JP2019039150A - 水生成装置 - Google Patents

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【課題】湿度が低い環境でも水の生成能力が低下し難い水生成装置を提供する。【解決手段】水生成装置1は、それぞれ空気が送り込まれる第1空気路11及び第2空気路12と、第1空気路11に送り込まれた空気A11を加熱するヒータ20と、第1空気路11及び第2空気路12の下流側に配置され、第2空気路12から送り出される空気A22の水分を吸収するとともに、第1空気路11から送り出される空気A12へ当該吸収した水分を放出するように回転駆動されたデシカントロータ30と、第1空気路11から送り出されてデシカントロータ20を通過した空気A13を圧縮する凝縮器60と、凝縮器60が圧縮した空気A14から水分を取り出す凝縮器60とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、空気から水を生成する水生成装置に関するものである。
大気中の水分を取り出して、植物への給水などに利用する装置が知られている。下記の特許文献1には、空気取入口を有する箱体の内部に配置されたファンと、ファンの上部に間隔を有して縦向きに配置された複数の放熱板と、放熱板の両端部に設けられた冷却素子とを有した自動給水装置が記載されている。この自動給水装置では、冷却素子によって生成された水滴が水貯蔵タンクに貯蔵される。
特開平6−153716号公報
上述した特許文献1に記載される自動給水装置では、ファンから送り込まれた空気を冷却素子の表面に触れさせることによって空気中の水分が取り出される。そのため、湿度が低い環境では水の生成能力が低下し易いという問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、湿度が低い環境でも水の生成能力が低下し難い水生成装置を提供することにある。
本発明の一つの側面に係る水生成装置は、それぞれ空気が送り込まれる第1空気路及び第2空気路と、第1空気路に送り込まれた空気を加熱するヒータと、第1空気路及び第2空気路の下流側に配置され、第2空気路から送り出される空気の水分を吸収するとともに、第1空気路から送り出される空気へ当該吸収した水分を放出するように回転駆動されたデシカントロータと、第1空気路から送り出されてデシカントロータを通過した空気から水分を取り出す凝縮器とを有する。
この構成によれば、第2空気路からデシカントロータに空気が送り出され、その空気に含まれる水分がデシカントロータに吸収される。また、第1空気路に送り込まれた空気がヒータで加熱され、デシカントロータに送り出される。デシカントロータが回転駆動されることにより、デシカントロータにおいて水分が吸収された部分に加熱された空気が当たり、デシカントロータに吸収された水分が空気に放出される。これにより、第1空気路から送り出されてデシカントロータを通過した空気の湿度が高くなる。この湿度の高い空気から凝縮器によって水分が取り出されるため、湿度が低い環境でも、水の生成能力が低下し難くなる。
好適に、水生成装置は、第1空気路から送り出されてデシカントロータを通過した空気を圧縮する圧縮ポンプを有してよい。凝縮器は、圧縮ポンプが圧縮した空気から水分を取り出してよい。
この構成によれば、第1空気路から送り出されてデシカントロータを通過した空気が圧縮ポンプにおいて圧縮され、この圧縮された空気から凝縮器によって水が取り出される。そのため、湿度が低い環境でも、水の生成能力が低下し難くなる。
好適に、デシカントロータは、回転駆動による回転の軸に対して垂直な2つの端面を持ってよい。第1空気路及び第2空気路は、デシカントロータの一方の端面の異なる領域に空気を送り出してよい。
この構成によれば、デシカントロータの同一の端面に第1空気路及び第2空気路から空気が送り出されるため、デシカントロータの異なる端面に第1空気路及び第2空気路から空気が送り出される場合に比べて、デシカントロータに水分を吸収されて乾燥した空気が第1空気路へ還流し難くなる。これにより、第1空気路へ乾燥した空気が還流することによる水の生成能力の低下が抑制され易くなる。
