JP6625015B2 - 塗装設備 - Google Patents

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Description

本発明は塗装設備に関し、詳しくは、室内でスプレー塗装が行われる塗装室と、その塗装室から排出されるオーバースプレー塗料含有の空気を吸入口から吸入してフィルタに通過させることで空気中のオーバースプレー塗料をフィルタにより捕集するフィルタ装置とを備え、このフィルタ装置の前記吸入口には、吸入するオーバースプレー塗料含有の空気に対してフィルタ被覆層形成用の粉剤を噴出する粉剤噴出器を設けてある塗装設備に関する。
この塗装設備では(図1参照)、吸入口20からフィルタ装置2に吸入したオーバースプレー塗料含有の空気Aに対して、吸入口20における粉剤噴出器29によりフィルタ被覆層形成用の粉剤Pを噴出することで、吸入した空気Aをフィルタ24に通過させるのに伴い、空気A中の粉剤Pをフィルタ24の表面に堆積させてフィルタ被覆層を形成し、これにより、吸入した空気Aに含まれるオーバースプレー塗料をフィルタ被覆層としての粉剤堆積層により捕捉する形態にして、フィルタ24に対するオーバースプレー塗料の直接の付着を防止した状態で、空気A中のオーバースプレー塗料を捕集する。
ところで従来、この種の塗装設備としては、図8に示すように、塗装室4から下方に排出されるオーバースプレー塗料含有の空気Aを受け入れる排気室4Aを塗装室4の下方に設け、フィルタ装置2の吸入口20(即ち、粉剤噴出器29を備える吸入口)を、塗装室4下方の排気室4Aの側壁において排気室4Aに開口させた塗装設備がある。(特許文献1参照、特に図1)
また、図9に示すように、塗装室4の側方にフィルタ装置2を設置する塗装設備として、フィルタ装置2の吸入口20(粉剤噴出器29を備える吸入口)を、塗装室4の側壁15における床3aの近傍箇所で塗装室4に開口させる塗装設備も考えられる。
即ち、これら図8や図9に示す従来の塗装設備では、フィルタ装置2の吸入口20を、塗装室4下方の排気室4Aに開口させる、ないしは、少なくとも塗装室4の側壁15における床3aの近傍箇所で塗装室4に開口させることで、塗装室4の天井部から下向きに吹き出す換気用空気SAがフィルタ装置2の吸入口20に短絡的に吸い込まれてしまうのを防止し、これにより、塗装室4の全体を極力良好な換気状態に保つようにしている。
特開2011−206718号公報
しかし、上記した図8や図9に示す従来の塗装設備では、フィルタ装置2の吸入口20を塗装室4下方の排気室4Aにおける側壁ないしは塗装室4の側壁15における床3aの近傍箇所に配置することで、フィルタ装置2と塗装室4との相対的な位置関係(特に高さ方向での相対的な位置関係)が規定されてしまい、このため、塗装室4の高架設置が必要になったり、逆にフィルタ装置2を設置するピットの施設が必要になったりして、設備の設置施工が難しくなるとともに設備の設置コストが高く付き、また、設備に対するメンテナンス作業も難しくなる問題があった。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、合理的な設備構成を採ることで、塗装室の換気状態を良好に保ちながら、また、オーバースプレー塗料を捕捉する機能を良好に保ちながら、上記の問題を解消する点にある。
本発明の第1特徴構成は塗装設備に係り、その特徴は、
室内でスプレー塗装が行われる塗装室と、その塗装室から排出されるオーバースプレー塗料含有の空気を吸入口から吸入してフィルタに通過させることで空気中のオーバースプレー塗料を前記フィルタにより捕集するフィルタ装置とを備え、
このフィルタ装置の前記吸入口には、吸入するオーバースプレー塗料含有の空気に対してフィルタ被覆層形成用の粉剤を噴出する粉剤噴出器を設けてある塗装設備であって、
前記塗装室からオーバースプレー塗料含有の空気を排出する排気口を、前記塗装室の側壁部において前記塗装室の床の近傍に形成し、
前記フィルタ装置を前記塗装室の側方に配置して、前記フィルタ装置と前記塗装室との間に、前記排気口を通じて前記塗装室から排出されるオーバースプレー塗料含有の空気を受け入れる中継チャンバを設け、
前記吸入口は、前記排気口に対する非対向の位置で前記中継チャンバに接続して前記中継チャンバの内部に開口させ
前記塗装室の側壁のうち前記中継チャンバの側の側壁を、前記塗装室と前記中継チャンバとの間の仕切壁とする形態で、前記中継チャンバにおける前記塗装室の側の側壁に兼用し、
この仕切壁としての側壁の下端部に、前記塗装室と前記中継チャンバとを連通させる前記排気口を形成し、
前記仕切壁としての前記側壁又はその一部を、前記中継チャンバの内部に対するメンテナンス開口蓋にしてある点にある。
この構成では、塗装室からオーバースプレー塗料含有の空気を排出する排気口を、塗装室の側壁部において塗装室の床の近傍に配置するから、塗装室の天井から吹き出した換気用空気が短絡的に排気口に吸い込まれることを、図9に示す先述の従来設備と同等に防止することができ、これにより、塗装室の全体を良好な換気状態に保つことができる。
そして、フィルタ装置の吸入口は、塗装室とその側方に配置したフィルタ装置との間に設けた中継チャンバに接続して中継チャンバの内部に開口させるから、中継チャンバの形状や中継チャンバにおける吸入口の開口位置を状況等に応じて適当に選択することで、フィルタ装置と塗装室との相対的な位置関係(特に高さ方向での相対的な位置関係)に自由度を持たせることができ、これにより、塗装室の高架設置や、フィルタ装置を設置するピットの施設などを不要にして、設備の設置施工を容易するとともに設備の設置コストを安価にすることができ、また、設備に対するメンテナンス作業も容易にすることができる。
ところで、塗装室の側壁部における床の近傍に配置した排気口と、フィルタ装置の吸入口とを連通させるのに、図6,図7に示すように、それら排気口14と吸入口2とをダクトDにより接続することも考えられる。
しかし、この場合、先述した従来設備(図8,図9)のように、フィルタ装置2の吸入口20を排気室4Aや塗装室4などの室空間に開口させるのに比べて、ダクトD内を通過する空気流Aに生じる乱れや偏流の影響が吸入口20を通じてフィルタ装置2の内部に及ぶことで、吸入口20から吸入した空気Aに対して粉剤噴出器29により噴出した粉剤Pの分散状態にも乱れや偏りが生じ易く、これが原因で、フィルタ被覆層としてフィルタ24の表面に形成する粉剤堆積層の形成が不良になるなどして、空気A中のオーバースプレー塗料を捕捉する機能(即ち、粉剤堆積層によりオーバースプレー塗料を捕捉してフィルタへのオーバースプレー塗料の直接の付着を防止する機能)が低下し易くなる。
