JP2021062422A - 研磨加工装置、研磨加工システム及び研磨加工方法 - Google Patents

研磨加工装置、研磨加工システム及び研磨加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】小型の被研磨物の損傷や一体化を防止し、精密で十分な研磨加工を行うことが可能な研磨加工装置、研磨加工システム及び研磨加工方法を提供する。【解決手段】研磨加工装置1は、研磨槽10と、研磨槽10内で、研磨材Kを流動させて流動層Fを形成する流動化装置11(流動化手段)と、撹拌手段として作用するエアブローノズル12と、を備えており、研磨槽10内において流動化装置11により研磨材Kを流動させて流動層Fを形成し、流動化された研磨材Kにエアブローノズル12により撹拌された被研磨物Wを衝突または擦過させて研磨加工を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、電子部品などの小型の被研磨物の研磨加工を行うための研磨加工装置、研磨加工システム及び研磨加工方法に関する。
従来より、研磨材により被研磨物の研磨加工を行う研磨加工方法として、バレル研磨装置の研磨槽内に、被研磨物及びメディアを装入して混合流動化させることで、被研磨物の表面をメディアによって研磨するバレル研磨方法(例えば、特許文献1)や気流により研磨材を被研磨物に衝突させて加工を行うエアブラスト加工が行われている。小型の被研磨物のエアブラスト加工方法として、例えば、被研磨物を網状のスクリーンに載置し、研磨材を被研磨物の上方から供給し下方から吸引することにより加速させて被研磨物に衝突させるエアブラスト加工が行われている(例えば、特許文献2)。
特公昭44−23873号公報 特開2002−144239号公報
しかし、電子部品などの小型の被研磨物に研磨加工を行う場合、バレル研磨では研磨に用いるメディアが数mm程度と大きいため、凹部を有するなど複雑形状の被研磨物では細かい精密な研磨加工を行うことができないという問題があった。また、被研磨物にメディアが挟まったり、被研磨物同士が咬みこんで一体化したりして、十分な研磨加工が行われないおそれがあった。更に、被研磨物同士の衝突により、被研磨物が損傷するおそれもあった。
上述のエアブラスト加工によれば、スクリーンの網目が小さく強度が低いので、スクリーンが損傷を受けやすいという問題があった。また、被研磨物同士が咬みこんで一体化して、十分な研磨加工が行われないおそれがあった。
そこで、本発明は、小型の被研磨物の損傷や一体化を防止し、精密で十分な研磨加工を行うことが可能な研磨加工装置、研磨加工システム及び研磨加工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、研磨加工装置が、被研磨物及び研磨材が装入され、装入された被研磨物の研磨加工を行う研磨槽と、前記研磨槽内で研磨材を流動させて流動層を形成する流動化手段と、前記研磨槽内で被研磨物を撹拌する撹拌手段と、を備え、流動化された研磨材に撹拌された被研磨物を衝突または擦過させて研磨加工を行う、という技術的手段を用いる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の研磨加工装置において、前記撹拌手段は、流動層中に空気を噴射するエアブローノズルである、という技術的手段を用いる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の研磨加工装置において、前記エアブローノズルは、噴射された空気が前記研磨槽内の内壁を沿うように空気の噴射方向が設定されている、という技術的手段を用いる。
請求項4に記載の発明では、請求項2に記載の研磨加工装置において、前記エアブローノズルは、空気の噴射方向が互いに対向するように1組以上設けられている、という技術的手段を用いる。
請求項5に記載の発明では、請求項1に記載の研磨加工装置において、前記撹拌手段は、撹拌部材と、前記撹拌部材を回転駆動する回転手段と、を備え、前記撹拌部材は、前記回転手段に接続される回転軸と、前記回転軸に交差する方向に形成される撹拌部と、を備えている、という技術的手段を用いる。
請求項6に記載の発明では、請求項1に記載の研磨加工装置において、前記撹拌手段は、前記研磨槽を回転させる回転手段、または前記研磨槽を振動させる振動手段である、という技術的手段を用いる。
