JP2019027191A - 小便器 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、排尿中に洗浄水をボウル部に供給することにより、排水トラップへ流入する汚水の尿濃度を下げることができ、排水トラップ内で尿石の発生量を抑制することができることも本発明者らは見出した。
「洗浄水の節水化と排水トラップ内の尿石の発生の抑制との両立」について本発明者らが鋭意検討したところ、上記の知見に加え、さらに使用者の排尿初期は尿の流量が比較的少なく、排水トラップ内に前回の洗浄水が貯留されているので、排水トラップ内の尿濃度が比較的低く保たれる知見も見出した。
このように構成された請求項1に係る発明の小便器によれば、制御部が、吐水部から吐水を行う尿希釈吐水モードを有していることにより、排水トラップへは尿と共に洗浄水が流入するため、排水トラップ内の尿濃度の上昇が抑制され、排水トラップ内において尿石が発生することを抑制できるだけでなく、以下のような効果を奏することができる。
すなわち、上述のように構成された請求項1に係る発明の小便器のように、制御部が、尿検知センサーがボウル部への排尿を検知してから尿希釈吐水モードを実行するまで待機する待機モードを有していたとしても、排水トラップ内の尿濃度がほぼ0%の状態から排水トラップ内に尿が流入してくるため、排尿初期においては排水トラップ内の尿濃度が上昇しにくくなっているので、待機モードを有していない場合に比べて1回の小便器使用で消費される洗浄水の量を削減しつつも、排水トラップ内の尿石の発生を抑制することができる。
尿検知センサーによる検知状態が待機モード中に終了した場合に、制御部が尿希釈吐水モードを実行しないため、仮に使用者が排尿を行っていた場合、尿の希釈及びボウル部及び排水トラップの洗浄も行われないままとなる可能性がある。
そこで、上述のように構成された請求項2に係る発明の小便器によれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加え、制御部が、尿検知センサーによる検知状態が待機モード中に終了した場合に、本洗浄モードを実行する強制洗浄モードをさらに有していることにより、制御部は使用者が排尿を行っている可能性があると判断し、強制洗浄モードにより本洗浄モードを実行するため、確実に尿の希釈及びボウル部及び排水トラップの洗浄を行うことができる。
尿希釈吐水モードを実行している最中に尿検知センサーでボウル部への排尿終了を検知しようとすると、尿検知センサーは吐水部からの吐水を排尿として誤検知してしまい、ボウル部への排尿終了を検知できない恐れがある。
そこで、上述のように構成された請求項3に係る発明の小便器によれば、請求項1または請求項2に係る発明が奏する効果に加え、ボウル部の前に立つ使用者を検知する人体検知センサーを備え、制御部が、人体検知センサーが使用者を検知しなくなった場合に、尿希釈吐水モードを終了させることにより、確実に尿希釈吐水モードを終了させることが可能となるため、誤検知による無駄な洗浄水の使用を抑制することができる。
このように構成された請求項4に係る発明の小便器によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に係る発明が奏する効果に加え、待機モードにおける待機時間が、所定時間であることにより、ボウル部への排尿開始を検知できれば待機モードが実行できるため、簡便な構成および制御で排水トラップ内の尿濃度を比較的低く保ち尿石の発生を抑制できるとともに、尿の希釈に貢献しにくい洗浄水の吐水を抑制し、尿を希釈する洗浄水を節約することができる。
このように構成された請求項5に係る発明の小便器によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に係る発明が奏する効果に加え、待機モードにおける待機時間は、ボウル部への排尿量が所定量に達するまでの時間であることにより、排水トラップ内の尿濃度が所定濃度になった段階で尿希釈吐水モードが実行されるため、より排尿動作に適した尿希釈吐水モードが実行でき、尿石発生の抑制と洗浄水量の削減との両立をより高精度に実施することができる。
このように構成された請求項6に係る発明の小便器によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に係る発明が奏する効果に加え、待機モードにおける待機時間は、前記排水トラップ内の電気伝導度が所定の電気伝導度に達するまでの時間であることにより、排水トラップ内の尿濃度が所定濃度になった段階で尿希釈吐水モードが実行されるため、より排尿動作に適した尿希釈吐水モードが実行でき、尿石発生の抑制と洗浄水量の削減との両立をより高精度に実施することができる。
