JP6740636B2 - 粒状肥料組成物の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、粒状肥料組成物の製造過程で造粒物の粒硬度を上昇させることで製造後の肥料収率が高く、肥料保管中にも粉化が生じにくく、かつ固結が発生しない粒状肥料組成物の製造方法に関する。
肥料は、植物や土に対する肥料効果を発揮する速度や散布方法に応じて液体、粉状、粒状、ペレットなどさまざまな形状のものが取り扱われている。一般的に、粒形状が大きい粒状肥料では肥料の効果は緩効性となるが、肥料の粒状化により肥料効果の発現速度を制御できるだけでなく、大規模農場においては機械施肥が可能な性質も有する。肥料の用途においては、形状のみならず肥料を構成する栄養成分、とりわけ三大栄養成分である窒素、リン、カリウム成分の組成比を変えることで生育する植物に応じた肥料を、さまざまな肥料組成物として施肥される。このような目的に応じた粒状肥料組成物を製造する際に、共通して求められる肥料物性としては、機械施肥の際に発塵や機械流路の詰まりを発生させないよう粒状物の粒強度が高くて粉化しにくく、また、肥料の保管中に固結が発生しないよう流動性が良好であることであり、これら要件を満たす肥料の製造が検討されている(特許文献1〜4)。特許文献1は粒状肥料をブリケッタを用いて造粒し、その後整粒にて粒状肥料を製造しているが、バリが少なく、粒強度が高く、窒素濃度が高く、固結量が少なく、粉塵の発生も少ないといった肥料に適した物理的特性を持つ造粒窒素肥料を製造するために、窒素肥料を圧縮造粒する際の造粒機のポケットサイズ、造粒圧力、バリ厚みを制御している。また、化成肥料粉末を造粒することで土壌表面において優れた即溶性・即効性を有する粒状多孔性肥料の製造方法(特許文献2)が提案されている。一方、粒状肥料の製造においては、肥料として取り扱う際には、造粒した硫安が粉状になる「粉化」や、長期間保管した際に製造した造粒硫安同士が固まる「固結」が発生すると、機械散布時の作業性を悪化させてしまう。そのため、硫安の造粒製造において粉化や固結を抑制する方法が検討されている(特許文献3)。この技術では、造粒後に分級して得られた微粒硫安を原料硫安と混合してコンパクタに投入することで、圧縮されて強く固まり、保管 ・取り扱い中に崩壊しにくい粒状肥料が得られる。また、肥料の固結防止については、粒状硫安を造粒するにあたり、硫安の一部にワックスや界面活性剤などの固結防止材を添加してから、残りの硫安を混合して圧縮造粒する方法(特許文献4)が提案されている。
特開2013−177287号公報 特開2006−169064号公報 特開2008−127238号公報 特開2013−245147号公報
前記の通り、様々な粒状肥料組成物やその製造方法が提案されており、特に整粒を行うものについては造粒後に整粒を行っているが、必ずしも造粒物の粒硬度が高くないため、整粒段階で整粒ロスが多く収率が低下し、粉塵も発生する。さらに、肥料の保管中に粉化が発生することで、発生した微粉を介して固結の原因にもなる。
本発明は、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、肥料組成物を造粒して造粒物を得た後に、一旦該造粒物の粒硬度を3kgf以上に上昇させ、次いで整粒することで、収率が高く、固結の原因となる整粒直後の保管での物理的摩擦などによる粉の発生が少なくて、保管時の固結の発生が少なく、さらには粉塵の発生も少ない粒状肥料組成物を製造することができることを見出した。
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用する。
1.肥料組成物を造粒して造粒物を得た後、該造粒物の粒硬度を下記1)〜3)いずれかの方法を行うことで3kgf以上に上昇させ、次いで、高速転動方式、オシレータ式、架砕方式、遠心回転方式のいずれかにより整粒することを特徴とする粒状肥料組成物の製造方法。
1)造粒物を100℃以上150℃以下で10分以上30分以下加熱する。
2)造粒物を10℃以上40℃以下で6時間以上24時間以下保管する。
3)造粒物を10kPa以下の減圧下で1日以上48時間以下保管する。
2.記造粒工程が、圧縮造粒方式である1に記載の粒状肥料組成物の製造方法。
3.前記造粒工程が、一対のローラーを用いたブリケット方式で圧縮する2に記載の粒状肥料組成物の製造方法。
4.前記造粒工程が、0.6kN/cm以上の造粒圧力で造粒される2または3に記載の粒状肥料組成物の製造方法。
5.粒状肥料組成物が、窒素肥料成分、リン肥料成分、カリウム肥料成分、および燃焼灰から選ばれる少なくとも一種を含む1〜のいずれかに記載の粒状肥料組成物の製造方法。
6.窒素肥料成分は、硫酸アンモニア、塩化アンモニア、リン酸アンモニア、硝酸アンモニア、および尿素から選ばれる少なくとも一種を含むに記載の粒状肥料組成物の製造方法。
7.リン肥料成分は、過リン酸石灰、重過リン酸石灰、および熔成リン肥から選ばれる少なくとも一種を含むに記載の粒状肥料組成物の製造方法。
8.カリウム肥料成分は、硫酸カリウム、塩化カリウム、およびケイ酸カリウムから選ばれる少なくとも一種を含むに記載の粒状肥料組成物の製造方法。
9.前記燃焼灰を含む肥料組成物が、タルク、ポリエチレングリコール、ステアリン酸金属塩、ラウリル硫酸金属塩、カオリン、炭酸カルシウム、酸化ケイ素、テレフタル酸カルシウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、リン酸カルシウム、およびフッ化リチウムから選ばれる少なくとも一種の粒状化促進材ならびに水を含む5〜8のいずれかに記載の粒状肥料組成物の製造方法。
10.前記粒状化促進材は、燃焼灰100重量部に対して1〜10重量部含むに記載の粒状肥料組成物の製造方法。
11.水は、燃焼灰100重量部に対して1〜10重量部含むまたは0に記載の粒状肥料組成物の製造方法。
12.整粒工程は、球形整粒機を用いる1〜11のいずれかに記載の粒状肥料組成物の製造方法。
