JP7146173B2 - 研磨加工装置、研磨加工システム及び研磨加工方法 - Google Patents

研磨加工装置、研磨加工システム及び研磨加工方法 Download PDF

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Description

本発明は、大面積の被加工物の研磨加工を行うための研磨加工装置、研磨加工システム及び研磨加工方法に関する。
従来より、研磨材を圧縮空気と共に被加工物に衝突させて加工を行う方法としてエアブラスト加工が知られている。エアブラスト加工に用いられるノズルは、円形断面の噴射口を有するノズルが広く用いられている(例えば、特許文献1第2段落「従来の技術」)。このノズルは研磨材が噴射される幅が狭いため、被加工物として、ガラス基板、セラミックプレート、金型、フープ材等、平面形状の製品で大面積の領域を加工するときには、複数回の走査を行う必要があった。しかし、この方法では研磨加工に要する時間が長くなる。
別の解決方法として、複数のノズルを直線状に配置して加工する方法がある。しかし、この方法では、ブラスト加工装置が大型化し、また設備の製造コストも高くなる。
そこで、噴射口を横に広げた矩形断面の噴射口を有するノズルを用いることが提案されている。例えば、特許文献2には、ノズル本体をその平断面視において末広がり状の形態からなるようにし、ノズル本体内部にスピンドル状駒及び三角形のガイド部材を設けたノズルが開示されている。
特開2002-144239号公報
しかし、上述のような矩形断面の噴射口を有するノズルでは、研磨材とエアとの固気混合流を噴射口全幅に渡って均一に噴射することは困難であった。また、均一に噴射するための内部構造を有するノズルでは、当該内部構造が研磨材で損耗するため耐久性が低く、安定した研磨加工ができない恐れがあった。
以上を鑑み、平面形状の製品で大面積の領域の研磨加工を短時間で安定して行うことができるとともに、設備を小型化し製造コストを低くすることができる新たな研磨加工装置の登場が求められている。そこで、本発明は、これらの課題を解決する研磨加工装置、研磨加工システム及び研磨加工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、研磨加工装置が、研磨材を貯留し、被加工物に研磨材を噴射して研磨加工を行う加工室と、前記加工室の底部から圧縮エアを前記加工室内に供給し、上方に向かう気流により、貯留された研磨材を流動させて流動層を形成する流動化装置と、略矩形状に形成された噴射口を有し、当該噴射口が流動層内に位置するように配置されるエアブローノズルと、前記エアブローノズルを被加工物に対して相対的に移動させる移動手段と、を備え、被加工物を、少なくとも被加工領域が流動層内となるように配置し、前記エアブローノズルにより流動層から被加工物に向かう気流を発生させて、その気流により、流動化された研磨材を被加工物の被加工領域に向かって研磨材を衝突させて研磨加工を行う、という技術的手段を用いる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の研磨加工装置において、前記エアブローノズルの周囲に気流の流路を形成し、当該流路に前記エアブローノズルの噴射口から被加工物へ向かう気流を形成するための流路形成部材を備えた、という技術的手段を用いる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の研磨加工装置において、前記エアブローノズルの噴射口は、被加工物の下方に位置するように配置される、という技術的手段を用いる。
請求項4に記載の発明では、研磨加工システムが、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の研磨加工装置と、前記加工室から送出された研磨材を分級し、研磨材を前記加工室に供給する分級装置と、前記分級装置から排出される粉塵を集塵する集塵機と、を備えた、という技術的手段を用いる。
請求項5に記載の発明では、研磨加工方法が、研磨材が貯留された加工室内において前記加工室の底部から圧縮エアを前記加工室内に供給し、上方に向かう気流により、貯留された研磨材を流動させて流動層を形成する工程と、被加工物を少なくとも被加工領域が流動層内となるように配置する工程と、エアブローノズルにより流動層から被加工物に向かう気流を発生させて、その気流により流動化された研磨材を被加工物の被加工領域に向かって衝突させて研磨加工を行う工程と、を備えた、という技術的手段を用いる。
