JP2019043272A - デフレクター装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハウジングにおけるブラケットの取り付け箇所の破損を防止できるデフレクター装置を提供する。【解決手段】デフレクター装置は、サンルーフ装置(10)のハウジング(30)に一体形成されるとともに上方に向かって突出するボス部(70)と、ブラケット(80)とを備える。ブラケット(80)は、一対のアーム(52)を回動可能に支持する枢支部(95)と、ハウジング(30)に締結される固定部(100)と、ボス部(70)が内嵌する嵌合部(81)とを有するブラケット(80)とを有する。ボス部(70)の前側には平面状の平面部(71)が形成される。嵌合部(81)の内側には、平面部(71)に面接触する平面状の内面部(83)が形成される。【選択図】図7

Description

本発明は、車両のルーフに設けられるデフレクター装置に関する。
従来より、車両のルーフに設けられるデフレクター装置が知られている。
例えば特許文献1のデフレクター装置は、車両のルーフの開口部に設置されるサンルーフ装置に設けられている。デフレクター装置は、一対のアームと、一対のアームによって上下に回動される整流部とを備えている。サンルーフ装置のリッドが、その開口を開放させるために後退すると、一対のアームが上方に回動し、整流部が開口の前縁よりも上方へ移動する。これにより、サンルーフ装置の開口の開放状態において、整流部が風防として機能する。リッドが開口を閉鎖させるために前進すると、一対のアームが下方に移動し、デフレクター装置がリッドの内部に格納される。
特開2001−63374号公報
特許文献1の一対のアームは、ブラケットを介して、リッドの裏側のハウジングに取り付けられる。具体的には、同文献の図2に示すように、一対のアームはピンを介してブラケットの枢支部に回動可能に支持される。ブラケットには、枢支部よりも前側部分に下方へ突出する1本のボスが設けられる。また、枢支部の後側部分には、スクリューが締結される固定部が設けられる。ボスをハウジングの挿通穴に挿通すると同時に、固定部をスクリューによってハウジングに固定する。これにより、一対のアームがブラケットを介してハウジングに支持される。
特許文献1のブラケットの固定構造では、デフレクター装置の整流部が上方に移動した状態において、ボス及びスクリューの取り付け部の負荷が集中してしまい、ハウジングの破損を招くおそれがあった。
具体的には、一対のアームが上方に回動した状態では、整流部の前側に走行風が作用する。この結果、一対のアーム、ひいてはブラケットに対して、後方、あるいは上下の回転方向に押し付け力が作用する。このような状態では、ボスやスクリューの後端部がハウジングと実質的に点接触ないし線接触する。このため、ハウジングでは、このような接触部分での応力の集中に起因して、該接触部分が破損してしまう可能性があった。従って、ハウジングには、このような応力集中に耐えうる強度を持たせる必要があった。
本発明は、このような課題に着目してなし得たものであり、その目的は、ハウジングにおけるブラケットの取り付け部の破損を防止できるデフレクター装置を提供することである。
第1の発明は、車両のルーフ(1)に設置されるサンルーフ装置(10)に設けられるデフレクター装置を対象とし、一対のアーム(52)と、前記一対のアーム(52)によって上下に回動される整流部(53)と、前記サンルーフ装置(10)のハウジング(30)に一体形成されるとともに上方に向かって突出するボス部(70)と、前記一対のアーム(52)を回動可能に支持する枢支部(95)と、前記ハウジング(30)に締結される固定部(100)と、前記ボス部(70)が内嵌する嵌合部(81)とを有するブラケット(80)とを備え、前記ボス部(70)の前側には平面状の平面部(71)が形成され、前記嵌合部(81)の内側には、前記平面部(71)に面接触する平面状の内面部(83)が形成されることを特徴とする。
第1の発明では、ブラケット(80)の枢支部(95)の一対のアーム(52)が回動可能に支持される。ブラケット(80)の嵌合部(81)には、ハウジング(30)のボス部(70)が内嵌する。更に、ブラケット(80)の固定部(100)が締結部材(103)を介してハウジング(30)に固定される。整流部(53)に走行風が作用し、一対のアーム(52)が後方に押し付けられると、ハウジング(30)のボス部(70)の前側の平面部(71)と、ブラケット(80)の嵌合部(81)の内側の内面部(83)とが面接触する。これにより、ブラケット(80)に作用する負荷をボス部(70)の平面部(71)により受けることができる。このため、固定部(100)の締結部材(103)の取り付け部に作用する負荷を低減でき、この部分の破損を防止できる。
