JP2019044612A - 携帯型作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブロワ本体を安定して保持し作業性を向上できる携帯型作業機を提供する。【解決手段】携帯作業機としてのエンジンブロワ100は、ブロワ本体1と、フレーム2と、ダクト3とを備える。ブロワ本体1は、ケーシング11、羽根車12、及び、ケーシング11における羽根車12の回転軸線X1の延伸方向一端側のケーシング一側部に取付けられる駆動部13を有し、空気をケーシング11の上部の渦巻き端部11aから吐出する。フレーム2は、作業者用の把持部21を有し、ブロワ本体1の駆動部13を囲むように環状に形成され、前記ケーシング一側部の外縁部と連結してブロワ本体1を保持する。ダクト3は、渦巻き端部11aに取付けられブロワ本体前方に向かって延び、渦巻き端部11aから吐出された空気を流通させて吹出す。【選択図】図2

Description

本発明は、ブロワ本体とブロワ本体を保持するフレームとを備えた携帯型作業機に関する。
刈り草や枯葉の吹き寄せ作業等に用いる携帯型作業機として、例えば作業者により片手で可搬可能に構成された携帯型のエンジンブロワが知られている。この種のエンジンブロワは、一般的に、ブロワ本体と、ダクトと、フレームとを備える。前記ブロワ本体は、ケーシングと、前記ケーシング内に配置される羽根車と、前記ケーシングの幅方向の一側部(詳しくは、前記ケーシングの前記羽根車の回転軸線の延伸方向一端側のケーシング一側部)に取付けられ前記羽根車を回転させる駆動部(エンジン)とを有し、前記羽根車の回転により吸入した空気を、前記ケーシングの上部にて前記羽根車の回転軸線と直交するブロワ本体前方に向かって延びる渦巻き端部から吐出する。前記ダクトは、前記渦巻き端部に取付けられ前記ブロワ本体前方に向かって延び、前記渦巻き端部から吐出された空気を流通させて吹出す。前記フレームは、前記ブロワ本体を保持すると共に把持部を有している。
この種のエンジンブロワとしては、例えば、特許文献1に記載されたパワーツール(以下、単に、携帯型作業機という)が知られている。特許文献1に記載された携帯型作業機は、前記フレームとしてのグリップユニット4と、前記渦巻状のケーシングとしてのシェル53,54を含むブロワユニット3と、ブロワユニット3の一側部に取付けられる前記駆動部としての駆動ユニット2と、を有し、前記ブロワ本体としてのブロワユニット3及び駆動ユニット2を前記フレームとしてのグリップユニット4により保持するように構成されている。そして、グリップユニット4の上部が作業者用の前記把持部として形成されている。また、渦巻状のシェル53,54の前記渦巻き端部としての排出ソケット8には、一般的に、前記ブロワ本体前方に向かって直線的に一方向に延びるダクトが取付けられる。
米国特許第7837434号明細書
しかしながら、特許文献1に記載された携帯型作業機では、前記フレーム(グリップユニット4)は、全体としてC形の形状に形成されている。このC形状のフレームは、詳しくは、そのブロワ本体前方の部位が開いた開形状に形成されているため、この開形状に起因して前記フレームに変形(撓み)が生じるおそれがある。その結果、大重量の前記ブロワ本体を安定して保持し難いため、作業性が低下するおそれがある。
本発明は上記課題に着目してなされたもので、ブロワ本体とブロワ本体を保持するフレームとを備えた携帯型作業機において、簡易な構造で、ブロワ本体を安定して保持し作業者の作業性を従来よりも効果的に向上させることができる携帯型作業機を提供することを目的とする。
本発明の一側面によると、ブロワ本体と、フレームと、ダクトとを備えた携帯型作業機が提供される。前記ブロワ本体は、渦巻状のケーシングと、該ケーシング内で回転可能に支持される羽根車と、前記ケーシングにおける前記羽根車の回転軸線の延伸方向一端側のケーシング一側部に取付けられ前記羽根車を回転させる駆動部とを有し、前記羽根車の回転により吸入した空気を、前記ケーシングの上部にて前記回転軸線と直交する方向に延びる渦巻き端部から吐出する。前記フレームは、前記ブロワ本体を保持すると共に作業者用の把持部を有する。前記ダクトは、前記渦巻き端部に取付けられブロワ本体前方に向かって延び、前記渦巻き端部から吐出された空気を流通させて吹出す。前記フレームは、前記ブロワ本体の前記駆動部の周囲を囲むように環状に形成されると共に、前記ケーシング一側部の外縁部の所定部位と連結して前記ブロワ本体を保持する。
