JP7146172B2 - 異物除去装置及び異物除去装置を備えたブラスト加工装置 - Google Patents

異物除去装置及び異物除去装置を備えたブラスト加工装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7146172B2
JP7146172B2 JP2019021258A JP2019021258A JP7146172B2 JP 7146172 B2 JP7146172 B2 JP 7146172B2 JP 2019021258 A JP2019021258 A JP 2019021258A JP 2019021258 A JP2019021258 A JP 2019021258A JP 7146172 B2 JP7146172 B2 JP 7146172B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluidized bed
foreign matter
bed chamber
injection material
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019021258A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020127979A (ja
Inventor
倫生 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sintokogio Ltd
Original Assignee
Sintokogio Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sintokogio Ltd filed Critical Sintokogio Ltd
Priority to JP2019021258A priority Critical patent/JP7146172B2/ja
Publication of JP2020127979A publication Critical patent/JP2020127979A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7146172B2 publication Critical patent/JP7146172B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/10Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working

Landscapes

  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)

Description

本発明は、粉状体または粒状体からなる被処理物から異物を除去する異物除去装置及び異物除去装置を備えたブラスト加工装置に関する。
粉状体や粒状体を使用するプロセスでは、プロセス中に発生、混入する異物を適切に除去することが重要である。
例えば、噴射材を被加工物に衝突させて、バリ取りや表面処理等を行うブラスト加工において、加工後の噴射材は回収され分級した後に再利用されるが、その中に被加工物の欠片などの有害な異物が混入していると、被加工物に損傷を与える原因となる。特に、数ミクロン~数十ミクロンの噴射材を使用して精密な加工を行なう精密ブラスト加工では微小な異物でも被加工物に対して無視できない損傷を与える原因となる。
そこで、従来、ブラスト加工装置には、噴射材を回収してからサイクロンや集塵機など粉塵を除去する装置に空気輸送して送り込む経路に異物除去用のスクリーンを配置し、異物を除去することが行われてきた(例えば、特許文献1)。
特開平9-193019号公報
しかし、微小な異物を除去するために目の細かいスクリーンを用いると、スクリーンが詰まりやすく、破損しやすいという問題があった。これは、噴射材を空気輸送する速度の最小限度以下には風速が落とせないためスクリーンへの衝突エネルギーが十分に落とせない、噴射材単体では流れが悪くスクリーン通過時の抵抗が大きい、スクリーンの開き目を小さくすると線径が細くなり摩耗に対する耐久性が不足する、などの理由による。
また、噴射材が自重で落下する自重落下部にスクリーンを配置する構成も提案されているが、噴射材が分散されずに落下するためにスクリーンが目詰まりしやすいという問題があった。また、目詰まり防止のためにスクリーンに振動を印加しても、粒子径が小さいと流れが悪く、異物除去の効率が低いという問題があった。
