JP2019028691A - 肌状態のケアに関する情報出力システム、情報出力プログラム及び情報出力方法 - Google Patents

肌状態のケアに関する情報出力システム、情報出力プログラム及び情報出力方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザが肌の物理的な状態についての十分な知識を有していない場合でも、ユーザの要望に示される印象の実現をサポートするための情報を適切に出力することができる情報出力システムを提供する。【解決手段】情報出力システムは、入力部32を介して入力された情報に基づいてユーザUaの印象又は心の状態に関する要望を認識する要望認識部と、ユーザUaの印象又はユーザの心の状態に関する要望を実現させるための施策を認識する施策認識部と、当該施策を含む情報を出力部31に出力する出力制御部とを備える。【選択図】図19

Description

本発明は、肌状態のケアに関する情報出力システム、情報出力プログラム及び情報出力方法に関する。
従来、肌状態のケアに関する様々なツールが知られている。
例えば、特許文献1には、化粧品販売員等がユーザに対して用いるカウンセリングツールとして、肌状態の典型的なパターンに対し、その肌の状態の説明をする肌状態説明部と、その肌の状態に必要なスキンケア方法の説明表示部とを備えたカウンセリングツールが記載されている。
肌状態説明部は、肌状態の典型的なパターンとしての「水分が不足しがちな状態」という小見出しと、当該肌の状態についての「お肌を外的刺激から守るバリア機能も低下しやすく、………考えられます。」という説明文とを含む。ここで、「W保湿」及び「ローションマスク・クリーム」は、それぞれ、スキンケア方法の種類又はスキンケアに用いる商品を示している。
スキンケア方法の説明表示部は、当該肌状態におけるスキンケア方法としての「やや不足している方 W保湿」及び「不足している方 W保湿+ローションマスク・クリーム」という見出しとが含まれている。
化粧品販売員は、例えば、顧客の肌状態が水分がやや不足している状態であると判断した場合、スキンケア方法の説明表示部に表示された「W保湿」を行うよう勧めるなど、顧客の肌状態とカウンセリングツールとを突き合わせることで、肌のパターンに応じた施策を即座にユーザに対して提示することができる。
特許第4299080号公報
スマートフォンなどの携帯端末の活用が発達した近年では、携帯端末を介してユーザに肌状態のケアをサポートする情報を提供することが考えられる。しかし、ユーザは、必ずしも肌の物理的な状態について十分な知識を有しているとは限らない。肌の物理的な状態について十分な知識を有していないユーザに、特許文献1の技術のような、化粧品販売員等、ある程度肌の物理的な状態に詳しい人向けの肌状態のケアのサポートツールを使わせても、ユーザの希望に反する肌状態のケアが推薦されるおそれがある。
そこで、本発明は、ユーザが肌の物理的な状態についての十分な知識を有していない場合でも、ユーザの要望に示される印象又は心の状態の実現をサポートするための情報を適切に出力することができる情報出力システム、情報出力プログラム及び情報出力方法を提供することを目的とする。
本発明の情報出力システムは、
前記ユーザの入力を検知する入力部と、
情報を出力する出力部と、
前記入力部を介して入力された情報に基づいて前記ユーザの印象又はユーザの心の状態に関する要望を認識する要望認識部と、
前記ユーザの印象又はユーザの心の状態に関する要望を実現させるための施策を認識する施策認識部と、
前記施策認識部により認識された施策を含む情報を前記出力部に出力する出力制御部とを備えることを特徴とする。
当該構成の情報出力システムによれば、前記入力部により、情報に基づいて前記ユーザの印象又はユーザの心の状態に関する要望が認識される。
施策認識部により、ユーザの要望を実現するための施策が認識される。出力制御部により、前記施策認識部により認識された施策を含む情報が前記出力部に出力される。
以上述べたとおり、情報出力システムによれば、ユーザが肌の物理的な状態についての十分な知識を有していない場合でも、ユーザの要望に示される印象又はユーザの心の状態を実現するための施策に関する情報が適切に出力される。
本発明の情報出力システムにおいて、前記ユーザの印象に関する要望を示す情報は、前記ユーザを見たときに前記ユーザと異なる人が受ける印象の指定若しくは前記ユーザが自身を見たときに前記ユーザが受ける印象の指定を含み、又は前記ユーザの心の状態に関する要望を示す情報は、前記ユーザの自信の指定を含むことが好ましい。
他人若しくは自身が受ける印象又は自信は、比較的ユーザにとって理解しやすく、印象に関する要望は、ユーザの真意を反映しやすいと推察される。
この点に鑑みて構成された当該構成の情報出力システムによれば、前記ユーザの印象に関する要望を示す情報は、前記ユーザを見たときに前記ユーザと異なる人が受ける印象の指定若しくは前記ユーザが自身を見たときに前記ユーザが受ける印象の指定を含み、又は前記ユーザの心の状態に関する要望は、前記ユーザの自信の指定を含む。
そして、要望認識部によりユーザの印象又は心の状態に関する要望が認識された場合、施策認識部により、この要望を実現させるための施策が認識される。そして、施策認識部により認識された施策を含む情報が前記出力部に出力される。
これにより、ユーザの真意を反映しやすいと推察される、指定されたユーザの印象または自信を実現するための施策が出力されるので、ユーザが肌状態についての十分な知識を有していない場合でも、ユーザの要望に示される印象又は心の状態が実現されるような肌状態の改善をサポートするための施策に関する情報が適切に出力される。
本発明の情報出力システムにおいて、前記要望を示す情報は、ユーザの印象又は心の状態の要望に関連する製品またはサービスを指定するための情報であることが好ましい。
当該構成の情報出力システムによれば、ユーザの印象又は心の状態の要望に関連する製品またはサービスを指定するための情報に基づいてユーザの要望が認識される。
製品またはサービスを指定するための情報は、製品またはサービスの提供若しくは広告または製品またはサービスに関連するユーザの嗜好の推定等、当該製品またはサービスに関連する様々な活動に用いられうる。
製品またはサービスを指定するための情報が製品またはサービスに関連する様々な活動に用いられることに加え、指定された製品またはサービスに関連したユーザの印象又は心の状態の要望を実現するための施策がユーザに提供される。
当該構成の情報出力システムにおいて、
前記施策を含む情報は、前記製品の使用方法または前記サービスの享受方法と、前記製品の使用方法または前記サービスの享受方法とは異なる前記要望を実現するための施策とを含むことを特徴とする。
ユーザは、指定した製品またはサービスに関する情報が出力されると期待していると推察されるところ、当該構成の情報出力システムによれば、前記製品の使用方法または前記サービスの享受方法と、前記製品の使用方法または前記サービスの享受方法とは異なる前記要望を実現するための施策とが出力部から出力される。これにより、ユーザの期待に添いながら、ユーザの要望に示される印象又は心の状態が実現されるような肌状態の改善をサポートするための施策に関する情報が適切に出力される。
本発明の情報出力システムにおいて、
前記ユーザとは異なる他ユーザの要望である他ユーザ要望と、当該他ユーザが実行した施策である他ユーザ施策と、当該他ユーザ施策により前記他ユーザ要望が実現されたかの当該他ユーザによる評価である他ユーザ評価とを認識する他ユーザ評価認識部を備え、
前記施策認識部は、前記ユーザの要望と同一の当該他ユーザ要望に対する当該他ユーザ施策及び当該他ユーザ評価に基づいて前記施策を認識するように構成されていることが好ましい。
当該構成の情報出力システムによれば、他ユーザ評価認識部により、前記ユーザとは異なる他ユーザの要望である他ユーザ要望と、当該他ユーザが実行した施策である他ユーザ施策と、当該他ユーザ施策により前記他ユーザ要望が実現されたかの当該他ユーザによる評価である他ユーザ評価とが認識される。
また、施策認識部により、前記ユーザの要望と同一の当該他ユーザ要望に対する当該他ユーザ施策及び当該他ユーザ評価に基づいて前記施策が認識される。出力制御部により、この施策が出力部に出力されることにより、ユーザにこの施策を認識させることができる。
これにより、同一の要望を有する他ユーザの経験を勘案に入れながら、ユーザに施策を提案することができる。
本発明の情報出力システムにおいて、
前記ユーザの生活を示すユーザ生活情報、前記ユーザの属性を示すユーザ属性情報及び前記ユーザの体質を示すユーザ体質情報のうち少なくとも1つであるユーザ情報を認識するユーザ情報認識部と、
前記ユーザとは異なる他ユーザの生活を示す他ユーザ生活情報、前記他ユーザの属性を示す他ユーザ属性情報及び前記他ユーザの体質を示す他ユーザ体質情報のうち少なくとも1つである他ユーザ情報と、前記他ユーザの要望と、前記他ユーザが実施している又は実施した施策とを認識する他ユーザ情報認識部と、
それぞれの他ユーザごとに、前記ユーザ情報認識部により認識されたユーザ情報と前記他ユーザ情報認識部により認識された他ユーザ情報とを比較することにより、前記ユーザの生活、前記ユーザの属性又は前記ユーザの体質と、前記他ユーザの生活、前記他ユーザの属性又は前記他ユーザの体質との合致の度合いである合致度を認識する合致度認識部とを備え、
前記施策認識部は、前記ユーザの要望と同一の要望を有し、かつ、前記合致度が所定以上である他ユーザの当該他ユーザ施策及び当該他ユーザ評価に基づいて前記施策を認識するように構成されていることが好ましい。
当該構成の情報出力システムによれば、合致度認識部により、それぞれの他ユーザごとに、前記ユーザ情報認識部により認識されたユーザ情報と前記他ユーザ情報認識部により認識された他ユーザ情報とを比較することにより、前記ユーザの生活、前記ユーザの属性又は前記ユーザの体質と、前記他ユーザの生活、前記他ユーザの属性又は前記他ユーザの体質との合致の度合いである合致度が認識される。
そして、前記施策認識部により、前記ユーザの要望と同一の要望を有し、かつ、前記合致度が所定の閾値以上である他ユーザの当該他ユーザ施策及び当該他ユーザ評価に基づいて前記施策が認識される。
これにより、前記ユーザと同一の要望を有する他ユーザが実施している又は実施した施策がユーザに提供される。この施策は、他ユーザが現に実施し又は実施した施策であり、さらにその他ユーザは、前記ユーザの生活、前記ユーザの属性又は前記ユーザの体質と合致度が高い生活、属性または体質を有している。
これにより、ユーザの要望を実現するための施策であって、前記ユーザの生活、前記ユーザの属性又は前記ユーザの体質に適している蓋然性が高い施策が前記ユーザに対して提案される。
本発明の情報出力システムにおいて、
前記入力部を介して入力されたユーザの行動データに基づいて前記ユーザの行動を認識するユーザ行動認識部と、
前記ユーザの行動に応じた前記ユーザの印象の変化又は前記ユーザの心の状態が前記ユーザの要望が実現するように変化した場合に前記ユーザの行動の優先度を高く評価し、前記ユーザの行動に応じた前記ユーザの印象の変化又は前記ユーザの心の状態が、前記ユーザの要望の実現からかい離するように変化した場合に前記ユーザの行動の優先度を低く評価する行動評価部とを備え、
前記施策認識部は、前記優先度が所定の優先度閾値以上の行動を前記施策として認識するように構成されていることが好ましい。
当該構成の情報出力システムによれば、ユーザ行動認識部により、前記入力部を介して入力されたユーザの行動データに基づいて前記ユーザの行動が認識される。
また、行動評価部により、ユーザの行動の優先度が評価される。
前記ユーザの行動の優先度は、前記ユーザの行動に応じた前記ユーザの印象の変化又は前記ユーザの心の状態が前記ユーザの要望が実現するように変化した場合に高く評価され、前記ユーザの行動に応じた前記ユーザの印象の変化又は前記ユーザの心の状態が前記ユーザの要望の実現からかい離するように変化した場合に低く評価される。換言すれば、所定の優先度閾値以上の優先度を有する行動は、過去にユーザの印象の変化又はユーザの心の状態がユーザの要望を実現するように変化させた可能性がある行動である。
そして、前記施策認識部により、優先度が所定の優先度閾値以上の行動が前記施策として認識される。
これにより、ユーザの要望を実現するように変化させた可能性がある行動が施策として認識され、出力部に出力される。
本発明の情報出力システムにおいて、
前記要望認識部により認識された要望に示される前記ユーザの印象または前記ユーザの心の状態に関連する前記ユーザの肌状態の項目である対応項目を認識する対応肌状態認識部を備え、
施策認識部は、前記対応項目を改善するための施策を認識することが好ましい。
本発明者らの検討により、肌状態とユーザの印象または前記ユーザの心の状態との間には相関があることが判明した。
このような知見に基づいて構成された当該構成の情報出力システムによれば、要望認識部によりユーザの印象または前記ユーザの心の状態に関する要望が認識される。
対応肌状態認識部により、前記要望認識部により認識された要望に示される前記ユーザの印象または前記ユーザの心の状態に関連する前記ユーザの肌状態の項目である対応項目が認識される。先に述べたように、肌状態とユーザの印象または前記ユーザの心の状態との間には相関があるから、要望に示されるユーザの印象または前記ユーザの心の状態に関連するユーザの肌状態の項目が認識される。そして、施策認識部により、対応肌状態認識部により認識された対応項目を改善させるための施策が認識される。
