JP2019035881A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019035881A
JP2019035881A JP2017157720A JP2017157720A JP2019035881A JP 2019035881 A JP2019035881 A JP 2019035881A JP 2017157720 A JP2017157720 A JP 2017157720A JP 2017157720 A JP2017157720 A JP 2017157720A JP 2019035881 A JP2019035881 A JP 2019035881A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
paper
glossiness
pressure roller
pad
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017157720A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6946850B2 (ja
Inventor
白代 康夫
Yasuo Shirodai
康夫 白代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2017157720A priority Critical patent/JP6946850B2/ja
Publication of JP2019035881A publication Critical patent/JP2019035881A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6946850B2 publication Critical patent/JP6946850B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】用紙へのトナー画像の定着後に再加熱したり、装置を大型化させたりすることなく、トナー画像の光沢度を調整できる定着装置及び画像形成装置を提供する。【解決手段】所定の搬送方向に沿って搬送される用紙Pを、加熱ローラー183により加熱される定着ベルト184を介してPAD185と加圧ローラー187とにより構成される定着ニップNにおいて加熱及び加圧する画像定着部18において、制御部は、PAD185の定着ニップ下流側の突き出し量を調整することで、用紙Pに形成されているトナー画像の光沢度を調整する。【選択図】図3

Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置で使用される用紙の種類は多岐に渡っている。例えば、コート紙は、その表面にコート層が形成されているため、平滑な表面形状を有しており、光沢度が高い。一方、普通紙や上質紙は、その材質(紙繊維)に起因して、表面に微細な凹凸を有しており、光沢度が低い。
用紙上にトナー画像を形成した場合、トナー画像が形成されている部分(画像部)の光沢と、トナー画像が形成されていない用紙の地肌部分(非画像部)の光沢との差に応じて、ユーザーは違和感を感じる場合がある。一般的に、トナー画像の定着温度を高くするほど画像部の光沢度が高くなるため、従来、低光沢の用紙に合わせて画像部の光沢度を低下させるには、定着温度を下げることが行われてきた。しかし、定着温度を低くすると、トナー画像に与える熱量が不十分となり、用紙への定着強度が不足してしまう。このように、トナー画像の光沢度を低下させることとトナー画像の用紙に対する定着強度を確保することを両立させることは困難であった。
そこで、例えば、特許文献1には、定着ニップ下流に、用紙上に定着されたトナー画像の表面を帯電させ、トナー画像に含まれるトナーがその軟化点以上に到達するようにトナー画像を加熱することで、トナー画像の表面の光沢を低下させる光沢制御手段を設けることが提案されている。
特開2013−195635号公報
しかしながら、トナー画像が冷えた後、別装置にて再加熱することは、エネルギーの効率が悪く、また、画像形成装置の大型化を招く不具合があった。
本発明の課題は、用紙へのトナー画像の定着後に再加熱したり、装置を大型化させたりすることなく、トナー画像の光沢度を調整できるようにすることである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
回転可能な定着ベルトと、
前記定着ベルトを加熱する加熱部材と、
前記定着ベルトに圧接する加圧ローラーと、
前記定着ベルトの内周面側に備えられ、前記定着ベルトの前記加圧ローラーに対向する面の形状を保持するとともに、前記定着ベルトを介して前記加圧ローラーと定着ニップを形成する保持部材と、
を備え、所定の搬送方向に沿って搬送される用紙を前記定着ニップにおいて加熱及び加圧することで前記用紙に形成されているトナー画像を前記用紙に定着させる定着装置であって、
前記保持部材の前記定着ニップ下流側の突き出し量を調整することで、前記用紙に形成されているトナー画像の光沢度を調整する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記制御部は、前記用紙の光沢度を特定するための光沢度特定情報を取得し、取得した前記光沢度特定情報に基づいて、前記保持部材の前記定着ニップ下流側の突き出し量を調整する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記制御部は、前記光沢度特定情報により特定される前記用紙の光沢度が低いほど、前記保持部材の前記定着ニップ下流側の突き出し量が長くなるように調整する。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明において、
前記制御部は、同じ光沢度の用紙に対しては、その厚さが厚いほど、前記保持部材の前記定着ニップ下流側の突き出し量が長くなるように調整する。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の発明において、