一方、ハウジング(30)のボス部(70)の平面部(71)では、このような負荷を面で受けることにより応力集中を緩和できる。このため、ボス部(70)の破損も防止できる。この平面部(71)は、ボス部(70)に作用する後方向、上下の回転方向、及び左右の回転方向に負荷に対する受け面として機能させることができる。
更に、嵌合部(81)にボス部(70)を嵌合させることで、ハウジング(30)に対するブラケット(80)の位置決めを容易に行うことができる。つまり、ボス部(70)は、ブラケット(80)を面で受けるための部材と、ブラケット(80)の位置決めのための部材とを兼用する。これにより、ブラケット(80)の構造の簡素化を図ることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記ボス部(70)は、前記嵌合部(81)よりも上方に突出しており、前記ブラケット(80)は、前記嵌合部(81)から連続して上方に延びる突壁部(96)を有し、前記突壁部(96)の後側には、前記ボス部(70)の前記平面部(71)に面接触する平面状の壁面部(97)が形成されることを特徴とする。
第2の発明のボス部(70)は、嵌合部(81)よりも上方に突出する。一方、ブラケット(80)には、ボス部(70)に対応するように嵌合部(81)から上方に延びる突壁部(96)が設けられる。一対のアーム(52)が後方に押し付けられると、嵌合部(81)の内面部(83)と、突壁部(96)の壁面部(97)との双方が、ボス部(70)の平面部(71)に面接触する。このため、ブラケット(80)及び平面部(71)が面接触する部分の面積が拡大される。この結果、ボス部(70)に作用する応力を分散できるとともに、締結部材(103)の取り付け部に作用する負荷を更に低減できる。
ボス部(70)を嵌合部(81)よりも上方に突出させると、平面部(71)の高さも大きくなる。このため、ブラケット(80)が上下に回転する際に生じるモーメントを、平面部(71)によって確実に受けることができる。
第3の発明は、前記ボス部(70)は、四角柱状に形成され、前記嵌合部(81)は、前記ボス部(70)に対応する四角柱状の嵌合穴(82)を構成していることを特徴とする。
第3の発明では、四角形柱状のボス部(70)が嵌合部(81)の嵌合穴(82)に挿通される。これにより、ボス部(70)の左右の側面にも、嵌合部(81)の内壁と面接触する平面部が形成される。これらの左右の側面は、ブラケット(80)の左右の回転方向の負荷に対する受け面として機能する。
また、四角柱状のボス部(70)を嵌合部(81)に内嵌させることで、ブラケット(80)の前後方向、左右方向、水平の回転方向の位置ずれを確実に規制できる。これにより、ブラケット(80)の固定部(100)を所定の取り付け部分に確実に位置合わせできる。
第4の発明は、第1乃至第3のいずれか1つの発明において、前記枢支部(95)は、前記ブラケット(80)の下側に向かって開放するとともに前記ピン(54)が挿通される切欠部(94)を含むことを特徴とする。
第4の発明では、ボス部(70)を嵌合部(82)に内嵌させるとともに固定部(100)をハウジング(30)に固定する際、切欠部(94)にアーム(52)のピン(54)を挿通させる。これにより、ブラケット(80)の切欠部(94)とハウジング(30)との間にピン(54)が回転可能に支持される。従って、アーム(52)のピン(54)をブラケット(80)に簡便に組み付けることができる。
第5の発明は、前記固定部(100)は、前記締結部材(103)が締結される締結穴(104)が形成される締結板(101)と、前記締結板(101)の左右両側に形成され、前後方向に延びる一対の縦板(102)とを備えている。
第5の発明では、締結部材(103)が締結される締結板(101)の左右両側に一対の縦板(102)を形成することで、固定部(100)の前後方向の曲げ剛性を向上できる。
本発明によれば、ハウジング(30)のボス部(70)の平面部(71)を形成し、この平面部(71)をブラケット(80)の嵌合部(81)と面接触させる構造としたので、固定部(100)に作用する負荷を低減でき、固定部(100)の締結部材(103)の取り付け部の破損を防止できる。この結果、ハウジング(30)の強度を増大させることなく、ブラケット(80)をハウジング(30)に取り付けることができる。
