JP5301860B2 - 埋込磁石型モータ - Google Patents

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Description

本発明は、埋込磁石型モータに関するものである。
従来、埋込磁石型モータは、ロータコアに軸方向に貫通する収容孔が周方向に複数形成されその各収容孔にそれぞれ磁石が配設されたロータを備える。
そして、このような埋込磁石型モータとしては、例えば、特許文献1に開示されたものがある。この埋込磁石型モータにおけるロータコアの収容孔は、略径方向に延びる径方向収容孔と、径方向外側に凸となる略V字形状のV字収容孔とが、磁極数がP極に対して、それぞれP/2個形成されてなるとともにそれらが周方向に交互に形成されてなる。又、磁石は、前記径方向収容孔内に配設されるとともに、前記V字収容孔のV字を形成する各直線に対応した各磁石収容部内にそれぞれ配設される。そして、この埋込磁石型モータでは、径方向収容孔内に配設される磁石と、その周方向の一方に隣り合う磁石収容部内に配設される磁石とで1つの磁極が構成されるとともに、径方向収容孔内に配設される磁石と、その周方向の他方に隣り合う磁石収容部内に配設される磁石とで異なる1つの磁極が構成されるようになっている。
特開2007−195391号公報
ところで、上記した埋込磁石型モータ(特許文献1参照)では、径方向収容孔の径方向外側端部に、軸方向から見た幅が該径方向収容孔内に配設される磁石の幅より大きく設定された大幅部が形成されるため、該部分で磁気抵抗が増加し(磁路が遠くなり)、漏れ磁束を低減することができる。
しかしながら、前記大幅部の形状等についての細かな最適化はなされておらず、如何に漏れ磁束を効果的に低減することができる大幅部とするかが問題となる。尚、漏れ磁束を効果的に低減することは、モータ体格の小型化に寄与することになる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、漏れ磁束を効果的に低減することができ、ひいてはモータ体格の小型化を図ることができる埋込磁石型モータを提供することにある。
請求項1に記載の発明では、コアシートが軸方向に積層されてなり軸方向に貫通する収容孔が周方向に複数形成されたロータコアを有し、磁極数がP極となるように前記収容孔内に磁石が配設されたロータを備え、前記収容孔は、略径方向に延びる径方向収容孔と、径方向外側に凸となる略V字形状のV字収容孔とが、それぞれP/2個形成されてなるとともにそれらが周方向に交互に形成されてなり、前記磁石は、前記径方向収容孔内に配設されるとともに、前記V字収容孔のV字を形成する各直線に対応した各磁石収容部内にそれぞれ配設され、前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の一方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで1つの磁極が構成されるとともに、前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の他方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで異なる1つの磁極が構成される埋込磁石型モータであって、前記径方向収容孔の径方向外側端部には、軸方向から見た幅が該径方向収容孔内に配設される前記磁石の幅より大きく設定された大幅部が形成され、前記径方向収容孔の前記大幅部より径方向内側には、前記磁石の径方向外側への移動を規制すべく軸方向から見た幅を該径方向収容孔内に配設される前記磁石の幅より小さくするように突出する突出部が形成され、前記大幅部の径方向幅をYとし、前記コアシートの板厚をTとすると、Y≦4Tを満たすように設定された。
同構成によれば、径方向収容孔の径方向外側端部には、軸方向から見た幅が径方向収容孔内に配設される磁石の幅より大きく設定された大幅部が形成されるため、該部分で磁気抵抗が増加し(磁路が遠くなり)、漏れ磁束を低減することができる。
しかも、大幅部の径方向幅をYとし、コアシートの板厚をTとすると、Y≦4Tを満たすように設定されるため、磁石の径方向外側への移動を規制するための突出部の径方向の幅と共にその強度を必要以上に低下させてしまうことなく、漏れ磁束を効果的に低減することができ、ロータの体格を小さくすることができる(実験結果(図3参照)より)。
