JP3673817B2 - 網体単位部材の結合部材の形成治具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、河川における堤防、造成地の傾斜面等に設置される石籠等を構成するために用いられる網体単位部材の結合部材の形成治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、河川における堤防の傾斜面には、図15に示すように、先ず金網製の石籠a11,a12,a13…、a21,a22,a23…、a31,a32,a33…、a41,a42,a43…、a51,a52,a53…を縦横に隣接して形成し、形成された石籠a内に順次石詰めbを行い、石詰めbの完了後に石籠aの上面を上蓋cで覆う。その後、その上に図示されていない異形ブロックまたは異形籠を載置し、或いは載置することのない護岸工事が行われている。
【0003】
その際、金網製の石籠aを施工面に形成するのにあたり、現場において石籠aを組立てる場合と、予め工場において一部の組立てを行い、残りの部分の組立を現場で組立てる場合とがある。前者においては現場で石詰めの際、網籠が変形して単位石籠の作業時間がかかり、作業の際の天候等の条件もあり、組立てに長期の時間を要している。また後者においては、工場で作成した単位石籠を、現場で単位石籠の端部における金網素線(列線)を一端、解いて再び列線相互を編成し直したり、または解いた列線相互を結合金具を用いて結合する等して組付けを行っているが、工場から現場までの単位石籠の運搬が厄介であり、現場での組立てに比べて材料を多く必要とする等の不都合があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、施工面の縦一列や横一列に対応する部分(従来の複数の石籠に相当する部分)を、工場において予め組立を行い、施工現場において、この所定の長さを有する複数の石籠を組立ることが容易であっても、現実には工場から施工現場への運搬が不可能であった。
【0005】
そこで本発明は網体単位部材を折り畳んだ際に、嵩張ることのない好適な連結構造を提供することにより、工場から施工現場への運搬を可能とし、複数の網体単位部材を工場において組付け、現場での作業を少なくし、また現場では河川の曲率の緩急、造成地等の斜面の緩急や起伏の高低等の現場状況に応じ、しかも隣接する網体単位部材相互が編目の大きさや形状が異なったり、網目の設置位置が対応せずにずれて配置されている場合でも網体単位部材相互を短時間にて効率的な組立を可能とし、また結合部材自体の抜け出しがなく網体単位部材相互の結合部分が構造堅牢に結合され、構造簡単で安価に製作される網体単位部材の結合部材の形成治具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、請求項1に記載の発明は金属線条材を折曲加工することにより形成され、連結する網体単位部材相互の任意の大きさの網目における交線より長い長さをなす直線状の連結支杆部と、該連結支杆部の少なくとも一端または中間部に網体単位部材の所望の網目に複数回づつ捲回される螺旋状の捲回取付環部とにより形成される結合部材により網体単位部材を相互に結合する網体単位部材の結合部材の形成治具にして、加工材として前記金属線条材を1本づつ所望長さ導入する導入筒部と、該導入筒部内に金属線条材を押込自在に1本づつ挿入させる押棒と、該導入筒部に対して略交又して連設され内周には進行方向に対して複数回螺旋状に捲回される捻回取付環部を金属線条材の一端または中間部に形成する螺旋状の案内溝部を内周に設けた螺旋加工筒部とから成ることを特徴とする。
【0007】
また本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記導入筒部は網体単位部材相互の任意の大きさの網目における交線のうち長い方の交線よりも長い長さに形成されることを特徴とする。
【0008】
また本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2の何れかにおいて前記螺旋加工筒部の内周に形成される案内溝部は、1.5回転以上の複数回形成されることを特徴とする。
【0009】
