JP2019025374A - 乾式集塵機および乾式集塵方法 - Google Patents

乾式集塵機および乾式集塵方法 Download PDF

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Abstract

【課題】粉塵火災または粉塵爆発等の粉塵に起因する事故の発生自体を防止可能な乾式集塵機、および乾式の集塵方法であって、粉塵火災または粉塵爆発等の発生自体を防止可能な乾式集塵方法を提供する。【解決手段】乾式集塵機100は、含塵気体が流入する集塵室10と、含塵気体から粉塵12を捕集するための捕集部を備える集塵機構30と、集塵されて清浄になった気体が流入する清浄室20と、集塵室10に設けられ、不燃性粉体90を収容する収容部40と、不燃性粉体90を収容部40の周囲に拡散させるための拡散機構50と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、粉塵火災または粉塵爆発等の可燃性の粉塵に起因する事故の発生が防止された乾式集塵機および集塵方法に関する。
様々な技術分野で、粉塵を捕集する集塵機が用いられている。集塵機で可燃性の粉塵を捕集する場合、粉塵火災または粉塵爆発(以下、粉塵火災等ともいう)の虞があるため、粉塵火災等に対応する技術が検討されている。
たとえば、特許文献1には、粉塵室に開閉可能な爆発圧力放散蓋を設けた集塵機が提案されている。かかる集塵機は、粉塵爆発時に上記爆発圧力放散蓋から、圧力や火炎を放出させて周囲への危険を回避する。
また特許文献2には、粉塵火災の発生を回避し、湿式の集塵機が採用されている。
特開2013−86066号公報 特開2000−237521号公報
以上に述べる従来技術は、以下の問題があった。
即ち、従来技術1は、粉塵爆発時の被害を小さくすることは可能であるが、粉塵爆発の発生を防止するものではない。
また従来技術2は、含塵気体を水などの液体に通して粉塵を集塵する技術であって、乾式集塵機に比べ、構造が複雑であり、またメンテナンスにも手間がかかる。
したがって、取扱い容易な乾式の集塵手段が採用され、かつ粉塵爆発の発生が防止された集塵機の提供が求められている。
本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものである。即ち、本発明は、粉塵火災等の発生自体を防止可能な乾式集塵機、および乾式の集塵方法であって、粉塵火災等の発生自体を防止可能な乾式集塵方法を提供するものである。
本発明の乾式集塵機は、含塵気体が流入する集塵室と、上記含塵気体から粉塵を捕集するための捕集部を備える集塵機構と、集塵されて清浄になった気体が流入する清浄室と、上記集塵室に設けられ、不燃性粉体を収容する収容部と、上記不燃性粉体を上記収容部の周囲に拡散させるための拡散機構と、を備えることを特徴とする。
本発明の乾式集塵方法は、含塵気体が流入する集塵室と、上記含塵気体から粉塵を捕集するための捕集部を備える集塵機構と、集塵されて清浄になった気体が流入する清浄室と、を備える集塵機を用い、上記集塵室に上記不燃性粉体を収容する収容工程と、収容された上記不燃性粉体を周囲に拡散させる拡散工程と、上記含塵気体を上記集塵室に導入し、粉塵を捕集する捕集工程と、を有し、上記拡散工程により拡散された上記不燃性粉体と、含塵気体に含まれる粉塵を混合させる混合処理を行うことを特徴とする。
本発明の乾式集塵機は、集塵室に不燃性粉体を収容する収容部を有するとともに、収容された不燃性粉体を収容部の周囲に拡散させるための拡散機構を備える。かかる本発明は、集塵室に流入した気体に含まれる可燃性の粉塵と、上記不燃性粉体とを集塵室において混合させ、これによって可燃性の粉塵による粉塵火災等を防止することが可能である。
本発明の乾式集塵方法は、集塵室に不燃性粉体を収容する収容工程を有するとともに、収容された上記不燃性粉体を周囲に拡散させる拡散工程を備え、拡散工程により拡散された不燃性粉体と、含塵気体に含まれる粉塵を混合させる混合処理を行うことで、可燃性の粉塵と不燃性粉体とを集塵室において混合させ、これによって粉塵火災等を防止することが可能である。
本発明の第一実施形態である乾式集塵機の概念図である。 本発明の第二実施形態である乾式集塵機の概念図である。 本発明の第三実施形態である乾式集塵機の概念図である。 本発明の第四実施形態である乾式集塵方法の工程を説明する説明図である。 本発明の第五実施形態である乾式集塵方法の工程を説明する説明図である。 本発明の第六実施形態である乾式集塵方法の工程を説明する説明図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。全ての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略する。尚、図面において示す太線矢印は、気体の流れ方向を概念的に示すものである。
本発明の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、1つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。図示する本発明の実施形態は、理解容易のために、特定の部材を全体において比較的大きく図示する場合、または小さく図示する場合などがあるが、いずれも本発明の各構成の寸法比率を何ら限定するものではない。たとえば、図面において、可燃性の粉塵、不燃性粉体、または大径塵といった塵埃を図示する場合があるが、これらは理解容易のため、実際に想定される粒径より大きく示している。
本発明または本明細書の記載に関し、集塵室または清浄室という用語における「室」という概念は、該当する気体が流入可能な空間を意味し、特定の仕切り部材で仕切られた部屋状の空間だけでなく、管状体などであって気体が流入可能な流入路等も含む。
[乾式集塵装置]
<第一実施形態>
以下に、本発明の第一実施形態として、乾式集塵機100について図1を用いて説明する。図1は、本発明の第一実施形態である乾式集塵機100の概念図である。
まず乾式集塵機100の概要について説明する。図1に示すとおり乾式集塵機100は、集塵室10と、集塵機構30と、清浄室20と、収容部40と、拡散機構50と、を備える。集塵室10は、含塵気体が流入する空間であり、集塵機構30は、含塵気体から粉塵12を捕集するための捕集部を備える。清浄室20は、集塵されて清浄になった気体が流入する空間である。本実施形態では、捕集部として、バックフィルタ32が複数(紙面では3つ)設けられている。収容部40は、集塵室10に設けられ、不燃性粉体90を収容する。収容された不燃性粉体90は、拡散機構50により、収容部40の周囲に拡散される。
かかる構成を備える乾式集塵機100は、集塵室10において、収容部40に収容された不燃性粉体90が、周囲に拡散されることで、集塵室10に流入した含塵気体に含まれる可燃性の粉塵12と混合する。これによって、粉塵12による粉塵火災等の発生が防止され得る。