言い換えると、大幅部の径方向幅Yを4Tより大きくしても4Tの場合よりロータの体格を小さくすることができない(実験結果(図3参照)より)。よって、大幅部の径方向幅Yを4Tより大きくすると、突出部の径方向の幅と共にその強度が無駄に低下してしまうことになるが、Y≦4Tを満たすように設定されるため、突出部の強度を無駄に低下させることなく、ロータの体格を小さくすることができる(実験結果(図3参照)より)。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の埋込磁石型モータにおいて、Y=4Tを満たすように設定された。
同構成によれば、Y=4Tを満たすように設定されるため、突出部の強度を無駄に低下させることなく、ロータの体格を最も小さくすることができる(実験結果(図3参照)より)。
本発明によれば、漏れ磁束を効果的に低減することができ、ひいてはモータ体格の小型化を図ることができる埋込磁石型モータを提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図1〜図4に従って説明する。図1に示すように、埋込磁石型モータは、ステータ1とロータ2とを備える。
ステータ1は、全体的に略円筒状に形成され、外形を形成する円筒部3の内周面から周方向等角度間隔で軸中心に向かって延びるように形成された複数のティース4を有したステータコア5と、各ティース4にインシュレータ(図示略)を介して集中巻にて巻回された巻線6(図1中、一部のみ2点鎖線で図示)とを備える。尚、本実施の形態では、ティース4は、12個形成されている。
ロータ2は、回転軸7と、回転軸7に対して固定されるロータコア8と、ロータコア8に形成された収容孔(径方向収容孔8a及びV字収容孔8b)内に配設される磁石9,10とを備える。尚、ロータ2における磁極数はP極であって本実施の形態では8極に設定されている。
ロータコア8は、略円盤状のコアシート11(図2(a)参照)が軸方向に積層されることで略円筒状に形成され、その中心孔に回転軸7が嵌着され、ステータ1の内側に回転可能に支持される。又、ロータコア8において磁石9,10を内部に収容すべく軸方向に貫通する収容孔は、径方向に延びる径方向収容孔8aと、径方向外側に凸となる略V字形状のV字収容孔8bとが、それぞれP/2個であって本実施の形態では(8/2=)4個ずつ形成されてなるとともにそれらが周方向に交互であって等角度間隔に形成されてなる。
径方向収容孔8aの径方向外側端部には、図2(b)に示すように、軸方向から見た(径方向の直交方向の)幅が他の部分(径方向収容孔8a内に配設される前記磁石9の幅)より大きく設定された大幅部8cが軸方向全体に(貫通するように)形成されている。又、径方向収容孔8aの径方向外側において大幅部8cの径方向内側には、図2(b)に示すように、磁石9の径方向外側への移動を規制すべく軸方向から見た(径方向の直交方向の)幅が他の部分より小さくなるように径方向の直交方向に突出した突出部8dが軸方向全体に(一様に)形成されている。この突出部8dは、周方向両側から一対、同じ量だけ(多くとも互いに当接しない量であって、間隔Xを有するように)突出して形成されている。
V字収容孔8bは、そのV字を形成する2つの直線に対応した一対の磁石収容部8eを備える。本実施の形態の一対の磁石収容部8eは、径方向外側ほど周方向の間隔が近くなるが径方向外側端部でも互いに連通しないようにそれぞれ独立した(軸方向に貫通する)孔として形成されている。又、V字収容孔8bの径方向外側端部、即ち各磁石収容部8eの径方向外側端部には、図2(c)に示すように、前記磁石10が配置されないV字側空隙8fが形成されている。本実施の形態のV字側空隙8fは、軸方向から見た幅が他の部分(磁石10を収容する部分)と略同じとなるように形成されている。又、磁石収容部8eの径方向外側においてV字側空隙8fの径方向内側には、磁石10の径方向外側(V字側空隙8f)への移動を規制すべく軸方向から見た幅が他の部分より小さくなるように突出したV字側突出部8gが形成されている。このV字側突出部8gは、一対の磁石収容部8eの対向する側からそれぞれ離間する側へ同じ量だけ突出して形成されている。
