JP2010194483A - 調湿装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易な構成によって、空気と吸湿性液体との接触による水分授受の効率を高め、除湿または加湿の効率を向上した調湿装置を提供する。
【解決手段】 調湿装置1は、空気と吸湿性液体Lとの気液接触により調湿空間の湿度を調整する処理機10と、処理機10にて用いられて希釈または濃縮された吸湿性液体Lを再生する再生機40とを備える調湿装置1であって、処理機10は、吸湿性液体Lの温度を制御する第1の熱交換器31と、空気と吸湿性液体Lとを接触させる充填材14を収容した筐体11と、筐体11に形成された空気の取込口12を通じて筐体11内に空気を取り込むためのファン17と、筐体11に形成された空気の排出口13の開度を変えるダンパー18とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、吸湿性液体を用いて調湿を行う調湿装置に関する。
従来から、特許文献1、特許文献2等に記載されているように、例えば、塩化リチウム等の吸湿性液体を用いて調湿を行う調湿装置が知られていた。吸湿性液体を用いた調湿装置は、処理機と、再生機とを有する。処理機は、空気を取り込み、取り込んだ空気と吸湿性液体との気液接触によって除湿または加湿を行って、処理後の空気を調湿空間に排出する。再生機は、処理機にて用いて濃度の変化した吸湿性液体を再生する。
ここで、吸湿性液体の再生とは、調湿を行うことによって濃度の変化した吸湿性液体を、調湿に用いる前の状態に戻すことをいう。例えば、除湿の場合には、吸湿性液体によって空気中の水分を吸収するので、吸湿性液体の溶液濃度は低くなる。溶液濃度が低い吸湿性液体では十分な除湿を行えないので、吸湿性液体から水分を放出することによって、溶液濃度の高い吸湿性液体に戻す。逆に、加湿の場合は、吸湿性液体の溶液濃度が高くなるので、吸湿性液体に水分を吸収させることによって溶液濃度の低い吸湿性液体に戻す。
溶液濃度の高い吸湿性液体は温度が下がると水分を吸収し、溶液濃度の低い吸湿性液体は温度が上がると水分を放出する。従来の調湿装置はこの性質を利用して、処理機および再生機に供給する吸湿性液体の温度を調節することにより、調湿および吸湿性液体の再生を行う。例えば、除湿の場合には、溶液濃度の高い吸湿性液体を冷却し、冷却した吸湿性液体に空気を通すことにより、吸湿性液体によって空気中の水分を吸収する。
特開平11−37514号公報 特開2008−45803号公報
本発明は、簡易な構成によって、空気と吸湿性液体との気液接触による水分授受の効率を高め、除湿または加湿の効率を向上した調湿装置を提供する。
本発明の調湿装置は、空気と吸湿性液体との気液接触により調湿空間の湿度を調整する処理機と、前記処理機にて用いられて希釈または濃縮された吸湿性液体を再生する再生機とを備える調湿装置であって、前記処理機は、吸湿性液体の温度を制御する温度制御部と、空気と前記吸湿性液体とを接触させる気液接触部を収容した筐体と、前記筐体に形成された空気の取込口を通じて前記筐体内に空気を取り込むためのファンと、前記筐体に形成された空気の排出口の流路抵抗を調整するための流路抵抗調整部とを備える。
本発明の調湿装置は、空気と吸湿性液体との気液接触により調湿空間の湿度を調整する処理機と、前記処理機にて用いられて希釈または濃縮された吸湿性液体を再生する再生機とを備える調湿装置であって、前記再生機は、吸湿性液体の温度を制御する温度制御部と、空気と前記吸湿性液体とを接触させる気液接触部を収容した筐体と、前記筐体に形成された空気の取込口を通じて前記筐体内に空気を取り込むためのファンと、前記筐体に形成された空気の排出口の流路抵抗を調整するための流路抵抗調整部とを備える。
このように流路抵抗調整部によって排出口の流路抵抗を調整することにより、簡易な構成で処理機または再生機の筐体内の気圧を変えることが可能となる。すなわち、排出口の流路抵抗を大きくすると、筐体から空気が排出されにくくなる一方で、ファンにより空気が押し込まれるので、筐体内の気圧が高くなる。気圧が高くなると空気中に含まれる水蒸気が液化しやすい状態となるため、吸湿性液体は空気中の水分を効率良く吸収する。この構成を処理機に用いた場合には、除湿処理を効率的に行うことができ、再生機に用いた場合には、吸湿性液体を希釈する再生処理を効率的に行うことができる。
上記調湿装置において、前記流路抵抗調整部は、前記気液接触部にて空気中の水分を除去する処理を行うときには前記排出口の流路抵抗を大きくし、前記気液接触部にて空気中に水分を放出する処理を行うときには前記排出口の流路抵抗を小さくしてもよい。
このように水分を放出する処理を行うときに排出口の流路抵抗を小さくすることにより、筐体内の気圧を筐体外部の気圧と同程度にする。これにより、吸湿性液体から空気中へ水分を放出する処理の妨げにならないようにでき、流路抵抗調整部の構成を除湿と加湿と両方を行える調湿機に適用できる。なお、流路抵抗の大きい状態とは、筐体の内部と外部との間で、気圧に差が生じる程度の抵抗である。
上記調湿装置は、前記流路抵抗調整部として、前記排出口の開度を調整するダンパーを用いてもよい。
ダンパーによって排出口の開度を小さくして、排出口の流路抵抗を大きくすることができる。
上記調湿装置は、前記流路抵抗調整部として、前記排出口に第2のファンを設けてもよい。
排出口に設けられた第2のファンを、空気取込用のファンと異なる速度で回転することにより、排出口の流路抵抗を変えることができる。具体的には、第2のファンを空気の取込量より少ない量の空気を排出する速度で回転することにより、空気取込量と空気排出量との差により筐体内の気圧が高くなる。また、第2のファンは、空気を取り込む方向に回転してもよい。この場合、第2のファンの回転量は、取込口のファンによる空気の取込量より少ない量の空気を取り込む速度とする。これにより、取込口から取り込まれた空気が筐体の外部に出るために、筐体内の気圧が第2のファンによる空気の取込力に打ち勝つ程度にまで高くなる。従って、筐体内の気圧をいっそう高くできる。
本発明の調湿装置は、空気と吸湿性液体との気液接触により調湿空間の湿度を調整する処理機と、前記処理機にて用いられて希釈または濃縮された吸湿性液体を再生する再生機とを備える調湿装置であって、前記処理機は、吸湿性液体の温度を制御する温度制御部と、空気と前記吸湿性液体とを接触させる気液接触部を収容した筐体と、前記筐体に形成された空気の取込口の流路抵抗を調整するための流路抵抗調整部と、前記筐体に形成された空気の排出口を通じて、前記筐体内から調湿空間に空気を排出するためのファンとを備える。
