JP2019027265A - 円筒形蛇篭及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】組み立てが簡単な円筒形蛇篭を提供する。【解決手段】円筒形の胴網11と、該胴網11の端部を塞ぐ蓋網12,13とを有し、前記胴網11は、半円筒形をなす2つの胴網形成部材11a,11aと、円筒形に突き合わせた該2つの胴網形成部材11a,11aの接合端同士を一体に結合する金属製の結合線16とを有し、前記胴網形成部材11aの一端及び他端に半円形をした縁枠片21aがそれぞれ取り付けられると共に、該胴網形成部材11aの一端と他端との間の位置に半円形をした保形枠片22aが取り付けられていて、2つの胴網形成部材11aを前記結合線16により円筒形に結合したとき、前記縁枠片21a同士及び保形枠片22a同士が前記結合線16で一体に結合されることによって円形の縁枠21及び保形枠22が形成されるように構成された。【選択図】図2

Description

本発明は、円筒形蛇篭に関するものであり、特に、蛇篭の長さが比較的短い場合に適した構成を有する円筒形蛇篭に関するものである。
菱形金網により形成された円筒形蛇篭は、例えば特許文献1に開示されているように、河川の護岸工事や河床工事等に使用されている。この種の円筒形蛇篭は、一般に、菱形金網により予め円筒形に形成した胴網と、該胴網の両端を塞ぐ蓋網とからなっていて、前記胴網を折り畳んだ状態で設置現場に搬送し、該設置現場で、前記胴網を円筒状に広げながら、その内部に、針金を丸めて形成した保形用の丸輪を複数挿入することにより円筒形に整形し、内部に石材を充填したあと、前記蓋網で端部を塞ぐようにしている。
ところが、前記従来の円筒形蛇篭は、前記胴網を円筒形に広げるとき、前記菱形金網の列線の自由度が非常に大きいために、各列線がばらばらに変位したり、回転したり、傾いたりし易く、胴網の組み立て作業を行いづらいという問題がある。また、前記丸輪を針金で形成したとき、その直径が前記胴網の内径にうまく適合していないと、該丸輪を胴網内に挿入するのが困難であったり、胴網の張りが不足して列線の弛みが生じ、規格通りの円筒形蛇篭を組み立てることができないという問題もあった。
特開平7−54323号公報
本発明の技術的課題は、折り畳んだ胴網を円筒形に広げたり、円筒形に広げた該胴網の内部に丸輪を挿入して整形したりする手間をなくし、簡単且つ迅速に組み立てることができるようにした円筒形蛇篭を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明の円筒形蛇篭は、菱形金網により形成された円筒形の胴網と、該胴網の長さ方向の一端及び他端を塞ぐ菱形金網製の蓋網とを有し、前記胴網は、円弧形に湾曲する部分円筒形をした複数の胴網形成部材と、該複数の胴網形成部材を円筒形に突き合わせた状態で隣接する胴網形成部材の接合端同士を一体に結合する金属製の結合線とを有し、前記胴網形成部材には、該胴網形成部材の長さ方向の一端及び他端に、円弧形をした金属製の縁枠片がそれぞれ取り付けられていて、複数の胴網形成部材を前記結合線により円筒形に結合したとき、前記縁枠片同士が前記結合線で一体に結合されることによって円形の縁枠が形成されるように構成されたことを特徴とするものである。
本発明において、前記胴網形成部材の円周方向の一端側及び他端側には、最も端部に位置する第1列線と該第1列線に連なる第2列線との折曲部同士が係合する位置に、補強線が該胴網形成部材の長さ方向に延在するように取り付けられ、該補強線の端部は、前記縁枠片の一定の位置に、該縁枠片に沿って移動不能なるように固定されていることが望ましい。
本発明においては、前記胴網形成部材の一端と他端との間の位置に、円弧形をした金属製の保形枠片が取り付けられていて、複数の胴網形成部材を前記結合線により円筒形に結合したとき、前記保形枠片同士が前記結合線で一体に結合されることによって円形の保形枠が形成されるように構成することもできる。