前記一側面による携帯型作業機によれば、前記ケーシング一側部の外縁部の所定部位と連結して前記ブロワ本体を保持する前記フレームは、前記ブロワ本体の前記駆動部の周囲を囲むように環状に形成されているため、前記駆動部を保護しつつ、従来のC形状のフレームよりも容易に剛性を高めることができ、ひいては、フレーム形状に起因する前記フレームの変形を抑制又は防止することができる。その結果、大重量の前記ブロワ本体を、環状の前記フレームにより容易に安定して保持することができ、作業性を従来よりも向上させることができる。また、剛性が高いため、フレームに切欠き部がある従来のC形状のフレームよりも、フレーム自体の重量を軽くすることができる。
このようにして、前記一側面による携帯型作業機によれば、簡易な構造で、前記ブロワ本体を安定して保持し作業者の作業性を従来よりも効果的に向上させることができる携帯型作業機を提供することができる。
本発明の一実施形態による携帯型作業機としてのエンジンブロワの一使用時における側面図である。 上記エンジンブロワの上面図である。 上記エンジンブロワの前方側から視た正面図である。 上記エンジンブロワのフレームの側面図である。 上記フレームの前方側から視た正面図である。 上記フレームの上面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1〜図3は、それぞれ、本発明の一実施形態による携帯型作業機としてのエンジンブロワ100の外観を示しており、図1は側面図、図2は上面図、図3は図2に示す矢印A方向(つまり、エンジンブロワ100の前方)から視た正面図である。なお、以下では、エンジンブロワ100について、一使用状態における前後、上下及び左右を、各図に示すように便宜上規定する。作業者は、例えば、エンジンブロワ100の左側方に位置し、後述する把持部21を把持してエンジンブロワ100を携帯しながら操作する。
図1〜図3に示すように、本実施形態のエンジンブロワ100は、ブロワ本体1と、フレーム2と、ダクト3と、を含み、作業者が可搬可能に構成されたいわゆるハンディー型エンジンブロワである。エンジンブロワ100は、空気を吹出して刈り草や枯葉等を吹き寄せる送風動作と、枯葉等を吸引して集める吸引動作とを切替えて実行することができ、図1〜図3では、送風動作時の使用状態が示されている。
ブロワ本体1は、ケーシング11と、羽根車12(図2参照)と、駆動部13と、燃料タンク14とを有する。
ケーシング11は、渦巻状のいわゆるボリュートケースからなり、羽根車12は、遠心翼を有し、ケーシング11内で回転可能に支持される。
駆動部13は、ケーシング11における羽根車12の回転軸線X1の延伸方向一端側のケーシング一側部(以下では、「ケーシング左側部」という)に取付けられ羽根車12を回転させる駆動源である。
本実施形態では、駆動部13は、羽根車12を回転させる駆動源としての内燃機関(以下、「エンジン」という)13a(図2参照)と、エンジン13aを覆うと共に前記ケーシング左側部に固定されるエンジンカバー13bと、を含む。本実施形態では、エンジンカバー13bが本発明に係る「カバー」に相当する。
エンジン13aは、適宜の形式の内燃機関を採用することができ、例えば、空冷式の4ストロークエンジンや2ストロークエンジン等を適用することができる。作業者は、例えば、エンジン13aの左側部に設けられたスタータハンドル13cを引くことによりエンジン13aを起動させることができる。
本実施形態では、エンジン13aは、エンジンカバー13b内においてブロワ本体前方に向かって排気するように配置されている。詳しくは、図2に示すように、エンジン13aは、そのエンジン排気部13a1がブロワ本体前方に向くように、エンジンカバー13b内に配置されている。
エンジンカバー13bは、ケーシング11側が開口され、エンジン13aの左側部、前部、後部、上部、及び、下部を覆うように箱状に形成されている。エンジンカバー13bは、その右側の開口端部がケーシング11の前記ケーシング左側部の外縁部にボルト等の適宜の締結部材により固定されている。