好適に、水生成装置は、第1空気路の上流側に空気を送り込む少なくとも1つの第1送風機と、第2送風機の上流側に空気を送り込む少なくとも1つの第2送風機とを有してよい。第1空気路及び第2空気路は、デシカントロータの端面に対してそれぞれ垂直な方向に延びていてよい。
この構成によれば、第1空気路及び第2空気路がデシカントロータの端面に対してそれぞれ垂直な方向に延びているため、デシカントロータの端面に対して気流が垂直に当たり易くなる。これにより、第2空気路から送り出される空気からの水分の吸収と、第1空気路から送り出される空気への水分の放出とがそれぞれ起こり易くなる。
好適に、デシカントロータの一方の端面は、第1空気路に面した第1領域と、第2空気路に面した第2領域とを含んでよく、第1領域に比べて第2領域の面積が大きくてよい。
この構成によれば、第1空気路に面した第1領域に比べて、第2空気路に面した第2領域の面積が大きいため、デシカントロータに吸収される水分量が大きくなる。これにより、湿度が低い環境でも、第1空気路から送り出されてデシカントロータを通過した空気の湿度が低下し難くなる。
好適に、第1空気路は第2空気路に対して鉛直方向の上方に位置してよい。
この構成によれば、第1空気路でヒータに加熱された空気が第2空気路側へ流れ難くなるため、第2空気路を流れる空気の温度がヒータの影響を受け難くなる。
好適に、水生成装置は、第1空気路から送り出されてデシカントロータを通過した空気の温度を検出する温度センサと、温度センサにおいて検出される温度の平均値が所定の温度へ近づくようにヒータの発熱を制御する制御回路とを有してよい。
この構成によれば、第1空気路から送り出されてデシカントロータを通過した空気の温度の平均値が所定の温度に保たれ易くなる。
本発明によれば、湿度が低い環境でも水の生成能力が低下し難い水生成装置を提供できる。
本実施形態に係る水生成装置の構成の一例を示す図である。 デシカントロータに対する送風路と送風機の配置を示す図である。図2Aは、デシカントロータの回転の軸と平行な方向からみた送風機の配置を示す。図2Bは、デシカントロータの端面において第1送風路に面する第1領域と第2送風路に面する第2領域とを斜線で表した図である。 凝縮器の構成の一例を示す図である。図3Aはフィンの平面に対して平行な方向からみた図であり、図3Bはフィンの平面に対して斜め方向からみた図である。
以下、図面を参照して、本実施形態に係る水生成装置を説明する。図1は、本実施形態に係る水生成装置1の構成の一例を示す図である。本明細書では、互いに直交する3つの方向をそれぞれ「X」、「Y」、「Z」と記す。また、X方向に含まれる互いに逆向きの方向を「X1」及び「X2」と記し、Y方向に含まれる互いに逆向きの方向を「Y1」及び「Y2」と記し、Z方向に含まれる互いに逆向きの方向を「Z1」及び「Z2」と記す。図1は、水生成装置1をYZ平面で切断し、X1側からX2方向に向かって切断面を見た断面図である。Z1方向は鉛直方向に対して上向きの方向を表し、Z2方向は鉛直方向に対して下向きの方向を表す。
本実施形態に係る水生成装置1は、空気から水を生成する装置である。図1の例において、水生成装置1は、それぞれ空気が送り込まれる第1空気路11及び第2空気路12と、第1空気路11に送り込まれた空気A11を加熱するヒータ20と、第1空気路11及び第2空気路12の下流側に配置されたデシカントロータ30と、デシカントロータ30を回転駆動する回転駆動機構100と、第1空気路11から送り出されてデシカントロータ30を通過した空気A13から水分を取り出す凝縮器60とを有する。
図1に示す水生成装置1では、第2空気路12からデシカントロータ30に空気A22が送り出され、その空気A22に含まれる水分がデシカントロータ30に吸収される。また、第1空気路11に送り込まれた空気A11がヒータ20で加熱され、加熱された空気A12がデシカントロータ30に送り出される。デシカントロータ30は、第2空気路12から送り出される空気A22の水分を吸収するとともに、第1空気路11から送り出される空気A12へ当該吸収した水分を放出するように回転駆動される。この回転駆動に伴い、デシカントロータ30において水分が吸収された部分には、ヒータ20で加熱された空気A12が当たり、デシカントロータ30に吸収された水分が空気A12に放出される。デシカントロータ30からの水分の放出により、第1空気路11から送り出されてデシカントロータ30を通過した空気A13の湿度が高くなる。この湿度の高い空気A13が凝縮器60に送り込まれて冷却され、空気中に含まれた水分が取り出される。
