JP2019057984A - 永久磁石式回転電機のロータ - Google Patents

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希幸 鈴木
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Abstract

【課題】トルクの低下を抑制しつつも、永久磁石収容孔の底部に加わる応力を緩和すること。【解決手段】永久磁石収容孔23の底部を構成する内面である一対の縁部31は、平面部40、第1曲面部41、及び第2曲面部42を有している。第1曲面部41は、第2曲面部42よりも曲率が大きい。平面部40は、第1曲面部41が円弧の一部をなす仮想円C1よりも内側にある。【選択図】図4

Description

本発明は、ロータコアに複数の永久磁石が埋設された永久磁石式回転電機のロータに関する。
永久磁石式回転電機のロータは、円筒状のロータコアと、ロータコアに埋設される複数の永久磁石と、を有している。ロータコアの各磁極は、複数枚に分割された同極の永久磁石によって構成される。そして、異なる磁極間においては、ロータコアの外周面を介した磁束の短絡が生じ易い。このような磁束の短絡が生じると、永久磁石式回転電機のトルクが低下する。
そこで、2枚に分割された同極の永久磁石によって各磁極が構成されるロータコアにおいて、ロータコアの外周面に開口するとともに各永久磁石の収容孔にそれぞれ繋がる切欠き部を複数形成したものが、例えば特許文献1に開示されている。各切欠き部は、異なる磁極間において、ロータコアの外周面を介した磁束の短絡を抑制する。その結果、永久磁石式回転電機のトルクが低下してしまうことが抑制される。
ロータコアに複数の切欠き部が形成されているロータにおいては、永久磁石に遠心力が作用すると、収容孔の底部において応力が集中する。特に、2枚に分割された同極の永久磁石によって各磁極が構成されるロータコアにおいては、ロータコアにおける各一対の永久磁石収容孔とロータコアの外周面との間にそれぞれ位置する各コア外周部が、ロータコアにおける永久磁石収容孔よりも内周側のコア内周部に対して、各一対の永久磁石収容孔の底部の間にそれぞれ形成される支柱部のみによって支えられることになる。よって、ロータが回転しているときには、各コア外周部に掛かる遠心力により、各支柱部におけるコア外周部側の縁部に大きな応力が加わる。
そこで、ロータコアを回転軸線方向から見たときの各支柱部におけるコア外周部側の一対の縁部を、コア外周部に向かうにつれて支柱部の軸心から離間する方向へそれぞれ湾曲させたものが、特許文献2に開示されている。特許文献2によれば、各支柱部におけるコア外周部側の一対の縁部が鋭角に折り曲げられている場合に比べて、各支柱部におけるコア外周部側の一対の縁部に加わる応力が緩和される。
特開2004−104962号公報 特開2013−74694号公報
ところで、各支柱部におけるコア外周部側の一対の縁部を、コア外周部に向かうにつれて支柱部の軸心から離間する方向へ湾曲させた場合、各支柱部におけるコア外周部側の一対の縁部の長さを長くするほど、各支柱部におけるコア外周部側の一対の縁部に加わる応力が緩和され易くなる。しかし、各支柱部における一対の永久磁石収容孔の幅(永久磁石の厚み)を一定とした場合、各支柱部におけるコア外周部側の一対の縁部の長さを長くするためには、各一対の永久磁石収容孔において、各一対の永久磁石が収容可能な領域が狭まることになる。すると、各一対の永久磁石と各支柱部におけるコア外周部側の一対の縁部との間にそれぞれ形成される空隙が大きくなり、空隙が大きくなるほど、各一対の永久磁石と各コア外周部との間で磁束が通り難くなって、永久磁石式回転電機のトルクが低下してしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、トルクの低下を抑制しつつも、永久磁石収容孔の底部に加わる応力を緩和することができる永久磁石式回転電機のロータを提供することにある。
