JP2019037070A - 電源装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】待機モード時の負荷が大きく出力電圧の精度が高い装置に適用できる安価な電源装置を提供すること。【解決手段】第1のスイッチング電源回路100と、第1のスイッチング電源回路100の出力電圧を制御する制御部101と、第2のスイッチング電源回路110と、第2のスイッチング電源回路110の出力電圧を制御する制御部102と、第1のスイッチング電源回路100の目標電圧を切り替える第1の目標電圧切替え部140と、第2のスイッチング電源回路110の目標電圧を切り替える第2の目標電圧切替え部150と、を備え、第1の目標電圧切替え部140が、第1のスイッチング電源回路100の目標電圧を24Vから5Vに切り替えると、第2の目標電圧切替え部150は、第2のスイッチング電源回路110の目標電圧を5Vよりも高い5.2Vに切り替える。【選択図】図1
Description
本発明は、電源装置及び画像形成装置に関し、通常動作モードと省エネルギー状態の待機モードを有する画像形成装置に適した電源装置に関する。
2つのDCDCコンバータが直列に接続された構成において、待機モード時は、上流のDCDCコンバータの出力に接続される負荷を遮断し、下流のDCDCコンバータの出力に接続される負荷にのみ電力を供給する電源装置がよく知られている。待機モード時における消費電力削減のため、例えば次のような構成が提案されている。例えば、特許文献1では、上流のDCDCコンバータの目標電圧を下流のDCDCコンバータの目標電圧より低い値にして、下流のDCDCコンバータを強制的に連続通電状態としている。これにより、下流のDCDCコンバータのスイッチング損失を低減させている。
待機モード時における最大負荷が大きく、かつ、出力電圧に求められる電圧精度が高い装置の場合、負荷までのライン上における電圧低下を考慮して、目標電圧を高めに設定する必要がある。しかし、従来の構成では、下流のDCDCコンバータが確実に連続通電状態を維持できるように、上流のDCDCコンバータの目標電圧を下流のDCDCコンバータの出力電圧より十分低い値に設定しなければならない。このため、負荷が大きく出力電圧の精度が高い装置の要求を満たすためには、従来の構成では十分ではなく、改良の余地がある。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、待機モード時の負荷が大きく出力電圧の精度が高い装置に適用できる安価な電源装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)交流電圧を直流電圧に変換する電源装置において、前記交流電圧を整流及び平滑する整流平滑手段と、前記整流平滑手段により整流及び平滑された電圧を変換して第1の出力電圧を出力する第1の出力手段と、前記第1の出力電圧が第1の目標電圧となるように制御する第1の制御手段と、前記第1の出力電圧を変換して第2の出力電圧を出力する第2の出力手段と、前記第2の出力電圧が第2の目標電圧となるように制御する第2の制御手段と、前記第1の目標電圧を切り替える第1の切替手段と、前記第2の目標電圧を切り替える第2の切替手段と、を備え、前記第1の切替手段が、前記第1の目標電圧を、第1の直流電圧から前記第1の直流電圧よりも低くかつ前記第1の目標電圧が前記第1の直流電圧であるときの前記第2の目標電圧である第2の直流電圧と略同じ第3の直流電圧に切り替えると、前記第2の切替手段は、前記第2の目標電圧を、前記第3の直流電圧よりも高い第4の直流電圧に切り替えることを特徴とする電源装置。
(2)記録材に画像形成を行う画像形成手段と、前記(1)に記載の電源装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、待機モード時の負荷が大きく出力電圧の精度が高い装置に適用できる安価な電源装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態を、実施例により図面を参照しながら詳しく説明する。
[電源装置]
実施例1の電源装置の回路について、図1を用いて説明する。商用電源等の交流電源10は交流電圧を出力しており、全波整流手段として用いられるブリッジダイオードBD1によって整流された電圧は、第1のスイッチング電源回路100に入力されている。平滑用コンデンサC3は、整流された電圧の平滑手段として用いられており、平滑用コンデンサC3の低い側の電位をDCL、高い側の電位をDCHとする。ブリッジダイオードBD1及び平滑用コンデンサC3は、整流平滑手段として機能する。第1のスイッチング電源回路100は、平滑用コンデンサC3に充電された入力電圧Vinを変換し、絶縁された2次側へ、第1の出力電圧である第1の電源電圧Vout1を出力する。ここで、実施例1の第1のスイッチング電源回路100の方式は、アクティブクランプ方式を用いたフライバック電源とする。
実施例1の電源装置の回路について、図1を用いて説明する。商用電源等の交流電源10は交流電圧を出力しており、全波整流手段として用いられるブリッジダイオードBD1によって整流された電圧は、第1のスイッチング電源回路100に入力されている。平滑用コンデンサC3は、整流された電圧の平滑手段として用いられており、平滑用コンデンサC3の低い側の電位をDCL、高い側の電位をDCHとする。ブリッジダイオードBD1及び平滑用コンデンサC3は、整流平滑手段として機能する。第1のスイッチング電源回路100は、平滑用コンデンサC3に充電された入力電圧Vinを変換し、絶縁された2次側へ、第1の出力電圧である第1の電源電圧Vout1を出力する。ここで、実施例1の第1のスイッチング電源回路100の方式は、アクティブクランプ方式を用いたフライバック電源とする。
第1の出力手段である第1のスイッチング電源回路100は、絶縁型コンバータである。第1のスイッチング電源回路100は、1次側に1次巻線P1、補助巻線P2と、2次側に2次巻線S1を備えた絶縁型のトランスT1を有している。トランスT1の1次巻線P1から2次巻線S1には、スイッチング動作によってエネルギーを供給している。トランスT1の補助巻線P2は、1次巻線P1に印加された入力電圧Vinのフォワード電圧をダイオードD4及びコンデンサC4によって整流平滑し、電源電圧V1を供給するために用いられる。
