JP2019021155A - 重要物管理装置 - Google Patents

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政義 藤田
健一 徳永
Kenichi Tokunaga
健一 徳永
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Abstract

【課題】セキュリティ面の強化が可能となる重要物管理装置を提供する。
【解決手段】使用者識別情報入力手段64に入力された使用者識別情報が使用許可者識別情報記憶手段82に記憶された使用許可者識別情報と一致する場合に使用可能となる重要物管理装置本体75と、使用許可者識別情報を登録して使用許可者識別情報記憶手段82に記憶する使用許可者識別情報登録処理を実行する使用許可者識別情報登録手段70と、登録許可者識別情報を記憶する登録許可者識別情報記憶手段83と、使用者識別情報入力手段64に入力された複数の異なる使用者識別情報が登録許可者識別情報記憶手段83に記憶された登録許可者識別情報と一致する場合に、使用許可者識別情報登録手段70による使用許可者識別情報登録処理の実行を許可する使用許可者識別情報登録許可手段71と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、現金、有価物、鍵等の重要物を管理する重要物管理装置に関する。
現金、有価物、鍵等の重要物を管理する重要物管理装置においては、セキュリティ面の強化が要望されている。重要物管理装置のうち、例えば鍵を管理する鍵管理装置には、特定の鍵の取り出しを、二人以上の複数人を使用する者として特定したときに初めて可能とすることでセキュリティ面を強化したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−212848号公報
重要物管理装置において、セキュリティ面のさらなる強化が要望されている。
本発明は、セキュリティ面の強化が可能となる重要物管理装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る第1の態様は、使用許可者識別情報を記憶する使用許可者識別情報記憶手段と、使用者識別情報が入力される使用者識別情報入力手段と、前記使用者識別情報入力手段に入力された使用者識別情報が前記使用許可者識別情報記憶手段に記憶された使用許可者識別情報と一致する場合に使用可能となる重要物管理装置本体と、使用許可者識別情報を前記使用許可者識別情報記憶手段に記憶する使用許可者識別情報登録処理を実行する使用許可者識別情報登録手段と、登録許可者識別情報を記憶する登録許可者識別情報記憶手段と、前記使用者識別情報入力手段に入力された複数の異なる使用者識別情報が前記登録許可者識別情報記憶手段に記憶された登録許可者識別情報と一致する場合に、前記使用許可者識別情報登録手段による使用許可者識別情報登録処理の実行を許可する使用許可者識別情報登録許可手段と、を有することを特徴とする。
上記第1の態様によれば、重要物管理装置本体は、使用者識別情報入力手段に入力された使用者識別情報が使用許可者識別情報記憶手段に記憶された使用許可者識別情報と一致する場合に使用可能となる。このように重要物管理装置本体の使用を許可する使用許可者識別情報の登録をする際に、使用許可者識別情報登録許可手段は、使用者識別情報入力手段に入力された複数の異なる使用者識別情報が登録許可者識別情報記憶手段に記憶された登録許可者識別情報と一致する場合に、使用許可者識別情報登録手段による使用許可者識別情報登録処理の実行を許可する。そして、使用許可者識別情報登録処理の実行が許可されると、使用許可者識別情報登録手段が、使用許可者識別情報を使用許可者識別情報記憶手段に記憶することになる。よって、重要物管理装置本体の使用を許可する使用許可者識別情報の登録に、使用許可者識別情報登録処理の実行が許可された複数の異なる適正な使用者識別情報の入力が必要になって、複数の異なる登録者が関わることになるため、セキュリティ面を強化することができる。
本発明に係る第2の態様は、上記第1の態様において、前記使用許可者識別情報登録許可手段は、前記使用者識別情報入力手段に入力された第1の使用者識別情報が前記登録許可者識別情報記憶手段に記憶された登録許可者識別情報と一致する場合に、前記使用許可者識別情報登録手段による使用許可者識別情報登録処理のうち使用許可者識別情報を仮登録する仮登録処理の実行を許可し、前記仮登録処理の後、前記使用者識別情報入力手段に入力された第2の使用者識別情報が前記登録許可者識別情報記憶手段に記憶された登録許可者識別情報と一致する場合に、前記仮登録処理で仮登録された使用許可者識別情報を前記使用許可者識別情報記憶手段に記憶して本登録する本登録処理の実行を許可することを特徴とする。
上記第2の態様によれば、使用許可者識別情報登録許可手段は、使用者識別情報入力手段に入力された第1の使用者識別情報が登録許可者識別情報記憶手段に記憶された登録許可者識別情報と一致する場合に、使用許可者識別情報登録手段による使用許可者識別情報登録処理のうち使用許可者識別情報を仮登録する仮登録処理の実行を許可する。これにより、使用許可者識別情報登録処理の実行が許可された一つの適正な第1の使用者識別情報が入力されれば、登録対象の使用者識別情報を使用許可者識別情報として仮登録することができる。そして、使用許可者識別情報登録許可手段は、この仮登録処理の後、使用者識別情報入力手段に入力された、第1の使用者識別情報とは異なる第2の使用者識別情報が登録許可者識別情報記憶手段に記憶された登録許可者識別情報と一致する場合に、仮登録処理で仮登録された使用許可者識別情報を使用許可者識別情報記憶手段に記憶して本登録する本登録処理の実行を許可する。そして、本登録処理の実行が許可されると、使用許可者識別情報登録手段が、使用許可者識別情報を使用許可者識別情報記憶手段に記憶することになる。よって、重要物管理装置本体の使用を許可する使用許可者識別情報の本登録処理までには、使用許可者識別情報登録処理の実行が許可された複数の異なる適正な使用者識別情報が必要になるものの、仮登録処理までは、使用許可者識別情報登録処理の実行が許可された一つの適正な使用者識別情報があれば良くなる。よって、使用許可者識別情報登録処理の作業性が向上する。
本発明に係る第3の態様は、上記第2の態様において、前記使用許可者識別情報登録手段は、前記仮登録処理で仮登録された使用許可者識別情報を記憶する仮登録情報記憶手段を有して前記仮登録処理と前記本登録処理とを分離して実行可能であり、前記使用許可者識別情報登録許可手段は、前記使用者識別情報入力手段に入力された第1の使用者識別情報が前記登録許可者識別情報記憶手段に記憶された登録許可者識別情報と一致する場合に、前記使用許可者識別情報登録手段による使用許可者識別情報登録処理のうち使用許可者識別情報を前記第1の使用者識別情報と関連付けて前記仮登録情報記憶手段に記憶する前記仮登録処理の実行を許可し、前記使用者識別情報入力手段に入力された第2の使用者識別情報が前記登録許可者識別情報記憶手段に記憶された登録許可者識別情報と一致する場合に、前記仮登録情報記憶手段に前記第1の使用者識別情報と関連付けて記憶された使用許可者識別情報を前記使用許可者識別情報記憶手段に記憶して本登録する前記本登録処理の実行を許可することを特徴とする。
上記第3の態様によれば、使用許可者識別情報登録許可手段は、使用者識別情報入力手段に入力された第1の使用者識別情報が登録許可者識別情報記憶手段に記憶された登録許可者識別情報と一致する場合に、使用許可者識別情報登録手段による使用許可者識別情報登録処理のうち使用許可者識別情報を第1の使用者識別情報と関連付けて仮登録情報記憶手段に記憶して仮登録する仮登録処理の実行を許可する。これにより、使用許可者識別情報登録処理の実行が許可された一人の適正な第1の使用者識別情報が入力されれば、登録対象の使用者識別情報を使用許可者識別情報として第1の使用者識別情報と関連付けて仮登録情報記憶手段に記憶することができる。そして、使用許可者識別情報登録許可手段は、この仮登録処理の後、使用者識別情報入力手段に入力された、第1の使用者識別情報とは異なる第2の使用者識別情報が登録許可者識別情報記憶手段に記憶された登録許可者識別情報と一致する場合に、仮登録処理で仮登録情報記憶手段に第1の使用者識別情報と関連付けて記憶された使用許可者識別情報を使用許可者識別情報記憶手段に記憶して本登録する本登録処理の実行を許可する。そして、本登録処理の実行が許可されると、使用許可者識別情報登録手段が、使用許可者識別情報を使用許可者識別情報記憶手段に記憶することになる。よって、仮登録処理の登録対象の使用者識別情報を使用許可者識別情報として仮登録情報記憶手段に記憶しておくことができ、仮登録処理の登録対象の使用者識別情報を使用許可者識別情報として仮登録情報記憶手段から読み出して本登録処理することができるため、仮登録処理と本登録処理とを分離して実行することができる。よって、重要物管理装置本体の使用を許可する使用許可者識別情報の本登録処理までには、使用許可者識別情報登録処理の実行が許可された複数の異なる適正な使用者識別情報が必要になるものの、第1の使用者識別情報を有する入力者と、第2の使用者識別情報を有する承認者とが、一緒に使用許可者識別情報登録処理を行わなくてもすむため、使用許可者識別情報登録処理の作業性がさらに向上する。