請求項1に記載の発明によれば、研磨材が貯留された加工室内において研磨材を流動させて流動層を形成し、略矩形状に形成された噴射口を有したエアブローノズルにより流動層から被加工物に向かう気流を発生させて、その気流により、流動化された研磨材を被加工物の被加工領域に向かって衝突させて研磨加工を行うことができる。これによれば、エアブローノズルは研磨材を含まないエアのみを噴射するため、幅広く均一の気流を発生させることができ、平面形状の製品で大面積の領域の研磨加工を短時間で安定して行うことができる。また、エアブローノズル内に研磨材が通過しないため、内部が研磨材で損耗することがなく、エアブローノズルの耐久性を高くすることができる。更に、エアブローノズルの気流により研磨材の噴射量を制御することができるので、研磨材の定量供給手段が不要である。また、研磨材の回収手段を設ける場合には、従来の研磨加工装置では、噴射量以上の回収能力が必要であったが、本発明ではそのような大きな回収能力は必要ない。これらにより、設備を小型化し製造コストを低くすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、流路形成部材によりエアブローノズルの周囲に気流の流路を形成して、エアブローノズルの噴射口から被加工物へ向かう気流を形成することができるので、エアブローノズルから被加工物に向う気流の方向性を高めることができ、被加工物の被加工領域に研磨材を均一な密度及び速度で衝突させることができる。
被加工物の下方では流動層が確実に形成されているため、請求項3に記載の発明のように、被加工物の下方から研磨材を衝突させることにより安定した研磨加工を行うことができる。
請求項4に記載の発明のように、研磨加工装置に分級装置及び集塵機を加えて、研磨加工システムを構成することができ、研磨材が貯留された加工室内において研磨材を流動させて流動層を形成し、略矩形状に形成された噴射口を有したエアブローノズルにより流動層から被加工物に向かう気流を発生させて、その気流により、流動化された研磨材を被加工物の被加工領域に向かって衝突させて研磨加工を行うことができる。これによれば、エアブローノズルは研磨材を含まないエアのみを噴射するため、幅広く均一の気流を発生させることができ、平面形状の製品で大面積の領域の研磨加工を短時間で安定して行うことができる。また、エアブローノズル内に研磨材が通過しないため、内部が研磨材で損耗することがなく、エアブローノズルの耐久性を高くすることができる。更に、エアブローノズルの気流により研磨材の噴射量を制御することができるので、研磨材の定量供給手段が不要である。また、研磨材の回収手段を設ける場合には、従来の研磨加工装置では、噴射量以上の回収能力が必要であったが、本発明ではそのような大きな回収能力は必要ない。これらにより、設備を小型化し製造コストを低くすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、研磨材が貯留された加工室内において研磨材を流動させて流動層を形成し、略矩形状に形成された噴射口を有したエアブローノズルにより流動層から被加工物に向かう気流を発生させて、その気流により、流動化された研磨材を被加工物の被加工領域に向かって衝突させて研磨加工を行うことができる。これによれば、エアブローノズルは研磨材を含まないエアのみを噴射するため、幅広く均一の気流を発生させることができ、平面形状の製品で大面積の領域の研磨加工を短時間で安定して行うことができる。また、エアブローノズル内に研磨材が通過しないため、内部が研磨材で損耗することがなく、エアブローノズルの耐久性を高くすることができる。更に、エアブローノズルの気流により研磨材の噴射量を制御することができるので、研磨材の定量供給手段が不要である。また、研磨材の回収手段を設ける場合には、従来の研磨加工装置では、噴射量以上の回収能力が必要であったが、本発明ではそのような大きな回収能力は必要ない。これらにより、設備を小型化し製造コストを低くすることができる。
研磨加工装置及び研磨加工システムの構造を模式的に示す説明図である。 エアブローノズル及び流路形成部材の構造を模式的に示す説明図である。
本発明の研磨加工装置、研磨加工システム及び研磨加工方法について、図を参照して説明する。ここでは、板状の被加工物Wの全面を研磨加工する場合を例に説明する。
研磨加工装置1は、加工室10と、加工室10内で、研磨材Kを流動させて流動層Fを形成する流動化装置20と、エアブローノズル30と、被加工物Wを移動させる移動手段40と、を備えている。
加工室10は、研磨材Kを貯留し、被加工物Wに研磨材Kを噴射して研磨加工を行うための筐体である。
