JP2019023253A - 熱成形用シートおよび熱成形体 - Google Patents

熱成形用シートおよび熱成形体 Download PDF

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Abstract

【課題】熱成形に使用する熱成形用シートにおいて、シートの垂れ下がりが小さく、偏肉が小さい成形体を得ることができる熱成形用シートを提供すること。【解決手段】MFRが0.1〜30g/10分、溶融張力MTがlog(MT)≧−0.9×log(MFR)+0.7またはlog(MT)≧1.15を満たす、長鎖分岐構造を有するポリプロピレン樹脂(A)、MFRが0.1〜9.5g/10分、溶融張力(MT)がlog(MT)<−0.9×log(MFR)+0.7かつlog(MT)<1.15を満たすポリプロピレン樹脂(B)、ポリテトラフルオロエチレン(C)、フィラー(D)、ポリエチレン樹脂(E)等を所定の割合で含むポリプロピレン樹脂組成物により形成される熱成形用シート。【選択図】なし

Description

本発明は、熱成形用シートおよび熱成形体に関し、更に詳しくはポリプロピレン樹脂組成物からなる熱成形用シートおよび熱成形体に関する。
熱成形用シートは、真空成形、圧空成形、真空圧空成形、両面真空成形等の熱成形により、食品容器等の包装容器のような小型の成形品から住設部材等の構造部材のような大型の成形品まで広く用いられている。包装容器に求められる特性としては、透明性、光沢といった外観上の特性や、例えば、電子レンジで内容物を加熱調理する際には耐熱性、耐油性といった特性が求められる。さらには近年、環境問題に対する関心が高まり、熱成形性に優れるポリスチレンやABS等の非晶性樹脂シートよりもポリプロピレン樹脂シートが好まれている。一方、構造部材の特性として、剛性、強度、耐熱性等の機械的特性に優れるとともに、耐ドローダウン性、延展性(深絞り性)等の成形性に優れることが求められている。
熱成形法による成形品の製造に用いられるシート用のポリプロピレン樹脂としては、成形性や製品の剛性、透明性の点から、プロピレン単独重合体やプロピレン−α−オレフィンランダム共重合体が用いられることが多い。しかし、耐ドローダウン性、延展性(深絞り性)が十分とはいえず、改良が求められている。
耐ドローダウン性を改良するために、オレフィン系樹脂100重量部に対し、ポリテトラフルオロエチレンを0.01〜10重量部配合したオレフィン系樹脂組成物を中間層として設けたオレフィン系複合樹脂積層シートが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この熱成形シートは、耐ドローダウン性は改善されているものの、延展性(深絞り性)は十分とはいえない。
耐ドローダウン性、延展性(深絞り性)を改良するために、歪硬化度が大きく、特定の分子量分布等を示すプロピレン系重合体を用いた熱成形用シートが提案されている(例えば、特許文献2参照)。この熱成形シートは、厚さ0.5mmのシートの絞り比1.0の深絞り成形において、シートの厚さに対する成形品の厚さが56〜76%(特許文献2の実施例参照)を達成し偏肉が改善されている。しかし、この熱成形シートでは、肉厚で大型の成形品を熱成形する際の耐ドローダウン性、延展性(深絞り性)は十分とはいえない。
特開平11−165390号公報 特開2009−299018号公報
本発明の目的は、真空成形、圧空成形、真空圧空成形、両面真空成形等の熱成形に使用する熱成形用シートにおいて、シートの垂れ下がりが小さく、偏肉が小さい成形体を得ることができる熱成形用シートを提供することにある。
上記課題を解決することができる本発明の熱成形用シートは、長鎖分岐構造を有するポリプロピレン樹脂(A)5〜100重量%およびポリプロピレン樹脂(B)0〜95重量%からなるポリプロピレン樹脂100重量部に対して、ポリテトラフルオロエチレン(C)0.01〜10重量部を含むポリプロピレン樹脂組成物を含む熱成形用シートであって、前記ポリプロピレン樹脂(A)が下記の特性(A−i)および(A−ii)を有し、前記ポリプロピレン樹脂(B)が下記の特性(B−i)および(B−ii)を有する熱成形用シートである。
特性(A−i):230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレート(MFR)が0.1〜30g/10分
特性(A−ii):溶融張力(MT)(単位:g)が
log(MT)≧−0.9×log(MFR)+0.7、または
log(MT)≧1.15を満たす
特性(B−i):230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレート(MFR)が0.1〜9.5g/10分
特性(B−ii):溶融張力(MT)(単位:g)が
log(MT)<−0.9×log(MFR)+0.7、および
log(MT)<1.15を満たす
本発明の別の熱成形用シートは、前記長鎖分岐構造を有するポリプロピレン樹脂(A)が、下記の特性(A−iii)を有する熱成形用シートである。
特性(A−iii):13C−NMRによるプロピレン単位3連鎖のmm分率が95%以上
本発明の別の熱成形用シートは、更に、ポリプロピレン樹脂100重量部に対して、フィラー(D)1〜150重量部 を含む熱成形用シートである。
本発明の別の熱成形用シートは、更に、ポリプロピレン樹脂100重量部に対して、ポリエチレン樹脂(E)1〜150重量部を含む熱成形用シートである。
本発明の熱成形体は、前記のいずれかの熱成形用シートからなる熱成形体である。
本発明の熱成形体の製造方法は、前記のいずれかの熱成形用シートを真空成形、圧空成形、真空圧空成形又は両面真空成形して熱成形体を製造する工程を含む熱成形体の製造方法である。
本発明の熱成形用シートは、シートの垂れ下がりが小さく、延展性が優れている。よって厚肉のシートを熱成形する場合でも、シートの垂れ下がりが小さく、偏肉が小さい成形体を得ることができる。したがって熱成形により、厚肉の大型の成形体を製造することができる。
本発明の熱成形用シートは、ポリプロピレン樹脂組成物を含む熱成形用シートである。熱成形用シートは、真空成形、圧空成形、真空圧空成形、両面真空成形等の熱成形に用いる原反であり、大型成形品用、小型成形品用のいずれにも使用することができる。大型成形品としては例えば、ドアトリム、インストルメントパネルやルーフキャリア等の自動車部材、建材内装パネル、洗面台パネル、大型の搬送トレー等を挙げることができる。また小型成形品としては例えば、トレー、皿、カップ等の食品容器等を挙げることができる。
熱成形用シートは、ポリプロピレン樹脂組成物を含む限り、単層シート及び多層シートのいずれでもよい。単層シートは、特定のポリプロピレン樹脂組成物を含む層のみからなるシートである。多層シートは、特定のポリプロピレン樹脂組成物を含む層1層又は2層以上と、ガスバリア樹脂層、接着樹脂層、再生樹脂層、加飾樹脂層等から選ばれる少なくとも1つの層を重ねた積層シートである。
