JP2019020867A - 情報発信アダプタ - Google Patents
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Abstract
Description
当該中継器のように、例えば情報発信モジュールを備えた情報発信アダプタを、建物の天井等に設置される火災感知器に取付けることで、情報発信モジュール専用の設置箇所を別途設けることなく、複数の情報発信モジュールを建物の適切な位置に適切な間隔で配置することができる。
また、感知器ベースと感知器本体との間に中継器等を介在させることは、火災感知器の機能・性能に影響を与える虞がある。
略円盤状のベース部材と、
前記ベース部材に装着される情報発信モジュールと、を備え、
前記ベース部材は、
被取付部に固定され、火災感知器が取付けられる固定ベースと、
前記固定ベースに着脱自在な可動ベースと、に分割可能であり、
前記固定ベースは、
当該固定ベースを前記被取付部に固定するための固定ネジの軸部が挿通可能な固定用ネジ孔と、
当該固定ベースに前記火災感知器を取付けるための取付ネジと螺合可能な取付用ネジ孔と、を有し、
前記可動ベースは、前記被取付部と前記火災感知器との間でスライド移動することで、当該被取付部に固定され当該火災感知器が取付けられた前記固定ベースに着脱することを特徴とする。
前記固定用ネジ孔と前記取付用ネジ孔とは、同一の円周上に配置され、かつ、当該円周は、前記ベース部材と同心である構成としても良い。
前記情報発信モジュールは、情報発信端末と、当該情報発信端末に電力を供給する電源と、を有し、
前記電源は、前記可動ベースに装着され、一又は複数の電池からなり、当該電池からの電力を前記情報発信端末に供給する構成としても良い。
前記情報発信モジュールは、情報発信端末と、当該情報発信端末に電力を供給する電源と、を有し、
前記電源は、前記固定ベースに装着され、外部からの電源線と接続可能であり、当該電源線からの電力を前記情報発信端末に供給する構成としても良い。
前記スライド移動をガイドする金属製のレール部を備える構成としても良い。
前記被取付部に前記火災感知器を取付ける際に使用していたネジを、前記固定ネジとして使用可能であり、
前記固定用ネジ孔の、前記固定ネジの軸部が収納される部分の厚みは、前記火災感知器の、前記固定ネジの軸部が収納される部分の厚み以下である構成としても良い。
図1(a)は、本発明の実施形態に係る情報発信アダプタの設置例を示す図である。図1(b),(c)は、図1(a)において情報発信アダプタのみを断面で示した図である。具体的には、図1(b)は、固定用ネジ孔121を通る中心線における断面図であり、取付ネジN2の図示を省略している。また、図1(c)は、取付用ネジ孔122を通る中心線における断面図であり、固定ネジN1の図示を省略している。
図2は、火災感知器の感知器ベースの一例を示す図であって、下面側から見た図である。
火災感知器200は、例えば図1(a)〜(c)に示すように、略円盤状の感知器ベース210と、外形ドーム状の感知器本体220と、を備えて構成される。
接続端子212は、火災受信機等から延びる感知器回線Q(電源線や伝送線など)と感知器本体220とを電気的に接続するためのものである。接続端子212は、箱型部分212aと、当該箱型部分212aから延出するブレード状部分212bと、を有している。箱型部分212aは、電線接続端子であり、当該箱型部分212aに設けられた差込穴212a1に感知器回線Qの先端が差込まれるようになっている。ブレード状部分212bは、連結端子であり、火災の感知を実際に行う感知器本体220に設けられた爪片(連結端子)と係合して当該感知器本体220を保持するようになっている。
また、感知器ベース210の本体211の略中央部には、感知器回線Qの先端部を感知器ベース210の上面側から下面側へと引込むための引込孔215が、感知器ベース210の厚み方向(上下方向)に貫通して設けられている。
なお、ベース部材110の外径は、感知器ベース210の外径と同一であっても良いし、感知器ベース210の外径よりも小さくても良い。
なお、本実施形態では、感知器ベース210の第一ネジ孔213及び第二ネジ孔214のうち、第一ネジ孔213を取付ネジN2用のネジ孔として使用するが、第二ネジ孔214を取付ネジN2用のネジ孔として使用することも可能である。感知器ベース210の第二ネジ孔214を取付ネジN2用のネジ孔として使用する際には、例えば図3において固定用ネジ孔121と取付用ネジ孔122との間に設けられた貫通孔Aを、情報発信アダプタ100側の取付ネジN2用のネジ孔として使用することができる。
可動ベース130は、例えば図6に示すように、情報発信モジュール160を収納可能に構成された本体部132と、本体部132の開口面(本実施形態の場合、下面)を塞ぐ蓋部133と、からなる。
図7は、本体部132の一例を示す図であって、(a)は上面側から見た図であり、(b)は下面側から見た図である。図7(b)では、本体部132内に収納された情報発信モジュール160も図示している。
