JP6740636B2 - 粒状肥料組成物の製造方法 - Google Patents
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Description
1.肥料組成物を造粒して造粒物を得た後、該造粒物の粒硬度を下記1)〜3)いずれかの方法を行うことで3kgf以上に上昇させ、次いで、高速転動方式、オシレータ式、架砕方式、遠心回転方式のいずれかにより整粒することを特徴とする粒状肥料組成物の製造方法。
1)造粒物を100℃以上150℃以下で10分以上30分以下加熱する。
2)造粒物を10℃以上40℃以下で6時間以上24時間以下保管する。
3)造粒物を10kPa以下の減圧下で1日以上48時間以下保管する。
2.記造粒工程が、圧縮造粒方式である1に記載の粒状肥料組成物の製造方法。
3.前記造粒工程が、一対のローラーを用いたブリケット方式で圧縮する2に記載の粒状肥料組成物の製造方法。
4.前記造粒工程が、0.6kN/cm以上の造粒圧力で造粒される2または3に記載の粒状肥料組成物の製造方法。
5.粒状肥料組成物が、窒素肥料成分、リン肥料成分、カリウム肥料成分、および燃焼灰から選ばれる少なくとも一種を含む1〜4のいずれかに記載の粒状肥料組成物の製造方法。
6.窒素肥料成分は、硫酸アンモニア、塩化アンモニア、リン酸アンモニア、硝酸アンモニア、および尿素から選ばれる少なくとも一種を含む5に記載の粒状肥料組成物の製造方法。
7.リン肥料成分は、過リン酸石灰、重過リン酸石灰、および熔成リン肥から選ばれる少なくとも一種を含む5に記載の粒状肥料組成物の製造方法。
8.カリウム肥料成分は、硫酸カリウム、塩化カリウム、およびケイ酸カリウムから選ばれる少なくとも一種を含む5に記載の粒状肥料組成物の製造方法。
9.前記燃焼灰を含む肥料組成物が、タルク、ポリエチレングリコール、ステアリン酸金属塩、ラウリル硫酸金属塩、カオリン、炭酸カルシウム、酸化ケイ素、テレフタル酸カルシウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、リン酸カルシウム、およびフッ化リチウムから選ばれる少なくとも一種の粒状化促進材ならびに水を含む5〜8のいずれかに記載の粒状肥料組成物の製造方法。
10.前記粒状化促進材は、燃焼灰100重量部に対して1〜10重量部含む9に記載の粒状肥料組成物の製造方法。
11.水は、燃焼灰100重量部に対して1〜10重量部含む9または10に記載の粒状肥料組成物の製造方法。
12.整粒工程は、球形整粒機を用いる1〜11のいずれかに記載の粒状肥料組成物の製造方法。
本発明で原料として用いる肥料成分は特に制限が無く、公知の植物の3大栄養素である窒素肥料成分、リン肥料成分、カリウム肥料成分を用いることができる。
配向度=(180−配向性ピーク半値幅)/180 ・・・(1)
粒状肥料製造のための原料である肥料組成物は、窒素肥料成分、リン肥料成分、カリウム肥料成分および燃焼灰から選ばれる1種あるいは2種以上の成分を混合して造粒機に供することができる。各成分の含有量は目的に応じて自由に設定することが可能であるが、窒素肥料成分、リン肥料成分、カリウム肥料成分、および燃焼灰の成分値の高い方が散布量を減らすことができ、施肥作業の負担を軽減することができる。なお、本発明における成分値とは、各々N換算、P2O5換算、K2O換算した場合の各成分の肥料組成物の重量に対する重量%のことである。
本発明では、造粒物は、肥料組成物を造粒機に供給し造粒したものである。造粒物の粒硬度は、造粒直後は0.5kgf以上であることが好ましい。粒硬度が0.5kgf未満であると、粒硬度上昇過程に長時間を要し、生産性が悪化する。粒硬度上昇後の造粒物粒硬度は3kgf以上であることが好ましい。粒硬度が3kgf未満であると、整粒時に造粒物が粉化しやすく、整粒時の収率が低下する。一方、粒硬度が5kgfを越える場合は、土壌中での肥料組成物の溶解性が悪く、肥効が低下する。また、造粒物の保管中にも造粒物どうしの摩擦により粉化が発生しやすく、造粒物どうしの固結の原因となる。より好ましくは3kgf以上5kgf以下であり、さらに好ましくは3.5以上4.5kgf以下である。なお、造粒物の粒硬度は木屋式硬度計で造粒物20粒の粒硬度を測定し、これら粒硬度の平均値とする。