前記制御部は、前記用紙の搬送方向に沿って、前記保持部材及び/又は前記加圧ローラーを移動させることにより、前記保持部材の前記定着ニップ下流側の突き出し量を調整する。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の発明において、
前記制御部は、前記加圧ローラーの圧接力を調整することで、前記保持部材の前記定着ニップ下流側の突き出し量を調整する。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、
前記保持部材の前記定着ベルトを介して前記加圧ローラーと対向する面は、前記加圧ローラーより曲率半径の大きい凹形状の曲面で構成されている。
請求項8に記載の発明の画像形成装置は、
請求項1〜7のいずれか一項に記載の定着装置を備える。
本発明によれば、用紙へのトナー画像の定着後に再加熱したり、装置を大型化させたりすることなく、トナー画像の光沢度を調整することが可能となる。
画像形成装置の概略構成を示す図である。 画像形成装置の主要な機能構成を示すブロック図である。 画像定着部の構成を示す模式図である。 図2の制御部により実行される光沢度制御処理を示すフローチャートである。 PADの突き出し量を説明するための図である。 第2の実施形態におけるPADの突き出し量の調整を説明するための図である。 第3の実施形態におけるPAD面及び押圧方向を説明するための図である。
以下、本実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
<第1の実施形態>
(画像形成装置1の構成)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置1の概略構成を示す図である。図2は、画像形成装置1の主要な機能構成を示すブロック図である。
画像形成装置1は、CPU101(Central Processing Unit)、RAM102(Random Access Memory)及びROM103(Read Only Memory)を有する制御部10、記憶部11、操作部12、表示部13、インターフェース14、スキャナー15、画像処理部16、画像形成部17、画像定着部18及び搬送部19等を備える。制御部10は、バス21を介して記憶部11、操作部12、表示部13、インターフェース14、スキャナー15、画像処理部16、画像形成部17、画像定着部18及び搬送部19と接続されている。
CPU101は、ROM103又は記憶部11に記憶されているプログラムを読み出して実行し、各種演算処理を行う。
RAM102は、CPU101に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。
ROM103は、CPU101により実行される各種プログラムや設定データ等を格納する。なお、ROM103に代えてEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリー等の書き換え可能な不揮発性メモリーが用いられても良い。本実施形態において、ROM103には、用紙の種類(例えば、普通紙、コート紙、・・・)とその用紙の光沢度(ここでは、低、高)を対応付けた光沢度テーブルが記憶されている。
これらのCPU101、RAM102及びROM103を備える制御部10は、上述の各種プログラムに従って画像形成装置1の各部を統括制御する。例えば、制御部10は、ジョブの実行指令に基づいて後述する光沢度制御処理を実行する。
記憶部11は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、スキャナー15により取得された画像データや、インターフェース14を介して外部から入力された画像データ等が記憶される。なお、これらの画像データ等はRAM102に記憶されても良い。
操作部12は、ユーザーによって設定される種々の情報を制御部10のCPU101に出力する。操作部12としては、例えば、ディスプレイ上に表示される情報に従い、入力操作を行うことが可能なタッチパネルを用いることができる。かかる操作部12を通じて、ユーザーは、ジョブにおける印刷条件、すなわち、ジョブで使用する用紙Pの種類(コート紙、普通紙等)、坪量、サイズ、給紙トレイ、画像の濃度、倍率、両面印刷の有無などを設定することができる。設定された印刷条件は、RAM102に記憶される。また、ユーザーは、操作部12を通じて、ジョブの実行指令等を入力することができる。
表示部13は、LCD(Liquid crystal display)等の表示装置を備え、画像形成装置1の状態や、タッチパネルへの入力操作の内容を示す操作画面等を表示する。
インターフェース14は、外部のコンピューター、他の画像形成装置などとの間でデータの送受信を行う手段であり、例えば各種シリアルインターフェースのいずれかにより構成される。
スキャナー15は、原稿の画像を読み取り、R(赤)、G(緑)及びB(青)の色成分ごとの単色画像データを含む画像データを生成して記憶部11に記憶させる。
画像処理部16は、例えばラスタライズ処理部、色変換部、階調補正部、ハーフトーン処理部を備え、記憶部11に記憶された画像データに各種画像処理を施して記憶部11に記憶させる。
画像形成部17は、記憶部11に記憶された画像データに基づき、用紙Pに画像を形成する。画像形成部17は、C(シアン)、M(マジェンタ)、Y(イエロー)及びK(黒)の色成分に各々対応する4組の露光部171、感光体172及び現像部173を備えている。また、画像形成部17は、転写体174及び2次転写ローラー175を備えている。
露光部171は、発光素子としてのLD(Laser Diode)を備えている。露光部171
は、画像データに基づいてLDを駆動し、帯電する感光体172上にレーザー光を照射、露光して感光体172上に静電潜像を形成する。現像部173は、露光された感光体172上に帯電する現像ローラーにより所定の色(C、M、Y及びKのいずれか)のトナー(色材)を供給して、感光体172上に形成された静電潜像を現像する。
C、M、Y及びKに対応する4つの感光体172上に各々C、M、Y及びKのトナーで形成された画像(単色画像)は、各感光体172から転写体174上に順次重ねられて転写される。これにより、転写体174上にC、M、Y及びKを色成分とするカラー画像が形成される。転写体174は、複数の転写体搬送ローラーに巻き回された無端ベルトであり、各転写体搬送ローラーの回転に従って回転する。
