JP2019045151A - 電磁波測定装置及び電磁波測定方法 - Google Patents
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Abstract
Description
以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
図1は、第1実施形態の電磁波測定装置1の一例を示す図である。電磁波測定装置1は、機構制御部10と、アンテナ移動機構21と、回転機構22と、アンテナ30と、測定器40とを備える。機構制御部10は、アンテナ移動機構21及び回転機構22の駆動を制御する。
ここで、本実施形態では、床面Fが平面であるとし、当該床面Fに対して垂直な方向が重力の方向(上下の方向)に一致する場合を例とする。なお、アンテナマストMが設置される面と、アンテナ30の移動方向との位置関係として、他の位置関係が用いられてもよい。
ここで、被測定体50としては、任意のものが用いられてもよく、例えば、コンピュータや携帯機器などのIT機器が用いられてもよい。
測定器40は、広帯域の電界強度を一括して測定することが可能な測定器である。測定器40は、例えば、スペクトルアナライザである。以降の説明において、被測定体50による放射エミッションの測定を、放射エミッション測定と記載する。本実施形態の測定器40は、例えば、所定の時間間隔(以下、測定間隔という。)毎に放射エミッション測定により放射エミッションの電界強度を測定情報として取得することを行う。以降の説明において、被測定体50の放射エミッション測定を行い、取得した放射エミッションの電界強度を示す測定情報を、測定値と記載する。なお、測定器40は、スペクトルアナライザの他、タイムドメインスキャンによって電磁波の電界強度を取得する構成であってもよい。例えば、測定器40は、時間軸で得られた情報(時間領域信号)をFFT(Fast Fourier Transform)などにより周波数軸の情報(周波数領域信号)へ変換してもよい。また、測定器40は、例えば、単一の周波数の測定値を取得するものであってもよい。
以下、機構制御部10の構成の詳細について説明する。
図2は、第1実施形態の機構制御部10の構成の一例を示す図である。
図2に示す通り、機構制御部10は、主制御部110と、入力装置120と、出力装置130と、記憶部140と、内部バス150とを備える。機構制御部10が備える各部(主制御部110、入力装置120、出力装置130、記憶部140)は、内部バス150によって情報の送受信が可能に接続される。主制御部110は、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサが記憶部140に記憶されるプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。記憶部140は、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、SD(Secure Digital)カード、RAM(Random Access Memory)、レジスタ等によって実現される。
出力装置130は、放射エミッション測定の動作に関連する各種情報を出力する。出力装置130は、例えば、表示装置に当該各種情報を出力する。表示装置は、出力装置130から出力された各種情報を表示する。また、出力装置130は、例えば、当該各種情報を収集する収集装置とネットワークを介して接続されており、収集装置に対して当該各種情報を出力する。
以下、図を参照し、回転機構22の駆動の詳細について説明する。
図3は、第1実施形態の回転機構22の駆動例を示す図である。
図3に示す測定方向Dは、回転機構22の駆動に伴い、放射エミッション測定が行われる方向を示す。回転機構22は、放射エミッション測定の間、機構制御部10の制御に基づいて、被測定体50を常時回転させる。本実施形態では、アンテナ30が被測定体50から放射される電磁波を測定する測定点(以下、測定点MPという。)は、回転機構22の回転軸AXから当該回転軸AXに対して垂直方向に距離rだけ離れた位置である。距離rは、例えば、回転機構22の回転軸AXからアンテナ30までの距離である。ここで、被測定体50は、回転機構22の回転軸AXに近接する位置又は回転軸AXが被測定体50を通る位置に配置される。したがって、距離rは、被測定体50からアンテナ30までの距離と同じ(又は略同じ)である。
