JP2019045708A5 - - Google Patents

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また、投写光学系3Bを構成する各レンズL1〜L18のレンズデータは図9に示すとおりである。図9において、厚み・間隔の欄のOBJは、第1レンズL1からスクリーンSまでの軸上面間距離(m)を表す。厚み・間隔の欄の間隔Aは、温度変化に起因して発生した収差を補正した場合に変化する値である。間隔Aは補正レンズ群LG11と固定レンズ群LG12との間の軸上面間距離(mm)である。厚み・間隔の欄の間隔B、間隔C、間隔D、間隔E、間隔F、は、各レンズL1〜L18がワイド位置に配置された場合と、各レンズL1〜L18がテレ位置に配置された場合とで変化する値である。間隔B、間隔C、間隔D、間隔E、間隔F、は、隣り合うレンズ群の軸上面間距離(mm)である。ndは各レンズL1〜L18の屈折率である。νdは各レンズL1〜L18のアッベ数である。
なお、非球面とされている第2レンズL2の両面(第3面および第4面)の非球面係数は、以下のとおりである。
面 第
曲率半径 84.350 57.275
コーニック定数(K) −1.002 −0.335
4次の係数(A) 6.17595E−07 2.32600E−07
6次の係数(B) −6.93154E−11 −2.39935E−10
8次の係数(C) −1.54068E−14 1.46172E−13
10次の係数(D) −1.64525E−18 −2.18608E−16
12次の係数(E) 8.98913E−22 1.01396E−19
14次の係数(F) −6.43365E−25 −2.50322E−23
16次の係数(G) 7.00618E−29 2.65938E−27
具体的に、本例では、P=0.010mmである。ワイド位置において、FNO=2.40である。テレ位置において、FNO=2.62である。また、ワイド位置において、ΔBF=−0.0005である。テレ位置において、ΔBF=−0.0005である。従って、投写光学系3Bは、以下のとおり、条件式(1)を満足する。
(ワイド位置) |−0.0005| < 0.010×2.40×√2=0.034
(テレ位置) |−0.0005| < 0.010×2.62×√2=0.037
次に、本例は、固定レンズ群LG12の最もスクリーンSの側に位置する第レンズLは、負レンズであり、第レンズLの焦点距離をf2としたときに、次の条件式(3)を満足する。
0.1 < |f2/f1| < 0.9 ・・・(3)
具体的に、本例では、f1=−568.733であり、f2=−102.670である。よって、投写光学系3Bは、以下のとおり、本例は条件式(3)を満足する。
0.1 < |−102.670/−56.733|=0.2< 0.9
ここで、条件式(3)の上限および下限を超える場合には、補正レンズ群LG11を移動させて温度変化に起因して発生した非点収差を補正したときに、歪曲収差が大きくなる場合がある。これに対して、負レンズである第レンズLの焦点距離f2と、補正レンズ群LG11の焦点距離f1との関係が条件式(3)を満たせば、歪曲収差が大きくなることを抑制できる。また、条件式(3)を満たせば、像面湾曲の増大を抑制できる。

Claims (6)

  1. 画像表示素子に表示された画像を拡大して投写す投写光学系において、
    投写倍率を変化させる際に光軸方向に移動する移動レンズ群と、
    前記移動レンズ群の拡大側に配置され、前記投写倍率を変化させる際に前記光軸方向に移動しない倍率変化時固定レンズ群と、
    備え
    前記倍率変化時固定レンズ群は、
    1以上のレンズからなり、前記光軸方向への移動により温度変化に応じて発生する収差の変動を補正する補正レンズ群と、
    前記補正レンズ群の縮小側に配置され、前記光軸方向に移動しない固定レンズ群と、
    有し
    前記画像表示素子の画素ピッチをP、レンズ全系のFナンバーをFNO、レンズ全系の焦点距離をf、前記補正レンズ群の焦点距離をf1、温度が20℃変動した時に変動した収差を補正する移動量だけ前記補正レンズ群を移動させたときのバックフォーカスの移動量をΔBF20としたときに、次の条件式(1)、(2)を満足することを特徴とする投写光学系。
    |ΔBF20| < P×FNO×√2 ・・・(1)
    1.5 < |f1/f| ・・・(2)
  2. 請求項1に記載の投写光学系であって、
    前記固定レンズ群のうち最も前記拡大側に位置するンズは、負レンズであり、
    前記レンズの焦点距離をf2としたときに、次の条件式(3)を満足することを特徴とする投写光学系。
    0.1 < |f2/f1| < 0.9 ・・・(3)
  3. 請求項1または2に記載の投写光学系であって、
    前記補正レンズ群が1つの補正レンズからなる場合、前記補正レンズの屈折率をnd1、アッベ数をνd1としたときに、次の条件式(4)、(5)を満足し、
    前記補正レンズ群が複数の補正レンズからなる場合、前記複数の補正レンズのうち最も前記縮小側に位置するンズの屈折率をnd1、アッベ数をνd1としたときに、次の条件式(4)、(5)を満足することを特徴とする投写光学系。
    1.45 < nd1 < 1.60 ・・・(4)
    50 < νd1 < 85 ・・・(5)
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の投写光学系であって、
    レンズ全系を保持する鏡筒と、
    前記鏡筒の内部の温度を検出する温度センサーと、
    前記補正レンズ群を前記光軸方向に移動させる移動機構と、
    前記温度センサーからの出力に基づいて前記移動機構を駆動する補正制御部と、
    を備えることを特徴とする投写光学系。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の投写光学系と、
    定の画素ピッチを有し、前記投写光学系のバックフォーカスの位置に配置された画像表示素子と、
    備えることを特徴とする投写型画像表示装置。
  6. 請求項5に記載の投写型画像表示装置であって、
    投写する光の光束が20klm以上であることを特徴とする投写型画像表示装置。
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