本発明によれば、セキュリティ面の強化が可能となる重要物管理装置を提供することができる。
本発明に係る重要物管理装置の一実施形態である出納機を示す斜視図である。 本発明に係る重要物管理装置の一実施形態である出納機を示す制御系のブロック図である。 本発明に係る重要物管理装置の一実施形態である出納機システムを示す斜視図である。
本発明に係る重要物管理装置の第1実施形態である出納機を図1,図2を参照して以下に説明する。
出納機10は、重要物としての紙幣および硬貨からなる現金および金券等を管理するもので、銀行等の金融機関の店舗に設置されて店舗全体の貨幣処理を管理するものである。出納機10は、例えば、大口顧客に対する係員による入金、出金等の取引処理、係員による渉外先への持ち出し金の出金処理や、渉外先からの持ち帰り金の入金処理、さらには、営業終了後の金融機関店舗全体での入出金状況の締め上げ管理等を行うものである。
出納機10は、紙幣についての入出金処理等を行って紙幣を管理する紙幣処理装置11と、紙幣の特に新券紙幣についての出金処理等を行って新券紙幣を管理する新券紙幣処理装置12と、硬貨についての入出金処理等を行って硬貨を管理する硬貨処理装置13とが左右に並設されて構成されている。
紙幣処理装置11は、その前面側の上部に、装置外からバラ紙幣が投入されるとともに装置内から出金用のバラ紙幣が繰り出されるバラ紙幣入出金部21が設けられている。バラ紙幣入出金部21の下側には、受け入れ不可と判定されたバラ入金リジェクト紙幣が装置内から繰り出されるバラ紙幣入金リジェクト部22が設けられている。紙幣処理装置11の上部には、バラ紙幣入出金部21よりも装置後方にオフセットして、紙幣処理装置11の内部で結束された小束紙幣を入出金する小束出金部23が設けられている。
紙幣処理装置11は、バラ紙幣入金処理時に、バラ紙幣入出金部21に投入されたバラ紙幣を識別し、受け入れ可能な紙幣を一時貯留部に一時貯留させる一方、受け入れ不可な紙幣をバラ紙幣入金リジェクト部22に繰り出して装置外に取り出し可能とする。また、バラ紙幣収納処理時に、一時貯留部のバラ紙幣を金種別にバラ紙幣収納部に収納する。紙幣処理装置11は、バラ紙幣出金処理時に、バラ紙幣収納部に収納しているバラ紙幣をバラ紙幣入出金部21に繰り出して装置外に取り出し可能とする。紙幣処理装置11は、結束処理時に、バラ紙幣収納部に収納しているバラ紙幣を結束部に繰り出して結束し小束紙幣として小束紙幣収納部に収納する。紙幣処理装置11は、小束紙幣出金処理時に、小束紙幣収納部に収納している小束紙幣を小束出金部23に繰り出して装置外に取り出し可能とする。出納機10は、バラ紙幣収納部に対するバラ紙幣の収納および繰り出しと、小束紙幣収納部に対する小束紙幣の収納および繰り出しとを管理して紙幣の在り高を管理する。
新券紙幣処理装置12は、その前面側の上部に、装置内から繰り出されたバラ新券紙幣を装置外に取り出し可能とする新券紙幣出金部42が設けられている。
新券紙幣処理装置12は、バラ新券紙幣を新券紙幣収納部に金種別に収納する。新券紙幣処理装置12は、新券紙幣出金処理時に、新券紙幣収納部に収納しているバラ新券紙幣を新券紙幣出金部42に繰り出して装置外に取り出し可能とする。出納機10は、新券紙幣収納部に対するバラ新券紙幣の収納および繰り出しを管理して新券紙幣の在り高を管理する。
硬貨処理装置13は、その前面側の上部に、装置外からバラ硬貨が投入されるバラ硬貨入金部51が設けられている。バラ硬貨入金部51の下側には、受け入れ不可と判定されたバラ入金リジェクト硬貨が装置内から繰り出されるバラ硬貨入金リジェクト部52が設けられている。バラ硬貨入金リジェクト部52の下側には、装置内から出金用のバラ硬貨が繰り出されるバラ硬貨出金部53が設けられている。前面側の上部には、装置内でバラ硬貨を所定枚数集積して包装してなる棒金硬貨を装置外に取り出し可能とする棒金出金部54が設けられている。
硬貨処理装置13は、バラ硬貨入金処理時に、バラ硬貨入金部51に投入されたバラ硬貨を識別し、受け入れ可能な硬貨をバラ硬貨一時貯留部に一時貯留させる一方、受け入れ不可な紙幣をバラ硬貨入金リジェクト部52に繰り出して装置外に取り出し可能とする。また、バラ紙幣収納処理時に、バラ硬貨一時貯留部のバラ硬貨をバラ硬貨収納部に金種別に収納する。硬貨処理装置13は、バラ硬貨出金処理時に、バラ硬貨収納部に収納しているバラ硬貨をバラ硬貨出金部53に繰り出して装置外に取り出し可能とする。硬貨処理装置13は、包装処理時に、バラ硬貨収納部に収納しているバラ硬貨を包装部に繰り出して包装し棒金として棒金収納部に収納する。硬貨処理装置13は、棒金出金処理時に、棒金収納部に収納している棒金を棒金出金部54に繰り出して装置外に取り出し可能とする。出納機10は、バラ硬貨収納部に対するバラ硬貨の収納および繰り出しと、棒金収納部に対する棒金の収納および繰り出しを管理して硬貨の在り高を管理する。
硬貨処理装置13の上部には、使用者に対して操作ガイダンス等の情報を表示する液晶モニタからなる表示部61と、使用者のIDカードの読み取り操作入力を受けてIDカードからID番号等の使用者識別情報を読み出すカードリーダ62および使用者による操作入力を受け付ける操作キーボード63を含む操作入力部64(使用者識別情報入力手段)と、使用者に対して音声案内等を行う音声発生部65と、出納機10の全体を制御する制御装置70(使用許可者識別情報登録手段)と、が設けられている。
硬貨処理装置13の上部には、表示部61に並んで、金券等を収納する金庫68が設けられている。出納機10は、操作入力部64への入力に基づいて、金庫68に対する金券等の収納および取り出しを管理して金券等の在り高を管理する。
制御装置70は、図2に示すように、出納機10の全体を制御する制御部71(使用許可者識別情報登録許可手段)と、出納機10の管理情報等を記憶する記憶部72とを有している。出納機10は、制御装置70と、制御装置70以外の出納機本体(重要物管理装置本体)75とからなっている。出納機本体75は、紙幣処理装置11、新券紙幣処理装置12、硬貨処理装置13、表示部61、操作入力部64および音声発生部65を含んでいる。
記憶部72は、出納機本体75に対する入出金の金額等の情報を含んで、この出納機本体75が設置された金融機関店舗全体での入出金の金額等の情報を記憶する主記憶領域81と、出納機本体75の使用が許可された使用者が所持するIDカードの識別情報である使用者識別情報を使用許可者識別情報として記憶する使用許可者識別情報記憶領域82(使用許可者識別情報記憶手段)と、を有している。また、記憶部72は、使用許可者識別情報登録処理の実行操作が許可された使用者が所持するIDカードの識別情報である使用者識別情報を登録許可者識別情報として記憶する登録許可者識別情報記憶領域83(登録許可者識別情報記憶手段)と、使用許可者識別情報登録処理における使用許可者識別情報の仮登録時に使用許可者識別情報を記憶する仮登録情報記憶領域84(仮登録情報記憶手段)と、を有している。
ここで、使用許可者識別情報登録処理は、使用許可者識別情報記憶領域82に使用者識別情報を使用許可者識別情報として登録する処理であり、使用者識別情報を使用許可者識別情報として仮登録情報記憶領域84に記憶して仮登録する仮登録処理と、仮登録情報記憶領域84に記憶した使用許可者識別情報を読み出し使用許可者識別情報記憶領域82に記憶して本登録する本登録処理と、からなっている。
登録許可者識別情報記憶領域83は、使用許可者識別情報登録処理のうちの仮登録処理の実行操作が許可された使用者が所持するIDカードの識別情報である使用者識別情報を、登録許可者識別情報のうちの仮登録許可者識別情報として記憶する仮登録許可者識別情報記憶領域85と、使用許可者識別情報登録処理のうちの本登録処理の実行操作が許可された使用者が所持するIDカードの識別情報である使用者識別情報を、登録許可者識別情報のうちの本登録許可者識別情報として記憶する本登録許可者識別情報記憶領域86と、を有している。
