JP2019039140A - 地盤改良体の造成方法および杭の施工方法 - Google Patents

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勝利 藤崎
Katsutoshi Fujisaki
勝利 藤崎
完幸 秋山
Sadayuki Akiyama
完幸 秋山
田中 秀夫
Hideo Tanaka
秀夫 田中
坂本 守
Mamoru Sakamoto
守 坂本
伊藤 卓
Taku Ito
卓 伊藤
浩司 三木
Koji Miki
浩司 三木
土屋 勉
Tsutomu Tsuchiya
勉 土屋
達生 吉田
Tatsuo Yoshida
達生 吉田
阿部 宏幸
Hiroyuki Abe
宏幸 阿部
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【課題】確実に孔壁の安定および地下水の止水を図ることができ、少ない工程で合理的に施工できる地盤改良体の造成方法および杭の施工方法を提供すること。【解決手段】まず、非汚染地盤1中の設計改良深度23から地表までの範囲に筒状の地盤改良体27を造成する。地盤改良体27は、非汚染地盤1に、撹拌翼13を有する掘削ロッド11を掘進させた後、撹拌翼13−1の先端近傍に設けられた固化材用ノズルからセメントミルクおよび圧縮空気を噴射しながら掘削ロッド11を回転させつつ引き上げて造成する。そして、地盤改良体27の内側の未改良地盤45を掘削して空間を形成する。次に、平面視で筒状の地盤改良体27の内側に位置する杭施工予定領域に、コンクリート製または鋼製の既製杭を打設する。その後、地盤改良体27と既製杭との間にセメント系材料を充填する。【選択図】図1

Description

本発明は、地盤改良体の造成方法および杭の施工方法に関するものである。
従来、場所打ち杭を施工する際には、まず、杭の施工位置で孔を削孔する。そして、事前に組み立てた鉄筋籠を孔内に建て込んだ後、コンクリートやモルタルを打設して杭を造成する。また、工場などにおいて製作された既製杭を施工する際にも、予め孔を削孔し、孔に既製杭を建て込む工法や、打撃によって既成杭を地盤に打ち込む工法などがある。地盤の削孔には、機械が使用される場合が多く、アースドリル工法、オールケーシング工法、リバース工法などが代表的な工法である。
場所打ち杭を施工する際、地盤の削孔後に孔壁が崩壊すると、孔底部に削孔土が堆積するなどして、杭に要求される鉛直支持力などが確保できない場合がある。杭の品質を確保するためには、削孔後の孔壁の崩壊を防ぐ必要がある。孔壁の崩落を孔全長にわたって防止する工法としては、円筒状のケーシングチューブをケーシング圧入装置により地盤内に圧入し、ハンマーグラブでケーシング内部を掘削するオールケーシング工法や、杭の施工位置周辺の地盤に予め薬液を注入する薬液注入工法などがある。
また、地盤改良体を用いて孔壁の崩落を防ぐ方法も提案されている。図17は、地盤改良体103を用いて孔壁の崩落を防ぐ方法を示す図である。図17に示す方法では、図17(a)に示すように、地盤101に中実の地盤改良体103を形成する。そして、図17(b)に示すように、中実の地盤改良体103の内部を掘削して削孔部105を形成する。そして、図17(c)に示すように、削孔部105内に杭107を構築する(例えば、特許文献1参照)。
図17に示す方法では、地盤改良工法のうち、比較的高剛性、高強度の改良が可能であり、且つ適用地盤が広い高圧噴射撹拌工法により地盤改良体103を造成する。高圧噴射撹拌工法では、高圧噴射撹拌装置を設置し、直径70〜250mm程度のボーリング孔に改良ロッドを挿入する。次に、ロッドを介して地中に高圧のセメントミルクと圧縮空気とを注入しながらロッドを回転または揺動させることで、地盤とセメントミルクとを混合させる。これをロッドを引き上げながら行うことで、地中に直径2m以上の柱状の地盤改良体を造成することができる。
高圧噴射撹拌工法の他に、最も一般的な地盤改良工法の一つとして、機械撹拌工法がある。機械撹拌工法とは、原位置で地盤内の深部までセメントや石灰などを添加し、添加したセメントや石灰などと改良対象土とを撹拌翼などの撹拌装置で機械的に撹拌混合して地盤改良体を造成する方法である。また、撹拌翼と高圧のセメントミルクおよび圧縮空気による地盤の切削との両方を具備した工法を、機械・高圧噴射撹拌工法という。
特開2016−217119号公報
ケーシング工法によって削孔し、ケーシングで孔壁の安定を図りつつ孔内に杭を構築する場合、杭の施工本数に合わせた数のケーシングが必要となる。また、場所打ち杭を施工するには、予めケーシングを設置し、ケーシング内を掘削して場所打ち杭を施工してから、ケーシング撤去用の機械によってケーシングを撤去することとなるため、工程が輻輳し、煩雑である。薬液注入工法は、適用可能な砂質土などに限定され、かつ薬液が注される領域が地盤条件に左右されるため、効果を得るためにはかなり大量の薬液を注入する必要がある点が課題である。
中実の地盤改良体を用いて孔壁の安定を図る方法では、杭施工予定領域にも地盤改良体が造成されることから、杭施工に先立って地盤改良体の内部を削孔する必要がある。このとき、地盤改良体はセメント等によって固化し、一般の地盤よりも大きな強度を持っているため、削孔には大型の機械を用いる必要があり、かつ時間を要する。また、一般に地盤改良体の削孔に伴って発生する土砂はセメント分を含有するのでpHが高く、建設汚泥に分類されるため、処分に要する費用が嵩む。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすることは、確実に孔壁の安定および地下水の止水を図ることができ、少ない工程で合理的に施工できる地盤改良体の造成方法および杭の施工方法を提供することである。
前述した目的を達成するために第1の発明は、機械撹拌工法による地盤改良体の造成方法であって、地盤中に、撹拌翼付きの掘削ロッドを、前記撹拌翼が所定深度に達するまで、回転させつつ掘進させる工程aと、前記撹拌翼の先端近傍に設けられたノズルからセメントミルクおよび圧縮空気、またはセメントミルクを噴射するとともに、前記掘削ロッドを回転させつつ前記地盤中から引き上げて、下端部が前記所定深度に達する筒状の地盤改良体を造成する工程bと、を具備することを特徴とする地盤改良体の造成方法である。