ここで、従来から、肌の改善の施策については多くの研究が行われている。上記の通り、要望に示されるユーザの印象または前記ユーザの心の状態に関連するユーザの肌状態の項目が認識され、当該項目を改善するための施策が認識されることにより、肌の改善の施策に関する研究の成果が活用できるようになる。
対応項目が改善されれば、印象又は心の状態もユーザの要望に示される印象又は心の状態となるように変化しうる。出力制御部により、前記施策認識部により認識された施策を含む情報が前記出力部に出力される。
以上述べたところによれば、情報出力システムによれば、ユーザが肌状態についての十分な知識を有していない場合でも、ユーザの要望に示される印象又は心の状態が実現されるような肌状態の改善をサポートするための施策に関する情報が適切に出力される。
当該構成の情報出力システムにおいて、
対応肌状態認識部は、ユーザの印象又は心の状態に関連する主観的なユーザの肌状態の項目を認識し、主観的なユーザの肌状態の項目に関連する客観的なユーザの肌状態の項目を認識し、
施策認識部は、客観的なユーザの肌状態の項目を改善する施策を認識するように構成されていることが好ましい。
これらの情報出力システムにおいて、
対応肌状態認識部は、ユーザの印象又は心の状態に関連する客観的なユーザの肌状態の項目を認識し、客観的な肌状態の項目に関連する主観的な肌状態の項目を認識し、
施策認識部は、主観的なユーザの肌状態の項目を改善する施策を認識するように構成されていることが好ましい。
当該構成の情報出力システムにおいて、
対応肌状態認識部は、ユーザの印象又は心の状態に関連する主観的なユーザの肌状態の項目及び客観的なユーザの肌状態の項目を認識し、
施策認識部は、前記主観的な肌状態の項目及び前記客観的な肌状態の項目の両方を改善する施策を認識するように構成されていることが好ましい。
本発明の情報出力システムにおいて、
前記要望認識部は、前記入力部によって入力されたユーザの属性に応じて、前記要望を認識するように構成されていることが好ましい。
ユーザの属性は、ユーザの印象またはユーザの心の状態に対する要望と密接な関係があると考えられるところ、当該構成の情報出力システムによれば、前記入力部によって入力されたユーザの属性に応じて、前記要望が認識される。これにより、ユーザが要望を入力しない場合でも、ユーザの属性に応じて要望が認識されることにより、ユーザの要望が精度よく把握されうる。
本発明の情報出力システムは、
情報を出力する出力部と、
前記ユーザの肌状態を認識するユーザ肌状態認識部と、
前記ユーザ肌状態認識部により認識された前記ユーザの肌状態を、前記ユーザの印象又はユーザの心の状態を示す図形、言葉又はスコアに置換する置換部と、
置換された前記ユーザの印象又はユーザの心の状態を示す図形、言葉又はスコアを前記出力部に出力する出力制御部とを備えることを特徴とする。
当該構成の情報出力システムによれば、ユーザ肌状態認識部により前記ユーザの肌状態の肌状態が認識される。そして、置換部により、前記ユーザ肌状態認識部により認識されたユーザの肌状態の肌状態が、前記ユーザの印象又はユーザの心の状態を示す図形、言葉又はスコアに置換される。そして、情報出力部により前記ユーザの印象又はユーザの心の状態を示す図形、言葉又はスコアが前記出力部に出力される。これにより、ユーザに対して、ユーザの肌状態の肌状態に応じた前記ユーザの印象又はユーザの心の状態を認識させることができる。ユーザが肌状態について十分な知識を有していない場合でも、前記ユーザの印象又はユーザの心の状態に即した図形、言葉又はスコアであれば、ユーザに理解させやすい。
当該構成の情報出力システムにおいて、
前記ユーザの印象又は前記ユーザの心の状態には、複数の種別があり、
前記ユーザの肌状態は、複数のスコアで表され、
前記置換部は、前記ユーザの印象の種別又は前記ユーザの心の状態及び前記複数のスコアに基づいて、前記ユーザの肌状態を前記ユーザの印象の種別又は前記ユーザの心の状態の種別に対応した図形、言葉又はスコアに置換するように構成されていることが好ましい。
当該構成の情報出力システムによれば、前記ユーザの印象の種別又は前記ユーザの心の状態の種別及び前記複数のスコアに基づいて前記ユーザの肌状態を前記ユーザの印象の種別又は前記ユーザの心の状態の種別に対応した図形、言葉又はスコアに置換される。これにより、それぞれの種別に応じた前記ユーザの印象又はユーザの心の状態の図形、言葉又はスコアへの置換が行われる。
当該構成の情報出力システムにおいて、
前記置換部は、前記ユーザの印象の種別又は前記ユーザの心の状態の種別に応じた係数に従って前記複数のスコアを重みづけ平均を算出することにより、前記ユーザの肌状態を前記ユーザの印象の種別又は前記ユーザの心の状態の種別に対応した図形、言葉又はスコアに置換するように構成されていることが好ましい。
当該構成の情報出力システムによれば、前記ユーザの印象の種別又は前記ユーザの心の状態の種別に応じた係数に従って前記複数のスコアの重み付け平均を算出することにより、前記ユーザの肌状態を前記ユーザの印象の種別又は前記ユーザの心の状態の種別に対応した図形、言葉又はスコアに置換される。これにより、それぞれの種別に応じた前記ユーザの印象又は前記ユーザの心の状態を示す図形、言葉又はスコアの置換が行われる。
肌サポートサーバの利用形態の説明図。 肌サポートサーバ及びユーザ端末の構成図。 肌サポートサーバによる一連の肌サポート処理の説明図。 肌サポートサーバにおける処理の第1のフローチャート。 肌サポートサーバにおける処理の第2のフローチャート。 ユーザ端末における処理の第1のフローチャート。 ユーザ端末における処理の第2のフローチャート。 主観データ及び客観データによる肌、心、体の初期データの解析処理の説明図。 体状態の数値化の説明図。 心状態の数値化の説明図。 図11Aは各施策とその施策の改善傾向等との関係を示す図で、図11Bは各工程のスケジュールを示す図で、図11Cはなりたい肌と肌状態の主観状態、客観状態との関係を示す図。 画像表示を実施している期間における日々のモニタリングに基づく進捗表の説明図。 特殊事例による肌状態への影響の説明図。 ユーザ端末における肌状態の改善度の表示画面の説明図。 施策の評価方法の説明図であり、図15Aは施策の評価基準を示し、図15Bは施策の評価例を示している。 暮らし及び特殊事例の評価方法の説明図であり、図16Aは暮らし及び特殊事例の評価基準を示し、図16Bは暮らし及び特殊事例の評価例を示している。 ゴール達成度の判定方法の説明図。 2次データの説明図。 要望実現施策認識処理のフローチャートの一例。 要望認識処理のフローチャートの一例。 製品またはサービス選択画面を示す図。 図22Aは、製品またはサービス名と印象又は心の状態の要望とを関連付けたテーブル、図22Bは、印象又は自信の指定と印象又は心の状態の要望とを関連付けたテーブル。 要望認識処理のフローチャートの一例。 要望認識処理のフローチャートの一例。 施策認識処理のフローチャートの一例。 図26Aは、ユーザIDとユーザの属性と生活習慣と体質とを関連付けたテーブル、図26Bは、ユーザIDとユーザの要望とユーザの施策とその評価とを関連付けたテーブル。 施策推薦画面の一例を示す図。 施策認識処理のフローチャートの一例。 図29Aは、要望と対応客観項目と目標状態とを関連付けたテーブル、図29Bは対応客観項目と対応主観項目と係数とを関連付けたテーブル、図29Cは対応客観項目と目標状態と施策とを関連付けたテーブル、図29Dは施策と優先度とを関連付けたテーブル。。 施策認識処理のフローチャートの一例。 肌状態対応情報出力処理のフローチャートの一例。 図32Aは、対応客観項目と前回スコアと今回スコアとを関連付けたテーブル、図32Bは、要望と対応客観項目と係数とを関連付けたテーブル。 要望に対応したスコアの表示画面の一例。 代替施策推奨処理のフローチャートの一例。
本発明の実施形態の一例について、図1〜図18を参照して説明する。
[A.肌サポートサーバの利用形態]
図1を参照して、肌サポートサーバ10の構成および本発明を構成する系に対する位置付けを説明する。肌サポートサーバ10は、CPU、メモリ、各種インターフェース回路等を備えたコンピュータシステムにより構成される。肌サポートサーバ10は、メモリに保持された画像表示用のプログラムをCPUで実行することによって、複数のユーザU(図1ではUa,Ub,Ucを例示)の肌状態を改善又は維持するための処理(画像表示処理)を実行する機能を実現する。
肌サポートサーバ10は、インターネット等の通信ネットワーク1を介して、複数のユーザUの通信端末(ユーザ端末)30(図1では30a,30b,30cを例示)との間でデータ通信を行うことにより、ユーザUの肌状態の改善又は維持をサポートする。肌サポートサーバ10と、ユーザ端末30とにより構成されるシステムが、本発明の「情報出力システム」の一例に相当する。
通信ネットワーク1には、担当者T(図1ではTa,Tbを例示)の通信端末50(図1では50a,50bを例示)も接続されている。担当者Tは、通信端末50を介して、ユーザUの肌の特徴や趣味嗜好、生活スタイル等を考慮した適切な肌ケア法等の情報を含むデータを、肌サポートサーバ10及びユーザ端末30に送信することにより、ユーザUの肌状態の改善に対するアドバイスを行う。なお、担当者Tの通信端末50とユーザUのユーザ端末30とは必ずしも一対一である必要はなく、肌サポートサーバ10、担当者Tの通信端末50、通信ネットワーク1を合わせた系全体によってユーザUの肌状態の改善に対するアドバイスがユーザUのユーザ端末30に提供されればよい。例えば、ユーザUの1又は複数のユーザ端末30に対して、複数の担当者Tによってそれぞれの通信端末50を介してアドバイスを提供する方法でも良い。
さらに、肌サポートサーバ10は、複数のユーザUのユーザ端末30から送信される各ユーザの固有データを解析して、汎用的に活用可能な2次データを生成する機能を有し、この2次データを通信ネットワーク1を介して他のシステム60に提供するサービスも行うことができる。
[B.肌サポートサーバ、及びユーザ端末の構成]
図2を参照して、肌サポートサーバ10およびユーザ端末30の構成について説明する。肌サポートサーバ10は、メモリに保持された情報出力プログラムをCPUで
実行することにより、肌状態認識部11、施策グループ選択部12、施策情報送信部13、及び2次データ生成部19として機能する。これらの構成による処理については後述する。また、肌サポートサーバ10は、ユーザUの画像表示処理に使用する各種データを保持するサポートDB(データベース)20を備えている。このサポートDB20はたとえばRAM上に展開され、後述する主観および客観データの更新によって書き換え可能である。
次に、本実施形態のユーザ端末30は、表示器31、タッチパネル32、カメラ33、マイク34、CPU35、及びメモリ36等を備えている。表示器31が、本発明の「出力部」に相当する。タッチパネル32が、本発明の「入力部」に相当する。これに代えてまたは加えて、カメラ33で撮像したユーザUの画像又はマイク34から入力されたユーザUの音声に基づいてユーザの指定を認識することにより、カメラ33又はマイク34を本発明の「入力部」として機能させてもよい。
なお、一の装置が情報を「認識する」とは、一の装置が他の装置から当該情報を受信すること、一の装置が当該一の装置に接続された記憶媒体に記憶された情報を読み取ること、一の装置が当該一の装置に接続されたセンサから出力された信号に基づいて情報を取得すること、一の装置が、受信した情報又は記憶媒体に記憶された情報又はセンサから取得した情報に基づいて、所定の演算処理(計算処理又は検索処理など)を実行することにより当該情報を導出すること、一の装置が他の装置による演算処理結果としての当該情報を当該他の装置から受信すること、一の装置が当該受信信号にしたがって内部記憶装置又は外部記憶装置から当該情報を読み取ること等、当該情報を取得するためのあらゆる演算処理が実行されることを意味する。
本実施形態においては、ユーザ端末30は例えばスマートフォンであるため、カメラ33やマイク34等を備えているが、ユーザ端末と有線無線にかかわらずやり取りできる構成であれば、外付けでの構成であったり、専門的な撮像装置を用いても良い。CPU35は、メモリ36に保持された画像表示用のアプリケーション35a(以下、肌サポートアプリ35aという)のプログラムを実行することにより、ユーザUが肌サポートアプリ35aを介して肌サポートサーバ10によるサポートを享受可能な状態とする。肌サポートアプリ35aを実行したCPU35が、本発明の「要望認識部」「施策認識部」「出力制御部」「他ユーザ評価認識部」「ユーザ情報認識部」「他ユーザ情報認識部」「合致度認識部」「ユーザ行動認識部」「行動評価部」「対応肌状態認識部」「ユーザ肌状態認識部」「置換部」に相当する。
また、ユーザUは、肌の細胞を取得するための角質採取テープ37(図1では37a、37b、37cを例示)を別途有している。この角質採取テープ37は、予め担当者TによりユーザUに提供されたものであってもよいし、ユーザUが市販の角質採取テープ37を購入してもよい。
なお、以下の説明では、説明の便宜のため、肌状態の改善又は維持のサポート処理の対象のユーザをユーザUaと表し、「ユーザUa」と異なるユーザを「他のユーザUb、Uc」と表す。
[C.肌サポートサーバによる一連の処理]