上記課題を解決する永久磁石式回転電機のロータは、円筒状のロータコアと、前記ロータコアに埋設される複数の永久磁石と、を有する永久磁石式回転電機のロータであって、前記ロータコアには、前記複数の永久磁石をそれぞれ収容する複数の永久磁石収容孔が形成され、前記永久磁石収容孔は、前記ロータコアの外周面に開口する開口部と、前記永久磁石を間に挟んで前記開口部とは反対側にある底部と、を有し、前記永久磁石収容孔は、前記永久磁石に当接することで前記開口部への前記永久磁石の移動を規制する開口側支持部と、前記永久磁石に当接することで前記底部への前記永久磁石の移動を規制する底側支持部と、を有し、前記底側支持部が前記永久磁石と前記底部との当接を妨げることにより、前記永久磁石と前記底部との間には空隙が形成され、前記ロータコアの軸方向に垂直な断面において、前記底部を構成する内面は、前記永久磁石を間に挟んで前記底側支持部とは反対側にある平面部と、前記平面部に連続する円弧状の第1曲面部と、前記第1曲面部に連続する円弧状の第2曲面部と、を有し、前記第1曲面部は、前記第2曲面部よりも曲率が大きく、前記平面部は、前記底側支持部よりも、前記ロータコアの軸芯から離れた位置にあり、前記第1曲面部が円弧の一部をなす仮想円よりも内側にある。
これによれば、永久磁石収容孔の底部を構成する内面が、平面部、第1曲面部、及び第2曲面部を有するため、底部に加わる応力が緩和される。また、第1曲面部は、第2曲面部よりも曲率が大きいため、第1曲面部が、第2曲面部よりも曲率が小さい場合に比べると、空隙が小さくなる。さらに、平面部が、仮想円よりも内側にあるため、平面部が、仮想円よりも外側にある場合に比べると、空隙が小さくなる。空隙が小さくなると、永久磁石とロータコアとの間での磁束が通り易くなり、永久磁石式回転電機のトルクの低下が抑制される。以上のことから、永久磁石式回転電機のトルクの低下を抑制しつつも、永久磁石収容孔の底部に加わる応力を緩和することができる。
上記永久磁石式回転電機のロータにおいて、前記ロータコアの軸方向に垂直な断面において、前記永久磁石収容孔を構成する内面は、前記平面部と連続するとともに前記永久磁石に当接する当接面部を有し、前記平面部と前記当接面部とのなす角度が鈍角であるとよい。平面部と当接面部とのなす角度が鈍角であるロータコアは、平面部と当接面部とのなす角度が鋭角であるロータコアに比べると、製造が容易である。
上記永久磁石式回転電機のロータにおいて、前記ロータコアの周方向において隣り合う同極の前記永久磁石が収容された一対の前記永久磁石収容孔において、夫々の前記永久磁石収容孔は前記底部において互いに最も近づくよう形成されているとよい。これによれば、ロータコアにおける底部の間の部位でロータコアの外周部を支持するにあたり、ロータコアにおける底部の間の部位における応力が緩和される。
上記永久磁石式回転電機のロータにおいて、前記ロータコアの軸方向に垂直な断面において、前記一対の永久磁石収容孔は、前記ロータコアの外周側に向かうにつれて互いに離間する方向に延びるV字状に配置されているとよい。
これによれば、ロータコアの外径を一定とした場合、例えば、一対の永久磁石が一直線上に配置されている場合に比べると、一対の永久磁石それぞれを大きくすることができる。その結果、永久磁石式回転電機のトルクを向上させることができる。また、例えば、一対の永久磁石を一直線上に配置した構成の永久磁石式回転電機と同じトルクを得ることができればよい場合は、ロータコアの外径を小さくすることができ、永久磁石式回転電機の小型化を図ることができる。
この発明によれば、トルクの低下を抑制しつつも、永久磁石収容孔の底部に加わる応力を緩和することができる。
実施形態における永久磁石式回転電機を示す断面図。 ロータ及び回転軸の一部分を拡大した断面図。 一対の永久磁石収容孔の周辺を拡大した平面図。 支柱部におけるコア外周部側の縁部の周辺を拡大した平面図。
以下、永久磁石式回転電機のロータを具体化した一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。本実施形態の永久磁石式回転電機は車両に搭載される。
図1に示すように、永久磁石式回転電機10は、ステータ11及びロータ20を備えている。ステータ11は、ロータ20を取り囲んでいる。ステータ11は、円筒状のステータコア12と、ステータコア12に捲回されたコイル13と、を有している。
ステータコア12は、円筒状のヨーク14と、ヨーク14の内周面からステータコア12の径方向内側に突出する複数のティース15と、を有している。複数のティース15は、ステータコア12の周方向に間隔をあけて配置されている。コイル13は、ステータコア12の周方向で隣り合うティース15の間に形成されたスロット16に一部分が通過した状態でティース15に捲回されている。
ロータ20は、円筒状のロータコア21と、ロータコア21に埋設される複数の永久磁石22と、を有している。ロータコア21は、回転軸17が挿通された状態で回転軸17に固定されている。ロータ20は、回転軸17と一体的に回転する。各永久磁石22は、平板状である。