第1の発明では、撹拌翼付きの掘削ロッドを、地盤に埋設した後、撹拌翼の先端近傍に設けられたノズルからセメントミルクおよび圧縮空気、またはセメントミルクを噴射しつつ、地盤中から引き上げる。このとき、圧縮空気によってセメントミルクの噴射方向を制御することにより、確実に孔壁の安定を図ることができる筒状の地盤改良体を、セメントを含む掘削土を発生させることなく、安全に且つ効率的に施工することができる。
前記工程bでは、例えば、前記セメントミルクおよび圧縮空気、またはセメントミルクを、前記撹拌翼の先端近傍の回転軌跡の方向に噴射する。
前記工程bでは、前記セメントミルクおよび圧縮空気、またはセメントミルクを、鉛直下向きに噴射する場合もある。
これらの場合、前記撹拌翼が、鉛直方向に所定の間隔をおいて少なくとも2段設けられ、最下段の前記撹拌翼の先端近傍に前記ノズルが設けられることが望ましい。
セメントミルクおよび圧縮空気を、撹拌翼の先端近傍に設けられたノズルから、撹拌翼の先端近傍の回転軌跡の方向や鉛直下向きに噴射することにより、撹拌翼付きの掘削ロッドの埋設によって撹拌された地盤のうち、撹拌翼の先端近傍の回転軌跡付近の範囲に、筒状の地盤改良体を形成することができる。
前記撹拌翼が、鉛直方向に所定の間隔をおいて少なくとも2段設けられ、最下段に配置された第1の撹拌翼の先端近傍に第1のノズルが設けられ、その上段に配置された第2の撹拌翼の先端近傍に第2のノズルが設けられ、前記工程bで、前記セメントミルクおよび圧縮空気を、前記第1のノズルから、斜め上向き且つ前記第1の撹拌翼の先端近傍の回転軌跡の径方向外向きに噴射し、前記第2のノズルから、斜め下向き且つ前記第2の撹拌翼の先端近傍の回転軌跡の径方向外向きに噴射し、前記第1のノズルから噴射された第1の噴流と前記第2のノズルから噴射された第2の噴流とが交差衝突するようにしてもよい。
これにより、撹拌翼付きの掘削ロッドの掘進時に撹拌された範囲の外周側の地盤を切削し、切削された範囲に筒状の地盤改良体を形成することができる。
この場合、必要に応じて、前記第1の噴流と前記第2の噴流との交差角度が鋭角となるように、前記第1のノズルおよび前記第2のノズルの取付角度が調整される。
これにより、噴流によって切削する距離を調整し、掘削範囲を適切に拡幅することができる。
前記工程aで、前記撹拌翼の先端近傍に設けられた削孔水用ノズルから、高圧水を前記撹拌翼の先端近傍の回転軌跡の方向または/および鉛直下向きに噴射してもよい。
これにより、高圧水で地盤が掘削されて、撹拌翼付きの掘削ロッドの埋設が容易になる。
また、2軸以上の前記掘削ロッドを所定の間隔で並べて用いてもよい。
これにより、複数の筒状の地盤改良体を所定の間隔で形成することができる。
第2の発明は、地盤中に、撹拌翼付きの掘削ロッドを、前記撹拌翼が粘性土層に達するまで、回転させつつ掘進させる工程aと、前記撹拌翼の先端近傍に設けられたノズルからセメントミルクおよび圧縮空気、またはセメントミルクを噴射するとともに、前記掘削ロッドを回転させつつ前記地盤中から引き上げて、下端部が前記粘性土層に達する筒状の地盤改良体を造成する工程bと、平面視で前記筒状の地盤改良体の内側に位置する杭施工予定領域に、前記粘性土層より下方の層に下端部が達するように杭を施工する工程cと、を具備することを特徴とする杭の施工方法である。
本発明によれば、従来の方法のように地盤改良体の造成により原地盤よりも強度が大きくなった範囲に杭を施工したり、杭の施工後にケーシングを地盤から引き抜いたりする必要がなくなるため、合理的に杭を施工できる。また、改良体が円筒状であるため、円柱状の改良体を施工する場合と比較して、セメント分を含有する建設汚泥を大量に発生させることがなくなるうえ、地盤改良体の施工に要する各種材料を削減できる。
前記工程bと前記工程cとの間に、前記筒状の地盤改良体の内側の未改良地盤を、前記地盤改良体の底部まで掘削する工程dをさらに具備してもよい。
本発明では、筒状の地盤改良体の内側の未改良地盤に位置する杭施工箇所が撹拌されているので、削孔が容易である。また、筒状の地盤改良体を用いて、未改良地盤に掘削した孔の孔壁の崩落を防止し、確実に孔壁の安定を図ることができる。
工程dを具備する場合、前記工程dと前記工程cとの間に、前記筒状の地盤改良体の底部に難透水性材料を充填する工程eをさらに具備してもよい。
これにより、地盤改良体と難透水性材料とで囲まれた空間から外部に地下水が移動することがないように地下水を止水し、地盤内の汚染物質の地下水による拡散を防止することができる。
工程dを具備する場合、前記工程cの後に、前記筒状の地盤改良体と前記杭との間にセメント系材料を充填する工程fをさらに具備することが望ましい。
これにより、地盤改良体と杭との間の隙間をなくして周面摩擦力を確保することができる。また、鋼管杭を用いる場合、腐食を防ぐことができる。
前記工程cでは、必要に応じて、前記杭施工予定領域を前記下方の層まで削孔して、前記杭を施工する。
前記工程cでは、例えば、既製杭を施工してもよい。
また、前記工程cでは、削孔した孔に鉄筋籠を設置し、コンクリートを打設して、場所打ち杭を施工してもよい。
既製杭を打ち込んだり、中掘り工法、回転貫入工法などで既製杭を打設する場合には、粘性土層より下方の層までの削孔は不要である。既製杭をプレボーリング工法によって打設する場合や、場所打ち杭を打設する場合には、杭施工予定領域を粘性土層より下方の層まで削孔してから杭を打設する。
本発明によれば、確実に孔壁の安定および地下水の止水を図ることができ、少ない工程で合理的に施工できる地盤改良体の造成方法および杭の施工方法を提供できる。
筒状の地盤改良体27を施工するための各工程を示す図 非汚染地盤1に掘削ロッド11を掘進させている状態を示す図 非汚染地盤1から掘削ロッド11を引き上げている状態を示す図 非汚染地盤1に既製杭49を施工するための各工程を示す図 既製杭49の他の施工方法や場所打ち杭61の施工方法を示す図 筒状の地盤改良体63を施工するための各工程を示す図 汚染地盤1aから掘削ロッド11aを引き上げている状態を示す図 汚染地盤1aに既製杭49を施工するための各工程を示す図 既製杭49の他の施工方法や場所打ち杭61の施工方法を示す図 掘削ロッド11aの撹拌翼13aの先端付近を拡大した図 他の掘削ロッド11bの例を示す図 他の掘削ロッド11cの例を示す図 2軸の掘削ロッド11を並べて用いる例を示す図 2軸の掘削ロッド11を並べて用いる例を示す図 設計改良天端71が地中に位置する例を示す図 液状化対策のために地盤改良体27または地盤改良体63を造成した例を示す図 地盤改良体103を用いて孔壁の崩落を防ぐ方法を示す図