請求項7に記載の発明では、研磨加工システムが、請求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載の研磨加工装置と、研磨加工装置に研磨材を供給するための研磨材供給手段と、被研磨物と研磨材とを分離し被研磨物を選別・回収するための選別手段と、研磨加工後の研磨材を回収するための回収手段と、集塵機と、を備えた、という技術的手段を用いる。
請求項8に記載の発明では、研磨加工方法が、被研磨物が装入された研磨槽内において研磨材を流動させて流動層を形成する工程と、前記研磨槽内で被研磨物を撹拌する工程と、を備え、流動化された研磨材に撹拌された被研磨物を衝突または擦過させて研磨加工を行う、という技術的手段を用いる。
本発明の研磨加工装置及び研磨加工方法によれば、研磨槽内において流動化手段により研磨材を流動させて流動層を形成し、流動化された研磨材に撹拌手段により撹拌された被研磨物を衝突または擦過させて研磨加工を行うことができる。これによれば、小型の被研磨物に対して平均粒子径が数10μm以下の細かい研磨材を用いて研磨加工を行うことができるので、複雑形状の被研磨物でも精密な研磨加工を行うことができる。また、流動層内で被研磨物を研磨材に衝突または擦過させて研磨加工を行うので、流動層の研磨材が緩衝材として作用し、被研磨物同士の衝突による損傷や被研磨物同士が咬みこむことによる一体化を防止することができる。
撹拌手段として、流動層中に空気を噴射するエアブローノズルを採用することができる。これによれば、エアブローノズルにより生じる気流により被研磨物を流動層中で舞い上がらせて撹拌するため、被研磨物同士が離間して流動層に分散しやすくなり、被研磨物同士の衝突による損傷や被研磨物同士が咬みこむことによる一体化をより効果的に防止することができる。また、噴射する気流は連続的でなくてもよく、間欠的に噴射することもできる。これにより、研磨槽内の圧力調整を容易にすることができる。また、噴射された空気が研磨槽内の内壁を沿うように空気の噴射方向が設定されている構成にすると、研磨槽内の内壁に沿う一定方向の気流(旋回流)が幅広く研磨槽内の隅々まで行き渡るため、撹拌される研磨材の量が多くなり、撹拌効果を大きくすることができる。エアブローノズルを、互いに対向するように1組または複数組設けられることもできる。これによれば、圧縮空気の噴射により生じる気流を交錯させ、攪拌状態を変化させることができる。
また、上記のエアーノズルに代えて、または併せて用いられる撹拌手段として、回転手段に接続される回転軸と、回転軸に交差する方向に形成される撹拌部と、を備えている撹拌部材と、撹拌部材を回転駆動する回転手段と、を備えた構成を採用することができる。これによれば、攪拌部が研磨槽内の被研磨物を直接回転撹拌するので、被研磨物を流動層中で高効率に研磨することができるとともに、上記のエアーノズルによる噴射気流と併用することで、さらにムラなく高効率に被研磨物を研磨することができる。同様に、撹拌手段として、研磨槽を回転させる回転手段、または研磨槽を振動させる振動手段を採用することもできる。
本発明の研磨加工装置に、研磨加工装置に研磨材を供給するための研磨材供給手段と、被研磨物と研磨材とを分離し被研磨物を選別・回収するための選別手段と、研磨加工後の研磨材を回収するための回収手段と、集塵機と、を備え、研磨加工システムを構成することができる。
研磨加工システムの構造を模式的に示す一部透視説明図である。 研磨加工装置の構造及び研磨方法を模式的に示す一部透視説明図である。 エアブローノズルの配置の変更例を模式的に示す説明図である。 研磨加工装置の変更例の構造を模式的に示す一部透視説明図である。
本発明の研磨加工装置、研磨加工システム及び研磨加工方法について、図を参照して説明する。被研磨物Wは、例えば、数mm程度の電子部品などの小型の部材である。なお、図1、2、4においては、内部構造がわかりやすいように一部を透視図として示している。また、図2において、被研磨物W及び研磨材Kは、説明のため寸法など誇張して模式的に示した。
図1に示すように、研磨加工システムSは、研磨加工装置1、研磨加工装置1に研磨材を供給するための研磨材供給手段2、被研磨物Wと研磨材Kとを分離し被研磨物を選別・回収するための選別手段3、研磨加工後の研磨材Kを回収するための回収手段4及び集塵機5を備えている。
