JP2019027191A - 小便器 - Google Patents

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Abstract

【課題】尿検知センサーを備えた場合において、排水トラップ内の尿濃度を比較的低く保ち尿石の発生を抑制できるとともに、尿の希釈に貢献しにくい洗浄水の吐水を抑制し、尿を希釈する洗浄水を節約する小便器を提供する。【解決手段】排尿を受けるボウル面および排水口を有するボウル部と、ボウル部のボウル面に洗浄水を吐水する吐水部と、ボウル部の排水口と連通する排水トラップと、ボウル部への排尿を検知する尿検知センサーと、吐水部による洗浄水の吐水を制御する制御部とを備え、建物躯体内に設けられた横引配管と連通する小便器であって、制御部が、尿検知センサーがボウル部への排尿を検知している間において吐水部から吐水を行う尿希釈吐水モードと、尿検知センサーがボウル部への排尿を検知してから尿希釈吐水モードを実行するまで待機する待機モードとを有している。【選択図】図6

Description

本発明は、ボウル部への排尿を検知する尿検知センサーを有する小便器に関する。
従来から、小便器が、尿の流れによって小便動作を検知する尿検知センサーと、ボウル部への給水を調整する調整手段とを備え、この小便器の尿検知センサーが尿流を検知すると同時に調整手段が尿の濃度を下げるためにボウル部への給水を行う小便器が知られている(例えば、特許文献1)。
このような小便器においては、人の排尿中に便鉢内に洗浄水が流され続けるため、便鉢内面への汚れの付着を防止することができる。
特開2012−149415号公報
これまで、小便器の排水トラップ及び排水トラップの下流側の横引配管に形成される尿石は、細菌の活動により約2時間程度の比較的長時間のサイクルで生成されると考えられてきた。
しかしながら、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、バイオフィルムが形成された環境下においては、排尿中に尿濃度が一時的に高くなる程度であっても、数秒程度で尿石が発生し付着してしまうという新たな知見を見出した。
そこで、排尿中に洗浄水をボウル部に供給することにより、排水トラップへ流入する汚水の尿濃度を下げることができ、排水トラップ内で尿石の発生量を抑制することができることも本発明者らは見出した。
一方、環境志向の高まりにより、洗浄水の節水化という要請もあるため、洗浄水の節水化と排水トラップ内の尿石の発生の抑制とを両立する必要がある。
「洗浄水の節水化と排水トラップ内の尿石の発生の抑制との両立」について本発明者らが鋭意検討したところ、上記の知見に加え、さらに使用者の排尿初期は尿の流量が比較的少なく、排水トラップ内に前回の洗浄水が貯留されているので、排水トラップ内の尿濃度が比較的低く保たれる知見も見出した。
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、尿検知センサーを備えた場合において、排水トラップ内の尿濃度を比較的低く保ち尿石の発生を抑制できるとともに、尿の希釈に貢献しにくい洗浄水の吐水を抑制し、尿を希釈する洗浄水を節約することができる小便器を提供することである。
請求項1に係る発明は、排尿を受けるボウル面および排水口を有するボウル部と、前記ボウル部のボウル面に洗浄水を吐水する吐水部と、前記ボウル部の排水口と連通する排水トラップと、前記ボウル部への排尿を検知する尿検知センサーと、前記吐水部による洗浄水の吐水を制御する制御部とを備え、建物躯体内に設けられた横引配管と連通する小便器であって、前記制御部が、前記尿検知センサーが前記ボウル部への排尿を検知している間において前記吐水部から吐水を行う尿希釈吐水モードと、前記尿検知センサーが前記ボウル部への排尿を検知しなくなった後に、前記吐水部から吐水を行う本洗浄モードと、前記尿検知センサーが前記ボウル部への排尿を検知してから前記尿希釈吐水モードを実行するまで待機する待機モードとを有していることにより、前述した課題を解決するものである。
このように構成された請求項1に係る発明の小便器によれば、制御部が、吐水部から吐水を行う尿希釈吐水モードを有していることにより、排水トラップへは尿と共に洗浄水が流入するため、排水トラップ内の尿濃度の上昇が抑制され、排水トラップ内において尿石が発生することを抑制できるだけでなく、以下のような効果を奏することができる。
すなわち、上述のように構成された請求項1に係る発明の小便器のように、制御部が、尿検知センサーがボウル部への排尿を検知してから尿希釈吐水モードを実行するまで待機する待機モードを有していたとしても、排水トラップ内の尿濃度がほぼ0%の状態から排水トラップ内に尿が流入してくるため、排尿初期においては排水トラップ内の尿濃度が上昇しにくくなっているので、待機モードを有していない場合に比べて1回の小便器使用で消費される洗浄水の量を削減しつつも、排水トラップ内の尿石の発生を抑制することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載された小便器の構成に加えて、前記制御部が、前記尿検知センサーによる検知状態が前記待機モード中に終了した場合に、前記本洗浄モードを実行する強制洗浄モードをさらに有していることにより、前述した課題を解決するものである。
尿検知センサーによる検知状態が待機モード中に終了した場合に、制御部が尿希釈吐水モードを実行しないため、仮に使用者が排尿を行っていた場合、尿の希釈及びボウル部及び排水トラップの洗浄も行われないままとなる可能性がある。