2次転写ローラー175は、転写体174上のカラー画像を、給紙トレイ22から給紙された用紙P上に転写する。詳しくは、用紙P及び転写体174を挟持する2次転写ローラー175に所定の転写電圧が印加されることにより、転写体174上においてカラー画像を形成しているトナーが用紙P側に引き寄せられて用紙Pに転写される。
画像定着部18は、トナー画像が転写された用紙Pを加熱及び加圧してトナーを用紙Pに定着させる定着処理を行う。
図3は、画像定着部18の構成を示す模式図である。画像定着部18は、加熱ローラー(加熱部材)183、定着ベルト184、PAD(保持部材)185、支持部材186、加圧ローラー187、移動機構1801、移動機構1802、圧接駆動機構1803(図2参照)等を備える。制御部10は、加熱ローラー183、加圧ローラー187を回転させるモーター等の図示しない駆動機構や、加熱ローラー183に備えられるヒーター188、移動機構1801、移動機構1802、圧接駆動機構1803等に接続されており、画像定着部18の各部を制御する。画像定着部18及び制御部10により定着装置が構成される。
加熱ローラー183は、その回転軸方向に延在するヒーター188を内部に備えて構成され、定着ベルト184を回転させるとともに加熱させる。ヒーター188としては、例えば、ハロゲンランプヒーター、IHヒーター等を用いることができる。
定着ベルト184は、加熱ローラー183の回転軸方向の長さと略同じ幅を有する無端状ベルトで構成され、加熱ローラー183及びPAD185にループ状に張架される。定着ベルト184は、加熱ローラー183が回転することにより、加熱ローラー183及びPAD185に沿って図3に示す矢印方向に走行し、トナー画像が転写された用紙Pを搬送しながら加熱する。
PAD185は、加熱ローラー183及び加圧ローラー187の回転軸方向に延在する保持部材である。PAD185は、定着ベルト184の内周面側に、定着ベルト184を挟んで加圧ローラー187と対向する位置に配置されており、定着ベルト184の加圧ローラー187と対向する面の形状を保持するとともに、定着ベルト184を介して加圧ローラー187と定着ニップNを形成する。本実施形態において、PAD185の加圧ローラー187側の面は、用紙搬送方向に平行な平面形状(フラット形状)である。PAD185は、移動機構1801により用紙搬送方向に沿って移動可能に構成されており、PAD185を移動機構1801により用紙搬送方向の下流側に移動させて定着ニップNの下流側に突き出させることで、定着ベルト184を定着ニップNの下流側に突き出させることができるようになっている。
支持部材186は、PAD185を支持する部材であり、例えば、鉄製の中空の角柱等により構成されている。
加圧ローラー187は、圧接駆動機構1803に駆動されて定着ベルト184を介してPAD185と圧接することにより定着ニップNを形成し、トナー画像が転写された用紙Pを搬送しながら加熱及び加圧してトナー画像を用紙Pに定着させる。また、加圧ローラー187は、移動機構1802により用紙搬送方向に沿って移動可能に構成されている。
搬送部19は、用紙Pを挟持した状態で回転することで用紙Pを搬送する用紙搬送ローラーを複数備え、給紙トレイ22から用紙Pを給紙して所定の搬送経路で搬送する。搬送部19は、画像定着部18により定着処理が行われた用紙Pの表裏を反転させて2次転写ローラー175へ搬送する反転機構191を備えている。画像形成装置1では、用紙Pの両面に画像を形成する場合に反転機構191による用紙Pの表裏の反転が行われて両面に画像が形成された後に用紙Pが排紙トレイ23に排出される。用紙Pの片面にのみ画像を形成する場合には、反転機構191による用紙Pの表裏の反転が行われることなく片面に画像が形成された用紙Pが排紙トレイ23に排出される。
(画像形成装置1の動作)
次に、画像形成装置1の動作について説明する。
図4は、制御部10により実行される光沢度制御処理を示すフローチャートである。光沢度制御処理は、ユーザーからのジョブの実行指令に応じて実行される。
まず、制御部10は、ジョブで使用される用紙Pの光沢度を特定するための光沢度特定情報を取得する(ステップS1)。
本実施形態において、制御部10は、ジョブの印刷条件に設定されている用紙Pの種類の情報を光沢度特定情報として取得する。
あるいは、給紙トレイ22に用紙Pの光沢度を測定する光沢度計を設け、制御部10は、ジョブに使用する用紙Pが装填された給紙トレイ22の光沢度計により用紙Pの光沢度を測定させ、その測定結果を光沢度特定情報として取得してもよい。光沢度計としては、例えば、用紙Pに光を照射して、その反射光に基づいて光学的に光沢度を測定する光沢度計等を用いることができる。
次いで、制御部10は、取得された光沢度特定情報に基づいて、用紙Pの光沢度を判断する(ステップS2)。
ステップS2において、制御部10は、ROM103に記憶されている光沢度テーブルを参照し、光沢度特定情報(用紙Pの種類の情報)に基づいて、用紙Pの光沢度の高低を判断する。
なお、光沢度特定情報を光沢度計の測定結果とした場合は、その測定結果と予め定められた閾値との比較に基づいてジョブに使用する用紙Pの光沢度の高低を判断する。
ジョブで使用される用紙Pの光沢度が低いと判断した場合(ステップS2:低)、制御部10は、用紙Pの厚さを特定するための厚さ特定情報を取得する(ステップS3)。
例えば、制御部10は、ジョブの印刷条件に設定されている用紙Pの坪量の情報を厚さ特定情報として取得する。
次いで、制御部10は、取得された厚さ特定情報に基づいて、用紙Pが厚紙であるか否かを判断する(ステップS4)。
例えば、制御部10は、用紙Pの坪量が予め定められた閾値より高い場合に、用紙Pが厚紙であると判断する。
用紙Pが厚紙であると判断した場合(ステップS4;YES)、制御部10は、PAD185の定着ニップ下流側の突き出し量(突き出し量Dとする)をα1に調整し(ステップS5)、ステップS8の処理に移行する。
突き出し量Dは、図5に示すように、定着ニップNの後端(定着ニップNの用紙搬送方向の下流側の端)から、PAD185の加圧ローラー187側の面の用紙搬送方向の下流側の端までの長さである。