ロータコア21には、ロータコア21の周方向において隣り合う同極の永久磁石22をそれぞれ収容する一対の永久磁石収容孔23が複数対形成されている。よって、ロータコア21には、複数の永久磁石22をそれぞれ収容する複数の永久磁石収容孔23が形成されている。永久磁石収容孔23は、ロータコア21を回転軸線方向に貫通している。一対の永久磁石収容孔23は、ロータコア21の外周側に向かうにつれて互いに離間する方向に延びるV字状に配置されている。よって、一対の永久磁石収容孔23にそれぞれ収容される一対の永久磁石22は、ロータコア21の外周側に向かうにつれて互いに離間する方向に延びるV字状に配置されている。
複数対の永久磁石22は、対単位でロータコア21の周方向に交互に異なる磁極となるようにロータコア21に埋設されている。よって、対単位でロータコア21の周方向で隣り合う一対の永久磁石22の一方はN極の永久磁石22を構成し、対単位でロータコア21の周方向で隣り合う一対の永久磁石22の他方はS極の永久磁石22を構成する。
図2に示すように、各永久磁石収容孔23は、ロータコア21の外周面21aに開口する開口部24(切欠き部)を有している。一対の永久磁石収容孔23の各開口部24の夫々は、異なる磁極間において、ロータコア21の外周面21aのうち永久磁石22の端に位置する部分を介した磁束の短絡をフラックスバリア(磁束障壁)として抑制し、永久磁石式回転電機10のトルクの低下を抑制する。
各一対の開口部24がロータコア21に形成されることにより、ロータコア21を回転軸線方向から見て、各一対の永久磁石収容孔23よりも径方向外側にそれぞれ位置する各コア外周部25が、ロータコア21の周方向に配列されている。
各コア外周部25は、ロータコア21における永久磁石収容孔23よりも内周側のコア内周部26に対して、各一対の永久磁石収容孔23の間にそれぞれ存在する支柱部27のみによって支えられている。よって、ロータ20は、各コア外周部25を、コア内周部26に対して、各一対の永久磁石収容孔23の間でそれぞれ支持する支柱部27を複数有している。各支柱部27は、コア内周部26からロータコア21の径方向外側に延びている。
図3に示すように、各永久磁石22は、コア外周部25側の側面22aと、コア内周部26側の側面22bと、支柱部27側の側面22cと、開口部24側の側面22dと、を有している。各側面22a,22b,22c,22dは平坦面状である。両側面22a,22bは、互いに平行に延びている。両側面22c,22dは、互いに平行に延びている。
各永久磁石収容孔23は、永久磁石22の側面22aと対面する外周内面23aと、永久磁石22の側面22bと対面する内周内面23bと、を有している。外周内面23a及び内周内面23bは平坦面状である。外周内面23a及び内周内面23bは、ロータコア21の回転軸線方向に延びている。外周内面23a及び内周内面23bは、互いに平行に延びている。
外周内面23aは、永久磁石22に当接する当接面部である。よって、ロータコア21の軸方向に垂直な断面において、永久磁石収容孔23を構成する内面は、永久磁石22に当接する当接面部を有している。なお、ロータコア21の軸方向に垂直な断面とは、ロータコア21を回転軸線方向から見たロータコア21の断面である。
各永久磁石収容孔23は、内周内面23bにおける開口部24側の端部に連続するとともに永久磁石22の側面22dの一部と対面する開口側支持部23cを有している。開口側支持部23cは、ロータコア21を回転軸線方向から見ると、内周内面23bに対して直交する方向に延びる平坦面状である。永久磁石22の側面22dの一部は、開口側支持部23cに当接可能である。永久磁石22は、永久磁石22の側面22dの一部が開口側支持部23cに当接することにより、永久磁石収容孔23からのロータコア21の外周側への飛び出しが防止された状態で永久磁石収容孔23内に収容されている。よって、開口側支持部23cは、永久磁石22に当接することで開口部24への永久磁石22の移動を規制する。
外周内面23aにおけるロータコア21の外周側の端縁は、開口部24に連続している。永久磁石収容孔23の一部を形成する外周内面23aは、開口部24を介してロータコア21の外周面21aに連続するコア外周部25の外面でもある。内周内面23bにおけるロータコア21の外周側の端縁は、開口側支持部23cを介して開口部24に連続している。永久磁石収容孔23の一部を形成する内周内面23bは、開口側支持部23c及び開口部24を介してロータコア21の外周面21aに連続するコア内周部26の外面でもある。