以下図面に基づいて、本発明の第1の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、筒状の地盤改良体27を施工するための各工程を示す図である。図1(a)は、掘削ロッド11を掘進させる準備が完了した状態を示す図、図1(b)は、掘削ロッド11を掘進させている状態を示す図、図1(c)は、掘削ロッド11の掘進が完了した状態を示す図、図1(d)は、掘削ロッド11を引き上げている状態を示す図、図1(e)は、掘削ロッド11の引き上げが完了した状態を示す図である。
図2は、非汚染地盤1に掘削ロッド11を掘進させている状態を示す図である。図2は、図1(b)に示す範囲A1の拡大図である。図3は、非汚染地盤1から掘削ロッド11を引き上げている状態を示す図である。図3(a)は、図1(d)に示す範囲A2の拡大図である。図3(b)は、図3(a)に示す矢印B−Bによる断面図である。
図4は、非汚染地盤1に既製杭49を施工するための各工程を示す図である。図4(a)は、地盤改良体27の内側を掘削する工程を示す図、図4(b)は、杭施工予定領域47に既製杭49を打設する工程を示す図、図4(c)は、地盤改良体27と既製杭49との間にセメント系材料53を充填する工程を示す図である。図4(d)は、図4(a)に示す矢印D1−D1による断面を示す図、図4(e)は、図4(b)に示す矢印D2−D2による断面を示す図、図4(f)は、図4(c)に示す矢印D3−D3による断面を示す図である。
図1に示すように、非汚染地盤1の表層には、非汚染土層である砂層3が存在する。砂層3の下方には、非汚染土層である粘性土層5、砂層7、支持層9が存在する。
図1に示す非汚染地盤1に、図4に示す既製杭49を施工するには、まず、図1に示す各工程によって、非汚染地盤1に筒状の地盤改良体27を造成する。地盤改良体27は、図1から図3に示す撹拌翼13付きの掘削ロッド11を用いて造成される。
図2、図3(a)に示すように、掘削ロッド11は、本体12、撹拌翼13等からなる。2段の撹拌翼13−1、13−2は、本体12の下端部付近に、鉛直方向に所定の間隔をおいて固定される。
掘削ロッド11の本体12の内部には、削孔水送水管29、圧縮空気圧送管30、固化材圧送管37が設けられる。本体12の下端部には、削孔水用ノズル33が設けられる。削孔水送水管29は、削孔水用ノズル33に接続される。削孔水送水管29を通って送水された水31は、削孔水用ノズル33から、高圧水35として下向きに噴射される。
本体12の内部に設けられた圧縮空気圧送管30、固化材圧送管37は、最下段の撹拌翼13−1の位置で枝分かれし、撹拌翼13−1の内部に圧縮空気圧送管30の枝管36、固化材圧送管37の枝管39が設けられる。最下段の撹拌翼13−1の先端14−1の近傍には、固化材用ノズル41が設けられる。枝管36および枝管39は、固化材用ノズル41に接続される。圧縮空気圧送管30と枝管36とを通って圧送された圧縮空気32、および、固化材圧送管37と枝管39とを通って圧送されたセメントミルク42は、固化材用ノズル41から、下向きの噴流43として噴射される。
非汚染地盤1に筒状の地盤改良体27を造成するには、図1(a)に示すように、例えば、リーダ17を有するベースマシン15を用いる。掘削ロッド11の本体12は、リーダ17に設けられたガイド部19および回転駆動部21によって把持される。掘削ロッド11を把持したベースマシン15は、図1(a)に示すように、アウトリガを張り出して位置を固定する。そして、本体12が鉛直方向に設置されるようにリーダ17を起こし、掘削ロッド11の掘進準備を完了する。
次に、図1(b)に示すように、リーダ17の回転駆動部21を用いて掘削ロッド11を回転させつつ、非汚染地盤1内に掘進させる。このとき、図2に示すように、削孔水用ノズル33から下向きに高圧水35を噴射する。高圧水35を噴射することにより、非汚染地盤1が切削されて撹拌翼13での撹拌が容易になり、掘削ロッド11を非汚染地盤1中に掘進させ易くなる。掘削ロッド11の掘進は、例えば、図1(c)に示すように、最下段の撹拌翼13−1の下端が、設計改良深度23に達したところで完了する。掘削ロッド11の掘進により、非汚染地盤1には、撹拌範囲25が形成される。
掘削ロッド11の本体12の長さが、設計改良深度23に比べて短い場合は、本体12をピンなどで接続しながら掘進する。なお、掘削ロッド11での掘進時、固化材用ノズル41は、非汚染地盤1の抵抗によって破損することがないよう、撹拌翼13−1に内蔵される。
掘進が完了した後、掘削ロッド11の本体12に設けられた各種配管に、図示しないセメントミルクプラントや高圧ポンプ等からの供給管を接続する。また、撹拌翼13−1に内蔵された固化材用ノズル41を露出させる。そして、図1(d)に示すように、リーダ17の回転駆動部21を用いて掘削ロッド11を回転させつつ一定速度で上昇させて、非汚染地盤1から引き上げるとともに、図3(a)に示すように、撹拌翼13−1の先端近傍の固化材用ノズル41から、セメントミルク42および圧縮空気32の噴流43を、圧縮空気32によってセメントミルク42の方向を制御しつつ下向きに噴射する。このとき、掘削ロッド11の掘進時に形成された円筒状の撹拌範囲25の外縁部で、撹拌翼13および噴流43によって、セメントミルク42および圧縮空気32と砂層3の土砂とが撹拌される(機械撹拌工法)。これにより、撹拌範囲25の外縁部に沿って、筒状の地盤改良体27が造成される。
なお、地盤改良体27は撹拌翼13による撹拌範囲25内に造成されるので、噴流43によって非汚染地盤1を切削する必要がない。そのため、噴流43は高圧でなくてもよい。また、掘削ロッド11は、例えば図3(b)に示す矢印Cの方向に回転させつつ引き上げるものとし、この方向は掘進時の回転方向と同じとすることが望ましい。
掘削ロッド11の引き上げは、図1(e)に示すように、設計改良深度23から地表までの全長にわたって地盤改良体27が造成されたところで完了する。設計改良深度23は、例えば、粘性土層5に位置するものとする。図1(e)および図3(b)に示すように、地盤改良体27の内側の非汚染地盤1は、撹拌された状態で未改良地盤45として残る。なお、掘進時に掘削ロッド11の本体12を接続した場合、引き上げ時に噴流43の噴射を一時中断して本体12を解体してもよい。