回転機構22が測定間隔の時間において回転する角度の値をθと示し、測定器40が測定する電磁波の最大周波数の波長(つまり、最短波長)をλと示す場合、θ、r及びλの関係を、式(1)によって示される条件で設定した。
また、アンテナ移動機構21は、第1状態の後、機構制御部10による制御に基づいて、アンテナ30を床面Fから離れる方向(上方)に移動させる。ここで、回転機構22が被測定体50を回転させる際の角速度をωと示し、アンテナ移動機構21がアンテナ30を上方に継続的に移動させる際の速度(以下、移動速度という。)をvと示す場合、ω及びvの関係を、式(2)によって示される条件で設定した。
アンテナ移動機構21は、下辺からアンテナマストMの他の端部(上辺)まで式(2)によって示される移動速度vによってアンテナ30を移動させる。以降の説明において、第1状態の後、アンテナ移動機構21が移動速度vによってアンテナ30を下辺から上辺まで上方に継続的に移動させる状態を、第2状態と記載する。
また、アンテナ移動機構21は、第2状態の後、機構制御部10の制御に基づいて、回転機構22が被測定体50を回転方向に1回転させるまでの間、アンテナ30を上辺において停止させる。以降の説明において、回転機構22が被測定体50を回転方向に1回転させるまでの間、アンテナ30が上辺において停止させる状態を、第3状態と記載する。機構制御部10は、例えば、アンテナ30を上辺において停止させたことを示す情報を測定器40に供給する。測定器40は、機構制御部10から当該情報を取得したことに応じて、放射エミッション測定を終了する。具体的には、測定器40は、機構制御部10から当該情報を取得した後、回転機構22が被測定体50を1回転させるまでの時間が経過した後、放射エミッション測定を終了する。以降の説明において、第1状態において測定器40が放射エミッション測定を開始してから、第3状態において放射エミッション測定が終了されるまでの間に行われた放射エミッション測定を総称して全放射エミッション測定と記載する。
なお、rθがλ/2より小さい値である場合(例えば、λ/4等である場合)、補間位置CPの補間結果の算出に用いられる複数の測定点MPは、サンプリング定理の条件を満たせば、測定方向Dに存在する測定点MPのうちで隣接していない測定点MPであることもあり得る。
図示する一例では、測定器40は、補間位置CP(図示する補間位置CP2)のアンテナ30の移動方向に隣接して存在する測定点MP間(図示する測定点MP14及び測定点MP19)における測定器40の測定結果に基づいて、補間位置CP2における補間処理を行う。上述したように、測定点MP間の距離は、λ/2以下の長さの距離である。つまり、測定器40は、最大周波数の半波長(λ/2)以下の間隔で放射エミッションを測定しており、空間方向のサンプリング定理を満たす。このため、測定器40は、測定点MPにおける測定値に基づいて、測定を行っていない補間位置CPであって、アンテナ30の移動方向に存在する測定点MP間の補間位置CPにおける放射エミッションの値を、補間により算出することができる。以降の説明において、測定器40が算出(取得)した補間位置CPにおける放射エミッションの値を、補間値と記載する。
なお、移動速度vがλω/4πより小さい値である場合(例えば、λω/8π等である場合)、補間位置CPの補間結果の算出に用いられる複数の測定点MPは、サンプリング定理の条件を満たせば、アンテナ30の移動方向に存在する測定点MPのうちで隣接していない測定点MPであることもあり得る。
具体的には、測定器40は、測定点MP5及び測定点MP10における測定値に基づいて、補間位置CP4における補間処理を行い、補間値を取得する。また、測定器40は、取得した補間位置CP4における補間値と、測定点MP9おける測定値とに基づいて、補間位置CP5における補間処理を行い、補間値を取得する。また、測定器40は、補間位置CP1及び補間位置CP5において取得した補間値に基づいて、補間位置CP3における補間処理を行い、補間値を取得する。
図示する一例では、測定器40は、測定点MP1及び測定点MP2において測定した値に基づいて、補間位置CP11及び補間位置CP12におけるゼロ内挿を行う。また、測定器40は、測定点MP2及び測定点MP3において測定した値に基づいて、補間位置CP13及び補間位置CP14におけるゼロ内挿を行う。また、測定器40は、測定点MP3及び測定点MP4において測定した値に基づいて、補間位置CP15及び補間位置CP16におけるゼロ内挿を行う。また、測定器40は、測定点MP4及び測定点MP5において測定した値に基づいて、補間位置CP17及び補間位置CP18におけるゼロ内挿を行う。