ここで、使用許可者識別情報は、出納機10に関する操作のうち、使用許可者識別情報登録処理の仮登録処理および本登録処理の実行操作が許可されていない。仮登録許可者識別情報は、使用許可者識別情報登録処理の仮登録処理の実行操作を含んで、使用許可者識別情報に対して許可された操作範囲よりも多くの操作が許可されているものの、使用許可者識別情報登録処理の本登録処理の実行操作は許可されていない。本登録許可者識別情報は、使用許可者識別情報登録処理の本登録処理の実行操作を含んで、仮登録許可者識別情報に対して許可された操作範囲よりも多くの操作が許可されている。すなわち、許可される操作範囲は、使用許可者識別情報、仮登録許可者識別情報、本登録許可者識別情報、の順に広くなっている。使用許可者識別情報、仮登録許可者識別情報、本登録許可者識別情報は、識別情報すなわち識別番号が重なることはない。
出納機10は、表示部61がIDカードの走査を促す表示を含む基本画面を表示させた状態が基本状態となっている。この基本状態にある出納機10を使用する場合、表示部61がIDカードの走査を促す表示を含む基本画面を表示させた状態で、使用者は、自身に割り当てられて配布されたIDカードを操作入力部64のカードリーダ62に通す。すると、カードリーダ62が、IDカードの識別情報である使用者識別情報を読み取る。言い換えれば、使用者によって、カードリーダ62にIDカードの識別情報である使用者識別情報が入力される。すると、制御部71は、カードリーダ62に入力された使用者識別情報が、記憶部72の使用許可者識別情報記憶領域82に記憶されている使用許可者識別情報のいずれかと一致するか、登録許可者識別情報記憶領域83に記憶されている登録許可者識別情報のいずれかと一致するか、使用許可者識別情報記憶領域82に記憶されている使用許可者識別情報および登録許可者識別情報記憶領域83に記憶されている登録許可者識別情報のいずれにも一致しないかを判定する。
カードリーダ62に入力された使用者識別情報が、使用許可者識別情報記憶領域82に記憶されている使用許可者識別情報および登録許可者識別情報記憶領域83に記憶されている登録許可者識別情報のいずれにも一致しなければ、制御部71は、表示部61にIDカードが適正でない旨を表示させると共に、音声発生部65にアラーム音を発生させる。
例えば、使用許可者識別情報記憶領域82に、使用許可者識別情報として「0001」,「0002」,…,「0050」が連番で記憶されており、登録許可者識別情報記憶領域83に登録許可者識別情報として「0101」,「0102」,…,「0125」が連番で記憶されていて、カードリーダ62にIDカードから使用者識別情報として「0071」が入力されると、制御部71は、表示部61にIDカードが適正でない旨を表示させると共に、音声発生部65にアラーム音を発生させる。
また、カードリーダ62に入力された使用者識別情報が、使用許可者識別情報記憶領域82に記憶されている使用許可者識別情報のいずれかに一致すれば、制御部71は、出納機本体75を含む出納機10の使用を許可する。言い換えれば、出納機本体75を含む出納機10は、操作入力部64のカードリーダ62に使用者識別情報が入力されると、この入力された使用者識別情報が、使用許可者識別情報記憶領域82に記憶された使用許可者識別情報と一致する場合に使用可能となる。いわゆる、カードリーダ62に入力された使用者識別情報を有する使用者がログインした状態となる。このとき、制御部71は、使用許可者識別情報登録処理以外の処理である登録外処理の実行を許可する。
例えば、使用許可者識別情報記憶領域82に、使用者識別情報として「0001」,「0002」,…,「0050」が連番で記憶されており、登録許可者識別情報記憶領域83に登録許可者識別情報として「0101」,「0102」,…,「0125」が連番で記憶されていて、カードリーダ62にIDカードから使用者識別情報として「0031」が入力されると、制御部71は、使用許可者識別情報登録処理以外の登録外処理を許可する。すなわち、「0031」の使用者識別情報を有する使用者がログインした状態となる。ここで、登録外処理としては、例えば、紙幣処理装置11および硬貨処理装置13への入金処理、紙幣処理装置11および硬貨処理装置13からの出金処理等である。
登録外処理を許可した状態で、制御部71は、表示部61に、使用許可者識別情報登録処理以外の登録外処理の各処理の選択画面と、この選択画面の中から選択する処理の選択操作を促す表示とを含む第1の処理案内画面を表示させる。この第1の処理案内画面を表示部61に表示させた状態で、使用者が、操作入力部64の操作キーボード63を用いて処理の選択操作を行うと、制御部71は、出納機10の登録外処理の中から選択操作で選択された処理を実行する。この第1の処理案内画面は、出納機10を基本状態に戻す操作の選択画面を含んでいる。ここで、使用者による登録外処理の中の選択した処理の実行が終了すると、あるいは、出納機10を基本状態に戻す選択画面を操作すると、または、使用者によるログイン状態を解除する操作(いわゆるログアウト操作)を行うと、制御部71は、出納機10を基本状態に戻すことになる。
カードリーダ62に入力された使用者識別情報が、登録許可者識別情報記憶領域83に記憶されている登録許可者識別情報のいずれかに一致する場合も、制御部71は、出納機本体75を含む出納機10の使用を許可する。このとき、出納機10は、上記した登録外処理の他に、使用許可者識別情報登録処理も可能となる。言い換えれば、制御部71は、操作入力部64のカードリーダ62に使用者識別情報が入力されると、この入力された使用者識別情報が登録許可者識別情報記憶領域83に記憶された登録許可者識別情報と一致する場合に、その後、入力される登録対象の使用者識別情報である登録対象使用者識別情報を使用許可者識別情報として登録して記憶部72の使用許可者識別情報記憶領域82に記憶する使用許可者識別情報登録処理の実行を許可する。すなわち、カードリーダ62に入力された使用者識別情報が、登録許可者識別情報記憶領域83に記憶されている登録許可者識別情報のいずれかに一致する場合、出納機10は、使用許可者識別情報の登録が可能となる。
例えば、使用許可者識別情報記憶領域82に、上記と同様、使用者識別情報として「0001」,「0002」,…,「0050」が連番で記憶されており、登録許可者識別情報記憶領域83に登録許可者識別情報として「0101」,「0102」,…,「0125」が連番で記憶されていて、カードリーダ62にIDカードから使用者識別情報として「0105」が入力されると、制御部71は、使用許可者識別情報登録処理の実行を含んで出納機10の使用を許可する。
その際に、制御部71は、カードリーダ62に入力された使用者識別情報が、登録許可者識別情報記憶領域83に記憶された登録許可者識別情報のうち、仮登録許可者識別情報記憶領域85に記憶された仮登録許可者識別情報のいずれかと一致する場合には、出納機本体75を、使用者識別情報が使用許可者識別情報に一致する場合と同様の登録外処理を可能な状態とする。それと共に、制御部71は、使用許可者識別情報登録処理のうちの、入力された登録対象使用者識別情報を使用許可者識別情報として仮登録する仮登録処理の実行を許可し、その結果、制御装置70は仮登録処理の実行が可能な状態となる。このとき、制御部71は、使用許可者識別情報登録処理のうちの、登録対象使用者識別情報を使用許可者識別情報として使用許可者識別情報記憶領域82に記憶し本登録する本登録処理の実行は許可せず、その結果、制御装置70は本登録処理の実行が不可な状態となる。
仮登録許可者識別情報記憶領域85に記憶された仮登録許可者識別情報と一致する使用者識別情報が記憶されたIDカードは、使用許可者識別情報記憶領域82に記憶された使用許可者識別情報と一致する使用者識別情報が記憶されたIDカードが付与される担当者ランクよりも上位の管理者ランクである仮登録許可者に付与される。担当者ランクは、出納機10の使用範囲・機能が限定される一般職レベルであり、管理者ランクは、出納機10の使用範囲・機能が一部限定される管理者レベルとなっている。
そして、制御部71は、表示部61に、登録外処理および使用許可者識別情報登録処理の仮登録処理を含む各処理の選択画面と、この選択画面の中から選択する処理の選択操作を促す表示とを含む第2の処理案内画面を表示させる。この第2の処理案内画面を表示部61に表示させた状態で、使用者が、操作キーボード63を用いて使用許可者識別情報登録処理の仮登録処理の選択操作を行うと、制御部71を含む制御装置70が、使用許可者識別情報登録処理の仮登録処理を実行する。この第2の処理案内画面も、出納機10を基本状態に戻す操作の選択画面を含んでいる。または、使用者によるログイン状態を解除する操作(いわゆるログアウト操作)画面を含んでも良い。