デシカントロータ30は、シリカゲルやゼオライト、珪藻土などの乾燥剤によって、空気からの水分の吸収と空気への水分の放出とを可逆的に行う。図1の例において、デシカントロータ30は、全体的に円柱型(ドラム型)の形状を持ち、乾燥剤を担持させたシート材(繊維質シート、樹脂シートなど)を加工して形成される。例えばデシカントロータ30は、空気の通流を許容する多数の孔を持っており、孔の中を流れる空気と乾燥剤とを作用させることによって空気の吸湿や加湿を行う。デシカントロータ30の乾燥剤は、比較的低温の空気(例えば常温の空気)に対して吸湿作用を持ち、比較的高温の空気(例えば常温に比べて高温の空気)に対して加湿作用を持つ。
図1に示す水生成装置1は、第1空気路11及び第2空気路12が形成された第1筐体10を持つ。デシカントロータ30は、この第1筐体10の中に回転自在に収容される。回転駆動機構100によるデシカントロータ30の回転の軸は、Y方向を向いている。第1空気路11及び第2空気路12の上流側はY1側、下流側はY2側である。デシカントロータ30は、第1空気路11及び第2空気路12の下流側(Y2側)に位置する。
図1の例において、第1空気路11は、第2空気路12に対して鉛直方向の上方(Z1側)に位置している。これにより、第1空気路11でヒータ20に加熱された空気A12が下方の第2空気路12側へ流れ難くなるため、第2空気路12を流れる空気A22の温度がヒータ20の影響を受け難くなる。
図1の例において、デシカントロータ30は、回転駆動機構100による回転の軸に対して垂直な(XZ平面に対して平行な)2つの端面31及び32を持つ。第1空気路11及び第2空気路12は、デシカントロータ30における同一の端面31の異なる領域に空気(A11,A12)を送り出す。デシカントロータ30によって水分を吸収されて乾燥した空気A23は、図1に示すように、デシカントロータ30の端面32からY2側へ排気されており、第1空気路11の上流側(Y1側)から離れている。従って、デシカントロータ30の端面32から排出される乾燥した空気A23は、第1空気路11や第2空気路12の上流側(Y1側)に空気A11,A21として還流され難い。
図2Aは、デシカントロータ30の回転の軸と平行な方向(Y方向)からみた送風機(F11〜F13,F21〜F23)の配置を示す図である。図2Aでは、デシカントロータ30に対する送風機の配置を示すため、第1筐体10や他の構成の図示を省略している。図1及び図2Aの例において、水生成装置1は、第1空気路11の上流側に空気A11を送り込む第1送風機F11、F12及びF13と、第2空気路12の上流側に空気A21を送り込む第2送風機F21,F22,F23とを有する。
第1空気路11及び第2空気路12は、図1に示すように、デシカントロータ30の端面31に対してそれぞれ垂直な方向(Y方向)に延びている。これにより、送風機(F11〜F13,F21〜F23)によって第1空気路11及び第2空気路12に流れる空気(A12,A21)は、デシカントロータ30の端面31に対して垂直に当たり易くなる。
図2Bは、デシカントロータ30の端面31において第1空気路11に面する第1領域311と第2空気路12に面する第2領域312とを斜線で表した図である。図2Bの例において、デシカントロータ30の端面31は概ね第1領域311と第2領域312とに区分されており、第1領域311に比べて第2領域312の面積が大きい。第1空気路11及び第2空気路12に面する端面31の全体の面積に対して、第1領域311の面積は40%程度(例えば25%から45%までの範囲内)、第2領域312の面積は60%程度(例えば55%から70%までの範囲内)である。第1空気路11に面した第1領域311に比べて、第2空気路12に面した第2領域312の面積が大きいため、デシカントロータ30に吸収される水分量が大きくなる。これにより、湿度が低い環境でも、第1空気路11から送り出されデシカントロータ30を通過した空気A13の湿度が低下し難くなる。
