JP2019043797A - 粒状nk化成肥料および粒状nk化成肥料の製造方法 - Google Patents
粒状nk化成肥料および粒状nk化成肥料の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019043797A JP2019043797A JP2017166845A JP2017166845A JP2019043797A JP 2019043797 A JP2019043797 A JP 2019043797A JP 2017166845 A JP2017166845 A JP 2017166845A JP 2017166845 A JP2017166845 A JP 2017166845A JP 2019043797 A JP2019043797 A JP 2019043797A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- granular
- particles
- fertilizer
- particle
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Fertilizers (AREA)
Abstract
Description
硫酸アンモニウムは、例えば、コークス炉廃ガスを硫酸と接触させて得られる硫酸アンモニウム水溶液や、カプロラクタムの製造においてカプロラクタム硫酸塩にアンモニアを添加して得られるカプロラクタムと硫酸アンモニウム混液を得た後に、カプロラクタム水溶液と硫酸アンモニウム水溶液を分離して得られる硫酸アンモニウム水溶液から、晶析により硫酸アンモニウムを結晶化した細粒結晶硫酸アンモニウムなどが知られるところであり、本発明において硫酸アンモニウム成分として使用できる。
本発明の粒状NK化成肥料は後述するとおり硫酸アンモニウムから実質的になる粒子(かかる粒子を「粒子A」ということがある)と塩化カリウムから実質的になる粒子(かかる粒子を「粒子B」ということがある)とが一体化して二次粒子を形成する。
塩化カリウムは、肥料三大栄養素であるカリウムの塩化物であり、例えばシルビンやカーナリット等の塩化カリウム鉱物に含まれる。塩化カリウム成分中のK2O換算でのカリウム含有率は、単位重量あたりのカリウム源としての肥料効果の面から、60重量%以上が好ましく、62重量%以上がさらに好ましい。なお、塩化カリウム成分中のK2O換算でのカリウム含有率は、公定肥料分析法に従い原子吸光測定法で測定した値である。
粒子Bは、塩化カリウムから実質的になる粒子である。ここで、「実質的になる」とは、粒子B中の塩化カリウム含有量が粒子B重量に対して平均して90重量%以上であることをいう。粒子Bが塩化カリウムを含む割合は、95重量%以上が好ましく、さらに好ましくは98重量%以上であり、100重量%であれば最も好ましい。この粒子Bは、加里鉱脈を掘削して塩化カリウム鉱物を取得し、精製工場にて純度の高い塩化カリウム含有物を製造した後、解砕機にて任意の粒径分布をもつ粉粒体状にすることや肥料製造工場における篩機の篩下として採取して得ることができる。
本発明の粒状NK化成肥料は、硫酸アンモニウムから実質的になる粒子(粒子A)と、塩化カリウムから実質的になる粒子(粒子B)とが一体化して二次粒子を形成した粒状肥料である。すなわち、粒状肥料中には粒子Aの部分と粒子Bの部分とを観察することができる。このような粒状肥料を得るには、粒子Aと粒子Bとを混合し(混合したものを以下粉状NK混合肥料ともいう)を、成型(造粒ともいう)することで得られる。
×100(%)・・・(2) 。
(1)粒子Aと粒子Bの成型前での粒径
粒子Aと粒子Bの成型前段階での粒径は、目開き9メッシュ=2.0mm、および目開き60メッシュ=0.25mmの篩を使用して、下記式により0.25mmを超え2mm以下の粒径の割合を算出した。
0.25mmを超え2mm以下の粒径割合(%)=(粒径0.25mmを超え2mm以下の重量)/(篩分け前の粒子の重量)×100
(2)粒子Aと粒子Bの粒状NK化成肥料成型後の粒径
粒子Aと粒子Bの粒状NK化成肥料内での粒径は、断面を光学顕微鏡観察にて解析し、白色物を粒子A、赤色物を粒子Bと識別してランダムに100粒の粒径を測定した。
(3)粒子Aと粒子Bの成型前でのかさ密度
粒子Aと粒子Bの成型前段階でのかさ密度は、「JIS R 1628:1997 ファインセラミックス粉末のかさ密度測定方法」に準じて測定した。
(4)粒状NK化成肥料の二次粒子形成直後の粒硬度
粒状NK化成肥料の二次粒子形成直後(成型直後)の粒硬度は、木屋式硬度計で造粒物20粒の粒硬度を測定し、これら粒硬度の平均を求めたものである。
(5)粒状NK化成肥料の収率
粒状NK化成肥料の収率は、造粒機に投入する粉状NK混合肥料の重量に対する造粒および整粒して得られた粒状NK化成肥料の重量であって、下記式により算出した。
粒状NK化成肥料の収率(%)=(粒状NK化成肥料の重量)/(造粒機に投入する粉状NK混合肥料の重量)×100
(6)粒状NK化成肥料の粒径