また、本発明によれば、嵌合部(81)にボス部(70)を内嵌させることで、ハウジング(30)に対するブラケット(80)の位置決めを容易に行うことができる。従って、ブラケット(80)の組立性を向上できる。
図1は、本発明の実施形態に係るサンルーフ装置を全閉状態で示す斜視図である。 図2は、図1のサンルーフ装置の分解斜視図である。 図3は、デフレクターが開口の上方に移動した第2位置の状態における、図1に相当する図である。 図4は、デフレクター装置のブラケットの取付構造を示す斜視図である。 図5は、デフレクター装置のブラケットの取付構造の分解斜視図である。 図6は、図4のA−A線断面図であり、デフレクターが第1位置の状態を表している。 図7は、図4のA−A線断面図であり、デフレクターが第2位置の状態を表している。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。本実施形態は、本発明のデフレクター装置(50)を、車両のルーフ(1)に装着されるサンルーフ装置(10)に組み込んだ例である。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、全閉状態のサンルーフ装置(10)の斜視図、図2はサンルーフ装置(10)の分解斜視図である。なお、本明細書では、説明の便宜上、車両前後方向における前側を「前(フロント)」、後側を「後(リア)」、車幅方向における左側を「左(L)」、右側を「右(R)」と称する。
〈サンルーフ装置の概略構成〉
サンルーフ装置(10)は、車両のルーフ(1)に形成された開口部(2)に設置される。図2に示すように、サンルーフ装置(10)は、複数のアルミニウム部品からなるフレームアセンブリ(20)と、このフレームアセンブリ(20)に上から装着される強化プラスチック製のハウジング(30)とを有している。フレームアセンブリ(20)は枠状の部材であり、ハウジング(30)は、ハウジング基材(31)のフロント側とリア側に開口(32,33)が形成された部材である。フレームアセンブリ(20)とハウジング(30)の間には、左右方向に延在する補強部材(40)が取り付けられている。
ハウジング(30)は、開口部(2)の前縁に沿った前側フレーム(30a)と、開口部(2)の後縁に沿った後側フレーム(30b)とを有する。ハウジング(30)は、開口部(2)の左縁に沿った第1側方フレーム(30c)と、開口部(2)の右縁に沿った第2側方フレーム(30d)とを有する。
ハウジング基材(31)の上面には、3枚のガラスパネル(フロント側固定ガラスパネル(34)、可動ガラスパネル(35)、リア側固定ガラスパネル(36)と、各ガラスパネルの左右に位置するサイドフィン(37,38)とが装着されている。
フロント側固定ガラスパネル(34)は、シール材(34a)を介してハウジング基材(31)の前端部に固定される。可動ガラスパネル(35)は、フレームアセンブリ(20)に前後方向へ進退可能に装着される。リア側固定ガラスパネル(36)は、シール材(36a)を介してハウジング(30)のリア側の開口(33)を覆うように配置されている。ハウジング基材(31)と左右のサイドフィン(37,38)の間には、可動ガラスパネル(35)が進退するときのガイドとして、アウターレール(39)が設けられている。
フロント側固定ガラスパネル(34)は、いわゆるスモークガラスで形成されたパネルである。また、可動ガラスパネル(35)とリア側固定ガラスパネル(36)も、同様にスモークガラスで形成された透光性を有するパネルであり、車両のルーフの窓部(3)を構成する。
サンルーフ装置(10)の下方には、窓部(3)を遮蔽可能な遮光シート(26)を有するロールシェード装置(25)が設けられている。ロールシェード装置(25)は、2枚の遮光シート(26a,26b)を別々に開閉できるように、フロント側ロールシェード装置(25A)とリア側ロールシェード装置(25B)とから構成されている。
フレームアセンブリ(20)には、可動ガラスパネル(35)に駆動機構を介して連結される一対のプッシュプルケーブル(45)と、フロント側及びリア側のロールシェード装置(25A,25B)を別々に駆動する2対のプッシュプルケーブル(46,47)とが装填されている。フレームアセンブリ(20)には、各プッシュプルケーブル(45,46,47)を装填するためのケーブル溝(21)が形成されている。