図7は、第1実施形態の測定方向の補間の一例を示す図である。具体的には、図7は、図6において測定点MP1〜測定点MP5の間に設けられた補間位置CPであって、測定器40が取得した補間位置CP11〜補間位置CP18の放射エミッションの補間値(電界強度)を示す図である。
図示する一例では、測定器40は、測定点MP6及び測定点MP11において測定した値に基づいて、補間位置CP21及び補間位置CP22における補間処理を行う。また、測定器40は、測定点MP11及び測定点MP16において測定した値に基づいて、補間位置CP23及び補間位置CP24における補間処理を行う。また、測定器40は、測定点MP16及び測定点MP21において測定した値に基づいて、補間位置CP25及び補間位置CP26における補間処理を行う。
図9は、第1実施形態の測定器40のアンテナ30の移動方向の補間の一例を示す図である。具体的には、図9は、図8において測定点MP6、測定点MP11、測定点MP16及び測定点MP21の間に設けられた補間位置CPであって、測定器40が取得した補間位置CP21〜補間位置CP26の補間値(電界強度)を示す図である。
本測定が開始されると、機構制御部10は、アンテナ移動機構21を制御し、回転機構22が被測定体50を回転方向に1回転させるまでの間、アンテナ30を下辺において停止させる(第1状態)(ステップS110)。下辺における測定が終了すると、機構制御部10は、アンテナ移動機構21を制御し、下辺から上辺まで、移動速度vによってアンテナ30を上方に継続的に移動させる(第2状態)(ステップS120)。アンテナ30が上辺に到達すると、機構制御部10は、アンテナ移動機構21を制御し、回転機構22が被測定体50を回転方向に1回転させるまでの間、アンテナ30を上辺において停止させる(第3状態)(ステップS130)。
以下、電磁波測定装置1による全放射エミッション測定と、従来技術による全放射エミッション測定に要する時間との差について説明する。まず、本実施形態の全放射エミッション測定について説明し、次に、従来例の全放射エミッション測定について説明する。
この一例において、測定器40が測定する電磁波の範囲は、30[MHz]〜1[GHz]である。したがって、最短波長は、約300[mm](最短波長の1/2は、150[mm])である。
本実施形態の回転機構22が被測定体50を回転させる速度は、10[rpm]である。この場合、回転機構22の角速度は、式(3)によって示される。
この場合、移動速度vは、式(4)によって示される。
本実施形態に対し、従来の技術では、アンテナ30は、アンテナマストMに沿って所定の距離(この一例では、λ/2(=150[mm])毎に移動され、停止される。アンテナ30が15cmの距離を移動する場合に要する時間は、例えば、加速減速に要する時間も含めて3秒程度である。また、アンテナ30は、アンテナマストMの高さ1〜4[m]のところで150[mm]毎に20回移動する。この移動に要する時間は、60秒である。上述したように、アンテナマストMの各位置において、回転機構22が被測定体50を1回転させる際に要する時間は、6秒間である。また、測定器は、アンテナマストMの21か所の各位置にアンテナ30が配置される度に放射エミッション測定を行う。したがって、測定に要する時間は、126秒である。つまり、従来の技術によって全放射エミッション測定に要する時間は、186秒である。
この一例において、本実施形態の電磁波測定装置1は、全放射エミッション測定に要する時間を、従来の技術よりも54秒短縮することができる。
以上説明したように、本実施形態の電磁波測定装置1は、機構制御部10と、アンテナ移動機構21と、回転機構22と、アンテナ30と、測定器40とを備える。アンテナ移動機構21は、機構制御部10の制御に基づいて、アンテナマストMに沿った方向にアンテナ30を移動させる。回転機構22は、機構制御部10の制御に基づいて駆動し、被測定体50を回転させる。アンテナマストMに沿った方向は、回転機構22により被測定体50を回転させる回転軸AXに対して平行(又は、略平行)な方向である。アンテナ30は、被測定体50から放射された電磁波を受信する。測定器40は、アンテナ30により受信された電磁波に関する値を測定する。機構制御部10は、アンテナ移動機構21を制御し、アンテナ30を第1状態、第2状態及び第3状態の位置に制御する。第1状態は、回転機構22により被測定体50が回転させられている状態において、アンテナ30を(この一例では、下辺で)停止させる状態である。第2状態は、第1状態の後に移動速度vでアンテナ30を一方向(この一例では、上方)に継続的に移動させる状態である。第3状態は、第2状態の後にアンテナ30を(この一例では、上辺で)停止させる状態である。本実施形態の電磁波測定装置1は、第1状態、第2状態及び第3状態の順にアンテナ移動機構21を移動させつつ、放射エミッション測定を行う。測定器40は、一方向について、最短波長以下の間隔の位置で放射エミッション測定する。