粒状NK化成肥料の粒径は、目開き9メッシュ=2.0mmおよび5メッシュ=4.0mmの篩を使用して、下記式により2mm以上4mm以下の粒径の割合を算出した。
粒状NK化成肥料の2mm以上4mm以下の粒径割合(%)=(粒径2mm以上4mm以下の重量)/(篩分け前の粒状NK化成肥料の重量)×100
(7)硫酸アンモニウムと塩化カリウムの粒状NK化成肥料成形後の含有量
硫酸アンモニウムと塩化カリウムの粒状NK化成肥料内での含有量は、成型前の粒子A、成型前の粒子B、および粒状NK化成肥料を公定肥料分析法により成分分析して、ホルムアルデヒド法によりアンモニア性窒素の含有量を、原子吸光法によりK2O換算でのカリウム含有量を測定し、下記式により硫酸アンモニウムと塩化カリウムの粒状NK化成肥料内での含有量を算出した。
硫酸アンモニウムの粒状NK化成肥料成形後の含有量(%)=(粒状NK化成肥料のアンモニア性窒素の含有量)/(粒子Aの成型前のアンモニア性窒素の含有量)×100
塩化カリウムの粒状NK化成肥料成形後の含有量(%)=(粒状NK化成肥料のK2Oの含有量)/(粒子Bの成型前のK2Oの含有量)×100
(8)粒状NK化成肥料の長軸径と短軸径の比(長軸径/短軸径)
粒状NK化成肥料の長軸径と短軸径の比は、粒状NK化成肥料の写真撮影画像を使用して画像解析式の粒径測定装置により長軸径と短軸径を測定し、長軸径を短軸径で割ることで算出した。
(9)粒状NK化成肥料のかさ密度
粒状NK化成肥料のかさ密度は、「JIS R 1628:1997 ファインセラミックス粉末のかさ密度測定方法」に準じて測定した。
(10)粒状NK化成肥料の水分率
粒状NK化成肥料の水分率は、加熱前の粒状NK化成肥料を130℃で3時間加熱後に重量測定を行った際の加熱減量により求めた値であり、下記式で算出した。
粒状NK化成肥料の水分率(重量%)=((加熱前の粒状NK化成肥料重量)−(加熱後の粒状NK化成肥料重量))/(加熱前の粒状NK化成肥料重量)×100
(11)粒状NK化成肥料の固結率
粒状NK化成肥料の固結率は、ポリ製小袋に充填した粒状NK化成肥料750gを上部と下部にダミーの肥料袋1袋ずつ置き、その上部に木製板を置いて堆積し、60kgの錘で一ヶ月間荷重後の粒状NK化成肥料のうち固結部分重量の割合であり、下記式で算出した。
粒状NK化成肥料の固結率(%)= (一ヶ月間荷重後の固結部分重量)/750×100
(12)粒状NK化成肥料の固結強度
粒状NK化成肥料の固結強度は、山中式土壌硬度計を使用して針部を肥料上面に対して垂直に圧入して測定した値である。
(13)粒状NK化成肥料の粉化率
粒状NK化成肥料の粉化率は、粒状NK化成肥料750gに対して60kgの錘で一ヶ月間荷重後の粒状NK化成肥料組成物のうち、目開き2mmの篩を使用して得た粒径が2mm以下のものの割合であり、下記式で算出した。
粒状NK化成肥料の粉化率(%)= (粒径2mm以下の重量)/750×100
実施例1〜6、比較例1〜4においては、表1に示す硫酸アンモニウムから実質的になる粒子(表中では粒子Aと表記)と塩化カリウムから実質的になる粒子(表中では粒子Bと表記)を成形して粒状NK化成肥料を製造した。なお、粒子Aはカプロラクタム製造の副生物である配向度0.997の晶析品を使用した。また、粒子BはBB肥料製造工場の分級工程で得られる篩下品を使用した。
粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子が73重量%の硫酸アンモニウム粒子(粒子A)80重量%と粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子が61重量%の塩化カリウム粒子(粒子B)20重量%とを、混合機としてダウ・ミキサー(株式会社新日南製)に供給して10分間混合した。次いで、該混合物を造粒機としてブリケッタ(登録商標)BSS−IV型(新東工業製)に供給し、ロール有効幅を185mm、ロール圧力を8.3kN/cm、バリ厚みを1.70mm、ポケットサイズをΦ3.9mm×0.94mm、ローラー回転数50rpmで造粒を行い、粗砕機にて破砕した後、目開き6.7mm、5.2mm、2.2mmの篩いを有する3段解砕篩機(興和工業所製)に投入し、解砕メディア(ナイロン硬球ボール上段200個、下段200個)で解砕した。続いて、該造粒物をマルメライザー(ダルトン製)に篩上解砕品を投入し、回転数225rpmで20秒間整粒処理を行った後に、目開き2mmの篩を有する円形振動篩機(ダルトン製)に供給して分級を行い、目開き2mmの篩上品を粒状NK化成肥料として回収した。造粒直後の粒状NK化成肥料の粒硬度は2.8kgfであった。また、粒状NK化成肥料の収率は79%、2mm以上4mm以下粒径の割合は95%で、長軸径は3.9mm、短軸径は3.55mmであって、長軸径と短軸径の比(長軸径/短軸径)は1.10、粒状NK化成肥料中の粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子Aは71%、粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子Bは61%、硫酸アンモニウム含有量は79重量%、塩化カリウム含有量は20重量%であった。また、粒状NK化成肥料のかさ密度は0.96g/ml、水分率は0.31重量%、固結テスト1ヶ月後の固結率は0%、固結強度は0kg/cm2、粉化率は0.03%であった。
粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子が75重量%の粒子A70重量%と粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子が68%の粒子B30重量%とした以外は実施例1と同様の方法で混合、造粒、解砕、整粒、分級して粒状NK化成肥料を製造した。造粒直後の粒状NK化成肥料の粒硬度は2.6kgfであった。また、粒状NK化成肥料の収率は75%、2mm以上4mm以下粒径の割合は95%で、長軸径は3.9mm、短軸径は3.55mmであって、長軸径と短軸径の比(長軸径/短軸径)は1.10、粒状NK化成肥料中の粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子Aは74%、粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子Bは67%、硫酸アンモニウム含有量は69重量%、塩化カリウム含有量は29重量%であった。また、粒状NK化成肥料のかさ密度は0.95g/ml、水分率は0.28重量%、固結テスト1ヶ月後の固結率は0%、固結強度は0kg/cm2、粉化率は0.06%であった。
粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子が71%の粒子A60重量%と粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子が64%の粒子B40重量%とした以外は実施例1と同様の方法で混合、造粒、解砕、整粒、分級して粒状NK化成肥料を製造した。造粒直後の粒状NK化成肥料の粒硬度は2.3kgfであった。また、粒状NK化成肥料の収率は71%、2mm以上4mm以下粒径の割合は95%で、長軸径は3.9mm、短軸径は3.50mmであって、長軸径と短軸径の比(長軸径/短軸径)は1.11、粒状NK化成肥料中の粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子Aは70%、粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子Bは64%、硫酸アンモニウム含有量は60重量%、塩化カリウム含有量は40重量%であった。また、粒状NK化成肥料のかさ密度は0.94g/ml、水分率は0.22重量%、固結テスト1ヶ月後の固結率は0%、固結強度は0kg/cm2、粉化率は0.08%であった。
粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子が77%の粒子A50重量%と粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子が63%の粒子B50重量%とした以外は実施例1と同様の方法で混合、造粒、解砕、整粒、分級して粒状NK化成肥料を製造した。造粒直後の粒状NK化成肥料の粒硬度は2.1kgfであった。また、粒状NK化成肥料の収率は68%、2mm以上4mm以下粒径の割合は95%で、長軸径は3.8mm、短軸径は3.45mmであって、長軸径と短軸径の比(長軸径/短軸径)は1.10、粒状NK化成肥料中の粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子Aは74%、粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子Bは63%、硫酸アンモニウム含有量は50重量%、塩化カリウム含有量は49重量%であった。また、粒状NK化成肥料のかさ密度は0.91g/ml、水分率は0.24重量%、固結テスト1ヶ月後の固結率は0%、固結強度は0kg/cm2、粉化率は0.09%であった。
粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子が75%の粒子A70重量%と粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子が68%の粒子B30重量%を、混合機としてダウ・ミキサー(株式会社新日南製)に供給して10分間混合した。次いで、該混合物を造粒機としてブリケッタ(登録商標)BSS−IV型(新東工業製)に供給し、ロール有効幅を185mm、ロール圧力を8.3kN/cm、バリ厚みを1.70mm、ポケットサイズをΦ3.9mm×0.50mm、ローラー回転数50rpmで造粒を行い、粗砕機にて破砕した後、目開き6.7mm、5.2mm、2.2mmの篩いを有する3段解砕篩機(興和工業所製)に投入し、解砕メディア(ナイロン硬球ボール上段200個、下段200個)で解砕した。続いて、該造粒物をマルメライザー(ダルトン製)に篩上解砕品を投入し、回転数225rpmで20秒間整粒処理を行った後に、目開き2mmの篩を有する円形振動篩機(ダルトン製)に供給して分級を行い、目開き2mmの篩上品を粒状NK化成肥料として回収した。