尚、収容部40を設けずに、集塵室10に直接に、不燃性粉体90を流入させるとうい考えもある。この場合、流入した不燃性粉体90の流入量を正確に管理し難く、不燃性粉体90の流入経路のいずれかで誤作動または不具合があった場合、予定していた量の不燃性粉体90が流入されない虞があることに留意する必要がある。不燃性粉体90の収容量が少なくなってしまったために、結果として粉塵火災等の発生を許してしまう場合があるからである。これに対し、本実施形態は、一旦、収容部40に不燃性粉体90を収容するため、収容量を管理し易い。不燃性粉体90の収容量をより正確に管理するためには、たとえば、収容部40に容量を測定するための目盛を設け、外部より目視にて当該目盛で収容量を確認し、または収容部40に質量測定機能を設け、収容された不燃性粉体90の量を質量で管理する等の収容量確認手段を設けることが好ましい。
収容部40に不燃性粉体90を収容する手段は特に限定されず、集塵室10の任意の箇所に図示省略する開閉な扉を設け、当該扉から手動で収容部40に不燃性粉体90を充填してもよい。ただし、手動で不燃性粉体90を充填する場合、粉が周囲に舞い易く、また収容するタイミングや量を人為的に管理しなくてはならない。
そこで本実施形態における乾式集塵装置100は、収容部40に不燃性粉体90を供給するための粉体供給部120を備える。粉体供給部120は、集塵室10等とともに乾式集塵装置100における一体的な構成として設けられてもよいし、個別に製造された粉体供給装置を用い、当該粉体供給装置から排出された不燃性粉体90が収容部40に供給されるよう当該粉体供給装置と集塵室とを連係することで構成されてもよい。
以下に、乾式集塵装置100の詳細について説明する。
乾式集塵装置100は、集塵室10に流入した含塵気体に含まれる粉塵12を集塵機構30において捕集し、清浄となった気体を、清浄室20を介して外部に排出する集塵機である。含塵気体は、集塵室10の所定の位置に設けられた流入路110を通じて外部から集塵室10の内部に流入する。ここで外部とは、特に限定されないが、たとえば、可燃性の粉塵12を排出し易いブラスト装置(図示省略)、または相対的に粒径や比重の小さい粉体を分級し排出可能なサイクロン装置などが例示される。含塵気体は、図示省略する送風ファン、または電動送風機などによって発生した吸引風(気流)にのって集塵室10に導かれることが一般的である。
流入路110から流入した含塵気体は、任意で設けられた整流板112により整流されて、集塵室10の中央に導かれる。整流板112は、バッフルプレート等とも称呼され、気体の流速や流れ方向を変更させる部材である。整流板112が設けられることで、集塵室10の内部の気流が乱れ、粉塵12の捕集効率が下がることを防止することができる。
集塵室10に流入した粉塵12は、集塵機構30により捕集される。本発明において、集塵機構30は、粉塵12を捕集できる機構であればよい。たとえば、捕集部としては、集塵室10と清浄室20との間に設けられたフィルタ部が挙げられる。フィルタ部は、フラット形状のフィルタであってもよいし、バックフィルタ32などの所定形状のフィルタであってもよい。上記フラット形状のフィルタとは、フィルタ面が略平坦であるタイプ、およびフィルタ面の一部または全部に凹凸や山谷形状(プリーツ形状)が設けられ捕集面が拡張されたタイプを含む。集塵室10内の湿度を高く調整することは、静電気の発生を防止するという観点から好ましい。但し、その場合、集塵機構30に用いられたフィルタを構成する繊維が収縮し、目詰まりしやすくなる。そこでかかる目詰まりを防止するという観点から、フィルタ部に用いられる種々のフィルタには、予め撥水加工が施されていることが好ましい。例えば、粉塵12が、金属の研磨や切削等により発生したものである場合、棘状の微粉となる場合があり、フィルタに刺さりやすく目詰まりを起こしやすいが、フィルタを撥水加工することで、そのような目詰まりを防止可能である。
本実施形態における集塵機構30は、捕集部としてバックフィルタ32を複数備える。バックフィルタ32は、袋状のフィルタである。捕集面積が広いという観点からは、フィルタ部にバックフィルタ32を用いることが好ましい。本実施形態では、バックフィルタ32の開口部が清浄室20に向かって開口しており、粉塵12は、バックフィルタ32の外周面に付着して捕集される。図示省略する変形例として、バックフィルタ32の開口部を集塵室10に向けて開口させ、粉塵12をバックフィルタ32の内周面に付着させて捕集してもよい。バックフィルタ32以外の捕集部としては、たとえば、フラット形状のフィルタまたは集塵電極などが挙げられるが、これらに限定されない。
バックフィルタ32などの捕集部に捕集された粉塵12は、付着量が所定量を超えた場合に、捕集部から除去されることが一般的である。捕集部から粉塵12を除去する除去手段は特に限定されないが、捕集部を振動させて付着した粉塵12を落下させる振動方式、または集塵室10から清浄室20に向かう気流に逆らう気流を捕集部に流すことで付着した粉塵12を除去するエア洗浄方式などが挙げられる。本実施形態では、図1において、エア洗浄方式を採用した例を示している。具体的には、バックフィルタ32の開口部側には、気体噴出口54が形成されたブローチューブ52が設けられており、清浄室20の外部に設けられた電磁弁付エアオペレータバルブ58を操作し、圧力気体注入口56から圧力気体を注入する仕組みとなっている。圧力気体注入口56から注入された気体を気体噴出口54にて噴出させ、バックフィルタ32の内部から外部に向かって気体を流すことで、バックフィルタ32の外周面に付着した粉塵12を除去することができる。図1では、紙面左右方向に3つ並列するバックフィルタ32のうち、右側のバックフィルタ32がエア洗浄されている状態を示している。
捕集部から除去された粉塵12は、たとえば、ホッパー72など集積部70に集積され、次いで集塵室10から外部に排出される。排出方法は特に限定されないが、本実施形態では、集積部70の下端にロータリーバルブ14を設け、適宜のタイミングで、ロータリーバルブ14を回転させ、ダスト排出口16から粉塵12を排出する態様を例示している。
次に集塵室10に設けられた収容部40について説明する。収容部40は、不燃性粉体90を収容する。不燃性粉体90を一時的に収容でき、かつ拡散機構50により周囲に不燃性粉体40を拡散可能である範囲において、収容部40の形状、構成は特に限定されない。本実施形態では、収容部40は、集塵室10の所定の位置に添え付けられた上面開口の容器である。異なる態様の収容部40として、集積部70(ホッパー72)を収容部40として兼用する例を後述する第二実施形態に示す。