ハウジング(30)の下面には、フロント側に1つ、リア側に2つのモータ(M1,M2,M3)が取り付けられている。フロント側のモータ(M1)は、フロント側ロールシェード装置(25A)を駆動するプッシュプルケーブル(45)と噛合している。リア側のモータ(M2,M3)は、それぞれ、可動ガラスパネル(35)及びリア側ロールシェード装置(25B)にプッシュプルケーブル(46,47)を介して連結されている。
ハウジング基材(31)のフロント側の開口(32)の縁部にはウェザーストリップ(32a)が装着される。可動ガラスパネル(35)は、閉状態になるとウェザーストリップ(32a)と密着してハウジング基材(31)の前側の開口(32)を遮蔽する。ハウジング基材(31)の前側の開口(32)の前端側にはデフレクター装置(50)が設けられる。
〈デフレクター装置の全体構成〉
デフレクター装置(50)の詳細な構造について、図3〜図7を参照しながら説明する。
デフレクター装置(50)は、ハウジング(30)の上側の前側部分に設けられる。デフレクター装置(50)は、デフレクター(51)と、一対のスプリング(60)と、一対のボス部(70)と、一対のブラケット(80)とを備えている。
〈デフレクター〉
デフレクター(51)は、サンルーフ装置(10)のハウジング(30)の前側部分に設けられる。デフレクター(51)は、一対のアーム(52)と、該一対のアーム(52)に支持される整流部(53)とを有している。図3に示すように、一対のアーム(52)は、ハウジング(30)の第1側方フレーム(30c)及び第2側方フレーム(30d)の前側寄りの部分にそれぞれ取り付けられる。各アーム(52)は、略前後方向に延びる棒状に形成される。各アーム(52)の後部には、左右に延びるピン(54)がそれぞれ設けられる。各アーム(52)のピン(54)は、対応する一対のブラケット(80)の枢支部(95)に支持される。これにより、各アーム(52)は、各ブラケット(80)の各枢支部(95)に回動可能に支持される。
整流部(53)は、一対のアーム(52)の前端に保持される。整流部(53)は、サンルーフ装置(10)の前側の開口(32)の前縁に沿って左右に延びる板状ないし帯状に形成される。整流部(53)の長手方向の端部は、各アーム(52)の前端にそれぞれ固定される。本実施形態の整流部(53)は、複数の孔が形成されるメッシュ状の材料(例えば繊維材料)で構成される。整流部(53)は、一対のアーム(52)の回動に応じて、開口(32)の内部に陥没する位置と、開口(32)の外部へ突出する位置との間を上下に回動するように構成される。整流部(53)が開口(32)から突出した状態では、該整流部(53)が風防として機能する。
〈スプリング〉
一対のスプリング(60)は、各アーム(52)に対応して1つずつ設けられる。図4に示すように、各スプリング(60)は、ねじりコイルバネで構成される。各スプリング(60)は、各アーム(52)の内部に装着される。各スプリング(60)は、各アーム(52)に固定される第1スプリングアーム(61)と、ハウジング(30)に固定される第2スプリングアーム(62)と、両スプリングアーム(61,62)の間に設けられるコイル部(63)とを有する。各スプリングアーム(61,62)では、コイル部(63)を支点として第1スプリングアーム(61)と第2スプリングアーム(62)とを離間させる付勢力が作用する。即ち、各スプリング(60)は、各ピン(54)を介して各アーム(52)を上方へ回動させるように、各アーム(52)を付勢している。
〈ボス部〉
図4〜図7に示すように、ハウジング(30)には、各アーム(52)に対応するボス部(70)が設けられる。具体的には、第1側方フレーム(30c)と第2側方フレーム(30d)とには、それぞれ各アーム(52)に対応するボス部(70)が1つずつ設けられる。各ボス部(70)は、各側方フレーム(30c,30d)から上方に突出している。各ボス部(70)は、樹脂成型により、ハウジング(30)と一体に形成される。
本実施形態のボス部(70)は、全体の外形が略四角柱状に形成される。つまり、ボス部(70)は、その前側に形成される平面部(71)(前面部)と、その後側に形成される後面部(72)と、その左側に形成される第1側面部(73)と、その右側に形成される第2側面部(74)と、その上側に形成される上面部(75)とを有する。ボス部(70)は、上下に延びる縦長に形成される。ボス部(70)では、その上下の高さが、前後の長さ、及び左右の幅より大きい。