第1のスイッチング電源回路100の1次側には、トランスT1の1次巻線P1に直列に接続された第1のスイッチング素子である電界効果トランジスタ(以下、FETという)1が接続されている。また、電圧クランプ用のコンデンサC2と第2のスイッチング素子であるFET2が直列に接続された回路が、トランスT1の1次巻線P1に並列に接続されている。第1のスイッチング電源回路100は、FET1及びFET2の駆動を制御する、第1の制御手段である制御部101を有している。制御部101は、ハイレベルの制御信号DRV−Lを出力することでFET1を駆動し、ハイレベルの制御信号DRV−Hを出力することでFET2を駆動する。制御部101のVC端子とG端子間には、電源電圧V1が供給される。なお、FET2を駆動するため、コンデンサC5及びダイオードD5で構成されるチャージポンプ回路によって、制御部101のVH端子とGH端子の間に電源電圧V1が供給されている。
FET1には、電圧共振用のコンデンサC11が並列に接続されている。電圧共振用のコンデンサC11を設けずに、FET1のドレイン端子とソース端子間の容量を用いてもよい。なお、実施例1のダイオードD1は、FET1のボディーダイオードである。同様に、ダイオードD2は、FET2のボディーダイオードである。なお、制御部101は、アナログ回路で構成されたICを用いてもよいし、発振器などによって生成されたクロックで動作する演算制御手段(例えば、CPU、ASICなど)を用いてもよい。
第1のスイッチング電源回路100は、2次側整流部120と、フィードバック部130と、を2次側に有している。トランスT1の2次巻線S1に生じるフライバック電圧の2次側整流手段である2次側整流部120は、ダイオードD21及びコンデンサC21を有している。フィードバック部130は、2次側に出力される第1の電源電圧Vout1を1次側にフィードバックするフィードバック手段であり、制御部101にフィードバック電圧を出力する。
フィードバック部130は、第1の電源電圧Vout1を所定の一定電圧(以後、目標電圧とする)に制御するために用いられる。第1の電源電圧Vout1の電圧値を、分圧抵抗R52と、分圧抵抗R53、R54の和とで分圧した値が、シャントレギュレータIC5のリファレンス端子REFに入力される。シャントレギュレータIC5は、リファレンス端子REFに入力された電圧を一定に保つように、カソード端子Kから引き込まれる電流を制御する。第1の電源電圧Vout1の電圧が目標電圧(第1の目標電圧)より高くなるとシャントレギュレータIC5のカソード端子Kが電流を引込み、プルアップ抵抗R51を介してフォトカプラPC5の2次側ダイオードに電流が流れる。その後フォトカプラPC5の1次側トランジスタが動作すると、コンデンサC6から電荷が放電され、制御部101のFB端子の電圧(以下、FB端子電圧という)が低下する。また、第1の電源電圧Vout1の電圧が目標電圧より低くなると、電源電圧V1から抵抗R2を介してコンデンサC6に充電電流が流れるため、制御部101のFB端子電圧が上昇する。制御部101は、FB端子電圧に基づき、FET1及びFET2を駆動することで、第1の電源電圧Vout1を目標電圧に維持するよう制御する。
第1の電源電圧Vout1は、スイッチ手段であるロードスイッチ部160のFET91を介して、負荷が接続される電源電圧Vout1’に接続されている。FET91は、ロードスイッチ部160に入力される、第2の信号である24VON信号によってオンオフが切り替えられる。24VON信号がハイレベルになると、FET92がオンし、FET91がオン状態となる。逆に、24VON信号がローレベルになると、FET92がオフし、FET91はオフ状態となる。FET92のゲート端子とソース端子間には抵抗R82が接続され、FET91のゲート端子とソース端子間には抵抗R91が接続されている。FET92は、FET91をオンオフする第3の制御手段として機能する。
起動回路103は、3端子レギュレータ又は降圧型スイッチング電源であり、VC端子とG端子間に入力された入力電圧Vinから、OUT端子に電源電圧V1を出力している。起動回路103は、補助巻線P2から供給される電源電圧V1が所定の電圧値以下の場合のみ動作する回路であり、第1のスイッチング電源回路100の起動時に電源電圧V1を供給するために用いられる。
第1の切替手段である第1の目標電圧切替え部140は、第1の目標電圧切替え部140に入力される、第1の信号である24/5CHG信号に応じて2つの状態を切り替える。具体的には、第1の目標電圧切替え部140は、第1の電源電圧Vout1に第1の直流電圧である24V電圧を出力する状態と、第2の直流電圧(後述)と略同じ第3の直流電圧である5V電圧を出力する状態の2つの状態を切り替える。ここで略同じ第3の直流電圧とは、5.0Vに対して、所定の変動範囲を含む直流電圧である。この変動範囲は後述する第4の直流電圧よりも低い電圧であり、且つ、5.0Vよりも高い直流電圧である。本実施例では、例えば4.9V〜5.1Vの範囲になる。第1の目標電圧を5Vになるように第1のスイッチング電源回路100が動作する際には、この変動範囲内に電圧が収束するように制御される。第1の目標電圧切替え部140は、24/5CHG信号がハイレベルのときに24V電圧を出力する状態となり、24/5CHG信号がローレベルのときに5V電圧を出力する状態となる。ここで、負荷として接続される装置は、例えば、通常状態と待機状態とを決定する状態制御部(不図示)を有している。なお、負荷として接続される装置は、例えば画像形成装置であり、状態制御部は、例えば、画像形成装置のコントローラである。負荷として接続される装置の状態制御部(不図示)は、通常状態時では24VON信号と24/5CHG信号をハイレベルとし、待機状態時では24VON信号と24/5CHG信号をローレベルとする。これにより、負荷として第1のスイッチング電源回路100に接続される装置の状態制御部(不図示)は、省電力を実現している。