本発明の製造方法によれば、造粒後に造粒物の粒硬度を上昇させることで、整粒時の収率が高く、固結量が少なく、粉塵の発生も少ない粒状肥料組成物を得ることができる。
<肥料成分>
本発明で原料として用いる肥料成分は特に制限が無く、公知の植物の3大栄養素である窒素肥料成分、リン肥料成分、カリウム肥料成分を用いることができる。
窒素肥料成分の具体例としては、硫酸アンモニア、塩化アンモニア、リン酸アンモニア、硝酸アンモニア、尿素等が挙げられる。このうち硫酸アンモニアは、例えば、コークス炉廃ガスを硫酸と接触させて得られる硫酸アンモニウム水溶液や、カプロラクタムの製造において、カプロラクタム硫酸塩にアンモニアを添加して得られるカプロラクタムと硫酸アンモニウムを得た後に、カプロラクタム水溶液と硫酸アンモニウム水溶液を分離して得られる硫酸アンモニウム水溶液から、晶析により硫酸アンモニウムを結晶化した細粒結晶硫安として使用される。結晶と母液の分離については、公知の方式で行われる。例えば、遠心によって液体から分離した後、結晶を乾燥することで得られる。細粒結晶硫安は、晶析時に過飽和度が高すぎると結晶が急激に凝集して母液を取り込み、粒径が大きく、水分が高く、不純物が多くなるため、圧力10.1kPaABS以上の圧力として晶析することで、結晶配向した、結晶性の高い細粒結晶硫安を得ることができる。結晶性の高さは、二次元X線回折を行うことで測定することができ、測定結果から求められる配向度が0.995以上であることが好ましい。さらに好ましくは配向度が0.997以上であり、配向度が1.0であれば、結晶性が最も高い場合であり、最も好ましい。また細粒結晶硫安を含む割合は、60wt%以上が好ましく、さらに好ましくは80%以上であり、100%であれば、結晶性の高い細粒結晶硫安のみとなり、最も好ましい。なお、配向度とは、結晶の揃い具合を示す指標であり、二次元X線回折において、あおり角χ(°)に応じて得られた配向性ピークの半値幅(°)より下記式(1)で示される。
配向度=(180−配向性ピーク半値幅)/180 ・・・(1)
また細粒結晶硫安の粒径は、結晶同士が凝集して母液を取り込んでいない小さい粒径ほど固結性の改善につながるため、1.7mm以下が好ましい。より好ましくは、1.4mm以下であり、さらに好ましくは1.18mm以下である。細粒結晶硫安の粒径は、篩い(目開き10メッシュ=1.7mm、12メッシュ=1.4mm、14メッシュ=1.18mm)で分級して求めることができる。
細粒結晶硫安中のアンモニア性窒素は、単位重量あたりの窒素源としての肥料効果の面から、20.5%以上が好ましく、21.0%以上がさらに好ましい。
窒素肥料成分の水分率は、5%以下であることが好ましい。より好ましくは4%以下であり、さらに好ましくは3%以下である。窒素肥料成分が細粒結晶硫安の場合の水分率は、0.3%以下であることが好ましい。より好ましくは0.2%以下であり、さらに好ましくは0.1%以下であり、完全に水分を乾燥させた0%であれば最も好ましい。なお、窒素肥料成分の水分率は、公定肥料分析法に従い加熱減量法で測定した値である。
リン肥料成分の具体例としては、過リン酸石灰、重過リン酸石灰、熔成リン肥等が挙げられる。このうち過リン酸石灰は、粉末状に粉砕したリン鉱石に硫酸を作用させて生成し、生成物は可溶性リン酸を15%以上含むことが好ましく、17%以上含むことがさらに好ましい。リン肥料成分の粒径は、5mm以下が好ましい。より好ましくは3mm以下であり、さらに好ましくは1mm以下である。リン肥料成分の水分率は、5%以下であることが好ましい。より好ましくは4%以下であり、さらに好ましくは3%以下である。なお、リン肥料成分の水分率は、公定肥料分析法に従い加熱減量法で測定した値である。
カリウム肥料成分の具体例としては、硫酸カリウム、塩化カリウム、ケイ酸カリウム等が挙げられる。このうち硫酸カリウムは、水溶性カリウムを45%以上55%以下含むことが好ましく、48%以上52%以下含むことがさらに好ましい。塩化カリウムは水溶性カリウムを55%以上65%以下含むことが好ましく、58%以上62%以下含むことがさらに好ましい。カリウム肥料成分の粒径は、5mm以下が好ましい。より好ましくは3mm以下であり、さらに好ましくは1mm以下である。カリウム肥料成分の水分率は、5%以下であることが好ましい。より好ましくは4%以下であり、さらに好ましくは3%以下である。なお、カリウム肥料成分の水分率は、公定肥料分析法に従い加熱減量法で測定した値である。
燃焼灰とは、鶏、アヒル、鴨などの家禽および豚、牛、馬、山羊、羊、犬、猫等家畜から得られる糞を焼却処分して得られる灰のことである。これらのうち、肥料取締法上で化成肥料原料として認可されており、肥料としての有効成分であるリン、カリウム、カルシウムなどを含有している鶏ふん燃焼灰であることが好ましい。燃焼灰は、通常pH11以上pH13以下であるので、鉱酸であるリン酸、硫酸、硝酸、塩酸のいずれかを加えて中和して使用してもよい。このうち、燃焼灰中にはリン酸が含まれるがほとんどがク溶性で肥効が発現しないケースがあるため、リン酸で中和した場合、可溶性リン酸が含まれることにより肥効が改善するので、リン酸を使用することが好ましい。
<肥料組成物>
粒状肥料製造のための原料である肥料組成物は、窒素肥料成分、リン肥料成分、カリウム肥料成分および燃焼灰から選ばれる1種あるいは2種以上の成分を混合して造粒機に供することができる。各成分の含有量は目的に応じて自由に設定することが可能であるが、窒素肥料成分、リン肥料成分、カリウム肥料成分、および燃焼灰の成分値の高い方が散布量を減らすことができ、施肥作業の負担を軽減することができる。なお、本発明における成分値とは、各々N換算、P換算、KO換算した場合の各成分の肥料組成物の重量に対する重量%のことである。