本発明の熱成形用シートは、ポリプロピレン樹脂組成物を含む層の厚さが好ましくは1mm以上、より好ましくは1.3mm以上、さらに好ましくは1.6mm以上、よりさらに好ましくは1.9mm以上である。また、本発明の熱成形用シートは、厚さが好ましくは100mm以下、より好ましくは50mm未満、さらに好ましくは10mm未満である。ポリプロピレン樹脂組成物を含む層の厚さを1mm以上にすることにより、偏肉をより小さくすることができる。
本発明の熱成形用シートは、ポリプロピレン樹脂組成物を単軸押出機又は二軸押出機に通して、例えば、コートハンダーダイから押出したシートを例えば、(内部で冷却水や油が循環している)金属ロール表面に、エアーナイフ、エアーチャンバー、硬質ゴムロール、スチールベルト、金属ロール等を用いて押さえつけ冷却固化することにより得ることができる。また、シートの両面をスチールベルトで挟んで冷却固化することにより得ることもできる。このようなシートの冷却方法の中では、シート両面を金属ロール及び/又はスチールベルトを使用して冷却する方法が、表面凹凸の少ないシート表面、つまり透明性に優れたシートを得られることから、好ましい方法である。
また、本発明の熱成形用シートは、複数のダイを備えた押出機を用いて、フィードブロックやマルチマニホールドを用いて、多層シートとすることができる。
本発明の熱成形用シートを構成するポリプロピレン樹脂組成物は、長鎖分岐構造を有するポリプロピレン樹脂(A)5〜100重量%およびポリプロピレン樹脂(B)0〜95重量%からなるポリプロピレン樹脂と、当該ポリプロピレン樹脂100重量部に対して、ポリテトラフルオロエチレン(C)0.01〜10重量部を含む。以下、ポリプロピレン樹脂組成物について説明する。
(ポリプロピレン樹脂(A))
本発明において、ポリプロピレン樹脂(A)は、下記の特性(A−i)および(A−ii)を有する。
特性(A−i):230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレート(MFR)が0.1〜30g/10分
特性(A−ii):溶融張力(MT)(単位:g)が
log(MT)≧−0.9×log(MFR)+0.7、または
log(MT)≧1.15を満たす
また、ポリプロピレン樹脂(A)は、下記の特性(A−iii)を有するとよい。
特性(A−iii):13C−NMRによるプロピレン単位3連鎖のmm分率が95%以上
以下、ポリプロピレン樹脂(A)の特性について説明する。
(A−i):ポリプロピレン樹脂(A)の230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレート(MFR)は0.1〜30g/10分である。
ポリプロピレン樹脂(A)のMFRは、0.1〜30g/10分、好ましくは0.2〜20g/10分、より好ましくは0.5〜5g/10分である。MFRが0.1g/10分以上であると、シートを押出成形する際に、押出機への負荷が抑えられ、生産性が向上する。また、MFRが30g/10分以下であると、押出成形や熱成形する際の耐ドローダウン性が向上する。
ポリプロピレン樹脂(A)のMFRは、重合時の水素濃度等を制御することにより調整することができる。なお、MFRは、JIS K7210に準拠して、230℃、2.16kg荷重で測定される値である。
(A−ii):ポリプロピレン樹脂(A)の溶融張力(MT)(単位:g)は、
log(MT)≧−0.9×log(MFR)+0.7、または
log(MT)≧1.15を満たす。
ポリプロピレン樹脂(A)の溶融張力(MT)は、log(MT)≧−0.9×log(MFR)+0.7、またはlog(MT)≧1.15を満たし、好ましくは、log(MT)≧−0.9×log(MFR)+0.9、またはlog(MT)≧1.15を満たす。より好ましくはlog(MT)≧−0.9×log(MFR)+1.1、またはlog(MT)≧1.15を満たす。
ポリプロピレン樹脂(A)のMFRと溶融張力(MT)とが上記特性(A-ii)を満たすと、耐ドローダウン性が優れる。溶融張力(MT)の上限には定めはないが、大きすぎると延展性が低下し、熱成形時において金型への賦形性が悪化し、極端な場合には成形体が裂ける等の成形不良が発生するおそれがあるため、好ましくはlog(MT)≦1.48(MT≦30.2)である。
ポリプロピレン樹脂(A)の溶融張力(MT)の制御方法としては、触媒の種類にもよるが、重合時に連鎖移動剤の水素を、水素/プロピレンのモル比で1.0×10−6〜0.2の範囲で調節することにより、所望の溶融張力(MT)にすることが可能である。
また、ポリプロピレン樹脂(A)のMFRと溶融張力(MT)との関係は、例えば、触媒の種類により調節することが可能である。例えば、特開2009−275207号公報によれば、特定の二種類の遷移金属化合物を含む触媒を用いることにより、上述したMFRと溶融張力との関係を満たすポリプロピレン樹脂を得ることができる。
なお、溶融張力(MT)は、キャピログラフを使用して測定される値である。樹脂を温度230℃に加熱した直径9.6mmのシリンダーに入れ、押し込み速度20mm/分で、溶融樹脂を直径2.0mm、長さ40mmのオリフィスから押し出す。押し出される樹脂を、速度4.0m/分で引き取る時にプーリーに検出される張力を測定し、これを溶融張力(MT)とする。
(A−iii):ポリプロピレン樹脂(A)の13C−NMRによるプロピレン単位3連鎖のmm分率は好ましくは95%以上である。
ポリプロピレン樹脂(A)は、立体規則性が高いことが好ましい。立体規則性の高さは、13C−NMRによるプロピレン単位3連鎖のmm分率により評価することができる。ポリプロピレン樹脂(A)の13C−NMRにより得られるプロピレン単位3連鎖のmm分率は、95%以上が好ましく、より好ましくは96%以上であり、さらに好ましくは97%以上である。
mm分率は、ポリマー鎖中、頭−尾結合からなる任意のプロピレン単位3連鎖中、各プロピレン単位中のメチル分岐の方向が同一であるプロピレン単位3連鎖の割合であり上限値は100%である。このmm分率は、ポリプロピレン分子鎖中のメチル基の立体構造がアイソタクチックに制御されていることを示す値であり、高いほど、高度にアイソタクチックに制御されていることを意味する。mm分率が95%以上であると、熱成形時の耐ドローダウン性が向上する。
なお、ポリプロピレン樹脂(A)の13C−NMRによるプロピレン単位3連鎖のmm分率の測定方法は、以下の通りである。
試料375mgをNMRサンプル管(10φ)中で重水素化1,1,2,2−テトラクロロエタン2.5mlに完全に溶解させた後、125℃においてプロトン完全デカップリング法で、以下の条件で測定する。ケミカルシフトは、重水素化1,1,2,2−テトラクロロエタンの3本のピークの中央のピークを74.2ppmに設定する。他の炭素ピークのケミカルシフトはこれを基準とする。
