JP2019056771A - 2成分現像剤及びこれを用いた画像形成方法 - Google Patents
2成分現像剤及びこれを用いた画像形成方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019056771A JP2019056771A JP2017180620A JP2017180620A JP2019056771A JP 2019056771 A JP2019056771 A JP 2019056771A JP 2017180620 A JP2017180620 A JP 2017180620A JP 2017180620 A JP2017180620 A JP 2017180620A JP 2019056771 A JP2019056771 A JP 2019056771A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- developer
- carrier
- toner
- particles
- silica particles
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Abstract
Description
前記スターター現像剤と補給現像剤とは、それぞれトナーとキャリアとを含み、
前記スターター現像剤に含まれるキャリア(A)は、表面に個数平均粒径が10〜30nmのシリカ粒子が、下記式1−1の範囲で付着し、
前記補給現像剤に含まれるキャリア(B)は、表面にシリカ粒子が、下記式1−2の範囲で付着し、かつ
前記スターター現像剤に含まれるキャリア(A)の表面に付着するシリカ粒子と、前記補給現像剤に含まれるキャリア(B)の表面に付着するシリカ粒子とが下記式2の関係式を満たすことを特徴とする2成分現像剤。
本発明の第一実施形態は、スターター現像剤を現像器に充填し、耐刷に伴い補給現像剤が補給され余剰の現像剤が排出される現像方式に用いられる2成分現像剤において、
前記スターター現像剤と補給現像剤とは、それぞれトナーとキャリアとを含み、
前記スターター現像剤に含まれるキャリア(A)は表面に個数平均粒径が10〜30nmのシリカ粒子が下記式1−1の範囲で付着し、
前記補給現像剤に含まれるキャリア(B)は表面にシリカ粒子が下記式1−2の範囲で付着し、かつ
前記スターター現像剤に含まれるキャリア(A)の表面に付着するシリカ粒子と、前記補給現像剤に含まれるキャリア(B)の表面に付着するシリカ粒子とが下記式2の関係式を満たすことを特徴とするものである。本発明の現像剤が上記構成を有することにより、上記した発明の効果を有効に発現することができるものである。ここで、複写機に搭載する現像剤のことを「スターター現像剤」と呼び、現像剤の耐久を超えてサービスマンが新しいものに取り換えるものも含む。一方、近年は現像剤の耐久性向上を目的に補給用トナーにキャリアを混ぜて補給する方式があり、その場合の現像剤は補給用現像剤と呼ばれる。一般に、スターター現像剤はトナー濃度として5〜10質量%程度であるが、補給用現像剤はトナー濃度が70〜95質量%で少量のキャリアと多量のトナーで構成されているものになる。
現像剤の長期に渡る帯電性の維持については、キャリア粒子表面のシリカ粒子との存在量(シリカ量)を調整することで、初期の帯電量を調整できるだけでなく、長期保管時の帯電性も維持できることを見出したものである。
一方、使用初期からの帯電安定性に関しては補給現像剤が担う。長期保管時の帯電量低下を抑制するためにシリカを用いるが、初期からの使用においてスターター現像剤のキャリア表面のシリカは、現像機内での撹拌・画像出力によって、キャリア表面が摩耗するため急速に減っていき、補給現像剤の供給とともにあるキャリアの外添剤(シリカ粒子)の移行量に収束するものと推察される。画像出力の際に、現像器内に補給されるキャリア(補給現像剤)にも、シリカ粒子を付着させた状態としておくことで、帯電量分布の広がりを抑えることができるため、帯電量を安定にできると考えられる。長期に渡って帯電量を安定させるために、補給現像剤のキャリアの外添剤(シリカ粒子)量はスターター現像剤に比べて同等か、それより少ない方が良い。補給現像剤の現像器内でのスターター現像剤との混合性と、補給キャリアの帯電量レベルを高く持たせる観点から、1At.%〜7At.%の範囲が好ましい。また、スターター現像剤と同一の外添剤(シリカ粒子)が付着することで、混合性が更に良化し、帯電量分布が狭まるため、より帯電量を安定して維持することができる。
本発明に係るトナーは、少なくとも結着樹脂として非晶性樹脂と結晶性樹脂とを含み、外添剤粒子として無機微粒子を含有することが好ましい。これにより、トナー粒子を融けやすくし、定着時における省エネルギー化を達成することができる。
トナー母体粒子とは、トナー粒子の母体を構成するものである。本発明に係るトナー母体粒子は、少なくとも結着樹脂として非晶性樹脂と結晶性樹脂とを含み、必要に応じて、着色剤、離型剤(ワックス)、荷電制御剤などの他のトナー構成成分(内添剤)を含有してもよい。
本発明に係るトナー母体粒子は、結着樹脂(バインダー樹脂)として、非晶性樹脂および結晶性樹脂を含む。また、本発明の好ましい実施形態によれば、結着樹脂として、結晶性ポリエステル樹脂と非晶性ポリエステル樹脂とを含む。結着樹脂として、結晶性ポリエステル樹脂等の結晶性樹脂を用いることによって、そのシャープメルト性により、トナーの低温定着性を向上させることができ、トナー画像定着時の熱エネルギーを低減することができる。そうすることで、プリントスピードの高速化、紙種の拡大、環境負荷低減等の問題を解決することができる。
結晶性樹脂とは、結晶性ポリエステル樹脂、結晶性ポリウレタン樹脂、結晶性ポリウレア樹脂、結晶性ポリアミド樹脂、結晶性ポリエーテル樹脂などが挙げられるが、帯電性や低温定着性の観点から、特に、結晶性ポリエステル樹脂を用いることが好ましい。よって、本発明の好ましい形態によれば、前記結晶性樹脂が、結晶性ポリエステル樹脂である。以下、結晶性ポリエステル樹脂について説明する。
非晶性樹脂は、特に限定されるものではないが、当該樹脂について示差走査熱量測定(DSC)を行った時に、融点を有さず、比較的高いガラス転移温度(Tg)を有する樹脂である。なお、DSC測定において1度目の昇温過程におけるガラス転移温度をTg1とし、2度目の昇温過程におけるガラス転移温度をTg2としたとき、上記非晶性樹脂のTg1が、35〜80℃であることが好ましく、特に45〜65℃であることが好ましい。また、上記非晶性樹脂のTg2は20〜70℃であることが好ましく、特に30〜55℃であることが好ましい。なお、ガラス転移温度(Tg1およびTg2)は、非晶性樹脂(特に非晶性ポリエステル樹脂)のTgは、ASTM D3418に準拠して、示差走査熱量測定装置を用いて得ることができる。この装置の検出部の温度補正はインジウムと亜鉛との融点を用い、熱量の補正にはインジウムの融解熱を用いる。サンプルは、アルミニウム製パンを用い、対照用に空パンをセットし、昇温速度10℃/分で昇温し、200℃で5分間ホールドし、200℃から0℃まで液体窒素を用いて−10℃/分で降温し、0℃で5分間ホールドし、再度0℃から200℃まで10℃/分で昇温を行う。2度目の昇温時の吸熱曲線から解析をおこない、非晶性樹脂(特に非晶性ポリエステル樹脂)のオンセット温度をTgとする。