本発明の調湿装置は、空気と吸湿性液体との気液接触により調湿空間の湿度を調整する処理機と、前記処理機にて用いられて希釈または濃縮された吸湿性液体を再生する再生機とを備える調湿装置であって、前記再生機は、吸湿性液体の温度を制御する温度制御部と、空気と前記吸湿性液体とを接触させる気液接触部を収容した筐体と、前記筐体に形成された空気の取込口の流路抵抗を調整するための流路抵抗調整部と、前記筐体に形成された空気の排出口を通じて、前記筐体内から調湿空間の外部に空気を排出するためのファンとを備える。
このように流路抵抗調整部によって取込口の流路抵抗を調整することにより、簡易な構成で処理機または再生機の筐体内の気圧を変えることが可能となる。すなわち、取込口の流路抵抗を大きくすると、取込口から空気が取り込まれにくくなる一方で、ファンの作用により筐体内から強制的に空気が排出されるので、筐体内の気圧が低くなる。気圧が低くなると吸湿性液体中の水分が空気中に放出されやすい状態となる。この構成を処理機に用いた場合には、加湿処理を効率的に行うことができ、再生機に用いた場合には、吸湿性液体を濃縮する再生処理を効率的に行うことができる。
上記調湿装置において、前記流路抵抗調整部は、前記気液接触部にて空気中の水分を除去する処理を行うときには前記取込口の流路抵抗を小さくし、前記気液接触部にて空気中に水分を放出する処理を行うときには前記取込口の流路抵抗を大きくしてもよい。
このように水分を除去する処理を行うときに排出口の流路抵抗を小さくすることにより、筐体内の気圧を筐体外部の気圧と同程度にする。これにより、空気中の水分を除去する処理の妨げにならないようにでき、流路抵抗調整部の構成を除湿と加湿と両方を行える調湿機に適用できる。なお、流路抵抗の大きい状態とは、筐体の内部と外部との間で、気圧に差が生じる程度の抵抗である。
上記調湿装置は、前記流路抵抗調整部として、前記取込口の開度を調整するダンパーを用いてもよい。
ダンパーによって排出口の開度を小さくして、排出口の流路抵抗を大きくすることができる。
上記調湿装置は、前記流路抵抗調整部として、前記取込口に第2のファンを設けてもよい。
取込口に設けられた第2のファンを、空気排出用のファンと異なる速度で回転することにより、取込口の流路抵抗を変えることができる。具体的には、第2のファンを空気の排出量より少ない量の空気を取り込む速度で回転することにより、空気取込量と空気排出量との差により筐体内の気圧が低くなる。また、第2のファンは、空気を排出する方向に回転してもよい。この場合、第2のファンの回転量は、排出口からの空気の排出量より少ない量の空気を排出する速度とする。これにより、取込口から筐体内に空気が取り込まれるために、筐体外部と筐体内部の気圧の差が第2のファンによる空気の排出力に打ち勝つ程度にまで大きくなる。従って、筐体内の気圧をいっそう低くできる。
本発明の調湿装置は、空気と吸湿性液体との気液接触により調湿空間の湿度を調整する処理機と、前記処理機にて用いられて希釈または濃縮された吸湿性液体を再生する再生機とを備える調湿装置であって、前記処理機は、吸湿性液体の温度を制御する温度制御部と、空気と前記吸湿性液体とを接触させる気液接触部を収容した筐体と、前記筐体に形成された空気の取込口に設けられた第1のファンと、前記筐体に形成された空気の排出口に設けられた第2のファンとを備え、前記気液接触部にて空気中の水分を除去する処理を行うときには、前記第1のファンの空気を取り込む方向への回転量を前記第2のファンの回転量より大きくし、前記気液接触部にて空気中に水分を放出する処理を行うときには前記第2のファンの空気を排出する方向への回転量を前記第1のファンの回転量より大きくする。
本発明の調湿装置は、空気と吸湿性液体との気液接触により調湿空間の湿度を調整する処理機と、前記処理機にて用いられて希釈または濃縮された吸湿性液体を再生する再生機とを備える調湿装置であって、前記再生機は、吸湿性液体の温度を制御する温度制御部と、空気と前記吸湿性液体とを接触させる気液接触部を収容した筐体と、前記筐体に形成された空気の取込口に設けられた第1のファンと、前記筐体に形成された空気の排出口に設けられた第2のファンとを備え、前記気液接触部にて空気中の水分を除去する処理を行うときには、前記第1のファンの空気を取り込む方向への回転量を前記第2のファンの回転量より大きくし、前記気液接触部にて空気中に水分を放出する処理を行うときには前記第2のファンの空気を排出する方向への回転量を前記第1のファンの回転量より大きくする。
この構成により、第1のファンと第2のファンとの回転量の相違により、筐体内の気圧を制御することができる。すなわち、第1のファンの空気を取り込む方向への回転量を第2のファンの回転量より大きくすることにより、筐体内に空気を取り込む力の方が筐体内から空気を排出する力より大きくなり、筐体内の気圧が高くなる。逆に、第2のファンの空気を排出する方向への回転量を第1のファンの回転量より大きくすることにより、筐体内から空気を排出する力の方が筐体内に空気を取り込む力より大きくなり、筐体内の気圧が低くなる。取込口から排出口への空気の流れを変えないで、筐体内の気圧を調湿空間より高くしたり低くしたりできる。このように筐体内の気圧を制御することにより、空気中の水分を除去する処理を行うときも、空気中に水分を放出する処理を行うときも効率良く水分の授受を行うことができる。
本発明の調湿装置は、空気と吸湿性液体との気液接触により調湿空間の湿度を調整する処理機と、前記処理機にて用いられて希釈または濃縮された吸湿性液体を再生する再生機とを備える調湿装置であって、前記処理機は、吸湿性液体の温度を制御する温度制御部と、第1の空気口と前記第1の空気口より小さい第2の空気口とが形成された筐体と、前記筐体内に収容された、空気と前記吸湿性液体とを接触させる気液接触部と、前記第1の空気口を通じて前記筐体内への空気の取込みと前記筐体内から調湿空間への空気の排出とを切り替えて行うことができるファンとを備え、前記気液接触部にて空気中の水分を除去する処理を行うときには前記ファンにより前記第1の空気口から空気を取り込んで前記第2の空気口から空気を排出し、前記気液接触部にて空気中に水分を放出する処理を行うときには前記ファンにより前記第1の空気口から空気を排出し、前記第2の空気口から空気を取り込む。
本発明の調湿装置は、空気と吸湿性液体との気液接触により調湿空間の湿度を調整する処理機と、前記処理機にて用いられて希釈または濃縮された吸湿性液体を再生する再生機とを備える調湿装置であって、前記処理機は、吸湿性液体の温度を制御する温度制御部と、第1の空気口と前記第1の空気口より小さい第2の空気口とが形成された筐体と、前記筐体内に収容された、空気と前記吸湿性液体とを接触させる気液接触部と、前記第1の空気口を通じて前記筐体内への空気の取込みと前記筐体内からの空気の排出とを切り替えて行うことができるファンとを備え、前記気液接触部にて空気中の水分を除去する処理を行うときには前記ファンにより前記第1の空気口から空気を取り込んで前記第2の空気口から空気を排出し、前記気液接触部にて空気中に水分を放出する処理を行うときには前記ファンにより前記第1の空気口から空気を排出し、前記第2の空気口から空気を取り込む。