流動化装置20は、加工室10の下方に設けられており、圧縮空気供給源に接続され供給される圧縮エアのバッファとなる風箱21と、風箱21と加工室10との間に設けられ加工室10の底面として機能し、加工室10内に流動層Fを形成するための圧縮エアを導入する分散板22と、を備えている。
分散板22は、細かい連通孔を有した板状部材などからなり、風箱21の圧縮エアを加工室10の底部から泡状に供給するための部材である。
流動化装置20は、風箱21から分散板22を介して流動層Fが好適に形成される流量で加工室10に圧縮エアを供給する。これにより、加工室10に流動層Fが形成される。
エアブローノズル30は、圧縮空気供給源に接続され、略矩形状に形成された、細長いスリット状の噴射口30aを有しており、幅広の気流を生じさせることができる。ここで、エアブローノズル30は、長辺方向で気流に大きな速度差が生じないように構成されている。
噴射口30aの長辺は、被加工物Wの移動方向に直交する幅よりも長くなるように形成されている。
ここで、後述するようにエアブローノズル30の外周面に沿って流動化した研磨材Kが流れるため、噴射口30aの長辺を含む外周面30b、30bは、耐摩性のある材料により噴射口30aに向かう傾斜面として形成されていることが好ましい。
エアブローノズル30は、噴射口30aが、流動層F内に位置するとともに、被加工物Wの下方に位置するように配置される。また、噴射口30aの長辺が、被加工物Wの搬送方向に直交する方向と一致するように配置される。
本実施形態では、噴射口30aからのエアの噴射方向は、被加工物Wの移動方向の下流側から傾斜して設定されている。これにより、被加工領域近傍から研磨材Kの排出を容易に行うことができ、被加工物Wで反射する研磨材Kと干渉しないようすることができる。噴射口30aからのエアの噴射方向は、加工目的や被加工領域などに応じて適宜設定することができる。
また、噴射口30aと被加工物Wとの距離は、噴射される研磨材Kと被加工物Wで反射する研磨材Kとが干渉しないような距離とすることが好ましい。
流路形成部材31は、エアブローノズル30の周囲に気流の流路32を形成し、流路32にエアブローノズル30の噴射口30aから被加工物Wへ向かう気流を形成するための部材である。
本実施形態では、流路形成部材31は、1組の板状部材31a、31aにより形成されている。板状部材31a、31aは、板面がエアブローノズル30の噴射口30aの長辺と平行となるように、エアブローノズル30に対して対称に配置されており、エアブローノズル30と板状部材31a、31aとの空隙が気流の流路32として形成される。ここで、板状部材31a、31aは、噴射口30aに向かって流路32が狭くなるように配置されている。また、板状部材31a、31aの被加工物W側の先端部は、噴射口30aよりも被加工物W側に延設されている。流路形成部材31は、エアブローノズル30の噴射口30aから被加工物Wへ向かう気流を形成できればよく、例えば、エアブローノズル30を囲む矩形断面形状とすることもできる。
移動手段40は、被加工物Wの被加工領域を流動層F内に搬送可能に構成されており、公知の搬送手段、例えば、ベルトコンベアなどを用いることができる。本実施形態では、被加工物Wとしてガラス板などの板状部材、移動手段40としてガラス板を懸架する懸架治具を水平方向に駆動して移動させる構成を採用した。ここで、移動手段40はエアブローノズル30を被加工物Wに対して相対的に移動させることができればよく、エアブローノズル30を移動させる構成や被加工物W及びエアブローノズル30ともに移動させる構成を採用することもできる。また、被加工物Wがシート状のときには、ロールtoロール方式などの公知の移動手段を採用することができる。
研磨加工装置1に加えて、研磨材Kを分級し、研磨材Kを加工室に供給する分級装置2と、分級装置2から排出される粉塵を集塵する集塵機3と、を備えた研磨加工システムSを構成することができる。分級装置2は、研磨加工装置1の加工室10に設けられた排出口10aと接続されており、加工室10から研磨材Kが送出される。
分級装置2は、研磨加工装置1の加工室10に設けられた排出口10aと接続されており、加工室10から送出された研磨材Kが投入される。分級装置2に投入された研磨材Kは分級され、使用可能な研磨材Kが加工室10に戻される。分級装置2から排出される粉塵は集塵機3により集塵される。
研磨加工装置1の加工室10は、通常の研磨加工システムが研磨材を貯留するための備えているホッパとして作用する。これにより、研磨材Kを常時回収する必要がなくなるため、研磨材Kの噴射量に応じた回収能力を有する回収手段が不要となるため、システム構成をコンパクトにすることができる。