本発明で用いられるトナーは、結晶性樹脂および非晶性樹脂を含む結着樹脂の他に、着色剤、離型剤(ワックス)、荷電制御剤等の内添剤を含んでいてもよい。
本発明のトナーが含有する着色剤としては、公知の無機又は有機着色剤を使用することができる。着色剤としてはカーボンブラック、磁性粉のほか、各種有機、無機の顔料、染料等が使用できる。
本発明に係るトナーには、離型剤を添加することができる。離型剤としては、例えば、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ジステアリルケトンなどのジアルキルケトン系ワックス、カルナバワックス、モンタンワックス、ベヘニルベヘネート、トリメチロールプロパントリベヘネート、ペンタエリスリトールテトラミリステート、ペンタエリスルトールテトラステアレート、ペンタエリスリトールテトラベヘネート、ペンタエリスリトールジアセテートジベヘネート、グリセリントリベヘネート、1,18−オクタデカンジオールジステアレート、トリメリット酸トリステアリル、ジステアリルマレエートなどのエステル系ワックス、エチレンジアミンジベヘニルアミド、トリメリット酸トリステアリルアミドなどのアミド系ワックスなどが挙げられる。これらは1種単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、本発明に係るトナーには、必要に応じて荷電制御剤を添加(内添)することができる。荷電制御剤としては、種々の公知のものを使用することができる。
本発明に係るトナーの形態は特に制限されず、例えば、いわゆる単層構造(コアシェル型ではない均質な構造)であっても、コアシェル構造であっても、3層以上の多層構造であってもよい。
本発明のトナーを構成するトナー母体粒子の粒径は、体積基準のメジアン径で2〜8μmであることが好ましく、3〜6μmであることがより好ましい。トナー母体粒子の体積基準のメジアン径が2μm以上であれば、十分な流動性が保持することができる点で優れている。またトナー母体粒子の体積基準のメジアン径が8μm以下であれば、高画質を保持することができる点で優れている。またトナー母体粒子の体積基準のメジアン径が上記の範囲にあることにより、転写効率が高くなってハーフトーンの画質が向上し、細線やドットなどの画質が向上する。
トナー母体粒子の体積基準のメジアン径は「コールターマルチサイザー3」(ベックマン・コールター社製)に、データ処理用ソフト「Software V3.51」を搭載したコンピューターシステムを接続した測定装置を用いて測定、算出されるものである。具体的には、測定試料(トナー)0.02gを、界面活性剤溶液20mL(トナー粒子の分散を目的として、例えば界面活性剤成分を含む中性洗剤を純水で10倍希釈した界面活性剤溶液)に添加してなじませた後、超音波分散を1分間行い、トナー分散液を調製し、このトナー分散液を、サンプルスタンド内の「ISOTONII」(ベックマン・コールター社製)の入ったビーカーに、測定装置の表示濃度が8%になるまでピペットにて注入する。ここで、この濃度範囲にすることにより、再現性のある測定値を得ることができる。そして、測定装置において、測定粒子カウント数を25000個、アパーチャ径を100μmにし、測定範囲である2〜60μmの範囲を256分割しての頻度値を算出し、体積積算分率の大きい方から50%の粒径が体積基準のメジアン径とされる。
トナーの流動性や帯電性などを制御する観点から、トナーは、外添剤を更に含むことが好ましい。このような外添剤は、トナー母体粒子の表面に添加(外添)されるものであり、公知の無機粒子や有機粒子などの外添剤粒子、滑剤などが含まれる。これらの外添剤としては種々のものを組み合わせて使用してもよい。
本発明に係る現像剤中のトナーの分離回収は、図2に示す装置を用いて行う。まず、精密天秤で計量した現像剤1gを導電性スリーブ31の表面全体に均一になる様に乗せる。バイアス電源33からスリーブ31に3kVの電圧を供給すると共に、導電性スリーブ31内に設けられたマグネットロール32の回転数を2000rpmにする。この状態で60秒間放置して、トナーを円筒電極34に収集し回収することで、現像剤からトナーを分離し、トナーを得ることができる。なお、60秒後にスリーブ31に残ったキャリアを回収することで、現像剤からキャリアを分離し、キャリアを得ることができる。
上記現像剤からのトナーの分離方法により得られたトナー表面のシリカ粒子(外添剤粒子)の量(シリカ量(At.%))S3は、トナー側の帯電性維持という観点から、10At.%〜14At.%であり、11At.%〜13At.%が好ましい。シリカ粒子のトナー中の表面存在量(S3:トナー表面のシリカ量)が、10At.%以上であれば、トナーの表面抵抗が下がりすぎるのを防止し、帯電量の有効に保持することができる。またトナー耐熱保管性の観点でも好ましい。一方、シリカ粒子のトナー中の表面存在量(S3:トナー表面のシリカ量)が、14At.%以下であれば、トナーの抵抗が高くなりすぎるのを防止し、電荷保持に優れ、かつ現像性が低下するのを効果的に防止することができる。
測定装置:サーモフィッシャーサイエンティフィック社製のXPS分析装置K−αを用い、測定条件:計測する元素C、Si、Ti、Al、O、Zn、Fe、Mn、Mgに設定し、下記条件のもと表面元素分析を行う。これにより、XPSで測定されるSi元素濃度(現像剤のトナー表面のシリカ量)を求めることができる。
Scan回数:15回
PASS Energy:50eV
解析方法:Smart法。
トナー表面に付着させるシリカ粒子の個数平均粒径は、特に制限されるものではないが、スターター現像剤のキャリア表面に付着させるシリカ粒子と同じ10〜30nmが好ましい。これは、キャリア側と同じ粒径のシリカ粒子を用いることで、耐久中にシリカ粒子がキャリア−トナー間で移行したとしても、帯電量の変化を抑制することができるようになるためである。上記シリカ粒子の個数平均粒径が30nm以下であれば、トナー表面に付着させたシリカ粒子が、キャリア側へ移行するのを防止することができる。また、上記シリカ粒子の個数平均粒径が10nm以上であれば、外添処理する際にシリカ粒子自体の解砕が進まずかえって凝集体を形成してしまうのを防止することができ、この場合も本来トナー表面に付着させたいシリカ粒子がキャリア側へ移行するのを防止することができる。上記観点からトナー表面に付着させるシリカ粒子の個数平均粒径は、10〜30nmの範囲の粒子が含まれていることが好ましい。
トナーに付着してなるシリカ粒子の個数平均粒径は、以下のように測定されるものである。走査型電子顕微鏡(SEM)「JEM−7401F」(日本電子株式会社製)を用いて、5万倍に拡大したSEM写真をスキャナーにより取り込み、画像処理解析装置「LUZEX AP」(ニレコ社製)にて、当該SEM写真画像のトナー表面のシリカ粒子について2値化処理し、トナー表面のシリカ粒子100個についての水平方向のフェレ径を算出し、その平均値を個数平均粒径とする。
本発明のトナーは、上記したシリカ粒子に加え、外添剤として、公知の他の外添剤をさらに含んでもよい。かような外添剤としては、たとえば、酸化アルミニウム粒子、酸化チタン粒子などの無機酸化物粒子や、ステアリン酸アルミニウム粒子、ステアリン酸亜鉛粒子などの無機ステアリン酸化合物粒子、あるいは、チタン酸ストロンチウム、チタン酸亜鉛などの無機チタン酸化合物粒子などが挙げられる。これら無機粒子は、耐熱保管性の向上、環境安定性の向上等のために、シランカップリング剤やチタンカップリング剤、高級脂肪酸、シリコーンオイル等によって、光沢処理、疎水化処理等が行われていてもよい。