ジョブで使用される用紙Pが厚紙ではないと判断した場合(ステップS4;NO)、制御部10は、PAD185の突き出し量Dをα2に調整し(ステップS6)、ステップS8の処理に移行する。
ここで、α1>α2>0である。α1、α2は、実験的経験的に求められた値である。
一方、ステップS2において、ジョブで使用される用紙Pの光沢度が高いと判断した場合(ステップS2;高)、制御部10は、PAD185の突き出し量Dを0に調整し(ステップS7)、ステップS8の処理に移行する。
ここで、ステップS5〜S7において、制御部10は、PAD185及び/又は加圧ローラー187を用紙搬送方向に移動させることにより、PAD185の突き出し量Dを調整する。例えば、PAD185の突き出し量Dが長くなるように調整する場合は、図5に示すように、移動機構1801によりPAD185を用紙搬送方向の下流側に移動させるか、移動機構1802により加圧ローラー187を用紙搬送方向上流側に移動させる。あるいは、双方を移動させることとしてもよい。PAD185の突き出し量Dが短くなるように調整する場合には、移動機構1801によりPAD185を用紙搬送方向の上流側に移動させるか、移動機構1802により加圧ローラー187を用紙搬送方向下流側に移動させる。あるいは、双方を移動させることとしてもよい。
ステップS8において、制御部10は、ジョブの印刷条件に基づいてジョブを実行し(ステップS8)、光沢度制御処理を終了する。すなわち、制御部10は、ジョブの印刷条件に基づいて、搬送部19により用紙Pを搬送し、スキャナー15又はインターフェース14により取得され画像処理部16により画像処理された画像データに基づいて画像形成部17によりトナー画像を形成させて用紙Pにトナー画像を転写させ、転写済みの用紙Pを画像定着部18により用紙Pの種類や厚さに応じて予め定められた定着温度及び定着速度で定着させて排紙する。
上記光沢度制御処理により、PAD185は、用紙Pの光沢度が低い場合、ジョブの実行中、用紙Pの光沢度及び厚みに応じて調整された突き出し量Dだけ定着ニップNの下流側に突き出した状態となる。すなわち、トナー画像が転写された用紙Pは定着ニップNで加熱及び加圧された後、PAD185の突き出し量Dだけ定着ベルト184に沿って搬送される。このとき、用紙Pは定着ベルト184の温度の影響で温められ、定着ニップNにおいて平滑に伸ばされたトナー画像が無加圧で徐冷される(急速に冷えずに、徐々に温度が低下する)。これにより、粘弾性体である溶融トナーが弾性回復し、画像面に凹凸が形成され、トナー画像の光沢を低下させることができる。用紙Pの光沢度が高い場合、突き出し量Dが0に調整されるので、定着により得られた光沢をそのまま維持することができる。
すなわち、上記光沢度制御処理により、用紙Pの光沢度に応じてPAD185の突き出し量Dを調整する(用紙Pの光沢度が低いほど突き出し量Dが長くなるように調整する)ことで、用紙Pの光沢度に応じてトナー画像の光沢度を調整することが可能となり、用紙Pの光沢度が低い場合であっても、トナー画像の定着後に再加熱したり、装置を大型化させたりすることなく、トナー画像の光沢度を用紙Pの光沢度に対して違和感のない光沢度に調整することができる。
また、熱容量の大きい厚紙の場合は、定着性を得るために定着温度を上げるか又は定着速度を遅くするため、用紙Pの表面にあるトナー画像は良く溶融して、薄紙より高い光沢度となる。そのため、同じ種類の用紙に対しては、その厚さが厚いほどPAD185の突き出し量Dを長くすることで、用紙Pの厚さに拘わらず、トナー画像の光沢度を用紙Pの光沢度に対して違和感のない光沢度に調整することが可能となる。
(第1の実施形態の検証実験1)
第1の実施形態におけるPAD突き出しによる効果を確認するため、画像定着部18においてPAD185を定着ニップNの下流側に移動させて突き出させることによるトナー画像の光沢度の低下を検証する実験を行った。本実験では、画像形成装置1において、低光沢である普通紙(薄紙)を用紙として用い、カバレッジ100%の黒のトナー画像を転写した用紙を画像定着部18に搬送し、画像定着部18において表I(比較例1)、表II(実施例1)に示す定着温度、荷重、突き出し量Dでトナー画像の定着及び徐冷を行った後、用紙上のトナー画像の光沢度の測定及び定着性の判定を行った。
カバレッジ100%の黒のトナー画像の普通紙における光沢度の目標値は、60度光沢度計にて10以上15以下である。
定着性は、定着後の用紙を折って、折り目に風を当て、折り目のトナーの剥離状態を目視で判定した。判定は、R1〜R5のランク評価とし、R3以上が品質を満足している。各ランクは以下のとおりである。
R1:ほぼ真っ白、R2:半分程度白いところが見える、R3:一部剥離があるが概ね黒い(80%程度黒い)、R4:一部剥離があるが概ね黒い(90%程度黒い)、R5:剥離なし
以下に、本実験のその他の実験条件及び実験結果を示す。
紙種:Mondi社製90g/m(普通紙)
定着速度:420mm/s
PAD:PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂製、フラット形状
定着ベルト:ポリイミド樹脂の基材上にシリコンゴムとPFA(ポリテトラフルオロ
エチレン)を被覆した構造
加圧ローラー:シリコンゴムにPFAチューブを被覆した構造
光沢度計:60度光沢度計(光学式)
Figure 2019035881
Figure 2019035881
表I(比較例1)は、PAD185の突き出し量Dを0とし、定着温度を変化させた場合のトナー画像の光沢度及び定着性の判定結果を示したものである。表Iに示すように、比較例1では、定着温度を170℃以下に下げることでトナー画像の光沢度が目標値まで低下したが、170℃以下では定着性の品質を満たしていない。一方、定着温度180°では、定着性の品質は満たされているが、光沢度が目標値を満たしていない。すなわち、従来のように、定着ニップNの下流側において用紙を定着ベルト184に沿わせる手段がない場合、普通紙のような低光沢の用紙で要求される光沢度と定着性を両立させることのできる定着温度がない。
表II(実施例1)は、定着温度を180℃で一定とし、PAD185の突き出し量Dを変化させた場合のトナー画像の光沢度及び定着性の判定結果を示したものである。表IIに示すように、定着性を満足することができる180℃の定着温度において、PAD185の突き出し量Dを1mm、2mm、3mmと変化させた場合、いずれの長さにおいても、光沢度の低い普通紙に適したトナー画像の光沢度と定着性の両立を実現できることが確認できた。