そこで、上述のように構成された請求項2に係る発明の小便器によれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加え、制御部が、尿検知センサーによる検知状態が待機モード中に終了した場合に、本洗浄モードを実行する強制洗浄モードをさらに有していることにより、制御部は使用者が排尿を行っている可能性があると判断し、強制洗浄モードにより本洗浄モードを実行するため、確実に尿の希釈及びボウル部及び排水トラップの洗浄を行うことができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載された小便器の構成に加えて、さらに前記ボウル部の前に立つ使用者を検知する人体検知センサーを備え、前記制御部が、前記人体検知センサーが使用者を検知しなくなった場合に、前記尿希釈吐水モードを終了させることにより、前述した課題を解決するものである。
尿希釈吐水モードを実行している最中に尿検知センサーでボウル部への排尿終了を検知しようとすると、尿検知センサーは吐水部からの吐水を排尿として誤検知してしまい、ボウル部への排尿終了を検知できない恐れがある。
そこで、上述のように構成された請求項3に係る発明の小便器によれば、請求項1または請求項2に係る発明が奏する効果に加え、ボウル部の前に立つ使用者を検知する人体検知センサーを備え、制御部が、人体検知センサーが使用者を検知しなくなった場合に、尿希釈吐水モードを終了させることにより、確実に尿希釈吐水モードを終了させることが可能となるため、誤検知による無駄な洗浄水の使用を抑制することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載された小便器の構成に加えて、前記待機モードにおける待機時間が、所定時間であることにより、前述した課題を解決するものである。
このように構成された請求項4に係る発明の小便器によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に係る発明が奏する効果に加え、待機モードにおける待機時間が、所定時間であることにより、ボウル部への排尿開始を検知できれば待機モードが実行できるため、簡便な構成および制御で排水トラップ内の尿濃度を比較的低く保ち尿石の発生を抑制できるとともに、尿の希釈に貢献しにくい洗浄水の吐水を抑制し、尿を希釈する洗浄水を節約することができる。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載された小便器の構成に加えて、前記尿検知センサーが、前記ボウル部への排尿量を測定するものであり、前記待機モードにおける待機時間は、前記ボウル部への排尿量が所定量に達するまでの時間であることにより、前述した課題を解決するものである。
このように構成された請求項5に係る発明の小便器によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に係る発明が奏する効果に加え、待機モードにおける待機時間は、ボウル部への排尿量が所定量に達するまでの時間であることにより、排水トラップ内の尿濃度が所定濃度になった段階で尿希釈吐水モードが実行されるため、より排尿動作に適した尿希釈吐水モードが実行でき、尿石発生の抑制と洗浄水量の削減との両立をより高精度に実施することができる。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載された小便器の構成に加えて、前記尿検知センサーが、前記排水トラップ内の電気伝導度を測定するものであり、前記待機モードにおける待機時間は、前記排水トラップ内の電気伝導度が所定の電気伝導度に達するまでの時間であることにより、前述した課題を解決するものである。
このように構成された請求項6に係る発明の小便器によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に係る発明が奏する効果に加え、待機モードにおける待機時間は、前記排水トラップ内の電気伝導度が所定の電気伝導度に達するまでの時間であることにより、排水トラップ内の尿濃度が所定濃度になった段階で尿希釈吐水モードが実行されるため、より排尿動作に適した尿希釈吐水モードが実行でき、尿石発生の抑制と洗浄水量の削減との両立をより高精度に実施することができる。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載された小便器の構成に加えて、前記制御部は、前記制御部が前記尿検知センサーが前記ボウル部への排尿を検知しなくなった後で前記本洗浄モードを実行する前に前記吐水部から吐水を行う排水トラップ希釈吐水モードをさらに有し、前記排水トラップ希釈吐水モードにおける吐水の瞬間流量が、前記本洗浄モードにおける吐水の瞬間流量より小さいことにより、前述した課題を解決するものである。
尿希釈吐水モードが終了した後、直ちに本洗浄モードを実行してしまうと、排水トラップ内の汚水が小便器の取り付けられた壁面裏側に設けられた横引配管中に流入した際、上流側に逆流してしまい、この逆流した汚水が横引配管中に残存してしまうことで、尿石発生の要因となる可能性がある。
そこで、上述のように構成された請求項7に係る発明の小便器によれば、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に係る発明が奏する効果に加え、制御部が、尿検知センサーがボウル部への排尿を検知しなくなった後で本洗浄モードを実行する前に吐水部から吐水を行う排水トラップ希釈吐水モードをさらに有することにより、排水トラップ希釈吐水モードによって排水トラップ内の尿濃度を十分に低下させた後に本洗浄モードが実行されるため、本洗浄モードを実行した際に横引配管に残存する汚水の尿濃度を下げられるため、横引配管において尿石が発生する可能性を低減することができる。
また、排水トラップ希釈吐水モードにおける吐水の瞬間流量が、本洗浄モードにおける吐水の瞬間流量より小さいことにより、排水トラップ希釈吐水モードを実行した際に排水トラップから横引配管に流入した汚水が横引配管中を逆流する可能性が低くなるため、排水トラップ希釈吐水モードを実行した際に横引配管に尿濃度の高い汚水が残存する可能性を低減させることができる。