さらに、後側レール部124と上側摺動突部134によって、固定ベース120に取付けられている可動ベース130の下方へのがたつきを抑えることができるとともに、前側レール部125と下側摺動突部135によって、固定ベース120に取付けられている可動ベース130の上方へのがたつきを抑えることができる。したがって、例えば地震等の揺れを受けた場合でも、固定ベース120と可動ベース130との合体した状態を安定的に保つことができる。
ここで、可動ベース130の上面のうち、2つのガイド溝136で挟まれた部分(図7(a)にて水玉ハッチングを付した部分)は、固定ベース120と可動ベース130とが合体した状態において、固定ベース120のガイド板126と対向する。したがって、可動ベース130の上面のうち、2つのガイド溝136で挟まれた部分は、少なくともガイド板126の厚みの分だけ、他の部分よりも一段低くなっている。
また、固定ベース120に対する可動ベース130の着脱をガイドするためのガイド構造は、レール部124,125と摺動突部134,135とからなるガイド構造、突出部126aとガイド溝136とからなるガイド構造に限定されず、適宜変更可能である。
差込部137の先端部には、例えば図3に示すように、外側を向いた係止爪137aが設けられており、この係止爪137aによって、差込部137が嵌合凹部127に嵌合した状態を維持できるようになっている。また、固定ベース120に取付けられている可動ベース130を所定以上の力で後方に向けて引張ることで、係止爪137aが嵌合凹部127を形成(画成)する壁面に押されて、差込部137は両先端部が互いに近づくように弾性変形する。これにより、差込部137が嵌合凹部127に嵌合した状態を解除できるため、固定ベース120から可動ベース130を取外すことができる。
なお、可動ベース130を固定ベース120に着脱可能に係止するための係止構造は、嵌合凹部127と差込部137とからなる係止構造に限定されず、適宜変更可能である。
電源162は、一又は複数の電池からなる。例えば図7(b)に示すように、可動ベース130の本体部132の内部には、一の電池を着脱自在に収納する収納室132aが複数設けられている。これら複数の収納室132aは並列接続されているため、電源162は、全ての収納室132aが埋まっていなくても、情報発信端末161に電力を供給することができる。本実施形態の場合、可動ベース130は、6個の収納室132aを有しているため、情報発信アダプタ100には最大で6つの電池を搭載することができる。
また、収納室132aの数は、6個に限定されず、適宜変更可能であり、例えば1個であっても良い。
情報発信アダプタ100は、新設の火災感知器200の近傍にも、既設の火災感知器200の近傍にも設置可能である。具体的には、情報発信アダプタ100は、例えば新築工事中で火災受信機が電源投入されておらず停止している際に、新設の火災感知器200と、当該火災感知器200が取付けられる被取付部Pと、の間に設置可能である。さらに、情報発信アダプタ100は、例えば、保守や点検時などの火災受信機保守モード設定時の際、あるいは自火報設備の機能を阻害せずに作業者が意図的に対象の火災感知器を外す際に、既設の火災感知器200と、当該火災感知器200が取付けられている被取付部Pと、の間に設置可能である。ここでは、既設の火災感知器200の近傍への設置方法を説明する。
次いで、固定ネジN1を外して、感知器ベース210と被取付部Pとの間に所定の間隙を作る(第2工程)。
そして、最後に、感知器ベース210に感知器本体220を付ける(第7工程)。
さらに、可動ベース130は、所定以上の力で引張るだけで、固定ベース120から取外すことができる。したがって、情報発信モジュール160が装着されている可動ベース130を容易に取外すことができる。
また、火災感知器200の機能・性能に影響を与えることなく火災感知器200の近傍に固定(設置)することができる。
なお、固定用ネジ孔121は、長孔(円弧状の孔)でなくても良く、例えば、短孔(例えば、長径と短径が略同一の孔)であっても良い。
このように構成することによって、情報発信アダプタ100の固定(設置)に際して、被取付部Pや火災感知器200にネジ孔を新設する必要がなくなる。
このように構成することによって、火災感知器200による火災監視を中断することなく、電池(構成要素)の交換を行うことができる。
なお、電源162は、固定ベース120に装着しても良い。
このように構成することによって、火災感知器200の取付け時と同じ状況で、固定ベース120を被取付部Pにネジ止めして固定することができる。
情報発信モジュール160が有する電源162は、電池からなるものに限定されず、適宜変更可能であり、例えば図8に示すように、外部からの電源線R(例えば、新規に敷設された、情報発信アダプタ100専用の電源線)と接続可能なものであっても良い。この場合、電源162は、可動ベース130に装着することも可能であるが、固定ベース120に装着することが好ましい。