尿希釈吐水モードが終了した後、直ちに本洗浄モードを実行してしまうと、排水トラップ内の汚水が小便器の取り付けられた壁面裏側に設けられた横引配管中に流入した際、上流側に逆流してしまい、この逆流した汚水が横引配管中に残存してしまうことで、尿石発生の要因となる可能性がある。
そこで、上述のように構成された請求項7に係る発明の小便器によれば、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に係る発明が奏する効果に加え、制御部が、尿検知センサーがボウル部への排尿を検知しなくなった後で本洗浄モードを実行する前に吐水部から吐水を行う排水トラップ希釈吐水モードをさらに有することにより、排水トラップ希釈吐水モードによって排水トラップ内の尿濃度を十分に低下させた後に本洗浄モードが実行されるため、本洗浄モードを実行した際に横引配管に残存する汚水の尿濃度を下げられるため、横引配管において尿石が発生する可能性を低減することができる。
また、排水トラップ希釈吐水モードにおける吐水の瞬間流量が、本洗浄モードにおける吐水の瞬間流量より小さいことにより、排水トラップ希釈吐水モードを実行した際に排水トラップから横引配管に流入した汚水が横引配管中を逆流する可能性が低くなるため、排水トラップ希釈吐水モードを実行した際に横引配管に尿濃度の高い汚水が残存する可能性を低減させることができる。
このように構成された構成された請求項8に係る発明の小便器によれば、請求項7に係る発明が奏する効果に加え、排水トラップ希釈吐水モードの実行時間が、一定時間であることにより、尿希釈モードの終了タイミングを確定するだけで排水トラップ希釈吐水モードおよび本洗浄モードが実行されるため、排水トラップ内の尿濃度を比較的低く保ち尿石の発生を抑制できるとともに、尿の希釈に貢献しにくい洗浄水の吐水を抑制し、尿を希釈する洗浄水を節約することができる。
図1乃至図6に基づいて、本発明の第1実施形態である小便器100について説明する。
まず、本発明の第1実施形態である小便器の設置状況を示す図である図1を用いて、本発明の第1実施形態である小便器100の設置状況を説明する。
図1に示すように、本発明の第1実施形態である小便器100は、建築物の壁面Wの表側に複数個並んで設置されている。
この小便器100の設置された壁面Wの裏側下方には、わずかに下り傾斜しながら横向きに延びる排水用の横引配管HPが接続されている。
この横引配管HPはさらに下流の縦排水管VPに接続されている。
小便器100は、それぞれ、小便器100の下部の壁面側から壁面Wを通って壁面Wの裏側に設置された横引配管HPに排水するようになっている。
次に、図2乃至図4を用いて、本発明の第1実施形態である小便器100の構造について説明する。
図2は本発明の第1実施形態である小便器の概略斜視図であり、図3は本発明の第1実施形態である小便器の側面断面図であり、図4は本発明の第1実施形態である小便器の自動洗浄ユニットの構成を示す概略図である。
また、便器本体110のボウル部111の底部には、排水口111bが形成されている。
便器本体110は、さらに、排水口111bの下流側に、その内部に封水を形成する排出部である排水トラップ130を備えている。
排水トラップ130は排水口111bと連通している。
この排水トラップ130の下流側には、壁面Wを貫通する流路を形成する排水ソケットS等を介して、横引配管HPが接続されている。
このような節水型トラップの排水トラップ130は、従来の700ml程度の容積の排水トラップに比べて少ない洗浄水の水量により排水トラップ130内の洗浄水を置換することができる。
節水型の排水トラップ130の容積は、好ましくは、40ml〜200mlの範囲内であり、より好ましくは、120ml〜200mlの範囲内であり、より好ましくは120mlである。
このような節水型の排水トラップは、使用者の排尿の尿量よりも少ない容積を有していることから、排水トラップ130内の洗浄水の尿濃度が高くなりやすく、この尿を希釈することが排水トラップ130及び横引配管HP内の尿石付着の抑制に効果的となる。
また、管継手125によって主給水管121から分岐された一方の第1の給水管123aには、その内部の給水路(第1の給水路124a)内を通過する洗浄水の瞬間流量について第1の所定の瞬間流量Q1[リットル/分]に調整する第1の定流量弁126aが設けられている。
さらに、この第1の定流量弁126aの下流側には、第1の給水路124aを開閉する第1の開閉弁127aが設けられている。