肥料組成物は、粒状化促進材としてタルク、ポリエチレングリコール、ステアリン酸金属塩、ラウリル硫酸金属塩、カオリン、炭酸カルシウム、酸化ケイ素、テレフタル酸カルシウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、リン酸カルシウム、およびフッ化リチウムから選ばれる少なくとも1種を含んでもよい。これらの物質は、添加量を調整することで、後に記載の粒状肥料組成物の粒硬度を制御し、収率向上を達成することができる。さらには、滑剤の効果を持つため、特に燃焼灰を含む場合には、造粒機内での粉体のつまりや、水分を含むことによる粘性による造粒機への付着を防止する効果も期待できる。
上記粒状化促進材の添加量は、肥料組成物100重量部に対して1〜5重量部が好ましく、装置への付着によるロスがなく、肥料として溶解性がよい粒硬度の肥料を得るためには肥料組成物100重量部に対して1.5〜4.5重量部がより好ましい。装置への付着ロスをより少なくするためには、肥料組成物100重量部に対して2.5〜3.5重量部がさらに好ましい。
<造粒物>
本発明では、造粒物は、肥料組成物を造粒機に供給し造粒したものである。造粒物の粒硬度は、造粒直後は0.5kgf以上であることが好ましい。粒硬度が0.5kgf未満であると、粒硬度上昇過程に長時間を要し、生産性が悪化する。粒硬度上昇後の造粒物粒硬度は3kgf以上であることが好ましい。粒硬度が3kgf未満であると、整粒時に造粒物が粉化しやすく、整粒時の収率が低下する。一方、粒硬度が5kgfを越える場合は、土壌中での肥料組成物の溶解性が悪く、肥効が低下する。また、造粒物の保管中にも造粒物どうしの摩擦により粉化が発生しやすく、造粒物どうしの固結の原因となる。より好ましくは3kgf以上5kgf以下であり、さらに好ましくは3.5以上4.5kgf以下である。なお、造粒物の粒硬度は木屋式硬度計で造粒物20粒の粒硬度を測定し、これら粒硬度の平均値とする。
粒硬度上昇後の造粒物の水分率は、粒硬度上昇過程で造粒物どうしの固結を防止する観点で5%以下であることが好ましい。より好ましくは3%以下であり、さらに好ましくは1%以下であり、完全に水分を乾燥させた0%であれば固結の可能性が最も低いため最も好ましい。なお、粒硬度上昇後の造粒物の水分率は、公定肥料分析法に従い加熱減量法で測定した値である。
<粒状肥料組成物>
本発明では、粒状肥料組成物は、肥料組成物の造粒物を整粒機に供給し整粒したものである。粒状肥料組成物は、窒素肥料成分、リン肥料成分、カリウム肥料成分および燃焼灰から選ばれる1種あるいは2種以上の成分を原料段階で混合した肥料組成物から製造した粒状物、あるいは該粒状物2種以上をドライブレンドして得られるバルクブレンド肥料のいずれでも良い。この混合肥料は任意の割合でブレンドできるため、作物毎に対応したブレンドを行うことができる。
本発明では、粒状肥料組成物は、粒状化促進材としてタルク、ポリエチレングリコール、ステアリン酸金属塩、ラウリル硫酸金属塩、カオリン、炭酸カルシウム、酸化ケイ素、テレフタル酸カルシウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、リン酸カルシウム、およびフッ化リチウムから選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましい。これらの物質は、添加量を調整することで粒状肥料組成物の粒硬度を制御し、収率向上を達成することができる。さらには、滑剤の効果を持つため、特に燃焼灰を含む場合には、装置内での粉体のつまりや、水分を含むことによる粘性による装置への付着を防止する効果も期待できる。
上記粒状化促進材の添加量は、肥料組成物100重量部に対して1〜5重量部が好ましく、装置への付着によるロスがなく、肥料として溶解性がよい粒硬度の肥料を得るためには肥料組成物100重量部に対して1.5〜4.5重量部がより好ましい。装置への付着ロスをより少なくするためには、肥料組成物100重量部に対して2.5〜3.5重量部がさらに好ましい。また上記粒状化促進材は、原料である肥料組成物に含まれてもよいし、粒状に加工した肥料組成物の表面に被覆されていてもよい。
粒状肥料組成物の収率は、造粒時および整粒時の肥料組成物の廃棄量をできるだけ削減するため、あるいは廃棄せずに造粒工程へリサイクルするためには60%以上であることが好ましい。より好ましくは65%以上であり、さらに好ましくは70%以上であり、完全に回収できた場合100%が最も好ましい。なお、収率とは、造粒機に投入する肥料組成物の重量に対する造粒および整粒して得られた粒状肥料組成物の重量割合であって、下記式(2)で示される。
収率=(粒状肥料組成物の重量)/(造粒機に投入する肥料組成物の原料重量)
×100(%) ・・・(2)
粒状肥料組成物の粒径は、機械施肥において、肥料の到達距離を確保するため、2mm以上4mm以下が好ましい。より好ましくは2.5mm以上3.5mm以下である。
粒状肥料組成物の水分率は、長期保管中の粒状肥料組成物どうしの固結を防止する観点で3%以下であることが好ましい。より好ましくは2%以下であり、さらに好ましくは1%以下であり、完全に水分を乾燥させた0%であれば固結の可能性が最も低いため最も好ましい。なお、粒状肥料組成物の水分率は、公定肥料分析法に従い加熱減量法で測定した値である。
粒状肥料組成物の形状は、機械施肥をした場合、作物の葉などに付着せず土壌に落下するよう丸形状であることが好ましい。丸形状ではない、例えば平らな形状の圧片肥料であると、葉に付着して落下せず栄養分供給が乏しくなるため好ましくない。粒状肥料組成物の粒径は、篩い分けを行って測定する。
粒状肥料組成物の粒硬度は、2kgf以上5kgf以下であることが好ましい。粒硬度が2kgf未満であると、粒状肥料組成物の保管中にも粉化が発生しやすく、粉体を介しての粒状物どうしの固結の原因となる。一方、粒硬度が5kgfを越える場合は、土壌中での粒状肥料組成物の溶解性が悪く、肥効が低下する。より好ましくは3kgf以上5kgf以下であり、さらに好ましくは3.5kgf以上4.5kgf以下である。なお、粒状肥料組成物の粒硬度は木屋式硬度計で粒状肥料組成物20粒の粒硬度を測定し、これら粒硬度の平均値を粒硬度とする。
粒状肥料組成物の固結強度は、1kg/cm以下であることが好ましい。1kg/cm以上であると、例えば固結部分がフレコンから流れ出にくいため、ホッパーに投入することが容易ではない、あるいは機械施肥において生育させる植物まで粒状肥料組成物を均一に散布できないなど、取り扱い性に劣る。より好ましくは固結強度が0.5kg/cm以下であり、さらに好ましくは0.2kg/cm以下である。なお、固結強度は、山中式土壌硬度計を使用して針部を肥料上面に対して垂直に圧入して測定した値である。
粒状肥料組成物の取り扱いを容易にするため固結率は20%以下であることが好ましい。固結率が20%を越えると上記と同様に流動性が悪くなったり、機械施肥が困難になるため好ましくない。より好ましくは15%以下であり、さらに好ましくは10%以下であり、全く固結がない0%が最も好ましい。なお、固結率は粒状肥料組成物750gに対して60kgの錘で一ヶ月荷重後の粒状肥料組成物のうち固結部分重量の割合であり、下記式(3)で示される。
固結率=(一ヶ月間荷重後の固結部分重量)/750×100 ・・・(3)
粒状肥料組成物の保管時の固結を防ぐため粉化率は1.0%以下であることが好ましい。粉化率が1.0%を越えると粉化した粉体を介して保管時に固結しやすく、さらには機械施肥において生育させる植物まで粒状肥料組成物をまくことができないなど、取り扱い性に劣る。より好ましくは0.5%以下であり、さらに好ましくは0.3%以下であり、全く粉化がない0%が最も好ましい。なお、粉化率は粒状肥料組成物750gに対して60kgの錘で一ヶ月荷重後の粒状肥料組成物のうち、目開き2mmの篩いを使用して得た粒径が2mm以下のものの割合であり、下記式(4)で示される。
粉化率=(粒径2mm以下の重量)/750×100 ・・・(4)
粒状肥料が硫安からなる粒状窒素肥料の場合、アンモニア性窒素は、単位重量あたりの窒素源としての肥料効果の面から、20.5%以上が好ましく、21.0%以上がさらに好ましい。
<粒状肥料組成物の製造方法>
粒状肥料組成物の造粒方法は、圧縮造粒が好ましく、圧縮造粒装置は、タブレット方式、板状方式、ブリケット方式の何れを用いても良いが、タブレット方式では生産効率が低く粒状肥料組成物の大量生産が困難であり、また板状方式では球形でバリの少ない造粒肥料を生産することが困難であるため、ブリケット方式を用いることが好ましい。ブリケット方式の圧縮造粒装置としては、例えばブリケッタ(登録商標)BSS型(新東工業製)などを好ましく用いることができる。
原料の肥料組成物を圧縮造粒装置に供給する方法は、特に制限はされないが、例えば肥料組成物をホッパーに貯蔵し、ホッパーに付帯した搬送コンベアより造粒装置に直接供給、またはホッパー搬送コンベアからベルトコンベアやバケットコンベア等を経由して造粒装置へ供給することができる。
造粒圧力とは、原料の肥料組成物に加わる総荷重を有効幅で除算した値(線圧)を示し、有効幅とは、原料の肥料組成物に荷重が加わる部分における、圧縮機側の長径を示す。例えば、タブレット方式であれば有効幅はタブレット部分の長径であり、ローラーを用いたブリケット方式であれば、有効幅はローラーにて原料の肥料組成物が圧縮されている部分の長さである。造粒圧力は、0.6kN/cm以上30.0kN/cm以下であることが好ましく、より好ましくは3.0kN/cm以上20.0kN/cm以下であり、さらに好ましくは、5.0kN/cm以上15.0kN/cm以下である。造粒圧力が0.6kN/cmより低くなると、圧力不足のため、肥料組成物の造粒自体が起こらない。造粒圧力が30.0kN/cmを超えて高くなると、造粒物の粒硬度が高くなるため土壌中での肥料成分の溶解性が低くなって土壌に対する肥料効果が低くなったり、粒状肥料組成物をバルクブレンドした際に摩擦によって他の粒状肥料組成物の粉化を招いたりする。また、バルクブレンド圧縮造粒機に必要以上の荷重がかかるため、装置寿命が著しく低下する。
圧縮造粒機のバリ厚みとは、原料の肥料組成物に荷重が加わる部分における原料の肥料組成物の短径を示す。例えばタブレット方式であれば、バリ厚みはタブレット部分の短径であり、ローラーを用いたブリケット方式であれば、バリ厚みはロール間距離(クリアランス)の最も短い長さのことである。バリ厚みは、1.0mm以上2.5mm以下の範囲内にあることが好ましく、1.2mm以上2.0mm以下の範囲内にあることがより好ましい。バリ厚みが1.0mmより小さくなると、粒状肥料組成物の粒強度・収量ともに低下する傾向にある。バリ厚みが2.5mmを超えて大きくなると、粒状肥料組成物の形状が肥料散布に不適となることや、造粒した粒状肥料組成物を、例えば解砕ボールを用いた振動篩で解砕し粒径を揃える場合、篩いの目詰まりの原因となるため好ましくない。
単位時間・単位長さあたりの造粒機が処理可能な原料の肥料組成物(以下造粒効率と称する)とは、造粒機に供給した原料の肥料組成物を1時間あたりの供給量に換算し、さらに有効幅にて除算した、単位時間・単位長さあたりの造粒能力を示す。
圧縮造粒機で造粒した造粒物は、解砕、整粒、分級を行うことで、肥料として好ましい形状の粒状肥料組成物を得ることができる。
粒径の揃った粒状肥料組成物を得るために、解砕機を用いて圧縮造粒後の肥料組成物を解砕することが好ましい。解砕機の種類に特に制限は無く、例えば、ジョークラッシャー・ロールクラッシャーなどの各種クラッシャーや、ローラーミル・カッティングミルなどの各種ミル、解砕メディアを添加した振動篩などが好ましく用いられる。また、これらの解砕機を組み合わせ用いることも可能である。
造粒した肥料組成物は、整粒で粉化し収率が低下するのを防ぐために、粒硬度を3kgf以上に上昇する必要がある。造粒した肥料組成物の粒硬度上昇方法は、以下の3つが挙げられる。(1)造粒物を100℃以上150℃以下で5分以上加熱する。(2)造粒物を10℃以上40℃以下で6時間以上保管する。(3)造粒物を10kPa以下の減圧下で20時間以上保管する。なお、これら3つの方法を組み合わせても構わない。また、いずれの場合においても、空気中でも窒素雰囲気下でも構わない。
造粒物を100℃以上150℃以下で加熱する場合は、特に加熱機を用いて加熱すればよくて、加熱機の種類については特に制限はなく、回転式乾燥機、流動層乾燥機など熱風受熱式乾燥機や、攪拌乾燥機、赤外線加熱乾燥機、結晶化乾燥機など伝導伝熱型乾燥機や、恒温恒湿機が用いられるが、加熱機の導入コストが低いこと、均一に温度を上昇させられること、連続処理が可能であることから回転式乾燥機が好ましく用いられる。加熱温度は100以上150℃以下が好ましく、さらに好ましくは110℃以上140℃以下である。加熱温度が100℃未満であると、粒硬度が3kgf以上に到達せず装置内部での粉化や生産性の悪化を招き、加熱温度が150℃を超えて高くなると、造粒物の変色や加熱後の吸湿を引き起こす。加熱時間は、5分以上60分以下が好ましく、さらに好ましくは、10以上30分以下である。加熱時間が5分より短くなると、加熱効果が低いため粒硬度が3kgf以上に到達せず、加熱時間が60分を超えて長くなると、肥料の連続製造においては加熱機容量が大きくなったり、加熱に莫大なエネルギーを要するため好ましくない。
また、10℃以上40℃以下で6時間以上保管する場合は、保管方法に制限はなく、倉庫に堆積させてもよいし、コンテナ等の容器内でも構わない。保管温度は10℃以上40℃以下が好ましく、さらに好ましくは25℃以上30℃以下である。保管温度が10℃未満であると、粒硬度上昇に時間を要し、3kgf以上到達しない場合がある。また、保管中の粉化や生産性が悪化する。一方、保管温度が40℃を超えて高くなると、整粒工程前に冷却工程が必要であり、高温のため吸湿しやすくなる。保管時間は6時間以上24時間以下が好ましく、さらに好ましくは10時間以上20時間以下である。保管時間が6時間より短くなると、粒硬度が3kgf以上に到達せず、保管時間が24時間を超えて長くなると、生産性が悪化したり、保管後に造粒物が吸湿しやくなる。保管湿度は低いほうが好ましく、湿度60%RH以下が好ましい。
また、10kPa以下で保管する場合は、減圧保管環境に制限は無く、タンク、サイロ、減圧乾燥機を用いて保管して構わない。また攪拌しても構わない。保管圧力は10kPa以下が好ましく、より好ましくは5kPa以下であり、最も好ましくは0kPaである。保管圧力が10kPaを超えて高くなると、粒硬度上昇に時間がかかり、生産性が悪化する。保管時間は20時間以上48時間以下が好ましく、さらに好ましくは22時間以上26時間以下である。保管時間が20時間より短くなると、乾燥効果が低いため粒硬度が3kgf以上に到達せず、保管時間が48時間を超えて長くなると、生産性が悪化をする。保管温度は0℃以上150℃以下が好ましく、より好ましくは10℃以上100℃以下であり、最も好ましくは25℃以上50℃以下である。保管温度が0℃未満であると、造粒物内部での水分の凍結を招き、保管温度が150℃を超えて高くなると、造粒物の変色を引き起こす。
これら(1)〜(3)のうちの1つまたは組み合わせて実施する粒硬度上昇操作により、粒硬度は3kgf以上となる。
球形でバリの少ない粒状肥料組成物を得るために、整粒機を用いて整粒することが好ましい。整粒機の種類に特に制限はなく、例えば高速転動方法、オシレータ式、架砕方式、遠心回転方式などが好ましく用いられ、高速転動方式の球形整粒機であるマルメライザー(登録商標:ダルトン製)を用いて粒状肥料組成物を整粒することがより好ましい。
整粒機の処理時間は、0.2分以上5.0分以下の範囲内にあることが好ましく、0.3分以上3.0分以下の範囲内であることがより好ましい。整粒機の処理時間が0.2分より短くなると、粒状肥料組成物のバリ除去が不十分となる。整粒機の処理時間が5.0分を超えて高くなると、バリ以外の部分が切削される量が増加し、粒状肥料組成物の収量が低下する。さらに整粒処理に必要な時間が多くなるため、単位時間あたりの粒状肥料組成物収量も低下する。
整粒機の回転数は、50回転/分以上2000回転/分以下の範囲内にあることが好ましく、100回転/分以上1500回転/分以下の範囲内にあることがより好ましい。整粒機の回転数が50回転/分より低くなると、粒状肥料組成物のバリ除去が不十分となり、さらに整粒処理に必要な時間が多くなるため、単位時間あたりの粒状肥料組成物収量も低下する。整粒機の回転数が2000回転/分を超えて高くなると、騒音増加および機器寿命の低下といった問題が生ずる。
所定の粒径以上の粒状肥料組成物を得るために、分級機を用いて粒状肥料組成物を分級することが望ましい。乾式分級が可能なものであれば、分級機の種類に特に制限はないが、振動篩を用いることが好ましい。篩の目開きは、所定の粒径を得られる大きさであれば特に制限はないが、1.8mm以上2.2mm以下、および3.8以上4.2mm以下の目開きであることが好ましく、これら目開きを有する篩を組み合わせて粒径2.0mm以上4.0mm以下の粒状肥料組成物を得る分級方法が好ましい。
バリが少なく、粒強度が強く、粉塵の発生も少なく、固結が起こりづらい粒状肥料組成物を得るために、圧縮造粒機を用いて肥料組成物を原料として造粒し、解砕機を用いて圧縮造粒後の造粒物を解砕し、回転式乾燥機を用いて造粒物の粒硬度を上昇させた後、球形整粒機を用いて造粒物を整粒し、分級機を用いて整粒の粒状肥料組成物を分級することが好ましい。各工程における粒状肥料組成物の輸送方法に制限はないが、自然落下・コンベア輸送・風送などを用いることが可能であり、コンベア輸送で原料である肥料組成物を造粒機に輸送した後、自然落下で解砕機・回転式加熱機・球形整粒機・分級機へ輸送する方法が好ましい。これら輸送機器を含めた機器の接粉部分については、耐食性を持つ材質を用いることが好ましく、SUS316Lまたは樹脂を用いることが好ましい。
圧縮造粒機を用いて原料である肥料組成物を造粒し、解砕機を用いて圧縮造粒後の肥料組成物を解砕し、回転式加熱機を用いて造粒物の粒硬度を上昇し、また球形整粒機を用いて粒硬度上昇後の造粒物を整粒し、分級機を用いて整粒後の粒状肥料組成物を分級した際に得られる篩下の微粉は、原料である肥料組成物中にリサイクルして混合し、原料として使用することができる。
造粒および整粒して粒状物を製造した後、粒状肥料組成物に、固結防止材としてタルク、ポリエチレングリコール、ステアリン酸金属塩、ラウリル硫酸金属塩、カオリン、炭酸カルシウム、酸化ケイ素、テレフタル酸カルシウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、リン酸カルシウム、フッ化リチウムから選ばれる少なくとも一種を粒状肥料組成物表面に被覆して粒状肥料組成物とすることができる。被覆する方法としては、肥料組成物を造粒および整粒し、分級機で分級した後に均一に被覆されていれば、分級機出口で添加してもよいし、ミキサーを用いて混合し被覆してもよいし、ベルトコンベア上で吹き付けを行って被覆してもよい。
粒状肥料組成物に対する固結防止材の添加量は、粒状肥料組成物100重量部に対して0.05〜0.5重量部が好ましく、装置への付着によるロスや、単位重量当たりの肥料成分含有量への影響がなく、肥料として溶解性がよい粒硬度の肥料を得るためには粒状肥料組成物100重量部に対して0.1〜0.3重量部がより好ましい。装置への付着ロスをより少なくするためには、粒状肥料組成物100重量部に対して0.15〜0.25重量部がさらに好ましい。
造粒および整粒して粒状物を製造した後、粒状肥料組成物を乾燥して低水分化することも可能である。乾燥機の種類について特に制限はなく、回転式乾燥機、流動層乾燥機など熱風受熱式乾燥機や、攪拌乾燥機、赤外線加熱乾燥機など伝道伝熱型乾燥機が用いられるが、乾燥機の導入コストが低いことや、連続処理が可能であることから、回転式乾燥機が好ましく用いられる。乾燥温度は、60℃以上150℃以下が好ましく、さらに好ましくは、100℃以上130℃以下である。乾燥温度が60℃より低くなると、乾燥による水分低減が不十分となり乾燥時間を長時間要して装置内部での粉化や生産性の悪化を招き、乾燥温度が150℃を超えて高くなると、粒状肥料組成物の分解により、肥料成分濃度の低下を引き起こす。乾燥時間は、5分以上60分以下が好ましく、さらに好ましくは、10分以上30分以下である。乾燥時間が5分より短くなると、乾燥効果が低く、水分低減が不十分となり、乾燥時間が60分を超えて高くなると、長時間加熱により装置内部で粉化が発生し、生産性が低下する。
<粒状肥料組成物の用途>
本発明の製造方法により得られる粒状肥料組成物は、粒径が2mm以上と大きく、粒硬度が3kgf以上と高くて、粉化が少ないため、固結が発生しにくく、流動性が高いという特徴を有し、小規模農場での人の手による施肥のみならず、大規模農場での機械散布を行うことができる。また、粒状肥料組成物は、用途・目的に応じて窒素肥料成分、リン肥料成分、カリウム肥料成分および燃焼灰から選ばれる1種あるいは2種以上の成分の組み合わせと含有量を調整した肥料組成物を原料として製造でき、さらには該粒状肥料組成物2種以上を任意の割合でドライブレンドしたバルクブレンド肥料にできるため、米、野菜、果物等の生育に使用することができる。
本発明の実施例を以下に示すが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。ここで、実施例中の部数は、重量部を示す。物性等の測定方法は以下のとおりである。
(1)粒硬度
造粒物の粒硬度は、木屋式硬度計で造粒物20粒の粒硬度を測定し、これら粒硬度の平均を求めたものである。
(2)収率
粒状肥料組成物の収率は、造粒機に投入する肥料組成物の重量に対する造粒および整粒して得られた粒状肥料組成物の重量であって、下記式により算出した。
収率(%)=(粒状肥料組成物の重量)/(造粒機に投入する肥料組成物の重量)
×100
(3)粒径
粒状肥料組成物の粒径は、目開き2mmおよび4mmの篩いを使用して、下記式により2mm以上4mm以下の粒径の割合を算出した。
2mm以上4mm以下粒径(%)=(粒径2mm以上4mm以下の重量)
/(篩い分け前の粒状肥料組成物重量)×100
(4)水分率
粒状肥料組成物の水分率は、乾燥前の粒状肥料組成物を130℃で3時間乾燥後重量測定を行った際の加熱減量により求めた値であり、下記式で算出した。
水分率(%)=((乾燥前の粒状肥料組成物重量)−(乾燥後の粒状肥料組成物重量))
/(乾燥前の粒状肥料組成物重量)×100
(5)固結率
粒状肥料組成物の固結率は、粒状肥料組成物750gに対して60kgの錘で一ヶ月間荷重後の粒状肥料組成物のうち固結部分重量の割合であり、下記式で算出した。
固結率(%)=(一ヶ月間荷重後の固結部分重量)/750×100
(6)固結強度
粒状肥料組成物の固結強度は、山中式土壌硬度計を使用して針部を肥料上面に対して垂直に圧入して測定した値である。
(7)粉化率
粒状肥料組成物の粉化率は、粒状肥料組成物750gに対して60kgの錘で一ヶ月間荷重後の粒状肥料組成物のうち、目開き2mmの篩いを使用して得た粒径が2mm以下のものの割合であり、下記式で算出した。
粉化率(%)=(粒径2mm以下の重量)/750×100
(実施例1)
配向度0.997、平均粒径1.4mmの細粒結晶硫安100重量部を原料とした。該原料を造粒機としてブリケッタ(登録商標)BSS−IH型(新東工業製)に供給し、ロール有効幅を150mm、造粒圧力を8.3kN/cm、バリ厚みを1.70mm、ポケットサイズを3.3mm、ローラー回転数85rpmで造粒を行い、粗砕機にて破砕した後、目開き6.7mm、5.2mm、2.2mmの篩いを有する3段解砕篩機(興和工業所製)に投入し、解砕メディア(ナイロン硬球ボール上段200個、下段200個)で解砕し、篩上品を回収した。造粒直後の造粒物の粒硬度は0.7kgfであった。該造粒物をロータリーキルン(栗本鉄工所製)に供給し、加熱温度130℃、回転数40rpmで20分間回転して加熱した。加熱後の造粒物の粒硬度は4.4kgfであった。続いて、該造粒物をマルメライザー(ダルトン製)に篩上解砕品を投入し、回転数225rpmで15秒間整粒処理を行った後に、目開き2mmの篩を有する円形振動篩機(ダルトン製)に供給し、分級を行った後、目開き2mmの篩上品を粒状肥料組成物として回収した。粒状肥料組成物の収率は77%で、2mm以上4mm以下粒径の割合は95.2%で、粒硬度は4.4kgfであった。また、粒状肥料組成物の水分率は0.1%、固結テスト1ヶ月後の固結率は0%、固結強度は0kg/cm、粉化率は0.02%であった。
(実施例2)
肥料成分を過リン酸石灰(多木肥料)100重量部とする以外は実施例1と同様の方法で肥料組成物を造粒、解砕した。造粒直後の造粒物の粒硬度は0.6kgfであった。その後、該造粒物をロータリーキルン(栗本鉄工所製)に供給し、加熱温度130℃、回転数40rpmで20分間回転して加熱した。加熱後の造粒物の粒硬度は4.3kgfであった。続いて、実施例1と同様の方法で造粒物を整粒、分級して粒状肥料組成物を回収した。粒状肥料組成物の収率は75%で、2mm以上4mm以下粒径の割合は94.6%で、粒硬度は4.3kgfであった。また、粒状肥料組成物の水分率は0.1%、固結テスト1ヶ月後の固結率は0%、固結強度は0kg/cm、粉化率は0.07%であった。
(実施例3)
肥料成分を硫酸カリウム(和光純薬工業)100重量部とする以外は実施例1と同様の方法で肥料組成物を造粒、解砕した。造粒直後の造粒物の粒硬度は0.8kgfであった。その後、該造粒物をロータリーキルン(栗本鉄工所製)に供給し、加熱温度130℃、回転数40rpmで20分間回転して加熱した。加熱後の造粒物の粒硬度は4.2kgfであった。続いて、実施例1と同様の方法で造粒物を整粒、分級して粒状肥料組成物を回収した。粒状肥料組成物の収率は79%で、2mm以上4mm以下粒径の割合は95.6%で、粒硬度は4.2kgfであった。また、粒状肥料組成物の水分率は0.1%、固結テスト1ヶ月後の固結率は0%、固結強度は0kg/cm、粉化率は0.05%であった。
(実施例4)
肥料成分を鶏ふんを燃焼させて得た燃焼灰100重量部とし、タルク(浅田製粉SW−A)3重量部と水3重量部を加える以外は実施例1と同様の方法で肥料組成物を造粒、解砕した。造粒直後の造粒物の粒硬度は0.1kgfであった。その後、該造粒物をロータリーキルン(栗本鉄工所製)に供給し、加熱温度130℃、回転数40rpmで20分間回転して加熱した。加熱後の造粒物の粒硬度は3.1kgfであった。続いて、実施例1と同様の方法で造粒物を整粒、分級して粒状肥料組成物を回収した。粒状肥料組成物の収率は65%で、2mm以上4mm以下粒径の割合は93.2%で、粒硬度は3.1kgfであった。また、粒状肥料組成物の水分率は0.1%、固結テスト1ヶ月後の固結率は0%、固結強度は0kg/cm、粉化率は0.10%であった。
(実施例5)
肥料成分を配向度0.997、平均粒径1.4mmの細状結晶硫安50重量部、鶏ふんを燃焼させて得た燃焼灰50重量部とし、タルク(浅田製粉SW−A)3重量部と水3重量部を加える以外は実施例1と同様の方法で肥料組成物を造粒、解砕した。造粒直後の造粒物の粒硬度は0.5kgfであった。その後、該造粒物をロータリーキルン(栗本鉄工所製)に供給し、加熱温度130℃、回転数40rpmで20分間回転して加熱した。加熱後の造粒物の粒硬度は3.6kgfであった。続いて、実施例1と同様の方法で造粒物を整粒、分級して粒状肥料組成物を回収した。粒状肥料組成物の収率は72%で、2mm以上4mm以下粒径の割合は92.8%で、粒硬度は3.6kgfであった。また、粒状肥料組成物の水分率は0.1%、固結テスト1ヶ月後の固結率は0%、固結強度は0kg/cm、粉化率は0.09%であった。
(実施例6)
実施例5と同様の方法で肥料組成物を造粒、解砕した。造粒直後の造粒物の粒硬度は0.6kgfであった。該造粒物を倉庫に堆積し、温度27℃で12時間保管した。保管後の造粒物の粒硬度は3.2kgfであった。続いて、実施例1と同様の方法で造粒物を整粒、分級して粒状肥料組成物を回収した。粒状肥料組成物の収率は69%で、2mm以上4mm以下粒径の割合は91.4%で、粒硬度は3.2kgfであった。また、粒状肥料組成物の水分率は1.0%、固結テスト1ヶ月後の固結率は11.2%、固結強度は0.2kg/cm、粉化率は0.07%であった。
(実施例7)
実施例5と同様の方法で肥料組成物を造粒、解砕した。造粒物の粒硬度は0.5kgfであった。該造粒物をホッパーに入れ、5kPaの減圧下で24時間保管した。保管後の造粒物の粒硬度は3.4kgfであった。続いて、実施例1と同様の方法で造粒物を整粒、分級して粒状肥料組成物を回収した。粒状肥料組成物の収率は71%で、2mm以上4mm以下粒径の割合は92.3%で、粒硬度は3.4kgfであった。また、粒状肥料組成物の水分率は0.2%、固結テスト1ヶ月後の固結率は5.8%、固結強度は0.1kg/cm、粉化率は0.05%であった。
(比較例1)
実施例1と同様の方法で肥料組成物を造粒、解砕した。続いて、実施例1と同様の方法で造粒物を整粒、分級して粒状肥料組成物を回収した。粒状肥料組成物の収率は42%で、2mm以上4mm以下粒径の割合は94.7%で、粒硬度は0.7kgfであった。また、粒状肥料組成物の水分率は0.4%、固結テスト1ヶ月後の固結率は87.4%、固結強度は6.6kg/cm、粉化率は1.6%であった。
(比較例2)
実施例2と同様の方法で肥料組成物を造粒、解砕した。続いて、実施例1と同様の方法で造粒物を整粒、分級して粒状肥料組成物を回収した。粒状肥料組成物の収率は40%で、2mm以上4mm以下粒径の割合は94.3%で、粒硬度は0.6kgfであった。また、粒状肥料組成物の水分率は0.5%、固結テスト1ヶ月後の固結率は77.9%、固結強度は5.4kg/cm、粉化率は1.8%であった。
(比較例3)
実施例3と同様の方法で肥料組成物を造粒、解砕した。続いて、実施例1と同様の方法で造粒物を整粒、分級して粒状肥料組成物を回収した。粒状肥料組成物の収率は43%で、2mm以上4mm以下粒径の割合は94.9%で、粒硬度は0.8kgfであった。また、粒状肥料組成物の水分率は0.7%、固結テスト1ヶ月後の固結率は50.5%、固結強度は3.3kg/cm、粉化率は1.6%であった。
(比較例4)
実施例4と同様の方法で肥料組成物を造粒、解砕した。続いて、実施例1と同様の方法で造粒物を整粒、分級して粒状肥料組成物を回収した。粒状肥料組成物の収率は31%で、2mm以上4mm以下粒径の割合は93.8%で、粒硬度は0.1kgfであった。また、粒状肥料組成物の水分率は3.0%、固結テスト1ヶ月後の固結率は39.4%、固結強度は1.5kg/cm、粉化率は2.5%であった。
(比較例5)
実施例5と同様の方法で肥料組成物を造粒、解砕した。続いて、実施例1と同様の方法で造粒物を整粒、分級して粒状肥料組成物を回収した。粒状肥料組成物の収率は35%で、2mm以上4mm以下粒径の割合は92.5%で、粒硬度は0.5kgfであった。また、粒状肥料組成物の水分率は2.9%、固結テスト1ヶ月後の固結率は45.4%、固結強度は2.7kg/cm、粉化率は2.0%であった。
(比較例6)
実施例6と同様の方法で肥料組成物を造粒、解砕した。造粒物の粒硬度は0.6kgfであった。該造粒物を倉庫に堆積し、温度27℃で180分間保管した。保管後の造粒物の粒硬度は1.8kgfであった。続いて、実施例6と同様の方法で造粒物を整粒、分級して粒状肥料組成物を回収した。粒状肥料組成物の収率は36%で、2mm以上4mm以下粒径の割合は92.9%で、粒硬度は1.8kgfであった。また、粒状肥料組成物の水分率は2.5%、固結テスト1ヶ月後の固結率は24.5%、固結強度は0.8kg/cm、粉化率は1.3%であった。
(比較例7)
実施例7と同様の方法で肥料組成物を造粒、解砕した。造粒物の粒硬度は0.5kgfであった。該造粒物をホッパーに入れ、5kPaの減圧下で6時間保管した。保管後の造粒物の粒硬度は2.2kgfであった。続いて、実施例1と同様の方法で造粒物を整粒、分級して粒状肥料組成物を回収した。粒状肥料組成物の収率は38%で、2mm以上4mm以下粒径の割合は92.1%で、粒硬度は2.2kgfであった。また、粒状肥料組成物の水分率は2.1%、固結テスト1ヶ月後の固結率は22.5%、固結強度は0.6kg/cm、粉化率は1.2%であった。
Figure 0006740636
Figure 0006740636
以上のように、肥料組成物を造粒して造粒物を得た後、該造粒物の粒硬度を3kgf以上に上昇させた後に整粒して粒状肥料組成物を得ることで、粒硬度が3kgf未満の造粒物を整粒して粒状肥料組成物を得る場合と比較して、収率が高く、固結量が少なく、粉塵の発生を低減することができた。
本発明により、肥料組成物の造粒後に造粒物の粒硬度を上昇させることで、収率が高く、固結量が少なく、粉塵の発生も少ない粒状肥料組成物を製造することができる。本発明で得られる粒状肥料組成物は、小規模農場での人の手による施肥のみならず、大規模農場での機械散布を行うことができる。また、用途・目的に応じて窒素肥料成分、リン肥料成分、カリウム肥料成分および燃焼灰から選ばれる1種あるいは2種以上の成分の組み合わせと含有量を調整した肥料組成物を原料として製造でき、さらには該粒状肥料組成物2種以上を任意の割合でドライブレンドしたバルクブレンド肥料にできるため、米、野菜、果物等の生育に使用することができる。

Claims (12)

  1. 肥料組成物を造粒して造粒物を得た後、該造粒物の粒硬度を下記1)〜3)いずれかの方法を行うことで3kgf以上に上昇させ、次いで、高速転動方式、オシレータ式、架砕方式、遠心回転方式のいずれかにより整粒することを特徴とする粒状肥料組成物の製造方法。
    1)造粒物を100℃以上150℃以下で10分以上30分以下加熱する。
    2)造粒物を10℃以上40℃以下で6時間以上24時間以下保管する。
    3)造粒物を10kPa以下の減圧下で1日以上48時間以下保管する。
  2. 前記造粒工程が、圧縮造粒方式であることを特徴とする請求項1に記載の粒状肥料組成物の製造方法。
  3. 前記造粒工程が、一対のローラーを用いたブリケット方式で圧縮することを特徴とする請求項2に記載の粒状肥料組成物の製造方法。
  4. 前記造粒工程が、0.6kN/cm以上の造粒圧力で造粒されることを特徴とする請求項2または3に記載の粒状肥料組成物の製造方法。
  5. 粒状肥料組成物が、窒素肥料成分、リン肥料成分、カリウム肥料成分、および燃焼灰から選ばれる少なくとも一種を含むことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の粒状肥料組成物の製造方法。
  6. 窒素肥料成分は、硫酸アンモニア、塩化アンモニア、リン酸アンモニア、硝酸アンモニア、および尿素から選ばれる少なくとも一種を含むことを特徴とする請求項に記載の粒状肥料組成物の製造方法。
  7. リン肥料成分は、過リン酸石灰、重過リン酸石灰、および熔成リン肥から選ばれる少なくとも一種を含むことを特徴とする請求項に記載の粒状肥料組成物の製造方法。
  8. カリウム肥料成分は、硫酸カリウム、塩化カリウム、およびケイ酸カリウムから選ばれる少なくとも一種を含むことを特徴とする請求項に記載の粒状肥料組成物の製造方法。
  9. 前記燃焼灰を含む肥料組成物が、タルク、ポリエチレングリコール、ステアリン酸金属塩、ラウリル硫酸金属塩、カオリン、炭酸カルシウム、酸化ケイ素、テレフタル酸カルシウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、リン酸カルシウム、およびフッ化リチウムから選ばれる少なくとも一種の粒状化促進材ならびに水を含むことを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の粒状肥料組成物の製造方法。
  10. 前記粒状化促進材は、燃焼灰100重量部に対して1〜10重量部含むことを特徴とする請求項に記載の粒状肥料組成物の製造方法。
  11. 水は、燃焼灰100重量部に対して1〜10重量部含むことを特徴とする請求項または0に記載の粒状肥料組成物の製造方法。
  12. 整粒工程は、球形整粒機を用いることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の粒状肥料組成物の製造方法。

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