次に、図3を参照して、肌サポートサーバによる一連の処理について説明する。肌サポートサーバ10は、「1.ゴール設定」、「2.スケジュール決定」、「3.モニタリング」、「4.スケジュール修正」、[5.ゴール判定]及び「6.2次データ生成」の各工程の処理を、図4,5に示したフローチャートに従って実行する。また、ユーザ端末30は、各工程における肌サポートサーバ10による処理に応じて、図6,7に示したフローチャートによる処理を実行する。以下では、各工程における肌サポートサーバ10及びユーザ端末30のCPU35の処理について、図4〜7に示したフローチャート
を参照しつつ説明する。
ユーザUaは、図6のSTEP50で、肌サポートアプリ35aのプログラムをユーザ端末30にダウンロードして肌サポートアプリ35aを起動する。そして、ユーザUaは肌サポートアプリ35aへの登録申請を行う。
肌サポートサーバ10は、図4のSTEP10で、ユーザUaからの登録申請を受け付けたときに、「ユーザUaからの登録申請を受け付けた」と認識し、STEP11に処理を進める。そしてSTEP11以降の画像表示処理を開始する。
[D.ゴール設定工程]
図3に示した「1.ゴール設定」の工程は、肌状態認識部11及び施策グループ選択部12により実行される。施策グループ選択部12は、図4のSTEP11でユーザ端末30にユーザUaの現状の肌、体、心の各状態、及びユーザUaが要望する肌状態を把握するための情報入力を促す初期情報要求データを送信する。
この初期情報要求データを受信したユーザ端末30では、肌サポートアプリ35aが、図6のSTEP51で、ユーザUaに対して、現状の肌、体、心の各状態、及びユーザUaが要望する肌状態の入力を促す画面を表示器31に表示する。それに対してユーザ端末30は、ユーザUaが入力した情報を含む初期ユーザ情報データを、肌サポートサーバ10に送信する。
肌状態認識部11は、図4のSTEP11において、初期ユーザ情報データを受信して、初期ユーザ情報データから認識したユーザUaの肌、心、体の各状態と、ユーザUaが要望する肌状態とに基づいて、肌状態の目標スコア(ゴール)を設定する。
ここで、初期ユーザ情報データには、肌状態、体状態、及び心状態についての主観データ及び客観データが含まれている。詳細な定義は後述するが、主観データはユーザの主観によって判定される項目、客観データは検査結果や画像解析、事実情報に基づいたデータである。肌状態の主観データは、ユーザの肌に対するユーザ本人による評価のデータを含む。肌状態の主観データは、現状の肌状態に対するユーザUaの満足度を、例えば10段階で示したデータである。肌状態の客観データは、ユーザの肌に対して、ユーザとは異なる者によって一定の基準又は規則に従ってなされた評価のデータ及びユーザの肌から器具又は装置を介して得られたデータを含む。例えば、肌状態の客観データは、ユーザUaの肌画像データである。なお、肌状態の客観データには、初期ユーザ情報データに含まれる肌状態の客観データに加え、角質採取テープ37により採取されたユーザUaの角層細胞の解析データが含まれても良い。
ユーザUaの肌に対するユーザ本人による評価は肌サポートアプリ35aにおけるアンケート入力によって取得される。ユーザUaの肌に対するユーザUa本人による評価は、例えば、脂っぽさ、ニキビ、吹き出物、毛穴の目立ち、かさつき、乾燥感、ハリ、ツッパリ感、透明感、小じわ、くすみ、クマ、肌の赤み、肌の白み、シミ、ソバカス、ごわつき、しぼみ感、敏感、たるみ、肌の老化度、 触診による皮脂量、触診による肌感触、触診による肌温度等についての評価である。これらの評価は、それぞれごとに例えば10段階で示されうる。
ユーザUaの肌に対するユーザUaと異なる者によって一定の基準又は規則に従ってなされた評価は、脂っぽさ、ニキビ、吹き出物、毛穴の目立ち、かさつき、乾燥感、ハリ、ツッパリ感、透明感、小じわ、くすみ、クマ、肌の赤み、肌の白み、シミ、ソバカス、ごわつき、しぼみ感、敏感、たるみ、触診による皮脂量、触診による肌感触、触診による肌温度等についての評価である。これらの評価は、それぞれごとに例えば10段階で示されうる。当該評価は、例えば、肌画像データと、スコアごとの対比画像との比較の上で決定されうる。
ユーザUaの肌に対するユーザUaと異なる者は、例えば担当者T、化粧品店のアドバイザー等の肌の専門家である。ユーザUaの肌に対するユーザと異なる者は、例えば、通信端末50を介して肌画像データを得、当該肌画像データと比較用画像データとをもとに上記評価をなしうる。
教師付機械学習、強化学習等の機械学習により、上記評価のための分類器が作成され、当該分類器を用いて上記評価がなされてもよい。
器具又は装置を介して得られたデータは、例えば、ユーザ端末30のカメラ33又は接続端子40に接続された外部カメラによって撮像された画像、角質採取テープ37によって取得されたデータである。
肌サポートサーバ10は、これらにより得られたデータを一定の基準又は規則に従って解析することにより、皮脂量(皮脂適格性)、保水力(保水能力)、セラミド量、弾力性、血行、メラニン量、水分量、口角の角度、目じりの角度、皺の数、くちびるの色又は顔の血色等のそれぞれを評価する。肌サポートサーバ10は、これらを例えば皮脂量100μg等の物理量で表してもよい。肌サポートサーバ10は、これらを、例えば10段階でスコアリングしてもよい。また、肌サポートサーバ10は、くちびるの色、顔の血色等を色を示す符号で表してもよい。
また、肌画像データは、ユーザ端末30のカメラ33又は接続端子40に接続された外部カメラによってユーザUaがユーザUaの顔を撮像することによって取得した画像データである。
また、肌サポートアプリ35aは、ユーザUaに対して、角質採取テープ37の使用方法を表示器31に表示し、角質採取テープ37の使用と別途の郵送とを促す。肌サポートアプリ35aは、ユーザUaに対して、角質採取テープ37の使用と肌画像の撮像を促し、撮像された画像が肌サポートサーバ10に送信されるようにしてもよい。
角層細胞の解析データは、具体的には例えば保水能力と皮脂適格性に関するデータである。この場合、角層細胞の解析を、例えばユーザ端末30に接続された測定機器45により行うことで、或は、角質採取テープ37の画像データをユーザ端末30から肌サポートサーバ10に送信する。
肌サポートサーバ10では、肌サポートサーバ10側で角質採取テープ37の画像を分析して保水能力と皮脂適格性などを測定してもよい。
肌状態認識部11は、図8に示したように、肌状態の初期値を、主観のスコアをたとえば3、肌画像のスコアを3、保水能力のスコアを2、皮脂適格性のスコアを1に割り当て
て、合計した値を肌状態のスコアとする。なお、スコアは正の整数ではなく、小数で表現されていてもよいし、負の数で表されてもよい。
角層細胞の解析による保水能力スコア及び皮脂適格性のスコアの認識を第1認識方法と呼ぶ。第1認識方法は、これに代えてまたは加えて、角層水分量計によりユーザの肌の水分量を計測する方法及び皮脂量計によりユーザの肌の皮脂量を計測する方法のうち少なくとも1つを含む。また、第1の認識方法によるユーザの肌の認識を定期的に行うため、肌状態認識部11は、定期的にユーザ端末30に角質採取テープ37等の使用を促すメッセージを送信したりすることにより、ユーザに行動を促す。このときの「定期的」というのは厳密に時間的に等間隔である必要はなく、肌状態に影響が出ない範囲で等間隔であれば良い。例えば、3ヶ月ごとに第1の認識方法を実施する場合において、1月1日に初回を実施した場合、ちょうど3か月後の4月1日のみならず、例えばその1週間前の3月24日前後にユーザ端末30にメッセージを送信してもよいし、例えばその1週間後の4月8日前後にユーザ端末30にメッセージを送信してもよい。また、長期的にサービスを提供するときなどは、例えば細かい改善を調べたい時は1ヶ月ごとに第1の認識方法を設定し、肌状態に対する季節変化の影響を調べるために3か月ごとに第1の認識方法を設定するなど、認識のタイミングは変更可能である。
アンケート入力による肌状態の主観データに基づいた主観スコア(例えば、ユーザ本にによる評価)の認識及びユーザUaの肌画像データに基づく肌画像スコアの認識のそれぞれを第2認識方法と呼ぶ。第2認識方法は、アンケート入力による肌状態の主観データに基づいた主観スコアの認識及びユーザUaの肌画像データに基づく肌画像スコアの認識の一方によってユーザUaの肌状態を認識してもよいし、これらと異なる方法を含んでもよい。また、第2認識方法は、第1の認識方法よりも頻繁に行われる。これは角質採取テープ37の使用・郵送が手間的にも煩雑かつ値段的にも高価になってしまうためである。また、角質採取テープ37の使用が頻繁であると、ユーザUaの肌へ悪影響が及ぶおそれもある。
例えば3か月間ごとに第1の認識方法が実施され、第2の認識方法は毎日実施にされる。また、第1の認識方法の実施と第2の認識方法の実施のタイミングが重なる時は、できれば同じタイミングで実施されると精度の良いデータが取れるために好ましい。
なお、主観スコアは、主観データに基づいて認識されたスコアであればよい。
体状態の主観データと客観データは、図9に示したように分けられている。詳細な定義は後述するが、肌の主観データおよび客観データと同様に、主観データはユーザUaの主観によって判定される項目、客観データは検査結果や画像解析、事実情報に基づいたデータである。体状態の主観データは、ユーザの体に対するユーザ本人による評価を含む。体状態の主観データは、ユーザUaが肌サポートアプリ35aを通じてアンケートを入力することによって取得される。体状態の客観データは、ユーザの体に対して、ユーザとは異なる者(医師等)によって医学等の一定の基準又は規則に従ってなされた評価及びユーザの体から器具又は装置を介して得られたデータを含む。例えば、客観データは、ユーザUaがユーザ端末30のカメラ33を用いて撮像されたユーザUaの舌・唇の画像データ、ユーザ端末30の接続端子40に接続された測定機器45により測定されたユーザUaの血圧、不整脈、尿中成分、血中成分等の測定データと、肌サポートアプリ35aにおけるアンケート入力により取得された頭痛又は肩こり等の体調不良の回数、疲労度判定等のデータである。なお、将来の肌ケア以外のサービスへの展開に備えて、種々の病気の発生情報などについても初期ユーザ情報データに含めてもよい。
心状態の主観データと客観データは、図10に示したように分けられている。、詳細な定義は後述するが、肌の主観データおよび客観データと同様に、主観データはユーザUaの主観によって判定される項目、客観データは検査結果や画像解析、事実情報に基づいた
データである。心状態の主観データは、ユーザの心に対するユーザ本人による評価を含む。主観データは、肌サポートアプリ35aにおけるアンケート入力によって取得される。心状態の客観データは、ユーザの心に関連する動作のデータ、ユーザの心に対して、ユーザとは異なる者(カウンセラー又は精神科医等)によって精神医学等の一定の基準又は規則に従ってなされた評価及びユーザの体から器具又は装置を介して得られたデータを含む。例えば、客観データは、肌サポートアプリ35aにおけるアンケート入力(一日の笑った頻度等)と、測定機器による測定(脈拍モニタリングからの心理状態推定等)とにより取得される。なお、将来の肌ケア以外のサービスの展開に備えて、種々の精神疾患の発生情報についても初期ユーザ情報データに含めてもよい。
肌状態認識部11は、認識したユーザUaの肌、体、心の状態の主観データ及び客観データを、サポートDB20に記憶する。
肌状態認識部11は、このようにして初期ユーザ情報データから認識したユーザUaの肌状態、体状態、及び心状態の主観データと客観データに基づいて、図8の右側の三角形で示したように、肌状態を1〜9、体状態を1〜6、心状態を1〜6の各スコアで表した3軸の初期値を設定する。なお、肌状態のスコアと同様に、体状態又は心状態の主観データ及び客観データから体状態又は心状態の主観スコア及び客観スコアが算出され、それらに基づいて体状態のスコア及び心状態のスコアとして扱われてもよい。
さらに、施策グループ選択部12は、初期ユーザ情報データに含まれる「なりたい肌スコア」「施策のカテゴリー、希望、頻度」及び「現在行っている施策」を取得する。「なりたい肌スコア」「施策のカテゴリー,希望,頻度」及び「現在行っている施策」は、肌サポートアプリ35aにより、ユーザUaが入力したものである。
ここで、「なりたい肌スコア」において、「なりたい肌」とは、乾燥感改善、ごわつき改善、敏感肌改善、ニキビ改善、しぼみ感改善、シミ改善、シワ改善、たるみ改善、くすみ改善、くま改善、顔色改善、及びハリ改善の中から選択された肌状態の改善対象である。また、「スコア」とは、各対象の肌状態に対するユーザUaの満足度であって、肌サポートアプリにおいて1〜10の10段階でユーザが選択したスコアである。
サポートDB20は、各改善対象に関連付けられた肌状態の主観状態の改善傾向及び客観状態の改善傾向を記憶している。例えば、図11Cに示されるように、「乾燥感改善」には、肌状態の主観状態「乾燥感改善」と、肌状態の客観状態の基準「保水能力と皮脂適格性との差を最小化」とが関連付けられている。
例えば、「なりたい肌」が「乾燥感改善」であり、現状の肌状態の乾燥感の満足度のスコアが3であるときに、ユーザUaの選択に応じて、「乾燥感改善」と関連付けられたユーザUaの肌状態の主観状態「乾燥感改善」についての満足度5が主観的な目標スコアとして設定される。
