以下に、本願に係る情報表示プログラム、情報表示装置、情報表示方法および配信装置を実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報表示プログラム、情報表示装置、情報表示方法および配信装置が限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.端末装置の一例〕
まず、図1、図2を用いて、情報表示装置の一例である端末装置100が実行する表示処理の一例について説明する。なお、以下の説明では、端末装置100が実行する表示処理として、ウェブコンテンツであるウェブページC10や、コンテンツC20の配信を受け付けると、ウェブページC10と共に、各コンテンツC20を表示する表示処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る端末装置が実行する表示処理の一例を示す第1の図である。図2は、実施形態に係る端末装置が実行する表示処理の一例を示す第2の図である。なお、図1、図2に示す例では、端末装置100が表示処理においてウェブページC10やコンテンツC20を表示する表示処理を、第1状態〜第14状態に分けて記載した。
なお、以下の説明では、ウェブページC10やコンテンツC20を画面に表示する際に基準となる位置であり、ウェブページC10やコンテンツC20を表示する際に、画面上の最も上側に配置される端をウェブページC10やコンテンツC20の上端と記載する。また、ウェブページC10やコンテンツC20を画面に表示する際に生じる端のうち、画面上の最も下側に配置される端をウェブページC10やコンテンツC20の下端と記載する。
また、以下の説明では、端末装置100が有する画面上において、ウェブページC10やコンテンツC20の上端が表示される方向を画面上方向と記載し、画面上においてウェブページC10やコンテンツC20の下端が表示される方向を画面下方向と記載する。また、端末装置100が有する画面上において、ウェブページC10やコンテンツC20の左側の端が表示される方向を画面左方向と記載し、画面上においてウェブページC10やコンテンツC20の右側の端が表示される方向を画面右方向と記載する。
端末装置100は、スマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、3G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置100は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、利用者から指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、ウェブページC10やコンテンツC20に対する各種の操作を受け付ける。なお、以下の説明では、画面のうち、ウェブページC10が表示されている領域上で行われた操作を、ウェブページC10に対する操作と記載する場合がある。
ここで、端末装置100が有する画面は、長方形の画面を有しているものとする。より具体的には、端末装置100が有する画面は、縦方向の長さが横方向の長さよりも長い縦長の画面を有するものとする。また、以下の説明では、端末装置100は、画面が縦長となる状態で使用される例について記載するが、実施形態は、これに限定されるものではなく、画面が横長となる状態で使用されてもよい。
ウェブページC10は、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツが配置されたウェブページであり、HTML(Hyper Text Markup Language)やXML(Extensible Markup Language)等で記述された、いわゆるポータルサイトのウェブページである。
例えば、ウェブページC10は、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツが独立したタイル状に配置されたコンテンツであり、タイル状に配置されたコンテンツごとに操作や更新等を行うことができるコンテンツである。また、ウェブページC10には、広告に関連するコンテンツが配置されたタイルが随時挿入される。なお、ウェブページC10に配置される各タイルの大きさ、配置位置、配置されるタイルの数は、タイルごとに自動で変更されてもよく、利用者の操作に応じて変更されてもよい。また、ウェブページC10には、検索キーワードを入力するための入力欄や、他のウェブページへのリンク等が含まれていてもよい。
また、ウェブページC10は、スマートデバイス用に最適化されたウェブページであり、横方向の表示サイズが、端末装置100が有する画面の横方向の表示サイズと同じウェブページであるものとする。また、ウェブページC10は、縦方向の表示サイズが、端末装置100が有する出力部130の縦方向の表示サイズよりも長い(以下、縦長と記載する。)ウェブページであり、端末装置100の利用者の属性、利用者が選択したタイルに配置されたコンテンツの内容、入力した検索キーワード等により、タイルに配置されるコンテンツの内容や順序が変更されるものとする。
また、ウェブページC10は、コンテンツ配信サーバ30(例えば、図3参照)により配信される。例えば、端末装置100は、ウェブページC10の配信を行うコンテンツ配信サーバ30に対して、URL(Uniform Resource Locator)等を送信する。このような場合、コンテンツ配信サーバ30は、ウェブページC10の配信を行う。
ここで、ウェブページC10には、コンテンツC20等を配置して表示するための表示領域A10が設定されている。端末装置100は、このような表示領域A10が設定されたウェブページC10の配信を受け付けると、広告配信サーバ20(例えば、図3参照)等の外部サーバからウェブページC10とは異なるコンテンツC20を取得し、取得したコンテンツC20を表示領域A10内に配置して表示する。なお、表示領域A10は、ウェブページC10のHTMLやCSS等によって記述されていてもよく、例えば、ウェブページC10の一部を構成するタイルとして配信されたものであってもよい。
コンテンツC20は、ウェブページC10とは異なるコンテンツである。ここで、コンテンツC20は、任意のコンテンツが適用可能である。例えば、コンテンツC20は、広告に係るコンテンツ(以下、広告コンテンツと記載する。)である。より具体的には、コンテンツC20は、所定の商品、役務、ブランド、会社若しくは他のコンテンツ等に関する情報を利用者に伝えるためのコンテンツである。
ここで、広告コンテンツとは、営利若しくは非営利の広告だけではなく、ボランティアの募集、公共広告、公共に対する通知、ウェブページC10にかかる情報の一部、その他任意のコンテンツであるものとする。すなわち、広告コンテンツは、いわゆる広告関連の情報を含むコンテンツのみならず、利用者に興味を抱かせ、広告コンテンツに含まれる情報、または、広告コンテンツと関連するコンテンツ(例えば、ランディングページ等)に含まれる情報を広く報知するものであれば、画像、動画像、文字、図形、記号、ハイパーリンク、その他任意のコンテンツを適用可能である。すなわち、利用者に対してウェブページC10よりも興味を生じさせようとするコンテンツであれば、任意のコンテンツを広告コンテンツとして適用可能である。
また、コンテンツC20は、ウェブページC10とは異なるドメインのコンテンツである。すなわち、コンテンツC20は、ウェブページC10とは異なるサーバ装置により端末装置100へと配信されるコンテンツである。
ここで、コンテンツC20は、複数の異なるコンテンツを含む。例えば、コンテンツC20は、画像コンテンツP10、動画コンテンツM10、上端コンテンツUP1、および下端コンテンツDP1を有する。画像コンテンツP10は、PNG(Portable Network Graphics)やJPEG(Joint Photographic Experts Group)等の画像であり、例えば、表示サイズやアスペクト比が表示領域A10と同じ画像により実現される。また、動画コンテンツM10は、表示サイズやアスペクト比が表示領域A10と同じ動画像であり、GIF(Graphics Interchange Format)動画やMPEG(Moving Picture Experts Group)等、任意の形式の動画像が採用可能である。
また、上端コンテンツUP1、および下端コンテンツDP1(以下、「端部コンテンツ」と総称する場合がある。)は、例えば、静止画像であり、横方向の表示サイズが端末装置100の画面と同じ表示サイズの画像である。より具体的な例を挙げると、上端コンテンツUP1は、直角の角を右上に配置した直角三角形形状を有する画像である。また、下端コンテンツDP1は、直角の角を左下に配置した直角三角形形状を有する画像である。なお、端部コンテンツの形状は、これに限定されるものではない。例えば、端部コンテンツは、任意の多角形の形状を有していてもよく、一部あるいは全体が曲線で構成される形状を有していてもよい。
なお、コンテンツC20は、少なくとも2つの異なるコンテンツを含んでいればよく、各コンテンツは、静止画像や動画像、その他任意のコンテンツであってもよい。例えば、画像コンテンツP10や端部コンテンツは、動画像であってもよい。また、コンテンツC20を構成する各コンテンツは、透過領域を有していてもよい。
ここで、画像コンテンツP10、動画コンテンツM10および端部コンテンツは、相互に所定の関係性を有するコンテンツである。例えば、画像コンテンツP10、動画コンテンツM10および端部コンテンツは、同一の対象(例えば、商品、役務、社名等)に関する情報を含むコンテンツ、例えば、同一の対象を広告するコンテンツである。
例えば、コンテンツ配信サーバ30は、広告配信サーバ20に対してコンテンツC20の配信を要求し、ウェブページC10の表示領域A10に表示するよう端末装置100を動作させる取得命令をウェブページC10と共に配信する。なお、このような取得命令は、例えば、ウェブページC10に含まれるJavaScript(登録商標)やCSS(Cascading Style Sheets)等により実現される。
このような場合、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30から配信された取得命令に従って、広告配信サーバ20に対してコンテンツC20の配信を要求する。この結果、広告配信サーバ20は、動画像であるコンテンツC20を端末装置100に配信する。そして、端末装置100は、ウェブページC10とともに、コンテンツC20を画面上に表示する。
〔2.表示処理について〕
ここで、従来技術として、ウェブページが有する所定の表示領域に広告コンテンツを配置することで、ウェブページと広告コンテンツとを表示する技術が知られている。また、ウェブページと広告コンテンツとを配信した後で、ウェブページを表示する初期画面上において、ウェブページと広告コンテンツとを並べて表示する技術が知られている。
しかしながら、上述した従来技術では、ウェブページと広告コンテンツとを単純に表示しているに過ぎず、広告コンテンツに関する情報の訴求効果が良いとは言えない場合がある。そこで、端末装置100は、以下の表示処理を実行する。
まず、端末装置100は、ウェブページC10(すなわち、第1コンテンツ)が有する所定の表示領域A10に、動画コンテンツM10(すなわち、第2コンテンツ)と、動画コンテンツM10と関連性を有する画像コンテンツP10(すなわち、第3コンテンツ)とを配置して、各コンテンツを表示する。そして、端末装置100は、閲覧状況に応じて、表示領域A10における動画コンテンツM10と画像コンテンツP10との表示割合を変化させる。
例えば、端末装置100は、表示領域A10に画像コンテンツP10を配置するとともに、画像コンテンツP10の前面に動画コンテンツM10を重ねて表示する。より具体的には、端末装置100は、動画コンテンツM10のアスペクト比を変更することなく、表示サイズを所定の表示サイズまで縮小した状態で、画像コンテンツP10の前面に重ねて表示する。
