JP2019031376A - 過負荷防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定性を担保できるとともに、作業機の吊上げ性能を作業状態に応じて最大限に利用できる過負荷防止装置を提供する。【解決手段】過負荷防止装置は、移動式作業機に搭載されるものであって、作業状態ごとに吊上げ性能が設定されている吊上げ性能データと、前方領域、後方領域及び側方領域を含む性能領域を規定する切替角度が設定されている性能領域データとを記憶する記憶部と、前記移動式作業機の現在の作業状態に対応する前記吊上げ性能と実負荷とに基づいて移動式作業機の動作を制御する作業機制御部と、を備える。遷移領域に対して設定される第3の吊上げ性能、アウトリガーが異張出状態である場合に前方領域と側方領域の境界及び後方領域と側方領域の境界を規定する第1の切替角度、側方領域における遷移領域を規定する第2の切替角度は、安定度計算及びジャッキ強度などの強度要因に基づいて設定されている。【選択図】図9

Description

本発明は、移動式作業機に搭載される過負荷防止装置に関する。
移動式クレーンや高所作業車等の移動式作業機(以下、「作業機」と称する)は、作業時の安定性を確保するために、複数本(例えば、前後2本ずつ計4本)のアウトリガーを備えている。原則として、アウトリガーをすべて最大限に張り出した状態で作業が行われる。ただし、作業機の設置箇所によっては、アウトリガーの張出幅が異なる状態(異張出状態)とすることも許容されている。
また、作業機には、作業を安全に行うために安全装置を取り付けることが義務づけられている。安全装置の一例として、過負荷状態となる場合に作業機の危険側への動作(例えば、ブームの起伏及び旋回)を制限したり、過負荷状態に近いことを報知したりする過負荷防止装置(モーメントリミッター)がある。過負荷防止装置によれば、吊上げ性能(典型的には、定格総荷重)を超える過負荷による作業機の転倒又は破損などの事故を未然に防止することができる。
定格総荷重は、作業機に負荷させることができる最大の荷重(吊り具の質量を含む)であり、作業状態(例えば、ブーム長、作業半径、アウトリガーの張出状態、及び旋回角度)ごとに、作業機の安定度又は構造部品(例えば、ブームやアウトリガーのジャッキ)の強度に基づいて設定される。
以下において、アウトリガーが最大張出幅、最小張出幅、及び中間張出幅(最大張出幅と最小張出幅の中間の張出幅)であるときの状態を、それぞれ、「最大張出状態」、「最小張出状態」、及び「中間張出状態」と称する。
ここで、定格総荷重(特に、安定度に基づく定格総荷重)は、実際には、ブームの旋回角度によって異なる。しかしながら、安全性及び利便性の観点から、定格総荷重は、性能領域(前方領域、後方領域及び側方領域)ごとに同じ値に設定されるのが一般的である。具体的には、安定度が最も悪くなる旋回角度(最小安定方向)において吊上げ可能な荷重が、定格総荷重として設定される。以下において、すべてのアウトリガーが最大張出状態となっている場合に、最小安定方向において吊上げ可能な荷重を「最大張出幅性能」、アウトリガーが異張出状態となっている場合に、最小安定方向において吊上げ可能な荷重を「中間張出幅性能」又は「最小張出幅性能」と称する。
前方領域とは、作業機の前方における性能領域であり、吊上げ性能として最大張出幅性能を設定できる性能領域である。後方領域とは、作業機の後方における性能領域であり、前方領域と同様に、吊上げ性能として最大張出幅性能を設定できる領域である。側方領域とは、前方領域及び後方領域以外の性能領域である。
過負荷防止装置は、例えば、作業状態ごとに設定された吊上げ性能データの中から作業状態に対応する吊上げ性能を参照し、吊り具重量を含む実際の荷重(以下、「実荷重」と称する)と参照した吊上げ性能とに基づいて、作業機の負荷状態(負荷率)を監視する。また、過負荷防止装置は、前方領域、後方領域及び側方領域を規定する性能領域データを有している。性能領域データは、アウトリガーの張出状態に応じて設定される。
以下に、従来の過負荷防止装置で用いられている作業機の吊上げ性能及び性能領域について説明する。
図1は、アウトリガーOR1〜OR4が等張出状態である場合の吊上げ性能を示す図である。図1は、4本のアウトリガーOR1〜OR4がすべて最大張出状態である場合の吊上げ性能を示している。
図1に示すように、アウトリガーOR1〜OR4が等張出状態である場合は、前方領域FA、後方領域RA及び側方領域SA1、SA2のいずれにおいても、吊上げ性能は同じであり、最大張出幅性能が設定される。
図2A、図2Bは、アウトリガーOR1〜OR4が異張出状態である場合の吊上げ性能を示す図である。図2A、図2Bは、4本のアウトリガーOR1〜OR4のうち前方のアウトリガーOR1、OR2が中間張出状態、後方のアウトリガーOR3、OR4が最大張出状態である場合の吊上げ性能を示している。
図2A、図2Bに示すように、アウトリガーOR1〜OR4が異張出状態である場合、前方領域FA及び後方領域RAでは、最大張出幅性能が吊上げ性能として設定される。一方、側方領域SA1、SA2では、アウトリガーOR1〜OR4の張出状態に応じて、最小張出幅性能又は中間張出幅性能(図2A、図2Bでは、中間張出幅性能)が吊上げ性能として設定される。なお、前方領域FA、後方領域RA及び側方領域SA1、SA2が切り替わる旋回角度θは、性能領域データとして設定されている。
すなわち、前方領域FA及び後方領域RAでは、アウトリガーOR1〜OR4の張出状態にかかわらず、最大張出幅性能が吊上げ性能として設定されるが、アウトリガーOR1〜OR4の張出状態によって、前方領域FA及び後方領域RAとして規定される旋回角度範囲が異なる。
ここで、性能領域データ、すなわち性能領域が切り替わる旋回角度θ(以下、「切替角度θ」と称する)は、安定度計算によって求められる。例えば、アウトリガーが異張出状態となっている場合に、最大張出幅性能を負荷したときの全周方向に対する安定度を求め、安定度が所定値を満足する範囲が前方領域FA又は後方領域RAとなり、それ以外の範囲が側方領域SA1、SA2となる。安定度は、作業機の転倒に対する安定性を示す指標であり、例えば、安定モーメント/転倒モーメントで表される。
