JP2019053728A - レギュレータ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】幅広い負荷領域で安定動作可能なリニアレギュレータを提供する。【解決手段】レギュレータ回路100は、負荷に出力電圧VOUTを供給する。第2トランジスタM2は、第1トランジスタM1と並列であり、相対的にサイズが小さい。フィードバック回路110は、出力電圧VOUTに応じた第1フィードバック信号VFB1および第2フィードバック信号VFB2を生成する。第1エラーアンプEA1は、第1フィードバック信号VFB1が第1基準値VREF1に近づくように第1トランジスタM1を制御する。第2エラーアンプEA2は、第2フィードバック信号VFB2が第2基準値VREF2に近づくように第2トランジスタM2を制御する。軽負荷状態において、第1エラーアンプEA1の動作が維持される。【選択図】図3

Description

本発明は、リニアレギュレータに関する。
さまざまな電子回路、電子機器において、ある電圧値の直流電圧を、別の電圧値の直流電圧に安定化するリニアレギュレータが使用される。図1は、リニアレギュレータの回路図である。リニアレギュレータ800は、入力端子802に直流電圧VINを受け、所定の目標電圧VOUT(REF)に安定化された出力電圧VOUTを出力端子804に発生する。リニアレギュレータ800は、主として、出力トランジスタ806、エラーアンプ808、フィードバック回路810を備える。
出力トランジスタ806は、入力端子802と出力端子804の間に設けられる。フィードバック回路810は、出力電圧VOUTを分圧し、出力電圧VOUTに応じたフィードバック電圧VFBを生成する。エラーアンプ808は、フィードバック電圧VFBと所定の基準電圧VREFの誤差を増幅し、出力トランジスタ806の制御端子(ゲート)の電圧を調節する。フィードバックによって、出力電圧VOUTは、以下の目標電圧VOUT(REF)に安定化される。
OUT(REF)=VREF×(R11+R12)/R12
アプリケーションによっては、リニアレギュレータの出力電流IOUTが、非常に広範囲に変動する場合がある。図1のリニアレギュレータ800では、幅広い負荷領域のすべてにおいて、安定性を維持することが難しく、一部の負荷領域(あるいは全負荷領域)での位相・ゲイン余裕が低下する。全負荷領域での安定性を確保するためには、それと引きかえに応答性を下げる必要があり、過渡特性が悪化する要因となっていた。
この問題を解決するために、複数のリニアレギュレータを並列に接続し、負荷領域ごとに切りかえて使用する技術が提案されている(特許文献1)。
特開2007−11425号公報
特許文献1に記載の技術では、消費電力の低減のために、軽負荷状態において重負荷対応エラーアンプを完全にオフしている。図2は、従来技術の課題を説明する図である。オフ状態のエラーアンプの動作が復帰するまでにはある遅延時間が存在する。したがって軽負荷状態から重負荷状態に急変した場合に、重負荷対応エラーアンプの応答遅れによって、出力電圧VOUTの変動が大きくなる。
場合によっては、以下の動作を繰り返すことにより、発振を引き起こすおそれもある。
(i)出力電圧VOUTのオーバーシュート
(ii)出力電圧を低下させるために重負荷対応エラーアンプが重負荷側のトランジスタをオフ
(iii)軽負荷と誤判定され、重負荷対応エラーアンプがオフ
(iv) 出力電圧VOUTが低下
(v) 出力電流が増大し、重負荷判定され、重負荷対応エラーアンプがオン
すなわち特許文献1に記載の技術では、必ずしも幅広い負荷領域で安定な動作が保証されているわけではない。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、幅広い負荷領域で安定動作可能なレギュレータ回路の提供にある。
1. 本発明のある態様は、負荷に出力電圧を供給するレギュレータ回路に関する。レギュレータ回路は、第1トランジスタと、第1トランジスタと並列であり、相対的にサイズが小さい第2トランジスタと、出力電圧に応じた第1フィードバック信号および第2フィードバック信号を生成するフィードバック回路と、第1フィードバック信号が第1基準値VREF1に近づくように第1トランジスタを制御する第1エラーアンプと、第2フィードバック信号が第2基準値VREF2に近づくように第2トランジスタを制御する第2エラーアンプと、を備える。軽負荷状態において、第1エラーアンプの動作が維持される。
この態様によると、軽負荷状態において、第1エラーアンプはその動作状態を維持しつつ、第1トランジスタをオフすることができる。これにより、軽負荷状態から重負荷状態に急激に切り替わった場合においても、第1エラーアンプによって速やかに第1トランジスタをオンすることができ、出力電圧変動を抑制できる。
第2トランジスタおよび第2エラーアンプの組み合わせによる出力電圧の目標電圧は、第1トランジスタおよび第1エラーアンプの組み合わせによる出力電圧の目標電圧より高くてもよい。
これにより、軽負荷状態と重負荷状態の動作を自動的かつシームレスに切りかえることができる。
第1フィードバック信号の帰還率をα、第2フィードバック信号の帰還率をαとするとき、VREF1/α<VREF2/αが成り立ってもよい。
第2基準値VREF2は第1基準値VREF1より高くてもよい。
第1エラーアンプと第2エラーアンプの少なくとも一方は、入力オフセット電圧を有するように構成されていてもよい。
第1エラーアンプと第2エラーアンプに共通の基準電圧を供給した場合に、第1目標値と第2目標値を実質的にシフトさせることができる。
入力オフセット電圧は、第1エラーアンプと第2エラーアンプの少なくとも一方の差動入力対のサイズのミスマッチにより導入されてもよい。
ある態様においてレギュレータ回路は、基準電圧を生成する基準電圧源と、基準電圧源をシフトするレベルシフト回路と、をさらに備えてもよい。第1基準値VREF1と第2基準値VREF2の一方はレベルシフト前の基準電圧であり、それらの他方は、レベルシフト後の基準電圧であってもよい。
第2フィードバック信号は、第1フィードバック信号より小さくてもよい。
第1フィードバック信号と第2フィードバック信号の一方は、それらの他方をレベルシフトして得られてもよい。
第2フィードバック信号の帰還率αは、第1フィードバック信号の帰還率αより低い。
ある態様においてレギュレータ回路は、軽負荷状態を検出する判定回路と、軽負荷状態において、第1トランジスタの制御端子の電圧を、第1トランジスタが実質的にオフとなる電圧レベルに変化させる強制オフ回路と、をさらに備えてもよい。
強制オフ回路は、第1トランジスタの制御端子とレギュレータ回路の入力端子の間の電圧を、所定電圧より小さくならないように高くクランプしてもよい。
2. 本発明のある態様は、負荷に出力電圧を供給するレギュレータ回路に関する。レギュレータ回路は、第1トランジスタと、第1トランジスタと並列であり、相対的にサイズが小さい第2トランジスタと、出力電圧に応じた第1フィードバック信号および第2フィードバック信号を生成するフィードバック回路と、第1フィードバック信号が第1基準値VREF1に近づくように第1トランジスタを制御する第1エラーアンプと、第2フィードバック信号が第2基準値VREF2に近づくように第2トランジスタを制御する第2エラーアンプと、を備える。第2トランジスタおよび第2エラーアンプの組み合わせによる出力電圧の目標電圧は、第1トランジスタおよび第1エラーアンプの組み合わせによる出力電圧の目標電圧より高く規定される。負荷電流が所定のしきい値電流より小さいときに、第1エラーアンプはオフする。
この構成によれば、ある電流ITHを境界として、第1エラーアンプEA1による制御が有効な重負荷状態と、第2エラーアンプEA2による制御が有効な軽負荷状態とを、自動的かつシームレスに切りかえることができる。
また、負荷電流IOUTが、境界の電流ITHより低く規定されたしきい値電流IMINより小さい範囲(最軽負荷状態と称する)では、第1エラーアンプを停止することにより、自動切りかえの機能を維持しつつも、最軽負荷状態における回路全体の消費電流を小さくできる。