フリップ角:90度
パルス間隔:10秒
共鳴周波数:100MHz以上
積算回数:10,000回以上
観測域:−20ppmから179ppm
データポイント数:32,768
mm分率の決定は、前記の条件により測定される13C−NMRスペクトルを用いて行う。スペクトルの帰属は、Macromolecules,(1975年)8巻,687頁やPolymer,30巻 1350頁(1989年)を参考に行う。なお、mm分率決定のより具体的な方法は、特開2009−275207号公報の段落[0053]〜[0065]に詳細に記載されており、本発明においても、この方法に従って行うものとする。
ポリプロピレン樹脂(A)は、長鎖分岐構造を有する。ポリプロピレン樹脂(A)が長鎖分岐構造を有することの直接的な指標として、分岐指数g’を挙げることができる。分岐指数g’は、長鎖分岐構造を有するポリマーの固有粘度[η]brと同じ分子量を有する線状ポリマーの固有粘度[η]linの比、すなわち、[η]br/[η]lin により与えられ、g’<1であると長鎖分岐構造を有するといえる。
分岐指数g’の定義は、例えば、「Developments in Polymer Characterization−4」(J.V. Dawkins ed. Applied Science Publishers, 1983)に記載されており、当業者にとって公知の指標である。
分岐指数g’は、例えば、下記に記すような光散乱計と、粘度計を検出器に備えたGPCを使用することにより、絶対分子量Mabsの関数として得ることができる。
ポリプロピレン樹脂(A)は、光散乱計により求める絶対分子量Mabsが100万における分岐指数g’が0.30以上1.00未満であることが好ましく、より好ましくは0.55以上0.98以下、さらに好ましくは0.75以上0.96以下、よりさらに好ましくは0.78以上0.95以下である。
分岐指数g’の算出方法は、以下の通りである。
示差屈折計(RI)および粘度検出器(Viscometer)を装備したGPC装置として、Waters社製のAlliance GPCV2000を用いる。また、光散乱検出器として、多角度レーザー光散乱検出器(MALLS)Wyatt Technology社のDAWN−Eを用いる。検出器は、MALLS、RI、Viscometerの順で接続する。移動相溶媒は、1,2,4−トリクロロベンゼン(BASFジャパン社製酸化防止剤Irganox1076を0.5mg/mLの濃度で添加)である。
移動相溶媒の流量は1mL/分で、カラムは、東ソー社製GMHHR−H(S) HTを2本連結して用いる。カラム、試料注入部および各検出器の温度は、140℃である。試料濃度は1mg/mLとし、注入量(サンプルループ容量)は0.2175mLである。
絶対分子量(Mabs)、二乗平均慣性半径(Rg)および極限粘度([η])を求めるにあたっては、MALLS付属のデータ処理ソフトASTRA(version4.73.04)を利用し、以下の文献を参考にして計算を行う。
参考文献1.Developments in Polymer Characterization−4(J.V. Dawkins ed. Applied Science Publishers, 1983. Chapter1.)
参考文献2.Polymer, 45, 6495−6505(2004)
参考文献3.Macromolecules,33,2424−2436(2000)
参考文献4.Macromolecules,33,6945−6952(2000)
分岐指数g’は、サンプルをViscometerで測定して得られる極限粘度([η]br)と、別途、線状ポリマーを測定して得られる極限粘度([η]lin)との比([η]br/[η]lin)として算出する。
ここで、[η]linを得るための線状ポリマーとしては、市販のホモポリプロピレン(日本ポリプロ社製ノバテック(登録商標)PPグレード名:FY6)を用いる。線状ポリマーの[η]linの対数は分子量の対数と線形の関係があることは、Mark−Houwink−Sakurada式として公知であるから、[η]linは、低分子量側や高分子量側に適宜外挿して数値を得ることができる。
長鎖分岐構造を有するポリプロピレン樹脂(A)は、例えば、プロピレンモノマーから末端二重結合を有するプロピレンマクロマーを重合し、プロピレンマクロマーとプロピレンモノマーとを共重合する、いわゆるマクロマー共重合法により得ることができる。しかしポリプロピレン樹脂(A)の製造方法はマクロマー共重合法に限定されない。
ポリプロピレン樹脂(A)は、プロピレンを単段重合又は二段以上の多段重合で単独重合して得られるプロピレン単独重合体、プロピレンとα−オレフィンとを単段重合又は二段以上の多段重合で共重合して得られるプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体、プロピレンを単段重合又は二段以上の多段重合で単独重合してプロピレン単独重合体を得る重合工程とプロピレンとα−オレフィンとを単段重合又は二段以上の多段重合で共重合してプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体を得る共重合工程とを含む重合で得られるプロピレン・α−オレフィンブロック共重合体のいずれであってもよいが、プロピレン単独重合体、プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体が好ましい。
α−オレフィンは、好ましくはエチレンまたは炭素数4〜18のα−オレフィンである。具体的には、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ヘプテン、4−メチル−ペンテン−1、4−メチル−ヘキセン−1、4,4−ジメチルペンテン−1等を挙げることができる。また、α−オレフィンとしては、1種または2種以上の組み合わせでもよい。
ポリプロピレン樹脂(A)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定される重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)から求められる分子量分布Mw/Mnは、好ましくは3〜10、より好ましくは3.5〜8、さらに好ましくは4.1〜6である。ポリプロピレン樹脂(A)のMw/Mnが上記範囲であることにより、シートを押出成形する際、成形加工性に特に優れる。
ポリプロピレン樹脂(A)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定されるZ平均分子量(Mz)およびMwから求められる分子量分布Mz/Mwが好ましくは2.5〜10、より好ましくは2.8〜8、さらに好ましくは3〜6であるとよい。ポリプロピレン樹脂(A)のMz/Mwが上記範囲であることにより、シートを押出成形する際、成形加工性に特に優れる。