24/5CHG信号がハイレベルになると、FET71がオン状態となり、抵抗R71を介してフォトカプラPC7の2次側ダイオードにVout1から電流が流れる。その後フォトカプラPC7の1次側トランジスタが動作すると、コンデンサC7から電荷が放電され、制御部101の24SL端子の電圧(以下、24SL端子電圧という)はロー状態になる。一方、24/5CHG信号がローレベルになると、電源電圧V1から抵抗R1を介してコンデンサC7に電荷が充電され、制御部101の24SL端子電圧はハイ状態になる。制御部101は、24SL端子電圧に応じて、目標電圧が24Vか5Vかを検知する。具体的には、制御部101は、24SL端子電圧がロー状態であれば第1の電源電圧Vout1の目標電圧が24Vであると検知し、24SL端子電圧がハイ状態であれば第1の電源電圧Vout1の目標電圧が5Vであると検知する。FET71のゲート端子とソース端子間には抵抗R72が接続されている。
制御部101は、目標電圧が24Vのときと5Vのときとで、FET1及びFET2の制御方法を変えている。目標電圧が5Vのときは省電力が重視されるため、負荷が軽いときにFET1及びFET2を連続的にスイッチングさせる期間とスイッチング動作を停止する期間を交互に設ける間欠制御を行う。これに対して目標電圧が24Vのときは、急峻な負荷変動が発生しても安定した電源電圧が出力できるように、負荷が軽いときでもFET1及びFET2を連続的にスイッチングさせている。
24/5CHG信号は、フィードバック部130へも入力されている。第1の目標電圧切替え部140は、フィードバック電圧切替え部141を有している。フィードバック電圧切替え部141は、FET51、抵抗R55を有し、24/5CHG信号は、フィードバック電圧切替え部141を介してフィードバック部130に入力される。24/5CHG信号がハイレベルになると、FET51がオン状態になり、抵抗R54がショートされる。これにより、シャントレギュレータIC5の基準電圧の第1の電源電圧Vout1に対する分圧比が下がり、第1の電源電圧Vout1には24Vが出力される状態となる。24/5CHG信号がローレベルになると、FET51がオフ状態になり、抵抗R53と抵抗R54が直列に接続される。これにより、基準電圧の第1の電源電圧Vout1に対する分圧比が上がり、第1の電源電圧Vout1に5Vが出力される状態となる。FET51のゲート端子とソース端子間には抵抗R55が接続されている。
第1の電源電圧Vout1は、第2のスイッチング電源回路110のコンデンサC81に入力される。ここで、第2の出力手段である第2のスイッチング電源回路110は、スイッチング手段であるFET81、チョークコイルL81、回生ダイオードD81、平滑コンデンサC82で構成されるフォワード型降圧DCDCコンバータである。第2の制御手段である制御部102がPチャネル型のFET81をスイッチングすることで、第2の出力電圧である第2の電源電圧Vout2が第2のスイッチング電源回路110から出力される。第2の電源電圧Vout2を、抵抗R81、R82の直列抵抗と抵抗R83とで分圧した電圧が、制御部102のFB_D端子に入力される。制御部102は、FB_D端子に入力された電圧が所定の値になるようにFET81の駆動信号を制御することで、第2の電源電圧Vout2を所定の電圧に制御できる。
第2の切替手段である第2の目標電圧切替え部150は、入力された24/5CHG信号に応じて第2の電源電圧Vout2の目標電圧(第2の目標電圧)を切り替える。具体的には、第2の直流電圧である5Vとする状態と、第4の直流電圧である、5Vより若干高めの電圧とする状態の2つの状態を切り替える。第2の目標電圧切替え部150は、24/5CHG信号がハイレベルのとき第2の電源電圧Vout2の目標電圧を5Vとする。第2の目標電圧切替え部150は、24/5CHG信号がローレベルのとき第2の電源電圧Vout2の目標電圧を5Vより若干高めの電圧とする。
実施例1では、5Vより若干高めの電圧を例えば5.2Vに設定する。24/5CHG信号がハイレベルになると、抵抗R85、ダイオードD82を介して、FET82がオン状態となり、トランジスタTr81がオン状態となり、抵抗R81がショートされる。これにより、制御部102のFB_D端子に入力される電圧の第2の電源電圧Vout2に対する分圧比が上がり、第2の電源電圧Vout2の目標電圧は5Vとなる。24/5CHG信号がローレベルになると、FET82及びトランジスタTr81がオフ状態になり、抵抗R81と抵抗R82が直列に接続される。これにより、制御部102のFB_D端子に入力される電圧の第2の電源電圧Vout2に対する分圧比が下がり、第2の電源電圧Vout2の目標電圧は5.2Vとなる。
ここで、FET82のゲート電圧の上昇時間は、抵抗R85、R84、コンデンサC83の値によっておおよそ決定される。逆にFET82のゲート電圧の下降時間は、抵抗R84、コンデンサC83の値によっておおよそ決定される。これを利用して、FET82のゲート電圧の上昇時間と下降時間を調整することができる。実施例1では、抵抗R85を小さく(例えば100Ω)、抵抗R84を大きく(例えば1MΩ)、コンデンサC83を大きく(例えば10μF)して、FET82のゲート電圧の上昇時間を短く、下降時間を長くしている。すなわち、第2の電源電圧Vout2の目標電圧を5.2Vから5Vに変える時間を短くして、5Vから5.2Vに変える時間を長くしている。なお、24/5CHG信号は、第1の目標電圧切替え部140で説明した24/5CHG信号と同じ信号である。
[24Vから5Vへの切替え制御]
続いて、第1の電源電圧Vout1の目標電圧を、24Vから5Vに切り替える際の制御方法について、図2〜図4を用いて説明する。図2は、第1の電源電圧Vout1の目標電圧を24Vから5Vに切り替える際における各波形を示すグラフである。(i)は24/5CHG信号の波形を示し、(ii)は第1の電源電圧Vout1の目標電圧を示し、(iii)は第1の電源電圧Vout1を示す。(iv)は第2の電源電圧Vout2の目標電圧を示し、(v)は第2の電源電圧Vout2を示し、(vi)は24VON信号の波形を示し、(vii)は負荷が接続される電源電圧Vout1’を示す。いずれも横軸は時間を示す。(i)の24/5CHG信号は、例えば、ハイレベル(Hi)を3.3Vとし、ローレベル(Lo)を0Vとする。同様に、(vi)の24VON信号は、例えば、ハイレベル(Hi)を3.3Vとし、ローレベル(Lo)を0Vとする。
