JP2019040384A - 情報発信アダプタ - Google Patents
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Abstract
Description
マップ情報が管理装置に記憶される位置検出システムもあり、かかるシステムでは、端末装置が受信した識別情報を端末装置が管理装置へ送信することで、管理装置側において端末装置の保有者の建物内での位置を把握することができる。
しかしながら、上記先願の中継器の場合、当該中継器を構成する構成部品(連結端子、接続端子、一般火災感知器の発報検出やアドレス付加などを行う回路が設けられた基板等)を交換する際には、感知器ベースから感知器本体を外して、感知器ベースと感知器本体との接続を解除する必要がある。
さらに、感知器ベースと感知器本体との間に中継器等を介在させることは、火災感知器の機能や性能に影響を与えるおそれがある。
本発明の他の目的は、感知器本体のヘッド部分に設けられている作動状態を表示するランプの見え方が変わってしまうことのない情報発信アダプタを提供することにある。
なお、本発明の他の課題は、以下に説明する実施形態の中で明らかにされる。
被取付け部に固定され、火災感知器を取付け可能である板状のベース部材と、
情報発信モジュールを内蔵し前記ベース部材に固定されるケース部材と、
を備え、
前記ベース部材には、前記火災感知器に接続される配線が挿通可能な開口部が中央に形成され周縁部に前記開口部と外側空間とを連通する入口部が形成され、かつ当該ベース部材を前記被取付け部に固定するためのネジの軸部を挿通可能な一対の穴が前記開口部を挟んだ状態で形成されるとともに、当該ベース部材の表面から所定距離を置いた位置に前記火災感知器を取付けるためのネジが螺合可能なネジ穴を有する一対の感知器固定部が設けられ、
前記ケース部材は、前記火災感知器に接続される配線が挿通可能な開口が中央に形成され周縁部に前記開口と外側空間とを連通する入口が形成されたケース本体と、前記開口に係合されてケースの外形を補完する蓋部と、を備え、
前記ケース部材は、前記ケース本体が前記感知器固定部に固定された前記火災感知器と前記ベース部材の表面との間に、スライド移動されることで着脱可能に構成したものである。
かかる構成によれば、ケース部材(アダプタケース)のケース本体を取付け用のベース部材の下面に沿ってスライドさせる作業を行うと、押圧面と誘導面の作用によって感知器の配線をベース部材の中央に移動させて自動的に開口部内に収納させることができる。そのため、ケース本体を差込む前に配線を整える必要がないとともに、差込時に配線がケース本体とベース部材との間に挟まったりすることがなく、情報発信アダプタの設置作業を短時間に完了することができる。
前記一対の感知器固定部は、前記ベース部材の中心から等距離であって前記一対の長穴の前記ベース部材の中心からの距離と異なる距離の位置に形成されているようにする。
かかる構成によれば、火災感知器に設けられている作動状態を示すランプの位置を、情報発信アダプタを設置する前の角度位置と同じにすることができるため、情報発信アダプタの設置に伴って、ランプの見え方が大きく変わるのを回避する、つまりランプの角度位置が変わることで所定の方向から見えにくくなる(死角が生じる)のを回避することができる。
このように構成することにより、案内用のレールを1本にすることができ、ベース部材(金属プレート)に余計な肉抜き加工をする必要がなくなり、ベース部材の強度が低下するのを回避することができる。また、ケース部材(アダプタケース)のケース本体に、複数のレールと係合する複数の溝を形成する必要がなくなるため、溝を設けることに伴い内部空間が狭められるのを回避することができ、ケース部材の収容部の容積も広げられ、電池等より多くの構成部品を収納することができるようになる。
前記蓋部には、前記凹部に係合可能な係止爪が設けられ、
前記係止爪が前記凹部に係合されることで前記蓋部と前記ケース本体とが結合されるように構成されているようにする。