請求項8に係る発明は、請求項7に記載された小便器の構成に加えて、前記排水トラップ希釈吐水モードの実行時間が、一定時間であることにより、前述した課題を解決するものである。
このように構成された構成された請求項8に係る発明の小便器によれば、請求項7に係る発明が奏する効果に加え、排水トラップ希釈吐水モードの実行時間が、一定時間であることにより、尿希釈モードの終了タイミングを確定するだけで排水トラップ希釈吐水モードおよび本洗浄モードが実行されるため、排水トラップ内の尿濃度を比較的低く保ち尿石の発生を抑制できるとともに、尿の希釈に貢献しにくい洗浄水の吐水を抑制し、尿を希釈する洗浄水を節約することができる。
本発明によれば、尿検知センサーを備えた場合において、排水トラップ内の尿濃度を比較的低く保ち尿石の発生を抑制できるとともに、尿の希釈に貢献しにくい洗浄水の吐水を抑制し、尿を希釈する洗浄水を節約することができる。
本発明の第1実施形態である小便器の設置状況を示す図。 本発明の第1実施形態である小便器の概略斜視図。 本発明の第1実施形態である小便器の側面断面図。 本発明の第1実施形態である小便器の自動洗浄ユニットの構成を示す概略図。 本発明の第1実施形態である小便器において、小便器を使用する使用回毎の動作を示すフローチャート。 本発明の第1実施形態である小便器において、実際の動きを示すタイムチャート。 本発明の第2実施形態である小便器において、小便器を使用する使用回毎の動作を示すフローチャート。 本発明の第2実施形態である小便器において、実際の動きを示すタイムチャート。
<1.第1実施形態>
図1乃至図6に基づいて、本発明の第1実施形態である小便器100について説明する。
<1.1.小便器の設置状況>
まず、本発明の第1実施形態である小便器の設置状況を示す図である図1を用いて、本発明の第1実施形態である小便器100の設置状況を説明する。
図1に示すように、本発明の第1実施形態である小便器100は、建築物の壁面Wの表側に複数個並んで設置されている。
この小便器100の設置された壁面Wの裏側下方には、わずかに下り傾斜しながら横向きに延びる排水用の横引配管HPが接続されている。
この横引配管HPはさらに下流の縦排水管VPに接続されている。
小便器100は、それぞれ、小便器100の下部の壁面側から壁面Wを通って壁面Wの裏側に設置された横引配管HPに排水するようになっている。
<1.2.小便器の構造>
次に、図2乃至図4を用いて、本発明の第1実施形態である小便器100の構造について説明する。
図2は本発明の第1実施形態である小便器の概略斜視図であり、図3は本発明の第1実施形態である小便器の側面断面図であり、図4は本発明の第1実施形態である小便器の自動洗浄ユニットの構成を示す概略図である。
図2乃至図4に示すように、小便器100は、陶器製の便器本体110と、この便器本体110を洗浄するための洗浄水を自動的に便器本体110に吐水する吐水装置である自動洗浄ユニット120とを備えている。
便器本体110の正面側には、排尿を受けるボウル面111aを有するボウル部111が形成されており、このボウル部111よりも壁面W側の便器本体110の上方領域には、自動洗浄ユニット120の一部を収納するための収納室112が形成されている。
また、便器本体110のボウル部111の底部には、排水口111bが形成されている。
便器本体110は、さらに、排水口111bの下流側に、その内部に封水を形成する排出部である排水トラップ130を備えている。
排水トラップ130は排水口111bと連通している。
この排水トラップ130の下流側には、壁面Wを貫通する流路を形成する排水ソケットS等を介して、横引配管HPが接続されている。
排水トラップ130は、排水トラップ130内に封水を形成するように貯留される洗浄水の容積が、200ml以下となるような節水型トラップとして形成されている。
このような節水型トラップの排水トラップ130は、従来の700ml程度の容積の排水トラップに比べて少ない洗浄水の水量により排水トラップ130内の洗浄水を置換することができる。
節水型の排水トラップ130の容積は、好ましくは、40ml〜200mlの範囲内であり、より好ましくは、120ml〜200mlの範囲内であり、より好ましくは120mlである。
このような節水型の排水トラップは、使用者の排尿の尿量よりも少ない容積を有していることから、排水トラップ130内の洗浄水の尿濃度が高くなりやすく、この尿を希釈することが排水トラップ130及び横引配管HP内の尿石付着の抑制に効果的となる。
図4に示すように、自動洗浄ユニット120は、水道等の給水源(図示せず)から洗浄水が供給される主給水路121aを形成する主給水管121と、この主給水管121を止水する止水栓122と、主給水管121の下流側端部に接続されて且つ主給水管121を第1の給水管123aと第2の給水管123bに分岐する分岐部である管継手125とを備えている。
また、管継手125によって主給水管121から分岐された一方の第1の給水管123aには、その内部の給水路(第1の給水路124a)内を通過する洗浄水の瞬間流量について第1の所定の瞬間流量Q1[リットル/分]に調整する第1の定流量弁126aが設けられている。
さらに、この第1の定流量弁126aの下流側には、第1の給水路124aを開閉する第1の開閉弁127aが設けられている。
この第1の開閉弁127aの下流側の第1の給水路124aの下流側端部には、ボウル部111内に洗浄水を吐水する吐水装置の一部であるスプレッダ128(吐水部)が設けられており、このスプレッダ128の第1の吐水部128aが第1の給水路124aの下流側端部と接続されている。
なお、本実施形態では、第1の所定の瞬間流量Q1[リットル/分]は、好ましくは8[リットル/分]〜17[リットル/分]、より好ましくは8[リットル/分]〜12[リットル/分]、さらにより好ましくは9[リットル/分]に設定される。
