制御できる。
また当然ながら、図6で示す本発明の制御回路62を、図1の制御回路61に適用することができ、それぞれが電気的に絶縁された直流コンデンサ11,12,13,14に印加される直流電圧をそれぞれ独立して制御できるので、多重数を増やす場合は、同じ変圧器に接続されるインバータ装置毎に制御回路62を追加すればよく、容易に多重数を増やすことができる。
次に、本発明の他の実施例として、図8に図9に示す従来の多重インバータ装置132を無効電力制御装置に使用した場合の制御回路の例を示す。なお、図3は、図9の主回路要素のみを抜き出した図である。
図8で示した本発明の制御回路は、図9で示した従来の多重インバータ装置132のように直流コンデンサの一部が電気的に接続されている多重インバータ装置において、零相電流を抑制するために、デッドタイム補償回路411,零相電流抑制回路412が備わっていることが大きな特徴である。
まず、デッドタイムに起因する零相電圧の発生メカニズムについて説明する。
図10は、図9の単位インバータ101のU相と直流コンデンサ112抜き出したものである。
図10のIGBT501,502は、ゲートに入力するゲートパルス(Gate_P,Gate_N)を制御することでオンオフさせ、インバータの出力電圧を制御する。
ゲート信号とインバータ出力電圧の関係、すなわち、P側ゲート信号Gate_P,N側ゲート信号Gate_N、およびインバータ出力電圧の関係を図11に示す。
ただし、デッドタイムがない理想状態におけるゲートパルスGate_P,Gate_N及びインバータ出力電圧をVout_iは実線で、デッドタイムを設けた場合のゲートパルスGate_P,Gate_N及びインバータ出力電圧をVout_dは破線で示す。
なお、図11(a)は、図10のインバータ出力電流Iconvの極性が正の場合についてであり、図11(b)は、前記インバータ出力電流Iconvの極性が負の場合のときのP側ゲート信号Gate_P,N側ゲート信号Gate_N、およびインバータ出力電圧の関係を示している。
但し、デッドタイムを設けない場合については、図11(a)と(b)でP側ゲート信号Gate_P,N側ゲート信号Gate_N、およびインバータ出力電圧は、同じである。
また、P側IGBTとN側IGBTが同時にONするのを防ぐため、Gate_PとGate_Nが両方OFFとなるデッドタイム(Td)を設けた場合、P側ゲート信号Gate_P,N側ゲート信号Gate_N、およびインバータ出力電圧Vout_dは破線のようになり、それぞれデッドタイムを設けない場合と異なる。P側ゲート信号Gate_P,N側ゲート信号Gate_N、およびインバータ出力電圧に対するデッドタイムの影響は、デッドタイム期間中のインバータ出力電流ICONVの極性により異なる。例えば、前記インバータ出力電流ICONVが正の場合、図11(a)のように、デッドタイムがない理想的なインバータ出力電圧Vout_iと、デッドタイムを設けた場合のインバータ出力電圧Vout_dの差Vout_d−Vout_iは負になる。この、Vout_d−Vout_iはデッドタイムによって発生する電圧に相当する。Vout_d−Vout_iをキャリア1周期内で平均化した値を−V_deadtimeとすると、ICONVが正の時インバータは、デッドタイムによって−V_deadtimeを出力しているとみなすことができる。逆にICONVが負の場合、図11(b)のVout_dの波形のように、Vout_d−Vout_iは正になりICONVが負の時インバータは、デッドタイムによって+V_deadtimeを出力しているとみなすことができる。
インバータが三相交流電流ICONV_u,ICONV_v,ICONV_wを出力している場合の、デッドタイムの影響により発生する電圧をキャリア1周期内で平均化した値V_deadtimeおよびそれらの各相電圧の和である零相電圧V0の関係を図12に示す。
図12より、デッドタイムにより零相電圧が発生することがわかる。ここで、デッドタイムをTd、キャリア1周期をTcarry,P−N間直流電圧を2Vdcとした場合、V_deadtimeの振幅V_dead_peakは式2で示される。