上記実験結果は、PAD185を用紙搬送方向下流側に移動させることでPAD185を定着ニップNの下流側に突き出させた場合の結果であるが、加圧ローラー187を用紙搬送方向上流側に移動させることでPAD185を定着ニップNの下流側から突き出させた場合、及び、PAD185を用紙搬送方向下流側に移動させ加圧ローラー187を用紙搬送方向上流側に移動させることによりPAD185を定着ニップNの下流側に突き出させた場合についても同様の結果であった。
(第1の実施形態の検証実験2)
検証実験1では、普通紙(薄紙、坪量90g/m)を用いたが、上述のように、熱容量の大きな厚紙の場合、定着性を得るために定着温度を上げたり定着時の用紙搬送速度(定着速度)を遅くしたりする制御を実施している。この場合、用紙の表面にあるトナー画像は良く溶融して、薄紙より画像部が高光沢になる。そこで、用紙の厚さ(坪量)及び定着速度を下記の条件に変更して検証実験2を行った。
紙種:Mondi社製300g/m(普通紙)
定着速度:210mm/s
表III(比較例2)、表IV(実施例2)に検証実験2の実験結果を示す。
Figure 2019035881
Figure 2019035881
表III(比較例2)は、PAD185の突き出し量Dを0とし、定着温度を変化させた場合のトナー画像の光沢度及び定着性の判定結果を示したものである。厚紙の場合、定着性を得るために定着速度を遅くするため、トナー画像の光沢度が普通紙よりも高光沢となる。そのため、表III(比較例2)に示すように、普通紙の厚紙(300g/m)の場合は、定着温度を170℃、160℃に下げても、光沢度は目標を満足しない。
表IV(実施例2)は、定着温度を180℃で一定とし、PAD185の突き出し量Dを変化させた場合のトナー画像の光沢度及び定着性の判定結果を示したものである。表IVに示すように、定着性を満足することができる180℃の定着温度において、PAD185の突き出し量Dを3mmとした場合、トナー画像の光沢度を目標値以下にすることができた。ただし、PAD185の突き出し量Dを2mm、1mmとした場合では、トナー画像の光沢度を目標値以下にすることはできなかった。
すなわち、同じ種類の用紙であっても厚い紙を用いた場合、PAD185の突き出し量Dを薄紙の場合に比べて長くなるように調整することで、トナー画像の光沢度と定着性の両立を実現できることが確認できた。
上記実験結果は、PAD185を用紙搬送方向下流側に移動させることでPAD185を定着ニップNの下流側に突き出させた場合の結果であるが、加圧ローラー187を用紙搬送方向上流側に移動させることでPAD185を定着ニップNの下流側から突き出させた場合、及び、PAD185を用紙搬送方向下流側に移動させ加圧ローラー187を用紙搬送方向上流側に移動させることによりPAD185を定着ニップNの下流側に突き出させた場合についても同様の結果であった。
<第2の実施形態>
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態における画像形成装置1の構成は、第1の実施形態で説明したものと同様であるので説明を援用する。第2の実施形態における光沢度制御処理は、第1の実施形態で図4を用いて説明したものと略同様であるが、ステップS5〜S7においてPAD185の突き出し量Dを調整する手法が異なる。
図6は、第2の実施形態におけるPAD185の突き出し量Dの調整を模式的に示す図である。
図6に示すように、図4のステップS5〜S7において、制御部10は、圧接駆動機構1803を制御して加圧ローラー187の定着ベルト184(PAD185)への圧接力(以下、加圧ローラー187の圧接力とする)を調整することで、PAD185の突き出し量Dを調整する。例えば、PAD185の突き出し量Dが長くなるように調整する場合は、加圧ローラー187の圧接力を小さくして加圧ローラー187の潰れ量を小さくする。PAD185の突き出し量Dが短くなるように調整する場合は、加圧ローラー187の圧接力を大きくして加圧ローラー187の潰れ量を大きくする。
(第2の実施形態の検証実験)
第2の実施形態におけるPAD突き出しによる効果を確認するため、画像定着部18において加圧ローラー187の圧接力を弱めてPAD185を定着ニップNの下流側に突き出させることによるトナー画像の光沢度の低下を検証する実験を行った。本実験では、画像形成装置1において、普通紙(薄紙90g/m)を用紙として用い、カバレッジ100%の黒のトナー画像を転写した用紙を画像定着部18に搬送し、画像定着部18において表V(比較例3)、表VI(実施例3)に示す定着温度、荷重、突き出し量Dでトナー画像の定着及び徐冷を行った後、用紙上のトナー画像の光沢度の測定及び定着性の判定を行った。加圧ローラー187の定着ベルト184(PAD185)への荷重(以下、単に加圧ローラー187の荷重とする)を変化させることで、加圧ローラー187の圧接力を変化させた。定着性の評価基準、紙種、定着速度、PAD、定着ベルト、加圧ローラー、光沢度計等の実験条件は、上記第1の実施形態の検証実験1と同様である。また、実験結果は以下のとおりである。
Figure 2019035881
Figure 2019035881
表V(比較例3)は、定着温度を180℃で一定とし、加圧ローラー187の荷重を変化させた場合のトナー画像の光沢度及び定着性の判定結果を示したものである。比較例3では、荷重に拘わらず突き出し量Dが0となるようにPAD185の位置を調整している。加圧ローラー187の荷重を低減させると、定着ニップ幅が小さくなるため光沢度が下がるが、その下がり幅が小さいため、光沢度が普通紙の目標値を満たすことができない。