また、本実施形態の電磁波測定装置1は、第2状態においてアンテナ移動機構21(アンテナ30)を継続的に移動し続けるため、測定器40による測定に際しアンテナマストMの下辺から上辺までアンテナ30が移動する時間を短くすることができる。
本実施形態の電磁波測定装置1は、従来例のように、アンテナ30の移動中等、電界強度の実測を一時停止後、再度測定するということを繰り返す必要がない。このため、本実施形態の電磁波測定装置1は、従来例のように、アンテナ30の移動後、被測定体50が測定開始位置に移動するまでの間、待機時間を設ける必要がない。また、本実施形態の電磁波測定装置1は、測定開始から測定終了までの間、回転機構22が被測定体50を回転させるため、従来例のように、測定器の測定のタイミングと、回転機構の角度分解能との公差に伴う放射エミッションの測定値のゆらぎが生じない。したがって、本実施形態の電磁波測定装置1は、従来例と比較して精度高く放射エミッション測定を行うことができる。
以下、図11を参照して、変形例1の電磁波測定装置1aの詳細について説明する。
図11は、変形例1の電磁波測定装置1aの一例を示す図である。
第1実施形態では、被測定体50が放射する電磁波の水平偏波をアンテナ30が受信する場合について説明した。この場合、被測定体50が放射する電磁波の垂直偏波をアンテナ30が受信するように、アンテナ30の設置方向を90度変化させて、ステップS110〜ステップS130の処理を行う。
これに対し、変形例1の電磁波測定装置1aは、アンテナ30の設置方向を変化させるアンテナ回転機構60を備える。アンテナ回転機構60は、例えば、モータである。アンテナ回転機構60と、アンテナ30とは接続されており、アンテナ回転機構60は、アンテナ30を回転し、アンテナ30の設置方向を90度ずつ変化させる。アンテナ回転機構60は、例えば、アンテナ30が電磁波の水平偏波を受信する設置方向において機構制御部10が第1状態、第2状態及び第3状態を制御し終えた後、アンテナ30の設置方向をアンテナ30が電磁波の垂直偏波を受信する方向に(90度)変化させる。その後、機構制御部10が、垂直方向について逆方向で、放射エミッション測定を実行する。このような一連の測定を、例えば、アンテナ回転機構60及びアンテナ移動機構21の動きを停止させずに継続的に行うと、全体の測定(水平偏波の測定及び垂直偏波の測定)に要する時間を短くすることができる。
図12は、変形例1の電磁波測定装置1aの動作の一例を示す流れ図である。
電磁波測定装置1aの機構制御部10は、アンテナ移動機構21を制御し、回転機構22が被測定体50を回転方向に1回転させるまでの間、アンテナ30を下辺において停止させる(第1状態)(ステップS210)。機構制御部10は、アンテナ移動機構21を制御し、下辺から上辺まで、移動速度vによってアンテナ30を上方に継続的に移動させる(第2状態)(ステップS220)。機構制御部10は、アンテナ移動機構21を制御し、回転機構22が被測定体50を回転方向に1回転させるまでの間、アンテナ30を上辺において停止させる(第3状態)(ステップS230)。
これにより、変形例1の電磁波測定装置1bは、被測定体50の水平偏波及び垂直偏波の全体の測定(水平偏波の測定及び垂直偏波の測定)に要する時間をより短くすることができる。
以下、図13を参照して、変形例2の電磁波測定装置1bの詳細について説明する。
図13は、変形例2の電磁波測定装置1bの一例を示す図である。
第1実施形態では、被測定体50が放射する電磁波の水平偏波をアンテナ30が受信する場合について説明した。この場合、電磁波測定装置1は、被測定体50が放射する電磁波の垂直偏波をアンテナ30が受信するように、アンテナ30の設置方向を90度変化させて、ステップS110〜ステップS130の処理を行う。