Figure 2010088162
デッドタイムによる零相電圧を抑制するには、インバータの出力電流に応じて式2で示される大きさの補償電圧を、デッドタイムよって発生する逆極性の電圧を与えればよい。
次に、前記デットタイムに起因する零相電圧を補償するデッドタイム補償回路411の動作について説明する。
図8で示すデッドタイム補償回路411は、図9の単位インバータ101,102及び、103,104の出力電流Iu1,Iv1,Iw1及びIu2,Iv2,Iw2の極性を判定する極性判定器401と、デッドタイムに起因する零相電圧を補償する補償電圧を演算する補償電圧演算器402とを備えて構成される。
極性判定器401は、図9の各単位インバータ101,102及び、各単位インバータ103,104の出力電流Iu1,Iv1,Iw1及びIu2,Iv2,Iw2の極性に基づき、表3にしたがって値を出力する。
Figure 2010088162
そして、補償電圧演算器402は、前記極性判定器401の出力と式4で示されるV_deadtimeの振幅V_dead_peakの積をとり、デッドタイム補償電圧Vdthos_u,Vdthos_uv,Vdthos_wとして、前記単位インバータ101,103の各相出力電圧指令Vu_1*,Vv_1*,Vw_1*,Vu_3*,Vv_3*,Vw_3*に加算する。
また、前記単位インバータ101と102及び前記単位インバータ103と104とでは図9の電流検出器72によって検出する電流の極性が逆になるため、前記単位インバータ102,104の各相出力電圧指令Vu_2*,Vv_2*,Vw_2*,Vu_4*,Vv_4*,Vw_4*には、前記零相補償電圧V0hosを減算する。
前記デッドタイム補償回路411により、デッドタイムに起因する零相電圧を補償することができ、図9で示した従来の多重インバータ装置132のように直流コンデンサのすべてが絶縁されていないシステムにおいて、デッドタイムに起因する零相電圧によって流れてしまう零相電流を抑制することができる。
次に、本発明の制御回路の第2の特徴である零相電流抑制回路412について説明する。
零相電流抑制回路412は、図9の単位インバータ101,102,103,104を通流する零相電流I0_1を、単位インバータ101の各相出力電流Iu1,Iv1,Iw1の平均を求めることにより算出し、算出した零相電流I0_1に基づいて補償電圧を演算する零相電流制御器208を備えて構成される。
零相電流抑制回路412の出力を零相補償電圧Vdt_hosとして、前記単位インバータ101,103の各相出力電圧指令Vu_1*,Vv_1*,Vw_1*,Vu_3*,Vv_3*,Vw_3*に加算する。また、前記単位インバータ101と102及び前記単位インバータ103と104とでは図9の電流検出器72によって検出する電流の極性が逆になるため、単位インバータ102,104の各相出力電圧指令Vu_2*,Vv_2*,Vw_2*,Vu_4*,Vv_4*,Vw_4*には、零相補償電圧V0hosを減算する。
零相電流抑制回路412により、図9で示した従来の多重インバータ装置132のように異なる変圧器に接続された単位インバータと直流コンデンサを介して流れる零相電流を抑制することができる。
図8で示したデッドタイム補償回路411及び零相電流抑制回路412を含む本発明の制御回路により、異なる変圧器に接続されたインバータと直流コンデンサを介して流れる零相電流を大幅に低減できる。
その結果、図9の変圧器121,122の鉄心に一般的な三脚鉄心を用いることが可能となり、多重インバータ装置の小型化・低コスト化が可能となる。
また、前記第一群の直流コンデンサ112及び、第二群の直流コンデンサ113をそれぞれ接続することができるので、各直流コンデンサの直流電圧の脈動が小さくなり、直流コンデンサの利用率向上,損失低減が可能となる。
本発明は、MOSFETやIGBTなどの自己消弧形素子を用いた、複数の単位インバータの出力を変圧器を介して多重化する多重インバータ装置一般に適用することが可能である。