ここで不燃性粉体90とは、たとえば、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム(消石灰)、砂、アルミナ、またはガラス等の不燃性化合物から構成される粉体が例示される。不燃性か否かは、例えば国際化学物質安全性カードにおいて火災の評価が不燃性と記されているものから選択することができる。一方、可燃性の粉塵12とは、粉塵火災等を起こし得る粉体を指し、例えば、アルミニウム、鉄、木材、またはデンプン等の可燃性物質から構成される粉体が例示される。不燃性粉体90および粉塵12の形状は特に限定されず、略真球状、楕円状、針状、ペレット状、または不定形状などであってよい。不燃性粉体90の寸法は特に限定されないが、粉塵火災等を良好に防止するという観点からは所定粉体量における表面積の合計が多い方が望ましい。そのため、不燃性粉体90の平均粒径は、たとえば、300μm以下であることが好ましく、100μm以下であることがより好ましく、50μm以下であることが更に好ましい。また取り扱性容易の観点からは、不燃性粉体90の平均粒径は、0.1μm以上であることが好ましく、1μm以上であることがより好ましく、5μm以上であることが更に好ましい。
また、粉塵12と不燃性粉体12との混合状態において、粉塵12間における発火(燃焼)の連鎖を効果的に防止するという観点からは、不燃性粉体90の平均粒径は、集塵が予定される粉塵12の平均粒径以下であることが好ましい。尚、本明細書において発火とは、粉体同士の摩擦などで生じる自然発火、および他の火元からの着火を含み、燃焼の発生を意味する。
尚、ここでいう粉塵12または不燃性粉体90である粉体の平均粒径とは、該当する粉体を無作為に50個から100個程選択し、それらを顕微鏡で観察して粒径を実測し、測定値を算術平均して求めた値を意味する。粒径は、粉体の直径を指し、当該粉体が真球でない場合には、顕微鏡観察において観察される範囲において、最長径部分を粒径として測定する。
拡散機構50は、収容部40に収容された不燃性粉体90を周囲に拡散するための機構である。拡散の度合いは、特に限定されず、収容状態の静止した不燃性粉体90に動きを与える程度から、収容部40の近傍、または集塵室10の中央部辺りに不燃性粉体90を舞わせる程度まで、調整することができる。かかる調整は、不燃性粉体90と粉塵12との混合の態様、または集塵機構30の態様などを適宜勘案して、決定するとよい。拡散機構50は、具体的には、圧力がかけられた気体を噴出させ、あるいは送風機構(所謂、ブロアー)で気体を流入させるなどの気体流入機能を備える気体流入機構、または撹拌羽もしくはスクリューなどの撹拌機能を備える撹拌機構が挙げられるがこれに限定されない。
上述する圧力がかけられた気体を噴出させる気体流入機能を備える気体流入機構としては、たとえば気体を圧縮し圧力をかけた状態で送り出す装置(所謂、コンプレッサー)が挙げられる。かかる装置は、装置内に取り入れた気体を単に圧縮して送り出す一般的なタイプあってもよいし、取り入れた混合気体(例えば空気)から圧縮された特定の気体(例えば窒素)を選択的に送り出すタイプであってもよい。
本実施形態では、拡散機構50として、圧力がかけられた気体を噴出させるタイプの気体流入機構を備える例を示している。より具体的には、図1に示すように、収容部40の側面または底面(本実施形態では底面)に沿って圧力気体用流路であるブローチューブ52が設けられている。ブローチューブ52の所定の箇所には、一つまたは複数の気体噴出口54が設けられており、収容部40の気体噴出口54に対向する箇所にも孔が設けられており、ブローチューブ52から収容部40に対し、気体の流通孔が確保されている。上記流通孔は、適宜、電磁弁(図示省略)等の開閉可能な蓋を設けておくと良い。ブローチューブ52の上流側(即ち、収容容器40とは反対側)には、圧力気体注入口56および圧力気体の注入をコントロールするための電磁弁付エアオペレートバルブ58が設けられており、所望のタイミングで圧力気体を収容部40に送ることが可能である。もちろん、圧力気体の替りに送風機構により送風された気体を収容部40に送りこんでもよい。
拡散機構50として、気体流入機構が選択された場合、撹拌羽等の回転部に粉体微粒子が入り込むことに対するメンテナンスの労力が不要であること、または収容部40に送り込む気体を適宜選択できること等の点で、好ましい。気体流入機構において流入される気体は、空気であってもよいが、二酸化炭素または窒素などの不燃性気体を用いることが好ましい。不燃性気体を集塵室10の内部に送り込むことで、本発明の所期の課題である粉塵火災等の防止に対し貢献することができる。一方、装置の簡易化の観点からは、拡散機構50として、攪拌機構を選択することが好ましい。
本発明に関し、収容部40に不燃性粉体90を収容させる手段または方法は特に限定されず、手動でまたは何らかの機械的な要素で収容作業を行ってよい。本実施形態では、収容部40に不燃性粉体90を収容させるための手段として、粉体供給部120を備える。集塵室10の内部に設けられた収容部40と、粉体供給部120とは、不燃性粉体供給路143により接続されている。不燃性粉体供給路143は、粉体供給部120から供給された不燃性粉体90が流通可能な部材であればよく、たとえばホースなどの可撓性の中空管または金属または樹脂などから形成された非可撓性の中空管を用いることができる。尚、粉体供給部120については、後段にて詳述する。不燃性粉体供給路143の下流側(即ち、集塵室10側)の開口端部は、供給口144となり、粉体供給部120から供給された不燃性粉体90は、供給口144から排出され、収容部40に収容される。
本実施形態において、集塵室10で拡散された不燃性粉体90は、集塵の気流に乗って、集塵機構30であるバックフィルタ32に捕集される。これによって、バックフィルタ32の近傍において粉塵12と不燃性粉体90とが混合するとともに、バックフィルタ32の外周面には、粉塵12だけではなく、不燃性粉体90が混合する。そのため、粉塵12のみの状態に比べて粉塵火災等の発生が防止される。また、エア洗浄を受けた場合、粉塵12とともに不燃性粉体90も、バックフィルタ32から除去され、共に集積部70に集積されるため、集積状態においても、粉塵12と不燃性粉体90とが混合状態となり、粉塵火災等が防止される。
集塵機構30によって集塵され、清浄となった気体は、集塵機構30を通過して清浄室20に流入する。本実施形態では、バックフィルタ32の上端開口部においてベンチュリ34が設けられており、集塵室10から清浄室20へと流入する気体の流速を調整するとともに、ベンチュリ34の手前側(即ち、バックフィルタ32内部)の圧力を高め、捕集効率を向上させている。これにより、収容部40の近傍に拡散された不燃性粉体90を吸引してバックフィルタ32に捕集しやすいため、好ましい。
本実施形態において、集塵室10と清浄室20とは、気体の流通が予定されている箇所以外は、仕切り部18により仕切られている。仕切り部18を構成する部材は、特に限定されず、金属板、樹脂板などの硬質な部材であってもよいし、チューブシートなどの弾性部材であってもよい。清浄室20に流入した気体は、排出路114から排出され、大気に開放されるか、あるいは任意の空間に供給される。