これに対し、変形例2の電磁波測定装置1bは、被測定体50が放射する電磁波の垂直偏波を受信するアンテナ30−1と、水平偏波を受信するアンテナ30−2との2系統を備える。また、電磁波測定装置1bは、アンテナ30−1を支持するアンテナマストM1と、アンテナ30−2を支持するアンテナマストM2とを備える。また、電磁波測定装置1bは、アンテナ30−1が受信する電磁波の垂直偏波の電界強度を測定する測定器40−1と、アンテナ30−2が受信する電磁波の水平偏波の電界強度を測定する測定器40−2とを備える。例えば、アンテナ30−1とアンテナ30−2とは、アンテナ間相互結合が十分に小さくなる角度間隔に離されて設定される。また、電磁波測定装置1bは、機構制御部10bの制御に基づいて、アンテナ30−1を移動させるアンテナ移動機構21−1と、アンテナ30−2を移動させるアンテナ移動機構21−2とを備える。なお、アンテナ移動機構21−1がアンテナ30−1を移動させる速度及びアンテナ移動機構21−2がアンテナ30−2を移動させる速度は、上述した移動速度vと同じである。これにより、変形例2の電磁波測定装置1bは、被測定体50の水平偏波及び垂直偏波の放射エミッション測定を同時に行うことが可能であり、これらの全放射エミッション測定に要する時間をより短くすることができる。
以下、図14を参照して、変形例3の電磁波測定装置1cの詳細について説明する。
図14は、変形例3の電磁波測定装置1cの一例を示す図である。
第1実施形態では、被測定体50が放射する電磁波の水平偏波をアンテナ30が受信する場合について説明した。この場合、電磁波測定装置1は、被測定体50が放射する電磁波の垂直偏波をアンテナ30が受信するように、アンテナ30の設置方向を90度変化させて、ステップS110〜ステップS130の処理を行う。
これに対し、変形例3の電磁波測定装置1cは、被測定体50が放射する電磁波の垂直偏波と水平偏波とを同時に受信することが可能なアンテナ30cを備える。また、電磁波測定装置1cは、アンテナ30cが受信する電磁波の垂直偏波の電界強度を測定する測定器40−1と、アンテナ30cが受信する電磁波の水平偏波の電界強度を測定する測定器40−2とを備える。これにより、変形例3の電磁波測定装置1cは、被測定体50の水平偏波及び垂直偏波の放射エミッション測定を同時に行うことが可能であり、これらの放射エミッション測定に要する時間をより短くすることができる。
なお、図3〜図10の例では、アンテナ移動機構21がアンテナ30をアンテナマストMの下辺から上辺に移動させる場合について説明したが、これに限られない。アンテナ移動機構21は、アンテナ30をアンテナマストMの上辺から下辺まで下方に移動させてもよい。
図15は、回転機構22の他の駆動例を示す図である。
図15に示す通り、測定方向Dが上辺から下辺の方向であって、図3に示す一例とは逆の方向である。
本測定が開始すると、機構制御部10は、アンテナ移動機構21を制御し、回転機構22が被測定体50を回転方向に1回転させるまでの間、アンテナ30を上辺において停止させる(第1状態)(ステップS310)。上辺における測定が終了すると、機構制御部10は、アンテナ移動機構21を制御し、上辺から下辺まで、移動速度vによってアンテナ30を下方に継続的に移動させる(第2状態)(ステップS320)。アンテナ30が下辺に到達すると、機構制御部10は、アンテナ移動機構21を制御し、回転機構22が被測定体50を回転方向に1回転させるまでの間、アンテナ30を下辺において停止させる(第3状態)(ステップS330)。
また、上述では、アンテナ移動機構21は、第1状態において、回転機構22によって被測定体50が1回転されるまでの間停止する場合について説明したが、これに限られない。アンテナ移動機構21は、第1状態において、回転機構22によって被測定体50が略1回転された場合、他の端部に向かってアンテナ30を移動させてもよい。
図17は、測定点MPの他の一例を示す図である。
この一例では、測定が開始されると、回転機構22が被測定体50を略1回転させる、つまり、測定器40の測定点MPが最初の測定点MP(図示する測定点MP1)の位置に再び戻る前に、アンテナ移動機構21は、他の端部(この一例では、上辺)に向かってアンテナ30を上方に移動させる。図17に示す一例では、アンテナ移動機構21は、測定点MPが最初の測定点MP(図示する測定点MP1)の位置に再び戻るよりも1つ前の測定点MP(図示する測定点MP5)において測定器40が放射エミッション測定を行った後であって、最初の測定点MPの位置に再び戻る前までの間の所定の位置まで、アンテナ30を停止させる(第1状態)。また、アンテナ移動機構21は、測定点MPが測定点MP1の1つ前の測定点MP5において測定器40が放射エミッション測定を行った後であって、測定点MP1の位置に再び戻る前までに(前記した所定の測定点で)アンテナ30を上方に移動させ始めて、そのまま継続的に移動させる(第2状態)。機構制御部10では、例えば、予め、被測定体50、回転機構22及びアンテナ30の位置関係、ω及びvを示す情報が入力されており、最初の測定点MPの位置(または、タイミングなどでもよい。)を検出する機能を有する。
