JP2019043315A - ホームドア装置 - Google Patents

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Katsuyuki Muraki
克行 村木
惠次郎 島田
Keijiro Shimada
惠次郎 島田
聖 花岡
Hijiri Hanaoka
聖 花岡
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Abstract

【課題】隣り合う車輌乗降口の間隔が狭い場合に適した安全性の高いホームドア装置を提供する。【解決手段】ホームドア装置は、それとは別の第1のホームドア装置のスライドドアと協働して第1の乗降通路を形成する第1のスライドドアと、第1のスライドドアと引き違い式にスライドし、第2の乗降通路を別の第2のホームドア装置のスライドドアと協働して形成する第2のスライドドアと、第1及び第2のスライドドアを直線移動可能に支持するとともに部分的に収納する戸袋部と、第1及び第2のスライドドアの作動を制御する制御部であって、車輌の停止位置誤差に応じて第1及び第2のスライドドアの開き位置を調整する制御部と、を具備し、第1及び第2のスライドドアのそれぞれの少なくとも前端及び尾端が、戸袋部から常に露出している。【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道等の駅のプラットホームに設置されるホームドア装置に関するものである。
駅のプラットホームから軌道側への人の転落を防止するため、プラットホームの縁部に沿ってホームドア装置が設置される。こうしたホームドア装置は、鉄道のみならず、例えば自動運転を行う新交通システム等でも必須の構成要素となっている。ホームドア装置は、鉄道等の車輌の乗降口に対面する乗降通路を形成し、この乗降通路は、例えば特許文献1のホームドア装置におけるように典型的には一対のスライドドアによって開閉される。
ホームドア装置が形成する乗降通路の幅は、鉄道等の車輌の乗降口(以下、車輌乗降口という)の幅以上でなければならず、さらに車輌の停止位置誤差を考慮するとできるだけ広いことが望ましい。ただし、ホームドア装置が形成する乗降通路の幅は、スライドドアの性質上、隣り合う車輌乗降口の間隔が狭くなるにつれて狭くならざるをえない。その結果、停止位置誤差の許容値も縮小する。ところで、隣り合う車輌乗降口の間隔は、全てが一定ではなく、例えば、運転席を有する先頭車輌及び最後尾車輌の一部が、その他の大部分に比較して狭く設定されている。
特許文献1のホームドア装置によると、そのスライドドアにより形成される乗降通路の幅は広く、したがって停止位置誤差の許容値を大きく設定することができる。しかしながら、隣り合う車輌乗降口の間隔が狭い場合には、特許文献1のホームドア装置を適用することが困難であった。一方、隣り合う車輌乗降口の間隔が狭い場合にも適応可能であるように、停車位置誤差に応じてスライド式のドア(扉)の開閉位置を変化させるホームドア装置(プラットホーム用可動柵)が特許文献2に開示されている。
特開2016−210246号公報 特開2004−114823号公報
特許文献2に開示されたホームドア装置によって、スライドドアの開き位置が常に一定の例えば特許文献1に記載されたようなホームドア装置に比較して、より狭い車輌乗降口間隔への適合性が高まるとはいえ、さらに狭い車輌乗降口間隔に適合可能な、あるいは停止位置誤差の許容値の更なる拡大が可能なホームドア装置が望まれていた。
また、特許文献2のホームドア装置によると、スライドドアの端が戸袋の内部に隠れ、したがって、戸袋の左右の端面に形成されるスライドドア通過用の穴が完全に開口する状態が生じることがある。そのため、特許文献2のホームドア装置では、例えば戸袋の端に生じる前記開口に乗降客の指等が置かれた場合に、その指等が、飛び出して来るスライドドアによって損傷されるといった安全上の問題が懸念される。
本発明は、前述した従来技術の課題に鑑みて、隣り合う車輌乗降口の間隔が狭い場合に適した安全性の高いホームドア装置を提供することを目的とする。
前述の目的を達成するために、本発明によれば、プラットホームの縁部に沿って配設されるホームドア装置であって、該ホームドア装置とは別の第1及び第2のホームドア装置と協働して、車輌の隣り合う第1及び第2の乗降口に対面する開閉可能な第1及び第2の乗降通路を形成するように構成されており、第1の乗降通路を別の第1のホームドア装置のスライドドアと協働して形成する第1のスライドドアと、第1のスライドドアと引き違い式にスライドし、第2の乗降通路を別の第2のホームドア装置のスライドドアと協働して形成する第2のスライドドアと、第1及び第2のスライドドアを直線移動可能に支持するとともに部分的に収納する戸袋部と、第1及び第2のスライドドアの作動を制御する制御部であって、車輌の停止位置誤差に応じて第1及び第2のスライドドアの開き位置を調整する制御部と、を具備し、第1及び第2のスライドドアのそれぞれの少なくとも前端及び尾端が、戸袋部から常に露出している、ホームドア装置が提供される。
これによれば、車輌の停止位置誤差に応じてスライドドアの開き位置が調整され、またスライドドアの少なくとも前端及び尾端が戸袋部から常に露出しているので、車輌の隣り合う乗降口の間隔が狭い場合に適した安全性の高いホームドア装置を提供することが可能になる。特に、安全性は、スライドドアを通すために戸袋部の端面に設けられる開口が常にスライドドアによって充足された状態が保たれ、したがってそのような開口に人の指等を置くことが不可能となることにより高められる。
本発明の実施形態によるホームドア装置の正面図(A)と平面図(B)であり、一対のスライドドアが最大限伸長した閉じ位置にある状態を示す図である。 前記ホームドア装置のスライドドアを除いた戸袋部だけの右側面図である。 前記ホームドア装置と、それに隣接して配置された別のホームドア装置と、鉄道車輌とを模式的に示す正面図であり、車輌が規定の停止位置に停車した場合(A)、規定の停止位置を超えて停車した場合(B)、及び規定の停止位置よりも前に停車した場合(C)を示す正面図である。 車輌が規定の停止位置に停車した図3の(A)の場合のホームドア装置単体の平面図である。 車輌が規定の停止位置を超えて停車した図3の(B)の場合のホームドア装置単体の平面図である。 車輌が規定の停止位置よりも前に停車した図3の(C)の場合のホームドア装置単体の平面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態によるホームドア装置10を説明する。なお、本実施形態によるホームドア装置10は、鉄道の駅のプラットホーム8に設置されるものとして説明されるが、ホームドア装置10が、鉄道以外の交通システム、例えばモノレールシステム等のプラットホームに設置されて用いられることも可能であることが理解されよう。
図1は、本発明の実施形態によるホームドア装置10をホーム側から見た正面図(A)と上から見た平面図(B)を示すものである。ホームドア装置10は、軌道(図示せず)と略平行な方向に往復水平移動するように構成された一対の引き違い式の右スライドドア20及び左スライドドア20、それらスライドドア20、20を移動可能に支持するとともにそれらを部分的に格納する戸袋部30、戸袋部30の内部に配設された制御部40、及び戸袋部30の内部に配設された図示されないドア駆動装置を主要構成要素として具備する。また、ホームドア装置10は、鉄道車輌(以下、車輌という)50(図3)とホームドア装置10との間に残された人を検知するためのセンサ11や、作動状態を示すランプ12等も具備している。
図1は、右及び左スライドドア20、20がストロークSだけ最大限伸長した閉じ位置にある状態を示している。また、図1からは、右及び左スライドドア20、20が閉じ位置にあるときに、右及び左スライドドアの前端20RF、20LFはもちろん尾端20RT、20LTが戸袋部30から露出していることが分かる。
図1の右スライドドア20がホーム8のより内側に配置され、左スライドドア20がホーム8の端縁側に配置される。右及び左スライドドア20、20は、このように配置が異なるとはいえ同一のサイズ及び構成を有するものであるので、以下の説明では区別する必要があるとき以外は、「右」及び「左」並びに参照符号のサフィックスの「R」と「L」を省略して単にスライドドア20と呼ぶこととする。
スライドドア20は、そのスライド方向に真直ぐ延びる主フレーム21と、略L字状に形成されて戸先側の端部が主フレーム21の上面に結合された上フレーム22と、主フレーム21の下側でスライド方向に真直ぐに延びる下フレーム23と、上フレーム22、主フレーム21、及び下フレーム23の後端を連結する尾端連結部材24と、主フレーム21及び下フレーム23の前端を連結する前端連結部材25とを具備する。図1のスライドドア20には、前記各フレームや連結部材によってそれらの内側に、反対側を見通せる空間、即ち、例えばホーム8側から車輌50の側面を見通せる空間が形成される。本実施形態では、主フレーム21は、アルミニューム製の押出材からなる概ね矩形状の横断面を有する角パイプ部材から形成されているのに対して、上フレーム22及び下フレーム23は、比較的に細い丸パイプ部材あるいは中実の丸棒部材から形成されている。
戸袋部30は、四つの直方体状の区画から構成されており、それら四つの区画は、ホーム8に接する下側区画31と、下側区画31の上側の中心に配置される縦長の中心区画32と、下側区画31の上側で中心区画32の左右に対称に配置される左区画33と、右区画33とである。その結果、戸袋部30は、それを図1の(A)の正面図において見たとき、換言するとスライドドア20の移動平面の法線方向で見たときには全体として略凸字状を呈する。
本実施形態によるホームドア装置10のスライドドア20は、その戸先側及び戸尻側の各フレームが戸袋部30を貫通しているので、戸袋部30だけの右側面図である図2に示されるように、戸袋部30の左右の側面の各々には右及び左スライドドア20、20の3種類のフレームが通過するための開口が合計6個設けられている。より詳しくは、上フレーム22を通すための円形の開口34が、戸袋部30の中心区画32の左右の側面の各々に2つ設けられ、下フレーム23を通すための円形の開口35が、戸袋部30の下側区画31の左右の側面の各々に2つ設けられている。主フレーム21を通すための矩形の開口36は右区画33及び左区画33の各側面から中心区画32の各側面にかけて2つ設けられている。
上フレーム22及び下フレーム23がそれぞれ通る円形の開口34、35の縁部には、それらフレームを低摩擦で移動可能に支持するための合成樹脂製のブッシュ部材37が嵌め込まれて固定されている。また、各円形の開口34、35の戸袋部30内には、上フレーム22を支持するローラ38a及び下フレーム23を支持するローラ38bも設けられている。一方、主フレーム21を移動可能に支持するためのローラ39a、39bが、戸袋部30の内部に設けられている。より詳しくは、右スライドドア20の主フレーム21の下面を支持する下ローラ39aが右区画33内に設けられ、前記主フレーム21の上面を支持する上ローラ39bが中心区画32内に設けられている。同様に、左スライドドア20の主フレーム21の下面を支持する下ローラ39aが左区画33内に設けられ、前記主フレーム21の上面を支持する上ローラ39bが中心区画32内に設けられている。さらに、スライドドア20の移動面の法線方向における主フレーム21の位置を規制しつつ主フレーム21を移動可能に支持する図示しないガイド部材も戸袋部30の右区画33及び左区画33内に配設されている。
本実施形態におけるドア駆動装置は、例えば特許文献1に詳述されている公知のタイプのものと同様であるので図示を省略して以下に簡単に説明する。ドア駆動装置は一対のスライドドア20の各々に対して右区画33又は左区画33内に配設されている。ドア駆動装置は、サーボモータからなる駆動モータ、駆動モータに結合された減速機、減速機に接続された歯付きプーリ、プーリに巻き掛けられた歯付ベルト等を具備する。歯付ベルトは主フレーム21の下面に沿って延びるようにその両端が主フレーム21に固定されている。そして、ドア駆動装置は、駆動モータを作動させることによりスライドドア20を閉じ位置へ向けて前進及び開き位置へ向けて後退させることが可能であるように構成されている。
制御部40は、駆動モータの作動を制御することによりスライドドア20の位置を制御するように構成されている。制御部40は、車輌50がホーム8に停車していないときはスライドドア20をその閉じ位置で保持するが、車輌50がホーム8に進入して停止するとスライドドア20をその開き位置へ移動させる。本実施形態では、閉じ位置はスライドドア20を最大限伸長した位置で一定であるが、開き位置は一定ではなく、車輌50の停止位置の基準位置からのずれ量、即ち停止位置誤差Eに応じて制御部40によって可変に制御される。そのため、制御部40は、ホームドア装置10とは別にホーム8に設置された車輌停止位置検知装置(図示せず)から車輌50の停止位置のデータを受信し、そのデータに基づいて停止位置誤差Eを算出し、算出した停止位置誤差Eに応じて各スライドドア20の開き位置を調整するように構成されている。
停止位置誤差Eに応じて、ホームドア装置10がどのように開くかをより詳しく図3を参照して説明する。図3は、本発明の実施形態によるホームドア装置10が、ホーム8の長手方向の縁部に沿って、ホームドア装置10とは別の第1のホームドア装置100及び別の第2のホームドア装置200に隣接して配設された状態を車輌50と共にホーム8側から見た模式的正面図であって、各ホームドア装置が乗降通路を開放している状態を示している。図3の(A)は、停止位置誤差Eがゼロの場合、(B)は停止位置誤差Eがプラス側の許容最大値Emaxをとる場合、(C)は停止位置誤差Eがマイナス側の許容最大値Emaxをとる場合を示している。なお、停止位置誤差Eが許容最大値Emaxを超えた場合には、運転士は車輌50の停止位置を修正する必要がある。
図3では、複数輌編成のうちの運転室(あるいは車掌室)を有する先頭(あるいは最後尾)車輌50の一部だけが示され、運転室の出入口ドア54と、第1車輌乗降口51、第2車輌乗降口52、及び第3車輌乗降口53が示される。車輌乗降口の間隔は、第1車輌乗降口51と第2車輌乗降口52との間の間隔が、運転室のスペースを確保するために他よりも狭い特殊な間隔Dとなっている。これに対して、運転室あるいは車掌室のスペースの影響を受けないその他の大部分の標準的な車輌乗降口間隔Dが、第2車輌乗降口52と第3車輌乗降口53との間に示される。図3では、狭い特殊な間隔Dは標準的な間隔Dの約73%である。図3では、第1、第2、及び第3車輌乗降口51、52、53に対面して、各ホームドア装置によって開閉可能な第1、第2、及び第3乗降通路61、62、63が形成されている。
第1乗降通路61は、本実施形態によるホームドア装置10と、その右側に配設された第1のホームドア装置100とによって、第2乗降通路62は本実施形態によるホームドア装置10と、その左側に配設された第2のホームドア装置200とによって形成されている。第3乗降通路63は、2つの第2のホームドア装置200によって形成される。なお、第1及び第2のホームドア装置100、200としては、スライドドアを有する任意のタイプのものが使用可能であるが、例えば特許文献1に示されるようなホームドア装置が好適である。第1及び第2のホームドア装置100、200は、車輌50の停止位置誤差Eにかかわりなくスライドドアが常に最大限開くタイプのものである。これに対して、本実施形態によるホームドア装置10のスライドドア20は、前述したとおり、車輌50の停止位置誤差Eに応じてスライドドア20の開き位置が制御部40によって調整される。
図3の(A)に示されるように、車輌50が規定位置に停車した場合には、ホームドア装置10の左右一対のスライドドア20は最大ストロークの中間位置0.5Sまで後退移動する。そのとき、一対のスライドドア20のそれぞれの前端20及び尾端20は第1及び第2車輌乗降口51、52の上を覆うことはない。その結果、第1乗降通路61の通路幅W1A及び第2乗降通路62の通路幅W2Aは、図3の(A)の例では、等しく形成される。また、第3乗降通路63の通路幅Wは、停止位置誤差Eの如何にかかわらず一定である。図3の(A)の状態のときのホームドア装置10単独の詳細な平面図が図4Aに示される。図4Aからは、停止位置誤差Eがゼロの場合には一対のスライドドア20がホームドア装置10の中心線Axに対して対称に配置されること、一方のスライドドア20の前端20と他方のスライドドア20の尾端20とがスライド方向において同一位置にあること、及び各スライドドア20の前端20と尾端20が戸袋部30の外側にあることがわかる。
車輌50の停止位置誤差Eがプラス側の許容最大値Emaxをとる図3の(B)では、ホームドア装置10の右スライドドア20は閉じ位置から移動せずしたがってストロークSで最大限伸長した位置にある一方で、左スライドドア20は最大開き位置まで最大限後退移動する。そのとき、一対のスライドドア20のそれぞれの前端20及び尾端20は第1及び第2車輌乗降口51、52の上を覆うことはない。その結果、第1乗降通路61の通路幅W1Bは必要最小限まで狭められ、及び第2乗降通路62の通路幅W2Bは図3の(A)のときよりも拡大される。図4Bは、図3の(B)の状態のときのホームドア装置10単独の平面図である。図4Bからは、やはり一方のスライドドアの前端20と他方のスライドドアの尾端20とがスライド方向では同一位置にあること、及び各スライドドアの前端20と尾端20が戸袋部30の外側にあることがわかる。
車輌50の停止位置誤差Eがマイナス側の許容最大値Emaxをとる図3の(C)では、右スライドドア20は最大開き位置まで最大限移動するのに対して、左スライドドア20は閉じ位置から移動せずしたがってストロークSで最大限伸長した位置にある。そのとき、一対のスライドドア20のそれぞれの前端20及び尾端20は第1及び第2車輌乗降口51、52の上を覆うことはない。その結果、図3の(C)の例では、第1乗降通路61の通路幅W1Cは図3の(A)のときよりも拡大し、及び第2乗降通路62の通路幅W2Cは必要最小限まで狭められる。図4Cは、図3の(C)の状態のときのホームドア装置10単独の平面図である。図4Cからも、一方のスライドドアの前端20と他方のスライドドアの尾端20とがスライド方向では同一位置にあること、及び各スライドドアの前端20と尾端20が戸袋部30の外側にあることがわかる。
停止位置誤差Eが、その許容最大値Emaxよりも小さい場合には、そのときの停止位置誤差Eと許容最大値Emaxとの差分だけ一対のスライドドア20の開き位置が、図4Aに示される中立な状態へ近付く方向で制御部40によって調整される。ただしその場合も、本実施形態では、一方のスライドドアの前端20と他方のスライドドアの尾端20とがスライド方向において同一位置に配置され、その結果、開き位置において一対のスライドドア20が重なり合う。このように、開き位置において一対のスライドドア20が重なり合うことが、狭い車輌乗降口間隔に適していることが理解されよう。ただし、開き位置において、一方のスライドドアの前端20よりも他方のスライドドアの尾端20が突出しない限りにおいて、一対のスライドドア20が重なり合わない実施形態も可能である。
上述したとおり、本実施形態によるホームドア装置10においては、スライドドア20が閉じ位置及び開き位置のどちらにあっても、スライドドア20の少なくとも前端20及び尾端20が戸袋部30から露出している。換言すると、本実施形態によるホームドア装置10においては、スライドドア20の各フレームは、戸袋部30の左右の側面に設けられたフレームを通すための開口34、35、36から外側に常に突出しているので、前記開口の上に指等を置くことができない。これに対して、本実施形態とは異なって、もし前記開口から内部へフレームあるいはスライドドアが引っ込んだ状態があるとすると、その状態のときに開口に例えば人の指が置かれた場合、移動のため開口から飛び出して来るフレームやスライドドアによるギロチン作用によって指を損傷する危険性が生じる。したがって、本実施形態によるホームドア装置10が高い安全性を有することが理解されよう。
その他の実施形態
前述の実施形態におけるスライドドア20はフレーム構造体として形成されていたが、スライドドアがプレート状の構造体として形成される実施形態も本発明において可能である。
前述の実施形態における戸袋部30は、スライドドア20の移動平面の法線方向で見たときには全体として凸字状に形成されていたが、戸袋部30の形状は凸字状に限定されることはなく、それが例えば矩形状の実施形態も可能である。
前述の説明では、本実施形態によるホームドア装置10は、複数の乗降通路の一部の乗降通路、つまり先頭車両及び最後尾車両の比較的間隔の狭い隣接する車両乗降口に対面する乗降通路を形成するために用いられるものとして説明された。しかしながら、本実施形態によるホームドア装置10が、前述した別の第1及び第2のホームドア装置100、200に替えて用いられることも可能である。すなわち、本実施形態によるホームドア装置10が、標準的な比較的に間隔の広い隣接する車輌乗降口に対面する乗降通路を形成するために用いられることも可能である。
10 ホームドア装置
20 スライドドア
20 右スライドドア
20 左スライドドア
21 主フレーム
22 上フレーム
23 下フレーム
30 戸袋部
34 開口
35 開口
36 開口
40 制御部
50 車輌
51 第1車輌乗降口
52 第2車輌乗降口
61 第1乗降通路
62 第2乗降通路

Claims (5)

  1. プラットホームの縁部に沿って配設されるホームドア装置であって、該ホームドア装置とは別の第1及び第2のホームドア装置と協働して、車輌の隣り合う第1及び第2の乗降口に対面する開閉可能な第1及び第2の乗降通路を形成するように構成されており、
    前記第1の乗降通路を前記別の第1のホームドア装置のスライドドアと協働して形成する第1のスライドドアと、
    前記第1のスライドドアと引き違い式にスライドし、前記第2の乗降通路を前記別の第2のホームドア装置のスライドドアと協働して形成する第2のスライドドアと、
    前記第1及び第2のスライドドアを直線移動可能に支持するとともに部分的に収納する戸袋部と、
    前記第1及び第2のスライドドアの作動を制御する制御部であって、車輌の停止位置誤差に応じて前記第1及び第2のスライドドアの開き位置を調整する制御部と、
    を具備し、
    前記第1及び第2のスライドドアのそれぞれの少なくとも前端及び尾端が、前記戸袋部から常に露出していることを特徴とする、ホームドア装置。
  2. 前記制御部は、前記第1及び第2のスライドドアが開き位置にあるとき、一方のスライドドアの尾端が他方のスライドドアの前端よりもスライド方向で突出しないように、前記第1及び第2のスライドドアの開き位置を制御する、請求項1に記載のホームドア装置。
  3. 前記制御部は、前記第1及び第2のスライドドアが開き位置にあるとき、一方のスライドドアの尾端と他方のスライドドアの前端のスライド方向の位置が揃うように、前記第1及び第2のスライドドアの開き位置を制御する、請求項1又は2に記載のホームドア装置。
  4. 前記第1及び第2のスライドドアは、フレーム構造体として形成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のホームドア装置。
  5. 前記戸袋部は、前記第1及び第2のスライドドアの移動平面に垂直な方向で見たときに、略凸字状に形成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のホームドア装置。
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