図2A、図2Bでは、305°〜55°(作業機の前方向(旋回角度0°)を基準として±55°)が前方領域FA、115°〜245°(作業機の後方向(旋回角度180°)を基準として±65°)が後方領域RA、55°〜115°が右側方領域SA1、245°〜305°が左側方領域SA2となっている。すなわち、図2A、図2Bでは、55°、115°、245°、305°を切替角度θとして、性能領域が切り替わっている。
図2Aでは、吊上げ性能が切替角度θを境に急激に変化しているが、図2Bに示すように、側方領域SA1、SA2における前方領域FA及び側方領域RAとの境界付近(図2Bでは55°〜60°、110°〜115°、245°〜250°、300°〜305°)では、吊上げ性能を徐々に変化させてもよい。以下において、側方領域SA1、SA2における前方領域FA又は側方領域RAとの境界付近の領域(図2Bの斜線部分)を「遷移領域」と称し、遷移領域に挟まれた領域を「固定領域」と称する。
この場合、遷移領域における吊上げ性能は、前方領域FA及び後方領域RAにおける最大張出幅性能と側方領域SA1、SA2の固定領域における中間張出幅性能を用いて、線形補間により求められる。図2Aに示す吊上げ性能に従って過負荷防止制御を行うよりも、図2Bに示す吊上げ性能に従って過負荷防止制御を行う方が、作業機の性能を有効に利用することができる。
なお、遷移領域の範囲は、通常、固定値(図2Bでは5°)で与えられる。つまり、図2Bのように遷移領域を設ける場合、前方領域FAと側方領域SA1、SA2(遷移領域)とが切り替わる第1切替角度θ1(図2Bでは、55°、115°、245°、305°)と、遷移領域と固定領域が切り替わる第2切替角度θ2(図2Bでは、60°、110°、250°、300°)が性能領域データとして設定される。
また、過負荷防止装置において、現在の作業状態(旋回角度を含む)に対応する吊上げ性能をリアルタイムで演算し、演算により得られた吊上げ性能と実荷重とに基づいて、作業機の負荷状態(負荷率)を監視する方式も提案されている(例えば、特許文献1)。この場合、作業機の性能を最大限に利用することができる。
独国特許出願公開第102012011871号明細書
しかしながら、図2Bに示す従来の方式は、安全性の面では確実であるが、遷移領域の範囲が固定値で設定されているため、側方領域SA1、SA2における吊上げ性能が、安定度計算によって算出される吊上げ性能に比較して、過度に制限されていることになる。したがって、作業状態(ブーム長さ、カウンターウエイトの重量など)によって異なる作業機の吊上げ性能を最大限に利用できているとはいえない。
また、特許文献1に開示の方式では、旋回角度に応じた吊上げ性能をリアルタイムで演算するために、過負荷防止装置の演算負荷が増大し、さらには作業状態を検出する検出器の精度等の外乱の影響を受けやすいので、安定性の面で課題がある。
本発明の目的は、安定性を担保できるとともに、作業機の吊上げ性能(特に、異張出状態における吊上げ性能)を作業状態に応じて最大限に利用できる過負荷防止装置を提供することである。
本発明に係る過負荷防止装置は、
自走可能な走行体、前記走行体上に水平旋回可能に配置された旋回台、前記旋回台上に起伏可能に配置されたブーム、及び張出幅を複数段階で設定可能な複数のアウトリガーを備える移動式作業機に搭載される過負荷防止装置であって、
作業状態ごとに吊上げ性能が設定されている吊上げ性能データと、前方領域、後方領域及び側方領域を含む性能領域を規定する切替角度が設定されている性能領域データと、を記憶する記憶部と、
前記移動式作業機の現在の作業状態に対応する前記吊上げ性能と、実負荷とに基づいて、前記移動式作業機の動作を制御する作業機制御部と、を備え、
前記吊上げ性能は、前方領域及び後方領域に対して設定される第1の吊上げ性能と、アウトリガーが異張出状態である場合に遷移領域を除く側方領域に対して設定される第2の吊上げ性能と、前記遷移領域に対して設定される第3の吊上げ性能と、を有し、
前記切替角度は、前記アウトリガーが異張出状態である場合に、前記前方領域と前記側方領域の境界、及び前記後方領域と前記側方領域の境界を規定する第1の切替角度と、前記側方領域における遷移領域を規定する第2の切替角度と、を有し、
前記第3の吊上げ性能、前記第1の切替角度及び前記第2の切替角度は、安定度計算及びジャッキ強度などの強度要因に基づいて設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、安定性を担保できるとともに、アウトリガーの異張出状態における作業機の性能を最大限に利用できる過負荷防止装置が提供される。
従来方式によって設定された作業機の吊上げ性能の一例(等張出状態)を示す図である。 図2A、図2Bは、従来方式によって設定された作業機の吊上げ性能の他の一例(異張出状態)を示す図である。 実施の形態に係る移動式作業機の走行時の状態を示す図である。 移動式作業機の作業時の状態を示す図である。 作業機の制御系統を示す図である。 表示部における表示例を示す図である。 過負荷防止処理の一例を示すフローチャートである。 吊上げ性能データ及び性能領域データの生成手順の一例を示すフローチャートである。 図9A、図9Bは、アウトリガーが異張出状態となっている場合の第1象限における吊上げ性能の一例を示す図である。 図9Aに対応する全周方向にわたる吊上げ性能を示す図である。 図11A、図11Bは、円筒座標系を用いた吊上げ性能図の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図3は、本発明の一実施の形態に係る移動式作業機1の走行時の状態を示す図である。図4は、移動式作業機1の作業時の状態を示す図である。図3、図4に示す移動式作業機1は、上部旋回体10及び下部走行体20を備える、いわゆるラフテレーンクレーンである(以下「作業機1」と称する)。