ボス部(70)は、ブラケット(80)の嵌合部(81)に内嵌する。ここで、ボス部(70)のうち嵌合部(81)に内嵌する部分が基部(76)を構成する。ボス部(70)のうち基部(76)から嵌合部(81)の上側に突出する部分が突出部(77)を構成する。突出部(77)には、上面部(75)から後面部(72)に亘って2つのスリット(78)が形成される。
ボス部(70)の前側の平面部(71)は、平面状に形成されている。平面部(71)は、基部(76)に形成される下側平面部(71a)と、該下側平面部(71a)から連続するとともに突出部(77)に形成される上側平面部(71b)とで構成される。ボス部(70)の平面部(71)は、ブラケット(80)と面接触することで、デフレクター(51)から作用する負荷を受ける受圧面を構成している(詳細は後述する)。
〈ブラケット〉
一対のブラケット(80)は、各アーム(52)及び各ボス部(70)に対応して1つずつ設けられる。各ブラケット(80)は、対応する側方フレーム(30c,30d)の上面にそれぞれ設置される。ブラケット(80)は、嵌合部(81)と、該嵌合部(81)の前側に形成されるブラケット本体(90)と、嵌合部(81)から上方に延出する突壁部(96)と、該嵌合部(81)の後側に形成される固定部(100)とを有する。
嵌合部(81)には、ボス部(70)の基部(76)が内嵌する。嵌合部(81)は、上方に起立する四角形枠状に形成される。つまり、嵌合部(81)の内部には、ボス部(70)に対応する四角柱状の嵌合穴(82)が形成される。嵌合部(81)の内周面は、前側内面部(83)と、第1側方内面部(84)と、第2側方内面部(85)と、後側内面部(86)とで構成される。前側内面部(83)は、ボス部(70)の平面部(71)に対向し、該平面部(71)と面接触する。第1側方内面部(84)は、ボス部(70)の第1側面部(73)に対向し、該第1側面部(73)と面接触する。第2側方内面部(85)は、ボス部(70)の第2側面部(74)に対向し、該第2側面部(74)と面接触する。後側内面部(86)は、ボス部(70)の後面部(72)に対向し、該後面部(72)と面接触する。
ブラケット本体(90)は、ボス部(70)と突板(79)の間に配置される。ここで、突板(79)は、対応する側方フレーム(30c,30d)から上方に突出する板状に形成される。突板(79)は、ボス部(70)の前側に所定の間隔を置いて配置される。
ブラケット本体(90)は、一対の側板(91)と、前側枢支部(92)と、後側枢支部(93)とを備えている。一対の側板(91)は、互いに対向するように左右に配列される。一対の側板(91)は、縦長の板状に形成されるとともに、下方に向かうにつれて前後の幅が徐々に拡大している。一対の側板(91)の下端における前後方向の中間部には、略円形状の円形切欠部(94)が形成される。図6及び図7に示すように、前側枢支部(92)及び後側枢支部(93)は、一対の側板(91)の間に配置される。前側枢支部(92)は、円形切欠部(94)の前縁に沿うように上方に突出している。後側枢支部(93)は、円形切欠部(94)の後縁に沿うように上方に突出している。ブラケット本体(90)では、アーム(52)のピン(54)が一対の円形切欠部(94)に挿通されるとともに、該ピン(54)が前側枢支部(92)及び後側枢支部(93)の間に位置する。つまり、ブラケット本体(90)では、各円形切欠部(94)、前側枢支部(92)、及び後側枢支部(93)により、ピン(54)を回動可能に支持する枢支部(95)が構成される。
突壁部(96)は、嵌合部(81)の前側壁部(81a)から連続して上方に延出している。突壁部(96)の後側には、ボス部(70)の突出部(77)(上側平面部(71b))に面接触する平面状の壁面部(97)が形成される。壁面部(97)の高さは、上側平面部(71b)の高さと概ね等しい。壁面部(97)の左右の幅は、上側平面部(71b)の左右の幅よりも僅かに小さい。つまり、上側平面部(71b)は、壁面部(97)より左右に幅広に形成されている。
固定部(100)は、嵌合部(81)の後側壁部(81b)に連続して後方に延びている。固定部(100)は、各側方ケーシング(30c,30d)の上面に設置される締結板(101)と、該締結板(101)の左右両端から上方に延出する一対の縦板(102,102)とを有する。締結板(101)の中央には、締結部材(103)(例えばタッピンネジ)を挿通する締結穴(104)が形成される。締結穴(104)は、円形であってもよいし、左右に横長の楕円ないし長円形であってもよい。各締結部材(103)は、各締結穴(104)を挿通した状態で、各側方フレーム(30c,30d)の取り付け穴(105)に締結される(図4を参照)。これにより、ブラケット(80)がハウジング(30)に締結・固定される。一対の縦板(102,102)は、締結部材(103)の左右両側を前後方向に延びている。これにより、締結板(101)の前後方向の曲げ剛性が向上される。