本発明では、粒状肥料組成物は、肥料組成物の造粒物を整粒機に供給し整粒したものである。粒状肥料組成物は、窒素肥料成分、リン肥料成分、カリウム肥料成分および燃焼灰から選ばれる1種あるいは2種以上の成分を原料段階で混合した肥料組成物から製造した粒状物、あるいは該粒状物2種以上をドライブレンドして得られるバルクブレンド肥料のいずれでも良い。この混合肥料は任意の割合でブレンドできるため、作物毎に対応したブレンドを行うことができる。
収率=(粒状肥料組成物の重量)/(造粒機に投入する肥料組成物の原料重量)
×100(%) ・・・(2)
固結率=(一ヶ月間荷重後の固結部分重量)/750×100 ・・・(3)
粉化率=(粒径2mm以下の重量)/750×100 ・・・(4)
粒状肥料組成物の造粒方法は、圧縮造粒が好ましく、圧縮造粒装置は、タブレット方式、板状方式、ブリケット方式の何れを用いても良いが、タブレット方式では生産効率が低く粒状肥料組成物の大量生産が困難であり、また板状方式では球形でバリの少ない造粒肥料を生産することが困難であるため、ブリケット方式を用いることが好ましい。ブリケット方式の圧縮造粒装置としては、例えばブリケッタ(登録商標)BSS型(新東工業製)などを好ましく用いることができる。
本発明の製造方法により得られる粒状肥料組成物は、粒径が2mm以上と大きく、粒硬度が3kgf以上と高くて、粉化が少ないため、固結が発生しにくく、流動性が高いという特徴を有し、小規模農場での人の手による施肥のみならず、大規模農場での機械散布を行うことができる。また、粒状肥料組成物は、用途・目的に応じて窒素肥料成分、リン肥料成分、カリウム肥料成分および燃焼灰から選ばれる1種あるいは2種以上の成分の組み合わせと含有量を調整した肥料組成物を原料として製造でき、さらには該粒状肥料組成物2種以上を任意の割合でドライブレンドしたバルクブレンド肥料にできるため、米、野菜、果物等の生育に使用することができる。
造粒物の粒硬度は、木屋式硬度計で造粒物20粒の粒硬度を測定し、これら粒硬度の平均を求めたものである。
粒状肥料組成物の収率は、造粒機に投入する肥料組成物の重量に対する造粒および整粒して得られた粒状肥料組成物の重量であって、下記式により算出した。
収率(%)=(粒状肥料組成物の重量)/(造粒機に投入する肥料組成物の重量)
×100
粒状肥料組成物の粒径は、目開き2mmおよび4mmの篩いを使用して、下記式により2mm以上4mm以下の粒径の割合を算出した。
2mm以上4mm以下粒径(%)=(粒径2mm以上4mm以下の重量)
/(篩い分け前の粒状肥料組成物重量)×100
粒状肥料組成物の水分率は、乾燥前の粒状肥料組成物を130℃で3時間乾燥後重量測定を行った際の加熱減量により求めた値であり、下記式で算出した。
水分率(%)=((乾燥前の粒状肥料組成物重量)−(乾燥後の粒状肥料組成物重量))
/(乾燥前の粒状肥料組成物重量)×100
粒状肥料組成物の固結率は、粒状肥料組成物750gに対して60kgの錘で一ヶ月間荷重後の粒状肥料組成物のうち固結部分重量の割合であり、下記式で算出した。
固結率(%)=(一ヶ月間荷重後の固結部分重量)/750×100
粒状肥料組成物の固結強度は、山中式土壌硬度計を使用して針部を肥料上面に対して垂直に圧入して測定した値である。
粒状肥料組成物の粉化率は、粒状肥料組成物750gに対して60kgの錘で一ヶ月間荷重後の粒状肥料組成物のうち、目開き2mmの篩いを使用して得た粒径が2mm以下のものの割合であり、下記式で算出した。
粉化率(%)=(粒径2mm以下の重量)/750×100