一方、管継手125によって主給水管121から分岐された他方の第2の給水管123bには、その内部の給水路(第2の給水路124b)内を通過する洗浄水の瞬間流量について、第1の所定の瞬間流量Q1[リットル/分]よりも低い第2の所定の瞬間流量Q2[リットル/分]に調整する第2の定流量弁126bが設けられている。
また、この第2の定流量弁126bの下流側には、第2の給水路124bを開閉する第2の開閉弁127bが設けられている。
この第2の開閉弁127bの下流側の第2の給水路124bの下流側端部には、スプレッダ128の第2の吐水部128bが接続されている。
なお、本実施形態では、第2の所定の瞬間流量Q2[リットル/分]は、好ましくは0.1[リットル/分]〜8.0[リットル/分]に設定され、より好ましくは0.1[リットル/分]〜0.6[リットル/分]に設定され、さらにより好ましくは0.3[リットル/分]に設定される。
なお、第1の所定の瞬間流量Q1[リットル/分]と第2の所定の瞬間流量Q2[リットル/分]との瞬間流量差は、好ましくは1.0[リットル/分]〜8.9[リットル/分]に設定される。
つぎに、第2の開閉弁127bの下流側には、電解除菌水ユニット129が設けられており、この電解除菌水ユニット129は、電解除菌水を生成する電解槽(図示せず)を備えており、第2の吐水部128bに電解除菌水を供給する電解除菌水供給部として機能するようになっている。
また、自動洗浄ユニット120は、スプレッダ128に設けられてボウル部111への排尿を検知する尿検知センサー128cと、この尿検知センサー128cから送信される検知信号を受信すると共に所定の制御プログラム等に基づいて第1の開閉弁127a及び第2の開閉弁127bのそれぞれの動作を制御する制御部であるコントローラー120Aを備えている。
尿検知センサー128cは、使用者の小便器の使用による尿の流れを検知する流量検知センサーである。
コントローラー120Aは、CPU及びメモリ等を内蔵し、所定の制御プログラム等に基づいて他の機器の制御を行うことができる。
コントローラー120Aは、第1の開閉弁127aの開閉動作を制御することにより、第1の吐水部128aからの後述する「本洗浄吐水モード」の吐水の開始及び終了を制御する。
コントローラー120Aは、第2の開閉弁127bの開閉動作を制御することにより、第2の吐水部128bからの後述する「尿希釈吐水モード」「排水トラップ希釈吐水モード」あるいは電解除菌水の吐水の開始及び終了を制御する。
なお、本実施形態では、自動洗浄ユニット120の第1の給水路124a及び第2の給水路124bのそれぞれの洗浄水の瞬間流量Q1,Q2を調整する流量調整手段として、第1の定流量弁126aと第2の定流量弁126bのそれぞれを採用した形態について説明するが、これらの形態に限られず、例えば、定流量弁以外にも、流量センサー等を使用して洗浄水を適正な流量に調整する他の流量調整手段を採用し、この他の流量調整手段の動作をコントローラー120Aにより制御するようにしてもよい。
また、流路中に開度が調整自在な電動弁を備え、単一の吐水部から複数の瞬間流量を吐水可能にしてもよい。
<1.3.小便器の動作>
続いて、図5および図6を用いて本発明の第1実施形態である小便器100の動作について説明する。
図5は本発明の第1実施形態である小便器において、小便器を使用する使用回毎の動作を示すフローチャートであり、図6は本発明の第1実施形態である小便器において、実際の動きを示すタイムチャートである。
コントローラー120Aは、尿検知センサー128cがボウル部への排尿を検知している間において第2の吐水部128bから吐水を行う尿希釈吐水モードと、尿検知センサー128cがボウル部への排尿を検知しなくなった後に、第1の吐水部128aから吐水を行う本洗浄吐水モードと、尿検知センサー128cがボウル部への排尿を検知してから尿希釈吐水モードを実行するまでの待機モードと、尿検知センサー128cがボウル部111への排尿を検知しなくなった後に本洗浄吐水モードを実行する前に実行する排水トラップ希釈吐水モードと、尿検知センサー128cによる検知状態が待機モード中に終了した場合に、本洗浄モードを実行する強制洗浄モードとを備えている。
<1.3.1.通常想定される使用>
<1.3.1.1.待機モード>
まず、本発明の第1実施形態である小便器100の基本的な動作について図5および図6を用い説明する。
小便器100に通電しているあいだ、小便器100の尿検知センサー128cは常にボウル部111への排尿を検知している(ステップS100)。
尿検知センサー128cがボウル部111への排尿を検知すると、ステップS101に進む(このときの時刻をt0とする;図6参照)。
ステップS101では、時刻t0から待機時間T1だけ経過したか否かを判定する。
ステップS101において、時刻t0から待機時間T1だけ経過していない場合はステップS102に進み、時刻t0から待機時間T1だけ経過した場合(このときの時刻を時刻t1とする;図6参照)はステップS103に進む。
ステップS102では、時刻t0経過後においてボウル部111へ排尿されているか否かを判定する。
ボウル部111へ排尿がされている場合はステップS101に戻る。
ボウル部111へ排尿がされなくなった場合については、<1.3.2.強制洗浄モード>にて後述する。
ここで、本発明の第1実施形態である小便器100では、待機時間T1を所定の時間(例えば、2秒)とする。
このようにステップS100、ステップS101、ステップS102は「ボウル部111への排尿を検知してから待機時間T1を経過するまでの時間」であり、この3ステップの実行を「待機モード」という。
<1.3.1.2.尿希釈吐水モード>
時刻t1経過後(すなわち、ステップS103において)、コントローラー120Aは第2の開閉弁127bを開弁する。
これにより、スプレッダ128の第2の吐水部128bからボウル部111のボウル面111aに向かって瞬間流量Q2で吐水が実行される。
そして、ステップS104に進む。
ステップS104では、第2の吐水部128bからの吐水中に尿検知センサー128cがボウル部111へ排尿されているか否かを判定する。