続いて、第1の電源電圧Vout1の目標電圧を、24Vから5Vに切り替える際の制御方法について、図2〜図4を用いて説明する。図2は、第1の電源電圧Vout1の目標電圧を24Vから5Vに切り替える際における各波形を示すグラフである。(i)は24/5CHG信号の波形を示し、(ii)は第1の電源電圧Vout1の目標電圧を示し、(iii)は第1の電源電圧Vout1を示す。(iv)は第2の電源電圧Vout2の目標電圧を示し、(v)は第2の電源電圧Vout2を示し、(vi)は24VON信号の波形を示し、(vii)は負荷が接続される電源電圧Vout1’を示す。いずれも横軸は時間を示す。(i)の24/5CHG信号は、例えば、ハイレベル(Hi)を3.3Vとし、ローレベル(Lo)を0Vとする。同様に、(vi)の24VON信号は、例えば、ハイレベル(Hi)を3.3Vとし、ローレベル(Lo)を0Vとする。
図3は、図2の所定期間ごとに期間1から期間5を定義し、それぞれの期間における、第1のスイッチング電源回路100及び第2のスイッチング電源回路110の動作について示した図である。図3では、説明に必要な素子のみ描画している。また、制御部101及び制御部102の右上には、FET1、FET81を制御するパルス信号を模式的に描画している。制御部101のパルス信号は、ハイレベルのときにFET1をオンし、ローレベルのときにFET1をオフする。制御部102のパルス信号は、ローレベルのときにFET81をオンし、ハイレベルのときにFET81をオフする。図4は、第1の電源電圧Vout1の目標電圧を、24Vから5Vに切り替える際に、負荷として接続される装置の状態制御部(不図示)の制御を示したフローチャートである。状態制御部(不図示)は、第1の電源電圧Vout1の目標電圧を、24Vから5Vに切り替える際に、ステップ(以下、Sとする)201以降の処理を実行する。
まず、24/5CHG信号がハイレベルであり、かつ、24VON信号がハイレベルであるときを期間1とする。図3に示すように、期間1においては、24/5CHG信号がハイレベルであるため、第1の目標電圧切替え部140によって第1の電源電圧Vout1の目標電圧が24Vに切り替えられている。また、図3に示すように、24VON信号がハイレベルであるため、ロードスイッチ部160がオン状態となり負荷が接続される電源電圧Vout1’にも24Vが出力されている状態である。また、図3に示すように、24/5CHG信号がハイレベルであるため、第2の目標電圧切替え部150によって第2の電源電圧Vout2の目標電圧は5Vに切り替えられている。第2のスイッチング電源回路110の制御部102は、FET81のゲートにパルス波形を出力してFET81をスイッチング駆動している。
図4のS201で状態制御部は、24VON信号をローレベルにする。図3に示すように、24VON信号がローレベルとなったため、ロードスイッチ部160がオフ状態となり、負荷が接続される電源電圧Vout1’の電圧が24Vから0Vに低下する(vii)。この期間を期間2とする。
図4のS202で状態制御部は、24/5CHG信号をローレベルにする。図3に示すように、24/4CHG信号がローレベルとなったため、第1の電源電圧Vout1の目標電圧が24Vから5Vに切り替えられ、第1の電源電圧Vout1は24Vから徐々に低下しやがて5Vに至る。第1の電源電圧Vout1が24Vから5Vに徐々に低下する期間を期間3とする。制御部101は、第1の電源電圧Vout1の目標電圧が24Vのときのパルス信号のオンデューティよりも小さいオンデューティでFET1を制御している。一方、第2のスイッチング電源回路110の制御部102は、期間2及び期間3においても、期間1と同様に、FET81をスイッチング駆動している((iv)、(v))。制御部102は、期間1のときのパルス信号のオンデューティと同じオンデューティでFET81を制御している。上述したように、第2のスイッチング電源回路110は、24/5CHG信号がハイレベルからローレベルに切り替わったときに第2の目標電圧切替え部150が目標電圧を5Vから5.2Vに切り替えるまでの時間が長くなるように設定されている。すなわち、FET82のゲート電圧の下降時間が長くなるように、抵抗R84、コンデンサC83の各値が設定されている。
その後、所定時間が経過するまで、この状態が維持される。この期間を期間4とする。期間4において、第1の電源電圧Vout1が第2の電源電圧Vout2の目標電圧と同じ値になる。第1の電源電圧Vout1に存在するわずかな電圧リップルにより、第1の電源電圧Vout1が第2の電源電圧Vout2の目標電圧を上回ったり下回ったりする。これにより、第2のスイッチング電源回路110の制御部102は、極めて低いデューティでFET81をスイッチング駆動することになる。図3の期間4の制御部102のパルス信号は、ローレベルの期間が期間3までよりも長くなっており、FET81のオン時間の割合が期間3までに比べて長くなっている。なお、FET81のオン時間とオフ時間の比率は、第1の電源電圧Vout1と第2の電源電圧Vout2の比率に基づき決定される。期間4では、第1の電源電圧Vout1も第2の電源電圧Vout2も5Vとなっており、FET81のゲート端子に入力されるパルス信号はほぼオン状態となる。