本発明に係るトナーの製造方法は、特に限定されず、混練粉砕法、懸濁重合法、乳化凝集法、乳化重合凝集法(乳化重合会合法)、溶解懸濁法、ポリエステル伸長法、分散重合法など公知の方法が挙げられる。これらの中でも、トナーの小粒径化や円形度の制御性の観点から、粉砕法よりも乳化重合会合法などのビルドアップ型の製造方法や、懸濁重合法などが好ましく、なかでも乳化重合凝集法や乳化凝集法をより好適に採用できる。
(2)水系媒体中に、必要に応じて内添剤(離型剤、荷電制御剤等)を含有した結着樹脂粒子が分散されてなる分散液を調製する工程
(3)乳化重合により、結着樹脂粒子の分散液を調製する工程
(4)着色剤粒子の分散液と、結着樹脂粒子の分散液とを混合して、着色剤粒子と結着樹脂粒子とを凝集、会合、融着させてトナー母体粒子を形成する工程
(5)トナー母体粒子の分散系(水系媒体)からトナー母体粒子を濾別し、界面活性剤などを除去する工程
(6)トナー母体粒子を乾燥する工程
(7)トナー母体粒子に外添剤を添加する工程。
(2)得られた混合物を押出混練機などにより加熱しながら混練する工程
(3)得られた混練物をハンマーミルなどにより粗粉砕処理した後、更にターボミル粉砕機などにより粉砕処理を行う工程
(4)得られた粉砕物を、例えばコアンダ効果を利用した気流分級機を用いて微粉分級処理しトナー母体粒子を形成する工程
(5)トナー母体粒子に外添剤を添加する工程。
本発明のトナーを構成するトナー粒子の粒径は、例えば体積基準のメジアン径で3〜8μmであることが好ましく、3〜6μmであることがより好ましい。トナー粒子の粒径が3μm以上であれば、十分な流動性が保持することができる点で優れている。またトナー粒子の粒径が8μm以下であれば、高画質を保持することができる点で優れている。
本発明では、キャリアに関しても、スターター現像剤、補給現像剤共に以下に説明するキャリアから適宜選択して用いることができるが、スターター現像剤と補給現像剤とで同様のキャリアを用いるのが好ましい。但し、本発明では、上記したようにスターター現像剤のキャリア(A)と補給現像剤のキャリア(B)では、その表面に付着するシリカ粒子の付着量(シリカ量)に関して、後述する式1−1、式1−2の範囲でそれぞれ付着し、かつ後述する式2の関係式を満たす点など相違するため、これら相違点については、後述する。
・コア材の組成(構成材料)
本発明で用いられるコア材としては、鉄粉、マグネタイト、各種フェライト系粒子またはそれらを樹脂中に分散したものを挙げることができる。好ましくはマグネタイトや各種フェライト系粒子である。フェライトとしては、銅、亜鉛、ニッケル、マンガン等の重金属を含有するフェライトやアルカリ金属及び/または第2族金属を含有する軽金属フェライトが好ましい。
コア材の形状係数(SF−1)としては、110〜150が好ましい。上記Srの量でも変えることは可能であるが、後述の製造過程の焼結温度を変えることでも調整は可能である。
コア材の粒径としては、体積平均粒径で好ましくは10〜100μm、より好ましくは20〜80μmである。更に磁性体自体が有する磁化特性としては、飽和磁化で2.5×10−5〜15.0×10−5Wb・m/kgGが好ましい。
原材料を適量秤量した後、湿式メディアミル、ボールミルまたは振動ミル等で好ましくは0.5時間以上、より好ましくは1〜20時間粉砕混合する。このようにして得られた粉砕物を、加圧成型機等を用いてペレット化した後、好ましくは700〜1200℃の温度で、好ましくは0.5〜5時間仮焼成する。
・コート樹脂(被覆用樹脂)
本発明のキャリアのコート層形成に好適なコート樹脂は、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン、クロルスルホン化ポリエチレン等のポリオレフィン樹脂;ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート等のポリアクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルエーテル、ポリビリケトン等のポリビニル及びポリビニリデン樹脂;塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体やスチレン−アクリル酸共重合体等の共重合体;オルガノシロキサン結合からなるシリコーン樹脂又はその変性樹脂(例えばアルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン等による変性樹脂);ポリテトラクロルエチレン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリクロルトリフルロルエチレン等のフッ素樹脂;ポリアミド;ポリエステル;ポリウレタン;ポリカーボネート;尿素−ホルムアルデヒド樹脂等のアミノ樹脂;エポキシ樹脂等である。なお、好ましいのは、ポリアクリレート樹脂で、中でも脂環式(メタ)アクリル酸エステル化合物を含む単量体を重合させて得られるものである。かような構成単位を含むことで、コート樹脂(コート層)の疎水性が高くなり、特に高温高湿下においてキャリア粒子の水分吸着量が減少する。ゆえに、高温高湿下でのキャリアの帯電量の低下が抑制される。また、当該構成単位は剛直な環状骨格を有するため、コート樹脂(コート層)の膜強度が向上し、キャリアの耐久性が良好となる。また、脂環式(メタ)アクリル酸エステル化合物とメタクリル酸メチルの共重合体がさらに好ましい。メタクリル酸メチルを用いることで、膜強度がより一層高くなるためである。
本発明のキャリアのコート層の具体的な作製法としては、湿式コート法、乾式コート法が挙げられる。以下に各方法について述べるが、乾式コート法は本発明に適用するのに特に望ましい方法であり、特に詳細に記載する。
湿式コート法としては、下記のものがある。
コート樹脂を溶剤に溶解した塗布液を、流動層を用いてコア材の表面にスプレー塗布し、次いで乾燥してコート層を作製する方法;
(2)浸漬式コート法
コート樹脂を溶剤に溶解した塗布液中に、コア材を浸漬して塗布処理し、次いで乾燥してコート層を作製する方法;
(3)重合法
反応性化合物を溶剤に溶解した塗布液中に、コア材を浸漬して塗布処理し、次いで熱等を加えて重合反応を行い、コート層を作製する方法;などを挙げることができる。
被覆しようとするコア材の表面にコート樹脂粒子(被覆用樹脂粒子)を被着させ、その後機械的衝撃力を加えて、被覆しようとするコア材表面に被着したコート樹脂粒子を溶融或いは軟化させて固着しコート層を作製する方法である。コア材、コート樹脂及び低抵抗粒子等を非加熱下、もしくは加熱下で機械的衝撃力が付与できる高速撹拌混合機を用い、高速撹拌して当該混合物に衝撃力を繰り返して付与し、コア材の表面に溶解あるいは軟化させて固着したキャリアを作製するのである。コート条件として、加熱する場合には、80〜130℃が好ましく、衝撃力を起こす風速としては、加熱中は10m/s以上が好ましく、冷却時にはキャリア粒子同士の凝集を抑制するため5m/s以下が好ましい。衝撃力を付与する時間としては、20〜60分が好ましい。
・キャリアの抵抗