本発明の多重インバータ装置の第一の実施例形態である系統連系インバータ装置の概要を示す。 一つ目の従来の多重インバータ装置の概要と零相電流の流通経路を示す。 二つ目の従来の多重インバータ装置の概要を示す。 二つ目の従来の多重インバータ装置の概要と零相電流の通流経路を示す。 本発明の多重インバータ装置の概要を示す。 本発明の第二の実施例である多重インバータ装置を無効電力制御装置に使用した場合の制御回路の概要を示す。 本発明の多重インバータ装置の第二の実施例の主回路部の概要を示す。 本発明の多重インバータ装置の第三の実施例の制御回路の概要を示す。 本発明の多重インバータ装置の第三の実施例の主回路部の概要を示す。 本発明の多重インバータ装置の第三の実施例の単位インバータの一部を抜き出した回路図である。 (a)単位インバータの出力電流が正のときのデッドタイムのゲートパルスと単位インバータの出力する電圧の関係を示す。(b)単位インバータの出力電流が負のときのデッドタイムのゲートパルスと単位インバータの出力する電圧の関係を示す。 単位インバータの各相出力電流とデッドタイムにより発生する零相電流の関係を示す。
符号の説明
1〜4 単位インバータ
11〜14 各々が電気的に絶縁されている直流コンデンサ
21,22 一次巻線の一端には単位インバータの各相交流出力端が、他端には別の単位インバータの各相交流出力端が接続されたオープン巻線変圧器
31 本発明の実施例1に関わる多重インバータ装置
33 本発明の実施例2に関わる多重インバータ装置
41 商用交流電源
51〜54 PWM回路
61 本発明の実施例1に関わる多重インバータ装置を制御する制御回路
62 本発明の実施例2に関わる多重インバータ装置を制御する制御回路
71 交流電圧検出回路
72 交流電流検出回路
73 直流電圧検出回路
81,82 本発明の第一の実施例に関わる単位インバータ対
101〜104 第一及び第二の従来例の多重インバータ装置に関わる単位インバータ
111 第一の従来例の多重インバータ装置に関わる直流コンデンサ
112 第二の従来例の多重インバータ装置に関わる第一の直流コンデンサ
113 第二の従来例の多重インバータ装置に関わる第二の直流コンデンサ
121,122 第一及び第二の従来例の多重インバータ装置に関わるオープン巻線変圧器
131 第一の従来例の多重インバータ装置
132 第二の従来例の多重インバータ装置
151〜154 第二の従来例の多重インバータ装置に関わるPWM回路
163 本発明の第三の実施例に関わる制御回路
181,182 第一の従来例の多重インバータ装置に関わる単位インバータ対
183,184 本発明の第三の実施例及び第一の従来例の多重インバータ装置に関わる単位インバータ対
201 単位インバータ対の各単位インバータの直流電圧の平均値を制御する平均直流電圧制御器
202 q軸フィードバック電流の極性を判定する極性判定器
203 各単位インバータの直流電圧と直流電圧指令との偏差に基づき補償電圧を演算するQ軸個別直流電圧制御器
204 各単位インバータの直流電圧と直流電圧指令との偏差に基づき補償電圧を演算するD軸個別直流電圧制御器
205 無負荷状態を検出する無負荷状態判定器
211 単位インバータ対の各単位インバータの直流電圧の平均を直流電圧指令に制御する平均直流電圧制御回路
212 各単位インバータの直流電圧を個別に制御する個別直流電圧制御回路
301 単位インバータが出力すべきd軸電流指令,q軸電流指令を算出する電流指令演算器
302 単位インバータが出力すべきd軸電圧指令,q軸電圧指令を算出する電流制御器
303 単位インバータの三相出力電流を周知の三相二相変換およびdq変換する座標変換器
304 180度位相反転させる位相調整器
305 周知の逆dq変換および二相三相変換を行う逆座標変換器
311 ベクトル制御器
401 単位インバータの各相出力電流の極性を判定する極性判定器
402 デッドタイムの長さ、キャリアの周期および直流電圧に応じて補償電圧を出力する補償電圧演算器
403 検出した零相電流に応じて補償電圧を出力する零相電流制御器
411 デッドタイムによる零相電圧を補償するデッドタイム補償回路
412 零相電流を抑制する零相電流抑制回路
501 P側IGBT
502 N側IGBT