例えば、登録許可者識別情報記憶領域83に記憶されている登録許可者識別情報である「0101」,「0102」,…,「0125」の連番のうち、仮登録許可者識別情報記憶領域85に記憶されている仮登録許可者識別情報が、「0101」,「0102」,…,「0120」の連番であり、本登録許可者識別情報記憶領域86に記憶されている本登録許可者識別情報が、「0121」,「0122」,…,「0125」の連番である場合に、カードリーダ62にIDカードから使用者識別情報として「0105」が入力されると、制御部71は、第2の処理案内画面を表示部61に表示させると共に、出納機本体75を、使用者識別情報が使用許可者識別情報と一致する場合と同様の処理が可能な状態にすると共に、制御装置70を、使用許可者識別情報登録処理のうちの本登録処理を除く仮登録処理の実行が可能な状態にする。
また、制御部71は、カードリーダ62に入力された使用者識別情報が、登録許可者識別情報記憶領域83に記憶された登録許可者識別情報のうち、本登録許可者識別情報記憶領域86に記憶された本登録許可者識別情報のいずれかと一致する場合には、出納機本体75を、使用者識別情報が使用許可者識別情報に一致する場合と同様の登録外処理を可能な状態とすると共に、制御装置70を、使用許可者識別情報登録処理のうちの、入力された登録対象使用者識別情報を使用許可者識別情報として仮登録する仮登録処理および本登録する本登録処理の実行が可能な状態とする。
そして、制御部71は、表示部61に、登録外処理と、使用許可者識別情報登録処理の仮登録処理および本登録処理とを含む各処理の選択画面と、この選択画面の中から選択する処理の選択操作を促す表示とを含む第3の処理案内画面を表示させる。この第3の処理案内画面を表示部61に表示させた状態で、使用者が、操作キーボード63を用いて使用許可者識別情報登録処理の仮登録処理の選択操作を行うと、制御部71を含む制御装置70が、使用許可者識別情報登録処理の仮登録処理を実行する。この第3の処理案内画面も、出納機10を基本状態に戻す操作の選択画面を含んでいる。または、使用者によるログイン状態を解除する操作(いわゆるログアウト操作)画面を含んでも良い。
例えば、上記と同様、登録許可者識別情報記憶領域83に記憶されている登録許可者識別情報である「0101」,「0102」,…,「0125」の連番のうち、仮登録許可者識別情報記憶領域85に記憶されている仮登録許可者識別情報が、「0101」,「0102」,…,「0120」の連番であり、本登録許可者識別情報記憶領域86に記憶されている本登録許可者識別情報が、「0121」,「0122」,…,「0125」の連番である場合に、カードリーダ62にIDカードから使用者識別情報として「0123」が入力されると、制御部71は、第3の処理案内画面を表示部61に表示させると共に、出納機本体75を、使用者識別情報が使用許可者識別情報と一致する場合と同様の処理を可能な状態にすると共に、制御装置70を、使用許可者識別情報登録処理の仮登録処理および本登録処理の実行が可能な状態にする。なお、後に詳述するように、本登録許可者識別情報記憶領域86に記憶されている使用者であっても、当該使用者が仮登録処理によって仮登録情報記憶領域84に仮登録した使用許可者識別情報を、本登録処理によって、使用許可者識別情報記憶領域82に本登録処理することができないように制限されている。
表示部61に第2の処理案内画面または第3の処理案内画面を表示させた状態で、操作キーボード63に仮登録処理の選択操作が入力されると、制御部71は、仮登録処理の実行を開始して、表示部61に、使用許可者識別情報記憶領域82に使用許可者識別情報として登録する登録対象使用者識別情報が記憶されたIDカードをカードリーダ62に通すように促す第4の処理案内画面を表示部61に表示させる。この第4の処理案内画面は、仮登録処理を終了する選択画面も含んでいる。この第4の処理案内画面を表示部61に表示させた状態で、カードリーダ62にIDカードが通されて、カードリーダ62が、IDカードの識別情報である使用者識別情報を読み取る。この使用者識別情報が、登録対象使用者識別情報となる。言い換えれば、入力者によって、カードリーダ62にIDカードの識別情報である登録対象使用者識別情報が入力される。
すると、制御部71は、カードリーダ62に入力された登録対象使用者識別情報を使用許可者識別情報として、この仮登録処理の選択操作にあたって最初にカードリーダ62に入力された使用者識別情報(第1の使用者識別情報)である仮登録時使用者識別情報と関連付けて、記憶部72の仮登録情報記憶領域84に一旦記憶する。それと共に、カードリーダ62に入力された登録対象使用者識別情報と、この登録対象使用者識別情報を仮登録するか否かの選択画面と、この選択画面の中から選択する処理の選択操作を促す表示とを含む第5の処理案内画面を表示部61に表示させる。この第5の処理案内画面を表示部61に表示させた状態で、登録対象使用者識別情報を仮登録しない旨の選択操作が操作キーボード63に入力されると、制御部71は、今回入力された登録対象使用者識別情報を、これと関連付けられた仮登録時使用者識別情報と共に仮登録情報記憶領域84から消去して、表示部61の表示を第4の処理案内画面に戻す。
第5の処理案内画面を表示部61に表示させた状態で、登録対象使用者識別情報を仮登録する旨の選択操作が操作キーボード63に入力されると、制御部71は、今回入力された登録対象使用者識別情報を、仮登録情報記憶領域84から消去することなく、再び第4の処理案内画面を表示部61に表示させる。これにより、今回入力された登録対象使用者識別情報が、使用許可者識別情報として、仮登録処理選択時の仮登録時使用者識別情報と関連付けられて仮登録情報記憶領域84に記憶された状態のまま残ることになり、仮登録された状態になる。
上記したように、第4の処理案内画面は、仮登録処理を終了する選択画面を含んでいるため、操作キーボード63に仮登録処理の終了操作が入力されると、制御部71は、仮登録処理を終了して、表示部61の表示を、第2の処理案内画面および第3の処理案内画面のうち、今回の制御の流れにおける上流側の画面に戻す。
例えば、仮登録処理の選択に際して最初にカードリーダ62に入力された仮登録時使用者識別情報が、仮登録許可者識別情報に存在する「0105」であり、その後、この仮登録処理でカードリーダ62に入力された登録対象使用者識別情報が「0051」の場合、制御装置70は、この登録対象使用者識別情報「0051」を仮登録時使用者識別情報「0105」と関連付けて、使用許可者識別情報として仮登録情報記憶領域84に記憶する。
言い換えれば、制御部71は、操作入力部64のカードリーダ62に入力された使用者識別情報が、登録許可者識別情報記憶領域83に記憶された登録許可者識別情報のうち、仮登録許可者識別情報記憶領域85に記憶された仮登録許可者識別情報と一致する場合に、使用許可者識別情報登録処理で入力された登録対象使用者識別情報を使用許可者識別情報として、この仮登録処理に際してカードリーダ62に入力された仮登録時使用者識別情報と関連付けて仮登録情報記憶領域84に記憶して仮登録する仮登録処理の実行を許可し、制御装置70がこの仮登録処理を実行する。記憶部72の仮登録情報記憶領域84は、仮登録処理で仮登録された使用許可者識別情報を、この仮登録処理の際にカードリーダ62に入力された仮登録時使用者識別情報と関連付けて記憶する。
上記のように再び第4の処理案内画面を表示部61に表示させた状態で、カードリーダ62に次のIDカードが通されて、仮登録する旨の入力がされると、制御部71は、上記と同様に、カードリーダ62に入力された登録対象使用者識別情報を使用許可者識別情報として、この仮登録処理に際してカードリーダ62に入力された仮登録時使用者識別情報と関連付けて、仮登録情報記憶領域84に記憶して、第4の処理案内画面を再び表示部61に表示させる。すなわち、一度の仮登録処理で、複数の登録対象使用者識別情報をそれぞれ使用許可者識別情報として、この仮登録処理の際にカードリーダ62に入力された仮登録時使用者識別情報と関連付けて、仮登録情報記憶領域84に記憶可能となっている。
ここで、制御装置70は、いずれも登録許可者識別情報と一致する、異なる仮登録時使用者識別情報を有する複数名による別々の仮登録処理の実行も可能となっており、これらの異なる仮登録時使用者識別情報のそれぞれに対して、一つまたは複数の登録対象使用者識別情報を関連付けて、仮登録情報記憶領域84に記憶し仮登録することが可能となっている。すなわち、制御装置70は、例えば、一の仮登録時使用者識別情報のもとで上記した仮登録処理を実行し、その後、別の仮登録時使用者識別情報のもとで上記したように仮登録処理を実行すること等が可能となっている。