作業機1は、下部走行体20の走行部にタイヤを使用した自走クレーンであり、一つの運転室から走行操作とクレーン操作を行うことができる。作業機1には、過負荷状態になるのを防止する過負荷防止装置100(図5参照)が搭載されている。
上部旋回体10は、旋回フレーム11、キャビン12(運転室)、起伏シリンダー13、ジブ14、フック15、ブラケット16、伸縮ブーム17、カウンターウエイトC/W、及び巻上装置(ウインチ、図示略)等を備える。
旋回フレーム11は、旋回支持体(図示略)を介して、下部走行体20に旋回可能に支持される。旋回フレーム11に対して、キャビン12、起伏シリンダー13、ブラケット16、伸縮ブーム17、カウンターウエイトC/W、及び巻上装置(図示略)等が取り付けられる。
キャビン12は、旋回フレーム11の前部に配置される。キャビン12には、オペレーターが着座するシート、各種計器類の他、操作部121、表示部122及び音声出力部123(図5参照)が配置される。
伸縮ブーム17は、支持軸(フートピン、符号略)を介して、ブラケット16に回動可能に取り付けられる。伸縮ブーム17は、例えば6段編成であり、伸張したときの基端側から順に、基端ブーム、中間ブーム(4段)、及び先端ブームを有する。先端ブームの先端部には、シーブ(符号略)を有するブームヘッド(符号略)が配置される。中間ブーム及び先端ブームは、内部に配置された伸縮シリンダー(図示略)が伸縮することにより、基端ブームに対して、長手方向にスライドして伸縮する(いわゆるテレスコピック構造)。
なお、伸縮ブーム17において、中間ブームの数は特に限定されない。また、ブームヘッドには、バケットなどの作業用アタッチメントが取り付けられる場合もある。伸縮ブーム17のブーム長は、例えば、全収納状態で9.8m(基本ブーム長)、全伸長状態で44.0m(最大ブーム長)である。
起伏シリンダー13は、旋回フレーム11と伸縮ブーム17との間に架設される。起伏シリンダー13の伸縮により、伸縮ブーム17が起伏される。伸縮ブーム17の起伏角度は、例えば0°〜84°である。
ジブ14は、揚程を拡大する場合に、伸縮ブーム17の先端(ブームヘッド)に回動可能に装着される。ジブ14は、前方に向けて回動することにより、伸縮ブーム17の前方に張り出される。
フック15は、かぎ形状を有する吊り具であり、主巻フック及び補巻フックを有する。フック15は、伸縮ブーム17の先端部又はジブ14の先端部のシーブに掛け回されたワイヤーロープ19に取り付けられる。巻上装置(図示略)によるワイヤーロープ19の巻上げ又は繰出しに伴い、フック15が昇降する。
カウンターウエイトC/Wは、旋回台フレーム11の後部に装着される。カウンターウエイトC/Wは複数の単位ウエイトを組み合わせて構成される。すなわち、カウンターウエイトC/Wは、単位ウエイトの組合せによって異なる重量となるように設定することができる。
下部走行体20は、車体フレーム21、前輪22、後輪23(以下「車輪22、23」と称する)、フロントアウトリガーOR1、OR2、リアアウトリガーOR3、OR4(以下「アウトリガーOR1〜OR4」と称する)、及びエンジン(図示略)等を備える。
車輪22、23には、トランスミッション(図示略)を介してエンジンの駆動力が伝達される。作業機1は、エンジンの駆動力によって車輪22、23が回転することにより走行する。また、車輪22、23の操舵角(走行方向)は、キャビン12に設けられたハンドル(図示略)の操作に伴い変化する。
アウトリガーOR1〜OR4は、走行時には車体フレーム21に収納される。一方、アウトリガーOR1〜OR4は、作業時(上部旋回体10の動作時)に、水平方向及び垂直方向に張り出し、車体全体を持ち上げて支持し、姿勢を安定させる。原則として、アウトリガーOR1〜OR4をすべて最大限に張り出した状態で作業が行われる。ただし、作業機の設置箇所によっては、アウトリガーOR1〜OR4の張出幅が異なる状態(異張出状態)とすることも許容されている。本実施の形態では、アウトリガーOR1〜OR4は、4段階の張出幅(幅広の順に、最大張出幅、第1中間張出幅、第2中間張出幅、最小張出幅)を有するものとする。
図5は、作業機1の制御系統を示す図である。図5に示すように、作業機1は、処理部101、記憶部102、ブーム長さ検出部111、起伏角度検出部112、旋回角度検出部113、負荷検出部114、アウトリガー張出幅検出部115、操作部121、表示部122、音声出力部123及び油圧システム124等を備える。処理部101及び記憶部102によって過負荷防止装置100が構成される。
過負荷防止装置100は、作業機1の転倒に対する安定性や構成部材の強度を考慮して過負荷を防止する。具体的には、過負荷防止装置100は、過負荷防止に関する情報(以下、「過負荷防止情報」と称する)に基づいて、過負荷状態となる場合に油圧システム124を制御して作業機1の危険側への動作(例えば、伸縮ブーム17の起伏及び旋回)を制限したり、過負荷状態に近いことを表示部122及び/又は音声出力部123を通じて報知したりする。過負荷防止情報としては、ブーム長、ブーム起伏角度、作業半径、吊上げ性能(定格総荷重)、実荷重、アウトリガー張出幅、異常発生情報(センサ故障)などが挙げられる。過負荷防止装置100によれば、吊上げ性能を超える過負荷による作業機1の転倒又は破損などの事故を未然に防止することができる。
処理部101は、演算/制御装置としてのCPU(Central Processing Unit)、主記憶装置としてのROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を備える(いずれも図示略)。ROMには、BIOS(Basic Input Output System)と呼ばれる基本プログラムや基本的な設定データが記憶される。CPUは、ROMから処理内容に応じたプログラム(例えば、過負荷防止プログラム)を読み出してRAMに展開し、展開したプログラムを実行する。これにより、所定の処理(例えば、過負荷防止処理)が実現される。