キャリアの抵抗は1.0×109〜1.0×1011Ω・cmであることが好ましく、1.0×109〜5.0×1010Ω・cmであることがより好ましい。キャリアの抵抗が1.0×109Ω・cm以上であれば、現像剤としての帯電した電荷がリークしやすくなるのを防止することができる。また、キャリアの抵抗が1.0×1011Ω・cm以下であれば、現像器内での撹拌時に帯電の立ち上がりが悪くなるのを防止することができる。
キャリアの体積平均粒径としては10〜100μmであることが好ましく、更に好ましくは20〜80μmである。キャリアの体積平均粒径は、上述のように現像剤から分離したキャリア粒子を用いて測定を行うことが可能である。代表的には湿式分散機を備えたレーザー回折式粒度分布測定装置「ヘロス(HELOS)」(シンパティック(SYMPATEC)社製)により測定することができる。なお、キャリアのコア材(キャリア芯材粒子)の体積平均粒径も、上記キャリアの体積平均粒径と同じ範囲でよいことから、製造時には、当該キャリアのコア材により粒度調整を行ってもよい(実施例参照)。
本発明において、スターター現像剤に含まれるキャリア(A)は表面に個数平均粒径が10〜30nmのシリカ粒子が下記式1−1の範囲で付着し、前記補給現像剤に含まれるキャリア(B)も表面にシリカ粒子が下記式1−2の範囲で付着し、かつスターター現像剤に含まれるキャリア(A)の表面に付着するシリカ粒子と、前記補給現像剤に含まれるキャリア(B)の表面に付着するシリカ粒子とが下記式2の関係式を満たすことを特徴とするものである。かかる構成を有することにより、上記した発現機構ないし作用機構により、上記した発明の効果を奏し得るものである。
本発明に係る現像剤中のキャリア(スターター現像剤中のキャリア(A)や補給現像剤中のキャリア(B))の分離回収は、図2に示す装置を用いて行う。まず、精密天秤で計量した現像剤1gを導電性スリーブ31の表面全体に均一になる様に乗せる。バイアス電源33からスリーブ31に3kVの電圧を供給すると共に、導電性スリーブ31内に設けられたマグネットロール32の回転数を2000rpmにする。この状態で60秒間放置して、トナーを円筒電極34に収集する。60秒後にスリーブ31に残ったキャリアを回収することで、現像剤からトナーを分離しキャリアを得ることができる。
上記現像剤からのキャリアの分離方法により得られた、スターター現像剤のキャリア(A)表面のシリカ粒子の量(シリカ量(At.%))S1は、本発明の効果を有効に発現させるために、上記式1−1の範囲である、1At.%〜10At.%の範囲で付着している必要がある。これは、スターター現像剤のキャリア(A)表面のシリカ量S1が1At%未満だと、帯電レベルが所望の値よりも高くなり画質悪化を招くため好ましくなく、10At%を超えると、遊離シリカ量が増え、耐久時の帯電量変動が大きくなるため好ましくないためである。かかる帯電レベルの調整および遊離シリカ粒子抑制の点から、初期のキャリア(A)への前処理量である上記シリカ量S1は、好ましくは4At.%〜8At.%の範囲であり、より好ましくは4At.%〜7At.%の範囲である。
本発明では、上記現像剤からのキャリアの分離方法により得られた、補給現像剤のキャリア(B)表面のシリカ粒子の量(シリカ量(At.%))S2は、本発明の効果を有効に発現させるために、上記式1−2の範囲である、1At.%〜10At.%の範囲で付着している必要がある。これは、補給現像剤のキャリア(B)表面のシリカ量S2は、スターター現像剤のキャリア(A)表面のシリカ量S1と近い方が好ましく、1At%未満だとスターター現像剤に対してシリカ量が少ないキャリア(B)が、10At%を超える場合だとスターター現像剤に対してシリカ量が多いキャリア(B)が、新たに補給されることになるため、いずれの場合も帯電量分布が広がり、画質低下を招くため好ましくないためである。補給現像剤の現像器内でのスターター現像剤との混合性と、補給キャリアの帯電量レベルを高く持たせる観点から、補給現像剤のキャリア(B)表面のシリカ量S2は、好ましくは1At.%〜7At.%の範囲であり、より好ましくは2At.%〜7At.%の範囲である。
本発明では、スターター現像剤に含まれるキャリア(A)の表面に付着するシリカ粒子と、補給現像剤に含まれるキャリア(B)の表面に付着するシリカ粒子とは、上記式2の関係式;S1≧S2を満たす必要がある。これは、上記した発現機構ないし作用機構により、上記した発明の効果を奏し得るためである。一方、S1<S2の場合、スターター現像剤よりもシリカ量の多いキャリア(B)が補給されると、帯電レベルが低下し、補給現像剤のキャリア(B)表面の減耗によりシリカ粒子の移行量が収束する間、徐々に帯電量が変動し続けるため好ましくない。さらに、上記した発明の効果をより顕著に奏するためには、S1とS2の差が小さい方がより好ましい。かかる観点から、S1とS2の差(S1−S2の値)は、0At.%〜5At.%の範囲が好ましく、0At.%〜4At.%の範囲がより好ましい。
測定装置:サーモフィッシャーサイエンティフィック社製のXPS分析装置K−αを用い、測定条件:計測する元素C、Si、Ti、Al、O、Zn、Fe、Mn、Mgに設定し、下記条件のもと表面元素分析を行う。これにより、XPSで測定されるSi元素濃度(スターター現像剤のキャリア(A)表面のシリカ量S1、ないし補給現像剤のキャリア(B)表面のシリカ量S2)を求めることができる。
Scan回数:15回
PASS Energy:50eV
解析方法:Smart法。
本発明において、スターター現像剤に含まれるキャリア(A)表面に付着されてなるシリカ粒子の個数平均粒径は10〜30nmである。これは、個数平均粒径10〜30nmの比較的小粒径の(疎水性)シリカ粒子を用いることで、緻密にキャリア(A)表面に分散することができ湿度変化の環境による影響も受けにくくなり2成分現像剤の長期保管性が優れるようになるためである。上記シリカ粒子の個数平均粒径が30nmより大きい粒子の場合、キャリア(A)表面に付着させたシリカ粒子が、トナー側へ移行してしまい好ましくない。また、上記シリカ粒子の個数平均粒径が10nmよりも小さい粒子の場合は、前処理(予めキャリア(A)表面にシリカ粒子を付着する処理)する際にシリカ粒子自体の解砕が進まずかえって凝集体を形成してしまい、この場合も本来キャリア(A)表面に付着させたいシリカ粒子がトナー側へ移行してしまい好ましくない。
本発明において、補給現像剤に含まれるキャリア(B)表面に付着されてなるシリカ粒子の個数平均粒径は、本発明の作用効果を損なわない範囲内であれば特に制限されるものではないが、好ましくは10〜30nmである。これは、個数平均粒径10〜30nmの比較的小粒径の(疎水性)シリカ粒子を用いることで、緻密にキャリア表面に分散することができ湿度変化の環境による影響も受けにくくなり現像剤の長期保管性が優れるようになるためである。
キャリアに付着させるシリカ粒子の個数平均粒径は、以下のように測定されるものである。走査型電子顕微鏡(SEM)「JEM−7401F」(日本電子株式会社製)を用いて、5万倍に拡大したSEM写真をスキャナーにより取り込み、画像処理解析装置「LUZEX AP」(ニレコ社製)にて、当該SEM写真画像のキャリア表面(キャリア(A)表面、ないしキャリア(B)表面)のシリカ粒子について2値化処理し、当該キャリア表面のシリカ粒子100個についての水平方向のフェレ径を算出し、その平均値を個数平均粒径とする。