そして、端末装置100は、例えば、動画コンテンツM10または画像コンテンツP10が表示された時間に応じて、表示領域A10における動画コンテンツM10と画像コンテンツP10との表示割合(以下、単に「表示割合」と記載する。)を変化させる。例えば、端末装置100は、ウェブページC10に対するスクロール操作に応じて、ウェブページC10をスクロールさせるとともに、表示領域A10に配置された画像コンテンツP10および動画コンテンツM10もスクロールさせる。
そして、端末装置100は、画像コンテンツP10および動画コンテンツM10が画面内に表示された状態(すなわち、表示領域A10の全体が画面内に表示された状態)で、所定の時間が経過した場合(例えば、3秒)には、表示領域A10の全体に動画コンテンツM10が表示されるまで、動画コンテンツM10の表示サイズを徐々に拡大することで、動画コンテンツM10の表示割合を徐々に画像コンテンツP10の表示割合よりも大きくする。
すなわち、端末装置100は、表示領域A10内に配置されたコンテンツC20を利用者が閲覧していると推定される場合には、表示領域A10内における動画コンテンツM10と画像コンテンツP10との表示割合を変更する。例えば、端末装置100は、利用者が閲覧している状態で、動画コンテンツM10の表示割合を画像コンテンツP10の表示割合よりも大きくする。この結果、端末装置100は、利用者が閲覧している状態で表示領域A10に表示されるコンテンツが切り替わるといった対応で、コンテンツC20を表示するので、コンテンツC20に対する利用者の興味を生じさせる結果、コンテンツC20に関する情報の訴求効果を向上させることができる。
さらに端末装置100は、動画コンテンツM10が表示領域A10の全体に表示された状態で、閲覧状況が所定の条件を満たした場合には、ウェブページC10の前面に端部コンテンツを配置して表示させる。例えば、端末装置100は、動画コンテンツM10が表示領域A10の全体に表示された状態で、所定の秒数が経過した場合や、スクロール操作が行われることなく所定の秒数が経過した場合には、端部コンテンツを表示する。
例えば、端末装置100は、上端コンテンツUP1を画面上方向の画面外に配置し、下端コンテンツDP1を画面下方向の画面外に配置する。ここで、端末装置100は、ウェブページC10、動画コンテンツM10および画像コンテンツP10よりも前面のレイヤに端部コンテンツを配置する。そして、端末装置100は、上端コンテンツUP1を画面下方向に移動させ、下端コンテンツDP1を画面上方向へと移動させることで、画面の上下から端部コンテンツが徐々に画面内へと移動するといった対応で、端部コンテンツを表示する。すなわち、端末装置100は、端部コンテンツとして、複数のコンテンツを画面の外側から画面の内側へと移動させ、画面の端部に配置して表示する。
このように、端末装置100は、利用者が表示領域A10に表示された動画コンテンツM10に対して興味を有したと推定される場合には、さらに端部コンテンツを表示する。すなわち、端末装置100は、ウェブページC10よりも動画コンテンツM10や画像コンテンツP10に対して利用者が興味を有していると推定されうる場合は、ウェブページC10の前面に、関連する端部コンテンツをさらに表示することで、ウェブページC10が表示される領域の広さを縮小し、コンテンツC20が表示される領域の広さを拡大する。この結果、端末装置100は、ウェブページC10を閲覧している利用者の印象の悪化を防ぎつつ、コンテンツC20を表示する領域の広さを拡大することができるので、コンテンツC20に関する情報の訴求効果を向上させることができる。
なお、端末装置100は、端部コンテンツを表示した状態で所定の操作が行われた場合は、端部コンテンツの表示を取りやめる。例えば、端末装置100は、端部コンテンツを表示した状態でウェブページC10をスクロールさせる操作が行われた場合は、端部コンテンツを画面内から画面外へと移動させる態様で、端部コンテンツの表示を取りやめる。すなわち、端末装置100は、利用者がウェブページC10を閲覧しようとしてると推定される場合には、コンテンツC20を表示する領域の広さを狭め、ウェブページC10を表示する領域の広さを拡大することで、利用者の印象の悪化を防ぐ。
なお、端末装置100は、端部コンテンツを表示した状態で動画コンテンツM10の再生を終了した場合、すなわち、動画コンテンツM10の最後まで再生が完了した場合は、端部コンテンツの表示を取りやめてもよい。
〔3.表示処理の一例〕
以下、図1および図2を用いて、端末装置100が実行する表示処理の一例について説明する。例えば、端末装置100は、表示領域A10が配置されたウェブページC10の配信を受け付けると、ウェブページC10と共に配信される取得命令に基づいて、コンテンツC20を取得する。このようなウェブページC10とコンテンツC20との配信を受け付けた場合、端末装置100は、ウェブページC10の表示領域A10に、画像コンテンツP10を配置するとともに、表示領域A10と略同じサイズまで表示サイズを拡大した動画コンテンツM10を画像コンテンツP10の全面に配置する。そして、端末装置100は、ウェブページC10およびコンテンツC20を表示する。この結果、端末装置100は、ウェブページC10のロード時において、第1状態に示すように、ウェブページC10と、動画コンテンツM10とを表示する。
ここで、端末装置100は、第1状態に示す表示態様でウェブページC10と動画コンテンツM10とを表示した後、すぐに、第2状態に示すように動画コンテンツM10の表示サイズを徐々に縮小させる。そして、端末装置100は、第3状態に示すように、動画コンテンツM10の表示サイズを所定の表示サイズまで縮小する。例えば、端末装置100は、画像コンテンツP10に設定された所定の領域まで、動画コンテンツM10の表示サイズを縮小する。
この結果、端末装置100は、表示領域A10内に表示領域A10と略同じ表示サイズの画像コンテンツP10を配置して表示するとともに、画像コンテンツP10の前面に、表示サイズが画像コンテンツP10よりも小さい動画コンテンツM10を配置して表示する。換言すると、端末装置100は、動画コンテンツM10の表示サイズを表示領域A10と同じサイズから所定のサイズまで縮小することで、画像コンテンツP10が表示される領域の広さを徐々に拡大し、動画コンテンツM10が表示される領域の広さを徐々に縮小する。この結果、端末装置100は、表示領域A10において、動画コンテンツM10を画像コンテンツP10よりも少ない表示割合で表示させる。そして、端末装置100は、第4状態に示すように、表示サイズを縮小した状態で動画コンテンツM10を再生させる。
ここで、端末装置100は、ウェブページC10またはコンテンツC20の閲覧状況が所定の条件を満たしたか否かを判定する。例えば、端末装置100は、表示領域A10の全体が画面内に表示されてから所定の時間が経過したかを判定する。なお、端末装置100は、例えば、表示領域A10の中心部分や表示領域A10の下端が画面下端よりも画面上方向に移動してから所定の時間が経過したか否かを判定してもよい。
そして、端末装置100は、ウェブページC10またはコンテンツC20の閲覧状況が所定の条件を満たした場合は、第5状態に示すように、動画コンテンツM10を再生させながら、その表示サイズを徐々に拡大させる。すなわち、端末装置100は、動画コンテンツM10の表示割合を徐々に画像コンテンツP10の表示割合よりも大きくする。例えば、端末装置100は、第6状態に示すように、動画コンテンツM10が表示領域A10の全体に表示されるまで、動画コンテンツM10の表示サイズを拡大する。
次に、図2を用いて、端末装置100が実行する表示処理の続きを説明する。まず、端末装置100は、第7状態に示すように、ウェブページC10を表示しつつ動画コンテンツM10を表示領域A10の全体に配置して表示する。そして、端末装置100は、ウェブページC10に対するスクロール操作等が行われない場合は、第8状態に示すように、動画コンテンツM10の再生を継続する。
そして、端末装置100は、動画コンテンツM10を表示領域A10の全体に表示している際において、閲覧状況が所定の条件を満たした場合は、端部コンテンツを表示する。例えば、端末装置100は、動画コンテンツM10を表示領域A10の全体に表示している際において、再生が所定の秒数継続した場合、動画コンテンツM10のうち所定の再生位置まで再生された場合、スクロール操作が所定の秒数以上行われなかった場合、表示領域A10の位置が画面内の所定の領域であった場合等、利用者が動画コンテンツM10を閲覧していると推定されるような場合には、端部コンテンツの表示を開始する。
例えば、端末装置100は、第9状態に示すように、画面上端から上端コンテンツUP1を画面下方向へと徐々に移動させ、画面下端から下端コンテンツDP1を画面上方向へと徐々に移動させる。そして、端末装置100は、第10状態に示すように、画面上端に上端コンテンツUP1を配置し、画面下端に下端コンテンツDP1を配置して表示する。
ここで、動画コンテンツM10の最後まで再生を行ったものとする。このような場合、端末装置100は、第11状態に示すように、動画コンテンツM10の再生が完了した旨を示すアイコンを表示領域A10内に配置して表示する。そして、端末装置100は、第12状態に示すように、上端コンテンツUP1を画面上方向へと徐々に移動させ、下端コンテンツDP1を画面下方向へと徐々に移動させる。そして、端末装置100は、第13状態に示すように、端部コンテンツの表示をとりやめる。
ここで、端末装置100は、再生が終了した動画コンテンツM10が選択された場合は、動画コンテンツM10を再度再生するとともに、端部コンテンツを表示させる。例えば、端末装置100は、第13状態に示すように、再生が終了した旨のアイコンが表示された表示領域A10上を利用者の指F10がタップした場合は、第8状態に示すように、動画コンテンツM10の再生を再度開始するとともに、第9状態および第10状態に示すように、端部コンテンツを再度表示する。
また、端末装置100は、第10状態に示すように、端部コンテンツを表示している状態で、利用者の指F10がウェブページC10をスクロールさせるスクロール操作を行った場合は、第14状態に示すように、動画コンテンツM10の再生を継続しつつ、端部コンテンツの表示を取りやめる。例えば、端末装置100は、上端コンテンツUP1を画面上方向へと徐々に移動させ、下端コンテンツDP1を画面下方向へと徐々に移動させることで、端部コンテンツの表示を取りやめる。
なお、端末装置100は、第7状態で動画コンテンツM10を利用者が選択した場合は、閲覧状況によらず、第9状態や第10状態に示すように、端部コンテンツの表示を行ってもよい。また、端末装置100は、第11状態や第12状態等、動画コンテンツM10の再生が終了してから端部コンテンツが表示されている状態において、利用者が動画コンテンツM10を選択した場合は、第10状態に示すように、端部コンテンツを表示するとともに動画コンテンツM10の再生を再開してもよい。
〔4.端末装置100が実行する表示処理の変形例〕
以下、端末装置100が実行する表示処理の変形例について説明する。
〔4−1.動画コンテンツについて〕
端末装置100は、任意のタイミングで動画コンテンツM10の再生を開始して良い。例えば、端末装置100は、図1に示す第1状態から第3状態の間は、動画コンテンツM10の再生を行わずに表示サイズを所定の表示サイズまで縮小し、動画コンテンツM10の表示サイズが所定の表示サイズまで縮小した場合は、動画コンテンツM10の再生を開始してもよい。
また、端末装置100は、例えば、図1に示す第6状態において、利用者がウェブページC10をスクロールさせた場合は、利用者がコンテンツC20にあまり興味を有していないと推定し、動画コンテンツM10の表示サイズを所定の表示サイズまで縮小してもよい。例えば、端末装置100は、第6状態から第5状態を経由して第4状態まで表示態様を変化させてもよい。
また、端末装置100は、第3状態や第4状態等、動画コンテンツM10の表示サイズを所定の表示サイズまで縮小している場合は、再生を一時的に停止し、表示領域A10の全体に動画コンテンツM10が表示された場合は、動画コンテンツM10の再生を継続してもよい。