図1及び図2に示しように、研磨加工装置1は、研磨槽10と、研磨槽10内で、研磨材Kを流動させて流動層Fを形成する流動化装置11(流動化手段)と、撹拌手段として作用するエアブローノズル12と、研磨槽10を鉛直方向に対して傾斜または揺動可能に構成された揺動手段13と、を備えている。
研磨槽10は、被研磨物W及び研磨材Kを装入し、被研磨物Wの研磨加工を行うための筐体であり、本体部10aと、被研磨物W及び研磨材Kの出し入れを行うための蓋部10bと、を備えている。
流動化装置11は、研磨槽10の下方に設けられており、圧縮空気供給源に接続され供給される圧縮空気のバッファとなる風箱11aと、風箱11aと研磨槽10との間に設けられ研磨槽10の底面として機能し、研磨槽10内に流動層Fを形成するための圧縮空気を導入する分散板11bと、を備えている。
分散板11bは、細かい連通孔を有した板状部材などからなり、風箱11aの圧縮空気を研磨槽10の底部から泡状に供給するための部材である。
流動化装置11は、風箱11aから分散板11bを介して研磨槽10に圧縮空気を供給することにより研磨槽10に研磨材Kからなる流動層Fを形成する。
エアブローノズル12は、複数のエア噴出孔を有したノズルであり、圧縮空気供給源に接続され、流動層F内に圧縮空気を一定方向に幅広く噴射可能に構成されている。
エアブローノズル12は、研磨槽10内にパルス状または連続的に圧縮空気を噴射することにより、被研磨物Wを流動層F中で撹拌する。ここで、エアブローノズル12からの圧縮空気の噴射方向は、被研磨物Wを流動層F中で十分に撹拌可能で、十分な研磨加工が可能な方向に設定されている。
揺動手段13は、研磨槽10を支持する傾斜手段13aと、研磨槽10を揺動する揺動モータ13aを備え、研磨加工中に研磨槽10を揺動したり、研磨材K及び被研磨物Wを研磨槽10に出し入れする際に研磨槽10を鉛直方向に対して傾斜させたりすることができる。
研磨材供給手段2は、研磨材Kを分級する分級装置20、研磨材Kを貯留するホッパ21及び研磨材Kを研磨加工装置1に定量供給する定量供給装置22、供給部材23と、を備えている。
分級装置20は、加工に用いた研磨材K及び発生した粉塵から、再使用可能な研磨材Kを選別するための装置であり、例えば、公知のサイクロン式分級装置を用いることができる。
投入部20bは、回収手段4と接続され、研磨加工後の研磨材K及び粉塵を、回収手段4を介して本体部20aの内部に投入するように、本体部20aの上端部近傍の側面に設けられている。
吸引部20cは、集塵機5に接続され、本体部20aの上端部に設けられている。吸引部20cは、集塵機5により発生した負圧による吸引力により、本体部20a内部に旋回する上昇気流を発生させる。
投入部20bから本体部20a内部に研磨材K及び粉塵を投入すると、内部に発生した旋回する上昇気流により研磨材K及び粉塵が分級され、軽い粉体である粉塵及び再利用できない研磨材Kは吸引部20cから集塵機5に送られる。粒子径の大きく重い再利用可能な研磨材Kは重力により落下し、本体部20a下部の貯留部に貯留される。
ホッパ21は、分級装置20で選別された使用可能な研磨材Kを一時的に貯留する部材であり、分級装置20の下方に接続されている。
定量供給装置22は、ホッパ21に貯留された研磨材Kを研磨加工装置1の研磨槽10内に定量供給する装置であり、ホッパ21の下方に接続して配置されている。定量供給装置22としては、公知の構成の装置を適宜選択して採用することができる。例えば、内蔵する搬送スクリュの回転により研磨材Kを図中右方向に一定速度で前進させて、研磨材Kを一定量ずつ研磨槽10に送るスクリューフィーダを採用することができる。
供給部材23は、研磨槽10の本体部10aと接続され、定量供給装置22から供給される研磨材Kを研磨加工装置1の研磨槽10内に案内し供給する供給管23aと、研磨槽10の内部を外部と遮断する開閉可能なシャッター23bと、を備えている。シャッター23bは、研磨材Kを研磨槽10に供給するときには開放し、研磨加工を行うときには遮断する。
選別手段3は、被研磨物Wと研磨材Kとを選別する選別部材30と、選別された被研磨物Wを回収する回収容器31と、を備えている。
選別部材30は、研磨材Kが通過可能であるが被研磨物Wは通過できない篩目が形成された板状部材であり、下方に配置された回収容器31に向かって傾斜して配置されている。
選別部材30は、研磨加工装置1の下方で、研磨槽10から被研磨物Wと研磨加工後の研磨材K及び粉塵とが払い出される位置に配置されている。