なお、Mn、Mw、Mzの定義は「高分子化学の基礎」(高分子学会編、東京化学同人、1978)等に記載された事項に基づくものとし、Mn、Mw、MzはGPCによる分子量分布曲線から計算可能である。
GPCの測定方法は、以下の通りである。
・装置:Waters社製GPC(ALC/GPC 150C)
・検出器:FOXBORO社製MIRAN 1A IR検出器(測定波長:3.42μm)
・カラム:昭和電工社製AD806M/S(3本)
・移動相溶媒:オルトジクロロベンゼン(ODCB)
・測定温度:140℃
・流速:1.0ml/min
・注入量:0.2ml
・試料の調製:試料はODCB(0.5mg/mLのBHTを含む)を用いて1mg/mLの溶液を調製し、140℃で約1時間を要して溶解させる。
GPC測定で得られる保持容量から分子量への換算は、予め作成しておいた標準ポリスチレンによる検量線(較正曲線)を用いて行う。標準ポリスチレンとしては、東ソー(株)製の以下の銘柄を用いる。
F380、F288、F128、F80、F40、F20、F10、F4、F1、A5000、A2500、A1000
標準ポリスチレン各々が0.5mg/mLとなるようにODCB(0.5mg/mLのBHTを含む)に溶解した溶液を0.2mL注入して較正曲線を作成する。較正曲線は、最小二乗法で近似して得られる三次式を用いる。なお、分子量への換算に使用する粘度式[η]=K×Mα は、以下の数値を用いる。
PS:K=1.38×10−4、 α=0.7
PP:K=1.03×10−4、 α=0.78
(ポリプロピレン樹脂(B))
本発明において、ポリプロピレン樹脂(B)は、下記の特性(B−i)および(B−ii)を有する。
特性(B−i):230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレート(MFR)が0.1〜9.5g/10分
特性(B−ii):溶融張力(MT)(単位:g)がlog(MT)<−0.9×log(MFR)+0.7、およびlog(MT)<1.15を満たす
以下、ポリプロピレン樹脂(B)の特性について説明する。
(B−i):ポリプロピレン樹脂(B)の230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレート(MFR)は0.1〜9.5g/10分である。
ポリプロピレン樹脂(B)のMFRは、0.1〜9.5g/10分、好ましくは0.2〜6.0g/10分、より好ましくは0.3〜3.0g/10分である。MFRが0.1g/10分以上であると、シートを押出成形する際に、押出機への負荷が抑えられ生産性が向上する。また、MFRが9.5g/10分以下であると、シートの溶融張力を高く保つことができ、押出成形や熱成形する際に成形体が自重で垂れることがないため好ましい。
ポリプロピレン樹脂(B)のMFRは、重合時の水素濃度等を制御することにより調整することができる。なお、MFRは、JIS K7210に準拠して230℃、2.16kg荷重で測定される値である。
(B−ii):ポリプロピレン樹脂(B)の溶融張力(MT)(単位:g)は、
log(MT)<−0.9×log(MFR)+0.7、および
log(MT)<1.15を満たす。
ポリプロピレン樹脂(B)の溶融張力(MT)は、log(MT)<−0.9×log(MFR)+0.7、およびlog(MT)<1.15を満たし、好ましくは、log(MT)<−0.9×log(MFR)+0.6、およびlog(MT)<1.04(MT<11)を満たす。より好ましくはlog(MT)<−0.9×log(MFR)+0.5、およびlog(MT)<0.85(MT<7)を満たす。
ポリプロピレン樹脂(B)のMFRと溶融張力(MT)とが上記特性(B−ii)を満たすと、延展性が優れる。溶融張力の下限には定めはないが、小さすぎると耐ドローダウン性が低下し、熱成形時において成形可能な温度幅が狭くなるおそれがあるため、好ましくはlog(MT)>0.48(MT>3)である。
ポリプロピレン樹脂(B)は、好ましくは長鎖分岐構造を有しない。ポリプロピレン樹脂(B)は、光散乱計により求める絶対分子量Mabsが100万における分岐指数g’が好ましくは1である。
ポリプロピレン樹脂(B)は、プロピレンを単段重合又は二段以上の多段重合で単独重合して得られるプロピレン単独重合体、プロピレンとα−オレフィンとを単段重合又は二段以上の多段重合で共重合して得られるプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体、プロピレンを単段重合又は二段以上の多段重合で単独重合してプロピレン単独重合体を得る重合工程とプロピレンとα−オレフィンとを単段重合又は二段以上の多段重合で共重合してプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体を得る共重合工程とを含む重合で得られるプロピレン・α−オレフィンブロック共重合体のいずれであってもよいが、プロピレン単独重合体、プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体が好ましい。
α−オレフィンは、好ましくはエチレンまたは炭素数4〜18のα−オレフィンである。具体的には、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ヘプテン、4−メチル−ペンテン−1、4−メチル−ヘキセン−1、4,4−ジメチルペンテン−1等を挙げることができる。また、α−オレフィンとしては、1種または2種以上の組み合わせでもよい。
ポリプロピレン樹脂(B)は、チーグラーナッタ触媒により重合されるものであることが好ましい。チーグラーナッタ触媒としては、チタン、マグネシウム、ハロゲンを必須とする固体成分、有機アルミニウム、および必要に応じて用いられる電子供与体を含んでなる触媒であることが好ましい。
ポリプロピレン樹脂(B)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定される重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)から求められる分子量分布Mw/Mnは、好ましくは3.5〜10、より好ましくは3.7〜8、さらに好ましくは4〜6である。ポリプロピレン樹脂(B)のMw/Mnが上記範囲であることにより、シートを押出成形する際に、成形加工性に特に優れる。
本発明に係るポリプロピレン樹脂組成物は、ポリプロピレン樹脂(A)のメルトフローレートをMFRa、ポリプロピレン樹脂(B)のメルトフローレートをMFRbとするとき、MFRa/MFRbが好ましくは30>MFRa/MFRb>1を満たし、より好ましくは15>MFRa/MFRb>1.5を満たす。MFRa/MFRbを上記範囲にすることにより、偏肉をより小さくした成形体を得ることができる。
(ポリテトラフルオロエチレン(C))