本発明に係るシリカ粒子は、その表面が表面処理剤(疎水化剤)により表面処理(疎水化処理)されているものが好ましく用いられる。これは、シリカ粒子自体が表面処理されていることで、水分を吸着しにくくなり帯電量低下をより効果的に抑制できるためである。なお、以下に説明する表面処理されてなるシリカ粒子には、スターター現像剤に含まれるキャリア(A)表面に付着させるシリカ粒子、および補給現像剤に含まれるキャリア(B)表面に付着させるシリカ粒子は含まれるものとする。好ましくは、トナーの外添剤の1種である無機粒子として用いられるシリカ粒子も含まれるものである。
本発明の2成分現像剤は、スターター現像剤と補給現像剤とを有する。このうち、上記キャリア(A)(ここでは、上記したシリカ粒子を付着したものをいう。)と、上記トナーとを所定の割合(配合比率)で組み合わされることでスターター現像剤となり、上記キャリア(B)(ここでは、上記したシリカ粒子を付着したものをいう。)と上記トナーとを所定の割合(配合比率)で組み合わされることで補給現像剤となる。
本発明によれば、上記キャリア(A)と、上記トナーとを含むスターター現像剤が提供される。
本発明によれば、上記キャリア(B)と、上記トナーとを含む補給現像剤が提供される。
以下、本発明に係る2成分現像剤を用いた画像形成方法について、具体的に説明する。詳しくは、スターター現像剤を現像器に充填し、耐刷に伴い補給現像剤が補給され余剰の現像剤が排出される現像方式を用いた画像形成方法について、具体的に説明する。
熱ローラ方式の定着装置は、一般に、加熱ローラと、これに当接する加圧ローラとによるローラ対を有する。当該定着装置において、加熱ローラと加圧ローラとの間に付与された圧力によって加圧ローラが変形することにより、この変形部にいわゆる定着ニップ部が形成される。
ベルト加熱方式の定着装置は、一般に、例えばセラミックヒータよりなる加熱体と、加圧ローラと、これらの加熱体と加圧ローラとの間に耐熱性ベルトよりなる定着ベルトが挟まれてなるものであり、加熱体と加圧ローラとの間に付与された圧力によって加圧ローラが変形されることにより、この変形部にいわゆる定着ニップ部が形成されてなるものである。
記録媒体(記録材、記録紙、記録用紙等ともいう)は、一般に用いられているものでよく、例えば、画像形成装置等による公知の画像形成方法により形成したトナー像を保持するものであれば特に限定されるものではない。使用可能な画像支持体として用いられるものには、例えば、薄紙から厚紙までの普通紙、上質紙、アート紙、あるいは、コート紙等の塗工された印刷用紙、市販の和紙やはがき用紙、OHP用のプラスチックフィルム、布、いわゆる軟包装に用いられる各種樹脂材料、あるいはそれをフィルム状に成形した樹脂フィルム、ラベル等が挙げられる。
<1−1.結晶性ポリエステル樹脂の合成>
結晶性ポリエステル重合セグメントの多価カルボン酸化合物としてのテトラドデカン二酸281質量部、および多価アルコール化合物としての1,6−ヘキサンジオール283質量部を、窒素導入管、脱水管、撹拌器および熱電対を装備した反応容器に入れて160℃に加熱し、溶解させた。一方、予め混合したビニル重合セグメントの材料となる、スチレン23.5質量部、アクリル酸n−ブチル6.5質量部、ジクミルパーオキサイド2.5質量部および両反応性単量体としてアクリル酸2質量部の溶液を滴下ロートにより1時間かけて滴下した。170℃に保持したまま1時間撹拌を続け、スチレン、アクリル酸n−ブチルおよびアクリル酸を重合させた後、2−エチルヘキサン酸スズ(II)2.5質量部、没食子酸0.2質量部を加えて210℃に昇温し、8時間反応を行った。さらに8.3kPaにて1時間反応を行い、ハイブリッド化された結晶性ポリエステル樹脂を得た。ハイブリッド部(スチレンアクリル重合セグメント)の導入量はおおよそ、5.0%であった。
上記で得られた結晶性ポリエステル樹脂 100質量部を酢酸エチル400質量部に溶解させた。次いで、5.0%の水酸化ナトリウム水溶液25質量部を添加して、結晶性樹脂溶液を調製した。この結晶性樹脂溶液を、撹拌装置を有する容器へ投入して撹拌しながら、0.26%のラウリル硫酸ナトリウム水溶液638質量部を30分間かけて滴下混合した。ラウリル硫酸ナトリウム水溶液の滴下途中、反応容器内の液が白濁し、さらに、ラウリル硫酸ナトリウム水溶液を全量滴下後、結晶性樹脂粒子を均一に分散させた乳化液が調製された。次いで、上記乳化液を40℃に加熱し、ダイヤフラム式真空ポンプ「V−700」(BUCHI社製)を使用して、150hPaの減圧下で酢酸エチルを蒸留除去することにより、ポリエステル樹脂からなる結晶性樹脂粒子が分散されてなる結晶性樹脂粒子分散液を得た。
・第1段重合
撹拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入装置を取り付けた反応容器に、ポリオキシエチレン(2)ドデシルエーテル硫酸ナトリウム4質量部をイオン交換水3000質量部に溶解させた溶液を仕込み、窒素気流下230rpmの撹拌速度で撹拌しながら、内温を80℃に昇温させた。昇温後、過硫酸カリウム10質量部をイオン交換水200質量部に溶解させたものを添加し、液温75℃とし、
・スチレン 584質量部
・アクリル酸n−ブチル 160質量部
・メタクリル酸 56質量部
からなる単量体混合物を1時間かけて滴下した後、75℃にて2時間加熱、撹拌しながら重合を行うことにより、樹脂粒子〔b1〕の分散液を調製した。
撹拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入装置を取り付けた反応容器に、ポリオキシエチレン(2)ドデシルエーテル硫酸ナトリウム2質量部をイオン交換水3000質量部に溶解させた溶液を仕込み、内温を80℃に昇温させた。次いで、上記で得られた樹脂粒子〔b1〕の分散液42質量部(固形分換算)およびマイクロクリスタリンワックス「HNP−0190」(日本精蝋株式会社製)70質量部を、
・スチレン 239質量部
・アクリル酸n−ブチル 111質量部
・メタクリル酸 26質量部
・n−オクチルメルカプタン 3質量部
からなる単量体混合物に80℃にて溶解させた溶液を添加し、循環経路を有する機械式分散機「CLEARMIX」(エム・テクニック社製)を用いて1時間混合分散させることにより、乳化粒子(油滴)を含む分散液を調製した。
上記で得られた樹脂粒子〔b2〕の分散液に、過硫酸カリウム10質量部をイオン交換水200質量部に溶解させた溶液を添加し、80℃の温度条件下に、
・スチレン 380質量部
・アクリル酸n−ブチル 132質量部
・メタクリル酸 39質量部
・n−オクチルメルカプタン 6質量部
からなる単量体混合物を1時間かけて滴下した。滴下終了後、2時間にわたって加熱撹拌することにより重合を行った後、28℃まで冷却することにより、非晶性樹脂粒子分散液を調製した。
ドデシル硫酸ナトリウム90質量部をイオン交換水1600質量部に撹拌溶解した。この溶液を撹拌しながら、カーボンブラック「リーガル330R」(キャボット社製)420質量部を徐々に添加し、次いで、撹拌装置「クレアミックス」(エム・テクニック株式会社製)を用いて分散処理することにより、着色剤粒子の分散液〔Bk〕を調製した。
〈凝集・融着工程〉