これにより、電磁波測定装置1は、全放射エミッション測定に要する時間をより短くすることができる。
なお、ここでは、アンテナ30を下辺から上辺へ移動させる場合を示したが、これとは逆に、アンテナ30を上辺から下辺へ移動させてもよい。
Claims (5)
- 被測定体を回転させる回転機構と、
前記被測定体から放射された電磁波を受信するアンテナと、
前記回転機構により前記被測定体を回転させる回転軸に対して平行または略平行な方向に前記アンテナを移動させるアンテナ移動機構と、
前記アンテナにより受信された前記電磁波に関する値を測定する測定器と、
前記回転機構により前記被測定体が回転させられている状態において、前記アンテナ移動機構を制御することで、前記アンテナを停止させる第1の状態、前記第1の状態の後に{(前記測定器による測定について設定された波長の半波長)×(前記回転機構により前記被測定体が回転させられる回転速度)}に相当する速さ以下で前記アンテナを一方向に継続的に移動させる第2の状態、前記第2の状態の後に前記アンテナを停止させる第3の状態とする制御部と、を備え、
前記測定器は、前記一方向について、前記半波長以下の間隔の位置で前記電磁波に関する値を測定する、
電磁波測定装置。 - 前記測定器は、前記回転機構により前記被測定体を回転させる方向について、前記半波長以下の間隔の位置で前記電磁波に関する値を測定する、
請求項1に記載の電磁波測定装置。 - 前記制御部は、前記第1の状態において、前記回転機構により前記被測定体を回転させる1回転または略1回転に相当する時間、前記アンテナを停止させ、
前記制御部は、前記第2の状態において、前記一方向における所定の距離に相当する時間、前記アンテナを前記一方向に継続的に移動させ、
前記制御部は、前記第3の状態において、前記回転機構により前記被測定体を回転させる1回転または略1回転に相当する時間、前記アンテナを停止させる、
請求項1又は請求項2のいずれか一項に記載の電磁波測定装置。 - 前記測定器は、{(前記回転機構により前記被測定体を回転させる1回転に要する時間)/(所定の整数)}に相当する時間毎に前記電磁波に関する値を測定し、
前記制御部は、前記第1の状態において、前記電磁波に関する値の測定が開始された後、前記電磁波に関する値の測定が開始された位置に再び戻るよりも1つ前の測定位置で前記電磁波に関する値が測定された後であって、前記電磁波に関する値の測定が開始された位置に再び戻るよりも前に、前記第2の状態へ遷移する、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電磁波測定装置。 - 回転機構により被測定体が回転させられている状態において、前記回転機構により前記被測定体を回転させる回転軸に対して平行または略平行な方向に前記被測定体から放射された電磁波を受信するアンテナを移動させるアンテナ移動機構により、前記アンテナを停止させる第1の状態、前記第1の状態の後に{(前記アンテナにより受信された前記電磁波に関する値を測定する測定器による測定について設定された波長の半波長)×(前記回転機構により前記被測定体が回転させられる回転速度)}に相当する速さ以下で前記アンテナを一方向に継続的に移動させる第2の状態、前記第2の状態の後に前記アンテナを停止させる第3の状態とし、
前記測定器によって、前記一方向について、前記半波長以下の間隔の位置で前記電磁波に関する値を測定する、
電磁波測定方法。
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Citations (8)
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-
2017
- 2017-08-29 JP JP2017164616A patent/JP6953905B2/ja active Active
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