ボウル部111へ排尿されている場合は、ステップS104を繰り返す。
ボウル部111へ排尿されなくなった場合は、ステップS105へ進む(このときの時刻を時刻t2とする;図6参照)。
このようにステップS103、ステップS104は「第2の吐水部128bからの吐水を開始してからボウル部111への排尿が非検知となるまでの時間」であり、換言すれば「使用者がボウル部111へ排尿している最中に吐水を行うことで、排水トラップ130へ流入する尿を希釈している時間」であり、この2ステップの実行を「尿希釈吐水モード」という。
<1.3.1.3.排水トラップ希釈吐水モード>
時刻t2経過後(すなわち、ステップS105において)、一定時間である排水トラップ希釈吐水時間T2(例えば、13秒)経過したか否かを判定する。
一定時間経過した場合(このときの時刻をt3とする;図6参照)はステップS106へ進み、コントローラー120Aは第2の開閉弁127bを閉弁し、第2の吐水部128bからの吐水を終了させる。
その後、ステップS107へと進む。
このステップS105、ステップS106は、「ボウル部111への排尿が非検知になってから排水トラップ希釈吐水時間T2経過するまでの時間」であり、換言すれば「排水トラップ130に尿濃度が極めて低い洗浄水を供給することで排水トラップ130内の尿濃度を下げる時間」であり、この2ステップの実行を「排水トラップ希釈吐水モード」という。
<1.3.1.4.本洗浄モード>
時刻t3経過後(すなわち、ステップS107において)、コントローラー120Aは第1の開閉弁127aを開弁する。
これにより、スプレッダ128の第1の吐水部128aからボウル部111のボウル面111aに向かって瞬間流量Q1で吐水する。
なお、このときの吐水時間を本洗浄時間T3(例えば、3.5秒)とし、本洗浄時間T3終了後の時刻を時刻t4とする(図6参照)。
このステップS107は「ボウル部111への排尿を検知しなくなった後に、スプレッダ128から吐水が行われる」時間であり、換言すれば「ボウル部111を洗浄すると共に排水トラップ130内を洗浄水に置換する時間」であり、ステップS107の実行を「本洗浄モード」という。
<1.3.2.強制洗浄モード>
ステップS100において、尿検知センサー128cがボウル部111への排尿を検知した後、ステップS101において所定の待機時間T1を経過したか否かを判定している。
ここで、尿検知センサー128cがボウル部111への排尿を検知した後、待機時間T1を経過する前に尿検知センサー128cがボウル部111への排尿を検知しなくなった場合を説明する。
すなわちステップS102において、「ボウル部111への排尿を検知しなくなった」場合は、ステップS107を実行する(すなわち、スプレッダ128の第1の吐水部128aからボウル部111のボウル面111aに向かって瞬間流量Q1で吐水を本洗浄時間T3だけ実行する)。
このステップS102からステップS107へと至るステップを「強制洗浄モード」という。
<1.4.作用効果>
このようにして得られた本発明の第1実施形態である小便器100は、制御部であるコントローラー120Aが、吐水部であるスプレッダ128から吐水を行う尿希釈吐水モードを有していることにより、排水トラップ130へは尿と共に洗浄水が流入するため、排水トラップ130内の尿濃度の上昇が抑制され、排水トラップ130内において尿石が発生することを抑制できるだけでなく、以下のような効果を奏することができる。
さらに、コントローラー120Aが、尿検知センサー128cがボウル部111への排尿を検知してから尿希釈吐水モードを実行するまで待機する待機モードを有していたとしても、排水トラップ130内の尿濃度がほぼ0%の状態から排水トラップ130内に尿が流入してくるため、排尿初期においては排水トラップ130内の尿濃度が上昇しにくくなっているので、待機モードを有していない場合に比べて1回の小便器使用で消費される洗浄水の量を削減しつつも、排水トラップ130内の尿石の発生を抑制することができる。
さらに、コントローラー120Aが、尿検知センサー128cによる検知状態が待機モード中に終了した場合に、本洗浄モードを実行する強制洗浄モードをさらに有していることにより、コントローラー120Aは使用者が排尿を行っている可能性があると判断し、強制洗浄モードにより本洗浄モードを実行するため、確実に尿の希釈及びボウル部111及び排水トラップ130の洗浄を行うことができる。
さらに、待機モードにおける待機時間T1が、所定の時間(例えば、2秒)であることにより、ボウル部111への排尿開始を検知できれば待機モードが実行できるため、簡便な構成および制御で排水トラップ130内の尿濃度を比較的低く保ち尿石の発生を抑制できるとともに、尿の希釈に貢献しにくい洗浄水の吐水を抑制し、尿を希釈する洗浄水を節約することができる。
さらに、コントローラー120Aは、尿検知センサー128cがボウル部111への排尿を検知しなくなった後で本洗浄モードを実行する前に吐水部から吐水を行う排水トラップ希釈吐水モードをさらに有することにより、排水トラップ希釈吐水モードによって排水トラップ内の尿濃度を十分に低下させた後に本洗浄モードが実行されるため、本洗浄モードを実行した際に横引配管HPに残存する汚水の尿濃度を下げられるため、横引配管HPにおいて尿石が発生する可能性を低減することができる。
また、排水トラップ希釈吐水モードにおける吐水の瞬間流量Q2が、本洗浄モードにおける吐水の瞬間流量Q1より小さいことにより、排水トラップ希釈吐水モードを実行した際に排水トラップ130から横引配管HPに流入した汚水が横引配管HP中を逆流する可能性が低くなるため、排水トラップ希釈吐水モードを実行した際に横引配管HPに尿濃度の高い汚水が残存する可能性を低減させることができる。