本実施の形態では、処理部101は、例えば、ROM(図示略)に格納された過負荷防止プログラムを実行することにより、作業状態取得部101A、吊上げ性能設定部101B、負荷状態判断部101C、駆動制御部101D、及び表示/音声制御部101Eとして機能する。各部の機能の詳細については、後述する。なお、作業状態取得部101A、吊上げ性能設定部101B、負荷状態判断部101C、駆動制御部101D、及び表示/音声制御部101Eは、作業機1の現在の作業状態に対応する吊上げ性能と実負荷とに基づいて作業機1の動作を制御する作業機制御部を構成する。
記憶部102は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、又はSSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置である。記憶部102は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital versatile Disc)等の光ディスク、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気ディスクを駆動して情報を読み書きするディスクドライブであってもよいし、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)メモリカード等のメモリカードであってもよい。
記憶部102は、作業機1の吊上げ性能データ102A及び性能領域データ102Bを記憶する。吊上げ性能データ102Aには、作業状態ごとに吊上げ性能が設定されている。作業状態は、伸縮ブーム17のブーム長、伸縮ブーム17の起伏角度、旋回角度、実負荷、アウトリガーの張出状態、作業半径、並びに旋回台11に取り付けられるカウンターウエイトC/Wの重量及びアタッチメント装置の種類を含む。性能領域データ102Bには、前方領域、後方領域及び側方領域を含む性能領域を規定する切替角度が設定されている。吊上げ性能データ102A及び性能領域データ102Bは、処理部101が過負荷防止処理を実行する際に参照される。
なお、吊上げ性能データ102A及び性能領域データ102Bは、処理部101のROM(図示略)に記憶されてもよい。吊上げ性能データ102A及び性能領域データ102Bは、例えば、当該データが格納されたコンピューター読取可能な可搬型記憶媒体(光ディスク、光磁気ディスク、及びメモリカードを含む)を介して提供される。また例えば、吊上げ性能データ102A及び性能領域データ102Bは、当該データを保有するサーバーから、ネットワークを介してダウンロードにより提供されてもよい。また、吊上げ性能データ102A及び性能領域データ102Bは、作業機1の製造段階で、予め外部のコンピューターによって生成され、記憶部102又は処理部101のROM(図示略)に記憶されてもよいし、適宜更新されてもよい。さらには、吊上げ性能データ102A及び性能領域データ102Bは、処理部101によって生成され、記憶部102又は処理部101のROM(図示略)に記憶されてもよい。吊上げ性能データ102A及び性能領域データ102Bの詳細については、後述する。
ブーム長さ検出部111は、伸縮ブーム17のブーム長を検出し、検出したブーム長データを処理部101に出力する。
起伏角度検出部112は、上部旋回体10の旋回面に対する伸縮ブーム17の起伏角度を検出し、検出した起伏角度データを処理部101に出力する。
旋回角度検出部113は、上部旋回体10の旋回角度(作業機1の前方向を基準角0°とする)を検出し、検出した旋回角度データを処理部101に出力する。
負荷検出部114は、伸縮ブーム17に吊り下げられた荷の重量(フック15の重量を含む実荷重)検出し、検出した負荷データを処理部101に出力する。
アウトリガー張出幅検出部115は、アウトリガーOR1〜OR4の張出状態を検出し、張出状態データを処理部101に出力する。
処理部101は、ブーム長さ検出部111、起伏角度検出部112、旋回角度検出部113、負荷検出部114及びアウトリガー張出状態検出部115から取得した検出データに基づいて、作業機1の現在の作業状態を取得する。また、処理部101は、吊上げ性能データ及び性能領域データから現在の作業状態に対応する吊上げ性能を読み出し、読み出した吊上げ性能と実荷重とに基づいて、負荷状態(負荷率)を監視し、負荷状態を報知する。さらに、処理部101は、作業機1が注意状態又は危険状態である場合に、表示部122及び/又は音声出力部123を通じて警報を行うとともに、作業機1の起伏動作及び旋回動作を制御する。
操作部121は、走行操作(例えば前輪22及び後輪23の操舵)及びクレーン操作(例えば伸縮ブーム17の起伏及び伸縮)を行うための操作レバー、ハンドル、ペダル、スイッチ類等を含む。例えば、操作部121は、オーペレ−ターが作業機1の作業状態の入力や、過負荷防止装置100の設定変更などを行う際に用いられる。また、操作部121を通じてオペレーターによるクレーン操作が行われると、処理部101(駆動制御部101D)は、オペレーター操作に対応する制御信号を油圧システム124に出力する。
表示部122は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどのフラットパネルディスプレイで構成される。表示部122は、処理部101(表示/音声制御部101E)からの制御信号に従って、作業機1の作業状態を示す情報を表示する(図6参照)。図6に示すように、作業状態を示す情報は、伸縮ブーム17及びジブ14の長さ31、伸縮ブーム17の起伏角度32、上部旋回体10の旋回角度33、アウトリガーOR1〜OR4の張出状態34、実荷重35、現在の吊上げ性能36、現在の負荷率37、作業状態に対応する吊上げ性能及び性能領域を示す吊上げ性能図38等を含む。オペレーターは、主にクレーン作業時に、表示部122に表示されている情報を参照する。