この第1の開閉弁127aの下流側の第1の給水路124aの下流側端部には、ボウル部111内に洗浄水を吐水する吐水装置の一部であるスプレッダ128(吐水部)が設けられており、このスプレッダ128の第1の吐水部128aが第1の給水路124aの下流側端部と接続されている。
なお、本実施形態では、第1の所定の瞬間流量Q1[リットル/分]は、好ましくは8[リットル/分]〜17[リットル/分]、より好ましくは8[リットル/分]〜12[リットル/分]、さらにより好ましくは9[リットル/分]に設定される。
また、この第2の定流量弁126bの下流側には、第2の給水路124bを開閉する第2の開閉弁127bが設けられている。
この第2の開閉弁127bの下流側の第2の給水路124bの下流側端部には、スプレッダ128の第2の吐水部128bが接続されている。
なお、本実施形態では、第2の所定の瞬間流量Q2[リットル/分]は、好ましくは0.1[リットル/分]〜8.0[リットル/分]に設定され、より好ましくは0.1[リットル/分]〜0.6[リットル/分]に設定され、さらにより好ましくは0.3[リットル/分]に設定される。
なお、第1の所定の瞬間流量Q1[リットル/分]と第2の所定の瞬間流量Q2[リットル/分]との瞬間流量差は、好ましくは1.0[リットル/分]〜8.9[リットル/分]に設定される。
コントローラー120Aは、第1の開閉弁127aの開閉動作を制御することにより、第1の吐水部128aからの後述する「本洗浄吐水モード」の吐水の開始及び終了を制御する。
コントローラー120Aは、第2の開閉弁127bの開閉動作を制御することにより、第2の吐水部128bからの後述する「尿希釈吐水モード」「排水トラップ希釈吐水モード」あるいは電解除菌水の吐水の開始及び終了を制御する。
また、流路中に開度が調整自在な電動弁を備え、単一の吐水部から複数の瞬間流量を吐水可能にしてもよい。
続いて、図5および図6を用いて本発明の第1実施形態である小便器100の動作について説明する。
図5は本発明の第1実施形態である小便器において、小便器を使用する使用回毎の動作を示すフローチャートであり、図6は本発明の第1実施形態である小便器において、実際の動きを示すタイムチャートである。
<1.3.1.1.待機モード>
まず、本発明の第1実施形態である小便器100の基本的な動作について図5および図6を用い説明する。
小便器100に通電しているあいだ、小便器100の尿検知センサー128cは常にボウル部111への排尿を検知している(ステップS100)。
尿検知センサー128cがボウル部111への排尿を検知すると、ステップS101に進む(このときの時刻をt0とする;図6参照)。
ステップS101において、時刻t0から待機時間T1だけ経過していない場合はステップS102に進み、時刻t0から待機時間T1だけ経過した場合(このときの時刻を時刻t1とする;図6参照)はステップS103に進む。
ボウル部111へ排尿がされている場合はステップS101に戻る。
ボウル部111へ排尿がされなくなった場合については、<1.3.2.強制洗浄モード>にて後述する。
このようにステップS100、ステップS101、ステップS102は「ボウル部111への排尿を検知してから待機時間T1を経過するまでの時間」であり、この3ステップの実行を「待機モード」という。
時刻t1経過後(すなわち、ステップS103において)、コントローラー120Aは第2の開閉弁127bを開弁する。
これにより、スプレッダ128の第2の吐水部128bからボウル部111のボウル面111aに向かって瞬間流量Q2で吐水が実行される。
そして、ステップS104に進む。
ボウル部111へ排尿されている場合は、ステップS104を繰り返す。
ボウル部111へ排尿されなくなった場合は、ステップS105へ進む(このときの時刻を時刻t2とする;図6参照)。
時刻t2経過後(すなわち、ステップS105において)、一定時間である排水トラップ希釈吐水時間T2(例えば、13秒)経過したか否かを判定する。
一定時間経過した場合(このときの時刻をt3とする;図6参照)はステップS106へ進み、コントローラー120Aは第2の開閉弁127bを閉弁し、第2の吐水部128bからの吐水を終了させる。
その後、ステップS107へと進む。
時刻t3経過後(すなわち、ステップS107において)、コントローラー120Aは第1の開閉弁127aを開弁する。
これにより、スプレッダ128の第1の吐水部128aからボウル部111のボウル面111aに向かって瞬間流量Q1で吐水する。
なお、このときの吐水時間を本洗浄時間T3(例えば、3.5秒)とし、本洗浄時間T3終了後の時刻を時刻t4とする(図6参照)。
ステップS100において、尿検知センサー128cがボウル部111への排尿を検知した後、ステップS101において所定の待機時間T1を経過したか否かを判定している。