また、本発明において、前記胴網形成部材には、菱形金網の少なくとも一部の網目を該胴網形成部材の円周方向に2分する位置に、金属製の補助線が、該胴網形成部材の長さ方向に延在するように取り付けられていても良い。
この場合、前記補助線は、菱形金網を形成する列線の折曲部同士が係合する位置に、隣接する列線の折曲部にそれぞれ係止するように取り付けられていることが望ましい。
また、前記保形枠片は、菱形金網の網目を前記胴網形成部材の長さ方向に2分する位置に取り付けられていることが望ましく、より望ましくは、菱形金網を形成する列線の折曲部同士が係合する位置に、隣接する列線の間を通るように配設されていることである。
また、本発明によれば、菱形金網で形成された円筒形の胴網と、該胴網の長さ方向の端部を塞ぐ菱形金網製の蓋網とを有する円筒形蛇篭を製造するための方法が提供される。この方法は、前記菱形金網からなる胴網材を円弧形に折り曲げて、該胴網材の長さ方向の一端及び他端に円弧形をした金属製の縁枠片をそれぞれ取り付けることにより、部分円筒形をした複数の胴網形成部材を形成する胴網形成部材形成工程と、前記複数の胴網形成部材を円筒形に突き合わせ、該複数の胴網形成部材の接合端同士を、該胴網形成部材の側端部に位置する列線の折曲部に金属製の結合線を挿通して一体に結合することにより、円筒形をした前記胴網を形成する胴網形成工程と、前記胴網の端部に前記蓋網を取り付ける蓋網取付工程とを有することを特徴とする。
前記胴網形成部材形成工程は、前記胴網形成部材の円周方向一端側及び他端側の、最も端部に位置する第1列線と該第1列線に連なる第2列線との折曲部同士が係合する位置に、補強線を該胴網形成部材の長さ方向に延在するように取り付けて、該補強線の端部を、前記縁枠片の一定の位置に、該縁枠片に沿って移動不能なるように固定する工程を含んでいても良い。
また、前記胴網形成部材形成工程は、前記胴網材の一端と他端との間の位置に円弧形をした金属製の保形枠片を取り付ける工程を含んでいても良い。
さらに、前記胴網形成部材形成工程は、前記胴網形成部材の少なくとも一部の網目を該胴網形成部材の円周方向に2分する位置に、金属製の補助線を該胴網形成部材の長さ方向に延在するように取り付けて、該補強線の両端部を前記縁枠片に係止させる工程を含んでいても良い。
本発明の円筒形蛇篭は、円弧形に湾曲する部分円筒形をした複数の胴網形成部材を円筒形に突き合わせ、突き合わせた該胴網形成部材の接合端同士を結合線で一体に結合することにより胴網を組み立てることができるので、従来の円筒形蛇篭のように、予め円筒状に形成した胴網を、折り畳んだ状態から、自由度の大きい列線の動きを調整しながら筒状に広げ、その内部に丸輪を挿入することによって円筒形に組み立てる場合に比べ、胴網の組立作業を簡単且つ迅速に行うことができる。
本発明に係る円筒形蛇篭の第1実施形態を、蓋網を分離した状態の斜視図である。 前記円筒形蛇篭の分解斜視図である。 図2の要部拡大図である。 図2の要部拡大図である。 図2の状態から胴網を組み立てた段階の斜視図である。 図5の要部拡大図である。 石材を充填して蓋網を取り付けた状態の円筒形蛇篭の斜視図である。 本発明に係る円筒形蛇篭の第2実施形態の胴網を、分解した状態で示す平面図である。 本発明に係る円筒形蛇篭の第3実施形態の胴網を、分解した状態で示す平面図である。
図は本発明に係る円筒形蛇篭の第1実施形態を、蓋網を取り外した状態で示すものである。この円筒形蛇篭10は、図1に示すように、菱形金網により形成された円筒形の胴網11と、該胴網11の長さ方向(軸線L方向)の一端及び他端を塞ぐ菱形金網製の蓋網12,13とを有している。なお、図では、前記円筒形蛇篭10が軸線Lを縦向きにして描かれているため、以下の説明では、該円筒形蛇篭10を形成する各部材について、長さ方向の一端及び他端のことを上端及び下端と呼ぶこともある。