本発明のポリテトラフルオロエチレン(C)は、テトラフルオロエチレンの単独重合体又はテトラフルオロエチレンを主成分とする共重合体である。テトラフルオロエチレンと共重合するコモノマーとしては、ジフルオロエチレン、トリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、クロロトリフルオロエチレン、フルオロアルキルエチレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル等の含フッ素オレフィン、パーフルオロアルキル(メタ)アクリレート等の含フッ素アルキル(メタ)アクリレート等を用いることができる。コモノマーの含有量は、原料であるテトラフルオロエチレンに対して10重量% 以下であることが好ましい。
ポリテトラフルオロエチレン(C)は、入手や取り扱いの容易さ及び使用量を正確に把握可能であることや夾雑物を排除する等が可能であることなどから、粒子状のものを用いるのが好ましい。ポリテトラフルオロエチレン粒子は市販のものを使用してもよいし、ポリテトラフルオロエチレン粒子の水性分散液を得たのち、後述の方法により乾燥させて使用してもよい。
ポリテトラフルオロエチレン粒子の水性分散液の市販原料としては、旭硝子社製のフルオンAD−1、AD−936、ダイキン工業社製のポリフロンD−1、D−2、三井デュポンフロロケミカル社製のテフロン30J(テフロンは登録商標)等を代表例として挙げることができる。
ポリテトラフルオロエチレン粒子の水性分散液は、含フッ素界面活性剤を用いる乳化重合法によって、テトラフルオロエチレンモノマーと、要すれば適宜のコモノマーを重合することにより得られる。ポリテトラフルオロエチレン粒子の水性分散液の粒子径は0.05〜1.0μmが好ましい。
こうして得られたポリテトラフルオロエチレン粒子の水性分散液は、塩化カルシウム、硫酸マグネシウム等の金属塩を溶解した熱水中に投入し、塩析、凝固した後に乾燥するか、スプレードライにより粉体化することができる。前述のように得られた粉体をそのまま使用するのが好ましいが、酸化防止剤、安定剤、滑剤等の成形助剤と共にポリプロピレンなどのマトリクス樹脂に配合し、溶融混練することによってマスターバッチを調製し、使用してもよい。
場合によっては、ポリテトラフルオロエチレン粒子の水性分散液中で重合性ビニル化合物を重合することによって、ポリテトラフルオロエチレンを変性することができる。この際に得られる変性ポリテトラフルオロエチレンは、ポリテトラフルオロエチレンとビニル化合物の重合体との均一な混合物を形成しており、ポリプロピレンとの混合性が向上する場合がある。
重合性ビニル化合物としては、スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、t−ブチルスチレン、o−エチルスチレン、p−クロロスチレン、o−クロロスチレン、2,4−ジクロロスチレン、p−メトキシスチレン、o−メトキシスチレン、2,4−ジメチルスチレン等の芳香族ビニル単量体、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸オクタデシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等の(メタ)アクリル酸エステル単量体、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル等のシアン化ビニル単量体、無水マレイン酸等のα、β−不飽和カルボン酸、N−フェニルマレイミド、N−メチルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド等のマレイミド単量体、グリシジルメタクリレート等のエポキシ基含有単量体、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル等のビニルエーテル単量体、酢酸ビニル、酪酸ビニル等のカルボン酸ビニル単量体、エチレン、プロピレン、イソブチレン等のα−オレフィン単量体、ブタジエン、イソプレン、ジメチルブタジエン等のジエン単量体等を挙げることができる。なかでも極性基を有する(メタ)アクリルモノマーが好ましい。これらの単量体は、単独であるいは2種以上混合して用いることができる。変性ポリテトラフルオロエチレン中のポリテトラフルオロエチレン含有量は、通常1〜90重量%の範囲から選択される。
ポリテトラフルオロエチレンは、ポリプロピレン樹脂との溶融混練に際し、せん断力によりフイブリル化し繊維状のネットワーク構造を採るので、溶融樹脂の溶融張力を向上させる作用がある。ネットワーク構造が効率よく発生、分散する点から、アクリルモノマーで変性したポリテトラフルオロエチレンが好ましい。アクリルモノマーで変性された変性ポリテトラフルオロエチレンの市販品としては、三菱レイヨン社製の熱可塑性樹脂用改質剤(メタブレンA−3000)等を挙げることができる。
(フィラー(D))
ポリプロピレン樹脂組成物は、任意であるが、フィラー(D)を含んでいることが好ましい。フィラー(D)を含むことにより、剛性が高くなる。フィラー(D)は、無機フィラー及び有機フィラーのいずれでもよい。また、無機フィラー及び有機フィラーの形態は、粒子状、板状、棒状、ウィスカー状、繊維状のいずれでもよい。
無機フィラーとしては、例えば、シリカ、ケイ藻土、バリウムフェライト、酸化ベリリウム、軽石、軽石バルン等の酸化物、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム等の水酸化物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロマイト、ドーソナイト等の炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸アンモニウム、亜硫酸カルシウム等の硫酸塩または亜硫酸塩、タルク、クレー、マイカ、ガラス繊維、ガラスバルーン、ガラスビーズ、ケイ酸カルシウム、ワラストナイト、モンモリロナイト、ベントナイト等のケイ酸塩、カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維、炭素中空球等の炭素類、硫化モリブデン、ボロン繊維、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナトリウム、塩基性硫酸マグネシウム繊維、チタン酸カリウム繊維、ホウ酸アルミニウム繊維、ケイ酸カルシウム繊維、炭酸カルシウム繊維、各種金属繊維等を挙げることができる。
有機フィラーとしては、例えば、芳香族ポリアミド繊維、セルロース繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維等の各種有機繊維、熱硬化性樹脂粉末、セロハン片、モミ殻等の殻繊維、木粉、木綿、ジュート、紙細片等を挙げることができる。
フィラー(D)としては、剛性を高める効果および材料コストの観点から、タルク、ガラス繊維、カーボン繊維、有機繊維から選ばれる少なくとも一種であることが好ましい。