また、施策グループ選択部12は、「乾燥感改善」に関連付けられた肌状態の客観的な改善対象を設定する。例えば、施策グループ選択部12は、「乾燥感改善」に関連付けられた基準「保水能力と皮脂適格性との差を最小化」に基づいて、ユーザUaの肌状態のうち、保水能力よりも低い皮脂適格性の値2を客観的な目標スコアとして設定する。
また、「施策のカテゴリー、希望、頻度」において、カテゴリーとしては「食生活、自宅での行動、運動、化粧品の使い方」等、希望としては「難易度、時間制約、肌ケアを行うシーン」等、頻度としては「1日当たりのアドバイスを受ける回数」等が選択される。
「現在行っている施策」は、ユーザUaがすでに行っている施策であり、「湯船につかる」等の内容及び頻度又は程度などにより表される。
[E.スケジュール決定工程]
図3に示した「2.スケジュール決定」の工程は、施策グループ選択部12及び施策情報送信部13により実行される。施策グループ選択部12は、図4のSTEP12で、ゴール(主観的な目標スコア及び客観的な目標スコア)を達成するための施策グループを選択する。この選択は、上述した各改善対象に関連付けられた、肌状態の主観状態の改善傾向と肌状態の客観状態の改善傾向と適した周辺環境とを考慮して行われる。施策グループ選択部12は、あらかじめ登録された地域またはGPSセンサ等によって検出された位置情報と、端末の時計機能から取得した日時とに基づいて、スケジュール期間におけるユーザUaの周辺環境の温度、湿度等を予測する。
例えば、施策グループ選択部12は、カテゴリーの希望が「自宅での行動、食生活、運動」であり、梅雨の時期のように湿度が平均50%と予測される季節であり、主観的な目標スコアが「乾燥感」の満足度5以上、客観的な目標スコアが皮脂適格性2以上である場合、主観状態の改善傾向が「乾燥感改善」を含み、客観状態の改善傾向が「皮脂適格性向上」を含み、カテゴリーに「自宅での行動、食生活、運動」のいずれかであり、適した周辺環境が湿度50%と矛盾しない施策を選択する。
ここで、主観状態の改善傾向及び客観状態の改善傾向は、予め担当者T等の専門家によって定められたものであってもよいし、サポートDB20に記憶された他のユーザUb、Ucが実施した施策と他のユーザUb、Ucの肌状態の時系列的変化に基づいて推定される主観状態の改善傾向及び客観状態の改善傾向であってもよいし、実施した施策とユーザUaの肌状態の時系列的変化がサポートDB20に保存されている場合には、当該情報に基づいて推定される主観状態の改善傾向及び客観状態の改善傾向であってもよい。
例えば、サポートDB20には、他のユーザUb、Ucのそれぞれが実施した施策と、その施策を実施した前後の他のユーザUb、Ucそれぞれごとの肌状態の主観データの時系列的変化及び他のユーザUb、Ucそれぞれごとの肌状態の客観データの時系列的変化の一方又は両方とが記憶される。
また、例えば、サポートDB20には、他のユーザUb、Ucのそれぞれが実施した施策「湯船につかる」と、その施策を実施した前後における、他のユーザUb、Ucそれぞれの肌状態の主観状態の時系列的変化としての「乾燥感についての満足度」が記憶されているとする。
このとき、施策グループ選択部12は、各他のユーザUb、Ucごとに、施策「湯船につかる」について、例えば、湯船につかる前日と、湯船につかった日の肌状態の主観データ(乾燥感についての満足度)の変化量を算出する。そして、施策グループ選択部12は、各他のユーザUb、Ucごとの乾燥感についての満足度の変化量の平均値をとる。施策グループ選択部12は、例えば、「乾燥感についての満足度」の変化量の平均値が所定値以上である場合に、施策「湯船につかる」の主観状態の改善傾向を「乾燥感改善」と認識する。客観状態の改善傾向についても、主観状態の改善傾向と同様に認識できる。
施策グループ選択部12は、ユーザUaの年齢及び肌状態に基づいて、同年代、同様の肌状態等、処理対象とする他のユーザUb、Ucの範囲を絞ってもよい。
また、施策グループ選択部12は、サポートDBに実施した施策とユーザUaの肌状態の時系列的変化が保存されている場合には、上記と同様にして算出した当該情報に基づいて推定される主観状態の改善傾向及び客観状態の改善傾向を認識してもよい。
施策グループ選択部12は、ユーザUaの第1回目のスケジュール決定工程においては、他のユーザUb、Ucの肌状態の主観データ、客観データから上記主観状態の改善傾向
及び客観状態の改善傾向を認識し、ユーザUaの第2回目のスケジュール決定工程においてはユーザUaの肌状態の主観データ、客観データから主観状態の改善傾向及び客観状態の改善傾向を認識してもよい。
施策グループ選択部12は、肌状態のみならず、心状態、体状態についても同様に主観状態の改善傾向及び客観状態の改善傾向を認識し、当該心状態、体状態の主観状態の改善傾向及び客観状態の改善傾向を加味して施策を選択してもよい。
施策グループ選択部12は、「現在行っている施策」と同内容及び同頻度または同程度の施策を施策グループから除外してもよい。ユーザが既に行っている施策は、提案するまでもないと考えられるからである。
図11Aの例では、施策グループ選択部12は、「湯船につかる」「ビタミンC摂取」「野菜摂取」「1万歩以上歩く」を含むように複数の施策の組合せである施策グループを選択する。
さらに、ユーザの要望に沿った施策を選択するため、肌サポートアプリ35aは、図6のSTEP71に進み、図19の施策要望処理が実行されてもよい。施策要望の処理の詳細については後述する。
施策情報送信部13は、施策グループの中から、ユーザUaの「施策のカテゴリー、希望、頻度」に応じて施策の優先度を評価し、当該優先度に従って初期の施策を決定する。図12には、初期の施策として「湯船につかる」「野菜摂取」「1万歩以上歩く」が選択されたスケジュールの例を示している。施策情報送信部13は、このようにして決定したスケジュールの内容を示すスケジュールデータをユーザ端末30に送信する。
施策情報送信部13は、併せて、ユーザUaの指定を基に、一定期間の各工程の実施の計画を作成する。図11Bには、START時にゴール設定とスケジュール決定を行い、毎日モニタリングをし、1週間ごとにスケジュール修正を行い、1か月後に進捗グラフを作成し、3か月目にゴール判定と新たなゴール設定を行うという一連のイベントの計画が示されている。施策情報送信部13は、ユーザUaの指定に加えてまたは代えて、あらかじめ定められた、一定期間の各工程の実施の計画を用いてもよい。
ユーザ端末30において、図6のSTEP52で、肌サポートサーバ10からスケジュールデータを受信すると、肌サポートアプリ35aは、図12に示したようなスケジュールの実行表及び図11Bに示したような作業内容の計画を表示可能にして、ユーザUaによる各施策の実施を促す。図12のスケジュールの実行表においては、各施策(「湯船につかる」、「野菜摂取」、「1万歩以上歩く」)の内容が表示される。
[F.モニタリング工程]
図3に示した「3.モニタリング」の工程は、ユーザUaが肌サポートアプリ35a上で設定した期間ごとに(図11Bでは毎日)、肌状態認識部11及び施策情報送信部13により実行される。肌サポートアプリ35aの利用を開始したユーザUaは、ユーザ端末30により、日々の肌、体、心の各状態と、スケジュールにより指示された施策の実施状況と、スケジュールにより指示された施策以外のユーザUaの自主的な行動(施策外行動)の実施状況とを入力する。施策の実施状況には、「湯船につかる」、「野菜摂取」、「1万歩以上歩く」をそれぞれ実施したかどうかを示す情報のほか、「30分」および「湯船につかる」、「300g」および「野菜を摂取」、「1万5千歩」および「歩く」など、時間、量などで表される施策の実行の度合いが含まれる。
肌サポートアプリ35aは、図6のSTEP53で、ユーザUaにより肌、体、心の状態が入力されるとSTEP60に処理を進め、上述した初期ユーザ情報データと同様に、ユーザUaの肌、体、心の状態についての主観データと客観データを含む現状ユーザ情報データを肌サポートサーバ10に送信してSTEP54に処理を進める。なお、肌サポートアプリ35aは、図6のSTEP53で、ユーザUaにより肌、体、心の状態が入力されない場合、そのままSTEP54に処理を進める。ここで送信されるデータには、角質採取テープ37によって採取された角層細胞に関するデータは含まれない。
また、肌サポートアプリ35aは、図6のSTEP54で、ユーザUaによりスケジュールの実行状況(各施策の実行状況)が入力されたときにSTEP61に処理を進め、スケジュールの実行状況を示す実行状況データを肌サポートサーバ10に送信して図7のSTEP55に処理を進める。なお、肌サポートアプリ35aは、図6のSTEP54で、ユーザUaによりスケジュールの実行状況(各施策の実行状況)が入力されない時は、そのままSTEP55に処理を進める。
さらに、肌サポートアプリ35aは、図7のSTEP55で、ユーザUaにより施策外行動の実施状況が入力されたときにSTEP62に処理を進め、実施された施策外行動の内容を示す施策外行動実施データを肌サポートサーバ10に送信してSTEP56に処理を進める。なお、肌サポートアプリ35aは、図7のSTEP55で、ユーザUaにより施策外行動の実施状況が入力されないときには、そのままSTEP56に処理を進める。
図4のSTEP13〜図5のSTEP16、及び図4のSTEP20〜STEP22は、施策情報送信部13による処理である。肌状態認識部11は、STEP13でユーザ端末30から現状ユーザ情報データを受信したときにSTEP20に処理を進め、現状ユーザ情報データをサポートDB20に蓄積してSTEP14に処理を進める。なお、肌状態認識部11は、STEP13でユーザ端末30から現状ユーザ情報データを受信しないときは、STEP14にそのまま処理を進める。
また、施策情報送信部13は、STEP14でユーザ端末30から実行状況データを受信したときにSTEP21に処理を進め、実行状況データをサポートDB20に蓄積してSTEP15に処理を進める。一方で、STEP14でユーザ端末30から実行状況データを受信していないと判定された場合は、そのままSTEP15に処理を進める。
さらに、施策情報送信部13は、STEP15でユーザ端末30から施策外行動実施データを受信したときにSTEP22に処理を進め、施策外行動実施データをサポートDB20に蓄積して図5のSTEP16に処理を進める。一方で、施策情報送信部13は、STEP15でユーザ端末30から施策外行動実施データを受信しない時は、そのまま図5のSTEP16に処理を進める。
図5に移って、STEP16で、施策情報送信部13は、サポートDB20に蓄積されたユーザUaの初期ユーザ情報データ、現状ユーザ情報データ、実行状況データ、及び施策外行動実施データ等に基づいて、スケジュールの進捗状況を示す進捗表データを作成し、この進捗表データをユーザ端末30に送信する。
ここで、スケジュールの進捗表は、例えば図12に示したように、上から順に、肌状態(ここでは乾燥肌)のスコア、体状態のスコア、心状態のスコア、施策(湯船につかる、野菜摂取、1万歩以上歩く)の実施状況、暮らし情報(野菜摂取量、水分摂取量)、及び暮らし特殊事例が、1日単位で表示する構成となっている。
また、スケジュール進捗表には、施策の実行度合い(「30分」湯船につかる、「300g」野菜摂取、「1万5千歩」歩く)が含まれている。
ユーザ端末30において、肌サポートアプリ35aは、図7のSTEP56で、肌サポートサーバ10から送信された進捗表データを受信したときにSTEP63に処理を進め、進捗表データをメモリ36に保持する。肌サポートアプリ35aは、メモリ36に格納された進捗表データを用いて、図12に示した進捗表をユーザ端末30の表示器31に表示する。
また、肌サポートアプリ35aは、進捗表データの他に、通信を介して認識した、肌サポートサーバ10のサポートDB20に蓄積されたユーザUaの初期ユーザ情報データ、現状ユーザ情報データ、実行状況データ、施策外行動実施データ等を用いて、ユーザUaの肌、体、心の各状態の推移や変化を示す情報を、ユーザ端末30の表示器31に表示する。
例えば、肌サポートアプリ35aは、図13に示したように、スケジュールによる施策以外のユーザUaの行動(洗顔法の変更、マッサージを受けた等)、及びユーザの体調(生理、睡眠不足等)と、ユーザUaの肌状態の変化の関係を日単位の時系列グラフで、表示器31に表示する。
また、肌サポートアプリ35aは、図14に示したように、一カ月単位で、ユーザUaの角質状態を含む肌状態、心理状態、肌ケアの満足度、及び化粧品の使い方の評価値の変化を対比したレーダーチャートを表示器31に表示する。
ユーザUaは、肌サポートアプリ35aによるこれらの表示を視認して、自身の肌、体、心の各状態の変化を確認することにより、肌の改善度と共に、体と心の状態の変化も把握することができるため、肌、体、及び心の状態をバランス良く改善しながら、目標とする肌状態のゴールへの到達することができる。
また、肌サポートアプリ35aは、STEP72に進み、図31に示される肌状態対応情報出力処理を実行する。肌状態対応情報出力処理の詳細については後述する。
[G.スケジュール修正]
図3に示した「4.スケジュール修正」の工程は、ユーザUaが肌サポートアプリ35a上で設定した期間ごとに(図11Bでは1週間ごとに)、施策情報送信部13により実行される。図5のSTEP17〜STEP20、及びSTEP30〜STEP33が、施策情報送信部13による処理である。
また、肌サポートアプリ35aは、「4.スケジュール修正」の工程において、STEP73に進み、図31に示される代替施策推奨処理を実行する。代替施策推奨処理の詳細については後述する。