最後に、24/5CHG信号がハイレベルからローレベルに切り替えられてから上述した下降時間が経過すると、第2の電源電圧Vout2の目標電圧が5Vから5.2Vに切り替わる。この期間を期間5とする。期間5では、第2の電源電圧Vout2の目標電圧が5.2Vとなったため、FET81のゲート端子に入力されるパルス信号は常時オン状態(連続導通状態)に移行する。期間5は実施例1の特徴的な点であり、第2の電源電圧Vout2の目標電圧を、第1の電源電圧Vout1の目標電圧よりわずかに高めにすることで、第1の電源電圧Vout1が第2の電源電圧Vout2の目標電圧を必ず上回らないようになる。すなわち、第2のスイッチング電源回路110の制御部102は、FET81を常時オンの状態で駆動する。これにより、FET81のスイッチング時に発生する損失を削減することができる。また、第2の電源電圧Vout2は、第1の電源電圧Vout1の目標電圧に制御されることになり、第2の電源電圧Vout2は5Vに維持される。したがって、第2の電源電圧Vout2の目標電圧は、第2の電源電圧Vout2に接続される負荷に要求される電圧範囲を超えても問題ない。その際、期間3の時間を十分に考慮して、期間4を確保する必要がある。期間4の時間がゼロ未満になると、すなわち、第1の電源電圧Vout1の電圧が24Vから5Vまで下がらない状態で(言い換えれば期間3の途中で)第2の電源電圧Vout2の目標電圧を変えてしまうと、次のような課題が生じる。第2の電源電圧Vout2に接続される負荷に仕様範囲外の電圧が出力されてしまうことになる。したがって、期間4を必ず確保できるように、第2の目標電圧切替え部150の各素子の定数を選定する必要がある。
[5Vから24Vへの切替え制御]
次に、第1の電源電圧Vout1の目標電圧を、5Vから24Vに切り替える際の制御方法について、図5を用いて説明する。図5の(i)〜(vii)は、図2の(i)〜(vii)と同様のグラフである。まず、24/5CHG信号がローレベルであり、かつ、24VON信号がローレベルであるときを期間6とする。期間6においては、24/5CHG信号がローレベルであるため、第1の目標電圧切替え部140によって第1の電源電圧Vout1の目標電圧が5Vに切り替えられている。また、24VON信号がローレベルであるため、ロードスイッチ部160がオフ状態であり、負荷が接続される電源電圧Vout1’は0Vの状態である。また、24/5CHG信号がローレベルであるため、第2の目標電圧切替え部150によって第2の電源電圧Vout2の目標電圧は5.2Vに切り替えられている。第2のスイッチング電源回路110は、FET81を常時オン状態となるように制御している。期間6における回路図は、図3の期間5と同様である。
次に、第1の電源電圧Vout1の目標電圧を、5Vから24Vに切り替える際の制御方法について、図5を用いて説明する。図5の(i)〜(vii)は、図2の(i)〜(vii)と同様のグラフである。まず、24/5CHG信号がローレベルであり、かつ、24VON信号がローレベルであるときを期間6とする。期間6においては、24/5CHG信号がローレベルであるため、第1の目標電圧切替え部140によって第1の電源電圧Vout1の目標電圧が5Vに切り替えられている。また、24VON信号がローレベルであるため、ロードスイッチ部160がオフ状態であり、負荷が接続される電源電圧Vout1’は0Vの状態である。また、24/5CHG信号がローレベルであるため、第2の目標電圧切替え部150によって第2の電源電圧Vout2の目標電圧は5.2Vに切り替えられている。第2のスイッチング電源回路110は、FET81を常時オン状態となるように制御している。期間6における回路図は、図3の期間5と同様である。
次に、24/5CHG信号がハイレベルになると、第1の目標電圧切替え部140によって第1の電源電圧Vout1の目標電圧が24Vに切り替わる。また、上述したように、第2のスイッチング電源回路110は、24/5CHG信号がローレベルからハイレベルに切り替わったときに第2の目標電圧切替え部150が目標電圧を5.2Vから5Vに切り替えるまでの時間が短くなるように設定されている。すなわち、FET82のゲート電圧の上昇時間が短くなるように、抵抗R84、R85、コンデンサC83の各値が設定されている。
このため、24/5CHG信号がハイレベルになると、第2の目標電圧切替え部150によって第2の電源電圧Vout2の目標電圧が5.2Vから5Vに下がる。同時に、第1の電源電圧Vout1が5Vから24Vに上昇する。第1の電源電圧Vout1が5Vから24Vに上昇し安定するまでの期間を期間7とする。期間7において、第1の電源電圧Vout1が第2の電源電圧Vout2に接続される負荷の電圧仕様範囲を超える前に、第2の電源電圧Vout2の目標電圧を5Vに下げる必要がある。実施例1では、制御上、第1の電源電圧Vout1の上昇速度が遅いため、特段の対策を施さなくてもこの条件を満たせる。最後に24VON信号をハイレベルにすると、ロードスイッチ部160がオン状態となり、負荷が接続される電源電圧Vout1’の電圧が24Vに上昇する。この期間を期間8とする。
ところで、本来、期間5における第2の電源電圧Vout2の目標電圧は、第2の電源電圧Vout2に接続される負荷に要求される電圧範囲を超えない範囲で設定すべきである。そうすれば、前述したような制御の順序を考慮する必要がなくなる。しかし、第2の電源電圧Vout2に接続される負荷に要求される電圧精度が高く、かつ、第2の電源電圧Vout2に接続される負荷の範囲が大きい場合は、上述した対応をとることができない。これは、電源装置から負荷までのライン上で電圧ドロップが発生することを考慮しなければならないからである。
この理由について、第1の電源電圧Vout1の目標電圧と第2の電源電圧Vout2の目標電圧、それから、最小負荷時と最大負荷時での、負荷における電圧を示した図6を用いて説明する。図6(A)は、第2の電源電圧Vout2の目標電圧を、要求される電圧仕様の範囲内とした場合を説明する図である。図6(B)は、第2の電源電圧Vout2の目標電圧を、要求される電圧仕様の範囲外とした場合を説明する図である。また、各図の左側が第2の電源電圧Vout2に接続される負荷の範囲が小さい場合、右側が大きい場合である。縦軸はいずれも電源電圧Voutを示し、要求される電圧仕様の範囲を破線で表している。また、第1の電源電圧Vout1の目標電圧と第2の電源電圧Vout2の目標電圧を実線で示している。また、負荷が最小(Min)のとき(最小負荷時)の負荷における電圧と、負荷が最大(Max)のとき(最大負荷時)の負荷における電圧を点線で示す。