これに対し、上記構成では、フィルタ装置の吸入口を、排気口とは非対向の位置で中継チャンバに接続して中継チャンバの内部に開口させるから、吸入口を通じてフィルタ装置の内部に影響が及ぶような空気流の乱れや偏流が生じることを、中継チャンバの静圧化機能(即ち、チャンバ内に流入した空気流の動圧を静圧化する機能)により抑止することができ、これにより、排気口と吸入口とをダクトにより接続するのに比べ、吸入口を塗装室下方の排気室や塗装室に開口させる従来設備(図8,図9参照)と同様、吸入口から吸入したオーバースプレー塗料含有の空気に対して粉剤噴出器により噴出した粉剤の空気中における分散状態を良好に保つことができ、これにより、空気中のオーバースプレー塗料を捕捉する機能も良好に保つことができる。
要するに、上記構成によれば、塗装室の天井から吹き出す換気用空気が排気口へ短絡するのを防止して塗装室の換気状態を良好に保ちながら、また、吸入口を通じてフィルタ装置の内部に影響が及ぶような空気流の乱れや偏流を抑止してオーバースプレー塗料に対する捕捉機能を良好に保ちながら、塗装室とフィルタ装置との相対的な位置関係に自由度を持たせることができ、これにより、設備の設置施工を容易するとともに設備の設置コストを安価にすることができ、また、設備に対するメンテナンス作業も容易にすることができる。
また、この第1特徴構成では、
前記塗装室の側壁のうち前記中継チャンバの側の側壁を、前記塗装室と前記中継チャンバとの間の仕切壁とする形態で、前記中継チャンバにおける前記塗装室の側の側壁に兼用し、
この仕切壁としての側壁の下端部に、前記塗装室と前記中継チャンバとを連通させる前記排気口を形成するから、次の作用・効果も奏する。
即ち、フィルタ装置と塗装室との間に中継チャンバを設けながらも、塗装室と中継チャンバとの間での上記の如き側壁の兼用化により、設備をコンパクトにすることができる。
更に、この第1特徴構成では、
前記仕切壁としての前記側壁又はその一部を、前記中継チャンバの内部に対する開閉操作が自在なメンテナンス開口蓋にしてあるから、次の作用・効果も奏する。
即ち、塗装室から排出される空気に含まれるオーバースプレー塗料の一部が中継チャンバの内面部に付着するとしても、上記メンテナンス開口蓋を開くことで、中継チャンバの内部を塗装室の側から容易に清掃することができる。
本発明の第2特徴構成は塗装設備に係り、その特徴は、
室内でスプレー塗装が行われる塗装室と、その塗装室から排出されるオーバースプレー塗料含有の空気を吸入口から吸入してフィルタに通過させることで空気中のオーバースプレー塗料を前記フィルタにより捕集するフィルタ装置とを備え、
このフィルタ装置の前記吸入口には、吸入するオーバースプレー塗料含有の空気に対してフィルタ被覆層形成用の粉剤を噴出する粉剤噴出器を設けてある塗装設備であって、
前記塗装室からオーバースプレー塗料含有の空気を排出する排気口を、前記塗装室の側壁部において前記塗装室の床の近傍に形成し、
前記フィルタ装置を前記塗装室の側方に配置して、前記フィルタ装置と前記塗装室との間に、前記排気口を通じて前記塗装室から排出されるオーバースプレー塗料含有の空気を受け入れる中継チャンバを設け、
前記吸入口は、前記排気口に対する非対向の位置で前記中継チャンバに接続して前記中継チャンバの内部に開口させ、
前記塗装室における天井部の全面から換気用空気を均等な吹出風速で鉛直下向きに吹き出すのに対して、
前記塗装室の側壁における前記床の近傍から斜め下向きに前記塗装室の内方側に延びる傾斜姿勢の気流案内板を設け、
この気流案内板における塗装室内方側の先端と前記床との間の間隙を前記排気口にしてある点にある。
この構成によれば、基本的には、前述した第1特徴構成と同様、塗装室の天井から吹き出す換気用空気が排気口へ短絡するのを防止して塗装室の換気状態を良好に保ちながら、また、吸入口を通じてフィルタ装置の内部に影響が及ぶような空気流の乱れや偏流を抑止してオーバースプレー塗料に対する捕捉機能を良好に保ちながら、塗装室とフィルタ装置との相対的な位置関係に自由度を持たせることができ、これにより、設備の設置施工を容易するとともに設備の設置コストを安価にすることができ、また、設備に対するメンテナンス作業も容易にすることができる。
また、この第2特徴構成では、
前記塗装室における天井部の全面から換気用空気を均等な吹出風速で鉛直下向きに吹き出すのに対して、
前記塗装室の側壁における前記床の近傍から斜め下向きに前記塗装室の内方側に延びる傾斜姿勢の気流案内板を設け、
この気流案内板における塗装室内方側の先端と前記床との間の間隙を前記排気口にしてあるから、次の作用・効果も奏する。
つまり、図10に示すように、塗装室4の側壁部15における床3aの近傍に排気口14(ここでは、フィルタ装置2の吸入口20を兼ねる排気口)を設けた場合でも、塗装室4における天井部の全面から換気用空気SAを均等な吹出風速で鉛直下向きに吹き出した場合における室内の空気流動状態を観察すると、同図10に示す如く、室内を下降する空気SAが次第に、排気口14を形成した側壁15の側に偏ることで、塗装室4における空気SAの下降風速(特に塗装室4の下半部における空気SAの下降風速)は、水平方向において、排気口14を形成した側壁15に近い側ほど大きくなり、逆に対向側壁17に近い側ほど小さくなる。
これに対し、上記の如き気流案内板を設ければ、その気流案内板の案内作用により、排気口を形成した側壁の側に偏る下降空気流を対向側壁の側に押し戻す形態で、塗装室における空気の下降風速を、排気口を形成した側壁に近い側と対向側壁に近い側とで均等化することができ、これにより、塗装室における空気の流動状態を理想的な下向きピストン流の状態に近付けることができて、塗装室の換気状態を一層良好に保つことができる。
本発明の第特徴構成は、第特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記気流案内板を、水平方向に対して45°〜60°の角度を成す傾斜姿勢にしてある点にある。
つまり、上記した気流案内板の水平方向に対して成す角度を60°より大きくすると、塗装室における空気の下降風速を、排気口を形成した側壁に近い側と対向側壁に近い側とで均等化する効果が得難くなり、一方、気流案内板の水平方向に対して成す角度を45°未満にすると、気流案内板の板上で渦流が生じるなどして、塗装室の下半部(特に排気口の近傍)における空気の流動状態が却って乱れてしまう。