図2Aにおいて、ヒータ20は棒状の発熱体であり、例えば赤外線ランプや電熱線などで構成される。ヒータ20は、長手方向がX方向と略平行となる姿勢で第1筐体10に固定される。第1送風機F11〜F13は、図2Aに示すように、Y方向からみてヒータ20と重なるようにX方向へ並んで配置される。これにより、第1送風機F11〜F13から第1空気路11へ送り込まれる空気A11が、それぞれヒータ20において加熱され易くなる。
図1の例において、水生成装置1は、第1空気路11から送り出されてデシカントロータ30を通過した空気A13が排出される排気室41を有する。水生成装置1は、第1筐体10のY2側に固定された第2筐体40を有しており、この第2筐体40の内部に排気室41が形成される。なお、第1筐体10と第2筐体40は、図1に示すように別の部品でもよいし、同一の部品の異なる部分でもよい。
図1の例において、回転駆動機構100は、デシカントロータ30に固定されたシャフト101と、シャフト101を第1筐体10及び第2筐体40に対して回転自在に支持する軸受102及び103と、モータ104と、モータ104の動力をシャフト101に伝達する動力伝達機構としてのギヤ105及び106とを含む。シャフト101は、デシカントロータ30の回転の軸に沿って配置される。軸受102は、第1筐体10のY1側の端部においてシャフト101を支持する。軸受103は、第2筐体40のY2側の端部に固定された固定部材42においてシャフト101を支持する。モータ104は、シャフト101よりもZ2側に位置しており、固定部材42において固定される。ギヤ105はモータ104の回転シャフトに固定され、ギヤ106はシャフト101に固定される。ギヤ105とギヤ106とが噛み合って回転することにより、モータ104の動力がシャフト101に伝達され、デシカントロータ30が回転する。回転駆動機構100は、例えば2〜3分間で1回転する程度の比較的遅い速度でデシカントロータ30を回転させる。
図1の例において、水生成装置1は、第1空気路11から送り出されてデシカントロータ30を通過した空気A13を圧縮する圧縮ポンプ50を有する。圧縮ポンプ50は、排気室41から空気A13を吸引して圧縮する。凝縮器60は、圧縮ポンプ50が圧縮した空気A14から水分を取り出す。圧縮によって空気A14の圧力が高くなると、空気A14の飽和水蒸気量が減少するため、凝縮器60において空気A14から水分が取り出され易くなる。
図3A及び図3Bは、凝縮器60の構成の一例を示す図である。凝縮器60は、例えば図3A及び図3Bに示すように、空気A14と触れるように配置された複数のフィン61と、水などの冷媒が流れる配管62を有する。フィン61は、熱伝導率が高い材料(アルミなど)で形成された薄い板である。複数のフィン61が平行に配置されており、このフィン61の間を空気A14が流れる。図3Aはフィン61の平面に対して平行な方向からみた図であり、図3Bはフィン61の平面に対して斜め方向からみた図である。配管62は、複数のフィン61の各々と接触するように配置される。例えば、配管62は、複数のフィン61の各々を垂直に複数回貫くように蛇行している。図3A及び図3Bの例において、凝縮器60は2本の配管62を有する。
冷媒(水など)が流れる配管62に接触した複数のフィン61が空気A14に触れることで、空気14Aの熱が奪われ、空気A14に含まれた水分が取り出される。水分が取り出された後の乾燥した空気A15は、水生成装置1の外部に排出される。
図1の例において、水生成装置1は、温度センサ70と制御回路80を有する。温度センサ70は、第1空気路11から送り出されてデシカントロータ30を通過した空気A13の温度(排気室41内の空気A13の温度)を検出する。制御回路80は、温度センサ70において検出される温度の平均値(例えば加重平均や移動平均)を算出し、算出した平均値が所定の温度(例えば50℃)へ近づくようにヒータ20の発熱を制御する。制御回路80は、例えば、温度センサ70の検出結果をデジタル値に変換するアナログ−デジタル変換器と、このデジタル値を入力して所定の処理を実行する処理回路(コンピュータや専用のハードウェア回路など)を含む。これにより、環境温度が様々に変化する場合でも、空気A13の温度が、良好な水の生成能力が得られる所定の温度に保たれ易くなる。