「第1エラーアンプのオフ状態」には、完全に動作を停止する場合のほか、一部分を完全に停止する場合や、能力を落として待機状態とする場合が含まれる。すなわち、第1エラーアンプのオフ状態は、動作電流が、通常のオン状態よりも減っている状態と把握することもできる。
レギュレータ回路は、負荷電流をしきい値電流と比較する監視回路をさらに備えてもよい。
監視回路は、第2トランジスタに流れる電流を検出電圧に変換し、検出電圧を、しきい値電流に対応するしきい値電圧と比較してもよい。第2トランジスタの電流を利用することにより、最軽負荷状態を判定できる。
監視回路は、第2トランジスタと制御端子が共通に接続された第3トランジスタと、第3トランジスタと直列に設けられたセンス抵抗と、を含み、センス抵抗の電圧降下が、検出電圧であってもよい。
レギュレータ回路は、検出電圧がゲートソース間に印加された第4トランジスタをさらに備えてもよい。第4トランジスタのオン、オフに応じて、第1エラーアンプが制御されてもよい。
第1エラーアンプのオン、オフは、第1エラーアンプに供給されるバイアス電流によって制御されてもよい。
レギュレータ回路は、最軽負荷状態において、第1エラーアンプに、非ゼロの微小のバイアス電流を供給する電流源をさらに備えてもよい。これにより最軽負荷状態において、第1エラーアンプに最低限の電流を供給することで、最軽負荷状態から重負荷状態への負荷の急変時の応答性を改善できる。
3. 本発明のある態様は、負荷に出力電圧を供給するレギュレータ回路に関する。レギュレータ回路は、第1リニアレギュレータと、第1リニアレギュレータと入力、出力がそれぞれ共通に接続され、電流能力が相対的に小さい第2リニアレギュレータと、を備える。第2リニアレギュレータの目標電圧と第1リニアレギュレータの目標電圧の差分は、負荷の状態に応じて変化する。
この態様によると、第1リニアレギュレータと第2リニアレギュレータに差を設定することで、軽負荷状態では第1リニアレギュレータを実質的にオフ状態とし、第2リニアレギュレータを動作させ、重負荷状態では、第1リニアレギュレータと第2リニアレギュレータの両方を動作させることができる。また重負荷状態において、第2リニアレギュレータの出力トランジスタがフルオンしないように、目標電圧を調節することにより、電源電圧変動除去比を高めることができる。
第2リニアレギュレータの目標電圧は、軽負荷状態において第1リニアレギュレータの目標電圧より高く、重負荷状態において、第1リニアレギュレータの目標電圧に近づいてもよい。
第2リニアレギュレータの目標電圧は、負荷電流に応じて連続的に変化してもよい。
第2リニアレギュレータの目標電圧は、負荷電流に応じて離散的に変化してもよい。
第1リニアレギュレータは、第1トランジスタと、出力電圧に応じた第1フィードバック信号VFB1が第1基準値VREF1に近づくように第1トランジスタを制御する第1エラーアンプと、を含んでもよい。第2リニアレギュレータは、第1トランジスタと並列であり、相対的にサイズが小さい第2トランジスタと、出力電圧に応じた第2フィードバック信号VFB2が第2基準値VREF2に近づくように第2トランジスタを制御する第2エラーアンプと、を含んでもよい。
FB1=VFB2であってもよい。レギュレータ回路は、負荷電流にもとづいて、第1基準値VREF1と第2基準値VREF2の差を変化させるオフセット制御部をさらに備えてもよい。
REF1=VREF2であってもよい。レギュレータ回路は、負荷電流にもとづいて、第1フィードバック信号VFB1と第2フィードバック信号VFB2の差を変化させるオフセット制御部をさらに備えてもよい。
REF1<VREF2であってもよい。レギュレータ回路は、負荷電流にもとづいて、第1フィードバック信号VFB1と第2フィードバック信号VFB2の差を変化させるオフセット制御部をさらに備えてもよい。
FB1>VFB2であってもよい。レギュレータ回路は、負荷電流にもとづいて、第1基準値VREF1と第2基準値VREF2の差を変化させるオフセット制御部をさらに備えてもよい。
レギュレータ回路は、ひとつの半導体基板に一体集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。回路を1つのチップ上に集積化することにより、回路面積を削減することができるとともに、回路素子の特性を均一に保つことができる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
さらに、この項目(課題を解決するための手段)の記載は、本発明の欠くべからざるすべての特徴を説明するものではなく、したがって、記載されるこれらの特徴のサブコンビネーションも、本発明たり得る。
本発明のある態様によれば、幅広い負荷領域で安定動作可能なレギュレータ回路を提供できる。
レギュレータ回路の回路図である。 従来技術の課題を説明する図である。 第1の実施の形態に係るレギュレータ回路の回路図である。 図3のレギュレータ回路の動作状態を示す図である。 実施例1.1に係るレギュレータ回路の回路図である。 図6(a)、(b)は、オフセットされた2つの基準値VREF1,VREF2を生成するための構成を示す回路図である。 実施例1.2に係るレギュレータ回路の回路図である。 図8(a)、(b)は、入力オフセット電圧が導入された第2エラーアンプの構成例を示す回路図である。 実施例1.3に係るレギュレータ回路の回路図である。 図10(a)、(b)は、フィードバック回路の構成例を示す回路図である。 第2の実施の形態に係るレギュレータ回路の回路図である。 図11のレギュレータ回路の実施例2.1の回路図である。 強制オフ回路の別の構成例を示す回路図である。 第3の実施の形態に係るレギュレータ回路の回路図である。 図14のレギュレータ回路において、電位差ΔVを固定したときの動作を示す図である。 図14のレギュレータ回路において、電位差ΔVを第1の態様で変化させたときの動作を示す図である。 図14のレギュレータ回路において、電位差ΔVを第2の態様で変化させたときの動作を説明する図である。 実施例3.1に係るレギュレータ回路の回路図である。 負荷電流を検出する監視回路の構成例を示す回路図である。 実施例3.2に係るレギュレータ回路の回路図である。 実施例3.3に係るレギュレータ回路の回路図である。 図22(a)、(b)は、図21のフィードバック回路の構成例を示す回路図である。 実施例3.4に係るレギュレータ回路の回路図である。 図23のレギュレータ回路の一部の構成例を示す回路図である。 実施例3.5に係るレギュレータ回路の回路図である。 第4の実施の形態に係るレギュレータ回路の回路図である。 図26のレギュレータ回路の動作を説明する図である。 実施例4.1に係るレギュレータ回路の回路図である。 図29(a)〜(d)は、第1エラーアンプのオン、オフ制御に関連する部分の構成例を示す回路図である。 第5の実施の形態に係るレギュレータ回路の回路図である。 図30のレギュレータ回路の動作を説明する図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合や、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさず、あるいは機能を阻害しない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、電気的な接続状態に影響を及ぼさず、あるいは機能を阻害しない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
また、「信号A(電圧、電流)が信号B(電圧、電流)に応じている」とは、信号Aが信号Bと相関を有することを意味し、具体的には、(i)信号Aが信号Bである場合、(ii)信号Aが信号Bに比例する場合、(iii)信号Aが信号Bをレベルシフトして得られる場合、(iv)信号Aが信号Bを増幅して得られる場合、(v)信号Aが信号Bを反転して得られる場合、(vi)あるいはそれらの任意の組み合わせ、等を意味する。「応じて」の範囲は、信号A、Bの種類、用途に応じて定まることが当業者には理解される。
本明細書において参照する波形図やタイムチャートの縦軸および横軸は、理解を容易とするために適宜拡大、縮小したものであり、また示される各波形も、理解の容易のために簡略化され、あるいは誇張もしくは強調されている。
(第1の実施の形態)