これらのことから、気流案内板を水平方向に対して45°〜60°の角度を成す傾斜姿勢にすれば、塗装室における空気の流動状態を理想的な下向きピストン流の状態に近付けることを一層効果的に達成することができる。
本発明の第特徴構成は、第又は第特徴構成の実施に好適な構成を特定するものであり、その特徴は、
前記排気口の開口面に沿う方向での水平方向視において、前記気流案内板における塗装室内方側の先端が前記塗装室における被塗物設置箇所の下方近傍に位置する状態に、前記気流案内板を形成してある点にある。
この構成によれば、排気口の開口面に沿う方向での水平方向視において、被塗物設置箇所の両側夫々で、塗装室における下降空気流を被塗物設置箇所の側(即ち、塗装工程にある被塗物の側)に寄せることができ、これにより、被塗物に対するスプレー塗装の塗着効率を高めることができて、塗料の消費量を節減することができ、また、室内で発生するオーバースプレー塗料の発生量も低減することができて、フィルタ被覆層形成用粉剤の消費量も低減することができる。
本発明の第特徴構成は、第1〜第特徴構成のいずれかの実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
被塗物出入箇所と前記塗装室の室内における被塗物設置箇所との間で被塗物を往復搬送する搬送装置を、平面視において、前記塗装室に設置した塗装装置の両側夫々に配置してある点にある。
この構成によれば、塗装室における被塗物設置箇所で塗装装置により塗装した塗装済みの被塗物を一方の搬送装置により被塗物設置箇所から被塗物出入箇所に搬出するときに、次の未塗装の被塗物を他方の搬送装置により被塗物出入箇所から塗装室内の被塗物設置箇所に搬入するといった搬送形態で、被塗物設置箇所に対する被塗物の入れ換えを能率良く行うことができ、その分、塗装作業の作業能率を高めることができる。
本発明の第6特徴構成は、第1〜第5特徴構成のいずれか実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記中継チャンバにおける空気の最大風速を、前記吸入口における空気の風速の1/2以下にしてある点にある。
この構成によれば、吸入口を通じてフィルタ装置の内部に影響が及ぶような空気流の乱れや偏流の発生を一層効果的に抑止することができ、これにより、吸入口から吸入したオーバースプレー塗料含有の空気に対して粉剤噴出器により噴出した粉剤の空気中における分散状態を一層良好に保つことができる。
本発明の第7特徴構成は塗装設備に係り、その特徴は、
室内でスプレー塗装が行われる塗装室と、その塗装室から排出されるオーバースプレー塗料含有の空気を吸入口から吸入してフィルタに通過させることで空気中のオーバースプレー塗料を前記フィルタにより捕集するフィルタ装置とを備え、
このフィルタ装置の前記吸入口には、吸入するオーバースプレー塗料含有の空気に対してフィルタ被覆層形成用の粉剤を噴出する粉剤噴出器を設けてある塗装設備であって、
前記塗装室からオーバースプレー塗料含有の空気を排出する排気口を、前記塗装室の側壁部において前記塗装室の床の近傍に形成し、
前記フィルタ装置を前記塗装室の側方に配置して、前記フィルタ装置と前記塗装室との間に、前記排気口を通じて前記塗装室から排出されるオーバースプレー塗料含有の空気を受け入れる中継チャンバを設け、
前記吸入口は、前記排気口に対する非対向の位置で前記中継チャンバに接続して前記中継チャンバの内部に開口させ、
前記フィルタ装置が、
フィルタ被覆層として前記フィルタの表面に堆積した前記粉剤を前記フィルタから落下させるフィルタ清掃手段と、
前記フィルタから落下する前記粉剤を受け取る受取ホッパと、
この受取ホッパに受け取った前記粉剤を、開閉弁を通じてタンク内に収容する循環タンクと、
この循環タンクに収容した前記粉剤を前記粉剤噴出器に給送して前記吸入口から吸入したオーバースプレー塗料含有の空気に噴出させる粉剤給送手段とを備え、
前記粉剤給送手段として、
前記粉剤をキャリア空気とともに前記粉剤噴出器に給送する粉剤給送路と、
動作用空気を絞り部に通過させることで発生させる負圧により、前記循環タンクから前記粉剤を吸入して、吸入した粉剤を前記絞り部を通過した前記動作用空気とともに前記粉剤給送路における前記キャリア空気に合流させるエゼクタとを備え、
前記動作用空気としてドライエアを、前記エゼクタにおける前記絞り部に供給する点にある。
この構成によれば、基本的には、前述した第1特徴構成や第2特徴構成と同様、塗装室の天井から吹き出す換気用空気が排気口へ短絡するのを防止して塗装室の換気状態を良好に保ちながら、また、吸入口を通じてフィルタ装置の内部に影響が及ぶような空気流の乱れや偏流を抑止してオーバースプレー塗料に対する捕捉機能を良好に保ちながら、塗装室とフィルタ装置との相対的な位置関係に自由度を持たせることができ、これにより、設備の設置施工を容易するとともに設備の設置コストを安価にすることができ、また、設備に対するメンテナンス作業も容易にすることができる。
また、この第7特徴構成では、
前記フィルタ装置が、
フィルタ被覆層として前記フィルタの表面に堆積した前記粉剤を前記フィルタから落下させるフィルタ清掃手段と、
前記フィルタから落下する前記粉剤を受け取る受取ホッパと、
この受取ホッパに受け取った前記粉剤を、開閉弁を通じてタンク内に収容する循環タンクと、
この循環タンクに収容した前記粉剤を前記粉剤噴出器に給送して前記吸入口から吸入したオーバースプレー塗料含有の空気に噴出させる粉剤給送手段とを備えるから、次の作用・効果も奏する。
即ち、フィルタ被覆層形成用の粉剤を、粉剤噴出器→フィルタ→受取ホッパ→開閉弁→循環タンク→粉剤給送手段→粉剤噴出器の順に循環させる形態で、繰り返して使用することができる。
したがって、粉剤をフィルタ被覆層の形成に一回用いるだけで新しい粉剤と交換するのに比べ、粉剤の消費量を節減することができ、その分、塗装設備の運転コストを安価にすることができ、また、粉剤交換の手間も軽減することができる。
更に、この第7特徴構成では、
前記粉剤給送手段として、
前記粉剤をキャリア空気とともに前記粉剤噴出器に給送する粉剤給送路と、
動作用空気を絞り部に通過させることで発生させる負圧により、前記循環タンクから前記粉剤を吸入して、吸入した粉剤を前記絞り部を通過した前記動作用空気とともに前記粉剤給送路における前記キャリア空気に合流させるエゼクタとを備えるから、次の作用・効果も奏する。