配向度0.997、平均粒径1.4mmの細粒結晶硫安100重量部を原料とした。該原料を造粒機としてブリケッタ(登録商標)BSS−IH型(新東工業製)に供給し、ロール有効幅を150mm、造粒圧力を8.3kN/cm、バリ厚みを1.70mm、ポケットサイズを3.3mm、ローラー回転数85rpmで造粒を行い、粗砕機にて破砕した後、目開き6.7mm、5.2mm、2.2mmの篩いを有する3段解砕篩機(興和工業所製)に投入し、解砕メディア(ナイロン硬球ボール上段200個、下段200個)で解砕し、篩上品を回収した。造粒直後の造粒物の粒硬度は0.7kgfであった。該造粒物をロータリーキルン(栗本鉄工所製)に供給し、加熱温度130℃、回転数40rpmで20分間回転して加熱した。加熱後の造粒物の粒硬度は4.4kgfであった。続いて、該造粒物をマルメライザー(ダルトン製)に篩上解砕品を投入し、回転数225rpmで15秒間整粒処理を行った後に、目開き2mmの篩を有する円形振動篩機(ダルトン製)に供給し、分級を行った後、目開き2mmの篩上品を粒状肥料組成物として回収した。粒状肥料組成物の収率は77%で、2mm以上4mm以下粒径の割合は95.2%で、粒硬度は4.4kgfであった。また、粒状肥料組成物の水分率は0.1%、固結テスト1ヶ月後の固結率は0%、固結強度は0kg/cm2、粉化率は0.02%であった。
肥料成分を過リン酸石灰(多木肥料)100重量部とする以外は実施例1と同様の方法で肥料組成物を造粒、解砕した。造粒直後の造粒物の粒硬度は0.6kgfであった。その後、該造粒物をロータリーキルン(栗本鉄工所製)に供給し、加熱温度130℃、回転数40rpmで20分間回転して加熱した。加熱後の造粒物の粒硬度は4.3kgfであった。続いて、実施例1と同様の方法で造粒物を整粒、分級して粒状肥料組成物を回収した。粒状肥料組成物の収率は75%で、2mm以上4mm以下粒径の割合は94.6%で、粒硬度は4.3kgfであった。また、粒状肥料組成物の水分率は0.1%、固結テスト1ヶ月後の固結率は0%、固結強度は0kg/cm2、粉化率は0.07%であった。
肥料成分を硫酸カリウム(和光純薬工業)100重量部とする以外は実施例1と同様の方法で肥料組成物を造粒、解砕した。造粒直後の造粒物の粒硬度は0.8kgfであった。その後、該造粒物をロータリーキルン(栗本鉄工所製)に供給し、加熱温度130℃、回転数40rpmで20分間回転して加熱した。加熱後の造粒物の粒硬度は4.2kgfであった。続いて、実施例1と同様の方法で造粒物を整粒、分級して粒状肥料組成物を回収した。粒状肥料組成物の収率は79%で、2mm以上4mm以下粒径の割合は95.6%で、粒硬度は4.2kgfであった。また、粒状肥料組成物の水分率は0.1%、固結テスト1ヶ月後の固結率は0%、固結強度は0kg/cm2、粉化率は0.05%であった。
肥料成分を鶏ふんを燃焼させて得た燃焼灰100重量部とし、タルク(浅田製粉SW−A)3重量部と水3重量部を加える以外は実施例1と同様の方法で肥料組成物を造粒、解砕した。造粒直後の造粒物の粒硬度は0.1kgfであった。その後、該造粒物をロータリーキルン(栗本鉄工所製)に供給し、加熱温度130℃、回転数40rpmで20分間回転して加熱した。加熱後の造粒物の粒硬度は3.1kgfであった。続いて、実施例1と同様の方法で造粒物を整粒、分級して粒状肥料組成物を回収した。粒状肥料組成物の収率は65%で、2mm以上4mm以下粒径の割合は93.2%で、粒硬度は3.1kgfであった。また、粒状肥料組成物の水分率は0.1%、固結テスト1ヶ月後の固結率は0%、固結強度は0kg/cm2、粉化率は0.10%であった。
肥料成分を配向度0.997、平均粒径1.4mmの細状結晶硫安50重量部、鶏ふんを燃焼させて得た燃焼灰50重量部とし、タルク(浅田製粉SW−A)3重量部と水3重量部を加える以外は実施例1と同様の方法で肥料組成物を造粒、解砕した。造粒直後の造粒物の粒硬度は0.5kgfであった。その後、該造粒物をロータリーキルン(栗本鉄工所製)に供給し、加熱温度130℃、回転数40rpmで20分間回転して加熱した。加熱後の造粒物の粒硬度は3.6kgfであった。続いて、実施例1と同様の方法で造粒物を整粒、分級して粒状肥料組成物を回収した。粒状肥料組成物の収率は72%で、2mm以上4mm以下粒径の割合は92.8%で、粒硬度は3.6kgfであった。また、粒状肥料組成物の水分率は0.1%、固結テスト1ヶ月後の固結率は0%、固結強度は0kg/cm2、粉化率は0.09%であった。