また、端末装置100は、第1状態から第3状態の間は、動画コンテンツM10のサムネイルを動画コンテンツM10に代えて表示し、第1状態から第3状態までの表示態様でサムネイルと画像コンテンツP10とを表示している間に、動画コンテンツM10のデータを取得する。そして、端末装置100は、動画コンテンツM10のデータを取得した場合は、サムネイルに代えて表示サイズを所定の表示サイズまで縮小した動画コンテンツM10を画像コンテンツP10の全面に重ねて表示し、再生を開始してもよい。
例えば、端末装置100は、ウェブページC10を取得するとともに、ウェブページC10が取得されたことを契機として、動画コンテンツM10のサムネイルと、画像コンテンツP10とを取得する。そして、端末装置100は、動画コンテンツM10のサムネイルを取得した場合は、その後、動画コンテンツM10を取得する。そして、端末装置100は、サムネイルと画像コンテンツP10とが取得された場合は、表示領域A10に画像コンテンツP10を配置し、画像コンテンツP10の前面であって、表示領域A10の全体にサムネイルを重ねて表示する。また、端末装置100は、サムネイルの表示サイズを所定の表示サイズまで徐々に縮小し、その後、サムネイルに代えて、表示サイズを所定の表示サイズとした動画コンテンツM10を表示させてもよい。
このような処理を行うことで、端末装置100は、動画コンテンツM10の配信完了を待機することなく、よりデータ量が少ないサムネイルが取得された際に、ウェブページC10の表示を開始することができる。この結果、端末装置100は、ウェブページC10を表示するまでのレスポンスを改善する結果、ウェブページC10を閲覧しようとする利用者の印象の悪化を防ぐことができる。
〔4−2.コンテンツの切り替えについて〕
また、端末装置100は、閲覧状況に応じて、表示する動画コンテンツM10を変更してもよい。例えば、端末装置100は、動画コンテンツM10の再生が完了した際に、利用者が動画コンテンツM10を選択した場合(例えば、図2に示す第13状態で利用者が動画コンテンツM10を選択した場合)は、動画コンテンツM10と関連性を有する他の動画コンテンツを取得し、取得した動画コンテンツを動画コンテンツM10に代えて表示してもよい。
また、例えば、端末装置100は、端部コンテンツを切り替えてもよい。例えば、端末装置100は、第1の端部コンテンツと第1の動画コンテンツとを表示し、その後、利用者が動画コンテンツM10を選択した場合は、第2の端部コンテンツと第2の動画コンテンツとを表示してもよい。一方、端末装置100は、利用者の操作により第1の端部コンテンツが表示されることなく、第1の動画コンテンツの再生が終了し、利用者が第1の動画コンテンツを選択した場合は、第1の端部コンテンツとともに、第2の動画コンテンツとを表示してもよい。すなわち、端末装置100は、コンテンツC20に含まれるコンテンツのうち、画面上に表示されたコンテンツのみ切り替えを行ってもよい。
〔4−3.端部コンテンツについて〕
また、端部コンテンツが表示されてから所定の期間が経過するまでの間に、利用者がウェブページC10のスクロール等を行っていない場合は、利用者がコンテンツC20に興味を有していると推定される。そこで、端末装置100は、端部コンテンツが表示された状態における閲覧状況が所定の条件を満たした場合は、ウェブページC10の視認性をさらに低下させてもよい。
例えば、端末装置100は、段階的に情報が配置された端部コンテンツを配信し、動画コンテンツM10の再生が所定の時間経過した場合は、端部コンテンツのうち一部のみを表示し、端部コンテンツが表示されてから所定の期間が経過した場合は、端部コンテンツの全体を表示してもよい。また、端末装置100は、上端コンテンツUP1および下端コンテンツDP1に加えて、さらに他の端部コンテンツを表示してもよい。また、例えば、端末装置100は、ウェブページC10の明度や彩度を低下させることで、相対的にコンテンツC20を強調してもよい。
ここで、端末装置100は、端部コンテンツが選択された場合は、所定のランディングページを表示してもよい。また、例えば、端末装置100は、第1の商品に関する動画コンテンツM10と、第1の商品に関する上端コンテンツUP1と、第2の商品に関する動画コンテンツとを配信する。そして、端末装置100は、動画コンテンツM10とともに端部コンテンツを表示し、動画コンテンツM10が再生されている間に利用者が上端コンテンツUP1を選択した場合は、第1の商品に関するランディングページを表示し、動画コンテンツM10が再生されている間に利用者が下端コンテンツDP1を選択した場合は、第2の商品に関する新たな動画コンテンツを取得し、動画コンテンツM10に代えて、新たに取得した動画コンテンツを表示してもよい。また、端末装置100は、新たな動画コンテンツが再生されている際に、下端コンテンツDP1が選択された場合は、第2の商品に関するランディングページを表示してもよい。
なお、端末装置100は、端部コンテンツを画面横方向から移動させる態様で表示してもよい。例えば、端末装置100は、上端コンテンツUP1を画面上端の右側から左側へと移動させることで表示し、下端コンテンツDP1を画面下端の左側から右側へと移動させることで表示してもよい。また、端末装置100は、例えば、端部コンテンツをフェードインさせることで表示し、フェードアウトさせることで表示を取りやめてもよい。
すなわち、端末装置100は、図1の第3状態等、初期表示において、動画コンテンツM10よりも動きが少ない画像コンテンツP10を表示領域A10内に表示する。また、端末装置100は、利用者の操作、表示位置、表示時間等に基づいて、ウェブページC10等の表示状態を推定し、ウェブページC10よりも動画コンテンツM10や画像コンテンツP10に興味を有すると推定されるような場合は、表示領域A10内において、より動きのある動画コンテンツM10を表示する。すなわち、端末装置100は、表示領域A10内におけるコンテンツC20の表示を、より動きのある表示に切り替えることで、利用者の興味をコンテンツC20に誘導する。
さらに、端末装置100は、動画コンテンツM10が表示領域A10全体に表示された状態で、さらに閲覧状況を推定し、利用者がコンテンツC20に対して興味を有すると推定される場合は、表示領域A10の外側にも、動画コンテンツM10と関連する端部コンテンツを表示することで、ウェブページC10が表示される領域の面積を縮小し、コンテンツC20が表示される領域の面積を拡大する。
このように、端末装置100は、閲覧状況に応じて、表示領域A10内に配置されるコンテンツC20を段階的に強調し、かかる表示態様を強調した状態に対して利用者が印象を悪化させていないような場合には、表示領域A10外にも、コンテンツC20を表示する領域を拡大する。一方、端末装置100は、利用者がウェブページC10をスクロールした場合等、ウェブページC10に対して興味を有する場合は、コンテンツC20が表示される領域を狭め、さらに、動画コンテンツM10を表示する領域の面積を縮小することで、コンテンツC20の動きを抑える。この結果、端末装置100は、コンテンツC20に対する利用者の悪化を抑えつつ、コンテンツC20に関する情報の訴求効果を向上させることができる。
〔4−4.表示態様の変更について〕
ここで、端末装置100は、表示領域A10において、動画コンテンツM10と画像コンテンツP10との表示割合を変更する場合は、任意の態様で表示割合を変更して良い。例えば、端末装置100は、初期表示においては、画像コンテンツP10のみを表示し、閲覧状況に応じて、動画コンテンツM10をフェードインさせてもよく、動画コンテンツM10を画面外から画面内へと移動させることで、表示割合を変更してもよい。
すなわち、端末装置100は、閲覧状況に応じて、表示領域A10内におけるコンテンツの表示割合を変更することで、コンテンツC20を強調する度合を変更するのであれば、任意の対応で変更を行ってよい。例えば、端末装置100は、モノクロの動画像を画像コンテンツP10に代えて表示し、閲覧状況において、カラーの動画コンテンツM10へと徐々に切替えてもよい。
〔4−5.実行主体について〕
なお、上記では説明を省略したが、端末装置100は、上述した表示処理を任意の手法で実現することができる。例えば、端末装置100は、上述した表示処理を端末装置100に実行させるアプリケーションをあらかじめダウンロードし、任意のタイミングでアプリケーションを起動することで、上述した表示処理を実現してもよい。
また、端末装置100は、ウェブページC10やコンテンツC20の配信と同時に、ウェブブラウザ等、汎用のプログラムに上述した表示処理を実行させる制御情報の配信を受け付ける。そして、端末装置100は、制御情報に従って上記した表示処理を行ってもよい。
また、端末装置100は、上述した制御情報に従って、上述した表示処理を実現するアプリケーションや、上述した表示処理を実現するアプリケーションそのものを制御情報として取得してもよい。例えば、端末装置100は、利用者の操作に従って、上述した表示処理を実現するアプリケーションをダウンロードし、かかるアプリケーションを自装置にインストールする。かかるアプリケーションは、起動されると、利用者からの操作に応じてウェブページC10とコンテンツC20とを取得し、上述した表示処理を実現するよう端末装置100を制御する。ここで、アプリケーションは、上述した表示処理を実現するため、制御情報の配信を受け付けてもよく、予めアプリケーションプログラム内に含んでいてもよい。
〔5.配信システムの構成〕
以下、上記した表示処理を実現する端末装置100等について説明する。まず、図3を用いて、実施形態に係る配信システム1の構成について説明する。図3は、実施形態に係る配信システムの構成例を示す図である。図3に示すように、配信システム1は、端末装置100と、広告主端末10と、広告配信サーバ20と、コンテンツ配信サーバ30とを含む。端末装置100、広告主端末10、広告配信サーバ20およびコンテンツ配信サーバ30は、ネットワークNを介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、図3に示す配信システム1には、複数台の端末装置100や、複数台の広告主端末10や、複数台の広告配信サーバ20や、複数台のコンテンツ配信サーバ30が含まれてもよい。
端末装置100は、利用者による操作にしたがって、コンテンツ配信サーバ30からウェブページC10を取得し、取得命令が含まれる場合には、コンテンツC20、C30を広告配信サーバ20から取得する。また、端末装置100は、上述した表示処理を実現する制御情報の配信を広告配信サーバ20から受け付けた場合は、かかる制御情報に従って動作し、表示処理を実現する。
広告主端末10は、広告主によって利用される情報処理装置である。例えば、広告主端末10は、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA等である。広告主端末10は、広告主による操作にしたがって、コンテンツC20等の広告コンテンツとして広告配信サーバ20に入稿する。例えば、広告主端末10は、広告コンテンツとして、コンテンツC20、C30を広告配信サーバ20に入稿する。
また、広告主端末10は、コンテンツC20、C30として、静止画像や、動画像や、テキストデータや、ランディングページを取得するためのURLなどを広告配信サーバ20に入稿する。例えば、広告主は、広告主端末10を介して、コンテンツC20、C30の登録を行う。
また、広告主は、広告コンテンツの入稿を代理店に依頼する場合がある。この場合、広告配信サーバ20に広告コンテンツを入稿するのは代理店となる。以下では、「広告主」といった表記は、広告主だけでなく代理店を含む概念であり、「広告主端末」といった表記は、広告主端末10だけでなく代理店によって利用される代理店装置を含む概念であるものとする。