施策情報送信部13は、STEP17で、サポートDB20に蓄積されたユーザUaの初期ユーザ情報データ、現状ユーザ情報データ、及び実行状況データ等に基づいて、ユーザUa肌状態の目標達成度、スケジュールに組み込まれた各施策の実行度、及び各施策の効果を評価する。
施策情報送信部13は、図15Aに示した施策の評価基準を用いて、肌状態と体又は心の状態との相関関係を抽出し、この相関関係に基づいて、スケジュールに組み込まれた各施策の継続、施策グループからの除外、施策の中止、別の施策への変更を判断する。
図15Aの評価基準では、判定項目として、実施の有無、肌への影響、体への影響、心への影響という四項目が使用され、実施率が所定実施率を超え、肌に良い影響があり、且つ、体と心に悪い影響がない施策については、A評価となって継続と判断される。なお、図15Aでは、実施率が所定の実施率を超えた施策を「実施」として表記し、実施率が所定の実施率以下であった施策を「不実施」として表記している。図12及び図15Bでも同様である。
施策の影響のタイミングと影響が継続する期間が施策ごとに定められている場合、施策情報送信部13は、施策の影響のタイミングと施策の影響が継続する期間に基づいて、各施策の影響を判定してもよい。
例えば、「湯船につかる」という施策の肌への影響、体への影響、心への影響は、翌日に影響が出、1日だけ継続すると定められていた場合、施策情報送信部13は、例えば12月15日の「湯船につかる」という施策の影響は、12月16日の各状態に反映されていると判断する。
また、「野菜摂取」という施策の肌への影響、体への影響、心への影響は、1週間後に影響が出、3日だけ継続すると定められていた場合、施策情報送信部13は、例えば12月15日の「野菜摂取」という施策の影響は、12月22日〜12月24日の各状態に反映されていると判断する。
それに対して、実施され、肌に良い影響があるが、体と心のいずれかに悪い影響がある施策については、B評価となって中止或は別施策への変更と判断される。また、実施率が所定の実施率以下となった施策はユーザUaにとって負荷が大きかったと考えられるため、C評価となって中止或は別施策(例えば、ユーザUaの負荷が軽減する施策又は別の施策)への変更と判断される。
施策情報送信部13は、各施策を1日だけ実施することで肌、体、心への良いまたは悪い影響があるかの評価を行っても良いし、数日や数週間などの一定期間において各施策を実施することで、肌、体、心への良いまたは悪い影響があるかの評価を行ってもよい。一定期間で評価を行う場合、施策情報送信部13は、例えば、一定割合でいずれかの状態に悪影響が出た場合にB評価とし、実施割合が一定以下である場合にC評価とし、それ以外の場合A評価としてもよい。これに代えて、施策情報送信部13は、例えば、一定期間におけるいずれかの状態の満足度の平均値が所定以下となった場合にB評価としてもよい。また、1日におけるいずれかの状態の満足度が所定以下となり、かつ、一定期間におけるいずれかの状態の満足度の平均値が所定以下となった場合にC評価とし、1日の評価におけるいずれかの状態の満足度が所定以下となり、または、一定期間におけるいずれかの状態の満足度の平均値が所定以下となった場合にB評価とし、1日におけるいずれかの状態の満足度が所定値を超え、かつ、一定期間におけるいずれかの状態の満足度の平均値が所定値を超えた場合にA評価とするなど、1日の評価と一定期間の評価とを組み合わせて用いてもよい。
また、施策情報送信部13は、図8に示した肌状態のスコアの向上度が所定の向上度以下である場合に、当該肌状態のスコアの向上度が所定の向上度以下である施策を施策グループから除外してもよい。施策情報送信部13は、体状態又は心状態のスコアの向上度が所定の向上度以下である場合に、体状態又は心状態のスコアの向上度が所定の向上度以下である施策を施策グループから除外してもよい。
図15Bは、図15Aに示した評価基準を、本実施形態における施策(湯船につかる、野菜摂取、1万歩以上歩く)に適用した例を示している。図15Bにより、施策情報送信部13は、「湯船につかる」についてはA評価として、次のスケジュールでの継続を決定し、「野菜摂取」についてはB評価として、施策グループからの除外、次のスケジュールでの中止或は他の施策への変更を決定し、「1万歩以上歩く」についてはC評価として、施策グループからの除外、次のスケジュールでの中止或は他の施策への変更を決定している。
施策情報送信部13は、複数の施策が行われた影響については、それらの施策の組合せごとに判断する。例えば、施策情報送信部13は、「湯船につかる」「野菜摂取」の組合せが、B評価又はC評価であった場合、「湯船につかる」若しくは「野菜摂取」の単独の施策のみとするか、又はこれらのいずれかの施策と別な施策との組み合わせとするように変更してもよい。
施策情報送信部13はこのような評価処理を行って、スケジュール修正(主として施策グループの他の施策への変更による修正)の要否を判断し、スケジュール修正が必要と判断したときには、STEP30に処理を進めてスケジュールを修正する。そして、修正したスケジュールのデータであるスケジュール修正データをユーザ端末30送信して、STEP19に処理を進める。一方、スケジュールの修正が不要であると判断したときには、施策情報送信部13は、図5のSTEP18から図5のSTEP19に処理を進め、この場合はスケジュールは修正されない。
次に、施策情報送信部13は、STEP19で、初期ユーザ情報データ、現状ユーザ情報データ、及び施策外行動実施データ等に基づいて、ユーザUaが行った各施策外行動(スケジュールに組み込まれている施策以外に、ユーザが行った行動)を評価する。
施策情報送信部13は、図16Aに示した施策外行動の評価基準を用いて、施策外行動の推奨の有無又は禁止の提案を判断する。図16Aの評価基準では、判定項目として、肌、体、心の各状態への影響が使用される。
そして、「肌、体、心のいずれかに良い影響があり、且ついずれについても悪い影響が無い」場合は、D評価となって実施が推奨される。それに対して、「肌、体、心のいずれかに悪い影響がある」場合は、E評価となって禁止が提案される。また、「肌、体、心のいずれにも影響が無い」場合には、F評価となって実施が推奨されない。
図16Bは、図16Aに示した評価基準を、本実施形態における施策外行動(マッサージを受けた、チョコレートを大量に摂取した)に適用した例を示している。図16Bにより、施策情報送信部13は、「マッサージを受ける」についてはD評価として、次のスケジュールでの実施の推奨を決定している。また、「チョコレートの大量摂取」についてはE評価として、次のスケジュールでの止めるための施策(例えば、和菓子を摂取する代替案)の提案を決定している。
施策情報送信部13は、スケジュールに組み込まれた施策の中止或は変更、又は施策外行動について、実施の推奨或は禁止の提案を決定したときには、STEP20からSTEP31に処理を進める。そして、推奨を決定したときはSTEP31からSTEP33に処理を進め、施策外行動の実施を推奨する施策外行動推奨データをユーザ端末30に送信して、図4のSTEP13に処理を進める。
一方、施策情報送信部13は、禁止の提案を決定したときには、STEP31からSTEP32に処理を進め、施策外行動の禁止を提案する施策外行動禁止データをユーザ端末30に送信して、図4のSTEP13に処理を進める。
また、施策情報送信部13は、推奨又は禁止を提案する施策外行動がない場合には、STEP20から図4のSTEP13に処理を進める。なお、禁止を提案する施策外行動に代替行動がある場合には、禁止の提案に代えて代替行動への変更を提案する施策外行動禁止データをユーザ端末30に送信するようにしてもよい。
ユーザ端末30において、肌サポートアプリ35aは、図7のSTEP57で、肌サポートサーバ10からスケジュール修正データを受信すると、STEP65に処理を進め、スケジュール修正データに基づいてスケジュールを修正する。そして、肌サポートアプリ35aは、メモリ36に保持されたスケジュールデータを更新して、処理をSTEP58に進める。
また、肌サポートアプリ35aは、図7のSTEP58で、肌サポートサーバ10から施策外行動推奨データ又は施策外行動禁止データを受信すると、STEP66に処理を進め、受信したデータに応じて、施策外行動を推奨又は禁止の提案を報知する画面をユーザ端末30の表示器31に表示する。なお、この報知は、例えば図12に示した進捗表に報知メッセージを表示して行ってもよい。また、推奨する施策外行動を、新たな施策としてスケジュールを修正してもよい。
[H.ゴール判定工程]
図3に示した「5.ゴール判定」の工程は、ユーザUaが肌サポートアプリ35a上で設定した期間ごとに(図11BにおいてはSTARTから3か月後)、肌状態認識部11、施策グループ選択部12及び施策情報送信部13により実行される。
肌サポートアプリ35aは、角質採取テープ37の使用と、角質採取テープ37の郵送を促すメッセージをユーザ端末30の表示器31に表示する。
肌状態認識部11は、郵送された角質採取テープ37から得られた情報に基づいて、肌状態の客観値(保水能力、皮脂適格性など)を認識する。客観値は、水分量が0−100μS等、肌の物理状態を示す値そのままであってもよいし、それぞれの物理状態を大小に応じて1〜10のいずれかに割り当てるなどして正規化した値であってもよい。
また、肌サポートアプリ35aは、アンケートの回答、肌等の撮像の使用を促すメッセージをユーザ端末30の表示器31に表示し、得られた情報を送信する。
肌状態認識部11は、肌サポートアプリ35aから得られた情報に基づいて、肌の乾燥感の主観値(主観スコア)と、肌状態の客観値(肌の画像スコア)を認識する。
施策グループ選択部12及び施策情報送信部13は、肌の乾燥感の主観値と、肌状態の客観値とに基づいて、肌状態のサポート開始時と3カ月後における評価値を比較して、ゴール達成度を判定する。
図17の例では、乾燥感の主観値のスコアが3カ月で3から5に増加しているので達成(○)と判定し、客観値についても、肌の画像スコアが3カ月で3から4に増大し、保水能力が2に維持され、皮脂適格性が1から2に増大しているので達成(○)と判定されている。そして、主観値と客観値が共にゴールを達成しているので、トータルとしてもゴールを達成したと判定している。
肌状態認識部11及び施策グループ選択部12は、ゴールを達成した場合には新たなゴールを設定するため、図3に示した「1.ゴール設定」の工程を再度実行する。肌状態認識部11及び施策グループ選択部12は、ゴール未達の場合は、「2.スケジュール決定」工程を実施してもよいし、ユーザの希望または進捗に応じて「1.ゴール設定」の工程を再度実行してもよい。
[I.2次データ生成]
図3に示した「6.2次データ生成」の工程は、2次データ生成部19により実行される。2次データ生成部19は、複数のユーザUから送信される初期ユーザ情報データ、角層細胞解析データ、現状ユーザ情報データ、実行状況データ、施策外行動実施データ等の各種データ(以下、ユーザ個別データという)を、ユーザごとにサポートDB20に順次
蓄積する。
そして、2次データ生成部19は、サポートDB20に蓄積されたユーザ個別データを分析して、例えば図18に示したように、各ユーザの特性(性別、年齢、居住地、嗜好、ライフスタイル等)、サポートの改善対象(乾燥感、ごわつき、敏感、ニキビ、しぼみ感等)、スケジュールにより提案された施策(湯船につかる、野菜摂取、1万歩以上歩く等)、及び施策の実施による肌、体、心の各状態の変化等を関連付けた2次データを生成する。
また、2次データ生成部19は、施策外行動についても図18と同様に、各ユーザの特性と施策外行動の実施による肌、体、心の各状態の影響とを関連付けた2次データを生成する。
このようにして生成された2次データは、同様の特性を有するユーザについて、体及び心に良い影響を与えつつ肌状態の改善を図るために有効な施策を選択する際に、有効に活用することができる。例えば、上述した図3の「2.スケジュール決定」の工程において、施策グループ選択部12は、2次データを参照して、ユーザUaの特性に適合した施策を選択することができる。
また、上述した図3の「4.スケジュール修正」の工程において、施策情報送信部13は、ユーザUaの肌、体、心の各状態の推移に応じてスケジュールを変更する際に、2次データを参照して、より有効な施策或は施策外行動を組み込んだスケジュールに変更することができる。
さらに、2次データは、肌状態のサポートを行う上で有効に利用できると共に、ある特性を有するユーザ(例えば、東京に住む30代のアウトドア志向の女性等)をターゲットとしたマーケティング等の目的にも利用することができる。そのため、2次データを図1に示した他のシステム60等に提供してもよい。
[J.要望実現施策認識処理]
図19を参照して要望実現施策認識処理の一例を説明する。
図19のSTEP101において、要望認識部は、後述する要望認識処理を実行する。STEP101において認識された要望は、肌サポートアプリ35aによって、肌サポートサーバ10に送信され、サポートDBに記憶される。STEP101において認識された要望は、通信を介して随時肌サポートアプリ35aにより認識される。
図19のSTEP102において、施策認識部は、後述する施策認識処理を実行する。
図19のSTEP103において、出力制御部は、認識された施策を含む情報を表示器31に出力する。この後、ユーザUaの操作に応じて、施策の選択がなされうる。選択された施策は、肌サポートアプリ35aによって、肌サポートサーバ10に送信され、サポートDBに記憶される。サポートDBに記憶された施策は、通信を介して随時肌サポートアプリ35aにより認識される。