カードリーダ62に入力された使用者識別情報が、本登録許可者識別情報記憶領域86に記憶された本登録許可者識別情報のいずれかと一致する結果、制御部71は、上記した第3の処理案内画面を表示部61に表示させることになる。前記したように、本登録許可者識別情報記憶領域86に記憶された本登録許可者識別情報のいずれかと一致する場合には、制御部71は、出納機本体75を、使用者識別情報が使用許可者識別情報と一致する場合と同様の処理を可能な状態にすると共に、制御装置70を、使用許可者識別情報登録処理の仮登録処理および本登録処理の実行が可能な状態にする。この状態で、使用者が、操作キーボード63を用いて使用許可者識別情報登録処理の本登録処理の選択操作を行うと、制御装置70が、この本登録処理を実行することになる。
ここで、制御装置70は、仮登録処理と本登録処理とを分離して実行可能である。具体的には、例えば、一の使用者識別情報による仮登録処理を完了後、他の使用者識別情報による仮登録処理や、使用許可者識別情報登録処理以外の登録外処理を行うことができ、その後、本登録処理を行うことができる。
この使用許可者識別情報登録処理の本登録処理では、制御部71は、記憶部72の仮登録情報記憶領域84に使用許可者識別情報として記憶されたすべての登録対象使用者識別情報を読み出してリスト表示させると共に、リスト表示された登録対象使用者識別情報のうちのいずれを登録するかの選択画面と、この選択画面の中から選択する登録対象使用者識別情報の選択操作を促す表示と、選択操作後の登録実行操作とを含む第6の処理案内画面を表示させる。より正確には、リスト表示される登録対象使用者識別情報は、仮登録情報記憶領域84に使用許可者識別情報として記憶されたすべての登録対象使用者識別情報ではなく、本登録処理を正に実行しようとしている使用者、すなわち、現在ログインしている本登録許可者が仮登録処理を行って、仮登録時使用者識別情報に本登録許可者が関連づけて記憶された使用許可者識別情報については表示されないように制限され、よって、当該表示されない使用許可者識別情報については、本登録処理さえも行えないように制限されている。このように制限することで、本登録許可者識別情報記憶領域86に記憶されている使用者であっても、当該使用者一人だけによる、一の使用許可者識別情報についての仮登録処理と本登録処理を行わせないように制限してセキュリティを確保している。従って、仮登録情報記憶領域84に使用許可者識別情報が一以上記録された状態であったとしても、本登録許可者識別情報記憶領域86に記憶された本登録許可者識別情報を有する使用者が本登録処理を行おうとしてリスト表示させようとしても、リスト表示可能な登録対象使用者識別情報が1件も存在しないということがあり、そのような場合には、直ちに、その直前の選択画面に自動的に戻るようにしても良いし、またその際には、当該使用者に対して、本登録処理が可能な登録対象使用者識別情報はありません、との表示を行わせるようにしても良い。
ここでは、第3の処理案内画面を表示部61に表示させた状態で、本登録処理の選択操作が入力されると、仮登録情報記憶領域84に記憶された、本登録処理を実行しようとする本登録許可者識別情報が仮登録時使用者識別情報として関連付けて記憶されていない、すべての登録対象使用者識別情報の本登録が可能となっている。このため、この本登録処理に際して入力された本登録時使用者識別情報に対して本登録処理が可能な登録対象使用者識別情報には、この本登録時使用者識別情報とは異なる識別番号の仮登録時使用者識別情報に関連付けて仮登録情報記憶領域84に記憶された登録対象使用者識別情報もある。例えば、仮登録許可者識別情報記憶領域85に記憶された仮登録許可者識別情報と一致する仮登録時使用者識別情報のもとで仮登録された登録対象使用者識別情報がこれに当たる。また、本登録許可者識別情報記憶領域86に記憶された本登録許可者識別情報と一致する本登録時使用者識別情報のもとで仮登録された登録対象使用者識別情報であって、本登録処理を実行しようとする本登録許可者識別情報が仮登録時使用者識別情報として関連付けて記憶されていない登録対象使用者識別情報もこれに当たる。このため、制御部71は、この本登録処理に際して入力された本登録時使用者識別情報とは異なる仮登録時使用者識別情報に関連付けて仮登録情報記憶領域84に記憶された登録対象使用者識別情報をも表示部61の第6の処理案内画面に表示させる。
なお、本登録時使用者識別情報に対して本登録処理が可能な登録対象使用者識別情報に制限を設けるようにしても良い。例えば、第1の登録時使用者識別情報に対しては、第1〜第5の仮登録許可者識別情報と関連付けて仮登録された登録対象使用者識別情報のみの本登録を可能とし、第2の登録時使用者識別情報に対しては、第6〜第10の仮登録許可者識別情報と関連付けて仮登録された登録対象使用者識別情報のみの本登録を可能とする等である。
第6の処理案内画面を表示部61に表示させた状態で、本登録する登録対象使用者識別情報の選択操作が操作キーボード63によって入力され、登録実行操作が操作キーボード63によって入力されると、制御部71は、この本登録処理に際してカードリーダ62に入力された本登録時使用者識別情報(第2の使用者識別情報)と関連付けて、本登録処理で選択された登録対象使用者識別情報を、使用許可者識別情報として、仮登録処理時の仮登録時使用者識別情報と関連付けたまま、使用許可者識別情報記憶領域82に記憶して本登録する。それと共に、本登録された登録対象使用者識別情報を、これに関連する仮登録時使用者識別情報と共に、仮登録情報記憶領域84から消去する。
例えば、この本登録処理に際してカードリーダ62に入力された本登録時使用者識別情報が、本登録許可者識別情報に存在する使用者識別情報「0121」であり、操作キーボード63に選択入力および登録実行操作された登録対象使用者識別情報が、仮登録時使用者識別情報「0105」に関連付けられた登録対象使用者識別情報「0051」の場合、使用者識別情報「0121」と関連付けて、登録対象使用者識別情報「0051」を、使用許可者識別情報として、これに関連付けられた仮登録時使用者識別情報「0105」と関連付けたまま使用許可者識別情報記憶領域82に記憶する。それと共に、選択された登録対象使用者識別情報「0051」およびこれに関連付けられた仮登録時使用者識別情報「0105」を、仮登録情報記憶領域84から消去する。
本登録処理時に、使用許可者識別情報として、本登録する登録対象使用者識別情報の選択操作は、仮登録情報記憶領域84に記憶された個別の登録対象使用者識別情報の一つまたは複数または全部の選択と、各登録対象使用者識別情報に関連付けられた仮登録時使用者識別情報毎の一つまたは複数または全部の選択とが可能となっている。ただし、本登録処理を実行する使用者である本登録許可者が仮登録処理を行った、本登録許可者が仮登録時使用者識別情報として関連付けて記憶された登録対象使用者識別情報は除かれる。例えば、いずれも仮登録時使用者識別情報「0105」に関連付けられた登録対象使用者識別情報「0051」,「0052」と、いずれも仮登録時使用者識別情報「0106」に関連付けられた登録対象使用者識別情報「0053」,「0054」と、いずれも仮登録時使用者識別情報「0107」に関連付けられた登録対象使用者識別情報「0055」,「0056」と、が仮登録されている場合に、「0051」〜「0056」のうちの一つを選択したり、複数を選択したり、全部を選択したりすることが可能である。また、仮登録時使用者識別情報「0105」を選択して「0051」,「0052」を纏めて登録したり、仮登録時使用者識別情報「0105」,「0106」を同時に選択して「0051」〜「0054」を纏めて登録したり、仮登録時使用者識別情報「0105」〜「0107」を全選択して「0051」〜「0056」を纏めて登録したりすることが可能である。これに対して、仮登録時使用者識別情報「0121」に関連付けられた登録対象使用者識別情報「0057」,「0058」が存在していたとしても、本登録処理を実行する本登録時使用者識別情報が「0121」であった場合、登録対象使用者識別情報「0057」,「0058」はリスト表示すらされず、選択されることができないので、これらを本登録処理することはできない。これらについては、例えば、本登録時使用者識別情報が「0121」以外の「0122」などの使用者が本登録処理を行おうとした場合であれば、先の6件の情報に加えて、後者の2件を加えた計8件の仮登録された情報が表示されるので、これらを1件1件、または、複数件ずつ、さらには、すべてを纏めて登録したりすることが可能となる。