広告配信サーバ20は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツを配信するサーバ装置である。例えば、広告配信サーバ20は、端末装置100から広告コンテンツの配信要求を受け付けると、端末装置100の場所や利用者の属性等から利用者と広告コンテンツとのマッチングを行い、マッチングの結果配信対象となる広告コンテンツを端末装置100に配信する。また、広告配信サーバ20は、上述した表示処理を実現するための制御情報を広告コンテンツであるコンテンツC20、C30とともに端末装置100に配信する。この制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)やCSS等のスクリプト言語により記述される。
コンテンツ配信サーバ30は、端末装置100にウェブページC10を配信するウェブサーバ等である。例えば、コンテンツ配信サーバ30は、ポータルサイト、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログなどに関連する各種情報がタイル状に配置されたウェブページC10を端末装置100に配信する。なお、コンテンツ配信サーバ30は、各種情報が配置されたポータルサイト等のウェブページを配信するサーバであってもよい。
ここで、コンテンツ配信サーバ30によって配信されるウェブページC10には、広告コンテンツを広告配信サーバ20から取得するよう指示する取得命令が含まれる。例えば、ウェブページC10を形成するHTMLファイル等には、広告配信サーバ20のURLや、広告コンテンツを取得して、表示領域A10に配置して表示させるための各種スクリプト等が取得命令として記述される。この場合、端末装置100は、HTMLファイル等に記述されているURLにアクセスすることで、広告配信サーバ20からコンテンツC20、C30を広告コンテンツとして取得する。
なお、コンテンツ配信サーバ30から端末装置100に配信される各種データは、実際にはウェブページを形成するHTMLファイルや画像、ウェブページC10とともに表示される動画像等である。また、表示領域A10は、ウェブページC10を形成するHTMLファイル等に所定の表示領域として記述されていてもよく、例えば、タイルの1つとして配信されてもよい。このように、表示領域A10がタイルの1つとして配信される場合、表示領域A10内に表示する広告コンテンツを取得させる取得命令が、表示領域A10部分の配信とともに、端末装置100へと配信されることとなる。
〔6.広告配信サーバの構成〕
次に、図4を用いて、実施形態に係る広告配信サーバ20の構成について説明する。図4は、実施形態に係る広告配信サーバの構成例を示す図である。図4に示すように、広告配信サーバ20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。
通信部21は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部21は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100や広告主端末10やコンテンツ配信サーバ30との間で情報の送受信を行う。
記憶部22は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部22は、広告主端末10から入稿された広告コンテンツに関する各種情報が格納されたデータベースである広告データベース24を記憶する。
ここで、図5は、実施形態に係る広告データベースに格納された情報の一例を示す図である。図5に示した例では、広告データベース24は、広告主ID、広告コンテンツ、インプレッション数、インプレッション保証数、対価といった項目を有する。なお、広告データベース24は、コンテンツと利用者とのマッチングを行うための情報や、CTR(Click Through Rate)といった情報をさらに記憶してもよい。
「広告主ID」は、広告主または広告主端末10を識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、広告主端末10から入稿されたコンテンツ、すなわち、コンテンツC20、C30、動画コンテンツM10等の広告に係るコンテンツを示す。なお、図5では「広告コンテンツ」に「C20、C30」や「M10」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、共通する情報を利用者に伝えようとする個別の画像、動画像、音声と画像、テキストデータ、ゲームのデータ、ゲーム形式の広告等、各コンテンツが所在するURL、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納される。
広告データベース24には、広告コンテンツとして、コンテンツC20の他にも、上述した表示処理の実行を指示する表示指示が登録される。かかる表示指示には、例えば、コンテンツC20をどの位置に配置して表示するか、コンテンツC20に含まれる動画コンテンツM10の再生態様、縮小時の表示サイズ、端部コンテンツの表示態様、閲覧状況がどのような状態でコンテンツC20の表示態様を変化させるか(すなわち、表示領域A10内での表示割合を変化させたりするか)等といった設定値が含まれる。なお、上述した表示指示は、例えば、広告主が広告コンテンツを登録する際に、広告主によって任意の設定が行われるものとする。
「インプレッション数」は、広告コンテンツが表示された回数を示す。より具体的には、「インプレッション数」は、コンテンツC20が表示された回数、コンテンツC20を再生した回数等を示す。また、「インプレッション保証数」は、対価に対して保証されている広告コンテンツの表示回数を示す。また、「対価」は、「インプレッション保証数」だけ広告コンテンツが表示された際に広告主から支払われる報酬を示す。すなわち、広告配信サーバ20は、広告に係るコンテンツをインプレッション保証型で配信するサーバである。
すなわち、図5では、広告主ID「B10」によって識別される広告主が、コンテンツC20を広告コンテンツとして入稿した例を示している。また、図5では、コンテンツC20のインプレッション数が「10000」であり、インプレッション保証数が「20000」であり、インプレッション保証数だけコンテンツC20が表示された際の課金額が「aaa」である例を示している。
なお、広告コンテンツが選択される度に課金が行われるクリック課金形式で広告に係るコンテンツを配信する場合は広告データベース24には、コンテンツが選択された回数や、コンテンツが選択された際の課金額等が登録される。また、配信要求を受信した際に、入札形式で広告コンテンツを選択し、選択した広告コンテンツを配信する場合は、広告データベース24には、1インプレッションあたりの報酬として広告主が設定した広告料金である入札価格や、CTR等が登録される。
図4に戻って、説明を続ける。制御部23は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、広告配信サーバ20内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部23は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図4に示すように、制御部23は、入稿受付部25と、要求受付部26と、広告選択部27と、配信部28とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部23の内部構成は、図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部23が有する各処理部の接続関係は、図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
入稿受付部25は、広告主端末10から、対価の指定とともに広告コンテンツであるコンテンツC20、C30の入稿や表示指示を受け付ける。かかる場合、入稿受付部25は、コンテンツC20、C30、表示指示、広告主ID、及び受け付けた対価の値を対応付けて広告データベース24に登録する。
要求受付部26は、端末装置100から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、要求受付部26は、広告コンテンツの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
広告選択部27は、要求受付部26によって広告コンテンツの取得要求が受け付けられた場合に、配信候補の広告コンテンツを広告データベース24から選択する。例えば、広告選択部27は、端末装置100の位置や利用者の属性に基づいて、広告データベース24に登録されている広告コンテンツから配信対象となる広告コンテンツのマッチングを行う。
かかるマッチングにおいては、インプレッション数が、インプレッション保証数よりも多くなるように、広告コンテンツの選択が行われる。例えば、広告選択部27は、インプレッション保証数とインプレッション数との差が最も大きい広告コンテンツを優先して選択する。なお、広告選択部27は、入札価格またはCTRが高い広告コンテンツや、入札価格およびCTRの双方が高い広告コンテンツが優先的に選択されてもよい。
また、広告選択部27は、ウェブページが検索ページである場合には、検索ページに指定された検索キーワードとマッチする広告コンテンツを抽出する検索連動型広告と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。また、広告選択部27は、利用者の属性情報(サイコグラフィック属性、デモグラフィック属性など)とマッチする広告コンテンツを抽出するターゲティング配信と呼ばれる広告配信手法を用いてもよい。その後、広告選択部27は、配信対象として選択された広告コンテンツを配信部28に出力する。
配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツとともに、端末装置100に対して制御情報を配信する。具体的には、配信部28は、広告選択部27が選択した広告コンテンツを受信すると、受信した広告コンテンツに含まれる表示指示を抽出する。そして、配信部28は、抽出した表示指示が示す内容の表示処理を端末装置100に実行させるための制御情報を生成する。その後、配信部28は、生成した制御情報と、広告コンテンツとを端末装置100に対して配信する。
〔7.コンテンツ配信サーバの構成〕
次に、図6を用いて、実施形態に係るコンテンツ配信サーバ30の構成について説明する。図6は、実施形態に係るコンテンツ配信サーバの構成例を示す図である。図6に示すように、コンテンツ配信サーバ30は、通信部31と、コンテンツ記憶部32と、制御部33とを有する。
通信部31は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部31は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100や広告配信サーバ20との間で情報の送受信を行う。
コンテンツ記憶部32は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、コンテンツ記憶部32は、コンテンツの一例であるウェブページを記憶する。例えば、コンテンツ記憶部32は、ウェブページを形成するHTMLファイルや、ウェブページに表示される静止画像や動画像を記憶する。
制御部33は、例えば、CPUやMPU等によって、コンテンツ配信サーバ30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(配信プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部33は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図6に示すように、制御部33は、受付部34と、配信部35とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部33の内部構成は、図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部33が有する各処理部の接続関係は、図6に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