ところで、乾式集塵機100において、粉塵火災等を防止するという本発明の課題を鑑みた場合、集塵室10の湿度を調整することは好ましい。かかる観点からは、集塵室10に霧状体を導入するための図示省略する霧状体導入口を設けることが好ましい。霧状体導入口とは、含塵気体を集塵室10に流入させるための流入路110とは別に設けられた、霧状体導入路であってもよいし、流入路110を霧状体導入口として兼用してもよい。霧状体は、集塵前に予め集塵室10に流入されてもよいし、含塵気体を集塵する際に、並行して集塵室10に流入されてもよい。霧状体導入口を設ける場合には、集塵室10の湿度が上がり、バックフィルタ32などのフィルタが目詰まりし易くなるため、撥水処理されたフィルタを用いることが好ましい。
上記霧状体としては、水などの適宜の液体を霧状にしたものでよく、また湿度を調整することに加え、さらなる機能を霧状体に付加するために、種々の機能性液体を霧状にしたものを用いてもよい。機能性液体としては、たとえば界面活性剤混合液などが挙げられる。界面活性剤混合液を霧状にして霧状体導入口から集塵室10に導入することで、集塵室10内部における静電気の発生を抑制し、粉塵火災等の発生を防止できる。各種液体の霧状化の方法は特に限定されないが、たとえば、ルブリケータなどの噴霧装置を乾式集塵機100に併設し霧状体を発生させることができる。
粉体供給部120は、所望の粉体(即ち、不燃性粉体90)を、供給対象部(即ち、収容部40)に供給可能な機構を備える。望ましくは、予め不燃性粉体90を収容する収容スペースを有し、当該収容スペースから収容部40に対し、供給量をコントロールしながら不燃性粉体90を供給できることが好ましい。
以下に、本実施形態において用いた粉体供給部120の具体的構成について説明する。粉体供給部120は、集塵機100において集塵室10などと共に、一体的に設けられていてもよいし、独立に準備された粉体供給装置と、収容部40とを不燃性粉体供給路143で連係することで付帯されてもよい。
粉体供給部120は、筐体121内に、充填スペース122と、搬送スペース123と、ベルトコンベア126と、粉体排出部142と、を有している。粉体排出部142は、搬送スペース123に設けられベルトコンベア126で搬送された粉体を導入する導入口140と、導入口140に導入された粉体を筐体121外に排出する排出口141と、を有している。粉体供給部120は、上述する導入口140が、ベルトコンベア126の搬送面130に対向した構成を有する。
充填スペース122は粉体を充填するためのスペースであり、搬送スペース123は、粉体を筐体内において搬送するためのスペースである。ベルトコンベア126は、粉体を搬送可能に充填スペース122と搬送スペース123とを亘る搬送面130を有している。粉体供給部120では、集塵室10側からの吸気により、ベルトコンベア126の搬送面130において搬送されている不燃性粉体90が、導入口140から吸引され、排出口141から排出され、不燃性粉体供給路143を通じて供給されて収容部40に収容される。
ベルトコンベア126の搬送面130とは、ベルトコンベア126のベルト外面であって法線方向が上向きである面をいう。ここで法線方向が上向きとは、搬送面130の法線方向が、鉛直方向に対し−90度を超えて90度未満であることを意味する。このように法線方向が上向きの搬送面130に対し導入口140が対向していることから、粉体は自重落下以外の手段で導入口140に導入される。そのため、導入のために用いられる力(たとえば吸引力)の調整により、ベルトコンベア126で運ばれた粉体に含まれ、当該粉体よりも荷重の重い異物、または粉体同士が固まってできた所謂「だま」などが導入口140に導入されることを抑制可能である。
ベルトコンベア126は、充填スペース122と搬送スペース123とを亘って配置されている。即ち、図1に示されるとおり、ベルトコンベア126の一端は、充填スペース122の内部に侵入しており、搬送面130の一部が充填スペース122において露出している。そのため充填スペース122に粉体を所定量充填した場合には、ベルトコンベア126の搬送面130に自動的に粉体が載った状態となり、ベルトコンベア126を動かすことによって粉体が搬送される。粉体供給部120には、ベルトコンベア126を回転させるためのモータ130(図示省略)が設けられている。
充填スペース122と搬送スペース123とは、隔壁124により区画されており、下方において連通している。隔壁124は、筐体121の天井部から略鉛直下方に延在する第一壁124aと、第一壁124aの下端に連続し、搬送スペース123から充填スペース122に向けて下り傾斜する第二壁124bとを有している。一方、ベルトコンベア126の搬送面130が搬送方向に上り傾斜している。本実施形態では、第二壁124bの傾斜角度と搬送面130の傾斜角度は略等しい。隔壁124は、略鉛直下方に延在する一枚の壁から構成することもできるが、上述する第一壁124aと第二壁124bを備えることによって、筐体121の内部の限られたスペースにおいて充填スペースを充分に大きく確保することができる。尚、本実施形態において、搬送方向とは、ベルトコンベア126の搬送面130におけるベルトの回転方向を意味する。
筐体121の充填スペース122に面する天井部には、粉体を充填スペース122に充填するための開口である充填口150が設けられている。充填口150は、開閉自在である蓋部151によって密閉可能である。
搬送スペース123は、充填スペース122において搬送面130に載った粉体を筐体121の内部において搬送するスペースである。搬送スペース123には、ベルトコンベア126の一部と粉体排出部142の導入口140側が配置されている。搬送スペース123においてベルトコンベア126で搬送された粉体は、搬送面130に対向する導入口140まで搬送され、吸引力により導入口140に導入され排出口141から排出される。本実施形態では粉体の排出は、粉体が、吸引力により搬送面130から導入口140まで吸い上げられることによってなされるが、本発明は、筐体121の内部から外部に対し適当な風圧の気流を生成し、当該気流によって粉体を外部に排出させることを包含する。尚、ベルトコンベア126の幅寸法と、当該幅方向に示される導入口140の幅寸法とは、略同等であることが好ましい。
粉体排出部142は、下端に導入口140が設けられるとともに上端に排出口141が設けられている。本実施形態における粉体排出部142は、導入口140が相対的に小径に構成され、導入口140から、排出口141に向かって任意の中間部まで拡径する(即ち、テーパー状に形成されている)とともに中間部から、排出口141まで、略同径の円筒状をなしている。