以上により、制御部71は、本登録処理に際して入力された本登録時使用者識別情報が、登録許可者識別情報記憶領域83に記憶された登録許可者識別情報のうち、本登録許可者識別情報記憶領域86に記憶された本登録許可者識別情報と一致する場合に、それ以前に仮登録処理が行われていると、この本登録処理に際して入力された本登録時使用者識別情報とは異なる識別の仮登録時使用者識別情報に関連付けて仮登録処理で仮登録された使用許可者識別情報を使用許可者識別情報記憶領域82に記憶して本登録する本登録処理を許可し、制御装置70がこの本登録処理を実行する。本登録処理を実行すると、使用許可者識別情報登録処理が完了する。すなわち、本登録処理の実行操作が許可された使用者は、他者が行った仮登録処理についての本登録処理の実行操作が可能である。また、本登録処理の実行操作が許可されず仮登録処理の実行操作のみが許可された使用者は、本登録処理の実行操作が可能な他者による本登録処理の実行操作がないと、使用許可者識別情報登録処理を完了できない。
制御部71は、本登録処理に際して入力された本登録時使用者識別情報が、本登録許可者識別情報記憶領域86に記憶された本登録許可者識別情報と一致する場合に、それ以前に仮登録処理が行われていると、この本登録処理に際して入力された本登録時使用者識別情報と同じ識別の仮登録時使用者識別情報に関連付けて仮登録処理で仮登録された使用許可者識別情報を使用許可者識別情報記憶領域82に記憶して本登録する本登録処理は許可されず、本登録許可者識別情報記憶領域86に記憶された本登録許可者であったとしても、当該本登録許可者一人で、同一の使用者識別情報に関わる仮登録処理と本登録処理を行わせないように制限できることとなる。
言い換えれば、制御部71は、本登録処理に際して入力された本登録時使用者識別情報が、本登録許可者識別情報記憶領域86に記憶された本登録許可者識別情報と一致する場合に、この本登録時使用者識別情報と違う識別の仮登録時使用者識別情報に関連付けて仮登録処理で仮登録された使用許可者識別情報を使用許可者識別情報記憶領域82に記憶して本登録する本登録処理を許可する一方、この本登録処理に際して入力された本登録時使用者識別情報と同じ識別の仮登録時使用者識別情報に関連付けて仮登録処理で仮登録された使用許可者識別情報については本登録処理を許可しない。すなわち、本登録処理の実行操作が許可された使用者に対しては、他者が行った仮登録処理についての本登録処理の実行操作は可能とするものの、自身が行った仮登録処理については、本登録処理の実行操作が可能な他者による本登録処理の実行操作がないと、使用許可者識別情報登録処理を完了できないようにする。
上記のように、本登録処理に際して入力された本登録時使用者識別情報に対して本登録処理が可能な登録対象使用者識別情報には、この本登録時使用者識別情報とは異なる識別の仮登録時使用者識別情報に関連付けて記憶された登録対象使用者識別情報が含まれることになり、この場合は、本登録処理および仮登録処理のそれぞれに際してカードリーダ62に入力された複数の異なる使用者識別情報が、いずれも登録許可者識別情報記憶領域83に記憶された登録許可者識別情報と一致することになる。このことを条件に、制御部71は、使用許可者識別情報登録処理の実行を許可し、その結果、制御装置70が使用許可者識別情報登録処理を実行することになる。
制御部71は、仮登録処理に際してカードリーダ62に入力された仮登録時使用者識別情報が、登録許可者識別情報記憶領域83に記憶された登録許可者識別情報のうち、仮登録許可者識別情報記憶領域85に記憶された仮登録許可者識別情報と一致する場合に、使用許可者識別情報登録処理のうちの仮登録処理の実行を許可する。また、制御部71は、本登録処理に際してカードリーダ62に入力された本登録時使用者識別情報が、登録許可者識別情報記憶領域83に記憶された登録許可者識別情報のうち、本登録許可者識別情報記憶領域86に記憶された本登録許可者識別情報と一致する場合に、使用許可者識別情報登録処理のうちの仮登録処理と本登録処理の実行を許可する。但し、本登録許可者識別情報を有する使用者が仮登録処理した登録対象使用者識別情報については本登録処理の実行は許可されない。
本登録許可者識別情報記憶領域86に記憶された本登録許可者識別情報と一致する使用者識別情報が記憶されたIDカードは、仮登録許可者識別情報記憶領域85に記憶された仮登録許可者識別情報と一致する使用者識別情報が記憶されたIDカードが付与される仮登録許可者よりもさらに上位の管理者ランクである本登録許可者に付与される。この管理者ランクは、出納機10の使用範囲・機能が限定されない管理者レベルとなっている。すなわち、仮登録許可者に付与されるIDカードでは、使用許可者識別情報登録処理のうちの仮登録処理の実行が可能であるものの本登録処理の実行は不可であり、本登録許可者が所持するIDカードでは、使用許可者識別情報登録処理の仮登録処理および本登録処理の両方の実行が可能となる。
以上に述べた本実施形態の出納機10によれば、出納機本体75は、操作入力部64に入力された使用者識別情報が記憶部72の使用許可者識別情報記憶領域82に記憶された使用許可者識別情報と一致する場合に使用可能となる。このように出納機本体75の使用を許可する使用許可者識別情報の登録をする際に、制御部71は、操作入力部64に入力された複数の異なる使用者識別情報が記憶部72の登録許可者識別情報記憶領域83に記憶された登録許可者識別情報と一致する場合に、使用許可者識別情報登録処理の実行を許可し、その結果、制御装置70が使用許可者識別情報登録処理を実行する。そして、制御装置70は、使用許可者識別情報登録処理を実行すると、使用許可者識別情報を登録して使用許可者識別情報記憶領域82に記憶することになる。よって、出納機本体75の使用を許可する使用許可者識別情報の登録に、使用許可者識別情報登録処理の実行が許可された複数の異なる適正な使用者識別情報の入力が必要になって、複数の異なる登録者が関わることになるため、セキュリティ面を強化することができる。すなわち、対象となる一人の管理者による登録作業を終了(登録確定)させる際に、別の管理者による承認を必要とすることで、別の管理者は、登録されようとする登録対象となる使用者識別情報等を確認することができるので、存在しない架空の使用者が登録されてしまい、且つ、架空の使用者による取引が実行されてしまうと言う架空登録による不正を未然に防止することが可能となる。なお、二つに限らず、三つ以上の異なる適正な使用者識別情報が登録許可者識別情報記憶領域83に記憶された登録許可者識別情報と一致することを条件に、使用許可者識別情報登録処理を許可して実行するようにしても良い。また、使用許可者識別情報登録処理において登録される使用者識別情報は、使用許可者識別情報記憶領域82に登録すると説明したが、これに限るものではなく、登録許可者識別情報記憶領域83である仮登録許可者識別情報記憶領域85または本登録許可者識別情報記憶領域86に登録することも含まれるものである。
また、制御部71は、操作入力部64に入力された第1の使用者識別情報が登録許可者識別情報記憶領域83に記憶された登録許可者識別情報と一致する場合に、使用許可者識別情報登録処理のうち使用許可者識別情報を仮登録する仮登録処理を許可し、その結果、制御装置70が仮登録処理を実行する。これにより、使用許可者識別情報登録処理の実行が許可された一つの適正な第1の使用者識別情報が入力されれば、登録対象の使用者識別情報を使用許可者識別情報として仮登録することができる。そして、制御部71は、この仮登録処理の後、操作入力部64に入力された、第1の使用者識別情報とは異なる第2の使用者識別情報が登録許可者識別情報記憶領域83に記憶された登録許可者識別情報と一致する場合に、仮登録処理で仮登録された使用許可者識別情報を使用許可者識別情報記憶領域82に記憶して本登録する本登録処理を許可し、その結果、制御装置70が本登録処理を実行する。よって、出納機本体75の使用を許可する使用許可者識別情報の本登録処理までには、使用許可者識別情報登録処理の実行が許可された複数の異なる適正な使用者識別情報が必要になるものの、仮登録処理までは、使用許可者識別情報登録処理の実行が許可された一つの適正な使用者識別情報があれば良くなる。よって、使用許可者識別情報登録処理の作業性が向上する。すなわち、使用許可者識別情報を入力する際には、入力者のほかに管理者が在席している必要がなく、登録確定時になってから始めて管理者を呼べば良くなる。
