本発明の実施形態の一例について、図1~図26を参照して説明する。
[A.肌サポートサーバの利用形態]
図1を参照して、肌サポートサーバ10の構成および本発明を構成する系に対する位置付けを説明する。肌サポートサーバ10は、CPU、メモリ、各種インターフェース回路等を備えたコンピュータシステムにより構成される。肌サポートサーバ10は、メモリに保持された画像表示用のプログラムをCPUで実行することによって、複数のユーザU(図1ではUa,Ub,Ucを例示)の肌状態を改善又は維持するための処理(画像表示処理)を実行する機能を実現する。
肌サポートサーバ10は、インターネット等の通信ネットワーク1を介して、複数のユーザUの通信端末(ユーザ端末)30(図1では30a,30b,30cを例示)との間でデータ通信を行うことにより、ユーザUの肌状態の改善又は維持をサポートする。肌サポートサーバ10と、ユーザ端末30とにより構成されるシステムが、本発明の「情報出力システム」の一例に相当する。
通信ネットワーク1には、担当者T(図1ではTa,Tbを例示)の通信端末50(図1では50a,50bを例示)も接続されている。担当者Tは、通信端末50を介して、ユーザUの肌の特徴や趣味嗜好、生活スタイル等を考慮した適切な肌ケア法等の情報を含むデータを、肌サポートサーバ10及びユーザ端末30に送信することにより、ユーザUの肌状態の改善に対するアドバイスを行う。なお、担当者Tの通信端末50とユーザUのユーザ端末30とは必ずしも一対一である必要はなく、肌サポートサーバ10、担当者Tの通信端末50、通信ネットワーク1を合わせた系全体によってユーザUの肌状態の改善に対するアドバイスがユーザUのユーザ端末30に提供されればよい。例えば、ユーザUの1又は複数のユーザ端末30に対して、複数の担当者Tによってそれぞれの通信端末50を介してアドバイスを提供する方法でも良い。
さらに、肌サポートサーバ10は、複数のユーザUのユーザ端末30から送信される各ユーザの固有データを解析して、汎用的に活用可能な2次データを生成する機能を有し、この2次データを通信ネットワーク1を介して他のシステム60に提供するサービスも行うことができる。
[B.肌サポートサーバ、及びユーザ端末の構成]
図2を参照して、肌サポートサーバ10およびユーザ端末30の構成について説明する。肌サポートサーバ10は、メモリに保持された情報出力プログラムをCPUで実行することにより、肌状態認識部11、施策グループ選択部12、施策情報送信部13、2次データ生成部19、情報認識部21、ユーザ分類部22、影響度認識部23および施策認識部24として機能する。これらの構成による処理については後述する。また、肌サポートサーバ10は、ユーザUの画像表示処理に使用する各種データを保持するサポートDB(データベース)20を備えている。このサポートDB20はたとえばRAM上に展開され、後述する主観および客観データの更新によって書き換え可能である。
次に、本実施形態のユーザ端末30は、表示器31、タッチパネル32、カメラ33、マイク34、CPU35、及びメモリ36等を備えている。表示器31が、本発明の「出力部」に相当する。タッチパネル32が、本発明の「入力部」に相当する。これに代えてまたは加えて、カメラ33で撮像したユーザUの画像又はマイク34から入力されたユーザUの音声に基づいてユーザの指定を認識することにより、カメラ33又はマイク34を本発明の「入力部」として機能させてもよい。
なお、一の装置が情報を「認識する」とは、一の装置が他の装置から当該情報を受信すること、一の装置が当該一の装置に接続された記憶媒体に記憶された情報を読み取ること、一の装置が当該一の装置に接続されたセンサから出力された信号に基づいて情報を取得すること、一の装置が、受信した情報又は記憶媒体に記憶された情報又はセンサから取得した情報に基づいて、所定の演算処理(計算処理又は検索処理など)を実行することにより当該情報を導出すること、一の装置が他の装置による演算処理結果としての当該情報を当該他の装置から受信すること、一の装置が当該受信信号にしたがって内部記憶装置又は外部記憶装置から当該情報を読み取ること等、当該情報を取得するためのあらゆる演算処理が実行されることを意味する。
本実施形態においては、ユーザ端末30は例えばスマートフォンであるため、カメラ33やマイク34等を備えているが、ユーザ端末と有線無線にかかわらずやり取りできる構成であれば、外付けでの構成であったり、専門的な撮像装置を用いても良い。CPU35は、メモリ36に保持された画像表示用のアプリケーション35a(以下、肌サポートアプリ35aという)のプログラムを実行することにより、ユーザUが肌サポートアプリ35aを介して肌サポートサーバ10によるサポートを享受可能な状態とする。アプリケーション35aを実行したCPU35が本発明の「出力制御部」として機能する。
また、ユーザUは、肌の細胞を取得するための角質採取テープ37(図1では37a、37b、37cを例示)を別途有している。この角質採取テープ37は、予め担当者TによりユーザUに提供されたものであってもよいし、ユーザUが市販の角質採取テープ37を購入してもよい。
なお、以下の説明では、説明の便宜のため、肌状態の改善又は維持のサポート処理の対象のユーザをユーザUaと表し、「ユーザUa」と異なるユーザを「他のユーザUb、Uc」と表す。
[C.肌サポートサーバによる一連の処理]
次に、図3を参照して、肌サポートサーバによる一連の処理について説明する。肌サポ
ートサーバ10は、「1.ゴール設定」、「2.スケジュール決定」、「3.モニタリング」、「4.スケジュール修正」、[5.ゴール判定]及び「6.2次データ生成」の各工程の処理を、図4,5に示したフローチャートに従って実行する。また、ユーザ端末30は、各工程における肌サポートサーバ10による処理に応じて、図6,7に示したフローチャートによる処理を実行する。以下では、各工程における肌サポートサーバ10及びユーザ端末30のCPU35の処理について、図4~7に示したフローチャート
を参照しつつ説明する。
ユーザUaは、図6のSTEP50で、肌サポートアプリ35aのプログラムをユーザ端末30にダウンロードして肌サポートアプリ35aを起動する。そして、ユーザUaは肌サポートアプリ35aへの登録申請を行う。
肌サポートサーバ10は、図4のSTEP10で、ユーザUaからの登録申請を受け付けたときに、「ユーザUaからの登録申請を受け付けた」と認識し、STEP11に処理を進める。そしてSTEP11以降の画像表示処理を開始する。
[D.ゴール設定工程]
図3に示した「1.ゴール設定」の工程は、肌状態認識部11及び施策グループ選択部12により実行される。施策グループ選択部12は、図4のSTEP11でユーザ端末30にユーザUaの現状の肌、体、心の各状態、及びユーザUaが要望する肌状態を把握するための情報入力を促す初期情報要求データを送信する。
この初期情報要求データを受信したユーザ端末30では、肌サポートアプリ35aが、図6のSTEP51で、ユーザUaに対して、現状の肌、体、心の各状態、及びユーザUaが要望する肌状態の入力を促す画面を表示器31に表示する。それに対してユーザ端末30は、ユーザUaが入力した情報を含む初期ユーザ情報データを、肌サポートサーバ10に送信する。これらに加えてまたは変えて、肌サポートアプリ35aは、図6のSTEP100で、入力情報受付処理を実行する。入力情報受付処理の詳細については後述する。
肌状態認識部11は、図4のSTEP11において、初期ユーザ情報データを受信して、初期ユーザ情報データから認識したユーザUaの肌、心、体の各状態と、ユーザUaが要望する肌状態とに基づいて、肌状態の目標スコア(ゴール)を設定する。
ここで、初期ユーザ情報データには、肌状態、体状態、及び心状態についての主観データ及び客観データが含まれている。詳細な定義は後述するが、主観データはユーザの主観によって判定される項目、客観データは検査結果や画像解析、事実情報に基づいたデータである。肌状態の主観データは、現状の肌状態に対するユーザUaの満足度を、例えば10段階で示したデータである。肌状態の客観データは、ユーザUaの肌画像データである。なお、肌状態の客観データには、初期ユーザ情報データに含まれる肌状態の客観データに加え、角質採取テープ37により採取されたユーザUaの角層細胞の解析データが含まれても良い。角層細胞の解析データは、具体的には例えば保水能力と皮脂適格性に関するデータである。この場合、角層細胞の解析を、例えばユーザ端末30に接続された測定機器45により行うことで、或は、角質採取テープ37の画像データをユーザ端末30から肌サポートサーバ10に送信し、肌サポートサーバ10側で角質採取テープ37の画像を分析して保水能力と皮脂適格性などを測定してもよい。
ユーザUaの満足度は肌サポートアプリ35aにおけるアンケート入力によって取得される。また、肌画像データは、ユーザ端末30のカメラ33又は接続端子40に接続された外部カメラによってユーザUaがユーザUaの顔を撮像することによって取得した画像データである。
また、肌サポートアプリ35aは、ユーザUaに対して、角質採取テープ37の使用方法を表示器31に表示し、角質採取テープ37の使用と別途の郵送とを促す。肌サポートアプリ35aは、ユーザUaに対して、角質採取テープ37の使用と肌画像の撮像を促し、撮像された画像が肌サポートサーバ10に送信されるようにしてもよい。
肌状態認識部11は、図8に示したように、肌状態の初期値を、主観のスコアをたとえば3、肌画像のスコアを3、保水能力のスコアを2、皮脂適格性のスコアを1に割り当てて、合計した値を肌状態のスコアとする。なお、スコアは正の整数ではなく、小数で表現されていてもよいし、負の数で表されてもよい。