撹拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入装置を取り付けた反応容器に、非晶性樹脂粒子分散液 300質量部(固形分換算)、結晶性樹脂粒子分散液 34質量部(固形分換算)、イオン交換水1100質量部、および着色剤粒子分散液〔Bk〕40質量部(固形分換算)を仕込み、液温を30℃に調整した後、5Nの水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを10に調整した。次いで、塩化マグネシウム60質量部をイオン交換水60質量部に溶解した水溶液を、撹拌下、30℃にて10分間かけて添加した。3分間保持した後に昇温を開始し、この系を60分間かけて85℃まで昇温し、85℃を保持したまま凝集し粒子成長反応を継続した。この状態で、「コールターマルチサイザー3」(ベックマン・コールター社製)にて凝集粒子の粒径を測定し、体積基準のメジアン径が6μmになった時点で、塩化ナトリウム40質量部をイオン交換水160質量部に溶解した水溶液を添加して粒子成長を停止させ、さらに、熟成工程として液温80℃にて1時間にわたって加熱撹拌することにより粒子間の融着を進行させ、これによりトナー母体粒子の分散液を調製した。
上記で調製したトナー母体粒子の分散液を、バスケット型遠心分離機「MARKIII 型式番号60×40+M」(松本機械株式会社製)で固液分離し、トナー母体粒子のウェットケーキを形成した。このウェットケーキを濾液の電気伝導度が5μS/cmになるまで前記バスケット型遠心分離機で40℃のイオン交換水を用いて洗浄し、その後「フラッシュジェットドライヤー」(株式会社セイシン企業製)に移して水分量が0.5%となるまで乾燥することにより、トナー母体粒子を作製した。
トナー母体粒子 100質量部に、疎水性シリカ(個数平均粒径=12nm)0.6質量部および疎水性シリカ(個数平均粒径=30nm)を0.9質量部、疎水性チタニア(個数平均粒径=20nm)0.6質量部を添加し、ヘンシェルミキサーにより混合することにより、トナーを作製した。なお、疎水性シリカ(個数平均粒径=12nm)には、下記表1の無機粒子1と同じものを用いた。疎水性シリカ(個数平均粒径=30nm)下記表1の無機粒子3と同じものを用いた。疎水性チタニア(個数平均粒径=20nm)は、下記表1の無機粒子5と同じものを用いた。
<2−1.キャリア粒子の作製>
(2−1−1.コア材の作製)
MnO換算で19.0モル%、MgO換算で2.8モル%、SrO換算で1.5モル%、Fe2O3換算で75.0モル%になるように各原材料を適量配合し、水を加え、湿式ボールミルで10時間粉砕、混合し、乾燥させ、950℃で4時間保持した後、湿式ボールミルで24時間粉砕を行ったスラリーを造粒乾燥し、攪拌装置を内蔵した焼成炉内に容積の5割量を添加して、周速10m/s、1300℃にて4時間保持した後、解砕し、体積平均粒径33μmに粒度調整を行ないコア材を得た。コア材(キャリア芯材粒子)の体積平均粒径は、湿式分散器を備えてなるレーザー回折式粒度分布測定装置「HELOS」(シンパティック社製)により測定される体積基準の平均粒径である。
上記で作製したコア材を100質量部と、メタクリル酸シクロヘキシル/メタクリル酸メチル(共重合比5/5)の共重合体樹脂粒子を3.5質量部とを、撹拌羽根付き高速混合機に投入し、125℃で45分間、風速10m/sで撹拌混合して機械的衝撃力の作用でコア材(キャリア芯材粒子)の表面にコート層(樹脂被覆層)を形成した後、風速2m/sに下げて冷却を行い、コート樹脂で被覆された「キャリア粒子」を作製した。
キャリアの表面に付着させる無機粒子として、下記表1に記載の市販の無機粒子1〜7を用いた。
<3−1.現像剤1の製造>
<3−1−1.現像剤1のスターター現像剤及びキャリア(A)の製造>
上記で作製したキャリア粒子 1.0kgと、上記表1に記載の無機粒子1 0.46gとを計量し、ミクロ型V型混合機(筒井理化学器械株式会社製)にそれぞれ投入し、回転速度45rpmで30分間混合した。これにより、キャリア(粒子)表面に無機粒子1が付着したキャリア(A)を作製した。その後、上記で作製したトナーをトナー濃度が6.5質量%になるように添加し、更に30分間混合し現像剤1のスターター現像剤を作製した。上述した「現像剤からのキャリアの分離方法」により、得られた(使用開始時の)スターター現像剤からトナーを分離したキャリア(A)の抵抗は、2.2×1010Ω・cmであった。
一方、上記で作製したキャリア粒子 1.0kgと、上記表1に記載の無機粒子1 0.11gとを計量し、ミクロ型V型混合機(筒井理化学器械株式会社製)にそれぞれ投入し、回転速度45rpmで30分間混合した。これにより、キャリア(粒子)表面に無機粒子1が付着したキャリア(B)を作製した。トナーボトルに、トナー濃度が90質量%になるように、上記で作製したトナーと上記無機粒子1を付着(外添)処理したキャリア(B)を投入し、数回軽く振って現像剤1の補給現像剤を作製した。上述した「現像剤からのキャリアの分離方法」により、得られた(使用開始時の)補給現像剤からトナーを分離したキャリア(B)の抵抗も、2.2×1010Ω・cmであった。
現像剤1の作製において、キャリア粒子と混合する無機粒子の種類および添加量を変える以外は同様にして、下記表2に記載の組み合わせで現像剤2〜15のスターター現像剤及び補給現像剤をそれぞれ作製した。
〔評価1:帯電安定性(放置変動)〕
常温常湿(20℃,50%RH)環境条件で、(1)現像剤(スターター現像剤及び補給現像剤)を作製時(作製直後)および(2)現像剤(スターター現像剤及び補給現像剤)を作製し2週間放置後に、複写機「bizhub(登録商標) C368」(コニカミノルタ社製)で、A4版の上質紙(65g/m2)上にテスト画像として印字率5%の帯状ベタ画像を形成する印刷を1枚(1p)ずつ行った。現像剤作製時と2週間放置後で、各印刷後のトナーの帯電量をそれぞれ測定し、下記評価基準に従って評価した。帯電量は現像器内の2成分現像剤をサンプリングし、ブローオフ帯電量測定装置「TB−200」(東芝ケミカル株式会社製)を用いて測定した。
◎:現像剤作製時と2週間放置後で、トナーの帯電量の変動値Δが4μC/g未満;合格(優良)
○:現像剤作製時と2週間放置後で、トナーの帯電量の変動値Δが4C/g以上8μC/g未満;合格(可)
×:現像剤作製時と2週間放置後で、トナーの帯電量の変動値Δが8μC/g以上;不合格(不可)。
常温常湿(20℃,50%RH)環境条件で、現像剤(スターター現像剤及び補給現像剤)を作製し2週間放置した後に、複写機「bizhub(登録商標) C368」(コニカミノルタ社製)で、A4版の上質紙(65g/m2)上にテスト画像として印字率5%の帯状ベタ画像を形成する印刷を50万枚(500kp)行った。印刷初期(1枚(1p)印刷後)と50万枚(500kp)印刷後のトナーの帯電量を測定し、下記評価基準に従って評価した。帯電量は現像器内の2成分現像剤をサンプリングし、ブローオフ帯電量測定装置「TB−200」(東芝ケミカル株式会社製)を用いて測定した。
◎:印刷初期と50万枚印刷後で、トナーの帯電量の変動値Δが4μC/g未満;合格(優良)
○:印刷初期と50万枚印刷後で、トナーの帯電量の変動値Δが4C/g以上8μC/g未満;合格(可)
×:印刷初期と50万枚印刷後で、トナーの帯電量の変動値Δが8μC/g以上;不合格(不可)。