そこで、本発明では、粉状体や粒状体からなる被処理物から異物を除去するためのスクリーンの損傷を抑制し、効率的に異物を除去することができる異物除去装置及び異物除去装置を備えたブラスト加工装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、粉状体または粒状体から異物を除去する異物除去装置であって、第1流動層室と第2流動層室とに区画され、内部に粉状体または粒状体を収容し流動層を形成する流動層室と、前記流動層室の底部から前記流動層を形成するための流動化ガスを導入する流動化ガス導入手段と、前記第1流動層室に粉状体または粒状体を供給する供給手段と、前記第2流動層室に配置され、粉状体または粒状体から異物を除去するスクリーンと、異物が除去された粉状体または粒状体を前記第2流動層室から排出する排出部と、を備え、前記第1流動層室と前記第2流動層室とは、流動層の下方で連通するように前記流動層室の天井部から下方に向かって形成された第1隔壁により区画され、前記第2流動層室と前記排出部とを区画する第2隔壁は、その上端が流動層の層高よりも低くなるように形成されており、前記スクリーンは、前記第1隔壁と前記第2隔壁との間に張り渡されて設けられている、という技術的手段を用いる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の異物除去装置において、前記第1流動層室は、前記流動層室の底部から上方に向かって形成された第3隔壁により上流第1流動層室と下流第1流動層室とに区画され、前記第3隔壁の上端が前記第1隔壁の下端より上方となるように形成されている、という技術的手段を用いる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の異物除去装置において、前記流動化ガス導入手段は、前記第1流動層室及び前記第2流動層室、または、前記流動層室の底部から上方に向かって形成された第3隔壁により前記第1流動層室が区画された上流第1流動層室と下流第1流動層室及び前記第2流動層室、に対応して個別に設けられている、という技術的手段を用いる。
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の異物除去装置において、前記排出部から粉状体または粒状体が排出されるときに、流動化ガスを発散させる発散手段を更に備えた、という技術的手段を用いる。
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の異物除去装置において、前記粉状体または粒状体は、ブラスト加工に用いられる噴射材Kである、という技術的手段を用いる。
請求項6に記載の発明では、ブラスト加工装置が、請求項5に記載の異物除去装置と、噴射材を噴射するノズルと、噴射材を分級する分級装置と、噴射材を貯留するホッパと、を備え、当該異物除去装置は、前記分級装置と前記ホッパの間に設けられている、という技術的手段を用いる。
請求項7に記載の発明では、請求項6に記載のブラスト加工装置において、前記ホッパから前記ノズルへの経路に噴射材を定量供給する定量供給装置が設けられている、という技術的手段を用いる。
請求項1に記載の発明によれば、粉状体または粒状体を流動層室で流動化して流動層を形成し、流動層の一部が排出部からオーバーフローすることにより形成される流れを利用して、スクリーンにより異物を除去することができる。この流れは、流動層として形成された非常にゆっくりとしたものであるので、スクリーンの損傷を抑制することができる。また、粉状体または粒状体を流動化して細かく分散させてスクリーンのメッシュを通過させるため、摩擦抵抗を低減させて通過させることができ、粉状体または粒状体が詰まることがなく異物の除去を効率的に行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、上流第1流動層室から下流第1流動層室に移動した粉状体または粒状体は、下向きに誘導される。これにより、流動層を安定させ、供給手段から供給される粉状体または粒状体材の流れを整流化することができるとともに、比重が大きい異物を沈降させて分離除去することができる。
請求項3に記載の発明によれば、各流動層室の間で圧力差を設けるなど可能となり、流動化の状態を制御することができる。
請求項4に記載の発明によれば、排出部から粉状体または粒状体が排出されるときに、発散手段により流動化ガスを発散させることができる。
請求項5に記載の発明のように、ブラスト加工に異物除去装置を用いることにより、異物除去を行うスクリーンが噴射材により破損したり、噴射材Kが詰まったりすることを防止することができるので、 噴射材から確実に異物を除去することができる。これにより、再利用する噴射材に異物が混入することがなく、被加工物が異物により損傷を受けることを防止することができる。
異物除去装置は、請求項6に記載の発明のように、請求項5に記載の異物除去装置を、噴射材を分級する分級装置と噴射材を貯留するホッパとの間に設けたブラスト加工装置として構成することができる。これによれば、空気輸送のダクトや分級装置で発生する異物の除去も可能となり、ブラスト加工において、より確実に異物を除去することができる。これにより、再利用する噴射材に異物が混入することがなく、被加工物が異物により損傷を受けることを防止することができる。
請求項7に記載の発明のように、ホッパからノズルへの経路に噴射材を定量供給する定量供給装置を設けられている構成を採用することができる。これによれば、 定量供給装置における噴射材の定量性が向上するので加工精度を向上させることができる。また、定量供給装置を備えたブラスト加工装置では、高い加工精度が要求される加工目的で使用されることが多く、特に噴射材中への異物混入を避ける必要があるので、異物除去装置を備えたブラスト加工装置として好適に用いることができる。
異物除去装置の構造を示す断面説明図である。 異物除去装置を備えたブラスト加工装置の構造を示す模式図である。