なお、操作部121及び表示部122は、タッチパネル付きのフラットパネルディスプレイによって一体的に構成されてもよい。また、表示部122は、LED(light emitting diode)を含み、LEDの点灯又は点滅により、作業機1の負荷状態を報知できるようにしてもよい。
音声出力部123は、例えば、スピーカーで構成される。音声出力部123は、処理部101(表示/音声制御部101E)からの制御信号に従って、作業機1の負荷状態を示す音声(例えば、警報ブザー)を出力する。
油圧システム124は、処理部131(駆動制御部101D)からの制御信号に従って、作業機1の各駆動部(油圧シリンダー等)を動作させる。
図7は、処理部101による過負荷防止処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、例えば、作業機1のエンジンが起動されることに伴い、CPU(図示略)がROM(図示略)に格納されている過負荷防止プログラムを実行することにより実現される。
ステップS101において、処理部101は、各検出部111〜115から作業機1の作業状態を取得する(作業状態取得部101Aとしての処理)。また、処理部101は、伸縮ブーム17のブーム長と起伏角度に基づいて、現在の作業半径を算出する。処理部101は、取得又は算出した情報を、表示部122に表示させる(表示/音声制御部101Eとしての処理、図6参照)。
ステップS102において、処理部101は、吊上げ性能データ及び性能領域データから現在の作業状態(例えば、伸縮ブーム17のブーム長、作業半径及びアウトリガー張出状態)に対応する吊上げ性能を読み出し、設定する(吊上げ性能設定部101Bとしての処理)。また、処理部101は、全周方向に対する吊上げ性能を示す吊上げ性能図38(図6参照)、及び現在の作業状態(旋回角度を含む)に対応する吊上げ性能36(図6参照)を、表示部122に表示させる(表示/音声制御部101Eとしての処理)。
具体的には、アウトリガーOR1〜OR4がすべて最大張出状態である場合は、前方領域、後方領域及び側方領域に対して、すなわち全周方向に対して、最大張出性能が設定されることとなる。吊上げ性能図38は、例えば、図1に示すような表示となる。
なお、前方領域及び後方領域は、作業機1の重心位置によって、安定度が所定値以上である標準性能領域と、標準性能領域よりも大きい特別性能領域を有していてもよい。標準性能領域及び特別性能領域は、アウトリガーOR1〜OR4のジャッキ反力に基づいて設定される。標準性能領域に対応する最大張出幅性能を「標準性能」、特別性能領域に対応する最大張出幅性能を「特別性能」と称する。性能領域データの切替角度θは、標準性能領域と特別性能領域を規定する領域内切替角度を有する。作業状態に対応する性能領域データ(領域内切替角度)に基づいて、標準性能領域及び特別性能領域が規定される。
一方、アウトリガーOR1〜OR4が異張出状態である場合は、作業状態に対応する性能領域データ(第1切替角度θ1、第2切替角度θ2)に基づいて、前方領域、後方領域及び側方領域(遷移領域を含む)が規定されるとともに、前方領域及び後方領域における吊上げ性能(第1の吊上げ性能、ここでは最大張出幅性能)、側方領域(遷移領域を除く)における吊上げ性能(第2の吊上げ性能、ここでは中間張出幅性能又は最小張出幅性能)、並びに遷移領域における吊上げ性能(第3の吊上げ性能)が設定される。遷移領域における吊上げ性能は、吊上げ性能データに含まれる補間データに基づいて算出される。性能領域データに含まれる第1切替角度θ1は、前方領域と側方領域(遷移領域)が切り替わる旋回角度であり、第2切替角度θ2は、側方領域における遷移領域と固定領域が切り替わる旋回角度である。
ステップS103において、処理部101は、現在の吊上げ性能と実荷重に基づいて、現在の負荷状態(負荷率)を算出するとともに、現在の負荷率37(図6参照)を表示部122に表示させる(負荷状態判断部101C、表示/音声制御部101Eとしての処理)。なお、負荷状態は、現在の吊上げ性能(定格総荷重)と実荷重を用いて算出されてもよいし、これらに対応する定格モーメントと作業モーメントを用いて算出されてもよい。
ステップS104において、処理部101は、現在の負荷状態に基づいて、作業機1の作業状態が安全であるか否かを判定する。処理部101は、例えば、現在の負荷状態が所定の許容値以下である場合に安全状態であると判定する。作業機1の作業状態が安全である場合(ステップS104で“YES”)、ステップS101の処理に移行する。そして、作業状態の変化に応じて、随時、負荷状態が監視される。一方、作業機1の作業状態が安全でない場合(ステップS104で“NO”)、ステップS105の処理に移行する。
ステップS105において、処理部101は、作業機1の負荷状態に応じた処理を行う。具体的には、処理部101は、現在の負荷状態が注意状態である場合は、その旨を表示部122に表示させるとともに、音声出力部123に警報ブザーを出力させる(表示/音声制御部101Eとしての処理)。また、処理部101は、現在の負荷状態が危険状態である場合は、その旨を表示部122に表示させるとともに、音声出力部123に警報ブザーを出力させる(表示/音声制御部101Eとしての処理)、さらに、処理部101は、作業機1の動作(例えば、伸縮ブーム17の起伏動作又は旋回動作)が緩やかに停止するように、油圧システム124に制御信号を出力する(駆動制御部101Dとしての処理)。なお、注意状態における表示部122の表示内容及び音声出力部123の音声内容は、危険状態における表示内容及び音声内容と異なる。また、注意状態を判断するための判定値(第1の負荷率)は、危険状態を判断するための判定値(第2の負荷率)よりも小さい。
以上の過負荷防止処理によって、作業機1の安全性が確保される。上述した過負荷防止処理は、作業機1のエンジンの停止に伴い、終了する。
本実施の形態では、アウトリガーOR1〜OR4が異張出状態である場合に過負荷防止処理で参照される吊上げ性能データ及び性能領域データが、図8に示す手順によって生成されている。具体的には、遷移領域における吊上げ性能、前方領域、後方領域及び側方領域を規定する第1の切替角度θ1、並びに遷移領域を規定する第2の切替角度θ2が、旋回角度ごとの安定度計算及び強度要因(ジャッキ強度など)に基づいて、以下の手順によって生成される。