これにより、ケース部材(アダプタケース)の蓋部に設けられている係止爪を、レールと係合する溝の入口の凹部に係合させることで、蓋部とケース本体とを簡単に結合して一体化させることができるとともに、レールと係合する溝はケース部材(アダプタケース)の裏側に位置するので、係止爪の係合状態が見えなくなり、見映えを良くすることができる。
かかる構成によれば、貫通穴が水抜き穴として機能して内部に侵入した水を排出することができるとともに、感知器を着脱するための器具に似た構成の着脱器具を用いてケース本体をベース部材に着脱する際に、着脱器具の一部を貫通穴に係合させることで、器具のふらつきを押さえて着脱作業を容易に行えるようにするために利用することができる。
前記第1ケースおよび第2ケースにはそれぞれ周壁が形成され、
前記第1ケースの周壁の一部に係止爪が形成され、前記第2ケースの周壁には前記第1ケースの前記係止爪が係合可能な突起が設けられ、
前記第2ケースには、前記第1ケースの前記係止爪の上方を塞ぐように閉塞部が形成され、少なくとも該閉塞部の回りの部位には薄肉の破壊許容部が設けられているようにする。
このように構成することにより、ケース本体を構成する第1ケースと第2ケースとの嵌合が嵌め殺しとなるため、防滴性を高めることができるとともに、廃棄や異常時以外は分解できないため、設置現場での電池の差込みや交換等の作業がなくなり、電池の差込み不良等の不具合が生じるのを回避することができる。また、一度分解したものは、薄肉の破壊許容部が破断されるため、誤って新品と混ざったとしても容易に発見することができる。
このようにスライド方向に沿ってリブを設けることにより、ケース部材(アダプタケース)の差込みのためにケース本体をベース部材に沿って移動させる際の摩擦力を減らして、ケース部材の着脱作業が容易に行えるようになる。
図1(A),(B)は、本発明の実施形態に係る情報発信アダプタを天井等の取付け面と火災感知器の感知器ベースとの間に設置した状態を示す正面図およびそれを下方から見た図である。また、図2は、火災感知器の感知器ベースの一例を示す図であって、下側から見た図である。
火災感知器200は、図1(A)に示すように、略円盤状の感知器ベース210と、外形がドーム状をなし作動状態を表示するスポット型のランプL1が中心からずれた位置に設けられている感知器本体220と、を備えている。
なお、火災感知器200は、情報発信アダプタ100を介在させたことによって、元の取付け位置から、図1(B)において下方へΔLだけずれた位置に取り付けられることとなるが、ランプL1の位置はもとの角度位置と同じにすることができる。そのため、情報発信アダプタの設置に伴って、ランプL1の見え方が大きく変わるのを回避する、つまりランプL1の角度位置が変わることで所定の方向から見えにくくなる(死角が生じる)のを回避することができるという利点がある。
また、感知器ベース210の本体211の略中央部には、感知器配線Qの先端部を感知器ベース210の上面側から下面側へと引込むための引込穴215が、感知器ベース210の厚さ方向(上下方向)に貫通して設けられている。
上記のような構成を採用することで、情報発信アダプタ100は勿論のこと火災感知器を天井面等の取付け部に確実に固定することができる。
アダプタケース120は、円筒の外周の一部を切り欠いたような形状を有するケース本体120Aと、上記切欠き部分を補完するように係合される蓋部120Bとからなり、図4に示すように、ケース本体120Aに蓋部120Bが係合されることで、全体として円盤状をなすように構成されている。そして、情報発信モジュールや電池などの発振器の構成部品は、ケース本体120Aの内部空間に収納される。
また、感知器ベース210が、天井面等に、ネジN1により直接、一対の第二ネジ穴214や一対の第三ネジ穴216を使用して取り付けられていた場合には、ネジN2により、取付けベースプレート110の穴117A、117Bまたは穴118A、118Bを使用して、取付けベースプレート110を天井面に取り付けても良い。
また、新規に、天井面等被取付け部に取付けベースプレート110を取り付ける場合も、一対の長穴114A、114Bを使用せずに、穴117A、117Bまたは穴118A、118Bを使用して取り付けても良い。