図3は、第1の実施の形態に係るレギュレータ回路100の回路図である。レギュレータ回路100は、入力端子102に入力電圧VINを受け、出力端子104に接続される負荷(不図示)に、ある目標電圧VOUT(REF)に安定化された出力電圧VOUTを供給する。レギュレータ回路100は、LDO(Low Drop Output)回路とも称される。出力端子104には、出力電圧VOUTの平滑化用の出力キャパシタCOUTが接続される。レギュレータ回路100のうち、出力キャパシタCOUTを除く部分は、ひとつの半導体基板に一体集積化されてもよい。
レギュレータ回路100は、第1トランジスタM1、第2トランジスタM2、第1エラーアンプEA1、第2エラーアンプEA2を備える。第1トランジスタM1および第1エラーアンプEA1は、主として重負荷状態において負荷に電力を供給可能な第1のリニアレギュレータ(重負荷用レギュレータ)REG1を形成し、第2トランジスタM2および第2エラーアンプEA2は、主として軽負荷状態において負荷に電力を供給可能な第2のリニアレギュレータ(軽負荷用レギュレータ)REG2を形成する。第2トランジスタM2の素子サイズは、第1トランジスタM1の素子サイズより相対的に小さく構成される。
より具体的には、第1トランジスタM1および第2トランジスタM2は、入力端子102と出力端子104の間に並列に設けられる。本実施の形態において第1トランジスタM1および第2トランジスタM2は、PチャンネルMOSFETであるが、PNP型バイポーラトランジスタであってもよい。
フィードバック回路110は、出力電圧VOUTに応じた第1フィードバック信号VFB1および第2フィードバック信号VFB2を生成する。通常、フィードバック回路110は抵抗分圧回路で構成することができるが、レギュレータ回路100がバッファ(ボルテージフォロア)である場合、フィードバック回路110は単なる配線となりうる。
第1エラーアンプEA1は、第1フィードバック信号VFB1が第1基準値VREF1に近づくように第1トランジスタM1の制御端子(ゲート)の電圧(ゲート電圧)を制御する。また第2エラーアンプEA2は、第2フィードバック信号VFB2が第2基準値VREF2に近づくように第2トランジスタM2のゲート電圧を制御する。
第2トランジスタM2および第2エラーアンプEA2の組み合わせである軽負荷用のリニアレギュレータREG2による出力電圧VOUTの目標電圧VOUT(REF2)は、第1トランジスタM1および第1エラーアンプEA1の組み合わせである重負荷用のリニアレギュレータREG2による出力電圧VOUTの目標電圧VOUT(REF1)よりわずかに高く設定される。
OUT(REF2)>VOUT(REF1)
一例として、VOUT=5Vのアプリケーションにおいて、VOUT(REF2)は、VOUT(REF1)よりも数十mV〜数百mV高く設定される。
以上がレギュレータ回路100の構成である。続いてその動作を説明する。
図4は、図3のレギュレータ回路100の動作状態を示す図である。横軸は負荷電流IOUTを、縦軸は出力電圧VOUTを示す。重負荷状態と軽負荷状態の境界は、破線で示される。
重負荷状態においては、第1トランジスタM1と第1エラーアンプEA1の能力の方が大きいため、出力電圧VOUTは、第1目標電圧VOUT(REF1)に安定化される。
軽負荷状態では、第2トランジスタM2と第2エラーアンプEA2によって、出力電圧VOUTは、第2目標電圧VOUT(REF2)に安定化される。軽負荷状態においても第1エラーアンプEA1の動作状態は維持されており、第1エラーアンプEA1は、第1トランジスタM1がオフ状態となるようにゲート電圧Vを生成する。
軽負荷状態から重負荷状態に切り替わると、負荷電流IOUTが第2トランジスタM2の電流供給能力を超えるため、出力電圧VOUTがドロップし、自動的に第1エラーアンプEA1および第1トランジスタM1が活性化され、出力電圧VOUTが第1目標電圧VOUT(REF1)に安定化される。
以上がレギュレータ回路100の動作である。続いてその利点を説明する。
このレギュレータ回路100では、軽負荷用のレギュレータと重負荷用のレギュレータの併用により、幅広い負荷範囲において、位相余裕、ゲイン余裕を最適化することができる。
また、軽負荷状態と重負荷状態とで、重負荷用レギュレータREG1と軽負荷用レギュレータREG2を自動的に、かつシームレスに切りかえることができる。すなわち、負荷電流IOUTをしきい値と比較し、比較結果に応じて2つのレギュレータREG1,REG2を切りかえるための回路構成が不要であるという利点がある。
もし、比較結果にもとづいて2つのレギュレータを選択的に切りかえるとすれば、重負荷と軽負荷の境界で負荷電流IOUTが変動するときに、レギュレータREG1,REG2がオン、オフを繰り返し、回路の安定性が低下する。これに対して、本実施の形態では、レギュレータREG1,REG2がシームレスに切り替わるため、回路の安定性を高めることができる。
また、軽負荷状態においても第1エラーアンプEA1の動作が維持されるため、負荷電流IOUTが急激に増大した場合においても、直ちに第1トランジスタM1をオンすることができ、出力電圧VOUTが、VOUT(REF1)を通過してさらにドロップするのを防止できる。
本発明は、図2のブロック図や回路図として把握され、あるいは上述の説明から導かれるさまざまな装置、回路に及ぶものであり、特定の構成に限定されるものではない。以下、本発明の範囲を狭めるためではなく、発明の本質や回路動作の理解を助け、またそれらを明確化するために、より具体的な構成例や変形例を説明する。
OUT(REF1)<VOUT(REF2)とするための構成について、いくつかの実施例を説明する。
(実施例1.1)
図5は、一実施例に係るレギュレータ回路100Aの回路図である。この実施例において、VFB1=VFB2、VREF1>VREF2が成り立つ。フィードバック回路110Aは、抵抗R1,R2を含む。第1フィードバック信号VFB1の帰還率αと、第2フィードバック信号VFB2の帰還率αは等しく、α=R2/(R1+R2)である。
FB1=VFB2=VOUT×α
第2エラーアンプEA2の基準値VREF2は、第1エラーアンプEA1の基準値VREF1より高い。基準電圧源120は、所定の基準電圧VREFを生成する。基準電圧VREFは、そのまま第1エラーアンプEA1に供給され、第1基準値VREF1となる。また基準電圧VREFに、正のオフセット電圧ΔVが付加されて、第2基準値VREF2が生成される。
あるいは基準電圧VREFを第2基準電圧VREF2とし、基準電圧VREFに負のオフセット電圧−ΔVを付加して、第1基準電圧VREF1を生成してもよい。
図6(a)、(b)は、オフセットされた2つの基準値VREF1,VREF2を生成するための構成を示す回路図である。図6(a)のレギュレータ回路100Aは、抵抗R3および電流源CS3を備える。抵抗R3の一端には、基準電圧源120が生成した基準電圧VREFが印加される。抵抗R3の他端は、エラーアンプEA2の入力と接続される。また抵抗R3の他端には、電流源CS3が接続される。電流源CS3が生成する電流Icが抵抗R3に流れることにより、オフセット電圧ΔVに相当する電圧降下が発生する。
図6(b)のレギュレータ回路100Aは、抵抗R4〜R6を備える。抵抗R4〜R6は直列に接続される。目標電圧VREF1,VREF2は、2つのタップから取り出されている。抵抗R5の電圧降下が、オフセット電圧ΔVに相当する。抵抗R4は省略してもよい。
(実施例1.2)
図7は、一実施例に係るレギュレータ回路100Bの回路図である。レギュレータ回路100Bにおいて、第2エラーアンプEA2に、意図的な入力オフセット電圧VOFSが導入され、この入力オフセット電圧VOFS2によって、実効的な基準値VREF2がシフトする。別の観点から見ると、この入力オフセット電圧VOFS2によって、実効的な第2フィードバック信号VFB2がシフトしているものと把握することもできる。
第1エラーアンプEA1は、VREF=VFBが成り立つように、第1トランジスタM1のゲート電圧を調節する。一方、第2エラーアンプEA2は、VREF+VOFS2=VFBが成り立つように、第2トランジスタM2のゲート電圧を調節する。
したがって、
OUT(REF1)=VREF×(R1+R2)/R2