このように第1の空気口より小さい第2の空気口を有する筐体において、ファンによって空気の流れる方向を切り替える構成を有することにより、筐体内の気圧を筐体外部の気圧より低い状態と高い状態との間で調整できる。すなわち、第1の空気口から空気を取り込むことにより筐体内の気圧を高くでき、第1の空気口から空気を排出することにより筐体内の気圧を低くできる。このように筐体内の気圧を制御することにより、空気中の水分を除去する処理を行うときも、空気中に水分を放出する処理を行うときも効率良く水分の授受を行うことができる。
上記調湿装置において、前記第1の空気口と前記第2の空気口は、前記気液接触部における前記吸湿性液体の流れと交差する方向に空気が流れる位置に形成されていてもよい。
この構成により、第1の空気口から空気が取り込まれる場合も排出される場合も、吸湿性液体と交差するように接触するので、空気中の水分を除去する処理を行う場合も、空気中に水分を放出する処理を行う場合も効率的な気液接触を実現できる。
本発明によれば、流路抵抗調整部によって排出口の流路抵抗を調整することにより、簡易な構成で筐体内の気圧を高くし、吸湿性液体が空気中の水分を効率良く吸収するようにできる。また、流路抵抗調整部によって取込口の流路抵抗を調整することにより、簡易な構成で筐体内の気圧を低くし、吸湿性液体中の水分を効率良く放出するようにできる。
以下、本発明の実施の形態の調湿装置について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の調湿装置1の構成を示す図である。調湿装置1は、調湿空間の外部または調湿空間から空気を取り込み、取り込んだ空気を吸湿性液体Lとの気液接触により調湿する処理機10と、処理機10での調湿処理に用いた吸湿性液体Lの再生を行う再生機40とを有する。
ここで、吸湿性液体Lの再生とは、調湿を行うことによって濃度の変化した吸湿性液体Lを調湿処理に用いる前の状態に戻すことをいう。例えば、除湿処理の場合には、溶液濃度の高い吸湿性液体Lを冷却し、冷却した吸湿性液体Lに空気を通すことにより、吸湿性液体Lによって空気中の水分を吸収する。この処理によって吸湿性液体Lの溶液濃度は低くなるが、溶液濃度が低い吸湿性液体Lでは十分な除湿を行えない。溶液濃度の低くなった吸湿性液体Lから水分を脱離させる再生処理によって、溶液濃度の高い吸湿性液体Lに戻す。加湿処理の場合は、逆に、吸湿性液体Lの溶液濃度が高くなるので、吸湿性液体Lに水分を吸収させる再生処理によって溶液濃度の低い吸湿性液体Lに戻す。
本実施の形態では、吸湿性液体Lとして、塩化リチウム(LiCl)を用いる。なお、吸湿性液体Lとしては、塩化リチウムに限らず、食塩水などの潮解性を有する塩の溶液や、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコールなどの吸湿性の高い多価アルコール、その他の吸湿性を有する安価な液体を用いてもよい。
処理機10は、室内の空気の調湿を行う室内機であり、再生機40は外気との間で水分の授受を行うことにより吸湿性液体Lを再生する室外機である。図1では、一の処理機10に対して一の再生機40が接続された例を示しているが、複数の処理機10に対して一の再生機40を接続する構成としてもよい。例えば、集合住宅や大型スーパー等に調湿装置1を設置する場合には、各部屋あるいは各フロアに処理機10を設置し、各処理機10と接続された一の再生機40を外部に設置する態様とすることもできる。
処理機10と再生機40は、第1の吸湿液管路61および第2の吸湿液管路62によって接続されている。第1の吸湿液管路61は、処理機10から再生機40へ吸湿性液体Lを送るための管路であり、第2の吸湿液管路62は、再生機40から処理機10へ吸湿性液体Lを送るための管路である。第1の吸湿液管路61、第2の吸湿液管路62を用いて、処理機10と再生機40との間で吸湿性液体Lを循環させることにより、処理機10にて用いた吸湿性液体Lを再生機40にて再生し、処理機10に戻す。
[処理機]
次に、処理機10の構成について説明する。処理機10は、空気と吸湿性液体Lとの気液接触を行うための充填材14と、充填材14に対して吸湿性液体Lを滴下する吸湿液供給部15とを収容した筐体11を備えている。充填材14は、吸湿液供給部15から滴下された吸湿性液体Lを一時的に滞留する役割を有する。また、筐体11の下部には、充填材14を通過した吸湿性液体Lを溜める液槽16を有する。
筐体11には、空気を取り込むための取込口12と空気を排出するための排気口13とが形成されている。取込口12には、筐体11内に空気を送り込むためのファン17が設けられている。ファン17によって空気を筐体11内に送り込む。排出口13にはファンはないが、取込口12から空気が送り込まれることにより、空気は排出口13から排出される。図1において、矢印は、空気の流れを示す。図1に示すように、取込口12から取り込まれた空気は充填材14を通過する。充填材14には、吸湿性液体Lが滞留しているので、吸湿性液体Lと充填材14を通過する空気との間で水分の授受が行われ、除湿または加湿が行われる。
排出口13には、開口の大きさを調整するダンパー18が設けられている。ダンパー18の開度を大きくした場合には、筐体11内の空気は排出口13を通じてスムーズに調湿空間へと流れる。ダンパー18の開度を小さくした場合には、排出口13の流路抵抗が高くなる。この場合、ファン17によって空気が筐体11内に送り込まれる一方で、排出口13から空気が出にくくなるので、筐体11内の気圧が高くなる。
処理機10は、液槽16内の吸湿性液体Lを吸湿液供給部15に供給するための管19を有している。管19にはポンプ20が取り付けられており、液槽16内の吸湿性液体Lを吸い上げる。
この管19には、ヒートポンプ30の第1の熱交換器31が設けられており、第1の熱交換器31によって吸湿性液体Lを加熱または冷却する。第1の熱交換器31は、処理機10の吸湿液供給部15に供給される吸湿性液体Lの温度を制御する。吸湿性液体Lを加熱するか冷却するかは、処理機10によって加湿するか除湿するかによる。すなわち、処理機10が加湿処理を行う場合には、吸湿性液体Lに含まれた水分を空気中に放出させるために吸湿性液体Lを加熱する。逆に、処理機10が除湿処理を行う場合には、空気中の水分を吸湿性液体Lに吸収させやすくするために吸湿性液体Lを冷却する。
液槽16内の吸湿性液体Lを再生機40に送るための第1の吸湿液管路61は、液槽16から吸湿性液体Lを吸い上げるための管19に三方バルブ21を介して接続されている。三方バルブ21は、処理機10の吸湿液供給部15に送る吸湿性液体Lの量と第1の吸湿液管路61を通じて再生機40に送る吸湿性液体Lの量を制御する。本実施の形態では、三方バルブ21は、(吸湿液供給部15へ送る吸湿性液体Lの量):(再生機40に送る吸湿性液体Lの量)が、8:2から9:1の割合になるように制御する。
第1の吸湿液管路61には、第2の熱交換器32が設けられており、再生機40に供給される吸湿性液体Lを冷却または加熱する。第2の熱交換器32は、再生機40に供給される吸湿性液体Lの温度を制御する。第1の熱交換器31と第2の熱交換器32とはヒートポンプ30を構成しており、第1の熱交換器31と第2の熱交換器32との間で熱が移動する。
ここでヒートポンプ30の構成について説明する。ヒートポンプ30は、第1の熱交換器31と、第2の熱交換器32と、圧縮機33と、膨張弁34と、これらをつなぐ冷媒管35とを備えている。ヒートポンプ30は、冷媒の流れを逆転させることにより、第1の熱交換器31を蒸発器、あるいは、凝縮器として機能させることができる。第2の熱交換器32は、第1の熱交換器31とは逆の処理を行う。
[再生機]
次に、再生機40について説明する。再生機40は、処理機10から送られてきた吸湿性液体Lと空気とを気液接触させて、吸湿性液体Lを再生する。再生機40は、空気と吸湿性液体Lとの気液接触を行うための充填材44と、充填材44に対して吸湿性液体Lを滴下する吸湿液供給部45とを収容する筐体41を有している。また、筐体41の下部には、充填材44を通過した吸湿性液体Lを溜める液槽46を有する。
吸湿液供給部45は、第1の吸湿液管路61を通じて送られてくる吸湿性液体Lを充填材44に供給する吸湿液供給部45aと、液槽46から吸い上げた吸湿性液体Lを充填材44に供給する吸湿液供給部45bとを有する。第1の吸湿液管路61に設けられたヒートポンプ30の第2の熱交換器32が吸湿性液体Lを加熱または冷却するかは、再生機40によって吸湿性液体Lを濃縮するか希釈するかによる。すなわち、再生機40が吸湿性液体Lの濃縮を行う場合には、吸湿性液体Lに含まれた水分を空気中に放出させるために吸湿性液体Lを加熱する。逆に、再生機40が吸湿性液体Lを希釈する場合には、空気中の水分を吸湿性液体Lに吸収させやすくするために吸湿性液体Lを冷却する。
筐体41には、空気を取り込むための取込口42と空気を排出するための排気口43とが形成されている。排出口43には、筐体41内から空気を排出するためのファン47が設けられている。筐体41内の空気をファン47によって外部に排出することにより、筐体41内が筐体41の外部に対して負圧となるので、取込口42を通じて空気が筐体41内に流れ込む。
図1において、矢印は、空気の流れを示す。図1に示すように、取込口42から取り込まれた空気は充填材44を通過する。充填材44には、吸湿性液体Lが滞留しているので、吸湿性液体Lと空気との間で水分の授受が行われる。これにより、吸湿性液体Lが再生される。
取込口42には、開口の大きさを調整するダンパー48が設けられている。ダンパー48の開度を大きくした場合には、取込口42を通じて空気はスムーズに筐体41内へと流れ込む。ダンパー48の開度を小さくした場合には、取込口42の流路抵抗が高くなる。この場合、ファン47によって筐体41内から外部に空気が排出される一方で、取込口42から空気が入りにくくなるので、筐体41内の気圧が低くなる。
再生機40は、液槽46内の吸湿性液体Lを第1の吸湿液管路61に供給する管49を有している。液槽46内の吸湿性液体Lは、ポンプ50によって第1の吸湿液管路61に吸い上げられる。吸湿性液体Lは、第2の熱交換器32を通じて再生機40に再び供給される。
再生機40は、液槽46の吸湿性液体Lを吸湿液供給部45bに供給するための供給管51を有している。供給管51には、ポンプ52が取り付けられており、液槽46内の吸湿性液体Lを吸い上げる。また、この管51には、加熱源53が設けられている。加熱源53は、第2の熱交換器32による温度制御に加えて温度を上昇させたい場合には、液槽46から吸い上げた吸湿性液体Lを加熱する。加熱された吸湿性液体Lは、吸湿液供給部45bから充填材44に滴下され、充填材44において気液接触される。充填材44を通過した吸湿性液体Lは、液槽46に入る。このように吸湿性液体Lを循環させることにより、再生機40は吸湿性液体Lの再生処理を行う。
再生機40は、液槽46に給水を行う給水管54を有する。給水管54上には、バルブ55が設けられており、バルブ55によって給水の制御を行う。
液槽46の吸湿性液体Lは、第2の吸湿液管路62を通じて処理機10に戻る。再生機40から処理機10に戻る吸湿性液体Lの量は、バルブ63によって調整される。本実施の形態では、バルブ63は、液槽46内の吸湿性液体Lの液面の高さが一定になるように、処理機10へ戻す吸湿性液体Lの量を制御する。
調湿装置1は、第1の吸湿液管路61と第2の吸湿液管路62との間で熱交換を行う熱交換器64を有している。この熱交換器64は、第1の吸湿液管路61を流れる吸湿性液体Lと第2の吸湿液管路62を流れる吸湿性液体Lの温度差を低減し、ヒートポンプ30の汲み上げ温度差の低減に寄与する。
[調湿装置の動作]
次に、本実施の形態の調湿装置1の動作について説明する。まず、調湿装置1によって除湿処理を行う場合の動作について説明する。この場合、ヒートポンプ30は、第1の熱交換器31を蒸発器、第2の熱交換器32を凝縮器として機能させる。処理機10の液槽16には、溶液濃度の高い吸湿性液体Lを入れておく。
処理機10は、液槽16から溶液濃度の高い吸湿性液体Lを吸い上げ、蒸発器として機能する第1の熱交換器31にて吸湿性液体Lを冷却した上で吸湿液供給部15に供給する。空気処理部11では、吸湿性液体Lを充填材14に滴下する。滴下された吸湿性液体Lは、充填材14をゆっくりと通過して液槽16に戻る。
処理機10は、上記の動作と同時に、取込口12に設けられたファン17により、筐体11内に空気を取り込み、充填材14の間を通した後に排出口13を通じて調湿空間に排出する。充填材14には溶液濃度が高くかつ低温の吸湿性液体Lが存在するので、空気中の水分が吸湿性液体Lによって吸収され、排出空気は除湿される。なお、吸湿性液体Lと空気との間で熱交換も同時に行われ、排出空気は冷却される。
処理機10は、除湿処理を行う際には、排出口13のダンパー18の開度を小さくする。図2(a)は除湿処理時の筐体11内の気圧を示す図である。図2(a)に示すように、ダンパー18の開度を小さくすることにより、排出口13が狭くなって流路抵抗が大きくなるため、筐体11内の気圧は、筐体11の外部より高くなる。このように筐体11内の気圧が高くなることにより、空気中の水蒸気は液化しやすい状態となる。従って、筐体11内の気圧が外部の気圧(以下、「自然圧」という)と同じ場合に比べて、吸湿性液体Lによる空気中の水分の吸収率が向上する。