[K.要望認識処理]
続いて、図20〜図22Aを参照して、図19のSTEP101における要望認識処理の一例を説明する。
図20のSTEP201において、出力制御部は、製品の選択画面を表示器31に出力する。製品に代えて又は加えて、サービスの選択画面が表示器31に出力されてもよい。
出力制御部は、例えば、図21に示される画面を表示器31に出力する。図21に示される画面には、「男前キット」、「紳士キット」、「健康に見えるキット」等の印象に関する言葉が使用された製品名を含む第1製品表示P01と、「自分は出来る!キット!」等の心の状態に関する言葉が使用された製品名を含む第2製品表示P02と、印象及び心の状態のいずれにも関係のない言葉が使用された製品名を含む第3製品表示P03と、住所及び氏名の入力欄P04と、購入ボタンP05とが含まれている。この画面では、タッチパネル32を介して種々の情報が入力されうる。
なお、ユーザUaの印象とは、ユーザUa本人またはユーザUaではない者が、ユーザUaの顔全体又は体全体など、ユーザUaの肌を含むユーザUaの比較的広範囲にわたる部分を観察したときに、観察者(ユーザUa本人またはユーザUaではない者)の心に対して与えられる直接的な感じである。ユーザUaの印象は、ユーザUaの肌に対するユーザUa本人による評価及びユーザUaの肌に対するユーザUaと異なる者によって一定の基準又は規則に従ってなされた評価よりも比較的広範囲にわたる部分を観察する点で異なる。また、ユーザUaの印象は観察者の心に対して与えられる直接的な感じである点で、ユーザUaの肌に対するユーザUa本人による評価及びユーザUaの肌に対するユーザUaと異なる者によって一定の基準又は規則に従ってなされた評価とは異なる。
また、ユーザの印象を示す言葉の例には、男前、男らしい、紳士的、健康的、若々しい、信頼できる、活き活きしている、元気がありそう、安心感がある、優しい、頼りがいがある、仕事ができる、責任感がある、真面目に見える、強く見える、人生が充実している、安心感を与えられる、成熟している、大人っぽい、イケメン、美しい、かわいい、女性らしい、おしとやか、さわやか、包容力がある、キュート、もてる、人気がありそう、カリスマ性がある、オーラがある、人を引き付ける、魅力的、がある。
ユーザの心の状態を示す言葉の例には、自信が持てる、自分を認めたくなる、冷静、前向き、素直、楽しい、楽しい気分になれる、他人の言動や顔色が気にならない、他人をうらやましく感じない、行動することが好き、融通がきく、他人の長所に気付く、のんき、事実を確かめたくなる、周囲に配慮したくなる、素直に感謝できる、つらさを乗り越える事ができる、悲観的に考えない、気分が落ち込まない、不安に強い、嫌なことはすぐに忘れる、自分をコントロールできる、やる気に満ち溢れる、働く意欲がある、思考が研ぎ澄まされている、集中力が高い、思考力が高い、緊張しにくい、イライラしない、感情的にならない、達成動機が高い、いつも目標を持っていたい、他人よりうまくやりたい、個性を生かしたい、幸せ、充実感、ときめく、おおらか、大胆、達成意欲が強い、あきらめない、社交的、我慢強い、わくわく、安らか、思いやりのある、勇気がある、愛情あふれる、動じない、レジリエンスが高い、がある。
第1製品表示P01〜第3製品表示P03は、製品名に代えて又は加えて、製品の画像等を含んでもよい。
図20のSTEP202において、要望認識部は、タッチパネル32を介して購入ボタンP05の押圧操作を認識すると、入力された情報に基づいて、選択された製品名と、送り先としての住所及び名前と認識する。例えば、図21の画面において購入ボタンP05の押圧操作が認識された場合、要望認識部は、製品名としての「健康に見えるキット」と住所としての「東京都○○区××町1−1」と名前としての「△△太郎」とを認識する。サービスが選択された場合、選択されたサービスと住所、名前が認識されてもよい。
図20のSTEP203において、要望認識部は、選択された製品名並びに送り先の情報(住所及び名前)に基づいて、発送担当者に電子メールを送る等の処理を実行することにより、選択された製品を送り先に送る手配を行う。要望認識部は、サービスが選択された場合、住所、名前を選択されたサービスの享受者としてサポートDB等に記憶させる。
図20のSTEP204において、出力制御部は、不図示のテーブルなどを参照することにより、選択された製品の使用方法を認識し、製品の使用方法を示す情報を表示器31に出力する。要望認識部は、サービスが選択された場合、サービスの享受方法を認識し、サービスの享受方法を示す情報を表示器31に出力する。
図20のSTEP205において、要望認識部は、選択された製品に基づいて、ユーザUaの印象又は心の状態に関する要望を認識する。例えば、出力制御部は、「健康に見えるキット」が選択されていた場合、図22Aのテーブルを参照することにより、「健康的な外見になりたい」とのユーザUaの印象又は心の状態に関する要望を認識する。サービスについても同様にユーザUaの印象又は心の状態に関する要望が認識されうる。図22Aのテーブルは、製品の購入者に対し購入した製品とその人の印象又は心の状態に関する要望とのアンケートを入力させることにより作成されうる。あらかじめ肌サポートアプリ35aの開発者等が図22Aのテーブルをその経験又は知識に基づいて作成してもよい。
[L.要望認識処理]
続いて、図22B及び図23を参照して、図19のSTEP101における要望認識処理の他の例を説明する。
図23のSTEP301において、出力制御部は、印象又は自信を表す言葉を選択させるための画面を表示器31に出力する。印象を表す言葉とは、例えば、活発、落ち着いている、明るい等のユーザUaを見た他人またはユーザUa自身がユーザUaに対して感じる印象を表す言葉である。自信を表す言葉とは、「自信に満ち溢れた」等のユーザUa自身の自信を表す言葉である。印象又は自信を表す言葉に加えて又は代えて、印象又は自信を表す図形を選択するための画面が表示器31に出力されてもよい。
図23のSTEP302において、要望認識部は、タッチパネル32を介して、選択された言葉を認識する。
図23のSTEP303において、要望認識部は、選択された言葉に対応するユーザUaの印象又は心の状態に関する要望を認識する。例えば、「明るい」との言葉が選択された場合、要望認識部は、図22Bのテーブルを参照して、「健康的な外見になりたい」とのユーザUaの外観又は心の状態に関する要望を認識する。これに加えて又は代えて、要望認識部は、選択された言葉そのものからユーザUaの要望を認識してもよい。また、図形が選択された場合でも、同様の処理により、当該図形に対応するユーザUaの印象又は心の状態に関する要望が認識されうる。図22Cのテーブルは、無作為に抽出された人に対し言葉を選択させ、その選択された言葉とその人の印象又は心の状態に関する要望とのアンケートを入力させることにより作成されうる。あらかじめ肌サポートアプリ35aの開発者等が図22Bのテーブルをその経験又は知識に基づいて作成してもよい。
[M.要望認識処理]
続いて、図22C及び図24を参照して、図19のSTEP101における要望認識処理の他の例を説明する。
図24のSTEP401において、出力制御部は、年齢、性別、職業、住んでいる地域、性格等のユーザUaの属性を入力させるための画面を表示器31に出力する。
図24のSTEP402において、要望認識部は、タッチパネル32を介して入力された情報に基づいて、ユーザUaの属性を認識する。
図24のSTEP403において、要望認識部は、ユーザUaの属性に対応するユーザUaの印象又は心の状態に関する要望を認識する。例えば、要望認識部は、図22Cに示されるテーブルを参照して、ユーザUaの属性に対するユーザUaの印象又は心の状態に関する要望を認識する。また、要望認識部は、ユーザUaの属性に加え、時季を勘案し、図22Cに示されるテーブルに時期を加えたテーブルを参照し、例えば受験又は就職活動の時期には「仕事ができる人に見られたい」というようなユーザUaの印象又は心の状態に関する要望を認識してもよい。図22Cのテーブルは、無作為に抽出された人に対しその人の属性と時期とその人の印象又は心の状態に関する要望とのアンケートを入力させることにより作成されうる。あらかじめ肌サポートアプリ35aの開発者等が図22Cのテーブルをその経験又は知識に基づいて作成してもよい。
[N.施策認識処理]
続いて、図25〜図26を参照して、図19のSTEP102における施策認識処理の一例を説明する。
図25のSTEP501において、ユーザ情報認識部は、ユーザUaのユーザ情報を認識する。
ユーザUaのユーザ情報は、ユーザUaの属性(年齢、性別、職業、住んでいる地域、趣味、嗜好等)、ユーザUaの生活行動(習慣)、及びユーザUaの体質を含む情報である。
ユーザ情報認識部は、タッチパネル32を介して入力された情報に基づいてユーザUaの属性、ユーザUaの生活行動、及びユーザUaの体質を認識してもよい。ユーザ情報認識部は、ユーザUaのメールアドレス等ユーザUaによって入力された情報に基づいてSNSサイト等を検索し、検索されたサイトに記載された情報に基づいて、ユーザUaの属性、ユーザUaの生活行動、及びユーザUaの体質を認識してもよい。認識された情報は、ユーザを識別するためのユーザIDとともに、サポートDB20に記憶されうる。
本実施形態では、図26Aのテーブルに示されるように、ユーザUaの属性として、「35歳」、「男性」、「職業会社員」を認識し、ユーザUaの習慣として「飲酒の習慣」を認識し、ユーザUaの体質として「ドライアイ」を認識したとして説明する。図26Aのテーブルは、システムの初期ユーザ情報データに含まれる情報から作成されうる。
図25のSTEP502において、他ユーザ情報認識部は、ユーザUaとは異なる他ユーザのユーザ情報を認識する。他ユーザのユーザ情報は、ユーザUaのユーザ情報と同様の方法で収集されうる。
図25のSTEP503において、合致度認識部は、ユーザUaと、各他ユーザとの合致度を認識する。例えば、合致度認識部は、図26Aに示されるように、ユーザUaとの共通項の個数により、合致度を認識してもよい。この時、年齢については、30代のように一定幅の年齢が同一年代として認識されてもよい。また、共通項の個数のみならず、各項目に固有の係数による重みづけ平均等により合致度が認識されてもよい。
図25のSTEP504において、施策認識部は、ユーザUaとの合致度が所定の合致度閾値以上の他ユーザを抽出する。合致度閾値は、サポートDB20に記憶され、通信によって認識された予め定められた値であってもよいし、後述するようにユーザUaによってタッチパネル32を介して定められた値であってもよい。
本実施形態においては、合致度閾値が2であるとして説明する。この場合、施策認識部は、図26Aに示されるテーブルから、合致度閾値が2以上の他ユーザ2、他ユーザ3、他ユーザ5を抽出する。
図25のSTEP505において、施策認識部は、抽出された各他ユーザに対し、他ユーザの要望と、他ユーザの施策と、他ユーザによる評価とを認識する。
例えば、施策認識部は、図26Bのテーブルを参照することにより、他ユーザの要望と、他ユーザの施策と、他ユーザによる評価とを認識する。施策認識部は、上記例では、他ユーザ2の要望「紳士的に見られたい」、施策「基礎化粧品を使う」、評価「8」と、他ユーザ3の要望「健康的な外見になりたい」、施策「1kmランニング」、評価「7」と、他ユーザ5の要望「健康的な外見になりたい」、施策「基礎化粧品を使う」、評価「10」とを認識する。他ユーザによる評価は、後述する図31の肌状態対応情報出力処理において収集されうる。
なお、図26Bのテーブルは、各他ユーザが本システムを利用している際に作成されうる。
図25のSTEP506において、施策認識部は、ユーザUaの要望と同一の要望、かつ、他ユーザによる評価が所定の評価閾値以上の施策を認識する。例えば、施策認識部は、ユーザUaの要望「健康的な外見になりたい」と同一の要望を有する他ユーザ3および他ユーザ5の施策のうち、他ユーザによる評価が所定の評価閾値以上施策を認識する。評価閾値が7.0である場合、施策「1kmランニング」と施策「基礎化粧品を使う」とが認識されうる。
この認識された施策を含む情報は、出力制御部により、図19のSTEP103において出力されうる。出力制御部は、例えば、図27に示される画面を表示器31に出力する。
図27に示される画面には、見出し表示P10と、施策選択ボックスP11と、合致度の平均値表示P12と、平均の評価表示P13と、施策選択ボタンP14と、他の施策閲覧リンクP15と、検索条件表示P16と、検索条件変更リンクP17とを含む。
見出し表示P10は、「健康的な外見になりたいユーザのうち、あなたに類似したユーザは以下の施策を実行しています。」とのユーザUaの要望を示す情報を含む。
施策選択ボックスP11は、ユーザUaのどの施策を選択するためのボックスである。
合致度の平均値表示P12は、当該施策を実行した他ユーザの合致度の平均値の表示である。これに代えてまたは加えて、当該施策を実行した他ユーザの合致度の最高値、中央値等が表示されてもよい。
平均の評価表示P13は、当該施策に対する他ユーザによる評価の平均値を示す表示である。これに代えてまたは加えて、当該施策に対する他ユーザの評価の最高値、中央値等が表示されてもよい。
施策選択ボタンP14は、選択された施策をユーザUaの施策として決定するためのボタンである。出力制御部は、タッチパネル32を介して当該施策選択ボタンP14の押圧操作が検知されると、施策選択ボックスP11にチェックが入っている施策をユーザUaの施策として肌サポートサーバ10に送信する。送信された施策は、ユーザUaのスケジュールに組み込まれる。
施策一覧閲覧リンクP15は、施策の一覧を閲覧するためのリンクである。出力制御部は、タッチパネル32を介して当該リンクの押圧操作を検知すると、施策の一覧を表示器31に出力する。
検索条件表示P16は、合致度閾値、評価閾値等の施策の検索条件を示す表示である。
検索条件変更リンクP17は、合致度閾値、評価閾値等の検索条件を変更するためのリンクである。出力制御部は、タッチパネル32を介して当該リンクの押圧操作を検知すると、合致度閾値、評価閾値等の検索条件を指定させるための画面を表示器31に出力する。施策認識部は、タッチパネル32を介して入力された情報を元に、図25のSTEP503〜STEP506の処理を再度実行することにより、施策の再検索を行う。
[O.施策認識処理]
続いて、図28〜図29Cを参照して、図19のSTEP102における施策認識処理の他の例を説明する。
図28のSTEP601において、対応肌状態認識部は、ユーザUaの要望に対応する肌状態の客観的項目(対応客観項目)を認識する。これに代えて、対応肌状態認識部は、不図示のテーブルを参照することにより、ユーザUaの要望に対応する対応主観項目を認識し、さらに不図示のテーブルを参照することにより、対応主観項目に対応する肌状態の対応客観項目を認識してもよい。
例えば、対応肌状態認識部は、図29Aに示されるテーブルを参照することにより、対応客観項目と目標状態とを認識する。例えば、ユーザUaの要望が「健康的な外見になりたい」である場合、対応客観項目としての「水分量」「皮脂量」「皺の数」と、その目標状態である「増加」「減少」「減少」とを認識する。開発者らは、無作為に抽出された人に対しその人の印象又は心の状態に関する評価と肌状態の客観スコアとの評価を行い、複数の人に対する印象又は心の状態に関する評価と肌状態の客観スコアとの関連から、印象又は心の状態と肌状態の客観スコアとの関係性を見出して、その関係性に基づいて図29Aのテーブルを作成してもよい。また、あらかじめ肌サポートアプリ35aの開発者等が図29Aのテーブルをその経験又は知識に基づいて作成してもよい。
対応客観項目は、ユーザUaの肌に対するユーザUaと異なる者によって一定の基準又は規則に従ってなされた評価における項目であってもよい。
図28のSTEP602において、対応肌状態認識部は、対応客観項目に対応する肌状態の主観的項目である対応主観項目を認識する。対応肌状態認識部は、例えば、図29Bに示されるテーブルを参照することにより、対応客観項目に対応する対応主観項目を認識する。例えば、対応客観項目「水分量」「皮脂量」「皺の数」に対し、それぞれ「乾燥感」「脂っぽさ」「老化度」 が認識される。なお、図29Bに示されるテーブルにおける係数は、対応客観項目のスコアを対応主観項目のスコアへ変換するときに乗じる係数である。対応主観項目は、後述する代替施策推奨処理において活用されうる。開発者らは、無作為に抽出された人に対し肌状態の主観に関するアンケートを入力させるとともに、その人の肌状態の客観状態を測定し、肌状態の主観と肌状態の客観状態との関係性を解析することにより、図29Bに示されるテーブルを作成しうる。また、あらかじめ肌サポートアプリ35aの開発者等が図29Bのテーブルをその経験又は知識に基づいて作成してもよい。対応客観項目は、ユーザUaの肌に対するユーザUaと異なる者によって一定の基準又は規則に従ってなされた評価における項目である場合には、対応肌状態認識部は、当該項目と同一の項目を対応主観項目として認識してもよい。
図28のSTEP603において、施策認識部は、対応客観項目を向上させるための施策を認識する。施策認識部は、例えば、図29Cに示されるテーブルを参照することにより、対応客観項目を向上させるための施策を認識する。例えば、施策認識部は、「水分量」を増加させるための施策として、「10分以上の入浴」を認識する。また、例えば、施策認識部は、「皮脂量」および「皺の数」を減少させるための施策として、「1kmランニング」「基礎化粧品を使う」を認識する。開発者らは、無作為に抽出された人に対し肌状態の客観状態を測定し、その後指定の施策をさせ、その後の肌状態の変化を取得し、肌状態の客観状態の変化と施策との関係性を解析することにより、図29Cに示されるテーブルを作成しうる。また、あらかじめ肌サポートアプリ35aの開発者等が図29Cのテーブルをその経験又は知識に基づいて作成してもよい。
図19のSTEP103において、出力制御部によりこれら認識された施策を含む情報が表示器31に出力されうる。
[P.施策認識処理]
続いて、図29D〜図30を参照して、図19のSTEP102における施策認識処理の他の例を説明する。
図30のSTEP701において、ユーザ行動認識部は、過去の第1期間を分割した第2期間におけるユーザUaの行動を認識する。
例えば、ユーザ行動認識部は、肌サポートサーバ10と通信することにより、ユーザUaの過去のデータ(実行状況データ、施策外行動実施データ)を認識する。ユーザ行動認識部は、当該認識されたデータに示される過去の第1期間(例えば1ヶ月)を、複数の第2期間(例えば1週間毎)に分割する。そして、施策認識部は、各第2期間について、図30のSTEP701〜STEP704の処理を実行する。図30のSTEP701において、ユーザ行動認識部は、対象の第2期間におけるユーザUaの行動を認識する。
図30のSTEP702において、行動評価部は、対象の第2期間におけるユーザUaの印象又は心の状態の変化を認識する。例えば、行動評価部は、第2期間の開始時点のユーザUaの印象又は心の状態に対する評価と、第2期間の終了時点のユーザUaの印象又は心の状態に対する評価とを認識する。ユーザUaの印象又は心の状態に対する評価は、後述する肌状態対応情報出力処理において認識されうる。本実施形態では、ユーザUaの印象又は心の状態に対する評価は、不満、やや不満、やや満足、満足等の段階的に表される。
また、第2期間の開始時点および終了時点は、厳密な意味での第2期間の開始時点および終了時点のみならず、第2期間の開始時点および終了時点とみなせる時点(例えば、第2期間の開始若しくは終了前または開始若しくは終了直後にユーザUaの印象又は心の状態に対する評価がされた時点)をも意味する。
図30のSTEP703において、行動評価部は、対象の第2期間においてユーザUaの印象又は心の状態がユーザUaの要望に近づいたか否かを判定する。例えば、行動評価部は、図30のSTEP702で認識された終了時点の評価が、開始時点の評価よりもユーザUaの要望に合致する状態に近いか否かを判定する。行動評価部は、ユーザUaの印象又は心の状態に対する評価が満足に近いか否かを判定してもよい。
当該判定結果が肯定的である場合(図30のSTEP703でYES)、対象の第2期間においてユーザUaの印象又は心の状態がユーザUaの要望に近づいたと判定され、図30のSTEP704において、行動評価部は、対象の第2期間における行動の優先度に所定の正の値を加算する。
当該判定結果が否定的である場合(図30のSTEP703でNO)は対象の第2期間においてユーザUaの印象又は心の状態がユーザUaの要望に近づいていないと判定される。当該判定結果が否定的である場合または図30のSTEP704の処理の後、図30のSTEP705において、行動評価部は、第1期間に含まれるすべての第2期間について図30のSTEP701〜STEP704の処理を実行したか否かを判定する。
当該判定結果が否定的である場合(図30のSTEP705でNO)、ユーザ行動認識部は、未処理の第2期間が残っているため、未処理の第2期間に対し、図30のSTEP701を実行する。
当該判定結果が肯定的である場合(図30のSTEP705でYES)、図30のSTEP706において、施策認識部は、所定の優先度閾値以上の施策を認識する。優先度閾値は、予め肌サポートサーバ10のサポートDBに記憶され、通信によって認識された閾値であってもよいし、ユーザUaによって指定された閾値であってもよい。
図30のSTEP701〜STEP704の処理を繰り返すことによって、例えば図29Dのテーブルに示されるように、第1期間において行われたユーザUaの行動のそれぞれに対する優先度が算出される。この優先度が高いほど、当該優先度が付与されたユーザUaの行動が、ユーザUaの印象または心の状態に対するユーザUaの評価が肯定的な影響を与えたことを意味する。
図19のSTEP103において、出力制御部により、図30のSTEP706において認識された施策が表示器31に出力される。
[Q.肌状態対応情報出力処理]
続いて、図31〜図33を参照して、図7のSTEP72における肌状態対応情報出力処理の一例を説明する。
図31のSTEP801において、ユーザ肌状態認識部は、前回と今回のユーザの肌状態を示すスコアのセットを認識する。例えば、ユーザ肌状態認識部は、図32Aに示されるテーブルのように、ユーザUaの肌状態の客観項目「水分量」「皮脂量」「皺の数」「目じりの角度」について、前回のスコアのセット「2」「2」「2」「3」と、今回のスコアのセット「5」「4」「1」「4」とを認識する。
図31のSTEP802において、置換部は、ユーザUaが要望する印象又は心の状態に対応する肌項目それぞれの係数を認識する。例えば、ユーザUaの要望が「健康的な外見になりたい」である場合、図32Bにおいて、置換部は、「健康的な外見になりたい」に対応する各肌状態の客観項目「水分量」「皮脂量」「皺の数」のそれぞれに対応する係数「8」「−3」「−2」を認識する。開発者らは、無作為に抽出された人に対し肌状態の客観状態の測定と印象又は心の状態の評価をし、肌状態の客観状態の項目と印象又は心の状態との関係性を解析することにより、図32Bに示されるテーブルを作成しうる。また、あらかじめ肌サポートアプリ35aの開発者等が図32Bのテーブルをその経験又は知識に基づいて作成してもよい。
図31のSTEP803において、置換部は、係数とスコアのセットとに基づいて前回又は今回の印象または心の状態スコアを認識する。前回の印象または心の状態スコアとは、前回起動時に測定されたユーザUaの印象または心の状態スコアである。今回の印象または心の状態スコアとは、今回起動時に測定されたユーザUaの印象または心の状態スコアである。また、前回のスコアに代えて又は加えて、1か月前等の所定期間前のスコア、要望を入力した時点のスコアなどが認識されてもよい。
置換部は、ユーザUaの肌状態の客観項目「水分量」「皮脂量」「皺の数」「目じりの角度」の前回のスコアのセット「2」「2」「2」「3」と、「健康的な外見になりたい」に対応する各肌状態の客観項目「水分量」「皮脂量」「皺の数」のそれぞれに対応する係数「8」「−3」「−2」とから、「健康的な外見になりたい」に対応する各肌状態の客観項目「水分量」「皮脂量」「皺の数」のみの重み付け平均を取ることにより、前回の印象または心の状態スコアを6と算出する。
同様に、置換部は、今回の印象または心の状態スコアを30と算出する。
図31のSTEP804において、出力制御部は、印象の評価及び施策の評価を促す情報と印象または心の状態スコアを含む情報とを出力する。
例えば、出力制御部は、図33に示される画面を出力する。
図33に示される画面には、ユーザUaの要望に関連する見出し表示P21と、前回のスコア表示P22aと前回のスコアに対応する言葉表示P22bと前回のスコアに対応する図形表示P22cと、今回のスコア表示P23aと今回のスコアに対応する言葉表示P23bと今回のスコアに対応する図形表示P23cと、今回の印象の評価入力欄P24aと、今回の施策の評価入力欄P24bと、評価送信ボタンP25とが含まれている。
また、図33に示される画面には、前回時点において撮像され、メモリ等に記憶されたユーザUaの写真と今回時点において撮像され、メモリ等に記憶されたユーザUaの写真とが含まれていてもよい。さらに、この画面には、前回時点の写真に代えて又は加えて、1か月前等の所定期間前の写真、要望を入力した時点の写真が含まれていてもよい。
出力制御部は、タッチパネル32を介して評価送信ボタンP25の押圧操作を検知すると、図31のSTEP805において、今回の印象の評価入力欄P24aと今回の施策の評価入力欄P24bとに入力された今回の印象の評価と今回の施策の評価とを含む情報を肌サポートサーバ10に送信する。肌サポートサーバ10は、今回の印象の評価と今回の施策の評価とを含む情報をサポートDB20に記憶する。
[R.代替施策推奨処理]
続いて、図34を参照して、図7のSTEP73における代替施策推奨処理の一例を説明する。
図34のSTEP901において、対応肌状態認識部は、ユーザUaの要望に対応する対応主観項目を認識する。図28のSTEP602で前述したように、対応肌状態認識部は、図29A及び図29Bに示されるようなテーブルを参照することにより、ユーザUaの要望に対応する対応客観項目を認識し、対応客観項目に対応する対応主観項目を認識してもよい。これに代えて、対応肌状態認識部は、不図示のテーブルを参照することにより、ユーザUaの要望に対応する対応主観項目を認識してもよい。また、対応肌状態認識部は、不図示のテーブルを参照することにより、ユーザUaの要望に対応する対応客観項目及び対応主観項目の両方を認識してもよい。
図34のSTEP902において、ユーザ肌状態認識部は、ユーザUaの対応主観項目のスコアを認識する。ユーザUaの対応主観項目のスコアは、例えば前述したように、アンケートにより認識されうる。
図34のSTEP903において、ユーザ肌状態認識部は、対応主観項目のスコアが主観閾値以下か否かを判定する。主観閾値は、予め肌サポートサーバ10に記憶され、通信によって認識された値であってもよいし、タッチパネル32を介して、ユーザによって指定された値であってもよい。
当該判定結果が肯定的である場合(図34のSTEP903でYES)、ユーザUaの要望に応えられていないため、図34のSTEP904において、施策認識部は、対応主観項目を向上させるための施策を認識する。例えば、施策認識部は、不図示のテーブルを参照することにより、対応主観項目に対応付けられた施策を認識する。
図34のSTEP905において、出力制御部は、認識された施策を含む情報を表示器31に出力する。
当該判定結果が否定的である場合(図34のSTEP903でNO)はユーザUaの要望に十分に応えられている。そのため、当該判定結果が否定的である場合(図34のSTEP903でNO)または図34のSTEP905の処理の後、肌サポートアプリ35aは、代替施策推奨処理を終了する。
(変形態様)
上記の例では、肌サポートアプリ35aを実行したCPU35が、本発明の「要望認識部」「施策認識部」「出力制御部」「他ユーザ評価認識部」「ユーザ情報認識部」「他ユーザ情報認識部」「合致度認識部」「ユーザ行動認識部」「行動評価部」「対応肌状態認識部」「ユーザ肌状態認識部」「置換部」として機能したが、これに代えて、適当なプログラムを読み込んだ肌サポートサーバ10が「要望認識部」「施策認識部」「他ユーザ評価認識部」「ユーザ情報認識部」「他ユーザ情報認識部」「合致度認識部」「ユーザ行動認識部」「行動評価部」「対応肌状態認識部」「ユーザ肌状態認識部」「置換部」の一部または全部の機能及び「出力制御部」の一部の機能として機能してもよい。この場合、肌サポートアプリ35aを実行したCPU35が通信を介して実行結果を認識し、「要望認識部」「施策認識部」「出力制御部」「他ユーザ評価認識部」「ユーザ情報認識部」「他ユーザ情報認識部」「合致度認識部」「ユーザ行動認識部」「行動評価部」「対応肌状態認識部」「ユーザ肌状態認識部」「置換部」の残部として機能しうる。
上記の例では、肌サポートアプリ35aを実行したCPU35が、肌サポートサーバ10と通信することにより、各種必要なデータを受信したが、これに代えて又は加えて、肌サポートアプリ35aを実行したCPU35が、ユーザ端末30の記憶装置に記憶されたデータを参照し、処理を実行してもよい。
図22A〜図22C、図26A〜図26B、図29A〜29D及び図32A〜図32Bに示されるテーブルは、肌サポートサーバ10のサポートDBに記憶され、肌サポートアプリ35aが必要に応じてダウンロードしてメモリ36に記憶して使用してもよいし、肌サポートサーバ10が肌サポートアプリ35aから検索情報を受信して、テーブルを検索し、検索結果を肌サポートアプリ35a送信してもよい。
図19のSTEP101においては、ユーザUaのなりたい印象又は心の状態を示す言葉又は図形を表示し、タッチパネル32を介してユーザUaにユーザUaのなりたい印象又は心の状態を選択させてもよい。この場合、各印象又は心の状態を示す言葉又は図形には、その印象又は心の状態の具体的な説明が付加されていてもよい。例えば、「紳士的に見られたい」という言葉に対して、「包容力がありそう」、「優しそう」、「安心感を与えられる」等の具体的な説明が付加されていてもよい。また、その印象又は心の状態に関連する肌状態の項目に関する情報が出力されてもよい。
また、この場合、複数の印象又は心の状態が選択されてもよい。
選択された複数の印象又は心の状態が、互いに反対の肌状態の対応客観項目に関連付けられている場合(たとえば、一の印象又は心の状態が「目じりが上がる」に関連付けられている一方、他の印象又は心の状態が「目じりが下がる」に関連付けられている場合)、施策認識部は、選択された複数の印象又は心の状態に共通する対応客観項目又は対応主観項目を向上させるための施策を認識してもよい。
また、出力制御部は、ユーザUaにユーザUaのなりたい印象又は心の状態のうち、タッチパネル32を介して1の印象又は心の状態が選択された場合、当該1の印象又は心の状態の対応客観項目に矛盾する対応客観項目又は対応主観項目に関連づけられた他の印象又は心の状態の選択肢を無効化してもよい。
製品、サービス、印象若しくは自信を表す言葉若しくは図形又はユーザの属性に複数の印象又は心の状態が関連付けられていてもよい。
1…通信ネットワーク、10…肌サポートサーバ、11‥肌状態認識部、12…施策グループ選択部、13…施策情報送信部、19…2次データ生成部、20…サポートDB(データベース)、30(30a,30b,30c)…ユーザ端末(スマートフォン)、31…表示器、32…タッチパネル、33…カメラ、34…マイク、35…CPU、35
a…肌サポートアプリ、36…メモリ、40…接続端子、45…測定機器。

Claims (17)

  1. ユーザの入力を検知する入力部と、
    情報を出力する出力部と、
    前記入力部を介して入力された情報に基づいて前記ユーザの印象又はユーザの心の状態に関する要望を認識する要望認識部と、
    前記ユーザの印象又はユーザの心の状態に関する要望を実現させるための施策を認識する施策認識部と、
    前記施策認識部により認識された施策を含む情報を前記出力部に出力する出力制御部とを備えることを特徴とする情報出力システム。
  2. 請求項1記載の情報出力システムにおいて、
    前記ユーザの印象に関する要望を示す情報は、前記ユーザを見たときに前記ユーザと異なる人が受ける印象の指定若しくは前記ユーザが自身を見たときに前記ユーザが受ける印象の指定を含み、又は前記ユーザの心の状態に関する要望を示す情報は、前記ユーザの自信の指定を含むことを特徴とする情報出力システム。
  3. 請求項1又は2記載の情報出力システムにおいて、
    前記要望を示す情報は、ユーザの印象又は心の状態の要望に関連する製品またはサービスを指定するための情報であることを特徴とする情報出力システム。
  4. 請求項3記載の情報出力システムにおいて、
    前記施策を含む情報は、前記製品の使用方法または前記サービスの享受方法と、前記製品の使用方法または前記サービスの享受方法とは異なる前記要望を実現するための施策とを含むことを特徴とする情報出力システム。
  5. 請求項1〜4のうちいずれか1項記載の情報出力システムにおいて、
    前記ユーザとは異なる他ユーザの要望である他ユーザ要望と、当該他ユーザが実行した施策である他ユーザ施策と、当該他ユーザ施策により前記他ユーザ要望が実現されたかの当該他ユーザによる評価である他ユーザ評価とを認識する他ユーザ評価認識部を備え、
    前記施策認識部は、前記ユーザの要望と同一の当該他ユーザ要望に対する当該他ユーザ施策及び当該他ユーザ評価に基づいて前記施策を認識するように構成されていることを特徴とする情報出力システム。
  6. 請求項1〜5のうちいずれか1項記載の情報出力システムにおいて、
    前記ユーザの生活を示すユーザ生活情報、前記ユーザの属性を示すユーザ属性情報及び前記ユーザの体質を示すユーザ体質情報のうち少なくとも1つであるユーザ情報を認識するユーザ情報認識部と、
    前記ユーザとは異なる他ユーザの生活を示す他ユーザ生活情報、前記他ユーザの属性を示す他ユーザ属性情報及び前記他ユーザの体質を示す他ユーザ体質情報のうち少なくとも1つである他ユーザ情報と、前記他ユーザの要望と、前記他ユーザが実施している又は実施した施策とを認識する他ユーザ情報認識部と、
    それぞれの他ユーザごとに、前記ユーザ情報認識部により認識されたユーザ情報と前記他ユーザ情報認識部により認識された他ユーザ情報とを比較することにより、前記ユーザの生活、前記ユーザの属性又は前記ユーザの体質と、前記他ユーザの生活、前記他ユーザの属性又は前記他ユーザの体質との合致の度合いである合致度を認識する合致度認識部とを備え、
    前記施策認識部は、前記ユーザの要望と同一の要望を有し、かつ、前記合致度が所定以上である他ユーザの当該他ユーザ施策及び当該他ユーザ評価に基づいて前記施策を認識するように構成されていることを特徴とする情報出力システム。
  7. 請求項1〜6のうちいずれか1項記載の情報出力システムにおいて、
    前記入力部を介して入力されたユーザの行動データに基づいて前記ユーザの行動を認識するユーザ行動認識部と、
    前記ユーザの行動に応じた前記ユーザの印象の変化又は前記ユーザの心の状態が前記ユーザの要望が実現するように変化した場合に前記ユーザの行動の優先度を高く評価し、前記ユーザの行動に応じた前記ユーザの印象の変化又は前記ユーザの心の状態が、前記ユーザの要望の実現からかい離するように変化した場合に前記ユーザの行動の優先度を低く評価する行動評価部とを備え、
    前記施策認識部は、前記優先度が所定の優先度閾値以上の行動を前記施策として認識するように構成されていることを特徴とする情報出力システム。
  8. 請求項1〜7のうちいずれか1項記載の情報出力システムにおいて、
    前記要望認識部により認識された要望に示される前記ユーザの印象または前記ユーザの心の状態に関連する前記ユーザの肌状態の項目である対応項目を認識する対応肌状態認識部を備え、
    施策認識部は、前記対応項目を改善するための施策を認識することを特徴とする情報出力システム。
  9. 請求項8記載の情報出力システムにおいて、
    前記対応肌状態認識部は、ユーザの印象又は心の状態に関連する主観的なユーザの肌状態の項目を認識し、主観的なユーザの肌状態の項目に関連する客観的なユーザの肌状態の項目を認識し、
    施策認識部は、客観的なユーザの肌状態の項目を改善する施策を認識するように構成されていることを特徴とする情報出力システム。
  10. 請求項8記載の情報出力システムにおいて、
    前記対応肌状態認識部は、ユーザの印象又は心の状態に関連する客観的なユーザの肌状態の項目を認識し、客観的な肌状態の項目に関連する主観的な肌状態の項目を認識し、
    施策認識部は、主観的なユーザの肌状態の項目を改善する施策を認識するように構成されていることを特徴とする情報出力システム。
  11. 請求項8記載の情報出力システムにおいて、
    前記対応肌状態認識部は、ユーザの印象又は心の状態に関連する主観的なユーザの肌状態の項目及び客観的なユーザの肌状態の項目を認識し、
    施策認識部は、前記主観的な肌状態の項目及び前記客観的な肌状態の項目の両方を改善する施策を認識するように構成されていることを特徴とする情報出力システム。
  12. 請求項1〜11のうちいずれか1項記載の情報出力システムにおいて、
    前記要望認識部は、前記入力部によって入力されたユーザの属性に応じて、前記要望を認識するように構成されていることを特徴とする情報出力システム。
  13. 情報を出力する出力部と、
    前記ユーザの肌状態を認識するユーザ肌状態認識部と、
    前記ユーザ肌状態認識部により認識された前記ユーザの肌状態を、前記ユーザの印象又はユーザの心の状態を示す図形、言葉又はスコアに置換する置換部と、
    置換された前記ユーザの印象又はユーザの心の状態を示す図形、言葉又はスコアを前記出力部に出力する出力制御部とを備えることを特徴とする情報出力システム。
  14. 請求項13記載の情報出力システムにおいて、
    前記ユーザの印象又は前記ユーザの心の状態には、複数の種別があり、
    前記ユーザの肌状態は、複数のスコアで表され、
    前記置換部は、前記ユーザの印象の種別又は前記ユーザの心の状態及び前記複数のスコアに基づいて、前記ユーザの肌状態を前記ユーザの印象の種別又は前記ユーザの心の状態の種別に対応した図形、言葉又はスコアに置換するように構成されていることを特徴とする情報出力システム。
  15. 請求項14記載の情報出力システムにおいて、
    前記置換部は、前記ユーザの印象の種別又は前記ユーザの心の状態の種別に応じた係数に従って前記複数のスコアを重みづけ平均を算出することにより、前記ユーザの肌状態を前記ユーザの印象の種別又は前記ユーザの心の状態の種別に対応した図形、言葉又はスコアに置換するように構成されていることを特徴とする情報出力システム。
  16. ユーザの入力を検知する入力部と、
    情報を出力する出力部とを備えるシステムが実行する方法であって、
    前記入力部を介して入力された情報に基づいて前記ユーザの印象又はユーザの心の状態に関する要望を認識するステップと、
    前記ユーザの印象又はユーザの心の状態に関する要望を実現させるための施策を認識するステップと、
    前記施策認識部により認識された施策を含む情報を前記出力部に出力するステップとを含むことを特徴とする情報出力方法。
  17. ユーザの入力を検知する入力部と、
    情報を出力する出力部とを備えるシステムに、
    前記入力部を介して入力された情報に基づいて前記ユーザの印象又はユーザの心の状態に関する要望を認識するステップと、
    前記ユーザの印象又はユーザの心の状態に関する要望を実現させるための施策を認識するステップと、
    前記施策認識部により認識された施策を含む情報を前記出力部に出力するステップとを実行させることを特徴とする情報出力プログラム。
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