又、本実施の形態における磁石収容部8eの径方向内側端部は、図2(d)に示すように、軸方向から見て、径方向収容孔8aの側部、詳しくは径方向収容孔8aの径方向内側において径方向の直交方向を向いた辺(内壁面)と対向するように形成されている。そして、径方向収容孔8aと磁石収容部8e間における径方向内側には内側ブリッジ部8hが形成されている。又、本実施の形態における内側ブリッジ部8hの軸方向から見た幅は径方向に沿って一定となるように形成されている。尚、これは、磁石収容部8eの径方向内側端部に軸方向から見て略三角形状の(磁石10が配置されない)延設部8iが延設されることで実現されている。又、上記形状のロータコア8には、径方向収容孔8aの径方向外側(大幅部8c)とロータコア8の外周面との間に外側ブリッジ部8j(図2(b)参照)が形成され、V字収容孔8bにおける磁石収容部8eの径方向外側(V字側空隙8f)とロータコア8の外周面との間に外側ブリッジ部8k(図2(c)参照)が形成されることになる。又、上記形状のロータコア8には、一対の磁石収容部8e間における径方向外側に径方向に延びる(前記外側ブリッジ部8kと繋がる)収容部間ブリッジ部8l(図2(c)参照)が形成されることになる。
ここで、ロータコア8は、図2(a),(b)に示すように、前記大幅部8cの径方向幅をYとし、前記コアシート11の板厚をTとすると、Y≦4Tを満たすように、詳しくは、Y=4Tを満たすように設定されている。尚、本実施の形態のコアシート11の板厚Tは、0.4mmに設定され、大幅部8cの径方向幅Yは1.6mmに設定されている。
又、図2(b),(c)に示すように、前記外側ブリッジ部8j,8kの幅(径方向幅)を共にAとし、前記収容部間ブリッジ部8lの幅をBとすると、B>Aを満たすように設定されている。尚、本実施の形態の外側ブリッジ部8j,8kの幅Aは、コアシート11の板厚Tと同じ0.4mm(A=T)に設定され、収容部間ブリッジ部8lの幅Bは0.6mmに設定されている。
又、図2(c),(d)に示すように、前記内側ブリッジ部8hの幅をCとし、前記収容部間ブリッジ部8lの幅をBとすると、B>Cを満たすように設定されている。尚、本実施の形態の内側ブリッジ部8hの幅Cは、コアシート11の板厚T及び外側ブリッジ部8j,8kの幅Aと同じ0.4mm(A=T=C)に設定されている。
そして、前記径方向収容孔8a内と前記磁石収容部8e内には、それぞれ略直方体形状の磁石9,10が配設される。
上記のように構成されるロータ2では、径方向収容孔8a内に配設される磁石9と、その周方向の一方(図1中、時計回り方向)に隣り合う磁石収容部8e内に配設される磁石10とで1つの磁極(例えばS極)が構成されるとともに、径方向収容孔8a内に配設される磁石9と、その周方向の他方(図1中、反時計回り方向)に隣り合う磁石収容部8e内に配設される磁石10とで異なる1つの磁極(例えばN極)が構成されている。
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)径方向収容孔8aの径方向外側端部には、軸方向から見た幅が径方向収容孔8a内に配設される磁石9の幅より大きく設定された大幅部8cが形成されるため、該部分で磁気抵抗が増加し(磁路が遠くなり)、漏れ磁束を低減することができる。
しかも、大幅部8cの径方向幅をYとし、コアシート11の板厚をT(0.4mm)とすると、Y≦4T(Y≦1.6mm)を満たすように設定されるため、磁石9の径方向外側への移動を規制するための突出部8dの径方向幅Wと共にその強度(剛性)を必要以上に低下させてしまうことなく、漏れ磁束を効果的に低減することができ、ロータ2の体格を小さくすることができる(実験結果(図3参照)より)。
詳しくは、図3は、大幅部8cの径方向幅Yを変化させた際に、同等のトルク特性を得ることができるロータ2の体格比を算出した実験結果を示す大幅部の径方向幅−ロータ体格比特性図である。この実験では、ロータ2(ロータコア8)の直径を一定とし、外側ブリッジ部8jの幅(径方向幅)Aを一定とし、磁石9の大きさ及び径方向位置を一定とし、大幅部8cの径方向幅Yと共に突出部8dの径方向幅Wを変化させた際のトルク特性を測定し、大幅部8cが形成されない場合のトルク特性と同等のトルク特性を得ることができるロータ2の体格比(軸方向長さ)を得た。又、この実験では、突出部8d同士の間隔Xを0.4mm、0.8mm、1.6mm、2.4mmとした場合についてそれぞれ実験結果を得た。尚、その他の各値(例えば、A=T=C=0.4mm)は上記実施の形態と同様として実験している。