各支柱部27は、ロータコア21を回転軸線方向から見たときの支柱部27におけるコア外周部25側の一対の縁部31と支柱部27におけるコア内周部26側の一対の縁部32とをそれぞれ繋ぐ平坦面状の一対の連繋面33を有している。一対の連繋面33は、ロータコア21を回転軸線方向から見ると、ロータコア21の径方向に延びる直線状である。一対の連繋面33は、互いに平行に延びている。
各支柱部27の両縁部31,32及び連繋面33は、永久磁石22を挟んで開口部24とは反対側にある永久磁石収容孔23の底部を形成している。よって、永久磁石収容孔23は、永久磁石22を挟んで開口部24とは反対側にある底部を有している。ロータコア21の周方向において隣り合う同極の永久磁石22が収容された一対の永久磁石収容孔23において、夫々の永久磁石収容孔23は底部において互いに最も近づくよう形成されている。
一対の縁部31は、一対の連繋面33におけるコア外周部25側の端部P1にそれぞれ連続するとともに各端部P1からコア外周部25に向かうにつれて互いに離間する方向へ延びている。一対の縁部32は、コア外周部25に向かうにつれて支柱部27の軸心L1から離間する方向へ延びている。一対の縁部31における端部P1とは反対側の端縁は、一対の永久磁石収容孔23の外周内面23aに連続している。よって、一対の縁部31は、一対の連繋面33の端部P1と一対の永久磁石収容孔23の外周内面23aとをそれぞれ繋いでいる。
一対の縁部32は、一対の連繋面33におけるコア内周部26側の端部P2にそれぞれ連続するとともに各端部P2からコア内周部26に向かうにつれて互いに離間する方向へ延びている。一対の縁部32は、コア内周部26に向かうにつれて支柱部27の軸心L1から離間する方向へそれぞれ湾曲している。一対の縁部32における端部P2とは反対側の端縁は、一対の永久磁石収容孔23の内周内面23bに連続している。よって、一対の縁部32は、一対の連繋面33の端部P2と一対の永久磁石収容孔23の内周内面23bとをそれぞれ繋いでいる。
一対の縁部32と一対の永久磁石収容孔23の内周内面23bとの接続部位は、永久磁石22に当接することで支柱部27側への永久磁石22の移動を規制する底側支持部36になっている。よって、永久磁石収容孔23は、永久磁石22に当接することで底部への永久磁石22の移動を規制する底側支持部36を有している。
一対の永久磁石22の側面22cと一対の連繋面33及び一対の縁部32との間には、第1空隙34がそれぞれ形成されている。各第1空隙34は、永久磁石22の側面22cと、一対の連繋面33の一方と、一対の縁部32の一方とで区画される空間である。各第1空隙34は、支柱部27を介した一対の永久磁石22同士での磁束の短絡をフラックスバリア(磁束障壁)として抑制し、永久磁石式回転電機10のトルクの低下を抑制する。
一対の永久磁石22と一対の縁部31との間には、第2空隙35がそれぞれ形成されている。各第2空隙35は、各永久磁石22の側面22aにおける支柱部27側の端部に対して、コア外周部25に向けて膨出した空間である。よって、第2空隙35は、永久磁石22の側面22aにおける支柱部27側の端部と支柱部27の縁部31との間に形成されている。第1空隙34と第2空隙35とは互いに連通している。第1空隙34及び第2空隙35は、底側支持部36が永久磁石22と底部との当接を妨げることにより、永久磁石22と底部との間に形成される空隙である。
図4に示すように、ロータコア21の軸方向に垂直な断面において、底部を構成する内面は、永久磁石22を間に挟んで底側支持部36とは反対側にある平面部40と、平面部40に連続する円弧状の第1曲面部41と、第1曲面部41に連続する円弧状の第2曲面部42と、を有している。本実施形態において、一対の縁部31は、平面部40、第1曲面部41、及び第2曲面部42により形成されている。
平面部40は、一対の永久磁石収容孔23の外周内面23aに連続するとともに外周内面23aに対して傾きを変えて直線状に延びている。第2曲面部42は、連繋面33に連続するとともにコア外周部25に向かうにつれて支柱部27の軸心L1から離間する方向へ湾曲している。第1曲面部41は、第2曲面部42と平面部40とを繋いでいる。なお、図4では、一対の縁部31の一方のみ詳細に説明し、一対の縁部31の他方については、一対の縁部31の一方の説明と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