本実施形態では、エンジンカバー13bは、図1に示すように、エンジンカバー13bのブロワ本体前方側の側部(前側壁)にエンジン13aの排気を外部に排出する排気口13dを有している。詳しくは、排気口13dは、エンジンカバー13bの前側の側部におけるエンジン13aのエンジン排気部13a1に対応する位置に、開口されている。エンジンカバー13bの排気口13dとエンジン13aのエンジン排気部13a1とフレーム2との関係については、後に図5を参照して詳述する。
燃料タンク14は、駆動部13へ供給する燃料を貯留するものであり、ケーシング11に固定されている。燃料タンク14は、具体的には、ケーシング11の前記ケーシング左側部における所定部位に固定されている。
ブロワ本体1は、羽根車12の回転により吸入した空気を、ケーシング11の上部にて羽根車12の回転軸線X1と直交する方向に延びる渦巻き端部11aから吐出する。この渦巻き端部11aは、例えば、ケーシング11の上部においてブロワ本体前方に向かって延びている。詳しくは、渦巻き端部11aは、ケーシング11の上部前端に位置して、ブロワ本体前方に向かって開口し、ブロワ本体前方に向かって斜め下方に延伸している。
ブロワ本体1のケーシング11の他方の側部(以下では、「ケーシング右側部」という)における中央部には、空気を吸引するためのブロワ吸引口が開口されている。図1〜図3に示す前記送風動作時には、前記ブロワ吸引口は多数の通気口が形成された吸引口カバー15(図2及び図3参照)により覆われ、渦巻き端部11aにはダクト3の一端が接続されている。前記送風動作時には、前記ブロワ吸引口から吸引した空気がダクト3から吐出される。一方、前記吸引動作時には、吸引口カバー15、ダクト3が取外され、図示を省略するが、前記ブロワ吸引口にはブロワ吸引ノズルが取付けられ、渦巻き端部11aにはダストバックが取付けられる。前記吸引動作時には、前記ブロワ吸引ノズルを介して空気と伴に吸引された枯葉等は前記ダストバック内に集められる。
フレーム2は、ブロワ本体1を保持するための部材であり、ブロワ本体1の駆動部13の周囲を囲むように環状に形成されると共に、前記ケーシング左側部の外縁部の所定部位と連結してブロワ本体1を保持する。図4〜図6は、フレーム2の構造を説明するためのフレーム2単体の外観図であり、図4はフレーム2の左側面図、図5は前方側から視た正面図、図6は上面図である。
図4〜図6に示すように、フレーム2は、具体的には、作業者用の把持部21と、下部フレーム22と、前端フレーム23と、後端フレーム24とを有し、全体として環状に形成されている。
把持部21は、作業者により把持される部位である。本実施形態において、把持部21は、駆動部13の上方においてブロワ本体前方に向かって延びるように形成され、フレーム2の上部を構成する。把持部21の前端部には、停止スイッチやトリガ形状の操作レバーが設けられている。下部フレーム22は、駆動部13の下方において把持部21に対して概ね平行に前後方向に延びるように形成されている。前端フレーム23は、把持部21の前端部と下部フレーム22の前端部との間を接続し、図4に示す左側から視ると、緩やかに湾曲しつつ上下方向に延びるように形成されている。後端フレーム24は、把持部21の後端部と下部フレーム22の後端部との間を接続し、図4に示す左側から視ると、緩やかに湾曲しつつ上下方向に延びるように形成されている。
具体的には、フレーム2は、下部フレーム22の両端部にそれぞれ脚部25を備え、ブロワ本体1を保持した状態で、脚部25を介して自立するように構成されている。また、フレーム2は、トラス構造を有し、軽量化を図りつつ適切な強度を有するように構成されている。フレーム2は、把持部21の両端部とケーシング11の前記ケーシング左側部の上部との間と、下部フレーム22の両端部とケーシング11の前記ケーシング左側部の下部との間とに、それぞれ、図3に示すように、バネ等の適宜の防振部材26(図ではバネ)を介してケーシング11と連結することにより、ブロワ本体1をフレーム2の環状枠内でフレーム2の内枠に接触させることなく保持するように構成されている。