常温常湿(20℃,50%RH)環境条件で、現像剤を作製し2週間放置した後に、複写機「bizhub(登録商標) C368」(コニカミノルタ社製)で、A4版の上質紙(65g/m2)上にテスト画像として印字率(CW)5%の帯状ベタ画像を形成する印刷を50万枚行い、印刷初期(1枚(1p)印刷後)と50万枚(500kp)印刷後の階調率32段階の階調パターンを出力し、この階調パターンの粒状性について下記評価基準に従って評価した。粒状性の評価は、階調パターンのCCDによる読み取り値にMTF(Modulation Transfer Function)補正を考慮したフーリエ変換処理を施し、人間の比視感度にあわせたGI値(Graininess Index)を測定し、最大GI値を求めた。GI値は小さいほど良い。なお、このGI値は、日本画像学会誌39(2)、84・93(2000)に掲載されている値である。
◎:印刷初期と50万枚印刷後で、GI値が0.2以下でかつ変動値Δが0.02未満;合格(優良)
○:印刷初期と50万枚印刷後で、GI値が0.2以下でかつ変動値Δが0.02以上0.04未満;合格(可;○)
×:印刷初期と50万枚印刷後で、GI値が0.2以上または変動値Δが0.04以上);不合格(不可)。
2 蒸発器、
3 混合室、
4 燃焼バーナー、
5 反応室、
6 冷却器、
7 分離器、
8 処理室、
9 サイロ、
31 導電性スリーブ、
32 マグネットロール、
33 バイアス電源、
34 円筒電極。
Claims (5)
- スターター現像剤を現像器に充填し、耐刷に伴い補給現像剤が補給され余剰の現像剤が排出される現像方式に用いられる2成分現像剤において、
前記スターター現像剤と補給現像剤とは、それぞれトナーとキャリアとを含み、
前記スターター現像剤に含まれるキャリア(A)は、表面に個数平均粒径が10〜30nmのシリカ粒子が、下記式1−1の範囲で付着し、
前記補給現像剤に含まれるキャリア(B)は、表面にシリカ粒子が、下記式1−2の範囲で付着し、かつ
前記スターター現像剤に含まれるキャリア(A)の表面に付着するシリカ粒子と、前記補給現像剤に含まれるキャリア(B)の表面に付着するシリカ粒子とが下記式2の関係式を満たすことを特徴とする2成分現像剤。
- 前記補給現像剤に含まれるキャリア(B)の表面に付着するシリカ粒子が、前記スターター現像剤に含まれるキャリア(A)の表面に付着するシリカ粒子と同一であることを特徴とする請求項1に記載の2成分現像剤。
- 前記キャリア(A)及び前記キャリア(B)の表面に付着するシリカ粒子が表面処理剤により表面処理されており、当該シリカ粒子の表面処理剤がアルキル鎖を有するシランカップリング剤であり、下記式3で表されることを特徴とする請求項1または2に記載の2成分現像剤。
- 前記トナーが少なくとも結着樹脂として非晶性樹脂と結晶性樹脂とを含み、外添剤粒子として無機微粒子を含有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の2成分現像剤。
- 請求項1〜4の何れか1項に記載の2成分現像剤を用いた画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017180620A JP7006071B2 (ja) | 2017-09-20 | 2017-09-20 | 2成分現像剤及びこれを用いた画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017180620A JP7006071B2 (ja) | 2017-09-20 | 2017-09-20 | 2成分現像剤及びこれを用いた画像形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019056771A true JP2019056771A (ja) | 2019-04-11 |
JP7006071B2 JP7006071B2 (ja) | 2022-01-24 |
Family
ID=66106099
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017180620A Active JP7006071B2 (ja) | 2017-09-20 | 2017-09-20 | 2成分現像剤及びこれを用いた画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7006071B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7560996B2 (ja) | 2020-10-27 | 2024-10-03 | キヤノン株式会社 | スターター二成分現像剤、補給用二成分現像剤、二成分現像剤の製造方法 |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6128958A (ja) * | 1984-07-20 | 1986-02-08 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | 画像形成方法 |
JP2004287269A (ja) * | 2003-03-24 | 2004-10-14 | Fuji Xerox Co Ltd | 現像剤及び画像形成方法 |
JP2008026573A (ja) * | 2006-07-20 | 2008-02-07 | Canon Inc | 補給用現像剤、画像形成方法及び補給用現像剤の製造方法 |
JP2008241927A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Nippon Zeon Co Ltd | 静電荷像現像用正帯電性トナー |
JP2012032775A (ja) * | 2010-07-07 | 2012-02-16 | Ricoh Co Ltd | 電子写真画像形成方法、現像剤及びプロセスカートリッジ |
JP2012063424A (ja) * | 2010-09-14 | 2012-03-29 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
JP2012181383A (ja) * | 2011-03-02 | 2012-09-20 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 二成分現像剤 |
JP2016180901A (ja) * | 2015-03-24 | 2016-10-13 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
JP2017072738A (ja) * | 2015-10-08 | 2017-04-13 | コニカミノルタ株式会社 | 静電潜像現像用トナー |
JP2017102392A (ja) * | 2015-12-04 | 2017-06-08 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 正帯電性トナー |
-
2017
- 2017-09-20 JP JP2017180620A patent/JP7006071B2/ja active Active
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6128958A (ja) * | 1984-07-20 | 1986-02-08 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | 画像形成方法 |