本発明の異物除去装置について、図を参照して説明する。本実施形態では、ブラスト加工に用いられる噴射材から異物を除去する異物除去装置について説明する。本実施例では、噴射材Kが「粉状体または粒状体」に相当する。図1において、矢印は流動化された噴射材Kが流れる方向を示し、以下の説明では、供給手段40側を「上流」、排出部60側を「下流」とする。
ブラスト加工に用いられる噴射材Kから異物を除去する異物除去装置1は、直方体状の容器である筐体10に、内部に噴射材Kを収容し流動層Fを形成する流動層室20と、流動層室20の底部から流動層Fを形成するための流動化ガスを導入する流動化ガス導入手段30と、流動層室20に噴射材Kを供給する供給手段40と、噴射材Kから異物を除去するスクリーン50と、異物が除去された噴射材Kを流動層室20から排出する排出部60と、を備えている。
流動層室20は、天井部11(流動層室20の天井部)から下方に向かって形成された第1隔壁71により上流側の第1流動層室21と下流側の第2流動層室22とに区画されている。第1流動層室21と第2流動層室22とは、流動層F内の下方の開口部でのみ連通するように区画されている。
更に、第1流動層室21は、流動層室20の底部20aから上方に向かって形成された第3隔壁72により上流第1流動層室21aと下流第1流動層室21bとに区画されている。
第3隔壁72は、その上端72aが第1隔壁71の下端71aより上方となるように形成されている。
除去された異物を異物除去装置1外に排出するために、第1流動層室21にはドレン23が、第2流動層室22にはドレン24が、それぞれ設けられている。
本実施形態では、流動化ガスとして空気(流動化エア)を用いる。流動化ガス導入手段30は流動層室20の下方に設けられており、圧縮空気源に接続され供給される流動化エアのバッファとなる風箱31と、風箱31と流動層室20との間に設けられ流動層室20の底面として機能し、流動層室20に流動層Fを形成するための流動化エアを導入する分散板32と、を備えている。
分散板32は、細かい連通孔を有した板状部材などからなり、風箱31の流動化エアを流動層室20の底部から泡状に供給するための部材である。
流動化ガス導入手段30は、風箱31から分散板32を介して流動層Fが好適に形成される流量で流動層室20に流動化エアを供給する。これにより、流動層室20に流動層Fが形成される。
風箱32は、流動化エアの流量を必要に応じて流動層室毎に変えられるように、第1流動層室21及び第2流動層室22、または、上流第1流動層室21a、下流第1流動層室21b及び第2流動層室22、に対応して個別に設けられている。これにより、各流動層室の間で圧力差を設けるなど可能となり、流動化の状態を制御することができる。
供給手段40は、ブラスト加工装置100が備える分級装置130(図2)から送出された噴射材Kを第1流動層室21、本実施形態では、上流第1流動層室21aに噴射材Kを供給する。供給手段40の先端部40aは、流動層Fの内部で開口するように配置すると、噴射材Kが分級装置130に逆流することがなく好ましい。
スクリーン50は、前記スクリーンは、第1隔壁71と流動層室20の底部20aから上方に向かって形成された第2隔壁73との間に張り渡されて設けられている。ここで、第2隔壁73は、その上端73aが流動層Fの層高Hよりも低くなるように形成されている。スクリーン50は、除去したい異物を確実に捕獲することができるとともに、噴射材Kの粒度分布を整えるために、粒度分布の上限付近のメッシュのものを用いることが好ましい。
排出部60は、筐体10の内部に第2隔壁73により第2流動層室22と区画されて形成されている。排出部60は、第2隔壁73の上端73aより上方の領域でのみ第2流動層室22と連通している。排出部60から排出される噴射材Kは、分級装置130に送出される。
筐体10には、流動層室20の流動層Fの層高Hを検知するためのレベルセンサ80が設けられている。
本実施形態では、排出部60から排出され、ホッパ140に送出する前に、流動化エアを発散させる発散手段90を備えている。発散手段90は、底部に排出口92に向かって下方に傾斜する傾斜部91を備えている。噴射材Kは、排出部60から排出されたときは流動化エアと混在した状態であるが、発散手段90に送出され傾斜部91に沿って流れる間に流動化エアが発散する。なお、噴射材Kの流れが悪くなったり、滞留してしまったりする場合には、傾斜部91に振動を与えることもできる。
これによれば、噴射材Kをホッパ140に送出する前に流動化エアを発散させることができる。また、後述するブラスト加工装置100が定量供給装置を備えているときには、流動化エアの残留量に依存して定量供給装置への噴射材Kの供給量がばらつくことを防ぐことができるので、噴射材Kの定量性を向上させることができる。
異物除去装置1を備えたブラスト加工装置100について図2を参照して説明する。
ブラスト加工装置100は、被加工物Wに噴射材を投射し、被加工物Wの表面加工を行う装置であり、筐体110、定量供給装置120、分級装置130、ホッパ140、吸引装置150、制御装置160、ノズル170、二重ダンパ180を備えている。なお、ブラスト加工装置100はブラスト加工装置の例示であり、これに限定されるものではなく、例えば、定量供給装置を備えていない構成なども採用することができる。
筐体110は正面には扉111が設けられており、その扉111を開けた内部に処理室Rが備えられている。処理室Rには、ノズル固定治具112、処理テーブル113及び移動装置114が設けられている。