処理機10が除湿動作を継続して行うと、吸湿性液体Lは希釈されて、空気中の水分を吸収しにくくなるので、吸湿性液体Lを再生機40によって再生する。調湿装置1は、処理機10の液槽16から吸い出した吸湿性液体Lのうちの一部を第1の吸湿液管路61に供給し、再生機40に送る。再生機40に送る吸湿性液体Lの量は、三方バルブ21によって調節する。
第1の吸湿液管路61の途中には、凝縮器として機能する第2の熱交換器32が配設されており、再生機40に送られる吸湿性液体Lは第2の熱交換器32によって加熱される。再生機40は、第1の吸湿液管路61から供給される溶液濃度の低くなった吸湿性液体Lの再生処理を行う。具体的には、吸湿液供給部45aは、第2の熱交換器32によって加熱された吸湿性液体Lを充填材44に滴下する。滴下された吸湿性液体Lは、充填材44を通って液槽46に入る。
再生機40は、上記の動作と同時に、排出口43に設けられたファン47により、筐体41内から空気を排出する。これにより、取込口42を通じて筐体41内に空気が流れ込む。流れ込んだ空気は、充填材44の間を通って排出口43から排出される。空気が吸湿性液体Lと接触することにより、高温の吸湿性液体Lから水分が脱離して空気中に逃げ、吸湿性液体Lの濃度が高くなる。充填材44を通過した吸湿性液体Lは、液槽46に入る。
再生機40は、吸湿性液体Lを濃縮する再生を行う際には、取込口42のダンパー48の開度を小さくする。図2(a)に示すように、ダンパー48の開度を小さくすることにより、取込口42が狭くなって流路抵抗が大きくなるため、筐体41内の気圧は筐体41の外部より低くなる。このように筐体41内の気圧が低くなることにより、吸湿性液体L中の水分が空気中に放出されやすい状態となる。従って、筐体11内の気圧が自然圧の場合と比べて、吸湿性液体Lは濃縮されやすくなる。
液槽46内の吸湿性液体Lの一部は、ポンプ52によって吸い上げられ、供給管51を通じて吸湿液供給部45bに供給される。この際、吸湿性液体Lは、加熱源53によって加熱される。従って、吸湿性液体Lの水分がいっそう放出されやすい状態となり、再生機40は効率の良い濃縮処理を行える。
また、液槽46内の吸湿性液体Lの一部は、第1の吸湿液管路61に供給される。第1の吸湿液管路61に供給された吸湿性液体Lは、第2の熱交換器32によって加熱されて吸湿液供給部45aに再び供給される。このように充填材44と液槽46との間で吸湿性液体Lが循環することにより、徐々に吸湿性液体Lの濃度が高くなっていく。
再生処理が行われた液槽46内の吸湿性液体Lは、第2の吸湿液管路62を通って処理機10に戻る。吸湿性液体Lは、処理機10に戻る途中で、熱交換器64によって、再生機40に向かう吸湿性液体Lと熱交換が行われ、温度が低下する。以上、本実施の形態の調湿装置1の除湿の動作について説明した。
次に、調湿装置1によって加湿処理を行う場合の動作について説明する。調湿装置1にて加湿を行う場合には、ヒートポンプ30は、第1の熱交換器31を凝縮器、第2の熱交換器32を蒸発器として機能させる。処理機10の液槽16には、溶液濃度の低い(水分を多く含んだ)吸湿性液体Lを入れておく。加湿処理の場合は、基本的には、調湿機1は除湿処理と反対の動作を行う。
処理機10は、溶液濃度の低い吸湿性液体Lを加熱して充填材14に滴下する一方で、取り込んだ空気を充填材14に通すことにより、吸湿性液体Lから水分を放出させて空気を加湿する。なお、吸湿性液体Lと空気との間で熱交換も同時に行われ、排出空気は加熱される。
加湿処理を行う場合には、処理機10のダンパー18は開度を大きくしておく。図2(b)は、加湿処理を行う場合の筐体11内の気圧を示す図である。図2(b)に示すように、ダンパー18の開度を大きくしているため、処理機10の筐体11内の気圧は自然圧と同じになる。除湿処理時と同様に、筐体11内の気圧を高くすると(図2(a)参照)、吸湿性液体Lから水分が放出されにくい状態となり、加湿処理の効率が低下してしまうが、加湿処理を行う際にはダンパーの開度を大きくすることにより、そのような不都合が起きない。
処理機10が加湿動作を継続して行うと、吸湿性液体Lは濃縮されて、空気中に放出される水分が少なくなるので、吸湿性液体Lを再生機40によって再生する。調湿装置1は、処理機10の液槽16から吸い出した吸湿性液体Lのうちの一部を第1の吸湿液管路61に供給し、再生機40に送る。
再生機40に送られる吸湿性液体Lは、第1の吸湿液管路61にある第2の熱交換器32によって冷却される。冷却された吸湿性液体Lは、再生機40の吸湿液供給部45aに供給される。吸湿液供給部45aが冷却された濃度の高い吸湿性液体Lを充填材44に滴下する一方で、外部から取り込んだ空気を充填材44に通すことにより、吸湿性液体Lに水分を吸収させる再生処理を行う。充填材44を通過した吸湿性液体Lは液槽46に入る。
液槽46内の吸湿性液体Lの一部は、ポンプ52によって吸い上げられ、供給管51を通じて吸湿液供給部45bに供給される。また、液槽46内の吸湿性液体Lの一部は、第1の吸湿液管路61に供給される。第1の吸湿液管路61に供給された吸湿性液体Lは、第2の熱交換器32によって冷却されて吸湿液供給部45aに再び供給される。このように、充填材44と液槽46との間で吸湿性液体Lが循環することにより、徐々に吸湿性液体Lの濃度が低くなっていく。
なお、吸湿性液体Lの希釈再生を行う際には、外気から吸湿性液体Lへ水分を取り込むことに加え、吸湿性液体Lに直接に給水することにより、吸湿性液体Lを希釈してもよい。再生機40は、給水管54のバルブ55を開け、液槽46に給水を行う。また、再生機40は、給水によって吸湿性液体Lの温度が低下した場合には、加熱源53によって吸湿性液体Lを加熱する。再生処理が行われた液槽46内の吸湿性液体Lは、第2の吸湿液管路62を通って処理機10に戻る。以上、第1の実施の形態の構成および動作について説明した。
第1の実施の形態の調湿装置1は、除湿処理を行うときには、処理機10の排出口13のダンパー18の開度を小さくする。これにより、筐体11内の気圧を高め、除湿処理の効率を向上できる。
第1の実施の形態の調湿装置1は、除湿処理時の吸湿性液体Lの再生を行うときに、再生機40の取込口42のダンパー48の開度を小さくする。これにより、筐体41内の気圧を低くし、効率良く溶液濃度を高めることができる。
第1の実施の形態の調湿装置1は、処理機10の排出口13または再生機40の取込口42にダンパー18,48を設けるという簡易な構成により、筐体11,41内の気圧を変えることができる。
第1の実施の形態の調湿装置1は、加湿処理を行う際には、処理機10および再生機40のダンパー18,48の開度を大きくし、筐体11,41内の気圧を自然圧としているので、処理機10による加湿処理および再生機40による再生処理(希釈処理)の妨げにならないようにできる。