この実験結果(図3参照)より、突出部8d同士の間隔Xが大きくなるほど漏れ磁束が低減されロータ2の体格を小さくできることが分かるが、その突出部8d同士の間隔Xに関わらず、大幅部の径方向幅Yが0から4T(1.6mm)に達するまでは、漏れ磁束が低減することでロータ2の体格を徐々に小さくすることができ、大幅部の径方向幅Yを4Tより大きくしても4Tの場合よりロータ2の体格を小さくすることができないことが分かる。よって、大幅部8cの径方向幅Yを4Tより大きくすると、突出部8dの径方向幅Wと共にその強度が無駄に低下してしまうことになるが、上記実施の形態ではY≦4Tを満たすように設定されるため、突出部8dの強度を無駄に低下させることなく、ロータ2の体格を小さくすることができる。尚、突出部8dの強度が低いと、磁石9がロータ2の回転時の遠心力によって(突出部8dを破損させて)径方向外側に移動してしまう可能性が高くなるが、本実施の形態では、その突出部8dの強度が無駄に低下してしまうことが防止されるので、ロータ2の小体格化と磁石9の移動防止を両立させることが可能となる。
(2)Y=4T(Y=1.6mm)を満たすように設定されるため、突出部8dの強度を無駄に低下させることなく、ロータ2の体格を最も小さくすることができる(実験結果(図3参照)より)。
(3)前記外側ブリッジ部8j,8kの幅(径方向幅)を共にAとし、前記収容部間ブリッジ部8lの幅をBとすると、B>Aを満たすように設定されている。このようにすると、B=Aとした場合と同様に漏れ磁束を低減(ロータ2の体格を小さく)することができ(実験結果(図4参照)より)、更にB=Aとした場合より収容部間ブリッジ部8l、ひいてはロータコア8の強度を高くすることができる。
詳しくは、図4は、外側ブリッジ部8j,8kの幅(径方向幅)Aと、収容部間ブリッジ部8lの幅Bと、内側ブリッジ部8hの幅Cとをそれぞれ変更した場合に、同等のトルク特性を得ることができるロータ2の体格比を算出した実験結果を示すロータ体格比グラフである。
この実験結果(図4参照)より、収容部間ブリッジ部8lの幅Bを外側ブリッジ部8j,8kの幅Aより大きくしても(B>Aを満たすようにBのみを0.6mmにしても)ロータ2の体格比が(B=A=0.4mmとした場合より)大きくならないことが分かる。よって、B=Aとした場合と同様にロータ2の体格を小さくすることができ、更にB=Aとした場合より収容部間ブリッジ部8l、ひいてはロータコア8の強度を高くすることができる。
(4)前記内側ブリッジ部8hの幅をCとし、前記収容部間ブリッジ部8lの幅をBとすると、B>Cを満たすように設定されている。このようにすると、B=Cとした場合と同様に漏れ磁束を低減(ロータ2の体格を小さく)することができ(実験結果(図4参照)より)、更にB=Cとした場合より収容部間ブリッジ部8l、ひいてはロータコア8の強度を高くすることができる。
詳しくは、前記実験結果(図4参照)より、収容部間ブリッジ部8lの幅Bを内側ブリッジ部8hの幅Cより大きくしても(B>Cを満たすようにBのみを0.6mmにしても)ロータ2の体格比が(B=C=0.4mmとした場合より)大きくならないことが分かる。よって、B=Cとした場合と同様にロータ2の体格を小さくすることができ、更にB=Cとした場合より収容部間ブリッジ部8l、ひいてはロータコア8の強度を高くすることができる。
(5)コアシート11の板厚をTとし、前記外側ブリッジ部8j,8kの幅をAとすると、A=T(0.4mm)を満たすように設定されるため、コアシート11毎に外側ブリッジ部8j,8kの断面が正方形となり、A=Tを満たさない場合に比べて、該部分の漏れ磁束を小さくしながら該部分の強度を高くすることができる。
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、大幅部8cの径方向幅をYとし、コアシート11の板厚をTとすると、Y=4Tを満たすように設定したが、これに限定されず、Y<4Tを満たすように変更してもよい。例えば、大幅部8cの径方向幅Yを2T(Y=2T(0.8mm))に変更してもよい。このようにしても、上記実施の形態の効果(1)と同様の効果を得ることができる。
・上記実施の形態では、外側ブリッジ部8j,8kの幅をAとし、収容部間ブリッジ部8lの幅をBとし、内側ブリッジ部8hの幅をCとして、B(0.6mm)>A=C(0.4mm)を満たすように設定したが、これに限定されず、それぞれ他の値に変更してもよい。例えば、A=B=C(0.4mm)を満たすように設定してもよい。尚、外側ブリッジ部8j,8kの幅Aと内側ブリッジ部8hの幅Cを異なる値とすると、その内の大きな値に応じてロータ2の体格が大きくなるため(実験結果(図4参照)より)、A=Bを満たすように設定することが望ましい。