JP2004287269A (ja) * | 2003-03-24 | 2004-10-14 | Fuji Xerox Co Ltd | 現像剤及び画像形成方法 |
JP2008026573A (ja) * | 2006-07-20 | 2008-02-07 | Canon Inc | 補給用現像剤、画像形成方法及び補給用現像剤の製造方法 |
JP2008241927A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Nippon Zeon Co Ltd | 静電荷像現像用正帯電性トナー |
JP2012032775A (ja) * | 2010-07-07 | 2012-02-16 | Ricoh Co Ltd | 電子写真画像形成方法、現像剤及びプロセスカートリッジ |
JP2012063424A (ja) * | 2010-09-14 | 2012-03-29 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
JP2012181383A (ja) * | 2011-03-02 | 2012-09-20 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 二成分現像剤 |
JP2016180901A (ja) * | 2015-03-24 | 2016-10-13 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
JP2017072738A (ja) * | 2015-10-08 | 2017-04-13 | コニカミノルタ株式会社 | 静電潜像現像用トナー |
JP2017102392A (ja) * | 2015-12-04 | 2017-06-08 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 正帯電性トナー |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7560996B2 (ja) | 2020-10-27 | 2024-10-03 | キヤノン株式会社 | スターター二成分現像剤、補給用二成分現像剤、二成分現像剤の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7006071B2 (ja) | 2022-01-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7135478B2 (ja) | 静電荷像現像剤 | |
JP6870490B2 (ja) | 2成分現像剤及びこれを用いた画像形成方法 | |
JP5545046B2 (ja) | 画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP2010169842A (ja) | 静電荷像現像用グリーントナー、静電荷像現像用現像剤、静電荷像現像用トナーセット、静電荷像現像用現像剤セットおよび画像形成装置 | |
US10241432B2 (en) | Electrostatically charged image developing toner and electrostatically charged image developing two-component developer | |
JP5621467B2 (ja) | オレンジトナー及びそれを収容するトナー収容容器、オレンジ現像剤及びそれを収容するプロセスカートリッジ、カラートナーセット、並びに、画像形成装置 | |
JP2012150163A (ja) | マゼンタトナー、トナーセット、マゼンタ現像剤、トナー収容容器、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 | |
CN105785726B (zh) | 双组分显影剂 | |
JP7151289B2 (ja) | 静電荷像現像剤 | |
JP6915449B2 (ja) | 静電潜像現像用トナー及び二成分現像剤 | |
JP7006071B2 (ja) | 2成分現像剤及びこれを用いた画像形成方法 | |
JP6176275B2 (ja) | 二成分現像剤 | |
JP7069906B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー及び2成分現像剤 | |
JP7081259B2 (ja) | 2成分現像剤 | |
JP2012226194A (ja) | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像用現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置および画像形成方法 | |
JP6690361B2 (ja) | オートリファイニング現像方式における補給用キャリアおよび補給用二成分現像剤ならびに画像形成方法 | |
JP7547820B2 (ja) | 静電荷像現像用トナーおよび画像形成方法 | |
JP2012088456A (ja) | トナー及びそれを用いたトナー収容容器、現像剤及びそれを用いたプロセスカートリッジ、並びに、画像形成装置 | |
JP5990968B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、画像形成方法 | |
JP2024076072A (ja) | 静電荷像現像用トナーセット、二成分現像剤セット、画像形成方法及び画像形成システム | |
JP2024017464A (ja) | 静電荷像現像用トナー及び静電荷像現像用二成分現像剤 | |
JP2016176985A (ja) | トナー | |
JP2022188529A (ja) | 二成分現像剤及び画像形成方法 | |
JP5867217B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、画像形成方法 | |
JP5867218B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び、画像形成方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200819 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210430 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210518 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210630 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211207 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211220 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7006071 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |