JP2018206919A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
Description
なお、電子機器の使用者は、フック部におけるU字形に形成された部分の切欠きを通して、凸部をフック部に容易に係合させることができる。そして、切欠きからU字形の底部に凸部を移動させることで、ケース及び電池蓋の回転中心が同軸上に配置される。このように、フック部のU字形の形状は、凸部を電池蓋の回転中心に導くガイド構造である。
しかしながら、従来の電子機器は、フック部の切欠きが大きく、電池蓋が開状態のときに、蓋部に作用する重力により、ケースから蓋部が外れる虞がある。
図2は、一実施形態の戸別受信機18のブロック図である。図2に示すように、戸別受信機18は、送受信部51と、操作部52と、表示部53と、音声増幅部54と、スピーカ55と、メモリ57と、制御部58と、を備えている。
受信部51aは、アンテナ61を介して受けた同報波Wによる信号を復調してデジタル変換し、制御部58に送る。送信部51bは、制御部58から送られたデジタルの信号を変調し、アンテナ61を介して送信する。
なお、送受信部51は送信部51bを備えず、受信部51aだけで構成されてもよい。
例えば、ダイヤルを操作することで、スピーカ55が発する音の大きさが調節される。ボタンを操作することで、メモリ57に記憶された信号を音に変換してスピーカ55から発する(再生する)ことができる。
例えば、表示部53は、複数のLED(Light Emitting Diode)を有している。複数のLEDは、制御部58の指示に基づいて点灯したり消灯したりする。
音声増幅部54は、制御回路等で構成されている。音声増幅部54は、デジタル変換された信号を増幅する。スピーカ55は、増幅された信号に基づいて音を発する。
制御部58は、CPU(Central Processing Unit)を有している。制御部58は、メモリ57に記憶されたプログラムに基づいて送受信部51、表示部53、音声増幅部54、スピーカ55、及びメモリ57を制御する。制御部58は、メモリ57に受信された信号が記憶されたときに、表示部53のLEDを点灯させてもよい。
送受信部51、操作部52、表示部53、音声増幅部54、スピーカ55、メモリ57、及び制御部58は、電池ケース33に着脱可能に取付けられる乾電池(蓄電部)71から乾電池71の内部に蓄えた電力を供給される。これら送受信部51等は、乾電池71に蓄えられた電力により駆動する。
図3から図5に示すように、戸別受信機18は、操作部52等が取付けられるとともに、音声増幅部54等が内蔵された電子機器本体21をさらに備えている。電子機器本体21は、ケース26と、リブ(突部)38と、電池蓋(蓋部)41と、を有している。なお、図3から図5は、電池蓋41がケース26の電池収容開口32aを覆った閉状態P1のときの状態を示している。
図6に示すように、ケース26は、前方ケース27と、前方ケース27の後方に配設された後方ケース28と、を備えている。
スピーカ支持部31の後方の面には、図示はしないが前述のスピーカ55が固定されている。
図6は、電池蓋41がケース26に対して着脱可能になる後述する着脱状態P3のときの状態を示している。
乾電池71は、電池収容開口32aを通して電池収容部32内に挿入される。
図4及び図5に示すように、前述のリブ38は、後方ケース28の底壁の外面から下方に向かって突出するように一対配設されている。一対のリブ38は、前後方向に延びるとともに左右方向に間隔を空けて配設されている。
図4に示すように、後方ケース28の後壁には、後方ケース28を建築物73の壁73a等に取付けるためのスリット28bが形成されている。
図6に示すように、後方ケース28のケース収容開口28a内には、前方ケース27の後部が配設されている。前方ケース27と後方ケース28とは、図示しないネジ等で固定されている。
蓋本体42は、平板状に形成されている。蓋本体42には、前後方向に貫通する複数の貫通孔が形成されている(図3参照)。蓋本体42は、ケース26のスピーカ支持部31及び電池収容部32の電池収容開口32aを覆う。
図7は、(a)が電池蓋41が閉状態P1のときの戸別受信機18の縦断面図であり、(b)が(a)中のA1部拡大図である。図7に示すように、係合部47は、左右方向が厚さ方向となる板状に形成され、前後方向に沿って延びている。
係合部47の後端部は、凸部36の外周面を囲うように凸部36に係合している。係合部47には、凸部36の周方向の一部に切欠き47aが形成されている。切欠き47aは、係合部47を左右方向に貫通している。本実施形態では、係合部47の後端部は、U字形に形成されている。