ノズル固定治具112は、ノズル170を高さ方向に沿って移動可能に保持するための装置であり、ノズル170と被加工物Wとの間の距離を自在に調整できるように構成されている。
移動装置114は、被加工Wを載置して支持する処理テーブル113を移動させ、被加工物Wを水平方向に搬送できるように構成されている。
定量供給装置120、本実施形態ではスクリューフィーダ、は、噴射材Kを貯留するホッパ140内の噴射材Kを、搬送路121を介してノズル170に定量で供給する。
分級装置130、本実施形態ではサイクロン式分級機、はホッパ140に連結されており、使用済みの噴射材Kを回収し、再使用可能な噴射材と粉塵とに分級する。また、分級装置130は、輸送管P1を介して筐体110の底部に接続され、輸送管P2を介して吸引装置150に接続されている。
吸引装置150は、処理室Rを負圧にして処理室Rの外部に噴射材Kが漏出しないようにするとともに、噴射された噴射材を含む粒子を吸引するための装置である。吸引装置150は、第二の輸送管P2を介して分級装置130(サイクロン式分級機)において分級された軽い粒子(再使用に適さないサイズとなった噴射材、被加工物Wの切削粉)を回収する。また、吸引装置150は、分級装置130の内部空間を負圧にし、筐体110の底部に集められた使用済みの噴射材を分級装置130に移送する機能を有している。
制御装置160は、移動装置114、定量供給装置120及び吸引装置150の動作などブラスト加工装置100の各部を制御する。
ノズル170は、噴射材を圧縮空気の気流に乗せて被加工物Wに向けて噴射して、ブラスト加工による表面処理を行なう。
異物除去装置1は、分級装置130とホッパ140との間に設けられている。本実施形態では、分級装置130の負圧による上昇気流を生じさせないように、分級装置130と異物除去装置1との間に二重ダンパ180が設けられている。
ブラスト加工装置100を用いて被加工物Wのブラスト加工を行う工程について説明する。
噴射材Kとして、セラミックス系粒子(アルミナ系、炭化珪素系、ジルコン系、等)、天然石の粒子(エメリー、珪石、ダイヤモンド、等)、植物系粒子(くるみの殻、桃の種、杏の種、等)、樹脂系粒子(ナイロン、メラミン、ユリア、等)等が例示される。研磨材Kは、被加工物Wの材質や加工目的等により適宜選択することができる。
まず、処理テーブル113上に被加工物Wを載置し、固定する。
次に、吸引装置150を作動させ、処理室Rを吸引した後に、所定量の噴射材を処理室R内に投入する。噴射材は、吸引装置150により発生した吸引力により、第一の輸送管P1を経て分級装置130内に移送され、その後ホッパ140に貯留される。
続いて、圧縮空気発生源であるコンプレッサCを稼働させ、エア配管H1を介して圧縮空気をノズル170より噴射する。
噴射材Kは、定量供給装置120により供給量が制御され、圧縮空気がノズル170内部を通過する際に発生する負圧により、噴射材ホースH2を介してノズル170に供給される。
噴射材Kは、圧縮空気と混合されて加速され、ノズル170の噴射口より被加工物Wに対して噴射される。このとき、移動装置114により被加工物Wを水平方向に移動させ、所定の加工領域にブラスト加工を施すことができる。
ブラスト加工後には、噴射された噴射材K、被加工物Wの切削物や噴射材Kより脱落した研磨粒子などの粉塵、などの噴射材K以外の異物、は分級装置130に移送される。分級装置130では分級を行い、再利用可能な噴射材Kは異物除去装置1に移送され、異物除去装置1で異物が除去された後に、ホッパ140に移送される。粉塵や再利用できない噴射材Kは吸引装置150にて回収される。
所定のブラスト加工が完了すると、噴射材Kの噴射を停止して被加工物Wを処理室R外に取りだし、一連のブラスト加工を終了する。
次に、異物除去装置1を用いて噴射材Kから異物を除去する工程について説明する。
供給手段40によりブラスト加工後で異物を含んだ噴射材Kを上流第1流動層室21aに供給するとともに、流動化ガス導入手段30を作動させ、流動化エアにより噴射材Kの流動層Fを形成する。ここで、流動層Fの層高Hが第2隔壁73の上端73aを越えている状態が維持されていることをレベルセンサ80により確認し、噴射材Kの供給量を制御する。
流動層Fの層高Hが第2隔壁73の上端73aを越えているので、流動化された噴射材Kはオーバーフローして、排出部60へ排出される。これにより、矢印で示すように、流動層Fに上流から下流に向かう流れが生じる。この流れは、噴射材Kのオーバーフローによるものなので、非常にゆっくりとした流れとなる。
まず、上流第1流動層室21aに供給された噴射材Kは、下方に移動した後に、流動層Fの上層が下流第1流動層室21bに移動する。これにより、流動層Fを安定させ、供給手段40から供給される噴射材Kの流れを整流化することができる。
第3隔壁72の上端72aは第1隔壁71の下端71aより上方であるため、下流第1流動層室21bに移動した噴射材Kは、下向きに誘導される。これにより、比重が大きい異物を沈降させて分離除去することができる。
続いて、噴射材Kは、下流第1流動層室21bから第1隔壁71の下部の開口を経て第2流動層室22に移動する。第2流動層室22では、流動化された噴射材Kはオーバーフローして、排出部60へ排出されるので、噴射材Kは上向きに移動する。
そして、噴射材Kは第2流動層室22の上方に配置されたスクリーン50を通過し、異物が分離除去された噴射材Kが、第2隔壁73の上端73aからオーバーフローして排出部60に排出される。
ここで、噴射材Kの流れは、従来の空気輸送の早い流れでなく、流動層Fとして形成された非常にゆっくりとしたものであるので、スクリーン50の損傷を小さくすることができる。また、噴射材Kを流動化して細かく分散させてスクリーン50のメッシュを通過させるため、摩擦抵抗を低減させて通過させることができ、噴射材Kが詰まることがなく異物の除去を効率的に行うことができる。
また、比重が重い異物はスクリーン50に損傷を与えやすいが、下流第1流動層室21bにおいて比重が大きい異物を沈降させて分離除去することができるので、スクリーン50の損傷を小さくすることができる。
排出部60に排出された噴射材Kは、発散手段90において流動化エアを発散させた後に、ホッパに送出され、再利用される。
ブラスト加工における異物除去に、ブラスト加工装置100のように異物除去装置1を用いることにより、異物除去を行うスクリーン50が噴射材Kにより破損したり、噴射材Kが詰まったりすることを防止することができるので、 噴射材Kから確実に異物を除去することができる。これにより、再利用する噴射材Kに異物が混入することがなく、被加工物が異物により損傷を受けることを防止することができる。
特に、数十ミクロン程度の噴射材Kを噴射して被加工物の精密加工を行う精密ブラスト装置において、異物の混入した噴射材Kから細かい異物を分離するために使用する細かいメッシュのスクリーン50でも、流動層Fを利用して噴射材Kの流速を遅くすることで損傷を受けることを防止することができるので好適に用いることができる。
従来の異物除去方法では、空気輸送を利用しているため分級装置の一次側の経路に分離する機能を設ける必要があるが、異物除去装置1は、分級装置130とホッパ140との間に設けるため、空気輸送のダクトや分級装置130で発生する異物の除去も可能となる。これにより、より確実に異物を除去することができる。
ホッパからノズル170への経路に噴射材を定量供給装置120が設けられている構成を採用すると、 定量供給装置120における噴射材Kの定量性が向上するので加工精度を向上させることができる。また、定量供給装置120を備えたブラスト加工装置100では、高い加工精度が要求される加工目的で使用されることが多く、特に噴射材K中への異物混入を避ける必要があるので、異物除去装置1を備えたブラスト加工装置100として好適に用いることができる。
繊維質を含むワークを処理する揚合や、装置周辺に浮遊するほこりが多い環境では、噴射材K内に繊維質の異物が混入する。繊維質の異物は、細くて柔軟に屈曲しやすいため、従来の空気輸送の早いでスクリーンに通している場合、その流れの勢いでスクリーンを通過してしまうことがあった。異物除去装置1では、ゆっくりとした流れで分離除去を行うため、従来、分離が難しかった複合材などのガラス繊維や炭素繊維の屑の除去を行うことができる。
(変更例)
磁性体の異物を除去するために、流動層室20内に磁石を配置して吸着する構成を採用することができる。ここで、異物の移動速度が遅いため、確実に磁石で吸着して除去することができる。
流動化ガス導入手段30で用いる流動化エアとして、膜分離式の露点温度の低いフィルターを通した乾燥エアを用いることができる。これによれば、リスクのあるヒータを使用することなく、噴射材Kの乾燥を効率よく安全に行うことができる。
(実施形態の効果)
本発明の異物除去装置1によれば、粉状体または粒状体を流動層室20で流動化して流動層Fを形成し、流動層Fの一部が排出部60からオーバーフローすることにより形成される流れを利用して、スクリーン50により異物を除去することができる。この流れは、流動層Fとして形成された非常にゆっくりとしたものであるので、スクリーン50の損傷を抑制することができる。また、粉状体または粒状体を流動化して細かく分散させてスクリーン50のメッシュを通過させるため、摩擦抵抗を低減させて通過させることができ、粉状体または粒状体が詰まることがなく異物の除去を効率的に行うことができる。また、異物除去装置1を備えたブラスト加工装置100によれば、空気輸送のダクトや分級装置で発生する異物の除去も可能となり、ブラスト加工において、より確実に異物を除去することができる。これにより、再利用する噴射材に異物が混入することがなく、被加工物が異物により損傷を受けることを防止することができる。
1…異物除去装置
10…筐体
11…天井部
20…流動層室
20a…底部
21…第1流動層室
21a…上流第1流動層室
21b…下流第1流動層室
22…第2流動層室
23、24…ドレン
30…流動化ガス導入手段
40…供給手段
40a…先端部
50…スクリーン
60…排出部
71…第1隔壁
71a…下端
72…第3隔壁
72a…上端
73…第2隔壁
73a…上端
80…レベルセンサ
90…発散手段
91…傾斜部
92…排出口
100…ブラスト加工装置
110…筐体
111…扉
112…ノズル固定治具
113…処理テーブル
114…移動装置
120…定量供給装置
130…分級装置
140…ホッパ
150…吸引装置
160…制御装置
170…ノズル
180…二重ダンパ
F…流動層
H…層高
K…噴射材

Claims (7)

  1. 粉状体または粒状体から異物を除去する異物除去装置であって、
    第1流動層室と第2流動層室とに区画され、内部に粉状体または粒状体を収容し流動層を形成する流動層室と、
    前記流動層室の底部から前記流動層を形成するための流動化ガスを導入する流動化ガス導入手段と、
    前記第1流動層室に粉状体または粒状体を供給する供給手段と、
    前記第2流動層室に配置され、粉状体または粒状体から異物を除去するスクリーンと、
    異物が除去された粉状体または粒状体を前記第2流動層室から排出する排出部と、
    を備え、
    前記第1流動層室と前記第2流動層室とは、流動層の下方で連通するように前記流動層室の天井部から下方に向かって形成された第1隔壁により区画され、
    前記第2流動層室と前記排出部とを区画する第2隔壁は、その上端が流動層の層高よりも低くなるように形成されており、
    前記スクリーンは、前記第1隔壁と前記第2隔壁との間に張り渡されて設けられていることを特徴とする異物除去装置。
  2. 前記第1流動層室は、前記流動層室の底部から上方に向かって形成された第3隔壁により上流第1流動層室と下流第1流動層室とに区画され、前記第3隔壁の上端が前記第1隔壁の下端より上方となるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の異物除去装置。
  3. 前記流動化ガス導入手段は、前記第1流動層室及び前記第2流動層室、または、前記流動層室の底部から上方に向かって形成された第3隔壁により前記第1流動層室が区画された上流第1流動層室と下流第1流動層室及び前記第2流動層室、に対応して個別に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の異物除去装置。
  4. 前記排出部から粉状体または粒状体が排出されるときに、流動化ガスを発散させる発散手段を更に備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の異物除去装置。
  5. 前記粉状体または粒状体は、ブラスト加工に用いられる噴射材であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の異物除去装置。
  6. 請求項5に記載の異物除去装置と、
    噴射材を噴射するノズルと、
    噴射材を分級する分級装置と、
    噴射材を貯留するホッパと、を備え、
    当該異物除去装置は、前記分級装置と前記ホッパの間に設けられていることを特徴とするブラスト加工装置。
  7. 前記ホッパから前記ノズルへの経路に噴射材を定量供給する定量供給装置が設けられていることを特徴とする請求項6に記載のブラスト加工装置。
JP2019021258A 2019-02-08 2019-02-08 異物除去装置及び異物除去装置を備えたブラスト加工装置 Active JP7146172B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019021258A JP7146172B2 (ja) 2019-02-08 2019-02-08 異物除去装置及び異物除去装置を備えたブラスト加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019021258A JP7146172B2 (ja) 2019-02-08 2019-02-08 異物除去装置及び異物除去装置を備えたブラスト加工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020127979A JP2020127979A (ja) 2020-08-27
JP7146172B2 true JP7146172B2 (ja) 2022-10-04