なお、図5では、上ケース121と下ケース122との嵌め合い構造を示すため、上ケース121と下ケース122の形状を単純化して表わしており、本来は図5のように本体部と蓋部とからなるような形状に形成される。
なお、天井面等の被取付け部Pに取付けられた取付けボックスの被取付け用の一対のネジ穴間隔が、感知器ベースの一対の第一ネジ穴の間隔と異なる場合には、一対の第二ネジ穴214や一対の第三ネジ穴216がこの間隔となっており、この場合、取付けベースプレート110の第二ネジ穴214に対応する穴117A、117Bまたは第三ネジ穴216に対応する穴118A、118Bを使用して、取付けベースプレート110を取付けボックスに取り付けることができる。
また、図6に示すように、上記取付けベースプレート110には、該プレート上にアダプタケース120の蓋部120Bを固定するためのネジ116が螺合されるネジ穴110aが、ベース固定部111Bの近傍に形成されている。そして、取付けベースプレート110のベース固定部111Bの近傍にアダプタケース120の蓋部120Bが載置され、上記ネジ116がネジ穴110aに螺合されて締め付けられることで一体化される。
なお、蓋部120Bの弓形補完部126aの内側両端には、図9に示すように、前記スライド溝125Aと係合溝125Bに対応して一対の係止爪127A,127Bが設けられているとともに、スライド溝125Aと係合溝125Bの端部には凹部125a,125bが設けられており、係止爪127A,127Bの先端が凹部125a,125bに係合することで、ケース本体120Aと蓋部120Bとの結合状態を保持できるようになっている。
具体的には、図10に示すように、開口入口部124の両側に、開口123と連続しケース本体120Aの挿入方向と平行をなす平行面124Aと、該平行面124Aと連続し外側に向かって広がるように傾斜する誘導面124Bと、該誘導面124Bと連続し挿入方向と直交する方向の押圧面124Cとが形成されている。また、取付けベースプレート110の開口部112の縁部であって配線の挿入口113と連続する部位に、ほぼ半径方向に沿った傾斜面112Aが形成されている。次に、上記平行面124Aと誘導面124Bと押圧面124Cおよび傾斜面112Aの作用について、図10(A)〜(C)を用いて説明する。
しかし、本実施形態の情報発信アダプタ100によれば、アダプタケース120を取付けベースプレート110に装着するために、ケース本体120Aを取付けベースプレート110の下面に沿ってスライドさせると、先ず図10(A)に示すように、押圧面124Cが感知器配線Qを開口部112側へ押し込むこととなるため、感知器配線Qが取付けベースプレート110の傾斜面112Aへ向かって移動する。
本実施形態の情報発信アダプタ100においては、図11(A)に示すように、下ケース122の周縁部に、上ケース121と下ケース122とを結合する係止爪122bが形成され、上ケース121の周壁121a内面の対応する位置には、係止爪122bと係合する係止用突起121bが形成されている。また、外部から係止爪122bの横を通って内部に水が侵入するのを防止するため、下ケース122の周壁122aには、係止爪122bを囲むように凹部形成壁122cが設けられている。
凹部形成壁121cの下端面は下ケース122の凹部形成壁122cの上端面と圧接されるように高さが設定されており、これによりケースの内部空間がケースの周壁によって外部とより気密に遮断される。
上記のような構成を採用することで、上ケース121と下ケース122との嵌合が嵌め殺しとなるため、防滴性を高めることができるとともに、廃棄や異常時以外は分解できないため、設置現場での電池の差込みや交換等の作業がなくなり、電池の差込み不良等の不具合が生じるのを回避することができる。また、一度分解したものは、破壊許容部128が破断されるため、誤って新品と混ざったとしても容易に発見することができる。
また、火災感知器200は、感知器ベース210と感知器本体220とに分離可能なものに限定されず適宜変更可能であり、例えば、感知器ベース210を備えない火災感知器、すなわち、感知器ベースを介することなく、被取付け部Pに一体的な構成のまま取付けられる火災感知器であっても良い。
110 取付けベースプレート(ベース部材)