切欠き47aの底部に形成された凹部47b内に、凸部36が配設されている。切欠き47aは、凹部47bよりも下方で開口している。凹部47bにおける電池蓋41側の縁部47cは、凸部36の外周面の接線に沿って下方に向かって直線状に延びている。
図8は、(a)が電池蓋41が開状態P2のときの戸別受信機18の縦断面図であり、(b)が(a)中のA2部拡大図である。
図7に示すように、電池蓋41は、閉状態P1のときに、上下方向に沿うように配置され、ケース26の電池収容開口32aを覆う。
一方で図8に示すように、電池蓋41は、開状態P2のときに一対のリブ38にリブ38の下方から当接し、ケース26の電池収容開口32aを覆わない。一対のリブ38は、開状態P2の電池蓋41の開き角度を規定している。電池蓋41が開状態P2であるとき、フック部46の切欠き47aは凸部36の中心軸C1の上方以外の位置に配設されている。この例では、切欠き47aは中心軸C1の後方に配設されている。電池蓋41は、開状態P2のときに、前方に向かうに従い漸次、下方に向かって傾くように配設されている。
戸別受信機18Aでは、リブ38Aが後方に長く延びていない。このため、電池蓋41Aが開状態P2のときに、電池蓋41の当接部44aは、リブ38Aでなくケース26の後方ケース28の下部に後方ケース28の下方から当接する。さらに、比較例の戸別受信機18Aでは、実施形態の戸別受信機18に比べて、係合部47Aの切欠き47aの幅が広く、係合部47Aが凸部36を囲う長さが短い(凸部36の周方向における範囲が狭い)。
電池蓋41が着脱状態P3のときに、係合部47の切欠き47aは、凸部36の中心軸C1の後方に配設されている。係合部47に係合する凸部36は、切欠き47aを通して係合部47の外部に取外し可能である。一方で、凸部36は、切欠き47aを通して係合部47の凹部47b内に取付け可能である。凸部36を係合部47に取付けたり取外したりする手順については、後述する。
このように、戸別受信機18が使用時の向きに配置されたときに、ケース26よりも一対のリブ38が下方に配置される。
戸別受信機18を使用する場合には、使用者は、予め、電池ケース33に乾電池71を取付け、ダイヤル52aを操作してスピーカ55が発する音の大きさを調節しておく。
無線親局装置11又は中継局13から送られた同報波Wによる信号を、アンテナ61を介して受信部51aが受ける。受信部51aは、信号を復調してデジタル変換し、制御部58に送る。制御部58は、デジタル変換した信号を音声増幅部54で増幅し、スピーカ55から音を発する。使用者は、スピーカ55が発した音を聞くことで、防災無線の内容を認識する。
受信部51aが受けた信号は、メモリ57に記憶される。信号がメモリ57に記憶されると、表示部53のLED53aが点灯する。LED53aが点灯していることで防災無線を聞き逃したことを使用者が認識した場合は、使用者は操作部52のボタン52bを操作する。メモリ57に記憶された信号が、スピーカ55から再生される。
乾電池71を交換するには、電池蓋41を操作して、閉状態P1になっている電池蓋41を図8に示す開状態P2にする。このとき、切欠き47aは中心軸C1の後方に配設されているため、電池蓋41に対して下方に向かって重力が作用しても、凸部36に対してフック部46が下方に外れるのが抑えられる。
より具体的には、凸部36の中心軸C1を通り前後方向に直交する基準面S1を規定する。このときに、係合部47のうち凸部36よりも上方であって基準面S1よりも後方に配設された第1部分47dにより、凸部36に対してフック部46が下方に外れるのが抑えられる。
一方で、係合部47Aのうち凸部36よりも上方であって基準円C6よりも内側に配設された第2部分47eAは、戸別受信機18の第2部分47eよりも小さくなる。したがって、開状態P2にある電池蓋41Aがさらに当接部44a周りに回転して開こうとしたときに、電池蓋41Aが凸部36から外れる虞がある。
なお、戸別受信機18Aでは、リブ38Aが前後方向に短いため、支持台76上に配設した戸別受信機18Aが前後方向に傾きく虞がある。
電池蓋41を凸部36周りに回転させ、開状態P2になっている電池蓋41を閉状態P1にする。
図10に示すように、電池蓋41を着脱状態P3にすると、切欠き47aは凸部36の中心軸C1の後方に配設される。ケース26に対して電池蓋41を前方に移動させると、図11に示すように、凸部36が、切欠き47aを通して係合部47の外部に取外される。図11は、戸別受信機18において、ケース26から電池蓋41を取外したときの縦断面図である。