回収手段4は、選別手段3により選別された研磨加工後の研磨材K及び粉塵を吸引して回収する手段であり、選別部材30を通過した研磨材K及び粉塵は集塵機5により分級装置内に生じる負圧により吸引され、分級装置20に搬送される。
本実施形態では、一端が分級装置20の投入部20bに接続され、他端が選別部材30の下面に面して配置され、分級装置20に向かう気流を発生させるダクト40が回収手段4に相当する。
集塵機5は、公知の構成の集塵機であり、分級装置20の吸引部20cと接続されており、分級装置20により分級された再利用できない研磨材Kや粉塵を分級装置20から排出し集塵する。
次に、研磨加工システムSを用いて研磨加工を行う工程について説明する。
まず、研磨槽10の蓋部10bから本体10a内に被研磨物Wを装入し、定量供給装置22により研磨槽10内に所定量の研磨材Kを装入する。
研磨材Kとして、平均粒子径が数10μm以下の、セラミックス系粒子(アルミナ系、炭化珪素系、ジルコン系、等)、天然石の粒子(エメリー、珪石、ダイヤモンド、等)、植物系粒子(くるみの殻、桃の種、杏の種、等)、樹脂系粒子(ナイロン、メラミン、ユリア、等)等が例示される。研磨材Kは、被研磨物Wの材質や加工目的等により適宜選択することができる。また、研磨材Kの粒子径は、研磨加工装置1により被研磨物Wを研磨できる能力を有し、かつ流動化できれば特に限定されないが、被研磨物Wの材質や加工目的等により適宜選択することができる。
続いて、研磨槽10を閉蓋した後に流動化装置11を作動させる。流動化装置11は、風箱11aから分散板11bを介して流動層Fが好適に形成される流量で研磨槽10に圧縮空気を供給する。これにより、研磨槽10に流動層Fを形成することができる。流動層Fが形成されているか否かは、例えば、目視、オリフィス中の流れの検知、等により判断する。
続いて、エアブローノズル12により、流動層Fで被研磨物Wに向かう気流Gを発生させて、その気流により被研磨物Wを流動層F内で攪拌する。これにより、被研磨物Wに流動層F中の研磨材Kが衝突または擦過する。この衝突または擦過を繰り返すことで、被研磨物Wがムラなく研磨加工される。
被研磨物Wの撹拌手段としてエアブローノズル12を用いると、エアブローノズル12により生じる気流により被研磨物Wを流動層F中で舞い上がらせて撹拌するため、被研磨物W同士が離間して流動層Fに分散しやすくなり、被研磨物W同士の衝突による損傷や被研磨物W同士が咬みこむことによる一体化をより効果的に防止することができる。
また、エアブローノズル12は、小型でシンプルな構造であるため、研磨槽10内に曝露される部分が少なく、損傷等が生じにくい。そのため、損傷等で生じた異物の混入等も防止することができる。
エアブローノズル12による圧縮空気の噴射はパルス状に行うと、噴射される空気のエネルギーを増大させることができるので、被研磨物Wの撹拌力を増大させることができる。これにより、被研磨物Wに研磨材Kが衝突または擦過する力が増大するため、より効果的に研磨加工を行うことができる。
エアブローノズル12は、噴射された空気が研磨槽10内の内壁を沿うように空気の噴射方向Gを設定することもできる。このとき、流動層F内に研磨槽10内の内壁に沿う一定方向の気流(旋回流)が生じ、幅広く研磨槽10内の隅々まで行き渡るため、撹拌される研磨材の量が多くなり、撹拌効果を大きくすることができる。また、流動層Fの外方から圧縮空気を噴射するように配置したりすることもできる。
エアブローノズル12は、複数備えることもできる。図3は、研磨槽10を上方からみたときにエアブローノズル12の配置及び圧縮空気の噴射方向(気流G)を模式的に示したものである。例えば、図3(A)に示すように、流動層F内により強い旋回流が生じるように配置することができる。また、図3(B)のように、エアブローノズル12を、互いに対向するように1組または複数組設けられることもできる。これによれば、圧縮空気の噴射により生じる気流を交錯させ、攪拌状態を変化させることもできる。ここで、エアブローノズル12は、図3(A)、(B)の配置において研磨槽10の高さ方向で異なる高さに配置することなどもできる。
被研磨物Wの加工状態は、エアブローノズル12からの圧縮空気の噴射条件(噴射速度、パルス状に噴射する場合には噴射間隔、など)、研磨材Kの材質、形状及び粒子径、などにより制御することができる。要求される加工状態に応じてそれらの条件を適宜変更することができる。
流動層Fを形成するための研磨材Kは、その平均粒子径が数10μm以下と小さいため、複雑形状の被研磨物Wでも精密な研磨加工を行うことができる。また、流動層F内で被研磨物Wを研磨材Kに衝突または擦過させて研磨加工を行うので、流動層Fの研磨材Kが緩衝材として作用し、被研磨物W同士の衝突による損傷や被研磨物同士が咬みこむことによる一体化を防止することができる。
被研磨物Wの研磨加工が完了すると、流動化装置11を停止し、被研磨物Wを回収する。
被研磨物Wの回収は、以下の工程により行う。まず、集塵機5を起動する。集塵機5を作動させると、分級装置20を介して回収手段4から吸引が行われ、選別手段3の選別部材30に研磨槽10側から回収手段4に向かう気流が発生する。
続いて、研磨槽10の蓋部10bを開放し、揺動手段13により研磨槽10を傾斜させて、被研磨物W及び研磨材Kを選別部材30上に払い出す。
被研磨物Wは、選別部材30の篩目を通過せずに選別部材30の傾斜により回収容器31に案内され回収される。
一方、研磨加工後の研磨材K及び粉塵は、研磨槽10側から回収手段4に向かう気流により選別部材30の篩目を通過し、回収手段4により分級装置20に搬送され、投入部20bから本体部20aに投入される
分級装置20に投入され、分級された研磨材K及び粉塵のうち、粉塵及び再利用できない研磨材Kは吸引部20cを介して集塵機5により回収され、再利用可能な研磨材Kは本体部20a下部の貯留部に貯留される。
以上の工程で、被研磨物Wを研磨加工することができる。そして、研磨が完了した後に各部の動作を停止し、被研磨物Wを回収する。なお、集塵機5は被研磨物Kの研磨加工前から作動させておいてもよい。また、攪拌により被研磨物Wや研磨材Kが研磨槽10外へ飛散しないような条件では、研磨槽10は必ずしも閉蓋しなくてもよい。
(その他の実施例)
撹拌手段として、撹拌部材を用いて機械的な撹拌を行う構成を採用することができる。図4には、撹拌手段として、エアブローノズル12に加え、撹拌手段6を備えた構成を示す。撹拌手段6は、撹拌部材60と、撹拌部材60を回転駆動させる撹拌用モータ61(回転手段)を備えている。撹拌部材60は耐摩耗性のある材料により作製され、回転手段に接続される回転軸60aと、回転軸に交差する方向に形成される撹拌部60bと、を備えている。攪拌部60bは、被研磨物Wを攪拌しやすい形状に形成されており、本実施形態では、先端が二股に分岐した刺又状に形成されている。ここで、撹拌部材60は損傷を避けるため、断面形状は角部がない形状とすることが好ましい。
撹拌部材60は、流動層F中で被研磨物Wを十分に撹拌可能であるとともに、被研磨物Wが研磨槽10との間に挟まったりしないような位置に配置されている。
撹拌部材60を撹拌用モータ61により回転速度、回転方向を制御して回転駆動することにより被研磨物Wを流動層F中で撹拌することができる。これによれば、攪拌部60aが研磨槽10内の被研磨物Wを直接回転撹拌するので、被研磨物Wを流動層中で高効率に研磨することができる
撹拌部材60の回転速度は、被研磨物Wや研磨材Kなどの条件変化に応じて適切に調整が可能である。例えば、回転速度が遅すぎると撹拌がうまくできず、未加工品が発生しやすくなり、速すぎると、被研磨物W、撹拌部材60が損傷したりしやすくなる。撹拌部材60の回転は、必ずしも一定速度、一定方向ではなく、被研磨物Wに損傷を与えないようにゆるやかに加速させたりすることができる。また、回転方向を正逆転させることにより、被研磨物Wの研磨効率を上げることができる。回転方向を正逆転させることにより、撹拌部材60の摩耗が片側面に偏ることを防止することもできる。
このように気流による撹拌に加え、機械的な撹拌を付加することにより、被研磨物Wの撹拌力を増大させることができるので、より効率的な研磨加工を行うことができる。
ここで、図3では、エアブローノズル12に加え、撹拌手段6を備えた構成を示したが、十分な研磨加工を行うことができるならエアブローノズル12を備えていない構成を採用することもできる。
研磨加工中に揺動手段13により研磨槽10を揺動することにより、付加的に撹拌力を増大させることもできる。
撹拌部材6aは十分な攪拌が可能であれば、各種形状を採用することができる。例えば、断面をパドルのような異形状とすることにより、研磨材Kを捕えやすくし、特定の方向へ誘導する構成を採用することができる。また、先端をスコップ状に形成し、被研磨物Wをすくい上げて撹拌するような構成も採用することができる。