また、制御部71は、操作入力部64に入力された第1の使用者識別情報が登録許可者識別情報記憶領域83に記憶された登録許可者識別情報と一致する場合に、使用許可者識別情報登録処理のうち、使用許可者識別情報をこの第1の使用者識別情報と関連付けて記憶部72の仮登録情報記憶領域84に記憶して仮登録する仮登録処理を許可し、その結果、制御装置70が仮登録処理を実行する。これにより、使用許可者識別情報登録処理の実行が許可された一つの適正な第1の使用者識別情報が入力されれば、登録対象の使用者識別情報を使用許可者識別情報として仮登録して第1の使用者識別情報と関連付けて仮登録情報記憶領域84に記憶することができる。そして、制御部71は、この仮登録処理の後、操作入力部64に入力された、第1の使用者識別情報とは異なる第2の使用者識別情報が登録許可者識別情報記憶手段83に記憶された登録許可者識別情報と一致する場合に、仮登録処理で仮登録情報記憶領域84に第1の使用者識別情報と関連付けて記憶された使用許可者識別情報を使用許可者識別情報記憶領域82に記憶して本登録する本登録処理を許可し、その結果、制御装置70が本登録処理を実行する。よって、仮登録処理の登録対象使用者識別情報を使用許可者識別情報として仮登録情報記憶領域84に記憶しておくことができ、仮登録処理の登録対象使用者識別情報を使用許可者識別情報として仮登録情報記憶領域84から読み出して本登録処理することができるため、仮登録処理と本登録処理とを分離して実行することができる。よって、出納機本体75の使用を許可する使用許可者識別情報の本登録処理までには、使用許可者識別情報登録処理の実行が許可された複数の異なる適正な使用者識別情報が必要になるものの、第1の使用者識別情報を有する入力者と、第2の使用者識別情報を有する承認者とが、一緒に使用許可者識別情報登録処理を行わなくてもすむため、使用許可者識別情報登録処理の作業性がさらに向上する。すなわち、使用許可者識別情報を入力する際には、入力者のほかに管理者が在席している必要がなく、この状態で入力することができる。また、入力者による入力作業開始時に、管理者が在席したことを確認して作業を開始したが、急用等で、管理者が離席、外出等を行ってしまった場合にも、登録作業を完結できずに待機する必要がなくなる。また、管理者は、任意のタイミングで登録確定を行うことができ、纏めて登録確定を行うことができる。
以上の実施形態においては、IDカードに記憶されているID番号等の使用者識別情報を、使用許可者識別情報として使用すると共に、登録許可者識別情報として使用する場合を例にとり説明したが、使用許可者識別情報および登録許可者識別情報として使用する使用者識別情報としては、種々の識別情報を使用することができる。例えば、IDカードのID番号、操作キーボード63に入力される暗証番号、生体認証装置に入力される生体認証などを適用することができ、これらの適宜の組み合わせを適用することもできる。例えば、使用者識別情報として、登録外処理実行の許可にはIDカードのID番号を使用し、使用許可者識別情報登録処理実行の許可にはIDカードのID番号、暗証番号および生体認証を組み合わせるようにしても良い。また、使用者識別情報として、登録外処理実行および使用許可者識別情報登録処理の仮登録処理実行の許可にはIDカードのID番号を使用し、使用許可者識別情報登録処理の本登録処理実行の許可にはIDカードのID番号、暗証番号および生体認証を組み合わせるようにしても良い。
また、以上の実施形態において、使用許可者識別情報記憶領域82に記憶される使用許可者識別情報には、IDカードの識別情報であるID番号以外に、IDカードが付与される使用者の業務上の個人情報、使用許可者識別情報がいつから有効であるかを示す登録有効開始時期情報、使用許可者識別情報がいつまで有効であるかを示す登録有効終了期限情報等を記憶させることが可能である。この場合、制御部71は、カードリーダ62に入力された使用者識別情報を、有効期限内にある使用許可者識別情報のみに対して一致を確認することになる。また、この場合、上記した使用許可者識別情報登録処理には、新規の使用許可者識別情報の登録に加えて、すでに登録されている使用許可者識別情報の登録有効終了期限情報の更新等の更新登録処理も含まれることになる。更新登録処理の場合、仮登録処理で使用許可者識別情報の登録有効終了期限情報の更新を仮登録し、本登録処理で、この使用許可者識別情報の登録有効終了期限情報の更新を本登録する。
また、以上の実施形態においては、仮登録処理と本登録処理とを分離して実行可能としたが、仮登録処理と本登録処理とを連続して実行することを必須としても良い。すなわち、一の使用者識別情報による仮登録処理を完了後、他の使用者識別情報による本登録処理を行わなければ、使用許可者識別情報登録処理を完了できず、使用許可者識別情報登録処理以外の登録外処理等を行うことができないようにする。
また、以上の実施形態においては、仮登録処理と本登録処理とを分離して実行可能としたが、入力された複数の異なる使用者識別情報が登録許可者識別情報と一致していることを条件に、使用許可者識別情報登録処理の開始を許可し、完了時にも、再び、これら複数の異なる使用者識別情報が入力されたことを条件に使用許可者識別情報登録処理を完了するようにしても良い。さらに、仮登録処理と本登録処理とを分離して実行可能とする場合、仮登録処理が行われた後の所定時間以内に本登録処理が行われない場合には、行われた仮登録処理そのものを無効とし、改めて仮登録処理を行わないと本登録処理が行えないように規制しても良い。
また、以上の実施形態においては、入力された一の使用者識別情報が登録許可者識別情報と一致する場合に仮登録処理を実行可能とし、入力された他の使用者識別情報が登録許可者識別情報と一致する場合に本登録処理を実行可能としたが、入力された一の使用者識別情報が登録許可者識別情報と一致する場合に仮登録処理を実行可能とし、この仮登録処理と分離して、この一の使用者識別情報が再度入力されると本登録処理のうち使用許可者識別情報の仮登録情報の読み込みを可能とし、その後、入力された他の使用者識別情報が登録許可者識別情報と一致する場合に使用許可者識別情報記憶領域82への使用許可者識別情報の記憶を実行可能としても良い。すなわち、仮登録処理は一つの適正な使用者識別情報の入力を条件として実行可能とし、本登録処理は、少なくともの登録完了が二つの異なる適正な使用者識別情報の入力を条件としても良い。
また、以上の実施形態において、出納機本体75を含むネットワークシステムを構築し、仮登録処理から本登録処理までをワークフロー化することもできる。この場合、仮登録処理時に入力者が入力で本登録処理に関する入力操作を依頼する使用者識別情報を指定したり、仮登録処理時に制御部71が自動で本登録処理に関する入力操作を依頼する使用者識別情報を設定したりして、ネットワークシステムに含まれるこの使用者識別情報を有する使用者用の端末装置に本登録処理に関する入力操作が必要である旨をネットワークシステムから発信する。この使用者識別情報を有する使用者用の端末装置においては、ログインされた場合に、本登録処理待ちのワークフローが判るようになって、本登録処理待ちのワークフロー化情報を確認できるようにしても良い。このようにして本登録処理待ちの仮登録処理情報があることを認識した、この使用者識別情報を有する使用者が、仮登録処理が行われた出納機本体75に向かい、指定された情報に基づいて、別の仮登録時使用者識別情報で仮登録された仮登録情報を確認した上で、本登録処理に関する入力操作を行う。出納機10では、この本登録処理を以て、登録対象使用者識別情報が使用許可者識別情報として使用許可者識別情報記憶領域82に記憶されて有効となる。
さらに、出納機本体75を含むネットワークシステムに、図3に示すように、出納機本体75とは別の場所に設置される本登録処理用の端末装置101を含めて出納機システム100(重要物管理装置)を構築し、この本登録処理用の端末装置101を用いて本登録処理を行うようにしても良い。この本登録処理用の端末装置101も、表示部61と、カードリーダおよび操作キーボードを含む操作入力部64とを有している。この本登録処理用の端末装置101は、本登録処理に関する入力操作が依頼される使用者識別情報を有する使用者の業務用の端末装置で兼用することができる。この場合、本登録処理に関する入力操作が依頼される使用者識別情報を有する使用者は、離席せず、端末装置101によって、その場で、仮登録処理の内容を確認して、本登録処理に関する入力操作を行うことができる。このように出納機システム100を構築した場合も、上記と同様に、仮登録処理から本登録処理までをワークフロー化することができる。
また、この出納機システム100に、出納機本体75とは別の場所に設置される仮登録処理用の端末装置102を含め、この仮登録処理用の端末装置102を用いて仮登録処理に関する入力操作を行うようにしても良い。この仮登録処理用の端末装置102も、表示部61と、カードリーダおよび操作キーボードを含む操作入力部64とを有している。この仮登録処理用の端末装置102も、仮登録処理が許可された使用者識別情報を有する使用者の業務用の端末装置で兼用することができる。この場合、仮登録処理を行う使用者は、離席せず、端末装置102によって、その場で、仮登録処理に関する入力操作を行うことができる。なお、上記した本登録処理用の端末装置101、仮登録処理用の端末装置102のいずれも、本登録処理用専用の端末装置でも仮登録処理用専用の端末装置である必要はなく、カードリーダを備えて使用者個人に割り当てられた認証用のカードが挿入された状態、または、カメラを備えて使用者個人を顔認証するなどした状態で、使用者の本人認証がなされた端末装置、すなわち通常業務用パソコンであっても良い。