ここで、尿検知センサー128cがボウル部111への排尿を検知した後、待機時間T1を経過する前に尿検知センサー128cがボウル部111への排尿を検知しなくなった場合を説明する。
すなわちステップS102において、「ボウル部111への排尿を検知しなくなった」場合は、ステップS107を実行する(すなわち、スプレッダ128の第1の吐水部128aからボウル部111のボウル面111aに向かって瞬間流量Q1で吐水を本洗浄時間T3だけ実行する)。
このステップS102からステップS107へと至るステップを「強制洗浄モード」という。
このようにして得られた本発明の第1実施形態である小便器100は、制御部であるコントローラー120Aが、吐水部であるスプレッダ128から吐水を行う尿希釈吐水モードを有していることにより、排水トラップ130へは尿と共に洗浄水が流入するため、排水トラップ130内の尿濃度の上昇が抑制され、排水トラップ130内において尿石が発生することを抑制できるだけでなく、以下のような効果を奏することができる。
さらに、コントローラー120Aが、尿検知センサー128cがボウル部111への排尿を検知してから尿希釈吐水モードを実行するまで待機する待機モードを有していたとしても、排水トラップ130内の尿濃度がほぼ0%の状態から排水トラップ130内に尿が流入してくるため、排尿初期においては排水トラップ130内の尿濃度が上昇しにくくなっているので、待機モードを有していない場合に比べて1回の小便器使用で消費される洗浄水の量を削減しつつも、排水トラップ130内の尿石の発生を抑制することができる。
また、排水トラップ希釈吐水モードにおける吐水の瞬間流量Q2が、本洗浄モードにおける吐水の瞬間流量Q1より小さいことにより、排水トラップ希釈吐水モードを実行した際に排水トラップ130から横引配管HPに流入した汚水が横引配管HP中を逆流する可能性が低くなるため、排水トラップ希釈吐水モードを実行した際に横引配管HPに尿濃度の高い汚水が残存する可能性を低減させることができる。
続いて、図7および図8に基づいて、本発明の第2実施形態である小便器200について説明する。
図7は本発明の第2実施形態である小便器において、小便器を使用する使用回毎の動作を示すフローチャートであり、図8は本発明の第2実施形態である小便器において、実際の動きを示すタイムチャートである。
本発明の第2実施形態である小便器200は、本発明の第1実施形態である小便器100に人体検知センサーを更に加えたものであり、多くの要素について小便器100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する200番台の符号を付すのみとする。
本発明の第2実施形態である小便器200は、本発明の第1実施形態である小便器100に、ボウル部211の前に立つ使用者を検知する人体検知センサーを加えたものである。
本実施形態において具体的には、尿検知センサー228cをドップラー式のセンサーとする。
これにより、単一のセンサーで尿検知センサーと人体検知センサーとを兼ねることができる。
なお、尿検知センサーと人体検知センサーを別個のものとして、小便器200に設けてもよい。
続いて、図7および図8を用いて本発明の第2実施形態である小便器200の動作について説明する。
<2.3.1.1.待機モード>
まず、本発明の第2実施形態である小便器200の基本的な動作について図7および図8を用い説明する。
小便器200に通電しているあいだ、小便器200の尿検知センサー(人体検知センサー)228cは使用者を検知している(ステップS200)。
そして、小便器200の尿検知センサー(人体検知センサー)228cが使用者を検知するとステップS201に進む(このときの時刻t5とする;図8参照)。
小便器200の尿検知センサー(人体検知センサー)228cがボウル部211への排尿を検知すると、ステップS202に進む(このときの時刻をt6とする;図8参照)。
ステップS202において、時刻t6から待機時間T1だけ経過していない場合はステップS203に進み、時刻t6から待機時間T1だけ経過した場合はステップS204に進む(このときの時刻を時刻t7とする;図8参照)。
ボウル部211へ排尿がされている場合はステップS202に戻る。
ボウル部211へ排尿がされなくなった場合については、<2.3.2.強制洗浄モード>にて後述する。
このようにステップS201、ステップS202、ステップS203は「ボウル部211への排尿を検知してから待機時間T1を経過するまでの時間」であり、この3ステップの実行を「待機モード」という。