表VI(実施例3)は、定着温度を180℃で一定とし、加圧ローラー187の荷重を変化させることでPAD185の突き出し量を変化させた場合のトナー画像の光沢度及び定着性の判定結果を示したものである。実施例3においては、比較例3とは異なり、PAD185の位置は固定である。表VIに示すように、定着性を満足することができる180℃の定着温度において、加圧ローラー187の荷重を700N、600Nと低減させると、加圧ローラー187の潰れ量が小さくなり、定着ニップNの下流側におけるPAD185の突き出し量Dが0.8(mm)、1.5(mm)と増加した。そして、PAD185の突き出し量Dの増加に伴い、トナー画像の光沢度が、普通紙の目標値を満たす15、13に低下した。すなわち、加圧ローラー187の圧接力を低減させることでPAD185の突き出し量Dを増加させることができること、これにより、普通紙のような低光沢の用紙に適したトナー画像の光沢度と定着性の両立を実現することができること、が確認できた。
なお、第2の実施形態においても、厚紙を用いた場合、PAD185の突き出し量Dを同じ種類の薄紙を用いた場合に比べて長くなるように調整することで、トナー画像の光沢度と定着性の両立を実現できる。ただし、定着ニップNにおける圧接力を確保するために、第1の実施形態の手法に比べて最大の突き出し量Dは制限されるため、使用可能な厚紙の厚さ等は制限される。
以上のように、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
<第3の実施形態>
以下、発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態において画像定着部18に備えられるPAD185Aは、加圧ローラー187と対向する面(PAD面)が加圧ローラー187より曲率半径の大きい凹形状の曲面である。
図7は、第3の実施形態におけるPAD185Aの一例を示す図である。
図7に示すように、PAD185Aの加圧ローラー187と対向する面は、加圧ローラー187より曲率半径の大きい曲面で構成された凹形状である。図7においては、一例として、PAD185Aの加圧ローラー187と対向する曲面(凹部)が加圧ローラー187より曲率半径の大きい一様な曲率半径の曲面(前面視円弧状)である場合を例として示している。
加圧ローラー187の圧接力を弱めると、フラット形状のPADでは定着ニップ部Nの下流側で用紙Pと定着ベルト184の間に空間ができてしまうが、本実施形態のように、加圧ローラー187と対向するPAD面を加圧ローラー187より曲率半径の大きい曲面で構成された凹形状とすることで、用紙Pが通る空間が狭まって用紙Pの位置が規制されるので、トナー画像と定着ベルト184を近接させることができる。そのため、トナー画像の徐冷をゆっくり進めることができ、PAD面がフラットな場合に比べてより一層の光沢度の低下を図ることが可能となる。
なお、PAD185Aの加圧ローラー187と対向する凹部は、加圧ローラー187より曲率半径の大きい一様な曲率半径の曲面(前面視円弧状)または前面視放物線状(加圧ローラー187の押圧方向(用紙搬送方向と直交する方向)に凹の放物線状)の曲面であることが好ましい。これら以外の場合は、加圧ローラー187とPAD面との当接位置や圧接力がばらつき、ニップ中やニップ後の状態が変わりやすく、一定の品質が得られにくい。一方、例えば、図7に示すように、加圧ローラー187と対向するPAD面を一様な曲率半径の曲面とし、PAD面の円弧の中心O1と加圧ローラー187の中心O2を結ぶ直線L上で加圧ローラー187をPAD185Aに当接させると、当接位置がその直線L上で安定し、圧接力も定着ニップNの先端側や後端側に偏ることなく加圧ローラー187の押圧方向(直線Lの方向)に一定するので好ましい。PAD185Aの加圧ローラー187と対向する凹部を前面視放物線状の曲面とした場合においては、PAD面の凹部の頂点(放物線の頂点)を通る軸上に加圧ローラー187の中心O2を配置して加圧ローラー187を軸方向に移動させてPAD185Aに当接させると、当接位置が軸上で安定し、圧接力も定着ニップNの先端側や後端側に偏ることなく加圧ローラー187の軸方向に一定させることができるので好ましい。
その他の第3の実施形態における画像形成装置1の構成は、第1の実施形態で説明したものと同様であるので説明を援用する。また、第3の実施形態における光沢度制御処理は、第1の実施形態で図4を用いて説明したものと略同様であるが、ステップS5〜S7においては、圧接駆動機構1803を制御して加圧ローラー187の圧接力を調整することで、PAD185Aの突き出し量を調整する。
(第3の実施形態の検証実験)
第3の実施形態における効果を確認するため、画像定着部18において加圧ローラー187の圧接力を弱めてPAD185Aを定着ニップNの下流側に突き出させることによるトナー画像の光沢度の低下を検証する実験を行った。本実験では、画像形成装置1において、普通紙(薄紙90g/m)を用紙として用い、カバレッジ100%の黒のトナー画像を転写した用紙を画像定着部18に搬送し、PAD185Aを備える画像定着部18において表VII(実施例4)に示す定着温度、荷重、突き出し量Dでトナー画像の定着及び徐冷を行った後、用紙上のトナー画像の光沢度の測定及び定着性の判定を行った。PAD185AのPAD面の形状は、一様な曲率半径の曲面(曲率半径120mm)とし、加圧ローラー187の直径は50mmとした。加圧ローラー187の荷重を変化させることで、加圧ローラー187の圧接力を変化させた。定着性の評価基準、紙種、定着速度、PADの材質、定着ベルト、光沢度計等の他の実験条件は、上記第1の形態の検証実験1及び第2の実施形態の検証実験と同様である。また、実験結果は以下のとおりである。
Figure 2019035881
表VII(実施例4)は、定着温度を180℃で一定とし、加圧ローラー187の荷重を変化させることでPAD185Aの突き出し量を変化させた場合のトナー画像の光沢度及び定着性の判定結果を示したものである。表VIIに示すように、定着性を満足することができる180℃の定着温度において、加圧ローラー187の荷重を750N、700N、600Nと低減させると、加圧ローラー187の潰れ量が小さくなり、PAD185Aの突き出し量Dが0.4mm、0.8mm、1.5mmと増加した。そして、PAD185Aの突き出し量Dの増加に伴い、トナー画像の光沢度が普通紙の目標値を満たす15、13、10に低下した。すなわち、PAD面を加圧ローラー187より曲率半径の大きい曲面で構成された凹形状とすることで、PAD面がフラット形状の場合(表VI参照)と比べて、加圧ローラー187の荷重低減(圧接力の低減)に対する光沢低減幅が大きいことが確認された。これは、加圧ローラー187とPAD面との空間が狭くなることで、トナー画像が形成された用紙の通紙位置が規制され、より一層定着ベルト184にトナー画像が沿いやすくなったためと考えられる。