次に、研磨加工装置1を用いて研磨加工を行う工程について説明する。
まず、加工室10内に所定量の研磨材Kを投入し、流動化装置20を作動させ、研磨材Kが貯留された加工室10内で研磨材Kを流動させて流動層Fを形成する。流動層Fが形成されているか否かは、例えば、目視、オリフィス中の流れの検知、等により判断する。
研磨材Kとして、セラミックス系粒子(アルミナ系、炭化珪素系、ジルコン系、等)、天然石の粒子(エメリー、珪石、ダイヤモンド、等)、植物系粒子(くるみの殻、桃の種、杏の種、等)、樹脂系粒子(ナイロン、メラミン、ユリア、等)等が例示される。研磨材Kは、被加工物Wの材質や加工目的等により適宜選択することができる。また、研磨材Kの粒子径は、研磨加工装置1により被加工物Wを研磨できる能力を有し、かつ流動化できれば特に限定されないが、例えば、平均粒子径を2~60μmの中から被加工物Wの材質や加工目的等により適宜選択することができる。
次に、移動手段40により加工室10の上方から被加工物Wを少なくとも被加工領域が流動層F内となるように配置する。
続いて、図2に示すように、エアブローノズル30により流動層Fから被加工物Wに向かう気流G1を発生させて、その気流により、流動化された研磨材Kを被加工物Wの被加工領域に向かって被加工物Wの下方から衝突させて研磨加工を行う。
ここで、被加工物Wの上方では、流動化のための圧縮エアが被加工物Wに遮蔽されて十分な流動化が行われていないおそれもあるが、被加工物Wの下方では流動層Fが確実に形成されているため、被加工物Wの下方から研磨材Kを衝突させて研磨加工を行うことが好ましい。なお、エアブローノズル30を走査して研磨加工を行いたい場合などは、被加工物Wの上方から研磨材Kを噴射することもできる。また、被加工物Wの上下方向から研磨材Kを噴射して、上下面を研磨加工することもできる。
エアブローノズル30の噴射口30aから被加工物Wに向かって圧縮エアを噴射すると、その気流G1により負圧が生じて、エアブローノズル30の周囲で流路形成部材31との間に形成された流路32に被加工物Wへ向かう気流G2が発生する。
流路32は噴射口30aに向かって狭くなるように形成されているため、気流G2は噴射口30aに向かって加速される。また、板状部材31a、31aの被加工物W側の先端部は、噴射口30aよりも被加工物W側に延設されているため、気流G2により研磨材Kが噴射口30a前に搬送される。気流G2は、気流G1を挟み込むように流れるため、被加工物Wに向う気流G1は長手方向に一定の速度分布のまま、短手方向に散逸することなく、被加工物Wに向かって噴射される。これにより、気流G1の方向性を高めるとともに、研磨材Kを噴射口30a前に供給することができるので、被加工物Wの被加工領域に研磨材Kを均一な密度及び速度で衝突させることができる。
そして、移動手段40によりエアブローノズル30を被加工物Wに対して相対的に移動させながら研磨加工を行う。本実施形態では、移動手段40により被加工物Wを水平方向(図中左方向)に所定速度で移動させながら研磨加工を行う。噴射口30aの長手方向は被加工物Wの移動方向と直交する方向となるように配置されている。噴射口30aの長辺は、被加工物Wの搬送方向に直交する幅よりも長くなるように形成されているので、このように被加工物Wを移動させながら研磨加工を行うことにより、幅広の被加工物Wの広い面積の研磨加工を一度の走査により全面で均一に行うことができる。つまり、大面積の研磨加工を全面で均一に短時間で行うことができる。
エアブローノズル30からのエアの噴射速度や移動手段40による被加工物Wの移動速度等を可変とすることにより、研磨材Kの衝突エネルギを可変とし、加工条件を制御することができる。
被加工物Wの加工状態は、被加工物Wに対するエアブローノズル30の角度や距離、圧縮空気の噴射圧力、研磨材Kの材質、形状及び粒子径、などにより制御することができる。要求される加工状態に応じてそれらの条件を適宜変更することができる。
吸引式のブラスト加工装置では、粒度が小さい研磨材Kを用いると、ブリッチングやブロッキングにより噴射流が脈動するため、安定した噴射が困難である。本発明の研磨加工装置1、研磨加工システムS及び研磨加工方法によれば、粒度が小さい研磨材Kでも安定して噴射することができる。これによれば、被加工物Wの鏡面仕上げや光沢仕上げを良好に行うことができる。また、研磨力の強い研磨材Kであっても粒度が小さい研磨材Kを使用できるので加工時間を短くすることができる。
研磨材Kの分級を行うときには、以下の手順で行う。