ベルトコンベア126は、搬送用のベルトが回転方向に移動可能な一般的なものを適宜選択して使用可能である。本実施形態におけるベルトコンベア126は、上端プーリ127と下端プーリ128を両端に有し、非搬送面131の内側にベルトのテンションを調整するテンションプーリ129が設けられている。各プーリは、図示省略する軸と軸受け部とによって、軸支されている。ベルトコンベア126の回転速度(搬送速度)を調整することで、収容部40に対し、不燃性粉体90の単位時間当たりの供給量を調整可能である。そのため、ベルトコンベア126を回転させるためのモータ(図示省略)に、回転検知部を設けるなどして、ベルトコンベア126の回転速度を検知するとともに、当該回転速度を調整する調整手段を設けるとよい。
本実施形態では、ベルトコンベア126の下方に捕集面132が設けられている。捕集面132は、搬送面130において搬送された不燃性粉体90であって導入口140に導入されなかった不燃性粉体90がベルトコンベア126の回転によって下方に落下した際に、それを捕集する。これによって、落下した不燃性粉体90が筐体121の床面に散乱することを防止する。捕集面132は、搬送スペース123から充填スペース122に向けて下り傾斜しており、捕集面下端132Aは、筐体121の床面上方において略水平方向に延在する延長板133に連続している。これによって、捕集面132上に捕集された不燃性粉体90を自重により下り方向に移動させて纏めやすく、筐体121内から落下した不燃性粉体90を除去する等のメンテナンスの労力が軽減される。捕集面132の傾斜角度は特に限定されないが、例えばベルトコンベア126の搬送面130の傾斜角度と略同等することができる。
本実施形態では、粉体供給部120から収容部40に供給される不燃性粉体90の供給量をより正確にコントロールするために擦切り部125が設けられている。擦切り部125は、充填スペース122と搬送スペース123との境界から、搬送スペース123であって導入口140の手前までの間の任意の箇所に固定して設けられ、搬送面130と所定の距離(以下、擦切り距離ともいう)に位置する縁を有する。搬送面130に載って搬送される粉体が上記縁に当接して均されることで搬送量が調整される。たとえば擦切り距離を大きくするほど搬送量を増大させることができる。粉体の搬送量を適宜調整可能とするために、上記縁の位置を変更して擦切り距離を変更できる変更手段を設けることが好ましい。より具体的には、本実施形態では、図1に示すように、充填スペース122と搬送スペース123とを仕切る隔壁124の下端に、充填スペース122において搬送面130に載った粉体の上面を擦切ることによって当該粉体の厚みを規定する擦切り部125が設けられている。擦切り部125の縁は、ベルトコンベア126の幅寸法と略同寸法またはそれ以上の寸法であることが好ましい。
<第二実施形態>
以下に、第二実施形態として本発明の乾式集塵機200について図2を用いて説明する。図2は、本発明の第二実施形態である乾式集塵機200の概念図である。乾式集塵機200における粉体供給部120は、図1に示す粉体供給部120と同様の構成であるため、図2では、粉体供給部120の細部の構成に関し適宜図示省略している。
乾式集塵機200は、集塵機構30、収容部40および拡散機構50の構成に関し、第一実施形態である乾式集塵機100と異なっており、その他の構成は、第一実施形態と同様に構成されている。そのため、第二実施形態について、主として、第一実施形態と異なる構成に関して説明し、その他の構成については、第一実施形態の説明を適宜参照することができるため、ここでは詳細の説明を割愛する。
乾式集塵機200は、集塵室10と、含塵気体から粉塵を捕集するための捕集部(集塵極36、放電極37)を備える集塵機構30と、集塵されて清浄になった気体が流入する清浄室20を備える。また、乾式集塵機200は、集塵室10に設けられ、不燃性粉体を収容する収容部40(集積部70を構成するホッパー72)、および不燃性粉体を収容部40の周囲に拡散させるための拡散機構50(撹拌羽60)を備えている。本実施形態において撹拌羽60に替えてスクリューなどの他の拡散機構50を用いてもよい。
即ち、乾式集塵機200は、捕集部として集塵電極を備える。より具体的には、乾式集塵機200は、集塵極36と、これに隣り合う放電極37とを有する。集塵電極の構成は、集塵機の捕集部として公知の集塵電極と同様である。たとえば具体的には、集塵室10に流入した粉塵12は、放電極37から放電されたコロナ放電によって帯電し、これによって集塵極36に引き寄せられて付着し捕集される。一般的には、放電極は負極性とされる場合が多いが、これに限定されない。集塵極36に捕集された粉塵12の量が所定量を超えた場合には、電極の電流を切断し、または集塵極36を振動させるなどして、付着した粉塵12を除去し、落下させるとよい。落下した粉塵12は、ホッパー72などの集積部70に集積される。
本実施形態では、集積部70が、不燃性粉体90の収容部40を兼ねている。集積部70は、粉体を一時的に収容することが可能であるため、収容部40としても利用することができる。より具体的には、図2に示すように、粉体供給部120から供給された不燃性粉体90は、ホッパー72に収容される。
ホッパー72の下部領域には、ホッパー72に収容された不燃性粉体90を拡散するための拡散機構50として、撹拌羽60が設けられている。撹拌羽60を回転させることによって、ホッパー72に収容された不燃性粉体90に動きを与え、集塵機構30から除去され、ホッパー72に集積された粉塵12と不燃性粉体90とを混合することが可能である。これによって、集積部70に集積された状態にある粉塵12の粉塵火災等を防止する。撹拌時における粉体との摩擦による着火を防止するという観点からは、撹拌羽60の羽表面に不燃性剤を塗布する等の不燃化表面処理を施すとよい。上記不燃性剤としては、例えば、セラミック材料または樹脂材料などの非導電性材料が挙げられる。耐摩耗性の観点からは、特にセラミック材料を用いて不燃化表面処理をすることが好ましい。
図2では、集塵極36に粉塵12とともに不燃性粉体90が付着しており、かつ粉塵12が集積部70に集積される前の状態を示している。ホッパー72に収容された不燃性粉体90を、集塵室10の中央部まで舞う程度に拡散させるよう、撹拌羽60の回転数を調整することができる。この結果、不燃性粉体90は、粉塵12とともに集塵極36に捕集されうる。この場合、第一実施形態と同様に、集塵電極の近傍にある粉塵12、または捕集状態にある粉塵12による粉塵火災等を防止することが可能である。
換言すると、ホッパー72に収容された不燃性粉体90が、放電極37の付近までは舞わない程度に撹拌羽60の回転数を調整することで、不燃性粉体90を集塵極36に捕集させない状態を維持することもできる。この場合には、図示省略する、集積部70に集積された粉塵12と収容部40(即ち集積部70)に収容された不燃性粉体90とを撹拌羽60の撹拌により撹拌混合するとよい。
<第三実施形態>
以下に、第三実施形態として本発明の乾式集塵機300について図3を用いて説明する。図3は、本発明の第三実施形態である乾式集塵機300の概念図である。