その他の撹拌方法として、回転バレル研磨装置のように研磨槽10の底部に設けられた図示しない回転手段により研磨槽10を回転駆動して被研磨物Wを撹拌したり、振動バレル研磨装置のように研磨槽10に設けられた図示しない振動手段により研磨槽10を振動させて被研磨物Wを撹拌したりする構成を採用することもできる。このとき、上記「回転手段」、「振動手段」が撹拌手段に相当する。
(実施形態の効果)
本発明の研磨加工装置1、研磨加工システムS及び研磨加工方法によれば、研磨槽10内において流動化装置11により研磨材Kを流動させて流動層Fを形成し、流動化された研磨材Kにエアブローノズル12などの撹拌手段により撹拌された被研磨物Wを衝突または擦過させて研磨加工を行うことができる。流動層Fを形成するための研磨材Kは数10μm以下と小さいため、複雑形状の被研磨物Wでも精密な研磨加工を行うことができる。また、流動層F内で被研磨物Wを研磨材Kに衝突または擦過させて研磨加工を行うので、流動層Fの研磨材Kが緩衝材として作用し、被研磨物W同士の衝突による損傷や被研磨物同士が咬みこむことによる一体化を防止することができる。
1…研磨加工装置
10…研磨槽
10a…本体部
10b…蓋部
11…流動化装置
11a…風箱
11b…分散板
12…エアブローノズル
13…揺動手段
13a…傾斜手段
13a…揺動モータ
2…研磨材供給手段
20…分級装置
20a…本体部
20b…投入部
20c…吸引部
21…ホッパ
22…定量供給装置
23…供給部材
23a…供給管
23b…シャッター
3…選別手段
30…選別部材
31…回収容器
4…回収手段
40…ダクト
5…集塵機、
6…撹拌手段
60…撹拌部材
60a…回転軸
60b…撹拌部
61…撹拌用モータ
F…流動層
G…気流
K…研磨材
S…研磨加工システム
W…被研磨物

Claims (8)

  1. 被研磨物及び研磨材が装入され、装入された被研磨物の研磨加工を行う研磨槽と、
    前記研磨槽内で研磨材を流動させて流動層を形成する流動化手段と、
    前記研磨槽内で被研磨物を撹拌する撹拌手段と、
    を備え、
    流動化された研磨材に撹拌された被研磨物を衝突または擦過させて研磨加工を行うことを特徴とする研磨加工装置。
  2. 前記撹拌手段は、流動層中に空気を噴射するエアブローノズルであることを特徴とする請求項1に記載の研磨加工装置。
  3. 前記エアブローノズルは、噴射された空気が前記研磨槽内の内壁を沿うように空気の噴射方向が設定されていることを特徴とする請求項2に記載の研磨加工装置。
  4. 前記エアブローノズルは、空気の噴射方向が互いに対向するように1組以上設けられていることを特徴とする請求項2に記載の研磨加工装置。
  5. 前記撹拌手段は、撹拌部材と、前記撹拌部材を回転駆動する回転手段と、を備え、前記撹拌部材は、前記回転手段に接続される回転軸と、前記回転軸に交差する方向に形成される撹拌部と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の研磨加工装置。
  6. 前記撹拌手段は、前記研磨槽を回転させる回転手段、または前記研磨槽を振動させる振動手段であることを特徴とする請求項1に記載の研磨加工装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載の研磨加工装置と、
    研磨加工装置に研磨材を供給するための研磨材供給手段と、
    被研磨物と研磨材とを分離し被研磨物を選別・回収するための選別手段と、
    研磨加工後の研磨材を回収するための回収手段と、
    集塵機と、
    を備えたことを特徴とする研磨加工システム。
  8. 被研磨物が装入された研磨槽内において研磨材を流動させて流動層を形成する工程と、
    前記研磨槽内で被研磨物を撹拌する工程と、を備え、
    流動化された研磨材に撹拌された被研磨物を衝突または擦過させて研磨加工を行うことを特徴とする研磨加工方法。
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WO2015019661A1 (ja) * 2013-08-09 2015-02-12 新東工業株式会社 研磨装置および研磨方法

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