以上のように、第3の実施形態においては、第2の実施形態と同様の効果を奏することができるのはもちろんのこと、PAD面を加圧ローラー187より曲率半径の大きい曲面で構成された凹形状とすることで、PAD面がフラット形状の場合と比べて、加圧ローラー187の圧接力低減に対する光沢の低減幅を大きくすることが可能となる。その結果、例えば、PAD面がフラット形状の場合と比べて、使用可能な用紙の厚さの制限を抑えることが可能となる。
以上、本発明の第1〜第3の実施形態について説明したが、上記した実施形態は本発明の好適な一例であり、これに限定されない。
例えば、上記実施形態においては、ジョブに使用する用紙Pの光沢度に基づいてPAD185(185A)の突き出し量Dを調整することで、用紙Pに形成されているトナー画像の光沢度が用紙Pの光沢度に適したものとなるように調整する場合を例にとり説明したが、これに限定されず、例えば、トナー画像の光沢度がユーザーにより設定された光沢度となるように、PAD185(185A)の突き出し量Dを調整することとしてもよい。
また、上記実施形態においては、用紙Pの光沢度が低、高の2段階のいずれに該当するかを判断し、判断された光沢度に基づいて、突き出し量Dを調整する場合を例にとり説明したが、光沢度が3以上の複数の段階のいずれに該当するかを判断し、判断された光沢度が低いほど、トナー画像の光沢度が低くなるように、突き出し量Dを調整する(具体的には、光沢度が低いほど突き出し量Dを長くする)こととしてもよい。これにより、用紙Pに形成されたトナー画像の光沢度をより細かく調整し、より用紙Pに適した光沢度とすることが可能となる。
また、上記実施形態においては、ジョブ実行中は用紙Pの種類を変更しない場合を前提として説明したが、ジョブ実行中に用紙Pの種類を変更してもよく、この場合、制御部10は、少なくとも用紙Pの種類を変更した後の最初の用紙が画像定着部18に到着するまでにPAD185(185A)の突き出し量Dを調整すればよい。
また、上記した実施形態では、画像形成装置1が、感光体上のトナー像を転写体に順次転写するカラー画像形成装置であるものとしたが、各色毎の複数像担持体を中間転写体上に直列配置させたタンデム型カラー画像形成装置であっても良いし、単色のトナーで画像形成を行うモノクロ画像形成装置であっても良い。
その他、画像形成装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
1 画像形成装置
10 制御部
101 CPU
102 RAM
103 ROM
18 画像定着部
183 加熱ローラー
184 定着ベルト
185 PAD
185A PAD
186 支持部材
187 加圧ローラー
188 ヒーター
1801 移動機構
1802 移動機構
1803 圧接駆動機構

Claims (8)

  1. 回転可能な定着ベルトと、
    前記定着ベルトを加熱する加熱部材と、
    前記定着ベルトに圧接する加圧ローラーと、
    前記定着ベルトの内周面側に備えられ、前記定着ベルトの前記加圧ローラーに対向する面の形状を保持するとともに、前記定着ベルトを介して前記加圧ローラーと定着ニップを形成する保持部材と、
    を備え、所定の搬送方向に沿って搬送される用紙を前記定着ニップにおいて加熱及び加圧することで前記用紙に形成されているトナー画像を前記用紙に定着させる定着装置であって、
    前記保持部材の前記定着ニップ下流側の突き出し量を調整することで、前記用紙に形成されているトナー画像の光沢度を調整する制御部、
    を備える定着装置。
  2. 前記制御部は、前記用紙の光沢度を特定するための光沢度特定情報を取得し、取得した前記光沢度特定情報に基づいて、前記保持部材の前記定着ニップ下流側の突き出し量を調整する請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記制御部は、前記光沢度特定情報により特定される前記用紙の光沢度が低いほど、前記保持部材の前記定着ニップ下流側の突き出し量が長くなるように調整する請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記制御部は、同じ光沢度の用紙に対しては、その厚さが厚いほど、前記保持部材の前記定着ニップ下流側の突き出し量が長くなるように調整する請求項2又は3に記載の定着装置。
  5. 前記制御部は、前記用紙の搬送方向に沿って、前記保持部材及び/又は前記加圧ローラーを移動させることにより、前記保持部材の前記定着ニップ下流側の突き出し量を調整する請求項1〜4のいずれか一項に記載の定着装置。
  6. 前記制御部は、前記加圧ローラーの圧接力を調整することで、前記保持部材の前記定着ニップ下流側の突き出し量を調整する請求項1〜4のいずれか一項に記載の定着装置。
  7. 前記保持部材の前記定着ベルトを介して前記加圧ローラーと対向する面は、前記加圧ローラーより曲率半径の大きい凹形状の曲面で構成されている請求項6に記載の定着装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の定着装置を備える画像形成装置。
JP2017157720A 2017-08-18 2017-08-18 定着装置及び画像形成装置 Active JP6946850B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017157720A JP6946850B2 (ja) 2017-08-18 2017-08-18 定着装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017157720A JP6946850B2 (ja) 2017-08-18 2017-08-18 定着装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019035881A true JP2019035881A (ja) 2019-03-07
JP6946850B2 JP6946850B2 (ja) 2021-10-13

Family

ID=65637442