図6(A)に示すように、第2の電源電圧Vout2に接続される負荷の範囲が小さい場合は、負荷が最小のときの負荷における電圧と負荷が最大のときの負荷における電圧との差である電圧ドロップが小さい。この場合、第2の電源電圧Vout2の目標電圧を要求される電圧仕様の範囲内に設定しても、負荷における電圧が要求される電圧仕様の範囲を超えることはない。一方、第2の電源電圧Vout2に接続される負荷の範囲が大きい場合は、負荷が最小のときの負荷における電圧と負荷が最大のときの負荷における電圧との差である電圧ドロップが大きい。この場合、第2の電源電圧Vout2の目標電圧を要求される電圧仕様の範囲内に設定すると、負荷が大きいときに、負荷における電圧が要求される電圧仕様の範囲を下回ってしまう。
これに対して、図6(B)のように、第2の電源電圧Vout2の目標電圧を要求される電圧仕様の範囲外に設定すれば、負荷が大きい場合でも、負荷における電圧が要求される電圧仕様の範囲内から外れることはない。このため、実施例1では、第1の電源電圧Vout1の目標電圧が5Vのときの第2の電源電圧Vout2の目標電圧を要求される電圧仕様の範囲外に設定している。
以上のように、実施例1では、第1の電源電圧Vout1を24Vから5Vに下げる際に、第2の電源電圧Vout2の目標電圧を5Vから5.2Vのように第1の電源電圧Vout1より高い電圧に上げる。これにより、安価かつ負荷が大きく出力電圧の精度が高い装置の要求を満たす電源装置を実現できる。また、実施例1の第1のスイッチング電源回路100は、アクティブクランプ方式のフライバックコンバータとしたが、通常のフライバック電源でもよい。以上、実施例1によれば、待機モード時の負荷が大きく出力電圧の精度が高い装置に適用できる安価な電源装置を提供することができる。
[電源装置]
実施例2について説明する。実施例1と異なる点についてのみ説明し、それ以外は説明を省略する。まず、実施例2におけるスイッチング電源の回路を、図7を用いて説明する。実施例1の図1で説明した回路に対して、実施例2の電源装置は、次の2点が異なる。1点目は、第2のスイッチング電源回路110が、Nチャネル型FETを2つ使った同期整流方式のフォワード型降圧DCDCコンバータである点である。2点目は、第1の目標電圧切替え部140のフィードバック電圧切替え部142に遅延回路を設けた点である。第1の目標電圧切替え部140は、フィードバック電圧切替え部142を有している。フィードバック電圧切替え部142は、FET51、抵抗R55に加え、コンデンサC51、ダイオードD51、抵抗R56、R57を有し、24/5CHG信号は、フィードバック電圧切替え部142を介してフィードバック部130に入力される。
実施例2について説明する。実施例1と異なる点についてのみ説明し、それ以外は説明を省略する。まず、実施例2におけるスイッチング電源の回路を、図7を用いて説明する。実施例1の図1で説明した回路に対して、実施例2の電源装置は、次の2点が異なる。1点目は、第2のスイッチング電源回路110が、Nチャネル型FETを2つ使った同期整流方式のフォワード型降圧DCDCコンバータである点である。2点目は、第1の目標電圧切替え部140のフィードバック電圧切替え部142に遅延回路を設けた点である。第1の目標電圧切替え部140は、フィードバック電圧切替え部142を有している。フィードバック電圧切替え部142は、FET51、抵抗R55に加え、コンデンサC51、ダイオードD51、抵抗R56、R57を有し、24/5CHG信号は、フィードバック電圧切替え部142を介してフィードバック部130に入力される。
第2のスイッチング電源回路110において、第2の制御手段である制御部104は、FB_D端子に入力されるフィードバック電圧に応じて、Nチャネル型のFET83、FET84の各ゲート端子にパルス信号を出力する。これにより、制御部104は、第2の電源電圧Vout2を制御する。以下、Nチャネル型のFETを単にFETと記載する。FET83のゲート駆動用電源は、電源生成部105によって確保する。第2のスイッチング電源回路110を同期整流型とすることで、通常負荷における損失を大幅に改善できる。
第1の目標電圧切替え部140において、24/5CHG信号がハイレベル状態になると、抵抗R56、ダイオードD51を介してコンデンサC51に電荷が充電され、FET51のゲート電圧が上昇する。FET51のゲート電圧の上昇時間は、抵抗R56、R55、及びコンデンサC51によって決定される。反対に、24/5CHG信号がローレベル状態になると、コンデンサC51に充電された電荷が抵抗R55とR56、それからダイオードD51と抵抗R57を介して放電され、FET51のゲート電圧が下降する。FET51のゲート電圧の下降時間は、抵抗R55、R56、R57及びコンデンサC51によって決定される。実施例2では、抵抗R57を小さく(例えば100Ω)、抵抗R56を大きく(例えば10kΩ)、抵抗R55を大きく(例えば1MΩ)、コンデンサC51を大きく(例えば1μF)設定する。これにより、FET51のゲート電圧の上昇時間を長く、下降時間を短くしている。すなわち、第1の電源電圧Vout1の目標電圧を5Vから24Vに変える時間を長くして、24Vから5Vに変える時間を短くしている。これにより、第1の電源電圧Vout1の目標電圧を、5Vから24Vに切り替える際に、第2の電源電圧の目標電圧を5Vに下げたあとに第1の電源電圧Vout1の目標電圧を24Vに上げることができる。
第1の電源電圧Vout1の目標電圧を、5Vから24Vに切り替える際の制御方法について、図8を用いて説明する。図8の(i)〜(vii)は、図2の(i)〜(vii)と同様のグラフである。まず、24/5CHG信号がローレベルであり、かつ、24VON信号がローレベルであるときを期間6とする。期間6においては、24/5CHG信号がローレベルであるため、第1の目標電圧切替え部140によって第1の電源電圧Vout1の目標電圧が5Vに切り替えられている。また、24VON信号がローレベルであるため、ロードスイッチ部160がオフ状態であり、負荷が接続される電源電圧Vout1’は0Vの状態である。また、24/5CHG信号がローレベルであるため、第2の目標電圧切替え部150によって第2の電源電圧Vout2の目標電圧は5.2Vに切り替えられている。第2のスイッチング電源回路110は、FET81を常時オン状態となるように制御している。期間6における回路図は、図3の期間5と同様である。