本実施形態では、図5に示すように、フレーム2のうちのエンジンカバー13bの排気口13dに対応する部位は、エンジン13aからの図中点線矢印で示す排気を避けるように、ケーシング11から遠ざかる方向(図では左方向)に寄せた位置において上下方向に延伸している。具体的には、図5に示すように、フレーム2の前端フレーム23は、そのエンジンカバー13bの排気口13d及びエンジン13aのエンジン排気部13a1に対応する上下方向の上側部位が前端フレーム23の下側部位よりも左側に寄せた位置で上下方向に延伸するように形成されている。
本実施形態では、フレーム2の環状枠内に、燃料タンク14が駆動部13と伴に位置するように配置されている。
本実施形態では、フレーム2の環状枠内に、ブロワ本体1における前後方向、上下方向、及び、回転軸線X1の延伸方向についてのブロワ本体重心位置が位置するように設定されている。
ダクト3は、ケーシング11の渦巻き端部11aに取付けられブロワ本体前方に向かって延び、渦巻き端部11aから吐出された空気を流通させて吹出すための部材である。
本実施形態では、ダクト3は、ノズル部31と、湾曲ダクト部32とを有し、全体として概ねクランク状に形成されている。
ノズル部31は、ダクト3の空気吹出し側端部を構成する部材であり、所定長さを有して延伸している。本実施形態では、ノズル部31は、図2に示すように、取付けられた状態でブロワ本体1の上方から視て把持部21の延伸方向の中心線の延長線X2上に沿って延びるように配置されている。ノズル部31は、概ね直線的に一方向に延伸している。ノズル部31の空気吹出し側端部は、開口端に向かうにしたがって流路断面積が小さくなるように形成され、ノズル部31の湾曲ダクト部側端部は、湾曲ダクト部32に着脱する着脱部を有する。
湾曲ダクト部32は、ノズル部31の渦巻き端部側(後端側)の部位と渦巻き端部11aとの間を接続するように湾曲して延伸する部材である。湾曲ダクト部32は、渦巻き端部11a及びノズル部31と着脱可能に構成されている。
次に、エンジンブロワ100の前記送風動作における状態及び動作について説明する。
エンジンブロワ100は、フレーム2の脚部25を介して地面等の上に自立して載置されている。この状態で、作業者によりスタータハンドル13cが引かれると、エンジンブロワ100のエンジン13aが起動する。作業者は、例えば、エンジンブロワ100のブロワ本体1の左側に立ち、右手でフレーム2の把持部21を把持し、エンジンブロワ100を持ち上げる。この時、ブロワ本体1の重心位置はフレーム2の環状枠内に位置しているため、エンジンブロワ100は安定した状態で作業者により持ち上げられる。エンジン13aの起動中に生じる振動のフレーム2への伝達は、防振部材26により防止又は抑制されており、把持部21を介した作業者への振動の伝達も防止又は抑制されている。そして、作業者により、把持部21の前端部に設けられた前記操作レバー等が操作されると、エンジンブロワ100は、エンジン13aの回転数が上昇し、吸引口カバー15が設けられた前記ブロワ吸引口から空気をケーシング11内に吸入する。そして、ケーシング11内に吸込まれた空気は、羽根車12の回転によりケーシング11内を流通し渦巻き端部11aからダクト3内に吐出する。ダクト3内に吐出した空気は、湾曲ダクト部32を流通し、把持部21の延伸方向の中心線の延長線X2上に沿って延びるノズル部31の先端部からブロワ本体前方に向かって勢いよく吹出される。この吹出し状態において、エンジンブロワ100は把持部21を介して作業者により安定して保持されている。
かかる本実施形態によるエンジンブロワ100によれば、フレーム2は、ブロワ本体1の駆動部13の周囲を囲むように環状に形成されているため、駆動部13を保護しつつ、従来のC形状のフレームよりも容易に剛性を高めることができ、ひいては、フレーム形状に起因するフレーム2の変形を抑制又は防止することができる。その結果、大重量のブロワ本体1を、環状のフレーム2により容易に安定して保持することができ、作業性を従来よりも向上させることができる。
このようにして、本実施形態によるエンジンブロワ100によれば、簡易な構造で、ブロワ本体1を安定して保持し作業者の作業性を従来よりも効果的に向上させることができるエンジンブロワを提供することができる。