受付部34は、端末装置100からウェブページの取得要求を受け付ける。例えば、受付部34は、ウェブページの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
配信部35は、受付部34によってウェブページの取得要求が受け付けられた場合に、ウェブページを端末装置100に配信する。具体的には、配信部35は、コンテンツ記憶部32から取得要求対象のウェブページをコンテンツ記憶部32から取得し、取得したウェブページを端末装置100に配信する。かかる場合、端末装置100は、ウェブページC10を受信すると、広告配信サーバ20に対して広告コンテンツの配信要求を送信し、応答として受信した広告コンテンツを表示する。そして、端末装置100は、利用者の操作に応じて、広告コンテンツを変更する表示処理を実行する。
〔8.端末装置の構成〕
次に、図7を用いて、実施形態に係る端末装置100の構成について説明する。図7は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。図7に示すように、端末装置100は、通信部110と、入力部120と、出力部130と、物理センサ140と、制御部150とを有する。
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、広告配信サーバ20やコンテンツ配信サーバ30との間で情報の送受信を行う。
入力部120は、利用者から各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部120は、キーボードやマウスや操作キー等によって実現される。出力部130は、各種情報を表示するための表示装置であり、すなわち、画面である。例えば、出力部130は、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、入力部120と出力部130とは一体化される。また、以下の説明では、出力部130を画面と記載する場合がある。
物理センサ140は、端末装置100の物理的な状態を検知するセンサである。例えば、物理センサ140は、端末装置100の3軸方向の傾きを測定するジャイロセンサである。なお、物理センサ140は、ジャイロセンサに限定されるものではなく、例えば、加速度センサ、温度センサ、音量センサ、明度センサ等、任意のセンサが適用可能である。
制御部150は、例えば、CPUやMPU等によって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報表示プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、ウェブブラウザと呼ばれるアプリケーションプログラムに該当する。また、制御部150は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図7に示すように、制御部150は、要求部151と、操作制御部152と、表示処理部153とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部150の内部構成は、図7に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部150が有する各処理部の接続関係は、図7に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
要求部151は、操作制御部152からウェブページC10のURLを受信した場合は、コンテンツ配信サーバ30に対して受信したURLが示すウェブページC10の取得要求を送信する。また、要求部151は、コンテンツ配信サーバ30から受信したウェブページC10に取得命令が含まれる場合に、広告コンテンツの取得要求を広告配信サーバ20に送信する。
操作制御部152は、入力部120を介して受け付けた利用者の操作にしたがって、各種制御を実行する。例えば、操作制御部152は、利用者が入力部120に対してウェブページC10の表示操作を行った場合は、表示対象となるウェブページC10のURLを要求部151に出力する。また、操作制御部152は、入力部120を介して受け付けたスクロール操作やタップ操作等、利用者の操作の内容を表示処理部153に出力する。
表示処理部153は、受信したウェブページおよび広告コンテンツを出力部130に表示し、上述した表示処理を実行する。例えば、表示処理部153は、制御部150が、ウェブページC10とともに配信される取得命令や、広告コンテンツとともに配信される制御情報を実行することで、図7に示すように、取得部154、表示部155、および表示制御部156として動作し、表示処理を実行する。取得部154、表示部155、および表示制御部156は、例えば、CPUやMPU等によって、制御情報がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。
取得部154は、ウェブページC10とコンテンツC20とを取得する。例えば、取得部154は、ウェブページC10を取得する。このような場合、取得部154は、要求部151を介して、コンテンツC20を広告配信サーバ20から取得する。例えば、取得部154は、動画コンテンツM10、画像コンテンツP10および端部コンテンツである上端コンテンツUP1と下端コンテンツDP1とを取得する。
また、取得部154は、ウェブページC10を取得し、ウェブページC10が取得されたことを契機としてコンテンツC20を取得する。例えば、取得部154は、ウェブページC10に含まれるコンテンツC20の取得命令に従って、ウェブページC10とは異なるドメインのコンテンツを取得する。
表示部155は、第1コンテンツが有する所定の表示領域A10に、動画像である動画コンテンツM10と、動画コンテンツM10と関連性を有する画像コンテンツP10とを配置して、ウェブページC10と、動画コンテンツM10と、画像コンテンツP10とを表示する。例えば、表示部155は、表示サイズを表示領域A10と揃えた画像コンテンツP10を表示領域A10に配置するとともに、表示サイズを表示領域A10と揃えた動画コンテンツM10を画像コンテンツP10の全面に配置する。
そして、表示部155は、ウェブページC10を表示するとともに、動画コンテンツM10の表示サイズを所定の表示サイズまで徐々に縮小させ、初期表示として、画像コンテンツP10の表示割合が、動画コンテンツM10の表示割合よりも大きい状態で、ウェブページC10とコンテンツC20とを表示する。
表示制御部156は、表示部155を制御し、閲覧状況に応じて、表示領域A10における動画コンテンツM10と画像コンテンツP10との表示割合を変化させる。例えば、表示制御部156は、画面のうちウェブページC10が表示されている領域上でスクロール操作が行われた場合は、スクロール操作の内容に応じて、ウェブページC10と共に、表示領域A10内に配置されたコンテンツC20をスクロールさせる。
そして、表示制御部156は、初期状態若しくはスクロール処理の結果、表示領域A10の全体画面内に表示された場合は、計時を開始し、計時した時間が所定の閾値を超えた場合は、表示領域A10における動画コンテンツM10と画像コンテンツP10との表示割合を変化させる。すなわち、表示制御部156は、動画コンテンツM10または画像コンテンツP10が表示された時間に応じて、表示割合を変化させる。例えば、表示制御部156は、動画コンテンツM10の表示割合を徐々に画像コンテンツP10の表示割合よりも大きくする。
例えば、表示制御部156は、動画コンテンツM10を画像コンテンツP10よりも少ない表示割合で表示されている際の閲覧状況に応じて、動画コンテンツM10の表示割合を徐々に画像コンテンツP10の表示割合よりも大きくする。例えば、表示制御部156は、動画コンテンツM10が表示領域A10の全体に表示されるまで、動画コンテンツM10の表示割合を大きくする。すなわち、表示制御部156は、動画コンテンツM10の表示サイズを変化させることで、表示割合を変化させる。
また、表示制御部156は、動画コンテンツM10が表示領域A10の全体に表示された状態で、閲覧状況が所定の条件を満たした場合には、ウェブページC10の前面に端部コンテンツを配置して表示させる。例えば、表示制御部156は、動画コンテンツM10が表示領域A10の全体に表示された状態で、スクロール操作が行われることなく、所定の秒数が経過した場合は、上端コンテンツUP1と下端コンテンツDP1とを画面の端部に配置して表示する。より具体的には、表示制御部156は、上端コンテンツUP1を画面上端から画面内へと移動させ、下端コンテンツDP1を画面下端から画面内へと移動させる態様で、上端コンテンツUP1と下端コンテンツDP1とを画面の端部に配置して表示する。
また、表示制御部156は、端部コンテンツを表示した状態で所定の操作が行われた場合は、端部コンテンツの表示を取りやめる。例えば、表示制御部156は、端部コンテンツを表示した状態でウェブページC10をスクロールさせる操作が行われた場合は、端部コンテンツを画面内から画面外へと移動させることで、端部コンテンツの表示を取りやめる。
なお、表示制御部156は、端部コンテンツを表示した状態で動画コンテンツM10の再生が終了した場合は、端部コンテンツの表示を取りやめてもよい。また、表示制御部156は、再生が終了した動画コンテンツM10が選択された場合は、動画コンテンツM10を再度再生するとともに、端部コンテンツを表示させてもよい。
ここで、取得部154、表示部155、および表示制御部156は、ウェブページC10のロード時において、動画コンテンツM10ではなく、サムネイルを表示してもよい。例えば、取得部154は、ウェブページC10を取得するとともに、ウェブページC10が取得されたことを契機として、動画コンテンツM10のサムネイルと、画像コンテンツP10とを取得し、その後、動画コンテンツM10を取得する。
このような場合、表示部155は、サムネイルと画像コンテンツP10とが取得されたことを契機として、表示領域A10に画像コンテンツP10を配置し、画像コンテンツP10の前面であって、表示領域A10の全体にサムネイルを重ねて配置する。そして、表示部155は、動画コンテンツM10の配信を待たずに、ウェブページC10の表示を開始するとともに、サムネイルの表示サイズを所定の表示サイズまで徐々に縮小する。その後、表示制御部156は、動画コンテンツM10が取得された場合は、サムネイルに代えて、表示サイズを所定の表示サイズとした動画コンテンツM10を表示させる。
〔9.コンテンツの追従表示について〕
ここで、端末装置100は、上述した表示処理に加えて、コンテンツC20の表示をスクロール操作に追従させる処理を実行してもよい。例えば、端末装置100は、上述した表示態様で、動画コンテンツM10や画像コンテンツP10の表示割合を変動させるとともに、スクロール操作により、動画コンテンツM10や画像コンテンツP10が画面内の所定の領域まで移動した場合は、動画コンテンツM10や画像コンテンツP10の表示位置を固定することで、動画コンテンツM10や画像コンテンツP10を表示し続けてもよい。
また、端末装置100は、表示位置を固定した動画コンテンツM10や画像コンテンツP10の前面に、動画コンテンツM10や画像コンテンツP10と関連する他のコンテンツを、スクロール操作に応じてさらに重ね合わせて表示してもよい。また、端末装置100は、表示位置を固定した動画コンテンツM10や画像コンテンツP10の全面に、動画コンテンツM10や画像コンテンツP10と関連する他のコンテンツを重ねて表示した場合は、動画コンテンツM10や画像コンテンツP10の表示位置の固定を解除してもよい。
以下、図8を用いて、端末装置100が実行する追従処理の一例について説明する。図8は、実施形態に係る端末装置が実行する追従処理の一例を示す図である。なお、図8に示す例では、端末装置100が実行する追従処理の一例を、第1状態から第6状態に分けて記載した。