さらに、排水トラップ希釈吐水モードの実行時間である排水トラップ希釈吐水時間T2が、一定時間(例えば、13秒)であることにより、尿希釈モードの終了タイミングを確定するだけで排水トラップ希釈吐水モードおよび本洗浄モードが実行されるため、排水トラップ130内の尿濃度を比較的低く保ち尿石の発生を抑制できるとともに、尿の希釈に貢献しにくい洗浄水の吐水を抑制し、尿を希釈する洗浄水を節約することができる。
<2.第2実施形態>
続いて、図7および図8に基づいて、本発明の第2実施形態である小便器200について説明する。
図7は本発明の第2実施形態である小便器において、小便器を使用する使用回毎の動作を示すフローチャートであり、図8は本発明の第2実施形態である小便器において、実際の動きを示すタイムチャートである。
本発明の第2実施形態である小便器200は、本発明の第1実施形態である小便器100に人体検知センサーを更に加えたものであり、多くの要素について小便器100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略し、下2桁が共通する200番台の符号を付すのみとする。
<2.1.小便器の構造>
本発明の第2実施形態である小便器200は、本発明の第1実施形態である小便器100に、ボウル部211の前に立つ使用者を検知する人体検知センサーを加えたものである。
本実施形態において具体的には、尿検知センサー228cをドップラー式のセンサーとする。
これにより、単一のセンサーで尿検知センサーと人体検知センサーとを兼ねることができる。
なお、尿検知センサーと人体検知センサーを別個のものとして、小便器200に設けてもよい。
<2.2.小便器の動作>
続いて、図7および図8を用いて本発明の第2実施形態である小便器200の動作について説明する。
コントローラー220Aは、尿検知センサー(人体検知センサー)228cがボウル部への排尿を検知している間において第2の吐水部228bから吐水を行う尿希釈吐水モードと、尿検知センサー(人体検知センサー)228cが使用者を検知しなくなった後に、第1の吐水部228aから吐水を行う本洗浄吐水モードと、尿検知センサー(人体検知センサー)228cがボウル部への排尿を検知してから尿希釈吐水モードを実行するまで待機モードと、尿検知センサー(人体検知センサー)228cがボウル部211への排尿を検知しなくなった後に本洗浄吐水モードを実行する前に実行する排水トラップ希釈吐水モードと、尿検知センサー228cによる検知状態が待機モード中に終了した場合に、本洗浄モードを実行する強制洗浄モードとを備えている。
<2.3.1.通常想定される使用>
<2.3.1.1.待機モード>
まず、本発明の第2実施形態である小便器200の基本的な動作について図7および図8を用い説明する。
小便器200に通電しているあいだ、小便器200の尿検知センサー(人体検知センサー)228cは使用者を検知している(ステップS200)。
そして、小便器200の尿検知センサー(人体検知センサー)228cが使用者を検知するとステップS201に進む(このときの時刻t5とする;図8参照)。
時刻t5経過後(すなわち、ステップS201において)、小便器200の尿検知センサー(人体検知センサー)228cがボウル部211へ排尿されているか否かを判定する。
小便器200の尿検知センサー(人体検知センサー)228cがボウル部211への排尿を検知すると、ステップS202に進む(このときの時刻をt6とする;図8参照)。
ステップS202では、時刻t6から待機時間T1だけ経過したか否かを判定する。
ステップS202において、時刻t6から待機時間T1だけ経過していない場合はステップS203に進み、時刻t6から待機時間T1だけ経過した場合はステップS204に進む(このときの時刻を時刻t7とする;図8参照)。
ステップS203では、時刻t6経過後においてボウル部211へ排尿されているか否かを判定する。
ボウル部211へ排尿がされている場合はステップS202に戻る。
ボウル部211へ排尿がされなくなった場合については、<2.3.2.強制洗浄モード>にて後述する。
ここで本発明の第2実施形態である小便器200では、待機時間T1を所定の時間(例えば、2秒)とする。
このようにステップS201、ステップS202、ステップS203は「ボウル部211への排尿を検知してから待機時間T1を経過するまでの時間」であり、この3ステップの実行を「待機モード」という。
<2.3.1.2.尿希釈吐水モード>
時刻t7経過後(すなわち、ステップS204において)、コントローラー220Aは第2の開閉弁227bを開弁する。
これにより、スプレッダ228の第2の吐水部228bからボウル部211のボウル面211aに向かって瞬間流量Q2で吐水が実行される。
そして、ステップS205に進む。
ステップS205では、第2の吐水部228bからの吐水中に尿検知センサー(人体検知センサー)228cが人体を検知しているか否かを判定する。
人体を検知している場合は、ステップS205を繰り返す。
人体を検知しなくなった場合(このときの時刻を時刻t8とする;図8参照)は、ステップS206へ進む。
このようにステップS204、ステップS205は「第2の吐水部228bからの吐水を開始してからボウル部211への排尿が非検知となるまでの時間」であり、換言すれば「使用者がボウル部211へ排尿している最中に吐水を行うことで、排水トラップ230へ流入する尿を希釈している時間」であり、この2ステップの実行を「尿希釈吐水モード」という。
<2.3.1.3.排水トラップ希釈吐水モード>
時刻t8経過後(すなわち、ステップS206において)、一定時間である排水トラップ希釈吐水時間T2(例えば、13秒)経過したか否かを判定する。
一定時間経過した場合(このときの時刻を時刻t9とする;図6参照)はステップS207へ進み、コントローラー220Aは第2の開閉弁227bを閉弁し、第2の吐水部228bからの吐水を終了させる。
その後、ステップS208へと進む。
このステップS206、ステップS207は、「ボウル部211への排尿が非検知になってから排水トラップ希釈吐水時間T2経過するまでの時間」であり、換言すれば「排水トラップ230に尿濃度が極めて低い洗浄水を供給することで排水トラップ230内の尿濃度を下げる時間」であり、この2ステップの実行を「排水トラップ希釈吐水モード」という。