造粒直後の粒状NK化成肥料の粒硬度は2.7kgfであった。また、粒状NK化成肥料の収率は74%、2mm以上4mm以下粒径の割合は95%で、長軸径は3.9mm、短軸径は2.7mmであって、長軸径と短軸径の比(長軸径/短軸径)は1.44、粒状NK化成肥料中の粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子Aは73%、粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子Bは67%、硫酸アンモニウム含有量は70重量%、塩化カリウム含有量は29重量%であった。また、粒状NK化成肥料のかさ密度は0.91g/ml、水分率は0.25重量%、固結テスト1ヶ月後の固結率は8.4%、固結強度は2.1kg/cm2、粉化率は0.4%であった。
ロール圧力を4.0kN/cmとした以外は実施例2と同様の方法で混合、造粒、解砕、整粒、分級して粒状NK化成肥料を製造した。造粒直後の粒状NK化成肥料の粒硬度は1.2kgfであった。また、粒状NK化成肥料の収率は58%、2mm以上4mm以下粒径の割合は94%で、長軸径は3.9mm、短軸径は3.4mmであって、長軸径と短軸径の比(長軸径/短軸径)は1.15、粒状NK化成肥料中の粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子Aは73%、粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子Bは68%、硫酸アンモニウム含有量は68重量%、塩化カリウム含有量は30重量%であった。また、粒状NK化成肥料のかさ密度は0.89g/ml、水分率は0.25重量%、固結テスト1ヶ月後の固結率は10.1%、固結強度は4.7kg/cm2、粉化率は1.5%であった。
粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子が77%の粒子A45重量%と粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子が63%の粒子B55重量%とした以外は実施例1と同様の方法で混合、造粒、解砕、整粒、分級して粒状NK化成肥料を製造した。造粒直後の粒状NK化成肥料の粒硬度は1.5kgfであった。また、粒状NK化成肥料の収率は56%、2mm以上4mm以下粒径の割合は94%で、長軸径は3.8mm、短軸径は3.4mmであって、長軸径と短軸径の比(長軸径/短軸径)は1.12、粒状NK化成肥料中の粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子Aは73%、粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子Bは63%、硫酸アンモニウム含有量は45重量%、塩化カリウム含有量は54重量%であった。また、粒状NK化成肥料のかさ密度は0.92g/ml、水分率は0.22重量%、固結テスト1ヶ月後の固結率は20.4%、固結強度は6.9kg/cm2、粉化率は1.7%であった。
粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子が55%の粒子A70重量%と粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子が48%の粒子B30重量%とした以外は実施例1と同様の方法で混合、造粒、解砕、整粒、分級して粒状NK化成肥料を製造した。造粒直後の粒状NK化成肥料の粒硬度は1.1kgfであった。また、粒状NK化成肥料の収率は44%、2mm以上4mm以下粒径の割合は94%で、長軸径は3.8mm、短軸径は3.45mmであって、長軸径と短軸径の比(長軸径/短軸径)は1.10、粒状NK化成肥料中の粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子Aは53%、粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子Bは47%、硫酸アンモニウム含有量は69重量%、塩化カリウム含有量は29重量%であった。また、粒状NK化成肥料のかさ密度は0.88g/ml、水分率は0.26重量%、固結テスト1ヶ月後の固結率は15.3%、固結強度は5.7kg/cm2、粉化率は1.3%であった。
粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子が74%の粒子A100重量%とした以外は実施例1と同様の方法で造粒、解砕、整粒、分級して粒状NK化成肥料を製造した。造粒直後の粒子の粒硬度は1.4kgfであった。また、該粒子の収率は60%、2mm以上4mm以下粒径の割合は95%で、長軸径は3.9mm、短軸径は3.55mmであって、長軸径と短軸径の比(長軸径/短軸径)は1.10、粒状NK化成肥料中の粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子Aは71%、硫酸アンモニウム含有量は100重量%であった。また、粒状NK化成肥料のかさ密度は0.95g/ml、水分率は0.34重量%、固結テスト1ヶ月後の固結率は8.8%、固結強度は3.1kg/cm2、粉化率は1.0%であった。
粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子が65%の粒子B100重量%とした以外は実施例1と同様の方法で造粒、解砕、整粒、分級して粒状NK化成肥料を製造した。造粒直後の粒子の粒状NK化成肥料の粒硬度は0.8kgfであった。また、該粒子の収率は22%、2mm以上4mm以下粒径の割合は94%で、長軸径は3.8mm、短軸径は3.4mmであって、長軸径と短軸径の比(長軸径/短軸径)は1.12、粒状NK化成肥料中の粒径0.25mmを超え2mm以下の粒子Bは61%、塩化カリウム含有量は99重量%であった。また、粒状NK化成肥料のかさ密度は0.90g/ml、水分率は0.24重量%、固結テスト1ヶ月後の固結率は4.8%、固結強度は1.5kg/cm2、粉化率は9.4%であった。
Claims (14)
- 硫酸アンモニウムから実質的になる粒子(粒子A)と、塩化カリウムから実質的になる粒子(粒子B)とが一体化して二次粒子を形成した粒状NK化成肥料であって、粒子Aは粒径が0.25mmを超え、2mm以下の粒子が粒子A中70重量%以上を占め、粒子Bは粒径が0.25mmを超え、2mm以下の粒子が粒子B中60重量%以上を占め、かつ、該肥料中に硫酸アンモニウムが50〜80重量%、塩化カリウムが50〜20重量%含まれていることを特徴とする粒状NK化成肥料。
- 前記粒状NK化成肥料の二次粒子形成直後の粒硬度が2kgf以上であることを特徴とする請求項1に記載の粒状NK化成肥料。
- 前記粒状NK化成肥料の長軸径と短軸径の比(長軸径/短軸径)が1.0以上1.4以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の粒状NK化成肥料。
- 前記粒状NK化成肥料のかさ密度が0.91g/ml以上0.96g/ml以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の粒状NK化成肥料。
- 前記粒状NK化成肥料の水分率が1.0重量%未満であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の粒状NK化成肥料。
- 硫酸アンモニウムから実質的になる粒子(粒子A)と、塩化カリウムから実質的になる粒子(粒子B)とを一体化せしめて二次粒子を形成する粒状NK化成肥料の製造方法であって、粒子Aはその粒径が0.25mmを超え、2mm以下であるものが粒子A中70重量%以上を占め、粒子Bはその粒径が0.25mmを超え、2mm以下であるものが粒子B中60重量%以上を占めており、粒状NK化成肥料の全体重量に対して、粒子Aを50〜80重量%、粒子Bを50〜20重量%とを乾式混合して粒子混合物を得る工程、該粒子混合物を成型して二次粒子を形成する工程を含むことを特徴とする粒状NK化成肥料の製造方法。
- 前記粒状NK化成肥料の二次粒子形成直後の粒硬度を2kgf以上となるように成型することを特徴とする請求項6に記載の粒状NK化成肥料の製造方法。
- 前記粒状NK化成肥料の長軸径と短軸径の比が1.0以上1.4以下となるように成型することを特徴とする請求項6または7に記載の粒状NK化成肥料の製造方法。
- 前記粒状NK化成肥料のかさ密度が0.91g/ml以上0.96g/ml以下となるように成型することを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の粒状NK化成肥料の製造方法。
- 前記二次粒子を形成する成型の方法が圧縮造粒であることを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の粒状NK化成肥料の製造方法。
- 前記圧縮造粒は、一対のローラーを用いたブリケット方式で圧縮することを特徴とする請求項10に記載の粒状NK化成肥料の製造方法。
- 前記圧縮造粒は、造粒圧力が8.0kN/cm以上であることを特徴とする請求項10または11に記載の粒状NK化成肥料の製造方法。
- 圧縮造粒して造粒物を得て、次いで整粒することを特徴とする請求項6〜12のいずれかに記載の粒状NK化成肥料の製造方法。
- 前記整粒は、回転式整粒方式であることを特徴とする請求項6〜13のいずれかに記載の粒状NK化成肥料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017166845A JP7013733B2 (ja) | 2017-08-31 | 2017-08-31 | 粒状nk化成肥料および粒状nk化成肥料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017166845A JP7013733B2 (ja) | 2017-08-31 | 2017-08-31 | 粒状nk化成肥料および粒状nk化成肥料の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019043797A true JP2019043797A (ja) | 2019-03-22 |