実施例5と同様の方法で肥料組成物を造粒、解砕した。造粒直後の造粒物の粒硬度は0.6kgfであった。該造粒物を倉庫に堆積し、温度27℃で12時間保管した。保管後の造粒物の粒硬度は3.2kgfであった。続いて、実施例1と同様の方法で造粒物を整粒、分級して粒状肥料組成物を回収した。粒状肥料組成物の収率は69%で、2mm以上4mm以下粒径の割合は91.4%で、粒硬度は3.2kgfであった。また、粒状肥料組成物の水分率は1.0%、固結テスト1ヶ月後の固結率は11.2%、固結強度は0.2kg/cm2、粉化率は0.07%であった。
実施例5と同様の方法で肥料組成物を造粒、解砕した。造粒物の粒硬度は0.5kgfであった。該造粒物をホッパーに入れ、5kPaの減圧下で24時間保管した。保管後の造粒物の粒硬度は3.4kgfであった。続いて、実施例1と同様の方法で造粒物を整粒、分級して粒状肥料組成物を回収した。粒状肥料組成物の収率は71%で、2mm以上4mm以下粒径の割合は92.3%で、粒硬度は3.4kgfであった。また、粒状肥料組成物の水分率は0.2%、固結テスト1ヶ月後の固結率は5.8%、固結強度は0.1kg/cm2、粉化率は0.05%であった。
実施例1と同様の方法で肥料組成物を造粒、解砕した。続いて、実施例1と同様の方法で造粒物を整粒、分級して粒状肥料組成物を回収した。粒状肥料組成物の収率は42%で、2mm以上4mm以下粒径の割合は94.7%で、粒硬度は0.7kgfであった。また、粒状肥料組成物の水分率は0.4%、固結テスト1ヶ月後の固結率は87.4%、固結強度は6.6kg/cm2、粉化率は1.6%であった。
実施例2と同様の方法で肥料組成物を造粒、解砕した。続いて、実施例1と同様の方法で造粒物を整粒、分級して粒状肥料組成物を回収した。粒状肥料組成物の収率は40%で、2mm以上4mm以下粒径の割合は94.3%で、粒硬度は0.6kgfであった。また、粒状肥料組成物の水分率は0.5%、固結テスト1ヶ月後の固結率は77.9%、固結強度は5.4kg/cm2、粉化率は1.8%であった。
実施例3と同様の方法で肥料組成物を造粒、解砕した。続いて、実施例1と同様の方法で造粒物を整粒、分級して粒状肥料組成物を回収した。粒状肥料組成物の収率は43%で、2mm以上4mm以下粒径の割合は94.9%で、粒硬度は0.8kgfであった。また、粒状肥料組成物の水分率は0.7%、固結テスト1ヶ月後の固結率は50.5%、固結強度は3.3kg/cm2、粉化率は1.6%であった。
実施例4と同様の方法で肥料組成物を造粒、解砕した。続いて、実施例1と同様の方法で造粒物を整粒、分級して粒状肥料組成物を回収した。粒状肥料組成物の収率は31%で、2mm以上4mm以下粒径の割合は93.8%で、粒硬度は0.1kgfであった。また、粒状肥料組成物の水分率は3.0%、固結テスト1ヶ月後の固結率は39.4%、固結強度は1.5kg/cm2、粉化率は2.5%であった。
実施例5と同様の方法で肥料組成物を造粒、解砕した。続いて、実施例1と同様の方法で造粒物を整粒、分級して粒状肥料組成物を回収した。粒状肥料組成物の収率は35%で、2mm以上4mm以下粒径の割合は92.5%で、粒硬度は0.5kgfであった。また、粒状肥料組成物の水分率は2.9%、固結テスト1ヶ月後の固結率は45.4%、固結強度は2.7kg/cm2、粉化率は2.0%であった。