第1の実施の形態では、処理機11、再生機41ともに、筐体11,41の側面から取り込まれた空気が、充填材14,44を下方から上方に通過して、筐体11,41の上面から排出される。吸湿液供給部15,45から滴下された吸湿性液体Lを空気によって下から押し上げるので、吸湿性液体Lが充填材14,44を通過する時間を長くでき(吸湿性液体Lの滞留時間を長くでき)、効率の良い気液接触を行える。
なお、調湿装置1を除湿専用に用いる場合には、流路抵抗の大きい排出口(例えば、流路の狭い排出口)を形成し、ダンパーを用いない構成としてもよい。
(第2の実施の形態)
図3は、第2の実施の形態の調湿装置2の構成を示す図である。第2の実施の形態の調湿装置2の基本的な構成および動作は、第1の実施の形態の調湿装置1と同じである。第2の実施の形態の調湿装置2では、ファンおよびダンパーの位置が第1の実施の形態の調湿装置1とは異なる。すなわち、第2の実施の形態では、処理機10は、取込口12にダンパー18を有し、排出口13に空気を排出するためのファン17を有している。再生機40は、取込口42に空気を取り込むためのファン47を有し、排出口13にダンパー48を有している。
図4(a)および図4(b)は、第2の実施の形態の調湿装置2の動作時における筐体11,41内の気圧について説明する図である。図4(a)は、加湿処理時を示す。図4(a)に示すように加湿処理時には、処理機10はダンパー18の開度を小さくし、処理機10の筐体11内の気圧を低くする。これにより、吸湿性液体Lの水分が空気中に放出されやすい状態となるので、加湿処理の効率を高めることができる。再生機40もダンパー48の開度を小さくし、再生機40の筐体41内の気圧を高くする。これにより、空気中の水蒸気は液化しやすい状態となるので、効率良く吸湿性液体Lを希釈することができる。
図4(b)は、除湿処理時を示す。図4(b)に示すように除湿処理時には、処理機10はダンパー18の開度を大きくし、筐体11内を自然圧とする。加湿処理時と同様に、筐体11内の気圧を低くすると(図4(a)参照)、吸湿性液体Lから水分が放出されやすい状態となり、除湿処理の効率が低下してしまうが、除湿処理を行う際にはダンパー18の開度を大きくすることにより、そのような不都合が起きない。再生機40も同様にダンパー48の開度を大きくし、筐体41内を自然圧とする。これにより、再生機40による吸湿性液体Lの濃縮再生の効率が低下するという不都合が起きない。
(第3の実施の形態)
図5は、第3の実施の形態の調湿装置3の構成を示す図である。第3の実施の形態の調湿装置3の基本的な構成および動作は、第1の実施の形態の調湿装置1と同じである。第3の実施の形態の調湿装置3では、処理機10の排出口13のダンパー18に代えて、ファン22を有し、再生機40の取込口42のダンパー48に代えて、ファン56を有している。すなわち、第3の実施の形態では、処理機10および再生機40は、取込口12,42および排出口13,43の両方にファンを有している。これらのファン17,22,47,56は、その回転速度を変えることにより、空気を取り込んだり排出したりする力を調整することができる。なお、ファン17,22,47,56は、回転していないときに、空気が通過しにくい形状のブレードを有していてもよい。
図6(a)および図6(b)は、第3の実施の形態の調湿装置3の動作時における筐体11,41内の気圧について説明する図である。図6(a)は、除湿処理時を示す。図6(a)に示すように、除湿処理時には、処理機10は、取込口12のファンの回転量を大きくし、排出口13のファン22の回転量を小さくする。これにより、空気を取り込む力の方が空気を排出する力より大きくなるので、処理機10の筐体11内の気圧が高くなる。このように筐体11内の気圧が高くなると、空気中の水蒸気が液化しやすい状態となるので、水分が吸湿性液体Lに吸収されやすくなり、除湿処理の効率が向上する。なお、空気を取り込む力の方が大きいので、一時的には、空気の取込量の方が排出量より大きくなるが、筐体11内部が一定の気圧になると空気の取込量と排出量が均衡する。
再生機40は、排出口43のファン47の回転量を大きくし、取込口42のファン56の回転量を小さくする。これにより、空気を排出する力の方が空気を取り込む力より大きくなるので、再生機40の筐体41内の気圧が低くなる。このように筐体41内の気圧が低くなると、空気中に水分が放出されやすい状態となり、吸湿性液体Lを濃縮する再生処理の効率を向上できる。なお、空気を排出する力の方が大きいので、一時的には、空気の排出量の方が取込量より大きくなるが、筐体41内部が一定の気圧になると空気の取込量と排出量が均衡する。
図6(b)は、加湿処理時を示す。図6(b)に示すように、加湿処理時には、処理機10は、排出口13のファン22の回転量を大きくし、取込口12のファン17の回転量を小さくする。これにより、空気を排出する力の方が空気を取り込む力より大きくなるので、処理機10の筐体11内の気圧が低くなる。これにより、空気中に水分が放出されやすい状態となり、加湿処理の効率が向上する。
再生機40は、取込口42のファン56の回転量を大きくし、排出口43のファン47の回転量を小さくする。これにより、空気を取り込む力の方が空気を排出する力より大きくなるので、再生機40の筐体41内の気圧が高くなる。これにより、空気中の水蒸気が液化しやすい状態となり、吸湿性液体Lを希釈する再生処理の効率を向上できる。
以上に説明したように、第3の実施の形態の調湿装置3は、取込口12,42および排出口13,43に設けられたファン17,22,47,56の回転量を制御することにより、除湿処理時には、筐体11,41内の気圧を高くして除湿処理の効率を向上し、加湿処理時には、筐体11,41内の気圧を低くして加湿処理の効率を向上できる。
本実施の形態では、一方のファンの回転量を他方より小さくすることにより、筐体11,41内の気圧を制御する例について説明したが、一方のファンを逆回転することとしてもよい。例えば、図6(a)に示す例では、処理機10は、排出口13のファン22の回転量を小さくしているが、排出口13のファン22を逆回転し、排出口13から空気を取り込む(マイナスの空気を排出する)ようにしてもよい。この場合、空気の流れを一定方向に保つために、排出口13のファン22の回転量は、取込口12のファン17の回転量より小さくする。
このように排出口13のファン22を逆回転して空気を取り込むようにすることにより、排出口13から空気が筐体11の外部に出るために、筐体11内の気圧が排出口13のファン22による空気の取込力に打ち勝つ程度にまで高くなる。従って、筐体11内の気圧をいっそう高くできる。
(第4の実施の形態)