OUT(REF2)=(VREF+VOFS2)×(R1+R2)/R2
となり、VOUT(REF2)>VOUT(REF1)が成り立つ。
第2エラーアンプEA2への入力オフセット電圧VOFS2の導入に代えて、あるいはそれに加えて、第1エラーアンプEA1に入力オフセット電圧VOFS1を導入しうてもよい。この場合、オフセット電圧VOFS1の極性は、オフセット電圧VOFS2の極性の逆である。
図8(a)、(b)は、入力オフセット電圧VOFS2が導入された第2エラーアンプEA2の構成例を示す回路図である。図8(a)、(b)には、エラーアンプの初段に設けられた差動アンプのみが示される。図8(a)の第2エラーアンプEA2では、差動入力対130を構成する2個のトランジスタM11,M12のサイズがN:1となっており、ミスマッチが導入される。
図8(b)のエラーアンプEAでは、カレントミラー負荷132に電流源134が接続され、電流源134が生成する電流によって、バランスを崩し、入力オフセット電圧VOFS2が導入される。
入力オフセット電圧VOFSを導入するための構成はこれらに限定されない。図6(a)の回路構成も、入力オフセット電圧VOFSを導入しているものと把握できる。
(実施例1.3)
図9は、一実施例に係るレギュレータ回路100Cの回路図である。この実施例では、VFB1<VFB2、VREF1=VREF2が成り立つ。すなわちVFB1<VFB2の関係は、フィードバック回路110Cにおいて、オフセット電圧ΔVを導入することで実現できる。
図10(a)、(b)は、フィードバック回路110Cの構成例を示す回路図である。図10(a)のフィードバック回路110Cは、直列に接続された3個の抵抗R7〜R9を含む。フィードバック信号VFB1,VFB2は、2つのタップから取り出されている。抵抗R8の電圧降下が、オフセット電圧ΔVに相当する。このオフセット電圧ΔVは出力電圧VOUTに比例する。
図10(a)のフィードバック回路110Cは、別の観点から見ると、フィードバック信号VFB1,VFB2の帰還率が異なっていると把握することもできる。
α=(R8+R9)/(R7+R8+R9)
α=R9/(R7+R8+R9)
つまりα<αが成り立つ。
図10(b)のフィードバック回路110Cの構成は、抵抗R10および電流源CS4を備える。抵抗R10に、電流源CS4が生成する電流が流れることにより、電圧降下が発生する。この電圧降下が、オフセット電圧となる。なおこのフィードバック回路110Cでは、電流源CS4が生成する電流によって、第1フィードバック信号VFB1がシフトするため、そのシフト量を考慮して、抵抗値R1,R2および電流量を設計すればよい。もし、レギュレータ回路200がボルテージフォロアの場合には、抵抗R1,R2が省略され、出力端子104の電圧VOUTが第1フィードバック信号VFB1となるため、電流源CS4が生成する電流によって、第1フィードバック信号VFB1は影響を受けない。
(第2の実施の形態)
図11は、第2の実施の形態に係るレギュレータ回路200の回路図である。レギュレータ回路200は、入力端子202に入力電圧VINを受け、出力端子204に接続される負荷(不図示)に、ある目標電圧VOUT(REF)に安定化された出力電圧VOUTを供給する。
エラーアンプEA1,EA2およびトランジスタM1,M2は、第1の実施の形態と同様であり、重負荷用レギュレータREG1、軽負荷用レギュレータREG2の2系統のレギュレータが設けられる。
第2の実施の形態においても、レギュレータ回路200は、第1の実施の形態と同様に、軽負荷状態において第1エラーアンプEA1の動作を維持するように構成される。レギュレータ回路200は、重負荷用レギュレータREG1、軽負荷用レギュレータREG2に加えて、判定回路210および強制オフ回路220を備える。判定回路210は軽負荷状態を検出する。軽負荷状態の検出方法は特に限定されないが、たとえば第2トランジスタM2(あるいは第1トランジスタM1)に流れる電流をしきい値と比較することにより、軽負荷判定が可能である。
強制オフ回路220は、軽負荷状態が検出されると、第1トランジスタM1の制御端子の電圧(ゲート電圧)を、第1トランジスタM1が実質的にオフとなる電圧レベルに変化させる。第1トランジスタM1がPチャンネルMOSFETの場合、ゲート電圧が、入力電圧VIN付近までプルアップされる。
以上がレギュレータ回路200の構成である。続いてその利点を説明する。このレギュレータ回路200は、軽負荷状態においても第1エラーアンプEA1の動作が維持される。したがって、軽負荷状態から重負荷状態への急峻な変動が生じた場合においても、出力電圧VOUTのドロップを小さく抑えることができる。また、第2エラーアンプEA2のオン、オフに起因する発振も抑制できる。
(実施例2.1)
図12は、図11のレギュレータ回路200の実施例2.1の回路図である。強制オフ回路220は、第1トランジスタM1の制御端子(ゲート)とレギュレータ回路200の入力端子202の間に設けられたスイッチSW1を含む。判定回路210は、軽負荷状態と判定すると、スイッチSW1をターンオンし、第1トランジスタM1をオフさせる。
判定回路210は、トランジスタM3、抵抗R13、アンプAMP3を備える。トランジスタM3は、第2トランジスタM2とゲート、ソースが共通に接続される。トランジスタM3には、第2トランジスタM2に流れる電流に比例した検出電流が流れる。抵抗R13には、トランジスタM3の電流に比例した電圧降下が発生する。この電圧降下を、アンプ(コンパレータ)AMP3によってしきい値と比較することにより、軽負荷判定が行われる。
図13は、強制オフ回路220の別の構成例を示す回路図である。強制オフ回路220は、第1トランジスタM1の制御端子とレギュレータ回路200の入力端子202の間の電圧VGSを、所定電圧VMINより小さくならないように高くクランプする。所定電圧VMINは、第1トランジスタM1のゲートソース間しきい値VGS(th)より小さく、ゼロより大きい。このために強制オフ回路220は、スイッチSW1と直列に設けられたクランプ素子222を含む。クランプ素子222は、ダイオードや、ゲートドレイン間を結線したMOSFET、ベースコレクタ間を結線したバイポーラトランジスタで構成してもよい。
(第3の実施の形態)
図14は、第3の実施の形態に係るレギュレータ回路100の回路図である。レギュレータ回路100は、入力端子102に入力電圧VINを受け、出力端子104に接続される負荷(不図示)に、ある目標電圧VOUT(REF)に安定化された出力電圧VOUTを供給する。レギュレータ回路100は、LDO(Low Drop Output)回路とも称される。出力端子104には、出力電圧VOUTの平滑化用の出力キャパシタCOUTが接続される。レギュレータ回路100のうち、出力キャパシタCOUTを除く部分は、ひとつの半導体基板に一体集積化されてもよい。
レギュレータ回路100は、第1トランジスタM1、第2トランジスタM2、第1エラーアンプEA1、第2エラーアンプEA2を備える。第1トランジスタM1および第1エラーアンプEA1は、主として重負荷状態において負荷に電力を供給可能な第1のリニアレギュレータ(重負荷用レギュレータ)REG1を形成し、第2トランジスタM2および第2エラーアンプEA2は、主として軽負荷状態において負荷に電力を供給可能な第2のリニアレギュレータ(軽負荷用レギュレータ)REG2を形成する。第2トランジスタM2の素子サイズは、第1トランジスタM1の素子サイズより相対的に小さく構成される。
より具体的には、第1トランジスタM1および第2トランジスタM2は、入力端子102と出力端子104の間に並列に設けられる。本実施の形態において第1トランジスタM1および第2トランジスタM2は、PチャンネルMOSFETであるが、PNP型バイポーラトランジスタであってもよい。
フィードバック回路110は、出力電圧VOUTに応じた第1フィードバック信号VFB1および第2フィードバック信号VFB2を生成する。通常、フィードバック回路110は抵抗分圧回路で構成することができるが、レギュレータ回路100がバッファ(ボルテージフォロア)である場合、フィードバック回路110は単なる配線となりうる。