本実施形態では、サイクロン部320と集塵機構とを備える乾式集塵機300を説明する。即ち、乾式集塵機300は、サイクロン部320を有し、サイクロン部320において選別された相対的に粒径または比重の小さい粉塵12を含有する含塵気体から、粉塵12を捕集するとともに、不燃性粉体90を集塵室10に拡散させ、粉塵火災等を防止する。
サイクロン部320は、内部に気体とともに導入された粉体を比重によって選別可能な粉体選別機能を有する一般的なサイクロン装置と同様の構成を備える。即ち、吸気口321からサイクロン部320の内部に導入された気体に含有された粉塵のうち、相対的に粒径または比重の大きい大径塵323は、遠心力により矢印で示す回転気流からサイクロン部320の内壁に押し出され、自重により下方に移動し、大径塵排出口324から排出される。一方、相対的に粒径または比重の小さい粉塵12は、気体とともに気流に乗って含塵気体排出口325から排出され、流入路110を通って集塵室10に送り込まれる。
集塵室10には、第一実施形態と同様に、集塵室10の所定の位置に添え付けられた上面開口の容器である収容部40、および拡散機構50として気体流入機構を備える。尚、気体流入機構における圧力気体注入口56および電磁弁付エアオペレートバルブ58は、図3においては図示省略している。
本実施形態では、収容部40に不燃性粉体90を供給する粉体供給部120は設けられておらず、集塵室10に設けられた粉体挿入口62から手動で不燃性粉体90を供給する態様を示す。粉体挿入口62には、開閉可能な蓋部64が設けられている。このように粉体供給部120を設けず、替りに粉体挿入口62を設けることにより、装置は、構成が簡易化されコンパクト化が図られるとともに、メンテナンス容易となる。
集塵室10において、収容部40に収容された不燃性粉体90を拡散させるとともに、サイクロン部320から排出された粉塵12を導入することで、これらの粉体を混合させ、もって粉塵12による粉塵火災等が防止される。また、集塵室10と清浄室20との間に設けられた集塵機構30であるフィルタ38に、粉塵12と不燃性粉体90とを捕集することで、捕集状態にある粉塵12による粉塵火災等も防止される。
本実施形態では、集塵機構30として、フラット形状のフィルタ38を用いた態様を示している。図3では、フィルタ38として捕集面全面が平坦なタイプのものを図示しているが、プリーツ状などのタイプであってもよい。第一実施形態において示すバックフィルタ32は、捕集面積が大きいものの、バックフィルタ32の長手方向(あるいは開口方向)を上下方向に揃える必要があり設置方向の制約および設置空間の確保の問題がある。尚、ここでいう上下方向とは、所定位置に設置し使用する状態の乾式集塵装置300における鉛直方向を意味する。これに対し、フラット形状のフィルタ38は、捕集面の方向規制がなく設置方向の制約がないため、所望の設計における集塵室10と清浄室20との間に設置できる。そのため、装置の設計上の自由度を上げることができる。したがって、サイクロン部320を設けるなど、捕集部以外の他の構造に関し、拘束が多い場合には、フラット形状のフィルタ38を用いることが好ましい。尚、上述するフラット形状のフィルタ32に替えて、芯材または枠体などによって形状が固定されたバックフィルタ32を用いることで、設置方向の制約の問題は解決可能である。
フィルタ38に捕集された粉塵12および不燃性粉体90は、適宜、フィルタ38を振動させる振動方式、またエア洗浄方式などにより、捕集面から除去される。尚、エア洗浄方式を実施する場合には、たとえば清浄室20側に、気体流入機構(図示省略)を設けておくとよい。また本実施形態の変形例として、フィルタ38を備える集塵機構30を、交換可能なカートリッジとしてもよい。
捕集面から除去された粉塵12および不燃性粉体90は、集積部70に集積される。本実施形態における集積部70は、集塵室10の底部であってフィルタ38の下方近辺に設けられた凹状部であり、底面は取り外し、または開閉可能である。凹状部の底面を開放させることでダスト排出口16が開口し、これによって、集積された粉塵12および不燃性粉体90が排出される。図示省略するダスト排出口16の変形例としては、集積部70が、集塵室10の底部であって略水平方向に出し入れ可能な引き出し状であってもよい。
尚、乾式集塵機300の変形例として、サイクロン部320を除去した態様も、本発明の乾式集塵機として成立する。この場合には、ブラスト装置などの任意の機構から排出された含塵気体を、流入路110から集塵室10に流入させればよい。
[乾式集塵方法]
次に、本発明の乾式集塵方法について説明する。本発明の乾式集塵方法は、含塵気体が流入する集塵室と、上記含塵気体から粉塵を捕集するための捕集部を備える集塵機構と、集塵されて清浄になった気体が流入する清浄室と、を備える集塵機を用いる。本発明の乾式集塵方法は、収容工程、拡散工程、および捕集工程を有するが、これらの工程は、実施順は特に限定されず、いずれか2以上の工程を同時に実施してもよく、または一部重複して実施してもよく、または任意の順に独立に行ってもよい。以下の実施態様においては、上記集塵機として、本発明の乾式集塵機を用い、各工程の好ましい実施順を説明するが、本発明の乾式集塵方法を何ら限定するものではない。
尚、本発明において、収容工程、拡散工程、および捕集工程を実施する中で、不燃性粉体と粉塵とを混合させる態様は特に限定されない。たとえば、効率良く混合する例としては、下記第一混合処理および/または下記第二混合処理が挙げられる。第一混合処理は、拡散工程によって拡散された不燃性粉体を捕集部近傍に吸引し、また当該捕集部に付着させ、捕集部に捕集される前の粉塵または捕集された後の粉塵と上記不燃性粉体とを混合させる混合処理である。第二混合処理は、捕集部に捕集された粉塵を、捕集部から粉塵集積部(たとえばホッパー)に集積するとともに拡散工程によって拡散された不燃性粉体と混合させる混合処理である。
<第四実施形態>
以下に、第四実施形態として本発明の乾式集塵方法の一例について図4を用いて説明する。図4Aから図4Cは、本発明の第四実施形態である乾式集塵方法の工程を示す説明図である。
本実施形態では、図4に示す本発明の乾式集塵機100を用いた乾式集塵方法について説明する。乾式集塵機100については、第一実施形態の記載が適宜参照されるため、ここでは説明を割愛する。図4において、粉体供給部120は図示省略している。
本実施形態の乾式集塵方法は、集塵室10に不燃性粉体90を収容する収容工程と、収容された不燃性粉体90を周囲に拡散させる拡散工程と、含塵気体を集塵室10に導入し、粉塵12を捕集する捕集工程と、を有する。そして、拡散工程により拡散された不燃性粉体90と、含塵気体に含まれる粉塵12を混合させる混合処理を行うことで、粉塵火災等を防止する。