図1に示す各工程によって、筒状の地盤改良体27の造成が完了し、地盤改良体27の強度が発現した後、図4(a)、図4(d)に示すように、地盤改良体27の内側の未改良地盤45(図1(e)、図3(b))を地盤改良体27の底部まで掘削し、空間51を形成する。掘削は、アースドリル工法やハンマーグラブ工法などで行う。地盤改良体27の内側の未改良地盤45に含まれる砂層3および粘性土層5は非汚染土層であるため、未改良地盤45の掘削土は建設発生土としての処分が可能である。掘削に伴って揚水した地下水も、通常の処理が可能である。掘削した空間51の孔壁安定に慎重を期する場合は、掘削後に空間51に水やベントナイト泥水などを注入してもよい。
次に、図4(b)、図4(e)に示すように、平面視で地盤改良体27の内側に位置する杭施工予定領域47(図4(a)、図4(d))に、コンクリート製または鋼製の既製杭49を打設する。既製杭49は、粘性土層5および砂層7を貫通して支持層9に達する。支持層9のN値は、概ね30より大きい程度である。
既製杭49は、例えば、ハンマーによる打撃やバイブロハンマーによる振動を付与して杭を設置する打ち込み工法により打設する。他に、既製杭49の中空部を利用して杭施工予定領域47を掘削しつつ杭を設置する中掘り工法や、回転力を付与して杭施工予定領域47に杭を設置する回転貫入工法などによって打設してもよい。
既製杭49の打設後、図4(c)、図4(f)に示すように、地盤改良体27と既製杭49との間にセメント系材料53を充填する。セメント系材料53は、例えば、流動化処理土やセメントミルク、モルタル、コンクリートなどとする。
第1の実施の形態では、筒状の地盤改良体27を造成する。これにより、既製杭49の施工時に、従来のように杭施工予定領域47の地盤改良体を掘削したり、既製杭49の施工後にケーシングを地盤から引き抜いたりする必要がなくなるため、合理的に杭を施工できる。また、円柱状の地盤改良体を施工する場合と比較して、未改良地盤45の体積分だけ、セメント分を含有する建設汚泥を大量に発生させることがないうえ、地盤改良体27の施工に要する各種材料を削減することができる。
第1の実施の形態では、筒状の地盤改良体27を用いることにより、未改良地盤45に掘削した孔の孔壁の崩落を防ぎ、確実に孔壁の安定を図ることができる。また、筒状の地盤改良体27を機械撹拌工法によって造成することにより、地盤改良体27を短期間で施工することができる。さらに、地盤改良体27の内側の未改良地盤45が撹拌範囲25となるため、既製杭49を施工する際に、地盤改良体27の内側の未改良地盤45を容易に掘削することができる。
なお、非汚染地盤1における既製杭49の施工方法は、上述したものに限らず、地盤改良体27の内側の未改良地盤を掘削せずに既製杭を打設してもよいし、予め掘削した孔に既製杭49を建て込むプレボーリング工法を適用してもよい。また、非汚染地盤1に既製杭ではなく場所打ち杭を打設する場合もある。
図5は、既製杭49の他の施工方法や場所打ち杭61の施工方法を示す図である。図5(a)は、地盤改良体27の内側の未改良地盤を掘削せずに既製杭を打設する例を示す図である。図5(a)に示す例では、図1に示す各工程によって非汚染地盤1に地盤改良体27を打設した後、平面視で地盤改良体27の内側の未改良地盤に位置する杭施工予定領域に、打ち込み工法、中掘り工法、回転貫入工法などによって既製杭49aを打設する。
図5(b)は、プレボーリング工法を適用して既製杭49を施工する例を示す図である。プレボーリング工法を適用する場合は、図1に示す各工程によって非汚染地盤1に地盤改良体27を打設した後、図4に示す各工程によって既製杭49を施工する際に、図4(a)に示す工程と図4(b)に示す工程との間に、図5(b)に示す工程を追加する。
プレボーリング工法を適用して既製杭49を施工する例では、図4(a)に示す工程で空間51を形成した後、図5(b)に示す工程で、平面視で地盤改良体27の内側に位置する杭施工予定領域47(図4(a))を削孔する。地盤改良体27の内側の未改良地盤45(図1(e))は、図4(a)に示す工程で既に掘削されているため、図5(b)に示す工程では、粘性土層5、砂層7を貫通し、支持層9に達する孔55を削孔する。孔55の径57は、施工する既製杭49の径に応じたものとする。なお、孔55は、全周旋回掘削工法、アースドリル工法、TBH工法などによって削孔する。粘性土層5、砂層7、支持層9は非汚染土層であり、かつセメント等を含有していないので、図5(b)に示す工程での掘削土も建設発生土としての処分が可能である。
図5(b)に示す工程で孔55を削孔した後、図4(b)に示すように、孔55に既製杭49を打設し、図4(c)に示すように、既製杭49と地盤改良体27との間にセメント系材料53を充填する。
図5(c)および図5(d)は、場所打ち杭61の施工例を示す図である。場所打ち杭61を施工する場合は、図5(b)に示す工程の後、図4(b)および図4(c)に示す工程の代わりに図5(c)および図5(d)に示す工程を行う。
場所打ち杭61を施工する例では、図5(b)に示す工程で孔55を削孔した後、図5(c)に示す工程で、孔55および地盤改良体27の内側の空間51に、予め別のヤードで組み立てた鉄筋籠59を設置する。鉄筋籠59は、孔55の先端から地表部までの長さのものとする。
その後、図5(d)に示すように、孔55および空間51にコンクリートを打設して場所打ち杭61を完成する。コンクリートの打設には、トレミー管などを使用する。図5(d)に示す工程では、まず、孔55の部分、すなわち地盤改良体27の下端までの部分にコンクリートを打設した後、地盤改良体27の内側の空間51にコンクリートを打設する。
図5を用いて説明した各例においても、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
次に、第2の実施の形態について詳細に説明する。
第2の実施の形態では、第1の実施の形態と異なる点について説明し、同様の点については図等で同じ符号を付すなどして説明を省略する。
図6は、筒状の地盤改良体63を施工するための各工程を示す図である。図6(a)は、掘削ロッド11aを掘進させる準備が完了した状態を示す図、図6(b)は、掘削ロッド11aを掘進させている状態を示す図、図6(c)は、掘削ロッド11aの掘進が完了した状態を示す図、図6(d)は、掘削ロッド11aを引き上げている状態を示す図、図6(e)は、掘削ロッド11aの引き上げが完了した状態を示す図である。