<2.3.1.4.本洗浄モード>
時刻t9経過後(すなわち、ステップS208において)、コントローラー220Aは第1の開閉弁227aを開弁する。
これにより、スプレッダ228の第1の吐水部228aからボウル部211のボウル面211aに向かって瞬間流量Q1で吐水する。
なお、このときの吐水時間を本洗浄時間T3(例えば、3.5秒)とし、本洗浄時間T3終了後の時刻を時刻t10とする(図8参照)。
このステップS208は「ボウル部211への排尿を検知しなくなった後に、スプレッダ228から吐水が行われる」時間であり、換言すれば「ボウル部211を洗浄すると共に排水トラップ230内を洗浄水に置換する時間」であり、ステップS208の実行を「本洗浄モード」という。
<2.3.2.強制洗浄モード>
ステップS200において、尿検知センサー(人体検知センサー)228cがボウル部211への排尿を検知した後、ステップS201において所定の待機時間T1を経過したか否かを判定している。
ここで、尿検知センサー(人体検知センサー)228cがボウル部211への排尿を検知した後、待機時間T1を経過する前に尿検知センサー(人体検知センサー)228cがボウル部211への排尿を検知しなくなった場合を説明する。
すなわちステップS203において、「ボウル部211への排尿を検知しなくなった」場合は、ステップS208を実行する(すなわち、スプレッダ228の第1の吐水部228aからボウル部211のボウル面211aに向かって瞬間流量Q1で吐水を本洗浄時間T3だけ実行する)。
このステップS203からステップS208へと至るステップを「強制洗浄モード」という。
<2.4.作用効果
このようにして得られた本発明の第2実施形態である小便器200は、制御部であるコントローラー220Aが、吐水部であるスプレッダ228から吐水を行う尿希釈吐水モードを有していることにより、排水トラップ230へは尿と共に洗浄水が流入するため、排水トラップ230内の尿濃度の上昇が抑制され、排水トラップ230内において尿石が発生することを抑制できるだけでなく、以下のような効果を奏することができる。
さらに、コントローラー220Aが、尿検知センサー(人体検知センサー)228cがボウル部211への排尿を検知してから尿希釈吐水モードを実行するまで待機する待機モードを有していたとしても、排水トラップ230内の尿濃度がほぼ0%の状態から排水トラップ230内に尿が流入してくるため、排尿初期においては排水トラップ230内の尿濃度が上昇しにくくなっているので、待機モードを有していない場合に比べて1回の小便器使用で消費される洗浄水の量を削減しつつも、排水トラップ230内の尿石の発生を抑制することができる。
さらに、コントローラー220Aが、尿検知センサー(人体検知センサー)228cによる検知状態が待機モード中に終了した場合に、本洗浄モードを実行する強制洗浄モードをさらに有していることにより、コントローラー220Aは使用者が排尿を行っている可能性があると判断し、強制洗浄モードにより本洗浄モードを実行するため、確実に尿の希釈及びボウル部211及び排水トラップ230の洗浄を行うことができる。
さらに、ボウル部211の前に立つ使用者を検知する尿検知センサー(人体検知センサー)228cを備え、コントローラー220Aが、尿検知センサー228c(人体検知センサー)が使用者を検知しなくなった場合に、尿希釈吐水モードを終了させることにより、確実に尿希釈吐水モードを終了させることが可能となるため、誤検知による無駄な洗浄水の使用を抑制することができる。
さらに、待機モードにおける待機時間T1が、所定時間(例えば、2秒)であることにより、ボウル部211への排尿開始を検知できれば待機モードが実行できるため、簡便な構成および制御で排水トラップ230内の尿濃度を比較的低く保ち尿石の発生を抑制できるとともに、尿の希釈に貢献しにくい洗浄水の吐水を抑制し、尿を希釈する洗浄水を節約することができる。
さらに、コントローラー220Aは、尿検知センサー(人体検知センサー)228cがボウル部211への排尿を検知しなくなった後で本洗浄モードを実行する前に吐水部から吐水を行う排水トラップ希釈吐水モードをさらに有することにより、排水トラップ希釈吐水モードによって排水トラップ230内の尿濃度を十分に低下させた後に本洗浄モードが実行されるため、本洗浄モードを実行した際に横引配管HPに残存する汚水の尿濃度を下げられるため、横引配管HPにおいて尿石が発生する可能性を低減することができる。
また、排水トラップ希釈吐水モードにおける吐水の瞬間流量Q2が、本洗浄モードにおける吐水の瞬間流量Q1より小さいことにより、排水トラップ希釈吐水モードを実行した際に排水トラップ230から横引配管HPに流入した汚水が横引配管HP中を逆流する可能性が低くなるため、排水トラップ希釈吐水モードを実行した際に横引配管HPに尿濃度の高い汚水が残存する可能性を低減させることができる。
さらに、排水トラップ希釈吐水モードの実行時間である排水トラップ希釈吐水時間T2が、一定時間(例えば、13秒)であることにより、尿希釈モードの終了タイミングを確定するだけで排水トラップ希釈吐水モードおよび本洗浄モードが実行されるため、排水トラップ230内の尿濃度を比較的低く保ち尿石の発生を抑制できるとともに、尿の希釈に貢献しにくい洗浄水の吐水を抑制し、尿を希釈する洗浄水を節約することができる。
<3.変形例>
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は上記に限定されるものではない。以下、一例を示す。
<3.1.尿検知センサーの変形例>
本発明の実施形態おいて尿検知センサーは、ドップラー式のセンサー、又は使用者の小便器の使用による尿の流れを検知する流量検知センサーであるとしたが、他のセンサーであってもよい。