角層細胞の解析による保水能力スコア及び皮脂適格性のスコアの認識を第1認識方法と呼ぶ。第1認識方法は、これに代えてまたは加えて、角層水分量計によりユーザの肌の水分量を計測する方法及び皮脂量計によりユーザの肌の皮脂量を計測する方法のうち少なくとも1つを含む。また、第1の認識方法によるユーザの肌の認識を定期的に行うため、肌状態認識部11は、定期的にユーザ端末30に角質採取テープ37等の使用を促すメッセージを送信したりすることにより、ユーザに行動を促す。このときの「定期的」というのは厳密に時間的に等間隔である必要はなく、肌状態に影響が出ない範囲で等間隔であれば良い。例えば、3ヶ月ごとに第1の認識方法を実施する場合において、1月1日に初回を実施した場合、ちょうど3か月後の4月1日のみならず、例えばその1週間前の3月24日前後にユーザ端末30にメッセージを送信してもよいし、例えばその1週間後の4月8日前後にユーザ端末30にメッセージを送信してもよい。また、長期的にサービスを提供するときなどは、例えば細かい改善を調べたい時は1ヶ月ごとに第1の認識方法を設定し、肌状態に対する季節変化の影響を調べるために3か月ごとに第1の認識方法を設定するなど、認識のタイミングは変更可能である。
アンケート入力による肌状態の主観データに基づいて主観スコアの認識及びユーザUaの肌画像データに基づく肌画像スコアの認識のそれぞれを第2認識方法と呼ぶ。第2認識方法は、アンケート入力による肌状態の主観データに基づいて主観スコアの認識及びユーザUaの肌画像データに基づく肌画像スコアの認識の一方によってユーザUaの肌状態を認識してもよいし、これらと異なる方法を含んでもよい。また、第2認識方法は、第1の認識方法よりも頻繁に行われる。これは角質採取テープ37の使用・郵送が手間的にも煩雑かつ値段的にも高価になってしまうためである。また、角質採取テープ37の使用が頻繁であると、ユーザUaの肌へ悪影響が及ぶおそれもある。
例えば3か月間ごとに第1の認識方法が実施され、第2の認識方法は毎日実施にされる。また、第1の認識方法の実施と第2の認識方法の実施のタイミングが重なる時は、できれば同じタイミングで実施されると精度の良いデータが取れるために好ましい。ただし第1の認識方法の実施時に第2の認識方法が実施されなくても本発明の実施は可能であるし、効果も得られる。
なお、主観スコアは、主観データに基づいて認識されたスコアであればよい。
体状態の主観データと客観データは、図9に示したように分けられている。詳細な定義は後述するが、肌の主観データおよび客観データと同様に、主観データはユーザUaの主観によって判定される項目、客観データは検査結果や画像解析、事実情報に基づいたデータである。体状態の主観データは、ユーザUaが肌サポートアプリ35aを通じてアンケートを入力することによって取得される。客観データは、ユーザUaがユーザ端末30のカメラ33を用いて撮像されたユーザUaの舌・唇の画像データ、ユーザ端末30の接続端子40に接続された測定機器45により測定されたユーザUaの血圧、不整脈、尿中成分、血中成分等の測定データと、肌サポートアプリ35aにおけるアンケート入力により取得された頭痛又は肩こり等の体調不良の回数、疲労度判定等のデータである。なお、将来の肌ケア以外のサービスへの展開に備えて、種々の病気の発生情報などについても初期ユーザ情報データに含めてもよい。
心状態の主観データと客観データは、図10に示したように分けられている。、詳細な定義は後述するが、肌の主観データおよび客観データと同様に、主観データはユーザUaの主観によって判定される項目、客観データは検査結果や画像解析、事実情報に基づいたデータである。主観データは、肌サポートアプリ35aにおけるアンケート入力によって取得される。客観データは、肌サポートアプリ35aにおけるアンケート入力(一日の笑った頻度等)と、測定機器による測定(脈拍モニタリングからの心理状態推定等)とにより取得される。なお、将来の肌ケア以外のサービスの展開に備えて、種々の精神疾患の発生情報についても初期ユーザ情報データに含めてもよい。
肌状態認識部11は、認識したユーザUaの肌、体、心の状態の主観データ及び客観データを、サポートDB20に記憶する。
肌状態認識部11は、このようにして初期ユーザ情報データから認識したユーザUaの肌状態、体状態、及び心状態の主観データと客観データに基づいて、図8の右側の三角形で示したように、肌状態を1~9、体状態を1~6、心状態を1~6の各スコアで表した3軸の初期値を設定する。なお、肌状態のスコアと同様に、体状態又は心状態の主観データ及び客観データから体状態又は心状態の主観スコア及び客観スコアが算出され、それらに基づいて体状態のスコア及び心状態のスコアとして扱われてもよい。
さらに、施策グループ選択部12は、初期ユーザ情報データに含まれる「なりたい肌スコア」「施策のカテゴリ、希望、頻度」「アレルギー情報」及び「現在行っている施策」を取得する。「なりたい肌スコア」「施策のカテゴリ,希望,頻度」「アレルギー情報」及び「現在行っている施策」は、肌サポートアプリ35aにより、ユーザUaが入力したものである。
ここで、「なりたい肌スコア」において、「なりたい肌」とは、乾燥感改善、ごわつき改善、敏感肌改善、ニキビ改善、しぼみ感改善、シミ改善、シワ改善、たるみ改善、くすみ改善、くま改善、顔色改善、及びハリ改善の中から選択された肌状態の改善対象である。また、「スコア」とは、各対象の肌状態に対するユーザUaの満足度であって、肌サポートアプリにおいて1~10の10段階でユーザが選択したスコアである。
サポートDB20は、各改善対象に関連付けられた肌状態の主観状態の改善傾向及び客観状態の改善傾向を記憶している。例えば、図11Cに示されるように、「乾燥感改善」には、肌状態の主観状態「乾燥感改善」と、肌状態の客観状態の基準「保水能力と皮脂適格性との差を最小化」とが関連付けられている。
例えば、「なりたい肌」が「乾燥感改善」であり、現状の肌状態の乾燥感の満足度のスコアが3であるときに、ユーザUaの選択に応じて、「乾燥感改善」と関連付けられたユーザUaの肌状態の主観状態「乾燥感改善」についての満足度5が主観的な目標スコアとして設定される。
また、施策グループ選択部12は、「乾燥感改善」に関連付けられた肌状態の客観的な改善対象を設定する。例えば、施策グループ選択部12は、「乾燥感改善」に関連付けられた基準「保水能力と皮脂適格性との差を最小化」に基づいて、ユーザUaの肌状態のうち、保水能力よりも低い皮脂適格性の値2を客観的な目標スコアとして設定する。
また、「施策のカテゴリ、希望、頻度」において、カテゴリとしては「食生活、自宅での行動、運動、化粧品の使い方、飲食、肌ケア、行動」等、希望としては「難易度、金額制約、時間制約、やりたくない施策、肌ケアを行うシーン、施策のカテゴリに関する嗜好」等、頻度としては「1日当たりのアドバイスを受ける回数」等が選択される。
「アレルギー情報」は、ユーザUaがアレルギー疾患の場合のアレルギー物質に関する情報が含まれる。
「現在行っている施策」は、ユーザUaがすでに行っている施策であり、「湯船につかる」等の内容及び頻度又は程度などにより表される。
また、初期ユーザ情報データには、ユーザUaの性別、年齢、住んでいる地域、職業、性格等のユーザの属性を示す情報が含まれている。
[E.スケジュール決定工程]
図3に示した「2.スケジュール決定」の工程は、施策グループ選択部12、施策情報送信部13、情報認識部21、ユーザ分類部22、影響度認識部23および施策認識部24により実行される。
情報認識部21、ユーザ分類部22、影響度認識部23および施策認識部24は、図4のSTEP200において、施策認識処理を実行する。施策認識処理の詳細は後述する。情報認識部21、ユーザ分類部22、影響度認識部23および施策認識部24は、図4におけるSTEP200(図3の各工程を繰り返し実行する場合、第1回目の図4におけるSTEP200)を、ユーザから初期ユーザ情報データ等を受信した後に実行する。換言すれば、情報認識部21、ユーザ分類部22、影響度認識部23および施策認識部24は、図3のモニタリング工程の実行前に、図4におけるSTEP200を実行する。すなわち、情報認識部21、ユーザ分類部22、影響度認識部23および施策認識部24は、ユーザUaのユーザ端末30aからライフログが収集されていない状態で図4におけるSTEP200を実行する。
施策グループ選択部12は、図4のSTEP12で、ゴール(主観的な目標スコア及び客観的な目標スコア)を達成するための施策グループを選択する。この選択は、上述した各改善対象に関連付けられた、肌状態の主観状態の改善傾向と肌状態の客観状態の改善傾向と適した周辺環境とを考慮して行われる。施策グループ選択部12は、あらかじめ登録された地域またはGPSセンサ等によって検出された位置情報と、端末の時計機能から取得した日時とに基づいて、スケジュール期間におけるユーザUaの周辺環境の温度、湿度等を予測する。
例えば、施策グループ選択部12は、カテゴリの希望が「自宅での行動、食生活、運動」であり、梅雨の時期のように湿度が平均50%と予測される季節であり、主観的な目標スコアが「乾燥感」の満足度5以上、客観的な目標スコアが皮脂適格性2以上である場合、主観状態の改善傾向が「乾燥感改善」を含み、客観状態の改善傾向が「皮脂適格性向上」を含み、カテゴリに「自宅での行動、食生活、運動」のいずれかであり、適した周辺環境が湿度50%と矛盾しない施策を選択する。