図7は、汚染地盤1aから掘削ロッド11aを引き上げている状態を示す図である。図7(a)は、図6(d)に示す範囲Eの拡大図である。図7(b)は、図7(a)に示す矢印F−Fによる断面図である。
図8は、汚染地盤1aに既製杭49を施工するための各工程を示す図である。図8(a)は、地盤改良体63の内側を掘削する工程を示す図、図8(b)は、地盤改良体63の底部に難透水性材料65を打設する工程を示す図、図8(c)は、杭施工予定領域47aに既製杭49を打設する工程を示す図、図8(d)は、地盤改良体63と既製杭49との間にセメント系材料53を充填する工程を示す図である。図8(e)は、図8(a)に示す矢印H1−H1による断面を示す図、図8(f)は、図8(b)に示す矢印H2−H2による断面を示す図、図8(g)は、図4(c)に示す矢印H3−H3による断面を示す図、図8(h)は、図4(d)に示す矢印H4−H4による断面を示す図である。
図6に示すように、汚染地盤1aの表層には、汚染土層である砂層3aが存在する。砂層3aの下方には、非汚染土層である粘性土層5、砂層7、支持層9が存在する。
図6に示す汚染地盤1aに、図8に示す既製杭49を施工するには、まず、図6に示す各工程によって、汚染地盤1aに筒状の地盤改良体63を造成する。地盤改良体63は、図7に示す撹拌翼13a付きの掘削ロッド11aを用いて造成される。
図7(a)に示すように、掘削ロッド11aは、本体12、撹拌翼13a等からなる。2段の撹拌翼13a−1、13a−2は、本体12の下端部付近に、鉛直方向に所定の間隔をおいて固定される。
本体12の内部に設けられた圧縮空気圧送管30、固化材圧送管37は、最下段の撹拌翼13a−1の位置、その上段の撹拌翼13a−2の位置で枝分かれする。撹拌翼13a−1の内部には、圧縮空気圧送管30の枝管36a−1、固化材圧送管37の枝管39a−1が設けられる。撹拌翼13a−2の内部には、圧縮空気圧送管30の枝管36a−2、固化材圧送管37の枝管39a−2が設けられる。
最下段の撹拌翼13a−1の先端14a−1には、固化材用ノズル41a−1が設けられる。枝管36a−1および枝管39a−1は、固化材用ノズル41a−1に接続される。圧縮空気圧送管30と枝管36a−1とを通って圧送された圧縮空気32、および、固化材圧送管37と枝管39a−1とを通って圧送されたセメントミルク42は、固化材用ノズル41a−1から、斜め上向きの噴流69−1として高圧で噴射される。
撹拌翼13a−2の先端14a−2には、固化材用ノズル41a−2が設けられる。枝管36a−2および枝管39a−2は、固化材用ノズル41a−2に接続される。圧縮空気圧送管30と枝管36a−2とを通って圧送された圧縮空気32、および、固化材圧送管37と枝管39a−2とを通って圧送されたセメントミルク42は、固化材用ノズル41a−2から、斜め下向きの噴流69−2として高圧で噴射される。
汚染地盤1aに筒状の地盤改良体63を造成するには、まず、図6(a)に示すように、掘削ロッド11aを把持したベースマシン15の位置を固定し、本体12が鉛直方向に設置されるようにリーダ17を起こし、掘削ロッド11aの掘進準備を完了する。
次に、図6(b)に示すように、リーダ17の回転駆動部21を用いて掘削ロッド11aを回転させつつ、汚染地盤1a内に掘進させる。このとき、削孔水用ノズル33から下向きに高圧水35を噴射することにより、汚染地盤1aが切削されて、掘削ロッド11aを汚染地盤1a中に容易に掘進させることができる。掘削ロッド11aの掘進は、例えば、図6(c)に示すように、設計改良深度23が撹拌翼13−1と撹拌翼13−2との間に位置したところで完了する。掘削ロッド11aの掘進により、汚染地盤1aには、撹拌範囲25が形成される。
掘削ロッド11aの本体12の長さが、設計改良深度23に比べて短い場合は、本体12をピンなどで接続しながら掘進する。掘進時、固化材用ノズル41a−1、固化材用ノズル41a−2は、汚染地盤1aの抵抗によって破損することがないよう、撹拌翼13a−1、撹拌翼13a−2にそれぞれ内蔵される。
掘進が完了した後、掘削ロッド11の本体12に設けられた各種配管に、図示しないセメントミルクプラントや高圧ポンプ等からの供給管を接続する。また、撹拌翼13a−1、13a−2にそれぞれ内蔵された固化材用ノズル41a−1、41a−2を露出させる。そして、図6(d)に示すように、リーダ17の回転駆動部21を用いて掘削ロッド11aを回転させつつ一定速度で上昇させて、汚染地盤1aから引き上げる。同時に、図7(a)に示すように、撹拌翼13a−1の先端14a−1の固化材用ノズル41a−1から、セメントミルク42および圧縮空気32の噴流69−1を、圧縮空気32によってセメントミルク42の方向を制御しつつ撹拌翼13a−1の先端近傍の回転軌跡の径方向外向きに且つ斜め上向きに高圧で噴射する。また、撹拌翼13a−2の先端14a−2の固化材用ノズル41a−2から、セメントミルク42および圧縮空気32の噴流69−2を、圧縮空気32によってセメントミルク42の方向を制御しつつ撹拌翼13a−2の先端近傍の回転軌跡の径方向外向きに且つ斜め下向きに高圧で噴射する。これらの一対の噴流69は、撹拌範囲25の外側で交差する交差噴流である。
噴流69を高圧で噴射しながら掘削ロッド11aを所定の速度で引き上げつつ回転させると、図6(d)、図7(a)に示すように、掘削ロッド11aの掘進時に形成された撹拌範囲25の外側の汚染地盤1aが、交差噴流である噴流69−1と噴流69−2とが交差する位置まで切削される。そして、切削された部分の内部で、噴流69によって、セメントミルク42および圧縮空気32と砂層3aの土砂とが撹拌される(機械・高圧噴射撹拌工法)。これにより、撹拌範囲25の外側に、筒状の地盤改良体63が造成される。一対の噴流69が一定の距離で交差するように噴流69の角度を維持することにより、一定の厚さの地盤改良体63が造成される。
なお、掘削ロッド11aは、例えば図7(b)に示す矢印Gの方向に回転させつつ引き上げるものとし、この方向は掘進時の回転方向と同じとすることが望ましい。
掘削ロッド11aの引き上げは、図6(e)に示すように、設計改良深度23から地表までの全長にわたって地盤改良体63が造成されたところで完了する。図6(e)および図7(b)に示すように、地盤改良体63の内側の汚染地盤1aは、撹拌された状態で未改良地盤45aとして残る。