−デフレクター装置の動作−
デフレクター装置(50)のデフレクター(51)は、可動ガラスパネル(35)の内部に格納される第1位置(図6を参照)と、開口(32)の外部に突出する第2位置(図3及び図7を参照)との間を回動する。
デフレクター(51)が第1位置である状態において、可動ガラスパネル(35)が後方へ移動すると、開口(32)が徐々に開放される。この際、スプリング(60)によって上方へ付勢されたデフレクター(51)は、可動ガラスパネル(35)による規制が解除される。この結果、デフレクター(51)は、開口(32)から上方に延出し、整流部(53)が開口(32)の前縁上方に位置する。このようにして第2位置となったデフレクター(51)は、整流部(53)が風防として機能する。これにより、例えば開口(32)から車両内への風の侵入を抑制したり、風切音を低減したりできる。
デフレクター(51)が第2位置である状態において、可動ガラスパネル(35)が前方へ移動すると、開口(32)が徐々に閉鎖される。この際、デフレクター(51)は、前進する可動ガラスパネル(35)によって下側へ押し込まれる。この結果、デフレクター(51)は、スプリング(60)の付勢力に抗して下方へ移動し、可動ガラスパネル(35)の内部に格納される。
〈ハウジングに作用する負荷〉
図3及び図7に示すように、デフレクター(51)が第2位置であるときには、整流部(53)に走行風が作用する。すると、デフレクター(51)を支持するブラケット(80)には、後方、上下の回転方向、及び左右の回転方向の押し付け力が作用する。また、デフレクター(51)が第1位置であるときにも、スプリング(60)の付勢力がアーム(52)を介してブラケット(80)側に作用する可能性がある。
ここで、本実施形態のデフレクター装置(50)では、ブラケット(80)と、ハウジング(30)のボス部(70)の平面部(71)とが面接触する。具体的には、嵌合部(81)の前側内面部(83)と、ボス部(70)の下側平面部(71a)とが面接触すると同時に、突壁部(96)の壁面部(97)と、ボス部(70)の上側平面部(71b)とが面接触する。これにより、ブラケット(80)に作用する上記の押し付け力をボス部(70)の平面部(71)によって受けることができる。この結果、ハウジング(30)における締結部材(103)の取り付け部に応力が集中するのを抑制でき、該取り付け部の破損を確実に防止できる。一方、ボス部(70)の平面部(71)には、ブラケット(80)に対する比較的大きな接触面が形成される。このため、ボス部(70)で作用する応力も分散できる。
ボス部(70)に突出部(77)を形成すると、平面部(71)の高さも大きくなる。このため、ブラケット(80)が上下に回転する際に生じるモーメントを、平面部(71)によって確実に受けることができる。
ボス部(70)を四角柱状に形成することで、ボス部(70)の左右の側面(第1側面部(73)及び第2側面部(74))と、嵌合部(81)の左右の内壁(第1側方内面部(84)及び第2側方内面部(85))ともそれぞれ面接触する。従って、ブラケット(80)が左右に回転する際に生じる負荷を、第1側面部(73)や第2側面部(74)によっても受けることができる。
〈ブラケットの組み付け〉
ブラケット(80)をハウジング(30)に組み付ける際には、ブラケット(80)の嵌合穴(82)をボス部(70)に嵌合させる。これにより、ハウジング(30)に対するブラケット(80)の相対位置を容易に決定でき、組み付け性を向上できる。ここで、ボス部(70)は四角柱状であるため、ブラケット(80)は、前後、左右の位置ずれに加えて、水平回転方向の位置ずれも規制される。従って、ブラケット(80)の固定部(100)の締結穴(104)を所定の位置に合わせることができる。従って、本実施形態では、ブラケット(80)の位置合わせの精度を向上できる。