係合部47に補強部材48が連なっているため、係合部47に作用する力を補強部材48でも支持することができ、係合部47は破損しにくい。ケース26から電池蓋41が取外されたため、戸別受信機18の前方の斜め下方からでも電池蓋41が障害とならずに乾電池71を交換することができる。
第1の変形例の戸別受信機では、電池蓋41、ケース26、及びフック部46が、弾性的に変形する材料で形成される。戸別受信機の構造は、図4から図6と同形状のため、図示を省略する。
本変形例では、電池蓋41、ケース26、及びフック部46を、弾性的に変形する材料で形成する。この場合、切欠き47aの幅(切欠き47aの端部間の距離)は、凸部36の外径よりも小さくてもよい。このように構成することで、凸部36に係合部47を密着させやすくなる。
電池蓋41を着脱状態P3にして、ケース26に対して電池蓋41を前方に移動させると、係合部47が凸部36の外周面に沿って弾性的に変形し、切欠き47aの幅が広がる。凸部36が、切欠き47aを通して係合部47の外部に取外されると、係合部47が復元変形し、切欠き47aの幅が狭まる。
なお、図7に示すように電池蓋41が開状態P2のときには、切欠き47aが中心軸C1の下方に配設されているため、凸部36から係合部47が外れにくい。
図12は、一実施形態の第2の変形例の戸別受信機18Bにおける電池蓋41が開状態P2のときの縦断面図である。
戸別受信機18Bでは、戸別受信機18に比べて、第1部分47dが、凸部36の周方向に長い。そして、フック部46の凹部47bにおける電池蓋41側の縁部47fが、電池蓋41に向かって凸となるように湾曲した形状である。戸別受信機18Bをこのように構成することで、戸別受信機18に比べて第1部分47d及び第2部分47eを周方向により長くし、開状態P2においてケース26の凸部36から電池蓋41の係合部47が外れるのをより確実に抑制することができる。
また、第1部分47dを周方向に長くしても切欠き47aの幅を維持することで、係合部47の切欠き47aを通して、係合部47から凸部36を取外すことができる。
リブ38は、戸別受信機18を支持台76上に配設するときの支持脚になる。戸別受信機18を支持台76上に安定して配設するためのリブ38を、電池蓋41の開状態P2における開き角度を規定する部材としても用いることができる。一般的に、射出成形における金型では、金型を掘ること等でリブの形状を大きくできる。したがって、電池蓋41の開状態P2における開き角度を、リブ38の形状により容易に調節することができる。
閉状態P1及び開状態P2においてケース26から外れにくくした電池蓋41を、着脱状態P3においてケース26から取外すことができる。
ケース26は、金属で形成されていてもよい。戸別受信機18は、操作部52、表示部53、音声増幅部54、メモリ57、及び制御部58を備えなくてもよい。
Claims (5)
- 開口が形成され、前記開口を通して挿入された蓄電部が着脱可能に取付けられるケースと、
第1端部が前記ケースに固定された軸部材と、
前記ケースの外面から突出するように配設された突部と、
前記ケースの前記開口を覆う蓋部と、
前記軸部材の外周面を囲うように前記軸部材に係合し、前記軸部材の周方向の一部に切欠きが形成されて前記蓋部に固定され、前記軸部材周りに回転することで、前記蓋部を、前記ケースの前記開口を覆う閉状態と、前記蓋部が前記突部に当接し前記ケースの前記開口を覆わない開状態と、に切替え可能であり、前記ケースが使用時の向きに配置され前記蓋部が前記開状態であるときに、前記切欠きは前記軸部材の中心軸の上方以外の位置に配設されている係合部と、
を備える電子機器。 - 前記ケースが前記使用時の向きに配置されたときに、前記ケースよりも前記突部が下方に配置され、
前記突部は、前記電子機器を支持台上に配設するときに、前記支持台に接触し、前記ケースを支持する支持脚になる
請求項1に記載の電子機器。 - 前記軸部材の第2端部の端面に対向するように配設され、前記係合部に連なる補強部材を備える
請求項1又は2に記載の電子機器。 - 前記蓋部が前記軸部材周りの前記閉状態と前記開状態との間の所定の位置にあるときに、前記係合部に係合する前記軸部材は、前記切欠きを通して前記係合部の外部に取外し可能である
請求項1から3のいずれか一項に記載の電子機器。 - 前記電子機器は、防災無線の戸別受信機である
請求項1から4のいずれか一項に記載の電子機器。
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