フィラー(D)は、有機チタネートカップリング剤、有機シランカップリング剤、不飽和カルボン酸またはその無水物をグラフトした変性ポリオレフィン、脂肪酸、脂肪酸金属塩、脂肪酸エステル等により表面処理したものを用いてもよく、また、2種以上併用して表面処理してもよい。
(ポリエチレン樹脂(E))
ポリプロピレン樹脂組成物は、任意であるが、ポリエチレン樹脂(E)を含んでいることが好ましい。ポリエチレン樹脂(E)としては、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン等を挙げることができる。これらを単独又は2種以上を混合して用いることができる。
ポリエチレン樹脂(E)は、190℃、21.6kg荷重で測定されるMFRが好ましくは0.1〜10g/10分、より好ましくは1〜8g/10分、さらに好ましくは3〜6g/10分である。
ポリエチレン樹脂(E)は、JIS K6760による密度が好ましくは0.90〜0.98g/cmであり、より好ましくは0.92〜0.965g/cm、さらに好ましくは0.94〜0.95g/cmである。
(熱可塑性エラストマー(F))
ポリプロピレン樹脂組成物は、任意であるが、熱可塑性エラストマー(F)を含んでいてもよい。熱可塑性エラストマー(F)としては、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー等を挙げることができる。これらを単独又は2種以上を混合して用いることができる。
オレフィン系エラストマーとしては、例えば、エチレン・プロピレン共重合体エラストマー(EPR)、エチレン・ブテン共重合体エラストマー(EBR)、エチレン・ヘキセン共重合体エラストマー(EHR)、エチレン・オクテン共重合体エラストマー(EOR)、エチレン・プロピレン・エチリデンノルボルネン共重合体、エチレン・プロピレン・ブタジエン共重合体、エチレン・プロピレン・イソプレン共重合体等のエチレン・α−オレフィン・ジエン三元共重合体エラストマー、エチレン−エチレン・ブチレン−エチレン共重合体(CEBC)等の水添ポリマー系エラストマー等を挙げることができる。なかでもエチレン・プロピレン共重合体エラストマー、エチレン・ブテン共重合体エラストマー、エチレン・ヘキセン共重合体エラストマーが好ましい。
スチレン系エラストマーとしては、例えば、スチレン・ブタジエン・スチレントリブロック共重合体エラストマー(SBS)、スチレン・イソプレン・スチレントリブロック共重合体エラストマー(SIS)、スチレン−エチレン・ブチレン共重合体エラストマー(SEB)、スチレン−エチレン・プロピレン共重合体エラストマー(SEP)、スチレン−エチレン・ブチレン−スチレン共重合体エラストマー(SEBS)、スチレン−エチレン・ブチレン−エチレン共重合体エラストマー(SEBC)、水添スチレン・ブタジエンエラストマー(HSBR)、スチレン−エチレン・プロピレン−スチレン共重合体エラストマー(SEPS)、スチレン−エチレン・エチレン・プロピレン−スチレン共重合体エラストマー(SEEPS)、スチレン−ブタジエン・ブチレン−スチレン共重合体エラストマー(SBBS)、部分水添スチレン−イソプレン−スチレン共重合体エラストマー、部分水添スチレン−イソプレン・ブタジエン−スチレン共重合体エラストマー等を挙げることができる。
熱可塑性エラストマー(F)は、190℃、2.16kg荷重で測定されるMFRが好ましくは0.01〜10g/10分、より好ましくは0.1〜3g/10分である。熱可塑性エラストマー(C)のMFRが、0.1g/10分以上であると、シートを押出成形する際に、押出機への負荷が抑えられ生産性が向上する。また、MFRが10g/10分以下であると、シートの溶融張力を高く保つことができ、押出成形や熱成形する際に成形体が自重で垂れることがないため好ましい。
(ポリプロピレン樹脂組成物)
ポリプロピレン樹脂組成物を構成するポリプロピレン樹脂は、ポリプロピレン樹脂(A)5〜100重量%およびポリプロピレン樹脂(B)0〜95重量%からなり、好ましくはポリプロピレン樹脂(A)10〜90重量%およびポリプロピレン樹脂(B)10〜90重量%からなり、より好ましくはポリプロピレン樹脂(A)20〜85重量%およびポリプロピレン樹脂(B)15〜80重量%からなる。上記範囲にあると、耐ドローダウン性と延展性に優れる。
ポリプロピレン樹脂組成物は、ポリプロピレン樹脂100重量部に対して、ポリテトラフルオロエチレン(C)を0.01〜10重量部、好ましくは0.1〜7重量部、より好ましくは0.5〜4重量部含む。
ポリプロピレン樹脂組成物は、ポリプロピレン樹脂100重量部に対して、フィラー(D)を好ましくは0〜250重量部、より好ましくは1〜150重量部、さらに好ましくは5〜100重量部含む。上記範囲であると剛性とシートの押出成形性を良好なレベルに維持することができる。
ポリプロピレン樹脂組成物は、ポリプロピレン樹脂100重量部に対して、ポリエチレン樹脂(E)を好ましくは0〜250重量部、より好ましくは1〜150重量部、さらに好ましくは5〜50重量部含む。
ポリプロピレン樹脂組成物は、ポリプロピレン樹脂100重量部に対して、熱可塑性エラストマー(F)を好ましくは0〜150重量部、より好ましくは0〜100重量部、さらに好ましくは0〜50重量部である。
ポリプロピレン樹脂組成物には、必要に応じて、本発明の効果を著しく損なわない範囲で、例えば、発明の効果を一層向上させること、或は他の効果を付与すること等の目的のため、任意の成分を添加することができる。
添加することができる任意の成分としては、例えば、顔料等の着色剤、ヒンダードアミン系等の光安定剤、ベンゾトリアゾール系等の紫外線吸収剤、ソルビトール系等の造核剤、フェノール系、リン系等の酸化防止剤、非イオン系等の帯電防止剤、ハイドロタルサイト等の中和剤、チアゾール系等の抗菌・防黴剤、ハロゲン化合物等の難燃剤、可塑剤、脂肪酸金属塩等の分散剤、脂肪酸アミド等の滑剤、窒素化合物等の金属不活性剤、非イオン系等の界面活性剤や、前記ポリプロピレン樹脂(A及びB)以外のポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂やポリエステル樹脂等の熱可塑性樹脂等を挙げることができる。
これらの任意の成分は、2種以上を併用してもよく、プロピレン樹脂(A)に添加してもよいし、ポリプロピレン樹脂(B)等に添加されていてもよく、それぞれの成分においても、2種以上併用することもできる。
着色剤、例えば、無機系や有機系の顔料等は、本発明に係る熱成形用シートの着色外観、見映え、風合い、商品価値、耐候性、耐久性等の付与、向上等に有効である。