第2曲面部42は、連繋面33におけるコア外周部25側の端部P1に連続している。第2曲面部42における連繋面33とは反対側の端部P3は、第1曲面部41に連続している。第1曲面部41は、ロータコア21の外周面21aに向けて凸となる円弧状である。第1曲面部41は、第2曲面部42よりも曲率が大きい。第1曲面部41における第2曲面部42とは反対側の端部P4は、平面部40に連続している。平面部40における第1曲面部41とは反対側の端部は、永久磁石収容孔23の外周内面23aに連続している。平面部40と永久磁石収容孔23の外周内面23aとの接続部44は、第1曲面部41が円弧の一部をなす仮想円C1と永久磁石収容孔23の外周内面23aとが交差する交差部45よりも支柱部27寄りに位置している。よって、平面部40は、仮想円C1よりも内側にある。平面部40と永久磁石収容孔23の外周内面23aとのなす角度θ1は鈍角である。角度θ1は、例えば、130度である。
次に、本実施形態の作用について説明する。
ロータコア21に複数の開口部24が形成されているロータ20においては、各コア外周部25が、コア内周部26に対して、各支柱部27のみによって支えられているため、ロータ20が回転しているときには、各コア外周部25に掛かる遠心力により、各支柱部27の一対の縁部31に応力が加わり易い。本実施形態では、一対の縁部31は、第1曲面部41及び第2曲面部42を有しているため、一対の縁部31が鋭角に折り曲げられている場合に比べて、一対の縁部31に加わる応力が緩和される。
また、第1曲面部41は、第2曲面部42よりも曲率が大きいため、第1曲面部41が、第2曲面部42よりも曲率が小さい場合に比べると、第2空隙35が小さくなる。さらに、平面部40が、仮想円C1よりも内側にあるため、平面部40が、仮想円C1よりも外側にある場合に比べると、第2空隙35が小さくなる。各第2空隙35が小さくなると、各一対の永久磁石22と各コア外周部25との間での磁束が通り易くなり、永久磁石式回転電機10のトルクの低下が抑制される。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)永久磁石収容孔23の底部を構成する内面である縁部31が、平面部40、第1曲面部41、及び第2曲面部42を有するため、縁部31に加わる応力を緩和することができる。また、第1曲面部41は、第2曲面部42よりも曲率が大きい。よって、第1曲面部41が、第2曲面部42よりも曲率が小さい場合に比べると、一対の永久磁石22と一対の縁部31との間にそれぞれ形成される第2空隙35を小さくすることができる。さらに、平面部40が、仮想円C1よりも内側にある。よって、平面部40が、仮想円C1よりも外側にある場合に比べると、第2空隙35を小さくすることができる。各第2空隙35が小さくなると、各一対の永久磁石22と各コア外周部25との間での磁束が通り易くなり、永久磁石式回転電機10のトルクの低下が抑制される。以上のことから、永久磁石式回転電機10のトルクの低下を抑制しつつも、永久磁石収容孔23の底部に加わる応力を緩和することができる。
(2)平面部40と永久磁石収容孔23の外周内面23aとのなす角度θ1が鈍角である。平面部40と外周内面23aとのなす角度θ1が鈍角であるロータコア21は、平面部40と外周内面23aとのなす角度θ1が鋭角であるロータコア21に比べると、製造が容易である。
(3)ロータコア21の周方向において隣り合う同極の永久磁石22が収容された一対の永久磁石収容孔23において、夫々の永久磁石収容孔23は底部において互いに最も近づくよう形成されている。これによれば、ロータコア21における底部の間の部位である支柱部27でコア外周部25を支持するにあたり、支柱部27における応力が緩和される。
(4)一対の永久磁石収容孔23は、ロータコア21の外周側に向かうにつれて互いに離間する方向に延びるV字状に配置されている。これによれば、ロータコア21の外径を一定とした場合、例えば、一対の永久磁石22が一直線上に配置されている場合に比べると、一対の永久磁石22それぞれを大きくすることができる。その結果、永久磁石式回転電機10のトルクを向上させることができる。また、例えば、一対の永久磁石22を一直線上に配置した構成の永久磁石式回転電機10と同じトルクを得ることができればよい場合は、ロータコア21の外径を小さくすることができ、永久磁石式回転電機10の小型化を図ることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態において、平面部40と外周内面23aとのなす角度θ1が、例えば、直角や鋭角であってもよい。これによれば、一対の永久磁石22と一対の縁部31との間にそれぞれ形成される第2空隙35をさらに小さくすることができる。
○ 実施形態において、平面部40と外周内面23aとのなす角度θ1が鈍角である場合、その角度θ1は、例えば、130度以外の角度であってもよい。