このように構成することによって、電池を搭載する必要がなくなる。したがって、交換が必要な構成要素を削減できるため、構成要素の交換頻度を抑えることが可能となる。
情報発信アダプタ100は、例えば図9及び図10に示すように、DINレールを有する上面プレート150を備えていても良い。
図9及び図10は、変形例2に係る情報発信アダプタの一例を示す図である。具体的には、図9は、固定ベース120と可動ベース130とが分離した状態を示す図であって、下面側から見た斜視図である。また、図10は、固定ベース120と可動ベース130とが分離した状態を示す図であって、下面側から見た分解斜視図である。
本変形例の情報発信アダプタ100は、前述したレール部124,125と摺動突部134,135とからなるガイド構造及び突出部126aとガイド溝136とからなるガイド構造(図5〜図7)に替えて、DINレール151,152とガイド溝141,142とからなるガイド構造を有している。
また、本変形例においては、金属製のDINレール151,152によって可動ベース130のスライド移動をガイドするため、よりスムーズなスライド移動が可能となる。
また、本変形例においては、金属製の4本のレール(DINレール151,152)によって情報発信モジュール160が装着されている可動ベース130を吊下げた状態で支持できるため、樹脂製の可動ベース130が、情報発信モジュール160の重みで撓んでしまう等の不都合を回避できる。したがって、例えば地震等の揺れを受けた場合でも、固定ベース120と可動ベース130との合体した状態を安定的に保つことができる。
このように構成することによって、固定ベース120に対する可動ベース130の着脱がよりスムーズになるとともに、情報発信アダプタ100の構造物の強度が向上する。
なお、金属製のレール部は、DINレール151,152に限定されず適宜変更可能である。
可動ベース130の形状は、略蹄鉄状に限定されず、適宜変更可能であり、例えば図11〜図13に示すように、略L字状であっても良い。
図11〜図13は、変形例3に係る情報発信アダプタの一例を示す図である。具体的には、図11は、固定ベース120と可動ベース130とが合体した状態を示す図であって、下面側から見た図である。また、図12は、可動ベース130の本体部132及び当該本体部132内に収納された情報発信モジュール160の一例を示す図であって、下面側から見た図である。また、図13は、固定ベース120と可動ベース130とが分離した状態を示す図であって、下面側から見た斜視図である。
ここで、可動ベース130の形状が略蹄鉄状である場合には、情報発信モジュール160を左右にバランス良く配置できるが、可動ベース130の形状が略L字状である場合には、情報発信モジュール160が偏って配置される。したがって、本変形例の場合、可動ベース130の形状が略蹄鉄状である場合に比べて、情報発信モジュール160の重みでベース部材110が撓みやすい。そのため、本変形例の情報発信アダプタ100は、例えば図13に示すように、DINレールを有する金属製の上面プレート150を備えていることが好ましい。
また、本変形例においては、金属製のDINレール153〜155によって可動ベース130のスライド移動をガイドするため、よりスムーズなスライド移動が可能となる。
また、本変形例においては、金属製の3本のレール(DINレール153〜155)によって情報発信モジュール160が装着されている可動ベース130を吊下げた状態で支持できるため、樹脂製の可動ベース130が、情報発信モジュール160の重みで撓んでしまう等の不都合を回避できる。したがって、例えば地震等の揺れを受けた場合でも、固定ベース120と可動ベース130との合体した状態を安定的に保つことができる。
このように構成することによって、固定ベース120に対する可動ベース130の着脱がよりスムーズになるとともに、情報発信アダプタ100の構造物の強度が向上する。
なお、金属製のレール部は、DINレール153〜155に限定されず適宜変更可能である。
また、可動ベース130のみを薄くした場合には、情報発信アダプタ100が火災感知器200の近傍に設置されている状態において、ベース部材110上面の段差は視認可能となる。一方、ベース部材110の外周部全体を薄くした場合には、情報発信アダプタ100が火災感知器200の近傍に設置されている状態において、ベース部材110上面の段差は視認困難となる。したがって、ベース部材110の外周部全体を薄くすることで、可動ベース130のスムーズな着脱と見栄えとを両立が可能となる。
このように構成することによって、情報発信アダプタ100と被取付部Pとの接触面積を必要最小限に抑えることが可能となる。したがって、被取付部Pの表面に凹凸がある場合でも当該凹凸の影響を受けにくいため、情報発信アダプタ100を被取付部Pにがたつくことなく安定的に固定することができる。
情報発信モジュール160は、例えば図17〜図19に示すように、電源162が固定ベース120に装着され、情報発信端末161が可動ベース130に装着されたものであっても良い。