実施例6と同様の方法で肥料組成物を造粒、解砕した。造粒物の粒硬度は0.6kgfであった。該造粒物を倉庫に堆積し、温度27℃で180分間保管した。保管後の造粒物の粒硬度は1.8kgfであった。続いて、実施例6と同様の方法で造粒物を整粒、分級して粒状肥料組成物を回収した。粒状肥料組成物の収率は36%で、2mm以上4mm以下粒径の割合は92.9%で、粒硬度は1.8kgfであった。また、粒状肥料組成物の水分率は2.5%、固結テスト1ヶ月後の固結率は24.5%、固結強度は0.8kg/cm2、粉化率は1.3%であった。
実施例7と同様の方法で肥料組成物を造粒、解砕した。造粒物の粒硬度は0.5kgfであった。該造粒物をホッパーに入れ、5kPaの減圧下で6時間保管した。保管後の造粒物の粒硬度は2.2kgfであった。続いて、実施例1と同様の方法で造粒物を整粒、分級して粒状肥料組成物を回収した。粒状肥料組成物の収率は38%で、2mm以上4mm以下粒径の割合は92.1%で、粒硬度は2.2kgfであった。また、粒状肥料組成物の水分率は2.1%、固結テスト1ヶ月後の固結率は22.5%、固結強度は0.6kg/cm2、粉化率は1.2%であった。
Claims (12)
- 肥料組成物を造粒して造粒物を得た後、該造粒物の粒硬度を下記1)〜3)いずれかの方法を行うことで3kgf以上に上昇させ、次いで、高速転動方式、オシレータ式、架砕方式、遠心回転方式のいずれかにより整粒することを特徴とする粒状肥料組成物の製造方法。
1)造粒物を100℃以上150℃以下で10分以上30分以下加熱する。
2)造粒物を10℃以上40℃以下で6時間以上24時間以下保管する。
3)造粒物を10kPa以下の減圧下で1日以上48時間以下保管する。 - 前記造粒工程が、圧縮造粒方式であることを特徴とする請求項1に記載の粒状肥料組成物の製造方法。
- 前記造粒工程が、一対のローラーを用いたブリケット方式で圧縮することを特徴とする請求項2に記載の粒状肥料組成物の製造方法。
- 前記造粒工程が、0.6kN/cm以上の造粒圧力で造粒されることを特徴とする請求項2または3に記載の粒状肥料組成物の製造方法。
- 粒状肥料組成物が、窒素肥料成分、リン肥料成分、カリウム肥料成分、および燃焼灰から選ばれる少なくとも一種を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の粒状肥料組成物の製造方法。
- 窒素肥料成分は、硫酸アンモニア、塩化アンモニア、リン酸アンモニア、硝酸アンモニア、および尿素から選ばれる少なくとも一種を含むことを特徴とする請求項5に記載の粒状肥料組成物の製造方法。
- リン肥料成分は、過リン酸石灰、重過リン酸石灰、および熔成リン肥から選ばれる少なくとも一種を含むことを特徴とする請求項5に記載の粒状肥料組成物の製造方法。
- カリウム肥料成分は、硫酸カリウム、塩化カリウム、およびケイ酸カリウムから選ばれる少なくとも一種を含むことを特徴とする請求項5に記載の粒状肥料組成物の製造方法。
- 前記燃焼灰を含む肥料組成物が、タルク、ポリエチレングリコール、ステアリン酸金属塩、ラウリル硫酸金属塩、カオリン、炭酸カルシウム、酸化ケイ素、テレフタル酸カルシウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、リン酸カルシウム、およびフッ化リチウムから選ばれる少なくとも一種の粒状化促進材ならびに水を含むことを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の粒状肥料組成物の製造方法。
- 前記粒状化促進材は、燃焼灰100重量部に対して1〜10重量部含むことを特徴とする請求項9に記載の粒状肥料組成物の製造方法。
- 水は、燃焼灰100重量部に対して1〜10重量部含むことを特徴とする請求項9または10に記載の粒状肥料組成物の製造方法。
- 整粒工程は、球形整粒機を用いることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の粒状肥料組成物の製造方法。
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