ここで、主観状態の改善傾向及び客観状態の改善傾向は、予め担当者T等の専門家によって定められたものであってもよいし、サポートDB20に記憶された他のユーザUb、Ucが実施した施策と他のユーザUb、Ucの肌状態の時系列的変化に基づいて推定される主観状態の改善傾向及び客観状態の改善傾向であってもよいし、実施した施策とユーザUaの肌状態の時系列的変化がサポートDB20に保存されている場合には、当該情報に基づいて推定される主観状態の改善傾向及び客観状態の改善傾向であってもよい。
例えば、サポートDB20には、他のユーザUb、Ucのそれぞれが実施した施策と、その施策を実施した前後の他のユーザUb、Ucそれぞれごとの肌状態の主観データの時系列的変化及び他のユーザUb、Ucそれぞれごとの肌状態の客観データの時系列的変化の一方又は両方とが記憶される。
また、例えば、サポートDB20には、他のユーザUb、Ucのそれぞれが実施した施策「湯船につかる」と、その施策を実施した前後における、他のユーザUb、Ucそれぞれの肌状態の主観状態の時系列的変化としての「乾燥感についての満足度」が記憶されているとする。
このとき、施策グループ選択部12は、各他のユーザUb、Ucごとに、施策「湯船につかる」について、例えば、湯船につかる前日と、湯船につかった日の肌状態の主観データ(乾燥感についての満足度)の変化量を算出する。そして、施策グループ選択部12は、各他のユーザUb、Ucごとの乾燥感についての満足度の変化量の平均値をとる。施策グループ選択部12は、例えば、「乾燥感についての満足度」の変化量の平均値が所定値以上である場合に、施策「湯船につかる」の主観状態の改善傾向を「乾燥感改善」と認識する。客観状態の改善傾向についても、主観状態の改善傾向と同様に認識できる。
施策グループ選択部12は、ユーザUaの年齢及び肌状態に基づいて、同年代、同様の肌状態等、処理対象とする他のユーザUb、Ucの範囲を絞ってもよい。
また、施策グループ選択部12は、サポートDBに実施した施策とユーザUaの肌状態の時系列的変化が保存されている場合には、上記と同様にして算出した当該情報に基づいて推定される主観状態の改善傾向及び客観状態の改善傾向を認識してもよい。
施策グループ選択部12は、ユーザUaの第1回目のスケジュール決定工程においては、他のユーザUb、Ucの肌状態の主観データ、客観データから上記主観状態の改善傾向及び客観状態の改善傾向を認識し、ユーザUaの第2回目のスケジュール決定工程においてはユーザUaの肌状態の主観データ、客観データから主観状態の改善傾向及び客観状態の改善傾向を認識してもよい。
施策グループ選択部12は、肌状態のみならず、心状態、体状態についても同様に主観状態の改善傾向及び客観状態の改善傾向を認識し、当該心状態、体状態の主観状態の改善傾向及び客観状態の改善傾向を加味して施策を選択してもよい。
施策グループ選択部12は、「現在行っている施策」と同内容及び同頻度または同程度の施策を施策グループから除外してもよい。ユーザが既に行っている施策は、提案するまでもないと考えられるからである。
図11Aの例では、施策グループ選択部12は、「湯船につかる」「ビタミンC摂取」「野菜摂取」「1万歩以上歩く」を含むように複数の施策の組合せである施策グループを選択する。
施策情報送信部13は、施策グループの中から、ユーザUaの「施策のカテゴリ、希望、頻度」に応じて施策の優先度を評価し、当該優先度に従って初期の施策を決定する。図12には、初期の施策として「湯船につかる」「野菜摂取」「1万歩以上歩く」が選択されたスケジュールの例を示している。施策情報送信部13は、このようにして決定したスケジュールの内容を示すスケジュールデータをユーザ端末30に送信する。
施策情報送信部13は、併せて、ユーザUaの指定を基に、一定期間の各工程の実施の計画を作成する。図11Bには、START時にゴール設定とスケジュール決定を行い、毎日モニタリングをし、1週間ごとにスケジュール修正を行い、1か月後に進捗グラフを作成し、F3か月目にゴール判定と新たなゴール設定を行うという一連のイベントの計画が示されている。施策情報送信部13は、ユーザUaの指定に加えてまたは代えて、あらかじめ定められた、一定期間の各工程の実施の計画を用いてもよい。
ユーザ端末30において、図6のSTEP52で、肌サポートサーバ10からスケジュールデータを受信すると、肌サポートアプリ35aは、図12に示したようなスケジュールの実行表及び図11Bに示したような作業内容の計画を表示可能にして、ユーザUaによる各施策の実施を促す。図12のスケジュールの実行表においては、各施策(「湯船につかる」、「野菜摂取」、「1万歩以上歩く」)の内容が表示される。
また、ユーザ端末30において、肌サポートサーバ10から図4のSTEP200の施策認識処理で認識された施策を示す情報を受信すると、肌サポートアプリ35aは、図6のSTEP110において、施策出力処理を実行する。施策出力処理の詳細については後述する。
[F.モニタリング工程]
図3に示した「3.モニタリング」の工程は、ユーザUaが肌サポートアプリ35a上で設定した期間ごとに(図11Bでは毎日)、肌状態認識部11及び施策情報送信部13により実行される。肌サポートアプリ35aの利用を開始したユーザUaは、ユーザ端末30により、日々の肌、体、心の各状態と、スケジュールにより指示された施策の実施状況と、スケジュールにより指示された施策以外のユーザUaの自主的な行動(施策外行動)の実施状況とを入力する。施策の実施状況には、「湯船につかる」、「野菜摂取」、「1万歩以上歩く」をそれぞれ実施したかどうかを示す情報のほか、「30分」および「湯船につかる」、「300g」および「野菜を摂取」、「1万5千歩」および「歩く」など、時間、量などで表される施策の実行の度合いが含まれる。
肌サポートアプリ35aは、図6のSTEP53で、ユーザUaにより肌、体、心の状態が入力されるとSTEP60に処理を進め、上述した初期ユーザ情報データと同様に、ユーザUaの肌、体、心の状態についての主観データと客観データを含む現状ユーザ情報データを肌サポートサーバ10に送信してSTEP54に処理を進める。なお、肌サポートアプリ35aは、図6のSTEP53で、ユーザUaにより肌、体、心の状態が入力されない場合、そのままSTEP54に処理を進める。ここで送信されるデータには、角質採取テープ37によって採取された角層細胞に関するデータは含まれない。
また、肌サポートアプリ35aは、図6のSTEP54で、ユーザUaによりスケジュールの実行状況(各施策の実行状況)が入力されたときにSTEP61に処理を進め、スケジュールの実行状況を示す実行状況データを肌サポートサーバ10に送信して図7のSTEP55に処理を進める。なお、肌サポートアプリ35aは、図6のSTEP54で、ユーザUaによりスケジュールの実行状況(各施策の実行状況)が入力されない時は、そのままSTEP55に処理を進める。
さらに、肌サポートアプリ35aは、図7のSTEP55で、ユーザUaにより施策外行動の実施状況が入力されたときにSTEP62に処理を進め、実施された施策外行動の内容を示す施策外行動実施データを肌サポートサーバ10に送信してSTEP56に処理を進める。なお、肌サポートアプリ35aは、図7のSTEP55で、ユーザUaにより施策外行動の実施状況が入力されないときには、そのままSTEP56に処理を進める。
図4のSTEP13~図5のSTEP16、及び図4のSTEP20~STEP22は、施策情報送信部13による処理である。肌状態認識部11は、STEP13でユーザ端末30から現状ユーザ情報データを受信したときにSTEP20に処理を進め、現状ユーザ情報データをサポートDB20に蓄積してSTEP14に処理を進める。なお、肌状態認識部11は、STEP13でユーザ端末30から現状ユーザ情報データを受信しないときは、STEP14にそのまま処理を進める。
また、施策情報送信部13は、STEP14でユーザ端末30から実行状況データを受信したときにSTEP21に処理を進め、実行状況データをサポートDB20に蓄積してSTEP15に処理を進める。一方で、STEP14でユーザ端末30から実行状況データを受信していないと判定された場合は、そのままSTEP15に処理を進める。
さらに、施策情報送信部13は、STEP15でユーザ端末30から施策外行動実施データを受信したときにSTEP22に処理を進め、施策外行動実施データをサポートDB20に蓄積して図5のSTEP16に処理を進める。一方で、施策情報送信部13は、STEP15でユーザ端末30から施策外行動実施データを受信しない時は、そのまま図5のSTEP16に処理を進める。
図5に移って、STEP16で、施策情報送信部13は、サポートDB20に蓄積されたユーザUaの初期ユーザ情報データ、現状ユーザ情報データ、実行状況データ、及び施策外行動実施データ等に基づいて、スケジュールの進捗状況を示す進捗表データを作成し、この進捗表データをユーザ端末30に送信する。
ここで、スケジュールの進捗表は、例えば図12に示したように、上から順に、肌状態(ここでは乾燥肌)のスコア、体状態のスコア、心状態のスコア、施策(湯船につかる、野菜摂取、1万歩以上歩く)の実施状況、暮らし情報(野菜摂取量、水分摂取量)、及び暮らし特殊事例が、1日単位で表示する構成となっている。
また、スケジュール進捗表には、施策の実行度合い(「30分」湯船につかる、「300g」野菜摂取、「1万5千歩」歩く)が含まれている。
ユーザ端末30において、肌サポートアプリ35aは、図7のSTEP56で、肌サポートサーバ10から送信された進捗表データを受信したときにSTEP63に処理を進め、進捗表データをメモリ36に保持する。肌サポートアプリ35aは、メモリ36に格納された進捗表データを用いて、図12に示した進捗表をユーザ端末30の表示器31に表示する。