ブラケット(80)の嵌合穴(82)をボス部(70)に嵌合された後には、ブラケット(80)の円形切欠部(94)の内部にアーム(52)のピン(54)を挿通させる。次いで、締結穴(104)に締結部材(103)を挿通し、締結部材(103)をハウジング(30)に締結する。これにより、アーム(52)のピン(54)は、ブラケット(80)とハウジング(30)との間に回転可能に支持される。
−実施形態の効果−
上記実施形態によれば、ハウジング(30)のボス部(70)の平面部(71)を形成し、この平面部(71)をブラケット(80)の嵌合部(81)と面接触させる構造としたので、固定部(100)に作用する負荷を低減でき、固定部(100)の締結部材(103)の取り付け部の破損を防止できる。この結果、ハウジング(30)の強度を過剰に増大させることなく、ブラケット(80)をハウジング(30)に取り付けることができる。
また、上記実施形態によれば、嵌合部(81)にボス部(70)を内嵌させることで、ハウジング(30)に対するブラケット(80)の位置決めを容易に行うことができる。従って、ブラケット(80)の組立性を向上できる。
〈その他の実施形態〉
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態のボス部(70)は、嵌合部(81)から上方に突出しているが、ボス部(70)と嵌合部(81)とを同じ高さとしてもよい。
ボス部(70)は、四角柱状に限らず、五角形以上の多角形であってもよいし、他の形状であってもよい。この場合にも、ボス部(70)の前面側に平面部を形成することで、ブラケット(80)の負荷を該平面部(71)で受けることができる。
以上説明したように、本発明は、デフレクター装置について有用である。
1 ルーフ
10 サンルーフ装置
30 ハウジング
52 アーム
53 整流部
54 ピン
70 ボス部
71 平面部
80 ブラケット
81 嵌合部
82 嵌合穴
83 内面部
94 切欠部(円形切欠部)
95 枢支部
96 突壁部
97 壁面部
100 固定部
101 締結板
102 縦板
103 締結部材
104 締結穴

Claims (5)

  1. 車両のルーフ(1)に設置されるサンルーフ装置(10)に設けられるデフレクター装置であって、
    一対のアーム(52)と、
    前記一対のアーム(52)によって上下に回動される整流部(53)と、
    前記サンルーフ装置(10)のハウジング(30)に一体形成されるとともに上方に向かって突出するボス部(70)と、
    前記一対のアーム(52)を回動可能に支持する枢支部(95)と、前記ハウジング(30)に締結される固定部(100)と、前記ボス部(70)が内嵌する嵌合部(81)とを有するブラケット(80)とを備え、
    前記ボス部(70)の前側には平面状の平面部(71)が形成され、
    前記嵌合部(81)の内側には、前記平面部(71)に面接触する平面状の内面部(83)が形成されることを特徴とするデフレクター装置。
  2. 請求項1において、
    前記ボス部(70)は、前記嵌合部(81)よりも上方に突出しており、
    前記ブラケット(80)は、前記嵌合部(81)から連続して上方に延びる突壁部(96)を有し、
    前記突壁部(96)の後側には、前記ボス部(70)の前記平面部(71)に面接触する平面状の壁面部(97)が形成されることを特徴とするデフレクター装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記ボス部(70)は、四角柱状に形成され、
    前記嵌合部(81)は、前記ボス部(70)に対応する四角柱状の嵌合穴(82)を構成していることを特徴とするデフレクター装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つにおいて、
    前記アーム(52)の後部には、ピン(54)が形成され、
    前記枢支部(95)は、前記ブラケット(80)の下側に向かって開放するとともに前記ピン(54)が挿通される切欠部(94)を含むことを特徴とするデフレクター装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つにおいて、
    前記固定部(100)は、
    前記締結部材(103)が締結される締結穴(104)が形成される締結板(101)と、
    前記締結板(101)の左右両側に形成され、前後方向に延びる一対の縦板(102)とを備えていることを特徴とするデフレクター装置。
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