Claims (14)

  1. 2台以上の単位インバータと、変圧器とを備え、
    前記2台以上の単位インバータが前記変圧器の二次側で並列に接続されたインバータ装置において、
    前記単位インバータは自己消弧形素子を有し、電圧源の直流電圧を三相交流電圧に変換するものであり、
    前記変圧器は一次側の巻線がオープンデルタ結線であるオープンデルタ変圧器であり、
    前記セットを構成する前記2台の単位インバータと前記変圧器は、前記変圧器の一次側の巻線の一端に前記単位インバータのうち一方を、他端には前記単位インバータのうち他方を接続されており、
    前記各単位インバータに接続される各直流電圧源がすべて絶縁されていることを特徴とするインバータ装置。
  2. 請求項1のインバータ装置において、
    前記各単位インバータの直流電圧源に直流コンデンサを適用したことを特徴とするインバータ装置。
  3. 2台以上の単位インバータと、変圧器とを備え、
    前記2台以上の単位インバータが前記変圧器の二次側で並列に接続されたインバータ装置において、
    前記単位インバータは直流コンデンサの直流電圧を自己消弧形素子により三相交流電圧に変換するものであり、
    前記変圧器は一次側の巻線がオープンデルタ結線であるオープンデルタ変圧器であり、
    前記インバータ装置を構成する前記2台の単位インバータと前記変圧器は、前記変圧器の一次側の巻線の一端に前記単位インバータのうち一方を、他端には前記単位インバータのうち他方を接続されており、
    前記2台の単位インバータの各直流コンデンサは互いに絶縁されており、
    前記直流コンデンサの直流電圧を個別に制御することを特徴とするインバータ装置。
  4. 請求項3のインバータ装置において、
    前記2台の単位インバータの各直流コンデンサの平均値を直流電圧指令に応じて制御する平均直流電圧制御機能と、
    前記直流電圧指令に対して個別に直流電圧を制御する個別直流電圧制御機能を備えることを特徴とするインバータ装置。
  5. 請求項3のインバータ装置において、
    前記2台の単位インバータの各直流コンデンサの電圧を、前記2台の単位インバータの各直流コンデンサの電圧の平均に応じて制御することを特徴とするインバータ装置。
  6. 請求項3のインバータ装置において、
    前記2台の単位インバータの各交流出力電圧の位相を個別に制御することで、前記2台の単位インバータに接続される各直流コンデンサの直流電圧を個別に制御する機能を備えたことを特徴とするインバータ装置。
  7. 請求項3のインバータ装置において、
    無効電力指令の大きさによって、前記2台の単位インバータの各直流コンデンサの直流電圧を個別制御する制御方法を切り替える機能を備えたことを特徴とするインバータ装置。
  8. 請求項3のインバータ装置において、
    各単位インバータの出力電圧を制御する制御回路は、前記各単位インバータの出力電圧および電流の制御を行うd軸及びq軸上の回転座標制御系を備え、
    前記制御回路は、ベクトル制御演算器と、個別直流電圧制御回路とを備え、
    前記ベクトル制御演算器は、前記各単位インバータが出力すべき無効電力指令と、有効電力指令を入力とし、前記各単位インバータが出力すべきd軸電流指令及びq軸電流指令を算出する電流指令演算器と、
    前記2台の単位インバータで共通である三相の出力電流を三相二相変換及びdq座標変換し、フィードバックd軸電流, フィードバックq軸電流を出力する座標変換器と、
    前記d軸電流指令、前記q軸電流指令及び、前記フィードバックd軸電流,前記フィードバックq軸電流を入力とし、前記各単位インバータが出力すべきd軸電圧指令及びq軸電圧指令を算出する電流制御器と、
    前記d軸電圧指令及び前記q軸電圧指令を180°位相反転する位相調整器と、
    dq逆変換及び二相三相変換し、前記各単位インバータの三相出力電圧指令を算出する逆座標変換器とを備え、