第1エラーアンプEA1は、第1フィードバック信号VFB1が第1基準値VREF1に近づくように第1トランジスタM1の制御端子(ゲート)の電圧(ゲート電圧)を制御する。また第2エラーアンプEA2は、第2フィードバック信号VFB2が第2基準値VREF2に近づくように第2トランジスタM2のゲート電圧を制御する。
第2トランジスタM2および第2エラーアンプEA2の組み合わせである軽負荷用のリニアレギュレータREG2による出力電圧VOUTの目標電圧VOUT(REF2)は、第1トランジスタM1および第1エラーアンプEA1の組み合わせである重負荷用のリニアレギュレータREG2による出力電圧VOUTの目標電圧VOUT(REF1)よりわずかに高く設定される。
OUT(REF2)>VOUT(REF1)
一例として、VOUT=5Vのアプリケーションにおいて、VOUT(REF2)は、VOUT(REF1)よりも数十mV〜数百mV高く設定される。
ここで軽負荷用レギュレータREG2の目標電圧VOUT(REF2)を、重負荷用レギュレータREG1の目標電圧VOUT(REF1)より高い状態で固定すると、重負荷状態において軽負荷用レギュレータREG2は、第2トランジスタM2がフルオンした状態で動作することとなる。このため、入力電圧VINが変動したときに、その変動が出力電圧VOUTの変動として現れ、PSRR(電源電圧除去比)が低くなる場合があった。
そこで軽負荷用レギュレータREG2の目標電圧VOUT(REF2)と重負荷用レギュレータREG1の目標電圧VOUT(REF1)の差分ΔVは、負荷の状態(すなわち負荷電流IOUT)に応じて動的に変化する。つまり差分ΔVは、負荷電流IOUTの関数f(IOUT)で表すことができる。
ΔV=f(IOUT
重負荷状態において、軽負荷用レギュレータREG2のトランジスタM2がフルオンしないように、目標電圧VOUT(REF2)を動的に変化させることにより、電源電圧変動除去比を高めることができる。
好ましくは軽負荷用レギュレータREG2の目標電圧VOUT(REF2)は、軽負荷状態において重負荷用レギュレータREG1の目標電圧VOUT(REF1)より高く、重負荷状態において、目標電圧VOUT(REF1)に近づけてもよい。
以上がレギュレータ回路100の構成である。続いてその動作を説明する。
はじめに理解の容易化のために、VOUT(REF1),VOUT(REF2)の差分(電位差ΔV)を固定したときの動作を説明する。
図15は、図14のレギュレータ回路100において、電位差ΔVを固定したときの動作を示す図である。横軸は負荷電流IOUTを、縦軸は出力電圧VOUTを示す。重負荷状態と軽負荷状態の境界は、破線で示される。
重負荷状態においては、第1トランジスタM1と第1エラーアンプEA1の能力の方が大きいため、出力電圧VOUTは、第1目標電圧VOUT(REF1)に安定化される。
軽負荷状態では、第2トランジスタM2と第2エラーアンプEA2によって、出力電圧VOUTは、第2目標電圧VOUT(REF2)に安定化される。軽負荷状態においても第1エラーアンプEA1の動作状態は維持されており、第1エラーアンプEA1は、第1トランジスタM1がオフ状態となるようにゲート電圧Vを生成する。
軽負荷状態から重負荷状態に切り替わると、負荷電流IOUTが第2トランジスタM2の電流供給能力を超えるため、出力電圧VOUTがドロップし、自動的に第1エラーアンプEA1および第1トランジスタM1が活性化され、出力電圧VOUTが第1目標電圧VOUT(REF1)に安定化される。
このレギュレータ回路100では、軽負荷用のレギュレータと重負荷用のレギュレータの併用により、幅広い負荷範囲において、位相余裕、ゲイン余裕を最適化することができる。
また、軽負荷状態と重負荷状態とで、重負荷用レギュレータREG1と軽負荷用レギュレータREG2を自動的に、かつシームレスに切りかえることができる。すなわち、負荷電流IOUTをしきい値と比較し、比較結果に応じて2つのレギュレータREG1,REG2を切りかえるための回路構成が不要であるという利点がある。
もし、比較結果にもとづいて2つのレギュレータを選択的に切りかえるとすれば、重負荷と軽負荷の境界で負荷電流IOUTが変動するときに、レギュレータREG1,REG2がオン、オフを繰り返し、回路の安定性が低下する。これに対して、本実施の形態では、レギュレータREG1,REG2がシームレスに切り替わるため、回路の安定性を高めることができる。
また、軽負荷状態においても第1エラーアンプEA1の動作が維持されるため、負荷電流IOUTが急激に増大した場合においても、直ちに第1トランジスタM1をオンすることができ、出力電圧VOUTが、VOUT(REF1)を通過してさらにドロップするのを防止できる。
続いて電位差ΔVを動的に変化させたときの動作を説明する。
図16は、図14のレギュレータ回路100において、電位差ΔVを第1の態様で変化させたときの動作を示す図である。軽負荷状態では、第1トランジスタM1のゲート電圧VG1は、実質的に入力電圧VINと等しくなっており、第1トランジスタM1に流れる電流IOUT1は実質的にゼロである。第2トランジスタM2のゲート電圧VG2がエラーアンプEA2によって調節され、出力電圧VOUTが目標電圧VOUT(REF2)に安定化される。
重負荷状態では、第1エラーアンプEA1によって、出力電圧VOUTが目標電圧VOUT(REF1)に安定化される。このとき、ΔVを固定した場合には、一点鎖線に示すように第2トランジスタM2のゲート電圧VG2は0V付近まで低下し、第2トランジスタM2がフルオンとなる。一方、電位差ΔVを可変にすると、重負荷状態において、第2トランジスタM2のゲート電圧VG2は0Vまで低下せず、負荷電流IOUTに応じて緩やかに低下していく。
これにより、重負荷状態で、入力電圧VINが変動しても、変動をキャンセルするようにゲート電圧VG2をフィードバックにより調節でき、出力電圧VOUTを安定化できる。
図17は、図14のレギュレータ回路100において、電位差ΔVを第2の態様で変化させたときの動作を説明する図である。図16では、第2基準値VREF2が、負荷電流IOUTに応じて実質的に2値で変化し、したがって軽負荷用レギュレータREG2の目標電圧VOUT(REF2)も、2値で離散的に変化した。これに対して図17では、第2基準値VREF2が、負荷電流IOUTに応じて連続的に変化しており、したがって目標電圧VOUT(REF2)も、連続的に変化する。なお第2リニアレギュレータREG2の目標電圧VOUT(REF2)は、負荷電流IOUTに応じて離散的に変化してもよい。
なお、図16や図17では、目標電圧の電位差ΔVを変化させるために、基準電圧VREF1,VREF2を制御しているが、以下の実施例からも理解されるように、その限りでない。
本発明の一態様は、図14のブロック図や回路図として把握され、あるいは上述の説明から導かれるさまざまな装置、回路に及ぶものであり、特定の構成に限定されるものではない。以下、本発明の範囲を狭めるためではなく、発明の本質や回路動作の理解を助け、またそれらを明確化するために、より具体的な構成例や変形例を説明する。
以下、第3の実施の形態に係るレギュレータ回路100について、実施例3.1〜3.4を参照して具体的に説明する。
(実施例3.1)
図18は、実施例3.1に係るレギュレータ回路100Dの回路図である。この実施例において、VFB1=VFB2、VREF1≧VREF2が成り立つ。第1フィードバック信号VFB1の帰還率αと、第2フィードバック信号VFB2の帰還率αは等しく、α=R2/(R1+R2)である。
FB1=VFB2=VOUT×α
この実施例3.1において、第1基準値VREF1は固定されており、たとえば基準電圧源120が生成する基準電圧VREF(またはそれを分圧した電圧)が使用される。フィードバック信号VFB1とVFB2は等しい。第2基準値VREF2は、第1基準値VREF1に、負荷電流IOUTに依存したオフセットΔVを加算した電圧である。
REF1=VREF
REF2=VREF+ΔV
レギュレータ回路100Dは、オフセット制御部140および監視回路150を備える。監視回路150は負荷電流IOUTを監視する。オフセット制御部140は、基準電圧VREFにオフセットΔVを加算するとともに、監視回路150による監視結果、すなわち負荷電流IOUTにもとづいて、第1基準値VREF1と第2基準値VREF2の電位差ΔVを変化させる。