即ち、エゼクタにより循環タンクから吸入した粉剤を、負圧発生に使用したエゼクタの動作用空気とともに粉剤給送路におけるキャリア空気に合流させることで、その粉剤をキャリア空気に乗せた状態で粉剤給送路を通じ粉剤噴出器に給送して粉剤噴出器からキャリア空気とともに噴出させる。
ところで、循環タンクにおける粉剤を粉剤給送路を通じて粉剤噴出器に給送するには、循環タンクにおける粉剤をロータリフィーダにより一定量ずつ取り出して粉剤給送路におけるキャリア空気に合流させることも考えられるが、この場合、キャリア空気に乗せた状態で粉剤噴出器に給送して粉剤噴出器から噴出させる粉剤の量(即ち、吸入口での粉剤の噴出量)が、ロータリフィーダによる一定量ずつの粉剤取り出しの周期と等しい周期で変動する。
これに対し、上記構成では、エゼクタの絞り部に対して動作用空気を一定流量で供給し続ける限り、循環タンクから粉剤を一定流量で変動なく連続に吸入して粉剤給送路のキャリア空気に合流させることができ、これにより、キャリア空気に乗せた状態で粉剤給送路を通じ粉剤噴出器に給送して粉剤噴出器から噴出させる粉剤の量(吸入口での粉剤の噴出量)も安定的に一定流量に保つことができる。
そして、このことにより、フィルタに送る空気における粉剤濃度の変動(即ち、吸入口での粉剤噴出量の周期的変動に原因する粉剤濃度の変動)を回避することができて、フィルタに送る空気中での粉剤とオーバースプレー塗料との接触の確率を安定的に一定に保つことができ、この点、循環タンクからロータリフィーダにより粉剤を取り出す場合に比べ、フィルタに送る過程でのオーバースプレー塗料と粉剤との接触により空気中のオーバースプレー塗料を捕捉する機能も一層高めることができる。
そしてまた、この第7特徴構成では、
前記動作用空気としてドライエアを、前記エゼクタにおける前記絞り部に供給するから、次の作用・効果も奏する。
即ち、エゼクタにより循環タンクから吸入する粉剤と、動作用空気としてエゼクタの絞り部に供給するドライエアとの接触により、粉剤中に混ざった塗料における液分の蒸発を促進して、粉剤中に混ざった塗料の乾燥(換言すれば、塗料混じり粉剤の再生化)を促進することができ、これにより、粉剤の交換頻度を一層低減することができる。
なお、粉剤給送路に供給するキャリア空気にもドライエアを採用すれば、塗料混じり粉剤の乾燥による再生化を一層促進することができる。
また、ブロアなどにより設備周りの空気をキャリア空気として粉剤給送路に供給するようにすれば、動作用空気としてのドライエアの採用により塗料混じり粉剤の再生化を促進しながらも、エゼクタに対する動作用空気及び粉剤給送路におけるキャリア空気の双方に高価なドライエアを採用するのに比べ、設備のランニングコストを安価にすることができる。
本発明の第8特徴構成は、第7特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記循環タンクの内部は、通気性多孔板からなる散気板により上側室と下側室とに仕切り、
前記上側室は、前記受取ホッパが受け取った前記粉剤を前記開閉弁を通じて収容する粉剤収容室にし、
前記下側室は、室内に供給される流動化用空気を前記散気板を通じて前記粉剤噴出室に噴出させる散気室にし、
前記粉剤収容室の水平方向における一端部には、室内の前記粉剤を前記粉剤給送手段に対して送出する粉剤送出口を形成し、
前記粉剤収容室の水平方向における他端部には、前記粉剤送出口に向けて送出補助空気を噴出する補助空気噴出口を設けてある点にある。
この構成では、循環タンクにおける下側の散気室から散気板を通じて流動化用空気を上側の粉剤収納室に噴出させることで、粉剤収容室における粉剤を流動化する。
そして、この流動化状態において、粉剤収容室の水平方向における一端部に設けた粉剤送出口に向けて、粉剤収容室の水平方向における他端部の補助空気噴出口から送出補助空気を噴出することで、噴出した送出補助空気により流動化状態の粉剤を粉剤送出口の側へ押し遣る形態にして、粉剤収容室における粉剤を粉剤送出口を通じて粉剤給送手段に送出するのを補助する。
即ち、これら粉剤の流動化及び粉剤送出の補助により、循環タンクから粉剤を円滑に送出することができ、これにより、オーバースプレー塗料含有の空気に対する粉剤噴出器からの粉剤の噴出を一層安定化することができる。
本発明の第9特徴構成は、第8特徴構成の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その特徴は、
前記補助空気噴出口から前記粉剤収容室に噴出する前記送出補助空気と、前記散気板を通じて前記粉剤収容室に噴出させる前記流動化用空気との少なくとも一方が、ドライエアである点にある。
この構成によれば、送出補助空気と流動化用空気との少なくとも一方にドライエアを用いることで、そのドライエアと循環タンクにおける粉剤との接触により、粉剤中に混ざった塗料における液分の蒸発を促進して、粉剤中に混ざった塗料の乾燥(換言すれば、塗料混じり粉剤の再生化)を促進することができ、これにより、粉剤の交換頻度を一層効果的に低減することができる。
なお、送出補助空気と流動化用空気とのいずれか一方にドライエアを用いるのに対し、ブロアなどにより設備周りの空気を他方の空気として供給するようにすれば、一方にドライエアを採用することで粉剤の再生化を促進しながらも、送出補助空気と流動化用空気との双方に高価なドライエアを採用するのに比べ、設備のランニングコストを安価にすることができる。
塗装設備の全体構成を示す縦断面図 図1におけるII−II線矢視図 図1におけるIII−III線矢視図 循環タンクの拡大縦断面図 図4におけるV−V線矢視図 比較例を示す塗装設備の概略側面図 図6におけるVII−VII線矢視図 従来設備を示す縦断面図 他の従来設備を示す縦断面図 塗装室における空気流動状態を示す図
図1,図2は、塗装ブース1とフィルタ装置2とを、建屋内の床3上に並べて設置した塗装設備を示し、塗装ブース1には、室内で被塗物Wのスプレー塗装を行う塗装室4を形成するとともに、塗装室4とはシャッタ扉5により仕切る前室6を形成してある。
塗装室4の平面視中央部には、シャッタ扉5とは反対側の被塗物設置箇所Xに設置された被塗物Wを塗装する塗装装置として、可動アームの先端に塗装機7を取り付けた塗装ロボット8を設置してあり、この塗装ロボット8による塗装機7の操作で被塗物Wをスプレー塗装する。