以上説明したように、本実施形態に係る水生成装置1によれば、第2空気路12からデシカントロータ30に送り出された空気A22の水分がデシカントロータ30に吸収される一方、このデシカントロータ30に吸収された水分が、ヒータ20で加熱されて第1空気路11から送り出された空気A12に放出される。これにより、第1空気路11から送り出されてデシカントロータ30を通過した空気A13は、第1空気路11に送り込まれる前の空気A11に比べて湿度が高くなる。この湿度の高い空気A13から凝縮器60によって水分が取り出される。従って、何も処理をしていない空気をそのまま冷却素子などに触れさせて水分を取り出す方法に比べて、湿度が低い環境でも、水の生成能力を低下し難くすることができる。
本実施形態に係る水生成装置1によれば、第1空気路11から送り出されてデシカントロータ30を通過した空気A13が圧縮ポンプ50において圧縮され、この圧縮後の空気A14が凝縮器60に送り込まれて、空気A14の水分が取り出される。圧縮によって空気A14の飽和水蒸気量が減少するため、圧縮を行わない場合に比べて、水の生成能力を高めることができる。また、湿度が低い環境でも、水の生成能力を低下し難くすることができる。
本実施形態に係る水生成装置1によれば、回転の軸に対して垂直なデシカントロータ30の2つの端面31及び32のうち、一方の端面31に第1空気路11及び第2空気路12から空気A12,A22が送り出される。デシカントロータ30によって水分を吸収されて乾燥した空気A23は、デシカントロータ30の端面32からY2側へ排気される。そのため、デシカントロータ30の異なる端面に第1空気路11及び第2空気路12から空気が送り出される場合に比べて、デシカントロータ30に水分を吸収されて乾燥した空気が第1空気路11へ還流し難くなる。これにより、第1空気路11へ乾燥した空気が還流することによる水の生成能力の低下を抑制できる。
本実施形態に係る水生成装置1によれば、デシカントロータ30の端面31に対してそれぞれ垂直な方向(Y方向)に第1空気路11及び第2空気路12が延びている。これにより、送風機(F11〜F13,F21〜F23)によって第1空気路11及び第2空気路12に流れる空気(A12,A21)は、デシカントロータ30の端面31に対して垂直に当たり易くなり、端面31から端面32へデシカントロータ30の中を均一に通り抜け易くなる。そのため、空気A22に含まれた水分がデシカントロータ30に吸収され易くなるとともに、デシカントロータ30から空気A12へ水分が放出され易くなり、水の生成能力を向上させ易くなる。
本実施形態に係る水生成装置1によれば、デシカントロータ30の端面31には、第1空気路11に面した第1領域311と、第2空気路12に面した第2領域312とが含まれており、第1領域311に比べて第2領域312の面積が大きい。これにより、デシカントロータ30に吸収される全体の水分量が大きくなるため、湿度が低い環境でも、第1空気路11から送り出されデシカントロータ30を通過した空気A13の湿度が低下し難くなり、水の生成能力の低下を抑制できる。
本実施形態に係る水生成装置1によれば、第2空気路12に対して第1空気路11が鉛直方向の上方(Z1側)に位置しているため、第1空気路11でヒータ20に加熱された空気A12が下方の第2空気路12側へ流れ難くなり、第2空気路12を流れる空気A22の温度がヒータ20の影響を受け難くなる。これにより、ヒータ20の影響による空気A22の温度上昇が抑制されるため、デシカントロータ30の吸湿能力の低下を抑制できる。
本実施形態に係る水生成装置1によれば、温度センサ70において検出される空気A13の温度の平均値が所定の温度へ近づくように、ヒータ20の発熱が制御される。これにより、空気A13の温度を、良好な水の生成能力が得られる所定の温度に保つことができるため、環境温度が様々に変化する場合でも、水の生成能力を良好な状態に保つことができる。
なお、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、種々のバリエーションを含んでいる。
例えば上述した実施形態では、デシカントロータ30に固定されたシャフト101を回転させることによってデシカントロータ30を回転駆動しているが、本発明はこの実施形態に限定されない。本発明の他の実施形態では、例えば、デシカントロータの外周に接触させたベルトやロータ、ギヤなどを介してデシカントロータに回転の動力を伝達してもよい。