図17〜図19は、変形例4に係る情報発信アダプタの一例を示す図である。具体的には、図17は、固定ベース120と可動ベース130とが合体した状態を示す図であって、下面側から見た図である。また、図18は、固定ベース120と可動ベース130とが分離した状態を示す図であって、下面側から見た図である。また、図19は、固定ベース120と可動ベース130とが分離した状態を示す図であって、固定ベース120及び可動ベース130の本体部を下面側から見た図である。
固定ベース120は、例えば図17及び図18に示すように、可動ベース130が収まる収容部120aを有する略C字状をなしている。本変形例では、固定ベース120に電源162が装着されるため、例えば図19に示すように、固定ベース120の本体部128の内部には、一の電池を着脱自在に収納する収納室128aが複数設けられている。これら複数の収納室128aは並列接続されているため、電源162は、全ての収納室128aが埋まっていなくても、情報発信端末161に電力を供給することができる。本変形例の場合、固定ベース120は、5個の収納室128aを有しているため、情報発信アダプタ100には最大で5つの電池を搭載することができる。
すなわち、情報発信モジュール160は、情報発信端末161及び電源162の双方が可動ベース130に装着されたものであっても良いし、情報発信端末161及び電源162のうち、いずれか一方が固定ベース120に装着され、いずれか他方が可動ベース130に装着されたものであっても良い。
例えば、上記の実施形態及び変形例では、情報発信モジュール160として発信機能を有するものを使用した例を示したが、発信機能の他、受信機能を有するものを使用しても良い。
また、可動ベース130には、固定ベース120から可動ベース130を取外す際(可動ベース130を所定以上の力で引張る際)に指をかけるツマミ部等が設けられていても良い。
その他、実施形態及び変形例で示した構成は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
110 ベース部材
120 固定ベース
121 固定用ネジ孔
122 取付用ネジ孔
130 可動ベース
151 後側DINレール(レール部)
152 前側DINレール(レール部)
153 第一DINレール(レール部)
154 第二DINレール(レール部)
155 第三DINレール(レール部)
160 情報発信モジュール
161 情報発信端末
162 電源
200 火災感知器
N1 固定ネジ
N2 取付ネジ
P 被取付部
R 電源線
Claims (6)
- 略円盤状のベース部材と、
前記ベース部材に装着される情報発信モジュールと、を備え、
前記ベース部材は、
被取付部に固定され、火災感知器が取付けられる固定ベースと、
前記固定ベースに着脱自在な可動ベースと、に分割可能であり、
前記固定ベースは、
当該固定ベースを前記被取付部に固定するための固定ネジの軸部が挿通可能な固定用ネジ孔と、
当該固定ベースに前記火災感知器を取付けるための取付ネジと螺合可能な取付用ネジ孔と、を有し、
前記可動ベースは、前記被取付部と前記火災感知器との間でスライド移動することで、当該被取付部に固定され当該火災感知器が取付けられた前記固定ベースに着脱することを特徴とする情報発信アダプタ。 - 前記固定用ネジ孔と前記取付用ネジ孔とは、同一の円周上に配置され、かつ、当該円周は、前記ベース部材と同心であることを特徴とする請求項1に記載の情報発信アダプタ。
- 前記情報発信モジュールは、情報発信端末と、当該情報発信端末に電力を供給する電源と、を有し、
前記電源は、前記可動ベースに装着され、一又は複数の電池からなり、当該電池からの電力を前記情報発信端末に供給することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報発信アダプタ。 - 前記情報発信モジュールは、情報発信端末と、当該情報発信端末に電力を供給する電源と、を有し、
前記電源は、前記固定ベースに装着され、外部からの電源線と接続可能であり、当該電源線からの電力を前記情報発信端末に供給することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報発信アダプタ。 - 前記スライド移動をガイドする金属製のレール部を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の情報発信アダプタ。
- 前記被取付部に前記火災感知器を取付ける際に使用していたネジを、前記固定ネジとして使用可能であり、
前記固定用ネジ孔の、前記固定ネジの軸部が収納される部分の厚みは、前記火災感知器の、前記固定ネジの軸部が収納される部分の厚み以下であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の情報発信アダプタ。
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