図6に示す各工程によって、筒状の地盤改良体63の造成が完了し、地盤改良体63の強度が発現した後、図8(a)、図8(e)に示すように、地盤改良体63の内側の未改良地盤45a(図6(e)、図7(b))を地盤改良体63の底部まで掘削し、空間51aを形成する。未改良地盤45aは、汚染土層である砂層3aを含むため、図8(a)に示す工程での掘削土および掘削に伴って揚水した地下水は汚染されている。そのため、厳重に管理し、法に従って所定の処分場などに搬出して適切に処理する。なお、地盤改良体63の底部までの掘削が完了した後、地盤改良体63の内側を洗浄してもよい。
次に、図8(b)、図8(f)に示すように、地盤改良体63の底部に難透水性材料65を充填する。難透水性材料65は、流動化処理土やベントナイトモルタル、セメントミルク、モルタルなどの、固化後の透水係数が1×10E−6cm/s以下の材料を使用する。また、難透水性材料65の打設厚さは、施工精度も考慮して、概ね0.5m程度以上とする。
掘削した空間51aの孔壁安定や、空間51aと外部との間での汚染拡散防止に慎重を期する場合、難透水性材料65の硬化後に空間51aに水やベントナイト泥水などを注入してもよい。
次に、図8(c)、図8(g)に示すように、平面視で地盤改良体63の内側に位置する杭施工予定領域47a(図8(b)、図8(f))に、コンクリート製または鋼製の既製杭49を打設する。既製杭49は、粘性土層5および砂層7を貫通して支持層9に達する。既製杭49の打設後、図8(d)、図8(h)に示すように、地盤改良体63と既製杭49との間にセメント系材料53を充填する。
第2の実施の形態では、筒状の地盤改良体63を造成する。これにより、既製杭49の施工時に、従来のように杭施工予定領域47aの地盤改良体を掘削したり、既製杭49の施工後にケーシングを地盤から引き抜いたりする必要がなくなるため、合理的に杭を施工できる。また、円柱状の地盤改良体を施工する場合と比較して、未改良地盤45aの体積分だけ、セメント分を含有する建設汚泥を大量に発生させることがないうえ、地盤改良体63の施工に要する各種材料を削減することができる。
第2の実施の形態では、筒状の地盤改良体63を用いることにより、未改良地盤45aに掘削した孔の孔壁の崩落を防ぎ、確実に孔壁の安定を図ることができる。また、筒状の地盤改良体63の内側の未改良地盤45aを掘削し、地盤改良体63の底部に難透水性材料65を充填することにより、地盤改良体63と難透水性材料65とで囲まれた空間51aと外部との間で地下水が移動することがないように地下水を止水し、汚染物質の拡散を防止することができる。
第2の実施の形態では、筒状の地盤改良体63を機械撹拌工法によって造成することにより、地盤改良体63を短期間で施工することができる。また、地盤改良体63の内側の未改良地盤45aが撹拌範囲25となるため、既製杭49を施工する際に、地盤改良体63の内側の未改良地盤45aを容易に掘削することができる。
なお、汚染地盤1aにおける既製杭49の施工方法は、上述したものに限らず、予め掘削した孔に既製杭49を建て込むプレボーリング工法を適用してもよい。また、非汚染地盤1に既製杭ではなく場所打ち杭を打設する場合もある。
図9は、既製杭49の他の施工方法や場所打ち杭61の施工方法を示す図である。図9(a)は、プレボーリング工法を適用して既製杭49を施工する例を示す図である。プレボーリング工法を適用する場合は、図6に示す各工程によって汚染地盤1aに地盤改良体63を打設した後、図8に示す各工程によって既製杭49を施工する際に、図8(b)に示す工程と図8(c)に示す工程との間に、図9(a)に示す工程を追加する。
プレボーリング工法を適用して既製杭49を施工する例では、図8(b)に示す工程で難透水性材料65を打設した後、図9(a)に示す工程で、平面視で地盤改良体63の内側に位置する杭施工予定領域47a(図8(b))を削孔する。地盤改良体63の内側の未改良地盤45a(図6(e)、図7(b))は、図8(a)に示す工程で既に掘削されているため、図9(a)に示す工程では、難透水性材料65、粘性土層5、砂層7を貫通し、支持層9に達する孔55aを削孔する。孔55aの径57は、施工する既製杭49の径に応じたものとする。なお、粘性土層5、砂層7、支持層9は非汚染土層であり、かつセメント等を含有していないので、図9(a)に示す工程での掘削土は建設発生土としての処分が可能である。
図9(a)に示す工程で孔55aを削孔した後、図8(c)に示すように、孔55aに既製杭49を打設し、図8(d)に示すように、既製杭49と地盤改良体63との間にセメント系材料53を充填する。
図9(b)、図9(c)は、場所打ち杭61aの施工例を示す図である。場所打ち杭61aを施工する場合は、図9(a)に示す工程の後、図8(c)および図8(d)に示す工程の代わりに図9(b)および図9(c)に示す工程を行う。
場所打ち杭61aを施工する例では、図9(a)に示す工程で孔55aを削孔した後、図9(b)に示す工程で、孔55aおよび地盤改良体63の内側の空間51aに、予め別のヤードで組み立てた鉄筋籠59を設置する。鉄筋籠59は、孔55aの先端から地表部までの長さのものとする。
その後、図9(c)に示すように、孔55aおよび空間51aにコンクリートを打設する。図9(c)に示す工程では、まず、孔55aの部分、すなわち難透水性材料65の上端までの部分にコンクリートを打設した後、地盤改良体63の内側の空間51aにコンクリートを打設する。
図9を用いて説明した各例においても、第2の実施の形態と同様の効果が得られる。
第2の実施の形態で用いた掘削ロッド11aは、固化材用ノズル41a−1、固化材用ノズル41a−2の取付角度を調整可能としてもよい。図10は、掘削ロッド11aの撹拌翼13aの先端付近を拡大した図である。図10に示す例では、掘削ロッド11aの固化材用ノズル41a−1、固化材用ノズル41a−2の取付角度を調整し、噴流69a−1と噴流69a−2との交差角度が、第2の実施の形態における噴流69−1と噴流69−2との交差角度よりも鋭くなるようにする。これにより、交差噴流によって切削される範囲が広がり、第2の実施の形態における地盤改良体63よりも厚い地盤改良体63aが造成される。交差噴流の交差角度が鋭角となるように固化材用ノズルの取付角度を調整すれば、交差噴流による切削範囲が広がり、厚い地盤改良体を造成することができる。