また、塗装室4には、被塗物設置箇所Xとシャッタ扉5の側の被塗物出入箇所Yとの間で被塗物Wを往復搬送するコンベア式の搬送装置9A,9Bを、平面視で塗装ロボット8の両側夫々に設置してある。
即ち、作業者は、シャッタ扉5を開いて前室6から一対の搬送装置9A,9Bの夫々に対し被塗物出入箇所Yにおいて未塗装の被塗物Wを載置し、その状態でシャッタ扉5を閉じる。
次いで、作業者がスタート指令を付与すると、一方の搬送装置9Aが、載置された未塗装の被塗物Wを被塗物出入箇所Yから被塗物設置箇所Xに搬入し、これに続いて、塗装ロボット8が、被塗物設置箇所Xに搬入された未塗装の被塗物Wをスプレー塗装する。
このスプレー塗装が終了すると、一方の搬送装置9Aが塗装済みの被塗物Wを被塗物設置箇所Xから被塗物出入箇所Yに搬出するとともに、その間に、他方の搬送装置9Bが、載置された未塗装の被塗物Wを被塗物出入箇所Yから被塗物設置箇所Xに搬入し、これに続いて、塗装ロボット8が、被塗物設置箇所Xに搬入された未塗装の被塗物Wをスプレー塗装し、このスプレー塗装が終了すると、他方の搬送装置9Bが塗装済みの被塗物Wを被塗物設置箇所Xから被塗物出入箇所Yに搬出する。
この搬出が完了すると、作業者は、シャッタ扉5を開いて塗装済みの被塗物Wを被塗物出入箇所Yにおいて一対の搬送装置9A,9Bの夫々から受け取り、次いで、作業者は、被塗物出入箇所Yにおいて一対の搬送装置9A,9Bの夫々に未塗装の次の被塗物Wを載置する。
そして以降、この一連の工程を繰り返すことで、一対の搬送装置9A,9Bにより交互に被塗物Wを被塗物設置箇所Xに設置する形態で、被塗物Wを順次にスプレー塗装する。
塗装ブース1における塗装室4の上部には、空調機10で温湿度調整した換気用空気SAが給気ダクト11を通じて供給される給気チャンバ12を設けてあり、この給気チャンバ12に供給された換気用空気SAは、塗装室4の天井部に張設した天井フィルタ13を通じて塗装室4の全体に対し均等な吹出風速で鉛直下向きに吹き出される。
即ち、塗装室4の天井部から換気用空気SAを塗装室4の全体に対し均等な吹出風速で鉛直下向きに吹き出すことで、スプレー塗装に伴い室内に発生する浮遊ミスト状態のオーバースプレー塗料を室内の空気Aとともに塗装室4から効率的に排出する。
オーバースプレー塗料含有の空気Aを塗装室4から排出する排気口14は、塗装室4における被塗物設置箇所Xの側の側壁15の全幅(換言すれば、塗装室4の全幅)にわたる横長スリット形状にして、その側壁15における床3aの近傍に形成してあり、これにより、天井フィルタ13を通じて鉛直下向きに吹き出す換気用空気SAが短絡的に排気口14に吸い込まれることを防止する。
この排気口14を形成するのに、具体的には、塗装室4における被塗物設置箇所Xの側の側壁15の下端から水平方向に対する45°程度(望ましくは45°〜60°)の傾斜角度で斜め下向きに塗装室4の内方側に延びる傾斜姿勢の気流案内板16を、側壁15の全幅にわたらせて設け、この気流案内板16における塗装室内方側の先端と塗装室4における床3aとの間の間隙を排気口14にしてある。
つまり、この気流案内板16を設けることで、排気口14を設けた側壁15に近い側における空気SAの下降風速と、シャッタ扉5を設けた対向側壁17に近い側における空気SAの下降風速とを均等化し、これにより、塗装室4における空気SAの流動状態を理想的な下向きピストン流の状態に極力近付ける。
この気流案内板16の先端は、排気口14の開口面に沿う方向での水平方向視(即ち、図1の紙面視)において、塗装室4における被塗物設置箇所Xの下方近傍(望ましくは被塗物設置箇所Xの直下)に位置する状態に配置してあり、これにより、被塗物Wに対するスプレー塗装での塗着効率を高めて、オーバースプレー塗料の発生量も低減する。
フィルタ装置2は、排気口14を設けた側壁15の側において塗装ブース1における塗装室4の側方に設置してあり、このフィルタ装置2と塗装室4との間には、塗装室4と同じ横幅寸法(即ち、側壁15と同じ横幅寸法)を有する直方体形状の中継チャンバ18を設けてある。
そして、塗装室4の排気口14は、気流案内板16の下方空間を連通路19として中継チャンバ18の下部に連通させ、これに対し、フィルタ装置2の吸入口20は、後述する受取ホッパ35の装備などが理由で位置が高くなることから、中継チャンバ18の上部に対し直接的に接続して中継チャンバ18の内部に開口させてある。
また、このようにフィルタ装置2の吸入口20を、中継チャンバ18の内部に開口させることにより、塗装室4の排気口14からフィルタ装置2の吸入口20に渡るオーバースプレー塗料含有の空気Aに乱れや偏流が生じることを、中継チャンバ18の静圧化機能により抑止し、これにより、吸入口20に至るまでの過程で生じる空気Aの乱れや偏流の影響が吸入口20を通じてフィルタ装置2の内部に及ぶことを防止する。
なお、中継チャンバ18の大きさは、中継チャンバ18の内部における空気Aの最大風速がフィルタ装置2の吸入口20における空気Aの風速の1/2以下(さらに好ましくは1/3以下)になるように選定してある。
塗装室4における中継チャンバ18の側の側壁15(即ち、排気口14を形成した側の側壁)は、塗装室4と中継チャンバ18との間の仕切壁とする形態で、中継チャンバ18における塗装室4の側の側壁に兼用してあり、また、この側壁15のうち、中継チャンバ18における塗装室4の側の側壁を兼ねる部分15A(即ち、上記仕切壁の部分)は、中継チャンバ18の内部に対する開閉操作が自在なメンテナンス開口蓋として、図1において一点鎖線の仮想線で示す如く、側壁15から塗装室4の内方側に取り外せるようにしてある。
中継チャンバ18には、この塗装室側のメンテナンス開口蓋15Aに加えて、中継チャンバ18の上壁部にも開閉操作が自在なメンテナンス開口蓋21設けてあり、これにより、塗装室4から排出される空気Aに含まれるオーバースプレー塗料の一部が中継チャンバ18の内面部に付着するとしても、塗装室側及び上壁側のメンテナンス開口蓋15A,21を開くことで、作業者は容易に中継チャンバ18の内部を清掃することができる。
なお、中継チャンバ18の内部における気流の変向部には、図1において二点鎖線の仮想線で示す如き弧状や傾斜板状の案内部材22を設け、この案内部材22により中継チャンバ18の内部における空気Aの流れを円滑にすることで、中継チャンバ18の内面部に対するオーバースプレー塗料の付着を防止するようにしてもよい。