本実施形態では、まず、収容工程を実施する。このように、予め不燃性粉体90を収容部40に収容しておくことで、確実に集塵室10に不燃性粉体90をもたらすことができる。図4Aは、収容工程が実施され、収容部40に不燃性粉体90が収容された状態を示している。尚、変形例として、不燃性粉体90は、予定される収容量の一部を、予め収容工程(第一収容工程)を実施することで収容し、かつ残りの不燃性粉体90を、他の工程と同時に、または他の工程の実施後に収容する第二収容工程を実施してもよい。
次に、集塵室10から清浄室20に向かう気流を発生させるとともに、拡散工程を実施し、図4Bに示すように、収容された不燃性粉体90の一部を、拡散機構50により拡散させ、集塵機構30であるバックフィルタ32に付着させる。たとえばブラスト装置の研削処理により発生した粉塵12等は、粒径が小さく、また鋭利な部分を有する場合があり、バックフィルタ32の目に刺さり、目詰まりを起こす場合がある。特に粉塵12が、金属の研磨や切削等により発生したものである場合、棘状の微粉となる場合があり、フィルタに刺さりやすく目詰まりを起こしやすい。これに対し、粉塵12を捕集する前に、ある程度の量の不燃性粉体90を予めバックフィルタ32に付着させることで、あとから捕集された粉塵12による目詰まりを防止することができる。もちろんバックフィルタ32以外のフィルタを集塵機構30として用いた場合についても同様である。上記目詰まり防止効果をより有効に発揮させるためには、不燃性粉体90の平均粒径が、粉塵12の平均粒径以下であることが好ましい。
その後、捕集工程を実施する。即ち、集塵室10から清浄室20に向かう気流に乗せて、流入路110から含塵気体を集塵室に流入させ、バックフィルタ32の外周面に粉塵12を捕集する。これにより、バックフィルタ32の外周面において、予め付着していた不燃性粉体90と、捕集工程により捕集された粉塵12とが混合される混合処理(第一混合処理)が実施される。尚、捕集工程とともに、拡散工程も実施することで、バックフィルタ32の外周面だけではなく、集塵室10の空間部分においても、不燃性粉体90と粉塵12とを混合することができる。
<第五実施形態>
以下に、第五実施形態として本発明の乾式集塵方法の一例について図5を用いて説明する。図5Aから図5Cは、本発明の第五実施形態である乾式集塵方法の工程を示す説明図である。
本実施形態では、図5に示す本発明の乾式集塵機102を用いた乾式集塵方法について説明する。乾式集塵機102は、第一実施形態である乾式集塵機100の変形例であり、収容部40が、集積部70(ホッパー72)と兼用されているとともに拡散機構50として、撹拌部材(撹拌羽60)が用いられている点で、乾式集塵機100と相違している。
本実施形態では、まず、図5Aに示すとおり、収容工程が実施される。即ち、粉塵12が集積される前の集積部70(ホッパー72)にまず不燃性粉体90が収容される。
次いで、撹拌羽60を回転させ、収容部40に収容された不燃性粉体90の一部を拡散させる拡散工程を実施するとともに、含塵気体を流入路110から流入させ捕集工程を実施する。これによって、図5Bに示すように、バックフィルタ32の外周面に、拡散された不燃性粉体90の少なくとも一部が付着するとともに、粉塵12が捕集され、第一混合処理がなされる。
その後、適当なタイミングで、バックフィルタ32から不燃性粉体90および粉塵12を除去する。除去方法は特に限定されないが、図5Cでは、複数のバックフィルタ32の一部をエア洗浄方式で洗浄した態様を示している。尚、複数のバックフィルタ32が設けられている場合、全てのバックフィルタ32を一度にエア洗浄してもよいが、一般的には、一部(または一つ)のバックフィルタ32毎に順番にエア洗浄するとよい。バックフィルタ32から除去された不燃性粉体90および粉塵12は集積部70(ホッパー72)に集積される。ここで、第二混合処理として、拡散工程を行い、集積部70と兼用される収容部40に残っていた不燃性粉体90と、除去され集積された不燃性粉体90および粉塵12とを、混合する。これによって、集積部に集積された可燃性の粉塵12の単位体積当たりの濃度が小さくなり、粉塵火災等が防止される。尚、上述する第二混合処理における拡散工程は、集積された粉塵12との混合がなされる程度に、収容部40に収容されている不燃性粉体90に動きを与えればよい。集塵機の構成によるが、第五実施形態のように、第一混合処理および第二混合処理を行うこともできる。
<第六実施形態>
以下に、第六実施形態として本発明の乾式集塵方法の一例について図6を用いて説明する。図6Aから図6Cは、本発明の第六実施形態である乾式集塵方法の工程を示す説明図である。
本実施形態では、図6に示す本発明の乾式集塵機200を用いた乾式集塵方法について説明する。乾式集塵機200については、第二実施形態の記載が適宜参照されるため、ここでは説明を割愛する。
本実施形態では、まず、図6Aに示すとおり、収容工程が実施される。即ち、粉塵12が集積される前の集積部70(ホッパー72)にまず不燃性粉体90が収容される。
次いで、図6Bに示すとおり、含塵気体を流入路110から流入させ捕集工程を実施する。具体的には、集塵機200は、集塵機構30として、集塵極36および放電極37を備えており、放電極37のコロナ放電により粉塵12を帯電させ、集塵極36に集塵する。
その後、適当なタイミングで、電極の電流を切断し、または集塵極36を振動させるなどして、付着した粉塵12を除去し、落下させる(図6C参照)。落下した粉塵12は、ホッパー72などの集積部70に集積される。ここで、収容部40と兼用される集積部70には、既に不燃性粉体90が収容されており、撹拌機構50を動作(即ち、撹拌羽60を回転)させることで、この不燃性粉体90と、集積された粉塵12を混合する第二混合処理を実施する。これによって、集積部70(ホッパー72)に集積された粉塵12の濃度を下げ、粉塵火災等を防止することができる。
尚、粉塵火災等の発生には、所定空間における、可燃性粉体の濃度若しくは粒径、発火源、または酸素量のいずれかまたは組合せが大きく関連する。このうちの可燃性粉体の濃度に関し、集塵室10に集塵される可燃性の粉塵12の濃度は、集塵室10の所定容積において、爆発限界濃度未満であること好ましい。
爆発限界濃度とは、粉塵火災等が起こる要因の1つである可燃性粉体の濃度に関し、粉塵火災等が起こり得る濃度の下限を指す。爆発限界濃度は、粉塵の粒径や組成(以下、粒径等という)によって異なる。含塵気体に含まれる粉塵の粒径等が予想される場合には、予め、予想される粉塵と同様のものを用い、爆発限界濃度試験を行い、所定の粉塵の爆発限界濃度を確認することができる。爆発限界濃度試験は、JIS Z 8818(2002)「可燃性粉塵の爆発限界濃度測定方法」に準拠して行うことができる。装置としては、吹上式粉塵火災等試験装置(株式会社環境衛生研究所製、DES−10)などが例示される。
但し、粉塵12と不燃性粉体90とを集塵室10内において混合させることが可能な本発明は、集塵室10の内部の粉塵12の濃度を、爆発限界濃度未満に厳密にコントロールせずとも、粉塵12間における燃焼の伝搬(連鎖)を最小限で食い止めることが可能であり、これによって粉塵火災等を防止することが可能である。