例えば、尿検知センサーは、ボウル部への排尿量を測定するものであってもよい。
この場合、「待機モード」における「待機時間T1」は、ボウル部への排尿量が所定量に達するまでの時間とする。
このように待機モードにおける待機時間は、ボウル部への排尿量が所定量に達するまでの時間であることにより、排水トラップ内の尿濃度が所定濃度になった段階で尿希釈吐水モードが実行されるため、より排尿動作に適した尿希釈吐水モードが実行でき、尿石発生の抑制と洗浄水量の削減との両立をより高精度に実施することができる。
例えば、尿検知センサーが、排水トラップ内の電気伝導度を測定するものであってもよい。
この場合、「待機モード」における「待機時間T1」は、排水トラップ内の電気伝導度が所定の電気伝導度に達するまでの時間であるとする。
このように、待機モードにおける待機時間は、前記排水トラップ内の電気伝導度が所定の電気伝導度に達するまでの時間であることにより、排水トラップ内の尿濃度が所定濃度になった段階で尿希釈吐水モードが実行されるため、より排尿動作に適した尿希釈吐水モードが実行でき、尿石発生の抑制と洗浄水量の削減との両立をより高精度に実施することができる。
<3.2.その他の変形例>
例えば、小便器については、便器本体の最下部が床面から所定距離上方に位置し且つ便器本体の背面がその背後の壁面に沿って取付けられる壁掛け式の小便器について説明するが、便器本体が床面上に直接配置される床置き式の小便器であってもよい。
「排水トラップ希釈吐水モード」における排水トラップ希釈吐水時間T2は、適宜変更可能であってもよい。このようにすることで、使用環境に見合った排水トラップ希釈吐水時間T2を設定することができる。
100、 200 ・・・ 小便器
110 ・・・ 便器本体
111、 211 ・・・ ボウル部
111a、211a ・・・ ボウル面
111b ・・・ 排水口
112 ・・・ 収納室

120 ・・・ 自動洗浄ユニット
121 ・・・ 主給水管
121a ・・・ 主給水路
122 ・・・ 止水栓
123a ・・・ 第1の給水管
123b ・・・ 第2の給水管
124a ・・・ 第1の給水路
124b ・・・ 第2の給水路
125 ・・・ 管継手
126a ・・・ 第1の定流量弁
126b ・・・ 第2の定流量弁
127a、227a ・・・ 第1の開閉弁
127b、227b ・・・ 第2の開閉弁
128、 228 ・・・ スプレッダ(吐水部)
128a、228a ・・・ 第1の吐水部
128b、228b ・・・ 第2の吐水部
128c、228c ・・・ 尿検知センサー
129 ・・・ 電解除菌水ユニット
120A、220A ・・・ コントローラー(制御部)

130、 230 ・・・ 排水トラップ

W ・・・ 壁面
F ・・・ 床面
S ・・・ 排水ソケット
HP ・・・ 横引配管
VP ・・・ 縦排水管

T1 ・・・ 待機時間
T2 ・・・ 排水トラップ希釈吐水時間
T3 ・・・ 本洗浄時間

Claims (8)

  1. 排尿を受けるボウル面および排水口を有するボウル部と、前記ボウル部のボウル面に洗浄水を吐水する吐水部と、前記ボウル部の排水口と連通する排水トラップと、前記ボウル部への排尿を検知する尿検知センサーと、前記吐水部による洗浄水の吐水を制御する制御部とを備え、建物躯体内に設けられた横引配管と連通する小便器であって、
    前記制御部が、
    前記尿検知センサーが前記ボウル部への排尿を検知している間において前記吐水部から吐水を行う尿希釈吐水モードと、
    前記尿検知センサーが前記ボウル部への排尿を検知しなくなった後に、前記吐水部から吐水を行う本洗浄モードと、
    前記尿検知センサーが前記ボウル部への排尿を検知してから前記尿希釈吐水モードを実行するまで待機する待機モードとを有していることを特徴とする小便器。
  2. 前記制御部が、前記尿検知センサーによる検知状態が前記待機モード中に終了した場合に、前記本洗浄モードを実行する強制洗浄モードをさらに有していることを特徴とする請求項1に記載の小便器。
  3. さらに前記ボウル部の前に立つ使用者を検知する人体検知センサーを備え、
    前記制御部が、前記人体検知センサーが使用者を検知しなくなった場合に、前記尿希釈吐水モードを終了させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の小便器。
  4. 前記待機モードにおける待機時間が、所定時間であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の小便器。
  5. 前記尿検知センサーが、前記ボウル部への排尿量を測定するものであり、
    前記待機モードにおける待機時間は、前記ボウル部への排尿量が所定量に達するまでの時間であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の小便器。
  6. 前記尿検知センサーが、前記排水トラップ内の電気伝導度を測定するものであり、
    前記待機モードにおける待機時間は、前記排水トラップ内の電気伝導度が所定の電気伝導度に達するまでの時間であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の小便器。
  7. 前記制御部が、前記尿検知センサーが前記ボウル部への排尿を検知しなくなった後で前記本洗浄モードを実行する前に前記吐水部から吐水を行う排水トラップ希釈吐水モードをさらに有し、
    前記排水トラップ希釈吐水モードにおける吐水の瞬間流量が、前記本洗浄モードにおける吐水の瞬間流量より小さいことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の小便器。
  8. 前記排水トラップ希釈吐水モードの実行時間が、一定時間であることを特徴とする請求項7に記載の小便器。
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