また、中継チャンバ18の内面部にフッ素樹脂コーティングなどの撥液性コーティングを施しておくことでオーバースプレー塗料の付着を防止したり、アルミ箔などの剥がし操作が容易な不燃性シートを中継チャンバ18の内面部に貼付けておくことで、オーバースプレー塗料が付着した不燃性シートを剥がすだけで中継チャンバ18の内部を清掃できるようにしたりしてもよい。
図1,図3に示すように、フィルタ装置2は、上部ケーシング23の内部に複数の縦筒状のフィルタ24を収容したものであり、塗装室4から排出されたオーバースプレー塗料含有の空気Aは、吸入口20を通過した後、フィルタ群下方の入口室25から各フィルタ24を通過してフィルタ群上方の出口室26に至り、このフィルタ通過により空気A中のオーバースプレー塗料がフィルタ24により捕集される。
フィルタ装置2の吸入口20には、その吸入口20を入口開口とする傾斜筒状の混合部形成筒体27を装備してあり、この混合部形成筒体27の上壁部には、下向きに開口する樋状の拡散用凹部28を、吸入口20の横幅方向に連続させて吸入口20の全幅にわたらせる状態に設けてある。
また、この混合部形成筒体27には、吸入口20の横幅方向中央部で拡散用凹部28の上底部に向けてフィルタ被覆層形成用の粉剤P(いわゆるプレコート剤)をキャリア空気CAとともに噴出するノズル形式の粉剤噴出器29を装備してある。
即ち、この粉剤噴出器29から粉剤Pをキャリア空気CAとともに拡散用凹部28の上底部に向けて噴出することで拡散用凹部28の内部において渦流を生じさせ、この渦流に乗せた状態で粉剤Pを拡散用凹部28の内部で吸入口20の横幅方向に拡散させる。
そして、このように吸入口20の横幅方向に拡散させた粉剤Pを、吸入口20に流入したオーバースプレー塗料含有の空気A(即ち、混合部形成筒体27を通過する空気)に取り込ませることで、吸入口20から吸入したオーバースプレー塗料含有の空気Aに対して粉剤Pを均等な分散状態にして混合する。
また、この際、吸入口20を通じてフィルタ装置2の内部に影響が及ぶような空気流Aの乱れや偏流の発生を、前述の如く中継チャンバ18の静圧化機能により抑止してあることで、粉剤噴出器29から噴出した粉剤Pの分散状態での空気A中への混合は、空気流Aの乱れや偏流の影響の受けることなく良好かつ安定的に行われる。
粉剤噴出器29からの噴出によりオーバースプレー塗料含有の空気Aに混合された粉剤Pは、その空気Aがフィルタ24を通過する過程でフィルタ24の表面に堆積し、これにより、フィルタ被覆層としての粉剤堆積層がフィルタ24の表面に形成される。
即ち、このようにフィルタ24の表面にフィルタ被覆層としての粉剤堆積層を形成することで、フィルタ24に対する空気Aの通過に伴い空気A中のオーバースプレー塗料をフィルタ被覆層としての粉剤堆積層に捕捉させて、フィルタ24に対するオーバースプレー塗料の直接の付着を防止した状態で、空気A中のオーバースプレー塗料をフィルタ24により捕集する。
フィルタ24を通過して出口室26に入った濾過後の空気A(即ち、オーバースプレー塗料が分離除去された浄化空気)は、フィルタ装置2から還気路30を通じ空調機10に返送する。
そして、還気路30を通じ空調機10に返送した濾過後の空気Aは、外気路31を通じて空調機10に導入される外気OA(本例では、外調機により一次調整した外気)との混合状態で空調機10において再調整した上で、換気用空気SAとして給気ダクト11を通じ塗装室4の給気チャンバ12に供給される。
なお、フィルタ装置2から還気路30に送出される濾過後の空気Aの一部は、排気路32を通じて外部に排出し、また、空調機10から送出される換気用空気SAの一部は、分岐路33を通じて他の用途に供給する。
フィルタ装置2には、フィルタ清掃手段として、フィルタ24に対して出口室26の側から逆洗用空気A1をパルス的に吹き付ける逆洗器34を装備してあり、入口室25と出口室26との差圧が所定値に上昇するごとに、この逆洗器34を作動させることで、オーバースプレー塗料が混じった状態でフィルタ24の表面に堆積したフィルタ被覆層としての粉剤堆積層をフィルタ24から脱落させて、フィルタ24を再生する。
入口室25の下方には、フィルタ24から落下する粉剤堆積層(即ち、塗料混じりの粉剤P)を受け取る受取ホッパ35を設けてあり、また、この受取ホッパ35の底頂部には、開閉弁36を介して循環タンク37を連設してある。
循環タンク37は、図4,図5に示すように、通気性多孔板からなる散気板38により上側室39と下側室40とに仕切ってあり、上側室39は、開閉弁36を開くことで、受取ホッパ35内に堆積した塗料混じりの粉剤Pを自重落下により室内に収容する粉剤収容室にしてある。
また、下側室40は、室内に供給される流動化用空気A2を散気板38を通じて上側の粉剤収容室39に噴出させる散気室にしてあり、この散気板38を通じた流動化用空気A2の噴出により粉剤収容室39における粉剤Pを流動化する。
粉剤収容室39で流動化した粉剤Pは、粉剤給送手段41によりキャリア空気CAに乗せた状態で吸入口20における粉剤噴出器29に給送することで、吸入口20から吸入したオーバースプレー塗料含有の空気Aに対して、粉剤噴出器29から粉剤Pをキャリア空気CAとともに噴出する。
粉剤給送手段41としては、粉剤Pをキャリア空気CAに乗せた状態で粉剤噴出器29に給送する粉剤給送路42を設けるとともに、循環タンク37の粉剤収容室39における流動化した粉剤Pを吸入して粉剤給送路42におけるキャリア空気CAに合流させるエゼクタ43を設けてある。
なお、このエゼクタ43は、動作用空気A3を絞り部44に通過させることで負圧を発生させて、その負圧により吸入路45を通じて粉剤収容室39における粉剤Pを吸入し、この吸入した粉剤Pを、絞り部44を通過した後の動作用空気A3とともに合流路46を通じて粉剤給送路42に送るものである。
循環タンク37には、粉剤収容室39における粉剤Pの収容量が設定下限量まで低下したか否かを検出する粉剤レベルセンサ47を設けてあり、受取ホッパ35と循環タンク37との間の開閉弁36は、この粉剤レベルセンサ47の検出情報に基づき、粉剤収容室39における粉剤Pの収容量が設定下限量まで減少するごとに開弁して、受取ホッパ35に堆積した粉剤Pを粉剤収容室39に収容する弁にしてある。
また、循環タンク37には、通常時には蓋により閉塞しておく粉剤交換口48を設けてある。
つまり、このフィルタ装置2では、循環タンク37の粉剤交換口48を通じて所定量の新しい粉剤Pを粉剤収容室39に投入し、先ずは、この新しい粉剤Pを、粉剤給送手段41により粉剤収容室39から粉剤噴出器29に給送して、吸入口20から吸入したオーバースプレー塗料含有の空気Aに噴出する形態で、フィルタ装置2を運転する。