上述した実施形態では、圧縮ポンプ50によって圧縮された空気A14が凝縮器60に送り込まれているが、本発明はこの例に限定されない。本発明の他の実施形態では、第1空気路11から送り出されてデシカントロータ30を通過した空気A13がそのまま凝縮器60に送り込まれてもよい。
上述した実施形態では、第1空気路11と第2空気路12のそれぞれに送風機が設けられているが、本発明の他の実施形態では、共通の送風機によって第1空気路11と第2空気路12のそれぞれに空気を送り込んでもよい。
1…水生成装置、10…第1筐体、11…第1空気路、12…第2空気路、20…ヒータ、30…デシカントロータ、31,32…端面、311…第1領域、312…第2領域、40…第2筐体、41…排気室、50…圧縮ポンプ、60…凝縮器、61…フィン、62…配管、70…温度センサ、80…制御回路、100…回転駆動機構、101…シャフト、102,103…軸受、104…モータ、105,106…ギヤ、F11〜F13…第1送風機、F21〜F23…第2送風機
本発明の水生成装置は、それぞれ空気が送り込まれる第1空気路及び第2空気路とを形成する第1筐体と、前記第1空気路に送り込まれた空気を加熱するヒータと、前記第1空気路及び前記第2空気路の下流側に配置され、前記第2空気路から送り出される空気の水分を吸収するとともに、前記第1空気路から送り出される空気へ当該吸収した水分を放出するように回転駆動されたデシカントロータと、前記第1空気路から前記デカンシロータに送り出されて通過した、前記デカンシロータに送り出される前に比べて湿度が高い空気を流入する排気室を形成する第2筐体と、前記排気室から空気を吸引して圧縮する圧縮ポンプと、前記圧縮ポンプが圧縮した空気を直接流入して水を取り出す凝縮器とを有し、前記デシカントロータは、前記回転駆動による回転の軸に対して垂直な2つの端面を持ち、前記第1空気路及び前記第2空気路は、一方の前記端面の異なる領域に空気を送り出し、前記デシカントロータの前記一方の端面は、前記第1空気路に面した第1領域と、前記第2空気路に面した第2領域とを含んでおり、前記第1領域に比べて前記第2領域の面積が大きい。
この構成によれば、第2空気路からデシカントロータに空気が送り出され、その空気に含まれる水分がデシカントロータに吸収される。また、第1空気路に送り込まれた空気がヒータで加熱され、デシカントロータに送り出される。デシカントロータが回転駆動されることにより、デシカントロータにおいて水分が吸収された部分に加熱された空気が当たり、デシカントロータに吸収された水分が空気に放出される。これにより、第1空気路から送り出されてデシカントロータを通過した空気の湿度が高くなる。この湿度の高い空気から凝縮器によって水分が取り出されるため、湿度が低い環境でも、水の生成能力が低下し難くなる。
この構成によれば、デシカントロータの同一の端面に第1空気路及び第2空気路から空気が送り出されるため、デシカントロータの異なる端面に第1空気路及び第2空気路から空気が送り出される場合に比べて、デシカントロータに水分を吸収されて乾燥した空気が第1空気路へ還流し難くなる。これにより、第1空気路へ乾燥した空気が還流することによる水の生成能力の低下が抑制され易くなる。
この構成によれば、第1空気路に面した第1領域に比べて、第2空気路に面した第2領域の面積が大きいため、デシカントロータに吸収される水分量が大きくなる。これにより、湿度が低い環境でも、第1空気路から送り出されてデシカントロータを通過した空気の湿度が低下し難くなる。
好適には、前記凝縮器は、前記圧縮した空気と触れるように配置された複数のフィンと、冷媒が流れ、前記フィンと接触する配管と、を有する。
前記第1筐体は、前記第1空気路で加熱された空気が前記第2空気路に流れにくくなるように構成されている。
好適には、前記第2筐体は、前記第1筐体の前記第1空気路側に固定されている。
好適には、前記第1空気路の上流側に空気を送り込む少なくとも1つの第1送風機と、前記第2空気路の上流側に空気を送り込む少なくとも1つの第2送風機とを有し、前記第1空気路及び前記第2空気路は、前記端面に対してそれぞれ垂直な方向に延びている。