例えば、図8に示す例では、端末装置100は、表示領域A20が設定されたウェブページC10の配信を受け付ける。また、端末装置100は、動画コンテンツM10、画像コンテンツP10、および画像コンテンツP20を含むコンテンツC30の配信を受け付ける。ここで、画像コンテンツP20は、画像コンテンツP10と同様のアスペクト比を有する画像、若しくは、画像コンテンツP10と同様の表示サイズの画像であって、背面に配置されたコンテンツを透過させる透過領域を有する画像である。
このようなウェブページおよびコンテンツC30の配信を受け付けた場合、端末装置100は、以下の処理を実行する。まず、端末装置100は、ウェブページC10が有する表示領域A20内に、画像コンテンツP10、P20を並べて配置する。より具体的には、端末装置100は、ウェブページC10をスクロールさせる方向に、画像コンテンツP10、P20を並べて配置する。例えば、端末装置100は、表示領域A20の上端と、画像コンテンツP10の上端とが重なり、画像コンテンツP10の下端と、画像コンテンツP20の上端とが重なるように、画像コンテンツP10、P20を並べて配置する。なお、以下の説明では、表示領域A20のうち、画像コンテンツP10が配置された領域を第1領域と記載し、画像コンテンツP20が配置された領域を第2領域と記載する。
また、端末装置100は、表示領域A20の第1領域であって、画像コンテンツP10、P20よりも前面に、画像コンテンツP10と同じ表示サイズの動画コンテンツM10を配置する。そして、端末装置100は、図8の第1状態に示すように、表示領域A20内に動画コンテンツM10および画像コンテンツP20を並べて配置した態様で、ウェブページC10を表示する。
また、端末装置100は、利用者の指F10によってウェブページC10を画面上方向へとスクロールさせる上スクロール操作が行われた場合は、第2状態に示すようにウェブページC10をスクロールさせる。より具体的には、端末装置100は、動画コンテンツM10の表示サイズを徐々に縮小させることで、第1領域のうち画像コンテンツP10が表示される領域を徐々に拡大させるとともに、ウェブページC10および動画コンテンツM10、画像コンテンツP10、P20を画面上方向へと移動させる。そして、端末装置100は、第3状態に示すように、動画コンテンツM10の表示サイズを所定の表示サイズまで縮小する。
ここで、端末装置100は、スクロール操作により、画像コンテンツP10の上端が画面上端まで移動した場合、すなわち、表示領域A20の上端が画面上端まで移動した場合は、第1領域に配置された画像コンテンツP10と動画コンテンツM10との表示位置を固定する。そして、端末装置100は、さらなる上スクロール操作が行われた場合は、第1領域に配置された画像コンテンツP10と動画コンテンツM10との表示位置を固定したままで、ウェブページC10および第2領域に配置された画像コンテンツP20を画面上方向へと移動させる。
この結果、端末装置100は、第4状態に示すように、第1領域に配置された画像コンテンツP10と動画コンテンツM10との前面に、第2領域に配置された画像コンテンツP20の一部を重ねた状態で、コンテンツC30を表示する。より具体的には、端末装置100は、画像コンテンツP20の透過領域を介して、画像コンテンツP10と動画コンテンツM10とのうち、画像コンテンツP20と重なった領域が表示されるといった対応で、画像コンテンツP10と動画コンテンツM10とを表示する。
また、端末装置100は、さらに上スクロール操作が行われた場合は、ウェブページC10を画面上方向へと移動させるとともに、画像コンテンツP20も画面上方向へと移動させる。そして、端末装置100は、第5状態に示すように、画像コンテンツP10と動画コンテンツM10との前面に、画像コンテンツP20を重ねた状態で、コンテンツC30を表示する。
ここで、端末装置100は、画像コンテンツP20の上端が画面の上端まで移動した場合、すなわち、第2領域が画面の上端まで移動した場合は、第1領域に配置された画像コンテンツP10と動画コンテンツM10との表示位置の固定を解除する。そして、端末装置100は、さらに上スクロール操作が行われた場合は、第6状態に示すように画像コンテンツP10と動画コンテンツM10との前面に、画像コンテンツP20を重ねたまま、コンテンツC30を画面上方向へと移動させる。
なお、例えば、端末装置100は、第6状態においてウェブページC10を画面下方向へと移動させる下スクロール操作が行われた場合は、画像コンテンツP10と動画コンテンツM10との前面に、画像コンテンツP20を重ねたまま、コンテンツC30を画面下方向へと移動させる。そして、端末装置100は、第5状態に示すように、下スクロール操作の結果、画像コンテンツP20の上端、すなわち、第2領域の上端が画面の上端まで移動した場合は、第1領域に配置された画像コンテンツP10と動画コンテンツM10との表示位置を固定する。
また、端末装置100は、さらに下スクロール操作が行われた場合は、第4状態に示すように、第1領域に配置された画像コンテンツP10と動画コンテンツM10との表示位置を固定したまま、画像コンテンツP20とウェブページC10とを画面下方向へと移動させる。そして、例えば、端末装置100は、第3状態に示すように、下スクロール操作により、画像コンテンツP20の上端が画像コンテンツP10の下端と重なった場合は、第1領域に配置された画像コンテンツP10と動画コンテンツM10との表示位置の固定を解除する。そして、端末装置100は、第2状態および第1状態に示すように、下スクロール操作に応じて、ウェブページC10とコンテンツC30とを画面下方向へと移動させる。
なお、上述した処理とは個別に、端末装置100は、第1領域において画像コンテンツP10と動画コンテンツM10との表示割合を閲覧状況に応じて変化させる。例えば、端末装置100は、第1領域が画面内に表示されてから所定の期間が経過した場合は、動画コンテンツM10の表示サイズを第1領域の表示サイズまで徐々に拡大することで、動画コンテンツM10の表示割合を、画像コンテンツP10の表示割合よりも大きくする。
このように、端末装置100は、ウェブページC10と、動画コンテンツM10と、画像コンテンツP10と、動画コンテンツM10また画像コンテンツP10と関連する画像コンテンツP20(すなわち、第5コンテンツ)を取得する。また、端末装置100は、ウェブページC10が有する所定の表示領域A20のうち、第1領域に、動画コンテンツM10と画像コンテンツP10とを配置し、第2領域に、画像コンテンツP20を配置して、ウェブページC10およびコンテンツC30を表示する。
そして、端末装置100は、閲覧状況に応じて、第1領域における動画コンテンツM10と画像コンテンツP10との表示割合を変化させるとともに、ウェブページC10およびコンテンツC30を移動させる移動操作(すなわち、スクロール操作)に従って、第1領域が画面上の所定の位置まで移動した場合は、第1領域の表示位置を固定する。すなわち、端末装置100は、動画コンテンツM10と、画像コンテンツP10との表示位置を固定する。
また、端末装置100は、第2領域のうち、動画コンテンツM10および画像コンテンツP10よりも前面に画像コンテンツP20を配置する。そして、端末装置100は、移動操作に従って、第1領域が画面上の所定の位置まで移動した場合は、第1領域の表示位置を固定することで、動画コンテンツM10および画像コンテンツP10に、透過領域を有する画像コンテンツP20を重ねて表示する。この結果、端末装置100は、より複雑な態様で、コンテンツC30を表示するので、コンテンツC30に係る情報の訴求効果を向上させることができる。
なお、端末装置100は、例えば、下スクロール操作により画像コンテンツP20の下端が画面の下端まで移動した場合は、画像コンテンツP20の表示位置を固定することで、さらなる下スクロール操作が行われた際に、動画コンテンツM10および画像コンテンツP10に、画像コンテンツP20を重ねて表示してもよい。また、端末装置100は、例えば、第1領域の下端が画面の下端まで移動した場合に、画像コンテンツP20の表示位置の固定を解除してもよい。また、端末装置100は、画面上のうち任意の位置まで移動した場合に、動画コンテンツM10および画像コンテンツP10、P20の表示位置を固定してよく、表示位置の固定を解除してもよい。
また、端末装置100は、CSS等のスクリプトを利用することにより、上述した追従処理を実現してもよい。例えば、端末装置100は、スクロール操作が行われても画像コンテンツP10や動画コンテンツM10の表示位置を画面の上端や下端等に固定する領域、すなわち、ウェブページC10のうち画面に表示される領域の移動にコンテンツC30をついてこさせる追従領域をコンテンツC30の親要素として設定する。かかる追従領域は、例えば、スティッキー等といったスクリプトにより実現させる。
すなわち、端末装置100は、表示領域A20の第1領域が画面の外側に移動した場合にも、画像コンテンツP10や動画コンテンツM10の追従領域が画面内に表示されている場合は、画像コンテンツP10や動画コンテンツM10を画面内に表示し続けることになる。また、端末装置100は、画像コンテンツP10や動画コンテンツM10の追従領域が第1領域の上端からウェブページC10の途中までに設定されている場合は、係る追従領域の下端が画面外へ移動するに従い、画像コンテンツP10や動画コンテンツM10を画面外に移動させる。また、端末装置100は、画像コンテンツP10や動画コンテンツM10の追従領域が第1領域の上端からウェブページC10の下端までに設定されている場合は、ウェブページC10を最後までスクロールさせた場合にも、画像コンテンツP10や動画コンテンツM10を表示し続けることとなる。
ここで、図9は、追従領域の設定の一例を説明する図である。例えば、図9中(A)に示す例では、ウェブページC10の途中に表示領域A20が配置されており、かかる表示領域A20の上端から表示領域A20の下端までに、画像コンテンツP10の追従領域CAP10と、動画コンテンツM10の追従領域CAM10が設定されている。
かかる場合、端末装置100は、図9中(B)に示すように、スクロール操作に応じて表示部130が画面上に表示する領域を移動させると、かかる領域の上端に追従するように、画像コンテンツP10や動画コンテンツM10を追従領域CAP10、CAM10内で移動させることで、画像コンテンツP10や動画コンテンツM10の表示位置を固定する。
例えば、端末装置100は、図9中(C)に示すように、ウェブページC10とコンテンツC30と、追従領域CAP10、CAM10を配置する。なお、図9中(C)に示す例では、追従領域CAP10、CAM10を模式的に示した点線を、ウェブページC10とコンテンツC30との間に配置したが、実施形態は、これに限定されるものではない。そして、端末装置100は、図9中(D)に示すように、上スクロール操作に従って、ウェブページC10と追従領域CAP10、CAM10と、コンテンツC30とを画面上方向へ移動させる。
ここで、上スクロール操作により、動画コンテンツM10や画像コンテンツP10の上端が画面130の上端と接した場合は、端末装置100は、動画コンテンツM10や画像コンテンツP10の表示位置を固定し、スクロール操作に従って、ウェブページC10と追従領域CAP10、CAM10のみをスクロールさせる。すなわち、端末装置100は、図9に示すように、表示領域A20が画面外まで移動した場合であっても、追従領域CAP10、CAM10内においては、画面130に追従するように、動画コンテンツM10や画像コンテンツP10の配置位置を移動させる。この結果、端末装置100は、利用者がコンテンツC30を確実に視認することができる結果、コンテンツC30のファーストビューを確保し、コンテンツC30に係る情報の訴求効果を向上させることができる。
〔10.端末装置100の処理フロー〕
次に、図10を用いて、制御情報を実行した端末装置100が実行する表示処理の手順の一例について説明する。図10は、実施形態に係る端末装置が実行する表示処理の流れの一例を示す第1のフローチャートである。