軽負荷状態では、第2トランジスタM2に流れる電流IOUT2は、負荷電流IOUTと実質的に等しい。そこでオフセット制御部140は、第2トランジスタM2に流れる電流IOUT2にもとづいて、電位差ΔVを制御してもよい。監視回路150による軽負荷状態と重負荷状態の判定方法およびその構成は特に限定されない。
オフセット制御部140については、図6(a)、(b)と同様に構成することができる。
図19は、負荷電流IOUTを監視する監視回路150の構成例を示す回路図である。監視回路150は、トランジスタM3、抵抗R13、アンプAMP3を備える。トランジスタM3は、第2トランジスタM2とゲート、ソースが共通に接続される。トランジスタM3には、第2トランジスタM2に流れる電流に比例した検出電流が流れ、抵抗R13には、トランジスタM3の電流に比例した電圧降下が発生する。この電圧降下を、コンパレータAMP3によってしきい値と比較することにより、軽負荷判定が行われる。
あるいはアンプAMP3を、非反転アンプあるいは非反転アンプで構成し、その出力電圧に応じて、2つの目標値VOUT(REF1)、VOUT(REF2)の電位差ΔVを連続的に変化させてもよい。
(実施例3.2)
図20は、実施例3.2に係るレギュレータ回路100B’の回路図である。レギュレータ回路100B’において、第2エラーアンプEA2に、負荷電流IOUTに依存する意図的な入力オフセット電圧VOFSが導入され、この入力オフセット電圧VOFS2によって、実効的な基準値VREF2がシフトする。別の観点から見ると、この入力オフセット電圧VOFS2によって、実効的な第2フィードバック信号VFB2がシフトしているものと把握することもできる。なお、以降の実施例において監視回路150は省略する。
第1エラーアンプEA1は、VREF=VFBが成り立つように、第1トランジスタM1のゲート電圧を調節する。一方、第2エラーアンプEA2は、VREF+VOFS2=VFBが成り立つように、第2トランジスタM2のゲート電圧を調節する。
したがって、
OUT(REF1)=VREF×(R1+R2)/R2
OUT(REF2)=(VREF+VOFS2)×(R1+R2)/R2
となり、オフセット電圧VOFS2に応じて、VOUT(REF2)とVOUT(REF1)の関係が変化する。
第2エラーアンプEA2への入力オフセット電圧VOFS2の導入に代えて、あるいはそれに加えて、第1エラーアンプEA1に入力オフセット電圧VOFS1を導入してもよい。この場合、オフセット電圧VOFS1の極性は、オフセット電圧VOFS2の極性の逆である。
入力オフセット電圧VOFS2が導入された第2エラーアンプEA2については、図8(a)、(b)と同様に構成することができる。入力オフセット電圧VOFSを導入するための構成はこれらに限定されない。たとえば図6(a)の回路構成も、入力オフセット電圧VOFSを導入しているものと把握できる。
(実施例3.3)
図21は、実施例3.3に係るレギュレータ回路100Eの回路図である。この実施例において、第1エラーアンプEA1と第2エラーアンプEA2には、等しい基準値VREF1=VREF2=VREFが与えられる。
オフセット制御部140は、第2フィードバック信号VFB2に、負荷電流IOUT2に応じたオフセット電圧ΔVを重畳する。
FB2=VFB−ΔV
このとき、第2目標電圧VOUT(REF2)は、以下の式で与えられる。
OUT(REF2)=(VREF+ΔV)×(R1+R2)/R2
ΔVをゼロと非ゼロの間で変化させることにより、VOUT(REF2)を変化させることができる。
図22(a)、(b)は、図21のフィードバック回路110Eの構成例を示す回路図である。図22(a)のフィードバック回路110Eは、直列に接続された3個の抵抗R7〜R9と、セレクタ112を含む。一方のフィードバック信号VFB1は、ひとつのタップから取り出されている。セレクタ112は、2つのタップの電圧のうち、負荷電流IOUTに応じた一方を選択し、他方のフィードバック信号VFB2として出力する。抵抗R8の電圧降下が、オフセット電圧ΔVに相当する。
図22(a)のフィードバック回路110Eは、別の観点から見ると、フィードバック信号VFB2の帰還率を、2値で変化させているものと把握することもできる。
α=(R8+R9)/(R7+R8+R9)
α=R9/(R7+R8+R9)
図22(b)のフィードバック回路110Eの構成は、抵抗R10および電流源CS4を備える。抵抗R10に、電流源CS4が生成する電流Icが流れることにより、電圧降下が発生する。この電圧降下が、オフセット電圧となる。電流Icを、負荷電流IOUTに応じて変化させることにより、オフセット電圧を制御できる。
(実施例3.4)
図23は、実施例3.4に係るレギュレータ回路100Fの回路図である。この実施例において、VREF2=VREF1+ΔVが成り立っている。オフセット制御部140は、第2フィードバック信号VFB2に、負荷電流IOUT2に応じたオフセット電圧ΔVを重畳する。オフセット電圧ΔVとΔVは同極性である。
REF2=VREF+ΔV
FB2=VFB+ΔV
このとき、第2目標電圧VOUT(REF2)は、以下の式で与えられる。
OUT(REF2)=(VREF+ΔV−ΔV)×(R1+R2)/R2
軽負荷状態においては、ΔV=0とする。このときVOUT(REF2)は、VOUT(REF1)より大きくなる。重負荷状態ではΔV=ΔVとする。このときVOUT(REF2)=VOUT(REF1)となる。
図24は、図23のレギュレータ回路100Fの一部の構成例を示す回路図である。トランジスタM4は、トランジスタM2とゲート、ソースが共通に接続される。トランジスタM4には、電流IOUT2に応じた検出電流IOUT2が流れる。この検出電流IOUT2’を、抵抗R14に流すことにより、その電圧降下がオフセット電圧ΔVとなる。これにより、軽負荷状態においては、検出電流IOUT2’が小さくなり、ΔV=0となる。重負荷状態では検出電流IOUT2’が大きくなり、ΔVが増大する。図24の構成によれば、図17の動作が実現できる。
(実施例3.5)
図25は、実施例3.5に係るレギュレータ回路100Gの回路図である。この実施例では、図22とオフセットの極性が逆であり、ΔVが可変である。
REF2=VREF−ΔV
FB2=VFB−ΔV
このとき、第2目標電圧VOUT(REF2)は、以下の式で与えられる。
OUT(REF2)=(VREF−ΔV+ΔV)×(R1+R2)/R2
軽負荷状態においては、ΔV=0とする。このときVOUT(REF2)は、VOUT(REF1)より大きくなる。重負荷状態ではΔV=ΔVとする。このときVOUT(REF2)=VOUT(REF1)となる。
(第4の実施の形態)
第3の実施の形態において、重負荷用の第1エラーアンプEA1は、軽負荷状態の全電流範囲において動作を維持するように構成されていた。したがって軽負荷状態において、第1エラーアンプEA1の消費電流を低減できないという問題がある。第4の実施の形態では、この問題を解決するための構成を説明する。
図26は、第4の実施の形態に係るレギュレータ回路100Hの回路図である。レギュレータ回路100Hにおいても、重負荷用レギュレータREG1の目標電圧VOUT(REF1)と、軽負荷用レギュレータREG2の目標電圧VOUT(REF2)には、以下の関係が成り立っている。
OUT(REF2)>VOUT(REF1)
この関係を満たすためのレギュレータ回路100Hの基本構成は、第3の実施の形態で説明した実施例のいずれかを採用することができる。
レギュレータ回路100Hでは、負荷電流IOUTが、軽負荷状態の範囲内に規定されたしきい値電流IMINより小さいときに、第1エラーアンプEA1をオフする。このしきい値電流IMINは、重負荷状態と軽負荷状態の境界を与える電流ITHより低く規定される。たとえば、ITH=1mAのとき、しきい値電流IMINはその1/10の100μA程度としてもよい。
レギュレータ回路100Hは、負荷電流IOUTをしきい値電流IMINと比較する監視回路150をさらに備える。第1エラーアンプEA1のオン、オフは、監視回路150の判定結果にもとづいて制御される。