以上、本発明の乾式集塵機に関し、第一実施形態から第三実施形態までを説明し、また本発明の乾式集塵方法に関し、第四実施形態から第六実施形態までを説明した。しかし、本発明は、これらの実施形態に何ら限定されるものではなく、また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、一つの実施形態において示される構成の一部を、適宜、他の実施形態に適用することできる。たとえば、本発明の乾式集塵機に関し、一の実施形態において設けられた拡散機構を、他の実施形態に適用してもよいし、2以上の拡散機構を1つの収容部に併用してもよい。
また、本発明の乾式集塵機について説明した内容は、適宜、本発明の乾式集塵方法に関し参照されるとともに、本発明の乾式集方法について説明した内容は、適宜、本発明の乾式集塵装置に関し参照される。
上記実施形態は、以下の技術思想を包含するものである。
(1)含塵気体が流入する集塵室と、
前記含塵気体から粉塵を捕集するための捕集部を備える集塵機構と、
集塵されて清浄になった気体が流入する清浄室と、
前記集塵室に設けられ、不燃性粉体を収容する収容部と、
前記不燃性粉体を前記収容部の周囲に拡散させるための拡散機構と、
を備えることを特徴する乾式集塵機。
(2)前記収容部に前記不燃性粉体を供給するための粉体供給部を備える上記(1)に記載の乾式集塵機。
(3)前記捕集部が、前記集塵室と前記清浄室との間に設けられたフィルタ部である上記(1)または(2)に記載の乾式集塵機。
(4)前記捕集部に捕集された粉塵が、前記捕集部から離間され集積される集積部を有し、
前記集積部が、前記収容部を兼ねる上記(1)から(3)のいずれか一項に記載の乾式集塵機。
(5)前記拡散機構が、気体流入機構を備える上記(1)から(4)のいずれか一項に記載の乾式集塵機。
(6)前記集塵室に霧状体を導入するための霧状体導入口を備える上記(1)から(5)のいずれか一項に乾式集塵機。
(7)含塵気体が流入する集塵室と、
前記含塵気体から粉塵を捕集するための捕集部を備える集塵機構と、
集塵されて清浄になった気体が流入する清浄室と、
を備える集塵機を用い、
前記集塵室に前記不燃性粉体を収容する収容工程と、
収容された前記不燃性粉体を周囲に拡散させる拡散工程と、
前記含塵気体を前記集塵室に導入し、粉塵を捕集する捕集工程と、を有し、
前記拡散工程により拡散された前記不燃性粉体と、含塵気体に含まれる粉塵を混合させる混合処理を行うことを特徴とする乾式集塵方法。
(8)前記混合処理として、
前記拡散工程によって拡散された前記不燃性粉体を前記捕集部の近傍に吸引し、また当該捕集部に付着させることで、当該捕集部に捕集される前の粉塵または捕集された後の粉塵と前記不燃性粉体とを混合させる第一混合処理、または、
前記捕集部に捕集された粉塵を、前記捕集部から粉塵集積部に集積するとともに前記拡散工程によって拡散された前記不燃性粉体と混合させる第二混合処理、
の少なくともいずれかの処理を実施する上記(7)に記載の乾式集塵方法。
10・・・集塵室
12・・・粉塵
14・・・ロータリーバルブ
16・・・ダスト排出口
18・・・仕切り部
20・・・清浄室
30・・・集塵機構
32・・・バックフィルタ
34・・・ベンチュリ
36・・・集塵極
37・・・放電極
38・・・フィルタ
40・・・収容部
50・・・拡散機構
52・・・ブローチューブ
54・・・気体噴出口
56・・・圧力気体注入口
58・・・電磁弁付エアオペレートバルブ
60・・・撹拌羽
62・・・粉体挿入口
64・・・蓋部
70・・・集積部
72・・・ホッパー
90・・・不燃性粉体
100、102、200、300・・・乾式集塵機
110・・・流入路
112・・・整流板
114・・・排出路
120・・・粉体供給部
121・・・筐体
122・・・充填スペース
123・・・搬送スペース
124・・・隔壁
124a・・・第一壁
124b・・・第二壁
125・・・擦切り部
126・・・ベルトコンベア
127・・・上端プーリ
128・・・下端プーリ
129・・・テンションプーリ
130・・・搬送面
131・・・非搬送面
132・・・捕集面
132A・・・捕集面下端
133・・・延長板
134、135、136・・・通気口
140・・・導入口
141・・・排出口
142・・・粉体排出部
143・・・不燃性粉体供給路
144・・・供給口
150・・・充填口
151・・・蓋部
320・・・サイクロン部
321・・・吸気口
322・・・サイクロン本体
323・・・大径塵
324・・・大径塵排出口
325・・・含塵気体排出口

Claims (8)

  1. 含塵気体が流入する集塵室と、
    前記含塵気体から粉塵を捕集するための捕集部を備える集塵機構と、
    集塵されて清浄になった気体が流入する清浄室と、
    前記集塵室に設けられ、不燃性粉体を収容する収容部と、
    前記不燃性粉体を前記収容部の周囲に拡散させるための拡散機構と、
    を備えることを特徴する乾式集塵機。
  2. 前記収容部に前記不燃性粉体を供給するための粉体供給部を備える請求項1に記載の乾式集塵機。
  3. 前記捕集部が、前記集塵室と前記清浄室との間に設けられたフィルタ部である請求項1または2に記載の乾式集塵機。
  4. 前記捕集部に捕集された粉塵が、前記捕集部から離間され集積される集積部を有し、
    前記集積部が、前記収容部を兼ねる請求項1から3のいずれか一項に記載の乾式集塵機。
  5. 前記拡散機構が、気体流入機構を備える請求項1から4のいずれか一項に記載の乾式集塵機。
  6. 前記集塵室に霧状体を導入するための霧状体導入口を備える請求項1から5のいずれか一項に乾式集塵機。
  7. 含塵気体が流入する集塵室と、
    前記含塵気体から粉塵を捕集するための捕集部を備える集塵機構と、
    集塵されて清浄になった気体が流入する清浄室と、
    を備える集塵機を用い、
    前記集塵室に前記不燃性粉体を収容する収容工程と、
    収容された前記不燃性粉体を周囲に拡散させる拡散工程と、
    前記含塵気体を前記集塵室に導入し、粉塵を捕集する捕集工程と、を有し、
    前記拡散工程により拡散された前記不燃性粉体と、含塵気体に含まれる粉塵を混合させる混合処理を行うことを特徴とする乾式集塵方法。
  8. 前記混合処理として、
    前記拡散工程によって拡散された前記不燃性粉体を前記捕集部の近傍に吸引し、また当該捕集部に付着させることで、当該捕集部に捕集される前の粉塵または捕集された後の粉塵と前記不燃性粉体とを混合させる第一混合処理、または、
    前記捕集部に捕集された粉塵を、前記捕集部から粉塵集積部に集積するとともに前記拡散工程によって拡散された前記不燃性粉体と混合させる第二混合処理、
    の少なくともいずれかの処理を実施する請求項7に記載の乾式集塵方法。
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