また本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1、または請求項2、請求項3の何れかにおいて螺旋加工筒部は、2つ割の加工半筒体をヒンジを介して開閉可能に設けられることを特徴とする。
【0010】
また本発明の請求項請求項5に記載の発明は、請求項1、または請求項2、請求項3、請求項4の何れかにおいて、螺旋加工筒部をなす2つ割の加工半筒体の開放側の上側および下側もしくは上側または下側の何れかの衝合縁には複数個の歯状部が長手方向に等間隔にて形成されることを特徴とする。
【0011】
また本発明の請求項6に記載の発明は、請求項1、または請求項2、請求項3、請求項4、請求項5の何れかにおいて、螺旋加工筒部をなす2つ割の加工半筒体の上側または下側の何れかの一方の開放側の衝合縁に複数個の歯状部が長手方向に等間隔にて形成され、加工半筒体の他方の衝合縁には歯状部が衝合可能な直線状部に形成されることにより前記歯状部の衝合部間に網体単位部材の列線相互の結合部を配挿させる間隙部を形成したことを特徴とする。
【0012】
また本発明の請求項7に記載の発明は、請求項5において、螺旋加工筒部をなす2つ割の加工半筒体の上側または下側の何れか一方の開放側の衝合縁に設けた上側の歯状部または下側の歯状部の一方は他方よりも低く形成されることにより歯状部に対する衝合縁との間に網体単位部材を形成する列線相互の結合部を配挿させる間隙部を形成したことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下図面に従って本発明の実施の形態の具体例を説明する。
図1ないし図12は本発明の一実施態様を示し、連結すべき網体単位部材とともに説明する。
図7、図8には、図15で示した縦方向の一列に相当する部分の金網製の網体単位部材を工場において連結して作成する場合、その縦方向の部分の断面と、その一列を上面から展開して示した図面であり、この場合4つの底網体単位部材A1,A2,A3,A4が接続されてワンセットとして工場から現場に送るのに際して、例えば底網体端位部材A1,A2,A3,A4を折り畳むのに好適な網体単位部材としての結合部材を形成するための形成治具に関するものである。
【0014】
4つの底網体単位部材A1,A2,A3,A4を代表的に指称する底網体単位部材Aは、各々幅1〜2m、長さ2〜5mの大きさの枠体1に列線としての鉄線菱目網2を張設してなる底網体31,32,33,34と、該底網体31,32,33,34には、底網体単位部材Aの大きさに対応する縦方向の仕切りとしての側網体4と、底網体単位部材Aの大きさに対応する横方向の仕切りとしての端網体5と、斜面部分に位置する底網体単位部材Aの大きさを横方向に仕切る仕切網6とが夫々適宜設けられた構成からなる。
【0015】
前記側網体4、前記端網体5、前記仕切網体6のそれぞれも、前記底網体31,32,33,34と同様に枠体1′に鉄線菱目網2′を張設した構成からなる。
前記側網体4はその高さが0.2〜1m、長さが2〜6mの大きさの枠体1′に鉄線菱目網2′を張設している。また端網体5および仕切網6は、その高さが0.2〜1m、長さが1〜2mの大きさの枠体1′に鉄線菱目網2′を張設している。しかもこれらの側網体4、端網体5、仕切網体6は、略水平方向に配置される夫々底網体31,32,33,34の枠体1または補強枠体7に工場または必要な場合には現場にて所望個数の結合部材8を用いて取付けられる。
【0016】
前記結合部材8は、構造堅牢な材料としての金属、例えばステンレスや鉄等の1本の金属線条材Kを折曲加工することにより形成される。本実施態様では図示するように結合部材8は連結する網体単位部材A1,A2,A3,A4相互の任意の大きさの網目Mにおける交線I,I′のうち長い方の交線I′よりも長い長さlに形成される直線状の連結支杆部8aの一端に曲率部8b1を介して複数回づつ捲回される螺旋状の捻回取付環部8bを4つの底網体単位部材A1,A2,A3,A4の周囲に配した枠体1に複数回づつ捲回することにより結合すべき4つの底網体単位部材A1,A2,A3,A4を相互に縦方向に結合する。この際、工場または必要な場合には現場において図9ないし図12に示すような網体単位部材の結合部材の形成治具を用いて形成される結合部材8の捻回取付環部8bを枠体1や補強枠体7に捲回することにより底網体単位部材Aを結合する。
【0017】
前記形成治具は、加工材として1本の金属線条材Kを所望長さl1 導入する導入筒部20と、該導入筒部20内に金属線条材Kを押込自在に挿入させる押棒20Aと、該導入筒部20に対して略交又して連設され内周には進行方向Pに対して複数回螺旋状に捲回される捻回取付環部8bを金属線条材Kの一端に形成する螺旋状の案内溝部21を内周に設けた螺旋加工筒部22とから成る。
【0018】
前記導入筒部20は、底網体単位部材A1,A2,A3,A4相互の任意の大きさの網目Mにおける交線I,I′のうち、長い方の交線I′よりも長い長さl1 に形成される。
また前記螺旋加工筒部22は、図10、図11に示すように2つ割の加工半筒体22A,22Bの背部に配設したヒンジ23を介して図示する実施態様では上下方向に開閉可能に設けられる。
この2つ割の加工半筒体22A,22Bは本実施態様では、上側および下側の加工半筒体22A,22Bの開放側の衝合縁に複数個の歯状部24,25が長手方向P′に等間隔sに形成される。またこの上側の歯状部24または下側の歯状部25の一方、図9では下側の歯状部25の高さh′は他方、図9では上側の歯状部24の高さhよりも低く形成される。このように下側の歯状部25の高さh′を上側の歯状部24の高さhよりも低く形成したのは、本実施態様の網体単位部材の結合部材の形成治具を用いて形成される結合部材8により網体単位部材A1,A2,A3,A4の枠体1相互を結合する場合に高さh′が低い歯状部25に対する上側の衝合縁との間に底網体単位部材Aを形成する鉄線網目網2相互の結合部Tを配挿させる間隙部26を形成するためである。そして、2つ割の加工半筒体22A,22Bの開放側の衝合縁に設けた歯状部24、25を相互に嵌入して噛み合わせた螺旋加工筒部22に略交又して連設した導入筒部20内に押棒20Aを用いて図9および図12の想像線で示される金属線条材Kを1本づつ押込むと、金属線条材Kの一端(先端)は螺旋加工筒部22の内面に設けた螺旋状の案内溝部21に案内されながら螺旋加工筒部22内を押し進まれ、螺旋状の捻回取付環部8bを直線状の連結支杆部8aの一端に設けた結合部材8が形成される。その後、螺旋加工筒部22の加工半筒体22A,22Bをヒンジ23を介して開くことによって結合部材8を取り出す。
このようにして直線状の連結支杆部8aの一端に複数回螺旋状に捲回された捻回取付環部8bを底網体単位部材A1,A2,A3,A4に配索される枠体1相互に任意の大きさの網目M内において捲回することにより底網体単位部材A1,A2,A3,A4相互を結合する。
【0019】
この実施態様における捻回取付環部8bの螺旋の捲回数は、各々時計方向または反時計方向に1.5回転ほどであるが、それ以上の捲回数であれば、仮に捻回取付環部8bが任意の大きさの網目M内において時計方向または反時計方向の何れかに回転することがあっても網目Mの範囲以上を回転して移動されないとともに直線状の連結支杆部8aの長さlは網目Mの交線I,I′のうちの長い方の交線I′よりも長い長さに形成されることにより網目M内に結合部材8が潜り込むのが連結支杆部8aの支持にて阻止されるので、枠体1,1からの捻回取付環部8bの抜け出しを充分に防止できる。
【0020】
また直線状の前記連結支杆部8aは、4つの底網体単位部材A1,A2,A3,A4の枠体1に張設される鉄線菱目網2に連結支杆部8aの外周面が衝突することにより枠体1に捲回されている捻回取付環部8bが枠体1に対して石詰めによる荷重や地震等の何らかの力が加わった場合に、連結支杆部8aの軸長方向Xに各々交叉する方向Yおよび方向Zに回転したり、移動するのに対して捻回取付環部8bが枠体1,1から抜け出て底網体単位部材A相互、すなわち底網体単位部材A1と底網体単位部材A2との、また底網体単位部材A2と底網体単位部材A3との、さらには底網体単位部材A3と底網体単位部材A4との相互の結合が解かれるのを防止する。また結合部材8は、直線状の連結支杆部8aと、この連結支杆部8aの一端に設けた捻回取付環部8bとの間には曲率部8b1を設けたことによりその部分を鈍角の連結部分となしたので、石詰めにより荷重や地震等の外力が加わった場合に、曲率部8b1がばね性を発揮し、引張および圧縮に耐え得る。また結合部材8の製作においても捻回取付環部8bと連結支杆部8aとの間に曲率部8b1を設けたことにより応力を軽減して機械的疲労を少なくすることができる。
【0021】
また前記結合部材8の大きさは、その連結支杆部8aの長さlが約50mm以上600mm以下の長さである。またこのように連結支杆部8aの長さlは連結支杆部8aの一端に直径Φが約5mm程度にて形成された捻回取付環部8bの例えば約10倍以上に形成される。
このように連結支杆部8aの長さlを捻回取付環部8bの直径Φの約10倍以上に形成したのは、結合部材8の一端に設けた捻回取付環部8bが、鉄線菱目網2の網目M内において枠体1に巻付けることにより連結支杆部8aがその軸長方向Xに移動する場合に、鉄線菱目網2の網目M内に結合部材8の全体が潜り込むのを防止するのと、底網体31,32,33,34の枠体1並びに側網体4、端網体5、仕切網6の枠体1′に所望個数の結合部材8を用いて底網体31,32,33,34相互や底網体31,32,33,34と側網体4、端網体5、仕切網6等との接続を好適にするためである。従って連結支杆部8aの長さlは上記説明に限ることなく捻回取付環部8bの直径Φの10倍以下、例えば5倍程度であってもよい。
【0022】
本発明の網体単位部材の結合部材による接続は、図8の底網体単位部材A1の底網体31と底網体単位部材A2の底網体32との間、さらには底網体単位部材A2の底網体32と底網体単位部材A3の底網体33との間、底網体単位部材A3の底網体33と底網体単位部材A4の底網体34との間に形成される。また底網体単位部材A1,A2,A3,A4を図に示すような縦方向に限らずに複数個、横方向に接続する場合にも適用される。
【0023】
図3には、3個の底網体単位部材A11,A21,A31が、本発明の結合部材を用いて接続された場合を示している。図1においては、理解をし易くするためにその接続部を拡大して示している。
これらの図において敷設される各底網体単位部材A11,A12,A13は、同一の大きさの方形の枠体1の内側に略菱形に編み込まれた鉄線菱目網2が設けられた底網体31,32,33を有している。
【0024】
底網体単位部材A11の底網体31の枠体1には、側網体41、端網体51が夫々起倒可能に取付けられる。これらの側網体41、端網体51の底網体31に対する取付けは所望個数の前記結合部材8を用いて前記操作により取付けられる。
【0025】
また底網体単位部材A21,A31に設けた底網体32,33の枠体1および側網体42,43と底網体32,33の中央に取付けられた補強枠体7には、仕切網体6が前記結合部材8を用いて夫々起倒可能に取付けられている。底網体31,32に対するこれらの側網体41,42,43、端網体51、仕切網体6の取付けは、底網体31,32,33同志の接続の前、または後であってもよい。但し、接続部に取付けられる端網体52,53は、底網体31,32,33の接続の後、前記結合部材8により取付けられる。
【0026】
以上の構成からなる底網体単位部材Aが、接続部を介して折り畳まれると、図4に示すように、接続部の存在により、底網体31と底網体32との間、及び底網体32と底網体33との間には、仕切網体6、端網体52、及び側網体42と側網体43の夫々が折り畳まれ、夫々の折り畳まれた間に位置する各網体の厚みに応じて底網体31と底網体32との間隔の開き度が調整されることになる。
【0027】
なおこの実施態様において、側網体41は底網体31の下側に折り畳まれ、端網体53は底網体31の端部側へ折り畳まれる。そして、底網体33の仕切網体6と端網体54は、図面上、底網体33の上側に折り畳まれる。
【0028】
従って複数枚の底網体単位部材の場合においても、Z字状に底網体単位部材の底網体を順次折り畳むことにより、同様に各側網体、端網体、仕切網体が二つの底網体の間、または上下の底網体の外側に折り畳まれるように位置し、接続部は二つの底網体の間に位置する網体に応じて開き度合いが調整され、工場で製作した複数枚の底網体単位部材の搬送が容易となり、現場での組付け作業を最小限にし、施工日時を短縮することができる。
【0029】
また底網体の折り畳み方として、図5に示すように、中央に位置する底網体単位部材A22の底網体322の長さL2が、その両側に接続される底網体単位部材A21の底網体321および底網体単位部材A23の底網体323の長さL1,L3よりも大きい場合、図6に示すように、底網体単位部材A22の底網体322の上に、先ず本発明の第1の接続部B1により底網体単位部材A21を折り畳む。次いで、その上に本発明の第2の接続部B2により底網体単位部材A23を折り畳むことができる。この図5、図6においては、折り畳み状態の説明であるため、側網体、端網体、仕切網体については図示が省略されている。
【0030】
なお現場に運び込まれた本発明の複数の底網体単位部材は、所定の位置に敷設された後、例えば図9ないし図12に示すような本実施態様の形成治具により金属線条材Kにて形成される所望個数の結合部材8を用いて縦方向に結合するほか、横方向に結合することも可能である。この際、造成地における斜面の緩急、起伏の高低、また河川の曲率の緩急等の現場状況に応じ、しかも隣接する網体単位部材相互が網目Mの大きさが大小異なったり、さらには網目Mの設置位置が対応せずにずれて配置される場合でも、平面方向においては結合部材8の直線状の連結支杆部8aの一端に形成した螺旋状の捻回取付環部8bを、結合すべき隣接する底網体単位部材A1,A2,A3,A4;側網体4;端網体5,仕切網6相互の対応する所望の網目M内に挿入することにより迅速かつ確実に相互を結合することができる。
【0031】
図13ないし図14は本発明の結合部材の形成治具の第2の実施態様である。
この実施態様では、螺旋加工筒部22をなす2つ割の加工半筒体22A,22Bの上側または下側の何れかの一方、図示では上側の加工半筒体22Aの衝合縁に複数個の歯状部24が長手方向P′に等間隔sにて形成され、他方の加工半筒体22Bの衝合縁には歯状部24が衝合可能な直線状部25′が形成されることにより前記歯状部24の衝合部間に網体単位網の列線としての鉄線菱目網2,2相互の結合部Tを配挿させるための間隙部26,26を形成している。
そして、間隙部26,26内に連結すべき網体単位網の鉄線菱目網2,2相互の結合部Tを配挿した状態で形成治具内に1本の金属線条材7を押棒20Aにて押込むことによって直線状の連結支杆部8の一端に捻回取付環部8bを形成した結合部材8を用いて網体単位部材の所望の網目M相互を連結したり、網体単位部材の枠体1,1相互や補強枠体7を連結し、網体単位部材相互を結合部材8を用いて結合するほかは、前記実施態様と同様の構成、作用を奏する。
【0032】
また本発明の上記第1実施態様では、螺旋加工筒部22の2つ割の加工半筒体22A,22Bの双方の開放側の衝合縁に相互に噛合する歯状部24,25を形成したが,歯状部は図示するものに限ることなく、加工半筒体22A,22Bのうちの何れか一方に設けたものでも、網体単位部材の鉄線菱目網2相互の結合部Tを形成治具の間隙26内に配挿した状態で、形成治具により形成される結合部材8を用いて網体単位部材の枠体1相互や補強枠体7等を連結することができる。
【0033】
また図示する上記各実施態様では、結合部材8の直線状の連結支杆部8aの一端に捻回取付環部8bを形成しているが、結合部材8の形状は図示するものに限ることなく連結支杆部8aの中間部に捻回取付環部8bを形成するものであっても捻回取付環部8bを連結すべき網体単位部材の枠体1、補強枠体7、列線等に対して空回りすることなく連結するこができる。
【0034】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の発明は、金属線条材を折曲加工することにより形成され、連結する網体単位部材相互の任意の大きさの網目における交線より長い長さをなす直線状の連結支杆部と、該連結支杆部の少なくとも一端または中間部に網体単位部材の所望の網目に複数回づつ捲回される螺旋状の捲回取付環部とにより形成される結合部材により網体単位部材を相互に結合する網体単位部材の結合部材の形成治具にして、加工材として前記金属線条材を1本づつ所望長さ導入する導入筒部と、該導入筒部内に金属線条材を押込自在に1本づつ挿入させる押棒と、該導入筒部に対して略交又して連設され内周には進行方向に対して複数回螺旋状に捲回される捻回取付環部を金属線条材の一端または中間部に形成する螺旋状の案内溝部を内周に設けた螺旋加工筒部とから成るので、工場または現場にて1本の金属線条材を用いて結合部材を迅速かつ確実に形成するとともにこの結合部材を使用して網体単位部材相互を結合することができる。
【0035】
そして、複数個の網体単位部材を順次一定方向に連結した場合において、仕切網体または端網体、側網体等のほかの網体単位部材を係止した状態でZ字状に折り畳むことが可能であり、工場において例えば仕切網体または端網体、側網体等の網体単位部材を係止した状態の所定の列方向に連続した網体を河川の緩急、造成地等の斜面の緩急や起伏の高低等の現場状況に応じ、しかも隣接する網体単位部材相互が網目の大きさや形状が異なったり、網目の設置位置が対応せずにずれて配置されている場合でも現場にて直ちに網体相互を結合部材を用いて短時間に効率的に組立てて製作することができる。しかも、網体を現場に運搬して作業することにより、現場での作業を最小限として、現場における作業時間を短くすることができる。
【0036】
また石詰めにより荷重や地震等の外力等の何らの力が働いても結合部材自体の抜け出しが防止され、網体単位部材相互の結合部分を結合部材を用いて構造的に堅牢に接合することができる。さらに結合部材自体、構造簡単で安価に製作することができる。
【0037】
また本発明の請求項2では結合部材の形成治具は、導入筒部が網体単位部材相互の任意の大きさの網目における交線のうち長い方の交線よりも長い長さに形成されるので、連結支杆部により連結すべき網体単位部材のあらゆる大きさの網目でも不用意に網目内に潜り込んだり、移動されるのが阻止されることにより迅速かつ確実に網体単位部材を連結することができる。
【0038】
また本発明の請求項3は、螺旋加工筒部の内周に形成される案内溝部は、1.5回転以上の複数回捲回されるので、結合部材の一端に形成される捻回取付環部が網体単位部材相互の枠体、補強枠体、列線相互に対して空回りすることにより抜け出すのが確実に防止される。
【0039】
また本発明の請求項4は、螺旋加工筒部は、2つ割の加工半筒体がヒンジを介して開閉可能に設けられるので、形成治具により結合部材を形成した後は加工半筒体を介して結合部材を迅速かつ確実に取り出すことができる。
【0040】
また本発明の請求項5は、螺旋加工筒部をなす2つ割の加工半筒体の開放側の上側および下側もしくは上側または下側の何れかの衝合縁には複数個の歯状部が長手方向に等間隔に形成され、また請求項6では螺旋加工筒部をなす2つ割の加工半筒体の上側または下側の何れかの一方の開放側の衝合縁に複数個の歯状部が長手方向に等間隔にて形成され、他方の加工半筒体の衝合縁には歯状部が衝合可能な直線状部に形成されることにより前記歯状部の衝合部間に網体単位部材の列線相互の結合部を配挿させる間隙部を形成し、さらに請求項7では螺旋加工筒部をなす2つ割の加工半筒体の上側または下側の何れか一方の開放側の衝合縁に設けた上側の歯状部または下側の歯状部の一方は他方よりも低く形成されることにより歯状部に対する衝合縁との間に網体単位部材を形成する列線相互の結合部を配挿させる間隙部を形成したので、結合部材の直線状の連結支杆部の一端または中間部に捻回取付環部を簡単な取扱操作により迅速かつ確実に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の網体単位部材の結合部材の形成治具の第1実施態様により形成される結合部材の使用状態を示す拡大説明図である。
【図2】 図2は同じく本実施態様を構成する網体単位部材の接続状態を示す拡大斜視図である。
【図3】 図3は本実施態様の形成治具を用いて形成される結合部材により複数の例えば底網体単位部材を接続した状態を示す概略斜視図である。
【図4】 図4は本実施態様の形成治具を用いて形成される結合部材により接続された複数の例えば底網体単位部材を折り畳んだ状態を示す説明図である。
【図5】 図5は図4とは異なる折り畳み状態を説明するために本実施態様の形成治具を用いて形成される結合部材により網体単位部材の接続構成を示す正面図である。
【図6】 図6は図5に示す本実施態様の形成治具を用いて形成される結合部材により接続された網体単位部材の接続構成を折り畳んだ状態を示す説明図である。
【図7】 図7は図6に示す複数の底網体単位部材を護岸工事に適用した場合の縦方向の複数の底網体単位部材の関連を示す概略断面図である。
【図8】 図8は工場で組立てられるセットの一例を示す本実施態様を構成する4つの底網体単位部材を示す展開図である。
【図9】 図9は本発明の網体単位部材の結合部材の形成治具の一実施態様を示す一部切欠正面図である。
【図10】 図10は同じく形成治具の一部切欠側面図である。
【図11】 図11は同じく形成治具の平面図である。
【図12】 図12は同じく形成治具の一部切欠縦断面図である。
【図13】 図13は同じく本発明の網体単位部材の結合部材の形成治具の第2実施態様を示す一部切欠正面図である。
【図14】 図14は同じく一部切欠側面図である。
【図15】 図15は河川における堤防の傾斜面に設置される従来の石籠を用いた護岸工事の概要を示す斜視図である。
【符号の説明】
A 底網体単位部材
1 枠体
2 鉄線菱目網
3 底網体
4 側網体
5 端網体
6 仕切網体
7 補強枠体
8 結合部材
8a 連結支杆部
8b 捻回取付環部
20 導入筒部
21 案内溝部
21A 押棒
22 螺旋加工筒部
22A 加工半筒体
22B 加工半筒体
23 ヒンジ
24 歯状部
25 歯状部
26 間隙部
K 金属線条材
Claims (7)
- 金属線条材を折曲加工することにより形成され、連結する網体単位部材相互の任意の大きさの網目における交線より長い長さをなす直線状の連結支杆部と、該連結支杆部の少なくとも一端または中間部に網体単位部材の所望の網目に複数回づつ捲回される螺旋状の捲回取付環部とにより形成される結合部材により網体単位部材を相互に結合する網体単位部材の結合部材の形成治具にして、加工材として前記金属線条材を1本づつ所望長さ導入する導入筒部と、該導入筒部内に金属線条材を押込自在に1本づつ挿入させる押棒と、該導入筒部に対して略交又して連設され内周には進行方向に対して複数回螺旋状に捲回される捻回取付環部を金属線条材の一端または中間部に形成する螺旋状の案内溝部を内周に設けた螺旋加工筒部とから成ることを特徴とする網体単位部材の結合部材の形成治具。
- 前記導入筒部は網体単位部材相互の任意の大きさの網目における交線のうち長い方の交線よりも長い長さに形成されることを特徴とする請求項1に記載の網体単位部材の結合部材の形成治具。
- 前記螺旋加工筒部の内周に形成される案内溝部は、1.5回転以上の複数回形成されることを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の網体単位部材の結合部材の形成治具。
- 螺旋加工筒部は、2つ割の加工半筒体をヒンジを介して開閉可能に設けられることを特徴とする請求項1、または請求項2、請求項3の何れかに記載の網体単位部材の結合部材の形成治具。
- 螺旋加工筒部をなす2つ割の加工半筒体の開放側の上側および下側もしくは上側または下側の何れかの衝合縁には複数個の歯状部が長手方向に等間隔にて形成されることを特徴とする請求項1、または請求項2、請求項3、請求項4の何れかに記載の網体単位部材の結合部材の形成治具。
- 螺旋加工筒部をなす2つ割の加工半筒体の上側または下側の何れかの一方の開放側の衝合縁に複数個の歯状部が長手方向に等間隔にて形成され、加工半筒体の他方の衝合縁には歯状部が衝合可能な直線状部に形成されることにより前記歯状部の衝合部間に網体単位部材の列線相互の結合部を配挿させる間隙部を形成したことを特徴とする請求項1、または請求項2、請求項3、請求項4、請求項5の何れかに記載の網体単位部材の結合部材の形成治具。
- 螺旋加工筒部をなす2つ割の加工半筒体の上側または下側の何れか一方の開放側の衝合縁に設けた上側の歯状部または下側の歯状部の一方は他方よりも低く形成されることにより歯状部に対する衝合縁との間に網体単位部材を形成する列線相互の結合部を配挿させる間隙部を形成したことを特徴とする請求項5に記載の網体単位部材の結合部材の形成治具。
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