また、出納機システム100に、社員データベースを含め、制御部71が、使用許可者識別情報登録処理において操作入力部64に入力された使用者識別情報を社員データベースと照合して、使用者識別情報が社員データベースに記憶された社員識別情報のいずれかと一致するか否かを判断するようにしても良い。この場合、仮登録時使用者識別情報、本登録時使用者識別情報および登録対象使用者識別情報のそれぞれを社員データベースと照合することができる。出納機システム100が、出納機本体75と接続された同一建屋の社内LANまたは出納機本体75にネットワークで接続された社内情報システムを含んでいる場合、社員データベースは、社内LANまたは社内情報システム上に設けられる。
例えば、操作入力部64に使用者識別情報が入力されると、制御部71が、ネットワーク上にある社員データベースに照会し、入力された使用者識別情報が社員データベースに記憶された社員識別情報のいずれかと一致するか否かを確認する。社員データベースに記憶された社員識別情報のいずれとも一致しない使用者識別情報については、入力に際して再確認しての再入力を促したり、ログ記録を行って、一定回数誤入力を続けた場合には緊急アラームを発するようにしても良い。
入力された使用者識別情報の社員データベースとの照合に合わせて、現在所属と、登録される出納機10との整合性、例えば、所属が東京支店・地区(一つもしくは近隣する複数の登録を認める場合が考えられる)であるのに対して、登録されようとする出納機10が大阪支店・地区(通常では兼務があり得ない支店・地区)である時、不整合アラームや不整合要確認アラームなどを自動的に発するようにしても良い。
上記のような整合、不整合の確認に際しては、登録有効開始時期情報または登録有効終了期限情報と、社員データベースの人事異動情報とを組み合わせて、確認を行うようにしても良い。すなわち、異動日入力に基づき、異動前までの支店・地区情報と登録有効終了期限情報との整合性があればよく、また、異動後の支店・地区情報と登録有効開始時期情報との整合性があれば、担当者登録の整合性ありとして登録作業が進められるようにしても良い。異動に関しては、異動発令日と異動実施日が異なる(引き継ぎ等で、これらの日付が異なることは多い)ことを考慮し、引き継ぎ日数も登録可能とすることで、これらを含めた整合性を確認するようにしても良い。
上記のようにして、使用許可者識別情報として使用許可者識別情報記憶領域82に記憶された登録対象使用者識別情報は、この登録対象使用者識別情報を有する担当者に対して、出納機10または社内情報システムから、メール配信またはワークフロー上の承認結果連絡等で確認できるようにしても良い。
上記のようにして使用許可者識別情報として使用許可者識別情報記憶領域82に記憶された登録対象使用者識別情報に関して、使用許可者識別情報登録処理の仮登録処理を行うに際して入力された仮登録時使用者識別情報(作業日時記録を含む)に加え、本登録処理を行うに際して入力された本登録時使用者識別情報(承認日時記録を含む)も、履歴として記録、確認できるように管理される。これにより、仮登録処理、本登録処理における責任の所在を明確にすることができ、架空登録への抑止にもなる。
以上のすべての実施形態においては、使用許可者識別情報、仮登録許可者識別情報、本登録許可者識別情報のいずれについても連番で記憶されていると説明したが、連番である必要はなく、むしろ、いずれのランクの使用者であっても、使用者個人の識別に関わることから、社員番号などが利用されうることを考えると、連番でないことが普通である。
さらにまた、以上のすべての実施形態においては、登録許可者識別情報として、仮登録許可者識別情報と本登録許可者識別情報の二種に分けて設け、それぞれの識別情報で許可される操作範囲も異ならせても良い旨、すなわち、仮登録までが許された者と、仮登録も本登録も可能とする者に分ける説明を行ったが、登録許可者識別情報として仮登録許可者識別情報と本登録許可者識別情報の二種に分けて設ける必要はなく、一種の登録許可者識別情報として記憶し、登録許可者として記憶された一人の使用者(管理者A)は、一の使用許可者識別情報(担当者B)を仮登録した場合には、当該一の使用許可者識別情報(担当者B)の本登録をできないように制限した上で、登録許可者として記憶された他の使用者(管理者A以外の管理者C等)が仮登録された一の使用許可者識別情報(担当者B)の本登録を可能とするようにしても良い。すなわち、すべての登録許可者識別情報を有する使用者は、他の使用者の仮登録処理も本登録処理も実行可能ではあるが、一の使用許可者識別情報に対して、ただ一人で仮登録処理と本登録処理の両方を実行することは制限されていれば良い。
以上の実施形態においては、重要物管理装置として現金、金券等の現金類を管理する出納機10を例にとり説明したが、本発明は、鍵を管理する鍵管理装置、現金を含む有価物を管理する金庫等、重要物を管理する重要物管理装置の全般に適用可能である。
10 出納機(重要物管理装置)
64 操作入力部(使用者識別情報入力手段,使用者識別情報入力手段)
70 制御装置(使用許可者識別情報登録手段)
71 制御部(使用許可者識別情報登録許可手段)
75 出納機本体(重要物管理装置本体)
82 使用許可者識別情報記憶領域(使用許可者識別情報記憶手段)
83 登録許可者識別情報記憶領域(登録許可者識別情報記憶手段)
84 仮登録情報記憶領域(仮登録情報記憶手段)
100 出納機システム(重要物管理装置)

Claims (3)

  1. 使用許可者識別情報を記憶する使用許可者識別情報記憶手段と、
    使用者識別情報が入力される使用者識別情報入力手段と、
    前記使用者識別情報入力手段に入力された使用者識別情報が前記使用許可者識別情報記憶手段に記憶された使用許可者識別情報と一致する場合に使用可能となる重要物管理装置本体と、
    使用許可者識別情報を前記使用許可者識別情報記憶手段に記憶する使用許可者識別情報登録処理を実行する使用許可者識別情報登録手段と、
    登録許可者識別情報を記憶する登録許可者識別情報記憶手段と、
    前記使用者識別情報入力手段に入力された複数の異なる使用者識別情報が前記登録許可者識別情報記憶手段に記憶された登録許可者識別情報と一致する場合に、前記使用許可者識別情報登録手段による使用許可者識別情報登録処理の実行を許可する使用許可者識別情報登録許可手段と、を有することを特徴とする重要物管理装置。
  2. 前記使用許可者識別情報登録許可手段は、前記使用者識別情報入力手段に入力された第1の使用者識別情報が前記登録許可者識別情報記憶手段に記憶された登録許可者識別情報と一致する場合に、前記使用許可者識別情報登録手段による使用許可者識別情報登録処理のうち使用許可者識別情報を仮登録する仮登録処理の実行を許可し、前記仮登録処理の後、前記使用者識別情報入力手段に入力された第2の使用者識別情報が前記登録許可者識別情報記憶手段に記憶された登録許可者識別情報と一致する場合に、前記仮登録処理で仮登録された使用許可者識別情報を前記使用許可者識別情報記憶手段に記憶して本登録する本登録処理の実行を許可することを特徴とする請求項1記載の重要物管理装置。
  3. 前記使用許可者識別情報登録手段は、前記仮登録処理で仮登録された使用許可者識別情報を記憶する仮登録情報記憶手段を有して前記仮登録処理と前記本登録処理とを分離して実行可能であり、
    前記使用許可者識別情報登録許可手段は、前記使用者識別情報入力手段に入力された第1の使用者識別情報が前記登録許可者識別情報記憶手段に記憶された登録許可者識別情報と一致する場合に、前記使用許可者識別情報登録手段による使用許可者識別情報登録処理のうち使用許可者識別情報を前記第1の使用者識別情報と関連付けて前記仮登録情報記憶手段に記憶する前記仮登録処理の実行を許可し、前記使用者識別情報入力手段に入力された第2の使用者識別情報が前記登録許可者識別情報記憶手段に記憶された登録許可者識別情報と一致する場合に、前記仮登録情報記憶手段に前記第1の使用者識別情報と関連付けて記憶された使用許可者識別情報を前記使用許可者識別情報記憶手段に記憶して本登録する前記本登録処理の実行を許可することを特徴とする請求項2記載の重要物管理装置。
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