前記菱形金網は、図3から明らかなように、扁平な螺旋形に折曲された列線14を、折曲部14a同士を相互に係止させた状態で順次連ねることにより形成されたもので、菱形の網目15を有するものである。
前記胴網11は、図2に示すように、円弧形に湾曲させることによって半円筒形に形成された2つの胴網形成部材11a,11aと、該2つの胴網形成部材11a,11aを円筒形に突き合わせた状態で、両者の接合端同士を一体に結合する針金製の結合線16とを有している。
前記胴網形成部材11aは、菱形金網からなる胴網材20と、該胴網材20の長さ方向の一端及び他端にそれぞれ取り付けられた半円形をなす針金製の縁枠片21aと、前記胴網材20の一端と他端との間の2箇所に取り付けられた半円形をなす針金製の保形枠片22aと、前記胴網材20の円周方向の両側端部寄りの位置に、該胴網材20の長さ方向に延在するようにそれぞれ取り付けられた針金製の補強線23と、前記胴網材20の各網目15を該胴網形成部材11aの円周方向に2分する位置に、該胴網形成部材11aの長さ方向に延在するように取り付けられた針金製の補助線24とを有している。
前記胴網材20を形成する菱形金網の列線14は、該胴網材20の長さ方向に向けられており、各列線14の上下両端部には、連結用の環14bがそれぞれ形成されている。
また、前記縁枠片21aは、前記列線14の端部の環14bに挿通することにより、前記胴網材20の端部に取り付けられており、各縁枠片21aの両端には、連結用の環21bがそれぞれ形成されている。
更に、前記保形枠片22aは、図2及び図3から明らかなように、菱形金網を形成する列線14の折曲部14a同士が係合する位置に、該菱形金網の網目15を胴網形成部材11aの長さ方向に2分するように取り付けられている。その際、該保形枠片22aは、前記胴網材20の内面即ち列線14の内面に当接するように取り付けても良いが、図3に示すように、隣接する2つの列線14,14の間、即ち、一方の列線14の内面と他方の列線14の外面との間を通るように取り付けることが望ましい。前記保形枠片22aの両端部には、連結用の環22bが形成されている。
なお、図示した例では、前記保形枠片22aが2つ設けられているが、該保形枠片22aは、前記胴網材20の長さに応じて、1つだけ取り付けることも、3つ以上取り付けることもでき、胴網材20の長さが短い場合には必ずしも取り付ける必要はない。
また、前記補強線23は、図2及び図4から明らかなように、前記胴網材20の円周方向の一端側及び他端側における、最も端部に位置する第1列線14−1と、該第1列線14−1に連なる第2列線14−2との折曲部14a,14a同士が係合する位置に、両方の列線14−1及び14−2の折曲部14a及び14aにそれぞれ係止した状態で、該胴網材20の長さ方向に延在するように取り付けられている。該補強線23の上下両端部23aは、前記縁枠片21aに巻き付けてかしめることにより、該縁枠片21aの一定の位置に固く密着され、該縁枠片21aに沿って移動することができないように固定されている。この結果、前記第1列線14−1及び第2列線14−2が、前記補強線23に係止することよって前記縁枠片21aに沿って移動不能なるように拘束されるため、その他の列線14も、前記縁枠片21aに沿って移動することができなくなり、そのため、前記胴網形成部材11aの形状は、半円筒形に確実且つ安定的に保持されることになる。
更に、前記補助線24は、図3からも明らかなように、菱形金網の各網目15を胴網材20の円周方向に2分する位置、即ち、隣接する列線14,14の折曲部14a,14a同士が係合する位置に、両方の列線14,14の折曲部14a,14aにそれぞれ係止した状態で、該胴網材20の長さ方向に延在するように取り付けられている。このとき、前記補助線24は、前記保形枠片22aの内側に配設しても、外側に配設しても良い。また、前記補助線24の上下両端部は、前記縁枠片21aに巻き付けることにより該縁枠片21aに連結されている。
前記補助線24は、前記縁枠片21aより先に胴網材20に取り付けても良く、その場合は、胴網材20に取り付けた該補助線24の上下両端部にそれぞれ環24aを形成しておき、この環24aに前記縁枠片21aを挿通させるようにすることが望ましい。前記補強線23についても同様であるが、該補強線23の場合は、その端部23aに形成した環に前記縁枠片21aを挿通したあと、該環をかしめて押し潰し、前記縁枠片21aに圧着させて固定するようにする。
前記補強線23は、菱形金網の列線14と同じ線径を有する線材で形成しても良いが、該補強線23に胴網11の長さ方向の剛性を高める機能を持たせる場合は、図示したように、前記列線14より線径の大きい線材を用いて形成するのが望ましい。
また、前記補助線24についても、前記列線14と同じ線径を有する線材で形成しても良いが、この補助線24は、主として、菱形金網の網目15を狭くすることによって円筒形蛇篭10内の石材の一部分が該網目15を通じて外部に突出するのを防止する役目を果たすものであるため、それほど大きい剛性を必要とせず、従って、図示したように、前記列線14より線径の小さい線材を用いて形成することができる。しかし、該補助線24にも、前記役目を果たすために必要な剛性を持たせる必要があるため、該補助線24の線径は、前記列線14の線径の1/2以上程度とすることが望ましい。
前記蓋網12,13は、菱形金網からなる円形の蓋網材12a,13aの外周に、針金からなるリング状の蓋枠12b,13bを取り付けたものである。前記蓋網材12a,13aは、前記胴網材20と同じ菱形金網で形成されている。
図2の状態から、前記円筒形蛇篭10を組み立てる場合は、先ず、前記2つの胴網形成部材11a,11aを円筒形に突き合わせ、互いの接合端を前記結合線16で結合することにより円筒形の胴網11を形成する。その結合は、図5及び図6に示すように、2つの胴網形成部材11a,11aの上端に位置する2つの縁枠片21a,21aの環21b,21b同士、及び、下端に位置する2つの縁枠片21a,21aの環21b,21b同士を、それぞれ同心状に重ね合わせると共に、相対する2つの保形枠片22aの環22b,22b同士も同心状に重ね合わせた状態で、前記結合線16を、前記各環21b,22bに順次挿通すると同時に、一方の胴網形成部材11aの側端部に位置する第1列線14−1の折曲部14aと、他方の胴網形成部材11aの側端部に位置する第1列線14−1の折曲部14aとに挿通し、挿通した前記結合線16の上下の端部16aを、上下の縁枠片21aの環21bに環状に巻き付け、重ね合わせた環21b,21bを一体に結着することにより行う。
これにより、円筒形をした前記胴網11が形成されると同時に、該胴網11の上端及び下端に、前記2つの縁枠片21aからなる円形の縁枠21がそれぞれ形成され、且つ、該胴網11の上下方向の中央より上端寄りの位置と下端寄りの位置とに、前記2つの保形枠片22aからなる円形の保形枠22が形成される。
このように、前記胴網11は、半円筒形をした2つの胴網形成部材11a,11aを円筒形に突き合わせ、それらの接合端同士を結合線16で一体に結合することにより組み立てることができるので、従来の円筒形蛇篭のように、予め円筒状に形成した胴網を、折り畳んだ状態から、自由度の大きい列線の動きを調整しながら筒状に広げ、その内部に丸輪を挿入することによって円筒形に組み立てる場合に比べ、組立作業を簡単且つ迅速に行うことができる。
特に、前記胴網形成部材11aは、前記補強線23を取り付けることによって各列線14の自由度が制限され、該列線14の変位や移動、回転等が防止されて安定した半円筒形を維持するように構成されているため、前記胴網11の組立作業はより簡単になる。
次に、前記胴網11の下端に前記蓋網13を取り付けることにより、図1に示すような円筒形蛇篭10が得られる。前記蓋網13の取り付けは、スクリューストッパのような取付金具25を使用して、前記胴網11の下端の縁枠21と、前記蓋網13の外周の蓋枠13bとを結合することにより行う。
このようにして得られた前記円筒形蛇篭10は、図7に示すように、内部に石材等の充填物26を充填したあと上端の蓋網12が取り付けられ、河川の護岸工事や護床工事等の現場に縦向きや横向きあるいは斜め向きにして設置される。
なお、前記実施形態においては、前記胴網11の全ての網目15を2分する位置に前記補助線24が取り付けられているが、円筒形蛇篭10の大きさや網目15の大きさあるいは充填物26の種類等によっては、一つ置きの網目15に補助線24を取り付けるなど、少なくとも一部の網目15に該補助線24を取り付けるようにすることにより、該補助線24の数を前記実施形態の場合より減らしても良く、場合によっては、前記補助線24を全く取り付けなくても構わない。
前記第1実施形態の円筒形蛇篭10は、前記胴網11が2つの胴網形成部材11aに分割されているが、該胴網11は、3つ以上の胴網形成部材に分割されていても良い。
図8に示す第2実施形態の円筒形蛇篭10Aにおいては、胴網11が、円弧形に湾曲する部分円筒形をした3つの胴網形成部材11aに分割されていて、円筒形に突き合わせた該3つの胴網形成部材11aを3本の連結線(不図示)で連結することにより、円筒形をした前記胴網11が形成されるようになっており、また、図9に示す第3実施形態の円筒形蛇篭10Bにおいては、胴網11が、円弧形に湾曲する部分円筒形をした4つの胴網形成部材11aに分割されていて、円筒形に突き合わせた該4つの胴網形成部材11aを4本の連結線(不図示)で連結することにより、円筒形をした前記胴網11が形成されるようになっている。
なお、前記第2実施形態の円筒形蛇篭10Aにおける各胴網形成部材11a、及び、前記第3実施形態の円筒形蛇篭10Bにおける各胴網形成部材11aは、前記第1実施形態の円筒形蛇篭10の胴網形成部材11aと比べ、円弧の長さが異なる程度で、それ以外の構成は実質的に同一であるため、そられの詳細な図示及び説明は省略されている。
また、前記第2実施形態の円筒形蛇篭10A及び第3実施形態の円筒形蛇篭10Bにおいては、胴網11を形成する複数の胴網形成部材11aが互いに同一形状を有していて、各々の円弧の長さは互いに同一であるが、複数の胴網形成部材11aの円弧の長さは互いに異なっていても良い。
また、図示した実施形態では、前記円筒形蛇篭10,10A,10Bの長さが直径の約1.3倍程度に形成されているが、該円筒形蛇篭10,10A,10Bの長さはこれより小さくても大きくても良い。通常、円筒形蛇篭を縦向きに設置する場合は、長さを直径の1−2倍程度に形成することが多く、横向きや斜め向き等に設置する場合は、長さの制限は特にない。
10,10A,10B 円筒形蛇篭
11 胴網
11a 胴網形成部材
12,13 蓋網
14 列線
14a 折曲部
14−1 第1列線
14−2 第2列線
15 網目
16 結合線
20 胴網材
21 縁枠
21a 縁枠片
21b 環
22 保形枠
22a 保形枠片
22b 環
23 補強線
23a 端部
24 補助線
前記課題を解決するため、本発明の円筒形蛇篭は、菱形金網により形成された円筒形の胴網と、該胴網の長さ方向の一端及び他端を塞ぐ菱形金網製の蓋網とを有し、前記胴網は、円弧形に湾曲する部分円筒形をした複数の胴網形成部材と、該複数の胴網形成部材を円筒形に結合する金属製の結合線とを有し、前記胴網形成部材は、菱形金網からなる胴網材と、該胴網材の長さ方向の一端及び他端に、前記菱形金網を形成する列線の端部を折曲することによりそれぞれ形成された縁枠片挿通用の環と、該縁枠片挿通用の環に挿通することにより前記胴網材の一端及び他端にそれぞれ取り付けられた円弧形をなす金属製の縁枠片とを有し、該縁枠片の両端に連結用の環が形成されており、前記胴網形成部材の円周方向の一端及び他端には、金属製の補強線が、前記菱形金網の列線に係止した状態で該胴網形成部材の長さ方向に延在するように配設され、該補強線の端部は、前記縁枠片の一定の位置に、該縁枠片に沿って移動不能なるように固定され、該補強線により、前記列線の前記縁枠片に沿った移動が抑制されており、前記複数の胴網形成部材を円筒形に突き合わせた状態で、隣接する胴網形成部材における前記縁枠片の端部の連結用の環と、前記胴網形成部材の円周方向の最も端部に位置する第1列線の折曲部とに、前記結合線を挿通することにより、前記円筒形の胴網が形成されると共に、該胴網の両端に円形の縁枠が形成されていることを特徴とするものである。
本発明において、前記補強線は、前記第1列線と該第1列線に連なる第2列線との折曲部同士が係合する位置に、該第1列線及び第2列線の両方に係止した状態に配設されていることが望ましい。
また、本発明によれば、菱形金網で形成された円筒形の胴網と、該胴網の長さ方向の端部を塞ぐ菱形金網製の蓋網とを有する円筒形蛇篭を製造するための方法が提供される。
前記方法は、円弧形に湾曲する部分円筒形をした複数の胴網形成部材を形成する胴網形成部材形成工程と、前記複数の胴網形成部材を円筒形に突き合わせて結合線で結合することにより胴網を形成する胴網形成工程と、前記胴網の端部に前記蓋網を取り付ける蓋網取付工程とを有し、前記胴網形成部材形成工程は、菱形金網からなる胴網材の長さ方向の一端及び他端に、前記菱形金網を形成する列線の端部を折曲することにより縁枠片挿通用の環を形成する工程、該縁枠片挿通用の環に金属製の縁枠片を挿通することにより、前記胴網材の一端及び他端にそれぞれ縁枠片を取り付けて、該縁枠片の両端に連結用の環を形成する工程、前記胴網形成部材の円周方向の一端及び他端に、金属製の補強線を、前記菱形金網の列線に係止させた状態で該胴網形成部材の長さ方向に延在するように配設し、該補強線の端部を、前記縁枠片の一定の位置に該縁枠片に沿って移動不能なるように固定することにより、該補強線で前記列線の前記縁枠片に沿った移動を抑制する工程、を有し、前記胴網形成工程においては、前記複数の胴網形成部材を円筒形に突き合わせ、隣接する胴網形成部材における前記縁枠片の端部の連結用の環と、前記胴網形成部材の円周方向の最も端部に位置する第1列線の折曲部とに、前記結合線を挿通することにより、前記円筒形の胴網を形成すると共に、該胴網の両端に円形の縁枠を形成することを特徴とする。
本発明において、前記補強線は、前記第1列線と該第1列線に連なる第2列線との折曲部同士が係合する位置に、前記第1列線及び第2列線の両方にそれぞれ係止した状態に配設する。
さらに、前記胴網形成部材形成工程は、前記胴網形成部材の少なくとも一部の網目を該胴網形成部材の円周方向に2分する位置に、金属製の補助線を該胴網形成部材の長さ方向に延在するように取り付けて、該補助線の両端部を前記縁枠片に係止させる工程を含んでいても良い。

Claims (11)

  1. 菱形金網により形成された円筒形の胴網と、該胴網の長さ方向の一端及び他端を塞ぐ菱形金網製の蓋網とを有し、
    前記胴網は、円弧形に湾曲する部分円筒形をした複数の胴網形成部材と、該複数の胴網形成部材を円筒形に突き合わせた状態で隣接する胴網形成部材の接合端同士を一体に結合する金属製の結合線とを有し、
    前記胴網形成部材には、該胴網形成部材の長さ方向の一端及び他端に、円弧形をした金属製の縁枠片がそれぞれ取り付けられていて、複数の胴網形成部材を前記結合線により円筒形に結合したとき、前記縁枠片同士が前記結合線で一体に結合されることによって円形の縁枠が形成されるように構成された、
    ことを特徴とする円筒形蛇篭。
  2. 前記胴網形成部材の円周方向の一端側及び他端側には、最も端部に位置する第1列線と該第1列線に連なる第2列線との折曲部同士が係合する位置に、補強線が該胴網形成部材の長さ方向に延在するように取り付けられ、該補強線の端部は、前記縁枠片の一定の位置に、該縁枠片に沿って移動不能なるように固定されていることを特徴とする請求項1に記載の円筒形蛇篭。
  3. 前記胴網形成部材の一端と他端との間の位置に、円弧形をした金属製の保形枠片が取り付けられていて、複数の胴網形成部材を前記結合線により円筒形に結合したとき、前記保形枠片同士が前記結合線で一体に結合されることによって円形の保形枠が形成されるように構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の円筒形蛇篭。
  4. 前記胴網形成部材には、菱形金網の少なくとも一部の網目を該胴網形成部材の円周方向に2分する位置に、金属製の補助線が、該胴網形成部材の長さ方向に延在するように取り付けられていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の円筒形蛇篭。
  5. 前記補助線は、菱形金網を形成する列線の折曲部同士が係合する位置に、隣接する列線の折曲部にそれぞれ係止するように取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の円筒形蛇篭。
  6. 前記保形枠片は、菱形金網の網目を前記胴網形成部材の長さ方向に2分する位置に取り付けられていることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の円筒形蛇篭。
  7. 前記保形枠片は、菱形金網を形成する列線の折曲部同士が係合する位置に、隣接する列線の間を通るように配設されていることを特徴とする請求項6に記載の円筒形蛇篭。
  8. 菱形金網で形成された円筒形の胴網と、該胴網の長さ方向の端部を塞ぐ菱形金網製の蓋網とを有する円筒形蛇篭を製造するための方法であって、
    前記菱形金網からなる胴網材を円弧形に折り曲げて、該胴網材の長さ方向の一端及び他端に円弧形をした金属製の縁枠片をそれぞれ取り付けることにより、部分円筒形をした複数の胴網形成部材を形成する胴網形成部材形成工程と、
    前記複数の胴網形成部材を円筒形に突き合わせ、該複数の胴網形成部材の接合端同士を、該胴網形成部材の側端部に位置する列線の折曲部に金属製の結合線を挿通して一体に結合することにより、円筒形をした前記胴網を形成する胴網形成工程と、
    前記胴網の端部に前記蓋網を取り付ける蓋網取付工程とを有する、
    ことを特徴とする円筒形蛇篭の製造方法。
  9. 前記胴網形成部材形成工程が、前記胴網形成部材の円周方向一端側及び他端側の、最も端部に位置する第1列線と該第1列線に連なる第2列線との折曲部同士が係合する位置に、補強線を該胴網形成部材の長さ方向に延在するように取り付けて、該補強線の端部を、前記縁枠片の一定の位置に、該縁枠片に沿って移動不能なるように固定する工程を含むことを特徴とする請求項8に記載の円筒形蛇篭の製造方法。
  10. 前記胴網形成部材形成工程が更に、前記胴網材の一端と他端との間の位置に円弧形をした金属製の保形枠片を取り付ける工程を含むことを特徴とする請求項8又は9に記載の円筒形蛇篭の製造方法。
  11. 前記胴網形成部材形成工程が更に、前記胴網形成部材の少なくとも一部の網目を該胴網形成部材の円周方向に2分する位置に、金属製の補助線を該胴網形成部材の長さ方向に延在するように取り付けて、該補強線の両端部を前記縁枠片に係止させる工程を含むことを特徴とする請求項8から10の何れかに記載の円筒形蛇篭の製造方法。
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