以上がレギュレータ回路100Hの構成である。続いてその動作を説明する。図27は、図26のレギュレータ回路100Hの動作を説明する図である。負荷電流IOUTがしきい値電流IMINより小さい最軽負荷状態では、第1エラーアンプEA1がオフし、回路の動作電流が最小化される。
負荷電流IOUTがしきい値電流IMINより大きくなると、重負荷状態への遷移に備えて、第1エラーアンプEA1が動作状態となる。さらに負荷電流IOUTが、軽負荷と重負荷の境界の電流量ITHまで増えると、第1エラーアンプEA1の制御が支配的となり、出力電圧VOUTが第1目標値VOUT(REF1)に安定化される。
このように、第4の実施の形態に係るレギュレータ回路100Hによれば、最軽負荷状態における消費電力の低減と、軽負荷状態と重負荷状態における2つのレギュレータREG1,REG2のシームレスな自動切りかえを両立できる。
(実施例4.1)
図28は、実施例4.1に係るレギュレータ回路100Iの回路図である。レギュレータ回路の基本構成は、図16のレギュレータ回路100Aと同様である。
監視回路150は、第2トランジスタM2に流れる電流IOUT2にもとづいて、最軽負荷状態を判定する。監視回路150は、第3トランジスタM3およびセンス抵抗R3を含む。第3トランジスタM3は、制御端子(ゲート)が第2トランジスタM2と共通に接続され、ソース同士が共通に接続される。第3トランジスタM3には、第2トランジスタM2に流れる電流IOUT2に比例した検出電流IDETが流れる。センス抵抗R3は、検出電流IDETの経路上に設けられる。センス抵抗R3には、検出電流IDET、すなわち電流IOUT2に比例した電圧降下が発生する。監視回路150は、この電圧降下(検出電圧VDET)を、しきい値電流IMINに対応するしきい値電圧VMINと比較することにより、最軽負荷状態を検出する。監視回路150は、電圧比較手段152として、電圧コンパレータを含んでもよい。あるいは、ゲートソース間に検出電圧VDETが印加されたMOSトランジスタを、コンパレータとして用いてもよい。電圧比較手段152の出力は、最軽負荷状態か否かを示す判定信号S4として第1エラーアンプEA1に供給される。
図29(a)〜(d)は、第1エラーアンプEA1のオン、オフ制御に関連する部分の構成例を示す回路図である。図29(a)に示すように、第1エラーアンプEA1のオン、オフの切りかえは、バイアス電流IBIASを生成するバイアス電流源160のオン、オフに応じて制御してもよい。
図29(b)に示すように、バイアス電流源160は、基準電流IREFを折り返すカレントミラー回路162を含んでもよい。カレントミラー回路162のゲートに接続されたトランジスタ164のオン、オフによって、バイアス電流IBIASを制御できる。たとえば最軽負荷状態においてハイレベルとなるように判定信号S4の信号レベルを設計し、トランジスタ164のゲートに判定信号S4を供給してもよい。これにより最軽負荷状態においてトランジスタ164がオンし、カレントミラー回路162がオフし、バイアス電流IBIASが遮断される。
図29(c)では、バイアス電流IBIASの経路上に、トランジスタ166が設けられ、そのオン、オフによってバイアス電流IBIASを制御できる。たとえば最軽負荷状態においてローレベルとなるように判定信号S4の信号レベルを設計し、トランジスタ164のゲートに判定信号S4を供給してもよい。これにより最軽負荷状態においてトランジスタ166がオフし、バイアス電流IBIASが遮断される。この構成において、トランジスタ166のゲートに、図27の検出電圧VDETを供給し、トランジスタ166を、電圧比較手段152として機能させてもよい。
図29(d)では、バイアス電流源160に加えて、電流源170が設けられる。電流源170は、最軽負荷状態において第1エラーアンプEA1に、非ゼロの微小のバイアス電流IBIAS0を供給する。これにより最軽負荷状態において、第1エラーアンプEA1を完全にオフするのではなく、最低限の電流IBIAS0を供給して待機状態とすることで、最軽負荷状態から重負荷状態への負荷の急変時の応答性を改善できる。
(第5の実施の形態)
図30は、第5の実施の形態に係るレギュレータ回路100Jの回路図である。レギュレータ回路100Jは、第3の実施の形態と第4の実施の形態の組み合わせである。
具体的には、負荷電流IOUTにもとづいて、第1目標電圧VOUT(REF1)と第2目標電圧VOUT(REF2)の差分ΔVを変化させ、さらに最軽負荷状態において第1エラーアンプEA1を実質的にオフする。
図31は、図30のレギュレータ回路100Jの動作を説明する図である。第5の実施の形態によれば、第3の実施の形態と第4の実施の形態の両方の効果を得ることができる。
なお、第5の実施の形態において、2つの目標電圧VOUT(REF2),VOUT(REF2)の電位差ΔVを変化させるための手段については、第3の実施の形態で説明した通りであるから説明を省略する。また、第1エラーアンプEA1を制御するための手段については、第4の実施の形態で説明した通りであるから説明を省略する。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
(変形例1)
第1トランジスタM1、第2トランジスタM2の少なくとも一方を、NチャンネルMOSFETあるいはNPN型バイポーラトランジスタで構成してもよい。この場合、エラーアンプの非反転入力端子と反転入力端子を入れ替えればよい。
(変形例2)
いくつかの実施例では、レギュレータ回路100に監視回路150を設けたがその限りでない。たとえば外部のマイコンなどから、負荷電流IOUTに関する情報を取得できる場合、その情報にもとづいて目標電圧の差分ΔVを制御してもよい。
(変形例3)
いくつかの実施例では、軽負荷状態を監視するために、軽負荷用レギュレータREG2の電流を検出したがその限りでなく、重負荷用レギュレータREG1と軽負荷用レギュレータREG2それぞれに流れる電流の両方を監視してもよい。あるいは、第1トランジスタM1と第2トランジスタM2の共通のドレインと、出力端子104を結ぶラインに流れる電流を監視してもよい。あるいはレギュレータ回路100の出力電流と入力電流は相関を有するから、レギュレータ回路100の入力電流にもとづいて負荷状態を監視してもよい。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
100…レギュレータ回路、102…入力端子、104…出力端子、M1…第1トランジスタ、M2…第2トランジスタ、EA1…第1エラーアンプ、EA2…第2エラーアンプ、110…フィードバック回路、120…基準電圧源、130…差動入力対、132…カレントミラー負荷、134…電流源、140…オフセット制御部、150…監視回路、152…電圧比較手段、160…バイアス電流源、162…カレントミラー回路、REG1…重負荷用レギュレータ、REG2…軽負荷用レギュレータ、200…レギュレータ回路、202…入力端子、204…出力端子、210…判定回路、220…強制オフ回路。

Claims (32)

  1. 負荷に出力電圧を供給するレギュレータ回路であって、
    第1トランジスタと、
    前記第1トランジスタと並列であり、相対的にサイズが小さい第2トランジスタと、
    前記出力電圧に応じた第1フィードバック信号および第2フィードバック信号を生成するフィードバック回路と、
    前記第1フィードバック信号が第1基準値VREF1に近づくように前記第1トランジスタを制御する第1エラーアンプと、
    前記第2フィードバック信号が第2基準値VREF2に近づくように前記第2トランジスタを制御する第2エラーアンプと、
    を備え、軽負荷状態において、前記第1エラーアンプの動作が維持されることを特徴とするレギュレータ回路。
  2. 前記第2トランジスタおよび前記第2エラーアンプの組み合わせによる前記出力電圧の目標電圧は、前記第1トランジスタおよび前記第1エラーアンプの組み合わせによる前記出力電圧の目標電圧より高いことを特徴とする請求項1に記載のレギュレータ回路。
  3. 前記第1フィードバック信号の帰還率をα、前記第2フィードバック信号の帰還率をαとするとき、
    REF1/α<VREF2/α
    が成り立つことを特徴とする請求項2に記載のレギュレータ回路。