JP7013733B2 JP7013733B2 (ja) | 2022-02-15 |
Family
ID=65813729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017166845A Active JP7013733B2 (ja) | 2017-08-31 | 2017-08-31 | 粒状nk化成肥料および粒状nk化成肥料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7013733B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021138556A (ja) * | 2020-03-02 | 2021-09-16 | 東レ株式会社 | 粒状肥料および粒状肥料の製造方法 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5230659A (en) * | 1975-08-25 | 1977-03-08 | Kounoshima Kasei Kk | Process for granulating fertilizer difficult to granulate |
JPS61122179A (ja) * | 1984-11-17 | 1986-06-10 | 新日鐵化学株式会社 | 硫安の造粒法 |
US5114458A (en) * | 1990-12-10 | 1992-05-19 | Intevep S.A. | Fertilizers having a high hardness and storage stability |
JPH06340483A (ja) * | 1991-03-14 | 1994-12-13 | Intevep Sa | 化学肥料及びその製造方法 |
JP2000095590A (ja) * | 1998-09-21 | 2000-04-04 | Taki Chem Co Ltd | 粒状肥料の製造方法 |
JP2013177287A (ja) * | 2012-02-02 | 2013-09-09 | Toray Ind Inc | 窒素肥料の造粒方法、粒状品の窒素肥料の製造方法および粒状品の窒素肥料 |
JP2017132659A (ja) * | 2016-01-28 | 2017-08-03 | 東レ株式会社 | 粒状窒素肥料および粒状窒素肥料の製造方法 |
JP2017149626A (ja) * | 2016-02-26 | 2017-08-31 | 東レ株式会社 | 粒状肥料組成物の製造方法 |
-
2017
- 2017-08-31 JP JP2017166845A patent/JP7013733B2/ja active Active
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5230659A (en) * | 1975-08-25 | 1977-03-08 | Kounoshima Kasei Kk | Process for granulating fertilizer difficult to granulate |
JPS61122179A (ja) * | 1984-11-17 | 1986-06-10 | 新日鐵化学株式会社 | 硫安の造粒法 |
US5114458A (en) * | 1990-12-10 | 1992-05-19 | Intevep S.A. | Fertilizers having a high hardness and storage stability |
JPH06340483A (ja) * | 1991-03-14 | 1994-12-13 | Intevep Sa | 化学肥料及びその製造方法 |
JP2000095590A (ja) * | 1998-09-21 | 2000-04-04 | Taki Chem Co Ltd | 粒状肥料の製造方法 |
JP2013177287A (ja) * | 2012-02-02 | 2013-09-09 | Toray Ind Inc | 窒素肥料の造粒方法、粒状品の窒素肥料の製造方法および粒状品の窒素肥料 |
JP2017132659A (ja) * | 2016-01-28 | 2017-08-03 | 東レ株式会社 | 粒状窒素肥料および粒状窒素肥料の製造方法 |
JP2017149626A (ja) * | 2016-02-26 | 2017-08-31 | 東レ株式会社 | 粒状肥料組成物の製造方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021138556A (ja) * | 2020-03-02 | 2021-09-16 | 東レ株式会社 | 粒状肥料および粒状肥料の製造方法 |