なお、第1、第2の実施の形態において、筒状の地盤改良体の造成に用いる撹拌翼付きの掘削ロッドは、それぞれ上述した掘削ロッド11、掘削ロッド11aに限らない。後述する他の掘削ロッドなどを用いてもよい。
図11は、他の掘削ロッド11bの例を示す図である。掘削ロッド11bは、図3に示す掘削ロッド11とほぼ同様の構成であるが、本体12の下端部付近に撹拌翼13−1の代わりに撹拌翼13b−1が固定される。撹拌翼13b−1の内部には固化材圧送管や圧縮空気圧送管の枝管が設けられ、これらの枝管は、撹拌翼13b−1の先端14b−1付近に設けられた図示しない固化材用ノズルに接続される。枝管を通って圧送されたセメントミルクおよび圧縮空気は、図示しない固化材用ノズルから、撹拌翼13b−1の先端14b−1付近の回転軌跡の方向に噴流43bとして噴射される。
掘削ロッド11bを用いて地盤改良体27を造成する際には、掘削ロッド11bを非汚染地盤1の所定の深さまで掘進させた後、撹拌翼13b−1の先端14b−1付近の回転軌跡の方向に噴流43bを噴射するとともに、掘削ロッド11bを回転させつつ所定の速度で非汚染地盤1から引き上げる。図11に示す例では、噴流43bを、矢印Iに示す掘削ロッド11bの回転方向前方に噴射して、筒状の地盤改良体27を造成する。なお、噴流を掘削ロッド11bの回転方向後方に噴射してもよい。噴流を掘削ロッド11bの回転方向前方に噴射すれば、非汚染地盤1と撹拌翼13b−1との摩擦力を軽減することができる。回転方向後方に噴射すれば、掘削ロッド11bの回転力を軽減することができる。
図12は、他の掘削ロッド11cの例を示す図である。掘削ロッド11cは、図3に示す掘削ロッド11とほぼ同様の構成であるが、本体12の下端部付近に撹拌翼13−1の代わりに撹拌翼13c−1が固定される。本体12の内部には、削孔水送水管29c、固化材圧送管37c、図示しない圧縮空気圧送管が設けられる。
削孔水送水管29cは、最下段の撹拌翼13c−1の位置で枝分かれし、撹拌翼13c−1の内部に削孔水送水管29cの枝管73が設けられる。枝管73は、撹拌翼13c−1の先端14c−1付近に設けられた図示しない削孔水用ノズルに接続される。枝管73を通って送水された水31は、図示しない削孔水用ノズルから、高圧水として、下向きに、または、撹拌翼13c−1の先端14c−1付近の回転軌跡の方向に噴射される。
固化材圧送管37cは、最下段の撹拌翼13c−1の位置で枝分かれし、撹拌翼13c−1の内部に固化材圧送管37cの枝管39cが設けられる。枝管39cは、撹拌翼13c−1の先端14c−1付近に設けられた図示しない固化材用ノズルに接続される。枝管39cを通って圧送されたセメントミルク42は、圧縮空気とともに、図示しない固化材用ノズルから、下向きに、または、撹拌翼13c−1の先端14c−1付近の回転軌跡の方向に噴流として噴射される。
掘削ロッド11cを用いて地盤改良体27を造成する際には、掘削ロッド11cを非汚染地盤1の所定の深さまで掘進させる際に、削孔水用ノズル33から下向きに高圧水35を噴射する。同時に、撹拌翼13c−1の先端14c−1付近に設けられた図示しない削孔水用ノズルからも、下向きに、または、撹拌翼13c−1の先端14c−1付近の回転軌跡の方向に高圧水を噴射する。これにより、掘削ロッド11cの掘進が、本体12の下端部から高圧水35のみを噴射する場合よりもさらに容易になる。撹拌翼13c−1の先端14c−1付近から高圧水を噴射する場合、掘削ロッド11cの回転方向前方に噴射することが望ましい。
掘進の完了後、撹拌翼13c−1の先端14c−1付近の回転軌跡の方向に噴流を噴射するとともに、掘削ロッド11cを回転させつつ所定の速度で非汚染地盤1から引き上げる。そして、筒状の地盤改良体を造成する。噴流の噴射方向は、掘削ロッド11cの回転方向前方でもよいし後方でもよい。
図13、図14は、2軸の掘削ロッド11を並べて用いる例を示す図である。図14は、図13に示す矢印J−Jによる断面図である。図13、図14に示す例では、図3に示す掘削ロッド11を、互いの撹拌翼13が干渉しないように2軸並べて用いる。掘進時や引き上げ時には、一方の掘削ロッド11を矢印K1の方向に回転させ、他方の掘削ロッド11を反対方向である矢印K2の方向に回転させる。図13、図14に示す例によれば、隣接する2本の筒状の地盤改良体27を同時に造成できる。
なお、上述した各掘削ロッドの例では、本体12に2段の撹拌翼を設けたが、3段以上の撹拌翼を設けてもよい。また、図13、図14に示す例では、地盤改良体が隣接して造成されるように2軸の掘削ロッドを配置したが、地盤改良体が所定の間隔をおいて造成されるように2軸の掘削ロッドを配置してもよい。さらに、3軸以上の掘削ロッドを並べて用いてもよい。
さらに、図3や図13に示す掘削ロッド11、図11に示す掘削ロッド11b、図12に示す掘削ロッド11cのように、最下段の撹拌翼のみから噴流を噴射する掘削ロッドを用いる場合は、撹拌翼による撹拌範囲25に噴流を噴射して地盤改良体27を造成するので、噴流によって地盤を切削する必要がない。そのため、圧縮空気32を併用せず、固化材用ノズルからセメントミルク42のみの噴流を噴射してもよい。
第1、第2の実施の形態では、地盤改良体を地表面まで造成する例を示したが、地盤改良体の造成範囲はこれに限らない。図15は、設計改良天端71が地中に位置する例を示す図である。
図15(a)に示すように、第1の実施の形態の掘削ロッド11を用いて、地盤1bの粘性土層5内の設計改良深度23から、砂層3b内の設計改良天端71までの範囲に、筒状の地盤改良体27bを造成してもよい。
また、図15(b)に示すように、第2の実施の形態の掘削ロッド11aを用いて、地盤1bの粘性土層5内の設計改良深度23から、砂層3b内の設計改良天端71までの範囲に、筒状の地盤改良体63bを造成してもよい。
第1、第2の実施の形態では、地盤への削孔時に孔壁の安定を図る孔壁安定対策のために筒状の地盤改良体を造成したが、筒状の地盤改良体の用途はこれに限らない。例えば、液状化対策のためにも用いることができる。