  4. 前記第2基準値VREF2は前記第1基準値VREF1より高いことを特徴とする請求項2または3に記載のレギュレータ回路。
  5. 前記第1エラーアンプと前記第2エラーアンプの少なくとも一方は、入力オフセット電圧を有するように構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のレギュレータ回路。
  6. 前記入力オフセット電圧は、前記第1エラーアンプと前記第2エラーアンプの少なくとも一方の差動入力対のサイズのミスマッチにより導入されることを特徴とする請求項5に記載のレギュレータ回路。
  7. 基準電圧を生成する基準電圧源と、
    前記基準電圧源をシフトするレベルシフト回路と、
    をさらに備え、
    前記第1基準値VREF1と前記第2基準値VREF2の一方はレベルシフト前の前記基準電圧であり、それらの他方は、レベルシフト後の前記基準電圧であることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のレギュレータ回路。
  8. 前記第2フィードバック信号は、前記第1フィードバック信号より小さいことを特徴とする請求項2または3に記載のレギュレータ回路。
  9. 前記第1フィードバック信号と前記第2フィードバック信号の一方は、それらの他方をレベルシフトして得られることを特徴とする請求項8に記載のレギュレータ回路。
  10. 前記第2フィードバック信号の帰還率αは、前記第1フィードバック信号の帰還率αより低いことを特徴とする請求項8に記載のレギュレータ回路。
  11. 前記軽負荷状態を検出する判定回路と、
    前記軽負荷状態において、前記第1トランジスタの制御端子の電圧を、前記第1トランジスタが実質的にオフとなる電圧レベルに変化させる強制オフ回路と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のレギュレータ回路。
  12. 前記強制オフ回路は、前記第1トランジスタの制御端子と前記レギュレータ回路の入力端子の間の電圧を、所定電圧より小さくならないようにクランプすることを特徴とする請求項11に記載のレギュレータ回路。
  13. ひとつの半導体基板に一体集積化されることを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載のレギュレータ回路。
  14. 負荷に出力電圧を供給するレギュレータ回路であって、
    第1トランジスタと、
    前記第1トランジスタと並列であり、相対的にサイズが小さい第2トランジスタと、
    前記出力電圧に応じた第1フィードバック信号および第2フィードバック信号を生成するフィードバック回路と、
    前記第1フィードバック信号が第1基準値VREF1に近づくように前記第1トランジスタを制御する第1エラーアンプと、
    前記第2フィードバック信号が第2基準値VREF2に近づくように前記第2トランジスタを制御する第2エラーアンプと、
    を備え、
    前記第2トランジスタおよび前記第2エラーアンプの組み合わせによる前記出力電圧の目標電圧は、前記第1トランジスタおよび前記第1エラーアンプの組み合わせによる前記出力電圧の目標電圧より高く規定され、
    負荷電流が所定のしきい値電流より小さいときに、前記第1エラーアンプをオフすることを特徴とするレギュレータ回路。
  15. 前記負荷電流を前記しきい値電流と比較する監視回路をさらに備えることを特徴とする請求項14に記載のレギュレータ回路。
  16. 前記監視回路は、前記第2トランジスタに流れる電流を検出電圧に変換し、前記検出電圧を、前記しきい値電流に対応するしきい値電圧と比較することを特徴とする請求項15に記載のレギュレータ回路。
  17. 前記監視回路は、
    前記第2トランジスタと制御端子が共通に接続された第3トランジスタと、
    前記第3トランジスタと直列に設けられたセンス抵抗と、
    を含み、前記センス抵抗の電圧降下が、前記検出電圧であることを特徴とする請求項16に記載のレギュレータ回路。
  18. 前記検出電圧がゲートソース間に印加された第4トランジスタをさらに備え、
    前記第4トランジスタのオン、オフに応じて、前記第1エラーアンプが制御されることを特徴とする請求項17に記載のレギュレータ回路。
  19. 前記第1エラーアンプのオン、オフは、前記第1エラーアンプに供給されるバイアス電流によって制御されることを特徴とする請求項14から18のいずれかに記載のレギュレータ回路。
  20. 最軽負荷状態において、前記第1エラーアンプに、非ゼロの微小のバイアス電流を供給するサブ電流源をさらに備えることを特徴とする請求項14から19のいずれかに記載のレギュレータ回路。
  21. 前記第1トランジスタおよび前記第1エラーアンプの組み合わせである第1レギュレータの前記出力電圧の目標電圧と、前記第2トランジスタおよび前記第2エラーアンプの組み合わせである第2レギュレータの前記出力電圧の目標電圧の差分は、前記負荷電流に応じて可変であることを特徴とする請求項14から20のいずれかに記載のレギュレータ回路。
  22. ひとつの半導体基板に一体集積化されることを特徴とする請求項14から21のいずれかに記載のレギュレータ回路。
  23. 負荷に出力電圧を供給するレギュレータ回路であって、
    第1リニアレギュレータと、
    前記第1リニアレギュレータと入力、出力がそれぞれ共通に接続され、電流能力が相対的に小さい第2リニアレギュレータと、
    を備え、
    前記第1リニアレギュレータの目標電圧と前記第2リニアレギュレータの目標電圧の差分が、負荷の状態に応じて変化することを特徴とするレギュレータ回路。
  24. 前記第2リニアレギュレータの目標電圧は、軽負荷状態において前記第1リニアレギュレータの目標電圧より高く、重負荷状態において、前記第1リニアレギュレータの目標電圧に近づくことを特徴とする請求項23に記載のレギュレータ回路。
  25. 前記第2リニアレギュレータの目標電圧は、負荷電流に応じて連続的に変化することを特徴とする請求項24に記載のレギュレータ回路。
  26. 前記第2リニアレギュレータの目標電圧は、負荷電流に応じて離散的に変化することを特徴とする請求項24に記載のレギュレータ回路。
  27. 前記第1リニアレギュレータは、
    第1トランジスタと、
    前記出力電圧に応じた第1フィードバック信号VFB1が第1基準値VREF1に近づくように前記第1トランジスタを制御する第1エラーアンプと、
    を含み、
    前記第2リニアレギュレータは、
    前記第1トランジスタと並列であり、相対的にサイズが小さい第2トランジスタと、
    前記出力電圧に応じた第2フィードバック信号VFB2が第2基準値VREF2に近づくように前記第2トランジスタを制御する第2エラーアンプと、
    を含むことを特徴とする請求項23から26のいずれかに記載のレギュレータ回路。
  28. FB1=VFB2であり、
    負荷電流にもとづいて、前記第1基準値VREF1と前記第2基準値VREF2の差を変化させるオフセット制御部をさらに備えることを特徴とする請求項27に記載のレギュレータ回路。
  29. REF1=VREF2であり、
    負荷電流にもとづいて、前記第1フィードバック信号VFB1と前記第2フィードバック信号VFB2の差を変化させるオフセット制御部をさらに備えることを特徴とする請求項27に記載のレギュレータ回路。
  30. REF1<VREF2であり、
    負荷電流にもとづいて、前記第1フィードバック信号VFB1と前記第2フィードバック信号VFB2の差を変化させるオフセット制御部をさらに備えることを特徴とする請求項27に記載のレギュレータ回路。
  31. FB1>VFB2であり、
    負荷電流にもとづいて、前記第1基準値VREF1と前記第2基準値VREF2の差を変化させるオフセット制御部をさらに備えることを特徴とする請求項27に記載のレギュレータ回路。
  32. ひとつの半導体基板に一体集積化されることを特徴とする請求項23から31のいずれかに記載のレギュレータ回路。
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