図7は、第4の実施の形態の実施の形態の調湿装置4の構成を示す図である。第4の実施の形態の調湿装置4の基本的な構成および動作は、第1の実施の形態の調湿装置1と同じである。第4の実施の形態の調湿装置4では、処理機10の筐体11には、充填材14を挟む2つの側面に空気口12,13が形成されている。2つの空気口は大きさが異なっている。大きい方の空気口(以下、「第1の空気口」という)12には、ファン17が取り付けられている。ファン17は、回転方向を変えることができ、筐体11内への空気の取込みと筐体11からの空気の排出を切り替えることができる。小さい方の空気口(以下、「第2の空気口」という)13は、第1の空気口12から取り込まれる、あるいは排出される空気量よりも少ない空気量を通過させる大きさを有している。すなわち、第2の空気口13は、第1の空気口12に比べて流路抵抗が大きい。
再生機40は、処理機10と同様に、筐体41に大きさの異なる第1の空気口42と第2の空気口43が形成されており、第1の空気口42にファン47が設けられている。ファン47は、回転方向を変えることができ、筐体41内への空気の取込みと筐体41からの空気の排出を切り替えることができる。
図8(a)および図8(b)は、第4の実施の形態の調湿装置4の動作時における筐体11,41内の気圧について説明する図である。図8(a)は、除湿処理時を示す。図8(a)に示すように、除湿処理時には、処理機10のファン17を、筐体11内に空気を取り込む方向に回転する。これにより、空気は、第1の空気口12から第2の空気口13に流れる。第2の空気口13は、第1の空気口12より流路抵抗が大きいので、筐体11内の気圧は高くなる。空気中に含まれる水蒸気は液化しやすい状態となり、除湿処理の効率を向上できる。
一方、再生機40のファン47を、筐体41内から空気を排出する方向に回転する。これにより、空気は、第2の空気口43から第1の空気口42に流れる。第2の空気口43は、第1の空気口42より流路抵抗が大きいので、筐体41内の気圧は低くなる。吸湿性液体L中の水分が空気中に放出されやすい状態となり、吸湿性液体Lを濃縮する再生処理の効率を向上できる。
図8(b)は、加湿処理時を示す。図8(b)に示すように、加湿処理時には、処理機10のファン17を、筐体11内から空気を排出する方向に回転する。これにより、空気は、第2の空気口13から第1の空気口12に流れる。第2の空気口13は、第1の空気口12より流路抵抗が大きいので、筐体11内の気圧は低くなる。吸湿性液体L中の水分が空気中に放出されやすい状態となり、加湿処理の効率を向上できる。
一方、再生機40のファン47を、筐体41内に空気を取り込む方向に回転する。これにより、空気は、第1の空気口42から第2の空気口43に流れる。第2の空気口43は、第1の空気口42より流路抵抗が大きいので、筐体41内の気圧は高くなる。空気中の水蒸気が液化しやすい状態となり、吸湿性液体Lを希釈する再生処理の効率を向上できる。
以上に説明したように、第4の実施の形態の調湿装置4の処理機10は、第1の空気口12に設けられたファン17の回転方向を制御することにより、除湿処理時には、筐体11内の気圧を高くして除湿処理の効率を向上し、加湿処理時には、筐体11内の気圧を低くして加湿処理の効率を向上できる。再生機40も同様に、ファン47の回転方向を制御することにより、吸湿性液体Lの効率の良い希釈再生または濃縮再生を行える。
また、第4の実施の形態の調湿装置4は、第1の空気口12と第2の空気口13とが、充填材14を挟む2つの側面に形成されているので、加湿処理時も除湿処理時も水平方向に空気が流れる。一方、吸湿液供給部15から滴下される吸湿性液体Lは下に落ちて行くので、充填材14において空気と吸湿性液体Lとは交差する。これにより、効率の良い気液接触を実現できる。再生機40も同様に、吸湿性液体Lの希釈再生、濃縮再生にかかわらず、効率の良い気液接触を実現できる。
以上、本発明の調湿装置について、実施の形態を挙げて詳細に説明したが、本発明の調湿装置は上記した実施の形態に限定されるものではない。本発明は、筐体に形成された空気の取込口または排出口の流路抵抗を変えることによって筐体内の気圧を制御すればよく、このような構成を有する様々な変形例が本発明に含まれる。
上記した実施の形態では、吸湿性液体Lの温度を制御する構成としてヒートポンプ30の第1の熱交換器31、第2の熱交換器32を例として説明したが、温度を制御する構成はヒートポンプに限らず、独立のヒーターやクーラーを用いることとしてもよい。ヒーターとしては、例えば、他の熱源の排熱を利用する構成を採用してもよい。クーラーは、例えば、冷水を用いた冷却を行ってもよい。
以上説明したように、本発明は、簡易な構成によって除湿または加湿の効率を向上できるという効果を有し、吸湿性液体を用いて調湿を行う調湿装置として有用である。
第1の実施の形態の調湿装置1の構成を示す図である。 (a)除湿処理時のダンパーの制御および筐体内の気圧を示す図である。(b)加湿処理時のダンパーの制御および筐体内の気圧を示す図である。 第2の実施の形態の調湿装置2の構成を示す図である。 (a)加湿処理時のダンパーの制御および筐体内の気圧を示す図である。(b)除湿処理時のダンパーの制御および筐体内の気圧を示す図である。 第3の実施の形態の調湿装置3の構成を示す図である。 (a)除湿処理時のファンの制御および筐体内の気圧を示す図である。(b)加湿処理時のファンの制御および筐体内の気圧を示す図である。 第4の実施の形態の調湿装置4の構成を示す図である。 (a)除湿処理時のファンの制御および筐体内の気圧を示す図である。(b)加湿処理時のファンの制御および筐体内の気圧を示す図である。
1〜4 調湿装置
10 処理機
11 筐体
12 取込口
13 排出口
14 充填材
15 吸湿液供給部
16 液槽
17 ファン
18 ダンパー
19 管
20 ポンプ
21 三方バルブ
22 ファン
30 ヒートポンプ
31 第1の熱交換器
32 第2の熱交換器
33 圧縮機
34 膨張弁
40 再生機
41 筐体
42 取込口
43 排出口
44 充填材
45 吸湿液供給部
46 液槽
47 ファン
48 ダンパー
49 管
50 ポンプ
51 供給管
52 ポンプ
53 加熱源
54 給水管
55 バルブ
56 ファン
61 第1の吸湿液管路
62 第2の吸湿液管路
63 バルブ
64 熱交換器

Claims (15)

  1. 空気と吸湿性液体との気液接触により調湿空間の湿度を調整する処理機と、前記処理機にて用いられて希釈または濃縮された吸湿性液体を再生する再生機とを備える調湿装置であって、
    前記処理機は、
    吸湿性液体の温度を制御する温度制御部と、
    空気と前記吸湿性液体とを接触させる気液接触部を収容した筐体と、
    前記筐体に形成された空気の取込口を通じて前記筐体内に空気を取り込むためのファンと、
    前記筐体に形成された空気の排出口の流路抵抗を調整するための流路抵抗調整部と、
    を備える調湿装置。
  2. 空気と吸湿性液体との気液接触により調湿空間の湿度を調整する処理機と、前記処理機にて用いられて希釈または濃縮された吸湿性液体を再生する再生機とを備える調湿装置であって、
    前記再生機は、