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017157720A Active JP6946850B2 (ja) 2017-08-18 2017-08-18 定着装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6946850B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5998761A (en) * 1998-07-10 1999-12-07 Xerox Corporation Variable dwell fuser
JP2004012870A (ja) * 2002-06-07 2004-01-15 Konica Minolta Holdings Inc 定着装置を有する画像形成装置
JP2004126110A (ja) * 2002-10-01 2004-04-22 Konica Minolta Holdings Inc 画像形成装置
JP2006242980A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Canon Finetech Inc 定着装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5998761A (en) * 1998-07-10 1999-12-07 Xerox Corporation Variable dwell fuser
JP2004012870A (ja) * 2002-06-07 2004-01-15 Konica Minolta Holdings Inc 定着装置を有する画像形成装置
JP2004126110A (ja) * 2002-10-01 2004-04-22 Konica Minolta Holdings Inc 画像形成装置
JP2006242980A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Canon Finetech Inc 定着装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6946850B2 (ja) 2021-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8526871B2 (en) Fixing device and image forming apparatus incorporating same
JP5402314B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2007199413A (ja) 定着装置、画像形成装置およびその制御方法
US20210286304A1 (en) Image forming device
US10241455B2 (en) Fixing device having a pressing mechanism that presses first and second rotatable members together
JP6395488B2 (ja) 定着装置
JP6107339B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2010204510A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5409296B2 (ja) 像加熱装置
JP2016114691A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5375474B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP4801978B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP6946850B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
CN111487853B (zh) 图像形成装置
JP5709549B2 (ja) 画像加熱装置及び画像形成装置
CN110824873A (zh) 图像形成装置
JP2018072551A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6737003B2 (ja) 画像形成装置
US20230314988A1 (en) Fixing apparatus
US11054776B2 (en) Fixing device, image forming apparatus, and fixing method
JP2018017947A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2019200304A (ja) 画像形成装置および制御プログラム
US20200150568A1 (en) Fixing belt, fixing device, image forming apparatus, and image forming method
JP5503210B2 (ja) 画像形成装置
JP2017044907A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200721

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210511

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210518

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210617

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210830

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6946850

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150