Family

ID=72175238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019021258A Active JP7146172B2 (ja) 2019-02-08 2019-02-08 異物除去装置及び異物除去装置を備えたブラスト加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7146172B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7006999B1 (ja) * 2021-05-07 2022-01-24 ケーエムマテリアル株式会社 ブラスト装置及びブラスト材回収再生方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013186939A1 (ja) 2012-06-12 2013-12-19 新東工業株式会社 ショット処理装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5110917B2 (ja) * 1972-06-16 1976-04-07
JP2923464B2 (ja) * 1996-01-19 1999-07-26 株式会社不二製作所 研掃材内の異物分離・分級方法及び装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013186939A1 (ja) 2012-06-12 2013-12-19 新東工業株式会社 ショット処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020127979A (ja) 2020-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5737486B1 (ja) 研磨装置および研磨方法
US7621975B2 (en) Compact deduster with cyclonic air recycling
CN111469061B (zh) 一种低温微磨料气射流机床磨料回收系统
EP3202534B1 (en) Polishing device and polishing method
JP7146172B2 (ja) 異物除去装置及び異物除去装置を備えたブラスト加工装置
US20220362807A1 (en) Air wash abrasive and contaminants separator apparatus
CN114378725A (zh) 筛选装置
US10118275B2 (en) Blast treatment device and blast treatment method
TWI819107B (zh) 噴射加工裝置及噴射加工方法
JP6020456B2 (ja) ブラスト加工装置及びブラスト加工方法
US20160059385A1 (en) Blast treatment device and blast treatment method
CN110052970B (zh) 分级机构
JP6941299B2 (ja) 表面処理装置及び表面処理方法
JPH09323263A (ja) ブラスト装置
JP3179338B2 (ja) ブラスト加工装置
JP2874995B2 (ja) 放射性廃棄物の除染装置
JPH01289666A (ja) ブラスト装置
JP2004154894A (ja) サンドブラスト加工における研磨材供給方法および装置
WO2022097611A1 (ja) 粉体供給装置
JP7146173B2 (ja) 研磨加工装置、研磨加工システム及び研磨加工方法
JP2828762B2 (ja) 放射性廃棄物の除染装置
JP2021062422A (ja) 研磨加工装置、研磨加工システム及び研磨加工方法
JPH054169A (ja) パウダー精製装置
JP2009240856A (ja) 産業廃棄物の分別回収装置
JP2016168556A (ja) 粉粒体の乾式密度分離装置および粉粒体の乾式密度分離方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210303

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220822

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220904

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7146172

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150