その後、粉剤収容室39における粉剤Pの収容量が設定下限量まで減少すると、開閉弁36が開弁することで、それまでのフィルタ装置2の運転において受取ホッパ35に堆積した粉剤P(即ち、塗料混じりの粉剤)が粉剤収容室39に収容される。
これにより、以降は、粉剤収容室39における粉剤Pの収容量が設定下限量まで減少するごとに、開閉弁36の開弁により、受取ホッパ35に堆積した粉剤Pを粉剤収容室39に収容することを繰り返すようして、粉剤収容室39における粉剤Pを、粉剤噴出器29−フィルタ24−受取ホッパ35−開閉弁36−粉剤収容室39の順に循環させる形態で、フィルタ装置2の運転を継続する。
その後、新しい粉剤Pを循環タンク37に投入してからのフィルタ装置2の積算運転時間が所定の上限時間(例えば、塗装設備の1日における稼働時間)に至ると、その時点で受取ホッパ35に堆積している粉剤Pを開閉弁36の開弁操作により粉剤収容室39に収容した上で、粉剤収容室39における使用済の粉剤Pの全量を、循環タンク37の粉剤交換口48を通じ吸引機(図示を省略)により粉剤収容室39から排出する。
そして、この粉剤Pの全量排出の後、改めて所定量の新しい粉剤Pを、粉剤交換口48を通じ粉剤収容室39に投入し、以降、上述した一連の運転工程を繰り返す形態で、塗装室4での塗装作業に併行してフィルタ装置2を運転する。
循環タンク37における粉剤収容室39の水平方向における一端部には粉剤送出口49を形成してあり、粉剤収容室39における粉剤Pは、この粉剤送出口49を通じてエゼクタ43の吸入路45に送出する。
また、循環タンク37における粉剤収容室39の水平方向における他端部には、粉剤送出口49に向けて送出補助空気A4を噴出する補助空気噴出口50を設けてある。
即ち、この補助空気噴出口50から粉剤送出口49に向けて送出補助空気A4を噴出することで、散気板38を通じた流動化用空気A2の噴出により流動化した粉剤収容室39内の粉剤Pを粉剤送出口49の側へ押し遣る形態にして、粉剤送出口49からの粉剤Pの送出を補助する。
エゼクタ43の絞り部44に供給する動作用空気A3、補助空気噴出口50から噴出する送出補助空気A4、逆洗器34から噴出する逆洗用空気A1、並びに、開閉弁36の開閉操作に用いる開閉操作用空気A5の夫々には、浄化処理するとともに減湿処理したドライエアを採用しており、特に動作用空気A3及び送出補助空気A4の夫々にドライエアを採用することで、それら動作用空気A3や送出補助空気A4の粉剤Pに対する接触により、粉剤P中に混ざった塗料における液分の蒸発を促進して、粉剤P中に混ざった塗料の乾燥を促進し、これにより、新しい粉剤Pとの交換が必要になるまでの粉剤Pの寿命を長くする。
一方、散気室40に供給する流動化用空気A2及び粉剤送給路42に供給するキャリア空気CAの夫々には、それらの使用流量が大きいことからランニングコストを考慮して、ブロア51により吸入して給送する設備周辺空気を採用している。
また、循環タンク37の粉剤収容室39において粉剤送出口49の近傍には、粉剤収容室39の全幅にわたる傾斜姿勢の通過抵抗板52を配置して、この通過抵抗板52の下端と散気板38との間のスリット状の間隙を通じて粉剤収容室39内の粉剤Pを粉剤送出口49に至らせるようにしてある。
即ち、この通過抵抗板52を設けることで、粉剤収容室39における粉剤Pが粉剤収容室39の幅方向(図4における紙面奥行方向)について均等な状態で粉剤送出口49から送出されるようにし、これにより、粉剤収容室39における粉剤Pの一部が粉剤送出口49から送出されないままの状態で室内に残ることを防止する。
図中、53は粉剤収容室39からフィルタ装置2の入口室25にわたる空気逃がし路であり、粉剤収容室39に対して吹き出す流動化用空気A2及び送出補助空気A4のうち、粉剤Pとともにエゼクタ43に吸入される空気量に対して過剰となる空気は、この空気逃がし路53を通じて粉剤収容室39からフィルタ装置2の入口室25に逃がす。
なお、循環タンク37周りの構成や粉剤給送手段41については、図8や図9に示す従来の塗装設備においても採用することができる。
〔別実施形態〕
次に本発明の別実施形態を列記する。
中継チャンバ18の大きさや形状は、図1,図2に示す大きさや形状に限らず、吸入口20を通じてフィルタ装置2の内部にまで影響が及ぶような空気流Aの乱れや偏流の発生を抑止できるものあれば、どのような大きさ及び形状にしてもよい。
塗装室4の排気口14は、塗装室4の室外に施設する中継ダクトを通じて中継チャンバ18に連通させるようにしてもよい。
フィルタ装置2における吸入口20の構造、及び、その吸入口20に設ける粉剤噴出器29の構造は、夫々、図1〜図3に示す構造に限らず、どうような構造にしてもよい。
フィルタ装置2は、フィルタ被覆層形成用の粉剤Pを複数回にわたり繰り返して使用するものに限らず、フィルタ被覆層形成用の粉剤Pを1回使用するだけで廃棄するものであってもよい。
塗装室4に設置する塗装装置は、塗装ロボット8に限られるものではなく、作業員が手に持って操作する塗装ガン、あるいは、塗装機を往復動作させるだけの動作装置であってもよい。
フィルタ24の表面に形成された粉剤堆積層を受取ホッパ35に落下させるフィルタ清掃手段には、逆洗用空気A1をフィルタ24に対してパルス的に作用させるものに限らず、フィルタ24を機械的に振動させることで粉剤堆積層を落下させるものや、粉剤堆積層を掻き取る形態で落下させるものなど、種々の形式のものを採用することができる。
本発明による塗装設備は、各種分野における種々の被塗物の塗装に利用することができる。
4 塗装室
A 空気
20 吸入口
24 フィルタ
2 フィルタ装置
P 粉剤
29 粉剤噴出器
14 排気口
15 側壁
3,3a 床
18 中継チャンバ
15A メンテナンス開口蓋
SA 換気用空気
16 気流案内板
X 被塗物設置箇所
Y 被塗物出入箇所
W 被塗物
9A,9B 搬送装置
8 塗装ロボット(塗装装置)
34 逆洗器(フィルタ清掃手段)
35 受取ホッパ
36 開閉弁
37 循環タンク
41 粉剤給送手段
CA キャリア空気
42 粉剤給送路
A3 動作用空気
44 絞り部
43 エゼクタ
38 散気板
39 粉剤収容室
A2 流動化用空気
40 散気室
49 粉剤送出口
A4 送出補助空気
50 補助空気噴出口

Claims (9)