図8は、吊上げ性能データ及び性能領域データの生成手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、例えば、外部の汎用コンピューターにおいて、所定のプログラムが実行されることにより実現される。
この処理に先立って、作業機1の作業状態を決定する情報(作業条件)が入力される。作業条件は、アウトリガーOR1〜OR4の張出状態(最大張出状態、第1中間張出状態、第2中間張出状態及び最小張出状態)、伸縮ブーム17のブーム長、作業半径等を含む。また、コンピューターは、アウトリガーOR1〜OR4の張出状態に対応する最大張出幅性能、第1中間張出幅性能、第2中間張出幅性能及び最小張出幅性能を保有しているものとする。
最大張出幅性能は、アウトリガーOR1〜OR4が最大張出状態となっている場合に、最小安定方向において吊上げ可能な荷重である。第1中間張出幅性能、第2中間張出幅性能及び最小張出幅性能は、アウトリガーOR1〜OR4が異張出状態となっている場合に、第1中間張出状態、第2中間張出状態又は最小張出状態となっている側(右側方領域又は左側方領域)の最小安定方向において吊上げ可能な荷重である。すなわち、最大張出幅性能、第1中間張出幅性能、第2中間張出幅性能及び最小張出幅性能は、従来の定格総荷重表として提供されている吊上げ性能データであり、安定度計算及びジャッキ強度などの強度要因に基づいて設定されている。
ここでは、前方のアウトリガーOR1、OR2が第1中間張出状態、後方のアウトリガーOR3、OR4が最大張出状態となっている場合を例に挙げて、吊上げ性能データ及び性能領域データの生成手順について説明する。吊上げ性能データ及び性能領域データは全周方向にわたって生成されるが、作業機1の前方向を基準(旋回角度0°)として、時計回りに0°〜90°の第1象限におけるデータの生成について具体的に説明する。
なお、第2象限〜第4象限における吊上げ性能データ及び性能領域データは、第1象限における生成手順と同様にして生成することができる。また、以下においては、作業半径が大きく、吊上げ性能が安定度に基づいて決定される場合について説明するが、作業半径が小さく、吊上げ性能がジャッキ強度などの強度要因に基づいて決定される場合も、「安定度」を「構成部品の強度」に読み替えることで、同様に行うことができる。
ステップS201において、コンピューターは、作業条件として、アウトリガーOR1〜OR4の張出状態の組合せの一つを取得する。ここでは、前方のアウトリガーOR1、OR2が第1中間張出状態、後方のアウトリガーOR3、OR4が最大張出状態である場合について説明する。
ステップS202において、コンピューターは、作業条件として、作業機1が取り得るn通りの作業状態の組合せ(アウトリガーOR1〜OR4の張出状態を除く)のうちの一つを取得する。以下において、m(m=1,2,・・・n)番目の作業状態を作業状態[m]と表記する。
ステップS203において、コンピューターは、ステップS201、S202で取得した作業状態[m]に対応する最大張出幅性能Rmax[m]及び第1中間張出幅性能Rmid[m]を取得する。
ステップS204において、コンピューターは、ステップS201、S202で取得した作業状態[m]について、最大張出幅性能Rmax[m]から第1中間張出幅性能Rmid[m]まで吊上げ性能を段階的に変化させたときの、それぞれの吊上げ性能RX[m](以下、「補間性能RX[m]」と称する)に対応する旋回角度範囲の限界値θX[m]と性能比Xとの関係を、安定度計算に基づいて算出する。具体的には、補間性能RX[m]を負荷したときの安定度を求め、この安定度が所定値を満足する範囲が、補間性能RX[m]に対応する旋回角度範囲となる。また、第1象限においては、旋回角度範囲の上限値が限界値θX[m]となる。
最大張出幅性能Rmax[m]と第1中間張出幅性能Rmid[m]の間の補間性能RX[m]は、性能比X(X=0〜100)を用いて、下式(1)で与えられる。最大張出幅性能Rmax[m]に対応する性能比Xが0であり、第1中間張出幅性能Rmid[m]に対応する性能比Xが100である。
RX[m]=(Rmid[m]−Rmax[m])/100×X+Rmax[m] ・・・(1)
例えば、最大張出幅性能Rmax[m]と第1中間張出幅性能Rmid[m]の間を10等分した場合、性能比Xは、X=0,10,20・・・100となる。この場合、補間性能RX[m](X=0,10,・・・100)に対応する旋回角度範囲の限界値θX[m](X=0,10,・・・100)が算出される。
性能比X、補間性能RX[m]及び限界値θX[m]の関係を表1に示す。最大張出幅性能Rmax[m](=R0[m])から第1中間張出幅性能Rmid[m](=R100[m])に向かって吊上げ性能が小さくなるに伴い、すなわち、性能比Xが0から100に向かって大きくなるに伴い、旋回角度範囲は徐々に広くなる。なお、第1中間張出幅性能Rmid[m]については、第1象限の全て(0〜90°)が旋回角度範囲となり、限界値θ100[m]は90°となる。
Figure 2019031376
ステップS205において、コンピューターは、作業機1が取り得るすべての作業状態の組合せ(ここではn通りの組合せ)について、性能比Xと限界値θX[m]の関係を算出したか否か、すなわち、性能比Xと限界値θX[m]の関係が取得されていない作業条件があるか否かを判定する。他の作業条件がある場合(ステップS205で“YES”)、ステップS202の処理に移行して、すべての作業条件(アウトリガーOR1〜OR4の張出状態を除く)について、性能比Xと限界値θX[m]の関係を取得する。一方、他の作業条件がない場合(ステップS205で“NO”)、ステップS206の処理に移行する。