なお、図10に示す例では、コンテンツC20を広告コンテンツと記載し、動画コンテンツM10を動画像と記載し、画像コンテンツP10を画像と記載した。また、図10に示す例では、図1、図2に示した表示処理を実行する際の処理の流れの一例について記載した。また、端末装置100は、図10に示す処理とは個別に、ウェブページC10をスクロールさせたり、ウェブページC10を他のウェブページC10へと遷移させる処理を実行しているものとする。
例えば、端末装置100は、利用者の操作に応じてコンテンツ配信サーバ30にウェブページC10の配信を要求し、コンテンツ配信サーバ30からウェブページC10を受信する(ステップS101)。このような場合、端末装置100は、配信されたウェブページC10に取得命令が含まれる場合は、広告配信サーバ20に対して広告コンテンツのリクエスト(配信要求)を送信する(ステップS102)。
ここで、端末装置100は、広告コンテンツを受信したか否かを判定する(ステップS103)。そして、端末装置100は、広告コンテンツを受信していないと判定した場合は(ステップS103:No)、再度ステップS103を実行する。
また、端末装置100は、広告コンテンツを受信した場合は(ステップS103:Yes)、広告コンテンツに含まれる画像を表示領域A10の配置し、動画像を画像の全面に配置して、ウェブページC10と広告コンテンツとを表示する(ステップS104)。そして、端末装置100は、動画像を所定の表示サイズまで徐々に縮小させて再生する(ステップS105)。
続いて、端末装置100は、最後の操作から所定時間が経過したか否かを判定し(ステップS106)、経過している場合は(ステップS106:Yes)、動画像の表示サイズを表示領域のサイズまで拡大する(ステップS107)。続いて、端末装置100は、動画像の表示サイズを拡大してから所定時間が経過したか否かを判定し(ステップS108)、経過している場合は(ステップS108:Yes)、画面外から端部コンテンツを画面内に移動させ、画面の両端部に端部コンテンツを表示する(ステップS109)。
続いて、端末装置100は、スクロール操作が行われたか否かを判定し(ステップS110)、スクロール操作が行われた場合は(ステップS110:Yes)、端部コンテンツを画面外まで移動させ、表示を取りやめる(ステップS111)。続いて、端末装置100は、動画像の再生が終了したか否かを判定し(ステップS112)、終了した場合は(ステップS112:Yes)、端部コンテンツを画面外まで移動させ、表示を取りやめる(ステップS113)。なお、端末装置100は、ステップS111において端部コンテンツの表示を取りやめた後で、動画像の再生が終了した場合は、ステップS113の実行をスキップしてもよい。
続いて、端末装置100は、動画像を再度再生するよう再生操作が行われたか否かを判定する(ステップS114)。そして、端末装置100は、再生操作が行われなかった場合は(ステップS114:No)、処理を終了する。一方、端末装置100は、再生操作が行われた場合は(ステップS114:Yes)、ステップS109を実行する。また、端末装置100は、動画像の再生が終了していない場合は(ステップS112:No)、ステップS108を実行する。また、端末装置100は、動画像の表示サイズを縮小した状態で最後の操作が所定の時間が経過していない場合(ステップS106:No)、動画像の表示サイズを拡大してから所定の時間が経過していない場合(ステップS108:No)、および端部コンテンツが表示されている際にスクロール操作が行われなかった場合は(ステップS110:No)、ステップS112を実行することとなる。
〔11.変形例〕
上記では、図1、図2、図8に例示した表示態様を用いながら、端末装置100による表示処理の一例について説明した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。以下、端末装置100が実行する表示処理の変形例について説明する。なお、以下に説明する表示処理は、例えば、取得部154、表示部155、および表示制御部156が発揮する処理により実現されるが、実施形態は、これに限定されるものではない。
〔11−1.コンテンツについて〕
上述した端末装置100は、広告コンテンツであるコンテンツC20、C30を表示した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、動画コンテンツM10と画像コンテンツP10とは、異なる内容のコンテンツであってもよい。また、端部コンテンツは、動画コンテンツM10や画像コンテンツP10と関係性を有しないコンテンツであってもよい。
また、コンテンツC20、C30は、ウェブページC10を配信したサーバと同一のサーバにより配信されてもよく、それぞれ異なるサーバから配信されてもよい。すなわち、上述した表示処理を実行する際に、ウェブページC10やコンテンツC20、C30を配信する処理の態様については、任意の態様が採用可能である。
〔11−2.コンテンツについて〕
上述した例では、端末装置100が、ウェブページC10やコンテンツC20、C30を表示する例について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、ウェブページC10に代えて、他のコンテンツ(以下、「コンテンツC10」と記載する。)を表示してもよい。また、コンテンツC20、C30は、広告に係るコンテンツに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、広告以外の文字列、模様、画像、動画像等を含む任意のコンテンツC10〜C30を上述した表示処理により表示してもよい。また、端末装置100は、ゲーム等を含むコンテンツC10〜C30を表示してもよく、いわゆるプレイアブル広告を含むコンテンツC10〜C30を表示してもよい。また、端末装置100は、音声を含むコンテンツC10〜C30を表示してもよい。なお、コンテンツC10〜C30に含まれる文字列、模様、画像、動画像、ゲーム、音声等は、広告に係るものに限定されるものではない。
また、端末装置100は、ウェブページC10に代えてゲームコンテンツであるコンテンツC10を表示する際、ゲームのメニューやチュートリアル等の補助コンテンツをコンテンツC20、C30として表示してもよい。また、端末装置100は、ゲームの実行時、フラッシュやCSS等の技術により作成されたインタラクティブ形式のウェブページの表示を行う際に上述した表示処理を実行してもよい。
また、端末装置100は、SNS(Social Networking Service)のコンテンツ、メッセンジャーアプリケーションの画面、カメラアプリケーションの画面、その他任意のコンテンツとともに、コンテンツC20、C30を表示し、上述した表示処理を実行してもよい。また、端末装置100は、ウェブページC10以外にも、ゲーム、地図、音楽再生画面、動画再生画面等、任意のコンテンツを表示してもよい。
〔11−3.制御情報について〕
上記した端末装置100は、広告配信サーバ20がコンテンツC20、C30とともに配信する制御情報を用いて、上記した表示処理を実行した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、上記した制御情報をコンテンツ配信サーバ30からウェブページC10とともに受信し、広告配信サーバ20からコンテンツC20、C30とともに制御指示を受信する。そして、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ30から受信した制御情報を実行するとともに、受信した制御指示に従って表示処理や追従処理を実行してもよい。
また、端末装置100は、上述した表示処理等を端末装置100に実行させるアプリケーションをあらかじめダウンロードし、かかるアプリケーションを実行することで、上述した処理を実現してもよい。
〔11−4.装置構成〕
また、上記実施形態では、配信システム1に、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とが含まれる例を示したが、広告配信サーバ20とコンテンツ配信サーバ30とは1個の装置として形成されてもよい。この場合、図4に示した広告配信サーバ20は、例えば、図6に示したコンテンツ記憶部32、受付部34、配信部35を有する。そして、広告配信サーバ20は、端末装置100からウェブページの取得要求を受け付けた場合に、広告コンテンツとともに、取得命令を含まないウェブページを端末装置100に配信する。
また、上記実施形態では、広告配信サーバ20から端末装置100にコンテンツC20、C30が配信される例を示したが、コンテンツ配信サーバ30が、広告配信サーバ20からコンテンツC20、C30を取得してもよい。この場合、広告配信サーバ20の要求受付部26は、コンテンツ配信サーバ30からコンテンツC20、C30の取得要求を受け付ける。また、広告配信サーバ20は、コンテンツ配信サーバ30にコンテンツC20、C30を配信する。また、コンテンツ配信サーバ30は、広告配信サーバ20から取得したコンテンツC20、C30とともに、取得命令を含まないウェブページを端末装置100に配信し、上述した表示処理を実現させてもよい。
〔11−5.ログについて〕
ここで、端末装置100は、コンテンツC20、C30が表示されたか否かを示すログや、利用者によって選択されたコンテンツのログを取ってもよい。より具体的には、端末装置100は、コンテンツC20、C30が表示されたか否か、動画コンテンツM10を再生させたか否か、再生位置、動画コンテンツM10が再生されたか否か、再生操作や停止操作が行われたか否か、再生操作や停止操作が行われた再生位置を示すログを取ってもよい。
また、端末装置100は、動画像の表示回数や選択回数、再生された時間等を測定してもよい。また、端末装置100は、端部コンテンツが表示されたか否かや端部コンテンツが表示された状態で動画コンテンツM10が再生されたか等といったログを取得してもよい。また、端末装置100は、動画コンテンツM10、画像コンテンツP10、端部コンテンツが選択されたか否か、表示態様を何回切替えたか等といったログを取ってもよい。
例えば、端末装置100は、初期表示から利用者が上スクロール操作を行わずにウェブページC10の表示を終了した場合や、コンテンツC20が配置された表示領域A10が画面上に表示されることなるウェブページC10の表示が終了した場合は、コンテンツC20が表示されなかった旨のログを取得してもよい。一方で、端末装置100は、動画コンテンツM10の再生が開示された場合は、その旨を示すログを取ってもよく、端部コンテンツが表示された場合は、動画コンテンツM10を再生しながら端部コンテンツが表示された旨のログを取ってもよい。
このように端末装置100が取得したログは、コンテンツC20、C30のインプレッション数やCTRの更新、コンテンツC20、C30等の表示に対する課金処理、および、広告主に広告効果を報告する際等に有用なログとなる。例えば、表示処理の結果、コンテンツC20の動画コンテンツM10が再生され、かつ、端部コンテンツが再生された場合は、利用者がコンテンツC20に興味を示したものと予測される。また、コンテンツC20の表示時間が長い場合や、端部コンテンツの表示が何度も行われた場合、動画コンテンツM10の再生が繰り返し行われた場合は、コンテンツC20に対する興味を利用者がより強く有したものと予測される。
このため、コンテンツC20、C30の表示回数や表示時間、再生時間、表示態様の変更を示すログや各種操作の内容を示すログ等は、利用者がコンテンツC20、C30に対して興味を有したか否かの指標となりえる。また、一度のアクセスでコンテンツC20の動画コンテンツM10を再生した回数や、操作した回数等は、利用者の広告に対する認知度を示す指標になりえる。
そこで、広告配信サーバ20は、取得された各ログを用いて、インプレッション数の更新や、課金額の変更等を行ってもよい。例えば、広告配信サーバ20は、コンテンツC20、C30の表示回数、表示時間、再生回数、再生時間、再生位置等に応じて課金額を変更してもよい。