ここで、特許文献1に記載された携帯型作業機では、前記フレームの前記把持部(グリップユニット4の上部)は、前記駆動部の上方において前記ブロワ本体前方に向かって延び、前記ケーシングの前記渦巻き端部(排出ソケット8)は、前記ケーシングの上部において前記ブロワ本体前方に向かって延びている。したがって、前記渦巻き端部は、前記ブロワ本体の上方から視ると、前記フレームの前記把持部に対し前記ブロワ本体の幅方向にずれた位置で前記ブロワ本体前方に向かって延びている。その結果、前記渦巻き端部に単に直線的に一方向に延びる前記ダクトが取付けられて、前記ダクトの先端部のノズル部から空気が勢いよく吹出されると、空気の吹出し反力により、前記把持部を中心とする上下方向の中心線回りに前記ブロワ本体を回転させる回転モーメントが生じるおそれがある。そして、この回転モーメントが前記把持部を介して作業者に伝わると共に、前記ダクトが振れ回ることになるため、作業性がさらに低下するおそれがある。
この点、本実施形態では、従来と同様に、フレーム2の把持部21は、駆動部13の上方においてブロワ本体前方に向かって延び、ケーシング11の渦巻き端部11aは、ケーシング11の上部においてブロワ本体前方に向かって延びている。しかしながら、エンジンブロワ100では、ダクト3の空気吹出し側端部を構成すると共に所定長さを有して延伸するノズル部31が、ブロワ本体1の上方から視て把持部21の延伸方向の中心線の延長線X2上に沿って延びるように配置されているため、ノズル部31から空気が勢いよく吹出されて、空気の吹出し反力を受けたとしても、把持部21を中心とする上下方向の中心線回りにブロワ本体1を回転させる回転モーメントが発生することを防止又は抑制することができる。その結果、把持部21を介して作業者に回転モーメントが伝わること及びダクト3が振れ回ることを防止又は抑制することができ、作業性をさらに向上させることができる。
本実施形態では、ダクト3は、ノズル部31の渦巻き端部側の部位と渦巻き端部11aとの間を接続するように湾曲して延伸する湾曲ダクト部32を有する。これにより、ノズル部31を容易に、ブロワ本体1の上方から視て把持部21の延伸方向の中心線の延長線X2上に沿って延びるように配置することができる。また、本実施形態のように、エンジン13aをエンジンカバー13b内においてブロワ本体前方に向かって排気するように配置する構成において、エンジンカバー13bに形成された排気口13dの前方に容易に排気用のスペースを確保することができ、エンジン13aの排気特性を維持することができる。
本実施形態では、駆動部13は、羽根車12を回転させる駆動源としてのエンジン13aと、エンジン13aをフレーム2の環状枠内において覆うと共に前記ケーシング左側部に固定されるエンジンカバー13bと、を含む。これにより、ブロワ本体1に障害物等が衝突したとしても、エンジン13aをフレーム2とエンジンカバー13bにより二重に保護することができる。
本実施形態では、エンジン13aは、エンジンカバー13b内においてブロワ本体前方に向かって排気するように配置され、エンジンカバー13bは、エンジンカバー13bのブロワ本体前方側の側部にエンジン13aの排気を外部に排出する排気口13dを有している。そして、フレーム2のうちの排気口13dに対応する部位は、エンジン13aからの排気を避けるように、ケーシング11から遠ざかる方向に寄せた位置において上下方向に延伸している。これにより、エンジン13aの排気を阻害することなく、フレーム2の剛性を向上させることができる。
本実施形態では、燃料タンク14は、ケーシング11に固定され、駆動部13と伴にフレーム2の環状枠内に位置するように配置されている。これにより、燃料タンク14をフレーム2により保護することができる。また、燃料タンク14をケーシング11等と一体化した一ユニットとすることができるため、組立時等の取扱い性をも向上させることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形及び変更が可能である。
例えば、本実施形態では、ダクト3は、ノズル部31と湾曲ダクト部32とを有し、全体として概ねクランク状に形成されているが、これに限らず、ノズル部31がブロワ本体1の上方から視て把持部21の延伸方向の中心線の延長線X2上に沿って延びるように配置されていれば、どのような形状であってもよい。なお、ノズル部31から空気が勢いよく吹出される際の空気の吹出し反力に起因する作業性の低下が無視できる程度である場合には、ダクト3は、渦巻き端部11aから直線的に一方向に延びるように形成してもよい。この場合、ダクト3のノズル部31は、ブロワ本体1の上方から視ると、フレーム2の把持部21に対しブロワ本体1の幅方向(羽根車12の回転軸線X1の延伸方向)にずれた位置でブロワ本体前方に向かって延びている。