111A,111B ベース固定部
112 開口部
113 配線挿入口
120 アダプタケース(ケース部材)
120A ケース本体
120B 蓋部
121 上ケース
122 下ケース
122b 係止爪
123 開口
124 開口入口部
127 貫通穴
200 火災感知器
210 感知器ベース
Claims (8)
- 被取付け部に固定され、火災感知器を取付け可能である板状のベース部材と、
情報発信モジュールを内蔵し前記ベース部材に固定されるケース部材と、
を備え、
前記ベース部材には、前記火災感知器に接続される配線が挿通可能な開口部が中央に形成され周縁部に前記開口部と外側空間とを連通する入口部が形成され、かつ当該ベース部材を前記被取付け部に固定するためのネジの軸部を挿通可能な一対の穴が前記開口部を挟んだ状態で形成されるとともに、当該ベース部材の表面から所定距離を置いた位置に前記火災感知器を取付けるためのネジが螺合可能なネジ穴を有する一対の感知器固定部が設けられ、
前記ケース部材は、前記火災感知器に接続される配線が挿通可能な開口が中央に形成され周縁部に前記開口と外側空間とを連通する入口が形成されたケース本体と、前記開口に係合されてケースの外形を補完する蓋部と、を備え、
前記ケース部材は、前記ケース本体が前記感知器固定部に固定された前記火災感知器と前記ベース部材の表面との間に、スライド移動されることで着脱可能に構成されていることを特徴とする情報発信アダプタ。 - 前記ケース部材には、前記ベース部材の前記入口部に対応する部位にスライド方向と直交する方向の押圧面と、該押圧面に連続し当該ケース部材の中央部に向かう方向に傾斜した誘導面とが形成され、該誘導面が前記入口の一部を構成していることを特徴とする請求項1に記載の情報発信アダプタ。
- 前記ベース部材の前記一対の穴は、各々長穴であって、前記ベース部材の中心から前記スライド方向と直交する方向へ所定距離ずれた位置に形成され、
前記一対の感知器固定部は、前記ベース部材の中心から等距離であって前記一対の長穴の前記ベース部材の中心からの距離と異なる距離の位置に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報発信アダプタ。 - 前記ベース部材の表面には、前記スライド方向と平行な1本のレールを構成するガイド片が形成され、
前記ケース本体の前記ベース部材の表面と対向する面には、前記ガイド片と係合可能な溝が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の情報発信アダプタ。 - 前記ガイド片と係合可能な前記溝の入り口側の端部近傍には凹部が形成され、
前記蓋部には、前記凹部に係合可能な係止爪が設けられ、
前記係止爪が前記凹部に係合されることで前記蓋部と前記ケース本体とが結合されるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の情報発信アダプタ。 - 前記蓋部の前記ケース本体の前記スライド方向と平行な中心線上には、厚さ方向に貫通された貫通穴が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の情報発信アダプタ。
- 前記ケース本体は、互いに嵌合可能な第1ケースと第2ケースとからなり、
前記第1ケースおよび第2ケースにはそれぞれ周壁が形成され、
前記第1ケースの周壁の一部に係止爪が形成され、前記第2ケースの周壁には前記第1ケースの前記係止爪が係合可能な突起が設けられ、
前記第2ケースには、前記第1ケースの前記係止爪の上方を塞ぐように閉塞部が形成され、少なくとも該閉塞部の回りの部位には薄肉の破壊許容部が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の情報発信アダプタ。 - 前記ケース本体の前記ベース部材の表面と対向する面には、前記スライド方向に沿って複数のリブが設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の情報発信アダプタ。
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