図16は、液状化対策のために地盤改良体27または地盤改良体63を造成した例を示す図である。図16に示す例では、第1や第2の実施の形態の地盤改良体の造成方法を用いて、非汚染地盤1に、複数の地盤改良体27や地盤改良体63を所定の間隔をおいて造成する。これにより、地盤改良体27や地盤改良体63で未改良地盤45や未改良地盤45aを囲んで地震時のせん断破壊を防止し、液状化による被害を抑えることができる。なお、地盤改良体の配置は図16に示すものに限らず、壁状や格子状に配置してもよい。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………非汚染地盤
1a………汚染地盤
1b、101………地盤
3、3a、3b、7………砂層
5………粘性土層
9………支持層
11、11a、11b、11c………掘削ロッド
12………本体
13、13−1、13−2、13a、13a−1、13a−2、13b−1、13c−1………撹拌翼
14−1、14a−1、14a−2、14b−1、14c−1………先端
15………ベースマシン
17………リーダ
19………ガイド部
21………回転駆動部
23………設計改良深度
25………撹拌範囲
27、27b、63、63a、63b、103………地盤改良体
29、29c………削孔水送水管
30………圧縮空気圧送管
31………水
32………圧縮空気
33………削孔水用ノズル
35………高圧水
36、36a−1、36a−2、39、39a−1、39a−2、39c、73………枝管
37、37c………固化材圧送管
41、41a−1、41a−2………固化材用ノズル
42………セメントミルク
43、43a−1、43b、69、69−1、69−2、69a−1、69a−2………噴流
45、45a………未改良地盤
47、47a………杭施工予定領域
49、49a………既製杭
51、51a………空間
53………セメント系材料
55、55a………孔
57………径
59………鉄筋籠
61、61a………場所打ち杭
65………難透水性材料
71………設計改良天端
105………削孔部
107………杭

Claims (15)

  1. 機械撹拌工法による地盤改良体の造成方法であって、
    地盤中に、撹拌翼付きの掘削ロッドを、前記撹拌翼が所定深度に達するまで、回転させつつ掘進させる工程aと、
    前記撹拌翼の先端近傍に設けられたノズルから、セメントミルクおよび圧縮空気、またはセメントミルクを噴射するとともに、前記掘削ロッドを回転させつつ前記地盤中から引き上げて、下端部が前記所定深度に達する筒状の地盤改良体を造成する工程bと、
    を具備することを特徴とする地盤改良体の造成方法。
  2. 前記工程bで、前記セメントミルクおよび圧縮空気、またはセメントミルクを、前記撹拌翼の先端近傍の回転軌跡の方向に噴射することを特徴とする請求項1記載の地盤改良体の造成方法。
  3. 前記工程bで、前記セメントミルクおよび圧縮空気、またはセメントミルクを、鉛直下向きに噴射することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の地盤改良体の造成方法。
  4. 前記撹拌翼が、鉛直方向に所定の間隔をおいて少なくとも2段設けられ、最下段の前記撹拌翼の先端近傍に前記ノズルが設けられることを特徴とする請求項2または請求項3記載の地盤改良体の造成方法。
  5. 前記撹拌翼が、鉛直方向に所定の間隔をおいて少なくとも2段設けられ、最下段に配置された第1の撹拌翼の先端近傍に第1のノズルが設けられ、その上段に配置された第2の撹拌翼の先端近傍に第2のノズルが設けられ、
    前記工程bで、前記セメントミルクおよび圧縮空気を、前記第1のノズルから、斜め上向き且つ前記第1の撹拌翼の先端近傍の回転軌跡の径方向外向きに噴射し、前記第2のノズルから、斜め下向き且つ前記第2の撹拌翼の先端近傍の回転軌跡の径方向外向きに噴射し、前記第1のノズルから噴射された第1の噴流と前記第2のノズルから噴射された第2の噴流とが交差衝突するようにしたことを特徴とする請求項1記載の地盤改良体の造成方法。
  6. 前記第1の噴流と前記第2の噴流との交差角度が鋭角となるように、前記第1のノズルおよび前記第2のノズルの取付角度が調整されることを特徴とする請求項5記載の地盤改良体の造成方法。
  7. 前記工程aで、前記撹拌翼の先端近傍に設けられた削孔水用ノズルから、高圧水を前記撹拌翼の先端近傍の回転軌跡の方向または/および鉛直下向きに噴射することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の地盤改良体の造成方法。
  8. 2軸以上の前記掘削ロッドを所定の間隔で並べて用いることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の地盤改良体の造成方法。
  9. 地盤中に、撹拌翼付きの掘削ロッドを、前記撹拌翼が粘性土層に達するまで、回転させつつ掘進させる工程aと、
    前記撹拌翼の先端近傍に設けられたノズルからセメントミルクおよび圧縮空気、またはセメントミルクを噴射するとともに、前記掘削ロッドを回転させつつ前記地盤中から引き上げて、下端部が前記粘性土層に達する筒状の地盤改良体を造成する工程bと、
    平面視で前記筒状の地盤改良体の内側に位置する杭施工予定領域に、前記粘性土層より下方の層に下端部が達するように杭を施工する工程cと、
    を具備することを特徴とする杭の施工方法。
  10. 前記工程bと前記工程cとの間に、前記筒状の地盤改良体の内側の未改良地盤を、前記地盤改良体の底部まで掘削する工程dをさらに具備することを特徴とする請求項9記載の杭の施工方法。
  11. 前記工程dと前記工程cとの間に、前記筒状の地盤改良体の底部に難透水性材料を充填する工程eをさらに具備することを特徴とする請求項10記載の杭の施工方法。
  12. 前記工程cの後に、前記筒状の地盤改良体と前記杭との間にセメント系材料を充填する工程fをさらに具備することを特徴とする請求項10または請求項11に記載の杭の施工方法。
  13. 前記工程cで、前記杭施工予定領域を前記下方の層まで削孔して、前記杭を施工することを特徴とする請求項9から請求項12のいずれかに記載の杭の施工方法。
  14. 前記工程cで、既製杭を施工することを特徴とする請求項9から請求項13のいずれかに記載の杭の施工方法。
  15. 前記工程cで、削孔した孔に鉄筋籠を設置し、コンクリートを打設して、場所打ち杭を施工することを特徴とする請求項13に記載の杭の施工方法。
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