また、駆動部13は、エンジン13aを覆うエンジンカバー13bを有するものとしたが、これに限らず、このエンジンカバー13bの機能をフレーム2に設けてもよい。また、エンジン13aの排気方向については、ブロワ本体前方に限らず、所定の方向に設定することができる。そして、燃料タンク14は、ケーシング11に固定するものとしたが、これに限らず、駆動部13やフレーム2に固定してもよい。
駆動部13は、ケーシング11の前記ケーシング左側部に取付けられるものとしたが、これに限らず、ケーシング11の前記ケーシング右側部に取付けられてもよい。この場合、フレーム2は、ケーシング11の右側方において、駆動部13の周囲を囲むように環状に形成されると共に、前記ケーシング右側部の外縁部の所定部位と連結してブロワ本体1を保持するように構成すればよい。
駆動部13は、羽根車12を回転させる駆動源としてエンジン13aを備えるものとしたが、前記駆動源は内燃機関に限らず、電動モータを適用してもよい。
1…ブロワ本体
2…フレーム
3…ダクト
11…ケーシング
11a…渦巻き端部
12…羽根車
13…駆動部
13a…エンジン(内燃機関)
13b…エンジンカバー(カバー)
13d…排気口
14…燃料タンク
21…把持部
31…ノズル部
32…湾曲ダクト部
100…エンジンブロワ(携帯型作業機)
X1…回転軸線
X2…延長線

Claims (6)

  1. 渦巻状のケーシングと、該ケーシング内で回転可能に支持される羽根車と、前記ケーシングにおける前記羽根車の回転軸線の延伸方向一端側のケーシング一側部に取付けられ前記羽根車を回転させる駆動部とを有し、前記羽根車の回転により吸入した空気を、前記ケーシングの上部にて前記羽根車の回転軸線と直交する方向に延びる渦巻き端部から吐出するブロワ本体と、
    前記ブロワ本体を保持すると共に作業者用の把持部を有するフレームと、
    前記渦巻き端部に取付けられブロワ本体前方に向かって延び、前記渦巻き端部から吐出された空気を流通させて吹出すダクトと、
    を備えた携帯型作業機であって、
    前記フレームは、前記ブロワ本体の前記駆動部の周囲を囲むように環状に形成されると共に、前記ケーシング一側部の外縁部の所定部位と連結して前記ブロワ本体を保持する、携帯型作業機。
  2. 前記把持部は、前記駆動部の上方において前記ブロワ本体前方に向かって延び、
    前記渦巻き端部は、前記ケーシングの上部において前記ブロワ本体前方に向かって延び、
    前記ダクトの空気吹出し側端部を構成すると共に所定長さを有して延伸するノズル部は、前記ブロワ本体の上方から視て前記把持部の延伸方向の中心線の延長線上に沿って延びるように配置されている、請求項1に記載の携帯型作業機。
  3. 前記ダクトは、前記ノズル部の渦巻き端部側の部位と前記渦巻き端部との間を接続するように湾曲して延伸する湾曲ダクト部を有する、請求項2に記載の携帯型作業機。
  4. 前記駆動部は、前記羽根車を回転させる駆動源としての内燃機関と、前記内燃機関を前記フレームの環状枠内において覆うと共に前記ケーシング一側部に固定されるカバーと、を含む、請求項1〜3のいずれか一つに記載の携帯型作業機。
  5. 前記内燃機関は、前記カバー内において前記ブロワ本体前方に向かって排気するように配置され、
    前記カバーは、該カバーの前記ブロワ本体前方側の側部に前記内燃機関の排気を外部に排出する排気口を有し、
    前記フレームのうちの前記排気口に対応する部位は、前記内燃機関からの排気を避けるように、前記ケーシングから遠ざかる方向に寄せた位置において上下方向に延伸している、請求項4に記載の携帯型作業機。
  6. 前記駆動部へ供給する燃料を貯留する燃料タンクは、前記ケーシングに固定され、前記駆動部と伴に前記フレームの環状枠内に位置するように配置されている、請求項4又は5に記載の携帯型作業機。
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