次に、ステップS206において、コンピューターは、ステップS205で取得された性能比Xと限界値θX[m]の関係に基づいて、性能比Xに対する絶対的な限界値θXを決定する。具体的には、表2に示すように、作業状態[m]ごとに得られた性能比Xに対する限界値θX[m]のうち、最小値又は最大値(第1象限の場合は最小値)を限界値θXとして決定する。
安全性の観点から、限界値θXは一定の余裕度(例えば、安全側に5°)を持つことが好ましい。例えば、算出された理論上の限界値が80°である場合は、性能比Xに対応する実際の限界値θXを75°に補正する。なお、安定度を判断するための所定値の設定の仕方によっては、理論上の限界値をそのまま使用してもよい。
Figure 2019031376
ステップS207において、コンピューターは、性能比Xと限界値θXの関係を表す複数の座標(X,θX)に基づいて、性能比Xと任意の旋回角度θの関係式X=f(θ)を算出する。このとき、関係式X=f(θ)は、例えば、一次直線近似、多直線近似、又は曲線近似によって算出される。ここで、関係式X=f(θ)は、ステップS208で生成される補間関数R=g(θ)が、旋回領域の全域にわたって安全側となるように、近似される。
ステップS208において、コンピューターは、遷移領域における吊上げ性能を示す吊上げ性能データ、及び性能領域(遷移領域を含む)を規定する性能領域データを生成し、保存する。具体的には、ステップS207で算出した性能比Xと旋回角度θの関係式X=f(θ)と、上式(1)より、任意の旋回角度θに対する吊上げ性能Rを示す補間関数R=g(θ)が算出される。
R=(Rmid−Rmax)/100×X+Rmax
=(Rmid−Rmax)/100×f(θ)+Rmax
=g(θ)
また、補間関数R=g(θ)と、最大吊上げ性能Rmax及び第1中間張出幅性能Rmidに基づいて、第1切替角度θ1及び第2切替角度θ2が算出される。
すなわち、遷移領域の吊上げ性能(第3の吊上げ性能)は、最大吊上げ性能Rmax(第1の吊上げ性能)と第1中間張出幅性能Rmid(第2の吊上げ性能)との間を段階的に補間した補間性能RXと、補間性能RXに対応する旋回角度範囲の限界値θXと、に基づいて算出される補間関数R=g(θ)で表される。
ステップS201で取得したアウトリガーOR1〜OR4の張出状態となっているときの吊上げ性能データとして補間関数R=g(θ)が設定され、性能領域データとして第1切替角度θ1及び第2切替角度θ2が設定される。同様にして、アウトリガーOR1〜OR4の張出状態のすべての組合せについて、補間関数R=g(θ)、第1切替角度θ1及び第2切替角度θ2が設定される。すなわち、遷移領域の吊上げ性能、第1切替角度θ1及び第2切替角度θ2は、アウトリガーの張出状態ごとに設定される。
なお、記憶部102には、遷移領域における吊上げ性能を示す吊上げ性能データとして、補間関数R=g(θ)の一般式と、アウトリガーの張出状態ごとに設定される補間関数R=g(x)の係数を記憶しておけばよい。
図9A、図9Bは、アウトリガーOR1〜OR4が異張出状態となっている場合の第1象限における吊上げ性能の一例を示す図である。また、図9Aに対応する全周方向にわたる吊上げ性能を図10に示す。図9A、図9B及び図10は、前方のアウトリガーOR1、OR2が第1中間張出状態、後方のアウトリガーOR3、OR4が最大張出状態となっている場合について示している。また、図9A、図9Bにおいて、従来の方式(図2B参照)によって設定される吊上げ性能を一点鎖線で示している。
図9Aは、吊上げ性能の補間関数R=g(θ)を、一次直線近似によって算出した関係式X=f(θ)に基づいて生成した場合について示す。図9Bは、吊上げ性能の補間関数R=g(θ)を、曲線近似によって算出した関係式X=f(θ)に基づいて生成した場合について示す。
図9A、図9B及び図10に示すように、本実施の形態では、従来の方式(図2A、図2B参照)に比較して遷移領域が拡張されるので、作業機1の吊上げ性能を有効に利用することができる。また、遷移領域の吊上げ性能は、吊上げ性能データとして記憶部102に記憶されている補間関数を利用して算出されるので、特許文献1に開示の方式に比較して高速演算が可能であり、さらには検出部111〜115の精度等の外乱の影響を受けないので、精度よく安定性を担保することができる。
図9A、図9Bに示すように、曲線近似によって算出した関係式X=f(θ)に基づいて吊上げ性能の補間関数R=g(θ)を算出した方(図9B参照)が、一次直線近似によって算出した関係式X=f(θ)に基づいて吊上げ性能の補間関数R=g(θ)を算出する場合(図9A参照)に比較して、前方領域を広くすることができるとともに、遷移領域を広くすることができ、作業機1の吊上げ性能を有効に利用することができる。具体的には、図9Aでは、第1象限における0°〜55°の範囲が前方領域、55°〜75°の範囲が遷移領域となっているのに対して、図9Bでは、第1象限における0°〜58°の範囲が前方領域、58°〜85°の範囲が遷移領域となっている。ただし、補間関数R=g(θ)に基づいて、作業状態に対応する吊上げ性能を算出するときの処理負担を考慮すると、一次直線近似によって算出した関係式X=f(θ)に基づいて吊上げ性能の補間関数R=g(θ)を算出する方が実用的である。
ところで、従来は、作業状態に応じた吊上げ性能を示す吊上げ性能図には、図1、図2A、図2B、及び図10に示すように、旋回角度を周方向、吊上げ性能を半径方向にとった二次元極座標系が用いられている。しかしながら、二次元極座標系を用いた吊上げ性能図では、作業半径の変化と吊上げ性能の変化が逆方向となる(例えば、作業半径が増大すると吊上げ性能は小さくなる)ので、作業半径の変化に伴う吊上げ性能の変化を把握しづらい。
そこで、本実施の形態では、旋回角度を周方向、作業半径を半径方向、吊上げ性能を軸方向にとった円筒座標系を利用する。図11A、図11Bは、円筒座標系を用いた吊上げ性能図の一例を示す。図11Bでは、図11Aにおける一部を切り欠いて示している。図11A、図11Bに示すように、円筒座標系を用いた吊上げ性能図によれば、作業半径及び/又は旋回角度の変化に伴う吊上げ性能の変化を視覚的に把握することができるので、作業効率及び安全性が向上する。特に、旋回角度によって吊上げ性能が変化する場合に有効である。