また、端末装置100が取得したログは、ランディングページに配置されるコンテンツの変更に用いられてもよい。例えば、端末装置100は、端部コンテンツを表示しない状態で動画コンテンツM10や画像コンテンツP10を選択した際と、端部コンテンツを表示した状態で動画コンテンツM10を選択した際とで、異なるランディングページを表示してもよく、例えば、同一のランディングページを取得するとともに、かかるランディングページを配信するサーバに対して、取得したログの内容等を通知し、ランディングページに配置するコンテンツを変更させてもよい。
〔11−6.端末装置の操作記録〕
また、上述してきた端末装置100は、上述した表示態様において、利用者がどれだけ端末装置100を操作したかという記録を広告配信サーバ20に送信してもよい。具体的には、端末装置100は、コンテンツC20、C30が表示された際におけるスクロール操作の内容や回数、利用者の選択操作、利用者がコンテンツC20、C30を選択した位置、再生操作や停止操作の回数等を記録する。
また、端末装置100は、スクロール操作の回数、リロードした回数や、上述した表示処理の内容、若しくは、コンテンツC20、C30の内容などコンテンツC20、C30を特定する情報について端末装置100からの発信操作(例えば、SNSへの書き込みなど)など、利用者が端末装置100に対して行う種々の操作を記録することもできる。そして、端末装置100は、操作履歴に関する情報を広告配信サーバ20に送信する。
かかる場合、広告配信サーバ20は、端末装置100から配信された操作履歴に関する情報を集計し、かかる情報について分析した情報をさらに取得する。例えば、広告配信サーバ20は、制御情報とともにコンテンツC20、C30を配信した場合と、配信しなかった場合とについて、スクロール操作の回数や、表示処理を実行した回数、表示したランディングページの種別やランディングページに配置されたコンテンツの種別、CTRなどの広告効果の指標を比較した情報などを取得する。
ここで、制御情報とともにコンテンツC20、C30を配信した際にウェブページC10に対して行われた操作の履歴は、広告効果を示す指標となりうる。すなわち、実施形態に係る制御情報を伴うコンテンツC20、C30が表示されるウェブページC10においては、利用者の操作によってコンテンツC20、C30が表示され、表示態様が変更され、若しくは、コンテンツC20、C30のランディングページが表示されることのみならず、かかるウェブページC10に対して利用者がどれだけ操作を行ったか(つまり、利用者がどれだけ画面の表示態様を変化させたか)という操作履歴自体が利用者のコンテンツC20、C30への興味を示す指標といえる。
例えば、広告配信サーバ20は、スクロール操作の内容、スクロール操作の回数、再生操作や停止操作の検出回数、コンテンツC20の再生回数、コンテンツC20、C30を表示した回数、端部コンテンツを表示あるいは表示を取りやめた回数、動画コンテンツM10の表示サイズを変更した回数、ウェブページC10の滞在時間等を比較することで、実施形態に係る制御情報を伴うコンテンツC20、C30を表示した際に、コンテンツC20、C30が広く伝えようとする情報、すなわち広告に対する関心をどれくらい発生させたかを示す指標を提供することができる。
したがって、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報を送信することにより、実施形態に係るコンテンツC20、C30が表示されるウェブページC10に対する広告効果の指標を示すレポートとすることができる。なお、広告配信サーバ20は、広告主端末10に端末装置100の操作履歴に関する情報やログをそのまま送信してもよい。
これにより、広告配信サーバ20は、端末装置100における実施形態に係る制御情報を伴うコンテンツC20、C30の表示態様の有用性を広告主に示すことができる。
〔11−7.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔11−8.プログラム〕
また、上述してきた実施形態に係る端末装置100は、例えば図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図11は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD、フラッシュメモリ等により実現される。
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
例えば、コンピュータ1000が端末装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部150の機能を実現する。
〔12.効果〕
上述したように、端末装置100は、ウェブページC10が有する表示領域A10に、動画像である動画コンテンツM10と、動画コンテンツM10と関連性を有する画像コンテンツP10とを配置して表示する。そして、端末装置100は、閲覧状況に応じて、表示領域A10における動画コンテンツM10と画像コンテンツP10との表示割合を変化させる。このため、端末装置100は、表示領域A10に配置された動画コンテンツM10や画像コンテンツP10に対する利用者の興味を生じさせるので、コンテンツC20に係る情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、動画コンテンツM10を画像コンテンツP10よりも少ない表示割合で表示されている際の閲覧状況に応じて、動画コンテンツM10の表示割合を徐々に画像コンテンツP10の表示割合よりも大きくする、例えば、端末装置100は、動画コンテンツM10が表示領域A10の全体に表示されるまで、動画コンテンツM10の表示割合を大きくする。すなわち、端末装置100は、動画コンテンツM10の表示サイズを変化させることで、表示割合を変化させる。また、端末装置100は、表示領域A10に画像コンテンツP10を配置し、画像コンテンツP10の前面に動画コンテンツM10を重ねて表示する。このため、端末装置100は、コンテンツC20に対して利用者が興味を有しうる場合には、動画コンテンツM10の表示サイズを拡大するので、利用者の印象の悪化を防ぎつつ、コンテンツC20に関する情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、動画コンテンツM10が表示領域A10の全体に表示された状態で、閲覧状況が所定の条件を満たした場合には、ウェブページC10の前面に端部コンテンツを配置して表示させる。例えば、端末装置100は、端部コンテンツとして、上端コンテンツUP1や下端コンテンツDP1等の複数のコンテンツを画面の端部に配置して表示させる。例えば、端末装置100は、端部コンテンツを画面の外側から画面の内側へと移動させる態様で表示する。より具体的な例を挙げると、端末装置100は、上端コンテンツUP1を画面上側から画面内へと徐々に移動させ、下端コンテンツDP1を画面下側から画面内へと徐々に移動させ、画像の上端に上端コンテンツUP1を配置し、画面の下端に下端コンテンツDP1を配置して表示する。また、端末装置100は、再生が終了した動画コンテンツM10が選択された場合は、動画コンテンツM10を再度再生するとともに、端部コンテンツを表示させる。
このため、端末装置100は、コンテンツC20に対して利用者が興味を有すると推定されうる場合に、画面内においてコンテンツC20を表示する領域の広さを拡大するので、利用者の印象を悪化させることなく、コンテンツC20に関する情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、端部コンテンツを表示した状態で所定の操作が行われた場合は、端部コンテンツの表示を取りやめる。例えば、端末装置100は、端部コンテンツを表示した状態でウェブページC10をスクロールさせる操作が行われた場合は、端部コンテンツの表示を取りやめる。より具体的な例を挙げると、端末装置100は、端部コンテンツを画面内から画面外へと移動させる態様で、端部コンテンツの表示を取りやめる。また、端末装置100は、端部コンテンツを表示した状態で動画コンテンツM10の再生を終了した場合は、端部コンテンツの表示を取りやめる。このように、端末装置100は、コンテンツC20に対する利用者の興味があまりないような状態では、端部コンテンツの表示を取りやめるので、コンテンツC20に対する利用者の印象の悪化を防ぐことができる。
また、端末装置100は、ウェブページC10を取得するとともに、ウェブページC10が取得されたことを契機として、動画コンテンツM10のサムネイルと、画像コンテンツP10とを取得し、その後、動画コンテンツM10を取得する。また、端末装置100は、サムネイルと画像コンテンツP10とが取得された場合は、表示領域A10に画像コンテンツP10を配置し、画像コンテンツP10の前面であって、表示領域A10の全体にサムネイルを重ねて表示し、サムネイルの表示サイズを所定の表示サイズまで徐々に縮小させる。そして、端末装置100は、動画コンテンツM10が取得された場合は、サムネイルに代えて、表示サイズを所定の表示サイズとした動画コンテンツM10を表示させる。このため、端末装置100は、ウェブページC10を表示する際のレスポンスの悪化を最小限に留めることができるので、コンテンツC20に対する利用者の印象の悪化を防ぐことができる。
また、端末装置100は、動画コンテンツM10または画像コンテンツP10が表示された時間に応じて、表示割合を変化させる。また、端末装置100は、動画コンテンツM10または画像コンテンツP10が表示された時間が所定の閾値を超えた場合は、動画コンテンツM10の表示割合を徐々に画像コンテンツP10の表示割合よりも大きくする。このため、端末装置100は、利用者がコンテンツC20に興味を有すると推定されうるような場合に、動画コンテンツM10の表示割合を大きくし、コンテンツC20を強調することができる。
また、端末装置100は、ウェブページC10と、動画コンテンツM10と、画像コンテンツP10と、動画コンテンツM10または画像コンテンツP10と関連する画像コンテンツP20を取得する。また、端末装置100は、ウェブページC10が有する所定の表示領域A20のうち、第1領域に、動画コンテンツM10と画像コンテンツP10を配置し、第2領域に、画像コンテンツP20を配置して表示する。そして、端末装置100は、閲覧状況に応じて、第1領域における動画コンテンツM10と画像コンテンツP10との表示割合を変化させるとともに、ウェブページC10を移動させる移動操作に従って、第1領域が画面上の所定の位置まで移動した場合は、第1領域の表示位置を固定する。
この結果、端末装置100は、画面上に動画コンテンツM10や画像コンテンツP20を表示し続けることができるので、コンテンツC30に関する情報の訴求効果を向上させることができる。
また、端末装置100は、第2領域のうち、動画コンテンツM10および画像コンテンツP10よりも前面に画像コンテンツP20を配置し、移動操作に従って、第1領域が画面上の所定の位置まで移動した場合は、第1領域の表示位置を固定することで、動画コンテンツM10と画像コンテンツP10に画像コンテンツP20を重ねた態様で表示させる。例えば、端末装置100は、動画コンテンツM10または画像コンテンツP10と関連するコンテンツであって、所定の透過領域を有する画像コンテンツP20を表示する。このため、端末装置100は、例えば、スクロール操作が行われた際に画面の上端で動画コンテンツM10や画像コンテンツP10の移動が止まり、その前面に画像コンテンツP20が徐々に重なっていくといった態様で、コンテンツC30を表示することができるので、コンテンツC30に対する利用者の興味を生じさせる結果、コンテンツC30に関する情報の訴求効果を向上させることができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、配信部は、配信手段や配信回路に読み替えることができる。