JP2019019629A - 耐火壁構造及び耐火壁構造の施工方法 - Google Patents
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Description
図1には、建物10に適用された耐火壁構造20が示されている。耐火壁構造20の詳細については後述する。なお、以後の説明では、建物10の桁方向をX方向、妻方向をY方向、上下方向(高さ方向)をZ方向と称する。X方向、Y方向及びZ方向は、互いに直交する。建物10は、一例として、基礎上に柱部12と図示しない梁部とを組み上げた鉄骨軸組構造の躯体と、Z方向に立設された外壁部14とを含んで構成されている。
次に、耐火壁構造20について説明する。
図1に示す鉄骨柱22及び鉄骨柱24は、外壁パネル16に対するY方向の屋内側で、X方向に所定の間隔(長さL1)をあけて並び、Z方向に立設されている。また、鉄骨柱22及び鉄骨柱24は、一例として、角形鋼で構成されており、それぞれ大きさ及び形状が同様とされている。鉄骨柱22及び鉄骨柱24と外壁パネル16とのY方向の間隔の長さをL2とする。
図2に示すラチス材26は、一例として、丸鋼を曲げ加工することで形成されている。ラチス材26の形状は、Y方向から見た場合に、Z方向に連続する台形波状とされている。具体的には、ラチス材26は、鉄骨柱22側でZ方向に延びる複数の直線部26Aと、鉄骨柱24側でZ方向に延びる複数の直線部26Bと、直線部26A、26Bの端部に連続し直線部26A、26Bに対して斜め方向に延びる複数の傾斜部26Cとを有する。直線部26Bは、直線部26AよりもZ方向に短い。
図1に示す耐火被覆材36は、一例として、ロックウールを含んで構成されている。また、耐火被覆材36は、Z方向から見た場合に、Y方向の屋外側に向けて開口するU字状に配置されている。さらに、耐火被覆材36は、Z方向に沿って、重ならずに接触した状態で複数並べられている。加えて、耐火被覆材36は、外壁パネル16と共に、鉄骨柱22、鉄骨柱24及びラチス材26(補助断熱材34、35及び断熱材28を含む)を囲んでいる。そして、耐火被覆材36の一部は、図示しない溶接ピンを用いて鉄骨柱22及び鉄骨柱24にスタッド溶接により固定されると共に、図示しないビスを用いて外壁パネル16に固定されている。
図1に示すように、第1耐火部36Aに対するY方向の屋内側には、石膏ボード38が設けられている。石膏ボード38は、Y方向を厚さ方向として(X−Z面に沿って)配置されている。石膏ボード38のX方向の長さは、一例として、第1耐火部36AのX方向の長さよりも長い。石膏ボード38は、図示しない軽鉄下地に固定されている。
図1に示すように、断熱材28は、Y方向における外壁パネル16とラチス材26との間で、かつX方向における補助断熱材34と補助断熱材35との間に配置されている。また、図2に示すように、断熱材28は、一例として、Y方向から見た場合に、Z方向に沿って直立するように、Z方向に重ならずに接触した状態で複数並べられている。なお、Z方向に隣合う2つの断熱材28をY方向から見た場合に、上側の断熱材28の下面と下側の断熱材28の上面とが接触する境界面を表す境界線Kは、一例として、X方向に沿って延びている。また、境界線Kは、一例として、ラチス材26のそれぞれのラチスコマ27の位置に合わせて配置されている。
断熱部42は、一例として、Z方向から見た場合に、X方向を長手方向としY方向を短手方向とする略矩形筒状の断面を有する袋体42Aと、袋体42Aの内側に充填されたグラスウール42Bとを有する。袋体42Aは、一例として、ポリエチレン製フィルムで構成されており、グラスウール42Bの充填後に封止されている。また、袋体42AのY方向一方側(屋外側)には、Y方向に貫通した通気用の貫通孔43が複数形成されている。グラスウール42Bは、弾性を有している。これにより、断熱部42は、貫通部31(図2参照)を通過する際の変形が許容されている。なお、グラスウール42Bは、各図において、模式的に示されている。
取付部44は、一例として、Z方向から見た場合に、断熱部42のX方向の両端部における屋内側(貫通孔43側とは反対側)の端部である隅部45から、X方向の外側に向けて延出されている。また、取付部44は、一例として、袋体42Aと同様に、屈曲可能なポリエチレン製フィルムで構成されており、袋体42Aと一体化されている。取付部44のうち、X方向の一方側(ラチスコマ27(図1参照)が配置されていない側)を第1取付部46と称し、X方向の他方側(ラチスコマ27が配置されている側)を第2取付部47と称して区別する。
図4に示すように、永久磁石32は、一例として、円板状に形成されている。永久磁石32の直径の長さは、一例として、既述の長さL8(図3参照)よりも短い長さでかつ長さL8の半分以上の長さとなるように設定されている。ここで、第1取付部46は、複数(図示は2個)の永久磁石32を用いて、側面22Cにおけるラチス材26よりも屋外側の部位に、側面22Cと密着するように取付けられている。第2取付部47は、複数(図示は2個)の永久磁石32を用いて、側面24Dにおけるラチス材26よりも屋外側の部位に、側面24Dと密着するように取付けられている。
図1に示す補助断熱材34及び補助断熱材35は、一例として、それぞれ不燃製の繊維系断熱材の集合体であるロックウールを含んで構成されており、袋詰めされて略直方体状(マット状)に形成されている。本実施形態では、一例として、Z方向から見た場合に、補助断熱材34のX方向の長さL9が、補助断熱材35のX方向の長さL10よりも長い。なお、図示は省略するが、補助断熱材34及び補助断熱材35は、それぞれZ方向に、重ならずに接触した状態で複数並べられている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
16 外壁パネル(外壁材の一例)
20 耐火壁構造
22 鉄骨柱(一対の鉄骨柱の一例)
24 鉄骨柱(一対の鉄骨柱の一例)
26 ラチス材
28 断熱材
31 貫通部
32 永久磁石(取付手段の一例)
34 補助断熱材
35 補助断熱材
42 断熱部
44 取付部
Claims (4)
- 建物の外壁材に対する屋内側で該建物の内外方向と交差する交差方向に並んで立設された一対の鉄骨柱と、
前記内外方向に貫通した貫通部を前記鉄骨柱とで形成すると共に、前記一対の鉄骨柱を連結するラチス材と、
前記外壁材と前記ラチス材との間に配置され前記交差方向に延在される断熱部と、該断熱部から外側へ延出され前記一対の鉄骨柱に取付けられる取付部とを備え、前記貫通部を通過可能に形成された断熱材と、
前記一対の鉄骨柱に前記取付部を取付ける取付手段と、
を有する耐火壁構造。 - 前記外壁材、前記鉄骨柱及び前記断熱材に接触し、前記外壁材と前記鉄骨柱との間で断熱する補助断熱材が設けられた請求項1に記載の耐火壁構造。
- 前記取付手段は、前記一対の鉄骨柱とで前記取付部を挟むことで前記取付部を取付ける永久磁石を有する請求項1又は請求項2に記載の耐火壁構造。
- 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の耐火壁構造の施工方法であって、
前記断熱材を、前記ラチス材に対する屋内側から前記貫通部を通過させて前記外壁材と前記ラチス材との間に配置する第1工程と、
前記外壁材と前記ラチス材との間に配置された前記断熱材の前記取付部を、前記取付手段を用いて前記一対の鉄骨柱に取付ける第2工程と、
を有する耐火壁構造の施工方法。
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