無機系の顔料としては、ファーネスカーボン、ケッチェンカーボン等のカーボンブラック;酸化チタン;酸化鉄(ベンガラ等);クロム酸(黄鉛等);モリブデン酸;硫化セレン化物;フェロシアン化物等を挙げることができる。有機系の顔料としては、難溶性アゾレーキ;可溶性アゾレーキ;不溶性アゾキレート;縮合性アゾキレート;その他のアゾキレート等のアゾ系顔料;フタロシアニンブルー;フタロシアニングリーン等のフタロシアニン系顔料;アントラキノン;ペリノン;ペリレン;チオインジゴ等のスレン系顔料;染料レーキ;キナクリドン系;ジオキサジン系;イソインドリノン系等を挙げることができる。また、メタリック調やパール調にするには、アルミフレーク;パール顔料を含有させることができる。また、染料を含有させることもできる。
光安定剤や紫外線吸収剤、例えば、ヒンダードアミン化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物、サリシレート系化合物等は、本発明に係る熱成形用シートの耐候性や耐久性等の付与、向上に有効であり、耐候変色性の一層の向上に有効である。ここで、前記光安定剤と紫外線吸収剤とを併用することは、耐候性、耐久性、耐候変色性等の向上効果が大きく好ましい。
ヒンダードアミン化合物としては、コハク酸ジメチルと1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンとの縮合物;ポリ〔〔6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)イミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル〕〔(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ〕ヘキサメチレン〔(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ〕〕;テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート;テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート;ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート;ビス−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルセバケート等を挙げることができる。
ベンゾトリアゾール系化合物としては、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール;2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール等を挙げることができる。
ベンゾフェノン系化合物としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン;2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン等を挙げることができる。
サリシレート系化合物としては、4−t−ブチルフェニルサリシレート;2,4−ジ−t−ブチルフェニル3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシベンゾエート等を挙げることができる。
酸化防止剤、例えば、フェノール系、リン系、イオウ系等の酸化防止剤は、本発明に係る熱成形用シートの耐熱安定性、加工安定性、耐熱老化性等の付与、向上等に有効である。
また、帯電防止剤、例えば、非イオン系、カチオン系等の帯電防止剤は、本発明に係る熱成形用シートの帯電防止性の付与、向上に有効である。
任意の成分の使用量は、ポリプロピレン樹脂(A)とポリプロピレン樹脂(B)との合計量100重量部に対して、100重量部以下であることが好ましい。
ポリプロピレン樹脂組成物は、ポリプロピレン樹脂(A)、ポリプロピレン樹脂(B)、ポリテトラフルオロエチレン(C)および必要に応じて添加する任意の成分を、ドライブレンド、ヘンシェルミキサー等で混合することにより得ることができる。さらに、単軸押出機、二軸押出機等で溶融混練することができる。
(熱成形シート)
本発明の熱成形用シートは、上述したポリプロピレン樹脂組成物により形成されるシートである。熱成形用シートは、ポリプロピレン樹脂組成物を単軸押出機又は二軸押出機に通しシート状に押出成形することにより得られる。
本発明の熱成形用シートは、真空成形、圧空成形、真空圧空成形、両面真空成形等の熱成形に供することができる。本発明の熱成形用シートを、真空成形、圧空成形、真空圧空成形、両面真空成形等の熱成形に供することにより、熱成形体にすることができる。
本発明の熱成形体は、上記熱成形用シートを、真空成形、圧空成形、真空圧空成形、プラグアシスト真空圧空成形、両面真空成形等の熱成形法により、成形して製造することができる。本発明の熱成形体の製造方法は、好ましくは熱成形用シートを真空成形、圧空成形、真空圧空成形又は両面真空成形して熱成形体を製造する工程を含むことができる。このような熱成形における加熱方法としては、間接加熱、熱板加熱、熱ロール加熱等を挙げることができる。得られた熱成形体は、耐熱性、耐薬品性が優れるとともに、偏肉が小さく、優れる。さらに剛性、耐衝撃性のバランスが従来レベル以上に向上する。
以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
1.評価方法
(1)メルトフローレート(MFR)
ポリプロピレン樹脂のMFRはJIS K7210に準拠して230℃、2.16kg荷重で測定した。ポリエチレン樹脂のMFRはJIS K6922−2に準拠して190℃、21.6kg荷重で測定した。単位はg/10分である。
(2)融点(Tm)
セイコーインスツルメンツ社製DSC6200を使用して測定した。シート状にしたサンプル片5mgをアルミパンに詰め、室温から一旦200℃まで昇温速度100℃/分で昇温し、5分間保持した後に、10℃/分で20℃まで降温して、その後、10℃/分で200℃まで昇温させたときの融解最大ピーク温度を融点Tm(℃)とした。
(3)溶融張力MT
東洋精機製作所社製キャピログラフを使用して測定した。
(測定条件)
・キャピラリー:直径2.0mm、長さ40mm
・シリンダー径:9.55mm
・シリンダー押出速度:20mm/分
・引き取り速度:4.0m/分
・温度:230℃
溶融張力MTが極めて高い場合には、引き取り速度4.0m/分では、樹脂が破断してしまうことがある。このようなときには、引取り速度を0.1m/分ずつ下げ、引き取りのできる最高の速度における溶融張力をMTとした。単位はグラムである。
(4)分子量分布Mw/MnおよびMz/Mw
上述した方法に従って、GPC測定により求めた。
(5)mm分率
日本電子社製GSX−400、FT−NMRを用い、前述したとおり、特開2009−275207号公報の段落[0053]〜[0065]に記載の方法で測定した。単位は%である。
(6)耐ドローダウン性