○ 実施形態において、一対の永久磁石22は、支柱部27を間に置いてV字状に配置されていなくてもよく、例えば、支柱部27を間に置いて一直線上に配置されていてもよい。
○ 実施形態において、第1空隙34及び第2空隙35に樹脂が充填されていてもよい。
○ 実施形態において、一対の縁部32が、コア内周部26に向かって凸となるように湾曲しており、各第1空隙34が、コア内周部26に向かって膨出していてもよい。
○ 実施形態において、永久磁石22は、永久磁石22の両側面22a,22bが、互いに斜交する方向に延びている形状であってもよい。
○ 実施形態において、永久磁石22は、永久磁石22の両側面22c,22dが、互いに斜交する方向に延びている形状であってもよい。
○ 実施形態において、永久磁石収容孔23は、永久磁石収容孔23の外周内面23a及び内周内面23bが、互いに斜交する方向に延びている形状であってもよい。
○ 実施形態において、支柱部27は、一対の連繋面33が、互いに斜交する方向に延びている形状であってもよい。
○ 実施形態において、一対の連繋面33は平坦面状に限られない。例えば、連繋面33は、その中腹あたりにおいて、第1空隙34に向かって凸となるような形状であってもよい。
○ 実施形態において、永久磁石22及び永久磁石収容孔23の数は、複数対の永久磁石22が、対単位でロータコア21の周方向に交互に異なる磁極となるようにロータコア21に埋設されていれば、特に限定されるものではない。
○ 実施形態において、永久磁石式回転電機10は、車両に搭載されるものとして適用したが、それ以外の用途として適用されてもよい。
10…永久磁石式回転電機、20…ロータ、21…ロータコア、21a…外周面、22…永久磁石、23…永久磁石収容孔、23a…当接面部である外周内面、23c…開口側支持部、24…開口部、31,32…底部を形成する縁部、33…底部を形成する連繋面、34…空隙を形成する第1空隙、35…空隙を形成する第2空隙、36…底側支持部、40…平面部、41…第1曲面部、42…第2曲面部。

Claims (4)

  1. 円筒状のロータコアと、前記ロータコアに埋設される複数の永久磁石と、を有する永久磁石式回転電機のロータであって、
    前記ロータコアには、前記複数の永久磁石をそれぞれ収容する複数の永久磁石収容孔が形成され、
    前記永久磁石収容孔は、前記ロータコアの外周面に開口する開口部と、前記永久磁石を間に挟んで前記開口部とは反対側にある底部と、を有し、
    前記永久磁石収容孔は、前記永久磁石に当接することで前記開口部への前記永久磁石の移動を規制する開口側支持部と、前記永久磁石に当接することで前記底部への前記永久磁石の移動を規制する底側支持部と、を有し、
    前記底側支持部が前記永久磁石と前記底部との当接を妨げることにより、前記永久磁石と前記底部との間には空隙が形成され、
    前記ロータコアの軸方向に垂直な断面において、前記底部を構成する内面は、前記永久磁石を間に挟んで前記底側支持部とは反対側にある平面部と、前記平面部に連続する円弧状の第1曲面部と、前記第1曲面部に連続する円弧状の第2曲面部と、を有し、
    前記第1曲面部は、前記第2曲面部よりも曲率が大きく、
    前記平面部は、前記底側支持部よりも、前記ロータコアの軸芯から離れた位置にあり、前記第1曲面部が円弧の一部をなす仮想円よりも内側にあることを特徴とする永久磁石式回転電機のロータ。
  2. 前記ロータコアの軸方向に垂直な断面において、前記永久磁石収容孔を構成する内面は、前記平面部と連続するとともに前記永久磁石に当接する当接面部を有し、前記平面部と前記当接面部とのなす角度が鈍角であることを特徴とする請求項1に記載の永久磁石式回転電機のロータ。
  3. 前記ロータコアの周方向において隣り合う同極の前記永久磁石が収容された一対の前記永久磁石収容孔において、夫々の前記永久磁石収容孔は前記底部において互いに最も近づくよう形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の永久磁石式回転電機のロータ。
  4. 前記ロータコアの軸方向に垂直な断面において、前記一対の永久磁石収容孔は、前記ロータコアの外周側に向かうにつれて互いに離間する方向に延びるV字状に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の永久磁石式回転電機のロータ。
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