このように、本実施の形態に係る過負荷防止装置100は、自走可能な下部走行体20、下部走行体20上に水平旋回可能に配置された旋回台11、旋回台11上に起伏可能に配置された伸縮ブーム17、及び張出幅を複数段階で設定可能な複数のアウトリガーOR1〜OR4を備える作業機1(移動式作業機)に搭載される。
過負荷防止装置100は、作業状態ごとに吊上げ性能が設定されている吊上げ性能データと、前方領域、後方領域及び側方領域を含む性能領域を規定する切替角度が設定されている性能領域データと、を記憶する記憶部102と、作業機1の現在の作業状態に対応する吊上げ性能と実負荷とに基づいて作業機1の動作を制御する作業機制御部と、を備える。
吊上げ性能は、前方領域及び後方領域に対して設定される最大張出幅性能(第1の吊上げ性能)と、アウトリガーOR1〜OR4が異張出状態である場合に遷移領域を除く側方領域に対して設定される中間張出幅性能又は最小張出幅性能(第2の吊上げ性能)と、遷移領域に対して設定される第3の吊上げ性能と、を有する。
切替角度は、アウトリガーOR1〜OR4が異張出状態である場合に、前方領域と側方領域の境界、及び後方領域と側方領域の境界を規定する第1の切替角度θ1と、側方領域における遷移領域を規定する第2の切替角度θ2と、を有する。
第3の吊上げ性能、第1の切替角度θ1及び第2の切替角度θ2は、安定度計算及びジャッキ強度などの強度要因に基づいて設定されている。
過負荷防止装置100によれば、安定性を担保できるとともに、アウトリガーの異張出状態における作業機1の性能を最大限に利用することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、本発明は、オールテレーンクレーンやトラッククレーン、又は高所作業車などのアウトリガーによって支持される移動式作業車に搭載される過負荷防止装置に適用することができる。
実施の形態では、処理部101(コンピューター)が、作業状態取得部101A、吊上げ性能設定部101B、負荷状態判断部101C、駆動制御部101D、表示/音声制御部101Eとして機能することにより、本発明に係る過負荷防止装置100を実現しているが、これらの機能の一部又は全部は、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)等の電子回路によって構成することもできる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 移動式作業機
10 上部旋回体
20 下部走行体
100 過負荷防止装置
101 処理部
101A 作業状態取得部
101B 吊上げ性能設定部
101C 負荷状態判断部
101D 駆動制御部
101E 表示/音声制御部
102 記憶部

Claims (6)

  1. 自走可能な走行体、前記走行体上に水平旋回可能に配置された旋回台、前記旋回台上に起伏可能に配置されたブーム、及び張出幅を複数段階で設定可能な複数のアウトリガーを備える移動式作業機に搭載される過負荷防止装置であって、
    作業状態ごとに吊上げ性能が設定されている吊上げ性能データと、前方領域、後方領域及び側方領域を含む性能領域を規定する切替角度が設定されている性能領域データと、を記憶する記憶部と、
    前記移動式作業機の現在の作業状態に対応する前記吊上げ性能と、実負荷とに基づいて、前記移動式作業機の動作を制御する作業機制御部と、を備え、
    前記吊上げ性能は、前方領域及び後方領域に対して設定される第1の吊上げ性能と、アウトリガーが異張出状態である場合に遷移領域を除く側方領域に対して設定される第2の吊上げ性能と、前記遷移領域に対して設定される第3の吊上げ性能と、を有し、
    前記切替角度は、前記アウトリガーが異張出状態である場合に、前記前方領域と前記側方領域の境界、及び前記後方領域と前記側方領域の境界を規定する第1の切替角度と、前記側方領域における遷移領域を規定する第2の切替角度と、を有し、
    前記第3の吊上げ性能、前記第1の切替角度及び前記第2の切替角度は、安定度計算及びジャッキ強度などの強度要因に基づいて設定されている
    ことを特徴とする過負荷防止装置。
  2. 前記第3の吊上げ性能は、前記第1の吊上げ性能と前記第2の吊上げ性能との間を段階的に補間した補間性能と、前記補間性能に対応する旋回角度範囲の限界値と、に基づいて算出される補間関数で表され、
    前記第1の切替角度及び前記第2の切替角度は、前記補間関数に基づいて設定されることを特徴とする請求項1に記載の過負荷防止装置。
  3. 前記補間関数は、一次直線近似、多直線近似、又は曲線近似によって算出される関数であることを特徴とする請求項2に記載の過負荷防止装置。
  4. 前記補間関数は、外部のコンピューターで生成され、前記吊上げ性能データとして前記記憶部に記憶されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の過負荷防止装置。
  5. 前記作業状態は、ブーム長、作業半径、アウトリガーの張出状態、及び旋回角度を含み、 前記第3の吊上げ性能、前記第1の切替角度及び前記第2の切替角度は、前記アウトリガーの張出状態ごとに設定されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の過負荷防止装置。
  6. 前記移動式作業機の表示部に前記作業状態に関する情報を表示させる表示制御部を備え、
    前記表示制御部は、前記吊上げ性能データ及び前記性能領域データに基づいて生成される吊上げ性能図を、作業半径を半径方向、旋回角度を周方向、吊上げ性能を軸方向とした円筒座標系を用いて立体的に表示させることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の過負荷防止装置。
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