ポリプロピレン樹脂シートから、300mm×300mmの大きさの試験片を切り出し、内寸260mm×260mmの枠に水平に固定した。三鈴エリー社製垂れ試験機を用いて、ヒーターが上下に配列してある試験機内の加熱炉に導いて雰囲気温度200℃で加熱し、加熱開始からのサンプル中央部の鉛直方向の変位の経時変化をレーザー光線により逐次測定した。
加熱時間とともにシートは、一旦垂れ下がり(マイナス方向へ変位)、応力緩和により張り戻った(プラス方向へ変位)後に再び垂れ下がる。加熱開始時のシート位置(変位)をA(mm)、最大張り戻り時の位置(変位)をB(mm)、最大張り戻り時から10秒後の位置(変位)をC(mm)として、耐ドローダウン性を、以下の基準で評価した。
◎:B−A≧0mmかつC−B≧−5mm
○:B−A≧−5mmかつC−B≧−10mm(B−A≧0mmかつC−B≧−5mmの場合を除く)
△:B−A≧−5mmかつC−B<−10mm、または、B−A<−5mmかつC−B≧−10mm
×:B−A<−5mmかつC−B<−10mm
ここで、B−A≧−5mmであることは、容器成形時にシートが緊張し、皺のない美麗な外観形成が可能であることを意味し、C−B≧−10mmであることは、良好な成形体を得るための成形時間範囲が充分広いことを意味する。
(7)延展性
ポリプロピレン樹脂シートから、200mm×200mmの大きさの試験片を切り出し、内寸半径80mmの円状枠に固定した。三鈴エリー社製垂れ試験機を用いて、ヒーターが上下に配列してある試験機内の加熱炉に導いて雰囲気温度200℃で加熱し、最大張り戻り時から2秒後シート上部に設置したプラグをエアシリンダー圧により0.1m/秒で降下させ、シートの深絞り成形を行った。得られた高さ200mmのコーン状の成形体について、高さ方向25mm〜175mmの間の25mmの間隔に設けた11か所の基準点における胴部の厚さをマイクロメーターにより測定し、最小の測定値を胴部最小厚さとした。
2.使用樹脂等
評価に用いた樹脂の物性値等を表1〜3にまとめた。ポリプロピレン樹脂(A1)は日本ポリプロ社製WAYMAX MFX8(商品名)、ポリプロピレン樹脂(B1)は日本ポリプロ社製ノバテックEC9(商品名)、ポリエチレン樹脂(E1)は日本ポリエチレン社製ノバテックHB315(商品名)である。
Figure 2019023253
Figure 2019023253
Figure 2019023253
(実施例1)
ポリプロピレン樹脂(A1)36重量%、ポリプロピレン樹脂(B1)64重量%と、ポリプロピレン樹脂(A1)とポリプロピレン樹脂(B1)との合計量100重量部に対して、三菱レイヨン社製ポリテトラフルオロエチレン メタブレンA−3000(商品名)1重量部、林化成社製タルク ミクロンホワイト5000SMA(商品名)29重量部、ポリエチレン樹脂(E1)14重量部との混合物をリボンブレンダーにより均一に攪拌混合したものを、スクリュー口径40mmの押出機に投入し、樹脂温度230℃にてT型ダイスより押出し、表面温度が80℃の鏡面仕上げの金属製キャストロ−ルにて挟み、冷却固化させながら0.5m/minの速度で連続的に引き取り、幅500mm、厚さ2mmのポリプロピレン樹脂シートを得た。
このシートについて、上述の各種評価を行った。このシートは、耐ドローダウン性が良好であり、延展性が優れ、偏肉の少ない成形体が得られることが確認された。熱成形用シートの組成および評価結果を表4にまとめた。
(実施例2)
使用する樹脂を、ポリプロピレン樹脂(A1)74重量%、ポリプロピレン樹脂(B1)26重量%と、ポリプロピレン樹脂(A1)とポリプロピレン樹脂(B1)との合計量100重量部に対して、三菱レイヨン社製ポリテトラフルオロエチレン メタブレンA−3000(商品名)3重量部、林化成社製タルク ミクロンホワイト5000SMA(商品名)29重量部、ポリエチレン樹脂(E1)15重量部との混合物とする以外は、実施例1と同様にして、ポリプロピレン樹脂シートを得、評価を行った。このシートは、耐ドローダウン性が良好であり、延展性が優れ、偏肉の少ない成形体が得られることが確認された。熱成形用シートの組成および評価結果を表4にまとめた。
(比較例1、2)
使用する樹脂等の組成を表4に示すように変更したこと以外は、実施例1と同様にして、ポリプロピレン樹脂シート(熱成形用シート)を得、評価を行った。熱成形用シートの評価結果を表4にまとめた。
Figure 2019023253

Claims (6)

  1. 長鎖分岐構造を有するポリプロピレン樹脂(A)5〜100重量%およびポリプロピレン樹脂(B)0〜95重量%からなるポリプロピレン樹脂100重量部に対して、ポリテトラフルオロエチレン(C)0.01〜10重量部を含むポリプロピレン樹脂組成物を含む熱成形用シートであって、
    前記ポリプロピレン樹脂(A)が下記の特性(A−i)および(A−ii)を有し、前記ポリプロピレン樹脂(B)が下記の特性(B−i)および(B−ii)を有することを特徴とする熱成形用シート。
    特性(A−i):230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレート(MFR)が0.1〜30g/10分
    特性(A−ii):溶融張力(MT)(単位:g)が
    log(MT)≧−0.9×log(MFR)+0.7、または
    log(MT)≧1.15を満たす
    特性(B−i):230℃、2.16kg荷重で測定されるメルトフローレート(MFR)が0.1〜9.5g/10分
    特性(B−ii):溶融張力(MT)(単位:g)が
    log(MT)<−0.9×log(MFR)+0.7、および
    log(MT)<1.15を満たす
  2. 前記長鎖分岐構造を有するポリプロピレン樹脂(A)が、下記の特性(A−iii)を有することを特徴とする請求項1に記載の熱成形用シート。
    特性(A−iii):13C−NMRによるプロピレン単位3連鎖のmm分率が95%以上
  3. 更に、ポリプロピレン樹脂100重量部に対して、フィラー(D)1〜150重量部 を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の熱成形用シート。
  4. 更に、ポリプロピレン樹脂100重量部に対して、ポリエチレン樹脂(E)1〜150重量部を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱成形用シート。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱成形用シートからなる熱成形体。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱成形用シートを真空成形、圧空成形、真空圧空成形又は両面真空成形して熱成形体を製造する工程を含む熱成形体の製造方法。

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