  1. 室内でスプレー塗装が行われる塗装室と、その塗装室から排出されるオーバースプレー塗料含有の空気を吸入口から吸入してフィルタに通過させることで空気中のオーバースプレー塗料を前記フィルタにより捕集するフィルタ装置とを備え、
    このフィルタ装置の前記吸入口には、吸入するオーバースプレー塗料含有の空気に対してフィルタ被覆層形成用の粉剤を噴出する粉剤噴出器を設けてある塗装設備であって、
    前記塗装室からオーバースプレー塗料含有の空気を排出する排気口を、前記塗装室の側壁部において前記塗装室の床の近傍に形成し、
    前記フィルタ装置を前記塗装室の側方に配置して、前記フィルタ装置と前記塗装室との間に、前記排気口を通じて前記塗装室から排出されるオーバースプレー塗料含有の空気を受け入れる中継チャンバを設け、
    前記吸入口は、前記排気口に対する非対向の位置で前記中継チャンバに接続して前記中継チャンバの内部に開口させ
    前記塗装室の側壁のうち前記中継チャンバの側の側壁を、前記塗装室と前記中継チャンバとの間の仕切壁とする形態で、前記中継チャンバにおける前記塗装室の側の側壁に兼用し、
    この仕切壁としての側壁の下端部に、前記塗装室と前記中継チャンバとを連通させる前記排気口を形成し、
    前記仕切壁としての前記側壁又はその一部を、前記中継チャンバの内部に対するメンテナンス開口蓋にしてある塗装設備。
  2. 室内でスプレー塗装が行われる塗装室と、その塗装室から排出されるオーバースプレー塗料含有の空気を吸入口から吸入してフィルタに通過させることで空気中のオーバースプレー塗料を前記フィルタにより捕集するフィルタ装置とを備え、
    このフィルタ装置の前記吸入口には、吸入するオーバースプレー塗料含有の空気に対してフィルタ被覆層形成用の粉剤を噴出する粉剤噴出器を設けてある塗装設備であって、
    前記塗装室からオーバースプレー塗料含有の空気を排出する排気口を、前記塗装室の側壁部において前記塗装室の床の近傍に形成し、
    前記フィルタ装置を前記塗装室の側方に配置して、前記フィルタ装置と前記塗装室との間に、前記排気口を通じて前記塗装室から排出されるオーバースプレー塗料含有の空気を受け入れる中継チャンバを設け、
    前記吸入口は、前記排気口に対する非対向の位置で前記中継チャンバに接続して前記中継チャンバの内部に開口させ、
    前記塗装室における天井部の全面から換気用空気を均等な吹出風速で鉛直下向きに吹き出すのに対して、
    前記塗装室の側壁における前記床の近傍から斜め下向きに前記塗装室の内方側に延びる傾斜姿勢の気流案内板を設け、
    この気流案内板における塗装室内方側の先端と前記床との間の間隙を前記排気口にしてある塗装設備。
  3. 前記気流案内板を、水平方向に対して45°〜60°の角度を成す傾斜姿勢にしてある請求項2記載の塗装設備。
  4. 前記排気口の開口面に沿う方向での水平方向視において、前記気流案内板における塗装室内方側の先端が前記塗装室における被塗物設置箇所の下方近傍に位置する状態に、前記気流案内板を形成してある請求項2又は3記載の塗装設備。
  5. 被塗物出入箇所と前記塗装室の室内における被塗物設置箇所との間で被塗物を往復搬送する搬送装置を、平面視において、前記塗装室に設置した塗装装置の両側夫々に配置してある請求項1〜4のいずれか1項に記載の塗装設備。
  6. 前記中継チャンバにおける空気の最大風速を、前記吸入口における空気の風速の1/2以下にしてある請求項1〜5のいずれか1項に記載の塗装設備。
  7. 室内でスプレー塗装が行われる塗装室と、その塗装室から排出されるオーバースプレー塗料含有の空気を吸入口から吸入してフィルタに通過させることで空気中のオーバースプレー塗料を前記フィルタにより捕集するフィルタ装置とを備え、
    このフィルタ装置の前記吸入口には、吸入するオーバースプレー塗料含有の空気に対してフィルタ被覆層形成用の粉剤を噴出する粉剤噴出器を設けてある塗装設備であって、
    前記塗装室からオーバースプレー塗料含有の空気を排出する排気口を、前記塗装室の側壁部において前記塗装室の床の近傍に形成し、
    前記フィルタ装置を前記塗装室の側方に配置して、前記フィルタ装置と前記塗装室との間に、前記排気口を通じて前記塗装室から排出されるオーバースプレー塗料含有の空気を受け入れる中継チャンバを設け、
    前記吸入口は、前記排気口に対する非対向の位置で前記中継チャンバに接続して前記中継チャンバの内部に開口させ、
    前記フィルタ装置が、
    フィルタ被覆層として前記フィルタの表面に堆積した前記粉剤を前記フィルタから落下させるフィルタ清掃手段と、
    前記フィルタから落下する前記粉剤を受け取る受取ホッパと、
    この受取ホッパに受け取った前記粉剤を、開閉弁を通じてタンク内に収容する循環タンクと、
    この循環タンクに収容した前記粉剤を前記粉剤噴出器に給送して前記吸入口から吸入したオーバースプレー塗料含有の空気に噴出させる粉剤給送手段とを備え、
    前記粉剤給送手段として、
    前記粉剤をキャリア空気とともに前記粉剤噴出器に給送する粉剤給送路と、
    動作用空気を絞り部に通過させることで発生させる負圧により、前記循環タンクから前記粉剤を吸入して、吸入した粉剤を前記絞り部を通過した前記動作用空気とともに前記粉剤給送路における前記キャリア空気に合流させるエゼクタとを備え、
    前記動作用空気としてドライエアを、前記エゼクタにおける前記絞り部に供給する、塗装設備。
  8. 前記循環タンクの内部は、通気性多孔板からなる散気板により上側室と下側室とに仕切り、
    前記上側室は、前記受取ホッパが受け取った前記粉剤を前記開閉弁を通じて収容する粉剤収容室にし、
    前記下側室は、室内に供給される流動化用空気を前記散気板を通じて前記粉剤噴出室に噴出させる散気室にし、
    前記粉剤収容室の水平方向における一端部には、室内の前記粉剤を前記粉剤給送手段に対して送出する粉剤送出口を形成し、
    前記粉剤収容室の水平方向における他端部には、前記粉剤送出口に向けて送出補助空気を噴出する補助空気噴出口を設けてある請求項7記載の塗装設備。
  9. 前記補助空気噴出口から前記粉剤収容室に噴出する前記送出補助空気と、前記散気板を通じて前記粉剤収容室に噴出させる前記流動化用空気との少なくとも一方が、ドライエアである請求項8記載の塗装設備。
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