    前記個別直流電圧制御回路は、前記各単位インバータの各直流コンデンサの直流電圧と直流電圧指令との偏差と、前記フィードバックq軸電流の極性に応じて、補償電圧を算出し、前記無効電力指令の大きさが、有効電力指令の大きさよりも大きいときに、前記補償電圧を前記q軸電圧指令に加算することで前記2台の単位インバータの各直流電圧と前記直流電圧指令との偏差を小さくすることを特徴とするインバータ装置。
  9. 請求項8のインバータ装置において、
    前記二台の単位インバータの各直流電圧と直流電圧指令との偏差に応じて補償電圧を出力し、
    前記補償電圧を前記d軸電圧指令に加算することで、前記無効電力指令の大きさが、有効電力指令の大きさよりも大きいときに、前記2台の単位インバータの各直流電圧と前記直流電圧指令との偏差を小さくすることを特徴とするインバータ装置。
  10. 請求項3のインバータ装置を1セットとし、該セットを変圧器の2次側で並列に接続することで多重化したことを特徴とするインバータ装置。
  11. 2台以上の単位インバータと、変圧器とを備え、
    前記2台以上の単位インバータが前記変圧器の二次側で並列に接続されたインバータ装置において、
    前記単位インバータは直流電圧源の直流電圧を自己消弧形素子により三相交流電圧に変換するものであり、
    前記変圧器は一次側の巻線がオープンデルタ結線であるオープンデルタ変圧器であり、
    前記セットを構成する前記2台の単位インバータと前記変圧器は、前記変圧器の一次側の巻線の一端に前記単位インバータのうち一方を、他端には前記単位インバータのうち他方を接続されており、
    前記複数セットの各第1の単位インバータに接続される直流コンデンサは互いに接続されており、
    前記複数セットの各第2の単位インバータに接続される直流コンデンサは互いに接続されており、
    単位インバータの直流コンデンサが直流短絡しないように設けられるデッドタイムによって発生する零相電圧に対して逆極性の補償電圧を出力すること前記零相電圧を抑制することを特徴とするインバータ装置。
  12. 請求項11のインバータ装置において、
    各単位インバータに与えられるデッドタイムの長さと、前記各単位インバータのキャリアの周期と、前記各単位インバータの出力する各相出力電流の極性とに基づき補償電圧を算出し、前記補償電圧を各単位インバータの各相電圧指令に加算することで、前記各単位インバータが発生する零相電圧を抑制することを特徴とするインバータ装置。
  13. 請求項11のインバータ装置において、
    前記デッドタイム補償機能は、
    各単位インバータの出力する各相出力電流の極性を判定する極性判定器と、
    前記各単位インバータに与えられる周知のデッドタイムの長さと、前記各単位インバータのキャリアの周期とから決定される補償電圧を算出する補償電圧演算器を備え、
    前記補償電圧を各単位インバータの各相電圧指令に加算または減算することで、各単位インバータを通流する零相電流を抑制することを特徴とするインバータ装置。
  14. 2台以上の単位インバータと、変圧器とを備え、
    前記2台以上の単位インバータが前記変圧器の二次側で並列に接続されたインバータ装置において、
    前記単位インバータは直流電圧源の直流電圧を自己消弧形素子により三相交流電圧に変換するものであり、
    前記変圧器は一次側の巻線がオープンデルタ結線であるオープンデルタ変圧器であり、
    前記セットを構成する前記2台の単位インバータと前記変圧器は、前記変圧器の一次側の巻線の一端に前記単位インバータのうち一方を、他端には前記単位インバータのうち他方を接続されており、
    前記複数セットの各第一の単位インバータに接続される直流コンデンサは互いに接続されており、
    前記複数セットの各第二の単位インバータに接続される直流コンデンサは互いに接続されており、
    各単位インバータの出力する零相電流を検出し、前記零相電流の検出値に基づき、前記各 単位インバータの出力電圧を制御することで、前記各単位インバータを通流する零相電流を抑制することを特徴とするインバータ装置。
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