時刻t7経過後(すなわち、ステップS204において)、コントローラー220Aは第2の開閉弁227bを開弁する。
これにより、スプレッダ228の第2の吐水部228bからボウル部211のボウル面211aに向かって瞬間流量Q2で吐水が実行される。
そして、ステップS205に進む。
人体を検知している場合は、ステップS205を繰り返す。
人体を検知しなくなった場合(このときの時刻を時刻t8とする;図8参照)は、ステップS206へ進む。
時刻t8経過後(すなわち、ステップS206において)、一定時間である排水トラップ希釈吐水時間T2(例えば、13秒)経過したか否かを判定する。
一定時間経過した場合(このときの時刻を時刻t9とする;図6参照)はステップS207へ進み、コントローラー220Aは第2の開閉弁227bを閉弁し、第2の吐水部228bからの吐水を終了させる。
その後、ステップS208へと進む。
時刻t9経過後(すなわち、ステップS208において)、コントローラー220Aは第1の開閉弁227aを開弁する。
これにより、スプレッダ228の第1の吐水部228aからボウル部211のボウル面211aに向かって瞬間流量Q1で吐水する。
なお、このときの吐水時間を本洗浄時間T3(例えば、3.5秒)とし、本洗浄時間T3終了後の時刻を時刻t10とする(図8参照)。
ステップS200において、尿検知センサー(人体検知センサー)228cがボウル部211への排尿を検知した後、ステップS201において所定の待機時間T1を経過したか否かを判定している。
ここで、尿検知センサー(人体検知センサー)228cがボウル部211への排尿を検知した後、待機時間T1を経過する前に尿検知センサー(人体検知センサー)228cがボウル部211への排尿を検知しなくなった場合を説明する。
すなわちステップS203において、「ボウル部211への排尿を検知しなくなった」場合は、ステップS208を実行する(すなわち、スプレッダ228の第1の吐水部228aからボウル部211のボウル面211aに向かって瞬間流量Q1で吐水を本洗浄時間T3だけ実行する)。
このステップS203からステップS208へと至るステップを「強制洗浄モード」という。
このようにして得られた本発明の第2実施形態である小便器200は、制御部であるコントローラー220Aが、吐水部であるスプレッダ228から吐水を行う尿希釈吐水モードを有していることにより、排水トラップ230へは尿と共に洗浄水が流入するため、排水トラップ230内の尿濃度の上昇が抑制され、排水トラップ230内において尿石が発生することを抑制できるだけでなく、以下のような効果を奏することができる。
さらに、コントローラー220Aが、尿検知センサー(人体検知センサー)228cがボウル部211への排尿を検知してから尿希釈吐水モードを実行するまで待機する待機モードを有していたとしても、排水トラップ230内の尿濃度がほぼ0%の状態から排水トラップ230内に尿が流入してくるため、排尿初期においては排水トラップ230内の尿濃度が上昇しにくくなっているので、待機モードを有していない場合に比べて1回の小便器使用で消費される洗浄水の量を削減しつつも、排水トラップ230内の尿石の発生を抑制することができる。
また、排水トラップ希釈吐水モードにおける吐水の瞬間流量Q2が、本洗浄モードにおける吐水の瞬間流量Q1より小さいことにより、排水トラップ希釈吐水モードを実行した際に排水トラップ230から横引配管HPに流入した汚水が横引配管HP中を逆流する可能性が低くなるため、排水トラップ希釈吐水モードを実行した際に横引配管HPに尿濃度の高い汚水が残存する可能性を低減させることができる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は上記に限定されるものではない。以下、一例を示す。
本発明の実施形態おいて尿検知センサーは、ドップラー式のセンサー、又は使用者の小便器の使用による尿の流れを検知する流量検知センサーであるとしたが、他のセンサーであってもよい。
この場合、「待機モード」における「待機時間T1」は、ボウル部への排尿量が所定量に達するまでの時間とする。
このように待機モードにおける待機時間は、ボウル部への排尿量が所定量に達するまでの時間であることにより、排水トラップ内の尿濃度が所定濃度になった段階で尿希釈吐水モードが実行されるため、より排尿動作に適した尿希釈吐水モードが実行でき、尿石発生の抑制と洗浄水量の削減との両立をより高精度に実施することができる。
この場合、「待機モード」における「待機時間T1」は、排水トラップ内の電気伝導度が所定の電気伝導度に達するまでの時間であるとする。