次に、24/5CHG信号がハイレベルになるが、上述したように、実施例2では、第1の電源電圧Vout1の目標電圧を5Vから24Vに切り替える上昇時間を長くしている。すなわち、実施例2では、フィードバック電圧切替え部142が遅延回路を有している。このため、第1の目標電圧切替え部140によって第1の電源電圧Vout1の目標電圧が24Vに切り替わるまで所定の時間Tを要する。また、上述したように、第2のスイッチング電源回路110は、24/5CHG信号がローレベルからハイレベルに切り替わったときに第2の目標電圧切替え部150が目標電圧を5.2Vから5Vに切り替えるまでの時間が短くなるように設定されている。このため、24/5CHG信号がハイレベルになると、第2の目標電圧切替え部150によって第2の電源電圧Vout2の目標電圧が5.2Vから5Vに下がる。
第1の電源電圧Vout1は、24/5CHG信号がローレベルからハイレベルに切り替わってから所定の時間Tが経過してから5Vから24Vに上昇する。第1の電源電圧Vout1が5Vから24Vに上昇し安定するまでの期間を期間7とする。最後に24VON信号をハイレベルにすると、ロードスイッチ部160がオン状態となり、負荷が接続される電源電圧Vout1’の電圧が24Vに上昇する。この期間を期間8とする。
以上のように、第1の目標電圧切替え部140のフィードバック電圧切替え部142が遅延回路を有する構成とする。これにより、第1の電源電圧Vout1を5Vから24Vに上げる際に第2の電源電圧Vot2が電圧仕様範囲を超えないように制御することが可能となる。また、第2のスイッチング電源回路110を同期整流とすることで、通常負荷における損失を大幅に改善できる。以上、実施例2によれば、待機モード時の負荷が大きく出力電圧の精度が高い装置に適用できる安価な電源装置を提供することができる。
実施例1、2で説明した電源装置は、例えば画像形成装置の低圧電源、即ちコントローラ(制御部)やモータ等の駆動部へ電力を供給する電源として適用可能である。以下に、実施例1、2の電源装置が適用される画像形成装置の構成を説明する。
[画像形成装置の構成]
画像形成装置の一例として、レーザビームプリンタを例にあげて説明する。図9に電子写真方式のプリンタの一例であるレーザビームプリンタの概略構成を示す。レーザビームプリンタ300は、静電潜像が形成される像担持体としての感光ドラム311、感光ドラム311を一様に帯電する帯電部317(帯電手段)、感光ドラム311に形成された静電潜像をトナーで現像する現像部312(現像手段)を備えている。そして、感光ドラム311に現像されたトナー像をカセット316から供給された記録材としてのシート(不図示)に転写部318(転写手段)によって転写して、シートに転写したトナー像を定着器314で定着してトレイ315に排出する。この感光ドラム311、帯電部317、現像部312、転写部318が画像形成部である。また、レーザビームプリンタ300は、実施例1、2で説明した電源装置400を備えている。なお、実施例1、2の電源装置400を適用可能な画像形成装置は、図9に例示したものに限定されず、例えば複数の画像形成部を備える画像形成装置であってもよい。更に、感光ドラム311上のトナー像を中間転写ベルトに転写する一次転写部と、中間転写ベルト上のトナー像をシートに転写する二次転写部を備える画像形成装置であってもよい。
画像形成装置の一例として、レーザビームプリンタを例にあげて説明する。図9に電子写真方式のプリンタの一例であるレーザビームプリンタの概略構成を示す。レーザビームプリンタ300は、静電潜像が形成される像担持体としての感光ドラム311、感光ドラム311を一様に帯電する帯電部317(帯電手段)、感光ドラム311に形成された静電潜像をトナーで現像する現像部312(現像手段)を備えている。そして、感光ドラム311に現像されたトナー像をカセット316から供給された記録材としてのシート(不図示)に転写部318(転写手段)によって転写して、シートに転写したトナー像を定着器314で定着してトレイ315に排出する。この感光ドラム311、帯電部317、現像部312、転写部318が画像形成部である。また、レーザビームプリンタ300は、実施例1、2で説明した電源装置400を備えている。なお、実施例1、2の電源装置400を適用可能な画像形成装置は、図9に例示したものに限定されず、例えば複数の画像形成部を備える画像形成装置であってもよい。更に、感光ドラム311上のトナー像を中間転写ベルトに転写する一次転写部と、中間転写ベルト上のトナー像をシートに転写する二次転写部を備える画像形成装置であってもよい。
レーザビームプリンタ300は、画像形成部による画像形成動作や、シートの搬送動作を制御するコントローラ320を備えており、実施例1、2に記載の電源装置400は、例えばコントローラ320に電力を供給する。コントローラ320は、図4の制御を行う状態制御部に相当する。すなわち、コントローラ320は、電源装置400に対して、24/5CHG信号及び24VON信号を出力する。これにより、コントローラ320は、通常状態と待機状態とを切り替えることができる。ここで、通常状態のとき、第1の電源電圧Vout1の目標電圧は24V、第2の電源電圧Vout2の目標電圧は5Vである。また、待機状態のとき、第1の電源電圧Vout1の目標電圧は5V、第2の電源電圧Vout2の目標電圧は5.2Vである。また、実施例1、2に記載の電源装置400は、感光ドラム311を回転するため又はシートを搬送する各種ローラ等を駆動するためのモータ等の駆動部に電力を供給する。すなわち、実施例1、2の負荷は、コントローラ320や駆動部に相当する。例えば、第1のスイッチング電源回路100は、ロードスイッチ部160を介して電源電圧Vout1’を駆動部に供給する。また、例えば、第2のスイッチング電源回路110は、第2の電源電圧Vout2をコントローラ320に供給する。実施例3の画像形成装置は、省電力を実現する待機状態(例えば、省電力モードや待機モード)にある場合に、第1の電源電圧Vout1の目標電圧を下げるとともに、第2の電源電圧Vout2の目標電圧を上げる。これにより、実施例3によれば、待機モード時の負荷が大きく出力電圧の精度が高い装置に適用できる安価な電源装置を提供することができる。