まず、集塵機3を起動し、加工室10の下部に設けられた排出口10aから分級装置2に向かう回収エアの流れを作る。
次に、排出口10aのバルブ(図示せず)を操作し、研磨材Kを加工室10から排出し、回収エアの流れにより、分級装置2に送り込む。
分級装置2では、使用可能な研磨材と使用できない粉塵とを分級する。研磨材は分級装置2が備えたバッファタンクに一時的に貯留され、粉塵は集塵機3において回収される。
必要に応じて、バッファタンク内の研磨材を加工室10内に戻す。このとき、未使用の研磨材を補給することもできる。
研磨材Kの分級は、複数回の研磨加工後に行うことができ、1回の研磨加工当たりに分級に要する時間を短くすることができる。また、研磨加工を行いながら、分級を行うこともできる。
(実施形態の効果)
本発明の研磨加工装置1、研磨加工システムS及び研磨加工方法によれば、研磨材Kが貯留された加工室10内において研磨材Kを流動させて流動層Fを形成し、略矩形状に形成された噴射口30aを有したエアブローノズル30により流動層Fから被加工物Wに向かう気流を発生させて、その気流により、流動化された研磨材Kを被加工物Wの被加工領域に向かって衝突させて研磨加工を行うことができる。これによれば、エアブローノズル30は研磨材Kを含まないエアのみを噴射するため、幅広く均一の気流を発生させることができ、平面形状の製品で大面積の領域の研磨加工を短時間で安定して行うことができる。また、エアブローノズル30内に研磨材が通過しないため、内部が研磨材Kで損耗することがなく、エアブローノズル30の耐久性を高くすることができる。更に、エアブローノズル30の気流により研磨材Kの噴射量を制御することができるので、研磨材の定量供給手段が不要である。また、研磨材の回収手段を設ける場合には、従来の研磨加工装置では、噴射量以上の回収能力が必要であったが、本発明ではそのような大きな回収能力は必要ない。これらにより、設備を小型化し製造コストを低くすることができる。
1…研磨加工装置
2…分級装置
3…集塵機
10…加工室
10a…排出口
20…流動化装置
21…風箱
22…分散板
30…エアブローノズル
30a…噴射口
30b…外周面
31…流路形成部材
31a…板状部材
32…流路
40…移動手段
F…流動層
K…研磨材

Claims (5)

  1. 研磨材を貯留し、被加工物に研磨材を噴射して研磨加工を行う加工室と、
    前記加工室の底部から圧縮エアを前記加工室内に供給し、上方に向かう気流により、貯留された研磨材を流動させて流動層を形成する流動化装置と、
    略矩形状に形成された噴射口を有し、当該噴射口が流動層内に位置するように配置されるエアブローノズルと、
    前記エアブローノズルを被加工物に対して相対的に移動させる移動手段と、
    を備え、
    被加工物を、少なくとも被加工領域が流動層内となるように配置し、
    前記エアブローノズルにより流動層から被加工物に向かう気流を発生させて、その気流により、流動化された研磨材を被加工物の被加工領域に向かって研磨材を衝突させて研磨加工を行うことを特徴とする研磨加工装置。
  2. 前記エアブローノズルの周囲に気流の流路を形成し、当該流路に前記エアブローノズルの噴射口から被加工物へ向かう気流を形成するための流路形成部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載の研磨加工装置。
  3. 前記エアブローノズルの噴射口は、被加工物の下方に位置するように配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の研磨加工装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の研磨加工装置と、
    前記加工室から送出された研磨材を分級し、研磨材を前記加工室に供給する分級装置と、
    前記分級装置から排出される粉塵を集塵する集塵機と、
    を備えたことを特徴とする研磨加工システム。
  5. 研磨材が貯留された加工室内において前記加工室の底部から圧縮エアを前記加工室内に供給し、上方に向かう気流により、貯留された研磨材を流動させて流動層を形成する工程と、
    被加工物を少なくとも被加工領域が流動層内となるように配置する工程と、
    エアブローノズルにより流動層から被加工物に向かう気流を発生させて、その気流により流動化された研磨材を被加工物の被加工領域に向かって衝突させて研磨加工を行う工程と、
    を備えたことを特徴とする研磨加工方法。
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