・上記実施の形態では、V字収容孔8bを構成する一対の磁石収容部8eは、径方向外側端部が互いに連通しないようにそれぞれ独立した(軸方向に貫通する)孔として形成されるとしたが、これに限定されず、磁石収容部8eの径方向外側同士を連通する頂部を有するように(1つの繋がった孔として)形成してもよい。尚、この場合、前記収容部間ブリッジ部8lがなくなることになる。
・上記実施の形態では、磁石収容部8eの径方向内側と径方向収容孔8aとの間に形成される内側ブリッジ部8hの軸方向から見た幅が径方向に沿って一定とされるとしたが、これに限定されず、内側ブリッジ部8hの軸方向から見た幅が径方向に沿って変化するように変更してもよい。例えば、上記実施の形態の延設部8iを形成せず、内側ブリッジ部8hを磁石10の(径方向内側の)長手方向端部に当接するような軸方向から見て略三角形状のものとしてもよい。
・上記実施の形態では、ロータコア8は、大幅部8cや突出部8dが軸方向全体に形成されるとしたが、これに限定されず、軸方向の一部(例えば、ロータコア8の軸方向両端部や、コアシート11の10枚毎等)に大幅部8cや突出部8dが形成されていないロータコア8に変更してもよい。
・上記実施の形態では、磁石収容部8eは、軸方向から見て直線状であってその幅が一定とされ、磁石収容部8e内に配設される磁石10は、略直方体形状とされるとしたが、これに限定されず、磁石収容部及び磁石の軸方向から見た形状や幅等を変更してもよい。即ち、V字収容孔の略V字形状とは、V字を形成する各直線(一対の直線)がそれぞれ湾曲しているものや、直線の幅が一定ではないもの等を含む形状であって、V字収容孔のV字を形成する各直線に対応した各磁石収容部は、前記直線に対して湾曲しているものや、幅が一定とされていないものを含む。
・上記実施の形態の磁石9,10及びロータコア8を軸方向に分割し、それらを周方向にずらして配設してもよい。このようにすると、ステータ1とロータ2間での急激な磁束の流れ(変化)を低減することができコギングトルク及びトルクリップルを低減することができる。
・上記実施の形態では、突出部8dは、周方向両側から一対、同じ量だけ突出して形成されるとしたが、周方向の片側からのみ突出して形成してもよいし、周方向両側から一対、異なる量突出して形成してもよい。
・上記実施の形態のティース4の数や磁極数(磁石9,10)の数等は、他の数に変更してもよい。
上記各実施の形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)コアシートが軸方向に積層されてなり軸方向に貫通する収容孔が周方向に複数形成されたロータコアを有し、磁極数がP極となるように前記収容孔内に磁石が配設されたロータを備え、前記収容孔は、略径方向に延びる径方向収容孔と、径方向外側に凸となる略V字形状のV字収容孔とが、それぞれP/2個形成されてなるとともにそれらが周方向に交互に形成されてなり、前記磁石は、前記径方向収容孔内に配設されるとともに、前記V字収容孔のV字を形成する各直線に対応した各磁石収容部内にそれぞれ配設され、前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の一方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで1つの磁極が構成されるとともに、前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の他方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで異なる1つの磁極が構成される埋込磁石型モータであって、
前記径方向収容孔の径方向外側と前記ロータコアの外周面との間に形成される外側ブリッジ部、及び前記V字収容孔の径方向外側と前記ロータコアの外周面との間に形成される外側ブリッジ部の幅を共にAとし、前記V字収容孔の一対の前記磁石収容部間における径方向外側に形成される収容部間ブリッジ部の幅をBとすると、B>Aを満たすように設定されたことを特徴とする埋込磁石型モータ。
同構成によれば、B=Aとした場合と同様に漏れ磁束を低減(ロータの体格を小さく)することができ(実験結果(図4参照)より)、更にB=Aとした場合より収容部間ブリッジ部、ひいてはロータコアの強度を高くすることができる。