100 第1のスイッチング電源回路
101 制御部
102 制御部
110 第2のスイッチング電源回路
140 第1の目標電圧切替え部
150 第2の目標電圧切替え部
160 ロードスイッチ部
101 制御部
102 制御部
110 第2のスイッチング電源回路
140 第1の目標電圧切替え部
150 第2の目標電圧切替え部
160 ロードスイッチ部
Claims (13)
- 交流電圧を直流電圧に変換する電源装置において、
前記交流電圧を整流及び平滑する整流平滑手段と、
前記整流平滑手段により整流及び平滑された電圧を変換して第1の出力電圧を出力する第1の出力手段と、
前記第1の出力電圧が第1の目標電圧となるように制御する第1の制御手段と、
前記第1の出力電圧を変換して第2の出力電圧を出力する第2の出力手段と、
前記第2の出力電圧が第2の目標電圧となるように制御する第2の制御手段と、
前記第1の目標電圧を切り替える第1の切替手段と、
前記第2の目標電圧を切り替える第2の切替手段と、
を備え、
前記第1の切替手段が、前記第1の目標電圧を、第1の直流電圧から前記第1の直流電圧よりも低くかつ前記第1の目標電圧が前記第1の直流電圧であるときの前記第2の目標電圧である第2の直流電圧と略同じ第3の直流電圧に切り替えると、前記第2の切替手段は、前記第2の目標電圧を、前記第3の直流電圧よりも高い第4の直流電圧に切り替えることを特徴とする電源装置。 - 前記第2の出力手段は、前記第2の制御手段によりスイッチングされるスイッチング手段を有し、
前記スイッチング手段は、前記第2の制御手段により連続導通状態に移行することが可能であり、前記第2の目標電圧が前記第4の直流電圧に切り替えられると前記連続導通状態に移行することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。 - 前記第1の切替手段が、前記第1の目標電圧を前記第1の直流電圧から前記第3の直流電圧に切り替えた後に、前記第2の切替手段が、前記第2の目標電圧を前記第2の直流電圧から前記第4の直流電圧に切り替えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電源装置。
- 前記第2の切替手段が、前記第2の目標電圧を前記第4の直流電圧から前記第2の直流電圧に切り替えた後に、前記第1の切替手段が、前記第1の目標電圧を前記第3の直流電圧から前記第1の直流電圧に切り替えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電源装置。
- 前記第1の出力手段は、トランスを有し、前記整流平滑手段により整流及び平滑された電圧を、前記トランスを介して前記第1の出力電圧に変換する絶縁型コンバータであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電源装置。
- 前記第1の出力手段は、アクティブクランプ方式のフライバックコンバータであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電源装置。
- 前記第1の出力電圧の負荷への供給を接続又は遮断するロードスイッチと、
前記ロードスイッチをオンオフする第3の制御手段と、
を備え、
前記第3の制御手段が前記ロードスイッチをオフした後に、前記第1の切替手段が、前記第1の目標電圧を前記第1の直流電圧から前記第3の直流電圧に切り替えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電源装置。 - 前記第1の切替手段が、前記第1の目標電圧を前記第3の直流電圧から前記第1の直流電圧に切り替えた後に、前記第3の制御手段が前記ロードスイッチをオンすることを特徴とする請求項7に記載の電源装置。
- 前記第2の出力手段は、Pチャネル型の電界効果トランジスタと、回生ダイオードと、チョークコイルと、を有することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電源装置。
- 前記第2の出力手段は、2つのスイッチング素子を利用した同期整流方式であることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の電源装置。
- 記録材に画像形成を行う画像形成手段と、
請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の電源装置と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 記録材に画像形成を行う画像形成手段と、
前記画像形成手段を制御するコントローラと、
請求項7又は請求項8に記載の電源装置と、
を備え、
前記コントローラは、前記第1の切替手段及び前記第2の切替手段に第1の信号を出力し、前記第3の制御手段に第2の信号を出力し、
前記第1の切替手段は、前記第1の信号に応じて前記第1の目標電圧を前記第1の直流電圧又は前記第3の直流電圧に切り替え、
前記第2の切替手段は、前記第1の信号に応じて前記第2の目標電圧を前記第2の直流電圧又は前記第4の直流電圧に切り替え、
前記第3の制御手段は、前記第2の信号に応じて前記ロードスイッチをオン又はオフすることを特徴とする画像形成装置。 - 前記第1の切替手段は、前記コントローラから前記第1の信号が入力され、前記第1の目標電圧を前記第3の直流電圧から前記第1の直流電圧に切り替えるとき、前記第1の信号が入力されてから所定の時間が経過してから前記第1の目標電圧を前記第3の直流電圧から前記第1の直流電圧に切り替えることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
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