このように、待機モードにおける待機時間は、前記排水トラップ内の電気伝導度が所定の電気伝導度に達するまでの時間であることにより、排水トラップ内の尿濃度が所定濃度になった段階で尿希釈吐水モードが実行されるため、より排尿動作に適した尿希釈吐水モードが実行でき、尿石発生の抑制と洗浄水量の削減との両立をより高精度に実施することができる。
例えば、小便器については、便器本体の最下部が床面から所定距離上方に位置し且つ便器本体の背面がその背後の壁面に沿って取付けられる壁掛け式の小便器について説明するが、便器本体が床面上に直接配置される床置き式の小便器であってもよい。
110 ・・・ 便器本体
111、 211 ・・・ ボウル部
111a、211a ・・・ ボウル面
111b ・・・ 排水口
112 ・・・ 収納室
120 ・・・ 自動洗浄ユニット
121 ・・・ 主給水管
121a ・・・ 主給水路
122 ・・・ 止水栓
123a ・・・ 第1の給水管
123b ・・・ 第2の給水管
124a ・・・ 第1の給水路
124b ・・・ 第2の給水路
125 ・・・ 管継手
126a ・・・ 第1の定流量弁
126b ・・・ 第2の定流量弁
127a、227a ・・・ 第1の開閉弁
127b、227b ・・・ 第2の開閉弁
128、 228 ・・・ スプレッダ(吐水部)
128a、228a ・・・ 第1の吐水部
128b、228b ・・・ 第2の吐水部
128c、228c ・・・ 尿検知センサー
129 ・・・ 電解除菌水ユニット
120A、220A ・・・ コントローラー(制御部)
130、 230 ・・・ 排水トラップ
W ・・・ 壁面
F ・・・ 床面
S ・・・ 排水ソケット
HP ・・・ 横引配管
VP ・・・ 縦排水管
T1 ・・・ 待機時間
T2 ・・・ 排水トラップ希釈吐水時間
T3 ・・・ 本洗浄時間
Claims (8)
- 排尿を受けるボウル面および排水口を有するボウル部と、前記ボウル部のボウル面に洗浄水を吐水する吐水部と、前記ボウル部の排水口と連通する排水トラップと、前記ボウル部への排尿を検知する尿検知センサーと、前記吐水部による洗浄水の吐水を制御する制御部とを備え、建物躯体内に設けられた横引配管と連通する小便器であって、
前記制御部が、
前記尿検知センサーが前記ボウル部への排尿を検知している間において前記吐水部から吐水を行う尿希釈吐水モードと、
前記尿検知センサーが前記ボウル部への排尿を検知しなくなった後に、前記吐水部から吐水を行う本洗浄モードと、
前記尿検知センサーが前記ボウル部への排尿を検知してから前記尿希釈吐水モードを実行するまで待機する待機モードとを有していることを特徴とする小便器。 - 前記制御部が、前記尿検知センサーによる検知状態が前記待機モード中に終了した場合に、前記本洗浄モードを実行する強制洗浄モードをさらに有していることを特徴とする請求項1に記載の小便器。
- さらに前記ボウル部の前に立つ使用者を検知する人体検知センサーを備え、
前記制御部が、前記人体検知センサーが使用者を検知しなくなった場合に、前記尿希釈吐水モードを終了させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の小便器。 - 前記待機モードにおける待機時間が、所定時間であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の小便器。
- 前記尿検知センサーが、前記ボウル部への排尿量を測定するものであり、
前記待機モードにおける待機時間は、前記ボウル部への排尿量が所定量に達するまでの時間であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の小便器。 - 前記尿検知センサーが、前記排水トラップ内の電気伝導度を測定するものであり、
前記待機モードにおける待機時間は、前記排水トラップ内の電気伝導度が所定の電気伝導度に達するまでの時間であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の小便器。 - 前記制御部が、前記尿検知センサーが前記ボウル部への排尿を検知しなくなった後で前記本洗浄モードを実行する前に前記吐水部から吐水を行う排水トラップ希釈吐水モードをさらに有し、
前記排水トラップ希釈吐水モードにおける吐水の瞬間流量が、前記本洗浄モードにおける吐水の瞬間流量より小さいことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の小便器。 - 前記排水トラップ希釈吐水モードの実行時間が、一定時間であることを特徴とする請求項7に記載の小便器。
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