(ロ)コアシートが軸方向に積層されてなり軸方向に貫通する収容孔が周方向に複数形成されたロータコアを有し、磁極数がP極となるように前記収容孔内に磁石が配設されたロータを備え、前記収容孔は、略径方向に延びる径方向収容孔と、径方向外側に凸となる略V字形状のV字収容孔とが、それぞれP/2個形成されてなるとともにそれらが周方向に交互に形成されてなり、前記磁石は、前記径方向収容孔内に配設されるとともに、前記V字収容孔のV字を形成する各直線に対応した各磁石収容部内にそれぞれ配設され、前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の一方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで1つの磁極が構成されるとともに、前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の他方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで異なる1つの磁極が構成される埋込磁石型モータであって、
前記径方向収容孔と前記磁石収容部間における径方向内側に形成される内側ブリッジ部の幅をCとし、前記V字収容孔の一対の前記磁石収容部間における径方向外側に形成される収容部間ブリッジ部の幅をBとすると、B>Cを満たすように設定されたことを特徴とする埋込磁石型モータ。
同構成によれば、B=Cとした場合と同様に漏れ磁束を低減(ロータの体格を小さく)することができ(実験結果(図4参照)より)、更にB=Cとした場合より収容部間ブリッジ部、ひいてはロータコアの強度を高くすることができる。
(ハ)請求項1、2、上記(イ)(ロ)のいずれか1つに記載の埋込磁石型モータにおいて、前記コアシートの板厚をTとし、前記径方向収容孔の径方向外側と前記ロータコアの外周面との間に形成される外側ブリッジ部、及び前記V字収容孔の径方向外側と前記ロータコアの外周面との間に形成される外側ブリッジ部の幅を共にAとすると、A=Tを満たすように設定されたことを特徴とする埋込磁石型モータ。
同構成によれば、コアシート毎に外側ブリッジ部の断面が正方形となり、A=Tを満たさない場合に比べて、該部分の漏れ磁束を小さくしながら該部分の強度を高くすることができる。
本実施の形態における埋込磁石型モータのステータ及びロータの平面図。 (a)本実施の形態におけるロータコアの一部側面図。(b)〜(d)本実施の形態におけるロータの一部拡大平面図。 大幅部の径方向幅−ロータ体格比特性図。 ロータ体格比グラフ。
符号の説明
2…ロータ、8…ロータコア、8a…径方向収容孔、8b…V字収容孔、8c…大幅部、8d…突出部、8e…磁石収容部、9,10……磁石、11…コアシート、T…板厚、Y…径方向幅。

Claims (2)

  1. コアシートが軸方向に積層されてなり軸方向に貫通する収容孔が周方向に複数形成されたロータコアを有し、磁極数がP極となるように前記収容孔内に磁石が配設されたロータを備え、
    前記収容孔は、略径方向に延びる径方向収容孔と、径方向外側に凸となる略V字形状のV字収容孔とが、それぞれP/2個形成されてなるとともにそれらが周方向に交互に形成されてなり、
    前記磁石は、前記径方向収容孔内に配設されるとともに、前記V字収容孔のV字を形成する各直線に対応した各磁石収容部内にそれぞれ配設され、
    前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の一方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで1つの磁極が構成されるとともに、前記径方向収容孔内に配設される前記磁石と、その周方向の他方に隣り合う前記磁石収容部内に配設される前記磁石とで異なる1つの磁極が構成される埋込磁石型モータであって、
    前記径方向収容孔の径方向外側端部には、軸方向から見た幅が該径方向収容孔内に配設される前記磁石の幅より大きく設定された大幅部が形成され、
    前記径方向収容孔の前記大幅部より径方向内側には、前記磁石の径方向外側への移動を規制すべく軸方向から見た幅を該径方向収容孔内に配設される前記磁石の幅より小さくするように突出する突出部が形成され、
    前記大幅部の径方向幅をYとし、前記コアシートの板厚をTとすると、
    Y≦4T
    を満たすように設定されたことを特徴とする埋込磁石型モータ。
  2. 請求項1に記載の埋込磁石型モータにおいて、
    Y=4T
    を満たすように設定されたことを特徴とする埋込磁石型モータ。
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