また、肌サポートアプリ35aは、進捗表データの他に、通信を介して認識した、肌サポートサーバ10のサポートDB20に蓄積されたユーザUaの初期ユーザ情報データ、現状ユーザ情報データ、実行状況データ、施策外行動実施データ等を用いて、ユーザUaの肌、体、心の各状態の推移や変化を示す情報を、ユーザ端末30の表示器31に表示する。
例えば、肌サポートアプリ35aは、図13に示したように、スケジュールによる施策以外のユーザUaの行動(洗顔法の変更、マッサージを受けた等)、及びユーザの体調(生理、睡眠不足等)と、ユーザUaの肌状態の変化の関係を日単位の時系列グラフで、表示器31に表示する。
また、肌サポートアプリ35aは、図14に示したように、一カ月単位で、ユーザUaの角質状態を含む肌状態、心理状態、肌ケアの満足度、及び化粧品の使い方の評価値の変化を対比したレーダーチャートを表示器31に表示する。
ユーザUaは、肌サポートアプリ35aによるこれらの表示を視認して、自身の肌、体、心の各状態の変化を確認することにより、肌の改善度と共に、体と心の状態の変化も把握することができるため、肌、体、及び心の状態をバランス良く改善しながら、目標とする肌状態のゴールへの到達することができる。
[G.スケジュール修正]
図3に示した「4.スケジュール修正」の工程は、ユーザUaが肌サポートアプリ35a上で設定した期間ごとに(図11Bでは1週間ごとに)、施策情報送信部13により実行される。図5のSTEP17~STEP20、及びSTEP30~STEP33が、施策情報送信部13による処理である。
施策情報送信部13は、STEP17で、サポートDB20に蓄積されたユーザUaの初期ユーザ情報データ、現状ユーザ情報データ、及び実行状況データ等に基づいて、ユーザUa肌状態の目標達成度、スケジュールに組み込まれた各施策の実行度、及び各施策の効果を評価する。各施策の効果とは、各施策の実行の前後におけるユーザUaのゴールに関連した、肌状態、体状態又は心状態のうち少なくとも1つの状態(指定状態)のスコアの変化により求められる。例えば、ある施策を実行したときに、指定状態のスコアが2から3に上昇した場合には、効果+1として求められうる。
施策情報送信部13は、図15Aに示した施策の評価基準を用いて、肌状態と体又は心の状態との相関関係を抽出し、この相関関係に基づいて、スケジュールに組み込まれた各施策の継続、施策グループからの除外、施策の中止、別の施策への変更を判断する。
図15Aの評価基準では、判定項目として、実施の有無、肌への影響、体への影響、心への影響という四項目が使用され、実施率が所定実施率を超え、肌に良い影響があり、且つ、体と心に悪い影響がない施策については、A評価となって継続と判断される。なお、図15Aでは、実施率が所定の実施率を超えた施策を「実施」として表記し、実施率が所定の実施率以下であった施策を「不実施」として表記している。図12及び図15Bでも同様である。
施策の影響のタイミングと影響が継続する期間が施策ごとに定められている場合、施策情報送信部13は、施策の影響のタイミングと施策の影響が継続する期間に基づいて、各施策の影響を判定してもよい。
例えば、「湯船につかる」という施策の肌への影響、体への影響、心への影響は、翌日に影響が出、1日だけ継続すると定められていた場合、施策情報送信部13は、例えば12月15日の「湯船につかる」という施策の影響は、12月16日の各状態に反映されていると判断する。
また、「野菜摂取」という施策の肌への影響、体への影響、心への影響は、1週間後に影響が出、3日だけ継続すると定められていた場合、施策情報送信部13は、例えば12月15日の「野菜摂取」という施策の影響は、12月22日~12月24日の各状態に反映されていると判断する。
それに対して、実施され、肌に良い影響があるが、体と心のいずれかに悪い影響がある
施策については、B評価となって中止或は別施策への変更と判断される。また、実施率が所定の実施率以下となった施策はユーザUaにとって負荷が大きかったと考えられるため、C評価となって中止或は別施策(例えば、ユーザUaの負荷が軽減する施策又は別の施策)への変更と判断される。
施策情報送信部13は、各施策を1日だけ実施することで肌、体、心への良いまたは悪い影響があるかの評価を行っても良いし、数日や数週間などの一定期間において各施策を実施することで、肌、体、心への良いまたは悪い影響があるかの評価を行ってもよい。一定期間で評価を行う場合、施策情報送信部13は、例えば、一定割合でいずれかの状態に悪影響が出た場合にB評価とし、実施割合が一定以下である場合にC評価とし、それ以外の場合A評価としてもよい。これに代えて、施策情報送信部13は、例えば、一定期間におけるいずれかの状態の満足度の平均値が所定以下となった場合にB評価としてもよい。また、1日におけるいずれかの状態の満足度が所定以下となり、かつ、一定期間におけるいずれかの状態の満足度の平均値が所定以下となった場合にC評価とし、1日の評価におけるいずれかの状態の満足度が所定以下となり、または、一定期間におけるいずれかの状態の満足度の平均値が所定以下となった場合にB評価とし、1日におけるいずれかの状態の満足度が所定値を超え、かつ、一定期間におけるいずれかの状態の満足度の平均値が所定値を超えた場合にA評価とするなど、1日の評価と一定期間の評価とを組み合わせて用いてもよい。
また、施策情報送信部13は、図8に示した肌状態のスコアの向上度が所定の向上度以下である場合に、当該肌状態のスコアの向上度が所定の向上度以下である施策を施策グループから除外してもよい。施策情報送信部13は、体状態又は心状態のスコアの向上度が所定の向上度以下である場合に、体状態又は心状態のスコアの向上度が所定の向上度以下である施策を施策グループから除外してもよい。
図15Bは、図15Aに示した評価基準を、本実施形態における施策(湯船につかる、野菜摂取、1万歩以上歩く)に適用した例を示している。図15Bにより、施策情報送信部13は、「湯船につかる」についてはA評価として、次のスケジュールでの継続を決定し、「野菜摂取」についてはB評価として、施策グループからの除外、次のスケジュールでの中止或は他の施策への変更を決定し、「1万歩以上歩く」についてはC評価として、施策グループからの除外、次のスケジュールでの中止或は他の施策への変更を決定している。
施策情報送信部13は、複数の施策が行われた影響については、それらの施策の組合せごとに判断する。例えば、施策情報送信部13は、「湯船につかる」「野菜摂取」の組合せが、B評価又はC評価であった場合、「湯船につかる」若しくは「野菜摂取」の単独の施策のみとするか、又はこれらのいずれかの施策と別な施策との組み合わせとするように変更してもよい。
施策情報送信部13はこのような評価処理を行って、スケジュール修正(主として施策グループの他の施策への変更による修正)の要否を判断し、スケジュール修正が必要と判断したときには、STEP30に処理を進めてスケジュールを修正する。
そして、修正したスケジュールのデータであるスケジュール修正データをユーザ端末30送信して、STEP19に処理を進める。一方、スケジュールの修正が不要であると判断したときには、施策情報送信部13は、図5のSTEP18から図5のSTEP19に処理を進め、この場合、スケジュールは修正されない。
次に、施策情報送信部13は、STEP19で、初期ユーザ情報データ、現状ユーザ情報データ、及び施策外行動実施データ等に基づいて、ユーザUaが行った各施策外行動(スケジュールに組み込まれている施策以外に、ユーザが行った行動)を評価する。
施策情報送信部13は、図16Aに示した施策外行動の評価基準を用いて、施策外行動の推奨の有無又は禁止の提案を判断する。図16Aの評価基準では、判定項目として、肌、体、心の各状態への影響が使用される。
そして、「肌、体、心のいずれかに良い影響があり、且ついずれについても悪い影響が無い」場合は、D評価となって実施が推奨される。それに対して、「肌、体、心のいずれかに悪い影響がある」場合は、E評価となって禁止が提案される。また、「肌、体、心のいずれにも影響が無い」場合には、F評価となって実施が推奨されない。
図16Bは、図16Aに示した評価基準を、本実施形態における施策外行動(マッサージを受けた、チョコレートを大量に摂取した)に適用した例を示している。図16Bにより、施策情報送信部13は、「マッサージを受ける」についてはD評価として、次のスケジュールでの実施の推奨を決定している。また、「チョコレートの大量摂取」についてはE評価として、次のスケジュールでの止めるための施策(例えば、和菓子を摂取する代替案)の提案を決定している。
施策情報送信部13は、スケジュールに組み込まれた施策の中止或は変更、又は施策外行動について、実施の推奨或は禁止の提案を決定したときには、STEP20からSTEP31に処理を進める。そして、推奨を決定したときはSTEP31からSTEP33に処理を進め、施策外行動の実施を推奨する施策外行動推奨データをユーザ端末30に送信して、図4のSTEP13に処理を進める。
一方、施策情報送信部13は、禁止の提案を決定したときには、STEP31からSTEP32に処理を進め、施策外行動の禁止を提案する施策外行動禁止データをユーザ端末30に送信して、図4のSTEP13に処理を進める。
また、施策情報送信部13は、推奨又は禁止を提案する施策外行動がない場合には、STEP20から図4のSTEP13に処理を進める。なお、禁止を提案する施策外行動に代替行動がある場合には、禁止の提案に代えて代替行動への変更を提案する施策外行動禁止データをユーザ端末30に送信するようにしてもよい。
ユーザ端末30において、肌サポートアプリ35aは、図7のSTEP57で、肌サポートサーバ10からスケジュール修正データを受信すると、STEP65に処理を進め、スケジュール修正データに基づいてスケジュールを修正する。そして、肌サポートアプリ35aは、メモリ36に保持されたスケジュールデータを更新して、処理をSTEP58に進める。
また、肌サポートアプリ35aは、図7のSTEP58で、肌サポートサーバ10から施策外行動推奨データ又は施策外行動禁止データを受信すると、STEP66に処理を進め、受信したデータに応じて、施策外行動を推奨又は禁止の提案を報知する画面をユーザ端末30の表示器31に表示する。なお、この報知は、例えば図12に示した進捗表に報知メッセージを表示して行ってもよい。また、推奨する施策外行動を、新たな施策としてスケジュールを修正してもよい。
また、情報認識部21、ユーザ分類部22、影響度認識部23および施策認識部24は、図5のSTEP200において、施策認識処理を実行して、スケジュールを修正してもよい。施策認識処理の詳細は後述する。
また、肌サポートアプリ35aは、肌サポートサーバ10から施策認識処理で認識された施策を示す情報を受信すると、図7のSTEP110に示す施策出力処理を実行する。施策出力処理の詳細は後述する。
[H.ゴール判定工程]
図3に示した「5.ゴール判定」の工程は、ユーザUaが肌サポートアプリ35a上で設定した期間ごとに(図11BにおいてはSTARTから3か月後)、肌状態認識部11、施策グループ選択部12及び施策情報送信部13により実行される。
肌サポートアプリ35aは、角質採取テープ37の使用と、角質採取テープ37の郵送を促すメッセージをユーザ端末30の表示器31に表示する。
肌状態認識部11は、郵送された角質採取テープ37から得られた情報に基づいて、肌状態の客観値(保水能力、皮脂適格性など)を認識する。客観値は、水分量が0-100μS等、肌の物理状態を示す値そのままであってもよいし、それぞれの物理状態を大小に応じて1~10のいずれかに割り当てるなどして正規化した値であってもよい。
また、肌サポートアプリ35aは、アンケートの回答、肌等の撮像の使用を促すメッセージをユーザ端末30の表示器31に表示し、得られた情報を送信する。
肌状態認識部11は、肌サポートアプリ35aから得られた情報に基づいて、肌の乾燥感の主観値(主観スコア)と、肌状態の客観値(肌の画像スコア)を認識する。
施策グループ選択部12及び施策情報送信部13は、肌の乾燥感の主観値と、肌状態の客観値とに基づいて、肌状態のサポート開始時と3カ月後における評価値を比較して、ゴール達成度を判定する。
図17の例では、乾燥感の主観値のスコアが3カ月で3から5に増加しているので達成(○)と判定し、客観値についても、肌の画像スコアが3カ月で3から4に増大し、保水能力が2に維持され、皮脂適格性が1から2に増大しているので達成(○)と判定されている。そして、主観値と客観値が共にゴールを達成しているので、トータルとしてもゴールを達成したと判定している。
肌状態認識部11及び施策グループ選択部12は、ゴールを達成した場合には新たなゴールを設定するため、図3に示した「1.ゴール設定」の工程を再度実行する。肌状態認識部11及び施策グループ選択部12は、ゴール未達の場合は、「2.スケジュール決定」工程を実施してもよいし、ユーザの希望または進捗に応じて「1.ゴール設定」の工程を再度実行してもよい。
[I.2次データ生成]
図3に示した「6.2次データ生成」の工程は、2次データ生成部19により実行される。2次データ生成部19は、複数のユーザUから送信される初期ユーザ情報データ、角層細胞解析データ、現状ユーザ情報データ、実行状況データ、施策外行動実施データ等の各種データ(以下、ユーザ個別データという)を、ユーザごとにサポートDB20に順次蓄積する。
そして、2次データ生成部19は、サポートDB20に蓄積されたユーザ個別データを分析して、例えば図18に示したように、各ユーザの特性(性別、年齢、居住地、嗜好、ライフスタイル等)、サポートの改善対象(乾燥感、ごわつき、敏感、ニキビ、しぼみ感等)、スケジュールにより提案された施策(湯船につかる、野菜摂取、1万歩以上歩く等)、及び施策の実施による肌、体、心の各状態の変化等を関連付けた2次データを生成する。
また、2次データ生成部19は、施策外行動についても図18と同様に、各ユーザの特性と施策外行動の実施による肌、体、心の各状態の影響とを関連付けた2次データを生成する。
このようにして生成された2次データは、同様の特性を有するユーザについて、体及び心に良い影響を与えつつ肌状態の改善を図るために有効な施策を選択する際に、有効に活用することができる。例えば、上述した図3の「2.スケジュール決定」の工程において、施策グループ選択部12は、2次データを参照して、ユーザUaの特性に適合した施策を選択することができる。
また、上述した図3の「4.スケジュール修正」の工程において、施策情報送信部13は、ユーザUaの肌、体、心の各状態の推移に応じてスケジュールを変更する際に、2次データを参照して、より有効な施策或は施策外行動を組み込んだスケジュールに変更することができる。
さらに、2次データは、肌状態のサポートを行う上で有効に利用できると共に、ある特性を有するユーザ(例えば、東京に住む30代のアウトドア志向の女性等)をターゲットとしたマーケティング等の目的にも利用することができる。そのため、2次データを図1に示した他のシステム60等に提供してもよい。
[J.入力情報受付処理]
図19Aを参照して、図6のSTEP100の入力情報受付処理について説明する。以下においては、肌状態を本発明の「指定状態」とした時の例について説明するが、これに限られず、体状態または心状態を本発明の指定状態として処理を行ってもよいし、これらの状態の組み合わせを本発明の指定状態として処理を行ってもよい。
図19AのSTEP102において、肌サポートアプリ35aは、タッチパネル32に、ユーザ情報入力画面P1を出力する。
ユーザ情報入力画面P1は、図20に示されるように、ユーザUaのユーザ属性を示す情報を受け付ける入力フォームP111~P114と、ユーザUaの体質としての肌の特徴を示す情報の入力を受け付ける入力フォームP121~P123と、ユーザUaのライフスタイルを示す情報を受け付ける入力フォームP131~P137と、ユーザUaの要望を受け付ける入力フォームP140と、送信ボタンP150とを含む。
入力フォームP111は、ユーザUaの生年月日を示す情報の入力フォームである。
入力フォームP112は、ユーザUaの性別を示す情報の入力フォームである。
入力フォームP113は、ユーザUaの居住区域(例えば、都道府県、市区町村など)を示す情報の入力フォームである。
入力フォームP114は、ユーザUaの居住環境を示す情報の入力フォームである。ユーザUaの居住環境には、図20に示されるように、「幹線道路沿い」「海沿い」「山あい」「島」などがあるが、これに限られない。
入力フォームP121は、ユーザUaの肌の特徴としての「脂性肌」「乾燥肌」「脂性乾燥肌」「敏感肌」などの肌の分類を示す情報の入力フォームである。
入力フォームP122は、ユーザUaの肌の特徴としての紫外線に対する反応を示す情報の入力フォームである。紫外線に対する反応を示す情報としては、図20に示されるように、「赤くなる」「黒くなる」「赤くなって黒くなる」などの紫外線を受けた時の肌の色の変化を示す情報であってもよいし、紫外線を受けた時の肌の触感、形状の変化を示す情報であってもよい。
入力フォームP123は、ユーザUaの肌に関する遺伝的要素を示す情報の入力フォームである。例えば、ユーザUaの肌に関する遺伝的要素を示す情報としては、図20に示されるように、「親のシミが多い」「親のシワが多い」などのユーザUaの血族に関する情報があげられる。
入力フォームP131は、「朝型」「夜型」等の生活のリズムを示す情報の入力フォームである。
入力フォームP132は、「内勤」「外勤」等の肌に影響するユーザUaの勤務形態を示す情報の入力フォームである。
入力フォームP133は、ユーザUaの睡眠時間を示す情報の入力フォームである。
入力フォームP134は、ユーザUaの喫煙習慣を示す情報の入力フォームである。
入力フォームP135は、ユーザUaの飲酒習慣を示す情報の入力フォームである。
入力フォームP136、P137は、ファストフード、スナック菓子などの肌に影響を及ぼすユーザUaの食習慣に関する情報の入力フォームである。
これらに加えて、ユーザUaの運動習慣を示す情報の入力フォーム、朝食を食べるか等のユーザUaの食習慣を示す情報の入力を求める入力フォーム、肌のケアに関する情報の入力フォームなどが設けられていてもよい。
入力フォームP140は、ユーザUaが目標とするユーザUaの印象又は心の状態の入力フォームである。
なお、ユーザUaの印象とは、ユーザUa本人またはユーザUaではない者が、ユーザUaの顔全体又は体全体など、ユーザUaの肌を含むユーザUaの比較的広範囲にわたる部分を観察したときに、観察者(ユーザUa本人またはユーザUaではない者)の心に対して与えられる直接的な感じである。ユーザUaの印象は、ユーザUaの肌に対するユーザUa本人による評価及びユーザUaの肌に対するユーザUaと異なる者によって一定の基準又は規則に従ってなされた評価よりも比較的広範囲にわたる部分を観察する点で異なる。また、ユーザUaの印象は観察者の心に対して与えられる直接的な感じである点で、ユーザUaの肌に対するユーザUa本人による評価及びユーザUaの肌に対するユーザUaと異なる者によって一定の基準又は規則に従ってなされた評価とは異なる。
また、ユーザの印象を示す言葉の例には、男前、男らしい、紳士的、健康的、若々しい、信頼できる、活き活きしている、元気がありそう、安心感がある、優しい、頼りがいがある、仕事ができる、責任感がある、真面目に見える、強く見える、人生が充実している、安心感を与えられる、成熟している、大人っぽい、イケメン、美しい、かわいい、女性らしい、おしとやか、さわやか、包容力がある、キュート、もてる、人気がありそう、カリスマ性がある、オーラがある、人を引き付ける、魅力的、がある。
ユーザの心の状態を示す言葉の例には、自信が持てる、自分を認めたくなる、冷静、前向き、素直、楽しい、楽しい気分になれる、他人の言動や顔色が気にならない、他人をうらやましく感じない、行動することが好き、融通がきく、他人の長所に気付く、のんき、事実を確かめたくなる、周囲に配慮したくなる、素直に感謝できる、つらさを乗り越える事ができる、悲観的に考えない、気分が落ち込まない、不安に強い、嫌なことはすぐに忘れる、自分をコントロールできる、やる気に満ち溢れる、働く意欲がある、思考が研ぎ澄まされている、集中力が高い、思考力が高い、緊張しにくい、イライラしない、感情的にならない、達成動機が高い、いつも目標を持っていたい、他人よりうまくやりたい、個性を生かしたい、幸せ、充実感、ときめく、おおらか、大胆、達成意欲が強い、あきらめない、社交的、我慢強い、わくわく、安らか、思いやりのある、勇気がある、愛情あふれる、動じない、レジリエンスが高い、がある。
図19AのSTEP103において、肌サポートアプリ35aは、タッチパネル32を介して検知されたユーザUaの押圧操作に応じて、各入力フォームに入力された情報を認識する。
ユーザUaは入力が終了するとタッチパネル32を介して送信ボタンP150の押圧操作を行う。
図19AのSTEP104において、肌サポートアプリ35aは、タッチパネル32を介して送信ボタンP150の押圧操作を検知すると、各入力フォームに入力された情報であるユーザ情報を肌サポートサーバ10に送信する。
肌サポートサーバ10は、例えば、図4のSTEP11等において、受信したユーザ情報をユーザUaのユーザIDとともに、サポートDB20に記憶する。肌サポートサーバ10は、例えば、図21Aに示されるようなテーブルをユーザIDと紐づけてサポートDB20に記憶する。
[K.施策認識処理]
次に、図19Bを参照して、図4のSTEP200または図5のSTEP200の施策認識処理の詳細を説明する。本実施形態では、図4のSTEP200の施策認識処理は、図5のSTEP200の施策認識処理と共通の処理として説明するが、これらの処理は本発明の趣旨を逸脱しない範囲で互いに異なる処理であってもよい。なお、肌サポートサーバ10は、ユーザIDで処理対象のユーザのデータを識別する。
本発明にかかる実施形態においては、ユーザの属性、ユーザの体質及びユーザのライフスタイルによって、ユーザの肌状態、体状態及び心状態のうち少なくとも1つの状態である指定状態に対する有効な施策は異なりうる。例えば、ユーザが幹線道路沿いに居住している場合(ユーザの属性に示されるユーザの住所が幹線道路沿いの所定地域である場合)等には、ユーザの顔に汚れが付着しやすい可能性があり、このような場合、顔を洗ったり、空気清浄機の使用を推奨したりすることが前記ユーザの指定状態としての肌状態に対して有用になる。
ここで、ユーザの属性とは、ユーザの住んでいる地域、年齢、性別、嗜好及び環境等のユーザの社会的な特徴を意味し、ユーザの体質、及びユーザの生活習慣等のライフスタイルとは異なる概念である。また、例えば、紫外線に対してユーザの肌がどのように変化するかによっても紫外線ケアに対するアドバイスが異なりうる。このように、肌の特性等の
、ユーザの体質によっても、有効な施策は異なりうる。
さらに、例えば、喫煙者は、煙草の煙に含まれる過酸化水素のような活性酸素を体内に取り込む。活性酸素が体内に多く蓄積されると、いわゆる悪玉コレステロールであるLDL
の増加や血管内皮に作用することによる動脈硬化の進展が考えられる。このため、喫煙習慣がある人には、活性酸素を除去するような食べ物又は栄養素(たとえばビタミンEなど)の摂取が有効な施策となりうる。このように、喫煙習慣等のライフスタイルによっても、有効な施策は異なりうる。
このように、ユーザの属性、ユーザの体質、ユーザのライフスタイル等多くの要素が指定状態に影響を及ぼすが、これらの影響すべてに対して施策を実行することは現実的ではない。
この点、本発明における実施形態においては、後述するように、情報認識部21が、まずユーザの属性、ユーザの体質及びユーザのライフスタイルのうち少なくとも1つに関するユーザの特性を、指定状態に関するケアを開始する段階で収集している。次に影響度認識部23により、ユーザの特性による指定状態への影響度が認識され、施策認識部24により、ユーザの複数の特性による指定状態への影響度に基づいて施策が認識される。これにより、ユーザの特性に対する有効な施策のうち、指定状態への影響度から選別された施策が認識される。これにより、ユーザに対し、ユーザの特性によるユーザの指定状態への影響度に鑑みて選別された施策が推薦される。
以下、本発明の実施形態における処理をより具体的に説明する。
図19BのSTEP202において、情報認識部21は、ユーザ端末30より受信したユーザ情報に示されるユーザUaの複数の特性を認識する。
図19BのSTEP204において、ユーザ分類部22は、ユーザUaの特性に基づいて、ユーザUaを特性の組み合わせで表現されるグループに分類する。以降の説明の便宜上、先にユーザ分類処理の詳細を説明し、その後に再度STEP206以降の施策認識処理の詳細を説明する。
[L.ユーザ分類処理]
図22を参照して、図19BのSTEP204のユーザ分類処理の詳細を説明する。
図22のSTEP302において、ユーザ分類部22は、ユーザUaの各特性に、特性ごとの信頼度の初期値を設定する。STEP100の入力情報受付処理を介して入力された情報に基づいて認識されたユーザの特性は、信頼できる特性もあれば、ユーザの誤解、思い込みまたは願望等により必ずしも信頼できるとは限らない特性もある。例えば、ユーザの性別に関しては、ユーザの誤解等の可能性はほとんどないと考えられるので、信頼できる特性であると考えられる。一方、例えば、ユーザの肌が乾燥肌であるかどうかに関する特性に関しては、ユーザの誤解等の可能性があり、必ずしも信頼できるとは限らない。信頼できる特性の例は、ユーザの性別等の客観的事実に関する特性、またはユーザの属性等の一般的に質問されたり話題になったりする特性があげられる。必ずしも信頼できるとは限らない特性の例は、乾燥肌などのユーザの主観的な判断が入る特性、ユーザの体質、ユーザの行動習慣等の人によっては質問されにくかったり話題になりにくかったりする特性があげられる。
ユーザの分類に当たっては、信頼できるとは限らない特性については勘案せず、信頼できる特性のみでユーザを分類してもよい。しかしながら、もし信頼できる特性に加え、信頼性を担保した上で信頼できない特性についても勘案してユーザを分類し、当該分類に基
づいて施策を認識することで、よりユーザに適した施策に関する情報を提供することができる。
ユーザ分類部22は、あらかじめ定められた規則に従って、例えば、ユーザUaの属性のように、ユーザUaが正確に理解し、適切に表現できると考えられる特性については、特性ごとの信頼度の初期値として、信頼度閾値以上の信頼度を付与する。ユーザ分類部22は、あらかじめ定められた規則に従って、例えば、ユーザUaの体質、ユーザUaのライフスタイルのように、ユーザUaが誤解している可能性があったり、ユーザUaの表現が適切でなかったりする可能性がある特性については、特性ごとの信頼度の初期値として、信頼度閾値よりも低い信頼度を付与する。信頼度の初期値が、信頼度閾値以上の特性が、本発明の「第1特性」に相当し、信頼度の初期値が、信頼度閾値よりも低い特性が、本発明の「第2特性」に相当する。
信頼度閾値は、ユーザにより入力された特性を示す情報を信頼するかどうかの境界を示す閾値である。信頼度閾値は、例えば、開発者によってあらかじめ定められた値であってもよい。
信頼度は、ユーザにより入力された対象の特性を示す情報が信頼できる度合いである。各特性の信頼度の初期値は、開発者により予め定められたテーブル等を参照して認識される値であってもよい。
また、例えば、ユーザの性別等の客観的事実に関する特性、またはユーザの属性等の一般的に質問されたり話題になったりする特性には、信頼度の初期値として、信頼度閾値以上の信頼度が付与されてもよい。また、乾燥肌などのユーザの主観的な判断が入る特性またはユーザの体質もしくはユーザの行動習慣等の人によっては質問されにくかったり話題になりにくかったりする特性には、信頼度の初期値として、信頼度閾値よりも低い信頼度が付与されてもよい。
また、各特性の信頼度の初期値は、ユーザの特性の種類をインプットとしてユーザにより入力された当該種類の特性を示す情報が信頼できる確率を出力する関数を用いて認識される値であってもよい。この場合、各ユーザにより入力された対象の特性と、各データに示されるユーザの行動に示される対象の特性とが合致する確率を教師信号として機械学習させることにより上記関数を得てもよい。
図22のSTEP304において、ユーザ分類部22は、サポートDB20を参照して、角質採取テープ37による測定結果があるか否かを判定する。角質採取テープ37による測定結果が、本発明の「ユーザの体質に関する情報」に相当する。
当該判定結果が肯定的である場合(図22のSTEP304でYES)、図22のSTEP306において、ユーザ分類部22は、肌にかかるユーザUaの特性の信頼度を評価する。
より具体的には、ユーザ分類部22は、角質採取テープ37の測定結果により得られた保水能力と皮脂適格性から、指定の基準と比較することにより、ユーザUaの肌が「乾燥肌」「脂性肌」「脂性乾燥肌」のいずれになるかを判定する。そして、ユーザ分類部22は、判定結果が、サポートDB20に登録されているユーザUaの回答と一致するか否かを判定する。ユーザ分類部22は、角質採取テープ37による測定結果と一致しているユーザUaの特性については、信頼度閾値よりも高い信頼度を付与する。角質採取テープ37による測定結果と一致していないユーザUaの特性については、ユーザ分類部22は、角質採取テープ37による測定結果をユーザUaの特性として置き換えて信頼度閾値よりも高い信頼度を付与してもよいし、ユーザ端末30にユーザUaに肌特性の修正を求める情報を送信してもよい。ユーザ分類部22は、角質採取テープ37の測定結果またはその他のツールによるユーザUaの測定結果に基づいて、他の肌の特性の信頼度を評価してもよい。
また、一のユーザの特性に角質採取テープ37による測定結果の複数の項目が対応している場合、ユーザ分類部22は、所定個数以上の項目がユーザの回答と合致している場合に、当該ユーザの特性に対し信頼度閾値よりも高い信頼度を付与し、所定個数未満の項目がユーザの回答と合致している場合に、当該ユーザの特性に対し信頼度閾値よりも高い信頼度を付与してもよい。これに代えてまたは加えて、ユーザ分類部22は、ユーザ特性に対応する角質採取テープ37による測定結果の複数の項目それぞれの項目に対してユーザ特性との合致の度合いが高いほど高くなるようにスコアを評価し、それぞれの項目の信頼度に関するスコアの合計値、最大値、最小値、中央値または平均値等のスコアから導かれた値を信頼度としてもよい。
また、信頼度閾値以上の信頼度のユーザUaの特性については、図22のSTEP306の処理を省略してもよい。
当該判定結果が否定的である場合(図22のSTEP304でNO)、または、図22のSTEP306の処理の後、図22のSTEP308において、ユーザ分類部22は、現状ユーザ情報データ、実行状況データ、および施策外行動実施データのデータ量が所定のデータ量閾値以上かどうかを判定する。データ量は、例えば、バイトで表示されてもよいし、データが取得された日数で表示されてもよい。現状ユーザ情報データ、実行状況データ、および施策外行動実施データのそれぞれが、本発明の「ユーザの行動に関する情報」に相当する。
当該判定結果が肯定的である場合(図22のSTEP308でYES)、図22のSTEP310において、ユーザ分類部22は、ユーザ属性またはライフスタイルにかかるユーザUaの特性の信頼度を評価する。
より具体的には、ユーザ分類部22は、現状ユーザ情報データ、実行状況データ、および施策外行動実施データに示されるユーザの行動から、住所、朝型、夜型、内勤、外勤等のユーザUaの特性のそれぞれを推定する。ユーザ分類部22は、推定された特性のそれぞれと、サポートDB20に登録されているユーザの特性とが一致しているかどうかを判定する。ユーザ分類部22は、推定された特性と一致しているユーザUaの特性については、信頼度閾値よりも高い信頼度を付与する。推定された特性と一致していないユーザUaの特性については、ユーザ分類部22は、推定された特性をユーザUaの特性として置き換えて信頼度閾値よりも高い信頼度を付与してもよいし、ユーザ端末30にユーザUaに肌特性の修正を求める情報を送信してもよい。
また、一のユーザの特性にユーザの行動の複数の項目が対応している場合、ユーザ分類部22は、所定個数以上の項目がユーザの回答と合致している場合に、当該ユーザの特性に対し信頼度閾値よりも高い信頼度を付与し、所定個数未満の項目がユーザの回答と合致している場合に、当該ユーザの特性に対し信頼度閾値よりも高い信頼度を付与してもよい。これに代えてまたは加えて、ユーザ分類部22は、ユーザの特性に対応するユーザの行動の複数の項目それぞれの項目に対してユーザ特性との合致の度合いが高いほど高くなるようにスコアを評価し、それぞれの項目の信頼度に関するスコアの合計値、最大値、最小値、中央値または平均値等のスコアから導かれた値を信頼度としてもよい。
また、信頼度閾値以上の信頼度のユーザUaの特性については、図22のSTEP31
0の処理を省略してもよい。
当該判定結果が否定的である場合(図22のSTEP308でNO)、または、図22のSTEP310の処理の後、図22のSTEP312において、ユーザ分類部22は、信頼度が信頼度閾値以上のユーザUaの特性の組み合わせで表されるグループに、ユーザUaを分類する。
例えば、図23に示されるように、サービスの利用開始時点では、角質採取テープ37による肌状態が取得されていなかったり、各種データが取得されていなかったりするので、例えば、「男性、30代、東京都新宿区在住」等、信頼度が信頼度閾値以上となるユーザUaの特性の数は少ない。このため、ユーザ分類部22は、「男性、30代、東京都新宿区在住」等の特性で表される比較的粗いグループに、ユーザUaを分類する。
また、図23に示されるように、サービスの利用が進むと、角質採取テープ37による肌状態が取得されたり、各種データの取得がされたりすることで、ユーザUaが入力した情報の信頼度を評価するデータが収集される。この段階で、ユーザ分類部22は、各特性の信頼度を評価できるようになる。ユーザ分類部22は、評価した各特性の信頼度に基づいて、「男性、30代、東京都新宿区在住、脂性肌」、「男性、30代、東京都新宿区在住、脂性肌、夜型、睡眠時間7時間、喫煙」等のさらに細かいグループにユーザUaを分類する。
このようにすることで、ユーザUaをユーザUaの特性の組み合わせで表されるグループに分類することができる。
[M.施策認識処理]
再び、図19Bを参照して、STEP206以降の施策認識処理を説明する。
図19BのSTEP206において、影響度認識部23は、ユーザ情報に示されるユーザUaの要望を認識する。例えば、影響度認識部23は、サポートDB20を参照して、ユーザUaの要望としての「紳士」という印象を認識する。また、影響度認識部23は、ユーザUaの属性に加え、時季を勘案し、不図示のテーブルを参照して、例えば受験又は就職活動の時期には「仕事ができる人に見られたい」というようなユーザUaの印象又は心の状態に関する要望を認識してもよい。このようなテーブルは、無作為に抽出された人に対しその人の属性と時期とその人の印象又は心の状態に関する要望とのアンケートを入力させることにより作成されうる。あらかじめ肌サポートサーバ10の開発者等がこれらのテーブルをその経験又は知識に基づいて作成してもよい。
図19BのSTEP208において、影響度認識部23は、分類にかかるユーザUaの特性のそれぞれに対し、指定状態の各項目への影響度を認識する。例えば、影響度認識部23は、サポートDB20を参照して、図24に示されるように、各特性と指定状態の各項目への影響度とを関連付けたテーブルを参照することにより、分類にかかるユーザUaの特性それぞれによる、指定状態の各項目への影響度を認識する。例えば、影響度認識部23は、ユーザUaの特性「男性」「30代」「東京都新宿区」のそれぞれによる肌状態の項目「皮脂量」に対しての影響度「6」「5」「7」を認識する。また、影響度認識部23は、ユーザUaの特性「男性」「30代」「東京都新宿区」のそれぞれによる肌状態の項目「水分量」に対しての影響度「3」「4」「5」を認識する。
なお、図24に示されるようなテーブルは、肌サポートサーバ10の開発者等によりあらかじめ登録されてもよいし、各ユーザUから取得されたデータに基づいて、全ユーザに対して一律に各影響度が算出されてもよいし、各ユーザUから得られたデータに基づいて
、ユーザごとまたは共通の性質を有するユーザグループごとに各影響度が個別に算出されてもよいこれらの影響度は、固定的な値であってもよいし、定期的に肌サポートサーバ10の管理者等により更新されてもよいし、ユーザUのサービスの利用が進む都度、ユーザUから得られたデータに基づいて更新されてもよい。
図19BのSTEP210において、影響度認識部23は、ユーザUaの要望に関連する指定状態の項目を認識する。例えば、影響度認識部23は、図21Bに示される印象又は心の状態と指定状態の項目とを関連付けたテーブルを参照し、ユーザUaの要望に関連する指定状態の項目を認識する。例えば、影響度認識部23は、ユーザUaの要望「紳士」に関連する肌状態の項目「水分量」を認識する。開発者らは、無作為に抽出された人に対しその人の印象又は心の状態に関する評価と肌状態の客観スコアとの評価を行い、複数の人に対する印象又は心の状態に関する評価と肌状態の客観スコアとの関連から、印象又は心の状態と肌状態の客観スコアとの関係性を見出して、その関係性に基づいて図21Bのテーブルを作成してもよい。また、あらかじめ肌サポートアプリ35aの開発者等が図21Bのテーブルをその経験又は知識に基づいて作成してもよい。
図19BのSTEP212において、影響度認識部23は、ユーザUaの要望に関連する指定状態の項目への影響度が高い順にユーザUaの特性を認識する。例えば、影響度認識部23は、ユーザUaの要望「紳士」に関連する指定状態の項目「水分量」への影響度が高い順にユーザUaの特性「東京都新宿区」「30代」「男性」を認識する。
図19BのSTEP214において、施策認識部24は、ユーザUaの各特性に関連付けられた施策を認識する。例えば、施策認識部24は、図25に示されるような、各特性と施策とを関連付けたテーブルを参照することにより、ユーザUaの各特性に関連付けられた施策を認識する。例えば、施策認識部24は、ユーザUaの各特性「東京都新宿区」「30代」「男性」に関連付けられた施策「東京都の○○センターに行く。」「週2回以上有酸素運動を行う。」「週1回以上筋トレを行う。」を認識する。
図25に示されるテーブルは、例えば、肌サポートサーバ10の開発者等がこれらのテーブルをその経験又は知識に基づいて作成してもよい。また、各施策は、例えば、各特性による指定状態への悪影響を緩和するための施策であってもよいし、各特性によって実行が容易な施策であってもよいし、各特性を持つ人のうちの比較的多数の人が好む施策であってもよい。
各特性による指定状態への悪影響を緩和するための施策としては、幹線道路沿いに住んでいるとユーザの顔に汚れが付着しやすかったり、顔が脂っぽくなりやすかったりするので、特性「幹線道路沿い」に対する施策「こまめに顔を洗う」「空気清浄機を使う」などがあげられる。
各特性によって実行が容易な施策としては、例えば、特性「東京都23区」に対する施策「東京都の○○センターへ行く」などがあげられる。
各特性を持つ人のうちの比較的多数の人が好む施策としては、例えば、特性「男性」に対する「週1回以上筋トレを行う。」、特性「女性」に対する「週1回以上ヨガに行く。」などがあげられる。
図19BのSTEP216において、施策情報送信部13は、認識された施策を示す情報をユーザ端末30に送信する。
[N.施策出力処理]
次に、図19Cを参照して、図6のSTEP110の施策出力処理および図7のSTEP110の施策出力処理の詳細を説明する。本実施形態では、図6のSTEP110の施策出力処理は、図7のSTEP110の施策認識処理と共通の処理として説明するが、これらの処理は本発明の趣旨を逸脱しない範囲で互いに異なる処理であってもよい。
図19CのSTEP112において、肌サポートアプリ35aは、肌サポートサーバ10から受信した施策を示す情報を含む施策推薦画面P2をタッチパネル32に出力する。
施策推薦画面P2は、図26に示されるように、ユーザUaの特性「東京都新宿区」「30代」「男性」に関連付けられた施策「東京都の○○センターに行く。」「週2回以上有酸素運動を行う。」「週1回以上筋トレを行う。」のそれぞれを示す表示P21~P23と、送信ボタンP24とが含まれている。各表示P21~P23は、例えば、チェックボックスを伴う等、選択可能に構成されている。
図19CのSTEP113において、肌サポートアプリ35aは、タッチパネル32を介して検知された、施策推薦画面P2に対するユーザUaの押圧操作に応じて、ユーザが選択した(チェックボックスをオンにした)施策を認識する。
ユーザUaは入力が終了するとタッチパネル32を介して送信ボタンP24の押圧操作を行う。
タッチパネル32を介して、送信ボタンP24の押圧操作を検知すると、図19CのSTEP114において、肌サポートアプリ35aは、施策推薦画面P2において選択された施策を肌サポートサーバ10に送信する。肌サポートサーバ10は、図5のSTEP30等において、受信した施策をスケジュールに反映させる。
(変形態様)
ユーザ端末30の肌サポートアプリ35aが、情報認識部21、ユーザ分類部22、影響度認識部23、施策認識部24の一部または全部の機能を実行してもよい。この場合、ユーザ端末30は、機能の実行に必要なデータを肌サポートアプリ35aのインストールまたはアップデートの際に肌サポートサーバ10等の外部のサーバからダウンロードして記憶しておいてもよいし、実行の都度、外部のサーバからダウンロードしてもよい。
また、本実施形態では、ユーザ分類部22が、信頼度が信頼度閾値以上の特性に基づいてユーザUaを分類し、施策認識部24が、当該信頼度が信頼度閾値以上の特性のうち、指定状態への影響度が高い順に当該特性に関連する施策を認識したが、これに代えてまたは加えて、施策認識部24が、特性の信頼度と当該特性による指定状態への影響度とに基づいて算出される値が高い順に、当該特性に関連する施策を認識してもよい。
また、施策認識部24は、指定状態への影響度が最高となる特性に関連付けられた施策を少なくとも含むように、施策を認識してもよい。
特性の信頼度と当該特性による指定状態への影響度とに基づいて算出される値とは、特性の信頼度が高いほど、連続的または断続的に高くなるとともに、当該特性による指定状態への影響度が高いほど、連続的または断続的に高くなる値であることが好ましい。
情報認識部21は、体重計、血圧計、心拍数計などの生体情報収集装置からユーザUaの体質を示すデータを収集してもよい。
また、情報認識部21は、歩数計、睡眠の深さセンサ、目覚めの時刻センサなどの生活情報収集装置等からユーザUaの行動を示すデータを収集してもよい。
生体情報収集装置及び生活情報収集装置は、例えば、スマートフォンのようにユーザUaにより携帯される装置であってもよいし、スマートウォッチのようにユーザUaに装着される装置であってもよい。これらの装置から、インターネットなどのネットワークを介して肌サポートサーバ10にユーザUaの識別情報とともに各データが送信されてもよいし、これらの装置からUSB接続などでユーザUaのユーザ端末30aにデータが送信され、ユーザ端末30aでユーザUaの識別情報ともに各データが肌サポートサーバ10に送信されてもよい。ユーザ端末30aに測定用のアプリケーションがインストールがされることでこれらのデータが収集されてもよい。
また、本発明者らの検討によれば、肌の細胞の撮像画像である肌細胞画像データ、肌の撮像画像である肌画像データ及び舌の撮像画像である舌画像データから、ユーザの性別及び年齢等の属性、ユーザの体質、及びユーザのライフスタイル(飲酒などの習慣的な行動)の少なくとも1つに関する項目の値を高精度に推定できることが分かった。
これを利用して、肌サポートサーバ10は、ユーザUaの肌細胞画像データ、肌細胞データ及び下画像データのうち少なくとも1つを認識する画像データ認識部を備え、情報認識部21は、入力フォームに入力された各情報に加えてまたは代えて、ユーザUaの肌細胞画像データ、肌細胞データ及び下画像データのうち少なくとも1つに基づいて、ユーザUaの特性を認識してもよい。
より具体的には、情報認識部21は、あらかじめ収集された複数の人の肌細胞画像データ、肌細胞データ及び下画像データのうち少なくとも1つと、複数の人それぞれの属性、体質及びライフスタイル等の特性とを教師データとして、機械学習により、線形推測式又は畳込みニューラルネットワークなどのモデルを構築する。 ここで、肌細胞画像データは、例えば、角質採取テープによって採取された細胞を拡大して撮像した画像データであってもよいし、角質染色液又はメラニン染色液などの薬剤による処理後の細胞を撮像した画像データであってもよい。
例えば、肌サポートサーバ10に設けられた撮像部が肌細胞を撮像してもよいし、スマートフォン等のカメラが撮像した肌細胞の画像データを肌サポートサーバ10がスマートフォン等から受信してもよい。
また、肌画像データは、スマートフォンなどで人の顔又は腕の肌を撮像した画像であってもよい。例えば、肌サポートサーバ10に設けられた撮像部が肌を撮像してもよいし、スマートフォン等のカメラが撮像した肌の画像データを肌サポートサーバ10がスマートフォン等から受信してもよい。
また、舌画像データは、スマートフォンなどで人の舌を撮像した画像であってもよい。例えば、肌サポートサーバ10に設けられた撮像部が舌を撮像してもよいし、スマートフォン等のカメラが撮像した舌の画像データを肌サポートサーバ10がスマートフォン等から受信してもよい。
複数の人それぞれの属性、体質及びライフスタイル等の特性は、例えば、当該複数の人からのヒアリングされたものであってもよい。体重計、血圧計、心拍数計などの生体情報収集装置から複数の人それぞれの体質を示すデータが収集されてもよい。歩数計、睡眠の深さセンサ、目覚めの時刻センサなどの生活情報収集装置等から複数の人それぞれのライフスタイルを示すデータが収集されてもよい。
また、肌サポートサーバ10に設けられた画像データ認識部は、ユーザUaの角質採取テープ37aで採取された細胞の撮像画像である肌細胞画像データ、ユーザUaの肌の撮像画像である肌画像データ及びユーザUaの舌の撮像画像である舌画像データを認識する。
画像データ認識部は、肌サポートサーバ10に設けられた撮像部が撮像した、ユーザUaの角質採取テープ37aで採取されたユーザUaの肌細胞の画像データを取得してもよい。これに加えてまたは代えて、画像データ認識部は、ユーザ端末30aのカメラ33aが撮像した、ユーザUaの角質採取テープ37aで採取されたユーザUaの肌細胞の画像データをユーザ端末30aから受信してもよい。
また、画像データ認識部は、肌サポートサーバ10に設けられた撮像部が撮像したユーザUaの肌の画像データを取得してもよい。これに代えてまたは加えて、画像データ認識部は、ユーザ端末30aのカメラ33aが撮像した肌の画像データをユーザ端末30aから受信してもよい。
また、画像データ認識部は、肌サポートサーバ10に設けられた撮像部が撮像したユーザUaの舌の画像データを取得してもよい。これに代えてまたは加えて、画像データ認識部は、ユーザ端末30aのカメラ33aが撮像した舌の画像データをユーザ端末30aから受信してもよい。
情報認識部21は、上述したようにして構築したモデルに、ユーザUaの肌細胞画像データ、ユーザUaの肌画像データ及びユーザUaの舌画像のうちの少なくとも1つを入力し、出力された値を取得する。そして、情報認識部21は、当該取得した値に基づいてユーザUaの特性を認識してもよい。