JP7200960B2 (ja) | 2020-03-02 | 2023-01-10 | 東レ株式会社 | 粒状肥料および粒状肥料の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7013733B2 (ja) | 2022-02-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9550703B2 (en) | Granulation method and system | |
EP3148685B1 (en) | Pelletising a polyhalite mineral | |
AU2015327467B2 (en) | Method for the production of sulphate of potash granulates, sulphate of potash granulate obtained thereby, and use thereof | |
GB2522490A (en) | Fertiliser product | |
CN113548922A (zh) | 具有微粉化硫的肥料粒料 | |
JP6740636B2 (ja) | 粒状肥料組成物の製造方法 | |
US6454979B1 (en) | Wet granulation method for generating granules | |
WO2007071175A1 (en) | Granulation of sulfate of potash (sop) | |
US6331193B1 (en) | Wet granulation method generating sulfur granules | |
BR112019017664A2 (pt) | Fertilizantes granulares que compreendem macronutrientes e micronutrientes, e processos para a fabricação dos mesmos | |
JP5971071B2 (ja) | 窒素肥料の造粒方法および粒状品の窒素肥料の製造方法 | |
BR112020008580A2 (pt) | processo para produção de granulados de fertilizante contendo polihalita | |
JP6540094B2 (ja) | 粒状肥料組成物および粒状肥料組成物の製造方法 | |
US6805821B2 (en) | Wet granulation method for generating granules | |
JP7107253B2 (ja) | 粒状肥料および粒状肥料の製造方法 | |
JP7013733B2 (ja) | 粒状nk化成肥料および粒状nk化成肥料の製造方法 | |
JP6290642B2 (ja) | 粉状防散製鋼スラグ肥料 | |
JP6642046B2 (ja) | 粒状窒素肥料および粒状窒素肥料の製造方法 | |
JP7180444B2 (ja) | 粒状硫安の製造方法および粒状窒素肥料の製造方法 | |
JP6977466B2 (ja) | 粗粒畜ふん燃焼灰の製造方法、粒状肥料の製造方法および混合肥料の製造方法 | |
JP7331408B2 (ja) | 粒状肥料の製造方法 | |
JP7200960B2 (ja) | 粒状肥料および粒状肥料の製造方法 | |
JP2022083121A (ja) | 粒状硫安組成物、混合肥料組成物、および粒状硫安組成物の製造方法 | |
GB2588601A (en) | Composite fertiliser systems | |
KR20060012861A (ko) | 슬래그와 석고를 이용한 입상 토양개량제 제조방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200722 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210316 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210323 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210520 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211102 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211119 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211221 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220103 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7013733 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |