JP2001342617A - 網体単位部材の接合構造および結合部材の形成治具 - Google Patents

網体単位部材の接合構造および結合部材の形成治具

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JP2001342617A JP2000162533A JP2000162533A JP2001342617A JP 2001342617 A JP2001342617 A JP 2001342617A JP 2000162533 A JP2000162533 A JP 2000162533A JP 2000162533 A JP2000162533 A JP 2000162533A JP 2001342617 A JP2001342617 A JP 2001342617A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は河川の堤防、造成地の傾斜面に設置
される石籠等を形成する網体単位部材の接合構造および
結合部材の形成治具に関し、網体単位部材相互を短時間
にて効率的に組立を可能とし、また結合部材自体の抜け
出しがなく網体単位部材相互の結合部分が構造堅牢に結
合され、構造簡単で安価に製作を行う。 【解決手段】 1本の金属線条材Kにより任意の大きさ
の網目Mにおける交線I′よりも長い長さの連結支杆部
8aの一端または中間部に1.5回転以上の螺旋状の捲
回取付環部8bを形成した結合部材8を用いて網体単位
部材の所望の網目M等を結合する。また押棒20Aを挿
入する導入筒部20に交又して内周に螺旋状の案内溝部
21を有する螺旋加工筒部22を連設することにより1
本の金属線条材Kにより結合部材8を工場または現場に
て形成して網体単位部材相互を連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川における堤
防、造成地の傾斜面等に設置される石籠等を構成するた
めに用いられる網体単位部材の接合構造および結合部材
の形成治具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、河川における堤防の傾斜面には、
図15に示すように、先ず金網製の石籠a11,a12,a
13…、a21,a22,a23…、a31,a32,a33…、
41,a42,a43…、a51,a52,a53…を縦横に隣接
して形成し、形成された石籠a内に順次石詰めbを行
い、石詰めbの完了後に石籠aの上面を上蓋cで覆う。
その後、その上に図示されていない異形ブロックまたは
異形籠を載置し、或いは載置することのない護岸工事が
行われている。
【0003】その際、金網製の石籠aを施工面に形成す
るのにあたり、現場において石籠aを組立てる場合と、
予め工場において一部の組立てを行い、残りの部分の組
立を現場で組立てる場合とがある。前者においては現場
で石詰めの際、網籠が変形して単位石籠の作業時間がか
かり、作業の際の天候等の条件もあり、組立てに長期の
時間を要している。また後者においては、工場で作成し
た単位石籠を、現場で単位石籠の端部における金網素線
(列線)を一端、解いて再び列線相互を編成し直した
り、または解いた列線相互を結合金具を用いて結合する
等して組付けを行っているが、工場から現場までの単位
石籠の運搬が厄介であり、現場での組立てに比べて材料
を多く必要とする等の不都合があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】例えば、施工面の縦一
列や横一列に対応する部分(従来の複数の石籠に相当す
る部分)を、工場において予め組立を行い、施工現場に
おいて、この所定の長さを有する複数の石籠を組立るこ
とが容易であっても、現実には工場から施工現場への運
搬が不可能であった。
【0005】そこで本発明は網体単位部材を折り畳んだ
際に、嵩張ることのない好適な連結構造を提供すること
により、工場から施工現場への運搬を可能とし、複数の
網体単位部材を工場において組付け、現場での作業を少
なくし、また現場では河川の曲率の緩急、造成地等の斜
面の緩急や起伏の高低等の現場状況に応じ、しかも隣接
する網体単位部材相互が編目の大きさや形状が異なった
り、網目の設置位置が対応せずにずれて配置されている
場合でも網体単位部材相互を短時間にて効率的な組立を
可能とし、また結合部材自体の抜け出しがなく網体単位
部材相互の結合部分が構造堅牢に結合され、構造簡単で
安価に製作される網体単位部材の接続構造および結合部
材の形成治具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、請求項1は1本の金属線条材を
折曲加工することにより形成され、連結する網体単位部
材相互の任意の大きさの網目における交線より長い長さ
に形成される直線状の連結支杆部と、該連結支杆部の少
なくとも一端または中間部に形成され網体単位部材の所
望の網目に1.5回転以上の複数回づつ捲回される螺旋
状の捲回取付環部とから成る結合部材を用いて網体単位
部材相互を結合するという手段を採用した。
【0007】また本発明の請求項2は請求項1において
前記直線状の連結支杆部は50mm以上600mm以下
の長さに形成されることを特徴とするという手段を採用
した。
【0008】また本発明の請求項3は、加工材としての
金属線条材を1本づつ所望長さ導入する導入筒部と、該
導入筒部内に金属線条材を押込自在に1本づつ挿入させ
る押棒と、該導入筒部に対して略交又して連設され内周
には進行方向に対して複数回螺旋状に捲回される捻回取
付環部を金属線条材の一端または中間部に形成する螺旋
状の案内溝部を内周に設けた螺旋加工筒部とから成ると
いう手段を採用した。
【0009】また本発明の請求項4は、請求項3におい
て導入筒部は網体単位部材相互の任意の大きさの網目に
おける交線のうち長い方の交線よりも長い長さに形成さ
れることを特徴とするという手段を採用した。
【0010】また本発明の請求項5は、請求項3または
請求項4の何れかにおいて螺旋加工筒部の内周に形成さ
れる案内溝部は、1.5回転以上の複数回形成されるこ
とを特徴とするという手段を採用した。
【0011】また本発明の請求項6は、請求項3、また
は請求項4、請求項5の何れかにおいて螺旋加工筒部
は、2つ割の加工半筒体をヒンジを介して開閉可能に設
けられることを特徴とするという手段を採用した。
【0012】また本発明の請求項7は、請求項3、また
は請求項4、請求項5、請求項6の何れかにおいて螺旋
加工筒部をなす2つ割の加工半筒体の開放側の上側およ
び下側もしくは上側または下側の何れかの衝合縁には複
数個の歯状部が長手方向に等間隔にて形成されることを
特徴とするという手段を採用した。
【0013】また本発明の請求項8は、請求項3、また
は請求項4、請求項5、請求項6の何れかにおいて螺旋
加工筒部をなす2つ割の加工半筒体の上側または下側の
何れかの一方の開放側の衝合縁に複数個の歯状部が長手
方向に等間隔にて形成され、加工半筒体の他方の衝合縁
には歯状部が衝合可能な直線状部に形成されることによ
り前記歯状部の衝合部間に網体単位部材の列線相互の結
合部を配挿させる間隙部を形成したことを特徴とすると
いう手段を採用した。
【0014】また本発明の請求項9は、請求項7におい
て螺旋加工筒部をなす2つ割の加工半筒体の上側または
下側の何れか一方の開放側の衝合縁に設けた上側の歯状
部または下側の歯状部の一方は他方よりも低く形成され
ることにより歯状部に対する衝合縁との間に網体単位部
材を形成する列線相互の結合部を配挿させる間隙部を形
成したことを特徴とするという手段を採用した。
【0015】
【発明の実施の形態】以下図面に従って本発明の実施の
形態の具体例を説明する。図1ないし図12は本発明の
一実施態様を示す。図7、図8には、図15で示した縦
方向の一列に相当する部分を工場において連結して作成
する場合、その縦方向の部分の断面と、その一列を上面
から展開して示した図面であり、この場合4つの底網体
単位部材A1 ,A2 ,A3 ,A4 が接続されてワンセッ
トとして工場から現場に送るのに際して本発明は、例え
ば底網体端位部材A1 ,A2 ,A3 ,A4 を折り畳むの
に好適な手段としての網体単位部材の接続部に関するも
のである。
【0016】4つの底網体単位部材A1 ,A2 ,A3
4 を代表的に指称する底網体単位部材Aは、各々幅1
〜2m、長さ2〜5mの大きさの枠体1に列線としての
鉄線菱目網2を張設してなる底網体31 ,32 ,33
4 と、該底網体31 ,32,33 ,34 には、底網体
単位部材Aの大きさに対応する縦方向の仕切りとしての
側網体4と、底網体単位部材Aの大きさに対応する横方
向の仕切りとしての端網体5と、斜面部分に位置する底
網体単位部材Aの大きさを横方向に仕切る仕切網6とが
夫々適宜設けられた構成からなる。
【0017】前記側網体4、前記端網体5、前記仕切網
体6のそれぞれも、前記底網体31,32 ,33 ,34
と同様に枠体1′に鉄線菱目網2′を張設した構成から
なる。前記側網体4はその高さが0.2〜1m、長さが
2〜6mの大きさの枠体1′に鉄線菱目網2′を張設し
ている。また端網体5および仕切網6は、その高さが
0.2〜1m、長さが1〜2mの大きさの枠体1′に鉄
線菱目網2′を張設している。しかもこれらの側網体
4、端網体5、仕切網体6は、略水平方向に配置される
夫々底網体31 ,32 ,33 ,34 の枠体1または補強
枠体7に工場または必要な場合には現場にて所望個数の
結合部材8を用いて取付けられる。
【0018】前記結合部材8は、構造堅牢な材料として
の金属、例えばステンレスや鉄等の1本の金属線条材K
を折曲加工することにより形成される。本実施態様では
図示するように結合部材8は連結する網体単位部材
1 ,A2 ,A3 ,A4 相互の任意の大きさの網目Mに
おける交線I,I′のうち長い方の交線I′よりも長い
長さlに形成される直線状の連結支杆部8aの一端に曲
率部8b1 を介して複数回づつ捲回される螺旋状の捻回
取付環部8bを4つの底網体単位部材A1 ,A2
3 ,A4 の周囲に配した枠体1に複数回づつ捲回する
ことにより結合すべき4つの底網体単位部材A1
2 ,A3 ,A4 を相互に縦方向に結合する。この際、
本実施態様では工場または必要な場合には現場において
図9ないし図12に示すような結合部材の形成治具を用
いて形成される結合部材8の捻回取付環部8bを枠体1
や補強枠体7に捲回することにより結合部材8を用いて
底網体単位部材Aを結合する。
【0019】結合部材8を形成するための前記成形治具
は、加工材として1本の金属線条材Kを所望長さl1
入する導入筒部20と、該導入筒部20内に金属線条材
Kを押込自在に挿入させる押棒20Aと、該導入筒部2
0に対して略交又して連設され内周には進行方向Pに対
して複数回螺旋状に捲回される捻回取付環部8bを金属
線条材Kの一端に形成する螺旋状の案内溝部21を内周
に設けた螺旋加工筒部22とから成る。
【0020】前記導入筒部20は、底網体単位部材
1 ,A2 ,A3 ,A4 相互の任意の大きさの網目Mに
おける交線I,I′のうち、長い方の交線I′よりも長
い長さl 1 に形成される。また前記螺旋加工筒部20
は、図10、図11に示すように2つ割の加工半筒体2
2A,22Bの背部に配設したヒンジ23を介して図示
する実施態様では上下方向に開閉可能に設けられる。こ
の2つ割の加工半筒体22A,22Bは本実施態様で
は、上側および下側の加工半筒体22A,22Bの開放
側の衝合縁に複数個の歯状部24,25が長手方向P′
に等間隔sに形成される。またこの上側の歯状部24ま
たは下側の歯状部25の一方、図9では下側の歯状部2
5の高さh′は他方、図9では上側の歯状部24の高さ
hよりも低く形成される。このように下側の歯状部25
の高さh′を上側の歯状部24の高さhよりも低く形成
したのは、結合部材の成形治具を用いて形成される結合
部材8を用いて網体単位部材A1 ,A2 ,A3 ,A4
枠体1相互を結合する場合に高さh′が低い歯状部25
に対する上側の衝合縁との間に底網体単位部材Aを形成
する鉄線網目網2相互の結合部Tを配挿させる間隙部2
6を形成するためである。そして、2つ割の加工半筒体
22A,22Bの開放側の衝合縁に設けた歯状部24、
25を相互に嵌入して噛み合わせた螺旋加工筒部22に
略交又して連設した導入筒部20内に押棒20Aを用い
て図9および図12の想像線で示される金属線条材Kを
1本づつ押込むと、金属線条材Kの一端(先端)は螺旋
加工筒部22の内面に設けた螺旋状の案内溝部21に案
内されながら螺旋加工筒部22内を押し進まれ、螺旋状
の捻回取付環部8bを直線状の連結支杆部8aの一端に
設けた結合部材8が形成される。その後、螺旋加工筒部
22の加工半筒体22A,22Bをヒンジ23を介して
開くことによって結合部材8を取り出す。このようにし
て直線状の連結支杆部8aの一端に複数回螺旋状に捲回
された捻回取付環部8bを底網体単位部材A1 ,A2
3 ,A4 に配索される枠体1相互に任意の大きさの網
目M内において捲回することにより底網体単位部材
1 ,A2 ,A3 ,A4 相互を結合する。
【0021】この実施態様における捻回取付環部8bの
螺旋の捲回数は、各々時計方向または反時計方向に1.
5回転ほどであるが、それ以上の捲回数であれば、仮に
捻回取付環部8bが任意の大きさの網目M内において時
計方向または反時計方向の何れかに回転することがあっ
ても網目Mの範囲以上を回転して移動されないとともに
直線状の連結支杆部8aの長さlは網目Mの交線I,
I′のうちの長い方の交線I′よりも長い長さに形成さ
れることにより網目M内に結合部材8が潜り込むのが連
結支杆部8aの支持にて阻止されるので、枠体1,1か
らの捻回取付環部8bの抜け出しを充分に防止できる。
【0022】また直線状の前記連結支杆部8aは、4つ
の底網体単位部材A1 ,A2 ,A3,A4 の枠体1に張
設される鉄線菱目網2に連結支杆部8aの外周面が衝突
することにより枠体1に捲回されている捻回取付環部8
bが枠体1に対して石詰めによる荷重や地震等の何らか
の力が加わった場合に、連結支杆部8aの軸長方向Xに
各々交叉する方向Yおよび方向Zに回転したり、移動す
るのに対して捻回取付環部8bが枠体1,1から抜け出
て底網体単位部材A相互、すなわち底網体単位部材A1
と底網体単位部材A2 との、また底網体単位部材A2
底網体単位部材A3 との、さらには底網体単位部材A3
と底網体単位部材A4 との相互の結合が解かれるのを防
止する。また結合部材8は、直線状の連結支杆部8a
と、この連結支杆部8aの一端に設けた捻回取付環部8
bとの間には曲率部8b1 を設けたことによりその部分
を鈍角の連結部分となしたので、石詰めにより荷重や地
震等の外力が加わった場合に、曲率部8b1 がばね性を
発揮し、引張および圧縮に耐え得る。また結合部材8の
製作においても捻回取付環部8bと連結支杆部8aとの
間に曲率部8b1 を設けたことにより応力を軽減して機
械的疲労を少なくすることができる。
【0023】また前記結合部材8の大きさは、その連結
支杆部8aの長さlが約50mm以上600mm以下の
長さである。またこのように連結支杆部8aの長さlは
連結支杆部8aの一端に直径Φが約5mm程度にて形成
された捻回取付環部8bの例えば約10倍以上に形成さ
れる。このように連結支杆部8aの長さlを捻回取付環
部8bの直径Φの約10倍以上に形成したのは、結合部
材8の一端に設けた捻回取付環部8bが、鉄線菱目網2
の網目M内において枠体1に巻付けることにより連結支
杆部8aがその軸長方向Xに移動する場合に、鉄線菱目
網2の網目M内に結合部材8の全体が潜り込むのを防止
するのと、底網体31 ,32 ,33 ,34 の枠体1並び
に側網体4、端網体5、仕切網6の枠体1′に所望個数
の結合部材8を用いて底網体31 ,32,33 ,34
互や底網体31 ,32 ,33 ,34 と側網体4、端網体
5、仕切網6等との接続を好適にするためである。従っ
て連結支杆部8aの長さlは上記説明に限ることなく捻
回取付環部8bの直径Φの10倍以下、例えば5倍程度
であってもよい。
【0024】本発明の網体単位部材の接続構造は、図8
の底網体単位部材A1 の底網体31と底網体単位部材A
2 の底網体32 との間、さらには底網体単位部材A2
底網体32 と底網体単位部材A3 の底網体33 との間、
底網体単位部材A3 の底網体33 と底網体単位部材A4
の底網体34 との間に形成される。また底網体単位部材
1 ,A2 ,A3 ,A4 を図に示すような縦方向に限ら
ずに複数個、横方向に接続する場合にも適用される。
【0025】図3には、3個の底網体単位部材A11,A
21,A31が、本発明の接続構造を用いて接続された実施
例を示している。図1においては、理解をし易くするた
めにその接続部を拡大して示している。これらの図にお
いて敷設される各底網体単位部材A11,A12,A13は、
同一の大きさの方形の枠体1の内側に略菱形に編み込ま
れた鉄線菱目網2が設けられた底網体31 ,32 ,33
を有している。
【0026】底網体単位部材A11の底網体31 の枠体1
には、側網体41 、端網体51 が夫々起倒可能に取付け
られる。これらの側網体41 、端網体51 の底網体31
に対する取付けは所望個数の前記結合部材8を用いて前
記操作により取付けられる。
【0027】また底網体単位部材A21,A31に設けた底
網体32 ,33 の枠体1および側網体42 ,43 と底網
体32 ,33 の中央に取付けられた補強枠体7には、仕
切網体6が前記結合部材8を用いて夫々起倒可能に取付
けられている。底網体31 ,32 に対するこれらの側網
体41 ,42 ,43 、端網体51 、仕切網体6の取付け
は、底網体31 ,32 ,33 同志の接続の前、または後
であってもよい。但し、接続部に取付けられる端網体5
2 ,53 は、底網体31 ,32 ,33 の接続の後、前記
結合部材8により取付けられる。
【0028】以上の構成からなる底網体単位部材Aが、
接続部を介して折り畳まれると、図4に示すように、接
続部の存在により、底網体31 と底網体32 との間、及
び底網体32 と底網体33 との間には、仕切網体6、端
網体52 、及び側網体42 と側網体43 の夫々が折り畳
まれ、夫々の折り畳まれた間に位置する各網体の厚みに
応じて底網体31 と底網体32 との間隔の開き度が調整
されることになる。
【0029】なおこの実施態様において、側網体41
底網体31 の下側に折り畳まれ、端網体53 は底網体3
1 の端部側へ折り畳まれる。そして、底網体33 の仕切
網体6と端網体54 は、図面上、底網体33 の上側に折
り畳まれる。
【0030】従って複数枚の底網体単位部材の場合にお
いても、Z字状に底網体単位部材の底網体を順次折り畳
むことにより、同様に各側網体、端網体、仕切網体が二
つの底網体の間、または上下の底網体の外側に折り畳ま
れるように位置し、接続部は二つの底網体の間に位置す
る網体に応じて開き度合いが調整され、工場で製作した
複数枚の底網体単位部材の搬送が容易となり、現場での
組付け作業を最小限にし、施工日時を短縮することがで
きる。
【0031】また底網体の折り畳み方として、図5に示
すように、中央に位置する底網体単位部材A22の底網体
22の長さL2 が、その両側に接続される底網体単位部
材A 21の底網体321および底網体単位部材A23の底網体
23の長さL1 ,L3 よりも大きい場合、図6に示すよ
うに、底網体単位部材A22の底網体322の上に、先ず本
発明の第1の接続部B1 により底網体単位部材A21を折
り畳む。次いで、その上に本発明の第2の接続部B2
より底網体単位部材A23を折り畳むことができる。この
図5、図6においては、折り畳み状態の説明であるた
め、側網体、端網体、仕切網体については図示が省略さ
れている。
【0032】なお現場に運び込まれた本発明の複数の底
網体単位部材は、所定の位置に敷設された後、例えば図
9ないし図12に示すような形成治具により金属線条材
Kにて形成される所望個数の結合部材8を用いて縦方向
に結合するほか、横方向に結合することも可能である。
この際、造成地における斜面の緩急、起伏の高低、また
河川の曲率の緩急等の現場状況に応じ、しかも隣接する
網体単位部材相互が網目Mの大きさが大小異なったり、
さらには網目Mの設置位置が対応せずにずれて配置され
る場合でも、平面方向においては結合部材8の直線状の
連結支杆部8aの一端に形成した螺旋状の捻回取付環部
8bを、結合すべき隣接する底網体単位部材A1
2 ,A3 ,A4 ;側網体4;端網体5,仕切網6相互
の対応する所望の網目M内に挿入することにより迅速か
つ確実に相互を結合することができる。
【0033】図13ないし図14は本発明の結合部材の
形成治具の第2の実施態様である。この実施態様では、
螺旋加工筒部22をなす2つ割の加工半筒体22A,2
2Bの上側または下側の何れかの一方、図示では上側の
加工半筒体22Aの衝合縁に複数個の歯状部24が長手
方向P′に等間隔sにて形成され、他方の加工半筒体2
2Bの衝合縁には歯状部24が衝合可能な直線状部2
5′が形成されることにより前記歯状部24の衝合部間
に網体単位網の列線としての鉄線菱目網2,2相互の結
合部Tを配挿させるための間隙部26,26を形成して
いる。そして、間隙部26,26内に連結すべき網体単
位網の鉄線菱目網2,2相互の結合部Tを配挿した状態
で形成治具内に1本の金属線条材7を押棒20Aにて押
込むことによって直線状の連結支杆部8の一端に捻回取
付環部8bを形成した結合部材8を用いて網体単位部材
の所望の網目M相互を連結したり、網体単位部材の枠体
1,1相互や補強枠体7を連結し、網体単位部材相互を
結合部材8を用いて結合するほかは、前記実施態様と同
様の構成、作用を奏する。
【0034】また本発明の上記第1実施態様では、螺旋
加工筒部22の2つ割の加工半筒体22A,22Bの双
方の開放側の衝合縁に相互に噛合する歯状部24,25
を形成したが,歯状部は図示するものに限ることなく、
加工半筒体22A,22Bのうちの何れか一方に設けた
ものでも、網体単位部材の鉄線菱目網2相互の結合部T
を形成治具の間隙26内に配挿した状態で、形成治具に
より形成される結合部材8を用いて網体単位部材の枠体
1相互や補強枠体7等を連結することができる。
【0035】また図示する上記各実施態様では、結合部
材8の直線状の連結支杆部8aの一端に捻回取付環部8
bを形成しているが、結合部材8の形状は図示するもの
に限ることなく連結支杆部8aの中間部に捻回取付環部
8bを形成するものであっても捻回取付環部8bを連結
すべき網体単位部材の枠体1、補強枠体7、列線等に対
して空回りすることなく連結するこができる。
【0036】
【発明の効果】本発明の請求項1は、1本の金属線条材
を折曲加工することにより形成され、連結する網体単位
部材相互の任意の大きさの網目における交線より長い長
さに形成される直線状の連結支杆部と、該連結支杆部の
一端または中間部に形成され網体単位部材の所望の網目
に1.5回転以上の複数回づつ捲回される螺旋状の捲回
取付環部とから成る結合部材を用いて網体単位部材相互
を結合するので、複数個の網体単位部材を順次一定方向
に連結した場合において、仕切網体または端網体、側網
体等のほかの網体単位部材を係止した状態でZ字状に折
り畳むことが可能であり、工場において例えば仕切網体
または端網体、側網体等の網体単位部材を係止した状態
の所定の列方向に連続した網体を河川の緩急、造成地等
の斜面の緩急や起伏の高低等の現場状況に応じ、しかも
隣接する網体単位部材相互が網目の大きさや形状が異な
ったり、網目の設置位置が対応せずにずれて配置されて
いる場合でも現場にて直ちに網体相互を結合部材を用い
て短時間に効率的に組立てて製作することができ、しか
も網体を現場に運搬して作業することにより、現場での
作業を最小限として、現場における作業時間を短くする
ことができる。また石詰めにより荷重や地震等の外力等
の何らの力が働いても結合部材自体の抜け出しが防止さ
れ、網体単位部材相互の結合部分を結合部材を用いて構
造的に堅牢に接合することができる。さらに結合部材自
体、構造簡単で安価に製作することができる。
【0037】また本発明の請求項2は、前記直線状の連
結支杆部は50mm以上600mm以下の長さに形成さ
れ、また請求項4では結合部材の形成治具は導入筒部は
網体単位部材相互の任意の大きさの網目における交線の
うち長い方の交線よりも長い長さに形成されるので、連
結支杆部により連結すべき網体単位部材のあらゆる大き
さの網目でも不用意に網目内に潜り込んだり、移動され
るのが阻止されることにより迅速かつ確実に網体単位部
材を連結することができる。
【0038】また本発明の請求項3は、加工材としての
金属線条材を1本づつ所望長さに導入する導入筒部と、
該導入筒部内に金属線条材を押込自在に挿入させる押棒
と、該導入筒部に対して略交又して連設され内周には進
行方向に対して複数回螺旋状に捲回される捻回取付環部
を金属線条材の一端または中間部に形成する螺旋状の案
内溝部を内周に設けた螺旋加工筒部とから成るので、工
場または現場にて1本の金属線条材を用いて結合部材を
迅速かつ確実に形成するととに網体単位部材相互を結合
することができる。
【0039】また本発明の請求項5は、螺旋加工筒部の
内周に形成される案内溝部は、1.5回転以上の複数回
捲回されるので、結合部材の一端の形成される捻回取付
環部が網体単位部材相互の枠体、補強枠体、列線相互に
対して空回りすることにより抜け出すのが確実に防止さ
れる。
【0040】また本発明の請求項6は、螺旋加工筒部
は、2つ割の加工半筒体をヒンジを介して開閉可能に設
けられるので、形成治具により結合部材を形成した後は
加工半筒体を介して結合部材を迅速かつ確実に取り出す
ことができる。
【0041】また本発明の請求項7は、螺旋加工筒部を
なす2つ割の加工半筒体の開放側の上側および下側もし
くは上側または下側の何れかの衝合縁には複数個の歯状
部が長手方向に等間隔に形成され、また請求項8では螺
旋加工筒部をなす2つ割の加工半筒体の上側または下側
の何れかの一方の開放側の衝合縁に複数個の歯状部が長
手方向に等間隔にて形成され、他方の加工半筒体の衝合
縁には歯状部が衝合可能な直線状部に形成されることに
より前記歯状部の衝合部間に網体単位部材の列線相互の
結合部を配挿させる間隙部を形成し、さらに請求項9で
は螺旋加工筒部をなす2つ割の加工半筒体の上側または
下側の何れか一方の開放側の衝合縁に設けた上側の歯状
部または下側の歯状部の一方は他方よりも低く形成され
ることにより歯状部に対する衝合縁との間に網体単位部
材を形成する列線相互の結合部を配挿させる間隙部を形
成したので、結合部材の直線状の一端または中間部に捻
回取付環部を簡単な取扱操作により迅速かつ確実に形成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の網体単位部材の接続構造の一実施態様
における接続状態を示す拡大説明図である。
【図2】同じく本発明の網体単位部材の接続状態の拡大
斜視図である。
【図3】本発明の接続構造を用いて複数の例えば底網体
単位部材を接続した状態を示す概略斜視図である。
【図4】本発明の接続された複数の例えば底網体単位部
材を折り畳んだ状態を示す説明図である。
【図5】図4とは異なる折り畳み状態を説明するための
本発明の網体単位部材の接続構成を示す正面図である。
【図6】図5に示す本発明の例えば網体単位部材の接続
構成を折り畳んだ状態を示す説明図である。
【図7】図6に示す護岸工事における縦方向の複数の底
網体単位部材の関連を示す概略断面図である。
【図8】工場で組立てられるセットの一例を示す本発明
の4つの底網体単位部材を示す展開図である。
【図9】本発明の結合部材の形成治具の一例を示す一部
切欠正面図である。
【図10】同じく成形治具の一部切欠側面図である。
【図11】同じく成形治具の平面図である。
【図12】同じく成形治具の一部切欠縦断面図である。
【図13】同じく本発明の成形治具の第2の実施態様を
示す一部切欠正面図である。
【図14】同じく一部切欠側面図である。
【図15】河川における堤防の傾斜面に設置される従来
の石籠を用いた護岸工事の概要を示す斜視図である。
【符号の説明】
A 底網体単位部材 1 枠体 2 鉄線菱目網 3 底網体 4 側網体 5 端網体 6 仕切網体 7 補強枠体 8 結合部材 8a 連結支杆部 8b 捻回取付環部 20 導入筒部 21 案内溝部 21A 押棒 22 螺旋加工筒部 22A 加工半筒体 22B 加工半筒体 23 ヒンジ 24 歯状部 25 歯状部 26 間隙部 K 金属線条材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1本の金属線条材を折曲加工することに
    より形成され、連結する網体単位部材相互の任意の大き
    さの網目における交線より長い長さに形成される直線状
    の連結支杆部と、該連結支杆部の少なくとも一端または
    中間部に形成され網体単位部材の所望の網目に1.5回
    転以上の複数回づつ捲回される螺旋状の捲回取付環部と
    から成る結合部材を用いて網体単位部材相互を結合する
    ことを特徴とした網体単位部材の接合構造。
  2. 【請求項2】 前記直線状の連結支杆部は50mm以上
    600mm以下の長さに形成されることを特徴とする請
    求項1に記載の網体単位部材の接合構造。
  3. 【請求項3】 加工材としての金属線条材を1本づつ所
    望長さ導入する導入筒部と、該導入筒部内に金属線条材
    を押込自在に1本づつ挿入させる押棒と、該導入筒部に
    対して略交又して連設され内周には進行方向に対して複
    数回螺旋状に捲回される捻回取付環部を金属線条材の一
    端または中間部に形成する螺旋状の案内溝部を内周に設
    けた螺旋加工筒部とから成る結合部材の形成治具。
  4. 【請求項4】 導入筒部は網体単位部材相互の任意の大
    きさの網目における交線のうち長い方の交線よりも長い
    長さに形成されることを特徴とする請求項3に記載の結
    合部材の形成治具。
  5. 【請求項5】 螺旋加工筒部の内周に形成される案内溝
    部は、1.5回転以上の複数回形成されることを特徴と
    する請求項3または請求項4の何れかに記載の結合部材
    の形成治具。
  6. 【請求項6】 螺旋加工筒部は、2つ割の加工半筒体を
    ヒンジを介して開閉可能に設けられることを特徴とする
    請求項3、または請求項4、請求項5の何れかに記載の
    結合部材の形成治具。
  7. 【請求項7】 螺旋加工筒部をなす2つ割の加工半筒体
    の開放側の上側および下側もしくは上側または下側の何
    れかの衝合縁には複数個の歯状部が長手方向に等間隔に
    て形成されることを特徴とする請求項3、または請求項
    4、請求項5、請求項6の何れかに記載の結合部材の形
    成治具。
  8. 【請求項8】 螺旋加工筒部をなす2つ割の加工半筒体
    の上側または下側の何れかの一方の開放側の衝合縁に複
    数個の歯状部が長手方向に等間隔にて形成され、加工半
    筒体の他方の衝合縁には歯状部が衝合可能な直線状部に
    形成されることにより前記歯状部の衝合部間に網体単位
    部材の列線相互の結合部を配挿させる間隙部を形成した
    ことを特徴とする請求項3、または請求項4、請求項
    5、請求項6の何れかに記載の結合部材の成形治具。
  9. 【請求項9】 螺旋加工筒部をなす2つ割の加工半筒体
    の上側または下側の何れか一方の開放側の衝合縁に設け
    た上側の歯状部または下側の歯状部の一方は他方よりも
    低く形成されることにより歯状部に対する衝合縁との間
    に網体単位部材を形成する列線相互の結合部を配挿させ
    る間隙部を形成したことを特徴とする請求項7に記載の
    結合部材の成形治具。
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