この構成によれば、第1空気路及び第2空気路がデシカントロータの端面に対してそれぞれ垂直な方向に延びているため、デシカントロータの端面に対して気流が垂直に当たり易くなる。これにより、第2空気路から送り出される空気からの水分の吸収と、第1空気路から送り出される空気への水分の放出とがそれぞれ起こり易くなる。
好適には、前記第1空気路は前記第2空気路に対して鉛直方向の上方に位置する。
この構成によれば、第1空気路でヒータに加熱された空気が第2空気路側へ流れ難くなるため、第2空気路を流れる空気の温度がヒータの影響を受け難くなる。
好適には、前記排気室の温度を検出する温度センサと、前記温度センサにおいて検出される温度の平均値が所定の温度へ近づくように前記ヒータの発熱を制御する制御回路とを有する。
この構成によれば、第1空気路から送り出されてデシカントロータを通過した空気の温度の平均値が所定の温度に保たれ易くなる。

本発明の水生成装置は、それぞれ空気が送り込まれる第1空気路及び第2空気路とを形成する第1筐体と、前記第1空気路に送り込まれた空気を加熱するヒータと、前記第1空気路及び前記第2空気路の下流側に配置され、前記第2空気路から送り出される空気の水分を吸収するとともに、前記第1空気路から送り出される空気へ当該吸収した水分を放出するように回転駆動されたデシカントロータと、前記第1空気路から前記デシカントロータに送り出されて通過した、前記デシカントロータに送り出される前に比べて湿度が高い空気を流入する排気室を形成する第2筐体と、前記排気室から空気を吸引して圧縮する圧縮ポンプと、前記圧縮ポンプが圧縮した空気を直接流入して水を取り出す凝縮器とを有し、前記デシカントロータは、前記回転駆動による回転の軸に対して垂直な2つの端面を持ち、前記第1空気路及び前記第2空気路は、一方の前記端面の異なる領域に空気を送り出し、前記デシカントロータの前記一方の端面は、前記第1空気路に面した第1領域と、前記第2空気路に面した第2領域とを含んでおり、前記第1領域に比べて前記第2領域の面積が大きい。

Claims (7)

  1. それぞれ空気が送り込まれる第1空気路及び第2空気路と、
    前記第1空気路に送り込まれた空気を加熱するヒータと、
    前記第1空気路及び前記第2空気路の下流側に配置され、前記第2空気路から送り出される空気の水分を吸収するとともに、前記第1空気路から送り出される空気へ当該吸収した水分を放出するように回転駆動されたデシカントロータと、
    前記第1空気路から送り出されて前記デシカントロータを通過した空気から水分を取り出す凝縮器とを有する、
    水生成装置。
  2. 前記第1空気路から送り出されて前記デシカントロータを通過した空気を圧縮する圧縮ポンプを有し、
    前記凝縮器は、前記圧縮ポンプが圧縮した空気から水分を取り出す、
    請求項1に記載の水生成装置。
  3. 前記デシカントロータは、前記回転駆動による回転の軸に対して垂直な2つの端面を持ち、
    前記第1空気路及び前記第2空気路は、一方の前記端面の異なる領域に空気を送り出す、
    請求項1又は2に記載の水生成装置。
  4. 前記第1空気路の上流側に空気を送り込む少なくとも1つの第1送風機と、
    前記第2送風機の上流側に空気を送り込む少なくとも1つの第2送風機とを有し、
    前記第1空気路及び前記第2空気路は、前記端面に対してそれぞれ垂直な方向に延びている、
    請求項3に記載の水生成装置。
  5. 前記デシカントロータの前記一方の端面は、前記第1空気路に面した第1領域と、前記第2空気路に面した第2領域とを含んでおり、
    前記第1領域に比べて前記第2領域の面積が大きい、
    請求項3又は4に記載の水生成装置。
  6. 前記第1空気路は前記第2空気路に対して鉛直方向の上方に位置する、
    請求項3乃至5の何れか一項に記載の水生成装置。
  7. 前記第1空気路から送り出されて前記デシカントロータを通過した空気の温度を検出する温度センサと、
    前記温度センサにおいて検出される温度の平均値が所定の温度へ近づくように前記ヒータの発熱を制御する制御回路とを有する、
    請求項1乃至6の何れか一項に記載の水生成装置。
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