    吸湿性液体の温度を制御する温度制御部と、
    空気と前記吸湿性液体とを接触させる気液接触部を収容した筐体と、
    前記筐体に形成された空気の取込口を通じて前記筐体内に空気を取り込むためのファンと、
    前記筐体に形成された空気の排出口の流路抵抗を調整するための流路抵抗調整部と、
    を備える調湿装置。
  3. 前記流路抵抗調整部は、前記気液接触部にて空気中の水分を除去する処理を行うときには前記排出口の流路抵抗を大きくし、前記気液接触部にて空気中に水分を放出する処理を行うときには前記排出口の流路抵抗を小さくする請求項1または2に記載の調湿装置。
  4. 前記流路抵抗調整部は、前記排出口の開度を調整するダンパーである請求項1〜3のいずれかに記載の調湿装置。
  5. 前記流路抵抗調整部は、前記排出口に設けられた第2のファンである請求項1〜3のいずれかに記載の調湿装置。
  6. 空気と吸湿性液体との気液接触により調湿空間の湿度を調整する処理機と、前記処理機にて用いられて希釈または濃縮された吸湿性液体を再生する再生機とを備える調湿装置であって、
    前記処理機は、
    吸湿性液体の温度を制御する温度制御部と、
    空気と前記吸湿性液体とを接触させる気液接触部を収容した筐体と、
    前記筐体に形成された空気の取込口の流路抵抗を調整するための流路抵抗調整部と、
    前記筐体に形成された空気の排出口を通じて、前記筐体内から調湿空間に空気を排出するためのファンと、
    を備える調湿装置。
  7. 空気と吸湿性液体との気液接触により調湿空間の湿度を調整する処理機と、前記処理機にて用いられて希釈または濃縮された吸湿性液体を再生する再生機とを備える調湿装置であって、
    前記再生機は、
    吸湿性液体の温度を制御する温度制御部と、
    空気と前記吸湿性液体とを接触させる気液接触部を収容した筐体と、
    前記筐体に形成された空気の取込口の流路抵抗を調整するための流路抵抗調整部と、
    前記筐体に形成された空気の排出口を通じて、前記筐体内から調湿空間の外部に空気を排出するためのファンと、
    を備える調湿装置。
  8. 前記流路抵抗調整部は、前記気液接触部にて空気中の水分を除去する処理を行うときには前記取込口の流路抵抗を小さくし、前記気液接触部にて空気中に水分を放出する処理を行うときには前記取込口の流路抵抗を大きくする請求項6または7に記載の調湿装置。
  9. 前記流路抵抗調整部は、前記取込口の開度を調整するダンパーである請求項6〜8のいずれかに記載の調湿装置。
  10. 前記流路抵抗調整部は、前記取込口に設けられた第2のファンである請求項6〜8のいずれかに記載の調湿装置。
  11. 空気と吸湿性液体との気液接触により調湿空間の湿度を調整する処理機と、前記処理機にて用いられて希釈または濃縮された吸湿性液体を再生する再生機とを備える調湿装置であって、
    前記処理機は、
    吸湿性液体の温度を制御する温度制御部と、
    空気と前記吸湿性液体とを接触させる気液接触部を収容した筐体と、
    前記筐体に形成された空気の取込口に設けられた第1のファンと、
    前記筐体に形成された空気の排出口に設けられた第2のファンと、
    を備え、
    前記気液接触部にて空気中の水分を除去する処理を行うときには、前記第1のファンの空気を取り込む方向への回転量を前記第2のファンの回転量より大きくし、前記気液接触部にて空気中に水分を放出する処理を行うときには前記第2のファンの空気を排出する方向への回転量を前記第1のファンの回転量より大きくする調湿装置。
  12. 空気と吸湿性液体との気液接触により調湿空間の湿度を調整する処理機と、前記処理機にて用いられて希釈または濃縮された吸湿性液体を再生する再生機とを備える調湿装置であって、
    前記再生機は、
    吸湿性液体の温度を制御する温度制御部と、
    空気と前記吸湿性液体とを接触させる気液接触部を収容した筐体と、
    前記筐体に形成された空気の取込口に設けられた第1のファンと、
    前記筐体に形成された空気の排出口に設けられた第2のファンと、
    を備え、
    前記気液接触部にて空気中の水分を除去する処理を行うときには、前記第1のファンの空気を取り込む方向への回転量を前記第2のファンの回転量より大きくし、前記気液接触部にて空気中に水分を放出する処理を行うときには前記第2のファンの空気を排出する方向への回転量を前記第1のファンの回転量より大きくする調湿装置。
  13. 空気と吸湿性液体との気液接触により調湿空間の湿度を調整する処理機と、前記処理機にて用いられて希釈または濃縮された吸湿性液体を再生する再生機とを備える調湿装置であって、
    前記処理機は、
    吸湿性液体の温度を制御する温度制御部と、
    第1の空気口と前記第1の空気口より小さい第2の空気口とが形成された筐体と、
    前記筐体内に収容された、空気と前記吸湿性液体とを接触させる気液接触部と、
    前記第1の空気口を通じた前記筐体内への空気の取込みと前記筐体内からの空気の排出とを切り替えて行うことができるファンと、
    を備え、
    前記気液接触部にて空気中の水分を除去する処理を行うときには前記ファンにより前記第1の空気口から空気を取り込んで前記第2の空気口から空気を排出し、前記気液接触部にて空気中に水分を放出する処理を行うときには前記ファンにより前記第1の空気口から空気を排出し、前記第2の空気口から空気を取り込む調湿装置。
  14. 空気と吸湿性液体との気液接触により調湿空間の湿度を調整する処理機と、前記処理機にて用いられて希釈または濃縮された吸湿性液体を再生する再生機とを備える調湿装置であって、
    前記再生機は、
    吸湿性液体の温度を制御する温度制御部と、
    第1の空気口と前記第1の空気口より小さい第2の空気口とが形成された筐体と、
    前記筐体内に収容された、空気と前記吸湿性液体とを接触させる気液接触部と、
    前記第1の空気口を通じた前記筐体内への空気の取込みと前記筐体内からの空気の排出とを切り替えて行うことができるファンと、
    を備え、
    前記気液接触部にて空気中の水分を除去する処理を行うときには前記ファンにより前記第1の空気口から空気を取り込んで前記第2の空気口から空気を排出し、前記気液接触部にて空気中に水分を放出する処理を行うときには前記ファンにより前記第1の空気口から空気を排出し、前記第2の空気口から空気を取り込む調湿装置。
  15. 前記第1の空気口と前記第2の空気口は、前記気液接触部における前記吸湿性液体の流れと交差する方向に空気が流れる位置に形成されている請求項13または14に記載の調湿装置。
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